JP2019535279A - 糞取り器 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】再使用可能な糞取り器(プーパースクーパー)、前記糞取り器を有する犬用リース、及びそれらの製造方法を開示している。糞取り器は、容易に製造され、小型で、従来のものよりも持ち運びが厄介でない。【選択図】図1a

Description

本発明は、動物の排泄物回収器具、特に糞便を回収袋に入れるための糞取り器に関するものである。
歩道上、道路、近隣、及び公園等の公共の地域における動物の糞便の存在は、目障りであり、不衛生である。多くの地域社会は、ペットの飼い主が自分のペットについて責任をとる、そして特に自分のペットが落とした糞便を取り除き、それを適当にかつ衛生的なやり方で廃棄することを求める規定や法律を制定している。このような規定に従わなかったり、このような法律の違反は、ペットの飼い主が、一般的には罰金をもって罰せられることになる場合がある。
この問題を処理するべく、多くの器具が発明され、市販されている。一般に、これらの器具は、ペットの糞便を近くのごみ入れに回収、搬送、廃棄するように設計されている。これらの器具は、通例糞取り器と称されている。
最も簡単な糞便の回収は、小さなプラスチックの使い捨て袋の形をとっており、ペットの飼い主はそれを用いて糞便を拾い上げる。ペットの飼い主は単に、そのような袋に手を入れた後、それにより該袋を保護用の手袋のように用いて、糞便を手で拾い上げ、袋の内側を外側に返して糞便を袋の中に入れ、袋を閉じた後に廃棄する。
この方法は、扱いにくく、目障りな追加の道具を持ち運ぶという大きな負担をペットの飼い主に負わせないので好都合ではあるが、ペットの飼い主は、間接的に糞便の手触りや温度を感じ、それは不快で恥ずかしいことなので、この方法には、かなりの心理的な欠点がある。更に、回収袋に気付かなかった穴が開いていると、責任を負ったペットの飼い主は、糞便により汚染に直接晒されることになり、それは不衛生で、細菌感染や寄生虫感染等の感染を受ける虞がある。
効果的な糞便の除去及び廃棄をも可能にしつつ、糞取り器の使用者を糞便から遠ざける様々な形状及びサイズの糞取り器が開発されている。これらの器具の多くに関連する欠点は、使用中、汚れてしまって廃棄しなければならず、使用後に運ばなければならず、使用する度に後で洗わねばならない場合があることである。
いくつかの器具は、長いハンドルからなり、該ハンドルの端部にシャベルを有し、それで使用者は糞便をすくい上げ、又はレーキ(熊手)等の別のものや他の適当な器具を用いて、糞便をシャベルに押し入れる。
米国特許第6,196,600号明細書には、ハンドルに枢着されたすくいトレーからなる糞取り器が記載されており、前記すくいトレーは、該トレーを上向きに傾けると、その中を通って動物の糞便が使い捨て袋の中に落ちる廃棄物出口窓を備えている。前記すくいトレーの先端はフォークからなり、それにより使用者は、深い草の中や除草地にある動物の排泄物を回収することができる。
米国特許第8,550,512号明細書には、使用時に、排便中のペットの糞便を捕集するのに用いられる別の器具が記載されている。この器具は、折り畳み可能な長尺のポールと、解除可能なロック機構と、ペットの排便中に糞を捕集するべく袋を開いた状態に保持するのに適した枢動自在な排泄物回収アセンブリとを備える。前記排泄物回収アセンブリは、袋の引き紐を引き、それにより袋を閉じることによって、ペットによって中に糞便が落下した袋を自動的に閉じるための能力を備える。糞便を入れて閉じられた袋は、次に作業者によって適当に廃棄することができる。
長いハンドルとすくい取り具の構成からなる別の糞取り器が過多に設計され、市販されている。このような器具の重要な欠点は、使用者にとって、前記器具を、個別にそうすることはできないので持ち運ばなければならないことの不便さ及び扱いにくさである。
この欠点を扱うために、いくつかのより小さい器具が開発されている。
米国特許公開公報第2009315349号には、回収袋を備え、前記回収袋の閉じた底部に取り付けられた排泄物除去ツールを有する糞取り器が記載されている。前記排泄物除去ツールは、開き位置から閉じ位置に動かすことができる1対のジョー(あご)を含んでいる。使用者はこの器具を、糞便をすくい上げて排泄物除去ツール内に入れるつかみ動作で使用する。次に、前記ツール及び袋の全体を処理する。別の実施形態では、前記排泄物除去ツールが糞便と直接接触しないように、器具を袋の中に配置する。前記器具のジョーは、末端が、糞便を袋に押し入れるように設計されたブレード部である。もはや使用者の手は、手動での拾い上げを必要とせず、従って、使用者は、手動で動物の糞便を拾い上げるときの、保護手袋として袋のみを使用することに関連する、上述した不快な触感の経験から保護される。
米国特許公開公報第2009072558号には、同様に使い捨ての糞取り器が記載されている。この糞取り器は、厚紙のシャベルブレードに取り付けられたハンドル付きのプラスチック袋を含んでいる。前記プラスチック袋は、シャベルブレードとは反対側の端部が開いている。前記プラスチック袋の開放端部は、該プラスチック袋が使用者の手に、手首及び前腕部まで被せられると、部分的に裏返される。対向するブレードの間のつかみ動作で動物の排泄物が一旦すくい上げられると、前記袋は、シャベルの口の上まで引かれて完全に裏返され、前記ブレード及び糞便を完全に包み込む。次に袋の前記開放端部を括り締め、袋を廃棄することができる。
米国特許第5,725,268号明細書には、同様に、袋の閉鎖端部に取り付けられたトレーを有する糞取り器が記載されており、該糞取り器は、つかみ動作を用いて糞便堆積物をすくい上げるのに使用される、2つの対向する側壁部を備える。次に前記袋をむいて糞取り器の上に被せ、糞便が入った糞取り器全体を廃棄する。
米国特許公開公報第2014152031号には、複数の使い捨て袋を収容するためのハンドルと、該ハンドルから延出しかつ前記袋を受け入れるための穴を含むステムと、該ステムに関してそれを中心に枢動可能な複数の枢動自在なフィンガーとを備える糞取り器が記載されている。前記ステムの穴を介して使い捨て袋を引っ張って、該袋の開放端部を前記フィンガーの向こうまで引き出し、該フィンガーの上に折り重ねる。作業者は、前記フィンガーを閉じ位置と開き位置との間で枢動させるように作用する作動機構を作動させることができる。前記糞取り器は、つかみ動作を用いて糞便をすくい上げて前記袋の中に入れる。次に作業者が、糞便が入った前記袋を括り締めて廃棄する。米国特許公開公報第2014152031号の糞取り器に関連する不利な点は、多くの可動部品を含めた構成部品が多数なこと、糞取り器の製造に関連して費用がかかることであり、糞取り器のサイズは、作業者が個別に持ち運ぶには大き過ぎるようなものである。
