JP2019533228A - 動的および高保全性運転のための緊急停止システム - Google Patents

動的および高保全性運転のための緊急停止システム Download PDF

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Abstract

いくつかの実施形態で提供されるものは、緊急停止(ESD)システムのためのシステムおよび方法である。実施形態は、第1の通信チャネルを介して、プラントのための緊急停止(ESD)システムの中央ロジックソルバ(CLS)から、ESD弁の第1の状態を示す指令を受信することと、この指令を受信することに応じて、ESD弁を、第1の状態で動作するように制御することと、第2の通信チャネルを介して、ESDシステムの中央ステータスモニタ(CSM)から、プラントの現在のステータス情報を取得することと、CSMから取得された現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、ESD弁の第2の状態を判定することと、ESD弁を、第2の状態で動作するように制御することと、を提供する。

Description

本発明は、一般に安全システムに関し、より詳細には、緊急停止(ESD)システムに関する。
産業安全システム(ISS)は、火災のような危険な事態が発生したときに人および環境を保護するために、石油およびガス処理プラントのような産業環境においてしばしば使用される。たとえば、火災、ライン破裂、プロセス変数が運転上の限界を超える等のような緊急の事態において、特定のプロセスの自動停止を提供するために、下流の石油処理プラント、上流の掘削現場(たとえば、沖合または沿岸掘削リグ)等において、ISSが適用され得る。緊急の場合には、(たとえば、プロセスへの炭化水素の流れを止めたり、特定の方向に流体を導いたりするために)特定の弁を閉鎖すること、または(たとえば、炭化水素を排出したり、圧力を解放したり、流体を特定の方向に導いたりするために)特定の弁を開放することが不可欠であり得る。このような種類のプロセス停止を実行する役割を担うISSの部分は、しばしば緊急停止(ESD)システムと称される。ESDシステムは、潜在的に危険な事態が、危険な状況にエスカレートするのを阻止するために使用されるISS全体の多くの構成要素のうちの1つであり得る。プラント環境では、ESDシステムは、危険な事態の検出に応じて流体またはガス(たとえば、炭化水素)の流れを制御することができる緊急停止(ESD)弁をしばしば適用する。そのようなESD弁は、異なる状態に指令され得、緊急の事態において自動的にフェイルセーフ状態(たとえば、開放または閉鎖)に移行できる、フェイルセーフ作動弁を含み得る。
3つの一般的なフェイルセーフ状態、すなわち、「フェイルセーフ閉鎖」、「フェイルセーフ開放」、「フェイルセーフ定常」がある。たとえば、フェイルセーフ閉鎖の場合、ESD弁が、CLSとの通信を喪失すると、ESD弁は、閉鎖位置に移行するかまたは閉鎖位置に留まる(または「フェイルセーフ」する)。したがって、ESD弁は、液体またはガスが、ESD弁によって調整された配管を通過することを阻止するために閉鎖される。たとえば、フェイルセーフ開放の場合、ESD弁がCLSとの通信を喪失すると、開放位置にフェイルセーフする。したがって、ESD弁は、液体またはガスがESD弁によって調整され、配管を(たとえば、最大速度で)通過することを可能にするように開放される。たとえば、フェイルセーフ定常の場合、ESD弁がCLSとの通信を喪失すると、ESD弁は、現在の状態で、定常のままである(たとえば、そのままである)。したがって、ESD弁は、その現在の部分(たとえば、閉鎖、開放、または部分的開放)に維持され、これまでと同様に流れを調整し続ける。
多くの場合、ESD弁の運転は、ISSの中央ロジックソルバ(CLS)によって制御され調整される。CLSは、現在の状況を評価し、現在の状況に基づいてESD弁の状態を判定し、判定された状態で動作するようにESD弁を制御する中央システムコーディネータとして機能し得る。たとえば、CLSが、特定のESD弁によって調整された配管内で炭化水素の漏れが発生していることを示す情報を受信した場合、CLSは、漏れを止めるためにESD弁を閉鎖する必要があると判定し、ESD弁に対して閉鎖するように指令し、それによって、炭化水素の流れを止め、漏れを効果的に止める。漏れの原因が解決されると、ISSは、通常の動作状況に戻り、ESD弁を開放するように指令し、それによって、炭化水素の流れおよび関連するプロセスが再開することを可能にする。
出願人らは、緊急停止(ESD)システム(または産業安全システム(ISS)全体の他の部分)における中央ロジックソルバ(CLS)の集中型の性質は有益であり得るが、それはまた、システムの機能に悪影響を及ぼす欠点を有し得ることを認識した。たとえば、CLSは、CLSと緊急停止(ESD)弁との間の通信が維持され、ESD弁が作動するのに十分な電力を供給されているとき、ESD弁の効果的な制御および運転を提供することができ得る。しかしながら、通信または十分な電力が喪失すると、ESD弁は、所望の通りに動作しない可能性がある。たとえば、ESD弁が所与の状態に移行することを必要とする緊急事態中に、CLSとESD弁との間の通信が利用可能ではない場合、ESD弁は、その状態に移行せよとの指令を受信しない可能性があり、したがって、所望の状態に入らないことがある。あるいは、ESD弁への電力が停止された場合、ESD弁がその状態へ移行せよとの指令を受信したか否かに関わらず、ESD弁はその弁機構を所望の状態に物理的に作動させるための十分な電力を有しないことがある。したがって、出願人らは、(たとえば、通信が切断された場合)CLSから独立して動作できるESD弁を有することが有利であり得ること、および代替電源を備えたESD弁を有することが有利であり得ることを認識した。出願人らはまた、ESD弁が、CLSの制御から独立して、特に、ESD弁が長時間CLSから独立して動作する状況において、異なる状態に入ることができるシステムを有することが有利であり得ることを認識した。たとえば、通信が切断された場合、環境条件が変化すると、フェイルセーフ状態間を移行できるESD弁を有することが有益であり得る。多くの場合、ESD弁は、単一のフェイルセーフ状態しか有しない。単一のフェイルセーフ状態のESD弁がCLSとの通信を喪失するか、または他の何らかの障害に遭遇した場合、ESD弁は、そのフェイルセーフ状態(たとえば、開放)に移行し得る。残念なことに、ESD弁間の単純な一時的な通信の喪失または他の障害は、ESD弁がその単一のフェイルセーフ状態に移行し、実際の緊急性がなかったにも関わらず1つ以上のプロセスを停止することになる可能性がある。
既存のシステムのこれらおよび他の欠点を認識して、出願人らは、新規のESDシステムと、1つ以上のESD弁を適用する、その関連方法とを開発した。いくつかの実施形態において、ESDシステムは、中央コントローラおよび1つ以上のESD弁を含む。中央コントローラは、一般に、ESD弁の制御を提供し得る。しかしながら、少なくともいくつかのESD弁は、中央コントローラから独立して動作することができる。いくつかの実施形態において、中央コントローラは中央ロジックソルバ(CLS)および中央ステータスモニタ(CSM)を含む。CLSは、(たとえば、プラントのリスク/緊急ステータスに関する)システムステータス情報を取得し、そのシステムステータス情報に基づいてESDシステム内のESD弁の適切な状態を判定し得る。CSMは、システムステータス情報の最新の記録を維持するように、現在のシステムステータス情報を継続的に監視し記録し得る。CLSがESD弁と通信しているときのような通常の動作条件下では、CLSはESD弁の状態を制御し得る。しかしながら、CLSとESD弁との間の通信が利用可能ではない場合、ESDのローカルロジックは、CSMおよび/または分散制御システム(DCS)から現在のシステムステータス情報を取得し得る。ESD弁のローカルロジックは、現在のシステムステータス情報を使用してESD弁の状態を判定し、順にESD弁を制御して適切な状態で動作させることができるローカルコントローラを含み得る。すなわち、ESD弁は、CLSがESD弁の制御を提供できないときに、CSMから受信したシステムステータス情報に基づいて、ローカル制御を実施することが可能であり得る。
いくつかの実施形態において、ESD弁は、CLSへの第1の接続(たとえば、産業用イーサネット有線接続)と、CSMへの第2の接続(たとえば、Wi−Fi無線ネットワーク接続)とを含むデュアル通信インターフェースを含む。CLSとESD弁との間の第1の/有線接続を物理的に切断する火災や爆発の事態のように、CLSとの主な通信が喪失されたときに、このデュアル特性接続によって、ESD弁が、システムステータス情報を受信できることを保証し得る。いくつかの実施形態において、ESD弁は、システムステータス情報を取得できるように、計器システムに直接接続される。たとえば、ESD弁は、ESDシステムが適用されているプラント環境内に分布している温度センサ、圧力センサ、流量センサ等に接続され得、計器から直接、プロセス変数の値を取得し得る。ESD弁のローカルコントローラは、ESD弁の状態を判定し、順にESD弁を所望の状態に制御するために、CSMおよび/またはDCSから取得したシステムステータス情報(たとえば、プラント運転ステータスおよびリスク情報)の代わりに、または、それに組み合わせて、計器システムから受信したシステムステータス情報(たとえば、重要なプロセス変数の値、プラント内の火災その他の緊急事態の表示等)を使用し得る。
いくつかの実施形態において、ESD弁は、ローカル電源システム(たとえば、内蔵バッテリ)を使用することができ、ローカル電源システムおよび/または中央電源システム(たとえば、ACグリッド電力)からの電力を選択的に使用できる。いくつかの実施形態において、ESD弁は、自己テスト運転を実施し、その結果をレポートすることができる。いくつかの実施形態において、ESD弁は、ESD弁の安全な運転を提供するためにローカルな安全対策を適用する。
いくつかの実施形態において、中央ロジックソルバ(CLS)および中央ステータスモニタ(CSM)を含む中央制御システムと、ESD弁とを含むプラントのためのESDシステムが提供される。CLSは、ESDシステムの複数の緊急停止(ESD)弁の各々と通信するための第1の通信チャネルに結合された第1の通信インターフェースを含む。CLSは、ESD弁の各々について、プラントのステータス情報に基づいてESD弁の所望の状態を判定し、ESD弁を所望の状態で動作させるのに適した指令を発行するように適応する。この指令は、第1の通信インターフェースおよび第1の通信チャネルを介してESD弁に通信される。CSMは、ESD弁の各々と通信するための第2の通信チャネルに結合された第2の通信インターフェースを含む。CSMは、プラントの現在のステータス情報の現在のリストを維持し、CLSが第1の通信チャネルを介してESD弁と通信できないと判定したことに応じて、ESD弁の適切な状態を判定する際に使用するため、プラントの現在のステータス情報の少なくとも一部を、第2の通信インターフェースおよび第2の通信チャネルを介してESD弁に提供するように適応する。ESD弁の各々は、配管を通過する媒体の流れを調整するように適応する弁機構と、弁機構を、異なる運転状態間で移行させるように適応する作動システムと、第1の通信チャネルおよび第2の通信チャネルに結合された通信インターフェースと、ローカルコントローラとを備える。ローカルコントローラは、第1の通信チャネルが利用不可能であると判定することに応じて、CSMから、プラントの現在のステータス情報を取得し、CSMから取得した現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、ESD弁の適切な状態を判定し、弁機構を、適切な状態に対応する位置に移行させるように作動システムを制御するように適応する。ローカルコントローラは、CLSから、ESD弁の所望の状態を指定する指令を受信することに応じて、弁機構を所望の状態に移行させるように作動システムを制御するように適応する。
