JP2019527383A - 半導体材料で作られたサンプルの光学的機能化を図る方法及びシステム - Google Patents

半導体材料で作られたサンプルの光学的機能化を図る方法及びシステム Download PDF

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Abstract

一態様によれば、半導体材料で作られたサンプル(10)の内部の光学的機能化を図るシステム(100)であって、前記材料のスペクトル透過帯域の波長を有し、1ps〜100nsの有効持続時間を有するパルスで構成されるレーザービームを照射する光源(20)と、前記レーザービームの焦点部分における1パルス当たりの光量を多光子吸収に適応させ、所定のパターンに従って、前記レーザービームをサンプル内部に収束させる顕微鏡対物レンズ(40)と、前記パターンの各点において、前記サンプルの前記屈折率の実部を測定する装置(30)と、前記パターンの各点において、前記屈折率の実部の相対的変化が絶対値で10-3より大きくなるまで、前記材料の屈折率の実部を次第に変化させるよう、前記パターンの各点へのパルス数を前記屈折率の実部の測定結果に応じて制御する制御部(60)と、を具備することを特徴とするシステムに関する。【選択図】図1A

Description

本発明は、半導体材料のサンプルの内部に3次元で光導波路を刻設することを含む、そのサンプルの内部の光学的機能化を図る方法及びシステムに関するものである。
フェムト秒レーザー光源の出現により、適切に制御された3Dレーザーをガラスなどの透明な誘電材料の内部に直接書込む技術の開発が可能となっており、例えば、光導波路への書き込みによる材料の「光学的機能化」等に応用されている。光学的機能化は、誘電材料の屈折率の実部の変化を制御することにより実現される(例えば、K.M.Davis他による非特許文献1参照)。
しかしながら、シリコン等のモノリシック半導体材料に関しては、誘電材料に関して知られているものと同様の光学的機能化の技術はこれまで示されていない。
これは主に、光学的パラメトリック増幅器(又はOPA)であるかファイバーレーザーであるかを問わず、赤外領域の超短光源が出現し一般化したのが、ごく最近だからである。またさらに、半導体材料内での光の伝搬や吸収による効果は線形でないことも重要であり、本質的にフェムト秒レーザーのエネルギーは、材料を変質させるには不十分なレベルに制限される。(例えば、A.Mouskeftaras他による非特許文献2参照)。このようなシリコンの自己防衛効果については、最近になって、相互作用時に形成されるプラズマによる赤外線ビームの誘発デフォーカスによるものであると説明された(E.V.Zavedeev他による非特許文献3)。
半導体の光学的機能化に関する技術としては、表面構造化された結晶シリコン層を埋め込み絶縁材料の層と低指数の上層(又は空気)との間に挟持する、いわゆる「シリコン・オン・インシュレーター」もしくは「SOI」技術など、いくつかの技術が開発されている。これにより、内部の全反射メカニズムを介して導波路における電磁波の伝播が生じる(例えば、M.Lipson他による非特許文献4参照)。このようなSOI技術によれば、優れた光学性能が得られるが、その一方で、リソグラフィー特有の重大なデメリットもある。一つ目のデメリットとしては、製造された導波路は面内に含まれ(すなわち、2D)、それによって材料の光学的機能化のための3次元構造デザインが妨げられてしまうことである。二つ目のデメリットは、この技術では、不要な外部汚染に関係する問題を回避するために、清潔かつ制御された環境で幾つかの工程を行う必要があることである。直接レーザー書込み技術が利用可能となることで、これらの制限が克服されることが見込まれる。
半導体材料に対する光導波路の直接刻設に関しては、いくつかの文献が公開されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、半導体材料の内部深くに光導波路の刻設を直接行えるようにした目に見える結果を示している技術はないように思われる。それは、半導体材料、具体的には、シリコンにおける直接3Dレーザー書込みによる光学的機能化の実現の可能性を広げるであろう。
米国特許出願公開第2012/0268939号明細書
Writing waveguides in glass with a femtosecond laser、Opt.Letters、Vol.21、Nr21(1996) Self−limited underdense microplasmas in bulk silicon induced by ultrashort laser puses、Appl.Phys.Lett.105、191103(2014) Delocalization of Femtosecond laser radiation in crystalline Si in the mid−IR range、Laser Phys.26,016101(2015) Guiding,modulating and emitting light on silicon − challenges and opportunities、Journal of Lightwave Technology、Vol.23、Nr12(2015) Digital Wavefront Measurement Interferometer for Testing Optical Surfaces and Lenses,Appl.Optics,Vol.13,Nr 11,pp2633−2703
本発明の目的の一つは、信頼性及び再現性のある半導体材料のサンプルに詳細なレーザー刻設を行うことにより光学的機能化を図る方法及びシステムを提案することである。
第1の態様によれば、本明細書は、半導体材料で作られたサンプルの内部の光学的機能化を図る方法であって、
前記材料のスペクトル透過帯域の波長を有し、1ps〜100nsの有効持続時間を有するパルスで構成されるレーザービームを照射する工程と、
前記レーザービームの焦点部分における1パルス当たりの光量を多光子吸収に適応させ、所定のパターンに従って、前記レーザービームをサンプル内部に収束させる工程と、
前記パターンの各点において、前記サンプルの屈折率の実部を測定する工程と、
前記パターンの各点において、前記屈折率の実部の相対的変化が絶対値で10-3より大きくなるまで、前記材料の屈折率の実部を次第に変化させるよう、前記パターンの各点へのパルス数を前記屈折率の実部の測定結果に応じて制御する工程と、
