JP2019533556A - 後退可能鉗子 - Google Patents

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Abstract

鉗子は、連結部によって結合される相対的に枢動する鉗子同士と、2つの鉗子同士の連結部の内部でチャンバにおける螺旋バネの作用によって後退可能である顎部と、を有する。バネチャンバから外向きに第1の連結部の外部周辺までの通路と、2つの鉗子の2つの顎部の間の空間における開口とは、鉗子同士およびそれらの顎部同士が後退されるとき、鉗子の内部への洗浄物質の進入を許容する。鉗子が把持され、顎部同士が互いに向かうとき、鉗子の内部への通路が顎部のうちの少なくとも一方によって塞がれるように、顎部は成形され、鉗子の内部への通路は位置付けられ、成形される。

Description

本発明は、鉗子に関し、特に、鉗子の自動後退機能に関する。鉗子は、治療の通常の過程において、歯科医師によって使用され得る抜歯鉗子としての具体的な用途を有する。しかし、この構成の鉗子は、物体が把持される他の用途で使用されてもよい。
鉗子は、一般に、2本の腕部または2つの個別の鉗子から成り、各々が、各鉗子の一端に向かう締め付け面を備えたそれぞれの顎部と、この鉗子の他端における把持取っ手と、を有する。鉗子の顎部と把持取っ手との間に位置付けられる、鉗子同士の間の枢動連結部は、使用者が取っ手同士を合わせるように絞ることを可能にし、このことが、枢動連結部の他方の側における顎部同士を合わせるように移動させ、その結果、鉗子の顎部または締め付け面が、口腔における歯もしくは他の物体、または鉗子が把持すべき任意の他の物体を締め付ける。典型的には、鉗子の顎部は、取っ手同士を絞る使用者によって共に手動で動かされ、取っ手を移動させる使用者によって手動で後退もさせられ、それによって、顎部同士が離れる。
特に、患者の口腔の限られた空間において、および治療のための鉗子の考え得る反復使用のために、医師が取っ手の絞りグリップを緩めることで鉗子が自動的に後退可能であり、その結果、取っ手同士および顎部同士が自動的にまたは手動によらずに後退して離れるように移動することは、医師にとって都合がよい。これは、典型的には、顎部同士および取っ手同士を枢動連結部の周りで離すように枢動させるために、顎部同士および/または取っ手同士間のバネ構成によって達成される。この鉗子構成においては、医師は、取っ手同士を共に把持し絞りさえすればよく、これは医師にとってより容易な作業であり、医師は顎部同士を手動で分離させる必要がない。
自動後退機能を有用とするためには、鉗子同士の間のバネは、反復したおよび/または長期の把持が医師にとって困難または不快となるほど強すぎることなく、鉗子同士を離すように後退させるだけの強さがなければならない。バネは、鉗子を閉じることまたは後退させることに干渉しないように配置されなければならない。後退は、鉗子の構成が患者の口腔内において医師による鉗子の使用と干渉することなく、容易にもたらされる。鉗子は、好ましくはコンパクトである。後退バネ力は、概して顎部および取っ手の一方ではなく、両方に対してできるだけ等しく加えられることが可能であり、後退力を加えるためのバネは、鉗子に容易に設置され得る。
本発明の後退可能鉗子は、枢動連結された取っ手を通じて動作する、ある種の把持部である。別個の種類の把持部は、プライヤ、鋏、および裁ち鋏、ならびに枢動連結された取っ手および顎部を備えた他の製品を含み得る。しかし、本明細書において開示されている本発明は、抜歯鉗子に対して特に有用である。
特許文献1は、腕部の一端におけるプライヤ取っ手と、他端における顎部とを有し、ボルトが取っ手および顎部のための枢動連結部として供するプライヤを開示している。概ね円形の螺旋バネが、ヒンジの周りの円形の凹部に受け入れられる。螺旋バネの自由端は、プライヤの取っ手を自動的に後退させるために、鉗子の取っ手部品における凹部に係合させられる。
特許文献2は、腕部の一端における把持可能な取っ手と腕部の他端における顎部とを備えた、2つの枢動連結された腕部を有する装置を記載している。螺旋バネは、それぞれのバネの端が各々の取っ手にある状態で、鉗子同士の間で枢動連結部として供するボルトの周りに位置決めされる。
特許文献3は、ヒンジの一方の側における顎部と、ヒンジの他方の側における把持可能な取っ手とを備えたプライヤを示している。螺旋バネが、2つの取っ手の相対する面の溝に受け入れられる。バネは、プライヤ内で十分に包囲される。
多目的美容締め具についての特許文献4は、枢動連結された2つの腕部を有する美容締め具を示している。螺旋バネは、両方の取っ手の内部におけるヒンジピンの周りにある相対するバネ受入スロットにおいて十分に包囲される。
特許文献5は、ヒンジピンにおいて共に枢動される鋏腕部を含む、一丁の鋏を示している。螺旋バネが、取っ手同士の間でヒンジピンの周りに巻き付けられ、刃同士を離すように移動させるために少なくとも1つの鋏の刃と連結させられる。
特許文献6は、共に枢動される2つの腕部を備えた、鋏のような切断器具を開示している。バネは、鋏腕部の相対する面の内側における凹部に配置され、ヒンジピンを包囲する。ヒンジピンの端は、鋏の顎部に向かって延びる各々の取っ手におけるバネの端に向かって延びる。