特定の実施形態において、第1の通信チャネルは、第2の通信チャネルとは異なる。特定の実施形態において、第1の通信チャネルは、CLSとESD弁との間の有線接続を含み、第2の通信チャネルは、CSMとESD弁との間の無線接続を含む。特定の実施形態において、第1の通信チャネルは、CLSとESD弁との間の有線接続を含み、第2の通信チャネルは、CSMとESD弁との間の有線接続を含む。
特定の実施形態において、ESD弁の各々は、弁機構を作動させるために十分な運転電力を供給するように適応したローカル電源システムを含む。特定の実施形態において、ESDシステムはさらに、ESD弁の各々に運転電力を供給するように適応した中央電源システムを含み、ESD弁の各々は、ローカル電源システムと、ESD弁の構成要素に電力を供給する際に使用するために、中央電源システムおよびローカル電源システムから、電力を選択的に送るように適応した弁電力インターフェースとを含む。特定の実施形態において、弁電力インターフェースは、ESD弁の構成要素に電力を供給するために十分な電力が、中央電源システムから利用可能であるか否かを判定し、ESD弁の構成要素に電力を供給するために十分な電力が、中央電源システムから利用可能ではないと判定することに応じて、ESD弁の構成要素に電力を供給する際に使用するために、ローカル電源システムから電力を送るように適応する。
特定の実施形態において、ESDシステムは、1つ以上のプロセス変数の値を取得するように適応する1つ以上の計器を備えた計器システムをさらに含む。計器システムは、1つ以上のプロセス変数の値を、複数の緊急停止(ESD)弁のうちの少なくとも1つに通信するために第3の通信チャネルに結合された第3の通信インターフェースを含み、少なくとも1つのESD弁の各々のローカルコントローラは、計器システムから取得された1つ以上のプロセス変数の値に少なくとも部分的に基づいて、ESD弁の適切な状態を判定するように適応する。
特定の実施形態において、ESDシステムはさらに、認証コードと、弁を所与の状態で動作させる要求とを受信するように適応し、認証コードが有効であると判定することに応じて、弁機構を所与の状態に移行させるように作動システムを制御し、認証コードが有効ではないと判定することに応じて、弁機構を所与の状態に移行させるように作動システムを制御しないように適応したローカルコントローラを含む。
特定の実施形態において、ESDシステムはさらに、自己テスト運転を実施し、自己テスト運転の結果を示すレポートを生成し、ESD弁が、自己テスト運転に不合格であったと判定することに応じて、ESD弁が、自己テスト運転に不合格であったことを示すアラートを生成するように適応したローカルコントローラを含む。
特定の実施形態において、異なる運転状態は、少なくとも第1のフェイルセーフ状態と第2のフェイルセーフ状態とを備える。いくつかの実施形態において、CSMは、プラントのステータス情報に基づいて、ESD弁のフェイルセーフ状態を判定するように構成され、プラントの現在のステータス情報は、ESD弁のフェイルセーフ状態を含み、CSMから取得された現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、ESD弁の適切な状態を判定することは、CSMから取得された現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、ESD弁のフェイルセーフ状態を判定することを含み、弁機構を、適切な状態に対応する位置へ移行させるように作動システムを制御することは、弁機構を、フェイルセーフ状態に移行させるように作動システムを制御することを含む。
いくつかの実施形態において、第1の通信チャネルを介して、緊急停止(ESD)システムの中央ロジックソルバ(CLS)から、ESD弁の第1の状態を示す指令を受信することと、この指令を受信することに応じて、ESD弁を、第1の状態で動作するように制御することと、第2の通信チャネルを介して、ESDシステムの中央ステータスモニタ(CSM)から、プラントの現在のステータス情報を取得することと、CSMから取得された現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、ESD弁の第2の状態を判定することと、ESD弁を、第2の状態で動作するように制御することと、を含む方法が提供される。
特定の実施形態において、第1の通信チャネルは、第2の通信チャネルとは異なる。特定の実施形態において、第1の通信チャネルは、有線接続を含み、第2の通信チャネルは、無線接続を含む。
特定の実施形態において、この方法はさらに、ESD弁の構成要素に電力を供給するのに十分な電力が、ESD弁に運転電力を提供するように適応した中央電源システムから利用可能か否かを判定することと、ESD弁の構成要素に電力を供給するのに十分な電力が、中央電源システムから利用可能ではないと判定することに応じて、ESD弁の構成要素に電力を供給する際に使用するために、ESD弁のローカル電源システムから電力を送ることとを含む。
特定の実施形態において、ESD弁の第2の状態を判定することは、第3の通信チャネルを介して計器システムから取得された1つ以上のプロセス変数の値に少なくとも部分的に基づく。特定の実施形態において、この方法はさらに、認証コードと、所与の状態で弁を作動させる要求とを受信することと、認証コードが有効であると判定することに応じて、ESD弁を、所与の状態で作動するように制御することとを含む。
特定の実施形態において、この方法はさらに、プラントのステータス情報に基づいて、CLSによって、ESD弁の所望の状態を判定することと、CLSによって、第1の通信チャネルを介して、ESD弁の第1の状態を示す指令を発行することとを含む。特定の実施形態において、この方法はさらに、CSMによって、プラントの現在の(たとえば、重要な)ステータス情報(たとえば、ガス漏れ、火災、爆発、避難指示等の状態のようなプラントのリスクステータスに加えて、重要なプラントプロセス変数)の現在のリストを維持することと、CLSが、第1の通信チャネルを介してESD弁と通信できないことを判定することに応じて、ESD弁に、プラントの現在のステータス情報を提供することとを含む。
特定の実施形態において、ESD弁は、配管を通過する媒体の流れを調整するように適応した弁機構と、弁機構を異なる運転状態間で移行させるように適応した作動システムとを含み、ESD弁を、所与の状態で動作するように制御することは、所与の状態に対応する位置に、弁機構を移行させるように、作動システムを制御することを含む。
特定の実施形態において、第1の状態は、第1のフェイルセーフ状態を含み、第2の状態は、第2のフェイルセーフ状態を含む。
いくつかの実施形態において、第1の通信チャネルを介して、緊急停止(ESD)システムの中央ロジックソルバ(CLS)から、ESD弁の第1の状態を示す指令を受信することと、この指令を受信することに応じて、ESD弁を、第1の状態で動作するように制御することと、第2の通信チャネルを介して、ESDシステムの中央ステータスモニタ(CSM)から、プラントの現在のステータス情報を取得することと、CSMから取得された現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、ESD弁の第2の状態を判定することと、ESD弁を、第2の状態で動作するように制御することと、を実行させるようにコンピュータプロセッサによって実行可能なプログラム命令を備えた非一時的なコンピュータ読取可能記憶媒体が提供される。
したがって、たとえば、緊急の事態に、一次電源(たとえば、電気、空気式、および/または水力式)が利用可能ではないときであっても、必要なときに、緊急分離弁が、適切な「フェイルセーフ」位置に移行することを保証する実施形態が提供される。
1つ以上の実施形態による、緊急停止(ESD)システムを説明する図である。 1つ以上の実施形態による、緊急停止(ESD)システムを説明する図である。 1つ以上の実施形態による、例示的なロジックテーブルを説明する表である。 1つ以上の実施形態による、例示的なシステムステータステーブルを説明する表である。 1つ以上の実施形態による、緊急停止(ESD)システムのESD弁を動作させるための例示的な方法を説明するフローチャート図である。 1つ以上の実施形態による、システムステータス情報を更新するための例示的な方法を説明するフローチャート図である。 1つ以上の実施形態による、例示的なコンピュータシステムを説明する図である。
この開示は様々な修正形態および代替形態が可能であるが、その特定の実施形態が、例として図面に図示されており、本明細書で詳細に説明される。図面は、縮尺通りではない場合がある。しかしながら、図面およびその詳細説明は、開示を、開示された特定の形態に限定することは意図されておらず、逆に、その意図は、特許請求の範囲によって定義されるように、本開示の趣旨および範囲内にあるすべての修正、均等物、および代替を包含することと理解されたい。
本発明の例示的な実施形態が図示されている添付図面を参照しながら、本発明が、以下により十分に説明される。しかしながら、この発明は、多くの異なる形態で具体化され得、本明細書に記述された例示された実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろこれらの例示的な実施形態は、この開示が網羅的かつ完全であり、本発明の範囲を、当業者へ十分に伝達できるように提供される。
本明細書に記述されているものは、(たとえばプラントのための)緊急停止システム(ESD)と、中央制御システムおよび/または中央電源システムから独立して動作することができる1つ以上の緊急停止(ESD)弁を用いた、その関連方法の実施形態である。いくつかの実施形態において、ESDシステムは、1つ以上のアセット(たとえば、ESDシステムが展開されているプラント環境内の配管または類似の導管)内の流れを調整するための1つ以上のESD弁、中央制御システム、中央電源システム、および1つ以上の計器システムを含む。中央制御システムは、中央ロジックソルバ(CLS)および中央ステータスモニタ(CSM)を含み得る。中央電源システムは、1つ以上のESD弁を含むESDシステムの構成要素に電力を供給するための一次電源(たとえば、AC(交流)電力グリッド)を含み得る。計器システムは、プラント環境におけるプロセス変数(たとえば、様々なプラントプロセスのための温度、圧力、流量等)に関する情報を提供する1つ以上の計器(たとえば、温度センサ、圧力センサ、流量計等)を含み得る。ESD弁は各々、弁機構、(たとえば、弁機構を作動させるための)作動システム、(たとえば、内蔵バッテリのような)ローカル電源システム、(たとえば、中央電源システムからの電源の使用か、または、ローカル電源システムからの電源の使用かを選択するための)ローカル弁電源インターフェース、ローカルコントローラ、および弁制御インターフェースを含み得る。
通常運転中、CLSは、プラント環境に関する様々な情報(たとえば、計器システムから受信した様々なプラントプロセスの温度、圧力、流量等)を監視し、それぞれのESD弁の適切な状態を判定し、ESD弁の所望の状態を示す通信(たとえば、開放、閉鎖、部分的開放/閉鎖の指令)を、それぞれのESD弁に送信し得る。通信を受信することに応じて、ESD弁は、その弁機構を、所望の状態に対応するポジトン(たとえば、開放、閉鎖、部分的開放/閉鎖)に移行するように動作し得る。このプロセスは、CLSが、ESD弁の運転を継続的に監視および制御して、それが適用されるプラントシステム全体のための安全性を維持するように、連続的であり得る。
いくつかの実施形態において、中央制御システムの中央ステータスモニタ(CSM)は、システムステータス情報を連続的に監視し、(たとえば、システムステータステーブルに)記録する。システムステータス情報は、現在のまたは計画されたプラント停止アクティビティ、リスクレベル、プロセス変数の値等に関する情報を含み得る。CLSとESD弁との間の通信が利用不可能である事態では、CSMは、現在のシステムステータス情報を、ESD弁に提供し得る。ESD弁のローカルコントローラは、現在のシステムステータス情報を使用して、ESD弁の適切な状態を判定し、ESD弁の作動システムを制御して、ESD弁の弁機構を、適切な状態に対応するポジトン(たとえば、開放、閉鎖、部分的開放/閉鎖)へ移行させ得る。そのようなステータス情報は、CSMによって連続的に更新され得、CSMは、CLSとESD弁との間の通信が利用不可能である間、更新された現在のシステムステータス情報を、ESD弁に提供し続け得る。
