JP2020005166A - 量子暗号通信装置、量子暗号通信システム、量子暗号通信方法及びプログラム - Google Patents

量子暗号通信装置、量子暗号通信システム、量子暗号通信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】誤り訂正処理の設定情報をより適切に設定する。【解決手段】実施形態の量子暗号通信装置は、推定部とマージン計算部と設定部とを備える。推定部は、シフト鍵データの推定誤り率を推定する。マージン計算部は、前記推定誤り率に基づいて、前記推定誤り率のマージンを計算する。設定部は、前記推定誤り率と前記マージンとに基づいて、前記シフト鍵データの誤り訂正処理の設定情報を設定する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は量子暗号通信装置、量子暗号通信システム、量子暗号通信方法及びプログラムに関する。
LDPC(Low Density Parity Check)符号は、情報伝送レートの理論上の限界値であるシャノン限界に非常に近い誤り訂正能力を持つ誤り訂正符号として注目を集めている。そのため、通信及びストレージシステム等の分野では、LDPC復号器をハードウェアとして実装すること等の検討が盛んに行われている。
"High speed and adaptable error correction for megabit/s rate quantum key distribution",A.R.Dixon et al,Scientific Reports 4,2014 "Continuous operation of high bit rate quantum key distribution",A.R.Dixon et al,APPLIED PHYSICS LETERS 96,161102(2010) "Stability of high bit rate quantum key distribution on installed fiber",A.R.Dixon et al,OPTICS EXPRESS 16339 Vol.20,No.15(2012) "Efficient decoy−state quantum key distribution with quantified security",M. Lucamarini et al,Optics Express Vol.21,Issue 21,2013
しかしながら従来の技術では、誤り訂正処理の設定情報をより適切に設定することが難しかった。本発明が解決しようとする課題は、誤り訂正処理の設定情報をより適切に設定することができる量子暗号通信装置、量子暗号通信システム、量子暗号通信方法及びプログラムを提供することである。
実施形態の量子暗号通信装置は、推定部とマージン計算部と設定部とを備える。推定部は、シフト鍵データの推定誤り率を推定する。マージン計算部は、前記推定誤り率に基づいて、前記推定誤り率のマージンを計算する。設定部は、前記推定誤り率と前記マージンとに基づいて、前記シフト鍵データの誤り訂正処理の設定情報を設定する。
実施形態の量子暗号通信システムの装置構成の例を示す図。 実施形態の量子暗号通信システムの機能構成の例を示す図。 実施形態の誤り訂正処理部の機能構成の例を示す図。 実施形態の解析部の機能構成の例を示す図。 実施形態の推定誤り率領域の例を示す図。 実施形態の推定誤り率領域−3の推定誤差分布の例を示す図。 図6の推定誤差分布の確率の値を示す図。 実施形態の推定誤差分布の計算方法の例を示すフローチャート。 実施形態のマージンの計算方法の例を示すフローチャート。 実施形態の推定誤り率領域−3における誤り率の分布の例を示す図。 実施形態の推定誤り率領域−3における圧縮率データテーブルの例を示す図。 実施形態のマージンの候補値毎の圧縮率の期待値の例を示す図。 実施形態の推定誤差分布の例を示す図。 実施形態のefficiency特性の例を示す図。 実施形態の圧縮率の期待値の例(σ=1の場合)を示す図。 実施形態の圧縮率の期待値の例(σ=1.25の場合)を示す図。 実施形態の圧縮率の期待値の例(σ=1.5の場合)を示す図。 実施形態のマージンの最適値の例(σ=1の場合)を示す図。 実施形態のマージンの最適値の例(σ=1.25の場合)を示す図。 実施形態のマージンの最適値の例(σ=1.5の場合)を示す図。 実施形態の送信装置及び受信装置の主要部のハードウェア構成の例を示す図。
誤り訂正処理を実施する際、符号化率等の設定情報を適切に設定する必要がある。例えば、量子通信路の誤り率を推定し、推定値及び推定値に対する推定誤差のマージンから設定情報を設定する方法が考えられる。
