JP2020005223A - 誘電体導波管フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】折り返し構造でありながら、奇数段の誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタを構成する。また、誘電体導波管フィルタの設計上の自由度を高めて、フィルタ特性及びサイズを容易に最適化できるようにする。【解決手段】誘電体導波管フィルタ101は、信号伝搬の主結合路に沿って配置された誘電体導波管共振器11A〜11Gと、誘電体導波管共振器11A〜11Gのうち主結合路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間にそれぞれ設けられた主結合部と、を備える。誘電体導波管共振器11A〜11Gそれぞれは、直方体形状であり、TE101モードで共振する。誘電体導波管共振器11A〜11Gは、主結合路の途中の折り返し部FPで折り返されて2つの誘電体導波管共振器列21,22に配置され、折り返し部FPの誘電体導波管共振器11Dの、主結合路に沿った幅は2つの誘電体導波管共振器列21,22の幅W14に対応する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の誘電体導波管共振器を有する誘電体導波管フィルタに関する。
複数の誘電体導波管共振器を有する誘電体導波管フィルタは例えばSHF帯(マイクロ波帯)の帯域通過フィルタとして用いられる。このような誘電体導波管フィルタが備える誘電体導波管共振器の基本構造は直方体形状の誘電体の外面に導体膜が形成されたものである。複数の誘電体導波管共振器が順次結合する、複数段の共振器からなる誘電体導波管フィルタについては例えば特許文献1に開示されている。
図17は特許文献1に示された誘電体導波管フィルタの斜視図である。ただし、図中の符号は変更している。図17において、誘電体導波管フィルタ100は、回路基板90と、この回路基板90に実装された2つの誘電体導波管共振器列21,22とで構成される。誘電体導波管共振器列21は4つの誘電体導波管共振器11A,11B,11C,11Dを備えていて、誘電体導波管共振器列22は4つの誘電体導波管共振器11E,11F,11G,11Hを備えている。誘電体導波管共振器11A,11Hは入出力段の共振器であり、誘電体導波管共振器11Dと誘電体導波管共振器11Eとは隣接部分で結合するように構成されている。
このように、直列配置された複数の誘電体導波管共振器を2列並置することで、多数の誘電体導波管共振器を備えながらも設置面積を縮小化した誘電体導波管フィルタが得られる。
国際公開第2018/012294号
複数段の誘電体導波管共振器から構成される誘電体導波管フィルタは、隣接する誘電体導波管共振器同士が結合して、主結合路を構成する。特許文献1に示されるような、直列配置された複数の誘電体導波管共振器が2列並置された誘電体導波管フィルタは、上記主結合路がその中央で折り返された構造(折り返し構造)であるといえる。
誘電体導波管フィルタが備える誘電体導波管共振器(以下、単に「共振器」)の段数は、誘電体導波管フィルタに要求されるフィルタ特性に応じて定められる。一般に、共振器の段数を多くするほど、減衰特性は良好になるが、全体のサイズが大きくなり、通過帯域内の挿入損失は大きくなる。
しかし、図17に示したように、外部との間で信号を入出力する入出力部を有する2つの誘電体導波管共振器(11A,11H)が列の幅方向に隣接配置する構造であると、誘電体導波管共振器の総数は偶数に制約される。そのため、フィルタ特性及びサイズを考慮して奇数個の共振器で誘電体導波管フィルタを構成しようとしても、図17に示したような従来構造では困難であった。
そこで、本発明の目的は、折り返し構造でありながら、奇数段の誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタを提供することにある。また、本発明の目的は、誘電体導波管フィルタの設計上の自由度を高めて、フィルタ特性及びサイズを容易に最適化できるようにした誘電体導波管フィルタを提供することにある。
本開示の一例としての誘電体導波管フィルタは、信号伝搬の主結合路に沿って配置された3以上の複数の誘電体導波管共振器と、これら複数の誘電体導波管共振器のうち主結合路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間にそれぞれ設けられた複数の主結合部と、を備える。そして、複数の誘電体導波管共振器それぞれは、直方体形状であり、TE101モードで共振し、主結合路は途中の折り返し部で折り返されており、複数の誘電体導波管共振器のうちの折り返し部の誘電体導波管共振器を除く他の誘電体導波管共振器は、2つの列に配置され、折り返し部の誘電体導波管共振器の主結合路に沿った幅は2つの列の幅に対応する。