いくつかの実施形態において、ESD弁のフェイルセーフ状態は、現在の条件(たとえば、現在のシステムステータス情報)に基づいて、動的に更新され得る。たとえば、CLSおよび/またはCSMは、第1の時間における現在のシステムステータス情報に基づいて、第1の時間におけるESD弁の第1のフェイルセーフ状態を判定し得、第1のフェイルセーフ状態をESD弁に通信し得る。ESD弁は、CLSおよび/またはCSMから、第1のフェイルセーフ状態を受信することに応じて、そのフェイルセーフ状態を、第1のフェイルセーフ状態に更新し得る。さらに、CLSおよび/またはCSMは、第2の時間に関するシステムステータスに基づいて、第2の時間におけるESD弁の第2のフェイルセーフ状態を判定し得、第2のフェイルセーフ状態をESD弁に通信し得る。ESD弁は、CLSおよび/またはCSMから第2のフェイルセーフ状態を受信することに応じて、そのフェイルセーフ状態を、第2のフェイルセーフ状態に更新し得る。したがって、ESD弁は、第1の時間と第2の時間との間に緊急事態(たとえば、CLS/CSMとの通信の喪失)に遭遇した場合、第1のフェイルセーフ状態で動作し得、ESD弁は、第2の時間後に緊急事態に遭遇した場合、第2のフェイルセーフ状態で動作し得る。
いくつかの実施形態において、ESD弁は、プロセス変数の値のように、少なくともいくつかのシステムステータス情報を、計器システムから直接取得する。そのような実施形態において、ESD弁のローカルコントローラは、計器システムおよび/またはCSMから受信したシステムステータス情報に基づいて、ESD弁の適切な弁状態を判定し得る。たとえば、CLSとESD弁との間の通信が利用可能ではない、および/または、CSMとESD弁との間の通信が利用可能ではない場合、ESD弁のローカルコントローラは、計器システムの計器から直接取得されたシステムステータス情報に基づいて、適切な弁状態を判定し得る。したがって、ESD弁のローカルコントローラは、中央制御システムから独立して、適切な弁状態を判定でき得る。ESD弁が、CSMからシステムステータス情報(たとえば、運転およびリスクステータス情報)を取得し、計器システムから、システムステータス情報(たとえば、プロセス変数または他の計器情報の値)を取得する実施形態において、ESD弁のローカルコントローラは、CSMおよび/または計器システムから取得したシステムステータス情報に基づいて、ESD弁の適切な弁状態を判定し得る。
いくつかの実施形態において、ESD弁は、CLSおよび/またはCSMから受信した情報に基づいて、多数の状態に入り得る。たとえば、ESD弁は、CLSおよび/またはCSMによって提供される指令またはステータス情報に基づいて、ある状態から、別の状態に移行し得る。いくつかの実施形態において、ESD弁は、CLSの制御から独立して、多数の状態に入り得る。たとえば、CLSとESD弁との間の通信が利用不可能である緊急事態の間に、ESD弁のローカルコントローラは、CSMおよび/または計器システムから、システムステータス情報の第1のセットを取得し、システムステータス情報の第1のセットに基づいて、ESD弁の第1の状態(たとえば、閉鎖)を判定し、弁機構を第1の状態に移行させるように、ESD弁の作動システムを制御し得る。後に、ESD弁のローカルコントローラは、CSMおよび/または計器システムからシステムステータス情報の第2のセットを取得し、システムステータス情報の第2のセットに基づいて、ESD弁の第2の状態(たとえば、開放)を判定し、弁機構を第2の状態に移行させるように、ESD弁の作動システムを制御し得る。これは、CLSとESD弁との間の通信が利用不可能である間にプラント環境内の条件が変化し、プラント環境内の変化を考慮するためにESD弁の状態を変化させる必要がある状況において特に有用であり得る。たとえば、プラント内で火災が検出され、最初に配管内の流体の流れを止めるためにESD弁が閉じられたが、その火災によって配管内の流体の温度が大幅に上昇し、それによって配管内の圧力が上昇した場合、配管が破裂するのを阻止するために、流体圧力を解放するために、ESD弁を開く必要があり得る。
いくつかの実施形態において、CLSとESD弁との間の通信が一旦回復すると、制御はCLSに戻る。すなわち、たとえば、CLSとESD弁との間の通信が喪失された場合、ESD弁は、取得されたシステムステータス情報に基づいて、ローカルコントローラによってローカルに制御され得るが、CLSとESD弁との間の通信が一旦回復すると、ESD弁の状態は、通常の運転条件に関して上述したように、CLSによって再び遠隔制御され得る。
したがって、いくつかの実施形態において、フェイルセーフ状態の動的な性質により、ESD弁が、プラント運転を不必要に中断することなく、適切に作動することを可能にし得る。たとえば、ESD弁は、一時的な通信喪失の場合に、CLSおよび/またはCSMによって判定された状態に移行するように、CLSおよび/またはCSMからそのフェイルセーフ状態への動的な更新を受信し得る。しかしながら、ESDが、そのフェイルセーフ状態を、CLSおよび/またはCSMから独立してローカルに判定できる機能は、長期にわたる通信喪失の場合に、ESD弁がその状態を適切に変化させることを可能にし得る。たとえば、CLSおよび/またはCSMとの通信の喪失に応じて、ESD弁は、通信の喪失に先立ってCLSおよび/またはCSMによって判定され、CLSおよび/またはCSMから通信された第1のフェイルセーフ状態で動作し得る。CLSおよび/またはCSMとの通信が利用可能ではない間、ESD弁は、CSMおよび/または他のソースによって(たとえば、プラント計器から直接)提供されるシステムステータス情報を監視し、ESDの適切なフェイルセーフ状態を判定し得る。たとえば、ESD弁が、現在のシステムステータス情報(および/または、CLSおよび/またはCSMによって提供されるシステムステータス情報)に基づいて、現在のフェイルセーフ状態が適切であると判定した場合、ESD弁は、第1のフェイルセーフ状態で動作し続け得る。たとえば、ESD弁が、現在のシステムステータス情報(および/または、CLSおよび/またはCSMによって提供されたシステムステータス情報)に基づいて、第2のフェイルセーフ状態が適切であると判定した場合、ESD弁は、その運転を、第2のフェイルセーフ状態へ変化させ得る。ESD弁によるこの種のローカル監視および制御は、たとえば、CLSおよび/またはCSMとの通信が回復し、CLSおよび/またはCSMが再び、ESD弁の適切な更新されたフェイルセーフ状態を示すインジケーションを提供するまで継続し得、この時点において、ESD弁は、更新されたフェイルセーフ状態に変化し得る。
特定の実施形態において、ESD弁は、許可されていないユーザまたは構成要素が、ESD弁を制御するかまたは他の方法で運転することを阻止し得る、ローカルセキュリティを適用する。たとえば、ESD弁は、弁を作動させることを試みるユーザまたはデバイス(たとえば、第2のCLSコントローラ)が、弁を実際に作動させる前に、弁を作動させるのに十分な資格を有することを確認し得る。たとえば、ESD弁のローカルコントローラは、認証コードと、ESD弁に配置されたキーパッドを介してオペレータによって提示された開放状態に弁を移行させる要求とを受信し得る。認証コードが有効であると判定することに応じて、ESD弁のローカルコントローラは、ESD弁の作動システムを制御して、弁機構を開放状態に移行させ得る。しかしながら、認証コードが有効ではないと判定することに応じて、ESD弁のローカルコントローラは、ESD弁の状態を変化させないことがあり得る。これは、許可されたユーザおよびデバイスのみが、CLSおよび/またはローカルコントローラによって決定されたESD弁の現在の状態を無効にすることを許可されることを保証し得る。
いくつかの実施形態において、ESD弁は、自己テスト運転を実施することができる。たとえば、状態変化が実施されると、ESD弁のローカルコントローラは、弁機構の動作を(たとえば、弁機構のタイムスタンプ付き位置データを使用して)監視し、運転が所与の期間内に完了したか否かを判定し得る。これは、たとえば、指令されたフェイルセーフ運転を完了するためのESD弁の機能をテストするためになされ得る。テスト(たとえば、弁機構の移行をプロットすること、状態変化を完了するための時間を示すこと等)の結果を含むレポートが生成され得る。ESD弁がテストに不合格となった事態では、対応するアラートが生成され得る。アラートは、CLSに提供され、システムステータス情報に含まれ得、および/または、プラント職員に提供され得る。そのようなアラートは、ESD弁を整備する必要がある、あるいは検査する必要があるという表示を、CLSおよび/またはプラント職員に提供し得る。
図1および図2は、1つ以上の実施形態による、プラント環境(たとえば、プラント)101において適用されたESDシステム100を説明する図である。図1は、1つ以上の実施形態による、多数のESD弁システム(「ESD弁」または単に「弁」とも称される)102を含むESDシステム100の高レベル図を説明する。図2は、1つ以上の実施形態による、ESDシステム100の様々な構成要素の部分構成要素を説明するシステムの低レベル図である。説明の目的のために、図2には単一の弁102しか描写されていないが、実施形態は、各々が、図2に例示された弁102の構成と同じまたは類似の構成を適用している多数の弁102を含み得る。
描写されるように、いくつかの実施形態において、ESDシステム100は、プラント環境101の1つ以上のアセット104内の流れを調整するための1つ以上の弁102、中央制御システム106、中央電源システム108、および計器システム110を含む。いくつかの実施形態において、プラント環境101は、下流の石油処理プラント、上流の掘削現場(たとえば、沖合または沿岸掘削リグ)等を含み、ESDシステム100は、火災、ライン破裂、プロセス変数(たとえば、温度、圧力、および/または同様のプロセス変数)が安全な運転上の限界を超える等のような緊急の事態において、自動的に停止プロセスを提供するために適用される、プラントのための産業安全システム(ISS)の少なくとも一部を含む。
いくつかの実施形態において、アセット104の各々は、媒体(たとえば、ガスまたは液体)の流れを方向付けるための導管(たとえば、配管/パイプライン、タンク等)、および、導管を通過する媒体の流れを調整することができ、導管に取り付けられた弁102を含む。たとえば、プラント101が石油処理プラントである実施形態において、アセット104は、炭化水素を様々なプロセスとの間で移行させるための配管を含み得る。そのような実施形態において、弁102は、アセット104を通過する媒体の流れを止める、あるいは阻止するために閉鎖され得、弁102は、アセット104を通過する媒体の流れを可能にするために開放され得、および/または、アセット104を通過する媒体の流れを絞るために、部分的に開放/閉鎖され得る。本明細書に記述されるように、弁102は、たとえば、ESDフェイルセーフ閉鎖弁(たとえば、弁をフェイルセーフ閉鎖方式で制御するように構成された弁制御システムを有する)、ESDフェイルセーフ開放弁(たとえば、弁をフェイルセーフ開放方式で制御するように構成された弁制御システムを有する)、緊急の事態にその位置を保持するように構成されたESDフェイルセーフ定常弁(たとえば、弁をフェイルセーフ定常方式で制御するように構成された弁制御システムを有する)、または、緊急の事態に所与の部分的に開放/閉鎖された状態に移行するように構成されたESD状態弁(たとえば、弁をフェイルセーフ部分的開放/閉鎖方式で制御するように構成された弁制御システムを有する)であり得る。
