JP2020003472A - ヒータ付き圧力センサ - Google Patents

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Yoshihiro Nakamura
佳浩 中村
司光 佐々
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司光 佐々
健次朗 西雪
Kenjiro Nishiyuki
健次朗 西雪
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Hiroki Tsuchiya
先樹 土谷
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Abstract

【課題】センサ素子への熱負荷を低減しつつ、センサ素子の出力誤差の発生を抑制するヒータ付き圧力センサを提供する。【解決手段】ヒータ付き圧力センサ10は、軸線方向の先端側に向かって縮径し、ヒータ付き圧力センサ10を取付対象体に取り付ける際に、少なくとも一部が取付対象体と接触するシール部112を有するハウジング100を備える。ヒータ保持部材140はフランジ部145を介してハウジング100に固定されている。ヒータ保持部材140の本体部141の後端面141aにはセンサ素子150が搭載されている。シール部112の後端112aの外径D1≧シール部112の後端112aから本体部141の後端面144aまでの軸線方向長さL1≧シール部112の後端112aからフランジ部145の後端面145aまでの軸線方向長さL2の関係が成立している。【選択図】図6

Description

本発明は、ヒータ部を有するヒータ付き圧力センサに関する。
内燃機関に取り付けられ、燃焼室内の圧力を測定するための燃焼圧センサが知られている。燃料圧センサでは、圧力に応じて軸線方向に変位する棒状の伝達部材の変位を当接部材に配置した荷重検出素子に伝達することによって燃焼室内の圧力変化が検知される(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の燃料圧センサにおいては、荷重検出素子をハウジングの先端部付近に配置して荷重検出素子と燃焼室の燃焼圧を受圧する伝達部材との間の圧力伝達距離を小さくすることで、伝達部材が受圧した荷重に機械的ノイズが加わることを抑制し、燃焼圧の検出精度を向上させている。
特開2008−281471号公報
ところで、特許文献1では、当接部材は、燃焼圧センサが内燃機関のシリンダヘッドに装着される際に、シリンダヘッドに直接当接する当接部を備えている。この当接部により、燃焼室の熱が伝達部材を介して当接部材に伝わっても、その熱を内燃機関へ即座に放熱でき、荷重検出素子への熱負荷が低減される。
しかしながら、当接部材がシリンダヘッドに直接当接する構造は、燃焼圧センサを内燃機関のシリンダヘッドに装着する際に軸線方向に加える応力(以下、軸応力とも言う。)が当接部にかかる。これにより、当接部材が先端側に引っ張られて当接部材が撓み、その結果、荷重検出素子の出力誤差が発生するという問題があった。この問題は、燃焼室内の圧力を測定するための圧力センサ機能と、圧縮着火の補助熱源としてのグロープラグ機能とを備えるヒータ付き圧力センサにおいても同様に発生し得る問題である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、ヒータ保持部材にセンサ素子を配置したヒータ付き圧力センサにおいて、センサ素子への熱負荷を低減しつつ、センサ素子の出力誤差の発生を抑制するヒータ付き圧力センサを提供することを目的とする。
本発明のヒータ付き圧力センサは、軸線方向に沿って延び、先端と後端とを有する筒状のハウジングと、前記ハウジングの前記軸線方向に変位可能に前記ハウジング内に配置され、前記ハウジングの先端から先端側が露出する棒状のヒータ部と、前記ヒータ部が挿通すると共に、前記ハウジングと前記ヒータ部とを接続する環状のヒータ保持部材と、前記ヒータ保持部材に配置され、前記ヒータ部の変位を検知するセンサ素子と、を備える。前記ハウジングは、前記軸線方向の先端側に向かって縮径し、前記ヒータ付き圧力センサを取付対象体に取り付ける際に、少なくとも一部が前記取付対象体と接触するシール部及び前記シール部よりも後端側に軸線方向に延びる円筒部を備えつつ、先端側に位置する第1のハウジング部と、前記第1のハウジング部よりも後端側に位置する第2のハウジング部とを有し、前記ヒータ保持部材は、前記軸線方向の後端側を向く環状の後端面を有する本体部と、前記本体部の外周面から突出し、前記第1のハウジング部と第2のハウジング間に固定されているフランジ部とを有し、前記第2のハウジング部の内周面と前記ヒータ部の外周面との間の空間を封止し、前記センサ素子は前記ヒータ保持部材の前記本体部の前記後端面に搭載され、前記シール部の後端の外径D1(mm)と、前記シール部の後端から前記本体部の前記後端面までの軸線方向長さL1(mm)と、前記シール部の後端から前記フランジ部の後端面までの軸線方向長さL2(mm)との間には、D1≧L1≧L2の関係が成立している。
本発明のヒータ付き圧力センサは、センサ素子が搭載されたヒータ保持部材にフランジ部を設け、このフランジ部を、取付対象体と接触するシール部を有する第1のハウジング部と第2のハウジング部との間に固定する構成を備えている。つまり、ヒータ保持部材と取付対象体との間に第1のハウジング部を介在させている。これにより、軸応力が第1のハウジング部にかかることで、フランジ部が先端側に引っ張られて本体部が撓むことを抑制でき、センサ素子の出力誤差を低減することができる。
