JP2019535835A - Glp−1類似体の医薬組成物 - Google Patents
Glp−1類似体の医薬組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019535835A JP2019535835A JP2019547798A JP2019547798A JP2019535835A JP 2019535835 A JP2019535835 A JP 2019535835A JP 2019547798 A JP2019547798 A JP 2019547798A JP 2019547798 A JP2019547798 A JP 2019547798A JP 2019535835 A JP2019535835 A JP 2019535835A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pharmaceutical composition
- composition according
- liraglutide
- mannitol
- propylene glycol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/17—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- A61K38/22—Hormones
- A61K38/26—Glucagons
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0012—Galenical forms characterised by the site of application
- A61K9/0019—Injectable compositions; Intramuscular, intravenous, arterial, subcutaneous administration; Compositions to be administered through the skin in an invasive manner
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P3/00—Drugs for disorders of the metabolism
- A61P3/08—Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
- A61P3/10—Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
Abstract
本発明は、(a)活性原薬としてリラグルチド;(b)クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウム、グリシンまたはそれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される緩衝剤;(c)グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースから選択される張度調整剤、ならびに(d)フェノール、クレゾール、レゾルシノール、メチルパラベン、プロピルパラベンまたはそれらのあらゆる組み合わせから選択される保存剤、を含む医薬組成物に関する。本発明はまた、前記医薬組成物の調製のためのプロセスにも関する。
Description
関連出願
本出願は、2016年11月22日に出願された我々のインド特許出願IN 201641039908の優先権の利益を主張し、これは参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2016年11月22日に出願された我々のインド特許出願IN 201641039908の優先権の利益を主張し、これは参照により本明細書に組み込まれる。
技術分野
リラグルチドはGLP−1の類似体であり、それはGLP−1受容体アゴニストとして作用する。それはヒトGLP−1に対して97%のアミノ酸相同性を有する(AA7〜37)。GLP−1は34位で操作されており、ここでリジンがアルギニンに置き換えられている。
リラグルチドは、血中の糖(グルコース)のレベルを低下させるために使用される注射薬である。それは2型糖尿病を治療するために使用される。
リラグルチドはGLP−1の類似体であり、それはGLP−1受容体アゴニストとして作用する。それはヒトGLP−1に対して97%のアミノ酸相同性を有する(AA7〜37)。GLP−1は34位で操作されており、ここでリジンがアルギニンに置き換えられている。
リラグルチドは、血中の糖(グルコース)のレベルを低下させるために使用される注射薬である。それは2型糖尿病を治療するために使用される。
リラグルチドは、インクレチンの効果を模倣しているので、インクレチン模倣薬と呼ばれる薬のクラスに属する。ヒト‐グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)などのインクレチンは、食物に反応して腸によって産生され血中に放出されるホルモンである。
GLP−1は膵臓からのインスリンの分泌を増加させ、胃腸からのグルコースの吸収を遅くし、グルカゴンの作用を減少させる。(グルカゴンは肝臓によるグルコース産生を増加させるホルモンである。)
これら3つの作用すべてが血中のグルコースレベルを低下させる。加えて、GLP−1は食欲を減少させる。リラグルチドは合成GLP−1類似体である。
これら3つの作用すべてが血中のグルコースレベルを低下させる。加えて、GLP−1は食欲を減少させる。リラグルチドは合成GLP−1類似体である。
本開示の背景および先行技術
Victoza(登録商標)(リラグルチド[rDNA由来]注射)、皮下投与用溶液は、2010年に米国で最初の承認を取得した。Victozaは、2型糖尿病の成人の血糖コントロールを改善するための食事および運動の補助として示される、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)受容体作動薬である(1)。Victoza(登録商標)はNovo Nordisk A / Sの登録商標である。