いくつかの実施形態において、弁102、制御システム106、および/または計器システム110のうちのいくつかまたはすべては、互いに通信可能に結合されている。たとえば、以下に記述されるように、制御システム106の中央ロジックソルバ(CLS)は、弁102のいくつかまたはすべての各々の通信インターフェースへの直接接続(たとえば、有線接続)を有し得、制御システム106の中央ステータスモニタ(CSM)は、弁102のいくつかまたはすべての各々の通信インターフェースへの直接接続(たとえば、無線接続)を有し得、および/または、計器システム110の計器は、弁102、CLS、および/またはCSMのうちのいくつかまたはすべての各々の通信インターフェースへの直接接続(たとえば、有線または無線接続)を有し得る。
いくつかの実施形態において、中央電源108は、プラント機械、弁102、制御システム106、計器システム110の計器等のような、プラント101および/またはESDシステム100内の構成要素のための電源を含む。たとえば、中央電源108は、様々な構成要素に電力を提供する交流(AC)商用電力グリッド、発電機、燃料電池等を含み得る。いくつかの実施形態において、中央電源システム108は、通常の動作条件下でESDシステム100の構成要素に電力を供給するように構成されていることに基づいて、一次電源システムと称され得る。いくつかの実施形態において、中央電源システム108は、弁102のうちのいくつかまたはすべてに対する一次電源である。たとえば、以下に記述されるように、中央電源システム108は、それぞれの弁102に運転電力を供給できるように、弁102のいくつかまたはすべての各々の弁電力インターフェースへ(たとえば、CLSからの有線接続のような電力ケーブルを介して)接続され得る。本明細書に記述されるように、弁102のいくつかまたはすべては、停電、または、弁102への電力ケーブルが切断された事態のように、中央電源システム108からの電力が利用可能ではない事態に、弁102へ電力を供給するように構成された、内蔵バッテリのような二次電源を含み得る。
いくつかの実施形態において、計器システム110は、プロセス変数の値、または、他の計器情報のようなシステムステータス情報を提供するESDシステム100および/またはプラント環境101の1つ以上の計器140を含む。たとえば、以下に記述するように、計器システム110は、様々なシステムプロセスの温度、圧力、流量、および/または同様のプロセス変数を検知するための1つ以上の温度センサ、圧力センサ、流量計等を含み得る。この計器システムステータス情報は、たとえば、中央制御システム106(たとえば、中央ロジックソルバおよび/または中央ステータスモニタ)、および/または、弁状態判定等を行う際に使用するための弁102に提供され得る。
図2を参照すると、弁102は各々、弁機構120、(たとえば、弁機構を作動させるための)作動システム122、ローカル電源システム124(たとえば、内蔵バッテリ)、(たとえば、中央またはローカル電源システムからの電力の使用を選択するための)弁電力インターフェース126、弁制御インターフェース128、およびローカル弁コントローラ(または「ローカルコントローラ」)130を含み得る。
いくつかの実施形態において、弁機構120は、弁102を通過する媒体(たとえば、流体またはガス)の流れを調整するために移行され得る要素を含む。たとえば、弁機構は、弁102およびそれぞれのアセット104を通過する媒体の流れを調整するために、開放位置、閉鎖位置、および/または部分的開放/閉鎖位置に移行され得る弁本体(たとえば、ディスク、ゲート等)を含み得る。弁機構120が開放ポジトンにあるとき、それはアセット104を通過する媒体の流れを可能にし得る。弁機構120が閉鎖ポジトンにあるとき、それはアセット104を通過する媒体の流れを阻止し得る。弁機構120が部分的開放/閉鎖ポジトンにあるとき、それはアセット104を通過する媒体の流れを絞る、あるいは制限し得る。
いくつかの実施形態において、作動システム122は、弁機構120を開放、閉鎖、または部分的開放/閉鎖位置に物理的に移行させるデバイスを含む。作動システム122は、弁機構120を移行させるための機械的な力を提供する自動および/または手動の弁アクチュエータを含み得る。自動化された弁アクチュエータは、たとえば、弁機構120を作動させるために加圧されたガスまたは流体を使用して作動する空気圧アクチュエータを含み得る。たとえば、弁機構120の作動が要求されるとき、加圧タンクまたはポンプからの加圧空気が、弁機構120を所望の状態に移行させるための付勢力に打ち勝つために膨張するチャンバ内に導入され得る。手動アクチュエータは、たとえば、弁機構120を所望の状態に移行させるために回転されるねじ付きステムを含み得る。本明細書で記述されるように、作動システム122は、中央制御システム106および/またはローカルコントローラ130から受信した指令に応答し得る。
いくつかの実施形態において、ローカル電源システム124は、作動システム122、ローカルコントローラ130等のような、弁102の様々な構成要素を動作させるための電力を供給することができる電源を含む。ローカル電源システム124は、たとえば、弁102と一体化された内蔵エネルギー貯蔵デバイス(たとえば、バッテリ)を含み得る。そのような内蔵電源は、たとえば、中央電源システム108のような外部電源からの電力が利用可能ではないときに、弁102にローカルに電力を供給し得る。
いくつかの実施形態において、弁電力インターフェース126は、中央電源システム108および/またはローカル電源システム124から、弁102の様々な構成要素へ、電力を選択的に送るためのデバイスを含む。たとえば、中央電源システム108からの電力が利用可能であると判定することに応じて、弁電力インターフェース126は、中央電源システム108から、弁102の作動システム122、弁制御インターフェース128、および/または、ローカルコントローラ130に電力を送り得る。ローカル電源システム124がエネルギー貯蔵デバイス(たとえば、充電式バッテリ)を含む実施形態において、弁電力インターフェース126は、中央電源システム108から、電力を、貯蔵のために(たとえば、バッテリを充電する際に使うために)ローカル電源システム124に送り得る。中央電源システム108からの電力が利用可能ではないと判定することに応じて、弁電力インターフェース126は、ローカル電源システム108から、弁102の様々な構成要素へ電力を送り得る。たとえば、停電、または、弁102への電源ケーブルが切断された事態では、弁電力インターフェース126は、ローカル電源システム108から、弁102の作動システム122、弁制御インターフェース128、および/または、ローカルコントローラ130へ電力を送り、これによって、弁102は、中央電源システム108から独立して、ローカルに供給された電力で動作するようになる。中央電源システム108からの電力が利用可能であると判定することに応じて、弁電力インターフェース126は、その後、中央電源システム108から、弁102の様々な構成要素へ電力を送り得る。これにより、集中的に供給された電力が弁102に利用不可能である場合、あるいは、弁102が作動するのに十分な電力を有していない場合に、弁102が、火災のような緊急条件において作動し続けることを可能とし得る。すなわち、たとえば、ローカル電源システムが利用可能ではなかった場合、弁機構120は作動しないか、または、単にそのフェイルセーフ状態に移行し得るが、電力が不足しているために、その後、状態を変化させることはできないであろう。
いくつかの実施形態において、弁制御インターフェース128は、複数の通信プロトコルを介して通信することができる通信インターフェースを含む。たとえば、弁制御インターフェース128は、有線ネットワークおよび無線ネットワークを介して通信することができるデュアル通信インターフェースを含み得る。いくつかの実施形態において、CLSおよびCSMは、ロバストな通信インターフェースを提供するために、これらネットワークのうちの異なるネットワークを使用し得る。たとえば、弁制御インターフェース128は、CLSへの第1の接続(たとえば、産業用イーサネット有線接続)、およびCSMへの第2の接続(たとえば、Wi−Fi無線ネットワーク接続)を含み得る。このデュアル特性接続は、CLSと弁102との間の物理的/有線接続を切断する火災または爆発の事態のように、CLSとの通信が喪失されたときに、弁102が、少なくともシステムステータス情報は受信できることを保証し得る。
いくつかの実施形態において、弁制御インターフェース128は、計器システム110の計器140のうちのいくつかまたはすべてへの接続を含む。たとえば、弁制御インターフェース128は、計器システム110の計器140のうちのいくつかへの有線接続(たとえば、産業用イーサネット有線接続)および/または無線接続(たとえば、Wi−Fi無線ネットワーク接続)を含み得る。いくつかの実施形態において、弁制御インターフェース128は、計器から取得されたシステムステータス情報(たとえば、プロセス変数の値および/または他の計器情報)を、それぞれの接続を介して、弁102のローカルコントローラ130に転送する。本明細書に記述されるように、ローカルコントローラ130は、システムステータス情報(たとえば、プラント運転ステータスおよびリスク)の代わりに、またはそれと組み合わせて、計器システムから受信したシステムステータス情報(たとえば、プロセス変数の値および/または他の計器情報)を使用して、弁102の適切な状態を判定し得る。
いくつかの実施形態において、ローカルコントローラ130は、弁102の様々な運転態様を制御するように構成される。たとえば、ローカルコントローラ130は、弁102の適切な状態を判定し、弁102を適切な状態で動作させるように弁102の他の構成要素を制御するように構成され得る。中央制御のCLSとの通信が利用可能である実施形態において、ローカルコントローラ130は、CLSによって弁102に発行された状態指令によって指示された状態で動作するように弁102を制御し得る。たとえば、ローカルコントローラ130が、CLSから開放指令を受信する(たとえば、弁制御インターフェース128によって転送される)と、ローカルコントローラ130は、弁機構120を開放位置に移行させるように作動システム122に指令し得る。中央制御のCLSとの通信が利用可能ではない実施形態において、ローカルコントローラ130は、弁102の適切な状態を判定し、判定された状態で動作するように弁102を制御し得る。たとえば、CLSとの通信が利用不可能であるという表示を、弁制御インターフェース128から受信することに応じて、ローカルコントローラ130は、SCMおよび/または計器システム110からシステムステータス情報を取得し、SCMからのシステムステータス情報、および/または、CLSおよび/またはCSMによって提供されたシステムステータス情報に基づいて、弁102の適切な状態を判定し、判定された状態で動作するように弁102を制御し得る。したがって、ローカルコントローラ130は、中央制御システム106のCLSが、弁102の制御を提供できない事態に、弁102にローカル制御を提供し得る。いくつかの実施形態において、CLSが弁102の制御を提供できるようになると、制御はCLSに戻され得る。すなわち、たとえば、CLSと弁102との間の通信が回復すると、弁102の状態は、CLSによって発行された指令に従って再び制御され得る。