上記構成の誘電体導波管フィルタによれば、入出力部を有する2つの誘電体導波管共振器が列の幅方向に隣接しながらも、奇数個の誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタが得られる。
本発明によれば、折り返し構造でありながら、奇数段の誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタが構成できる。また、誘電体導波管フィルタの設計上の自由度が高まり、フィルタ特性及びサイズを容易に最適化できる。
図1は第1の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ101の外観斜視図である。 図2は誘電体導波管フィルタ101の構成要素である誘電体導波管共振器列の外観斜視図である。 図3は誘電体導波管フィルタ101の下面図である。 図4は誘電体導波管フィルタ101を実装する回路基板90の平面図である。 図5は誘電体導波管フィルタ101の各共振器の結合関係を示す図である。 図6は本実施形態の誘電体導波管フィルタ101と比較例の誘電体導波管フィルタについて、透過係数の周波数特性を示す図である。 図7(A)、図7(B)、図7(C)、図7(D)は、共振器11Dの中央付近に設ける周波数調整用電極の幾つかの例を示す図である。 図8(A),図8(B),図8(C),図8(D),図8(E)は、結合窓形成用溝の幾つかの形状の例を示す平面図である。 図9は、溝幅に対する結合共振器間の無負荷Q(Qu)の関係を示す図である。 図10は第2の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ102の外観斜視図である。 図11は誘電体導波管フィルタ102の構成要素である誘電体導波管共振器列の外観斜視図である。 図12は第3の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ103の外観斜視図である。 図13は第4の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ104の外観斜視図である。 図14は携帯電話基地局のブロック図である。 図15は直方体導波管共振器の辺の長さと各共振モードの共振周波数との関係を説明するための図である。 図16は第1比較例の誘電体導波管フィルタの外観斜視図である。 図17は特許文献1に示された誘電体導波管フィルタの斜視図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明又は理解の容易性を考慮して、実施形態を説明の便宜上分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ101の外観斜視図である。図2は誘電体導波管フィルタ101の構成要素である誘電体導波管共振器列の外観斜視図である。図3は誘電体導波管フィルタ101の下面図である。さらに、図4は誘電体導波管フィルタ101を実装する回路基板90の平面図である。
図1、図2に示すように、誘電体導波管共振器列21,22は、それぞれ直方体状の誘電体ブロック1に構成されている。誘電体ブロック1は、例えば誘電体セラミック、水晶、樹脂等を直方体形状に加工したものである。誘電体ブロック1の底面には入出力電極27が形成されている。
誘電体導波管共振器列21には、誘電体導波管共振器11A,11B,11C、及び誘電体導波管共振器部11D1が形成されている。また、誘電体導波管共振器列22には、誘電体導波管共振器11E,11F,11G、及び誘電体導波管共振器部11D2が形成されている。後に詳述するとおり、誘電体導波管共振器部11D1,11D2は、この二つの誘電体導波管共振器部11D1,11D2で一つの誘電体導波管共振器を構成するので、ここでは「誘電体導波管共振器部」という。なお、以降、誘電体導波管共振器を単に「共振器」、誘電体導波管共振器部を単に「共振器部」、という。
共振器11Aと共振器11Bとの間には、主結合部の結合窓を形成するための溝G12が形成されている。また、共振器11Bと共振器11Cとの間には、主結合部の結合窓を形成するための溝G23が形成されている。同様に、共振器11Cと共振器部11D1との間には、主結合部の結合窓を形成するための溝G34が形成されている。
図2に示すように、溝G12,G23,G34の内面を含む誘電体ブロック1の外面の大部分には、グランド電極23が形成されている。入出力電極27の周囲はグランド電極23から分離されている。また、共振器11Aの入出力電極27の端部の近傍の側面には導体開口部43が形成されている。共振器11Cの一方の側面には導体開口部42が形成されている。また、共振器部11D1の一方の側面には導体開口部41が形成されている。さらに、この共振器部11D1の一方の側面には周波数調整用電極40が形成されている。