US 6268343は、リラグルチドおよびその製剤を開示する。
Victoza(登録商標)(リラグルチド[rDNA由来]注射)、皮下投与用溶液は、2010年に米国で最初の承認を取得した。Victozaは、2型糖尿病の成人の血糖コントロールを改善するための食事および運動の補助として示される、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)受容体作動薬である(1)。Victoza(登録商標)はNovo Nordisk A / Sの登録商標である。
US 6268343は、リラグルチドおよびその製剤を開示する。
先行技術において、リラグルチドの適切な組成物を提供するためのいくつかの努力がなされている。
US8846618およびUS8114833は、a)リラグルチドが有効成分であり、b)プロピレングリコールが張度調整剤であり、c)緩衝剤としてリン酸水素二ナトリウム、保存剤としてフェノール、およびビヒクルとしてWFIを使用する、リラグルチド注射製剤の組成物を開示する。プロピレングリコールは、前記製剤中に約4〜50mg/mlの濃度で存在し、製剤は7.0〜10.0のpHを有する。
US8846618およびUS8114833は、a)リラグルチドが有効成分であり、b)プロピレングリコールが張度調整剤であり、c)緩衝剤としてリン酸水素二ナトリウム、保存剤としてフェノール、およびビヒクルとしてWFIを使用する、リラグルチド注射製剤の組成物を開示する。プロピレングリコールは、前記製剤中に約4〜50mg/mlの濃度で存在し、製剤は7.0〜10.0のpHを有する。
WO 2016/038521 A1は、緩衝剤としてリン酸二カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび無水リン酸水素二ナトリウムを含むリラグルチド注射製剤の組成物を開示する。
CN105126082 Aは、緩衝剤システムとしてクエン酸および炭酸塩の混合物を用いたリラグルチド薬物調合物を開示する。当該調合物は、リラグルチド、緩衝剤、等張調整剤または安定化剤および保存剤を含む。
WO 2017147783は、リラグルチド組成物およびそれらの調製プロセスを開示している。
製造が容易である、安定な代替のリラグルチド製剤を開発する必要がある。本発明は、安定で製造が容易な製剤への上記の必要性に取り組む。
製造が容易である、安定な代替のリラグルチド製剤を開発する必要がある。本発明は、安定で製造が容易な製剤への上記の必要性に取り組む。
本発明の概要
本発明は、リラグルチドを活性原薬(active drug substance)として、クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウムおよびグリシンの群からの緩衝剤、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースからの張度調整剤を保存剤と共に含む医薬組成物に関する。
本発明は、リラグルチドを活性原薬(active drug substance)として、クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウムおよびグリシンの群からの緩衝剤、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースからの張度調整剤を保存剤と共に含む医薬組成物に関する。
これらの医薬組成物の安定性は、ストレス条件下で改善されることが見出された。高分子量の変種、親水性の変種などの不純物および総不純物が制御されていることが見出された。不純物発生速度は、従来技術と比較して著しく低い。
発明の詳細な説明
本発明の側面は、活性原薬としてリラグルチドと、クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウムおよびグリシンの群からの緩衝剤と、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースからの張度調整剤とを、保存剤と共に含む医薬組成物を提供することである。
本発明の側面は、活性原薬としてリラグルチドと、クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウムおよびグリシンの群からの緩衝剤と、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースからの張度調整剤とを、保存剤と共に含む医薬組成物を提供することである。
以下を含む医薬組成物:
a) 活性原薬としてリラグルチド。
b) クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウム、グリシンまたはそれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される緩衝剤。
c) グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースから選択される張度調整剤。
d) フェノール、クレゾール、レゾルシノール、メチルパラベン、プロピルパラベンまたはそれらのあらゆる組み合わせから選択される保存剤。
a) 活性原薬としてリラグルチド。
b) クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウム、グリシンまたはそれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される緩衝剤。
c) グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースから選択される張度調整剤。
d) フェノール、クレゾール、レゾルシノール、メチルパラベン、プロピルパラベンまたはそれらのあらゆる組み合わせから選択される保存剤。
この側面の一態様によれば、保存剤は、フェノール、クレゾール、レゾルシノール、メチルパラベン、プロピルパラベンなどからなる群から選択される。
本発明の他の側面は、以下を含むリラグルチドの医薬組成物の調製のためのプロセスを提供する:
(i) グリシン、アルギニン、クエン酸ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウムからなる群から選択される緩衝剤;グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースからの張度調整剤;および保存剤を水に溶解すること;
(ii) 工程(i)の溶液にリラグルチドを添加し、撹拌して溶解すること;
(iii) 工程(ii)の溶液のpHをpH調節剤で約7.0〜約8.5のpH範囲に調節すること。
(i) グリシン、アルギニン、クエン酸ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウムからなる群から選択される緩衝剤;グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースからの張度調整剤;および保存剤を水に溶解すること;
(ii) 工程(i)の溶液にリラグルチドを添加し、撹拌して溶解すること;
(iii) 工程(ii)の溶液のpHをpH調節剤で約7.0〜約8.5のpH範囲に調節すること。
この側面の一実施形態によれば、保存剤は、フェノール、クレゾール、レゾルシノール、メチルパラベン、プロピルパラベンなどからなる群から選択される。
本明細書で使用される「リラグルチド」という用語は、リラグルチドならびにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、キレート、および錯体を含む。
本明細書で使用される「リラグルチド」という用語は、リラグルチドならびにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、キレート、および錯体を含む。
本明細書で使用される「緩衝剤」という用語は、pHが経時的に変化するのを防ぐためにリラグルチド組成物に添加される化合物を指す。適切な緩衝剤は、クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウムおよびグリシンからなる群から選択される。
プロピレングリコールが、本発明の医薬組成物において等張剤として好ましく使用される。しかしながら、それはグリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースまたはそれらの組み合わせで置き換えるか、または組み合わせて使用することができる。
適切な保存剤は、フェノール、クレゾール、レゾルシノール、メチルパラベン、プロピルパラベンなどからなる群から選択される。
本明細書で使用される「pH調節剤」という用語は、pHを所望の範囲に調節するために使用される剤を指す。pH調節剤の適切な例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび塩酸を含む。
本明細書で使用される「pH調節剤」という用語は、pHを所望の範囲に調節するために使用される剤を指す。pH調節剤の適切な例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび塩酸を含む。
図面の簡単な説明
本開示が容易に理解され実用的な効果がもたらされるように、添付の図面を参照して例示されている例示的な態様をここで参照する。以下の詳細な説明と共に図面は、本明細書に組み込まれてその一部を形成し、本開示にしたがって、態様をさらに例示し、様々な原理および利点を説明するのに役立つ:
本開示が容易に理解され実用的な効果がもたらされるように、添付の図面を参照して例示されている例示的な態様をここで参照する。以下の詳細な説明と共に図面は、本明細書に組み込まれてその一部を形成し、本開示にしたがって、態様をさらに例示し、様々な原理および利点を説明するのに役立つ:
リラグルチドは4.9近くのpIを有し、水性ビヒクル中でのその溶解は最適pHの選択により促進され得る。先行技術に基づいて、pIより高いpHのみを溶解性および安定性についてスクリーニングする。
pHスクリーニングを、GLP−1類似体12mg/mlを用いて、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、および9.0で行った。一定容量および掻き混ぜ(agitation)で、上記のように異なるpHに維持した緩衝剤中で溶解度を確認した。溶解度は目視分析およびHPLCに基づく定量化による溶液の分析によって確認した。
異なるpHにおけるリラグルチド原薬(DS)の溶解度プロフィールを図1に示す。
pH7.0より下では、DSは30分の撹拌後も完全には溶解しなかった(図1)。リラグルチドはpH7.5以上で完全に溶解した。
pH7.0より下では、DSは30分の撹拌後も完全には溶解しなかった(図1)。リラグルチドはpH7.5以上で完全に溶解した。
目視分析から見出され、HPLCに基づく方法による含有量分析(表1)によって確認されるように、pH7.0を超えると、DSは最大の溶解度を示すことが観察された。
より高いアルカリ性条件での不純物の発生を避けるために、より高いpHへの暴露を避けた。リラグルチドを中性付近のpHで溶解し、完全に溶解した後、pHを目標pHに調節した。pH6.4〜7.5で溶解を行い、完全な溶解の後、溶液のpHを7.0〜8.5に調節した。
リラグルチド製剤のための緩衝剤:
リラグルチド製剤の調製に用いた緩衝剤は、アルギニン(L)(Arginine (L))、グルタミン酸(一ナトリウム一水和物)(Glutamic acid (Monosodium- monohydrate))、グリシン(Glycine)、ヒスチジン(Histidine)、リン酸水素二ナトリウム二水和物(Disodium hydrogen phosphate dihydrate)、リン酸ナトリウム一塩基一水和物(Sodium phosphate monobasic monohydrate)、クエン酸ナトリウム(Sodium citrate)、重炭酸ナトリウム(Sodium bicarbonate)およびTRISであった(表2)。原薬を各緩衝剤と混合し、溶解度および分解速度論について分析した。