を具備することを特徴とする方法に関する。
本明細書における光学的機能化とは、虚部をほとんどあるいは全く変化させずに(10-3未満の相対変化)、屈折率の実部を局所的に変化させることによる光学機能の材料内における刻設を指す。書き込まれた光学機能は、一般的に、材料内での光の空間特性、時間特性、又はスペクトル特性を変化させるのに適しており、光波の誘導、光波の偏光の変更、(具体的には、一つ又は複数のマイクロレンズの書込みによる)光波の前部の変更、(具体的には、回折格子、例えば、ブラッグ格子の書込みによる)分光フィルタリングが含まれるが、これらに限定されるものではない。
このように、一又は複数の実施例によれば、パターンは、導波路、マイクロレンズ、回折格子、スプリッター、光学フィルター、波長板、より一般的には、材料の内部において制御された屈折率分布に基づく任意の光学マイクロデバイスを含む光学素子のうちの少なくとも一つを形成するために定められる。
本出願人は、上記方法によれば、屈折率の実部(n)の変化を制御することにより、具体的には、マイクロキャビティの形成により材料にダメージを与え、光学機能の刻設が行われなくなると考えられる屈折率の実部の相対的変化(Δn/n)を超えないようにすることができることを示した。屈折率の実部の相対的Δn/n変化は、通常、絶対値で0.1未満の値に限定される。
一又は複数の実施例によれば、ショット数を制御することにより、屈折率の実部の正の相対的変化を得ることができる。屈折率の実部の正の相対的変化は、材料の構造的変化(高密度化、アモルファス化など)によって生じるものであり、導波路、回折格子、マイクロレンズ、屈折率の正の変化により画定されるその他の任意の光学素子の形成を可能にする。
一又は複数の実施例によれば、ショット数を制御することにより、屈折率の実部の負の相対的変化を得ることができ、この変化は絶対値で0.1、好ましくは0.01を超えない値である。屈折率の実部の負の相対的変化は、結晶状態の変化や、光学的欠点の導入を回避する波長の10分の1未満の大きさのナノキャビティもしくは「ナノクラック」によって生じる場合もあり、具体的には、レンズ、波長板、中央部よりも小さい屈折率のリングにより画定される導波路、屈折率の負の変化により画定されるその他の任意の光学素子の形成が可能となる。
本出願人は、上記方法によれば、パターンに沿って屈折率の実部の変化を制御することにより、屈折率の実部又は虚部の空間的不均一性によって生じ得る光学的欠点を制限し、優れた光学性能の光学的機能化を達成することが可能であることも示した。屈折率の実部又は虚部の空間的不均一性は、光散乱現象を発生することもある不均一性として定義することができる。このような不均一性は、通常、その少なくとも一つの寸法が波長の1/10(機能性材料が用いられる波長)である、絶対値で10-3以上の屈折率(実部又は虚部)の局所的変化により生じるものである。
半導体材料のスペクトル透過帯域は、バンドギャップエネルギーにより定められる。具体的には、本明細書では、波長λが、λ>0.8hc/Δである場合に、スペクトル透過帯域に属するものと考える。ここで、hはプランク定数、cは真空での光の速度、Δは材料のエネルギーバンドギャップであり、係数0.8は、いかなる場合においても、表面下で動作するのに必要な光透過を可能にする。
上記方法は、パルスの波長をあらかじめ定められた関係性を満たすよう調整することにより、あらゆる直接又は間接、アモルファス又は結晶禁制バンド(又は「ギャップ」)半導体に適用する。
一又は複数の実施例によれば、各パルスは、1ps〜100nsの持続時間を有するパルスから形成される。他の実施例によれば、各パルスは、超短パルス列(すなわち、厳密には1ps未満)で構成され、そのパルス列の持続時間は、パルス列内のすべての超短パルスの持続時間の合計に対応し、1ps〜100nsの範囲である。本明細書の他の箇所では、「パルス」については、単に、単一のパルスで形成されているか、超短パルスの列で形成されているかとして述べる。
パルスが超短パルスの列で形成される場合、時間幅は、そのパルス列を形成する超短パルスの半値幅の合計時間に等しく、エネルギーは、パルス列を形成する超短パルスの合計エネルギーに等しい。
以下の説明では、パルスのエネルギーと光度とを、パルス持続時間及びビームの形状が固定された場合と区別せずに述べることができる。
一又は複数の実施例によれば、100kHz未満、好ましくは、10kHz未満の所定の繰り返し率でパルスを出力する。パルスの繰り返し率が十分に低い場合、パターンのある点における蓄熱が制限され、マイクロキャビティを引き起こす材料ダメージのリスクが制限される。
一又は複数の実施例によれば、上記方法は、パルスの空間的成形をさらに含む。
一又は複数の実施例によれば、上記方法は、レーザービームとサンプルを所定の走査速度で上記パターンに沿って相対的に移動させることを含む。
一又は複数の実施例によれば、共通の変位手段によって得られる相対的なビームとサンプルの変位速度に対応して、さらに低い繰り返し率、例えば、100Hzから5kHzでパルスを出力する。
一又は複数の実施例によれば、上記方法は、焦点部分における1パルス当たりの光量を制御して、材料の屈折率の実部を次第に変化させる工程をさらに含む。
をさらに具備する
所定の繰り返し率で出力されるパルスを所定の速度で移動させることは、パターン上の点でショット数を直接制御する場合と比較して、材料の屈折率の実部の変化の均一性がより優れている。
一又は複数の実施例によれば、上記パルス数を制御する工程には、
パターンの各点へのパルス数を調整して、屈折率の実部の第1の相対的変化を得る第1のステップと、
パターンの各点へのパルス数を調整して、屈折率の実部の第2の相対的変化を得る少なくとも第2のステップと、
絶対値で10-3より大きい所定の値以上の屈折率の実部の相対的変化が得られるまで、第2のステップを繰り返す工程と、
が含まれる。
本出願人は、繰り返し工程により、屈折率の実部の変化を非常に細かく制御することが可能であり、屈折率変化の非常に良好な均一性、ひいては実現される光学機能の優れた性能が保証されることを示した。
一又は複数の実施例によれば、上記屈折率の実部の第1及び第2の相対的変化は、該屈折率の実部の検出可能な最小の変化に相当する。屈折率の実部の第1及び第2の相対的変化の値として、屈折率の実部の変化の検出能閾値を選択することにより、材料を事前に調査する必要性が回避される。
一又は複数の実施例によれば、上記方法は、上記各ステップで、焦点部分における1パルス当たりの光量を所定の最小値から漸増させる工程をさらに含む。
