JP2020004618A - 点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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龍永 安川
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Abstract

【課題】壁スイッチなどを用いた電力供給のオンオフ切り替え操作により点灯状態の切り替えが可能で、かつ、大型化及び高コスト化を抑制できる点灯装置等を提供する。【解決手段】点灯装置10は、発光素子16に電圧を供給する点灯装置10であって、直流電圧を出力する電源回路(PFC回路20)と、直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ22と、平滑化された直流電圧が入力され、平滑化された直流電圧の電圧値を変換して発光素子16に供給する点灯回路80と、平滑化された直流電圧が入力され、平滑化された直流電圧と異なる電圧値を有する第一電圧を出力する第一コンバータ30と、第一電圧が入力され、第一電圧と異なる電圧値を有する第二電圧を出力する第二コンバータ40と、電源回路への電力の入力が遮断されたことを検知し、遮断信号を出力する制御回路70と、遮断信号に基いて第一電圧を低減させる電圧低減回路60とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、点灯装置及び照明器具に関する。
従来、点灯状態を切り替えられる点灯装置が知られている(例えば、特許文献1)。このような点灯装置は、点灯状態を切り替えるための制御部を備える。特許文献1に記載された点灯装置は、さらに、光源であるLED(Light Emitting Diode)に電流を供給する昇圧チョッパと、昇圧チョッパの出力電圧を平滑化する平滑コンデンサと、制御部に電力を供給する第2の電源部と、制御部及び昇圧チョッパの制御用ICなどに電力を供給する第1の電源部とを備える。第1の電源部は、降圧コンバータからなり、昇圧チョッパの出力電圧を受けて、制御部に直流電圧を出力する。
また、点灯装置の点灯状態を、点灯装置への電力供給をオン又はオフする壁スイッチの操作によって切り替える方法が知られている。このような点灯装置では、例えば、壁スイッチをオンからオフに切り替えた後、素早くオンに切り替えることで、点灯状態を順次切り替えることができる。このような操作によって点灯状態を切り替えるためには、壁スイッチをオフにした状態、つまり、電力供給が遮断された状態で、点灯装置の制御部への電圧供給を維持する必要がある。
例えば、このように電力供給が遮断された状態で、点灯装置の制御部への電圧供給を維持するために、特許文献1に記載された平滑コンデンサとして、制御部を一定時間駆動するために十分な容量を有するコンデンサを用いる方法が考えられる。この方法においては、壁スイッチをオンにすることで、点灯装置への電力供給を行っている間に、コンデンサを充電し、壁スイッチをオフした後、一定時間平滑コンデンサから制御部へ電圧を印加できる。
特開2013−239387号公報
しかしながら、上述のように点灯装置への電力供給が遮断された後、一定時間制御部を駆動させるために十分な容量を有する平滑コンデンサは、寸法が大きく、かつ、高コストである。これに伴い、点灯装置が大型化し、かつ、高コストとなる。
そこで、本発明は、壁スイッチなどを用いた電力供給のオンオフ切り替え操作により点灯状態の切り替えが可能で、かつ、大型化及び高コスト化を抑制できる点灯装置及び照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る点灯装置の一態様は、発光素子に電圧を供給する点灯装置であって、直流電圧を出力する電源回路と、前記直流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、平滑化された前記直流電圧が入力され、平滑化された前記直流電圧の電圧値を変換して前記発光素子に供給する点灯回路と、平滑化された前記直流電圧が入力され、平滑化された前記直流電圧と異なる電圧値を有する第一電圧を出力する第一コンバータと、前記第一電圧が入力され、前記第一電圧と異なる電圧値を有する第二電圧を出力する第二コンバータと、前記電源回路への電力の入力が遮断されたことを検知し、遮断信号を出力する制御回路と、前記遮断信号に基いて前記第一電圧を低減させる電圧低減回路とを備える。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明器具の一態様は、上記点灯装置と、上記発光素子とを備える。