誘電体導波管共振器列22の基本的な構造は誘電体導波管共振器列21と同じである。共振器部11D2と共振器11Eとの間には、主結合部の結合窓を形成するための溝G45が形成されている。また、共振器11Eと共振器11Fとの間には、主結合部の結合窓を形成するための溝G56が形成されている。そして、共振器11Fと共振器11Gとの間には、主結合部の結合窓を形成するための溝G67が形成されている。そして、溝G45,G56,G67の内面を含む誘電体ブロック1の外面の大部分には、グランド電極23が形成されている。入出力電極27の周囲はグランド電極23から分離されている。また、共振器11Gの入出力電極27の端部の近傍の側面には導体開口部43が形成されている。共振器11Eの一方の側面には導体開口部42が形成されている。また、共振器部11D2の一方の側面には導体開口部41が形成されている。さらに、この共振器部11D2の一方の側面には周波数調整用電極40が形成されている。つまり、共振器部11D1の一方の側面に形成された周波数調整用電極40と、共振器部11D2の一方の側面に形成された周波数調整用電極40とは対向している。
上記グランド電極23、入出力電極27及び周波数調整用電極40等の導体膜は、例えばAg電極形成用ペーストを誘電体ブロック1にスクリーン印刷した後、メタライズした膜である。
図2に示した二つの誘電体導波管共振器列21,22を後に示す回路基板上に表面実装するとともに、誘電体導波管共振器列21,22の側面同士を接合することで、図1に示した誘電体導波管フィルタ101が構成される。誘電体導波管共振器列21,22の側面同士は例えばAg電極形成用ペーストを用いて接合される。
図1に示した座標のとりかたで、各共振器の共振モードをTExzy で表すと、図1、図2に示した共振器11A,11B,11C,11E,11F,11GはいずれもTE101モードを基本共振モードとする共振器である。つまり、Z方向を電界方向とし、X−Y面に沿った面方向に磁界が回る電磁界分布の共振モードであり、X方向に電界強度のピークが一つ、Y方向に電界強度のピークが一つ生じる。図1に示すように、例えば共振器11Cは、X軸方向の幅W13、Y軸方向の長さL13の誘電体導波管共振器として作用する。
共振器部11D1,11D2は、互いの側面同士が対向することで、一つのキャビティを有する共振器11Dを構成する。図1に示すように、この一つのキャビティは、X軸方向の幅W14、Y軸方向の長さL14の誘電体導波管共振器として作用する。周波数調整用電極40は、一つのキャビティの平面視での中央部に、グランド電極からキャビティ内に突出するので、共振器11Dの共振周波数調整用の導体として作用する。この共振器11Dの寸法と共振周波数との関係については後に述べる。
溝G12の内面に形成されたグランド電極は、共振器11Aと共振器11Bとの間の結合窓として作用する。また、溝G23の内面に形成されたグランド電極は、共振器11Bと共振器11Cとの間の結合窓として作用する。同様に、溝G34の内面に形成されたグランド電極は、共振器11Cと共振器11Dとの間の結合窓として作用する。また、溝G45の内面に形成されたグランド電極は、共振器11Dと共振器11Eとの間の結合窓として作用する。また、溝G56の内面に形成されたグランド電極は、共振器11Eと共振器11Fとの間の結合窓として作用する。さらに、溝G67の内面に形成されたグランド電極は、共振器11Fと共振器11Gとの間の結合窓として作用する。
上記各結合窓は、各共振器11A〜11Gの電界方向に直交する導体の幅(X方向の幅)を制限するので、誘導性結合窓として作用する。
図1に示した導体開口部42は共振器11Cと共振器11Eとの間に設けられていて、この導体開口部42は、共振器11C,11Eの電界方向に直交する導体の幅(Y方向の幅)を制限するので、共振器11Cと共振器11Eとの誘導性結合窓として作用する。
具体的には、二つの共振器による共振系において、周波数が低い順にTE101、TE102、TE103・・・、といった伝搬モードTE10に関する共振モードが存在する。このうち、TE101モードとTE102モードとが上記結合窓を介して結合する。TE101モードは二つの共振器間で同相関係にあり、共振モードTE102は二つの共振器間で逆相関係にあるので、このTE101モード(同相)とTE102モード(逆相)との結合によって、二つの共振器は誘導性結合する。
以上に示したように、誘電体導波管フィルタ101は、7個の共振器11A〜11Gは、互いに隣接する共振器同士が結合して、主結合路を構成し、主結合路の途中の折り返し部FP(図1)で折り返された構造である。
図3に表れているように、入出力電極27の外側端部27aは、導体開口部43(図1参照)の稜線と、誘電体導波管フィルタの下面(実装面)とにより形成される角、又は、この稜線からわずかに内側に入った位置を起点としている。入出力電極27は、外側端部27aから共振器11Aの中心方向である内側端部27bまで延びるように形成されている。
入出力電極27とグランド電極23との間には、導体膜が形成されずに誘電体ブロックの誘電体が露出する第1ギャップ部25a及び第2ギャップ部25bが設けられている。