米国特許第7,216,905号明細書には、円弧形状のフィンガー部材の第1の組と、長手方向に互いに離された、対向する円弧形状のフィンガー部材の第2の組とを含む爪機構を備えた使い捨ての糞取り器が記載されている。前記爪機構には袋が取り付けられる。手を袋の中に挿入した作業者が、前記円弧形状のフィンガー部材を開き位置と閉じ位置との間で動作させる1対の作動部材を操作する。前記円弧形状のフィンガー部材を用いてつかみ動作で糞便をすくい上げ、袋をむいて、糞便が入った前記爪機構の上に被せ、前記袋を作業者が括り締めて廃棄する。
上述した、基本的につかみ動作を有するショベル要素と、使い捨て袋とから構成されるより小型の器具の多くは、糞便が比較的大きかったり、硬くない場合に有効ではない。
そこで、操作が簡単で、簡単で費用効果的に製造することができ、従来技術の器具に関連する上述した問題点に取り組み、改良された糞取り器が要求されている。
或る側面において、本発明によれば、
ベース部と、
前記ベース部にある2つの対向するリーフ部と、
前記対向するリーフ部の間に配置された少なくとも1つの中間リーフ部とからなる糞取り器であって、
前記2つの対向するリーフ部と前記少なくとも1つの中間リーフ部とは離隔して形成され、前記少なくとも1つの中間リーフ部が前記対向するリーフ部の間に溝を画定し、それにより、前記糞取り器を糞便に押し下げたとき、前記糞便が前記溝内に押し入れられてその中に留まるようにした糞取り器が提供される。
前記糞取り器は、糞便を回収袋に入れるために使用される。使用時、2つの対向するリーフ部と少なくとも1つの中間リーフ部とが回収袋の内側にあり、糞便は、前記袋の一部分と糞便とが前記対向するリーフ部と少なくとも1つの中間リーフ部との間で前記溝内に押し入れられて留まるように前記リーフ部を用いて前記袋の一部分を糞便に押し付けることによって回収される。
有利なことに、前記糞取り器が回収袋で覆われ、続いて糞便に押し下げられるとき、前記少なくとも1つの中間リーフ部の存在によって、確実に前記袋は、前記溝内で前記リーフ部間に挟まれ、それにより、糞便に晒される袋の接触表面積が最大になる。前記袋と糞便の接触表面積が増えることにより、糞便の自然の接着性が利用され、それによって確実に前記糞便の回収が成功する。
好適には、前記ベース部と全ての前記リーフ部とが一体に形成されている。
少なくとも前記2つの対向するリーフ部は、互いに開き方向に離反し、閉じ方向に近付くように、相互に動くことができる。
任意により、前記ベース部と2つの対向するリーフ部とは、前記2つの対向するリーフ部の一方又は両方にかかる負荷が、各リーフ部とベース部との相対的な曲がりによって前記2つの対向するリーフ部の前記開き方向又は閉じ方向への相対的な動きをもたらすように、一体に形成される。
任意により、前記糞取り器は、前記対向するリーフ部を第1位置から第2位置へ可逆的に変位させるために前記対向するリーフ部に結合された1対の作動部材を更に有する。前記作動部材は、前記対向するリーフ部のそれぞれの間に画定される指受け部を備えることができる。前記作動部材は、例えば実質的にU字形の溝、実質的にC字形の溝、又は実質的にV字形の溝であるるつかみ溝の形態をとることができる。好適には、前記つかみ溝は基部と側壁とからなる。
前記糞取り器は、前記対向するリーフ部の間に配置された少なくとも2つの、例えば3つの中間リーフ部を備えることができる。好ましくは、前記糞取り器は、前記対向するリーフ部の間に2つ又は3つの中間リーフ部を備える。有利なことに、2つ又は3つの中間リーフ部の存在によって、糞取り器を袋で覆い、前記袋をリーフ部間に挟んだとき、確実に該袋の表面積が最大となり、それにより糞便の接着性を利用し、有効な糞便の回収が確保される。
前記対向するリーフ部と前記ベース部とは、フレクシャーベアリング(たわみ軸受)の原理で曲がることができる。例えば、前記ベース部は、前記2つの対向するリーフ部を結合するフレクシャーベアリングとすることができる。
好適には、前記ベース部は、複数の使い捨て袋を収容するためのハウジングを有する。有利なことに、これにより、ドッグウォーカーが持ち運ぶ必要のある個別の品目の数が減少する。
前記ベース部は、中が中空で、複数の使い捨て袋、例えば使い捨て袋のロールを収容することができる、実質的に筒状のハウジングを備えることができる。前記ベース部は、前記ハウジングから袋を取り出し又は受け取るためのディスペンシング補助具を備えることができる。これにより、特に、作業者が意図せずに、必要な数より多くの袋を巻き出した場合に、袋のハウジング内への引き戻しが簡単になる。
例えば、前記ディスペンシング補助具は、ロールから袋を取り出すための回転可能なディスペンサーから構成することができる。
前記ベース部は実質的に筒状をされ、前記リーフ部は、前記ベース部を中心にして周方向に配置することができる。好適には、前記リーフ部が円弧形状にすることができる。有利なことに、これにより、前記リーフ部のつかむ能力が向上する。任意により、前記リーフ部につかみ手段を設けることができる。例えば、前記リーフ部は、つかみ手段を備えることができる。好適には、前記つかみ手段は、リーフ部に設けられるゴム細条片で構成することができ、又は前記リーフ部の表面を粗面化することができる。前記つかみ手段は、ディテント(戻り止め)、又はつかみ歯、又は例えばサンドペーパー等の粗面化した面で構成することができる。好適には、前記つかみ手段は、サンドペーパーの1つ又は複数の細条片からなる。前記つかみ手段は、好適には、前記中間リーフ部と対向するリーフ部との間に形成される前記溝の少なくともいくつかの中に配置される。任意により、前記つかみ手段は、前記中間リーフ部と対向するリーフ部との間に形成される前記溝のそれぞれの中に配置される。前記つかみ手段は、前記リーフ部間に挟まれる袋をつかむ前記リーフ部の能力を強化するために、前記溝の中に配置される。
各前記リーフ部は、末端領域を有することができ、前記末端領域は、拡大された丸み付き縁部を有し、例えば前記末端領域の縁部は、実質的にキノコ形状又は涙滴形状をなす断面を有することができる。有利なことに、これにより、使用時に前記袋に穴があく可能性が減少する。
前記糞取り器は任意により、該糞取り器を受け入れるためのホルダーを更に備えることができる。
別の側面において、本発明によれば、本発明による糞取り器のリーフ部の間に袋を挟む過程と、前記糞取り器を用いて、前記糞取り器の溝内に糞便が押し入れられるように、前記袋を前記糞便に押し付け、それにより、前記糞取り器が前記袋によって前記糞便に直接接することから保護されるように、前記糞便をつかむ過程と、前記糞便を前記袋内に封入する過程とからなる、糞便を袋に入れるための方法が提供される。