特許文献7は、一端における取っ手と、他端における刃と、ヒンジピンとして供するボルトとを備えた、2つの腕部から成る裁ち鋏を示している。螺旋バネは取っ手における溝にある。バネの端は互いと平行であり、両端は、溝の外へ延びてから取っ手の外へと延びるだけの長さである。裁ち鋏が切断位置にあるときに開口が周期的に塞がれなくなり、裁ち鋏、バネ、またはヒンジピンの内部の清掃を可能にするための塞がれた開口を周期的に開けるという概念がない。
特許文献8は、一端における取っ手と、他端における顎部と、2つの取っ手の内側面におけるスロットに設置される螺旋バネとを備えた器具を開示しており、取っ手におけるスロットと、延いてはバネの両端とが、概して平行に取っ手に向かって延びる。
米国特許第5,904,078号明細書 米国特許第2,392,118号明細書 米国特許出願公開第2013/0228047号明細書 中国特許2774711号明細書 米国特許第4,203,208号明細書 米国特許出願公開第2002/0124415号明細書 米国特許第663,565号明細書 米国特許第2,392,118号明細書
本発明は、各鉗子の一端における、またはその一端に向かう把持取っ手と、各鉗子の他端における、またはその他端に向かう顎部と、鉗子同士が共に枢動し、および離れるように後退することができるように両方の鉗子に沿って位置付けられるそれぞれの連結部において延びる枢動要素と、を備えた、2つの個別の腕部または鉗子を備える鉗子を対象とする。
螺旋バネは、連結部の内部でチャンバ内に収容される。バネは、鉗子のための枢動要素を取り囲み、この要素は、連結部に位置付けられる。バネは、バネが枢動要素に接触することを防止するように構成されるそのチャンバ内に保持される。
連結部同士は、互いと接触するそれぞれの相対する表面を有し、鉗子の枢動を案内する。各相対する表面は、その連結部の周辺に向けて延び出る溝を有する。各溝は、螺旋バネのそれぞれの外向きに延びる端を受け入れる。一方の溝は、その溝が形成される連結部外面におけるそれぞれの取っ手に向けて部分的にある角度で延びる。他方の溝は概して、顎部のうちのそれぞれ1つに向かう、相対する外向きの方向に延び、鉗子が後退させられるとき、2つの顎部の間でそれぞれの連結部の外部周辺を出る。
2つの鉗子の間の枢動連結部は、第1の上部連結部における段付き孔によって保持される頭部を有するボルトである。ボルトは、他方の下部連結部におけるネジ孔において受け入れられるべき他方のシャンク端においてネジ山付きとされ、それによって、下部連結部におけるネジ孔でのボルトのネジ山付き区域の締め付けが鉗子同士を共に固定し、ボルトの調節は鉗子同士の間の連結の締め付けを決定する。
下部連結部における開口は、ボルトの先端が下部連結部の下側から延び出ることを許容する。ボルトが設置された鉗子の組み立ての後、下面とボルトの端とは、下部連結部とボルトの端との閉じた滑らかな下端を定めるように研磨される。
鉗子顎部同士が後退において分かれる角度は、顎部の内側を向く表面同士の間の連結部の周辺外部を開き、後退した顎部同士の間で開く溝の開放端へのアクセスを提供し、連結部の内部、バネチャンバ、バネ、およびボルトの洗浄および殺菌を可能にする。これは、内面を洗浄し、鉗子の汚染を回避して鉗子の将来の使用を可能にするために、歯科治療の間、連結部などに入る可能性のある唾液、水、および血液の存在および/または影響を排除する。上記は、他の目的のために用いられる鉗子にも当てはまる。
本発明による後退可能な鉗子の分解斜視図である。 図1の鉗子の下部鉗子の部分的に斜視での平面図である。 鉗子の上部鉗子の下からの部分的に斜視での平面図である。 鉗子同士を共に保持するために使用されるボルトの側面図である。 鉗子のための螺旋後退バネの平面図である。 図1における上部鉗子の上面図である。 図1における下部鉗子の下面図である。 2つの鉗子同士の間の連結領域を示し、後退バネの設置を示すための断面になっている、鉗子の断片の立面での断面図である。 下部鉗子におけるバネのための通路および溝を示す、第1の下部鉗子の担持面における鉗子の断片の断面での斜視図である。 後退した状態における鉗子の上端からの斜視図である。 後退した状態における鉗子の下部からの斜視図である。 バネが設置されている上部鉗子の下面図である。 上方からの組み立てられた鉗子の平面図である。 組み立てられた鉗子の底部平面図である。 上部鉗子の内部底面の平面図である。 下部鉗子の内部上面の平面図である。
鉗子20は、図1および図2に示した、第1の下部鉗子30と本明細書においては称される第1の腕部30と、図1および図3に示した、第2の上部鉗子50と称される第2の腕部と、2つの鉗子30および50を付勢して、把持していない後退した状態へと離すように枢動させる、図1および図5に示した螺旋コイルバネ90と、構成部品を一緒に組み立てる、図1および図4に示したボルト80と、を含む4つの主要な構成部品から成る。
鉗子20は、前述した4つの部品のみに限定されない。追加の要素が、追加の機能、例えば、取っ手を共に手で絞ることなく、鉗子顎部を共に機械的に保持することを実施するために鉗子に設けられてもよい。
第1の鉗子30は、鉗子の一端に向けて第1の把持可能な取っ手32を含む。第2の鉗子50は、第1の鉗子の取っ手32と同じ端において第2の把持可能な取っ手52から成る。