以下に添付図面を参照して、誤り訂正処理の設定情報を設定するためのマージンを最適に制御することができる量子暗号通信装置、量子暗号通信システム、量子暗号通信方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
[装置構成の例]
図1は実施形態の量子暗号通信システム100の装置構成の例を示す図である。実施形態の量子暗号通信システム100は、2つの量子暗号通信装置(送信装置10及び受信装置20)を備える。送信装置10は、量子ビットを示す光子を連続的に受信装置20に送信する。なお実施形態では、説明の便宜上、光子を送信する側の装置を送信装置10と呼ぶが、送信装置10が光子を受信する機能を有していてもよい。同様に、受信装置20が光子を送信する機能を有していてもよい。
送信装置10及び受信装置20は、量子鍵データを使用して、暗号データを送受信する。量子鍵データの生成方法の詳細については、図2を参照して説明する。
[機能構成の例]
図2は実施形態の量子暗号通信システム100の機能構成の例を示す図である。実施形態の量子暗号通信システム100は、送信装置10及び受信装置20を備える。
送信装置10及び受信装置20は、量子通信路1を介して接続されている。量子通信路1は、量子ビットを示す光子を送受信する光ファイバーである。量子通信路1は、1光子という非常に微弱な光を送受信するため、外乱の影響を受けやすい。
また、送信装置10及び受信装置20は、古典通信路2を介して接続されている。古典通信路2は、量子鍵データ105(205)を生成するための制御情報を送受信する。古典通信路2は、有線であっても無線であってもよく、また有線及び無線を組み合わせて実現してもよい。
送信装置10は、送信部11、シフティング処理部12、誤り訂正処理部13及び秘匿性増強処理部14を備える。
受信装置20は、受信部21、シフティング処理部22、誤り訂正処理部23及び秘匿性増強処理部24を備える。
送信部11は、単一光子を量子(暗号)通信路1経由で受信部21に送信する。そして、送信部11は、送信光子データ101をシフティング処理部12に入力する。受信部21は、送信装置10から単一光子を受信すると、受信光子データ201をシフティング処理部22に入力する。
シフティング処理部12は、古典通信路2経由で通信されている制御情報を基に、量子鍵データ105に利用できるデータを選別して、シフト鍵データ103を生成する。同様に、シフティング処理部22は、古典通信路2経由で通信されている制御情報を基に、量子鍵データ205に利用できるデータを選別して、シフト鍵データ203を生成する。
誤り訂正処理部13は、シフティング処理部12からシフト鍵データ103を受け付けると、当該シフト鍵データ103に対応したシンドロームを生成し、また、シフト鍵データ103を、そのまま訂正鍵データ104として生成する。同様に、誤り訂正処理部23は、シフティング処理部22からシフト鍵データ203を受け付けると、当該シフト鍵データ203に含まれた誤りを訂正することにより、訂正鍵データ204を生成する。
最後に、秘匿性増強処理部14は、誤り訂正処理部13から訂正鍵データ104を受け付けると、当該訂正鍵データ104を圧縮することにより、量子鍵データ105を生成する秘匿性増強処理を行う。秘匿性増強処理部14により行われる秘匿性増強処理により、量子鍵データ105の安全性を高めることができる。同様に、秘匿性増強処理部24は、誤り訂正処理部23から訂正鍵データ204を受け付けると、当該訂正鍵データ204を圧縮することにより、量子鍵データ205を生成する秘匿性増強処理を行う。秘匿性増強処理部24により行われる秘匿性増強処理により、量子鍵データ205の安全性を高めることができる。
なお、誤り訂正処理部13及び23、並びに、秘匿性増強処理部14及び24は、上述のシフティング処理部12及び22と同様に、処理に必要な制御情報を古典通信路2経由で送受信する。
図3は実施形態の誤り訂正処理部13及び23の機能構成の例を示す図である。実施形態の受信装置20の誤り訂正処理部13は、検査行列生成部131及びシンドローム生成部132を備える。実施形態の送信装置20の誤り訂正処理部23は、推定部231、設定部232、検査行列生成部233、復号部234、解析部235及びマージン計算部236を備える。
まず、受信装置20の誤り訂正処理部13は、シフト鍵データ103の一部を取り出して、部分シフト鍵データ106を生成し、当該部分シフト鍵データ106を古典通信路2経由で推定部231に送信する。
一方、送信装置20の誤り訂正処理部23は、シフト鍵データ203の一部を取り出して、部分シフト鍵データ206を生成し、当該部分シフト鍵データ206を推定部231に入力する。推定部231は、部分シフト鍵データ106と部分シフト鍵データ206とを比較し、量子通信路1の推定誤り率207(誤り率の推定値)を推定する。
