JP2019530539A - シャントフラッシャおよび関連方法 - Google Patents

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Abstract

シャントシステムを洗浄するためのシステムおよび方法を、本明細書に開示する。いくつかの実施形態では、フラッシャは、ピンチチューブを含み、これは、ユーザがピンチチューブを閉じて洗浄ドームを作動させるのを1つの動作で同時に行うことができるように、洗浄ドームの上を延びる。システムの洗浄弁および補充弁は、洗浄ドームから横方向にオフセットしたカートリッジ内に配され得、有利には、フラッシャの高さプロファイルを減少させる。一体化したシャント弁を備えるフラッシャも開示され、ユーザがシステムを通る補助流路を開くことができる場合を選択的に制限する、制限モードおよび非制限モードを有するシャントシステムも開示される。

Description

開示の内容
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2016年10月13日に出願された米国仮特許出願第62/407,810号および2017年5月3日に出願された米国仮特許出願第62/500,547号の優先権を主張し、これらの仮特許出願はそれぞれ、参照により本明細書に組み込まれる。
〔分野〕
例えば水頭症の治療で脳脊髄液をそらすのに使用される、シャントフラッシャ(Shunt flushers)および関連方法が、本明細書に開示される。
〔背景〕
身体の1つの領域から別の領域へ体液を輸送するためのシャントシステムが、一般的に知られている。例えば、シャントシステムは、余分な脳脊髄液(CSF)を脳室から排出するために水頭症の治療でしばしば使用される。典型的なシャントシステムは、皮膚の下に植え込まれる、一方向性の圧力制御弁を含む。脳室カテーテルが、弁の片側から脳室まで延びる。ドレーンカテーテルが、弁のもう一方の側から、腹腔などの排出部位まで延びる。
植え込んで、長期間にわたり使用した後、シャントシステムは、特定の個人において詰まる傾向がある。詰まりは、シャントシステムの狭い管状通路に、また、このような通路の入口および出口開口部にたまる異物により生じ得る。したがって、詰まりを取り除くか、またはシステム全体を交換するために、個人に対して後に続く手術を行うことがしばしば必要である。これらの後に続く処置に伴う不都合、費用、および合併症のリスクは、少なからずあり、望ましくない。したがって、流体をそらすための、改善されたシステムおよび方法が必要とされている。
〔概要〕
シャントシステムを洗浄するためのシステムおよび方法を、本明細書に開示する。いくつかの実施形態では、フラッシャは、ピンチチューブを含み、これは、ユーザがピンチチューブを閉じて洗浄ドームを作動させるのを1つの動作で同時に行うことができるように、洗浄ドームの上を延びる。システムの洗浄弁および補充弁が、洗浄ドームから横方向にオフセットしたカートリッジ内に配され得、有利には、フラッシャの高さプロファイルを減少させる。一体化したシャント弁を備えるフラッシャも開示され、ユーザがシステムを通る補助流路を開くことができる場合を選択的に制限するために、制限モードおよび非制限モードを有するシャントシステムも開示される。
いくつかの実施形態では、シャントシステムは、主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと;カテーテルを通じて流体の洗浄咳(flushing cough)またはパルスを放出するように構成されたフラッシャと、を含み得、シャントシステムは、(i)フラッシャにより生成される流れ水(flush)が補助流動ポートを開くのに不十分であるか;または(ii)フラッシャが流れ水を放出することを妨げられる、制限モードで動作可能であり、シャントシステムは、(i)フラッシャにより生成される流れ水が補助流動ポートを開くのに十分であるか;または(ii)フラッシャが流れ水を放出することを妨げられない、非制限モードで動作可能であり、フラッシャは、フラッシャを制限モードと非制限モードで切り替えるように動作可能な制御装置を含む。
制御装置は、制限モードで動作するようフラッシャの洗浄弁を閉位置にロックし、また非制限モードで動作するよう洗浄弁を閉位置にロックしないように、構成され得る。制御装置は、制限モードで動作するようフラッシャの洗浄弁の開口圧力閾値を下げ、また非制限モードで動作するよう洗浄弁の開口圧力閾値を上昇させるように、構成され得る。制御装置は、制限モードで流れ水の圧力を下げ、また非制限モードで流れ水の圧力を上げるように、構成され得る。制御装置は、フラッシャの洗浄ドームを、より低い開口圧力を有する第1の洗浄弁と連絡させることによって、流れ水の圧力を下げることができる。制御装置は、洗浄ドームを、より高い開口圧力を有する第2の洗浄弁と連絡させることによって、流れ水の圧力を上げることができる。制御装置は、制限モードで流れ水の体積を減少させ、また非制限モードで流れ水の体積を増大させることができる。制御装置は、フラッシャの洗浄ドームの補充を制限することによって、流れ水の体積を減少させ得る。制御装置は、フラッシャの洗浄ドームの有効容積を減少させることによって、流れ水の体積を減少させ得る。制御装置は、洗浄ドーム内部で仕切りを動かすこと、容積を占有する物体を洗浄ドーム内に動かすこと、および洗浄ドーム内部の区画を拡張させること、のうちの少なくとも1つによって、有効容積を減少させ得る。制御装置は、制限モードで補助流動ポートを流れ水から隔離し、また非制限モードで補助流動ポートを流れ水から隔離しないように、構成され得る。カテーテルは、主要流動ポートと連絡している第1の流体内腔と、補助流動ポートと連絡している第2の流体内腔と、を含み得る。制御装置は、カテーテルの第1および第2の流体内腔のどちらが、フラッシャの洗浄ドームと流体連通するか、選択することができる。制御装置は、フラッシャの上流ポートおよびフラッシャの下流ポートのうちの1つ以上に流れ水を選択的に向けるよう動作可能であってよい。
いくつかの実施形態では、シャントシステムが、主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと;カテーテルを通じて流体の第1の流れ水を、またはカテーテルを通じて流体の第2の流れ水を、選択的に放出するように構成されたフラッシャと、を含み得、流体の第1の流れ水は、補助流動ポートを開くのに不十分であり、流体の第2の流れ水は、補助流動ポートを開くのに十分である。
第2の流れ水は、第1の流れ水より高い圧力を有し得る。第2の流れ水は、第1の流れ水より大きい体積を有し得る。フラッシャは、第1および第2の洗浄ドームを含み得る。第1および第2の洗浄ドームは、同時に作動され得る。フラッシャは、第1の流れ水を、流れ水に寄与せずに第1の洗浄ドームから流体を逃がすことによって、放出し得る。フラッシャは、第2の流れ水を、第1の洗浄ドームの流体を流れ水に含めることによって、放出し得る。フラッシャは、第1の洗浄ドームが潰れると第1の流れ水を放出することができ、第2の洗浄ドームが潰れると第2の流れ水を放出することができる。システムは、補助流動ポートが開くのを制限するようにフラッシャの上流ポートから第2の洗浄ドームを隔離する、制御装置を含み得る。第2の洗浄ドームは、第1の洗浄ドームより大きい容積を有し得る。
いくつかの実施形態では、シャントシステムが、主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと;カテーテルを通じて流体の流れ水を選択的に放出するように構成されたフラッシャと;カテーテルを通る洗浄経路と連絡している伸展性特徴部と、を含み得、シャントシステムは、フラッシャから放出された流れ水が補助流動ポートを開くのを防ぐのに十分な程度まで、伸展性特徴部が洗浄動作中に拡張する、第1のモードで動作可能であり、シャントシステムは、フラッシャから放出された流れ水が補助流動ポートを開くのを防ぐのに十分な程度まで、伸展性特徴部が洗浄動作中に拡張しない、第2のモードで動作可能である。
フラッシャは、選択的に伸展性特徴部を洗浄経路と連絡させるように構成された、制御装置を含み得る。シャントシステムは、伸展性特徴部の拡張を物理的に妨げることによって第2のモードで動作し得る。シャントシステムは、伸展性特徴部が伸展性特徴部の拡張をブロックするように患者に植え込まれると伸展性特徴部の上に位置づけ可能な、体外部材を含み得る。
いくつかの実施形態では、脳室シャントカテーテルが、主要流動ポートであって、流体が、これを通ってカテーテルの外部とカテーテルの内部との間を流れることができる、主要流動ポートと;補助流動ポートであって、流体が、これを通ってカテーテルの外部とカテーテルの内部との間を流れることができる、補助流動ポートと、を含み得、補助流動ポートは、その中を通る流体の流れをブロックするよう最初は閉じられており、補助流動ポートは、その中を通して流体を流すことができるように選択的に開くことができ、補助流動ポートは、非侵襲的な体外入力に反応して開くように構成される。
カテーテルは、補助流動ポートの形状記憶フレームを閉じた状態に保持するクリップを含み得、入力は、クリップを作動させることを含む。クリップは、クリップを破壊するようにクリップに電流を加えることによって、またはクリップを動かすようにクリップに磁場を加えることによって、作動され得る。
いくつかの実施形態では、シャントシステムは、カテーテルであって、カテーテルは、主要流動ポートであって、流体が、これを通ってカテーテルの外部とカテーテルの内部との間を流れることができる、主要流動ポートと;補助流動ポートであって、流体が、これを通ってカテーテルの外部とカテーテルの内部との間を流れることができる、補助流動ポートと、を有し、補助流動ポートは、その中を通る流体の流れをブロックするよう最初は閉じられており、補助流動ポートは、その中を通して流体を流すことができるように選択的に開くことができる、カテーテルと;カテーテルの洗浄経路を通じて流体の流れ水を放出するように構成されたフラッシャと、を含み得、カテーテルは、流体の流れ水が補助流動ポートを開くのに有効ではない第1の構成と、流体の流れ水が補助流動ポートを開くのに有効である第2の構成と、を有し、カテーテルは、入力に反応して第1の構成から第2の構成に変化する。
入力は、非侵襲的な体外入力であってよい。カテーテルは、補助流動ポートを洗浄経路から隔離する弁を含み得、入力は、弁を開くことを含み得る。弁は、弁を開くのに十分な流体の流れ水を、カテーテルを通じて向けることによって、開かれ得る。入力は、カテーテル内部で補助流動ポートと洗浄経路との間に形成された隔壁を破るのに有効であってよい。入力は、カテーテル内部で補助流動ポートと洗浄経路との間に形成された隔壁の孔のサイズを変化させるのに有効であってよい。入力により、カテーテルのバルーンを膨張させて、洗浄経路と補助流体ポートとの間の流路を開くことができる。入力により、カテーテルのバルーンを収縮させて、洗浄経路と補助流動ポートとの間の流路を開くことができる。入力により、カテーテルと同軸に配されたシースをカテーテルに対して回転させて、補助流動ポートの覆いをとることができる。シースを第1の角度だけ回転させると、シースの開口部を補助流動ポートと整列させることができ、シースを第2の角度だけ回転させると、シースの開口部を第2の補助流動ポートと整列させることができる。入力により、カテーテルと同軸に配されたシースをカテーテルに対して長さ方向に並進運動させて、補助流動ポートの覆いをとることができる。カテーテルは、補助流動ポートがいつ開いたのか検出するように構成されたセンサを含み得る。カテーテルは、補助流動ポートを補強するワイヤを含み得る。入力は、ワイヤを切断すること、またはワイヤをカテーテルに対して近位に後退させることを含み得る。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、潰れる洗浄ドームを画定する本体と;補充弁および洗浄弁を収容する弁カートリッジであって、弁カートリッジは、洗浄ドームから横方向にオフセットしている、弁カートリッジと;上流ポートと下流ポートとの間に延びる受動的流路であって、流路の少なくとも一部が、洗浄ドームの外面にわたって延びる潰れる流体経路によって画定されている、受動的流路と、を含み得、洗浄弁は、洗浄ドームが上流ポートまたは受動的流路と流体連通していない第1の位置と、洗浄ドームが上流ポートおよび受動的流路と流体連通している第2の位置と、を有し、潰れる流体経路に力を加えることは、潰れる流体経路を潰して受動的流路をブロックするのに有効であり、また、ドームを潰して洗浄弁を第2の位置に動かし、上流ポートを通じて流体を流すのに、有効である。
洗浄弁は、調節ディスクによって弁座に対して圧縮される弁本体を含み得、調節ディスクの回転は、弁の閾値開口圧力を変化させるのに有効である。調節ディスクは、弁カートリッジにねじで取り付けられ得る。調節ディスクは、フラッシャが植え込まれる患者の外側の位置から作動され得る。洗浄弁は、洗浄弁が所望の開口圧力を生じるよう所望の圧縮量まで圧縮されるように、所定の一定の高さまたはポジティブストップを有し得る。補充弁は、受動的流路が洗浄ドームと流体連通していない第1の位置と、受動的流路が洗浄ドームと流体連通している第2の位置と、を有し得る。洗浄ドームを潰すことは、補充弁を第1の位置に保持するのに有効となり得る。フラッシャは、上流ポートと流体連通している脳室カテーテルを含み得る。潰れる流体経路は、洗浄ドームの外面に形成された溝に取り付けられたピンチチューブを含み得、ピンチチューブおよび溝は、集合的に受動的流路の一部の内側内腔を画定する。カートリッジは、仕切り壁によって分けられた上方チャンバおよび下方チャンバを含み得る。洗浄弁および補充弁はそれぞれ、上方チャンバと下方チャンバとの間の流体連通を制御し得る。上方チャンバは、第1のかかりの付いた取り付け部品を介して洗浄ドームと流体連通していてよく、下方チャンバは、第2のかかりの付いた取り付け部品を介して潰れる流体経路と流体連通していてよく、下方チャンバは、第3のかかりの付いた取り付け部品を介して脳室カテーテルと流体連通していてよい。カートリッジは、洗浄ドームと流体連通している第1のかかりの付いた取り付け部品、および潰れる流体経路と流体連通している第2のかかりの付いた取り付け部品によって、本体に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、流体は、補充弁、洗浄弁、または洗浄ドームの任意の部分にわたって流れることなく、上流ポートの中を流れ、潰れる流体経路を通って流れて、下流ポートから出ることができる。フラッシャは、カートリッジまたは下流ポート内部に配されたシャント弁を含み得る。
いくつかの実施形態では、シャントシステムは、主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと;カテーテルを通じて流体の洗浄咳またはパルスを放出するように構成されたフラッシャと、を含み得、シャントシステムは、フラッシャにより生成される流れ水が補助流動ポートを開くのに不十分である制限モード、およびフラッシャにより生成される流れ水が補助流動ポートを開くのに十分である非制限モードで動作可能である。
フラッシャは、フラッシャを制限モードと非制限モードとの間で切り替えるように動作可能である制御装置を含み得る。制御装置は、非侵襲的に作動され得る。制御装置は、シャントシステムが植え込まれる患者の外側の位置から作動され得る。制御装置は、磁気で作動されるか、または水圧で作動され得る。制御装置は、弁を含み得る。
制御装置は、フラッシャの洗浄弁のクラッキング圧力を調節し得る。制御装置は、フラッシャの洗浄キャビティの有効容積を調節し得る。制御装置は、洗浄キャビティ内部に配された膨張可能部材を選択的に膨張または収縮させることによって、有効容積を調節し得る。制御装置は、洗浄キャビティの側壁の少なくとも一部を動かすことによって、有効容積を調節し得る。制御装置は、選択的に移動可能部材を洗浄キャビティ内に前進させるか、または洗浄キャビティから後退させることによって、有効容積を調節し得る。カテーテルは、漸進的に高くなるバースト要件をそれぞれが有する、複数の補助流動ポートを含み得る。カテーテルは、漸進的に高くなる厚さを有する膜によってそれぞれが覆われている、複数の補助流動ポートを含み得る。制御装置は、潰れた状態と拡張した状態との間で動くことができる伸展性特徴部を含み得る。伸展性特徴部は、それを通る受動的流路を含み得る。伸展性特徴部は、フラッシャにより放出される流れ水と流体連通していてよく、伸展性特徴部は、制限モードにあるときに流れ水の少なくとも一部を吸収するように、拡張した状態へと動くことができる。制御装置は、非制限モードにあるときに伸展性特徴部をフラッシャにより放出される流れ水から隔離し、かつ制限モードにあるときに伸展性特徴部を流れ水と流体連通させる、少なくとも1つの弁を含み得る。制御装置は、カテーテルを通る一連の補助流動ポートに漸進的にアクセスするように作動され得る。制御装置は、カテーテルの一連の補助流動ポートのうちの次の補助流動ポートに漸進的にアクセスするように作動され得る。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、外側ハウジングと;上流ポートと下流ポートとの間に延びる受動的流路と;洗浄ドームであって、上流ポートおよび下流ポートのうちの少なくとも1つを通じて流体を流すために洗浄ドームから流体を押し出すよう押されるように構成された、洗浄ドームと;流体が洗浄ドームから押し出される圧力を制御するように構成された洗浄弁と;患者の脳圧を制御するために受動的流路を通る流れを調整するように構成されたシャント弁と、を含み得、シャント弁および洗浄弁は、フラッシャのハウジング内部に配される。
いくつかの実施形態では、方法が、フラッシャと流体連通している脳室カテーテルを通る一連の補助流動ポートに漸進的にアクセスするために患者に植え込まれたフラッシャの制御装置を作動させることを含み得る。
本発明は、添付図面と併せて以下の詳細な説明からさらに十分に理解されるであろう。
〔詳細な説明〕
シャントシステムを洗浄するためのシステムおよび方法を、本明細書に開示する。いくつかの実施形態では、フラッシャが、ピンチチューブを含み、これは、ユーザがピンチチューブを閉じて洗浄ドームを作動させるのを1つの動作で同時に行うことができるように、洗浄ドームの上を延びる。システムの洗浄弁および補充弁は、洗浄ドームから横方向にオフセットされたカートリッジ内に配され得、有利には、フラッシャの高さプロファイルを減少させる。一体化したシャント弁を備えるフラッシャも開示され、ユーザがシステムを通る補助流路を開くことができる場合を選択的に制限する、制限モードおよび非制限モードを有するシャントシステムも開示される。
本明細書に開示する方法、システム、および装置の構造、機能、製造、および使用の原理の全体的な理解を提供するため、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態の1つ以上の実施例が、添付図面に例示される。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付図面に例示された、方法、システム、および方法が、非限定的な例示的実施形態であることを、理解するであろう。1つの例示的な実施形態と関連して示されるか、または記載される特徴部は、他の実施形態の特徴部と組み合わせられ得る。
図1は、シャントシステム100の例示的な実施形態を示す。システムは、概して、脳室カテーテル102と、アンカー104と、インライン弁108を備えたドレーンカテーテル106と、を含む。いくつかの実施形態では、シャントシステム100は、脳室カテーテル102を植え込み、カテーテルの遠位端部が患者112の脳室110内部に配されるようにすることにより、水頭症を治療するのに使用され得る。アンカー104は、患者の頭蓋の、皮膚表面の下に取り付けられ得、ドレーンカテーテル106は、ドレーンカテーテルの近位端部が腹腔などの排出部位内部に配されるように、植え込まれ得る。いくつかの実施形態では、アンカー104は、リッカム式リザーバ(Rickham-style reservoir)であってよいか、またはこれを含み得る。弁108は、脳室110から排出部位への流体の流れを調整するように構成され得る。例えば、脳室の流体圧力が弁108の開口圧力を超えると、弁は、余分な流体を脳室110から排出するために開くよう構成され得る。流体圧力が許容可能なレベルまで下がると、弁108は、閉じて、それによって流体のさらなる排出を止めるように構成され得る。
図1に示すシステム100の配置および特徴部が、単に例示的なものであること、ならびにいくつかの他の変形体が可能であることが、認識されるであろう。例えば、弁108は、図示のとおり、アンカー104より近位ではなく、これより遠位に配され得る。他の実施形態では、弁108は、アンカー104と一体化していてよく、あるいは、アンカーは全体的に省略され得る。
シャントシステム100は、シングルルーメンカテーテル、マルチルーメンカテーテル、およびスプリットチップカテーテル(split-tip catheters)を含む、さまざまなカテーテルのいずれかを含み得る。参照により内容全体が本明細書に組み込まれる「VENTRICULAR SHUNT HAVING A VARIABLE PRESSURE VALVE」の名称で1975年6月3日に発行された米国特許第3,886,948号に記載されるタイプのものを含め、さまざまな周知の弁108のうちいずれも使用することができる。
使用中、シャントシステム100は、流体を1つの場所から別の場所に移すのに使用され得る。患者の身体で使用される場合、シャントシステム100は、さまざまな疾患、健康状態、または病気のいずれかを治療するのに使用され得る。本明細書に記載するシステムと共に使用され得るカテーテルおよび他の特徴部を含む、シャントシステムおよび関連方法に関するさらなる詳細は、内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、「SYSTEMS AND METHODS FOR SHUNTING FLUID」の名称で2016年9月6日に発行された米国特許第9,433,764号で見ることができる。
いくつかの実施形態では、シャントシステム100は、障害物をシャントシステムから取り除くため、または、シャントシステムを通る補助流体経路(例えば、脳室カテーテルの補助流体ポート)を開くための、フラッシャを含み得る。フラッシャは、脳室カテーテル102とアンカー104との間、アンカー104と弁108との間、または弁108とドレーンカテーテル106との間に配され得る。フラッシャは、脳室カテーテル102、アンカー104、弁108、およびドレーンカテーテル106のうちのいずれかと一体的に形成されることもできる。