第1の鉗子30は、歯などの物体を把持するために、その端に向けて第1の顎部34を有する。第2の鉗子50は、把持のために第1の顎部と協働するために、第1の鉗子と同じ端に向けて第2の顎部54を有する。顎部34および54は、取っ手同士が共に絞られるとき、それらの間で物体を把持するように成形および位置付けされる。顎部34、54は、それぞれの物体把持部を有し、好ましい実施形態については、それらの自由端において歯把持領域39、59を有する。顎部本体34、54は、端39、59を互いに向かわせるために、若干湾曲した形のものである。顎部同士の本体についての他の形が使用されてもよい。
第1の鉗子30および第2の鉗子50は、互いに交差して通過し、それぞれの第1および第2の鉗子におけるそれぞれの連結部36、56に位置付けられた枢動部において互いに対して枢動する。
図1、図2、図15、および図16を参照すると、第1および第2の鉗子の各々は、他方の鉗子において他方の連結部36、56を支持する環状の連結部36、56をそれぞれ有する。連結部36および56は、互いに相対して互いに着座し、鉗子30、50が枢動するとき、および鉗子30、50が保持されるとき、鉗子30、50の相対的な向きを定める環状の平坦な担持面38、58を備える。
図1、図2、および図16は、第1の下部鉗子30を示しており、第1の下部顎部34と第1の取っ手32との間に第1の下部鉗子30の第1の下部連結部36の第1の下部の内側を向く担持面38を露わにしている。図1、図3、および図15も、組み立てられたときに内側を向く、第2の上部鉗子50の第2の上部連結部56の第2の担持面58を露わにしている。組み立てられた鉗子では、担持面同士は互いと相対して互いに圧し掛かる。
顎部34、54についての末端の把持位置を確立するために、第1の顎部34は第1の当接部40を有し、第2の顎部54は相対する第2の当接部60を有し、それら当接部は、使用者が取っ手32、52を把持することで顎部34、54が共に移動させられるときに当接するように位置決めされている。顎部は、当接部40、60が当接するとき、それ以上互いに近づくことができない。後述するように、顎部34、54が取っ手32、52の把持によって当接するように移動させられたとき、連結部36、56の内部へのアクセスは遮断される。
鉗子20の使用者が、取っ手32、52の自身の把持を解放するとき、取っ手は後退する。その後退は、連結部36、56におけるそれぞれの取っ手32、52の端における第1および第2の制限停止部42、62によって制限される。取っ手同士が後退して離れるように枢動するとき、第1の取っ手32の上方端42における制限停止部が取っ手52の下側63に当接し、取っ手52の上方端62が顎部34の下側43に当接し、これが取っ手および顎部のさらなる離れる移動または後退を防止する。
2つの鉗子30、50は、ここではボルト80である、枢動要素によって定められた共通の軸によって共に取り付けられ、その共通の軸の周りで枢動可能であり、一方、それぞれの内側を向く、相対する担持面38、58は枢動の間に接触する。
鉗子同士は、それらのいずれか一方が上側にあり、他方が鉗子の下側にある状態で、使用中に向き付けられ得る。以下の説明について、第2の鉗子50は、その下方の下の第1の鉗子30の上方で上にあるとして言及されている。
上の第2の鉗子50は、第2の上部鉗子50を第1の下部鉗子30と連結するボルト80の形態で、鉗子30、50の間の枢動連結部を受け入れて保持するために、それ自体を貫く孔64を有する。孔64は、ボルト頭部82が受け入れられる狭小領域66へとより細くなるように先細りとなる広い上部入口65を有する。開口の狭小領域66は、ボルト頭部82の下側83と協働し、その下側83と相補的であり得る。孔64の狭い領域はボルト80の最大挿入深さを決定する。これは、後述する螺旋後退バネ90の上方でそのバネ90から離間されるボルト頭部82の下側83を、ボルト80が捩じ込まれる下方の顎部34と共に枢動するボルトと、後退バネ90と、の間の接触を回避させたままにする。ボルト80は、後述するように、第1の下部連結部36へと捩じ込まれる。ボルトの頭部82は、ボルトが締め付けられるネジ回し刃受入スロット85を有する。ボルトは、バネを最終的に損傷させる可能性のあるバネとの摩擦接触において回転すべきではない。
開口64の底66と、符号83における設置されたボルト頭部とは、後退バネ90のためのチャンバ73の上壁を定める。孔64の底66の下方で、ボルト80の胴部84が第1の下方鉗子30の中へと延びる。
第1の下部鉗子30は、第1の下方鉗子における第1の下方連結部におけるバネチャンバ73の床を定める狭小段差75において途切れる広い直径領域71によって、第2の上部鉗子50から下向きに続く段付き入口開口70を有する。螺旋後退バネ90はチャンバ73内に保持される。このチャンバ73は、バネ90を受け入れるに十分で、鉗子が把持および開放されるときに螺旋バネ90を移動させるのに十分な高さまたは深さである。
チャンバ73の下方では、開口70は、ボルト80の胴部84の直径を有するネジ山付き孔74に続いていく。胴部84と孔74とは相補的に捩じ込まれ、そのためボルト80は孔74へと捩じ込まれる。孔64の床66に作用するボルト頭部82は、第1の下部鉗子30をボルト頭部82に向けて引っ張り、これは鉗子30、50を共に固定する。ボルトは、連結部の担持面38、58を共に保持するのに十分であるが、担持面において一方の鉗子の他方に対する枢動を妨げるほどきつくならないように、締め付けられ得る。