また、本発明のヒータ付き圧力センサにおいては、シール部の後端の外径D1と、シール部の後端から本体部の後端面までの軸線方向長さL1と、シール部の後端からフランジ部の後端面までの軸線方向長さL2との間にD1≧L1≧L2の関係が成立しているので、ヒータ保持部材に伝わる熱を内燃機関に迅速に放熱することを維持でき、センサ素子の熱負荷を抑制することができる。さらに、D1≧L1としているので、センサ素子をハウジングの先端部付近に配置してセンサ素子とヒータ部との間の距離を小さくでき、燃焼圧の検出精度を向上させることができる。
なお、シール部は軸線方向の先端側に向かって縮径していれば良く、軸線方向の先端側に向かって直線的に縮径された構成や、軸線方向の先端側に向かって湾曲して縮径された構成でも良い。また、「シール部の後端」とは、第1のハウジング部のうち軸線方向に延びる円筒部の外周面と、縮径するシール部の外周面とが交わる位置を指すものである。
さらに、フランジ部とは、第1のハウジング部と第2のハウジング部との間に固定されているものであり、例えば、第1のハウジング部とフランジ部との境界を溶接にて接合した際に形成される溶融部は、フランジ部の一部とみなすことができる。つまり、この場合の「フランジ部の後端面」とは、溶融部の後端面(の最後端)を指すものである。
また、本発明のヒータ付き圧力センサにおいて、前記軸線方向長さL1と前記軸線方向長さL2との間には、L1>L2の関係が成立しており、前記ヒータ保持部材の少なくとも後端側には、前記フランジ部よりも後端側の前記第2のハウジング部と対向する対向部を有し、前記ヒータ保持部材の前記対向部の外周面は、前記第2のハウジング部の内周面と離間することが好ましい。これにより、ヒータ部の変位によって本体部が撓みやすくなり、燃焼圧の検出精度を向上させることができる。
ところで、上述のように、対向部が第2ハウジング部の内周面と離間している構成では、ヒータ部の変位によって本体部が撓みやすくなるが、その結果、軸応力によって本体部が撓み、センサ素子の出力誤差が発生することがあった。これに対し、本発明のヒータ付き圧力センサにおいて、前記対向部の軸線方向長さL3(mm)と前記後端面の外径D2(mm)との間には、L3>D2/2の関係が成立していることが好ましい。これにより、軸応力がかかったとしても、この軸応力で本体部が撓むことを抑制でき、センサ素子の出力誤差をさらに低減することができる。
また、本発明のヒータ付き圧力センサにおいて、前記ヒータ保持部材の前記本体部には、前記対向部よりも先端側にて前記第2のハウジング部に接触する接触部を有することが好ましい。これにより、第2のハウジング部と離間する対向部を本体部に設けた構成であっても、接触部によりヒータ保持部材を第2のハウジング部に良好に固定することができる。なお、本体部の第2のハウジング部に対向する部位全体のうち、後端側部位が対向部となり、先端側部位が接触部となることがより好ましい。
また、本発明のヒータ付き圧力センサにおいて、前記円筒部の内径を前記対向部の外径よりも大きくしても良い。これにより、軸応力が第1のハウジング部によりかかることで、本体部が撓むことを抑制でき、センサ素子の出力誤差をより低減できる。
また、本発明のヒータ付き圧力センサにおいて、前記ヒータ保持部材の前記本体部は、前記フランジ部よりも先端側に延びる延長部を有し、前記ヒータ保持部材の前記延長部の外周面は、前記第1のハウジング部の内周面と離間していても良い。これにより、軸応力が第1のハウジング部によりかかる一方、軸応力が延長部にかかりにくくなることで、本体部が撓むことを抑制でき、センサ素子の出力誤差をさらに低減できる。
また、本発明のヒータ付き圧力センサにおいて、前記ヒータ保持部材の前記本体部は、前記ヒータ部の前記外周面に接する第1の環状壁と、前記第2のハウジング部の前記内周面に対向し、前記第1の環状壁よりも短い第2の環状壁と、前記後端面を有し、前記第1の環状壁および前記第2の環状壁を接続する接続壁と、前記第1の環状壁、前記第2の環状壁および前記接続壁によって規定される環状の溝部と、を備え、前記フランジ部は前記第2の環状壁の外周面に形成されていても良い。ヒータ保持部材がこのような構成を有することで、上述した効果を十分に発揮できる構成を得ることができる。
第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサの外観図である。 第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサの断面図である。 第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサにおけるヒータ保持部材を中心とする部位の拡大断面図である。 中心を通る垂直断面にてヒータ保持部材を切断した斜視断面図である。 第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサと比較例のヒータ付き圧力センサにおける軸力方向の応力がセンサ出力に及ぼす影響の検証結果を示す説明図である。 ハウジングの先端近傍における、第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。 第1のハウジング部におけるシール部の後端の外径と、シール部の後端からヒータ保持部材の接続壁の後端面までの長さとの比に対するセンサ素子の搭載位置温度の関係を示す説明図である。 ハウジングの先端近傍における比較例としての断面を模式的に示す説明図である。 ハウジングの先端近傍における、第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。 第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサと第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサにおける軸力方向の応力がセンサ出力に及ぼす影響の検証結果を示す説明図である。 ハウジングの先端近傍における、第2の変形例に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。 ハウジングの先端近傍における、第3の変形例に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。 ハウジングの先端近傍における、第4の変形例に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。