図2A〜図2Jは、シャントシステムと共に(例えば、前述したシャントシステム100と共に)使用され得る、例示的なフラッシャ200を示す。フラッシャ200は、概して、洗浄ドーム204を画定する外側シェルまたは本体202を含む。本体202の底面は、本体がシールされるベースプレート206によって閉じられている。洗浄弁組立体208および補充弁組立体210が、本体202に連結されたカートリッジ214内部に配されており、ピンチチューブ212または他の潰れる流体経路が、洗浄ドーム204の上部の上に延びている。カートリッジは、上方部分228Aおよび下方部分228Bを有する内側チャンバ228を画定する、互いにシールされた上方ハウジング214Aおよび下方ハウジング214Bによって画定されている。
弁カートリッジ214は、脳室カテーテルに連結されるか、または流体連通させられるように構成された上流ポート220と、洗浄ドーム204と流体連通させられるように構成された洗浄ポート222と、ピンチチューブ212と流体連通させられるように構成された受動的流動ポート224と、を含む。上流ポート220および受動的流動ポート224は、下方チャンバ228Bと流体連通している。洗浄ポート222は、上方チャンバ228Aと流体連通している。ポート220、222、224は、弁カートリッジ214から半径方向外側に延びる、かかりタイプの取り付け部品によって画定され得る。かかりの付いた取り付け部品は、有利には、カートリッジ214が、(洗浄ポート222の場合)本体202と、(受動的流動ポート224の場合)ピンチチューブ212と、または(上流ポート220の場合)脳室カテーテルもしくは他のシャントシステム構成要素と連結するのを促進し得る。干渉が高いかかりの付いた取り付け部品は、漏れなしで高圧動作を可能にするために使用され得、これにより、洗浄圧力が、洗浄弁のみに運ばれ、より正確で再現可能な開口圧力閾値が助長される。いくつかの実施形態では、かかりの付いた取り付け部品は、827.37kPa(120psi)まで耐えるように構成され得る。
洗浄弁組立体208は、弁本体216と、調節ディスク218と、を含む。弁本体216は、傘型弁(umbrella-type valve)、ベルビル型の弁(Belleville-type valve)などであってよい。弁本体216は、調節ディスク218と、上方チャンバ228Aと下方チャンバ228Bとを切り離す仕切り壁226との間に挟まれており、弁本体が圧縮されるように締まりばめしている。弁本体216は、実質的に凹状の上面を画定し、これは、正常動作中に上流ポート220および受動的流動ポート224から洗浄ポート222を封鎖するように、仕切り壁226と液密シールを形成する。十分な圧力が弁本体216の上面に加えられると、弁本体は、仕切り壁226から離れて変形し、洗浄ポート222と上流ポート220との間、および洗浄ポートと受動的流動ポート224との間の流体連通を可能にする。
弁本体216が開く閾値圧力は、調節ディスク218によって弁本体に及ぼされる圧力を調節することによって、無限に調節され得る。例示された実施形態では、調節ディスク218は、カートリッジ214にねじで取り付けられ、ディスクを第1の方向に回転させると、弁本体216の圧縮が増大して閾値圧力が上昇し、ディスクを第2の反対方向に回転させると、弁本体の圧縮が低減して閾値圧力が下がる。弁本体216の圧縮を調節する他の手段が代わりに、または追加して使用され得ることが、認識されるであろう。駆動インターフェース230が、駆動ツールによるディスクの回転を容易にするために調節ディスク218の底面に形成され得る。例示された実施形態では、駆動インターフェース230は、駆動ツールの対応する第1および第2のピンを受容するように構成された、第1および第2の向かい合った円筒形凹部を含む。凹部の配置は、ディスク218の回転が容易に可視化され、再現可能かつ制御された形で実行されることを可能にし得る。調節ディスク218は、接着剤(例えば、医療グレードのシアノアクリレートなど)を用いて、処理中に調節され(adjusted in-process)、所望の位置にロックされ得る。例えば接着剤を用いてねじを固着することによって、ディスク218を定位置にロックすると、有利には弁の閾値圧力を所望のレベルでしっかりと維持することができる。
弁本体216が仕切り壁226に接してシールされると、流体は、上流ポート220から、チャンバ228の下方部分228B内へ、また閉じた弁本体の外側の周りに流れることができる。流体は、上流ポート220から受動的流動ポート224内に流れることもできる。
補充弁組立体210は、補充弁236と、補充プレート238と、を含む。補充プレート238は、カートリッジ214の仕切り壁226の一部によって画定される。キャビティ228の下方部228Bは、補充プレート238の下に延び、カバー240によって閉じられる。補充プレート238の下に形成されたキャビティ228Bの部分は、仕切り壁226に形成された凹部244を介して、洗浄弁216の下に形成されたキャビティ228Bの部分と流体連通している。補充弁236は、例えば、洗浄動作が実行された後で洗浄ドームを補充するために、下方キャビティ228Bを上方キャビティ228Aと、ひいては洗浄ドーム204の内部と、選択的に流体連通させるように動作可能である。例示された実施形態では、補充弁236は、弁軸および弁頭を含む傘型弁である。軸は、補充プレート238に形成された弁ガイド内部に取り付けられる。複数の開口部242が、プレート238の、弁ガイドの外周の周りに形成される。補充弁236が閉じられると、弁頭は、複数の開口部242を覆い、下方キャビティ228Bと上方キャビティ228Aとの間の流体連通を防ぐ。補充弁236が開くと、弁頭は、流体が下方キャビティ228Bから上方キャビティ228Aへ、そして洗浄ドーム204内に流れることができるように、開口部242から持ち上げられる。
図示のとおり、補充弁236および洗浄弁216を含む、カートリッジ214は、洗浄ドーム204から横方向にオフセットされ、これにより、有利には、一方または両方の弁が洗浄ドームと垂直に整列しているデザインと比べて、装置200の高さプロフィールを減少させ得る。
図2D〜図2Eに示すように、フラッシャ200のさまざまな構成要素の外形により、前記構成要素のうちの1つ以上(いくつかの実施形態では、すべて)が、簡単な成型プロセス(straightforward molding process)を用いて形成されることができ、有利にはフラッシャの製造コストおよび複雑さを低減する。いくつかの実施形態では、本体202、ベースプレート206、およびピンチチューブ212は、シリコーンから成型され、シリコーンRTVまたは他の接着剤を使用して互いに接着される。これらの構成要素は、ポリエステル補強メッシュを含み得る。いくつかの実施形態では、カートリッジ214およびかかりの付いた取り付け部品は、PEEKなどのポリマーから形成され得る。
ピンチチューブ212は、洗浄動作中にシャントシステムの排出側を閉鎖する、弁のない手段を提供するように構成され得る。ピンチチューブ212は、弁カートリッジ214から、洗浄ドーム204の上部を横切って、ハウジング内に延び、このハウジングは、ドレーンカテーテル、シャント弁、または他の下流の装置に連結されるか、またはこれと流体連通させられるように構成された、下流ポート248を画定する。例えば要素350として図3Bに示すタイプのドレーンチューブは、下流ポート248に接着されるか、または別様に取り付けられるか、もしくは連結され得る。ドレーンチューブおよび/または下流ポート248は、標準的なかかり、下流のアタッチメント、弁、ドレナージカテーテルなどと適合性を有し得る。ピンチチューブ212は、ユーザが洗浄ドーム204を作動させるとユーザによって自然に圧縮されるように位置づけられ得る。よって、フラッシャ200は、1つの途切れのない接触エリアで加えられる1つのユーザの動きが、システムの排出側を封鎖し、かつ洗浄ドームを作動させることを可能にする。いくつかの実施形態では、ピンチチューブ212は、洗浄動作が行われたときにピンチチューブが封鎖される可能性を高めるように、洗浄ドーム204より容易に変形可能であってよい。例えば、ピンチチューブ212は、洗浄ドーム204を形成するのに使用される材料より低いデュロメーターを有する材料から形成され得る。例示的な実施形態では、ピンチチューブ212は、30デュロメーターのシリコーンから形成され、洗浄ドーム204は、70デュロメーターのシリコーンから形成される。洗浄ドーム204を偏向または作動させる前にピンチチューブ212を封鎖すると、有利には、洗浄容積が最大化され、かつ/または洗浄容積がさらに一貫性があるものとなり得る。ピンチチューブ212は、流体内腔の一部のみを画定する、成型された構成要素であってよい。流体内腔の残りの部分は、洗浄ドーム204の上方面によって画定され得る。例えば、図示のとおり、洗浄ドーム204は、溝250を含み、これは、ピンチチューブ212と共に、受動的流動ポート224と下流ポート248との間を延びる、閉じた流体内腔を画定する。
フラッシャ200は、受動的流動モード、洗浄モード、および補充モードで動作可能であってよい。
受動的流動モードの動作中、洗浄弁216および補充弁236はいずれも閉じている。脳室カテーテルからの流体は、上流ポート220を介して弁カートリッジ214に流れ込む。流体は、受動的流動ポート224に流れ込み、ピンチチューブ212を通って、下流ポート248を通り、フラッシャ200から出て、その後、シャント弁、ドレーンカテーテル、またはシャントシステムの他の下流の構成要素に流れ込む。流体は、閉じた弁本体216の周りも流れ、チャンバ228の下方部分228Bを満たす。
ユーザは、ドームを潰すか、または圧縮するように、(例えば、患者の皮膚を通じてドームに下向きの指の圧力を及ぼすことにより)洗浄ドーム204の上部に圧力を加えることによって洗浄動作を開始することができる。洗浄モードの動作中、ピンチチューブ212は、シャントシステムの下流の構成要素への流体連通を止めるため、ユーザにより圧力が加えられている状態のもと、潰れる。洗浄ドーム204が押し下げられると、洗浄ドーム内の圧力は上昇し、補充弁236が閉位置に保持される。洗浄ドーム204内の圧力は、洗浄弁216の閾値圧力に達するまで上昇し、洗浄弁216の閾値圧力に達した時点で、洗浄弁は開いて、流体の咳またはバーストを下方チャンバ228B内に放出する。潰れたピンチチューブ212は、流体のバーストが受動的流動ポート224を通って流れるのを防ぎ、したがって、流体のバーストは、代わりに上流ポート220を通って流れる。流体のこの上流の「咳」または流れ水は、障害物を脳室カテーテルもしくはシャントシステムの他の上流の構成要素から取り除くか、または、脳室カテーテルの補助流路を開くのに有効となり得る。用語「咳」および「パルス」は、フラッシャによって放出される流体のバーストを指すために、本明細書で互換的に使用される。咳またはパルスは、圧縮性流体もしくは物質、または非圧縮性流体もしくは物質のものであってよい。いったん流体のバーストが放出されると、洗浄弁216は閉位置に戻る。
洗浄動作が完了し、洗浄ドーム204が解放されると、ピンチチューブ212は開いて、下流ポート248への流れを回復させ、洗浄ドームは、その隆起位置へと徐々に戻る。この補充モードの動作中、洗浄弁216は閉じられている。洗浄ドーム204の拡張により、洗浄ドーム内の圧力は、下方チャンバ228B内の圧力より低く低下し、これによって、補充弁236を開かせる圧力差が生じる。下方チャンバ228B内の流体は、次に、補充プレート238に形成された開口部242を通って流れて、洗浄ドーム204を補充することができる。開口部242の断面積は、洗浄ドーム204が補充される速度を制限し、それによって洗浄ドームが拡張する速度を制限するように、比較的小さくされ得る。これによって、有利には、洗浄ドーム204が拡張するときに、洗浄動作中にシャントシステムから流された残骸が、吸い込まれて戻るのを防ぐことができる。いったん洗浄ドーム204が補充されたら、フラッシャ200は、受動的流動モードの動作に戻る。
よって、フラッシャ200は、シャントシステムの脳室側のみを洗浄する、流体の高い圧力の咳の生成および適用を容易にする。ピンチチューブ212は、流体の咳がシャントシステムの排出側を通って移動するのを防ぐ。しかしながら、他の実施形態では、フラッシャ200は、代わりに、またはさらに、システムの排出側を洗浄するように構成され得る。
図3A〜図3Gは、フラッシャ300の例示的な実施形態を示す。フラッシャ300は、概して、洗浄ドーム304を画定する外側シェルまたは本体302を含む。本体302の底面は、本体がシールされるベースプレート306によって閉じられている。洗浄弁組立体308および補充弁組立体310が、本体302内部に配されており、ピンチチューブ312が、洗浄ドーム304の上部の上を延びている。
洗浄弁組立体308は、弁カートリッジ314と、弁本体316と、調節ディスク318と、を含む。弁カートリッジ314は、脳室カテーテルに連結されるか、または流体連通させられるように構成された上流ポート320と、洗浄ドーム304と流体連通させられるように構成された洗浄ポート322と、本体302によって画定された受動的流動内腔326と流体連通させられるように構成された受動的流動ポート324と、を含む。ポート320、322、324はそれぞれ、弁カートリッジ314によって画定された内部チャンバ328と流体連通している。上流ポート320および/または洗浄ポート322は、弁カートリッジ314から半径方向外側に延びる、雄型のかかりの付いた取り付け部品によって画定され得る。かかりの付いた取り付け部品は、有利には、洗浄弁組立体308が、(洗浄ポート322の場合)本体302と、または(上流ポート320の場合)脳室カテーテルもしくは他のシャントシステム構成要素と、連結するのを促進し得る。受動的流動ポート324は、弁カートリッジ314の側壁に形成された開口部によって画定され得る。弁カートリッジ314およびかかりの付いた取り付け部品は、モノリシックな一体的構成要素として形成され得、これは、有利には、上流ポート取り付け部品320に対する高い動作圧力および横方向応力に耐えることができる、強度が高いユニットを提供し得る。干渉が高いかかりの付いた取り付け部品は、漏れなしで高圧動作を可能にするために使用され得、これにより、洗浄圧力が、洗浄弁のみに運ばれ、より正確で再現可能な開口圧力閾値が助長される。いくつかの実施形態では、かかりの付いた取り付け部品は、827.37kPa(120psi)まで耐えるように構成され得る。
弁本体316は、傘型弁、ベルビル型の弁などであってよい。弁本体316は、弁本体が圧縮されるように、チャンバ328の上壁と調節ディスク318との間に、締まりばめで挟まれる。弁本体316は、実質的に凹状の上面を画定し、これは、正常動作中に上流ポート320および受動的流動ポート324から洗浄ポート322を封鎖するように、チャンバ328の上壁と液密シールを形成する。十分な圧力が弁本体316の上面に加えられると、弁本体は、チャンバ328の上壁から離れて変形し、洗浄ポート322と上流ポート320との間、および洗浄ポートと受動的流動ポート324との間の流体連通を可能にする。弁本体316が開く閾値圧力は、調節ディスク318によって弁本体に及ぼされる圧力を調節することによって、無限に調節され得る。例示された実施形態では、調節ディスク318は、カートリッジ314にねじで取り付けられ、ディスクを第1の方向に回転させると、弁本体316の圧縮が増大して閾値圧力が上昇し、ディスクを第2の反対方向に回転させると、弁本体の圧縮が低減して閾値圧力が下がる。弁本体316の圧縮を調節する他の手段が代わりに、または追加して使用され得ることが、認識されるであろう。駆動インターフェース330が、駆動ツールによるディスクの回転を容易にするために調節ディスク318の底面に形成され得る。例示された実施形態では、駆動インターフェース330は、駆動ツールの対応する第1および第2のピンを受容するように構成された、第1および第2の向かい合った円筒形凹部を含む。凹部の配置は、ディスク318の回転が容易に可視化され、再現可能かつ制御された形で実行されることを可能にし得る。調節ディスク318は、接着剤(例えば、医療グレードのシアノアクリレートなど)を用いて、処理中に調節され、所望の位置にロックされ得る。例えば接着剤を用いてねじを固着することによって、ディスク318を定位置にロックすると、有利には弁の閾値圧力を所望のレベルでしっかりと維持することができる。
弁本体316がチャンバ328の上壁に接してシールされると、流体は、上流ポート320からチャンバ内へ、閉じた弁本体の外側の周りで、そして受動的流動ポート324内へと流れることができる。
洗浄弁組立体308は、フラッシャ300の本体302に画定されたキャビティ332内部に位置づけられ得、上流ポート320は、本体の側壁を通って突出し、洗浄ポート322は、キャビティを洗浄ドーム304につなぐ通路334内に延びる。洗浄弁組立体308が本体302内に配されると、受動的流動ポート324は、本体に画定された受動的流動チャネル326と整列する。
補充弁組立体310は、補充弁336と、補充プレート338と、を含む。補充プレート338は、本体302の洗浄ドーム304の下に取り付けられている。受動的流動チャネル340は、補充プレート338を通って延び、一端部が、本体302の受動的流動チャネル326と、他端部がピンチチューブ312と流体連通している。補充弁336は、例えば洗浄動作が実行された後で洗浄ドームを補充するために、受動的流動チャネル340を洗浄ドーム304の内部と、選択的に流体連通させるように動作可能である。例示された実施形態では、補充弁336は、弁軸および弁頭を含む傘型弁である。軸は、補充プレート338に形成された弁ガイド内部に取り付けられる。複数の開口部342が、プレート338の、弁ガイドの外周の周りに形成される。補充弁336が閉じられると、弁頭は、複数の開口部342を覆い、受動的流動チャネル340と洗浄ドーム304との間の流体連通を防ぐ。補充弁336が開くと、弁頭は、流体が受動的流動チャネル340と洗浄ドーム304との間を流れることができるように、開口部342から持ち上げられる。
おそらくは図3Cで最もよく示されているように、補充弁336は、洗浄ドーム304の下に配され、弁が開閉する際に沿う軸A1が、洗浄ドームが作動される際に沿う軸A2と実質的に平行になるように向けられる。言い換えれば、作動力が洗浄動作中に洗浄ドーム304に加えられると、作動力の主要な成分が、弁の閉じる方向と同じ方向に作用する。また、補充弁336と洗浄ドーム304が積み重なる性質により、洗浄ドーム内の圧力は、補充弁に直接作用することができ、洗浄ドームが作動されたときに補充弁が閉じるのを確実にするのに役立つ。この積み重ねられた配置は、フラッシャ300の全体的な長さおよび外形も低減させる。
補充プレート338は、剛性であるか、半剛性であるか、または可撓性であってよい。補充プレート338は、本体302と機械的に噛み合って、高い動作圧力に耐えることのできる頑丈な接続部を提供することができる。図示のとおり、補充プレート338は、ディスク形状であってよく、側壁を含み得、側壁は、プレートの外周の周りを延び、半径方向外側に、かつ軸方向上向きに突出して、リップ344を画定し、リップ344は、本体302に形成された、対応する環状凹部またはアンダーカット346内部に受容される。本体302は、本体が組み立て中に補充プレート338のリップ344の上に広がることができるように、可撓性材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、本体302は、シリコーンから成型され、シリコーンRTVまたは他の接着剤を用いて補充プレート338に接着される。ベースプレート306は、同様に、シリコーンRTVなどを用いて、本体302および/または補充プレート338に、接着され得る。ベースプレート306は、シリコーンから形成され得、ポリエステル補強メッシュを含み得る。
ピンチチューブ312は、洗浄動作中にシャントシステムの排出側を封鎖する、弁のない手段を提供するように構成され得る。ピンチチューブ312は、本体302から、洗浄ドーム304の上部を横切って、連結部内に延び、この連結部において、(例えば、図示のとおり、ドレーンチューブ350を介して)ドレーンカテーテル、シャント弁、または他の下流の装置に連結されるか、またはこれと流体連通させられるように構成された、下流ポート348と流体連通させられる。ピンチチューブ312は、ユーザが洗浄ドーム304を作動させるとユーザによって自然に圧縮されるように位置づけられ得る。よって、フラッシャ300は、1つの途切れのない接触エリアで加えられる1つのユーザの動きが、システムの排出側を封鎖し、かつ洗浄ドームを作動させることを可能にする。いくつかの実施形態では、ピンチチューブ312は、洗浄動作が行われたときにピンチチューブが封鎖される可能性を高めるように、洗浄ドーム304より容易に変形可能であってよい。例えば、ピンチチューブ312は、洗浄ドーム304を形成するのに使用される材料より低いデュロメーターを有する材料から形成され得る。例示的な実施形態では、ピンチチューブ312は、30デュロメーターのシリコーンから形成され、洗浄ドーム304は、70デュロメーターのシリコーンから形成される。
図3Fおよび図3Gに示すように、フラッシャ300は、実質的にT字型の構成を利用し、この構成では、フラッシャ本体302の長さ方向軸は、上流ポート320の長さ方向軸およびドレーンチューブ350の長さ方向軸に垂直に延びる。これにより、有利には、フラッシャ300は、アンカーとシャント弁との間の距離を増やすことなく、既存のシャントシステムと共に使用されることが可能となり得る。よって、T字型の構成は、シャントシステム全体に長さを足す必要性を低減させるか、または排除することができ、フラッシャ300が、典型的にはシャントシステムを植え込む際に使用される穿頭孔の上で切開部により近接して位置づけられることを可能にし得る。
フラッシャ300は、受動的流動モード、洗浄モード、および補充モードで動作可能であってよい。
受動的流動モードの動作中、洗浄弁316および補充弁336はいずれも閉じている。脳室カテーテルからの流体は、上流ポート320を介して弁カートリッジ314に流れ込む。流体は、閉じた弁本体316の周りを流れて、弁カートリッジ314の受動的流動ポート324に入る。そこから、流体は、本体302の受動的流動チャネル326を通り、補充プレート338の受動的流動チャネル340を通って流れ、閉じた補充弁336を通り過ぎる。流体は、次に、ピンチチューブ312を通って、ドレーンチューブ350に流れ込み、その後、シャント弁、ドレーンカテーテル、またはシャントシステムの他の下流の構成要素に入る。