設定部232は、誤り率の推定誤差に対するマージンと、推定誤り率とに基づいて、設定誤り率及び設定誤り率に対応した設定情報(例えば、符号化率210)を設定する。なお、設定誤り率と推定誤り率とマージンとの関係式は、設定誤り率=推定誤り率×(1+マージン)であり、推定誤り率が4%で、マージンが20%の場合、設定誤り率は4.8%となる。設定部232は、符号化率210を検査行列生成部233に入力し、古典通信路2経由で検査行列生成部131に送信する。
検査行列生成部233は、符号化率に対応した検査行列211を生成し、当該検査行列211を復号部234に入力する。
一方、送信装置10の検査行列生成部131は、送信装置20から古典通信路2経由で受信された符号化率に対応した検査行列107を生成する。シンドローム生成部132は、検査行列107を使用して、シフト鍵データ103に対応したシンドローム108を生成し、当該シンドローム108を古典通信路2経由で復号部234に送信する。
復号部234は、シンドローム108と検査行列211とを使用して、シフト鍵データ203の誤りを訂正することにより、訂正鍵データ212を生成し、当該訂正鍵データ212を秘匿性増強処理部24に入力する。また、送信装置10では、誤り訂正処理部13が、シフト鍵データ103を、そのまま訂正鍵データ104として、秘匿性増強処理部14に入力する。
また、復号部234は、訂正情報213を解析部235に入力する。訂正情報213は、訂正鍵データ212及び訂正結果216(図4参照)を含む。なお、訂正結果216は誤り訂正が成功したか否かを示すデータである。
解析部235は、シフティング処理部22からシフト鍵データ203を受け付け、推定部231から推定誤り率207を受け付け、復号部234から訂正情報213を受け付け、マージン計算部236からマージン209を受け付けると、推定誤差分布208を解析する。推定誤差分布208の解析処理の詳細については後述する。
マージン計算部236は、マージンの更新タイミングに応じて、推定誤差分布208を使用して、マージン209の最適値を計算し、マージン209を更新する。以上が、誤り訂正処理部13及び23の一連の流れである。
図4は実施形態の解析部235の機能構成の例を示す図である。実施形態の解析部235は、真値計算部2351、推定誤差計算部2352及び推定誤差分布計算部2353を備える。
まず、真値計算部2351は、シフト鍵データ203と訂正鍵データ212とを受け付けると、シフト鍵データ203と訂正鍵データ212とを比較して、誤り率の真値(実際の誤り率)を計算する。次に、推定誤差計算部2352は、誤り率の真値と推定誤り率との差により、推定誤差を計算する。そして、推定誤差分布計算部2353は、マージン209と誤り率の真値214と推定誤差215と訂正結果216とから、推定誤差分布208を計算する。なお、推定誤差は、推定誤差=(誤り率の真値−推定誤り率)/推定誤り率で計算される。
次に、推定誤差分布計算部2353における推定誤差分布208の計算方法について説明するが、その前に、実施形態の推定誤差分布208のデータ構造及び用語について説明する。実施形態の推定誤差分布208は、シフト鍵データ203の推定誤り率207の区間(推定誤り率領域)毎に計算される(図5参照)。
図5は実施形態の推定誤り率領域の例を示す図である。図5の例では、推定誤差分布208は、推定誤り率領域−1の推定誤差分布208、推定誤り率領域−2の推定誤差分布208、推定誤り率領域−3の推定誤差分布208、推定誤り率領域−4の推定誤差分布208、及び、推定誤り率領域−5の推定誤差分布208に分けられている。ここで、誤り率の基準値とは、各推定誤り率領域における秘匿性増強処理の圧縮率を計算する時に使用される値(代表値)である。
次に、各推定誤り率領域の推定誤差分布208について説明する。具体例として、推定誤り率領域−3の推定誤差分布208の例を図6及び図7に示す。
図6は実施形態の推定誤り率領域−3の推定誤差分布208の例を示す図である。図7は、図6の推定誤差分布208の確率の値を示す図である。
推定誤差(a)がマイナスの場合、誤り率の真値が、推定誤り率よりも小さいことを示す。例えば、推定誤り率が4%で、推定誤差が−20%の場合、誤り率の真値は、3.2%(=4%×(100%+(−20%)))となる。
逆に、推定誤差(a)がプラスの場合、誤り率の真値が推定誤り率よりも大きいことを示す。例えば、誤り率の推定値が4%で、推定誤差が+20%の場合、誤り率の真値は、4.8%(=4%×(100%+20%))となる。図6及び図7の例では、推定誤差を5%毎の領域に区切り、推定誤差の発生確率が推定誤差区間毎に求められている。