一又は複数の実施例によれば、上記方法は、あるステップから次のステップへの移行時に、焦点部分における1パルス当たりの光量を所定の最小値から増加させる工程をさらに含む。
上記いずれの例においても、1パルス当たりの光度を徐々に変化させることにより、屈折率の実部の変化の細かさを向上させ、ダメージのリスクを制限することができる。
一又は複数の実施例によれば、上記方法は、事前のキャリブレーション段階をさらに含む。
この事前のキャリブレーション段階により、所定の半導体材料について、上記方法を動作条件に応じて実施可能なパラメータ範囲を決定することができる。例えば、所定の繰り返し率で送信される所定の有効持続時間を有するパルスに対して、かつ、所定のビーム形状に対して、走査速度又は1パルス当たりのエネルギーの値の範囲、あるいはこれらの両方を決定することができる。
一又は複数の実施例によれば、上記事前のキャリブレーション段階には、求められた一つ又は複数の光学機能に従って、レーザービームと照射の偏光を決定する工程がさらに含まれる。
このように、特にシリコンの光学的機能化について、本出願人は、互いに区別なく組み合わせ可能な、導波路などの光学機能の書込みについて、最適なパラメータ範囲を特定した。
− 1から10nsのパルス持続時間
− 1.1μm、例えば、約1.55μm以上のパルス波長
− 10μm未満のビーム直径
− 100Hzから5kHz、例えば、約1kHzの繰り返し率
− 0.01から0.5mm/s、例えば、約0.1mm/sのレーザービームの相対変位の走査速度
− 4GW/cm以上の焦点部分におけるレーザーパルスの光度であり、2.3μmのビーム直径及び5nsのパルス持続時間について、1パルス当たり0.5μJ以上のエネルギーに相当する。
一又は複数の実施例によれば、上記方法は、屈折率の虚部を測定する工程をさらに含み、屈折率の虚部の相対的変化の値が、絶対値で10-3未満のままであることが確かめられる。
第2の態様によれば、本明細書は、上記第1の態様に係る方法を実施する装置に関する。
一又は複数の実施例によれば、本明細書は、半導体材料のサンプルの内部に光学的機能化を図るシステムであって、
材料のスペクトル透過帯域の波長を有し、1ps〜100nsの有効持続時間を有するパルスで構成されるレーザービームを照射する光源と、
レーザービームの焦点部分における1パルス当たりの光量を多光子吸収に適応させ、所定のパターンに従って、レーザービームをサンプル内部に収束させる顕微鏡対物レンズと、
パターンの各点において、サンプルの屈折率の実部を測定する装置と、
パターンの各点において、屈折率の実部の相対的変化が絶対値で10-3より大きくなるまで、材料の屈折率の実部を次第に変化させるよう、パターンの各点へのパルス数を屈折率の実部の測定結果に応じて制御する制御部と、
を具備することを特徴とするシステムに関する。
一又は複数の実施例によれば、上記システムは、焦点部分とサンプルを移動させて、レーザービームを所定のパターンに収束させる相対変位手段をさらに備えている。
一又は複数の実施例によれば、上記測定装置は、位相差顕微鏡である。
一又は複数の実施例によれば、上記測定装置は、暗視野顕微鏡を含む。
一又は複数の実施例によれば、上記測定装置は、屈折率の虚部の測定も行うことができる。
本発明のその他の利点及び特徴は、以下の図面に示す説明を読むことにより明らかになるであろう。
図1Aは、本明細書で説明するように、半導体材料の内部において光学的機能化を図るためのレーザー刻設システムの例を示す図である。 図1Bは、パルスの空間的成形を行うよう構成されたモジュールの例を示す図である。 図1Cは、成形なしの場合(a)、空気中で成形を行なった場合(b,c)、サンプル中で成形を行なった場合(d,e)の空間的なパルスのプロファイルをそれぞれ示す画像を示す図である。 図2は、半導体材料の屈折率の実部を変更するための、本明細書に係るレーザー刻設システムの第1のサブシステムの一実施例を示す図である。 図3は、半導体材料における屈折率の実部を測定するための、本明細書に係るレーザー刻設システムの第2のサブシステムの他の実施例を示す図である。 図4Aは、異なるレーザービームの走査速度におけるパルスエネルギーの影響を示す実験結果を示す図である。 図4Bは、異なるレーザービームの走査速度におけるパルスエネルギーの影響を示す実験結果を示す図である。 図4Cは、異なるレーザービームの走査速度におけるパルスエネルギーの影響を示す実験結果を示す図である。 図4Dは、パルス毎のエネルギーに応じて得られた導波路の幅を示す実験曲線を示す図である。 図5Aは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Bは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Cは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Dは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Eは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Fは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Gは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Hは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Iは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図5Jは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。 図6は、異なるレーザービームの走査速度において生じる相変化を示す実験結果を示す図である。 図7Aは、必要かつ十分な光誘導路の変化が得られるまで材料への照射を行う装置へのフィードバックを含む実験手順の例を示す図である。 図7Bは、一定の走査速度で、パルスエネルギー増加サイクルが異なる場合に生じる屈折率変化を示す実験結果を示す図である。 図8Aは、シリコンにおいて、光を導波路の方向に投入した場合に、本明細書に係る方法によって得られた基本的な導波路における光伝搬を示す実験結果を示す図である。 図8Bは、シリコンにおいて、光を導波路の方向に投入した場合に、本明細書に係る方法によって得られた基本的な導波路における光伝搬を示す実験結果を示す図である。 図9Aは、シリコンにおいて、光を導波路の方向に対して非ゼロ角度で投入した場合に、本明細書に係る方法によって得られた基本的な導波路における光伝搬を示す実験結果を示す図である。 図9Bは、シリコンにおいて、光を導波路の方向に対して非ゼロ角度で投入した場合に、本明細書に係る方法によって得られた基本的な導波路における光伝搬を示す実験結果を示す図である。 図10Aは、シリコンにおいて、異なるカプラーの角度で、上記方法によって得られたYカプラーにおける光伝搬を示す実験結果を示す図である。 図10Bは、シリコンにおいて、異なるカプラーの角度で、上記方法によって得られたYカプラーにおける光伝搬を示す実験結果を示す図である。