更に別の側面において、本発明によれば、リースと、前記リース用のハンドルと、上述した糞取り器とからなる犬用リースアセンブリが提供される。有利なことに、これによって、ドッグウォーカーが持ち運ぶ必要のある個別の品目の数が更に減少する。
前記犬用リースアセンブリは、伸縮自在な犬用リースであって良い。
好適には、前記リースのハンドルは、本発明の糞取り器を受けるためのホルダーを備える。前記犬用リースアセンブリは、糞便を含む袋を前記リースに取り付けるための取付手段を更に備えることができる。これによって、ドッグウォーカーは、糞便を含む袋を適当な廃棄場所に運ぶとき、該袋をその手で直接持つ必要が無くなる。任意により、前記犬用リースアセンブリは、回収袋を収容するための受入れ部を備えることができる。
更にまた別の側面において、本発明によれば、犬用リース(曳き綱)ハウジングであって、本体と、ハンドルと、犬の曳き綱を前記ハウジングに固定するためのに係合手段とからなり、前記本体が糞取り器のためのホルダーを有し、前記ホルダーがチャンバーと、糞取り器の糞便係合要素が前記チャンバー内に収容され、かつ前記糞取り器のハンドルが少なくとも部分的に前記チャンバーの外側に残るように、前記糞取り器を少なくとも部分的に前記チャンバー内に保持するための保持手段とを有する犬用リースハウジングが提供される。例えば、前記糞取り器のハンドルは、前記糞取り器が前記チャンバー内に収納されるとき、完全に前記チャンバーの外側に留めることができる。
前記チャンバーは長さ及び幅を有し、好適には、前記チャンバーの長さが前記チャンバーの幅よりも大きく、前記チャンバーの長手方向軸が前記犬用リースハウジングの長手方向軸と実質的に平行である。
前記犬用リースハウジングは、前記係合手段を保護するためのカバー部材を更に備えることができる。前記カバー部材は、固定された犬用リースの望まない解放を防止するように構成することができる。
前記犬用リースハウジングは、糞便を保持する袋を前記ハウジングに取り付けるための取付手段を更に備えることができる。
前記犬用リースハウジングは、1つ又は複数の回収袋を収容するのに適した、例えば回収袋のロールを収容するのに適した受入れ部を更に備えることができる。
前記犬用リースハウジングは、該犬用リースハウジングの前記チャンバー内に保持される糞取り器を更に備えることができる。
前記犬用リースハウジングは、懐中電灯を更に備えることができる。
別の側面において、本発明によれば、本明細書に記載される犬用リースハウジングと、それに固定された犬用リースとからなる犬用リースアセンブリが提供される。
前記犬用リースは、ロープリードであって良い。
別の実施形態において、前記犬用リースアセンブリは、伸縮可能な犬の曳き綱を備えることができる。
前記犬用リースアセンブリは、前記犬用リースハウジングの前記チャンバー内に保持される糞取り器を更に備えることができる。好適には、前記糞取り器は本明細書に記載される糞取り器であり、前記糞取り器の前記リーフ部の末端領域が糞便係合要素である。
図1aは、糞取り器の断面図である。 図1bは、糞取り器の別の実施形態の断面図である。 図2aは、図1aの糞取り器の斜視図である。 図2bは、糞取り器の別の実施形態の斜視図である。 図2cは、図1bの糞取り器の斜視図である。 図2dは、図2cの糞取り器の分解斜視図である。 図2eは、図2cの糞取り器の分解斜視図である。 図3は、図1aの糞取り器の平面図である。 図4は、図1aの糞取り器の側面図である。 図5a〜fは、図1aの糞取り器の使用状態を示す。 図6は、図1aの糞取り器とそのためのホルダーとを示す。 図7は、本発明による糞取り器を有する犬の曳き綱アセンブリの側面図である。 図8は、本発明による糞取り器を有する犬の曳き綱アセンブリの斜視図である。 図9は、犬の曳き綱アセンブリの分解斜視図である。 図10は、図9の犬の曳き綱アセンブリの平面図である。 図11は、糞取り器をホルダーへ挿入する方法を示す、犬の曳き綱アセンブリの端面図である。 図12は、ホルダー内に保持された糞取り器を含む犬の曳き綱アセンブリの端面図である。 図13a,bは、ホルダーについて別の構成を有する犬の曳き綱アセンブリの平面図である。 図14は、ホルダーについて別の構成を有する犬の曳き綱アセンブリの側面図である。 図15は、糞便を含んだ回収袋を袋ホルダーに保持した犬の曳き綱アセンブリを示す。 図16は、本発明による犬の曳き綱アセンブリの変形例を示す。 図17は、本発明による犬の曳き綱アセンブリの変形例を示す。 図18は、本発明による犬の曳き綱アセンブリの変形例を示す。 図19は、本発明の別の側面による犬の曳き綱アセンブリを示す。 図20は、図19の犬の曳き綱アセンブリの底面図である。 図21は、図1bの糞取り器を併せて示す図19の犬の曳き綱アセンブリの分解図である。 図22は、本発明による犬の曳き綱用ハウジングの斜視図である。 図23は、図22に示す犬の曳き綱用ハウジングの正面図である。 図24は、図22及び図23に示す犬の曳き綱用ハウジングの分解図である。 図25は、図22乃至図24に示す犬の曳き綱用ハウジングの側面図である。
以下に、本発明の実施形態を、添付図面を参照しつつ、単なる実施例として詳細に説明する。
添付図面を通して、図示する実施形態の類似する特徴部分、構成要素、部品又は部分には、異なる記載が無い限り、同じ参照番号及び符号を用いて表示することとする。図1aは、糞取り器の断面図を示している。前記糞取り器は、ベース部2と、ベース部2上にある2つの対向するリーフ部3と、3つの中間リーフ部4とを有する。中間リーフ部4は、対向するリーフ部3の間で横方向に離隔されている。中間リーフ部4は、対向するリーフ部3との間に溝5を画定している。溝5は、細長くかつ三次元の特徴を有する。前記溝を実質的に二次元のスロット(細長い穴)やノッチ(刻み目)と考えることはできない。各前記リーフ部は、実質的に涙滴形状の断面を有する縁部4bからなる末端領域4aを有する。有利なことに、縁部4bを涙滴形又はキノコ形の断面形状に丸み付けすることによって、袋の穴開きの可能性が大きく減少する。図示する前記糞取り器は、3つの中間リーフ部を有する。有利なことに、2つ又は3つの中間リーフ部を有する本発明による糞取り器は、1つ又は4つの中間リーフ部を有する糞取り器よりも優れた性能を示した。地面から糞便を取り除くことは、前記糞取り器に2つ又は3つの中間リーフ部が存在する場合に最も効果的である。4つの中間リーフ部を有する糞取り器は、リーフ部により画定される溝幅が狭いことが証明され、回収袋をリーフ部の形状に適合させて前記溝内のリーフ部間に挟むことがし難く、効果的ではなかった。図1aに示す糞取り器は、該糞取り器が袋を前記リーフ部間に挟んだときにつかむつかみ方を強くするためのつかみ手段4cを備える。当業者であれば、多くの異なるつかみ手段も適しているであろうことが理解される。図1aに示すつかみ手段は、サンドペーパーの細条片により形成されている。任意により、ゴムの細条片、前記溝内のリーフ部の粗面化した面、ディテント(戻り止め)、又はつかみ歯を用いることができる。当業者であれば、前記つかみ手段によって、前記中間リーフ部及び対向するリーフ部により画定される前記溝内で前記リーフ部間に挟まれる袋を前記リーフ部がつかむつかみ方が強くなることが分かるであろう。前記つかみ手段は、前記袋を穿孔しないように構成される。