第1の実施形態:
図1は第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサの外観図である。図2は第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサの断面図である。図2における断面はヒータ付き圧力センサの中心軸に沿う垂直面によってヒータ付き圧力センサを切断した縦断面図である。
図1および図2に示すように、ヒータ付き圧力センサ10は、ハウジング100、ヒータ部130、ヒータ保持部材140、センサ素子150、コネクタ部材200および保護筒210を備えている。第1の実施形態においては、各構成部材に共通して、軸線方向とはハウジング100の中心軸が延伸する方向を意味し、先端側とはヒータ部130が露出する側を意味し、後端側とは保護筒210が位置する側を意味する。なお、ハウジング100の軸線方向は、ヒータ付き圧力センサ10の軸線方向と一致する。また、各構成部材において、軸線方向の後端側を向く面を後端面、先端側を向く面を先端面と呼ぶ。
ハウジング100は、その軸線方向に沿って延び、先端と後端とを有する筒状体であり、先端側に位置する第1のハウジング部110と、第1のハウジング部110よりも後端側に位置する第2のハウジング部120とを有している。第1の実施形態において、ハウジング100は、炭素鋼やステンレス鋼によって形成されている円筒の金属製部材である。ハウジング100、具体的には、第2のハウジング部120の後端にはコネクタ部材200が配置され、第2のハウジング部120とコネクタ部材200とは保護筒210によって機械的に接続されている。コネクタ部材200は、電気絶縁性を有する部材、例えば、絶縁樹脂によって形成され円筒形状を有する。コネクタ部材200の中空部には端子部材220が保持されている。保護筒210は、導電性を有する部材、例えば、ステンレス鋼によって形成され円筒形状を有する。保護筒210の先端は第2のハウジング部120の後端に接合されている。第1の実施形態において用いられるステンレス鋼は、部材の位置に応じて、例えば、SUS410、SUS430、SUS630、SUS303、SUS304のいずれかが用いられる。
第1のハウジング部110は、円筒部111と、円筒部111から先端側に向かって縮径するテーパー状(傾斜面状)のシール部112とを有している。円筒部111からシール部112へ移行する移行部、第1の実施形態では角部は、シール部112の後端112aを成す。第1のハウジング部110は全長にわたって同一の厚みを有している。シール部112の先端部の開口からは、ヒータ部130が露出し、当該開口の内径は、ヒータ部130の外径よりも大きい。第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10においては、第1のハウジング部110のシール部112の少なくとも一部が、ヒータ付き圧力センサ10が取付対象体としての内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)と接触する。シール部112の少なくとも一部は、ヒータ付き圧力センサ10がシリンダヘッドに装着される際に、シリンダヘッドのプラグ開口部(図示しない)に押圧接触され、内燃機関の燃焼室の気密を実現する。例えば、シール部112がプラグ開口部と線接触する場合には、平面視において円形のシール線によって気密が実現され、シール部112の少なくとも一部がプラグ開口部と接触する態様となる。また、シール部112とプラグ開口部との形状によっては、シール部112の全てがプラグ開口部と接触し得る(すなわち、面接触し得る)。
第2のハウジング部120は、全長にわたり略円筒状を有している。第2のハウジング部120の後端には、鍔部122が形成されている。第2のハウジング部120の後端の近傍には、ヒータ付き圧力センサ10を内燃機関のシリンダヘッドに固定するためのネジ部121が形成されている。ネジ部121には、雄ネジ(図示せず)が形成されている。ヒータ付き圧力センサ10は、ネジ部121が、シリンダヘッドのプラグ取り付け穴に形成されている雌ネジ(図示せず)と螺合することによって、内燃機関に固定される。
ヒータ部130は、ヒータ部材131、ヒータ部材131の中間部の周囲を覆う外筒132、ヒータ部材131の後端に配置されている中軸133およびヒータ部材131と中軸133とを接続するリング134を備えている。ヒータ部材131は、基体131aと基体に内包されている所定のパターンを有する抵抗発熱体(図示しない)とを備えるセラミック組成物からなる棒状の発熱素子である。基体131aは、電気絶縁性を有する絶縁性セラミック材料によって形成されており、例えば、窒化ケイ素(Si)を主成分とする絶縁性セラミック材料が用いられる。発熱抵抗体は、導電性を有する導電性セラミック材料によって形成されており、導電性セラミック材料としては、例えば、炭化タングステン(WC)と窒化ケイ素(Si)の混合物を主成分とする導電性セラミック材料が用いられる。発熱抵抗体に対しては、正電極と負電極とが接続されており、正電極は後述するリング134と電気的に接続されており、負電極は外筒132に対して電気的に接続されている。