図1A〜図1Cは、本明細書で説明するように、半導体材料のサンプル10の内部において光学的機能化を図るためのレーザーマーキングシステム100の第1の例を示す図である。
このレーザーマーキングシステム100には、具体的には、パルスで構成されるレーザービーム203の発生源20と、サンプルにレーザービームを収束させるフォーカスシステム40(例えば、顕微鏡対物レンズ、収束レンズ、放物面鏡など)とが含まれる。その結果として生じる焦点の部分は、レーザービーム及びサンプルの相対的な移動手段50によって、サンプルの内部のパターン101まで移動することができる。図1Aの例では、相対的な移動手段50には、X,Y,Zの3つの軸に沿ってサンプルを移動させるプレートが含まれる。しかしながら、この各移動は、ビームの移動に適応した光学素子、例えば、“fシータレンズ”と呼ばれるレンズで置き換え可能である。また、このシステム100には、サンプルにおける屈折率の実部を測定する装置30と、その屈折率の実部の測定結果に応じて、パターンの各点ごとに受信するパルス数、又は、“ショット数”を制御する制御部60も含まれる。
すなわち、図1Aの例では、発生源20は、上記材料のスペクトル透過帯域内の波長で第1のパルス201を放出するよう構成されたパルスレーザー光源21と、そのパルスレーザー光源21から放たれたパルスに対して時間的あるいは空間的あるいは時間的及び空間的の両方に成形を行うモジュール22(任意)と、エネルギー制御モジュール23とで構成されている。
パルス成形モジュール22には、例えば、パルス時間成形手段が含まれる。このモジュール22は、例えば、機械的デバイス(例えば、シャッター)や、電気光学デバイス(例えば、ポッケルスセル及び偏光子)や、音響光学デバイスを備え、一連の超短パルスのパルス列への“分割”を行う。一方、この成形モジュールは、1フェムト秒パルスを、1ps以上の有効持続時間を有する超短パルス列に変換する光学デバイスを備えていてもよい。
また、このパルス成形モジュール22は、空間的パルス成形を行う手段を備えていてもよい。モジュール22は、例えば、補償光学デバイスや受動素子(例えば、スリット、円柱レンズ、位相マスク)を備え、例えば、「横方向書込み」処理に適した焦点の成形を行う。
このように、パルスレーザー光源21は、任意のタイプの長パルスレーザー(>ps)(例えば、OPO、ファイバーレーザーなど)や、1ps超の持続時間のパルス列を形成するために、成形モジュール23によって、出射パルスを“分割”して形成した1MHz超のレートの任意タイプの短パルスレーザー(<1ps)、あるいは、短パルスを1MHz超のレートを有する短パルス列(各パルス列は1ps超の持続時間を有する長パルスの役割を担う)に光学的に“分離”する、1MHz未満のレートの任意のタイプの短パルスレーザー(<1ps)の光源になり得る。
こうして、発生源20の出力では、1ps〜100nsの有効持続時間を有するパルスによってレーザービーム203が形成される。パルス列の持続時間は、単一パルスか超短パルス列かにかかわらず、1ps〜100nsの範囲である。
エネルギー制御モジュール22は、例えば、半波長板と偏光子を組み合わせたもの、もしくは、減衰フィルター群を備えている。
ビーム203の焦点部分が横断するパターン101は、サンプル内に実現される光学的機能によって定められる。
一又は複数の実施例によれば、レーザービームの焦点部分は、一つ又は複数の単純な直線及び分岐の少なくとも一方に沿って進むことにより、正の屈折率変化を有する“チャネル”を形成することができる。このように実現した光学素子は、シンプルな導波路やカプラタイプのデバイスであり、サンプル内への書き込みにより3D光学回路が実現される。正の屈折率変化は、材料の構造的変化(高密度化、アモルファス化など)によって生じるものであり、例えば、アモルファスシリコンは、その結晶相より低い密度を有する。従って、その結晶度を変えることにより高密度化が可能である。
一又は複数の実施例によれば、ある1点への照射を繰り返すことが可能である。そして屈折率変化は自然と両面凸形状(焦点の形状)になり、マイクロレンズ型素子を形成する。この場合、レーザービームとサンプルの相対位置の変更は、焦点体積よりも大きなマイクロレンズを形成することが目的である場合にのみ行われる。
一又は複数の実施例によれば、制御された照射を材料に対して行うことにより、波長の10分の1未満の大きさの「ナノクラック」を材料に形成することができる。また材料中に「真空」部分を含めることにより、損失なく、約10-2までの負の屈折率変化が可能となる。また、上記「ナノクラック」は、偏光に対して垂直であり、複屈折性を生じさせることにより波長板の形成が可能となる。
一又は複数の実施例によれば、所定の間隔を隔てて互いに平行に配置された導波路を刻設することによって、回折格子を刻設することができる。
一般に、材料内の屈折率分布が制御された任意の光学マイクロデバイスが得られるよう、レーザービームが横断するパターンは、任意の形状を与えることができる。
以下にさらに詳しく説明するように、サンプルの屈折率の実部nの測定装置30は、制御部60に接続されている。この制御部60によりパターンの各点へのパルス数は、屈折率の実部の測定結果に応じて制御され、パターンの各点の屈折率の実部は、10-3以上の屈折率の値における屈折率のΔn/nの相対的変動まで次第に変化させることができる。
このように、図1Aの例では、発生源20を形成するモジュール21〜23の少なくとも何れかに制御部が接続されて、レーザーパラメータ(繰り返し率、パルス持続時間、波長、ビーム形状、パルスエネルギー、偏光、ビームの空間的形状)、及び、レーザービームとサンプルの相対変位手段50(例えば、走査速度、パターンの所定の点でのパス数)の少なくともいずれか一方の制御が行われる。
