JP2019522616A - 薄ガラスシートを曲げるための装置および方法 - Google Patents

薄ガラスシートを曲げるための装置および方法 Download PDF

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Abstract

局所曲がりが形成されるガラスシートのエリア(12)を支持されないままにしておきつつ、ガラスシート(10)の広い平坦エリア(14、16)を、互いに対して連接された広い平坦支持体(106L、106R)上で支持することによって、局所曲がりがガラスシート(10)において形成される。広い平坦支持体(106L、106R)の連接によってガラスシート(10)に適用される曲げ力と、ガラスシート(10)の支持されていないエリア(12)の局所加熱(110)との組み合わせにより、局所曲がりを生成する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年6月15日に出願された欧州特許出願第16305729.2号の優先権の利益を米国特許法第119条のもとに主張し、この内容は、その全体が参照により依拠され、本明細書に援用される。
高強度で薄いガラスシートの出現により、様々な市場で、こうしたシートから形成される三次元(3D)ガラス物品への欲求が喚起されてきており、平坦な部分と高度に湾曲した局所的な形状との組み合わせを有する3Dガラス物品が重視されている。注目される3Dガラス物品として、2つの広い平坦エリア間の中央にある局所曲がりを有するものがある。この形状を有するガラス物品は、例えば、建築または自動車の内部用途におけるコンソールとして使用される場合があり、広い平坦エリアの一方は積層型ディスプレイを収容し、広い平坦エリアの他方は他の機能、例えば、カップホルダーおよびCDスロットなどに対応可能である。これらのより新しい用途では、一般に、3Dガラス物品が、平坦エリアにおいてカバーディスプレイ要件を満たす良好な化粧表面品質を有することが必要とされ、このカバーディスプレイ要件とは、すなわち、平坦エリアにおいて平坦さがほとんど完全で、かつ光学歪みがないこと、および平坦エリア間で局所曲げが小範囲から中範囲、例えば、曲げ半径が100mm未満、であることである。平坦エリアと曲げられたエリアとが組み合わされて一緒になったこれらの要件は、薄ガラスシートを再形成することによって成形ガラス物品を形成する際に、課題を呈する。一般に、曲がりエリアにおける3D成形を可能にする再形成条件は、平坦エリアにおいて平坦さを維持するのに好適ではなく、一般に、平坦エリアにおける平坦さを維持するのに好都合である再形成条件は、曲がりエリアにおける3D成形に好適ではない。これらの相反する再形成条件は、一般に、3Dガラス物品を形成する等温法の有効性を限定する。
曲げられたガラスシートを形成するための非等温法は、当技術分野で公知である。特許文献1(Dannouxら、「Method and Apparatus for Bending a Glass Sheet and an Electronic Device Casing」、2013年12月12日)において一例が開示されている。Dannouxらの公報において、ガラスシートの平坦領域は支持体の平坦面上に載置され、一方でガラスシートの屈曲領域は支持体上に張り出している。ガラスシート全体を初期温度まで加熱する。次に、局所ヒータを使用して、初期温度より高い温度まで屈曲領域を加熱する。曲げ力を屈曲領域に適用しながら、局所ヒータを屈曲領域に沿って並進させると、移動する局所ヒータによって適用される高温帯の位置に従って、屈曲領域において屈曲が漸進的に形成される。張り出している屈曲領域は支持されていないため、屈曲を形成する間に屈曲領域が制御されずに垂下することを避けるためには、屈曲領域をあまり大きくできない。この方法は、典型的に、非常に小さい曲率半径、例えば2mmから20mm、および短い屈曲、例えば20mmから100mm、を有する屈曲を形成することに限定される。
非等温法の別の例が、特許文献2(Mestreら、「Method and Apparatus for Bending a Sheet of Vitreous Material」、1978年3月28日)において、開示されている。Mestreらの特許において、ガラス質シートは、当該シートと反動棒との接触線が、当該シートを曲げることが望まれる場所に一致するように、反動棒上に配置される。スタラップは、下向きの力を当該シートの端縁に加えるように、降ろされる。当該シートの上方に配置された第1の組の加熱素子は均一に当該シートを加熱する。当該シートと反動棒との間の接触線上方に配置された第2の組の加熱素子は、当該シートの曲げエリアを局所的に加熱する。当該シートの曲げエリアが軟化温度に達すると、曲げ力により、当該シートと反動棒との間の接触線まわりで当該シートを曲げる。曲げエリアの両側に位置している当該シートの両翼片は、自重およびスタラップにより印加される曲げ力下で垂下することが可能である。スタラップの枢動移動により、シート支持棒を移動させてガラス質シートに接触させ、ガラス質シートを反動棒から持ち上げる。しかしながら、ガラス質シートが軟化点にあり、反動棒に接触している間、反動棒がガラス質シートの曲げエリアに跡を残すおそれがある。
米国特許出願公開第2013/0329346号明細書 米国特許第4081263号明細書