第1ギャップ部25a及び第2ギャップ部25bのそれぞれは、入出力電極27の外側端部27aから内側端部27bに沿って形成され、さらに、グランド電極23の一部に切れ込むように形成されている。第1ギャップ部25a及び第2ギャップ部25bに挟まれたギャップ間のグランド電極23aは、長方形状であり、入出力電極27よりも幅が広い。具体的には、ギャップ間のグランド電極23aは、長方形形状をした角部が入出力電極27の内側端部27bに接続され、角部から長方形形状の中心に向かって、幅が徐々に広がっている。
ここで、第1ギャップ部25a及び第2ギャップ部25bに挟まれた領域に存在する入出力電極27及びギャップ間のグランド電極23aによってモード変換部26が構成されている。誘電体導波管フィルタ101は、このモード変換部26にて、伝送信号がTEMモードからTEモードに変換され、又はTEモードからTEMモードに変換される。
回路基板90は、Q値が高い有機材料を含む。回路基板90の基材は有機材料に限られずセラミック材料により形成されていてもよい。一対の入出力パターン37、グランド導体33及びビア導体38は、Cuを主成分とする導体材料を含む。
回路基板90は、一方主面に形成された入出力パターン37と、入出力パターン37を囲むグランド導体33とにより構成されるコプレーナ伝送路を有する。また、回路基板90は、誘電体導波管フィルタ101の実装面とは反対面にもグランド導体を有している。実装面のグランド導体33と反対面のグランド導体とは、複数のビア導体38により接続されている。
一対の入出力パターン37は、誘電体導波管フィルタ101の入出力電極27に対応する形状を有している。すなわち、一対の入出力パターン37は、幅が一定であり、長手方向の一部分で屈曲している。一対の入出力パターン37は、誘電体導波管フィルタ101が実装される実装領域MAの中心から見て外側に位置する外側端部37aと、外側端部37aよりも内側に位置する内側端部37bとを有している。外側端部37aは外部機器と接続される伝送線路39に繋がっており、内側端部37bはグランド導体33に接続されている。入出力パターン37の長さは、例えば、誘電体導波管フィルタ101の使用周波数において、0.1波長程度である。
第1ギャップ部35a及び第2ギャップ部35bに挟まれた領域に存在する入出力パターン37及びギャップ間のグランドパターン33aには、誘電体導波管フィルタ101のモード変換部26の電極が接続される。
図5は誘電体導波管フィルタ101の各共振器の結合関係を示す図である。共振器11Aと共振器11Bとは主結合部MC12を介して結合し、共振器11Bと共振器11Cとは主結合部MC23を介して結合する。また、共振器11Cと共振器11Dとは主結合部MC34を介して結合し、共振器11Dと共振器11Eとは主結合部MC45を介して結合する。さらに、共振器11Eと共振器11Fとは主結合部MC56を介して結合し、共振器11Fと共振器11Gとは主結合部MC67を介して結合する。そして、共振器11Cと共振器11Eとは副結合部SC35を介して結合する。
主結合部MC12は、上記溝G12内のグランド電極による結合窓に相当し、主結合部MC23は、上記溝G23内のグランド電極による結合窓に相当し、主結合部MC34は、上記溝G34内のグランド電極による結合窓に相当する。また、主結合部MC45は、上記溝G45内のグランド電極による結合窓に相当し、主結合部MC56は、上記溝G56内のグランド電極による結合窓に相当し、主結合部MC67、上記溝G67内のグランド電極による結合窓に相当する。副結合部SC35は上記導体開口部42による結合窓に相当する。
このように、共振器11C−11D−11Eによる主結合路において、共振器11C−11Eの副結合路が形成されている。つまり、この副結合路によって、共振器11Cと共振器11Eとを、共振器11Dを飛び越して結合させる。そして、通過帯域の高周波数側で、共振器11C−11D−11Eによる主結合路に対して、共振器11C−11Eの副結合路は逆位相の関係となる。このことにより、後に示す有極特性が得られる。
図1中に示す各部の寸法は次の関係にある。
W13>H
L13>H
L13>L14
2*W13=W14
ただし製造誤差を考慮すると、上記W13とW14の関係は、2*W13≒W14と表すことができる。
以上に述べたように、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101は、信号伝搬の主結合路に沿って配置された7個の誘電体導波管共振器と、これら誘電体導波管共振器のうち主結合路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間にそれぞれ設けられた複数の主結合部と、を備え、各誘電体導波管共振器は、直方体形状であり、TE101モードで共振し、7個の誘電体導波管共振器は、主結合路の途中の折り返し部FPで折り返されて2つの列21,22に配置されている。
ここで、図15を参照して、直方体導波管共振器の共振モードをTEm0nで表すと、その共振周波数fは、