実施形態の推定誤差分布208は、推定誤差領域Aと推定誤差領域Bとを含む。推定誤差領域Aは、推定誤差が、更新前のマージン209(前回のマージン計算処理により計算され、現在、設定されているマージン209)以下の推定誤差区間全体を示す。推定誤差領域Bは、推定誤差が、更新前のマージン209を超える推定誤差区間全体を示す。図6の例では、推定誤り率領域−3における更新前のマージン209は、マージン209の大きさをCとすると、C=10%である。したがって、推定誤差領域Aは推定誤差がC(=10)%以下の推定誤差区間全体であり、推定誤差領域Bは推定誤差がC(=10)%を超える推定誤差区間全体である。
推定誤差領域Aでは、推定誤差が更新前のマージン209よりも小さい領域であり、設定誤り率が誤り率の真値よりも大きい領域である。つまり、誤り訂正処理が成功している領域であると言える。この領域の推定誤差分布は、誤り訂正処理が成功した場合の推定誤差(誤り率の真値と推定誤り率との差)から計算できる。
一方、推定誤差領域Bでは、推定誤差が、更新前のマージン209よりも大きい領域であり、設定誤り率が誤り率の真値よりも小さい領域である。つまり、推定誤差領域Bは、常に誤り訂正処理が失敗している領域であると言えるので、誤り率の真値が得られない。したがって、推定誤差領域Aとは違い、推定誤差領域Bの推定誤差は正確に計算できないため、下記の2項目(α)及び(β)を仮定する。
(α)推定誤差領域Bの確率の総和Dは、マージン209をC%にした時の誤り訂正失敗確率に等しい。
推定誤差領域Bは、常に誤り訂正処理が失敗している領域であると言えるため、推定誤差領域Bの確率の総和は、マージン209をある値にしたときの誤り訂正失敗確率に等しい性質を持つ。図6の例の場合、マージン209の値Cは10%である。そのため、マージン209をC%にした時の誤り訂正失敗確率は、推定誤差aが10%<a≦15%の推定誤差区間の確率(5.8289%)、推定誤差aが15%<a≦20%の推定誤差区間の確率(1.695023%)、及び、推定誤差aが20%<aの推定誤差区間の確率(0.142144%)の総和(約7.66606%)となる。したがって、推定誤差領域Bの確率の総和Dは、約7.66606%となる。なお、マージン209をC%にした時の誤り訂正失敗確率は、訂正結果216から計算できる。
(β)マージン209の値をC%、推定誤差領域Bの確率の総和をD%、推定誤差領域Aにおける、推定誤差が−C%以下の確率の総和をE%とし、推定誤差領域Aにおける推定誤差aが−F%<a≦−G%の推定誤差区間の確率をH%とした時、推定誤差領域Bにおける推定誤差aがG%<a≦F%の推定誤差区間の確率Iは、I=H×(D/E)となる。
項目(β)は、推定誤差領域Bにおける確率の変化の仕方が、推定誤差領域Aの−C%以上の変化の仕方と同じであるという仮定を前提にしている。例えば、マージン209の値Cが10%のとき、推定誤差領域Bは、推定誤差aが10%を超える値となっている。推定誤差aが10%<a≦15%の推定誤差区間の確率、及び、推定誤差aが15%<a≦20%の推定誤差区間の確率、及び、推定誤差aが20%<aの推定誤差区間の確率、の変化の仕方が、推定誤差領域Aの、推定誤差aが−15%<a−≦10%の推定誤差区間の確率、及び、推定誤差aが−20%<a−≦15%の推定誤差区間の確率、及び、推定誤差aがa−≦20%の推定誤差区間の確率、の変化の仕方に等しいということになる。図6の例の場合、マージン209の値Cは10%である。推定誤差領域Bの確率の総和Dは、約7.66606%である。推定誤差領域Aにおける、推定誤差が−10%以下の推定誤差区間の確率の総和Eは、約10.29181%であり、推定誤差領域Bにおける推定誤差aが−15%<a≦10%の推定誤差区間の確率Hは、7.825385%である。したがって、推定誤差領域Bの推定誤差aが10(=G)%<a≦15(=F)%の推定誤差区間の確率Iは、7.825385×(7.66606/10.29181)≒5.8289%となる。推定誤差領域Bのその他の推定誤差区間も同様にして求めることができる。
<推定誤差分布の計算方法の例>
図8は実施形態の推定誤差分布208の計算方法の例を示すフローチャートである。はじめに、推定誤差分布計算部2353が、推定誤り率207から、推定誤り率領域を決定する(ステップS1)。推定誤り率領域の決定方法は、例えば図5に従う。
次に、推定誤差分布計算部2353は、ステップS1の処理により決定された推定誤り率領域において、更新前のマージンが設定されている場合の誤り訂正失敗確率を計算する(ステップS2)。