外筒132は、円筒状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される。外筒132には、ヒータ部材131が圧入によって嵌め込まれており、その先端と後端からはヒータ部材131が露出している。ヒータ部材131が外筒132に嵌め込まれることで、ヒータ部130は、金属製のヒータ保持部材140と溶接によって接合可能とされている。
中軸133は、円柱状の金属製部材であり、例えば、ステンレス鋼によって形成される。リング134は、ステンレス鋼によって形成された円筒状の金属製部材である。リング134の先端側にはヒータ部材131の後端が圧入によって嵌め込まれ、リング134の後端側には中軸133の先端が圧入によって嵌め込まれている。リング134は、ヒータ部材131と中軸133とを機械的に接続すると共に電気的に接続する。中軸133の後端は、端子バネ240を介して、端子部材220と機械的並びに電気的に接続されている。端子バネ240は導電性および弾性を有する部材、例えば、ステンレス鋼によって形成され、湾曲部を有する板バネ形状を有する。端子バネ240は、燃焼室内の圧力変動によって軸線方向に変位するヒータ部材131および中軸133の変位を吸収する。
第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10に対しては、電力供給配線(図示しない)を介して外部からコネクタ部材200に対して電力が入力され、入力された電力は、端子バネ240、中軸133、リング134を介してヒータ部材131の正電極に供給される。
ヒータ保持部材140は、ヒータ部130をハウジング100内に変位可能に保持するための、平面視において円環状の金属製部材である。ヒータ保持部材140は、Fe、Cr、Nb、Mo等を含有するニッケル合金によって形成される。図3は第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサにおけるヒータ保持部材を中心とする部位の拡大断面図である。図4は中心を通る垂直断面にてヒータ保持部材を切断した斜視断面図である。なお、図4では図示を明瞭にするために断面を示すハッチングを省略する。ヒータ保持部材140は、略環状の本体部141、本体部141の外周面の全周にわたって突出するフランジ部145を備えている。本体部141は、ヒータ部130(外筒132)の外周面に接する第1の環状壁142、第2のハウジング部120の内周面に対向し、第1の環状壁142よりも短い第2の環状壁143、第1の環状壁142と第2の環状壁143とを接続する接続壁144を備えている。主として接続壁144が変形することによってヒータ部130をハウジング100内において軸線方向に変位可能とされている。本体部141はさらに、第1の環状壁142、第2の環状壁143および接続壁144によって規定される環状の溝部146を備えている。環状の溝部146は、接続壁144が底部をなし、ヒータ付き圧力センサ10の先端方向に開口する溝である。なお、第1の環状壁142は内側環状壁、第2の環状壁143は外側環状壁と言うこともできる。また、第1の環状壁142によって、ヒータ部130が挿通する開口部が規定される。
第1の環状壁142の内周面の先端側にはリング状の突状部142aが形成されている。第1の環状壁142は突状部142aを介して外筒132と溶接によって接合され、フランジ部145の先端面および後端面145aは、第1のハウジング部110の後端端面および第2のハウジング部120の先端端面とそれぞれ溶接によって接合されている。この結果、ハウジング100とヒータ部130とは、ヒータ保持部材140によって接続され、第2のハウジング部120の内周面とヒータ部130の外周面との間の空間を封止している。また、第1の実施形態においては、第1のハウジング部110がシリンダヘッドと接触し、ヒータ保持部材140はシリンダヘッドとは接触しない。さらに、第1の実施形態においては、第2の環状壁143は、フランジ部145よりも先端側に延びる延長部143aを有している。なお、延長部143aの外径は、フランジ部145よりも後端側における第2の環状壁143(対向部)の外径よりも大きい。
ヒータ部130を伝導する燃焼室からの熱は、突状部142aからヒータ保持部材140に伝導され、第1の環状壁142、接続壁144および第2の環状壁143を介して、フランジ部145から第1のハウジング部110に伝導される。ヒータ保持部材140から第1のハウジング部110(並びに第2のハウジング部120)への熱伝導は、フランジ部145と第1および第2のハウジング部110、120との接合部を介して生じる。
第1のハウジング部110に伝導された熱は、シリンダヘッドと接触しているシール部112の後端112aまたはシリンダヘッドと接触している後端112aの近傍部を介してシリンダヘッドへ伝導される。突状部142aからフランジ部145に至る伝熱経路が短いほど熱引きが良く、ヒータ付き圧力センサ10の温度上昇を抑制することができる。
ヒータ保持部材140の接続壁144の後端面144aには、センサ素子150が搭載されている。センサ素子150は、例えば、耐熱性を有するガラスによって後端面144aに接合されている。センサ素子150としては、機械的な変位量を電気的な変位量に変換可能な素子であればどのような素子が用いられても良く、例えば、歪みゲージ、ピエゾ抵抗素子が用いられ得る。センサ素子150には、ハウジング100内の所定の位置に配置されている集積回路(図示しない)が電気的に接続されている。燃焼室内の圧力(燃焼圧)の変動を受けてヒータ部130が軸線方向に変位すると、外筒132と接続されているヒータ保持部材140が変形する。集積回路は、ヒータ保持部材140の変形を、センサ素子150の抵抗値の変化に基づき検知(測定)することで、内燃機関の燃焼圧を検知する。集積回路は、検知された燃焼圧を示す電気信号を、コネクタ部材200に挿入されている配線を通じて外部のコントローラ、例えば、エンジンコントローラ等に出力する。