ユーザは、ドームを潰すかまたは圧縮するように、(例えば、患者の皮膚を通じてドームに下向きの指の圧力を及ぼすことにより)洗浄ドーム304の上部に圧力を加えることによって、洗浄動作を開始することができる。洗浄モードの動作中、ピンチチューブ312は、ドレーンチューブ350およびシャントシステムの下流の構成要素への流体連通を止めるため、ユーザにより圧力が加えられている状態のもと、潰れる。洗浄ドーム304が押し下げられると、洗浄ドーム内の圧力は上昇し、補充弁336が閉位置に保持される。洗浄ドーム304内の圧力は、洗浄弁316の閾値圧力に達するまで上昇し、洗浄弁316の閾値圧力に達した時点で、洗浄弁は、開いて、流体の咳またはバーストを弁カートリッジ314内に放出する。潰れたピンチチューブ312は、流体のバーストが受動的流動チャネル326、340を通って流れるのを防ぎ、したがって、流体のバーストは、代わりに上流ポート320を通って流れる。流体のこの上流の「咳」または流れ水は、障害物を脳室カテーテルもしくはシャントシステムの他の上流の構成要素から取り除くか、または、以下でさらに説明するような補助流路を開くのに有効となり得る。いったん流体のバーストが放出されると、洗浄弁316は閉位置に戻る。
洗浄動作が完了し、洗浄ドーム304が解放されると、ピンチチューブ312は開いて、下流ポート348への流れを回復させ、洗浄ドームは、その隆起位置へと徐々に戻る。この補充モードの動作中、洗浄弁316は閉じられている。洗浄ドーム304の拡張により、洗浄ドーム内の圧力は、受動的流動チャネル340内の圧力より低く低下し、これによって、補充弁336を開かせる圧力差が生じる。受動的流動チャネル340を通って流れる流体は、次に、補充プレート338に形成された開口部342を通って流れて、洗浄ドーム304を補充することができる。開口部342の断面積は、洗浄ドーム304が補充される速度を制限し、したがって洗浄ドームが拡張する速度を制限するように、比較的小さくされ得る。これによって、有利には、洗浄ドーム304が拡張するときに、洗浄動作中にシャントシステムから流された残骸が、吸い込まれて戻るのを防ぐことができる。いったん洗浄ドーム304が補充されたら、フラッシャ300は、受動的流動モードの動作に戻る。
よって、フラッシャ300は、シャントシステムの脳室側のみを洗浄する、流体の高い圧力の咳の生成および適用を容易にする。ピンチチューブ312は、流体の咳がシャントシステムの排出側を通って移動するのを防ぐ。しかしながら、他の実施形態では、フラッシャ300は、代わりに、またはさらに、システムの排出側を洗浄するように構成され得る。
図4A〜図4Eは、シャントシステムと共に(例えば、前述したシャントシステム100と共に)使用され得る、カテーテル400の例示的な実施形態を示す。カテーテル400は、患者の脳室内部に配されるように構成されたカテーテルの遠位先端部に形成された、複数の入口穴を含む。単一内腔で単一先端部のカテーテルが図示されるが、カテーテルはマルチルーメンカテーテルおよび/または多先端部カテーテル(multi-tip catheter)であってもよいことが、認識されるであろう。例えば、カテーテルは、カテーテルの全長を延びる2つの独立した内腔を備える、デュアルルーメンカテーテルであってよい。さらなる例として、カテーテルは、遠位端部に第1および第2の先端部を有する、スプリットチップカテーテルであってもよく、第1および第2の先端部は、まとまって、カテーテルの残部を通って延びる単一の内腔になる。
複数の入口穴は、経路を形成する1つ以上の主要穴402を含み、この経路を通って、カテーテル400外部の流体が、カテーテルの内側内腔に入ることができる。複数の入口穴は、1つ以上の補助穴404も含み、補助穴404は、カテーテル400外部の流体が、補助穴を通ってカテーテルの内側内腔に入ることができないように、最初はブロックされている。むしろ、流体は、補助穴404が(例えば、本明細書に開示するフラッシャのうちの1つの洗浄動作によって)開かれた後で、補助穴404を通過することができるに過ぎない。補助穴404は、膜406によって最初ブロックされている。いくつかの実施形態では、膜406は、カテーテル400の外面上に配され得る。膜406は、シリコーンなどの、さまざまな植え込み可能で生体適合性の材料から形成され得る。膜406は、張力を受けて、開口部404を横切って広がり、カテーテル400に取り付けられ、膜が貫通されると、裂け目が生じ、裂け目の両側は下にある穴をよける。膜406は、さまざまな方向または向きで、補助穴404の上に広がってよく、これにより、膜が破れたときにできる裂け目が、何らかの方向性を有する(すなわち、特定の方向に向く開口部を画定する)ことができる。広がった膜406は、さまざまな方法でカテーテル400に取り付けられ得る。例えば、膜406は、ヒートパンチ(heat punch)を用いてカテーテル400に熱溶接されるか、膜およびカテーテルの周りに配されたOリングを用いてカテーテルに機械的に連結されるか、または、カテーテル内もしくは上に成型され得る。いくつかの実施形態では、複数の補助穴が設けられてよく、これらはそれぞれ、異なる方向に広がった膜を有する。膜の厚さ、膜に加えられる張力の程度、および膜が形成される材料は、膜を裂くのに必要とされる力を制御するように選択され得る。いくつかの実施形態では、膜は、約34.47kPa〜約103.42kPa(約5psi〜約15psi)の開口圧力でバーストするように構成され得る。いくつかの実施形態では、膜は、シリコーンから形成され、約0.0254mm(約0.001インチ)の厚さを有する。
カテーテル400は、膜の上に配された補剛スリーブ401を含み得る。補剛スリーブ401は、補助穴404と整列した開口部403を含み得、補剛スリーブおよびカテーテルが連続した滑らかな外側表面を画定するように、カテーテルの凹んだ部分405に位置付けられ得る。補剛スリーブ401は、有利には、カテーテル400が、洗浄咳の圧力下で曲がったり膨らんだりするのを防ぐと同時に、咳の圧力を膜406に集中させることができる。カテーテル400は、カテーテルの遠位終端部をシールする、弾丸先端部型プラグ409を含むこともできる。
いくつかの実施形態では、カテーテル400は、所望の内径および外径を有するカテーテル主要本体407を形成するためにシリコーンチューブを押し出し成形することによって、製造され得る。このチューブは、次に、所望の長さに切断され得る。補剛スリーブ401の凹部405を含む、カテーテルの遠位部分411が、次に、シリコーンオーバーモールドプロセスを用いてチューブの一端部上に形成され得る。主要穴402および補助穴404は、後で別個の穿孔ステップにおいてこの遠位部分411に加えられ得る。いったん補助穴404が形成されたら、シリコーン膜406は、開口部を覆って成型され得る。あるいは、膜406および膜406の下に画定された補助穴404は、シリコーンまたは他の材料から形成された1つのモノリシックな連続した部分としてそれらを成型することによって、同時に形成され得る。言い換えれば、補助穴404は、最初は、非全層(non-full-thickness)の穴または止まり穴として形成され得、残りの厚さが膜406を画定する。補剛スリーブ401は、PEEK押し出しから形成され得、レーザー切断プロセスを使用して、窓403を補剛スリーブに形成することができる。補剛スリーブ401は、膜406の上に位置づけられ、RTVシリコーンなどを用いて所定の場所に接着され得る。遠位プラグ409が、別個のシリコーン構成要素として成型され、その後、RTVシリコーンなどを用いてカテーテルの遠位端部にシールされ得る。
カテーテル400の任意の1つ以上の構成要素が、放射線不透過性材料から形成され得るか、またはその中に放射線不透過性材料が埋め込まれるか、もしくは染み込んで、さまざまな撮像技術を用いた可視化を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、硫酸バリウムまたは他の放射線不透過性材料が、カテーテルの遠位部分411、カテーテルの主要本体407、補剛スリーブ401、膜406、および/または遠位先端部409へと成型される。
カテーテル400は、CT、X線、または他の撮像技術を用いて膜406が開いているかどうか判断するのを容易にするため、さまざまな特徴部を含み得る。例えば、放射線不透過性材料の薄いリボンが膜上に印刷され得る。膜が開くと、植え込まれたカテーテルのX線画像は、材料のリボンが、引き離されているか、または分離されているのを示すことができる。リボンは、ナノテクノロジーを用いて超薄層で膜上に堆積または印刷され得る。リボンは、長さ方向に、横方向に、対角線上に、または補助開口部を横切る任意の他の1つもしくは複数の方向に延びてよく、また、マトリックスまたは任意の他のパターンで形成され得る。
使用中、カテーテル400は、カテーテルの遠位先端部が患者の脳室に配された状態で、患者に植え込まれる。流体は、カテーテルの主要穴402に入り、カテーテルの内側内腔を通って、シャントシステムの下流部分(例えば、フラッシャ、弁、および/またはドレーンカテーテル)まで流れる。主要穴402が(例えば図4Cに示すように)詰まったり塞がれたりすると、またはユーザが所望する任意の他の時間に、フラッシャは、カテーテルの内側内腔を通じて、流体の加圧咳を送達するよう作動され得る。流体の咳は、(例えば、図4Dに示すように)障害物408を詰まった主要穴402から除去し、かつ/または、(例えば、図4Eに示すように)1つ以上の補助穴404を覆う膜406をバーストさせることができる。言い換えれば、カテーテルを洗浄すると、例えば主要流体経路が詰まったり塞がったりしたときに、カテーテル内への二次流体経路を提供するよう、補助入口ポート404が開き得る。
図5は、シャントシステムと共に(例えば、前述したシャントシステム100と共に)使用され得る、例示的なフラッシャ500を示す。図示のとおり、フラッシャ500は、脳室カテーテルに連結されるか、またはこれと流体連通させられるように構成された上流ポート502と、ドレーンカテーテルもしくは他の下流装置と連結されるか、またはこれと流体連通させられるように構成された下流ポート504と、を含み得る。フラッシャ500は、洗浄ドームまたはリザーバ506を含み得、これは、流体を収容することができ、上流ポート502、下流ポート504、またはその両方を通じて流体の咳を流すように作動され得る。フラッシャ500は、流体の咳の放出を制御する洗浄弁508を含み得る。フラッシャ500は、洗浄動作後に洗浄ドーム506の再充填を制御する補充弁510を含み得る。フラッシャ500は、例えば、脳室と患者の排出部位との間での流体の排出を制御するため、シャントシステムを通じた流体の排出を制御する、シャント弁512を含み得る。フラッシャ500は、フラッシャの1つ以上の機能を選択的に起動するか、または停止するのに使用され得る、制御装置514を含み得る。フラッシャ500の構成要素は、ハウジング516内部に収容され得る。
例示されたフラッシャ500は、すべて単一のハウジング516内部に収容された、洗浄ドーム506、洗浄弁508、補充弁510、シャント弁512、および制御装置514を含むが、前記構成要素の1つ以上が、ハウジング516と直接組み立てられるか、またはハウジング516から離れて配され得る、別個のハウジングまたは構造体の中に形成され得ることが、認識されるであろう。さらに、前記構成要素の1つ以上が、全体的に省略され得ることが認識されるであろう。
例示されたフラッシャ500は、内部シャント弁512を含む。シャント弁をフラッシャと一体化することにより、有利には、植え込まれる構成要素の数が減少するか、シャントシステムを使用し取り付ける侵襲性が低減されるか、シャントシステムのコストおよび複雑さが低減されるか、または、以下の説明から認識される他の利点が達成され得る。シャント弁512は、プログラム可能なシャント弁および非侵襲的に調節可能なシャント弁を含む、さまざまな既知の、もしくは市販のシャント弁のいずれかの特徴部であってよいか、またはそのような特徴部を含み得る。
フラッシャ500の1つ以上の機能を選択的に起動するか、または停止するのに使用され得る制御装置514をシステムに組み込むことにより、さらなる利点がもたらされ得る。
いくつかの実施形態では、制御装置514は、洗浄機能の非侵襲的な起動または停止を可能にし得る。例えば、制御装置514は、洗浄弁508を閉位置にロックして、システムを通じたすべての洗浄を止めることができる。これは、例えば、フラッシャの使用を、制御された環境または選択された個人に制限するのに使用され得る。1つのシナリオでは、患者は、臨床医が制御装置514を作動させて洗浄を可能にし得る間、システムを洗浄することを妨げられ得る。
いくつかの実施形態では、制御装置514は、補助流動ポートの機能の非侵襲的な起動または停止を可能にし得る。例えば、制御装置514は、システムのカテーテルの補助流動ポートを開くのに不十分である量まで、洗浄圧力または容積を制限することができる。別の実施例として、制御装置514は、補助流動ポートを洗浄圧力から切り離すために機械的または水圧手段を使用し得る。これは、例えば、補助流動ポートが特に意図される場合にのみ開くことを確実にすると同時に、洗浄動作がカテーテルの主要流動ポートを通じて障害物を除去する試みにおいて実行されることを依然として可能とするために、使用され得る。1つのシナリオでは、患者は、残骸を主要流動ポートから除去するために洗浄動作を自由に実行することができるが、補助流動ポートを開くために洗浄動作を実行することは、制御装置514によって妨げられる。むしろ、制御装置514を調節することができる臨床医または他の個人のみが、補助流動ポートを開くことができる。
いくつかの実施形態では、カテーテルは、分離された第1および第2の流体内腔を含み得、第1の流体内腔は主要流動ポートと連絡しており、第2の流体内腔は補助流動ポートと流体連通している。制御装置514は、洗浄動作によって主要流動ポートが清掃されるのか、または補助流動ポートが開かれるのかを制御するため、どちらの流体内腔が洗浄ドーム506と流体連通させられるかを選択的に切り替えることができる。
いくつかの実施形態では、制御装置514は、結果として生じる流体の咳の圧力および力を制御するために洗浄弁508の開口圧力を調節し得る。制御装置514は、この圧力を、補助流動ポートを開くのに不十分である値に制限し得る。
いくつかの実施形態では、制御装置514は、例えば、洗浄ドーム506の補充を制限するように補充弁510を制御することによって、または、物理的な仕切りを洗浄ドーム506内部で動かすことによって、流れ水の体積を制限して、結果として生じる流体の咳の体積を制限することができる。制御装置514は、この体積を、補助流動ポートを開くのに不十分である値に制限し得る。
いくつかの実施形態では、制御装置514は、洗浄動作を容易にし、かつ/または洗浄の方向性の非侵襲的な制御を可能にすることができる。例えば、制御装置514は、下流の弁を閉じて、上流ポート502のみを通じて流れ水を方向づけるか、または、上流の弁を閉じて、下流ポート504のみを通じて流れ水を方向づけることができる。これにより、ピンチチューブ、および望ましくない方向への流れをブロックする他の構造体が、フラッシャから省略されることが可能となる。
制御装置514はフラッシャ500と一体的に形成されるものとして図示されているが、代わりに、またはさらに別個の構成要素として形成されるか、もしくはカテーテルもしくはシャントシステムの他の構成要素と一体的に形成されることができる。
以下の議論では、前述したタイプの一体化されたシャント弁および/または制御装置を含む、いくつかのフラッシャ、カテーテル、および他の装置が説明される。1つの例示的な装置もしくは実施形態と関連して示されるか、または記載される特徴部は、他の装置もしくは実施形態の特徴部と組み合わせられ得る。
図6は、例示的なフラッシャ600を示す。フラッシャ600は、カートリッジの受動的流動ポートと一致して配された一体化されたシャント弁612も含むことを除いて、前述したフラッシャ200と同様である。シャント弁612は、非侵襲的に調節可能、例えば磁気で調節可能であってよい。シャント弁612は、傘型弁、ボール・スプリング弁(ball-and-spring valve)、一方向圧力制御ダイヤフラム弁などであってよい。シャント弁612は、断定できる開口圧力を備えたスリット弁であってよい。シャント弁612は、カートリッジハウジングの一部に組み込まれ得、それぞれが異なるシャント弁612開口圧力を有する複数のモジュール式カートリッジハウジング部分を備えたキットの一部として提供され得る。所望の開口圧力を有するカートリッジ部分が、キットから選択され、使用前にフラッシャ600に対して組み立てられ得る。
図7は、例示的なフラッシャ700を示す。フラッシャ700は、ドレーンポート704と一致して配された一体化されたシャント弁712も含むことを除いて、前述したフラッシャ200と同様である。シャント弁712は、非侵襲的に調節可能、例えば磁気で調節可能であってよい。シャント弁712は、傘型弁、ボール・スプリング弁、一方向圧力制御ダイヤフラム弁などであってよい。シャント弁712は、断定できる開口圧力を備えたスリット弁であってよい。シャント弁712は、モジュール式ドレーンポートに組み込まれ得、それぞれが異なるシャント弁712の開口圧力を有する複数のモジュール式ドレーンポートを備えたキットの一部として提供され得る。所望の開口圧力を有するドレーンポートが、キットから選択され、使用前にフラッシャ700に対して組み立てられ得る。
図8は、上流または脳室ポート802と、下流またはドレーンポート804と、第1の洗浄ドームまたはリザーバ806Aと、を含む、例示的なフラッシャ800を示す。フラッシャ800は、本明細書に記載するタイプの洗浄弁、補充弁、シャント弁、および/または制御装置を含み得る。例示されたフラッシャ800は、ドレーンポート804と一致したシャント弁812を含む。フラッシャ800は、シャント弁812から下流に配された、システムの排出側を洗浄するための第2の洗浄ドーム806Bを含む。第2の洗浄ドーム806Bの作動により、流体の咳がシステムの排出側を通って押され得る。シャント弁812は、洗浄咳が上流に移動するのを防ぐための逆止弁であってよい。第2の洗浄ドーム806Bは、シャントタップ(shunt tap)として作用し得る。例えば、第2の洗浄ドーム806Bは、システム内に流体を注入するか、またはシステムから流体を抜き出すために、針で貫通可能であってよい。第2の洗浄ドーム806Bは、シャントタップ針の過挿入を防ぐために剛性プレートまたはシールドを含み得る。いくつかの実施形態では、第2の洗浄ドーム806Bは、代わりにシステムの上流側を洗浄するように構成され得るが、洗浄容積または洗浄圧力は、第1の洗浄ドーム806Aより低く、第2の洗浄ドーム806Bを作動させても、脳室カテーテルを通る補助流路は開かない。いくつかの実施形態では、第2の洗浄ドーム806Bにより生成される流れ水の方向は、植え込み時に、または制御が患者の外側から切り替えられた状態で、状況によって制御され得る。
図9は、例示的なフラッシャ900の一部を示す。フラッシャ900は、洗浄弁908に隣接して配された一体的シャント弁912も含むことを除いて、前述したフラッシャ200と同様である。磁気で動くことができるローター918が、洗浄弁908の下に位置づけられ得る。ローター918は、ボール・イン・コーン型の弁(ball-in-cone type valve)924を支持するバネ922への予荷重を調節するために、スピンドル920の周りで回転するように構成され得る。ローター918は、ローターの外周の周りに漸進的に増大する高さを有する段付きまたは傾斜表面を画定し得る。あるいは、またはさらに、ローター918は、ローターの半径がローターの外周の周りで変化するように、段付きまたは傾斜周方向表面を画定し得る。外部磁場が、ローター918に加えられてローターを回し、ローターの特定の部分をバネ922と整列させることができる。ローター918の、より高いかまたは半径方向に大きい部分を、バネ922と整列させると、バネが圧縮されて、ボール924にかかる圧力を増大させ、シャント弁912の開口圧力を増大させ得る。ローター918の、より短いかまたは半径方向に小さい部分を、バネ922と整列させると、バネが緩んで、ボール924にかかる圧力を減少させ、シャント弁912の開口圧力を減少させ得る。シャント弁912は、フラッシャ900の受動的流路を通る流体の流れを制御するために配される。
図10は、例示的なフラッシャ1000を示す。フラッシャ1000は、ピンチチューブがシャントタップ1026として役立ち得ることを除き、前述したフラッシャ200と同様である。針ガード1028が、ピンチチューブと洗浄ドーム1006との間に位置づけられて、シャントタップ針が洗浄ドーム内へ貫通するのを防ぐことができる。針ガード1028は、剛性プレートによって形成され、例えば、PEEKなどのポリマー、またはチタン、ステンレス鋼、もしくはコバルトクロムなどの金属から形成され得る。
図11Aは、上流または脳室ポート1102と、下流またはドレーンポート1104と、洗浄ドームまたはリザーバ1106Aと、を含む、例示的なフラッシャ1100を示す。上流ポート1102は、「Y字型入口」ポートであり、この中で、上流ポートの第1の流体内腔1102Aおよび第2の流体内腔1102Bが洗浄ドーム1106Aに連結される。第1の流体内腔1102Aおよび第2の流体内腔1102Bは、フラッシャ1100のハウジングの中または脳室カテーテルの中で、結合して単一の内腔となり得る。
第1の弁1130Aが、第1の流体内腔1102Aと洗浄ドーム1106Aとの間の流体連通を制御し、通常開いているが、洗浄ドームが押されると閉じる。第2の弁1130Bが、第2の流体内腔1102Bと洗浄ドーム1106Aとの間の流体連通を制御し、通常閉じているが、洗浄ドームが押されると開く。第3の弁1130Cが、洗浄ドーム1106Aとフラッシャの下流部分との間の流体連通を制御し、通常開いているが、洗浄ドームが押されると閉じる。フラッシャ1100の下流部分は、シャントタップドーム1106Bと、シャント弁1112と、を含み得る。
動作中、洗浄ドーム1106Aが押されていない場合、第1の弁1130Aおよび第3の弁1130Cは開き、流体が、脳室から、第1の流体内腔1102Aを通り、洗浄ドーム1106A(適用可能であれば洗浄ドームを補充する)を通り、シャントタップドーム1106B(適用可能であればシャントタップドームを補充する)を通り、シャント弁1112に対して流れ、シャント弁1112は、脳室内の圧力を制御するため、ドレーンポート1104を通じて流体を排出するように選択的に開く。洗浄ドーム1106Aが押されると、第1の弁1130Aおよび第3の弁1130Cは閉じ、第2の弁1130Bが開く。したがって、流体の洗浄咳は、洗浄ドーム1106Aから、第2の弁1130Bを通り、第2の流体内腔1102Bを通って流れ、システムの上流側を洗浄する。封鎖された第3の弁1130Cは、流れ水がシステムの排出側を通って流れるのを防ぐ。