本発明の一態様によれば、壁スイッチなどを用いた電力供給のオンオフ切り替え操作により点灯状態の切り替えが可能で、かつ、大型化及び高コスト化を抑制できる点灯装置及び照明器具を提供できる。
図1は、実施の形態に係る点灯装置及び照明器具の回路構成を示す回路図である。 図2は、実施の形態に係る照明器具の設置態様の一例を示す模式図である。 図3は、実施の形態に係る電圧低減回路の構成を示す回路図である。 図4は、実施の形態に係る点灯装置の動作例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
実施の形態に係る点灯装置について説明する。
[1.全体構成]
まず、本実施の形態に係る点灯装置の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る点灯装置10及び照明器具1の回路構成を示す回路図である。図1には、入力電源12と、スイッチ14とが併せて示されている。図2は、本実施の形態に係る照明器具1の設置態様の一例を示す模式図である。
照明器具1は、入力電源12からの電力を受けて照明光を出射する器具である。図1及び図2に示されるように、照明器具1は、点灯装置10と、発光素子16とを備える。照明器具1の構造及び形状は、特に限定されない。照明器具1は、例えば、図2に示されるような天井91に設置されるシーリングライトである。
入力電源12は、点灯装置10に交流電力を供給する系統電源である。入力電源12は、例えば、商用交流電源である。
スイッチ14は、入力電源12から点灯装置10への電力供給のオンオフを切り替える素子である。本実施の形態では、スイッチ14は、図2に示されるように、点灯装置10が用いられる部屋の壁92に設けられる壁スイッチである。
発光素子16は、点灯装置10から電流を供給される光源である。本実施の形態では、発光素子16は、一つ以上のLEDチップを備える白色LED光源である。発光素子16は、一つのLEDチップを備えてもよいし、直列又は並列に接続された複数のLEDチップを備えてもよい。
点灯装置10は、入力電源12に接続されて発光素子16に電流を供給する装置である。図1に示されるように、点灯装置10は、PFC(Power Factor Correction)回路20と、平滑コンデンサ22と、第一コンバータ30と、第二コンバータ40と、電圧低減回路60と、制御回路70と、点灯回路80とを備える。
PFC回路20は、入力電源12から点灯装置10に入力される電力の力率を改善する回路であり、直流電圧を出力する電源回路の一例である。本実施の形態では、PFC回路20は、交流電流を整流する機能も有する。PFC回路20は、スイッチング素子(不図示)と、PFC回路20を制御するPFCIC21を有する。PFCIC21は、PFC回路20のスイッチング素子を制御することにより、PFC回路20を制御する。なお、PFC回路20が出力する直流電圧は、極性が反転しない電圧であればよく、電圧値が脈動する電圧も含む。PFC回路20の低電位側の出力端子は接地される。
平滑コンデンサ22は、PFC回路20が出力する直流電圧を平滑化する素子である。平滑コンデンサ22は、入力電源12からPFC回路20への電力の入力が遮断された場合に、制御回路70を駆動するための電気エネルギーを蓄える機能も有する。平滑コンデンサ22として、例えば、電解コンデンサを用いることができる。
第一コンバータ30は、平滑コンデンサ22によって平滑化された直流電圧が入力され、平滑化された直流電圧と異なる電圧値を有する第一電圧Vccを出力するDC/DCコンバータである。本実施の形態では、PFC回路20に入力電源12から電力が供給されている場合には、第一コンバータ30は、平滑コンデンサ22によって平滑化された260V以上280V以下程度の直流電圧を16V程度の直流電圧である第一電圧Vccに変換する。第一電圧Vccの電圧値は、第二コンバータ40が出力する第二電圧Vddの電圧値より高い。図1に示されるように、第一コンバータ30は、電力デバイス31と、コンデンサ32、38と、ダイオード33、37と、インダクタ34と、抵抗素子35と、ツェナーダイオード36とを備える。