本開示の第1の態様は、ガラスシートにおいて局所曲がりを形成するための装置を含む。一例示的実施形態において、当該装置は、第1のフレームセグメント、ならびに当該第1のフレームセグメントに隣接して配置された第2のフレームセグメントであって、当該第1のフレームセグメントと当該第2のフレームセグメントとの角度が、当該第1のフレームセグメントと当該第2のフレームセグメントとの間の相対回動によって調節自在であるように当該第1のフレームセグメントおよび当該第2のフレームセグメントのうち少なくとも1つが回動自在である、第2のフレームセグメントを有する、連接式フレームを含む。当該連接式フレームは、当該ガラスシートの第1の翼エリアを支持するために当該第1のフレームセグメントに組み付けた第1のガラスシート支持板、および当該ガラスシートの第2の翼エリアを支持するために当該第2のフレームセグメントに組み付けた第2のガラスシート支持板をさらに含む。間隙が、当該第1のガラスシート支持板および当該第2のガラスシート支持板の対向する端部の間に形成される。当該ガラスシートの曲がりエリアは、当該ガラスシートの当該第1の翼エリアおよび当該第2の翼エリアそれぞれが、当該第1ガラスシート支持板および当該第2ガラスシート支持板上で支持されているとき、当該間隙に晒されている。当該間隙は、当該曲がりエリアが触れられることなく、当該ガラスシートの当該曲がりエリアにおいて当該局所曲がりが形成され得る非接触形成エリアを、画定する。当該装置は、当該第1のフレームセグメントおよび当該第2のフレームセグメントのうち少なくとも1つを他方のフレームセグメントに対して回動して当該第1フレームセグメントと当該第2のフレームセグメントとの選択された角度を形成するための、少なくとも1つの連接構造をさらに含む。当該装置は、当該間隙に晒された当該ガラスシートの当該曲がりエリアを局所的に加熱するための、当該間隙近傍に配置された局所加熱素子を、さらに含む。
本開示の第2の態様は、第1の態様において説明される装置を含んでよく、間隔をおいた関係の2つのスタンドをさらに含んでよい。上記連接式フレームは、当該2つのスタンドの間に配置され、当該2つのスタンドに結合されていてよく、上記第1のフレームセグメントは、当該2つのスタンドに対して回転自在であってよい。
本開示の第3の態様は、第2の態様において説明される装置を含んでよく、上記第2のフレームセグメントは上記2つのスタンドに取り付けられており、当該2つのスタンドに対して回転自在ではない。
本開示の第4の態様は、第2の態様または第3の態様において説明される装置を含んでよく、上記選択された角度が当該第1のフレームセグメントと当該第2のフレームセグメントとの間に形成された後、当該第1のフレームセグメントの回動を制限するために、2つのスタンドのうち少なくとも一方に配置された調整自在なストッパーをさらに含んでよい。
本開示の第5の態様は、第2の態様から第4の態様のいずれかにおいて説明される装置を含んでよく、2つのスタンドに組み付けた2つの軸受アセンブリおよび当該軸受アセンブリの各々において回転自在に支持されたシャフトをさらに含んでよい。上記第1のフレームセグメントは、当該シャフトの回転により当該第1のフレームセグメントの回動が起こるように、当該シャフトの各々に結合されていてよい。
本開示の第6の態様は、第5の態様において説明される装置を含んでよく、上記軸受アセンブリの一方に支持された上記シャフトの一方が、上記少なくとも1つの連接構造に結合されており、当該軸受アセンブリの両方に支持された当該シャフトの両方が、当該少なくとも1つの連接構造を使用して回転自在であるように、当該連接式フレームを横切って延在する横連結バーに結合されている。
本開示の第7の態様は、第5の態様または第6の態様において説明される装置を含んでよく、上記軸受アセンブリの各々は、オフセット軸受を含む。
本開示の第8の態様は、第1の態様において説明される装置を含み、上記第1のフレームセグメントが上記第2のフレームセグメントに対して回動され、当該第2のフレームセグメントに対して上記選択された角度で保持される際に、当該第1のフレームセグメントの重量と釣り合いをとり、当該装置を安定した位置に維持するための平衡錘をさらに含む。
本開示の第9の態様は、第1の態様から第8の態様のいずれかにおいて説明される装置を含み、上記第1のガラスシート支持板および上記第2のガラスシート支持板の各々はガラスまたはガラス−セラミック材料で作られている。
本開示の第10の態様は、第1の態様から第8の態様のいずれかにおいて説明される装置を含み、上記第1のガラスシート支持板および上記第2のガラスシート支持板の各々は、32×10−7−1以下の熱膨張率および赤外範囲において少なくとも70%の透過率を有する透明材料で作られている。
本開示の第11の態様は、第1の態様から第10の態様のいずれかにおいて説明される装置を含み、上記局所加熱素子以外に、上記ガラスシート全体を予熱温度まで加熱するための加熱素子をさらに含む。
本開示の第12の態様は、第1の態様から第11の態様のいずれかにおいて説明される装置を含み、上記局所加熱素子はワイヤヒータを含む。
本開示の第13の態様は、第1の態様から第11の態様のいずれかにおいて説明される装置を含み、上記間隙および上記局所加熱素子の近傍に、当該局所加熱素子から当該間隙に向けて熱を反射する位置に配置された反射体をさらに含む。
本開示の第14の態様は、第13の態様において説明される装置を含み、上記間隙に対する上記局所加熱素子の高さおよび上記反射体の高さは、調節自在である。
本開示の第15の態様は、第13の態様または第14の態様において説明される装置を含み、上記反射体は、上記局所加熱素子から上記間隙に向けて反射される熱の方向を調節するために、上記間隙に対して回転自在である。
本開示の第16の態様は、第1の態様から第15の態様のいずれかにおいて説明される装置を含み、上記連接式フレームは、上記第1のフレームセグメントおよび上記第2のフレームセグメントが同一平面にある平坦位置を有し、当該連接式フレームは、当該平坦位置にあるとき、水平位置に対して傾斜している。
本開示の第17の態様は、ガラスシートを曲げる方法を含む。一例示的実施形態において、当該方法は、当該ガラスシートの第1の翼エリアの表面を、連接式フレームの第1のフレームセグメントに取り付けた第1のガラスシート支持板の表面と接触させて載置することによって、当該ガラスシートの当該第1の翼エリアを支持するステップを含む。当該方法は、当該ガラスシートの第2の翼エリアの表面を、当該連接式フレームの第2のフレームセグメントに取り付けた第2のガラスシート支持板の表面と接触させて載置することによって、当該第2の翼エリアを支持するステップをさらに含む。当該方法は、当該第1のガラスシート支持板および当該第2のガラスシート支持板の対向する端部の間の間隙で当該第1の翼エリアと当該第2の翼エリアとの間に、当該ガラスシートの曲がりエリアを、当該曲がりエリアを物理的に支持せずに位置決めすることによって、当該ガラスシートの支持されていない曲がりエリアを形成するステップを含む。当該方法は、当該ガラスシート全体を選択された予熱温度まで加熱するステップを含む。当該方法は、当該ガラスシートの当該支持されていない曲がりエリアを、当該選択された予熱温度より高い曲げ温度まで局所的に加熱する一方で、当該ガラスシートの支持された当該翼エリアを当該曲げ温度より低い温度に維持するステップを含む。当該方法は、当該支持されていない曲がりエリアが曲げ温度にある間、当該第1のフレームセグメントと当該第2のフレームセグメントとの間の相対回動によって、曲げられた位置まで当該連接式フレームを動かすステップを含む。当該連接式フレームは、当該曲げられた位置まで動かされる間、曲げ力を当該ガラスシートに適用する。当該支持されていない曲がりエリアに適用された当該曲げ力および当該局所的な熱により、選択されたプロファイルを有する曲がりが当該曲がりエリアにおいて形成される。