いくつかの実施形態において、ローカルコントローラ130は、入力条件のセットに基づいて弁102の適切な運転状態を判定するためのロジックを含む。入力条件は、たとえば、ローカル制御130によって取得されたシステムステータス情報に提供され得る。たとえば、ローカルコントローラ130は、ローカルコントローラ130によって取得されたプラントの現在のシステムステータス情報と、弁102の対応する運転状態に、特定のシステムステータスをマップするロジックテーブル150との比較に基づいて、弁102の運転状態を判定するように構成されたロジックソルバを含み得る。したがって、ローカルコントローラ130は、弁102の運転状態(または、弁動作)を現在のシステムステータス情報にマップする/一致させるロジックを含み得る。図3は、1つ以上の実施形態による例示的なロジックテーブル150(たとえば、「プラントリスクステータス」または「プラントリスクマトリクス」)を説明する。テーブル150内の各エントリ、すなわち「シナリオ」は、特定の条件のセットを、所与の弁動作にマップし得る。この条件は、たとえば、(たとえば、プラントが、停止されているのか、または、停止するように計画されているのかを示す)現在のプラント運転ステータス条件、(たとえば、漏れ、火災、爆発、主電源障害、予備電源障害、ローカル電源障害、プラント避難、および地域避難のリスクまたは発生を示す)プラントリスクステータス条件、および(たとえば、PV−1、PV−2、およびPV−3のための表示のような様々なプロセス変数の値または値の範囲を示す)プロセス変数条件のような、重要なプラントプロセス変数およびプラントリスクステータスを含み得る。弁動作は、弁状態(たとえば、フェイルセーフ、動作なし、または定常維持)、およびフェイルセーフモード(たとえば、閉鎖、開放、または部分的開放/閉鎖)を含み得る。したがって、ローカルコントローラ130は、(弁102の運転状態を定義する)弁動作を、((たとえば、プラントのための)現在のシステムステータス情報164によって定義された)現在のシナリオにマップする/一致させるロジックを含み得る。本明細書で記述されるように、ローカルコントローラ130は、現在のシステムステータス情報によって定義されたシナリオにマップした/一致させた弁102の運転状態で動作するように弁130を制御し得る。いくつかの実施形態において、ローカルコントローラ130は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を含む。いくつかの実施形態において、ローカルコントローラ130は、たとえば、図7に関して記述されたコンピュータ/制御システム1000と同じまたは類似のコンピュータ/制御システムを含み得る。
いくつかの実施形態において、ローカルコントローラ130は、弁102の自己テストを実施し得る。たとえば、ローカルコントローラ130は、状態変化運転が、所与の期間内に完了したか否かを判定するために、状態変化中、弁機構120の移行を監視し得る。いくつかの実施形態において、そのような自己テストは、通常の弁運転と併せて実施され得る。たとえば、CLSからの指令に応じて状態変化が実施されると、ローカルコントローラ130は、状態変化運転が正しくかつ所定の期間内で完了したか否かを判定するために、(たとえば、作動システム122および/または弁機構120内のセンサによって提供されるタイムスタンプ付き位置データを使用して)弁機構120の変位を監視し得る。これは、たとえば、弁102が、指令された状態変化を完了したことを確認するために行われ得る。いくつかの実施形態において、そのような自己テストは、通常の弁運転と独立して実施され得る。たとえば、プラントの計画された停止中など、条件が許すとき、ローカルコントローラ130は、所与の状態(たとえば、弁102のフェイルセーフ状態)に移行するように作動システム122に指令し得、ローカルコントローラ130は、状態変化運転が正しくかつ所定の期間内で完了したか否かを判定するために、(たとえば、作動システム122および/または弁機構120内のセンサによって提供されるタイムスタンプ付き位置データを使用して)弁機構120の変位を監視し得る。これは、たとえば、緊急の事態において、弁102が、フェイルセーフ運転を正常に完了することが可能であることを確認するために行われ得る。
いくつかの実施形態において、ローカルコントローラ130は、自己テスト運転の結果を示すテストレポート140を生成する。たとえば、弁102の自己テストを実施した後、ローカルコントローラ130は、状態変化が正常に完了したか否かの表示(たとえば、テスト合格/不合格)、タイムスタンプ付きの位置データ、弁機構の移行のプロット(たとえば、変位対時間、速度対時間等)、状態変化を完了させるための合計時間の表示等のような、自己テスト運転の結果を含むテストレポート152を生成し得る。そのようなレポートは、ローカルコントローラ130のメモリにローカルに記憶され得、後に、検索され得る。いくつかの実施形態において、レポートは、制御システム106によって維持される弁テスト結果のデータベースに記憶するために、たとえば制御システム106に配信され得る。いくつかの実施形態において、弁102が自己テストに不合格になった場合に、アラートが生成され得る。たとえば、弁102が自己テストに不合格になったとローカルコントローラ130が判定したことに応じて、ローカルコントローラ130は、警告灯、または弁102上の類似の表示を点灯させ得、ローカルコントローラ130は、ESDシステム100を監督する要員にアラート(たとえば、電子メールまたはテキストメッセージ)を送信し得、ローカルコントローラ130は、CLS等によって考慮されるシステムステータス情報に含めるために、障害の表示を、中央制御システム106に送信し得る。
いくつかの実施形態において、ローカルコントローラ130は、許可されていないユーザまたはデバイスが、弁102を制御するかまたは他の方法で運転することを阻止し得るローカルセキュリティを適用する。たとえば、弁102は、弁を手動で制御しようと試みているユーザ(たとえば、プラント職員)またはデバイス(たとえば、第2のCLS)が、実際に弁102を作動させる前に、弁を作動させるのに十分な資格を有していることを確認し得る。たとえば、ローカルコントローラ130は、認証コードと、弁102上に配置されたユーザインターフェース(たとえば、キーパッド)を介してオペレータによって発行された、弁を開放状態に移行させる要求とを受信し得る。認証コードが有効であると判定することに応じて、ローカルコントローラ130は、弁機構120を開放状態に移行させるように作動システム122を制御し得る。しかしながら、認証コードが有効ではないと判定することに応じて、ローカルコントローラ130は、弁102の状態を変化させるための指令を発行しない場合があり得る。これは、許可されたユーザおよびデバイスのみが、CLSおよび/またはローカルコントローラ130によって判定された弁102の現在の状態を無効にすることを許可されることを保証し得る。
いくつかの実施形態において、中央制御システム106は、中央ロジックソルバ(CLS)160および中央ステータスモニタ(CSM)162を含む。通常運転中、CLS160は、(たとえば、プラント101の)システムステータス情報164を監視し、その情報に基づいて弁102の所望の状態を判定し、そして弁102の所望の状態(たとえば、開放、閉鎖、部分的開放等)を示す通信を、それぞれの弁102に送信し得る。たとえば、プラント環境101において、CLS160は、プラント101の状態を示すシステムステータス情報164を取得し、かつプラント内の弁102の各々の適切な状態を判定するように構成され得る。いくつかの実施形態において、CLS160は弁102以外にも様々なプラント機器を制御し得る。たとえば、CLSは、ポンプ、ファン、モータ、計器等の運転を制御し得る。システムステータス情報164は、たとえば、計器システム110から取得された計器データ(たとえば、様々なプロセス変数を示す計器データ)、弁102から取得された弁データ(たとえば、それぞれの弁102の現在の状態を示す弁データ)、現在のプラント運転ステータスデータ(たとえば、プラントが停止されているのか、または、停止するように計画されているのかを示す停止データ)、プラントリスクステータスデータ(たとえば、漏れ、火災、爆発、主電源障害、予備電源障害、ローカル電源障害、プラント避難、地域避難等のリスクまたは発生を示すリスクデータ)を含み得る。いくつかの実施形態において、CLS160は、判定された状態で動作するように弁102を制御するように構成される。たとえば、CLS160が、現在のシステムステータス情報164に基づいて、第1の弁102の開放運転状態と、第2の弁102の閉鎖運転状態とを判定する場合、CLS160は、第1の弁102に開指令を通信し、第2の弁102に閉鎖指令を通信し得る。本明細書に記述されるように、CLS160から指令を受信することに応じて、第1の弁102は、開放状態で動作し得、第2の弁102は、閉鎖状態で動作し得る。いくつかの実施形態において、CLS160は、産業用イーサネット等のような信頼性の高い産業用ネットワークを介して弁102に通信可能に結合されている。たとえば、CLS160は、ハードワイヤード産業用イーサネットケーブル等を介して弁102の各々の弁通信インターフェース128に通信可能に結合され得る。いくつかの実施形態において、CLS160は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を含む。いくつかの実施形態において、CLS160は、図7に関して記述されたコンピュータ/制御システム1000と同じまたは類似のコンピュータ/制御システムを含む。
いくつかの実施形態において、CSM162は、現在のシステムステータス情報164を監視し記録する。たとえば、CSM162は、CLS160によって考慮されたシステムステータス情報を受信し、現在のシステムステータス情報164を、システムステータステーブル166または類似のデータレコードに記録し得る。システムステータステーブル166は、CSM162のメモリに記憶され得る。図4は、1つ以上の実施形態による例示的なシステムステータステーブル166を説明する。いくつかの実施形態において、CSM162は、ESDシステム100の環境の現在のステータスを反映する最新のステータス情報を含むようにシステムステータステーブル166を継続的に更新する。たとえば、CSM162は、システムステータス情報164をシステムステータステーブル166に複製し得る。いくつかの実施形態において、CLS160は、システムステータステーブル166に含めるために、システムステータス情報164内の任意の変化をCSM162にプッシュし得る。たとえば、CLS160は、システムステータス情報に対する任意の変化を、CSM162に発行し得、CSM162は、システムステータステーブル166のシステムステータス情報164に対して、対応する更新を行い得る。そのような実施形態は、基礎となるシステムステータス情報164への変化の事態においてのみ通信することによって、オーバヘッドを低減し得る。いくつかの実施形態において、CSM162は、CLS160からシステムステータス情報164をプルし得る。たとえば、CSM162は、システムステータス情報164に対する任意の変化について定期的(たとえば、1秒毎、10秒毎、30秒毎、1分毎、5分毎等)にCLS160に照会し得、CSM162は、CLS160から受信したシステムステータス情報164に基づいて、システムステータステーブル166に、対応する更新を行い得る。そのような実施形態は、多数の変化が単一の照会運転において通信され得るので、CLS160とCSM162との間の通信の頻度を低減することによって、オーバヘッドを低減し得る。いくつかの実施形態において、CSM162は、図7に関して記述されたコンピュータ/制御システム1000と同じまたは類似のコンピュータ/制御システムを含む。