リラグルチド製剤の調製に用いた緩衝剤は、アルギニン(L)(Arginine (L))、グルタミン酸(一ナトリウム一水和物)(Glutamic acid (Monosodium- monohydrate))、グリシン(Glycine)、ヒスチジン(Histidine)、リン酸水素二ナトリウム二水和物(Disodium hydrogen phosphate dihydrate)、リン酸ナトリウム一塩基一水和物(Sodium phosphate monobasic monohydrate)、クエン酸ナトリウム(Sodium citrate)、重炭酸ナトリウム(Sodium bicarbonate)およびTRISであった(表2)。原薬を各緩衝剤と混合し、溶解度および分解速度論について分析した。
これらの緩衝剤の濃度は3mMから100mMであった。
ストレス条件での安定性プロファイル(図2)、および総不純物の上昇率に基づいて、クエン酸ナトリウム、アルギニン、グリシン、およびリン酸水素二ナトリウムをグループから選択した。
最適緩衝剤の濃度範囲は、3〜60mMであったが、これに限定されない。
ストレス条件での安定性プロファイル(図2)、および総不純物の上昇率に基づいて、クエン酸ナトリウム、アルギニン、グリシン、およびリン酸水素二ナトリウムをグループから選択した。
最適緩衝剤の濃度範囲は、3〜60mMであったが、これに限定されない。
ストレス条件下で異なる緩衝液について観察された総不純物傾向を図2に示す。
リラグルチド製剤のための張度調整剤のスクリーニング
異なる張度調整剤をリラグルチドで異なる濃度でスクリーニングした。張度は、1kg当たりのmOsmolで測定した。検討した張度調整剤のリストは、アルギニン(L)、グリセロール、ヒスチジン、マンニトール、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、ソルビトール、スクロース、トレハロースおよびキシリトールであった。張度調整剤の濃度は、表3のように浸透圧を達成するように維持した。
総不純物に対する分解速度(図3)に基づいて、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、トレハロースおよびキシリトールを張度調整剤として選択した。
異なる張度調整剤をリラグルチドで異なる濃度でスクリーニングした。張度は、1kg当たりのmOsmolで測定した。検討した張度調整剤のリストは、アルギニン(L)、グリセロール、ヒスチジン、マンニトール、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、ソルビトール、スクロース、トレハロースおよびキシリトールであった。張度調整剤の濃度は、表3のように浸透圧を達成するように維持した。
総不純物に対する分解速度(図3)に基づいて、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、トレハロースおよびキシリトールを張度調整剤として選択した。
異なる張度調整剤について観察された分解速度(すなわち総不純物のレベル)を図3に示す。
上で検討した張度調整剤の濃度は、以下に記載される範囲であったが、これに限定されない。
グリセロールの濃度範囲は0.5〜5%であった。
マンニトールの濃度範囲は1〜20%であった。
プロピレングリコールの濃度範囲は0.5〜10%であった。
トレハロースの濃度範囲は0.2〜20%であった。
キシリトールの濃度範囲は0.5〜50%であった。
グリセロールの濃度範囲は0.5〜5%であった。
マンニトールの濃度範囲は1〜20%であった。
プロピレングリコールの濃度範囲は0.5〜10%であった。
トレハロースの濃度範囲は0.2〜20%であった。
キシリトールの濃度範囲は0.5〜50%であった。
リラグルチド製剤の製造プロセス:
リラグルチド製剤を調製する方法は以下の工程を含む:
1. 保存剤、緩衝剤および張度調整剤を注射のために十分な水に溶解すること。
2. 上記の溶液に原薬を加え、混合して溶解すること。
3. NaOH/HClを加えてpHを調節すること。
4. 最終溶液のpHは7.0〜8.5の間にあるべきである。
リラグルチド製剤を調製する方法は以下の工程を含む:
1. 保存剤、緩衝剤および張度調整剤を注射のために十分な水に溶解すること。
2. 上記の溶液に原薬を加え、混合して溶解すること。
3. NaOH/HClを加えてpHを調節すること。
4. 最終溶液のpHは7.0〜8.5の間にあるべきである。
最適な製剤組成:
製剤をスクリーニングした緩衝剤および張度調整剤から調製し、そして総不純物、高分子量の変異体および親水性不純物について分析した。ストレス条件における分解速度(すなわち、各不純物の上昇速度)を比較した。保存剤およびリラグルチドを使用して調製された選択された、選択した緩衝剤および選択した張度調整剤の異なる組成物を表5に示す。
製剤をスクリーニングした緩衝剤および張度調整剤から調製し、そして総不純物、高分子量の変異体および親水性不純物について分析した。ストレス条件における分解速度(すなわち、各不純物の上昇速度)を比較した。保存剤およびリラグルチドを使用して調製された選択された、選択した緩衝剤および選択した張度調整剤の異なる組成物を表5に示す。
製剤中の緩衝剤(すなわち、アルギニン、グリシン、クエン酸ナトリウムおよびリン酸水素二ナトリウム)の濃度は、約4mM〜50mMの範囲内であったが、これに限定されない。
張度調整剤の濃度は、浸透圧を維持するように調節した。
張度調整剤の濃度は、浸透圧を維持するように調節した。
グリセロールの濃度範囲は約1.2%〜約3.5%、マンニトールの濃度範囲は約1.5%〜約10%、プロピレングリコールの濃度範囲は約0.5%〜約4%、トレハロースの濃度範囲は約0.2%〜約4%、キシリトールの濃度範囲は約0.5%〜約30%であった。
最終濃度として約3.5〜6.0mg/mlでフェノールを各製剤に保存剤として添加し、WFIをビヒクルとして使用した。
最終濃度として約3.5〜6.0mg/mlでフェノールを各製剤に保存剤として添加し、WFIをビヒクルとして使用した。
リラグルチド医薬組成物の調製のためのプロセスは、以下を含む:
a) 表5から選択される緩衝剤、またはそれらの組み合わせ;表5から選択される張度調整剤;および防腐剤を水に溶解すること
(b) 工程(a)の溶液にリラグルチドを添加し、それを混合して溶解すること。
(c) 工程(b)の溶液のpHを約7.0〜8.5のpHに調節すること。