本開示の第18の態様は、第17の態様において説明される装置を含み、上記連接式フレームを上記曲げられた位置まで動かすステップは、当該連接式フレームを平坦位置から当該曲げられた位置まで動かすステップを含む。
本開示の第19の態様は、第17の態様または第18の態様において説明される方法を含み、上記ガラスシート全体を予熱温度まで加熱するステップは、当該ガラスシート全体を当該ガラスシートが1013Pから1012.5Pまでの範囲の粘度を有する温度まで加熱するステップを含む。
本開示の第20の態様は、第17の態様から第19の態様のいずれかにおいて説明される方法を含み、上記支持されていない曲がりエリアを局所的に加熱するステップは、当該曲がりエリアにおける当該ガラスシートの一部分が1011.4Pから1011Pまでの範囲の粘度を有する温度まで、当該支持されていない曲がりエリアを局所的に加熱するステップを含む。
本開示の第21の態様は、第17の態様から第20の態様のいずれかにおいて説明される方法を含み、上記ガラスシートは、ソーダ石灰ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、アルミノ−ホウケイ酸塩ガラス、またはアルカリ−ボロ−アルミノケイ酸塩ガラスを含む。
以下は添付の図面中の図を説明するものである。図は必ずしも縮尺されておらず、ある特定の図および図のある特定の見方は、明確さおよび簡潔さのために、縮尺において誇張されるか、概略的に示される場合がある。
2つの翼エリアの間に曲がりエリアを有するガラスシートを示す。 曲げによって図1のガラスシートから形成された3Dガラス物品を示す。 装置の連接式フレームが平坦位置にある、ガラスシートを曲げるための装置を示す。 装置の連接式フレームが曲げられた位置にある、ガラスシートを曲げるための装置を示す。 ガラスシートが連接式フレームに据え付けられた、図3の装置を示す。 図3の装置の断面図を示す。 図4の装置の断面図を示す。 図3の装置を使用するガラスシートの曲げを示す。 図1〜図8において説明される装置および方法によって形成された、曲げられたガラスシートの画像を示す。 等温垂下法(isothermal sagging process)によって形成された、曲げられたガラスシートの画像を示す。
本明細書で開示される実施形態による曲げによって3Dガラス物品に成形され得るガラスシートは、3Dガラス物品の意図される使用に好適な任意のガラス組成物で作られてよい。いくつかの例において、ガラスシートは、ソーダ石灰ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、アルカリ−ボロ−アルミノケイ酸塩ガラスなどの化学または熱強化可能(chemical or thermally temperable)ガラスであってよく、またはアルミノケイ酸塩ガラス、アルミノ−ホウケイ酸塩ガラスなどのような、ディスプレイタイプのガラスであってよい。いくつかの実施形態において、ガラスシートは、薄ガラスシートである。例えば、薄ガラスシートの厚さは、50μmから5mmの範囲である。
ガラスシートにおいて形成される曲がりは、単純な湾曲、スプラインなどの複雑な湾曲、または様々な半径の湾曲の組み合わせであってよい。いくつかの例において、曲がりにおける各湾曲の半径、または、スプライン湾曲の半径の場合では曲がりの局所最小半径、は、100mm以下または200μmから100mmまでの範囲であってよい。曲がり角度は0°超から約170°までの範囲であってよい。(曲がり角度は図2において記号αで示される。)
図1は、曲げによって3Dガラス物品に成形されるガラスシート10の例を示す。ガラスシート10は、2つの翼エリア14、16の間に曲がりエリア12を有する。曲がりエリア12は、曲げ操作の間に局所曲がりが形成されることになるガラスシート10の領域であり、翼エリア14、16は、曲げ操作の間に変形されることのないガラスシート10の領域である。したがって、ガラスシート10が平坦なシートとして提供される場合、翼エリア14、16は曲げ操作後、平坦なままである。曲がりエリア12は、ガラスシート10内で対称に配設されていなくてもよく、すなわち、翼エリア14、16の面積は同じであっても同じでなくてもよい。ガラスシート10は切り取り部22などのような特徴を含んでよい。例えば、自動車用の用途において、ディスプレイ、車両環境制御および無線制御などのような自動車情報中枢機能を設置するための切り取り部を、ガラスシートに形成してよい。ガラスシート10は、矩形であるか、または矩形でない外周形状24を有してよい。
曲がりエリア12は、ガラスシート10の短軸18に沿って方向づけられてよく、このことは曲がりエリア12の曲がり軸12Xがガラスシート10の短軸18に平行であることを意味する。他の例において、形成される3D物品の所望の形状に応じて、曲がりエリア12はガラスシート10の長軸20に沿って方向づけられてよく、または、曲がり軸12Xは長軸20に平行であってよい。
曲がりエリア12が幅Wおよび長さLを有するように示されている。幅Wは、曲げ軸12Xに対して横切る方向における、曲がりエリア12の寸法であり、長さLは、曲がり軸12Xに対して平行な方向における、曲がりエリア12の寸法である。曲がりエリア12が、ガラスシート10の短軸18に沿って方向づけられる場合、WはL以下である。曲がりエリア12が長軸20に沿って方向づけられる場合、その逆が真である。したがって、「長さ」は常に曲がりエリアの長い方の寸法を意味するとは限らず、「幅」は常に曲がりエリアの短い方の寸法を意味するとは限らない。