第1の下部連結部36と第2の上部連結部56との両方にあるチャンバ73は、図1および図5に示した螺旋バネ90を受け入れる。チャンバ73は、チャンバの周辺壁と接触し得るバネがボルト胴部84と接触しないだけの大きさの直径を有する。
螺旋バネは、ボルト胴部84の内径より大きい内径を有する単一の完全な螺旋の巻きを備え、そのためバネ90の螺旋巻き92はボルト80と通常は接触しない。
第1および第2のバネ端93、94が、バネチャンバ73から概して反対の方向において概して径方向外向きに突出する。バネ巻き92の第1の下端93は、第1の下部連結部内の第1の下部通路95内に受け入れられる。通路の図示された実施形態は、特に、第1の下部連結部36の第1の上部担持面38内の溝95である。バネ巻き92の第2の上端94は、第2の上部連結部56における通路96内に受け入れられる。各々の通路95、96は、鉗子の後退を駆り立てるための連結部の付勢を最大限とするために、それぞれの連結部の担持面にわたって径方向外向きに延びる。
図示した実施形態では、各々の通路95、96は、そのそれぞれの相対する担持面内に溝を備え、第1の下部バネ端93が、第1の下部連結部36の第1の担持面38内の第1の下部溝95にあり、第2の上部バネ端94が、第2の上部連結部56の第2の担持面58内の第2の上部溝96にある。各溝95、96は開いており、そのそれぞれの担持面38、58において露出されている。それらの担持面は、鉗子同士が枢動し、各担持面が、相対する溝96、95の開いた露出された側を閉じるときに互いに圧し掛かって、溝を閉じ、そのそれぞれの溝内に各バネ端を保持する。
各溝95および96は、それぞれの担持面の周辺に向かって延び出す。溝95、96は、個々の鉗子30、50の相対的な枢動を引き起こしてバネ端93、94を移動させて、バネを引っ張るために、および、バネを後退させるために、鉗子の取っ手32、52の把持および解放がバネ端を移動させるように、バネのそれぞれの端93、94を含むのに十分な狭さの幅である。これは、バネの直径を若干小さくさせることができる。しかし、チャンバ73内のバネのクリアランスは、バネがボルトに接触することを防止する。取っ手の把持を解放すると、バネ端はそれらの元のより力の掛からない状態へと後退し、鉗子30、50を後退させる。
それぞれの担持面38、58の周りでの溝95、96の選択された配置は、追加の便益を提供する。使用中、鉗子は汚染物に曝される可能性があり、この汚染物は連結部の内部に入り、連結部の表面を汚染し、バネ90のチャンバ73に入り、バネ90に接触するなどする。例えば、口に置かれた抜歯鉗子20の顎部34、54は、そこで唾液、場合により口腔内の血液、水、および医師が口腔内へ噴霧または配置し得る物質に曝される。これは、鉗子の顎部および取っ手と、バネのための通路または溝、連結部におけるバネのためのチャンバを含め、汚染物質が捕らえられ得る連結部内部の領域、ボルトの周りの領域、および、両方の鉗子の中への領域と、を汚染する可能性がある。連結器内のバネの完全な封止と、連結部の内部を封止することとの試みは、汚染物質の進入を完全に回避することができないことがある。なぜならば、鉗子の内側と露出されている側との両方に移動部品があり、鉗子の内部への漏れの経路を作り出す可能性があるためである。
溝95のうちの少なくとも1つは、そのそれぞれの連結部36の周辺外部において符号98の場所へと延び出して開口している。好ましくは、溝95におけるそれぞれのバネ端は、溝自体より長さが短く、符号98において溝から開口の外へと突出しない。バネ端94もそれぞれの溝96の長さより長さが短い。両方のバネ端は、それらの溝から突出せず、それらのそれぞれの連結本体36、56によって保護される。その溝95は、連結部の内部に出入りする流体、蒸気などのための導路である。バネ92の端93、94のための担持面における溝95、96はバネより広く、バネ端をそれらの溝において移動させることができ、バネが把持および後退の間に曲げられて解放されるときに若干傾く。
連結部38、56の周辺外部における溝95、96は、鉗子が後退させられ、使用されていないとき、少なくとも1つの、場合により両方の溝が溝の外側端において露出され得るように、連結部の周りで位置決めされている。また、溝の端の開口または溝は、鉗子が使用中であるとき、それらの通路または溝が顎部によって閉止され、場合により取っ手によっても閉止されて、連結部の内部への物質、液体などの進入を低減またはおそらくは防止するように配置されている。
好ましくは、ボルト胴部84が締め付けられる第1の下方鉗子30における、バネの端93の溝端は、顎部34における当接部40の近くの場所において担持面38の周辺外部においてその開口部98を有し、そのため、鉗子同士が互いにボルト留めされ、バネによって後退させられている状態で、その溝95の外部開口部98は、顎部34、54間であって、特にそれらの当接部40、60の間で露出される。当接部40、60の間の露出された開口部98は、連結部36、56の内部を殺菌および洗浄するために、蒸気、洗浄液などの連結部への進入を許容する。バネ90が配置されているチャンバ73は、チャンバ73内のバネが上部連結部および下部連結部との間で連通するため、上部連結部36の内部と下部連結部56の内部との間で連通する。