f=(Co/√εr)√{(m / 2a)2 + (n / 2b)2} …[1]
で表される。ここで、εrは誘電体材料の比誘電率、Coは真空中の光速、mは辺a方向の波数(電界強度分布の辺a方向に生じるピークの数)、nは辺b方向の波数(電界強度分布の辺b方向に生じるピークの数)である。
a=2bであるときのTE101モードに対するTE201モードの共振周波数比は、
a=2bのとき、
f(TE201)/f(TE101)=√(8/5)≒1.26
a=bのとき、
f(TE201)/f(TE101)=√(5/2)≒1.58
である。
また、a=bであるときの共振周波数f(a=b) に対する、a=2bであるときの共振周波数f(a=2b) の比は、
TE101モードにおいて、
f(a=2b)/f(a=b)=√(5/8)≒0.79
TE201モードにおいて、
f(a=2b)/f(a=b)=√(2/5)≒0.63
である。
本実施形態の誘電体導波管フィルタ101が備える共振器11Dの縦横比(Y方向幅対X方向幅の比)は1:2以上であるため、TE101モードの共振周波数とTE201モードの共振周波数とは、上記の関係から、概ね30%以下で近接する。
TE201モードのような高次共振モードはフィルタのスプリアスの発生要因になり、通過帯域近傍にスプリアスが発生する可能性がある。そこで、本実施形態においては、共振器11Dの中央付近に周波数調整用電極40を設けている。この周波数調整用電極40の端部とキャビティの上面との間に容量を形成する。この周波数調整用電極は、TE101モードの最も電界強度の高い位置にあるので、TE101モードの共振周波数が効果的に低下される。一方、TE201モードは共振器11Dの中央付近で電界強度が最低であるので、TE201モード共振周波数は周波数調整用電極40によっては殆ど変化しない。このことで、TE101モードの共振周波数とTE201モードの共振周波数との比が大きくなる。言い換えると、TE101モードの共振周波数が低下する分、共振器11Dの寸法を小さくしてTE101モードの共振周波数を高めることで、TE201モードの共振周波数はTE101モードの共振周波数より相対的に高くなって、TE201モードによる影響を受けにくくなる。つまり、TE201モードによるスプリアスは通過帯域より高周波数側へ遠ざかり、TE201モードによるスプリアスの悪影響を受けなくなる。
図6は本実施形態の誘電体導波管フィルタ101と比較例の誘電体導波管フィルタについて、透過係数の周波数特性を示す図である。
図6において、S21aは本実施形態の誘電体導波管フィルタ101の特性である。S21bは上記副結合部SC35が無く、かつ共振器の段数を8段にした第1比較例としての誘電体導波管フィルタの特性である。S21cは上記副結合部SC35が無い、つまり飛び越し結合が無い第2比較例としての誘電体導波管フィルタの特性である。
図16は上記第1比較例の誘電体導波管フィルタの外観斜視図である。この第1比較例の誘電体導波管フィルタは、誘電体導波管共振器列21,22は、それぞれ直方体状の誘電体ブロックに構成されている。
第1比較例の誘電体導波管フィルタの誘電体導波管共振器列21には、共振器11A,11B,11C,11Dが形成されている。また、誘電体導波管共振器列22には、共振器11E,11F,11G,11Hが形成されている。共振器11Dと共振器11Eは導体開口部44による結合窓を介して結合する。このようにして、8段の共振器による誘電体導波管フィルタが構成される。いずれも26.5GHz〜29.5GHzの通過帯域を有する。
ここで、隣接共振器間が「誘導性結合」する場合、隣接共振器間の位相は、通過域の低周波数側で同相、通過域の高周波数側で逆相となる。また、隣接共振器間が「容量性結合」する場合、隣接共振器間の位相は、通過域の低周波数側で逆相、通過域の高周波数側で同相となる。この二つの性質により、通過域より低域側又は高域側で、主結合と副結合とが逆位相の関係となって打ち消しあい、そのことで減衰極が生じる。
本実施形態の誘電体導波管フィルタ101では、副結合が誘導性結合、かつ、副結合によって飛び越される主経路が誘導性結合のみであるので、通過域より高周波数側に減衰極が生じる。つまり、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101では、通過帯域の高周波数側である周波数faで、共振器11C−11D−11Eによる主結合路に対して、共振器11C−11Eの副結合路は逆位相の関係となる。このことにより、この周波数faで減衰極が生じる。
このように、7段の共振器による誘電体導波管フィルタでありながら、1段の共振器(共振器11D)の飛び越し結合によって、通過域より高周波数帯域での急峻な減衰特性が得られる。この通過域より高周波数帯域での減衰特性は、8段の共振器を有する第1比較例の誘電体導波管フィルタよりも急峻である。