具体的には、偏光の種類(円形、直線又はその他)の制御は、所要の光学機能に応じて変更可能である。
同様に、ビーム形状の種類(ガウス型、ベッセル型、渦型、シルクハット型など)も、所要の光学機能に応じて変更可能である。
図1Bは、例えば、シリコンのサンプル10への横方向書込みに対してビームを空間的に実装するよう構成されたモジュール22の例を示す図である。このモジュール22は、第1の円柱レンズ221を備え、そこに入射するレーザービームは、直径φのガウスビームである。この第1の円柱レンズ221は、ビームを一方向(図示のZ)に収束させ、垂直方向(図示のX)には変化させない特性を有する。また、モジュール22は、第1のレンズよりも焦点距離が短く、物体焦点が第1の円柱レンズ221の画像焦点に対応する第2の円柱レンズ222を備えている。このように、これらの2つのレンズ(ここでは、収束レンズ)群によって、「円筒型望遠鏡」と呼ばれるアフォーカル系が形成される。第2の円柱レンズを通過したビームはコリメートされ、楕円形に成形されて、その短い軸と長い軸との比がR=f/fとなり、fとfがそれぞれ第1及び第2のレンズの焦点距離に対応する。
この比Rを低下させるために、モジュール22は、光軸(図示のY)に位置する、小さいビーム軸よりも小さく、大きなビーム軸の方向と平行な調整可能な開口スロット223sを備えている。このスロットの出口では、ビームが長さφの大きな軸と、幅sの小さな軸を有する。このsの値をフォーカスシステム40(ここでは、顕微鏡対物レンズ)の開口数に対して調整することにより、このシステムの入射瞳のサイズ、材料における書込みの深さ、光軸Yを含む面におけるビームが楕円形、又は円形の形状を有する。
図1Cは、成形なしの場合(a)、空気中で成形を行なった場合(b,c)、サンプル中で成形を行なった場合(d,e)の空間的なパルスのプロファイルをそれぞれ示す実験画像を示す図である。
具体的には、画像a)は、光軸(ここでは、水平)を含む面における書込み深さdに応じてガウスビーム伝搬の変遷(すなわち、空間的成形なし)を示す。各実験画像のプレフォーカルパターンは、球面収差の影響によって生じたものである。この理論によれば、ビームが材料に深く収束されればされるほどますます顕著になる。また、dの重要性が大きいほど、レイリー距離が一層長くなる。このように、光軸Yを含む面において同じビーム形状を得るには、dよりももっと狭くスリットを閉じる必要がある。
画像b)及びc)は、空気中でのビーム伝搬の変遷を示し、画像d)及びe)は、それぞれ光軸Yを含む垂直面(X,Y)(左)と(Z,Y)(右)において、Zに沿って配向した開口スリットをs=280μmとした場合の、サンプル(シリコン)におけるd=100μmでのビーム伝搬の変遷を示す。各媒体では、面(X,Y)における伝搬が、ガウスのフォーカス理論によって予測されるものに従っている。一方、面(Z,Y)では、伝搬が楕円形である。これは、スリットに対して垂直な方向におけるフォーカスシステムの開口数の損失によるものである。最後に、いずれの観測面であっても、空気と同様の伝搬がシリコンでも見られるが、結晶シリコンの屈折率の実部に対応する3.5倍に拡大している。図2は、本明細書に係るレーザー刻設システムの第1のサブシステムの一実施例を示す図である。これにより、半導体材料において屈折率の実部を変更することが可能となる。図2では、屈折率の実部を測定する装置は示されていない。
この第1のサブシステムは、パルスで構成されたレーザービーム203の発生源20を備えている。本実施例では、発生源20には、シリコンの光学的機能化を図るために、所定の波長、例えば、1550nmの波長でパルスを発生させるパルスレーザー光源21が含まれる。このパルスは、例えば、100Hzから5kHzの繰り返し率で発生し、パルス持続時間が1ps〜100ns、好ましくは1ns以上の単純なパルスである。図2の例では、発生源20には、例えば、半波長板と偏光子から構成されるパルスエネルギー制御モジュール23が含まれ、例えば、この半波長板を回転させることによりエネルギーの制御を行う。そして、ビームは、パルス源21の発光波長で95%以上の反射を可能にするミラー24、25、例えば、金のミラーによって運ばれる。このレーザービームは、その開口数によって焦点部分の大きさが決まるフォーカスシステム40、例えば、顕微鏡レンズによって、サンプル10に収束される。図2の例では、電動式のステージにより、サンプルの位置決めや、光軸Yと垂直な面(X,Y)における移動が可能となっている。
図2の例では、ビーム形状、パルス持続時間、繰り返し率を固定して動作することにより処理を行うことができる。屈折率を徐々に変化させるよう制御可能なパラメータは、パルス毎のエネルギー、走査速度、ショット数を制御するパス数である。もちろん、これ以外のパラメータでもよい。具体的には、複数の対物レンズを用いてビーム形状を変更することも考えられるし、他の例では、パルス持続時間及び繰り返し率の一方又は両方を変更することも可能である。
また、図2の例では、サンプルの位置決めや照射領域の視覚化を行うために、反射型赤外線顕微鏡70が装置に実装されている。この反射型赤外線顕微鏡は、材料のスペクトル透過帯域内の波長であって、パルス光源21、例えば、1200nmの光源の発光波長とは異なる波長で連続光701を発生させる発生源71、例えば、発光ダイオード(LED)を備えている。この入射光701は、まず、半反射板73、例えば、50/50ビームスプリッターを通過する。そして、この光は、光源21の発光波長は透過するが、光源71の発光波長は反射するダイクロイックミラー26によって顕微鏡対物レンズ40へと送り込まれる。こうして、光はサンプル10に収束された後反射される。この光は、反射後、逆の経路をたどって、再び半反射板73を通過する。最終的に、透過光は、フォーカス領域の視覚化を可能にするカメラ72によって集光される。
図3は、半導体材料における屈折率の実部を測定する位相差顕微鏡300の例を示す図である。