図1bは、糞取り器の別の実施形態の断面図を示している。図1bの断面図は、2つの中間リーフ部4を有する。2つの中間リーフ部が存在することは、3つ又はそれ以上の中間リーフ部を有する糞取り器と比較して、前記溝のサイズが大きくなるので有利であり、この構成は、特により大きな糞便堆積物を回収するために適している。
好適には、前記糞取り器は、弾性変形可能な材料から形成することができる。例えば、前記糞取り器は、柔軟なポリマー材料等のプラスチック材料から形成することができる。前記糞取り器は、例えば三次元プリンターを用いて製造することができる。好適には、前記糞取り器は、モールディング成形され又は機械加工することができる。
中間リーフ部4及び対向するリーフ部3の少なくともいくつかは、実質的に互いに平行である。
任意により、前記糞取り器は、ポリカーボネート材料から形成することができる。
図2aは、前記糞取り器を示す斜視図である。前記糞取り器は、Xで示す縦軸と横軸Yとを有する。リーフ部3,4は、縦軸Xに平行をなしており、横軸Yを横切って側方に離隔されている。溝5の細長い三次元の特徴が明確に示されている。ベース部2と各中間リーフ部4とが一体に形成されている。これによって、前記糞取り器の複雑さが軽減され、それにより製造コストが低減され、製造方法が簡単化される。ベース部2は、対向するリーフ部3を結合するフレクシャーベアリング(たわみ軸受)として機能する。ベース部2は、同様に、2つの中間リーフ部4を結合するフレクシャーベアリングとして機能する。ベース部2は、実質的に筒状をなし、リーフ部3,4がベース部2の周りに周方向に配置されている。対向するリーフ部3と少なくともいくつかの中間リーフ部4とは、円弧状の形状を有する。前記ベース部は、使い捨て回収袋のロール等の複数の使い捨て袋を収容するためのハウジング6を有する。ハウジング6は、それに画定される開口8を有し、必要なときに、そこから作業者は袋を取り出すことができる。開口8は、突出するフランジ部9を有し、一方の前記フランジ9に袋のロールの引裂き線を引っ掛けることによって、袋のロールから単一の袋を分離させることができる。前記糞取り器は、ハウジング6から袋を取り出し、受け取るためのディンペンシング補助具10を有する。図示する実施形態では、前記ディンペンシング補助具が、カラー(軸つば)11と、回転可能で取り外し可能なグリッパー(つかみ具)12とからなる。カラー11は、グリッパー12を前記糞取り器の所定位置に保持する。図示する実施形態では、カラー11は、ハウジング6の対応するねじ穴に受容される螺旋ねじを有する。当業者であれば、同様に適している他の形態のディンペンシング補助具があり得ることが理解されるであろう。前記回転可能で取り外し可能なグリッパーは、袋のロールをつかむディテント又は歯(図示せず)等の把持縁部を設けることができ、それに追加して又はそれに代えて、袋のロールを取り付けることができるステムを備えることができる。グリッパー12によって、作業者は、前記袋のロールをハウジング6内で回転させることができる。作業者は、袋を取りたいとき、回転可能なグリッパー12を回転させて、前記ハウジング内に収容されている袋のロールから袋を繰り出すことができる。作業者が誤って多くの袋を繰り出し過ぎた場合、前記回転可能なグリッパーを回転させ、それによりハウジング内の前記袋のロールを巻き戻し、引き出されて未だ前記ロールにくっついている袋を前記ハウジング内に引っ込ませることができる。前記糞取り器内の袋のロールを取り替えるためには、カラー11と回転可能で取り外し可能なグリッパー12とを取り外し、袋のロール7を前記ハウジングに挿入して、開口8を通して前記ロールの最初の袋を案内できるようにする。
図2aの糞取り器は、作業者の指を受けるための実質的にU字形の溝からなる把持溝をそれぞれ有する1対の作動部材13を備える。実質的にU字形をなす各溝は、底部と側壁とを有し、図2aに示すように、前記実質的にU字形をなす各溝は、対向するリーフ部3の1つとバッフル(隔壁)4dとによって画定されている。これにより作業者は、前記糞取り器を保持して、その前記実質的にU字形をなす溝14aのそれぞれに受容されている指を用いて、各バッフル4dに対して付勢力を印加することによって、前記対向するリーフ部3を静止位置から開き位置へ動かし、前記糞取り器のリーフ部を拡げ、それにより、中間リーフ部4と対向するリーフ部3とにより画定される溝5内の容積を増加させることができる。同様に、作業者は、その前記実質的にU字形をなす溝14aのそれぞれに受容されている指を用いて、対向するリーフ部3に対して付勢力を印加することによって、対向するリーフ部3を静止位置から閉じ位置へ動かして、前記糞取り器のリーフ部を収束させ、それにより、中間リーフ部4と対向するリーフ部3とにより画定される溝5内の容積を減少させることができる。(この動作は、以下に詳細に説明する。)当業者であれば、別の構成の作業部材も同様に適していることが分かるであろうし、例えば図2bに示すように、作動部材13は、リーフ部3により画定される指受け部14bを備えることができる。この実施形態では、作業者の指が指受け部14bに受容される。このような実施形態では、作業者が、指受け部14bに受容された自分の指を用いて、対向するリーフ部3を同様に静止位置から開き位置へ又は静止位置から閉じ位置へ動かすことができる。前記対向するリーフ部は、好適には弾性変形可能であり、使用者により印加された付勢力が一旦取り除かれると、前記対向するリーフ部は、前記静止位置に戻ることになる。当業者であれば、他の作動部材もまた適していることは理解されるであろうし、例えば、実質的にC字形状の溝や実質的にV字形状の溝も適している。
図2cは、図1bの糞取り器の実施形態の斜視図を示している。図2cに示す実施形態には、2つの中間リーフ部4がある。中間リーフ部4は、対向するリーフ部3の間に溝5を画定している。この実施形態には、3つの溝5がある。図2a及び図2bの実施形態と同様に、図2cの糞取り器も、ハウジング6から袋を取り出し、受け取るためのディンペンシング補助具(図示せず)を有する。