図11Bは、フラッシャ1100の第2の弁1130Bのために使用され得る例示的な弁1130を示す。弁1130は、圧縮性材料の壁に形成されたスリットによって画定され得る。いくつかの実施形態では、この壁は、シリコーンなどの生体適合性エラストマーから形成され得る。スリットは、その中を通る流体の流れを防ぐために図11Bの上部に示すように閉じられた静止状態を有し得る。スリットは、洗浄ドーム1106Aが押されたときに壁に加えられる力と平行である主軸を有し得る。この力は、壁を変形させて、スリットを、図11Bの下部に示すように開かせて、スリットを通って流体を流れさせるのに有効となり得る。よって、例示された弁1130は、通常閉じているが、押されると開く。
図11Cは、フラッシャ1100の第1の弁1130Aおよび第3の弁1130Cのために使用され得る例示的な弁1130’を示す。弁1130’は、圧縮性材料の壁に形成されたスリットによって画定され得る。いくつかの実施形態では、この壁は、シリコーンなどの生体適合性エラストマーから形成され得る。スリットは、その中を通る流体の流れを可能にするために図11Cの上部に示すように開いた静止状態を有し得る。スリットは、洗浄ドーム1106Aが押されたときに壁に加えられる力と垂直である主軸を有し得る。この力は、壁を変形させて、スリットを、図11Cの底部に示すように閉じさせて、スリットを通る流体の流れをブロックするのに有効となり得る。よって、例示された弁1130’は、通常開いているが、押されると閉じる。
図12A〜図12Bは、上流または脳室ポート1202と、下流またはドレーンポート1204と、第1の逆行洗浄ドームまたはリザーバ1206Aと、第2の順行洗浄ドームまたはリザーバ1206Bと、を含む、例示的なフラッシャ1200を示す。洗浄ドームのうちのいずれかは、シャントタップとして役立つこともできる。上流ポート1202は、「Y字型入口」ポートであり、この中で、上流ポートの第1の流体内腔1202Aおよび第2の流体内腔1202Bが第1の洗浄ドーム1206Aに連結される。第1の流体内腔1202Aおよび第2の流体内腔1202Bは、フラッシャ1200のハウジングの中または脳室カテーテルの中で、結合して単一の内腔となり得る。下流ポート1204は、「Y字型出口」ポートであり、この中で、下流ポートの第1の流体内腔1204Aおよび第2の流体内腔1204Bが第2の洗浄ドーム1206Bに連結される。第1の流体内腔1204Aおよび第2の流体内腔1204Bは、フラッシャ1200のハウジングの中またはドレーンカテーテルの中で、結合して単一の内腔となり得る。
第1の弁1230Aが、第1の流体内腔1202Aと第1の洗浄ドーム1206Aとの間の流体連通を制御し、通常開いているが、第1の洗浄ドームが押されると閉じる。第2の弁1230Bが、第2の流体内腔1202Bと第1の洗浄ドーム1206Aとの間の流体連通を制御し、通常閉じているが、第1の洗浄ドームが押されると開く。第3の弁1230Cが、第1の洗浄ドーム1206Aと第2の洗浄ドーム1206Bとの間の流体連通を制御し、通常開いているが、第1の洗浄ドームまたは第2の洗浄ドームが押されると閉じる。第4の弁1230Dが、第2の洗浄ドーム1206Bと第1の流体内腔1204Aとの間の流体連通を制御し、通常閉じているが、第2の洗浄ドームが押されると開く。シャント弁1212が、第2の流体内腔1204Bと一致して配されている。
動作中、洗浄ドーム1206A、1206Bのいずれも押されていない場合、第1の弁1230Aおよび第3の弁1230Cは開き、流体が、脳室から、第1の流体内腔1202Aを通り、第1の洗浄ドーム1206A(適用可能であればドームを補充する)を通り、第2の洗浄ドーム1206B(適用可能であればドームを補充する)を通り、シャント弁1212に対して流れ、シャント弁1212は、脳室内の圧力を制御するため、ドレーンポート1204を通じて流体を排出するように選択的に開く。第4の弁1230Dは、ドレーンポート1204の第1の流体内腔1204Aを通る受動的な流れを防ぐために閉じられる。
第1の洗浄ドーム1206Aが押されると、第1の弁1230Aおよび第3の弁1230Cは閉じ、第2の弁1230Bが開く。したがって、流体の洗浄咳は、第1の洗浄ドーム1206Aから、第2の弁1230Bを通り、上流ポート1202の第2の流体内腔1202Bを通って流れ、システムの上流側を洗浄する。封鎖された第3の弁1230Cは、流れ水がシステムの排出側を通って流れるのを防ぐ。
第2の洗浄ドーム1206Bが押されると、第3の弁1230Cは閉じ、第4の弁1230Dが開く。したがって、流体の洗浄咳は、第2の洗浄ドーム1206Bから、第4の弁1230Dを通り、下流ポート1204の第1の流体内腔1204Aを通って流れ、システムの下流側を洗浄する。第4の弁1230Dは、流体の流れ水が、洗浄動作中に開いていても開いていなくてもよいシャント弁1212をそれることを可能にする。封鎖された第3の弁1230Cは、流れ水がシステムの上流側を通って流れるのを防ぐ。
フラッシャ1200の弁は、さまざまな他の弁のタイプのいずれかの、前述したタイプのスリット弁であってよい。いくつかの実施形態では、第3の弁1230Cは、省略され得、洗浄ドーム1206A、1206Bは、単一のドームに一体化され得る。したがって、組み合わせられたドームを押すと、システムの上流側および下流側の両方が洗浄される。
図13は、上流または脳室ポート1302と、下流またはドレーンポート1304と、洗浄ドームまたはリザーバ1306Aと、シャント弁1312を中に有するシャントタップドームまたはリザーバ1306Bと、を含む、例示的なフラッシャ1300を示す。シャントタップドーム1306Bは、貫通可能であってよく、洗浄ドーム1306Aは、非貫通可能であってよい。洗浄ドーム1306Aおよびシャントタップドーム1306Bは、これらの間の流体連通を制御するように構成された制御弁1314によって接続され得る。弁1314は、通常閉じていてよいが、洗浄ドーム1306Aが押されると開くように構成され得る。前述したタイプのスリット弁またはさまざまな他の弁のタイプのいずれかを使用することができる。動作中、洗浄ドーム1306Aが押されていない場合、制御弁1314は閉じ、流体は、シャント弁1312が患者の脳室圧力を調整するよう流れを制御した状態で、上流ポート1302から下流ポート1304へ流れる。洗浄ドーム1306Aが押されると、制御弁1314は開いて、流体の咳がシステムの上流側および下流側を洗浄することを可能にする。
シャントタップドームまたはリザーバが、本明細書に記載するシャントシステムのいずれかに組み込まれ得る。例えば、図14Aに示すように、リッカム式リザーバまたは穿頭孔ドーム1432が、フラッシャ/シャント弁1400と脳室カテーテル1401との間にインライン式に配され得、また、シャントタッピングのために使用され得る。図14Bに示すように、シャントタップドーム1432’は、フラッシャハウジング1400’に直接嵌合され得るか、または、フラッシャハウジングと一体的に形成され得る。
図15A〜図15Bは、上流または脳室ポート1502と、下流またはドレーンポート1504と、第1の洗浄ドームまたはリザーバ1506Aおよび第2のシャントタップドームまたはリザーバ1506Bを含むハウジングと、を含む、例示的なフラッシャ1500を示す。ドームのいずれも、シャントタップドームとして役立ち得、前述したタイプの針ガードを含み得る。図15Bに示すように、脳室ポート1502(およびそれに連結された脳室カテーテル1501)は、フラッシャハウジングに対して、またドレーンポート1504に対して、垂直に向けられてよい。これにより、フラッシャ1500は患者の頭蓋内の穿頭孔上に位置づけられ、穿頭孔を通って脳内に下降する脳室カテーテル1501と、皮膚の下の頭蓋表面に沿って延びるドレーンカテーテルとの間に単純な90°の移行部を提供することができる。
ドレーンポート1504は、調節可能なシャント弁および/またはオクルダー1512によって第2のドーム1506Bに接続される。オクルダー1512は、第2のドーム1506Bとドレーンポート1504との間の流体連通を断ち切るために、例えば、患者の皮膚を通じてオクルダーに手で指の圧力が加えられることによって、または、シャント弁の圧力閾値を非常に高い設定まで増大させることによって、作動され得る。オクルダー1512が静止状態にあり、これに力が加えられていないとき、ドレーンポート1504は、第2のドーム1506Bと流体連通している。本明細書に記載するシャント弁のいずれも、シャント弁/オクルダー1512のために使用され得る。
第2のドーム1506Bは、補充弁1510によって第1のドーム1506Aに接続される。補充弁1510により、第2のドーム1506Bから第1のドーム1506Aへの流体の一方向流動が可能となり、例えば洗浄動作が実行された後で、第1のドームを補充することができる。本明細書に記載する補充弁のいずれも、補充弁1510のために使用され得る。
第1のドーム1506Aは、洗浄弁1508を介して脳室ポート1502と選択的に流体連通する。本明細書に開示する洗浄弁のいずれも、洗浄弁1508のために使用され得る。力が洗浄ドーム1506Aに加えられていない場合、洗浄弁1508は閉じて、洗浄ドーム1506Aと脳室ポート1502との間の流体連通を中断させる。洗浄ドーム1506Aが押され、閾値開口圧力に達している場合、洗浄弁1508は開いて、洗浄ドーム1506Aと脳室ポート1502との間に流体連通を確立する。
制御弁1514が、第2のドーム1506Bと脳室ポート1502との間の流体連通を制御する。制御弁1514は、遠隔的に、または非侵襲的に作動され得る。例えば、制御弁1514は、磁気制御弁であってよい。
フラッシャ1500は、いくつかの異なるモードで動作し得る。
制限動作モードでは、ドーム1506A、1506Bに力が加えられていないときに、制御弁1514は開いて、受動的な流れが生じる。受動的な動作では、流体が、脳室から、脳室ポート1502を通って、洗浄弁1508の周りを流れ、開いた制御弁1514を通り、第2のドーム1506Bを通り、シャント弁/オクルダー1512に対して流れ、シャント弁/オクルダー1512は、脳室圧力を調整するためにドレーンポート1504を通る後続の流れを制御する。受動的な流れは、第2のドーム1506Bを補充し(補充が必要な場合)、補充弁1510を通って流れて第1のドーム1506Aを補充する(補充が必要な場合)。
第1の洗浄ドーム1506Aが制限動作モードで押し下げられると、洗浄咳が、抵抗の最も小さい経路をたどり、障害物を脳室カテーテル1501の主要流動ポートから除去するか、ドレーンポート1504を通って流す。典型的には、これらの経路のいずれも、脳室カテーテル1501の補助流動ポートを開くのに必要とされるより低い抵抗を提供する。したがって、制限動作モードでは、ユーザは、補助流動ポートを開くのを妨げられる。
非制限動作モードでは、制御弁1514は閉じられる。制御弁1514が閉じた状態で、システムの排出側は、ブロックされ、洗浄ドーム1506Aを押すと、流体の咳がシステムの脳室側のみを通って方向づけられる。したがって、流れ水は、障害物を脳室カテーテルの主要流動ポートから除去するか、脳室カテーテルの補助ポートを開くか、またはこの両方を行うのに有効である。よって、非制限動作モードでは、ユーザは、補助流動ポートを開くことができる。
制御弁1514が閉じられると、第2のドーム1506Bおよびオクルダー1512は、洗浄咳の強度を高めるのに使用され得る。オクルダー1512を作動させてドレーンポート1504を通る流れをブロックし、第2のドーム1506Bを押すことによって、第1のドーム1506A内の圧力が高められて、第1のドーム1506Aをプリチャージすることができる。その結果、洗浄ドーム1506A内の初期圧力が上昇し、その後、洗浄ドーム1506Aを押すと、その圧力がさらに高まって、高い強度の流体の咳を生成する。よって、ユーザは、第2のドーム1506Bを押すかまたはオクルダー1512を閉じることなく、第1のドーム1506Aを押すことによって、低いレベルの洗浄を適用し得る。ユーザは、第1のドーム1506Aを押す前に、オクルダー1512を閉じ、第2のドーム1506Bを押すことによって、高いレベルの洗浄を適用し得る。
制御弁1514が閉じられ、洗浄動作が実行されると、閉じた制御弁により、洗浄ドーム1506Aがシステムの脳室側から補充されるのを防ぐ。よって、洗浄ドーム1506Aは、洗浄動作後、空のままであってよい。典型的には、ユーザは、患者の皮膚を通じてドームに触ってみることによって、洗浄ドーム1506Aが空であることを識別することができ、そのため、この動作モードは、空のドームが観察されたときに洗浄動作が実行されたという確信をユーザに与えることができる。いくつかの実施形態では、後続の洗浄動作は、制御弁1514が開いてドーム1506Aが補充されるのを可能にするまで、実行することができない。これは、単一の洗浄動作のみが一度に行われることをユーザが確実し、また、実行されている洗浄動作の数の経過を追うのを容易にするのに役立ち得る。
図15Cは、脳室ポート1502と第2のドーム1506Bとの間に流体連通経路を提供する第1の洗浄ドーム1506A上に配されたピンチチューブ1534を含むことを除いて、前述したフラッシャ1500と同様であるフラッシャ1500’を示す。ピンチチューブ1534により、制御弁1514が閉じてもフラッシャを通じて受動的な流れが起こることが可能となる。ピンチチューブ1534は、第1のドーム1506Aが押し下げられるとシステムの排出側をブロックするように潰れ、制御弁1514が閉じている間に実行される洗浄動作は、システムの脳室側のみを通って流れるのに依然として有効である。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、二重洗浄機能を含み得る。フラッシャは、圧力P1を有する第1の流れ水、およびP1より大きい圧力P2を有する第2の流れ水を放出するように構成され得る。あるいは、またはさらに、第1の流れ水は、体積V1を有し得、第2の流れ水は、V1より大きい体積V2を有し得る。第1の流れ水は、残骸をカテーテルの主要流動ポートから除去するのに十分であるが、カテーテルの補助流動ポートを開くのに不十分であってよい。第2の流れ水は、カテーテルを通る補助流動ポートを開くのに十分であってよい。システムは、例えば、患者が第1の流れ水を実行することを可能にするが、第2の流れ水の使用を臨床医に制限するように、第2の流れ水の使用を制限する特徴部を含み得る。一実施例では、第1の流れ水は、0.25mLの体積と68.95kPa(10psi)の圧力を有し得、第2の流れ水は、0.5mLの体積と206.84kPa(30psi)の圧力を有し得る。
図16A〜図16Dは、二重洗浄機能を有するフラッシャを示す。フラッシャ1600は、第1の制御弁1612Aによって分離される第1の洗浄ドーム1606Aおよび第2の洗浄ドーム1606Bを含む。洗浄ドーム1606A、1606Bは、例えば図16Aに示すように垂直に積み重ねられてよく、または、例えば図16Bに示すように並んで位置づけられ得る。第1の洗浄ドーム1606Aは、第2の制御弁1612Bによって脳室ポート1602に接続され得る。第2の洗浄ドーム1606Bは、洗浄弁1608によって脳室ポート1602に接続される。フラッシャ1600は、洗浄ドーム1606A、1606Bが押されたときにドレーンポート1604をブロックするように、図示のとおりピンチチューブを含み得る。フラッシャ1600は、単一の連続的な接触エリアでフラッシャの上面を押すことが、ピンチチューブおよび洗浄ドーム1606A、1606Bの両方を潰すのに有効となるように、構成され得る。
第1の制御弁1612Aおよび第2の制御弁1612Bは、非侵襲的に開かれたり閉じられたりしてよい。図16Dは、回転可能な磁気ディスクを含む、例示的な弁を示す。外部磁場を弁に加えると、ディスクが回転して、弁が開くか、または閉じることができる。非侵襲的に調節可能なさまざまな他の弁が、代わりに、またはさらに使用され得る。
フラッシャ1600は、第1の制御弁1612Aが閉じて第2の制御弁1612Bが開く、制限動作モードで動作可能である。制限動作モードでは、フラッシャ1600を押すと、第1のドーム1606Aが潰れる。第1の洗浄ドーム1606A内の流体は、高圧の咳を生成することなく、開いた第2の制御弁1612Bを通って脳室ポート1602まで逃げる。フラッシャ1600を押すと、第2のドーム1606Bも潰れ、最終的に、洗浄弁1608が開いて、脳室ポート1602を通じて流体の高圧の咳が放出される。第1の制御弁1612Aが閉じているので、第1の洗浄ドーム1606Aの流体は、流体の咳には含まれず、洗浄動作の圧力または体積に寄与しない。したがって、洗浄動作は、前述したタイプの第1の流れ水(例えば、圧力および/または体積が減少した流れ水)である。
フラッシャ1600は、第1の制御弁1612Aが開き、第2の制御弁1612Bが閉じる、非制限動作モードでも動作可能である。非制限動作モードでは、フラッシャ1600を押すと、第1のドーム1606Aが潰れる。第1の洗浄ドーム1606A内の流体は、閉じた第2の制御弁1612Bを通って逃げることができず、代わりに、開いた第1の制御弁1612Aを通って流れて、第2の洗浄ドーム1606Bの流体と組み合わせられる。フラッシャ1600を押すと、第2のドーム1606Bも潰れ、最終的に、洗浄弁1608が開いて、脳室ポート1602を通じて流体の高圧の咳が放出される。結果として得られる流体の咳は、第1の洗浄ドーム1606Aおよび第2の洗浄ドーム1606Bの両方からの流体を含む。したがって、洗浄動作は、前述したタイプの第2の流れ水(例えば、圧力および/または体積が増大した流れ水)である。
図17A〜図17Bは、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル1701を示す。カテーテル1701は、1つ以上の主要流動ポート1703と、1つ以上の補助流動ポート1705と、を含む。補助流動ポート1705は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート1703が詰まったときに、カテーテル1701を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。補助流動ポート1705は、これに非侵襲的な体外入力が加えられるのに応じて、開くように構成され得る。例えば、補助流動ポート1705の周縁部は、カテーテルの側壁に埋め込まれるか、または連結された形状記憶フレーム1707によって画定され得る。形状記憶フレーム1707は、最初は、図17Aに示すように保持されて、補助流動ポート1705を閉じた状態に維持することができる。形状記憶フレーム1707は、図17Bに示すように、補助流動ポート1705が開いている静止状態に形状記憶フレームを戻すように解放され得る。形状記憶フレーム1707は、フレームを閉じた状態に保持する金属クリップを溶かしてフレームを解放するためこのクリップに電気信号を加えることによって、解放され得る。形状記憶フレーム1707は、フレームを閉じた状態に保持する金属または磁気クリップを動かしてフレームを解放するためこのクリップに磁場を加えることによって、解放され得る。形状記憶フレーム1707は、ニチノール、または弾性特性もしくは形状記憶特性を有する他の材料から形成され得る。フレーム1707は、補助流動ポート1705を完全に取り囲み得るか、または補助流動ポートに隣接して位置づけられた1つ以上の別個の板バネとして形成され得る。場合によっては、資格のある臨床医のみが、補助流動ポート1705を開くために入力を加えることができる。したがって、患者は、補助流動ポート1705を開かずに必要に応じてカテーテル1701を洗浄し得る。
図18A〜図18Bは、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なフラッシャ1800および体外洗浄装置1836を示す。フラッシャ1800は、制御弁1812(例えば、磁気で作動される制御弁)によって分離される第1の洗浄ドーム1806Aおよび第2の洗浄ドーム1806Bを含む。洗浄装置1836は、凹部1838が形成された皮膚接触表面を有し、これは、洗浄装置が植え込まれたフラッシャ1800の上で押し下げられると第2の洗浄ドーム1806Bを押しこれを潰すように構成された突出部1840を凹部が含むことを除き、フラッシャ1800と実質的に反対の凹凸を持つもの(negative)を画定する。突出部1840の外形は、所望の力を第2の洗浄ドーム1806Bに加えるか、または、所望の体積の流体を第2の洗浄ドーム1806Bから転置させるために、選択または較正され得る。第1の洗浄ドーム1806Aは、より低い開口圧力を有する洗浄弁より小さい体積を有し得、かつ/またはこれに連結され得る。第2の洗浄ドーム1806Bは、より高い開口圧力を有する洗浄弁より大きい体積を有し、かつ/またはこれに連結され得る。したがって、いくつかの実施形態では、第1の洗浄ドーム1806Aを作動させることは、カテーテルの主要流動ポートを清掃するのに有効であるにすぎず、カテーテルの補助流動ポートを開くのに有効ではないが、第2の洗浄ドーム1806Bを作動させることは、補助流動ポートを開くのに十分である。
フラッシャ1800は、第1の洗浄ドーム1806Aのみが作動されてフラッシャの脳室ポート1802を通じて洗浄咳を放出することができるように制御弁1812が閉じる、制限モードで動作可能である。閉じた制御弁1812は、第2の洗浄ドームが制限モードにある間に押された場合に、洗浄咳が第2の洗浄ドーム1806Bから出るのを防ぐ。
フラッシャ1800は、制御弁1812が開く非制限モードで動作可能である。非制限モードでは、第2の洗浄ドーム1806Bは、フラッシャの脳室ポート1802を通じて洗浄咳を放出するように作動され得る。前述したように、第2の洗浄ドーム1806Bによって放出される咳は、第1の洗浄ドーム1806Aの咳より大きくてよく、咳は、脳室カテーテルの補助流動ポートを開くのに十分である。使用中、フラッシャ1800は通常制限モードにある。補助流路を開くことが望まれる場合、臨床医は、外部磁場または他の入力を適用して、フラッシャ1800を非制限モードに切り替え、その後、洗浄装置1836を、植え込まれたフラッシャの上に置いて、補助流路を開く較正された流れ水を放出することができる。フラッシャ1800が、洗浄装置1836無しで、例えば単純な手による指の圧力を用いて、使用され得ることが、認識されるであろう。例示された洗浄装置1836などの洗浄装置が、本明細書に開示するフラッシャのいずれかと共に使用され得ることが、さらに認識されるであろう。