また、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101は、図16に示した第1比較例の誘電体導波管フィルタより小型化できる。つまり、[1]式で示したように、a=2bであるときのTE101モードの共振周波数はf=(Co/√εr)(√5)/4aであるのに対し、a=bであるときのTE101モードの共振周波数はf=(Co/√εr)(√8)/4aである。そのため、図1に示した共振器部11D1,11D2の長さL14は図16に示した共振器11Dの長さL94より小さくできる。
なお、本実施形態では、副結合が誘導性結合、かつ、副結合によって飛び越される主経路が誘導性結合のみであるので、通過域より高周波数側に減衰極が生じるが、後の実施形態で示すように、副結合が容量性結合、かつ、副結合によって飛び越される主経路が誘導性結合のみである場合、通過域より低周波数側に減衰極が生じる。
図7(A)、図7(B)、図7(C)、図7(D)は、共振器11Dの中央付近に設ける周波数調整用電極の幾つかの例を示す図である。図7(A)は図1に既に示した周波数調整用電極40の正面図である。図7(B)に示す周波数調整用電極は、共振器の底部から立ち上がる周波数調整用電極40Bと共振器の天部から垂れ下がる周波数調整用電極40Tとで構成されている。また、図7(C)に示す周波数調整用電極は共振器の底部から立ち上がる帯状電極40Wで構成されている。さらに、図7(D)に示す周波数調整用電極は、共振器の底部から立ち上がる帯状電極40WBと共振器の天部から垂れ下がる帯状電極40WTとを備える。
このように、周波数調整用電極は共振器の高さHを狭めるような形状の電極であればよい。
図7(A)、図7(C)に示したように、周波数調整用電極を共振器の天部に予め形成しない構造であると、共振器11Dの天面から周波数調整用電極方向へ誘電体ブロックを穿孔し、その孔内にグランド電極を形成することで、共振器11Dの共振周波数の微調整を容易に行える。
図8(A),図8(B),図8(C),図8(D),図8(E)は、結合窓形成用溝の幾つかの形状の例を示す平面図である。これらは溝の奥部の丸み半径Rが異なる例である。溝幅はいずれも0.71mmである。図8(A)はR=0、図8(B)はR=0.1mm、図8(C)はR=0.2mm、図8(D)はR=0.355mm(つまり溝幅の1/2)、図8(E)はR=0.5mmである。
図9は、溝幅に対する結合共振器間の無負荷Q(Qu)の関係を示す図である。図9において横軸は、溝幅をW、丸み半径をRで表すときのR/W比である。縦軸の結合共振器間の無負荷Q(Qu)は溝によって結合する二つの共振器による共振系の無負荷Qである。
図9に表れているように、丸み半径Rは溝幅の1/6以上2/3以下程度の範囲内であれば、溝の角部への電流集中が緩和されて、損失が低下し、高い無負荷Qが得られることがわかる。特に、丸み半径Rを溝幅の1/3前後に定めれば、効果的に高い無負荷Qが得られることがわかる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、二つのキャビティの接合によって構成される共振器部分の構成が第1の実施形態で示したものとは異なる誘電体導波管フィルタについて示す。
図10は第2の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ102の外観斜視図である。図11は誘電体導波管フィルタ102の構成要素である誘電体導波管共振器列の外観斜視図である。図10、図11に示すように、誘電体導波管共振器列21,22は、それぞれ直方体状の誘電体ブロック1に構成されている。誘電体ブロック1は、例えば誘電体セラミックや水晶を直方体形状に加工したものである。誘電体ブロック1の底面には入出力電極27が形成されている。
誘電体導波管共振器列21には、共振器11A,11B,11C、及び共振器部11D1が形成されている。また、誘電体導波管共振器列22には、共振器11E,11F,11G、及び共振器部11D2が形成されている。
共振器部11D1と共振器11D2との対向面にはそれぞれ導体開口部41が形成されている。図1に示した誘電体導波管フィルタ101とは異なり、この共振器部11D1と共振器部11D2との対向面には周波数調整用電極40が形成されていない。その他の構成は第1実施形態で示した誘電体導波管フィルタ101と同じである。
このような構造であっても、共振器部11D1,11D2は、互いの側面同士が対向することで、一つのキャビティを有する共振器11Dを構成する。したがって、7段の誘電体結合路に沿った共振器11A,11B,11C,11D,11E,11F,11Gと、1段の共振器11Dを飛び越す副結合路とを備える誘電体導波管フィルタ102が構成される。
本実施形態の誘電体導波管フィルタ102は、第1の実施形態で示した誘電体導波管フィルタ101に比べて、二つのキャビティの接合によって構成される共振器部11D1,11D2による共振器11Dの、TE101モードの共振周波数とTE201モードの共振周波数とが近接しやすい。しかし、TE201モードの共振がスプリアスとして問題とならない場合には、本実施形態のように、周波数調整用電極は必須ではない。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では周波数調整用電極の形状が第1の実施形態で示した例とは異なる誘電体導波管フィルタについて示す。