図2dは、図2cの糞取り器のディンペンシング補助具10を示している。図示する実施形態では、前記ディンペンシング補助具が、カラー(軸つば)11と、回転可能で取り外し可能なグリッパー(つかみ具)12とからなる。カラー11は、グリッパー12を前記糞取り器の所定位置に保持する。図2eは、図2dを後方から示す斜視図である。前記回転可能で取り外し可能なグリッパーは、袋のロールをつかむディテント又は歯等の把持縁部12aを有する。前記回転可能で取り外し可能なグリッパーはまた、その上に袋のロールを取り付けることができるステム(軸部)12bを有する。グリッパー12によって作業者は、前記袋のロールをハウジング6内で回転させることができる。前記ハウジングは、該ハウジング6の、前記ディンペンシング補助具が配置される端部から遠位の端部を塞ぐ端壁6bを有する。
図3は、図1a及び図2aの糞取り器の平面図を示している。図4は、図1a及び図2aの糞取り器の側面図を示している。
図5a〜図5eは、使用中の糞取り器を示している。図5aは、作業者の手15に保持される糞取り器1を示している。糞取り器1は、図示するように袋16の中にある。作業者の親指及び他の指(即ち、作業者の指)が、図示するように、作動部材13に画定される実質的にU字形状溝の指受け部14に入っている。回収される糞便17は、作業者が保持している糞取り器1の下方に図示されている。図5bは、作業者が糞取り器1を、第1の静止位置から第2の開き位置に向けて開き方向に動かしている様子を示している。前記糞取り器は、このような動作を容易にするのに適した曲げ強さを有する材料から構成されている。これは、対向するリーフ部3を作業者が離れさせることによって、達成される。図示する糞取り器は、一体成形されており、例えば、プラスチック材料等の適当な基材から三次元印刷によって作成することができる。好適には、前記糞取り器はモールディング成形され、例えば、熱可塑性又は熱硬化性材料から形成することができる。好適には、前記糞取り器は、プラスチック射出成形によって製造することができる。前記糞取り器は一体成形されているので、対向するリーフ部3を離れさせることはまた、中間リーフ部4の変形を生じさせ、それらを相互に離れさせるように動かすことになる。この動作でリーフ部3,4間の距離が大きくなることによって溝5の容積が増加し、それにより比較的大きな糞便堆積物の回収が可能になる。図5b及び図5cは、袋が作業者によって溝5内でリーフ部3,4間にどのように挟まれるかを示している。図5dは、作業者が、第2の開き位置にある糞取り器1を糞便17に押し付けて押し込み、それにより、糞取り器1を覆っている袋16を糞便17と接触させ、糞便17及び該糞便17に接触している袋16の領域をリーフ部3,4間で溝5内に奥に押し入れる様子を示している。袋に入れた糞取り器を糞便17に押し付け押し込むので、糞便は、前記リーフ部により分割されて溝5の中に入る。図5eは、作業者が操作力を抜いて前記リーフ部が第1の静止位置18に戻った状態を示している。糞便17は、それにより溝5内に保持される。必要であれば、作業者は、前記リーフ部を第1の静止位置18から、糞便107へのつかみ方を強くする閉じ位置へ搾る(ぎゅっと握る)ことができる。図5eに明確に示すように、前記リーフ部を搾ることで、袋内に保持される糞便が圧搾されることになり、糞便を含む袋への作業員のつかみ方は強くなる。次に作業員は、糞便17を保持する糞取り器1を持ち上げ、袋16を糞便17の上にするっと被せる(図示せず)。次に、糞便を入れた前記袋を、図5fに示すように括り締めると、作業者によって適当に廃棄することができる。
回収されるべき糞便が、いつも起こるように、多数の堆積物である場合、作業者は、一旦袋に入れた糞取り器を最初の堆積物の中に押し込んだ後、最初の糞便堆積物を保持しつつ糞取り器を持ち上げ、続いてこの作業を第2の堆積物について繰り返すことができる。必要があれば、堆積物のサイズによって、前記作業部材を用いて前記溝の容積を増加させることができる。同様に、糞便へのつかみ方を強くするために、前記作動部材を用いて前記対向するリーフ部を互いに搾り、それにより、袋に接している糞便を圧縮し、糞便の効果的な除去を容易にすることができる。
大きな糞便堆積物を回収するとき、一旦糞取り器を袋の中に配置し、前記作動部材を拡げて前記溝内の容積を増加させることができ、作業者は、糞便の回収前に、前記リーフ部に接している袋の底を前記リーフ部間で前記溝内に押し入れ、それにより更に、前記リーフ部間に挟まれた前記溝内の袋の中に糞便をつぶして奥へ押し込ませることができる。
有利なことに、前記中間リーフ部の存在が、袋の糞便との接触表面積を大きくさせている。この表面積の増加により、糞便の自然な接着性が利用され、それにより、作業者が糞便を首尾良く回収して袋に入れることを可能にしている。弾性変形可能な前記対向するリーフ部を第1の静止位置から第2の開き位置に動かすことができることにより、前記溝の容積及び前記袋の糞便との接触面積が増大するので、有利である。更に、必要であれば、弾性変形可能な前記リーフ部を互いに閉じ位置(図示せず)に搾ることができ、それにより前記溝内での糞便のつかみ方が強くなり、それを拾い上げることが容易になる。有利なことに、前記糞取り器を用いて、糞便を様々な面上から、例えば舗道、公園等における砂利を敷いた面や草生地、砂浜等の砂地から効果的に拾い上げることができる。好適には、前記リーフ部は、つかみ手段を設けて、前記リーフ部とリーフ部間に差し挟まれた袋との間でつかみ方を強くすることができる。
図6は、糞取り器1とそのためのホルダー20とを示している。前記ホルダーは、第1端部21、第2端部22、及び前記第1端部と第2端部を結合する側壁部23からなる。前記ホルダーはまた、該ホルダーを運ぶためのハンドル又はストラップ(紐)24を有する。図6に示す実施形態において、前記ホルダーは、部分的に筒状をなすが、当業者であれば、同様に適した他の形態が有り得ることが分かる。
糞取り器1は、ホルダー20内にぴったり適合する。前記ホルダー内に挿入したとき、対向するリーフ部3は、ホルダーの側壁部23に対して付勢され、それにより前記糞取り器をホルダー内に保持する。前記ホルダーのハンドルにより、例えば犬を散歩させるときに、前記糞取り器を入れておくための便利な手段が提供され、犬用リース(引き紐)を持つ同じ手に前記ハンドルを保持できるようになっている。好適には、前記ホルダーは、追加の回収袋(図示せず)を収容するための受入れ部を更に備えることができる。
図7は、本発明による糞取り器1を備える犬用リース(引き紐)アセンブリ101の側面図である。前記犬用リースアセンブリは、伸縮可能な犬用リース102を備える。前記犬用リースアセンブリは、本発明による糞取り器のためのホルダー104aを備える。前記ハンドルは、糞便が入っている使用済み袋を保持するための袋ホルダー104bを更に有し、それにより作業者は、前記使用済み袋を直接手で持つことなく、運ぶことが可能である。図8は、犬用リースアセンブリ101の斜視図であり、糞取り器1が犬用リースアセンブリ101のホルダー104a内に保持された状態を示している。