図19は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的な脳室カテーテル1901を示す。カテーテル1901は、1つ以上の主要流動ポート1903と、1つ以上の補助流動ポート1905と、を含む。補助流動ポート1905は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート1903が詰まった時に、カテーテル1901を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。カテーテル1901は、第1の内腔1901Aおよび第2の内腔1901Bを含み得、第1の内腔は、主要流動ポート1903と連絡しており、第2の内腔は、補助流動ポート1905と連絡している。第2の内腔1901Bは、一方向圧力依存弁1912によって第1の内腔1901Aから封鎖され得る。使用中、弁1912の開口圧力閾値より下で、カテーテル1901に送達される洗浄咳は、主要流動ポート1903のみに向けられる。弁1912の開口圧力閾値以上で、カテーテル1901に送達される洗浄咳は、弁を開かせて、洗浄咳を補助流動ポート1905に向けて補助流動ポートを開く。カテーテル1901は、調節可能な咳圧力を有する、本明細書に記載するタイプのフラッシャと共に使用され得る。例えば、図2A〜図2Jのフラッシャは、カテーテル1901と共に使用され得る。洗浄弁は、(例えば、磁力などの体外調節入力を用いて)比較的低い開口圧力に調節されて、システムを、フラッシャ200によって放出された洗浄咳がカテーテル1901の第1の内腔1901Aのみを通って移動する制限モードにすることができる。洗浄弁は、比較的高い開口圧力に調節されて、システムを、フラッシャ200によって放出された洗浄咳が、カテーテル1901の弁1912を開き、第2の流体内腔1901Bを通って補助流動ポート1905まで移動するように十分な圧力を有する、非制限モードにすることができる。別の実施例として、本明細書に開示される「二重洗浄」フラッシャのいずれも、カテーテル1901と共に使用され得る。
図20は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル2001を示す。カテーテル2001は、1つ以上の主要流動ポート2003と、1つ以上の補助流動ポート2005と、を含む。補助流動ポート2005は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート2003が詰まったときに、カテーテル2001を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。補助流動ポートは、カテーテルの内部とカテーテルの外部との間に画定された膜で覆われ得る。あるいは、図示のとおり、膜2009が、補助流動ポート2005が形成されたカテーテル2001の遠位部分を仕切ることができる。膜2009が破れると、流体は、遠位補助流動ポート2005を介してカテーテル2001を通って流れ得る。カテーテル2001は、カテーテルをさまざまなフラッシャに選択的に連結するために、カテーテルの近位端部にコネクタ2011を含み得る。カテーテル2001は、第1のフラッシャ(例えば患者のフラッシャ)および第2のフラッシャ(例えば臨床医のフラッシャ)を備えたキットとして提供され得る。第2のフラッシャは、第1のフラッシャよりも大きい圧力および/または体積の洗浄咳を送達するように構成され得る。第1のフラッシャによって放出される流れ水の圧力および/または体積は、補助流動ポートを開くのに不十分となり得る。したがって、第1のフラッシャがカテーテル2001と共に使用される場合、主要流動ポートのみが、障害物を除去され、補助流動ポートは開くことができない。第2のフラッシャがカテーテル2001と共に使用される場合、圧力および/または体積は、補助流動ポートを開くのに十分となり得る。
図21は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル2101を示す。カテーテル2101は、1つ以上の主要流動ポート2103と、1つ以上の補助流動ポート2105と、を含む。補助流動ポート2105は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート2103が詰まったときに、カテーテル2101を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。カテーテル2101は、調節可能な孔のサイズを有する隔壁2109を含み得る。孔のサイズは、例えば体外制御装置を用いて、遠隔的に調節され得る。例えば、外部磁場または電気信号は、孔のサイズを調節するように適用され得る。いくつかの実施形態では、隔壁2109は、電子的に制御されたアイリス絞り(electronically-controlled iris)であってよい。隔壁2109は、電気信号が加えられるのに応じて形状を変化させるように構成された電気活性ポリマーを含む、さまざまな材料から形成され得る。カテーテル2101は、制限モードで動作可能であり、制限モードでは、孔は、隔壁2109より遠位に配されたカテーテルの開いた補助流動ポートを封鎖するために閉じられるか、または、孔は、力が隔壁より遠位にある閉じた補助流動ポート2105を開くのに不十分となるように、孔を通過する洗浄咳の体積および/もしくは圧力を制限するため比較的小さいサイズまで開く。カテーテル2101は、非制限モードで動作可能であり、非制限モードでは、孔は、隔壁2109より遠位に配されたカテーテルの開いた補助流動ポートが使用されるように、または、十分な洗浄体積もしくは圧力が孔を通過して、隔壁より遠位にある閉じた補助流動ポート2105を開くように、開く。
図22は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル2201を示す。カテーテル2201は、カテーテル2201が空気圧で作動する隔壁2209を含むことを除き、前述したカテーテル2101と同様である。隔壁2209は、膨張内腔が連結されたバルーンを含み得、膨張内腔は、バルーンに膨張媒体を供給するか、またはバルーンから膨張媒体を除去するように構成されている。バルーンは、その中を通って延びる流路を含み得る。使用中、バルーンは、その他の状況では閉じている流路を開くように膨張され得る。代替的な配置では、バルーンは、その他の状況では閉じている流路を開くか、または、中を流体が流れることができる流路をバルーンの周りに形成するように、収縮され得る。
図23は、カテーテル2301の補助流動ポート2305を開く例示的な方法を示す。図示のとおり、注射器2336または他の装置が、植え込まれたフラッシャ2300の洗浄ドーム2306、例えばフラッシャのシャントタップドームを貫通または穿刺するのに使用され得る。注射器2336は、シャントシステムから流体を吸引するのに使用され得、カテーテル2301の補助流動ポート2305の膜を開くのに十分な陰圧をシステム内に作り出す。注射器2336は、シャントシステムに流体を注入するのにも使用され得、カテーテル2301の補助流動ポート2305の膜を開くのに十分な陽圧をシステム内に作り出す。
図24は、本明細書のシャントシステムで使用され得る、例示的なフラッシャ2400を示す。フラッシャ2400は、洗浄ドーム2406Aと、陰圧リザーバ2406Bと、を含む。陰圧リザーバ2406Bは、図示のとおり洗浄ドーム2406A内部に、またはフラッシャ2400内部の他のどこかに配され得る。陰圧リザーバ2406Bは、陰圧がリザーバ2406B内に維持されるように、製造中、真空シールされ得る。使用中、リザーバ2406Bは、フラッシャ2400に連結されたカテーテル2401を、カテーテルの補助流動ポート2405の膜を開くのに十分な陰圧にさらすために、例えばリザーバ2406Bを洗浄ドーム2406Aと流体連通させることによって、選択的に起動され得る。リザーバ2406Bは、さまざまな方法で、例えば、リザーバを針で貫通すること、リザーバをシールする弁を開くため磁場を加えることなどによって、起動され得る。
図25は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なフラッシャ2500およびカテーテル2501を示す。カテーテル2501は、1つ以上の主要流動ポート2503と、1つ以上の補助流動ポート2505と、を含む。補助流動ポート2505は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート2503が詰まったときに、カテーテル2501を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。カテーテル2501は、第1の内腔2501Aおよび第2の内腔2501Bを含み得、第1の内腔は、主要流動ポート2503と連絡しており、第2の内腔は、補助流動ポート2505と連絡している。第2の内腔2501Bは、磁気で作動されるフラップまたは弁2512によって第1の内腔2501Aから封鎖され得る。使用中、例えば本明細書に記載するタイプのフラッシャ2500を用いて)カテーテル2501に送達される洗浄咳は、通常、主要流動ポート2503のみに向けられる。例えば体外装置を用いて、磁場がフラップまたは弁2512に加えられると、弁は開いて、洗浄咳を補助流動ポート2505に向けて、補助流動ポートを開く。弁2512は、カテーテルを通る流体経路を変えるために図示のとおりカテーテル2501内に配され得るか、またはカテーテルを通る流体経路を変えるためにフラッシャ2500内に配され得る。
図26は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なフラッシャ2600およびカテーテル2601を示す。カテーテル2601は、1つ以上の主要流動ポート2603と、1つ以上の補助流動ポート2605と、を含む。補助流動ポート2605は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート2603が詰まったときに、カテーテル2601を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。カテーテル2601は、第1の内腔2601Aおよび第2の内腔2601Bを含み得、第1の内腔は、主要流動ポート2603と連絡しており、第2の内腔は、補助流動ポート2605と連絡している。第2の内腔2601Bは、第1の内腔2601Aから封鎖され得る。第1の内腔2601Aは、フラッシャ2600の洗浄ドーム2606Aと流体連通している。したがって、例えば患者による、洗浄ドーム2606Aの作動は、障害物を主要流動ポート2603から除去するのに有効となり得る。第2の内腔2601Bは、例えば貫通可能な膜として形成され得る、フラッシャ2600のポート2606Bと流体連通している。外部フラッシャまたは注射器が、ポート2606Bに連結されて、第2の内腔2601Bを通じて真空陰圧または洗浄陽圧を向け、補助流動ポート2605を開くことができる。典型的には、資格のある臨床医のみが、外部フラッシャをポート2606Bに連結し、補助流動ポート2605を開くことが可能であってよい。第2の内腔2601Bを洗浄することは、第1の内腔2601Aと第2の内腔2601Bとの間の再循環流路2613を開くのに有効となることもできる。これにより、流体は、洗浄動作が実行された後、補助流動ポート2605を通って、またフラッシャ2600を通って、それることができる。カテーテルの第2の内腔2601Bは、空気がシステムに入るのを制限するか、または防ぐために、使用前に真空シールされ得る。
図27Aは、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル2701を示す。カテーテル2701は、1つ以上の主要流動ポート2703と、1つ以上の補助流動ポート2705と、を含む。補助流動ポート2705は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート2703が詰まったときに、カテーテル2701を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。補助流動ポート2705は、カテーテル本体2717内部またはその上に同軸に配された内側または外側シース2715によって、最初はブロックされ得る。シース2715は、カテーテルの補助流動ポート2705と選択的に整列されるように構成された、シースに形成された1つ以上の開口部2719を含み得る。シース2715の開口部2719が補助流動ポート2705と整列していない場合、カテーテルに送達される洗浄動作は、主要流動ポート2703を清掃するのに有効であるにすぎず、補助流動ポートには到達しない。シース2715の開口部2719が補助流動ポート2705と整列している場合、カテーテルに送達される洗浄動作は、補助流動ポートに到達し、ポートを開くことができる。
シース2715の開口部2719は、図27A〜図27Bに示すように長さ方向軸を中心としてシースをカテーテル本体2717に対して回転させることによって、補助流動ポート2705と整列され得る。シース2715は、図27Bのカテーテル2701’に示すように、シースの長さに沿って離間していて、シースの外周の周りにねじれ型に配された、複数の開口部2719を含み得る。カテーテル本体2717は、対応するパターンで形成されているが、外周の周りにより大きい距離でねじれ型に配された、補助流動ポート2705を含み得る。これにより、シース2715を徐々に回転させることで、追加の補助流動ポート2705が開き、システムを、補助流路を形成するために複数回使用することができる。例えば、シースを第1の角度まで回転させると、第2の補助流動ポートを開くことなく、シースの第1の開口部が第1の補助流動ポートと整列し得る。シースを第1の角度より大きい第2の角度まで回転させると、第3の補助流動ポート開くことなく、シースの第2の開口部が第2の補助流動ポートと整列する、などとなり得る。
図28A〜図28Bに示すように、カテーテル2801が、カテーテルに形成された複数の補助流動ポート2805のうちの1つ以上と選択的に整列されるように構成された、単一の長さ方向に細長い開口部2819を含む、シース2815を含み得る。補助流動ポート2805は、カテーテル2801の長さに沿って離間しており、カテーテルの外周の周りにねじれ型に配されている。カテーテル2801は、前述したカテーテル2701と同じように動作する。
カテーテル本体2817に対するシース2815の回転は、さまざまな方法で制御され得る。例えば、図28Bに示すように、カテーテル本体2817の近位端部は、外部から加えられる磁場に反応して回転するように構成された、磁気で作動されるディスク2821に連結され得る。ディスク2821は、シース2815が連結されるベースプレート2823に対して回転し得る。したがって、ベースプレート2823に対するディスク2821の回転は、シース2815をカテーテル本体2817に対して回転させるのに有効である。ディスク2821は、複数の別個の回転位置のうちの1つにロックされるように構成され得る。例えば、磁場が、ディスクを持ち上げ、ディスクを回転させ、その後、次の連続した回転位置に下げるように、加えられ得る。ディスク2821は、ベースプレート2823の外周の周りに配された複数の別個の凹部のいずれかに受容されるように構成された、ディスク2821から突出するロックピンを含み得る。ディスク2821は、穿頭孔アンカー、リッカム式リザーバ、または本明細書に記載するタイプのフラッシャに一体化され得る。
別の実施例として、シースは、例えば外部注射器から、またはフラッシャから供給される、流体圧力が、シースに作用して、シースをカテーテルに対して回転させるように、水圧で作動され得る。別の実施例として、カテーテルは、本明細書に記載するタイプの二重圧力または二重容積のフラッシャと共に使用され得る。このような装置によって放出される低圧または低体積の流れ水は、シースを回転させるのには不十分となり得、したがって、追加の補助流動ポートは開かない。このような装置によって放出される高圧または高体積の流れ水は、シースを回転させるのに十分となり得、したがって、追加の補助流動ポートが開く。別の実施例として、カテーテルは、単一容積または単一圧力のフラッシャと共に使用され得る。主要流動ポートを清掃するのに十分な洗浄動作が実行されると、システム内の圧力は、シースを回転させるのに必要とされる閾値圧力より低く維持される。洗浄動作が主要流動ポートを清掃するのに不十分である場合、システム内の圧力は、シースを回転させ、それによって補助流動ポートを開かせるのに十分なレベルまで上昇し得る。別の実施例として、シースは、電気活性ポリマーから形成され得、電気信号が、シースを動かすため、またはシースの形状を調節するために、シースに加えられ得る。別の実施例として、ステッパーモーターまたは他の機械的要素が、シースを回転で割り出すのに使用され得る。
図29は、シース2915が、カテーテル本体に対して回転する代わりに、またはそれに加えてカテーテル本体2917に対して長さ方向に並進運動することを除き、前述したカテーテル2701、2801と同じように動作するカテーテル2901を示す。カテーテル本体2917は、カテーテルの長さに沿って離間した複数の補助流動ポート2905を含む。シース2915は、シースがカテーテル本体2917に沿って軸方向に並進運動すると、補助流動ポート2905のそれぞれと整列するように構成された、開口部2919を含む。シース2915は、開口部2919をカテーテルの遠位補助流動ポート2905と整列させるために最初は最遠位位置に置かれ得る。異なる補助流動ポートを開くことが望まれる場合、シース2915は、開口部2919を前記流動ポートと整列させるために近位に後退され得る。他の実施形態では、シース2915は、反対方向に動作し、例えば、シースをカテーテル本体2917に対して遠位にスライドさせて、連続する補助流動ポート2905を開くことができる。
シース2915の長さ方向並進運動は、さまざまな方法で制御され得る。例えば、シース2915の近位端部は、段付きまたはテーパー状の表面を有するディスクに連結され得、例えば、外部磁場を介して、または注射器もしくはフラッシャからの流体圧力を介して、ベースプレートに対してディスクを回転させると、ベースプレートに対する、またカテーテル本体2917に対するシース2915の長さ方向位置が調節される。シース2915は、ディスクの回転によりシースが回転しないように、ディスクに回転可能に連結され得る。前述のとおり、シース2915は、カテーテル本体2917内部に配され得るか、または、カテーテル本体の外面の周りに配され得る。別の実施例として、シース2915は、電気活性ポリマーから形成され得、電気信号が、シースを動かすため、またはシースの形状を調節するために、シースに加えられ得る。別の実施例として、ステッパーモーターまたは他の機械的要素が、シース2915を長さ方向に割り出すのに使用され得る。
図30は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル3001を示す。カテーテル3001は、1つ以上の主要流動ポート3003と、1つ以上の補助流動ポート3005と、を含む。補助流動ポート3005は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート3003が詰まったときに、カテーテル3001を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。細いワイヤ3025が、最初に補助流動ポート3005を横切って配される。ワイヤ3025は、補助流動ポート3005の膜を補強して、それが開くのを防ぐ支柱として作用し得る。あるいは、またはさらに、ワイヤ3025は、補助流動ポート3005の一部を覆って、洗浄動作にさらされる膜の表面積を制限し、補助流動ポートが開くのを防ぐことができる。ワイヤ3025の遠位端部3027は、非外傷性であるか、またはカテーテル内部でシールされて、患者の外傷を防ぐことができる。使用中、ワイヤ3025は、切断されるか、または近位に後退されて、補助流動ポート3005を開くか、または、補助流動ポートが洗浄動作によって開かれるのを可能にすることができる。ワイヤ3025は、例えば所望の開口圧力に較正される厚さまたは材料特性を有するワイヤを選択することによって、膜を開くのに必要な閾値圧力を制御するのに使用されることもできる。ワイヤは、さまざまな方法で切断または後退されることができる。例えば、電流がワイヤに加えられて、ワイヤを切断することができる。別の実施例として、外部磁場が、ワイヤに加えられて、ワイヤを近位に抜き取ることができる。別の実施例として、ワイヤの近位端部は、ワイヤを巻き上げ、ワイヤを近位に引っ張るため、磁場によって、または流体圧力によって回転され得る、例えばフラッシャまたは穿頭孔キャップに形成された、スプールの周りに配され得る。
図31は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る例示的なフラッシャ3100を示す。フラッシャは、異なる開口圧力を有する、第1の洗浄弁3108Aおよび第2の洗浄弁3108Bを含む。例えば、第1の洗浄弁3108Aは、第2の洗浄弁3108Bより低い閾値圧力で開くように構成され得る。フラッシャ3100の洗浄ドーム3106は、ダイバーター3112によって2つの洗浄弁3108A、3108Bのうちの一方に選択的に連結され得る。ダイバーター3112は、洗浄ドーム3106を第1の洗浄弁3108Aに接続して、例えばフラッシャを、洗浄圧力が補助流動ポートを開くのに不十分である制限モードにするように作動され得る。ダイバーター3112は、洗浄ドーム3106を第1の洗浄弁3108Aから切り離し、代わりに、洗浄ドーム3106を第2の洗浄弁3108Bに接続して、例えばフラッシャを、洗浄圧力が補助流動ポートを開くのに不十分である非制限モードにするように作動され得る。典型的には、ダイバーター3112は、患者が使用するために制限モードで位置づけられ、その後、臨床医または他の資格のあるオペレーターが補助流動ポートを開きたいと考えたときに非制限モードに切り替えられる。ダイバーター3112は、さまざまな方法で制御され得る。例えば、ダイバーターは、磁気または電気で作動される弁であってよい。ダイバーターは、非侵襲的に、例えば体外コントローラを使用して、作動され得る。