電力デバイス31は、スイッチング素子と、当該スイッチング素子を制御する制御用ICとを有するデバイスである。電力デバイス31として、例えば、IPD(Intelligent Power Device)を用いてもよい。電力デバイス31は、ドレイン端子D、ソース端子S及びコントロール端子Cとを有する。ドレイン端子Dには、平滑コンデンサ22の高電位側の端子が接続される。つまり、ドレイン端子Dには、平滑コンデンサ22の出力電圧が入力される。電力デバイス31は、コントロール端子Cの電圧(コントロール電圧Vc)が所定の電圧となるように制御する。本実施の形態では、例えば、コントロール電圧Vcが6Vとなるように、電力デバイス31は、スイッチング素子の制御を行う。
電力デバイス31に含まれるスイッチング素子と、インダクタ34と、ダイオード33と、コンデンサ38とで、降圧チョッパ回路が形成される。また、抵抗素子35と、ツェナーダイオード36と、ダイオード37と、コンデンサ32とで、第一コンバータ30の出力電圧を設定するための回路が形成される。
第二コンバータ40は、第一電圧Vccが入力され、第一電圧Vccと異なる電圧値を有する第二電圧Vddを出力するDC/DCコンバータである。本実施の形態では、第二コンバータ40は、第一電圧Vccを5V程度の第二電圧Vddに変換する。第二コンバータ40として、例えば、三端子レギュレータを用いることができる。
制御回路70は、電源回路への電力の入力が遮断されたことを検知し、遮断信号を出力する回路である。本実施の形態では、制御回路70は、入力電源12からPFC回路20への電力の入力が遮断されたことを検知して、遮断信号を電圧低減回路60に出力する。制御回路70には、PFC回路20に入力される交流電圧がそのまま入力されてもよい。又は、点灯装置10が、PFC回路20に入力される交流電圧を5V程度の直流電圧に変換する回路をさらに備え、当該回路からの出力電圧が制御回路70に入力されてもよい。また、制御回路70は、点灯回路80を制御することで、発光素子16の点灯状態を制御する。具体的には、制御回路70は、発光素子16の点灯状態に対応する設定信号を点灯回路80の点灯IC81に出力することで、発光素子16の点灯状態を制御する。
本実施の形態では、制御回路70は、PFC回路20への電力供給が遮断された後、所定時間内に、再度、電力供給が再開されたことを検知した場合に、発光素子16の点灯状態を変更する機能を有する。これにより、ユーザは、スイッチ14をオンからオフへ切り替えた後、下限時間Tmin以上、上限時間Tmax以下の間に、再度オフからオンに切り替えることで、発光素子16の点灯状態を切り替えることができる。例えば、下限時間Tminは、0.1秒程度であり、上限時間Tmaxは、0.5秒以上2秒以下程度である。このように下限時間Tminを設定することで、瞬時停電などによって瞬間的にPFC回路20への電力供給が遮断される場合に制御回路70が誤動作することを抑制できる。また、上限時間Tmaxを設定することで、ユーザがスイッチ14を操作する際に、意図せずに点灯状態を切り替えてしまうことを低減できる。
制御回路70は、例えば、マイコン(MCU;Micro-Controller Unit)で実現される。マイコンは、プログラムが格納されたROM、RAMなどのメモリと、プログラムを実行するプロセッサ(CPU;Central Processing Unit)と、タイマと、A/D変換器、D/A変換器などを含む入出力回路とを有する1チップの半導体集積回路である。なお、制御回路70は、マイコン以外の電気回路などを用いて実現されてもよい。制御回路70は、第二コンバータ40から供給される電力を用いて動作する。具体的には、制御回路70には、第二コンバータ40から第二電圧Vddが供給される。本実施の形態では、PFC回路20への電力供給が遮断された後、当該所定時間の間、制御回路70に第二コンバータ40から電圧を供給する必要がある。このための電力として、平滑コンデンサ22に蓄えられた電気エネルギーが用いられる。