バネの他方の脚部94における他方の溝96は、通常、鉗子が後退されるかまたは共に把持される間、連結部58における取っ手の上部領域によって覆われる。これは、可能であり得る。後退において、例えば完全な後退において、第2の溝を開けるために、第2の溝96の外側端を覆う取っ手の上方端の構成を開けることで、鉗子の内部への第2の溝への開口があり得る。
おそらくは、顎部34、54に向かうバネの一端93と取っ手32、52に下方に向かう他のバネ端94との場所は、バネによって発揮される力を鉗子においてより上向きおよびより下向きに分け、後退において助けとなり得る。
連結部の内部の部品は液体に曝され、腐食する可能性がある。少なくともそれらの部品は、腐食しにくい材料から作られる。例えば鉗子は、歯科用器具について使用される非磁性鋼から製作される。また、螺旋バネは同じ鋼から作られてもよく、その鋼は、バネをその元の後退した状態へと戻すだけの弾性も有する。鋼は、非腐食材料でもあるチタンより柔軟であると考えられているが、チタンもバネに使用され得る。
ボルト80が設置されて締め付けられた後、鉗子の要素のすべてがそれらの指定された場所にある。それら要素をそれらの場所において保持することを助けるために、ボルト胴部84が捩じ込まれる連結部36における下部鉗子の下外面99と、胴部84の端と、は胴部が第1の下部連結部において開口74の端から突出する範囲まで、ボルト胴部84の端を下部鉗子の下面99へと物理的に統合させるのに十分なほど、および下部鉗子の下面を滑らかにし、また、ボルト胴部が設置される下部鉗子に対する回転に抗してボルトを固定するのに十分なほど、研磨される。
本発明はその特定の実施形態に関して記載されているが、多くの他の変形および改良と他の使用とが当業者には明らかとなる。そのため、本発明が本明細書における特定の開示によって限定されず、添付の特許請求の範囲のみによって限定されることは、好ましい。
20 鉗子、抜歯鉗子
30 第1の下部鉗子、第1の腕部
32 第1の把持可能な取っ手
34 第1の下部顎部
36 第1の下部連結部
38 第1の上部担持面
39、59 歯把持領域、端
40 第1の当接部
42 第1の制限停止部、上方端
43 下側
50 第2の上部鉗子、第2の腕部
52 第2の把持可能な取っ手
54 第2の顎部
56 第2の上部連結部
58 第2の担持面
60 第2の当接部
62 第2の制限停止部、上方端
63 下側
64 孔、開口
65 上部入口
66 狭小領域、底、床
70 段付き入口開口
71 広い直径領域
73 バネチャンバ
74 ネジ山付き孔
75 狭小段差
80 ボルト
82 ボルト頭部
83 下側
84 胴部
85 ネジ回し刃受入スロット
90 螺旋コイルバネ
92 螺旋巻き、バネ巻き
93 第1の下部バネ端
94 第2の上部バネ端、脚部
95 第1の下部通路、第1の下部溝
96 通路、第2の上部溝
98 開口部
99 下外面

Claims (29)

  1. 鉗子であって、
    第1の鉗子および別個の第2の鉗子であって、各鉗子は、物体を把持するように構成される顎部を備えた鉗子本体を備え、前記顎部は、前記鉗子本体の一端に向けて位置付けられ、各鉗子は、それぞれの前記顎部と連結され且つ前記鉗子本体の別の端に向けて位置付けられる取っ手を備える、第1の鉗子および別個の第2の鉗子と、
    前記鉗子の前記顎部と前記取っ手との間の、前記第1および第2の鉗子本体の各々の長さの中間におけるそれぞれの第1の固体連結部および第2の固体連結部であって、前記第1および第2の鉗子のそれぞれの前記固体連結部は、前記第1および第2の鉗子が前記連結部およびその周りにおいて互いに対して枢動可能となるように互いに連結され、
    前記固体連結部は、前記第1および第2の鉗子本体が互いに対して枢動するときに互いに滑り合うように、互いと相対して接触して位置決めされるそれぞれの担持面を含み、前記担持面同士は、前記第1および第2の鉗子本体が連結されている状態で、前記担持面が前記第1および第2の鉗子本体の互いに対する枢動の経路を定めるように互いに相対する、第1の固体連結部および第2の固体連結部と、
    前記第1および第2の鉗子本体は、それらのそれぞれの前記顎部同士が相対するように互いに対して配向され、これにより前記顎部同士が物体を把持するために共に枢動でき互いに向かって移動させ、および離れるように移動させるために、前記第1および第2の鉗子の前記取っ手同士は互いと相対しており、これに対応して、それらのそれぞれの鉗子本体のそれぞれの前記顎部を共に移動させ、および離すように移動させ、前記第1および第2の鉗子本体と、
    前記固体連結部を互いに対して枢動するように案内するための枢動要素と、
    前記枢動要素を収容するチャンバであって、相対する前記担持面によって、ならびに前記第1および第2の固体連結部の外側によって、前記チャンバ内への液体の進入または前記チャンバからの液体の排出を選択的に遮断または許容するために取り囲まれて包囲される前記枢動要素を含み、
    前記固体連結部は、前記チャンバ内に前記枢動要素を支持する、チャンバと、
    前記チャンバ内の螺旋巻きバネであって、前記バネは、前記第1および第2の固体連結部の間に延びる前記枢動要素の周りに巻き付けられ、前記バネは、第1の端と第2の端とを備え、前記バネは付勢されており、これにより、その前記第1および第2の端が互いに対して枢動されるとき、前記バネが前記バネの前記第1および第2の端を付勢されていない状態に向けて戻すように付勢される、螺旋巻きバネと、