図9は、分解された状態の前記犬用リースアセンブリを示している。犬用リースアセンブリ101は、第1部105と、第2部106と、リース108が巻き付けられたスプール107とを有する。スプール107は、スプールホルダー109に張設し得る内部ばね等の引込機構(図示せず)を有する。第1部105及び第2部106は、スプール107をスプールホルダー109上に位置させて中に収容した状態で一体に組み付けることができ、前記第1部及び第2部は、例えばねじ110である固定手段を用いて一体に固定することができる。図示する実施形態では、第1部105及び第2部106がそれぞれチャンバー111を有する。前記第1部及び第2部を組み立てて前記犬用リースアセンブリを形成したとき、前記第1部のチャンバー111と前記第2部のチャンバー111とが、前記糞取り器を保持し得るホルダー104aを形成する。
図10は、図9の犬用リースアセンブリの平面図を示している。
図11は、本発明による糞取り器を犬用リースアセンブリ101のホルダー104a内に挿入するための方法を示している。作業者は、前記糞取り器の対向するリーフ部を互いに搾り、該糞取り器を前記ホルダー内に挿入する。前記対向するリーフ部を開放すると、即ち使用者が前記対向するリーフ部を搾ることにより印加される付勢力が開放されると、前記弾性変形可能なリーフ部がその静止位置に向けて付勢され、かつそのように付勢されている際に、それらが前記ホルダーの側壁に向けて付勢力を作用させ、それによって前記糞取り器を前記ホルダー内に保持する。
図12は、前記犬用リースアセンブリのホルダーに保持される糞取り器を示している。当業者であれば、同等に適した他の形態のホルダーが可能であることが分かる。例えば、図13a、図13b及び図14は、ホルダー104aについて別の形態を有する、本発明による犬用リースアセンブリを示している。図13a、図13bは、別の実施形態の犬用リースアセンブリ201の平面図を示している。図14は、犬用リースアセンブリ201の側面図を示している。図13a、図13b及び図14に示す実施形態において、ホルダー204aは、前記犬用リースアセンブリの本体205内の中心に配置されており、前記本体内には、前記スプール(図示せず)がホルダー204aを中心に構成されている。
図15は、糞便を入れて縛られた袋16が袋ホルダー104bに取り付けられた犬用リースアセンブリ101を示している。
図16は、本発明による別の犬用リースアセンブリ301を示しており、その中に糞取り器1が保持されている。図16の犬用リース301は、図7乃至図15の犬用リースアセンブリの全ての特徴を備えており、回収袋7を収容するための受入れ部302を更に備える。好適には、受入れ部302は、筒状体からなり、回収袋の予備のロールを収容することができる。任意により、前記筒状体は、前記受入れ部の筒状体内に収容されている回収袋への入口を得るために開いたり取り外すことができる、ねじ付きキャップ又はスナップ式蓋303等のキャップ又は蓋を有することができる。当業者であれば、図16に示される前記受入れ部についても、別の適した形態が可能であることが分かる。図17は、前記受入れ部の蓋303が閉じ位置にある図16の器具を示している。図18は、回収袋のロールを収容するのに適した受入れ部402を有する、更に別の犬用リースアセンブリ401を示している。前記受入れ部は、ねじ付きキャップの蓋403を有する。
有利なことに、本発明による犬用リースアセンブリによって、犬を散歩に連れて行くときに、ドッグウォーカーが持って行く必要のある多数の品目が1つの品目に減らされる。これは、扱いにくい従来技術の糞取り器に対する、特に先に説明した嵩張った型のものに対する大きな利点を表している。更に、回収袋を収容するための受入れ部を有する前記犬用リースアセンブリによって、作業者が袋を使い切ってしまう可能性が減少する。任意により、前記犬用リースアセンブリは、更に懐中電灯を備えることができる。
図19は、本発明による別の実施形態の犬用リースアセンブリ501を示している。犬用リースアセンブリ501は、本体501aからなる犬用リースハウジング5001を備え、ハンドル503と、犬用リース508を前記ハウジングに固定するための係合手段(図示せず)とを有する。前記犬用リースアセンブリは、伸縮自在な犬用リース502を有する。前記係合手段は、前記本体(図示せず)内に回転可能に取り付けられたスプールからなり、前記スプールは犬用リース508の一端に結合されている。本体501aは、糞取り器を保持するためのホルダー504aを更に有する。また、犬用リースアセンブリ501は、その中に作業者が手を挿入することができ、前記犬用リースアセンブリを収容するときに、例えばフックに犬用リースハウジング5001を掛けるのにも使用することができるストラップ513を、任意により備えることができる。図20は、図19の犬用リースアセンブリの底面図を示している。ホルダー504aは、犬用リースハウジング5001の前記本体内にチャンバー511を有する。前記チャンバーは、第1端部521、第2端部522、及び前記第1端部と第2端部を結合する側壁部523からなる。ホルダー504aは、糞取り器を少なくとも部分的にチャンバー511内に保持するための保持手段を更に有する。ホルダー504aは、前記糞取り器のハンドル(即ち、使用時に作業者が持つ糞取り器の一部分)を容易に取ることができ、前記糞取り器の糞便係合手段が前記チャンバー内に収納されるように、前記糞取り器を保持するべく形成されている。前記糞取り器のハンドルは、少なくとも部分的にチャンバー511の外側にあることにより、容易に取ることができる。例えば、前記ハンドルは、全体的にチャンバー511の外側に置くことができる。
図20に示す実施形態において、前記保持手段は、糞取り器に摩擦係合して該糞取り器を少なくとも部分的にチャンバー511内に保持する当接部514を有する。好適には、前記チャンバーは閉鎖された空洞ではなく、その中に前記糞取り器が保持され、前記チャンバー内に保持される糞取り器に近付く入口を得る開口部を必要とする。有利なことに、糞取り器は、使用時に作業者が保持する該糞取り器の一部分、即ち糞取り器の前記ハンドルを前記チャンバーの外側で取れるように、それにより作業者が、例えば前記チャンバーを開ける必要なく、糞取り器に容易に近付けるように、チャンバー511内に保持することができる。
図20に示す実施形態では、ホルダー504aは部分的に筒状をなすが、当業者であれば、同等に適した別の形態が可能であることが分かるであろう。有利なことに、前記ホルダーは、糞取り器の糞便係合部分がホルダー504a内にぴったり適合し、前記糞取り器のハンドルを、チャンバー511内に糞取り器が保持されているとき、その外側で取れる状態にあるように形成される。