図5は第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサと比較例のヒータ付き圧力センサにおける軸応力がセンサ出力に及ぼす影響の検証結果を示す説明図である。比較例のヒータ付き圧力センサとして、特許文献1のように、センサ素子が搭載される部材がシリンダヘッドに直接接触する構成を備えるヒータ付き圧力センサを用いた。ヒータ付き圧力センサに加わる軸応力がセンサ出力に及ぼす影響を示す指標としては、ヒータ付き圧力センサを1N・mのトルクにて締め付けた際にセンサ素子から出力される圧力(bar)を測定して得られる単位トルク当たりの圧力(Δbar/N・m)を用い、図5の縦軸は単位トルク当たりの圧力(Δbar/N・m)を示す。
検証の結果、第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10における単位トルク当たりの圧力(Δbar/N・m)は、比較例の約53%減少した。実使用環境下においては、シリンダヘッドの歪みの影響等によりヒータ付き圧力センサに対して軸応力が加わる場面は多い。軸応力の印加に伴いヒータ付き圧力センサから出力されるセンサ出力は燃焼圧とは関係のない出力であり、燃焼圧を検出する場合にはノイズとなる。したがって、軸応力の印加によってセンサ素子から出力成分が小さければ小さいほど、軸応力の影響を低減することが可能となり、より正確な燃焼圧を取得することができる。
第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10は、センサ素子150が搭載されるヒータ保持部材140は、第1のハウジング部110と第2のハウジング部120との間にフランジ部145が配置される構造、すなわち、シリンダヘッドに直接接触しない構成を備えており、比較例ではセンサ素子が搭載される部材がシリンダヘッドに直接接触する構成を備えている。したがって、センサ素子150が搭載されているヒータ保持部材140がシリンダヘッドに直接接触しない第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10によれば、軸応力が第1ハウジング部110にかかることで、フランジ部145が先端側に引っ張られて本体部141が撓むことを抑制でき、センサ出力の精度を向上させることが可能となり、より正確な燃焼圧を取得することができる。
第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10における、第1のハウジング部110におけるシール部112の後端112aの外径と、シール部112の後端112aに対するヒータ保持部材140の配置位置の関係について説明する。図6はハウジングの先端近傍における、一例としての第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。なお、図6を含み、以下の図では図示を明瞭にするために断面を示すハッチングを省略する。第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10の第1のハウジング部110におけるシール部112の後端112aはD1(mm)の外径を有している。また、ヒータ保持部材140は、接続壁144の後端面144aがシール部112の後端112aからL1(mm)の長さの位置に、フランジ部145の後端面145aがシール部112の後端112aからL2(mm)の長さの位置に位置している。第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10では、外径D1、シール部112の後端112aから接続壁144の後端面144aまでの軸線方向の長さL1、シール部112の後端112aからフランジ部145の後端面145aまでの長さL2との間に、D1≧L1≧L2の関係が成立している。また、ヒータ保持部材140の第2の環状壁143の外周面は、第2のハウジング部120の内周面から離間しており、すなわち、ヒータ保持部材140の第2の環状壁143と、第2のハウジング部120とは離間しており、第2の環状壁143から第2のハウジング部120への直接的な熱伝導は生じない。
外径D1、長さL1、L2との間に成立している、D1≧L1≧L2の関係の技術的意味について以下に、説明する。図7は第1のハウジング部におけるシール部の後端の外径と、シール部の後端からヒータ保持部材の接続壁の後端面までの長さとの比に対するセンサ素子の搭載位置温度の関係を示す説明図である。図7において縦軸はヒータ保持部材におけるセンサ素子の搭載位置温度(℃)を示し、横軸は外径D1と長さL1との比R=L1/D1を示している。比Rとして、0.25(P1)、0.4(P2)、0.75(P3)、1(P4)、1.2(P5)の場合について、それぞれセンサ素子150の搭載位置温度を測定した。なお、(Pn:n=1〜5)は、図7におけるプロット点を意味する。P1(比:0.25、温度:214℃)、P2(比0.4、温度229℃)、P3(比0.75、温度:287℃)、P4(比:1、温度329℃)およびP5(比:1.2、温度360℃)の結果を得た。一般的に、センサ素子150やガラスの耐熱性は350℃を超えると十分でなくなり、センサ素子150の不良が発生しやすくなる。したがって、センサ素子150が搭載されている部位の温度は350℃未満であることが望まれる。図7の結果によれば、比R=1の場合にはセンサ素子150が搭載されている部位の温度は329℃であり、センサ素子150は正常に機能できる。したがって、比R≦1であること、すなわち、D1≧L1の関係が成立することが望ましい。ここで、D1>L1であることがさらに望ましく、外径D1に対して軸線方向の長さL1は短ければ短いほどヒータ付き圧力センサ10からシリンダヘッドへの熱引きが良くなり、センサ素子150が搭載される場所の温度をより低減させることができる。第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10に対応するプロット点はP2であり、比Rは0.4、温度は229℃である。