    第1の固体周辺外部を備えた前記第1の固体連結部と、
    第2の固体周辺外部を備えた前記第2の固体連結部と、
    前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部に向けて、および前記第1の固体周辺外部の第1の開口に向けて前記チャンバから外へと延びる、前記第1の連結部内の第1の通路であって、前記固体連結部の前記枢動と共に、前記枢動要素の周りにおいて前記第1の通路内の前記第1のバネ端の回転を可能にするために、前記螺旋巻きバネの前記第1の端を受け入れ且つ保持するように成形され、前記鉗子が枢動するときに、前記螺旋巻きバネの前記第1の端を前記第1の通路内において支持することを可能にするために十分な幅である、第1の通路と、
    前記チャンバから外に延び、前記螺旋バネの前記第2の端を受け入れるように成形される、前記第2の固体連結部内の第2の通路と、
    を備え、
    前記第1および第2の顎部は、前記第1および第2の固体連結部の前記第1および第2の固体周辺外部の上方において、ならびに前記第1および第2の顎部の間においても、径方向において互いに相対し、前記顎部の各々におけるそれぞれの当接領域は、前記顎部同士が当接に向けて移動させられるとき、前記顎部同士のうちの他方の前記当接領域に相対するように位置決めされ、
    前記第1の通路は、前記第1の固体周辺外部の場所において、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部の前記第1の開口において開いており、これにより前記顎部同士が前記バネによって離れるように付勢されるとき、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部における前記第1の通路は、前記顎部の前記当接領域同士の間の空間において開いており、前記第1の通路の中または外へと、および前記螺旋巻きバネを含む前記チャンバの中または外へと、ならびに前記鉗子本体の内部領域の中へと、流体、水、蒸気、唾液、または血液のアクセスを提供し、前記顎部が互いに向かって移動するとき、前記第1の開口および前記第1の通路は、前記第2の鉗子本体の顎部によって閉じられ、
    前記第2の鉗子は、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部に向けて第2の面を有し、
    前記第2の面は、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部の周りの大きさであり、前記第1の開口を通じた前記第1の通路および前記チャンバ内への流体の通行を防止するために、前記鉗子の前記枢動の少なくとも一部の間、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部において前記第1の開口を覆うように、前記第1の通路に対して前記第1の固体連結部の周りに位置付けられ、
    前記第2の固体連結部内の前記第2の通路は、前記第2の固体連結部の前記周辺外部に向かう方向において前記チャンバから延び、前記第2の固体連結部は、前記第2の通路内に前記螺旋巻きバネの前記第2の端を受け入れ且つ保持するように成形され、前記第2の通路は、前記第2の通路内において支持される、前記螺旋巻きバネの前記第2の端を受け入れるための形状とされ、これにより前記螺旋巻きバネの前記第2の端が前記第2の固体連結部と枢動する、鉗子。
  2. 前記第1および第2の固体連結部によって定められる前記チャンバ、およびその内部の前記螺旋バネは、前記バネが前記チャンバにおいて前記枢動要素と接触しないように位置決めされ、且つ大きさが決定される、請求項1に記載の鉗子。
  3. 前記枢動要素は、前記固体連結部のうちの一方と、前記固体連結部のうちの他方の孔と、の間に延びるボルトを備え、前記ボルトは前記固体連結部のうちの前記一方と接触している部分を有し、これにより前記固体連結部のうちの前記他方の前記孔内における前記ボルトの締め付けが、前記第1および第2の固体連結部を共に引っ張り、また、前記ボルトの位置を越えた前記チャンバの中へのアクセスを遮断するために、前記固体連結部のうちの前記一方の側を閉じ、
    前記ボルトは、前記固体連結部のうちの前記他方の前記孔への連結のために構成される、前記固体連結部のうちの前記他方の中へと延びる連結部分を有し、また、前記固体連結部のうちの前記他方を通じた前記チャンバの中へのアクセスを遮断するために前記固体連結部のうちの前記他方の側を閉じる、請求項2に記載の鉗子。
  4. 前記第1の固体連結部内の前記第1の通路は、前記第1の担持面内に第1の溝を備え、前記溝内に、前記バネの前記第1の端が配置される、請求項1に記載の鉗子。
  5. 前記第2の担持面は、前記第1の溝を覆い、前記バネの前記第1の端を前記第1の溝内に保持する、請求項4に記載の鉗子。
  6. 前記第2の固体連結部内の前記第2の通路は、前記第2の担持面内に第2の溝を備え、前記溝内に、前記バネの前記第2の端が配置される、請求項4に記載の鉗子。
  7. 前記第1の通路は、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部に向けて第1の長さを有し、前記バネの前記第1の端は、前記第1の長さより短い第2の長さを前記第1の溝内において有する、請求項4に記載の鉗子。