図2は、ガラスシート10を曲げることによって形成される3Dガラス物品10’の例を示す。3Dガラス物品10’は、翼エリア14’、16’(図1におけるガラスシート10の翼エリア14、16に対応する)の間の局所曲がり12’(図1におけるガラスシート10の曲がりエリア12に対応する)を有する。
図3は、上述のガラスシート10などのガラスシートにおいて局所曲がりを形成するための例示的な装置100を示す。一例示的実施形態において、装置100は、土台105上にある一対の支持スタンド104A、104Bの間に配置され、当該一対の支持スタンド104A、104Bに結合される、連接式フレーム102を含む。連接式フレーム102は、2つのフレームセグメント102L、102Rで作られている。一例示的実施形態において、フレームセグメント102L、102Rの間の相対回動は、連接式フレーム102を平坦位置(図3に示す)から曲げられた位置(図4に示す)に動かす。相対回動に関して、フレームセグメント102L、102Rの一方が回動自在であっても、当該フレームセグメント102L、102Rの両方が回動自在であってもよい。
ガラスシート支持板106L、106Rはそれぞれ、フレームセグメント102L、102Rに取り付けられている。ガラスシート支持板106L、106Rの各々は、ガラスシートの翼エリア(翼エリア14、16は図1においてガラスシート10に関して示されている)の一方を支持する大きさに決められる。連接式フレーム102の平坦位置において、ガラスシート支持板106L、106Rは、同一平面にあり、ガラスシートを受け取るための平坦面を与える。図5は、連接式フレーム102の平坦位置において連接式フレーム102に据え付けられたガラスシート10を示す。一実施形態において、連接式フレーム102は、平坦位置にある場合、土台105(または水平位置)に対して、斜めであってよく、すなわち、傾斜していてよい。
図3に戻ると、間隙108が、ガラスシート支持板106L、106Rの対向する端部106L1、106L2の間に存在するように、ガラスシート支持板106L、106Rは、連接式フレーム102上で支持され、間隔をおいて配置されている。ガラスシートの翼エリアがガラスシート支持板106L、106R上に載置されている場合、曲がりエリアが間隙108に晒されるか、または重なるように、ガラスシートの曲がりエリアの大きさに基づいて、間隙108の大きさが選択される。これにより、曲がりエリアに物理的に触れずに曲がりエリアにおいて局所曲がりを形成することが可能となる。間隙108の下方には、間隙108に晒されたガラスシートの曲がりエリアを局所的に加熱するために動作させることができる加熱素子110がある。これにより、連接式フレーム102の連接によってガラスシートに適用されるどのような曲げ力でも、ガラスシートの局所的に加熱された曲がりエリアにおいてのみ3D成形をもたらすことが可能になる。
一例示的実施形態において、ガラスシート支持板106L、106Rの各々は、低熱膨張率(CTE)、赤外(IR)範囲における良好な透過率、および高軟化点を有する薄い透明材料で作られている。低CTEは、32×10−7−1以下のCTEとして定義されてよい。IRにおける良好な透過率は、IRにおいて少なくとも70%の透過率として定義されてよい。これらの特性は、予熱段階の間、ガラスシートの均一な加熱を可能にし、ガラスシートに曲がりを形成した後に、低熱質量、均一、急速なガラスシートの冷却を可能にするように選択される。一例において、ガラスシート支持板106L、106Rは、上記の特性を有するガラスまたはガラス−セラミック材料で作られていてよい。ガラスシート支持板材料の一好適例は、コーニング社から入手可能なJADE(商標)ガラスである。いくつかの例において、各ガラスシート支持板106L、106Rの厚さは、少なくとも1.5mmである。好ましくは、各ガラスシート支持板106L、106Rの厚さは、シート支持体が重力および曲げ作用力下で屈曲しないように、選択される。
一例示的実施形態において、フレームセグメント102Rは、間隔をおいて配置されるアームブラケット112R1、112R2、および間隔をおいて配置されるクロスバー114R1、114R2を含む。クロスバー114R1、114R2は、アームブラケット112R1、112R2の間に延在し、当該アームブラケット112R1、112R2に接続して、ガラスシート支持板106Rのための剛性であるが軽量の支持体を形成する。フレームセグメント102Rの部材は、ステンレス鋼304および316L、ASI310、ならびにInconel 600などの耐熱金属で作られていてよい。一例示的実施形態において、アームブラケット112R1、112R2はそれぞれ、支持スタンド104A、104Bに取り付けられている。図6で示す例において、アームブラケット112R1は、アームブラケット112R1を支持スタンド104Aの傾斜アーム116A上の棚状突起117Aに組み付け、アームブラケット112R1をボルト118R1、118R2によって棚状突起117Aにしっかりと固定することにより、支持スタンド104Aに取り付けられていてよい。同様の取り付け方法が、図3におけるアームブラケット112R2と図3における支持スタンド104Bとの間で使用されてよい。
図3に戻ると、ガラスシート支持板106Rは、ボルト118R1(ボルト118R1は、アームブラケット112R1、112R2をそれぞれ支持スタンド104A、104Bに取り付けるために使用される第1の組のボルトである)とクロスバー114R2のフランジ120R1、120R2との間に配置されている。ボルト118R1は、ガラスシート支持板106Rの一縁端部がボルト118R1に当接するようにフレームセグメント102R上にガラスシート支持板106Rを載置することによって、位置決め特徴として機能してよい。ボルト118R1の位置は、フレームセグメント102R上でガラスシート支持板106Rの位置を変更するために調節自在であってよく、当該位置は、間隙108の大きさに影響を与える。ガラスシート支持板106Rの一縁端部をボルト118R1に接して載置した後、ガラスシート支持板106Rを、挟締素子122R1、122R2によってフレームセグメント102Rに留めることができる。