図12は第3の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ103の外観斜視図である。図12に示すように、誘電体導波管共振器列21,22は、それぞれ直方体状の誘電体ブロックに構成されている。
誘電体導波管共振器列21には、共振器11A,11B,11C、及び共振器部11D1が形成されている。また、誘電体導波管共振器列22には、共振器11E,11F,11G、及び共振器部11D2が形成されている。
共振器部11D1と共振器11D2との対向面にはそれぞれ導体開口部41が形成されている。また、この共振器部11D1と共振器部11D2との対向面に周波数調整用電極40が形成されている。この周波数調整用電極40は、円筒形状の孔内に形成された電極、つまり非貫通ポストである。この周波数調整用電極40の構造以外は第1実施形態で示した誘電体導波管フィルタ101と同じである。
上記非貫通ポストは、誘電体導波管共振器列21と誘電体導波管共振器列22とを接合した後、下面から所定深さまで穿孔し、その内面にグランド電極を形成することで構成される。
なお、図7(A)、図7(B)、図7(C)、図7(D)に示した例では、周波数調整用電極を正面から視た形状を示したが、図7(B)に示した周波数調整用電極40B,40Tを、図12に示したように、円柱形状の孔内に形成された電極、つまり非貫通ポストで構成してもよい。同様に、図7(C),図7(D)に示した帯状電極40W,40WB,40WTは、スリット状の孔内に形成された電極であってもよい。
このように周波数調整用電極を立体的にしてその表面積を大きくすることで、結合共振器間の無負荷Q(Qu)の低下を抑制できる。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では周波数調整用電極の形状が第1の実施形態で示した例とは異なる誘電体導波管フィルタについて示す。
図13は第4の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ104の外観斜視図である。図13に示すように、誘電体導波管共振器列21,22は、それぞれ直方体状の誘電体ブロックに構成されている。
誘電体導波管共振器列21には、共振器11A,11B,11C、及び共振器部11D1が形成されている。また、誘電体導波管共振器列22には、共振器11E,11F,11G、及び共振器部11D2が形成されている。
共振器部11D1と共振器11D2との対向面にはそれぞれ導体開口部41が形成されている。また、この共振器部11D1と共振器部11D2との対向面に周波数調整用電極40が形成されている。
共振器11Cと共振器11Eとの対向面には導体開口部42が形成されている。この導体開口部42は、共振器11C,11Eの電界方向の幅(Z方向の幅)を制限するので、共振器11Cと共振器11Eとを容量性結合させる容量性結合窓として作用する。その他の構成は図1に示した誘電体導波管フィルタ101と同じである。
第1の実施形態では、導体開口部42による、共振器11Cと共振器11Eとの副結合が誘導性結合であり、かつ、副結合によって飛び越される共振器11Dとその前後の共振器11C,11Eとがそれぞれ誘導性結合で結合されるので、通過域より高周波数側に減衰極が生じるが、本実施形態では、導体開口部42による、共振器11Cと共振器11Eとの副結合が容量性結合であり、かつ、副結合によって飛び越される共振器11Dとその前後の共振器11C,11Eとがそれぞれ誘導性結合で結合されるので、通過域より低周波数側に減衰極が生じる。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、誘電体導波管フィルタが適用される携帯電話基地局の例について示す。
図14は携帯電話基地局のブロック図である。携帯電話基地局の回路には、FPGA121、DAコンバータ122、帯域通過フィルタ123、126,131、シングルミキサー125、局部発振器124、アッテネータ127、アンプ128、パワーアンプ129、検波器130、及びアンテナ132を備える。
上記FPGA121は、変調済みのデジタル信号を発生する。DAコンバータ122は変調済みのデジタル信号をアナログ信号に変換する。帯域通過フィルタ123はベースバンドの周波数帯域の信号を通過させ、それ以外の周波数帯の信号を除去する。シングルミキサー125は、帯域通過フィルタ123の出力信号と局部発振器124の発振信号とを混合してアップコンバートする。帯域通過フィルタ126はアップコンバートにより生じる不要周波数帯を除去する。アッテネータ127は送信波の強度を調整し、アンプ128は送信波を前段増幅する。パワーアンプ129は送信波を電力増幅して、帯域通過フィルタ131を介してアンテナ132から送信波を送信する。帯域通過フィルタ131は送信周波数帯の送信波を通過させる。検波器130は送信電力を検出する。