この位相差顕微鏡300は、光源301、例えば、波長が材料のスペクトル透過帯域内である超短パルス(<1ps)の放出に適したパルスレーザーを備えている。光は、分離素子302によって、干渉計、この例では、マッハツェンダー干渉計を形成する2つのアームへと分離される。この分離素子は、例えば、直線偏光子である。一つ目のいわゆる「基準アーム」(分離素子302によって反射される要素)には、圧電モータ305に装着されたミラー304、例えば、金のミラーが含まれ、ナノメートル単位での変位が行われるようになっている。この図3の例では、基準アームには、1/4波長板303がさらに含まれ、ビームは、ミラー304での反射後、その偏光を回転させて再び1/4波長板を通過し、その後偏光子302を透過する。レンズ311、312で構成されたアフォーカルシステムは、ビームサイズの調整を可能にする。基準ビームは、最終的に、第2の分離素子310、例えば、他の偏光子を通過し、カメラ313へと送られる。「測定アーム」と呼ばれる二つ目のアーム(分離素子302によって送られる要素)には、まず、ミラー306、例えば、金のミラーが含まれる。その後、ビームは、サンプル10の観察領域の方に向けられる。そして、例えば、顕微鏡レンズ307によりイメージングが行われる。ビームのコリメーションには、チューブレンズ308が用いられる。その後、測定ビームは、ミラー309により分離素子310、さらにはカメラ313へと反射される。続いて、このカメラによって、基準アームと測定アーム間の干渉が記録される。圧電モータ304により基準アームの光路を調整することにより、それぞれ所定の位相シフトを有するこれらの干渉の複数の画像、例えば、それぞれπ/2の位相シフトを有する4つの画像を取得することができる。これらの4つの画像の強度と、サンプル10の変化によって生じる位相シフトとを単純にリンクさせることが可能である。この位相シフト自体は単に相対的な屈折率変化に関連するものであるので、この変化を測定することが可能である。位相差顕微鏡については、J.H.の論文、例えば、Bruning他による(非特許文献5)に記載されている。図3の例では、J.H.Bruning他に記載されているような位相差顕微鏡は、反射ではなく透過時かつ赤外線波長で動作するよう構成されている。
半導体材料における屈折率の実部を測定する装置としては、いずれも赤外領域で動作するよう構成された干渉計システム、ホログラフィックシステム、波面アナライザ(シャックハルトマン式又はその変形バージョン)などのその他の装置も考え得る。
これらの装置は、暗視野顕微鏡検査や拡散測定など、屈折率の実部の非定量診断で補足することができる。具体的には、サンプルの観察領域に対して、観察する方向とは異なる方向から照射を行う。屈折率の実部に変化があった場合、その屈折率の実部に変化があった領域が入射光を散乱させ、観察可能となる。
半導体材料の屈折率の実部を測定することにより、レーザービームのパラメータ(例えば、ショット数、エネルギー)を変更して、屈折率の変化を徐々に増大させ、ダメージを与えずに材料の所望の光学機能を得ることが可能である。実際には、過度に強いレーザー光束を吸収することによって、材料の温度が局所的に上昇しやすくなり、流体力学的現象(例えば、圧力や衝撃波)を引き起こしてしまう。この場合、材料の高密度化が局所的に行われるのではなく、マイクロキャビティが形成されやすくなる。これらのキャビティは、制御されない不良を生じさせ、拡散損失を引き起こし、製造された光学部品の光学性能を低下(又は排除さえ)してしまう。
一又は複数の実施例によれば、所定の半導体材料について、屈折率の実部を変更するために制御する各パラメータに対して、「作業ウィンドウ」が定められる。この事前のキャリブレーション作業によって、本明細書に係る3Dレーザーマーキング処理実施時の効率性をさらに向上させることが可能となる。
図4A〜図4D、図5A〜図5J、及び図6は、本発明者らによって得られた実験結果を示し、シリコンサンプルにおける屈折率の実部の変化に対する制御パラメータの影響を示す。
図4A〜図4D、図5A〜図5J、及び図6に示す結果は、図2に示す第1のサブシステムによって、材料の構造的変化の発生について得られたものであり、図6に示す相画像は、図3に示す第2のサブシステムによって得られたものである。
具体的には、使用した第1のサブシステムは、波長1550nm、パルス持続時間5ns、繰り返し率1kHzでパルスを発生させるレーザー光源21(MWTech、PFL−1550)を備えている。対象に対するエネルギーは、半波長板と偏光子のアセンブリ23によって制御される。そして、ビームは、金のミラー(24及び25)によって運ばれる。レーザービームは、開口数0.42の顕微鏡対象レンズ40によってサンプル10に収束され、そのビームの焦点部分における直径が2.3μm(1/eで測定)、レイリー距離が空気中で2.8μm、シリコン中で9.8μmである。電動式のステージにより、サンプルの位置決めや、光軸Yと垂直な面(X、Z)における移動が可能となっている。サンプルの位置決めや照射領域の視覚化を行うために、反射型赤外線顕微鏡70が装置に実装されている。この反射型赤外線顕微鏡は、1200nmの連続光を発生させる発光ダイオード(LED)71を備えている。この入射光(701)は、まず、50/50半反射ブレード(73)を通過する。そして、この光は、1550nmで透過し、1200nmで反射するダイクロイックミラー26によって顕微鏡対物レンズ40へと送り込まれる。この光は、反射後、逆の経路702をたどって、再び半反射ブレード73を通過する。最終的に、透過光は、1200nmで線形応答を有し、フォーカス領域の視覚化を可能にするInGaAsカメラ72に集光される。
また、図6の画像の形成に用いられる位相差顕微鏡は、図3に示すタイプのものであり、具体的には、1300nmのパルス(100fs)レーザー301(スペクトラフィジックスマイタイ(登録商標)、スペクトラフィジックスハリケーン(登録商標)、スペクトラフィジックスOPA 800CF(登録商標))と、InGaAs型カメラ313とを備えている。
本出願人は、上記のような構成のシステムにより、パルス毎の光度が約4GW/cm以上のものに対応する、0.5μJ以上のパルスエネルギーについて、屈折率の実部の相対的な変化を測定可能であることを示した。
図4A乃至図4Cは、異なるレーザービームの走査速度におけるパルスエネルギーの影響を示す実験結果を示す図である。これらの図では、図示のエネルギー、1mm/s、0.1mm/s、0.01mm/sの顕微鏡対物レンズの変位速度で、線401、402、403が書き込まれた。図からも分かるように、書き込まれた線の形態は、書込み速度に直接左右される。線401及び403は、キャビティと判断された黒い点を有する。一方、線402は、均質に変質したチャネルである(ひいては導波路の可能性がある)。線402の幅は、レーザーエネルギーに依存する。図4Dは、パルス毎のエネルギーに応じて得られた導波路の幅を示す実験曲線を示す。この幅は、レーザーエネルギーに応じて直線的に変化する。