一例示的実施形態において、フレームセグメント102Lは、間隔をおいて配置されるアームブラケット112L1、112L2、および間隔をおいて配置されるクロスバー114L1、114L2を含む。クロスバー114L1、114L2は、アームブラケット112L1、112L2の間に延在し、当該アームブラケット112L1、112L2に接続して、ガラスシート支持板106Lのための剛性の支持体を形成する。一例示的実施形態において、アームブラケット112L1、112L2は、支持スタンド104A、104Bに回転自在な接合部124A、124Bを介して結合されている。
一例示的実施形態において、図7に示すように、回転自在な接合部124Bは、例えばボルトによって、アームブラケット112L2の端部に取り付けられた回動アーム126Bを含む(このボルトは図3において見えないが、回動アーム126Bとアームブラケット112L2との間の取り付けは、回動アーム126Aおよびアームブラケット112L1のためのボルト118L1、118L2で示したものと同様である)。回動アーム126Bは、支持スタンド104Bに組み付けられた軸受アセンブリ128Bによって支持されている。一例において、軸受アセンブリ128Bは、支持スタンド104Bの孔に挿入され、例えばボルトなどによって支持スタンド104Bにしっかりと固定される軸受マウント130Bを含む。オフセット中心線を有する、円筒形セグメント132B1、132B2で作られたオフセット軸受132Bが軸受マウント130Bに配設されている。シャフト134Bは、オフセット軸受132B内で回転し、ここでオフセット軸受132Bは軸受荷重が円筒形セグメント132B1、132B2の間で共有されることを可能にする。オフセット軸受132Bは、ジルコニアなどの高温劣化に耐性のある材料から作られていてよい。回動アーム126Bは、シャフト134Bと共に回転自在であるようにシャフト134Bに組み付けられている。このことは、回動アーム126Bの回転が、オフセット軸受132B内でのシャフト134Bの回転を介して達成されることを可能にする。同様に、アームブラケット112L1と支持スタンド104Aとの間にある回転自在な接合部124Aも、アームブラケット112L1に取り付けられている回動アーム126Aを含む。回動アーム126Aの回転は、軸受アセンブリ128Aおよびシャフト134Aによって支持される。軸受アセンブリ128Aは、シャフト134Aの回転を支持するためのオフセット軸受132Aを含む。
図3に戻ると、ガラスシート支持板106Lは、ボルト118L1(1つのボルト118L1のみを図3において示し、第2のボルト118L1は、図6中の回動アーム126Bをアームブラケット112L2に取り付けるために使用される)と、クロスバー114L2のフランジ120L1、120L2との間に配置されている。ボルト118L1は、ガラスシート支持板106Lの一縁端部がボルト118L1に当接するようにフレームセグメント102L上にガラスシート支持板106Lを載置することによって、位置決め特徴として機能してよい。ボルト118Lの位置は、フレームセグメント102L上でガラスシート支持板106Lの位置を変更するために調節自在であってよく、当該位置は、間隙108の大きさに影響を与える。ガラスシート支持板106Lの一縁端部をボルト118L1に接して載置した後、ガラスシート支持板106Lを、挟締素子122L1、122L2によってフレームセグメント102Lに留めることができる。
上述の例において、フレームセグメント102Rは、支持スタンド104A、104Bに固定するが、フレームセグメント102Lは、支持スタンドに対して回転自在であり、フレームセグメント102Rに対して回動自在である。フレームセグメント102Rも回動自在であってよい、他の機構が可能である。
上述の例に関して、連接構造130は、回動アームの1つ、例えば回動アーム126Bに結合されている。図7に、より明確に示すように、連接構造130は、例えば、シャフト134Bに結合された筒部140、および筒部140の一端部に取り付けられたレバー142を含んでよい。可動連結部144を、レバー142を操作するためにレバー142に結合させ、それにより筒部140およびシャフト134Bを回転させてよい。アームブラケット112L1、112L2を同時に回動させて、それによりフレームセグメント102Lの歪曲を回避するために、レバー142の動きを回動アーム126A、126Bの両方に結合させてよい。一例において、連接式フレーム102を横切って延在する横連結バー(図3中の146)にシャフト134A、134Bを結合させることにより、これを達成してよい。しかし、他の解決法が可能である。レバー142の動きを回動アーム126A、126Bの両方に結合させるのではなく、回動アーム126Aにそれ自身の連接構造を設けることが可能である。この、他の連接構造の動作は、フレームセグメント102Lの整合のとれた回動をもたらすために、回動アーム126Bに結合されている連接構造130の動作と連携されることが必要になる。他の実施形態において、レバー142を省略し、モータなどを使用してシャフト134Bを直接回転させ、同時にシャフト134A、134Bの両方の回転を横連結バー(図3中の146)によって結合させることが可能である。さらに他の実施形態において、モータなどの回転式アクチュエータの出力端を、シャフト134Bの回転および回動アーム126Bの動作のために、シャフト134Bに直接結合させてよい。同様の回転式アクチュエータ機構は、もう一方のシャフト134Aと共に使用してよい。
図3および図4を参照すると、一実施形態において、調整自在なストッパー158A、158Bはそれぞれ、支持スタンド104A、104Bの傾斜アーム116A、116B上に、フレームセグメント102Lが回動する間、横連結バー146の移動を制限する位置において形成されている。調整自在なストッパー158A、158Bは、横連結バー146が調整自在なストッパー158A、158Bに当たるときに、フレームセグメント102L、102Rの間の角度が、ガラスシートにおける局所曲がりの所望の角度に対応する最終角度であるように、設定されてよい。これにより、ガラスシートに形成される曲がりを、ある曲げプロセスから別の曲げプロセスへ再現することを可能にする。