次に、推定誤差分布計算部2353は、推定誤差領域Aの推定誤差分布を計算し(ステップS3)、最後に、推定誤差領域Bの推定誤差分布を計算する(ステップS4)。推定誤差領域Aの推定誤差分布の計算に関しては、推定誤差計算部2352から出力される推定誤差を基に計算すればよい。推定誤差領域Bの推定誤差分布の計算手順は下記の通りである。なお、アルファベットC〜Iの定義は上述の定義と同じである。
(1)更新前のマージン(C%)が設定されている場合の誤り訂正失敗確率を読み込み、この値を推定誤差領域Bの確率の総和Dとする。
(2)推定誤差領域Aにおける、推定誤差が−C%以下の確率の総和Eを求める。
(3)上述の項目(β)に従い、推定誤差領域Bにおける、各推定区間の確率を計算する。
<マージンの計算方法の例>
図9は実施形態のマージン209の計算方法の例を示すフローチャートである。まず、マージン計算部236は、マージン計算対象となる当該推定誤り率領域(図5参照)における推定誤差分布を使用して、当該推定誤り率領域における誤り率の分布を計算する(ステップS11)。当該推定誤り率領域における誤り率の分布の計算方法の詳細については後述する。
次に、マージン計算部236は、誤り率の分布の各誤り率領域において、マージン209の候補値を設定した時の秘匿性増強処理の圧縮率を示す圧縮率データテーブルを参照する(ステップS12)。圧縮率データテーブルの詳細については後述する。
次に、マージン計算部236は、誤り率の分布の各誤り率領域において、マージン209の候補値に設定した時の、圧縮率の期待値を計算し(ステップS13)、当該圧縮率の期待値が最大となるマージン209の候補値を、当該誤り率領域におけるマージン209として選択する(ステップS14)。以上が、マージン209の計算方法の例である。
次に、具体的な数値を挙げて、マージン209の計算方法を説明する。推定誤り率領域の設定を図5とし、推定誤り率領域−3のマージン209の最適値を求める場合について説明する。推定誤り率領域−3の推定誤差分布を図6及び図7とし、マージン209の候補値を0%、5%、10%、15%及び20%とする。
まず、マージン計算部236は、推定誤り率領域−3における誤り率の分布を推定誤り率領域−3の推定誤差分布から求める。具体的には、マージン計算部236は、推定誤り率領域−3の誤り率の基準値4%と、推定誤差aとから、誤り率Qを計算する。例えば、推定誤差aが−5%<a≦0%の推定誤差区間に関しては、誤り率Qを3.8%<Q≦4%とし、推定誤差aが0%<a≦5%の推定誤差区間に関しては、誤り率Qを4%<Q≦4.2%とし、推定誤差aが5%<a≦10%の推定誤差区間に関しては、誤り率を4.2%<Q≦4.4%未満とする。その他の推定誤差区間に関しても同様に変換する。また、マージン計算部236は、各誤り率区間の誤り率の代表値も決定する。代表値は、各誤り率区間の範囲にある値とする。変換した結果、誤り率の分布は図10のようになる。
図10は実施形態の推定誤り率領域−3における誤り率の分布の例を示す図である。図10に示す誤り率の分布は、量子通信路1の誤り率を4%と推定した時の実際の誤り率分布に等しい。
次に、マージン計算部236は、マージン209の各候補値を利用した時の秘匿性増強処理の圧縮率を参照する。圧縮率は、(秘匿性増強処理1回あたりに出力される量子鍵のデータ長/秘匿性増強処理1回あたりに入力される訂正鍵のデータ長)となっており、誤り訂正方式の訂正能力及び非特許文献4に従って予め求められる。圧縮率の値は、マージン計算部236内の圧縮率データテーブルに格納されている。
図11は実施形態の推定誤り率領域−3における圧縮率データテーブルの例を示す図である。図11の圧縮率データテーブルの誤り率の代表値は、受信装置20のシフト鍵データ203の誤り率に対応する。図11の圧縮率データテーブルは、マージン209を0%から20%まで5%刻みで変化させたときの圧縮率を示している。訂正可能誤り率とは、誤り訂正処理が訂正できる誤り率の最大値である。例えば、マージンが0%の場合は訂正可能誤り率が4%、マージンが5%の場合は訂正可能誤り率が4.2%、マージンが10%の場合は訂正可能誤り率が4.4%、マージンが15%の場合は訂正可能誤り率が4.6%、マージンが20%の場合は訂正可能誤り率が4.8%となっている。
例えば、訂正可能誤り率が4.0%で、誤り率の代表値が3.8%(シフト鍵データ203の誤り率が3.8%)であった場合、上述の設定誤り率が4.0%に対応した符号化率の検査行列を使用して誤り訂正処理が行われる。そして、秘匿性増強処理では、訂正鍵データ204が0.24765に圧縮されることにより、量子鍵データ205が生成される。