このような携帯電話基地局において、送信波の周波数帯域を通過させる帯域通過フィルタ126,131に、第1の実施形態から第3の実施形態で示した誘電体導波管フィルタを用いることができる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
例えば、第1の実施形態の誘電体導波管フィルタ101や、第2の実施形態の誘電体導波管フィルタ102では、1段の共振器(共振器11D)を飛び越す副結合部を設けたが、同様にして奇数段の共振器を飛び越す副結合部を設けてもよい。例えば、図1において、共振器11Bと共振器11Fとの間に副結合部を設けると、3段の共振器(共振器11C,11D,11E)を飛び越す副結合路が構成される。また、例えば、図1において、共振器11Aと共振器11Gとの間に副結合部を設けると、5段の共振器(共振器11B,11C,11D,11E、11F)を飛び越す副結合路が構成される。
また、以上に示した各実施形態では7段の共振器を備える誘電体導波管フィルタを例示したが、本発明は、3段以上の共振器を備える誘電体導波管フィルタに同様に適用できる。
FP…折り返し部
G12,G23,G34,G45,G56,G67…溝
MA…実装領域
MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67…主結合部
SC35…副結合部
1…誘電体ブロック
11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,11H…誘電体導波管共振器
11D1,11D2…誘電体導波管共振器部
21,22…誘電体導波管共振器列
23…グランド電極
23a…ギャップ間のグランド電極
25a…第1ギャップ部
25b…第2ギャップ部
26…モード変換部
27…入出力電極
27a…入出力電極の外側端部
27b…入出力電極の内側端部
33…グランド導体
33a…ギャップ間のグランドパターン
35a…第1ギャップ部
35b…第2ギャップ部
37…入出力パターン
37a…外側端部
37b…内側端部
38…ビア導体
39…伝送線路
40,40B,40T…周波数調整用電極
40W,40WB,40WT…帯状電極
41,42,43,44…導体開口部
90…回路基板
100〜104…誘電体導波管フィルタ
121…FPGA
122…DAコンバータ
123,126,131…帯域通過フィルタ
124…局部発振器
125…シングルミキサー
127…アッテネータ
128…アンプ
129…パワーアンプ
130…検波器
132…アンテナ

Claims (7)

  1. 信号伝搬の主結合路に沿って配置された3以上の複数の誘電体導波管共振器と、
    前記複数の誘電体導波管共振器のうち前記主結合路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間にそれぞれ設けられた複数の主結合部と、を備え、
    前記複数の誘電体導波管共振器それぞれは、直方体形状であり、TE101モードで共振し、
    前記主結合路は途中の折り返し部で折り返されており、
    前記複数の誘電体導波管共振器のうちの前記折り返し部の誘電体導波管共振器を除く他の誘電体導波管共振器は、2つの列に配置され、
    前記折り返し部の誘電体導波管共振器の前記主結合路に沿った幅は前記2つの列の幅に対応する、
    誘電体導波管フィルタ。
  2. 前記複数の主結合部は、前記主結合路に沿って互いに隣接する誘電体導波管共振器の間に形成された結合窓である、
    請求項1に記載の誘電体導波管フィルタ。
  3. 前記複数の誘電体導波管共振器のうち、前記列が異なり、かつ隣接する誘電体導波管共振器同士を副結合させる結合窓を備える、
    請求項1又は2に記載の誘電体導波管フィルタ。
  4. 前記折り返し部の誘電体導波管共振器は、前記TE101モードの共振周波数を低下させる、周波数調整用電極を備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  5. 前記周波数調整用電極は、内面に導体膜が形成された非貫通ポストである、請求項4に記載の誘電体導波管フィルタ。
  6. 前記主結合部の結合窓は、前記主結合路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間を前記列の幅方向に狭める溝で構成されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  7. 前記溝の奥部は、当該溝の幅の1/6以上2/3以下の丸み半径を有する、
    請求項6に記載の誘電体導波管フィルタ。
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