一例示的実施形態において、平衡錘支持アーム161A、161Bは、横連結バー146に結合されており、このことにより、フレームセグメント102Lがフレームセグメント102Rの方へ回動されるにしたがい、平衡錘支持アーム161A、161Bがフレームセグメント102Rの方へ動くことになる。平衡錘162A、162Bは、平衡錘支持アーム161A、161Bに組み付けられており、フレームセグメント102Lが回動する間、フレームセグメント102Lの重量と釣り合いをとり、装置100が、ガラスシートにおいて局所曲がりを形成している間、および局所曲がりがガラスシートにおいて形成された後、および続いて曲げられたガラスシートが冷却されている間、安定した位置にあることを、可能にする。
間隙108の下方には、連接式フレーム102に配設されたガラスシートの曲がりエリアを局所的に加熱するために動作させることができる加熱機構172がある。加熱機構172は、先に言及した局所加熱素子110を含む。いくつかの実施形態において、局所加熱素子110は、輻射ヒータである。一例示的実施形態において、局所加熱素子110は、ワイヤヒータである。ワイヤヒータ110は、耐熱棒、例えば、アルミナ棒、に巻かれた抵抗材料、例えば、Fe−Cr合金または白金、で作られてよい。一般に、ガラスを所望の曲げ温度まで加熱できる任意の好適な局所加熱素子110を使用してよい。ワイヤヒータ110の長さは、曲がりエリアにおけるガラスシートの長さと同じであるか、またはより長くなるように選択されてよい。ワイヤヒータは構築が簡単であり、選択された形状、長さ、直径、および電力定格を有するように作られ得る。しかし、ワイヤヒータに加えて他の種類の局所加熱素子、例えば、カーバイド抵抗器などの固体加熱要素を使用してよい。
加熱機構172は、局所加熱素子110の下方に、または局所加熱素子110によって生成される熱を間隙108に向けて反射する位置に、配置される反射体176(図4および図7を参照のこと)をさらに含んでよい。反射体176は、半円形または半楕円形の断面を有してよく、局所加熱素子110と略同心であってよい。反射体176は、局所加熱素子110から間隙108に向けて熱を集中させることになり、当該間隙108にガラスシートの曲がりエリアが設置されることになる。反射体176は、ガラスシートの曲がりエリアを加熱する時間の間、ガラスシートを汚染するおそれなく反射体176がガラスシートに面することができるように、耐熱金属、または有利には白金などの貴金属で作られていてよい。
図3および図4を参照すると、反射体176の両端部には、円形スロット180A、180Bを有するブラケット178A、178Bがある。反射体176の両端部の留め具182A、182Bは、円形スロット180A、180B中に配設され、円形スロット180A、180B内で可動である。留め具182A、182Bは、間隙108対して(または間隙108において晒されたガラスシートの曲がりエリアに対して)所望の向きに反射体176を回転させるように、円形スロット180A、180B内でそれぞれ可動である。反射体176が所望の向きにあるとき、留め具182A、182Bは、円形スロット180A、180B内の所定の場所に、例えばナットなどによって、しっかりと固定されてよい。代替方法として、留め具182A、182Bは、ガラスシートを曲げる間、円形スロット180A、180B内で可動であってよく、反射体176の回転、および曲げ操作の間の、ガラスシートの曲がりエリアに対する反射体176の向きの調整がもたらされる。
一実施形態において、局所加熱素子100および反射体176が一体として可動であるように、局所加熱素子110は、ブラケット178A、178Bに挟締される。ブラケット178A、178Bは、調節自在な接合部によって支持スタンド104A、104Bに結合されていてよい。このような調節自在な接合部は、線形スロット183A、183B(線形スロット183Aは図6中に示す)をそれぞれ、支持スタンド104A、104Bにおいて含んでよく、ブラケット178A、178Bを介して線形スロット183A、183Bへと挿入され得る留め具(留め具185Bは図3および図7中の線形スロット183Bにおいて示し、線形スロット183Aに同様の留め具がある)を、含んでよい。線形スロットにおける留め具の位置は、留め具を所定の場所にしっかり固定する前に、例えばナットを使用して、調節され得る。このことにより、局所加熱素子110および反射体176の高さは、図3中の間隙108に対して調節自在となる。一般に、局所加熱素子110がガラスシートの曲がりエリアに近いほど、ガラスシートの曲がりエリアにおいて形成され得る曲がりの半径は小さくなり、逆の場合も同様である。ガラスシートの曲がりエリアにおいて形成される曲がりの半径は、加熱された曲がりエリアにおける、熱勾配プロファイルおよび関連する粘度プロファイルに従って自然にスプライン湾曲する。
ガラスシート10における局所曲がりを形成する方法は、図5に示すように、ガラスシート10の曲がりエリア12が形成間隙108に設置され、ガラスシート10の翼エリア14、16がガラスシート支持板106L、106R上に載っているように、ガラスシート10を連接式フレーム102上に載置することを含む。次にガラスシートを炉中で均一に予熱する。炉は、190で図示され、所望の予熱温度までガラスシートを均一に加熱するための任意の好適な加熱機構192を含んでよい。予熱温度は、ガラスシートの曲げ温度より低い温度である。予熱温度は、ガラスの転移点と、焼なまし点よりわずかに高い、との間である。いくつかの実施形態において、ガラスシート10は、ガラスの粘度が1013Pから1012.5Pまでの範囲である予熱温度まで予熱されてよい。
ガラスシート10が所望の予熱された温度に達した後、局所加熱素子110を、ガラスシート10の曲がりエリア12を曲げ温度まで局所的に加熱するために動作させる。曲げ温度は、ガラスが損傷を受けずに迅速に、例えば10秒以下で、曲げられ得る温度である。曲げ温度は、例えば1011.4Pから1011Pまでの範囲のガラス粘度に対応してよい。曲がりエリア12が曲げ温度まで局所的に加熱される間、ガラスシート10の翼エリア14、16は実質的に予熱温度のままである。例えば、ガラスシート10が先に言及した種類のガラスで作られている場合、曲がりエリア12が660℃から690℃までの範囲の温度まで局所的に加熱される間、ガラスシート10の翼エリア14、16は、580℃から630℃で維持され得る。曲がりエリア12は、例えばワイヤヒータまたは輻射加熱を使用して、2分から4分間、所望の曲げ温度に達してよい。