  8. 前記第1および第2の固体連結部の前記第1および第2の担持面は、前記バネの前記第1および第2の端をそれらのそれぞれの溝内に保持するために、前記バネの前記第1および第2の端のための前記第1および前記第2の溝をそれぞれ閉じる、請求項5に記載の鉗子。
  9. 前記ボルトは、前記第1の孔に配置される頭部と、前記ボルト頭部の下の頭部分とを備え、前記ボルトは、前記ボルト頭部が前記第1の固体連結部を通じて移動することを防止するために、前記ボルト頭部分が前記第1の固体連結部と係合するように成形され、
    前記ボルト連結部分は、前記第2の孔の中へと延び、そこにネジ山を有し、
    前記ボルトは、前記ボルト連結部分を前記第2の固体連結部へと締め付けるために、ならびに前記第1および第2の担持面を共に引っ張るために、前記ボルトの前記ネジ山と相補的なネジ山を備えている、請求項3に記載の鉗子。
  10. 前記第2のバネ端のための前記第2の通路は、前記第2の固体連結部の前記第2の固体周辺外部の第2の開口において位置付けられて開口し、前記第1および第2の開口は、互いから離間され、
    前記第1の鉗子本体の前記第1の取っ手は、前記第2の固体連結部の前記第2の固体周辺外部に向けて位置付けられる表面を有し、前記第1の取っ手表面は、前記第2の固体連結部の前記第2の固体周辺外部の周りの大きさであり、前記第2の固体連結部に対する前記第1の鉗子の前記枢動の少なくとも一部の間、前記第2の通路内への前記第2の固体連結部の前記固体周辺外部において前記第2の開口を覆うように、前記第2の通路に対して前記第2の固体連結部の周りに位置付けられる、請求項1に記載の鉗子。
  11. 前記格子本体、前記バネ、および前記枢動要素は、非腐食性材料から成る、請求項1に記載の鉗子。
  12. 前記非腐食性材料は非磁性鋼である、請求項11に記載の鉗子。
  13. 前記非腐食性材料はチタンである、請求項12に記載の鉗子。
  14. 鉗子であって、
    第1の鉗子および別個の第2の鉗子であって、各鉗子は、物体を把持するように構成される顎部を備えた鉗子本体と、前記本体に沿って前記顎部から離間される取っ手と、を備える、第1の鉗子および別個の第2の鉗子と、
    各鉗子本体のそれぞれの前記顎部と前記取っ手との間の、前記第1および第2の鉗子本体の各々の長さの中間におけるそれぞれの第1の固体連結部および第2の固体連結部と、
    前記第1の固体連結部の第1の担持面、前記第2の表面の第2の担持面であって、前記第1および第2の固体連結部は、前記第1および第2の鉗子本体が前記固体連結部において枢動軸の周りで互いに対して枢動するときに互いに滑り合うように、前記第1および第2の担持面が互いに相対して且つ互いに圧し掛かるように、互いに対して構成され且つ共に連結される、第1の担持面、第2の担持面と、
    前記第1および第2の鉗子本体は、それらのそれぞれの前記顎部同士が相対するように互いに対して配向されて、これにより前記顎部同士が物体を把持するために互いに向かって枢動でき、
    互いに向かって枢動させ、および離れるように枢動させるために、前記第1および第2の鉗子本体の前記取っ手同士は互いに相対しており、これに対応して、それらのそれぞれの鉗子本体のそれぞれの前記顎部を互いに向かって移動させ、および離すように移動させる、前記第1および第2の鉗子本体と、
    前記第1および第2の固体連結部は、それらのそれぞれの担持面が、互いに対して枢動可能となるように互いに圧し掛かる状態で、且つ前記第1および第2の固体連結部が、それらの間に、前記担持面によって取り囲まれるチャンバを定めるように構成される、前記第1および第2の固体連結部と、
    前記チャンバ内のバネであって、第1の端と第2の端とを有し、自己付勢されて、前記バネの前記端同士が互いに対して枢動されるとき、前記バネが前記バネの前記第1および第2の端を付勢されていない状態に向けて戻すように付勢される、バネと、
    を備え、
    各固体連結部は、固体周辺部を有し、前記第1の固体連結部は、その前記固体周辺部の周りに定められる第1の固体周辺外部を有し、前記第2の固体連結部は、その前記固体周辺部の周りに定められる第2の固体周辺外部を有し、
    前記鉗子は、
    前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部に向けて、および前記第1の固体周辺外部の第1の開口に向けて、前記チャンバから外へと延びる、前記第1の固体連結部内の第1の通路であって、前記固体連結部の前記枢動と共に、前記第1の通路内の前記第1のバネ端の枢動を可能にするために、前記バネの前記第1の端を受け入れ、且つ保持するように成形され、前記鉗子本体が枢動するときに、前記バネの前記第1の端を前記第1の通路内において支持することを可能にするために十分な幅である、第1の通路と、
    前記チャンバから外に延び、前記螺旋バネの前記第2の端を受け入れるように成形される、前記第2の固体連結部内の第2の通路と、
    をさらに備え、
    前記第1および第2の顎部は、前記第1および第2の固体連結部の前記第1および第2の固体周辺外部の上方において、ならびに前記第1および第2の顎部の間でも、径方向において互いに相対し、