電圧低減回路60は、遮断信号に基いて第一電圧Vccを低減させる回路である。本実施の形態では、電圧低減回路60は、遮断信号に基いて、第一コンバータ30のツェナーダイオード36の両端を短絡することで、第一電圧Vccを低減させる。電圧低減回路60の詳細については後述する。
点灯回路80は、平滑コンデンサ22によって平滑化された直流電圧が入力され、平滑化された直流電圧の電圧値を変換して発光素子16に供給する回路である。点灯回路80は、スイッチング素子(不図示)と、点灯回路80を制御する点灯IC81とを含む。点灯回路80の点灯IC81によって、点灯回路80のスイッチング素子を制御することにより、発光素子16の点灯状態を制御できる。例えば、点灯回路80は、発光素子16を調光することができる。点灯回路80として、例えば、降圧チョッパ回路を用いることができる。
点灯IC81は、制御回路70からの信号に基づいて、点灯回路80に含まれるスイッチング素子を駆動する回路である。本実施の形態では、点灯IC81は、当該スイッチング素子のオン制御及びオフ制御を行う。点灯IC81は、例えば、マイコンで実現される。なお、点灯IC81は、マイコン以外の電気回路などを用いて実現されてもよい。点灯IC81を動作させるためには、例えば、15V程度の電圧が必要である。点灯IC81は、第一コンバータ30から供給される16V程度の第一電圧Vccを用いて動作する。
[2.電圧低減回路]
次に、電圧低減回路60について図3を用いて詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る電圧低減回路60の構成を示す回路図である。図3には、電圧低減回路60に接続される第一コンバータ30も併せて示されている。
本実施の形態に係る電圧低減回路は、入力端子T62に入力される遮断信号に基いて、第一コンバータ30のツェナーダイオード36の両端を短絡することで、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccを低減する。これにより、スイッチングトランジスタなどからなる簡素な回路で電圧低減回路60を実現できる。なお、第一電圧Vccは、図3に示される第一コンバータ30の出力端子T31と出力端子T32との間に印加される電圧である。また、出力端子T32は接地される。
本実施の形態では、電圧低減回路60は、図3に示されるように、第一トランジスタ61と、第二トランジスタ62と、抵抗素子63、65と、コンデンサ64とを主に備える。また、電圧低減回路60は、入力端子T61、T62を備える。
第一トランジスタ61は、第一コンバータ30のツェナーダイオード36に並列に接続されるスイッチング素子である。本実施の形態では、第一トランジスタ61は、pnp型のバイポーラトランジスタであり、第一トランジスタ61のエミッタ端子及びコレクタ端子が、それぞれツェナーダイオード36のカソード端子及びアノード端子に接続される。また、第一トランジスタ61のベース端子は、第二トランジスタ62のコレクタ端子に接続される。また、第一トランジスタ61のエミッタ端子とベース端子との間には、コンデンサ64及び抵抗素子65がそれぞれ並列接続される。
ここで、図3に示されるように、ツェナーダイオード36は、第一コンバータ30の出力端子T31に接続される。このため、ツェナーダイオード36の両端を短絡することで、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccを低減させることができる。なお、ツェナーダイオード36は、出力端子T31に直接接続されていなくてもよく、本実施の形態のように、抵抗素子35などを介して間接的に、出力端子T31に接続されていてもよい。
第二トランジスタ62は、第一トランジスタ61のベース端子と、入力端子T62とに接続されるスイッチング素子である。本実施の形態では、第二トランジスタ62は、npn型のバイポーラトランジスタであり、第二トランジスタ62のコレクタ端子及びエミッタ端子は、それぞれ、第一トランジスタ61のベース端子、及び、入力端子T62に接続される。また、第二トランジスタ62のベース端子は、抵抗素子63を介して入力端子T61に接続される。
抵抗素子63は、安定化用の抵抗素子であり、入力端子T61と、第二トランジスタ62のベース端子とに接続される。