図32は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル3201を示す。カテーテル3201は、1つ以上の主要流動ポート3203と、1つ以上の補助流動ポート3205と、を含む。補助流動ポート3205は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート3203が詰まったときに、カテーテル3201を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。カテーテル3201は、1つ以上のセンサ3229を含み得、これは、補助流動ポート3205がいつ開かれたかを検出し、それに反応して、流動ポートが開いたかどうかに関するフィードバックをユーザに提供し得る信号を生成するように構成されている。例示的なセンサ3229は、補助流動ポート3205の上に配された膜によって、その膜が破れたときに放出される音波を検出するように構成された音響センサを含む。センサ3229は、図示のとおり補助流動ポート3205に隣接して配され得るか、または、カテーテル3201に沿ったさまざまな他の場所に位置づけられ得る。
図33は、本明細書に記載するシャントシステムで使用され得る、例示的なカテーテル3301を示す。カテーテル3301は、1つ以上の主要流動ポート3303と、1つ以上の補助流動ポート3305と、を含む。補助流動ポート3305は、最初は閉じられるか、またはブロックされており、例えば主要流動ポート3303が詰まったときに、カテーテル3301を通って流体が流れる代替的な経路を提供するように選択的に開くことができる。カテーテル3301は、第1の主要流動ポート3303Aおよび第1の補助流動ポート3305Aを有する第1の流体内腔3301Aと、第2の主要流動ポート3303Bおよび第2の補助流動ポート3305Bを有する第2の流体内腔3301Bと、を含み得る。ダイバーター弁が、第1の内腔3301Aおよび第2の内腔3301Bと本明細書に記載するタイプのフラッシャ3300との間に配されて、どちらの内腔がフラッシャと流体連通させられるかを制御することができる。
使用中、この弁は、最初は、例えば弁によって画定された隔壁を図面の右側に揺り動かすことによって、第1の内腔3301Aがフラッシャ3300と流体連通するように、構成され得る。この構成では、低圧洗浄動作を使用して、障害物を第1の主要流動ポート3303Aから除去することができ、高圧洗浄動作を使用して第1の補助流動ポート3305Aを開くことができる。追加の流路を開くのが望ましい場合、弁3312は、例えば、弁によって画定された隔壁を図面の左側に揺り動かすことによって、第2の流体内腔3301Bをフラッシャ3300と流体連通させるよう切り替えられ得る。この切り替えられた構成では、第1の流体内腔3301Aは封鎖され、流体は、第2の流体内腔3301Bを通ってそれる。低圧洗浄動作を使用して、障害物を第2の主要流動ポート3303Bから除去することができ、高圧洗浄動作を使用して第2の補助流動ポート3305Bを開くことができる。よって、例示されたカテーテル3301は、少なくとも4つの異なる流路を提供して、システムを通る流れを復元する複数の段階を提供することができる。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、カテーテルを通る洗浄経路と連絡する伸展性特徴部を含み得る。伸展性特徴部は、拡張可能な区画、例えば、バルーン、水圧だめなどであってよく、これは、洗浄咳の体積および/または圧力の少なくとも一部を吸収して、洗浄咳がシステムを通る補助流動ポートを開くのを防ぐと共に、洗浄咳がシステムの主要流動ポートを清掃することを依然として可能にする。本明細書に記載するタイプの非侵襲的な制御装置は、伸展性特徴部を洗浄経路から選択的に流体隔離し(fluidly-isolate)、洗浄動作でシステムを通る補助流動ポートを開くのに使用され得る。例示的な非侵襲的な制御装置としては、遠隔的に作動される弁、例えば磁気で作動される弁が含まれる。
図34A〜図34Cは、伸展性特徴部3452を含む例示的なフラッシャ3400を示す。伸展性特徴部3452は、例えば洗浄ドーム3404と同じ外側ハウジングもしくはユニットにおいて、フラッシャ3400と一体的に形成され得るか、または、図示のとおり、別個の構成要素であってよい。伸展性特徴部3452は、脳室またはドレーンカテーテルと流体連通している上流ポート3454と、洗浄ドーム3404と流体連通している下流ポート3456と、上流ポートと下流ポートとを接続する流体経路3458と、を含み得る。流体経路3458は、伸展性特徴部3452のベースプレート3460に形成された溝または凹部によって、少なくとも一部が画定され得る。流体経路3458は、弾性膜3462の内部と流体連通していてよい。弾性膜3462は、通常、図34Bに示すように、ベースプレート3460に対して平らに位置し得るが、流体が圧力下で供給されると、図34Cに示すように、ベースプレートから離れて拡張し得る。フラッシャ3400は、通常、制限動作モードで構成される。制限動作モードでは、システムを通る受動的な流れが、流体経路3458を通って起こる。この動作モードでは、フラッシャ3400の作動により、流体の咳が放出され、これは、弾性膜3462を、図34Bに示す状態から図34Cに示す状態に移行させる。この際、弾性膜3462は、流れ水の体積および/または圧力の一部またはすべてを吸収し、流れ水が、脳室カテーテルに加えられるのを防ぐか、または、流れ水が脳室カテーテルに加えられる程度を制限する。フラッシャ3400の作動が終わると、伸展性特徴部3452内の流体は、受動的流路を通って排出され得る。フラッシャ3400は、非制限動作モードでも使用され得る。非制限動作モードでは、臨床医または他のユーザが、膜3462を図34Bに示す状態に保持し得る。膜3462が拡張するのを制限された状態で、非制限モードで放出される洗浄咳は、脳室カテーテルに伝達されて、例えば、それを通る補助流動ポートを開くことができる。膜3462は、患者の皮膚を通じて手で指の圧力を加えることによって、または、患者の皮膚上に位置づけられた専門のツールで伸展性特徴部3452の上方面に圧力を加えることによって、図34Bに示す状態に保持され得る。
図35は、伸展性特徴部3552を含む例示的なフラッシャ3500を示す。伸展性特徴部3552は、例えば洗浄ドーム3504と同じ外側ハウジングもしくはユニットにおいて、フラッシャ3500と一体的に形成され得るか、または、図示のとおり、別個の構成要素であってよい。伸展性特徴部3552は、前述した伸展性特徴部3452の特徴部のいずれも含み得る。フラッシャ3500は制御装置3514を含み得る。制御装置3514は、伸展性特徴部3552を洗浄経路から選択的に隔離し、伸展性特徴部を洗浄経路に選択的に含めるように構成され得る。したがって、制御装置3514は、伸展性特徴部3552が洗浄経路と連絡しており、フラッシャ3500から放出される流れ水の一部もしくはすべてを吸収する、制限モードと、フラッシャから放出される流れ水がカテーテルに加えられて、例えばカテーテルを通る補助流路を開くように、伸展性特徴部が洗浄経路から隔離される、非制限モードとの間で切り替えられ得る。例示的な制御装置は、弁、スライド制御装置、スイッチなどを含み得る。制御装置3514は、非侵襲的に作動され得る。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、第1の洗浄ドーム(例えば患者洗浄ドーム)と、第2の洗浄ドーム(例えば臨床医洗浄ドーム)と、を含み得る。第1の洗浄ドームから放出される流れ水の圧力および/または体積は、第2の洗浄ドームより低くてよく、第1の洗浄ドームを作動させることは、補助流動ポートを開くのに不十分であるが、第2の洗浄ドームの作動は、補助流動ポートを開くのに十分である。本明細書に記載するタイプの非侵襲的な制御装置は、第2の洗浄ドームを洗浄経路から選択的に流体隔離して補助流動ポートが開くのを防ぎ、また、第2の洗浄ドームを洗浄経路に流体連結して補助流動ポートが開くのを可能にするのに使用され得る。例示的な非侵襲的な制御装置としては、遠隔的に作動される弁、例えば磁気で作動される弁が含まれる。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、第1の洗浄弁(例えば患者洗浄弁)と、第2の洗浄弁(例えば臨床医洗浄弁)と、を含み得る。第1の洗浄弁から放出される流れ水の圧力および/または体積は、第2の洗浄弁より低くてよく、第1の洗浄弁を作動させることは、補助流動ポートを開くのに不十分であるが、第2の洗浄弁の作動は、補助流動ポートを開くのに十分である。本明細書に記載するタイプの非侵襲的な制御装置は、第2の洗浄弁を洗浄経路から選択的に流体隔離して補助流動ポートが開くのを防ぎ、また、第2の洗浄弁を洗浄経路に流体連結して補助流動ポートが開くのを可能にするのに使用され得る。例示的な非侵襲的な制御装置としては、遠隔的に作動される弁、例えば磁気で作動される弁が含まれる。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、容積が調節可能な洗浄ドームを含み得る。容積は、洗浄ドームから放出される流れ水の体積が補助流動ポートを開くのに不十分である、第1の設定(例えば、患者設定)と、洗浄ドームから放出される流れ水の体積が補助流動ポートを開くのに十分である、第2の設定(例えば、臨床医設定)との間で、非侵襲的に調節され得る。容積は、本明細書に記載するタイプの非侵襲的な制御装置を用いて、非侵襲的に調節され得る。一実施例では、移動可能なくさびを洗浄ドームに位置づけて、容積を減らすことができる。別の実施例では、ねじ山付き構成要素を、洗浄ドームの内部にねじ込んで、洗浄ドームの容積を減らすことができる。別の実施例では、洗浄ドームは、追加の流体が注射器から洗浄ドームに注入されるように、ニードルタップを含み得る。
図36は、調節可能な洗浄容積を有する例示的なフラッシャ3600を示す。洗浄キャビティ3604の1つ以上の表面は、洗浄キャビティの静止または有効容積を変えるように移動可能であってよい。例えば、図示のとおり、洗浄キャビティ3604の下方表面は、洗浄キャビティの凹部にねじ込まれたねじ山付きプレート3664によって画定され得る。プレート3664は、軸A1に沿ってプレートを洗浄キャビティ3604に対して並進運動させるように回転され得る。具体的には、第1の方向へのプレート3664の回転により、プレートは上方に動き、洗浄キャビティ3604の容積を減らすことができ、第2の反対方向へのプレートの回転により、プレートは下方に動き、洗浄キャビティの容積を増やすことができる。ねじ山によるインターフェースが図示されているが、さまざまな他の機械的連結具を使用してプレート3664を移動させ得ることが、認識されるであろう。プレート3664は、例えば体外磁場を介して、遠隔的に作動され得る。制限モードでは、プレート3664は、流れ水の体積および/または圧力を制限するように持ち上げられ得る。非制限モードでは、制御装置が、作動されて、プレート3664を下降させ、また、より高い体積および/または高い圧力の流れ水を生成することを可能にし得る。
図37は、調節可能な洗浄容積を有する例示的なフラッシャ3700を示す。膨張可能部材3766が、洗浄キャビティ3704内部に配され得、洗浄キャビティの静止または有効容積を調節するため、膨張可能または収縮可能であってよい。膨張可能部材3766は、非侵襲的な制御装置を介して、膨張され得る。膨張可能部材3766は、膨張可能部材が注射器または他の低侵襲性インジェクターにより膨張または収縮されるように、ニードルタップを含み得る。制限モードでは、膨張可能部材3766は、流れ水の体積および/または圧力を制限するように膨張され得る。非制限モードでは、制御装置が、作動されて、膨張可能部材3766を収縮させ、また、より高い体積および/または高い圧力の流れ水を生成することを可能にし得る。
図38は、調節可能な洗浄容積を有する例示的なフラッシャ3800を示す。移動可能部材3868が、フラッシャに移動可能に取り付けられ得、選択的に洗浄キャビティ3804内に前進されるか、または洗浄キャビティから後退されて、洗浄キャビティの静止または有効容積を変えることができる。例えば、図示のとおり、ブロック3868が、フラッシャ3800のサイドポケット3870に取り付けられ得、完全後退位置と完全前進位置との間を軸A1に沿ってスライドし得る。ブロック3868が洗浄キャビティ3804内に前進すると、ブロックは、洗浄キャビティ容積の少なくとも一部を占め、流体をそこから移動させ、それによって流れ水を制限する。ブロック3868は、磁気で回転可能なねじ山付きシャフト、ソレノイドアクチュエータ、リニアアクチュエータ、注入可能な体積、または他の制御装置3872によって、制御され得る。ブロック3868は、例えば、フラッシャ3800が植え込まれた患者の外側の場所から、磁場または他の力を加えることによって、非侵襲的に制御され得る。制限モードでは、移動可能部材3868は、流れ水の体積および/または圧力を制限するように洗浄キャビティ3804内に前進され得る。非制限モードでは、制御装置が、作動されて、洗浄キャビティ3804から移動可能部材3868を抜き取り、また、より高い体積および/または高い圧力の流れ水を生成することを可能にし得る。
いくつかの実施形態では、フラッシャは、開口圧力が調節可能な洗浄弁を含み得る。圧力は、フラッシャから放出される流れ水の圧力が補助流動ポートを開くのに不十分である、第1の設定(例えば、患者設定)と、フラッシャから放出される流れ水の圧力が補助流動ポートを開くのに十分である、第2の設定(例えば、臨床医設定)との間で、非侵襲的に調節され得る。圧力は、本明細書に記載するタイプの非侵襲的な制御装置を用いて、非侵襲的に調節され得る。一実施例では、磁気で回転可能なディスクが、回転されて、洗浄弁を閉じた状態に保持するバネにかかる予荷重、または弁座に押し付けられた変形可能な弁本体にかかる圧力を調節し得る。
いくつかの実施形態では、カテーテルが、それぞれの補助流動ポートを覆う複数の膜を含み得、これらの膜は、それぞれの補助流動ポートを開くために漸進的に高くなるバースト体積および/または圧力を必要とするように、厚さ、組成、寸法、または他の材料特性が異なっている。
いくつかの実施形態では、リッカム式リザーバまたは頭蓋アンカーが、調整された伸展性特徴部を含み得る。伸展性特徴部は、拡張可能な区画、例えば、バルーン、水圧だめなどであってよく、これは、洗浄咳の体積および/または圧力の少なくとも一部を吸収して、洗浄咳がシステムを通る補助流動ポートを開くのを防ぐと共に、洗浄咳がシステムの主要流動ポートを清掃することを依然として可能にする。専門の体外ツールが、伸展性特徴部の上に位置づけられて、伸展性特徴部の拡張をブロックし、それによって、流れ水が吸収されるのを制限もしくは防止し、流れ水が、代わりに補助流動ポートを開くのを可能にすることができる。体外ツールは、伸展性特徴部が非拡張状態にあるときに伸展性特徴部と反対の凹凸を持つものを形成する凹部が形成されたプレートであってよい。
洗浄動作中にシステムの排出側を塞ぐためにピンチチューブを含むいくつかのフラッシャが、本明細書に開示されている。いくつかの実施形態では、ピンチチューブは、省略され得、非侵襲的に調節可能な弁が、フラッシャに含まれて、システムの排出側を選択的にブロックし得る。いくつかの実施形態では、非侵襲的に調節可能な弁は、シャント弁であってよく、これは、非洗浄状態では、システムを通る流れを調整して、患者の脳室内部の圧力を調整する。
前述したフラッシャの実施形態のいずれにおいても、ピンチチューブまたは内腔は、図示のように洗浄ドームの上ではなく、洗浄ドームの下に配され得ることが、認識されるであろう。
本明細書に開示するフラッシャのいずれにおいても、洗浄ドームは、洗浄動作中にシャントシステムを通って流される流体の体積を制御するようなサイズであってよい。例示的な実施形態では、洗浄ドームは、約1mLの内部容積を有する。別の例示的な実施形態では、洗浄ドームは、約0.5mLの内部容積を有する。洗浄ドームの容積は、約2mL未満、約1mL未満、約0.75mL未満、および/または約0.5mL未満、であってよい。洗浄ドームの容積は、約0.25mL〜約0.75mLの範囲であってよい。本明細書に開示されるフラッシャのいずれにおいても、洗浄ドームは、緩やかな速度でその潰れていない構成に跳ね返るか、または戻って、逆流作用で残骸がシャントシステムに吸い戻されるのを防ぐように構成され得る。例えば、ドームは、ポリマー組成物、シリコーン、ニトリル、ポリウレタンなどといった、低弾性特性を有する材料から形成され得る。あるいは、またはさらに、ドームは、ドームの跳ね返り速度を制御するためにリブまたは他の内部もしくは外部特徴部を含み得る。例えば、ドームは、ドームの基部からドームの中央の頂点まで延びる、1つ以上のリブを含み得る。リブは、ドームの内部表面に沿って延びることができる。あるいは、またはさらに、ドームの厚さは、基部と頂点とで変化し得る。例えば、ドームは、頂点よりも基部のほうが厚くてよい。シャントシステムの上流もしくは脳室側のみを洗浄するように構成されたフラッシャが、本明細書に開示されているが、開示されたフラッシャが、シャントシステムの下流もしくは排出側のみを洗浄するように、かつ/またはシャントシステムの両側を洗浄するように容易に改変され得ることが、認識されるであろう。本明細書に開示されるいくつかのフラッシャは、ピンチチューブを含むが、任意の潰れる流体経路が、代わりに、または追加で使用され得ることが、認識されるであろう。
特定の実施形態を説明してきたが、説明した概念の趣旨および範囲内で、多くの変更を行い得ることを理解されたい。したがって、本開示は、記載される実施形態に制限されないことが意図されている。
〔実施の態様〕
(1) シャントシステムにおいて、
主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
前記カテーテルを通じて流体の洗浄咳またはパルスを放出するように構成されたフラッシャと、
を含み、
前記シャントシステムは、制限モードで動作可能であり、前記制限モードでは、
(i)前記フラッシャにより生成された流れ水が、前記補助流動ポートを開くのに不十分であるか、または、
(ii)前記フラッシャが前記流れ水を放出することを妨げられ、
前記シャントシステムは、非制限モードで動作可能であり、前記非制限モードでは、
(i)前記フラッシャにより生成された流れ水が、前記補助流動ポートを開くのに十分であるか、または、
(ii)前記フラッシャが前記流れ水を放出することを妨げられず、
前記フラッシャは、前記フラッシャを前記制限モードと前記非制限モードとの間で切り替えるように動作可能である制御装置を含む、シャントシステム。
(2) 実施態様1に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記制限モードで動作するよう前記フラッシャの洗浄弁を閉位置にロックし、また前記非制限モードで動作するよう前記洗浄弁を前記閉位置にロックしない、システム。
(3) 実施態様1に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記制限モードで動作するよう前記フラッシャの洗浄弁の開口圧力閾値を下げ、また前記非制限モードで動作するよう前記洗浄弁の前記開口圧力閾値を上昇させる、システム。
(4) 実施態様1に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記制限モードで前記流れ水の圧力を下げ、また前記非制限モードで前記流れ水の圧力を上げる、システム。
(5) 実施態様4に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄ドームを、より低い開口圧力を有する第1の洗浄弁と連絡させることによって、前記流れ水の圧力を下げ、
前記制御装置は、前記洗浄ドームを、より高い開口圧力を有する第2の洗浄弁と連絡させることによって、前記流れ水の圧力を上げる、システム。
(6) 実施態様1に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記制限モードで前記流れ水の体積を減少させ、また前記非制限モードで前記流れ水の体積を増大させる、システム。
(7) 実施態様6に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄ドームの補充を制限することによって、前記流れ水の体積を減少させる、システム。
(8) 実施態様6に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄ドームの有効容積を減少させることによって、前記流れ水の体積を減少させる、システム。
(9) 実施態様8に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記洗浄ドーム内部の仕切りを動かすこと、容積を占有する物体を前記洗浄ドーム内に動かすこと、および前記洗浄ドーム内部の区画を拡張させること、のうちの少なくとも1つによって、前記有効容積を減少させる、システム。
(10) 実施態様1に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記制限モードで前記補助流動ポートを前記流れ水から隔離し、また前記非制限モードで前記補助流動ポートを前記流れ水から隔離しない、システム。
(11) 実施態様1に記載のシステムにおいて、
前記カテーテルは、前記主要流動ポートと連絡している第1の流体内腔と、前記補助流動ポートと連絡している第2の流体内腔と、を含む、システム。
(12) 実施態様11に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記カテーテルの前記第1および第2の流体内腔のどちらが、前記フラッシャの洗浄ドームと流体連通するか、選択する、システム。
(13) 実施態様1に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記フラッシャの上流ポートおよび前記フラッシャの下流ポートのうちの1つ以上に前記流れ水を選択的に向けるよう動作可能である、システム。
(14) シャントシステムにおいて、
主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
前記カテーテルを通じて流体の第1の流れ水を、または前記カテーテルを通じて流体の第2の流れ水を、選択的に放出するように構成されたフラッシャと、
を含み、
前記流体の第1の流れ水は、前記補助流動ポートを開くのに不十分であり、
前記流体の第2の流れ水は、前記補助流動ポートを開くのに十分である、シャントシステム。
(15) 実施態様14に記載のシステムにおいて、
前記第2の流れ水は、前記第1の流れ水より高い圧力を有する、システム。
(16) 実施態様14に記載のシステムにおいて、
前記第2の流れ水は、前記第1の流れ水より大きい体積を有する、システム。