    前記第1の通路は、前記第1の固体周辺外部の場所において、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部の前記第1の開口で開いており、これにより前記顎部同士が前記バネによって離れるように付勢されるとき、前記第1の固体連結部の前記第1の固体周辺外部における前記第1の通路は、前記顎部同士の間で開いており、前記第1の通路の中へと、および前記バネのための前記チャンバの中へと、ならびに前記連結部における内部領域の中へとアクセスを提供し、前記顎部同士が互いに向かって移動するとき、前記通路は、前記顎部によって閉じられるように位置付けられ、
    前記第2の固体連結部内の前記第2の通路は、前記第2の固体連結部の前記固定周辺外部に向かう方向において前記チャンバから延び、前記第2の通路は、前記第2の通路内の前記バネの前記第2の端を受け入れ且つ保持するように成形され、前記第2の通路は、前記第2の通路内において支持される、前記バネの前記第2の端を受け入れるための形状とされ、これにより前記バネの前記第2の端が前記第2の固体連結部と枢動する、鉗子。
  15. 前記バネは、前記第1の通路内の前記第1の端と、前記第2の通路内の前記第2の端と、前記第1および第2の端の間の螺旋巻きと、から成る螺旋巻きバネである、請求項14に記載の鉗子。
  16. 前記第1の固体連結部内の前記第1の通路は、前記第1の担持面内に第1の溝を備え、前記溝内に、前記バネの前記第1の端が配置され、
    前記第2の担持面は、前記バネの前記第1の端を前記第1の溝内に保持するために、前記第1の溝を覆う、請求項14に記載の鉗子。
  17. 前記第2の固体連結部内の前記第2の通路は、前記第2の担持面内に第2の溝を備え、前記溝内に、前記バネの前記第2の端が配置される、請求項16に記載の鉗子。
  18. 前記第1の通路は、前記第1の連結部の前記第1の固体周辺外部に向けて第1の長さを有し、前記バネの前記第1の端は、前記第1の長さより短い第2の長さを前記第1の溝内において有する、請求項14に記載の鉗子。
  19. 前記第2のバネ端のための前記第2の通路は、前記第2の固体連結部の前記第2の固体周辺外部の第2の開口の周りに位置付けられ、且つ前記第2の開口において開口し、
    前記第1の鉗子本体の前記第1の取っ手は、前記第2の固体連結部の前記第2の固体周辺外部に向けて位置付けられる表面を備え、前記第1の取っ手表面は、前記第2の固体連結部の前記第2の固体周辺外部の周りの大きさであり、ならびに前記鉗子が後退させられるとき、前記第2の固体連結部の前記固体周辺外部において前記第2の開口を覆わないように、および前記鉗子本体の前記顎部が前記バネの前記付勢に抗して互いに向けて付勢されるとき、前記第2の固体連結部に対する前記第1の鉗子本体の前記枢動の少なくとも一部の間、前記第2の通路内への前記第2の固体連結部の前記固体周辺外部において前記第2の開口を覆うように、前記第2の通路に対して前記第2の固体連結部の周りに位置付けられる、請求項14に記載の鉗子。
  20. 前記顎部の各々におけるそれぞれの当接領域であって、前記顎部同士が前記当接領域同士の間の空間内において当接に向けて移動させられるとき、前記顎部同士のうちの他方の前記当接領域に相対するように位置決めされる当接領域をさらに備える、請求項14に記載の鉗子。
  21. 前記固体連結部のうちの他方の前記孔への連結のために構成される、前記固体連結部のうちの前記他方の中へと延びる連結部分を備え、および前記固体連結部のうちの前記他方を通じた前記チャンバ内へのアクセスを遮断するために前記固体連結部のうちの前記他方の側を閉じもするボルトをさらに備える、請求項1に記載の鉗子。
  22. 前記第1および第2の開口は、それぞれの前記第1および第2の固体周辺外部の周りに位置付けられて、これにより前記顎部同士が互いに向けて枢動されるとき、前記第1および第2の顎部が、前記固体周辺外部の前記第1および第2の周辺開口をそれぞれ覆う、請求項10に記載の鉗子。
  23. 前記第1および第2の開口は、それぞれの前記第1および第2の周辺外部の周りに位置付けられて、これにより前記顎部同士が互いに向けて枢動されるとき、前記第1および第2の顎部が、前記固体周辺外部の前記第1および第2の周辺開口をそれぞれ覆う、請求項19に記載の鉗子。
  24. それぞれの前記担持面は環状である、請求項1に記載の鉗子。
  25. 前記第1の担持面および前記第2の担持面は環状である、請求項14に記載の鉗子。
  26. 前記チャンバは、前記第1の連結部の深さの一部と前記第2の連結部の深さの一部とを含む深さを有し、前記チャンバは、前記チャンバの前記深さに沿ってその直径が変化する円形の断面を有する、請求項1に記載の鉗子。
  27. 前記チャンバは、前記第1の連結部の深さの一部と前記第2の連結部の深さの一部とを含む深さを有し、前記チャンバは、前記チャンバの前記深さに沿ってその直径が変化する円形の断面を有する、請求項14に記載の鉗子。
  28. 前記チャンバから外への前記第1の通路および前記第2の通路の延在は、前記チャンバの前記円形の断面に対して径方向にある、請求項26に記載の鉗子。
  29. 前記チャンバから外への前記第1の通路および前記第2の通路の延在は、前記チャンバの前記円形の断面に対して径方向にある、請求項27に記載の鉗子。
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