曲がりエリア12が曲げ温度に達した後、曲がりエリア12は、曲げ温度で、曲がりエリア12において曲がりが形成される時間中、保持される。この時間は、例えば10秒と60秒との間であってよい。曲がりは、図8に示すように、曲がりエリア12において、フレームセグメント102Lをフレームセグメント102Rに向けて回動させることによって形成される。フレームセグメント102Lは、例えば、命令トリガーまたは他の好都合な起動手段を使用して、レバー142に外力を加えることによって、フレームセグメント102Rに向けて回動させることができる。フレームセグメント102Lがフレームセグメント102Rに向けて回動する際、連接式フレーム102は、ガラスシートの翼エリア14、16に曲げ力を加え、曲がりエリア12における局所曲がりをもたらす。局所曲がりのプロファイルは、曲がりエリア12における熱勾配プロファイルにより決まり、局所曲がりの角度はフレームセグメント102L、102Rの間の最終角度により決まる。曲がりが形成された後、ガラスシート10を冷却させておく間、フレームセグメント102L、102Rは最終角度で保持される。
ガラスシートの冷却後、ガラスシート、すなわち成形ガラス物品、10’を、連接式フレーム102から取り除くことができる。いくつかの実施形態において、成形ガラス物品は、局所曲がりに沿って分離され、半分の製品が2つ形成され得る。いくつかの実施形態において、装置100は、1つの曲げサイクルにおいて、いくつかの成形ガラス物品を形成するように装備され得る。これは、連接式フレーム102をいくつかのガラスシートを隣り合わせて支持するように構成することによって実施でき、上述の、単一のガラスシートにおいて局所曲がりを形成するのと同様のやり方で、曲げサイクルの間にガラスシートにおいて局所曲がりが同時に形成され得る。
図9は、本開示において説明される装置および方法によって形成された、曲げられたガラスシートの画像を示す。画像は、反射光測定技法によって得られ、ガラスシートの平坦翼エリア14”、16”において光学歪みがないことを示す。比較の目的で、図10は、等温垂下法によって形成された、曲げられたガラスの画像を示す。図10中に示す画像では、ガラスシートの平坦翼エリア214、216において目に見える光学歪みがある。
本明細書で説明される具体化された装置および方法を使用して、ガラス系物品を作製できる。当該物品は、少なくとも1つの曲がりをその中に有する薄ガラス基板を含み、当該曲がりは説明される装置および方法により形成される。この曲げ方法により、曲がりエリアの外側のガラスが軟化点より低い温度で保持され、かつ/または装置によって固定されるか、または設置されることから、他のプロセスで生じる光学歪みを受けない成形ガラス品が提供される。
特定の関心の対象は、列車、自動車(例えば車、トラック、およびバスなど)、船舶(ボート、船、および潜水艦など)、ならびに航空機(例えば小型無人機、飛行機、ジェット機、およびヘリコプターなど)などの輸送手段の内部のための、本明細書で説明されるプロセスによって作られる物品の使用である。図11は、3つの異なる実施形態である輸送手段内部システム1100、1200、および1300を含む、例である輸送手段内部1010を提供する。輸送手段内部システム1100は、湾曲面1120を有するセンターコンソールベース1110を含み、当該センターコンソールベース1110は、任意選択でディスプレイ1130を含んでよい。輸送手段内部システム1200は、湾曲面1220を有するダッシュボードベース1210を含む。ダッシュボードベース1210は、典型的に、計器パネル1240を含み、当該計器パネルも湾曲面を含んでよい。ダッシュボードベース、およびいくつかの実施形態において計器パネルは、ディスプレイ1230を含んでよい。輸送手段内部システム1300は、湾曲面1320を有するダッシュボードステアリングホイールベース1310、および任意選択のディスプレイ1330を含む。1つ以上の実施形態において、輸送手段内部システムは、アームレスト、ピラー、背もたれ、床板、ヘッドレスト、ドアパネル、または湾曲面を含む輸送手段の内部の任意の部分であるベースを含んでよい。
輸送手段内部システム1100、1200、および1300は、本明細書で説明されるプロセスによって成形され湾曲面上に配設されたガラス基板を含む。1つ以上の実施形態において、ガラス基板は湾曲面上に取り外し自在に配設される。本明細書では、取り外し自在にという用語は、ガラス基板が湾曲面に恒久的に取り付けられているのではなく、または接合されているのではなく、したがって下にある湾曲面を損傷することなく取り外すことができることを意味する。1つ以上の実施形態において、ガラス基板は、ガラス基板を湾曲面から剥離するために、感圧接着テープの剥離接着性試験ASTM D 3330の試験方法F(Test Method F of ASTM D 3330 Test for Peel Adhesion of Pressure−Sensitive Adhesive Tapes)の下で、1N/cm以上(例えば、1.5N/cm以上、2N/cm以上、2.5N/cm以上、3N/cm以上、3.5N/cm以上、4N/cm以上、4.5N/cm以上、または5N/cm以上)の剥離力が必要であるように、湾曲面に一時的にしっかりと固定される。1つ以上の実施形態において、ガラス基板を湾曲面から剥離するために必要な剥離力は、20N/cm未満、または約10N/cm未満である。
1つ以上の実施形態において、ガラス基板は、湾曲面1120、1220、1320の曲率と一致する曲率を有するように形成される。1つ以上の実施形態において、湾曲面1120、1220、1320は、約200μmから100mmまでの範囲の曲率半径を有する。本明細書では、湾曲面の曲率半径が、ガラス基板が配設されるエリアにわたって変動するとき、本明細書で言及する曲率半径は、ガラス基板が配設される湾曲面の最小曲率半径である。1つ以上の実施形態において、ガラス基板は、湾曲面の曲率半径の10%以内(例えば、約10%以下、約9%以下、約8%以下、約7%以下、約6%以下、約5%以下)である、曲率半径を示す。例えば、90mmの曲率半径を湾曲面が示す場合、ガラス基板は、約81mmから約99mmまでの範囲の曲率半径を有するように、冷間形成される。いくつかの実施形態において、湾曲面の曲率半径は、約200μmから約100mmまで、約350μmから約100mmまで、約500μmから約100mmまで、約1mmから約100mmまで、約5mmから約100mmまで、約10mmから約100mmまで、約25mmから約100mmまで、約50mmから約100mmまで、200μmから約50mmまで、約350μmから約50mmまで、約500μmから約50mmまで、約1mmから約50mmまで、約5mmから約50mmまで、約10mmから約50mmまで、約25mmから約50mmまで、200μmから約25mmまで、約350μmから約25mmまで、約500μmから約25mmまで、約1mmから約25mmまで、約5mmから約25mmまで、または約10mmから約25mmまでの範囲であってよい。