電圧低減回路60の入力端子T61には、第二コンバータ40が出力する第二電圧Vddが入力される。本実施の形態では、第二コンバータ40に5Vより高い第一電圧Vccが入力されている場合には、第二電圧Vddは5V程度である。
電圧低減回路60の入力端子T62には、制御回路70から、遮断信号が入力される。具体的には、制御回路70は、PFC回路20への電力の入力が遮断されたことを検知した場合に、0Vの遮断信号を出力する。一方、制御回路70は、PFC回路20への電力が入力されていることを検知した場合に、第二電圧Vddと実質的に同じ電圧の信号、つまり、5V程度の信号を出力する。
電圧低減回路60が以上のような構成を有することにより、PFC回路20への入力電源12からの電力が入力されている場合には、入力端子T61及び入力端子T62に同等の電圧が入力される。この場合、第二トランジスタ62のベース−エミッタ間に実質的に電位差が生じないため、第一トランジスタ61のベース端子の電圧は変化しない。したがって、この場合、第一トランジスタ61のエミッタ−コレクタ間は導通しない。ここで、抵抗素子35及びダイオード37における電圧降下を無視すると、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccは、電力デバイス31のコントロール端子Cの電位と、ツェナーダイオード36のツェナー電圧と和程度となる。電力デバイス31のコントロール端子Cの電位を6V、ツェナー電圧を10Vとすると、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccは、16V程度となる。
一方、制御回路70がPFC回路20への電力の入力が遮断されたことを検知した場合、制御回路70は、電圧低減回路60の入力端子T62へ、電圧0Vの遮断信号を入力する。この場合、第二トランジスタ62のベース−エミッタ間に5Vの電位差が生じる。これに伴い、第二トランジスタ62のエミッタ−コレクタ間が導通し、第一トランジスタ61のベース端子の電位は、実質的に、入力端子T62の電位と等しくなる。入力端子T62に0Vの遮断信号が入力されている場合には、第一トランジスタ61のベース端子の電位もほぼ0Vとなる。ここで、第一トランジスタ61のエミッタ端子の電位は、電力デバイス31のコントロール端子Cの電位(6V程度)と同程度となるため、第一トランジスタ61のベース−エミッタ間に電位差が生じ、第一トランジスタ61のエミッタ−コレクタ間が導通する。つまり、ツェナーダイオード36の両端が短絡される。なお、ここで、「短絡」との用語が意味する状態には、二点間の抵抗値が完全にゼロである状態に加えて、二点間の抵抗値が、例えば、第一トランジスタ61のオン抵抗と同程度以下に低い状態も含まれる。又は、二点間の抵抗値が、当該二点間を含む回路網の合成インピーダンスに対して、無視できる程度に十分低い抵抗値であってもよい。具体的には、「短絡」を、二点間の抵抗値が0.001Ω以下である状態と定義してもよい。
ツェナーダイオード36の両端が短絡される場合、ツェナーダイオード36のカソード端子の電位は、電力デバイス31のコントロール端子Cの電位と同程度となる。また、抵抗素子35の抵抗値は、その電圧降下を無視できる程度に十分に低いため、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccは、コントロール端子Cの電位と同等の6V程度となる。
以上のように、本実施の形態に係る電圧低減回路60は、遮断信号に基いて第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccを低減できる。
[3.動作]
次に、本実施の形態に係る点灯装置10の動作例について図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係る点灯装置10の動作例を示すタイミングチャートである。図4には、スイッチ14の状態、平滑コンデンサ22の両端子間の電圧Vdc、第一電圧Vcc及び発光素子16の状態のタイミングチャートが示されている。