a) 表5から選択される緩衝剤、またはそれらの組み合わせ;表5から選択される張度調整剤;および防腐剤を水に溶解すること
(b) 工程(a)の溶液にリラグルチドを添加し、それを混合して溶解すること。
(c) 工程(b)の溶液のpHを約7.0〜8.5のpHに調節すること。
不純物のレベルを製剤の調製直後および安定性の時点にわたって分析した。各時点で不純物のレベルを定量し、傾向をプロットしました。
総不純物、高分子量変異体および親水性変異体を、それぞれ逆相HPLC、高性能サイズ排除クロマトグラフィーおよび逆相HPLC法を用いて分析する。
選択された製剤において観察された分解速度(すなわち総不純物のレベル)の比較を図4に示す。
上記の結果は、上記の表に開示されている組成物が安定であることを実証している。
上記の結果は、上記の表に開示されている組成物が安定であることを実証している。
Claims (12)
- a) 活性原薬としてリラグルチド;
b) クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウム、グリシンまたはそれらのあらゆる組み合わせからなる群から選択される緩衝剤;
c) グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、キシリトールおよびトレハロースから選択される張度調整剤;
d) フェノール、クレゾール、レゾルシノール、メチルパラベン、プロピルパラベンまたはそれらのあらゆる組み合わせから選択される保存剤
を含む医薬組成物。 - 緩衝剤がリン酸水素二ナトリウムである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 緩衝剤がクエン酸ナトリウムである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 緩衝剤がアルギニンである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 緩衝剤がグリシンである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 張度調整剤がプロピレングリコールである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 張度調整剤がグリセロールである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 張度調整剤がマンニトールである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 張度調整剤がトレハロースである、請求項1に記載の医薬組成物。
- 張度調整剤がキシリトールである、請求項1に記載の医薬組成物。
- pHが7.0〜に8.5に維持されることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物。
- 請求項1に記載の医薬組成物の調製のためのプロセスであって、
a) クエン酸ナトリウム、アルギニン、リン酸水素二ナトリウム、グリシンからなる群から選択される緩衝剤;プロピレングリコール、グリセリン、マンニトール、トレハロースおよびマンニトールから選択される張度調整剤;および保存剤を、水に溶解すること;
b) 工程(a)の溶液にリラグルチドを添加し、混合して溶解すること
c) 工程(b)の溶液のpHを約7.0〜8.5のpH範囲に調節すること
を含む、前記プロセス。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IN201641039908 | 2016-11-22 | ||
IN201641039908 | 2016-11-22 | ||
PCT/IB2017/057321 WO2018096460A1 (en) | 2016-11-22 | 2017-11-22 | Pharmaceutical compositions of glp-1 analogues |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019535835A true JP2019535835A (ja) | 2019-12-12 |
Family
ID=62196157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019547798A Pending JP2019535835A (ja) | 2016-11-22 | 2017-11-22 | Glp−1類似体の医薬組成物 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20190374613A1 (ja) |
JP (1) | JP2019535835A (ja) |
WO (1) | WO2018096460A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI783890B (zh) | 2017-08-24 | 2022-11-11 | 丹麥商諾佛 儂迪克股份有限公司 | Glp-1組成物及其用途 |
EP3897570A1 (en) | 2018-12-19 | 2021-10-27 | KRKA, d.d., Novo mesto | Pharmaceutical composition comprising glp-1 analogue |
WO2020208541A1 (en) | 2019-04-08 | 2020-10-15 | Enzene Biosciences Limited | Composition comprising glp-1 analogue |
WO2021123228A1 (en) | 2019-12-18 | 2021-06-24 | Krka, D.D., Novo Mesto | Pharmaceutical composition comprising glp-1 analogue |
KR20220143037A (ko) | 2020-02-18 | 2022-10-24 | 노보 노르디스크 에이/에스 | Glp-1 조성물 및 이의 용도 |