本明細書に記述されるように、CLS160との通信が利用不可能である場合、弁102は、システムステータステーブル166のシステムステータス情報164に依存し得るので、CSM162が、システムステータステーブル166を比較的現在の情報を用いて最新に維持する能力は、有用であり得る。たとえば、CLS160と弁102との間の通信が喪失された場合、弁102のローカルコントローラ130は、代替通信チャネルを介して、CSM162から、システムステータステーブル166(または、少なくとも、システムステータステーブル166に含まれるシステムステータス情報164)を取得し得る。弁102のローカルコントローラ130は、その後、取得されたシステムステータス情報164を使用して、弁102の適切な状態を判定し得る。いくつかの実施形態において、CSM162は、システムステータステーブル166(または、少なくとも、システムステータステーブル166に含まれるシステムステータス情報164)を使用して、弁102の適切な状態を判定し、判定された状態の表示を(たとえば、システムステータス情報164における)弁102へ提供する。これにより、弁102および/またはCSM162が、CLS160から独立して、運転上の決定をすることを可能とし得る。上記の例を続けると、第1の弁102とCLS160との間の通信が喪失された場合、第1の弁102は、CSM162からシステムステータステーブル166を取得し得る。いくつかの実施形態において、CSM162が、第1の弁102とCLS160との間の通信が喪失されたと判定することに応じて、CSM162からローカルコントローラ130に、この情報が事前に送信され得る。いくつかの実施形態において、第1の弁102とCLS160との間の通信が喪失されたことをローカルコントローラ130が判定することに応じて、ローカルコントローラ130は、CSM162に、システムステータス情報を照会し得る。以下に記述されるように、第1の弁102のローカルコントローラ130は、(たとえば、システムステータステーブル166の)取得されたシステムステータス情報164に基づいて、弁102の適切な状態を判定し、判定された状態で動作するように弁102を制御し得る。たとえば、第1の弁102のローカルコントローラ130が、弁102が開放状態にあるべきであり、弁102が現在開放状態にあると判定した場合、何の動作も行われないことがあり得る。しかしながら、第1の弁102のローカルコントローラ130が、弁102が閉鎖状態にあるべきであり、弁102が現在開放状態にあると判定した場合、ローカルコントローラ130は、作動システム122に、弁機構120を閉鎖位置に移行させるように指令し得る。
特定の例示的な実施形態は、CLS160を介して(たとえば、システムステータステーブル166を埋めるために使用される)システムステータス情報164を受信するCSM162に関して上述されているが、いくつかの実施形態において、CSM162は、ステータス情報164を、様々なソースから受信し得る。たとえば、中央ステータスモニタ162は、ステータス情報164(たとえば、ユーザインターフェースを介してユーザによって入力されたステータス情報)を、ユーザインターフェースを介してCLS160から、分散制御システム(DCS)(たとえば、プラント制御システム)から、データヒストグラム(DH)から、電力管理システム(PMS)から(たとえば、中央電源システム108から)、災害管理システム(DMS)から、計器システム150(たとえば、計器140)、弁102、オペレータ、プラントデータヒストリアン等から受信し得る。したがって、CSM162は、1つ以上のソースからシステムステータス情報164を収集および統合し、必要に応じてそのシステムステータス情報162を、弁102、プラントシステム、プラントオペレータ等に利用可能にし得る。
いくつかの実施形態において、弁102は、計器システム110から、システムステータス情報164のいくつかまたはすべてを取得する。たとえば、弁102のローカルコントローラ130は、弁制御インターフェース128を介して計器システム110の計器140から、システムステータス情報164(たとえば、プロセス変数の値を含む)を取得し得る。そのような実施形態において、ローカルコントローラ130は、計器140から取得されたこのシステムステータス情報164に基づいて、適切な弁状態の判定をし得る。これにより、ローカルコントローラ130は、中央制御システム106から独立して、弁102の適切な状態を判定することが可能となり得る。たとえば、CLS160と弁102との間の通信は利用可能ではなく、CSM162と弁102との間の通信も利用可能ではない場合、弁102のローカルコントローラ130は、計器140から取得されたシステムステータス情報164に基づいて、弁102の適切な状態を判定し得る。弁102が中央制御システム106から(たとえば、CSM162から)および計器システム110から(たとえば、計器140から)システムステータス情報164を受信する実施形態において、弁102のローカルコントローラ130は、中央制御システム106から(たとえば、CSM162から)取得されたシステムステータス情報164、および/または、計器システム110から取得されたシステムステータス情報164に基づいて、弁102の適切な状態を判定し得る。たとえば、中央制御システム106からのシステムステータス情報164が、現在のまたは計画されたプラント停止アクティビティおよびリスクレベルに関する情報を含み、計器システム110から取得されたシステムステータス情報164が、プロセス変数の値を含む場合、弁102のローカルコントローラ130は、結合されたシステムステータス情報164に基づいて、弁102の適切な状態を判定し得る。
いくつかの実施形態において、弁102は、CLS160による制御から独立して、様々な状態に入り得る。たとえば、CLS160と弁102との間の通信が利用不可能である緊急事態の間、弁102のローカルコントローラ130は、ローカルコントローラ130によって取得されたステータス情報164の最初の/第1のセットに基づいて、弁102の第1の状態(たとえば、閉鎖)を判定し、弁102を、第1の状態で動作するように制御し得る。弁102のローカルコントローラ130は、その後、ローカルコントローラ130によって取得されたステータス情報164の更新された/第2のセットに基づいて、弁102の第2の状態(たとえば、開放)を判定し、弁102を、第2の状態で動作するように制御し得る。これは、CLS160と弁102との間の通信が利用不可能である間に、プラント環境内の条件が変化し、プラント環境における変化を考慮すると弁102の状態を変化させる必要がある状況において、特に有用であり得る。たとえば、プラント内で火災が検出され、弁が配管内の流体の流れを止めるために最初に閉鎖されたが、その火災がまた、配管内の流体の温度を、時間とともに著しく上昇させ、それによって、配管内の圧力を増加させる場合、管が破裂するのを阻止するために、流体圧力を解放するために弁102を開放することが有益であり得る。いくつかの実施形態において、CLS160と弁102との間の通信が回復すると、制御は、CLS160に戻され得る。すなわち、たとえば、CLS160と弁102との間の通信が喪失された場合、弁102は、取得されたシステムステータス情報164に基づいて、ローカルコントローラ130によってローカルに制御され得るが、CLS160と弁102との間の通信が回復すると、弁102の状態は、CLS160によって再び遠隔制御され得る。
図5は、1つ以上の実施形態による、弁102を動作させるための例示的な方法500を説明するフローチャート図である。いくつかの実施形態において、方法500の運転のうちのいくつかまたはすべては、ローカルコントローラ130によって実行され得る。方法500は、ロジックソルバとの通信が利用可能であるか否かを判定することを含み得る(ブロック502)。いくつかの実施形態において、ロジックソルバとの通信が利用可能か否かを判定することは、中央制御システム106のCLS160と弁102の通信インターフェース128との間の通信が利用可能か否かを判定する、弁102のローカルコントローラ130を含み得る。たとえば、ローカルコントローラ130は、通信インターフェース128から、CLS160と通信インターフェース128との間の通信が現在利用可能であるか利用不可能であるかの表示を、および/または、CLS160からの指令を受信し得る。ローカルコントローラ130は、CLS160と通信インターフェース128との間の通信が現在利用可能であるとの表示、および/または、CLS160からの指令を受信することに応じて、CLS160との通信が利用可能であると判定し得る。ローカルコントローラ130は、CLS160と通信インターフェース128との間の通信が現在利用可能ではないという表示を受信することに応じて、CLS160との通信が利用可能ではないと判定し得る。
方法500は、ロジックソルバとの通信が利用可能であると判定することに応じて、状態変化指令が受信されたか否かを判定することを含み得る(ブロック504)。いくつかの実施形態において、弁102の運転状態を指定する指令が、CLS160から受信された場合、状態変化指令が受信されたと判定し得る。たとえば、ローカルコントローラ130は、弁102の「閉鎖」、「開放」、または「部分的閉鎖/開放」の運転状態を指定する指令がCLS160から受信された場合、状態変化指令が受信されたと判定し得る。状態変化指令が受信されていないと判定された場合、方法500は、終了に進み得る。たとえば、指令は、弁102の別の運転の制御を示すが、弁102の状態を指定していない場合、ルーチンの反復が完了され得る。当然ながら、いくつかの実施形態において、方法500のルーチンは、本明細書で記述されるように、弁102の適切な状態を継続的に判定し、その状態で動作するように弁102を制御するための適切な動作を行うためにローカルコントローラ130によって繰り返され得る。状態変化指令が受信されたと判定された場合、方法500は、状態が弁102の状態変化を必要とするか否かを判定することに進み得る(ブロック506)。いくつかの実施形態において、指定された状態が、弁102の現在の運転状態と異なる場合、その状態は弁102の状態変化を必要とすると判定され得る。たとえば、弁102が現在開放状態で動作しており、指令が「閉鎖」状態を指定している場合、ローカルコントローラ130は、状態が、弁102の状態変化を必要としていると判定し得る。弁102が現在閉鎖状態で動作しており、指令が「閉鎖」状態を指定している場合、ローカルコントローラ130は、弁102の状態変化の要求がないと判定し得る。
方法500は、状態変化指令が受信されたと判定することに応じて、弁状態に従って弁を制御することを含み得る(ブロック508)。いくつかの実施形態において、弁状態に従って弁を制御することは、指定された状態で動作するように弁102を制御することを含む。たとえば、状態変化指令が閉鎖状態を指定する場合、ローカルコントローラ130は、弁機構120を閉鎖位置に移行させるように作動システム122に指令し得る。
ブロック502に戻ると、方法500は、ロジックソルバとの通信が利用可能ではないと判定することに応じて、システムステータス情報を取得することを含み得る(ブロック510)。いくつかの実施形態において、システムステータス情報を取得することは、ローカルコントローラ130が、CSM162および/または計器システム110から、システムステータス情報164を取得することを含む。たとえば、ローカルコントローラ130は、システムステータステーブル162内のシステムステータス情報164について中央ステータスモニタ162に照会、および/または、1つ以上の計器140から、プロセス変数データを収集し得る。
方法500は、システムステータス情報に基づいて、弁状態を判定することを含み得る(ブロック512)。いくつかの実施形態において、システムステータス情報に基づいて弁状態を判定することは、ローカルコントローラ130が、CSM162および/または計器システム110から取得したシステムステータス情報164に基づいて、弁102の適切な運転状態を判定することと、弁102のローカルロジックテーブル150を使用することとを含む。たとえば、ローカルコントローラ130は、CSM162および/または計器システム110から取得したシステムステータス情報164が、ロジックテーブル150内の「シナリオ1」のエントリにリストされたシステムステータス情報に対応する場合、ローカルロジックテーブル150の「シナリオ1」に対応する「フェイルセーフ/閉鎖」弁動作/状態を判定し得る。方法500は、上記と同様の方式で、判定された状態変化要求が、弁102の状態変化を必要とするか否かを判定すること(ブロック506)と、弁状態に従って弁を制御することと(ブロック508)に進み得る。たとえば、ローカルコントローラ130は、弁102が現在開放状態で動作している場合、判定された状態が、弁102の状態変化を必要とすると判定し得、「フェイルセーフ/閉鎖」弁動作/状態が、システムステータス情報164に基づいて識別され、ローカルコントローラ130は、弁機構120を閉鎖位置に移行させるように作動システム122に指令し得る。上述したように、状態変化が必要とされないと判定された場合、方法500の反復は終了し得る。当然ながら、方法500のルーチンは、本明細書に記述されるように、たとえば、ローカルコントローラ130によって定期的に(たとえば、1秒、5秒、30秒、1分、5分等毎に)繰り返されて、弁102の適切な状態を継続的に判定し、弁102を適切な状態で動作するように制御するための適切な動作を行い得る。