図4に示される動作例では、時刻t1まで、スイッチ14は、オン状態に維持されている。また、時刻t1までの発光素子16の点灯状態は、点灯状態Aである。時刻t1において、スイッチ14はユーザによってオフされる。これにより、入力電源12から点灯装置10のPFC回路20への電力供給が絶たれ、PFC回路20のPFCIC21及び点灯回路80の点灯IC81への電力供給を遮断する回路が起動する。これに伴いPFCIC21及び点灯IC81がオフされることで、発光素子16は消灯される。
また、PFC回路20への電力供給が遮断されたことを検知した制御回路70は、遮断信号を電圧低減回路60に出力する。電圧低減回路60は、遮断信号に基いて、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccを低減させる。これにより、図4に示されるように、第一電圧Vccの電圧値は、VaからVbに低下する。本実施の形態では、第一電圧Vccの電圧値は、Va=16VからVb=6Vまで低下する。本実施の形態では、このように、第一電圧Vccを第二コンバータ40が第二電圧Vddを出力できる電圧値の範囲内で低減させる。つまり、第一電圧Vccが第二電圧Vddより高い電圧値となる範囲で、第一電圧Vccを低減させる。これにより、第二コンバータ40を、三端子レギュレータなどの簡素な回路で実現できる。
また、第二コンバータ40として三端子レギュレータを用いる場合には、第一電圧Vccを第二電圧Vddに変換する際に、第一電圧Vccと第二電圧Vddとの電圧差に応じた電力が熱として消費される。このため、第一電圧Vccを6V程度とすることによって、第一電圧Vccが16Vの場合より第二コンバータ40における電力損失を低減できる。
なお、PFC回路20への電力供給が遮断されている場合には、PFC回路20のPFCIC21、及び、点灯回路80の点灯IC81を駆動する必要がないため、第一電圧Vccは、これらのICを駆動するために必要な電圧値以上でなくてもよい。本実施の形態では、これらのICを駆動するために必要な電圧値は15Vであるが、PFC回路20への電力供給が遮断されている場合には、第一電圧Vccは15V以上でなくてもよい。
一方、第一コンバータ30においては、電力を消費し続けるため、平滑コンデンサ22に蓄積された電力が第一コンバータ30に供給され、平滑コンデンサ22の両端子間の電圧Vdcは低下する。ここで、スイッチ14がオフされた後の電圧Vdcの変化は、平滑コンデンサ22の時定数、及び、第一コンバータ30の電力消費量に基づいて決定される。第一コンバータ30は、平滑コンデンサ22の両端子間電圧Vdcが、駆動閾値電圧Vth以上であれば、第一電圧Vccを出力できる。ここで、駆動閾値電圧Vthは、スイッチ14がオンされている場合の平滑コンデンサ22の両端子間電圧Vdcより低い。したがって、スイッチ14がオンからオフに切り替えられた後、所定の時間にわたって制御回路70を動作させることができる。本実施の形態では、平滑コンデンサ22は、制御回路70が動作可能な電圧を第二コンバータ40から1秒以上、2秒以下にわたって出力させるために必要な容量を有する。
本実施の形態では、第一電圧Vccを低減させることにより、第二コンバータ40における電力損失を低減できるため、本実施の形態では、平滑コンデンサ22の容量を、第一電圧Vccを低減させない場合の半分以下に低減することが可能となる。具体的には、第一電圧Vccを低減させない場合には、平滑コンデンサ22の容量は、80μF程度必要であるが、第一電圧Vccを低減させることで、平滑コンデンサ22の容量を33μF程度に低減できる。このように、本実施の形態では、平滑コンデンサ22の容量を低減できるため、平滑コンデンサ22の寸法又は個数を低減できる。したがって、点灯装置10及び照明器具1の大型化及び高コスト化を抑制できる。