(17) 実施態様14に記載のシステムにおいて、
前記フラッシャは、第1および第2の洗浄ドームを含む、システム。
(18) 実施態様17に記載のシステムにおいて、
前記第1および第2の洗浄ドームは、同時に作動され、
前記フラッシャは、前記第1の流れ水を、前記流れ水に寄与せずに前記第1の洗浄ドームから流体を逃がすことによって、放出し、
前記フラッシャは、前記第2の流れ水を、前記第1の洗浄ドームの流体を前記流れ水に含めることによって、放出する、システム。
(19) 実施態様17に記載のシステムにおいて、
前記フラッシャは、前記第1の洗浄ドームが潰れると前記第1の流れ水を放出し、前記第2の洗浄ドームが潰れると前記第2の流れ水を放出する、システム。
(20) 実施態様19に記載のシステムにおいて、
前記補助流動ポートが開くのを制限するように前記フラッシャの上流ポートから前記第2の洗浄ドームを隔離する、制御装置をさらに含む、システム。
(21) 実施態様19に記載のシステムにおいて、
前記第2の洗浄ドームは、前記第1の洗浄ドームより大きい容積を有する、システム。
(22) シャントシステムであって、
主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
前記カテーテルを通じて流体の流れ水を選択的に放出するように構成されたフラッシャと、
前記カテーテルを通る洗浄経路と連絡している伸展性特徴部と、
を含み、
前記シャントシステムは、前記フラッシャから放出される流れ水が前記補助流動ポートを開くのを防ぐのに十分な程度まで、前記伸展性特徴部が洗浄動作中に拡張する、第1のモードで動作可能であり、
前記シャントシステムは、前記フラッシャから放出される流れ水が前記補助流動ポートを開くのを防ぐのに十分な程度まで、前記伸展性特徴部が洗浄動作中に拡張しない、第2のモードで動作可能である、シャントシステム。
(23) 実施態様22に記載のシステムにおいて、
前記フラッシャは、選択的に前記伸展性特徴部を前記洗浄経路と連絡させるように構成された、制御装置を含む、システム。
(24) 実施態様22に記載のシステムにおいて、
前記シャントシステムは、前記伸展性特徴部の拡張を物理的に妨げることによって前記第2のモードで動作する、システム。
(25) 実施態様22に記載のシステムにおいて、
前記シャントシステムは、前記伸展性特徴部が前記伸展性特徴部の拡張をブロックするように患者に植え込まれると前記伸展性特徴部の上に位置づけ可能な、体外部材を含む、システム。
(26) 脳室シャントカテーテルにおいて、
主要流動ポートであって、前記主要流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、主要流動ポートと、
補助流動ポートであって、前記補助流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、補助流動ポートと、
を含み、
前記補助流動ポートは、最初は閉じられて、その中を通る流体の流れをブロックし、
前記補助流動ポートは、その中を通して流体を流すことができるように選択的に開くことができ、
前記補助流動ポートは、非侵襲的な体外入力に応じて、開くように構成されている、脳室シャントカテーテル。
(27) 実施態様26に記載のカテーテルにおいて、
前記カテーテルは、前記補助流動ポートの形状記憶フレームを閉じた状態に保持するクリップを含み、
前記入力は、前記クリップを作動させることを含む、カテーテル。
(28) 実施態様27に記載のカテーテルにおいて、
前記クリップは、前記クリップを破壊するように前記クリップに電流を加えることによって、または前記クリップを動かすように前記クリップに磁場を加えることによって、作動される、カテーテル。
(29) シャントシステムにおいて、
カテーテルであって、
主要流動ポートであって、前記主要流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、主要流動ポート、および、
補助流動ポートであって、前記補助流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、補助流動ポート、
を有し、
前記補助流動ポートは、最初は閉じられて、その中を通る流体の流れをブロックし、
前記補助流動ポートは、その中を通して流体を流すことができるように選択的に開くことができる、カテーテルと、
前記カテーテルの洗浄経路を通じて流体の流れ水を放出するように構成されたフラッシャと、
を含み、
前記カテーテルは、前記流体の流れ水が前記補助流動ポートを開くのに有効でない第1の構成と、前記流体の流れ水が前記補助流動ポートを開くのに有効である第2の構成と、を有し、
前記カテーテルは、入力に応じて、前記第1の構成から前記第2の構成に変化する、シャントシステム。
(30) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記入力は、非侵襲的な体外入力である、システム。
(31) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記カテーテルは、前記補助流動ポートを前記洗浄経路から隔離する弁を含み、
前記入力は、前記弁を開くことを含む、システム。
(32) 実施態様31に記載のシステムにおいて、
前記弁は、前記弁を開くのに十分な流体の流れ水を、前記カテーテルを通じて向けることによって、開かれる、システム。
(33) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記入力は、前記カテーテル内部で前記補助流動ポートと前記洗浄経路との間に形成された隔壁を破るのに有効である、システム。
(34) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記入力は、前記カテーテル内部で前記補助流動ポートと前記洗浄経路との間に形成された隔壁の孔のサイズを変更するのに有効である、システム。
(35) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記入力により、前記カテーテルのバルーンを膨張させて、前記洗浄経路と前記補助流体ポートとの間の流路を開く、システム。
(36) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記入力により、前記カテーテルのバルーンを収縮させて、前記洗浄経路と前記補助流動ポートとの間の流路を開く、システム。
(37) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記入力により、前記カテーテルと同軸に配されたシースを前記カテーテルに対して回転させて、補助流動ポートの覆いをとる、システム。
(38) 実施態様37に記載のシステムにおいて、
前記シースを第1の角度だけ回転させると、前記シースの開口部が前記補助流動ポートと整列され、
前記シースを第2の角度だけ回転させると、前記シースの前記開口部が第2の補助流動ポートと整列される、システム。
(39) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記入力により、前記カテーテルと同軸に配されたシースを前記カテーテルに対して長さ方向に並進運動させて、補助流動ポートの覆いをとる、システム。
(40) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記カテーテルは、前記補助流動ポートがいつ開いたのか検出するように構成されたセンサを含む、システム。
(41) 実施態様29に記載のシステムにおいて、
前記カテーテルは、前記補助流動ポートを補強するワイヤを含み、
前記入力は、前記ワイヤを切断するか、または前記ワイヤを前記カテーテルに対して近位に後退させることを含む、システム。
(42) フラッシャにおいて、
潰れる洗浄ドームを画定する本体と、
補充弁および洗浄弁を収容する弁カートリッジであって、前記洗浄ドームから横方向にオフセットしている、弁カートリッジと、
上流ポートと下流ポートとの間に延びる受動的流路であって、前記流路の少なくとも一部が、前記洗浄ドームの外面にわたって延びる、潰れる流体経路によって画定されている、受動的流路と、
を含み、
前記洗浄弁は、前記洗浄ドームが前記上流ポートまたは前記受動的流路と流体連通していない、第1の位置と、前記洗浄ドームが前記上流ポートおよび前記受動的流路と流体連通している、第2の位置と、を有し、
前記潰れる流体経路に力を加えることは、前記潰れる流体経路を潰して、前記受動的流路をブロックするのに、また、前記ドームを潰して、前記洗浄弁を前記第2の位置に動かし、前記上流ポートを通じて流体を流すのに、有効である、フラッシャ。
(43) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記洗浄弁は、調節ディスクによって弁座に対して圧縮される弁本体を含み、前記調節ディスクの回転は、前記弁の閾値開口圧力を変化させるのに有効である、フラッシャ。
(44) 実施態様43に記載のフラッシャにおいて、
前記調節ディスクは、前記弁カートリッジにねじで取り付けられている、フラッシャ。
(45) 実施態様44に記載のフラッシャにおいて、
前記調節ディスクは、前記フラッシャが植え込まれる患者の外側の位置から作動され得る、フラッシャ。
(46) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記洗浄弁は、前記洗浄弁が所望の開口圧力を生じるよう所望の圧縮量まで圧縮されるように、所定の一定の高さまたはポジティブストップを有する、フラッシャ。
(47) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記補充弁は、前記受動的流路が前記洗浄ドームと流体連通していない第1の位置と、前記受動的流路が前記洗浄ドームと流体連通している第2の位置と、を有する、フラッシャ。
(48) 実施態様47に記載のフラッシャにおいて、
前記洗浄ドームを潰すことは、前記補充弁を前記第1の位置に保持するのに有効である、フラッシャ。
(49) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記上流ポートと流体連通している脳室カテーテルをさらに含む、フラッシャ。
(50) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記潰れる流体経路は、前記洗浄ドームの前記外面に形成された溝に取り付けられたピンチチューブを含み、前記ピンチチューブおよび前記溝は集合的に前記受動的流路の一部の内側内腔を画定する、フラッシャ。
(51) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記カートリッジは、仕切り壁によって分けられた上方チャンバおよび下方チャンバを含む、フラッシャ。
(52) 実施態様51に記載のフラッシャにおいて、
前記洗浄弁および前記補充弁はそれぞれ、前記上方チャンバと前記下方チャンバとの間の流体連通を制御する、フラッシャ。
(53) 実施態様52に記載のフラッシャにおいて、
前記上方チャンバは、第1のかかりの付いた取り付け部品(barbed fitting)を介して前記洗浄ドームと流体連通しており、前記下方チャンバは、第2のかかりの付いた取り付け部品を介して前記潰れる流体経路と流体連通しており、前記下方チャンバは、第3のかかりの付いた取り付け部品を介して脳室カテーテルと流体連通している、フラッシャ。
(54) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記カートリッジは、前記洗浄ドームと流体連通している第1のかかりの付いた取り付け部品、および前記潰れる流体経路と流体連通している第2のかかりの付いた取り付け部品によって、前記本体に取り付けられている、フラッシャ。
(55) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
流体は、前記補充弁、前記洗浄弁、または前記洗浄ドームの任意の部分にわたって流れることなく、前記上流ポートの中、前記潰れる流体経路を通って流れて、前記下流ポートから出ることができる、フラッシャ。
(56) 実施態様42に記載のフラッシャにおいて、
前記カートリッジまたは前記下流ポート内部に配されたシャント弁をさらに含む、フラッシャ。
(57) シャントシステムにおいて、
主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
前記カテーテルを通じて流体の洗浄咳またはパルスを放出するように構成されたフラッシャと、
を含み、
前記シャントシステムは、前記フラッシャによって生成された流れ水が前記補助流動ポートを開くのに不十分である制限モードと、前記フラッシャによって生成された流れ水が前記補助流動ポートを開くのに十分である非制限モードと、で動作可能である、シャントシステム。
(58) 実施態様57に記載のシステムにおいて、
前記フラッシャは、前記フラッシャを前記制限モードと前記非制限モードとの間で切り替えるように動作可能である制御装置を含む、システム。
(59) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、非侵襲的に作動され得る、システム。
(60) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記シャントシステムが植え込まれる患者の外側の位置から作動され得る、システム。
(61) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、磁気で作動されるか、または水圧で作動される、システム。
(62) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、弁を含む、システム。
(63) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄弁のクラッキング圧力を調節する、システム。
(64) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄キャビティの有効容積を調節する、システム。
(65) 実施態様64に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記洗浄キャビティ内部に配された膨張可能部材を選択的に膨張させるか、または収縮させることによって、前記有効容積を調節する、システム。
(66) 実施態様64に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記洗浄キャビティの側壁の少なくとも一部を動かすことによって、前記有効容積を調節する、システム。
(67) 実施態様64に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、選択的に移動可能部材を前記洗浄キャビティ内部に前進させるか、または前記洗浄キャビティから後退させることによって、前記有効容積を調節する、システム。
(68) 実施態様57に記載のシステムにおいて、
前記カテーテルは、漸進的に高くなるバースト要件をそれぞれが有する、複数の補助流動ポートを含む、システム。
(69) 実施態様57に記載のシステムにおいて、
前記カテーテルは、漸進的に高くなる厚さを有する膜によってそれぞれが覆われている、複数の補助流動ポートを含む、システム。
(70) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、潰れた状態と拡張した状態との間で動くことができる伸展性特徴部を含む、システム。
(71) 実施態様70に記載のシステムにおいて、
前記伸展性特徴部は、それを通る受動的流路を含む、システム。
(72) 実施態様70に記載のシステムにおいて、
前記伸展性特徴部は、前記フラッシャにより放出される流れ水と流体連通し、
前記伸展性特徴部は、前記制限モードにあるときに前記流れ水の少なくとも一部を吸収するように前記拡張した状態へと動く、システム。
(73) 実施態様70に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記非制限モードにあるときに前記伸展性特徴部を前記フラッシャにより放出される前記流れ水から隔離し、かつ前記制限モードにあるときに前記伸展性特徴部を前記流れ水と流体連通させる、少なくとも1つの弁を含む、システム。
(74) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記カテーテルを通る一連の補助流動ポートに漸進的にアクセスするように作動され得る、システム。
(75) 実施態様58に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記カテーテルの一連の補助流動ポートのうちの次の補助流動ポートに漸進的にアクセスするように作動され得る、システム。
(76) フラッシャにおいて、
外側ハウジングと、
上流ポートと下流ポートとの間に延びる受動的流路と、
洗浄ドームであって、前記上流ポートおよび前記下流ポートのうちの少なくとも1つを通じて流体を流すために、前記洗浄ドームから流体を排出するよう押されるように構成されている、洗浄ドームと、
流体が前記洗浄ドームから排出される圧力を制御するように構成された洗浄弁と、
患者の脳室圧力を制御するために前記受動的流路を通る流れを調整するように構成されたシャント弁と、
を含み、
前記シャント弁および前記洗浄弁は、前記フラッシャの前記ハウジング内部に配されている、フラッシャ。
(77) 方法において、
患者に植え込まれたフラッシャの制御装置を作動させて、前記フラッシャと流体連通している脳室カテーテルを通る一連の補助流動ポートに漸進的にアクセスすることを含む、方法。
患者に植え込まれたシャントシステムの概略図である。 フラッシャの斜視図である。 図2Aのフラッシャの上面図である。 図2Aのフラッシャの分解組立斜視図である。 図2Aのフラッシャの別の分解組立斜視図である。 図2Aのフラッシャの別の分解組立斜視図である。 図2Aのフラッシャの側面図である。 図2Aのフラッシャの別の側面図である。 図2Aのフラッシャの別の側面図である。 図2Aのフラッシャの断面上面図である。 図2Aのフラッシャの断面底面図である。 フラッシャの斜視図である。 図3Aのフラッシャの分解組立斜視図である。 図3Aのフラッシャの長さ方向断面図である。 図3Aのフラッシャの横方向断面図である。 図3Aのフラッシャの弁カートリッジの斜視図である。 図3Aのフラッシャの上面図である。 ベースプレートが取り外された、図3Aのフラッシャの底面図である。 カテーテルの断面図である。 図4Aのカテーテルの分解組立図である。 障害物がカテーテルの主要入口ポートをブロックしている、図4Aの植え込まれたカテーテルの斜視図である。 障害物が洗浄動作により除去された、図4Cのカテーテルの斜視図である。 カテーテルの補助入口ポートが洗浄動作により開かれている、図4Cのカテーテルの斜視図である。 フラッシャの概略上面図である。 フラッシャの部分分解組立斜視図である。 フラッシャの上面図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 フラッシャの断面側面図である。 フラッシャの概略上面図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 押されると開く、スリット弁の概略図である。 押されると閉じる、スリット弁の概略図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 図12Aのフラッシャの概略断面側面図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 シャントシステムの概略上面図である。 フラッシャの概略上面図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 図15Aのフラッシャの側面図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 フラッシャの概略断面側面図である。 弁の概略図である。 閉じた補助流動ポートを有するカテーテルの側面図である。 開いた補助流動ポートを備える、図17Aのカテーテルの側面図である。 フラッシャの側面図である。 洗浄装置を備える、図18Aのフラッシャの斜視図である。 カテーテルの断面側面図である。 カテーテルの断面側面図である。 カテーテルの断面側面図である。 カテーテルの断面側面図である。 シャントシステムおよび注射器の概略斜視図である。 シャントシステムの概略断面側面図である。 シャントシステムの概略断面上面図である。 シャントシステムの概略断面側面図である。 カテーテルの斜視図である。 カテーテルの斜視図である。 カテーテルの斜視図である。 図28Aのカテーテルおよび調節機構の断面側面図である。 カテーテルの斜視図である。 カテーテルの断面斜視図である。 フラッシャの概略断面上面図である。 カテーテルの断面側面図である。 カテーテルの断面側面図である。 フラッシャの概略上面図である。 潰れた状態で示される、図34Aのフラッシャの伸展性部材の断面側面図である。 拡張した状態で示される、図34Bの伸展性部材の断面側面図である。 フラッシャの概略上面図である。 容積が調節可能なフラッシャの断面側面図である。 容積が調節可能な別のフラッシャの断面側面図である。 容積が調節可能な別のフラッシャの断面側面図である。

Claims (76)

  1. シャントシステムにおいて、
    主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
    前記カテーテルを通じて流体の洗浄咳またはパルスを放出するように構成されたフラッシャと、
    を含み、
    前記シャントシステムは、制限モードで動作可能であり、前記制限モードでは、
    (i)前記フラッシャにより生成された流れ水が、前記補助流動ポートを開くのに不十分であるか、または、
    (ii)前記フラッシャが前記流れ水を放出することを妨げられ、
    前記シャントシステムは、非制限モードで動作可能であり、前記非制限モードでは、
    (i)前記フラッシャにより生成された流れ水が、前記補助流動ポートを開くのに十分であるか、または、
    (ii)前記フラッシャが前記流れ水を放出することを妨げられず、
    前記フラッシャは、前記フラッシャを前記制限モードと前記非制限モードとの間で切り替えるように動作可能である制御装置を含む、シャントシステム。