長さL1と長さL2との関係においては、フランジ部145が接続壁144の後端面144aよりもさらに後端側に独立して形成されることは、熱引きの観点から不利であり、長さL2の最大値は長さL1と等しい。すなわち、フランジ部145の後端面145aと接続壁144の後端面144aとが同一面をなす。一方、フランジ部145は、第2の環状壁143に形成されており、接続壁144の後端面144aよりも先端側に形成される。したがって、長さL1≧長さL2の関係が成立する。なお、既述の通り、熱引きの観点からは、フランジ部145はシール部112の後端112aに近い位置に位置することが望ましく、長さL1>長さL2の関係が成立することが望ましい。第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10においては、L1>L2である。
図8はハウジングの先端近傍における比較例としての断面を模式的に示す説明図である。図8に示す比較例においては、ヒータ保持部材170は、接続壁174の後端面174aがシール部112の後端112aからL1(mm)の長さの位置に、フランジ部175の後端面175aがシール部112の後端112aからL2(mm)の長さの位置に位置しており、外径D1、長さL1、L2との間には、L1>D1>L2の関係が成立している。図8に示す比較例に対応する図7におけるプロット点はP5である。
以上説明したとおり、第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10によれば、ヒータ保持部材140にフランジ部145を設け、このフランジ部145を、シール部材112を有する第1のハウジング部110と第2のハウジング部120との間に固定する構造を備えている。つまり、ヒータ保持部材140がシリンダヘッドに直接接触しない構造を備えているので、軸応力が第1のハウジング部110にかかることで、フランジ部145が先端側に引っ張られて本体部141が撓むことを抑制でき、センサ出力に及ぼす影響、すなわち、センサ出力中における軸応力に起因する出力成分、を低減することが可能となり、センサ出力の精度をより高め、正確な燃焼圧を取得することができる。
また、第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10によれば、シール部112の後端112aの外径D1(mm)、ヒータ保持部材140における、シール部112の後端112aから接続壁144の後端面144aまでの軸線方向の長さL1(mm)、シール部112の後端112aからフランジ部145の後端面145aまでの軸線方向の長さL2(mm)の間にD1>L1>L2の関係が成立している。したがって、ヒータ保持部材140に伝わる熱を内燃機関に対して速やかに放熱することを維持でき、センサ素子150の熱負荷を抑制することができる。加えて、D1>L1の関係が成立しているので、センサ素子150を第1のハウジング部110の先端部付近に配置してセンサ素子150とヒータ部130との間の距離を小さくでき、燃焼圧の検出精度を向上させることができる。
また、第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10によれば、ヒータ保持部材140の第2の環状壁143(対向部)の外周面は、第2のハウジング部120の内周面から離間している。つまり、第2の環状壁143の外周面の径E(mm)<第2のハウジング部120の内周面の径F(mm)の関係を有している。これにより、ヒータ部130の変位によって本体部141が撓みやすくなり、燃焼圧の検出精度を向上させることができる。
第2の実施形態:
図9はハウジングの先端近傍における、第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10aの断面を模式的に示す説明図である。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態とヒータ保持部材340の構成が異なるのみであり、その他の構成は第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と同様の部位については、省略又は簡略化する。
図9に示すように、ヒータ付き圧力センサ10aは、ヒータ保持部材340を備えている。ヒータ保持部材340は、略環状の本体部341、本体部341の外周面の全周にわたって突出するフランジ部345を備えている。本体部341は、ヒータ部130(外筒132)の外周面に接する第1の環状壁342、第2のハウジング部120の内周面に対向し、第1の環状壁342よりも短い第2の環状壁343、第1の環状壁342と第2の環状壁343とを接続する接続壁344を備えている。主として接続壁344が変形することによってヒータ部130をハウジング100内において軸線方向に変位可能とされている。
第1の環状壁342の内周面の先端側にはリング状の突状部342aが形成されている。第1の環状壁342は突状部342aを介して外筒132と溶接によって接合され、フランジ部345の先端面および後端面345aは、第1のハウジング部110の後端端面および第2のハウジング部120の先端端面とそれぞれ溶接によって接合されている。この結果、ハウジング100とヒータ部130とは、ヒータ保持部材340によって接続され、第2のハウジング部120の内周面とヒータ部130の外周面との間の空間を封止している。さらに、第2の実施形態においては、第2の環状壁343は、フランジ部345よりも先端側に延びる延長部343aを有している。