また例えば、訂正可能誤り率が4.0%で、誤り率の代表値が4.2%(シフト鍵データ203の誤り率が4.2%)であった場合、上述の設定誤り率が4.0%に対応した符号化率の検査行列を使用して誤り訂正処理が行われる。この場合、誤り訂正処理部23は、誤り訂正に失敗するため、訂正鍵データ212が秘匿性増強処理部24には送信されず、量子鍵データ205は生成されない。よって、訂正可能誤り率が4.0%で、誤り率の代表値が4.2%(シフト鍵データ203の誤り率が4.2%)であった場合は、0(訂正失敗)となる。
次に、マージン計算部236は、マージン209の各候補値を使用した場合の圧縮率の期待値を計算する。本例(推定誤り率領域−3)の場合、図10に示す誤り率の分布、及び、図11に示す圧縮率テーブルを利用して、マージン209の各候補値の圧縮率の期待値を計算する。
まず、マージン計算部236は、マージン209を0%に設定した時の圧縮率の期待値を求める場合、図10の各誤り率の代表値に対応した確率と、図11のマージンが0%の場合の各誤り率の代表値に対応した圧縮率とをそれぞれ掛け合わせる。例えば、図10の誤り率の代表値が3.2%のときの確率(0.19083%)と、図11のマージンが0%で誤り率の代表値が3.2%のときの0.27933とを掛け合わせる。
マージン計算部236は、各誤り率の代表値に対して掛け合わせた値を全て足し合わせることにより、マージン209の各候補値における圧縮率の期待値を計算する。例えば、図10に示す誤り率の分布、及び、図11に示す圧縮率テーブルを使用して計算された、マージン209が0%の場合の圧縮率の期待値は、0.130765409となる。
図12は実施形態のマージン209の候補値毎の圧縮率の期待値の例を示す図である。マージン計算部236は、マージン209の各候補値の圧縮率の期待値を計算した後、当該期待値が最大値となるマージン209の候補値を、マージン209の更新値として選択する。図12の例の場合、マージン209が15%のとき、圧縮率の期待値が最大となるため、誤り率推定領域−3のマージン209の更新値は15%となる。
マージン計算部236は、以上のマージン209の更新値の計算を、全推定誤り率領域において実施し、全推定誤り率領域におけるマージン209を更新する。
ここで、推定誤差分布のばらつきとマージン209の大きさとの関係について説明する。
図13は実施形態の推定誤差分布の例を示す図である。例えば、推定誤差分布のばらつきが大きい場合(図13では、標準偏差σが大きくなる場合)、マージン209が小さく設定(例えば0%等に設定)されてしまうと、誤り訂正失敗確率が非常に大きくなってしまうため、結果的に量子鍵生成速度が低下してしまう。そのため、推定誤差分布のばらつきが大きい場合、マージン209は、推定誤差分布のばらつきが小さい場合よりも大きく取る必要がある。
逆に、推定誤差分布のばらつきが小さい場合(図13では、標準偏差σが小さくなる)、推定誤差分布のばらつきが大きい場合よりもマージンを小さくしても、誤り訂正失敗確率は小さくなる。よって、推定誤差分布のばらつきに応じて、マージンの設定量を可変にすることで、量子鍵の生成速度を最適にすることができる。
また、非特許文献4に基づいて量子鍵データ205の圧縮率を計算した場合、量子通信路1の誤り率が大きいほど、シンドローム108の送信データ長が圧縮率に与える影響が大きくなる。
図14は実施形態のefficiency特性の例を示す図である。図14の例では、各誤り率における圧縮率のefficiency特性が示されている。図14のグラフは、非特許文献4に基づいて計算されている。
図14の横軸はefficiencyで、誤り訂正に必要なシンドロームデータ長の符号理論的最小値(シャノン限界に基づく最小値)を1としたとき、実際の誤り訂正で利用したシンドロームデータ長である。つまり、efficiencyが大きいほど、実際の誤り訂正で利用したシンドロームデータ長が大きくなる。
図14の縦軸は圧縮率だが、各誤り率において、efficiencyが1のときの圧縮率に規格化している。図14を見ると分かるように、efficiencyが大きくなると圧縮率が小さくなり、1回あたりの量子鍵データ205の生成量が小さくなる。これは、efficiencyが大きくなると古典通信路2上に流れるデータ量が大きくなるためである。また、誤り率が高い程、efficiencyが大きくなった時の圧縮率の減少率が高いことも分かる。
マージン209とefficiencyとの関係に関しては、マージン209が大きいほど、結果的にシンドローム108の通信量も大きくなっているため、efficiencyも大きくなる。したがって、誤り率が高いほど、マージンの増大による圧縮率の低下が大きいため、マージンを小さく設定しなければならない。本実施形態のように、誤り率に応じてマージンを変化させることで、量子鍵データ205の生成速度を最適にすることができる。