図6は、1つ以上の実施形態による、システムステータス情報を更新するための例示的方法600を説明するフローチャート図である。いくつかの実施形態において、方法600の運転のうちのいくつかまたはすべては、CSM162によって実行され得る。方法600は、現在のシステムステータス情報を識別することを含み得る(ブロック602)。いくつかの実施形態において、現在のシステムステータス情報を識別することは、CSM162が、システムステータステーブル166に記憶されている現在のシステムステータス情報164を判定することを含む。方法600は、システムステータス情報に変化があるか否かを判定することを含み得る(ブロック604)。いくつかの実施形態において、システムステータス情報に変化があるか否かを判定することは、現在のシステムステータス情報164が、システムステータステーブル166に記憶されているシステムステータス情報164と何らかの差異があるか否かをCSM162が判定することを含む。いくつかの実施形態において、CSM162は、CLS160によってCSM162にプッシュされている更新されたシステムステータス情報164、または、計器システム110のようなシステムステータス情報164の別のソースに基づいて、現在のシステムステータス情報164が、システムステータステーブル166に記憶されているシステムステータス情報164と異なると判定し得る。いくつかの実施形態において、CSM162がCLS160に照会した結果として受信した、更新されたシステムステータス情報164、または、計器システム110のようなシステムステータス情報164の別のソースに基づいて、CSM162は、現在のシステムステータス情報164が、システムステータステーブル166に記憶されているシステムステータス情報164と異なると判定し得る。システムステータス情報に変化があると判定することに応じて、方法500は、この変化を反映するようにシステムステータステーブルを更新することに進み得る(ブロック606)。いくつかの実施形態において、この変化を反映するようにシステムステータステーブルを更新することは、現在のシステムステータス情報164の最新の表示であるように、この変化を反映するように、CSM162がシステムステータステーブル166を更新することを含み得る。
システムステータス情報に変化がないと判定することに応じて、または何らかの変化を反映するようにシステムステータステーブルを更新した後に、方法500は、弁システムが、システムステータス情報を必要としているか否かを判定することに進み得る(ブロック608)。いくつかの実施形態において、弁システムが、システムステータス情報を必要としているか否かを判定することは、ESDシステム100の1つ以上の弁102が、システムステータス情報164を必要としているか否かを、CSM162が判定することを含み得る。いくつかの実施形態において、CSM162は、CLSと弁102との間の通信が利用不可能であると判定することに応じて、ESDシステム100の弁102が、システムステータス情報164を必要としていると判定し得る。いくつかの実施形態において、CSM162は、弁102からシステムステータス情報164に対する照会を受信したことに応じて、弁102がシステムステータス情報164を必要としていると判定し得る。
弁システムが、システムステータス情報を必要としていると判定することに応じて、方法500は、システムステータス情報を弁システムに提供することに進み得る(ブロック610)。いくつかの実施形態において、システムステータス情報を弁に提供することは、CSM162が、システムステータステーブル166を弁102に提供することを含む。本明細書に記述されるように、弁102は、システムステータステーブル166のシステムステータス情報を使用して、弁102の適切な運転状態を判定し得る。弁システムが現在システムステータス情報を必要としていないこと、または、システムステータス情報が弁に提供されていることを判定することに応じて、方法500の反復が終了し得る。もちろん、方法600のルーチンは、本明細書に記述されるように、システムステータステーブル166を最新に維持するために、たとえば、CSM162によって定期的に(たとえば、1秒、5秒、30秒、1分、5分等毎に)繰り返され、最新のシステムステータス情報を、弁102に提供し得る。
図7は、1つ以上の実施形態による、例示的なコンピュータ/制御システム1000を説明する図である。いくつかの実施形態において、システム1000は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)であり得る。システム1000は、メモリ1004、プロセッサ1006、および入力/出力(I/O)インターフェース1008を含み得る。メモリ1004は、不揮発性メモリ(たとえば、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM))、揮発性メモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期ダイナミックRAM(SDRAM))、大容量記憶メモリ(たとえば、CD−ROMおよび/またはDVD−ROM、ハードドライブ))等を含み得る。メモリ1004は、その中に記憶されたプログラム命令1010を有する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。プログラム命令1010は、弁102(たとえば、ローカルコントローラ130および/または弁電力インターフェース126)および中央制御システム106(たとえば、CLS160および/またはCSM162)に関して記述されたもの、および/または、方法500および/または600を含む、本明細書に記述された機能的運転を行うために、コンピュータプロセッサ(たとえば、プロセッサ1006)によって実行可能なプログラムモジュール1012を含み得る。弁102のコンピュータ/制御システムのコンテキストでは、プログラムモジュール1012は、ローカルコントローラ130および/または弁電力インターフェース126に関して記述された運転のいくつかまたはすべて、および/または方法500を実行するための1つ以上のモジュールを含み得る。中央制御システム106のコンピュータ/制御システムのコンテキストでは、プログラムモジュール1012は、CLS160および/またはCSM162に関して記述された運転のいくつかまたはすべて、および/または、方法600を実行するための1つ以上のモジュールを含み得る。
プロセッサ1006は、プログラム命令を実施/実行することが可能な任意の適切なプロセッサであり得る。プロセッサ1006は、本明細書に記述された算術演算、論理演算、および入力/出力演算を実行するためにプログラム命令(たとえば、プログラムモジュール1012のプログラム命令)を実行する中央処理装置(CPU)を含み得る。プロセッサ2006は、1つ以上のプロセッサを含み得る。I/Oインターフェース1008は、ジョイスティック、コンピュータマウス、キーボード、ディスプレイスクリーン(たとえば、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を表示するための電子ディスプレイ)等のような1つ以上のI/Oデバイス1014と通信するためのインターフェースを提供し得る。I/Oデバイス1014は、ユーザ入力デバイスのうちの1つ以上を含み得る。I/Oデバイス1014は、有線(たとえば、産業用イーサネット)または無線(たとえば、Wi−Fi)接続を介して、I/Oインターフェース1008に接続され得る。I/Oインターフェース1008は、他のコンピュータ、ネットワーク等のような1つ以上の外部デバイス1016と通信するためのインターフェースを提供し得る。いくつかの実施形態において、I/Oインターフェース1008は、アンテナ、トランシーバ等を含み得る。いくつかの実施形態において、コンピュータシステム1000および/または外部デバイス1016は、センサ等のような1つ以上の計器システム110および/または計器140を含み得る。
本開示の様々な態様のさらなる修正および代替の実施形態は、この記述に鑑みて当業者に明らかであろう。したがって、この記述は、例示としてのみ解釈されるべきであり、実施形態を実行する一般的な方式を当業者に教示することを目的としている。本明細書に図示および記述された実施形態の形態は、実施形態の例として採用されるべきであることが理解されるべきである。要素および材料は、本明細書で例示および記述されたものに代用され得、部品およびプロセスは、逆転または省略され得、実施形態の特定の特徴は、独立して利用され得、これらすべては、実施形態のこの記述の恩恵を受けた後に、当業者に明らかとなるであろう。以下の特許請求の範囲に記述されている実施形態の主旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に記述されている要素における変更がなされ得る。本明細書で使用される見出しは、編成目的のみのためであり、記述の範囲を限定するために使用されることは意図されていない。
本明細書に記述されたプロセスおよび方法は、本明細書に記述された技術に従って適用され得るプロセスおよび方法の例示的な実施形態であることが理解されよう。プロセスおよび方法は、それらの実施および使用の変形を容易にするために修正され得る。その中で提供されるプロセスおよび方法および運転の順序は変更され得、様々な要素が、追加、並べ替え、結合、省略、修正等され得る。プロセスおよび方法の一部は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せで実施され得る。プロセスおよび方法の一部のいくつかまたはすべては、本明細書に記述されたプロセッサ/モジュール/アプリケーションのうちの1つ以上によって実施され得る。
本願を通して使用されているように、「し得る」という用語は、必須の意味(すなわち、しなければならないことの意味)ではなく、許容的な意味(すなわち、する可能性を有することの意味)で使用される。「含む(include)」、「含んでいる(including)」、および「含む(includes)」という単語は、包含することを意味するが、それに限定されない。本願を通して使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、その内容が明らかにそうではないことを示さない限り、複数の指示対象を含む。したがって、たとえば、「1つの要素」への言及は、複数の要素の組合せを含み得る。本願を通して使用されるように、「に基づいて」という句は、関連する運転を、特定の項目のみに基づくことに限定しない。したがって、たとえば、データAに「基づいて」処理することは、その内容が明らかにそうではないことを示さない限り、少なくとも部分的にデータAに基づき、かつ少なくとも部分的にデータBに基づく処理を含み得る。本願を通して使用されるように、「〜から」という用語は、関連する運転を、〜から直接的に、と限定するものではない。したがって、たとえば、エンティティ「から」アイテムを受信することは、エンティティから直接的、またはエンティティから間接的に(たとえば、中間エンティティを介して)アイテムを受信することを含み得る。特に明記しない限り、この議論から明らかなように、本明細書を通して、「処理すること」、「コンピューティングすること」、「計算すること」、「判定すること」等のような用語を利用する議論は、専用コンピュータまたは類似の専用電子処理/コンピューティングデバイスのような特定の装置の動作または処理を称することが認識される。この明細書のコンテキストにおいて、専用コンピュータまたは類似の専用電子処理/コンピューティングデバイスは、典型的には、専用コンピュータまたは類似の専用電子処理/コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、または、ディスプレイデバイス内の物理、電気、または磁気量として表される信号を操作または変換することができる。