図5A乃至図5Jは、レーザービームの走査速度の影響を示す実験結果を示す図である。これらの結果は、図4A乃至図4Cに示すものと一致し、かつそれらを補完するものであって、2μJのエネルギーについて得られたものである。図からも明らかなように、0.5mm/s以上の書込み速度では、構造にダメージが見られる(図5A及び図5B)。このダメージは、0.01mm/s以下の速度についても見られる(図5E乃至図5J)。この場合、速度が低ければ低いほど、構造にはより多くのダメージが見られることになる。また、書き込まれた構造は、速度が低い場合に比べて一層広い。このような蓄積は、各点ごとに印加されるショット数が大きい場合にダメージが増加することを示す。書込み速度が0.01mm/sから0.5mm/sの範囲の場合、ダメージは見られず、書き込まれた導波路も一様である。
図6は、異なるレーザービームの走査速度において生じる位相変化を示す実験結果を示す図である。位相に関する情報を見ることによって、2μJのパルス毎のエネルギーで生じる変化の物理的性質に関する情報が得られる。1mm/sの書込み速度では、生じる変化は、正の位相領域(すなわち、光学高密度化)と負の位相領域(すなわち、キャビティやダメージ)で構成される。これは、0.005mm/sや0.0001mm/sの場合も同様である。書込み速度が低いほど、負の位相領域の重要性が高いことが分かる。0.1mm/sの速度で生じる変化は一様かつポジティブであり、ダメージがない。対応する相対的な屈折率変化は、10-3より大きく、光をガイドするには十分である。
図7A及び図7Bは、屈折率の変化をより一層細かく制御するために、本明細書に係る方法をどのように使用できるかの例を示す図である。これらの例では、徐々に変化していく屈折率の実部に関して、ショット数又はエネルギーあるいはこれらの両方についてのフィードバックが提案されている。すなわち、この方法には、パターンの各点で受信するパルス数を制御する反復工程が含まれ、各工程は、屈折率の実部の相対的な変化の所定値、例えば、検出可能な最小値を得ることにより定められる。これらの工程は、求められた屈折率の実部の相対的な変化Δn/nが得られるまで継続的に行われる。
図7Aは、ここで説明した多段階プロセスの第1の例を示す図である。第1ステップ(711)では、ショット数Nとエネルギーを、所定の値、例えば、N=1とE=Emin、例えば、E=0.1μJに固定する。そして、屈折率の相対的な変化を測定する(ステップ712)。この相対的な屈折率の変化が検出可能となるたびに、Δn/n基準を満たすこと、すなわち、相対的な屈折率変化の所望の値に達していることを確認する(713)。そうである場合、このプロセスを終了する(714)。屈折率変化が検出可能ではない、又は、Δn/n基準を満たしていない場合、最大ショット数Nmax(716)に達するまでショット数を増加(715)させた後、ステップ711を繰り返す。この最大ショット数に達した場合、エネルギーを増加させて、ショット数の初期値N=1から始めることにより、第1ステップを繰り返す。
図7Aの例では、ショット数が各段階で増加する一方、エネルギーは一定に保たれて、次の段階が過ぎると増加する。
図7Bは、(位相差顕微鏡の感度により)屈折率変化が検出される閾値を超えるまで、レーザービームがパターンの点を通り過ぎるたびにエネルギーが増加する変形例を示す図である。新しいエネルギー「ランプ」(第2ステップ)を行うことにより、低エネルギーへの変化が検出される。この処理は、屈折率の所望の値が、相対的に、例えば、+10-3に変化するまで繰り返し行われる。
上記方法によれば、閾値に可能な限り近づくたびに、一様な変化に必要な非常に漸進的な効果を奏するように材料を変質させることが可能となる。これは、他の制御パラメータに一般化することが可能な方法の例である。
一又は複数の実施例によれば、屈折率の実部の定量的な測定と、観察方向とは異なる方向から観察領域への照射を行うことによって生じる拡散信号を測定することによる非定量的測定とを組み合わせることにより、漸新性を向上させることができる。屈折率の実部に変化があった場合、その屈折率の実部に変化があった領域が入射光を散乱させ、観察可能となる。図7A及び図7Bの例では、屈折率の値Δnが位相差顕微鏡法やその他の手法で測定可能となるまで、拡散信号に関連する基準に基づいて反復を行うことができる。終了の条件(714)は、Δnの値に到達することである。例えば、屈折率の変化(たとえその変化が定量的に測定されなくても)を示す拡散信号が検出可能となるまで、増加条件(例えば、エネルギー、ショット数)の下で材料の照射が行われる。この処理を定量的測定で利用可能な屈折率変化を得るのに必要なだけ何回も繰り返し行うことにより、拡散信号を徐々に増大させることができる。この拡散信号(非定量的)及び屈折率の変化を反映するその他の光学的測定によれば、屈折率の変化に対する感度が高い場合にもより一層大きな漸進性を達成することができる。
本出願人は、上記3Dレーザー刻設処理を実施することで、シリコンサンプルに直接深くレーザー刻設を行うことによる光学的機能化を示すことができた。図8乃至図10では、得られた実験結果を示す。
これらの実験では、図2に示すシステムが用いられた(図4乃至図6に示す上記各種要素についての説明を参照)。
すなわち、図8A及び図8Bは、本明細書に係る方法によって得られた基本的な導波路における光伝搬の第1の例を示す画像を示す図である。図8Aに示す画像は、白色光で照射されたInGaAsカメラによって取得されたものである。導波路801及び802が視覚化されている。焦点は、レーザー811の伝搬方向とは反対の方向812に移動した。同じ部位に対応する図8Bに示す画像は、導波路に散乱した光を検出する同じカメラによって取得されたものである。レーザーダイオードによって1550nmの連続光821が生成され、それと平行な導波路802の入力に収束されている。この光は、導波路の内部を伝搬する。
図9A及び図9Bは、本明細書に係る方法によって得られた基本的な導波路における光伝搬の第2の例を示す図である。図9Aでは、矢印911及び912が、書込みレーザーの伝搬方向と、焦点の移動方向にそれぞれ対応している。3つの導波路901、902、903が書き込まれている。図9Bに示す画像は、連続光921と導波路903との間に35°の入射角を導入したことを除いて、図8Bに示すものと同じように取得されたものである。光は、入射角の導入にもかかわらず、導波路の方向をたどることが好ましいことが分かる。しかしながら、結合は、導波路と平行に投入する場合ほど良好ではない。