  2. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記制限モードで動作するよう前記フラッシャの洗浄弁を閉位置にロックし、また前記非制限モードで動作するよう前記洗浄弁を前記閉位置にロックしない、システム。
  3. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記制限モードで動作するよう前記フラッシャの洗浄弁の開口圧力閾値を下げ、また前記非制限モードで動作するよう前記洗浄弁の前記開口圧力閾値を上昇させる、システム。
  4. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記制限モードで前記流れ水の圧力を下げ、また前記非制限モードで前記流れ水の圧力を上げる、システム。
  5. 請求項4に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄ドームを、より低い開口圧力を有する第1の洗浄弁と連絡させることによって、前記流れ水の圧力を下げ、
    前記制御装置は、前記洗浄ドームを、より高い開口圧力を有する第2の洗浄弁と連絡させることによって、前記流れ水の圧力を上げる、システム。
  6. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記制限モードで前記流れ水の体積を減少させ、また前記非制限モードで前記流れ水の体積を増大させる、システム。
  7. 請求項6に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄ドームの補充を制限することによって、前記流れ水の体積を減少させる、システム。
  8. 請求項6に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄ドームの有効容積を減少させることによって、前記流れ水の体積を減少させる、システム。
  9. 請求項8に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記洗浄ドーム内部の仕切りを動かすこと、容積を占有する物体を前記洗浄ドーム内に動かすこと、および前記洗浄ドーム内部の区画を拡張させること、のうちの少なくとも1つによって、前記有効容積を減少させる、システム。
  10. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記制限モードで前記補助流動ポートを前記流れ水から隔離し、また前記非制限モードで前記補助流動ポートを前記流れ水から隔離しない、システム。
  11. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記カテーテルは、前記主要流動ポートと連絡している第1の流体内腔と、前記補助流動ポートと連絡している第2の流体内腔と、を含む、システム。
  12. 請求項11に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記カテーテルの前記第1および第2の流体内腔のどちらが、前記フラッシャの洗浄ドームと流体連通するか、選択する、システム。
  13. 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記フラッシャの上流ポートおよび前記フラッシャの下流ポートのうちの1つ以上に前記流れ水を選択的に向けるよう動作可能である、システム。
  14. シャントシステムにおいて、
    主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
    前記カテーテルを通じて流体の第1の流れ水を、または前記カテーテルを通じて流体の第2の流れ水を、選択的に放出するように構成されたフラッシャと、
    を含み、
    前記流体の第1の流れ水は、前記補助流動ポートを開くのに不十分であり、
    前記流体の第2の流れ水は、前記補助流動ポートを開くのに十分である、シャントシステム。
  15. 請求項14に記載のシステムにおいて、
    前記第2の流れ水は、前記第1の流れ水より高い圧力を有する、システム。
  16. 請求項14に記載のシステムにおいて、
    前記第2の流れ水は、前記第1の流れ水より大きい体積を有する、システム。
  17. 請求項14に記載のシステムにおいて、
    前記フラッシャは、第1および第2の洗浄ドームを含む、システム。
  18. 請求項17に記載のシステムにおいて、
    前記第1および第2の洗浄ドームは、同時に作動され、
    前記フラッシャは、前記第1の流れ水を、前記流れ水に寄与せずに前記第1の洗浄ドームから流体を逃がすことによって、放出し、
    前記フラッシャは、前記第2の流れ水を、前記第1の洗浄ドームの流体を前記流れ水に含めることによって、放出する、システム。
  19. 請求項17に記載のシステムにおいて、
    前記フラッシャは、前記第1の洗浄ドームが潰れると前記第1の流れ水を放出し、前記第2の洗浄ドームが潰れると前記第2の流れ水を放出する、システム。
  20. 請求項19に記載のシステムにおいて、
    前記補助流動ポートが開くのを制限するように前記フラッシャの上流ポートから前記第2の洗浄ドームを隔離する、制御装置をさらに含む、システム。
  21. 請求項19に記載のシステムにおいて、
    前記第2の洗浄ドームは、前記第1の洗浄ドームより大きい容積を有する、システム。
  22. シャントシステムであって、
    主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
    前記カテーテルを通じて流体の流れ水を選択的に放出するように構成されたフラッシャと、
    前記カテーテルを通る洗浄経路と連絡している伸展性特徴部と、
    を含み、
    前記シャントシステムは、前記フラッシャから放出される流れ水が前記補助流動ポートを開くのを防ぐのに十分な程度まで、前記伸展性特徴部が洗浄動作中に拡張する、第1のモードで動作可能であり、
    前記シャントシステムは、前記フラッシャから放出される流れ水が前記補助流動ポートを開くのを防ぐのに十分な程度まで、前記伸展性特徴部が洗浄動作中に拡張しない、第2のモードで動作可能である、シャントシステム。
  23. 請求項22に記載のシステムにおいて、
    前記フラッシャは、選択的に前記伸展性特徴部を前記洗浄経路と連絡させるように構成された、制御装置を含む、システム。
  24. 請求項22に記載のシステムにおいて、
    前記シャントシステムは、前記伸展性特徴部の拡張を物理的に妨げることによって前記第2のモードで動作する、システム。
  25. 請求項22に記載のシステムにおいて、
    前記シャントシステムは、前記伸展性特徴部が前記伸展性特徴部の拡張をブロックするように患者に植え込まれると前記伸展性特徴部の上に位置づけ可能な、体外部材を含む、システム。
  26. 脳室シャントカテーテルにおいて、
    主要流動ポートであって、前記主要流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、主要流動ポートと、
    補助流動ポートであって、前記補助流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、補助流動ポートと、
    を含み、
    前記補助流動ポートは、最初は閉じられて、その中を通る流体の流れをブロックし、
    前記補助流動ポートは、その中を通して流体を流すことができるように選択的に開くことができ、
    前記補助流動ポートは、非侵襲的な体外入力に応じて、開くように構成されている、脳室シャントカテーテル。
  27. 請求項26に記載のカテーテルにおいて、
    前記カテーテルは、前記補助流動ポートの形状記憶フレームを閉じた状態に保持するクリップを含み、
    前記入力は、前記クリップを作動させることを含む、カテーテル。
  28. 請求項27に記載のカテーテルにおいて、
    前記クリップは、前記クリップを破壊するように前記クリップに電流を加えることによって、または前記クリップを動かすように前記クリップに磁場を加えることによって、作動される、カテーテル。
  29. シャントシステムにおいて、
    カテーテルであって、
    主要流動ポートであって、前記主要流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、主要流動ポート、および、
    補助流動ポートであって、前記補助流動ポートを通って流体が前記カテーテルの外部と前記カテーテルの内部との間を流れることができる、補助流動ポート、
    を有し、
    前記補助流動ポートは、最初は閉じられて、その中を通る流体の流れをブロックし、
    前記補助流動ポートは、その中を通して流体を流すことができるように選択的に開くことができる、カテーテルと、
    前記カテーテルの洗浄経路を通じて流体の流れ水を放出するように構成されたフラッシャと、
    を含み、
    前記カテーテルは、前記流体の流れ水が前記補助流動ポートを開くのに有効でない第1の構成と、前記流体の流れ水が前記補助流動ポートを開くのに有効である第2の構成と、を有し、
    前記カテーテルは、入力に応じて、前記第1の構成から前記第2の構成に変化する、シャントシステム。
  30. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記入力は、非侵襲的な体外入力である、システム。
  31. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記カテーテルは、前記補助流動ポートを前記洗浄経路から隔離する弁を含み、
    前記入力は、前記弁を開くことを含む、システム。
  32. 請求項31に記載のシステムにおいて、
    前記弁は、前記弁を開くのに十分な流体の流れ水を、前記カテーテルを通じて向けることによって、開かれる、システム。
  33. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記入力は、前記カテーテル内部で前記補助流動ポートと前記洗浄経路との間に形成された隔壁を破るのに有効である、システム。
  34. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記入力は、前記カテーテル内部で前記補助流動ポートと前記洗浄経路との間に形成された隔壁の孔のサイズを変更するのに有効である、システム。
  35. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記入力により、前記カテーテルのバルーンを膨張させて、前記洗浄経路と前記補助流体ポートとの間の流路を開く、システム。
  36. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記入力により、前記カテーテルのバルーンを収縮させて、前記洗浄経路と前記補助流動ポートとの間の流路を開く、システム。
  37. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記入力により、前記カテーテルと同軸に配されたシースを前記カテーテルに対して回転させて、補助流動ポートの覆いをとる、システム。
  38. 請求項37に記載のシステムにおいて、
    前記シースを第1の角度だけ回転させると、前記シースの開口部が前記補助流動ポートと整列され、
    前記シースを第2の角度だけ回転させると、前記シースの前記開口部が第2の補助流動ポートと整列される、システム。
  39. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記入力により、前記カテーテルと同軸に配されたシースを前記カテーテルに対して長さ方向に並進運動させて、補助流動ポートの覆いをとる、システム。
  40. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記カテーテルは、前記補助流動ポートがいつ開いたのか検出するように構成されたセンサを含む、システム。
  41. 請求項29に記載のシステムにおいて、
    前記カテーテルは、前記補助流動ポートを補強するワイヤを含み、
    前記入力は、前記ワイヤを切断するか、または前記ワイヤを前記カテーテルに対して近位に後退させることを含む、システム。
  42. フラッシャにおいて、
    潰れる洗浄ドームを画定する本体と、
    補充弁および洗浄弁を収容する弁カートリッジであって、前記洗浄ドームから横方向にオフセットしている、弁カートリッジと、
    上流ポートと下流ポートとの間に延びる受動的流路であって、前記流路の少なくとも一部が、前記洗浄ドームの外面にわたって延びる、潰れる流体経路によって画定されている、受動的流路と、
    を含み、
    前記洗浄弁は、前記洗浄ドームが前記上流ポートまたは前記受動的流路と流体連通していない、第1の位置と、前記洗浄ドームが前記上流ポートおよび前記受動的流路と流体連通している、第2の位置と、を有し、
    前記潰れる流体経路に力を加えることは、前記潰れる流体経路を潰して、前記受動的流路をブロックするのに、また、前記ドームを潰して、前記洗浄弁を前記第2の位置に動かし、前記上流ポートを通じて流体を流すのに、有効である、フラッシャ。
  43. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記洗浄弁は、調節ディスクによって弁座に対して圧縮される弁本体を含み、前記調節ディスクの回転は、前記弁の閾値開口圧力を変化させるのに有効である、フラッシャ。
  44. 請求項43に記載のフラッシャにおいて、
    前記調節ディスクは、前記弁カートリッジにねじで取り付けられている、フラッシャ。
  45. 請求項44に記載のフラッシャにおいて、
    前記調節ディスクは、前記フラッシャが植え込まれる患者の外側の位置から作動され得る、フラッシャ。
  46. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記洗浄弁は、前記洗浄弁が所望の開口圧力を生じるよう所望の圧縮量まで圧縮されるように、所定の一定の高さまたはポジティブストップを有する、フラッシャ。
  47. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記補充弁は、前記受動的流路が前記洗浄ドームと流体連通していない第1の位置と、前記受動的流路が前記洗浄ドームと流体連通している第2の位置と、を有する、フラッシャ。
  48. 請求項47に記載のフラッシャにおいて、
    前記洗浄ドームを潰すことは、前記補充弁を前記第1の位置に保持するのに有効である、フラッシャ。
  49. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記上流ポートと流体連通している脳室カテーテルをさらに含む、フラッシャ。
  50. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記潰れる流体経路は、前記洗浄ドームの前記外面に形成された溝に取り付けられたピンチチューブを含み、前記ピンチチューブおよび前記溝は集合的に前記受動的流路の一部の内側内腔を画定する、フラッシャ。
  51. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記カートリッジは、仕切り壁によって分けられた上方チャンバおよび下方チャンバを含む、フラッシャ。
  52. 請求項51に記載のフラッシャにおいて、
    前記洗浄弁および前記補充弁はそれぞれ、前記上方チャンバと前記下方チャンバとの間の流体連通を制御する、フラッシャ。
  53. 請求項52に記載のフラッシャにおいて、
    前記上方チャンバは、第1のかかりの付いた取り付け部品を介して前記洗浄ドームと流体連通しており、前記下方チャンバは、第2のかかりの付いた取り付け部品を介して前記潰れる流体経路と流体連通しており、前記下方チャンバは、第3のかかりの付いた取り付け部品を介して脳室カテーテルと流体連通している、フラッシャ。
  54. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記カートリッジは、前記洗浄ドームと流体連通している第1のかかりの付いた取り付け部品、および前記潰れる流体経路と流体連通している第2のかかりの付いた取り付け部品によって、前記本体に取り付けられている、フラッシャ。
  55. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    流体は、前記補充弁、前記洗浄弁、または前記洗浄ドームの任意の部分にわたって流れることなく、前記上流ポートの中、前記潰れる流体経路を通って流れて、前記下流ポートから出ることができる、フラッシャ。
  56. 請求項42に記載のフラッシャにおいて、
    前記カートリッジまたは前記下流ポート内部に配されたシャント弁をさらに含む、フラッシャ。
  57. シャントシステムにおいて、
    主要流動ポートおよび補助流動ポートを有するカテーテルと、
    前記カテーテルを通じて流体の洗浄咳またはパルスを放出するように構成されたフラッシャと、
    を含み、
    前記シャントシステムは、前記フラッシャによって生成された流れ水が前記補助流動ポートを開くのに不十分である制限モードと、前記フラッシャによって生成された流れ水が前記補助流動ポートを開くのに十分である非制限モードと、で動作可能である、シャントシステム。
  58. 請求項57に記載のシステムにおいて、
    前記フラッシャは、前記フラッシャを前記制限モードと前記非制限モードとの間で切り替えるように動作可能である制御装置を含む、システム。
  59. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、非侵襲的に作動され得る、システム。
  60. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記シャントシステムが植え込まれる患者の外側の位置から作動され得る、システム。
  61. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、磁気で作動されるか、または水圧で作動される、システム。
  62. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、弁を含む、システム。
  63. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄弁のクラッキング圧力を調節する、システム。
  64. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記フラッシャの洗浄キャビティの有効容積を調節する、システム。
  65. 請求項64に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記洗浄キャビティ内部に配された膨張可能部材を選択的に膨張させるか、または収縮させることによって、前記有効容積を調節する、システム。
  66. 請求項64に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記洗浄キャビティの側壁の少なくとも一部を動かすことによって、前記有効容積を調節する、システム。
  67. 請求項64に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、選択的に移動可能部材を前記洗浄キャビティ内部に前進させるか、または前記洗浄キャビティから後退させることによって、前記有効容積を調節する、システム。
  68. 請求項57に記載のシステムにおいて、
    前記カテーテルは、漸進的に高くなるバースト要件をそれぞれが有する、複数の補助流動ポートを含む、システム。
  69. 請求項57に記載のシステムにおいて、
    前記カテーテルは、漸進的に高くなる厚さを有する膜によってそれぞれが覆われている、複数の補助流動ポートを含む、システム。
  70. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、潰れた状態と拡張した状態との間で動くことができる伸展性特徴部を含む、システム。
  71. 請求項70に記載のシステムにおいて、
    前記伸展性特徴部は、それを通る受動的流路を含む、システム。
  72. 請求項70に記載のシステムにおいて、
    前記伸展性特徴部は、前記フラッシャにより放出される流れ水と流体連通し、
    前記伸展性特徴部は、前記制限モードにあるときに前記流れ水の少なくとも一部を吸収するように前記拡張した状態へと動く、システム。
  73. 請求項70に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記非制限モードにあるときに前記伸展性特徴部を前記フラッシャにより放出される前記流れ水から隔離し、かつ前記制限モードにあるときに前記伸展性特徴部を前記流れ水と流体連通させる、少なくとも1つの弁を含む、システム。
  74. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記カテーテルを通る一連の補助流動ポートに漸進的にアクセスするように作動され得る、システム。
  75. 請求項58に記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、前記カテーテルの一連の補助流動ポートのうちの次の補助流動ポートに漸進的にアクセスするように作動され得る、システム。
  76. フラッシャにおいて、
    外側ハウジングと、
    上流ポートと下流ポートとの間に延びる受動的流路と、
    洗浄ドームであって、前記上流ポートおよび前記下流ポートのうちの少なくとも1つを通じて流体を流すために、前記洗浄ドームから流体を排出するよう押されるように構成されている、洗浄ドームと、
    流体が前記洗浄ドームから排出される圧力を制御するように構成された洗浄弁と、
    患者の脳室圧力を制御するために前記受動的流路を通る流れを調整するように構成されたシャント弁と、
    を含み、
    前記シャント弁および前記洗浄弁は、前記フラッシャの前記ハウジング内部に配されている、フラッシャ。
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