続いて、時刻t2において、スイッチ14はユーザによってオンされる。ここで、時刻t1から時刻t2までのオフ時間Toffは、下限時間Tmin以上、上限時間Tmax以下である。オフ時間Toffが、下限時間Tmin以上、上限時間Tmax以下であることを、制御回路70が検知した場合に、制御回路70は、発光素子16の点灯状態を点灯状態Aから点灯状態Bに変える。ここで、時刻t1から時刻t2まで、スイッチ14がオフされているため、入力電源12から点灯装置10への電力供給は絶たれている。しかしながら、上述したように、スイッチ14がオンからオフに切り替えられた後、上限時間Tmax以上の所定の時間にわたって平滑コンデンサ22から第一コンバータ30に第二コンバータ40及び制御回路70を動作させために十分な電圧(≧Vth)を供給できる。このため、制御回路70は、時刻t1から時刻t2までの期間においても、動作し続けられる。したがって、制御回路70は、時刻t2において、ユーザの点灯状態切り替え操作が行われたことを検知し、点灯状態を切り替えるように設定信号を出力できる。制御回路70から点灯状態を変更する設定信号が入力された点灯回路80の点灯IC81は、設定信号に基づいて、点灯回路80を駆動することで点灯状態を変更する。ここでは、点灯IC81は、点灯状態を、点灯状態Aから点灯状態Bに変更する。例えば、点灯状態A及び点灯状態Bにおける調光度がそれぞれ100%及び50%である場合、点灯IC81は、時刻t2において、発光素子16に流れる電流を、点灯状態Aにおける電流の50%程度に減少させる。これにより、時刻t2において発光素子16は、点灯状態Bで点灯する。
続いて、時刻t3において、スイッチ14はユーザによってオフされる。これにより、時刻t1と同様に、発光素子16は消灯され、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccの電圧値は、VaからVbに低減される。
続いて、時刻t4において、平滑コンデンサ22の両端子間の電圧Vdcが駆動閾値電圧Vth未満となる。これに伴い、第一コンバータ30が駆動できなくなるため、電圧値Vbの第一電圧Vccを出力できなくなる。
続いて、時刻t5において、スイッチ14はユーザによってオンされる。ここで、時刻t3から時刻t5までのオフ時間Toffは、上限時間Tmaxより長い。オフ時間Toffが上限時間Tmaxより長いことを制御回路70が検知した場合に、制御回路70は発光素子16の点灯状態を変更しない。ここで、時刻t3から時刻t5まで、スイッチ14がオフされているため、入力電源12から点灯装置10への電力供給は絶たれている。また、スイッチ14がオンからオフに切り替えられた後、上限時間Tmaxより長い時間が経過する場合、平滑コンデンサ22から第一コンバータ30に第一コンバータ30を動作させるために十分な電圧(≧Vth)を供給できない期間がある。このため、制御回路70は、直前の点灯状態を記憶する。制御回路70は、時刻t5において、ユーザの点灯状態切り替え操作が行われなかったことを検知し、点灯状態を変更しないように、直前の点灯状態Bを示す設定信号を出力する。制御回路70から直前の点灯状態Bを示す設定信号が入力された点灯IC81は、設定信号に基づいて、点灯回路80を駆動することで点灯状態Bで発光素子16を点灯する。
以上のように、点灯装置10は、ユーザの点灯状態切り替え動作の有無を検知して、ユーザが要求するとおりの点灯状態で発光素子16を点灯できる。
[4.まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る点灯装置10は、発光素子16に電圧を供給する点灯装置10であって、直流電圧を出力するPFC回路20などの電源回路と、直流電圧を平滑化する平滑コンデンサ22と、平滑化された直流電圧が入力され、平滑化された直流電圧の電圧値を変換して発光素子16に供給する点灯回路80と、平滑化された直流電圧が入力され、平滑化された直流電圧と異なる電圧値を有する第一電圧を出力する第一コンバータ30と、第一電圧が入力され、第一電圧と異なる電圧値を有する第二電圧を出力する第二コンバータ40と、電源回路への電力の入力が遮断されたことを検知し、遮断信号を出力する制御回路70と、遮断信号に基いて第一電圧を低減させる電圧低減回路60とを備える。
このように、点灯装置10では、PFC回路20への電力の供給が遮断された場合にも、平滑コンデンサ22に蓄えられた電気エネルギーを用いて、制御回路70を駆動することができる。したがって、制御回路70によって、点灯回路80を制御することにより、スイッチ14などを用いた電力供給のオンオフ切り替え操作により点灯状態の切り替えが可能となる。また、本実施の形態では、PFC回路20への電力の入力が遮断された場合に、第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccを低減させることで、第二コンバータ40における電圧変換に伴う電力損失を低減できる。このため、本実施の形態では、第一電圧Vccを低減させない場合より、平滑コンデンサ22の容量を低減することが可能となる。このように本実施の形態では、平滑コンデンサ22の容量を低減できるため、平滑コンデンサ22の寸法又は個数を低減できる。したがって、点灯装置10の大型化及び高コスト化を抑制できる。