図21は、本発明による犬用リースアセンブリ501の分解した状態を示している。犬用リースアセンブリ501は、伸縮自在な犬用リース502のアセンブリである。犬用リースアセンブリ501は、第1部505及び第2部506を有する本体からなる犬用リースハウジングを備える。前記犬用リースハウジングは、犬用リースを前記ハウジングに固定するための係合手段を有する。前記犬用リースアセンブリは、リース508を巻き付けて、前記犬用リースハウジングの本体内で回転可能に取り付けられるスプール507を有する。前記第1部及び第2部はそれぞれ、例えば射出成形等のモールディングによって形成することができる。スプール507は、スプールホルダー509に張設し得る内部ばね等の引込機構(図示せず)を有する。第1部505及び第2部506は、スプール507をスプールホルダー509上に位置させて内部に収容した状態で一体に組み付けることができ、前記第1部及び第2部は、固定手段を用いて一体に固定することができ、例えばねじを用いることができる。図示する実施形態では、第1部505及び第2部506がそれぞれチャンバー511を有する。前記第1部及び第2部を組み立てて前記犬用リースアセンブリを形成したとき、前記第1部のチャンバー511と前記第2部のチャンバー511とが、例えば保持手段(図示せず)によって前記糞取り器を保持し得るホルダー504aを形成する。クリップ504bが本体501aに対して付勢され、袋ホルダーとして機能する。図21に示す糞取り器は、図1cの糞取り器の斜視図である。伸縮自在な犬用リース502は、スプール507から巻き出されるリース508の長さを使用者が制御できるようにし、それにより、つないでいる動物と前記犬用リースアセンブリを持っている作業者との距離を制御できるようにするロック機構512を更に備える。
図22は、本発明の別の側面による犬用リースハウジング601を示している。犬用リースハウジング601は、犬用リースを固定するように構成される。図22に示す実施形態において、前記犬用リースハウジングは、本体601aからなり、ハンドル603と、ロープリード等の犬用リースを前記ハウジング601に固定するための係合手段(図示せず)とを有する。犬用リースハウジング601は、任意により(図22に示すように)本体601aにヒンジ式に係合させ得るカバー部材621を有する。前記カバー部材によって、前記係合手段に近付くことができる。図22に示される前記カバー部材は、閉じ位置又は固定位置にある。ロック手段によって、前記カバー部材を前記閉じ位置又は固定位置にロックすることができる。図22の犬用リースハウジングは、係合手段によって前記ハウジングに固定するときに、それを通して犬用リースを配置することができる穴622を有する。例えば、ロープリード等の犬用リースを、穴622を通して案内し、前記係合手段によって前記ハウジングに固定することができる。例えば、前記係合手段は、犬用リースを前記ハウジングの本体内に固定することができる。
犬用リースハウジング601は、任意によりストラップ613を有することができる。犬用リースハウジング601は、任意により懐中電灯を備えることができる。
犬用リースハウジング601の本体601aは、糞取り器を保持するためのホルダー604aを更に備える。また、犬用リースハウジング601は、本体601aに対して付勢され、袋ホルダーとして機能するクリップ604bを有する。ホルダー604aは、前記犬用リースハウジングの本体内にチャンバー611を有する。ホルダー604aは、糞取り器を少なくとも部分的にチャンバー611内に保持するための保持手段(図示せず)を更に有する。
好適には、チャンバー611は、閉鎖された空洞ではなく、その中に前記糞取り器が保持され、前記チャンバー内に保持される糞取り器に近付ける開口部を必要とする。有利なことに、糞取り器は、使用時に作業者により保持される該糞取り器の一部分、即ち糞取り器の前記ハンドルが、少なくとも部分的に前記チャンバーの外側にあり、それにより作業者は、例えば前記チャンバーを開ける必要なく、糞取り器に容易に近付けるように、チャンバー611内に保持することができる。
本発明の1つの側面による犬用リースハウジングとそれに固定された犬用リースとが一体となって、非伸縮式犬用リースアセンブリのような、本発明の更に別の側面による犬用リースアセンブリが形成される。
図23は、図22の犬用リースハウジングの先端面図を示している。係合手段623はカバー621の下に収容され、穴622を通して見ることができる。
図24は、図22の犬用リースハウジングの分解した状態を示している。犬用リースハウジング601は、第1部605と第2部606とを有する。前記第1部及び第2部はそれぞれ、例えば射出成形等のモールディングによって形成することができる。前記第1部及び第2部は、固定手段を用いて一体に固定することができ、例えばねじを用いることができる。図示する実施形態では、第1部605及び第2部606がそれぞれチャンバー611を有する。前記第1部及び第2部を組み立てて前記犬用リースハウジングを形成したとき、前記第1部のチャンバーと前記第2部のチャンバーとが、例えば保持手段(図示せず)によって糞取り器1を保持し得るホルダー504aを形成する。図21に示す糞取り器は、図1cの糞取り器の斜視図である。
図24に示す実施形態では、フック624が、犬用リースを犬用リースハウジング601に固定するための係合手段623を形成している。
カバー部材621は、ヒンジによって本体601aに結合することができる。カバー部材621によって、係合手段623に近付く入口が提供される。犬用リースのエンドループは、穴622を通して案内し、フック624によって固定することができる。カバー部材621によって、犬用リースの望まない係合手段623からの解放が防止される。
有利なことに、チャンバー611は、その長さがその幅よりも大きく、該チャンバーの長手方向軸が前記犬用リースハウジングの長手方向軸と実質的に平行であるような寸法を有する。従って、糞取り器が少なくとも部分的に前記チャンバー内に保持されたとき、前記糞取り器のリーフ部(即ち、前記対向するリーフ部及び中間リーフ部)の末端領域に対応し、糞便を(袋を介して)つかむ前記糞取り器の糞便係合要素が、前記チャンバー内に収容され、前記糞取り器のハンドル、即ち該糞取り器の作業者が使用時に保持する糞取り器の部分は、前記犬用リースハウジングのチャンバーの外側で近付き得る状態である。この形態によって、糞取り器は、作業者にとって容易に近付くことが確保され、万一糞取り器が使用時に不注意で汚染されたとしても、確実に糞取り器のリーフ部は露出されず、従って更なる汚染源になりにくい。また、この形態によって、それにより使用者が犬用リースハウジング、及び本発明による犬用リースハウジングを有する犬用リースアセンブリを快適に持ち運びかつ使用できることを確実にするバランスが、前記犬用リースハウジングに与えられる。
図25は、犬用リースハウジング601の側面図を示しており、カバー部材621が開き位置にある。