図15Aは実施形態の圧縮率の期待値の例(σ=1の場合)を示す図である。図15Bは実施形態の圧縮率の期待値の例(σ=1.25の場合)を示す図である。図15Cは実施形態の圧縮率の期待値の例(σ=1.5の場合)を示す図である。図16Aは実施形態のマージン209の最適値の例(σ=1の場合)を示す図である。図16Bは実施形態のマージン209の最適値の例(σ=1.25の場合)を示す図である。図16Cは実施形態のマージン209の最適値の例(σ=1.5の場合)を示す図である。
図16A乃至16Cを見ると分かるように、全ての標準偏差σの場合で、誤り率が大きいほどマージン209の最適値は小さくなる。また、ほとんどの場合、推定誤差分布の標準偏差σが大きいほどマージン209の最適値は大きくなる。
上記の推定誤り率領域を始めとするパラメータの設定例は一例であり、どのように変更しても良い。また、マージン209の更新タイミングは任意でよい。例えば、マージン209は、マージン209を更新するために必要な新たなデータが十分に溜まった場合に再計算されてもよい。また例えば、マージン209は、所定の時間が経過する度に(定期的に)更新されてもよい。また、推定誤り率分布の計算で利用したサンプル数が非常に少ない場合は、マージン計算部236で求めたマージン209ではなく、量子暗号通信の動作を開始したときの、マージン209の初期値をマージン209の更新値として利用しても良い。
最後に、実施形態の送信装置10及び受信装置20のハードウェア構成の例について説明する。
[ハードウェア構成の例]
図17は実施形態の送信装置10及び受信装置20の主要部の構成の例を示す図である。実施形態の送信装置10及び受信装置20は、制御装置301、主記憶装置302、補助記憶装置303、表示装置304、入力装置305、量子通信IF(Interface)306及び古典通信IF307を備える。
制御装置301、主記憶装置302、補助記憶装置303、表示装置304、入力装置305、量子通信IF306及び古典通信IF307は、バス310を介して接続されている。
制御装置301は、補助記憶装置303から主記憶装置302に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置302は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリである。補助記憶装置303は、HDD(Hard Disk Drive)及びメモリカード等である。
表示装置304は、送信装置10及び受信装置20の状態等を表示する。入力装置305はユーザーからの入力を受け付ける。
量子通信IF306は、量子通信路1に接続するためのインターフェースである。古典通信IF307は、古典通信路2に接続するためのインターフェースである。
実施形態の送信装置10及び受信装置20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、メモリカード、CD−R、及び、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
また実施形態の送信装置10及び受信装置20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
また実施形態の送信装置10及び受信装置20が実行するプログラムを、ダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。
また実施形態の送信装置10及び受信装置20で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施形態の送信装置10及び受信装置20で実行されるプログラムは、実施形態の送信装置10及び受信装置20の機能構成のうち、プログラムにより実現可能な機能を含むモジュール構成となっている。
プログラムにより実現される機能は、制御装置301が補助記憶装置303等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、主記憶装置302にロードされる。すなわちプログラムにより実現される機能は、主記憶装置302上に生成される。
なお実施形態の送信装置10及び受信装置20の機能の一部又は全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。ICは、例えば専用の処理を実行するプロセッサである。
また複数のプロセッサを用いて各機能を実現する場合、各プロセッサは、各機能のうち1つを実現してもよいし、各機能のうち2つ以上を実現してもよい。
また実施形態の送信装置10及び受信装置20の動作形態は任意でよい。実施形態の送信装置10及び受信装置20を、例えばネットワーク上のクラウドシステムを構成する装置として動作させてもよい。