この第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10aによれば、フランジ部345の後端面345aから接続壁344の後端面344aまでの軸線方向の長さL3(mm)(つまり、対向部の長さ)と、接続壁344の後端面344aの外径D2(mm)との間に、L3>D2/2の関係が成立している。ヒータ付き圧力センサ10aのヒータ保持部材340は、L1>L2の関係が成立しており、且つ第2の環状壁343(対向部)の外周面は、第2のハウジング部120の内周面から離間している。ヒータ保持部材340がこのような構成である場合、ヒータ部130の変位によって本体部344が撓みやすくなるが、その結果、軸応力によって本体部344が撓み、センサ素子の出力誤差が発生することがある。これに対し、上述の関係が成立していると、軸応力がかかったとしても、この軸応力で本体部344が撓むことを抑制でき、センサ素子150の出力誤差をさらに低減することができる。
図10は、第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10aと第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10における軸応力がセンサ出力に及ぼす影響の検証結果を示す説明図である。なお、図10の検証は、図5と同様の検証を行っている。
検証の結果、第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10aにおける単位トルク当たりの圧力(Δbar/N・m)は、第1の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10の約44%減少した。
変形例:
(1)第1の実施形態及び第2の実施形態においては、外径D1>軸線方向の長さL1>軸線方向の長さL2の関係を有するヒータ付き圧力センサ10、10aを用いて説明したが、外径D1≧軸線方向の長さL1≧軸線方向の長さL2(mm)の関係を有するヒータ付き圧力センサによっても、第1の実施形態及び第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10、10aと同様の技術的課題を解決することができる。
(2)第2の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10bについて説明する。図11は、ハウジングの先端近傍における、第2の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10bの断面を模式的に示す説明図である。第2の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10bにおいては、E<Fの関係に加え、第1のハウジング部110(円筒部111)の内周面の径H(mm)>Eの関係を有している。これにより軸応力が第1のハウジング部110によりかかることで、本体部444aが撓むことを抑制でき、センサ素子150の出力誤差をより低減できる。
さらに、第2の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10bにおいては、E<Fの関係に加え、ヒータ保持部材440のうち第2の環状壁443の延長部443aの外周面は、第1のハウジング部110の内周面から離間している。つまり、第2の環状壁443の延長部443aの外周面の径G(mm)<Hの関係を有している。これにより、軸応力が第1のハウジング部110によりかかる一方、軸応力が延長部443aにかかりにくくなることで、本体部444が撓むことを抑制でき、センサ素子150の出力誤差を更に低減できる。
(3)第3の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10cについて説明する。図12は、ハウジングの先端近傍における、第3の変形例に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。第3の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10cのヒータ保持部材540は延長部を有していない。また、第3の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10cの第1のハウジング部110aは肉厚の先端部112bを有している。肉厚の先端部112bとは、第1のハウジング部110aの厚さが少なくとも先端部において他の部分よりも厚いことを意味する。
(4)第4の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10dについて説明する。図13は、ハウジングの先端近傍における、第4の変形例に係るヒータ付き圧力センサの断面を模式的に示す説明図である。第4の変形例に係るヒータ付き圧力センサ10dのヒータ保持部材640は、第2環状壁643の先端側部位に第2のハウジング部120に接触する接触部647を有している。そして、第2環状壁643の後端側部位が第2のハウジング部120の内周面から離間する対向部となっている。これにより、第2のハウジング部120に離間する対向部を設けた構成であっても、接触部647によりヒータ保持部材640を第2のハウジング部120に良好に固定することができる。