本明細書中、用語「からなる/備える」(comprises/comprising)及び用語「有する/含む」(having/including)は、本願発明に関連して使用したとき、明記した特徴、整数(integers)、ステップ(過程)又は構成要素の存在を特定するのに使用されるが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、構成要素又はそれらの組(群)の存在又は追加を排除するものではない。
本発明の所定の特徴で、明確にするために、別々の実施形態の文脈で記載されているものでも、組み合わせて1つの実施形態で提供され得ることが分かる。逆に言えば、本発明の様々な特徴で、簡単のために、1つの実施形態の文脈で記載されているものでも、別々に又は任意で適当に部分的に組み合せて提供することができる。

Claims (30)

  1. (a)ベース部と
    (b)前記ベース部にある2つの対向するリーフ部と
    (c)前記対向するリーフ部の間に配置された少なくとも1つの中間リーフ部と
    からなる糞取り器であって、
    前記2つの対向するリーフ部と前記少なくとも1つの中間リーフ部とは離隔して形成され、前記少なくとも1つの中間リーフ部が前記対向するリーフ部の間に溝を画定し、それにより、前記糞取り器を糞便に押し下げたとき、前記糞便が前記溝内に押し入れられてその中に留まるようにした糞取り器。
  2. 前記ベース部と全ての前記リーフ部とが一体に形成されている請求項1に記載の糞取り器。
  3. 少なくとも前記2つの対向するリーフ部が、開き方向に離反し、閉じ方向に互いに近付くように、互いに動き得る請求項1又は2に記載の糞取り器。
  4. 前記溝内に配置される、例えばサンドペーパーの細条片、又はゴムの細条片であるつかみ手段を更に有する請求項1乃至3のいずれかに記載の糞取り器。
  5. 前記対向するリーフ部を第1位置から第2位置へ可逆的に変位させるために前記対向するリーフ部に結合された1対の作動部材を更に有する請求項1乃至4のいずれかに記載の糞取り器。
  6. 前記作動部材が、2つの前記対向するリーフ部の間に画定される指受け部を有する請求項5に記載の糞取り器。
  7. 各前記作動部材が、基部と側壁とを有するつかみ溝を備え、前記つかみ溝が、対向するリーフとバッフルとにより画定され、前記つかみ溝は、作業者の指を受け入れるように構成され、任意により前記つかみ溝は、実質的にU字形溝又はC字形溝である請求項6に記載の糞取り器。
  8. 前記対向するリーフ部の間に配置された少なくとも2つの、例えば3つの中間リーフ部を有する請求項1乃至7のいずれかに記載の糞取り器。
  9. 前記対向するリーフ部と前記ベース部とが、フレクシャーベアリングの原理で曲がる請求項1乃至8のいずれかに記載の糞取り器。
  10. 前記ベース部が、複数の使い捨て袋を収容するためのハウジングを有する請求項1乃至9のいずれかに記載の糞取り器。
  11. 前記ベース部が、前記ハウジングから袋を取り出し又は受け取るためのディスペンシング補助具を有する請求項10に記載の糞取り器。
  12. 前記ディスペンシング補助具が、ロールから袋を取り出すための回転可能なディスペンサーからなる請求項11に記載の糞取り器。
  13. 前記ベース部が実質的に筒状をなし、前記リーフ部が前記ベース部の周りに周方向に配置されている請求項1乃至12のいずれかに記載の糞取り器。
  14. 外側の前記リーフ部が円弧形状をなす請求項1乃至13のいずれかに記載の糞取り器。
  15. 各前記リーフ部が末端領域を有し、前記末端領域が、拡大された丸み付き縁部を有し、例えば前記末端領域の断面が、実質的にキノコ形状又は涙滴形状をなす請求項1乃至14のいずれかに記載の糞取り器。
  16. 前記糞取り器を受け入れるためのホルダーを更に備える請求項1乃至15のいずれかに記載の糞取り器。
  17. 犬用リースハウジングであって、本体と、ハンドルと、犬用リースを前記ハウジングに固定するためのに係合手段とからなり、
    前記本体が糞取り器のためのホルダーを有し、前記ホルダーがチャンバーと、糞取り器の糞便係合要素が前記チャンバー内に収容され、かつ前記糞取り器のハンドルが少なくとも部分的に前記チャンバーの外側にあるように、前記糞取り器を少なくとも部分的に前記チャンバー内に保持するための保持手段とを有する犬用リースハウジング。
  18. 前記チャンバーが長さ及び幅を有し、前記チャンバーの長さが前記チャンバーの幅よりも大きく、前記チャンバーの長手方向軸が前記ハウジングの長手方向軸と実質的に平行である請求項17に記載の犬用リースハウジング。
  19. 前記係合手段を保護するためのカバー部材を更に有する請求項17又は18に記載の犬用リースハウジング。
  20. 前記カバー部材が、固定された犬用リースの望まない解放を防止するように構成されている請求項19に記載の犬用リースハウジング。
  21. 糞便を保持する袋を前記ハウジングに取り付けるための取付手段を更に有する請求項17乃至20のいずれかに記載の犬用リースハウジング。
  22. 1つ又は複数の回収袋を収容するのに適した、例えば回収袋のロールを収容するのに適した受入れ部を更に備える請求項17乃至21のいずれかに記載の犬用リースハウジング。
  23. 前記チャンバー内に保持される糞取り器を更に備える請求項17乃至22のいずれかに記載の犬用リースハウジング。
  24. 懐中電灯を更に備える請求項17乃至23のいずれかに記載の犬用リースハウジング。
  25. 請求項17乃至24のいずれかに記載の犬用リースハウジングと、それに固定された犬用リースとからなる犬用リースアセンブリ。
  26. 前記犬用リースがロープリードである請求項25に記載の犬用リースアセンブリ。
  27. 伸縮自在な犬用リースを有する請求項25に記載の犬用リースアセンブリ。
  28. 前記ハウジングの前記チャンバー内に保持される糞取り器を更に備える請求項27乃至27のいずれかに記載の犬用リースアセンブリ。
  29. 前記糞取り器が請求項1乃至17のいずれかに記載の糞取り器であり、前記糞取り器の前記リーフ部の末端領域が糞便係合要素である請求項28に記載の犬用リースアセンブリ。
  30. 請求項1乃至17のいずれかに記載の糞取り器のリーフ部の間に袋を挟む過程と、前記糞取り器を用いて、前記糞取り器の溝内に糞便が押し入れられるように、前記袋を前記糞便に押し付け、それにより、前記糞取り器が前記袋によって前記糞便に直接接することから保護されるように、前記糞便をつかむ過程と、前記糞便を前記袋内に封入する過程とからなる、糞便を袋に入れるための方法。
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