また、点灯装置10において、第一電圧の電圧値は、第二電圧の電圧値以上であってもよい。
これにより、第二コンバータ40を、三端子レギュレータなどの簡素な回路で実現できる。
また、点灯装置10において、第一コンバータ30は、第一電圧を出力する出力端子T31と、出力端子T31に接続されたツェナーダイオード36とを有し、電圧低減回路60は、遮断信号に基いて、ツェナーダイオード36の両端を短絡してもよい。
これにより、スイッチングトランジスタなどからなる簡素な回路で電圧低減回路60を実現できる。
また、本実施の形態に係る照明器具1は、点灯装置10と、発光素子16とを備える。
これにより、上述のとおり、平滑コンデンサ22の容量を低減できるため、照明器具1の大型化及び高コスト化を抑制できる。
(変形例など)
以上、本発明の点灯装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、電源回路の一例としてPFC回路を用いたが、他の任意のAC/DCコンバータを用いてもよい。
また、発光素子16は、LED以外の固体発光素子であってもよい。例えば、発光素子16は、有機EL(Electro Luminescence)素子であってもよい。
また、電圧低減回路60は、ツェナーダイオード36を短絡する構成以外の構成で第一コンバータ30が出力する第一電圧Vccを低減させてもよい。例えば、電力デバイス31のコントロール電圧を可変とする構成などであってもよい。
また、上記実施の形態では、オフ時間Toffが上限時間Tmaxより長いことを制御回路70が検知した場合に、制御回路70は発光素子16の点灯状態を変更しなかったが、制御回路70の動作はこれに限定されない。例えば、オフ時間Toffが上限時間Tmaxより長いことを制御回路70が検知した場合に、制御回路70は、発光素子16の点灯状態を予め定められた点灯状態に変更してもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明器具
10 点灯装置
20 PFC回路
30 第一コンバータ
36 ツェナーダイオード
40 第二コンバータ
60 電圧低減回路
70 制御回路
80 点灯回路

Claims (4)

  1. 発光素子に電圧を供給する点灯装置であって、
    直流電圧を出力する電源回路と、
    前記直流電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
    平滑化された前記直流電圧が入力され、平滑化された前記直流電圧の電圧値を変換して前記発光素子に供給する点灯回路と、
    平滑化された前記直流電圧が入力され、平滑化された前記直流電圧と異なる電圧値を有する第一電圧を出力する第一コンバータと、
    前記第一電圧が入力され、前記第一電圧と異なる電圧値を有する第二電圧を出力する第二コンバータと、
    前記電源回路への電力の入力が遮断されたことを検知し、遮断信号を出力する制御回路と、
    前記遮断信号に基いて前記第一電圧を低減させる電圧低減回路とを備える
    点灯装置。
  2. 前記第一電圧の電圧値は、前記第二電圧の電圧値以上である
    請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記第一コンバータは、前記第一電圧を出力する出力端子と、
    前記出力端子に接続されたツェナーダイオードとを有し、
    前記電圧低減回路は、前記遮断信号に基いて、前記ツェナーダイオードの両端を短絡する
    請求項1又は2に記載の点灯装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の点灯装置と、
    前記発光素子と、を備える
    照明器具。
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