(5)第1の実施形態及び第2の実施形態に係るヒータ付き圧力センサ10、10aでは、第1のハウジング部110は、円筒部111とシール部112とを備えているが、これに加えて、シール部112から軸線方向の先端側に沿って延びる第2の円筒部を備えても良い。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。たとえば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10、10a、10b、10c、10d…ヒータ付き圧力センサ
100…ハウジング
110、110a…第1のハウジング部
111…円筒部
112…シール部
112a…シール部の後端
112b…先端部
120…第2のハウジング部
121…ネジ部
122…工具係合部
130…ヒータ部
131…ヒータ部材
131a…基体
132…外筒
133…中軸
134…リング
140、340、440、540、640…ヒータ保持部材
141、341、441、541、641…本体部
142、342、442、542、642…第1の環状壁
142a、342a、442a、542a、642a…突状部
143、343、443、543、643…第2の環状壁
143a、343a、443a、643a…延長部
144、344、444、544、644…接続壁
144a、344a、444a、544a、644a…後端面
145、345、445、545、645…フランジ部
145a、345a、445a、545a、645a…後端面
146…溝部
150…センサ素子
170…ヒータ保持部材
174…接続壁
174a…後端面
175…フランジ部
175a…後端面
200…コネクタ部材
210…保護筒
220…端子部材
240…端子バネ
647…接触部
D1…外径
L1、L2…軸線方向の長さ
E、F、G…外周面の径

Claims (7)

  1. 軸線方向に沿って延び、先端と後端とを有する筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの前記軸線方向に変位可能に前記ハウジング内に配置され、前記ハウジングの先端から先端側が露出する棒状のヒータ部と、
    前記ヒータ部が挿通すると共に、前記ハウジングと前記ヒータ部とを接続する環状のヒータ保持部材と、
    前記ヒータ保持部材に配置され、前記ヒータ部の変位を検知するセンサ素子と、を備える、ヒータ付き圧力センサであって、
    前記ハウジングは、前記軸線方向の先端側に向かって縮径し、前記ヒータ付き圧力センサを取付対象体に取り付ける際に、少なくとも一部が前記取付対象体と接触するシール部及び前記シール部よりも後端側に軸線方向に延びる円筒部を備えつつ、先端側に位置する第1のハウジング部と、前記第1のハウジング部よりも後端側に位置する第2のハウジング部とを有し、
    前記ヒータ保持部材は、前記軸線方向の後端側を向く環状の後端面を有する本体部と、前記本体部の外周面から突出し、前記第1のハウジング部と第2のハウジング間に固定されているフランジ部とを有し、前記第2のハウジング部の内周面と前記ヒータ部の外周面との間の空間を封止し、
    前記センサ素子は前記ヒータ保持部材の前記本体部の前記後端面に搭載され、
    前記シール部の後端の外径D1(mm)と、前記シール部の後端から前記本体部の前記後端面までの軸線方向長さL1(mm)と、前記シール部の後端から前記フランジ部の後端面までの軸線方向長さL2(mm)との間には、D1≧L1≧L2の関係が成立している、
    ヒータ付き圧力センサ。
  2. 請求項1に記載のヒータ付き圧力センサにおいて、
    前記軸線方向長さL1と前記軸線方向長さL2との間には、L1>L2の関係が成立しており、
    前記ヒータ保持部材の前記本体部の少なくとも後端側には、前記第2のハウジング部と対向する対向部を有し、
    前記ヒータ保持部材の前記対向部の外周面は、前記第2のハウジング部の内周面と離間している、ヒータ付き圧力センサ。
  3. 請求項2に記載にヒータ付き圧力センサにおいて、
    前記対向部の軸線方向長さL3(mm)と前記後端面の外径D2(mm)との間には、L3>D2/2の関係が成立している、
    ヒータ付き圧力センサ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のヒータ付き圧力センサにおいて、
    前記ヒータ保持部材の前記本体部には、前記対向部よりも先端側にて前記第2のハウジング部に接触する接触部を有する、
    ヒータ付き圧力センサ。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のヒータ付き圧力センサにおいて、
    前記円筒部の内径は、前記対向部の外径よりも大きい、ヒータ付き圧力センサ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のヒータ付き圧力センサにおいて、
    前記ヒータ保持部材の前記本体部は、前記フランジ部よりも先端側に延びる延長部を有し、
    前記ヒータ保持部材の前記延長部の外周面は、前記第1のハウジング部の内周面と離間している、ヒータ付き圧力センサ。
  7. 請求項1から請求項6にいずれか一項に記載のヒータ付き圧力センサにおいて、
    前記ヒータ保持部材の前記本体部は、前記ヒータ部の前記外周面に接する第1の環状壁と、前記第2のハウジング部の前記内周面に対向し、前記第1の環状壁よりも短い第2の環状壁と、
    前記後端面を有し、前記第1の環状壁および前記第2の環状壁を接続する接続壁と、
    前記第1の環状壁、前記第2の環状壁および前記接続壁によって規定される環状の溝部と、を備え、
    前記フランジ部は前記第2の環状壁の外周面に形成されている、ヒータ付き圧力センサ。
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