Claims (23)

  1. プラントのための緊急停止(ESD)システムであって、
    前記ESDシステムの複数の緊急停止(ESD)弁の各々と通信するために第1の通信チャネルに結合された第1の通信インターフェースを備えた中央ロジックソルバ(CLS)であって、前記CLSは、前記ESD弁の各々について、
    前記プラントのステータス情報に基づいて前記ESD弁の所望の状態を判定し、
    前記ESD弁を前記所望の状態で動作させるように構成された指令を発行するように構成され、前記指令は、前記第1の通信インターフェースおよび前記第1の通信チャネルを介して前記ESD弁に通信される、中央ロジックソルバ(CLS)と、
    前記ESD弁の各々と通信するために第2の通信チャネルに結合された第2の通信インターフェースを備えた中央ステータスモニタ(CSM)であって、前記CSMは、
    前記プラントの現在のステータス情報の現在のリストを維持し、
    前記CLSが前記第1の通信チャネルを介してESD弁と通信できないと判定したことに応じて、前記ESD弁の適切な状態を判定する際に使用するため、前記プラントの前記現在のステータス情報の少なくとも一部を、前記第2の通信インターフェースおよび前記第2の通信チャネルを介して前記ESD弁に提供するように構成された中央ステータスモニタ(CSM)と、を備える中央制御システムと、
    前記ESD弁とを備え、前記ESD弁の各々は、
    配管を通過する媒体の流れを調整するように構成された弁機構と、
    前記弁機構を、異なる運転状態間で移行させるように構成された作動システムと、
    前記第1の通信チャネルおよび第2の通信チャネルに結合された通信インターフェースと、
    前記第1の通信チャネルが利用不可能であると判定することに応じて、
    前記CSMから、前記プラントの現在のステータス情報を取得し、
    前記CSMから取得した前記現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ESD弁の適切な状態を判定し、
    前記弁機構を、前記適切な状態に対応する位置に移行させるように前記作動システムを制御し、
    前記CLSから、前記ESD弁の所望の状態を指定する指令を受信することに応じて、前記弁機構を前記所望の状態に移行させるように前記作動システムを制御する
    ように構成されたローカルコントローラと、を備えた、システム。
  2. 前記第1の通信チャネルは、前記第2の通信チャネルとは異なる、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の通信チャネルは、前記CLSと前記ESD弁との間の有線接続を備え、前記第2の通信チャネルは、前記CSMと前記ESD弁との間の無線接続を備えた、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記第1の通信チャネルは、前記CLSと前記ESD弁との間の有線接続を備え、前記第2の通信チャネルは、前記CSMと前記ESD弁との間の有線接続を備えた、請求項1または2に記載のシステム。
  5. 前記ESD弁の各々は、前記弁機構を作動させるために十分な運転電力を供給するように構成されたローカル電源システムを備えた、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記ESD弁の各々に運転電力を供給するように構成された中央電源システムをさらに備え、
    前記ESD弁の各々は、
    ローカル電源システムと、
    前記ESD弁の構成要素に電力を供給する際に使用するために、前記中央電源システムおよび前記ローカル電源システムから、電力を選択的に送るように構成された弁電力インターフェースとを備えた、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記弁電力インターフェースは、
    前記ESD弁の前記構成要素に電力を供給するために十分な電力が、前記中央電源システムから利用可能であるか否かを判定し、
    前記ESD弁の前記構成要素に電力を供給するために十分な電力が、前記中央電源システムから利用可能ではないと判定することに応じて、前記ESD弁の前記構成要素に電力を供給する際に使用するために、前記ローカル電源システムから電力を送るように構成された、請求項6に記載のシステム。
  8. 1つ以上のプロセス変数の値を取得するように構成された1つ以上の計器を備えた計器システムをさらに備え、前記計器システムは、1つ以上のプロセス変数の前記値を、前記複数の緊急停止(ESD)弁のうちの少なくとも1つに通信するための第3の通信チャネルに結合された第3の通信インターフェースを備え、
    前記少なくとも1つのESD弁の各々の前記ローカルコントローラは、前記計器システムから取得された1つ以上のプロセス変数の前記値に少なくとも部分的に基づいて、前記ESD弁の適切な状態を判定するように構成された、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシステム。
  9. 前記ローカルコントローラは、
    認証コードと、前記弁を所与の状態で動作させる要求とを受信し、
    前記認証コードが有効であると判定することに応じて、前記弁機構を前記所与の状態に移行させるように前記作動システムを制御し、
    前記認証コードが有効ではないと判定することに応じて、前記弁機構を前記所与の状態に移行させるように前記作動システムを制御しないように構成された、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のシステム。
  10. 前記ローカルコントローラは、
    自己テスト運転を実施し、
    前記自己テスト運転の結果を示すレポートを生成し、
    前記ESD弁が、前記自己テスト運転に不合格であったと判定することに応じて、前記ESD弁が、前記自己テスト運転に不合格であったことを示すアラートを生成するように構成された、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のシステム。
  11. 前記異なる運転状態は、少なくとも第1のフェイルセーフ状態と第2のフェイルセーフ状態とを備えた、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 前記CSMは、前記プラントの前記ステータス情報に基づいて、前記ESD弁のフェイルセーフ状態を判定するように構成され、前記プラントの前記現在のステータス情報は、前記ESD弁の前記フェイルセーフ状態を備え、前記CSMから取得された前記現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ESD弁の適切な状態を判定することは、前記CSMから取得された前記現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ESD弁の前記フェイルセーフ状態を判定することを備え、前記弁機構を、前記適切な状態に対応する位置へ移行させるように前記作動システムを制御することは、前記弁機構を、前記フェイルセーフ状態に移行させるように前記作動システムを制御することを備えた、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 第1の通信チャネルを介して、緊急停止(ESD)システムの中央ロジックソルバ(CLS)から、ESD弁の第1の状態を示す指令を受信することと、
    前記指令を受信することに応じて、前記ESD弁を、前記第1の状態で動作するように制御することと、
    第2の通信チャネルを介して、前記ESDシステムの中央ステータスモニタ(CSM)から、前記プラントの現在のステータス情報を取得することと、
    前記CSMから取得された前記現在のステータス情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ESD弁の第2の状態を判定することと、
    前記ESD弁を、前記第2の状態で動作するように制御することと、を備えた、
    方法。
  14. 前記第1の通信チャネルは、前記第2の通信チャネルとは異なる、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1の通信チャネルは、有線接続を備え、前記第2の通信チャネルは、無線接続を備えた、請求項12または請求項14に記載の方法。
  16. 前記ESD弁の構成要素に電力を供給するのに十分な電力が、前記ESD弁に運転電力を提供するように構成された中央電源システムから利用可能か否かを判定することと、
    前記ESD弁の前記構成要素に電力を供給するのに十分な電力が、前記中央電源システムから利用可能ではないと判定することに応じて、前記ESD弁の前記構成要素に電力を供給する際に使用するために、前記ESD弁のローカル電源システムから電力を送ることとをさらに備えた、
    請求項13から請求項15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記ESD弁の第2の状態を判定することは、第3の通信チャネルを介して前記計器システムから取得された1つ以上のプロセス変数の値に少なくとも部分的に基づく、請求項13から請求項16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 認証コードと、所与の状態で弁を作動させる要求とを受信することと、
    前記認証コードが有効であると判定することに応じて、前記ESD弁を、前記所与の状態で作動するように制御することとをさらに備えた、
    請求項13から請求項17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記CLSによって、前記プラントのステータス情報に基づいて、前記ESD弁の前記所望の状態を判定することと、
    前記CLSによって、前記第1の通信チャネルを介して、ESD弁の第1の状態を示す指令を発行することとをさらに備えた、
    請求項13から請求項18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記CSMによって、前記プラントの現在のステータス情報の現在のリストを維持することと、
    前記CLSが、前記第1の通信チャネルを介して前記ESD弁と通信できないことを判定することに応じて、前記ESD弁に、前記プラントの前記現在のステータス情報を提供することとをさらに備えた、
    請求項19に記載の方法。
  21. 前記ESD弁は、
    配管を通過する媒体の流れを調整するように構成された弁機構と、
    前記弁機構を、異なる運転状態間で移行させるように構成された作動システムとを備え、
    前記ESD弁を、所与の状態で動作するように制御することは、前記所与の状態に対応する位置に、前記弁機構を移行させるように、前記作動システムを制御することを備えた、請求項13から請求項20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記第1の状態は、第1のフェイルセーフ状態を備え、前記第2の状態は、第2のフェイルセーフ状態を備えた、請求項13から請求項21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 請求項13から請求項22のいずれか一項の運転を実行させるようにコンピュータプロセッサによって実行可能な、記憶されたプログラム命令を備えた非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。

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