以上、説明したように、実施形態の受信装置20(量子暗号通信装置)では、推定部231が、シフト鍵データ203の推定誤り率207を推定する。マージン計算部236が、推定誤り率207に基づいて、推定誤り率207のマージン209を計算する。そして、設定部232が、推定誤り率207とマージン209とに基づいて、シフト鍵データ203の誤り訂正処理の設定情報(例えば、符号化率210)を設定する。これにより実施形態の受信装置20によれば、誤り訂正処理の設定情報をより適切に設定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 送信装置
11 送信部
12 シフティング処理部
13 誤り訂正処理部
14 秘匿性増強処理部
20 受信装置
21 受信部
22 シフティング処理部
23 誤り訂正処理部
24 秘匿性増強処理部
100 量子暗号通信システム
131 検査行列生成部
132 シンドローム生成部
231 推定部
232 設定部
233 検査行列生成部
234 復号部
235 解析部
236 マージン計算部
301 制御装置
302 主記憶装置
303 補助記憶装置
304 表示装置
305 入力装置
306 量子通信IF
307 古典通信IF
310 バス
2351 真値計算部
2352 推定誤差計算部
2353 推定誤差分布計算部

Claims (10)

  1. シフト鍵データの推定誤り率を推定する推定部と、
    前記推定誤り率に基づいて、前記推定誤り率のマージンを計算するマージン計算部と、
    前記推定誤り率と前記マージンとに基づいて、前記シフト鍵データの誤り訂正処理の設定情報を設定する設定部と、
    を備える量子暗号通信装置。
  2. 前記マージン計算部は、前記シフト鍵データの誤り率の推定誤差分布に更に基づいて、前記マージンを計算する、
    請求項1に記載の量子暗号通信装置。
  3. 前記マージン計算部は、前記シフト鍵データの推定誤り率の区間毎に、前記マージンを更新する、
    請求項1に記載の量子暗号通信装置。
  4. 前記マージン計算部は、前記マージンの候補値毎に定められた、誤り率に応じた秘匿性増強処理の圧縮率と、前記推定誤差分布とを使用して、前記マージンの候補値毎に前記圧縮率の期待値を計算し、前記期待値が最大となる前記マージンの候補値を選択することにより、前記マージンを計算する、
    請求項2に記載の量子暗号通信装置。
  5. 前記マージン計算部は、所定のタイミングで前記マージンを計算することにより、前記マージンを更新し、更新前の前記マージンの値をC%としたとき、誤り率の真値と推定誤り率との差を示す推定誤差aがa≦C%となる推定誤差領域Aと、前記推定誤差aがC%<aとなる推定誤差領域Bとに分けて前記推定誤差分布を計算する、
    請求項2に記載の量子暗号通信装置。
  6. 前記推定誤差領域Bの確率の総和をD%とした時、Dは、マージンをC%にした時の誤り訂正失敗確率に等しい、
    請求項5に記載の量子暗号通信装置。
  7. 前記推定誤差領域Aにおける、推定誤差aがa≦−C%以下の推定誤差区間の確率の総和をE%とし、推定誤差領域Aにおける推定誤差aが−F%<a≦−G%の推定誤差区間の確率をH%とした時、推定誤差領域Bにおける推定誤差aがG%<a≦F%の推定誤差区間の確率Iは、I=H×(D/E)により計算される、
    請求項5に記載の量子暗号通信装置。
  8. 送信装置と受信装置とが量子通信路を介して接続された量子暗号通信システムであって、
    前記受信装置は、
    シフト鍵データの推定誤り率を推定する推定部と、
    前記推定誤り率に基づいて、前記推定誤り率のマージンを計算するマージン計算部と、
    前記推定誤り率と前記マージンとに基づいて、前記シフト鍵データの誤り訂正処理の設定情報を設定する設定部と、
    を備える量子暗号通信システム。
  9. シフト鍵データの推定誤り率を推定するステップと、
    前記推定誤り率に基づいて、前記推定誤り率のマージンを計算するステップと、
    前記推定誤り率と前記マージンとに基づいて、前記シフト鍵データの誤り訂正処理の設定情報を設定するステップと、
    を含む量子暗号通信方法。
  10. コンピュータを、
    シフト鍵データの推定誤り率を推定する推定部と、
    前記推定誤り率に基づいて、前記推定誤り率のマージンを計算するマージン計算部と、
    前記推定誤り率と前記マージンとに基づいて、前記シフト鍵データの誤り訂正処理の設定情報を設定する設定部、
    として機能させるためのプログラム。
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