図10A及び図10Bは、本明細書に係る方法によって得られたYカプラーにおける光伝搬の第3及び第4の例を示す図である。この「Y」の2つのアームは、シリコンの内側から表面へと刻設され、ある点で合流する。そして、この点からサンプルの表面に向かって基本的な導波路の書込みが行われる。図8B及び図9Bと同様、Yカプラーの入力には、1550nmの光が投入される。この光は、その後、カプラーの始まりからガイドされ、直線に伝搬するのではなく、上記2つのアームのそれぞれに分配される。このようなYカプラーの例は、光を同時に異なる場所へと導くため、特に興味深い材料の機能化である。
最後に、上記実証例から、上記方法によれば、シリコンやその他の半導体内において3Dマイクロメートル分解能で制御された屈折率変化>10−3に基づき、すべてのデバイスに対して書込みを行うことが可能であることが分かる。
数多くの詳細な例示的実施形態を説明してきたが、半導体材料のサンプルの内部の光学的機能化を図るシステム及び方法には、当業者には明らかなさまざまな他の実施形態、変形例、改良例が含まれ、これらのさまざまな他の実施形態、変形例、改良例が以下の特許請求の範囲に記載の本発明の範囲内にあることが理解されるであろう。

Claims (15)

  1. 半導体材料で作られたサンプル(10)の内部の光学的機能化を図る方法であって、
    前記材料のスペクトル透過帯域の波長を有し、1ps〜100nsの有効持続時間を有するパルスで構成されるレーザービームを照射する工程と、
    前記レーザービームの焦点部分における1パルス当たりの光量を多光子吸収に適応させ、所定のパターンに従って、前記レーザービームをサンプル内部に収束させる工程と、
    前記パターンの各点において、前記サンプルの屈折率の実部を測定する工程と、
    前記パターンの各点において、前記屈折率の実部の相対的変化が絶対値で10−3より大きくなるまで、前記材料の屈折率の実部を次第に変化させるよう、前記パターンの各点へのパルス数を前記屈折率の実部の測定結果に応じて制御する工程と、
    を具備することを特徴とする方法。
  2. 100kHz未満の所定の繰り返し率で前記パルスを出力することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記レーザービームと前記サンプルを所定の走査速度で前記パターンに沿って相対的に移動させる工程、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記パターンの各点へのパルス数を制御する工程には、パルス繰り返し率を制御する工程、前記サンプルにおける前記レーザービームの走査速度を制御する工程、及び前記焦点部分の大きさを制御する工程の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記焦点部分における1パルス当たりの光量を制御して、前記材料の屈折率の実部を次第に変化させる工程、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記パルス数を制御する工程には、
    前記パターンの各点へのパルス数を調整して、前記屈折率の実部の第1の相対的変化を得る第1のステップと、
    前記パターンの各点へのパルス数を調整して、前記屈折率の実部の第2の相対的変化を得る少なくとも第2のステップと、
    所定の値以上の屈折率の実部の相対的変化が得られるまで、前記第2のステップを繰り返す工程と、
    が含まれることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記屈折率の実部の第1及び第2の相対的変化は、該屈折率の実部の検出可能な最小の変化に相当することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1のステップ及び前記第2のステップにおいて、前記焦点部分における1パルス当たりの光量を所定の最小値から漸増させる工程を具備することを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
  9. あるステップから次のステップへの移行時に、前記焦点部分における1パルス当たりの光量を所定の最小値から増加させる工程を具備することを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
  10. 事前のキャリブレーション段階をさらに具備することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記各パルスは、持続時間が1ps未満の超短パルス列によって形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記パターンは、導波路、マイクロレンズ、回折格子、スプリッター、光学フィルター、波長板を含む光学素子のうちの少なくとも一つを形成するために定められることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 半導体材料のサンプル(10)の内部の光学的機能化を図るシステム(100)であって、
    前記材料のスペクトル透過帯域の波長を有し、1ps〜100nsの有効持続時間を有するパルスで構成されるレーザービームを照射する光源(20)と、
    前記レーザービームの焦点部分における1パルス当たりの光量を前記半導体材料における多光子吸収に適応させ、所定のパターンに従って、前記レーザービームをサンプル内部に収束させる顕微鏡対物レンズ(40)と、
    前記パターンの各点において、前記サンプルの屈折率の実部を測定する装置(30)と、
    前記パターンの各点において、前記屈折率の実部の相対的変化が絶対値で10-3より大きくなるまで、前記材料の屈折率の実部を次第に変化させるよう、前記パターンの各点へのパルス数を前記屈折率の実部の測定結果に応じて制御する制御部(60)と、
    を具備することを特徴とするシステム。
  14. 前記焦点部分と前記サンプルを移動させて、前記レーザービームを前記所定のパターンに収束させる相対変位手段(50)をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  15. 前記測定する装置(30)は、位相差顕微鏡であることを特徴とする請求項13又は14に記載のシステム。
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