CN114685644A (zh) * | 2020-12-29 | 2022-07-01 | 苏州康宁杰瑞生物科技有限公司 | 一种人glp-1多肽变体及其应用 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2010317994B2 (en) * | 2009-11-13 | 2014-03-06 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Pharmaceutical composition comprising a GLP-1 agonist and methionine |
WO2016038521A1 (en) * | 2014-09-08 | 2016-03-17 | Sun Pharmaceutical Industries Limited | Pharmaceutical compositions of liraglutide |
CN107249620B (zh) * | 2015-05-13 | 2018-06-26 | 杭州九源基因工程有限公司 | 一种包含glp-1类似物的药物制剂及其制备方法 |
-
2017
- 2017-11-22 US US16/463,086 patent/US20190374613A1/en not_active Abandoned
- 2017-11-22 JP JP2019547798A patent/JP2019535835A/ja active Pending
- 2017-11-22 WO PCT/IB2017/057321 patent/WO2018096460A1/en active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20190374613A1 (en) | 2019-12-12 |
WO2018096460A1 (en) | 2018-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019535835A (ja) | Glp−1類似体の医薬組成物 | |
JP6422855B2 (ja) | インスリンおよびインスリン類似体の薬物動態及び薬力学、ならびに注射部位の疼痛を調節するためのマグネシウム組成物 | |
US20200397690A1 (en) | THERAPEUTIC METHODS FOR THE TREATMENT OF DIABETES AND RELATED CONDITIONS FOR PATIENTS WITH HIGH BASELINE HbA1c | |
HRP20110444T1 (hr) | Formulacije paratiroidnih hormona i njihove uporabe | |
US20120178675A1 (en) | Compositions And Methods For Modulating The Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of Insulin | |
AU2013249495A1 (en) | Magnesium compositions for modulating the pharmacokinetics and pharmacodynamics of insulin and insulin analogs, and injection site pain | |
JP2010525033A (ja) | 高濃縮のインスリン溶液及び組成物 | |
JP4951344B2 (ja) | 生理活性ペプチド液状製剤 | |
WO2021152184A1 (en) | Compositions comprising at least an amylin receptor agonist and a glp-1 receptor agonist | |
EP4203937A1 (en) | Formulations of anti-viral compounds | |
CA3044800A1 (en) | Glucagon-like peptide 1 (glp-1) receptor agonist compositions | |
JP2016531847A (ja) | 医薬組成物 | |
WO2016038521A1 (en) | Pharmaceutical compositions of liraglutide | |
WO2017013591A1 (en) | Stabilized liquid formulation of levothyroxine | |
EP3373953B1 (fr) | Composition a action rapide d'insuline comprenant un citrate substitue | |
US20210187078A1 (en) | Pharmaceutical composition of insulin glargine and amino acids | |
WO2016001862A1 (en) | Extended release formulations of insulins | |
WO2017073798A1 (ja) | 鼻粘膜投与用医薬組成物 | |
NZ242440A (en) | Fibrillated calcitonin and its preparation | |
IE83304B1 (en) | Pharmaceutical compositions comprising calcitonin | |
JPH0480008B2 (ja) | ||
RU2005140518A (ru) | Композиции и способы, включающие соединения гастрина | |
US20220249619A1 (en) | High concentration insulin formulation | |
AU2007293174A1 (en) | Aqueous formulation comprising an antitumor agent | |
US20230053812A1 (en) | Stable peptide formulations for oral use |