1つ以上の実施形態において、図11において示すように、湾曲面1120、1220、1320はディスプレイ1130、1230、1330を含み、ガラス基板は、少なくとも部分的にディスプレイを覆って配設される。そのような実施形態において、ガラス基板は、ディスプレイを覆うカバーガラスを形成する。いくつかの実施形態において、ディスプレイはタッチ機能を含んでよく、そのような機能は、少なくとも部分的にディスプレイを覆うガラス基板を介して利用され得る。いくつかの実施形態において、湾曲面1110、1210、1310は、ディスプレイと関連付けられていないタッチ機能を含んでよい。そのような実施形態において、そのような機能は、湾曲面を覆うガラス基板を介して利用され得る。他の実施形態において、ガラス基板は、1つ以上の切り取り部をさらに含んでよく、ガラス基板はディスプレイまたは輸送手段内部の領域を覆い、ガラスにおける当該1つ以上の切り取り部により、1つ以上のつまみ、ボタン、制御パッド、または輸送手段使用者に利用可能な他の制御素子の設置が可能となってよい。
本発明を、限定された数の実施形態に関して説明してきたが、本開示の恩恵を受ける当業者は、本明細書で開示される本発明の範囲から逸脱しない他の実施形態が工夫され得ることを理解するであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ、限定されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラスシート(10)において局所曲がりを形成するための装置(100)であって、
連接式フレーム(102)であって、
第1のフレームセグメント(102L)と、
当該第1のフレームセグメント(102L)に隣接して配置された第2のフレームセグメント(102R)であって、当該第1のフレームセグメント(102L)と当該第2のフレームセグメント(102R)との角度が、当該第1のフレームセグメント(102L)と当該第2のフレームセグメント(102R)との間の相対回動によって調節自在であるように当該第1のフレームセグメント(102L)および当該第2のフレームセグメント(102R)のうち少なくとも1つが回動自在である、第2のフレームセグメント(102R)と、
当該ガラスシート(10)の第1の翼エリアを支持するために当該第1のフレームセグメント(102L)に組み付けられ、第1の板端部(106L1)を有する、第1のガラスシート支持板(106L)と、
当該ガラスシート(10)の第2の翼エリアを支持するために当該第2のフレームセグメント(102R)に組み付けた、第2のガラスシート支持板(106R)であって、当該第1の板端部(106L1)に対向する関係の第2の板端部(106R1)を有し、当該第1の板端部(106L1)から、当該ガラスシート(10)の曲がりエリアに対応する大きさを有する間隙(108)の分だけ間隔をおいて配置される、第2のガラスシート支持板(106R)と、
を含み、
当該ガラスシート(10)の当該曲がりエリアは、当該ガラスシート(10)の当該第1の翼エリアおよび当該第2の翼エリアがそれぞれ、当該第1ガラスシート支持板(106L)および当該第2ガラスシート支持板(106R)上で支持されているとき、当該間隙(108)に晒されており、
当該間隙(108)は、当該曲がりエリアが触れられることなく、当該ガラスシート(10)の当該曲がりエリアにおいて当該局所曲がりが形成され得る非接触形成エリアを画定する、連接式フレーム(102)と、
当該フレームセグメントのうち少なくとも1つ(102L)を他方のフレームセグメント(102R)に対して回動して当該第1フレームセグメント(102L)と当該第2のフレームセグメント(102R)との選択された角度を形成するための、少なくとも1つの連接構造(130)と、
当該間隙(108)に晒された当該ガラスシート(10)の当該曲がりエリアを局所的に加熱するための、当該間隙(108)近傍に配置された、局所加熱素子(110)と、
を含む装置(100)。
実施形態2
間隔をおいた関係の2つのスタンド(104A、104B)をさらに含み、上記連接式フレーム(102)が、当該2つのスタンドの間に配置され、当該2つのスタンドに結合され、上記第1のフレームセグメント(102L)が、当該2つのスタンドに対して回転自在である、実施形態1記載の装置。
実施形態3
上記第2のフレームセグメント(102R)が上記2つのスタンド(104A、104B)に取り付けられており、当該2つのスタンドに対して回転自在ではない、実施形態2記載の装置。
実施形態4
上記選択された角度が上記第1のフレームセグメントと上記第2のフレームセグメントとの間に形成された後、当該第1のフレームセグメントの回動を制限するために、上記2つのスタンドのうち少なくとも一方(104A)に配置された調整自在なストッパー(158A)をさらに含む、実施形態2記載の装置。
実施形態5
上記2つのスタンド(104A、104B)に組み付けられた2つの軸受アセンブリ(128A、128B)および当該軸受アセンブリの各々において回転自在に支持されたシャフト(134A、134B)をさらに含み、上記第1のフレームセグメント(102L)は、当該シャフト(134A、134B)の回転により当該第1のフレームセグメント(102L)の回動が起こるように、当該シャフトの各々に結合されている、実施形態2記載の装置。
実施形態6
上記シャフトの一方(134B)が、上記少なくとも1つの連接構造(130)に結合されており、当該シャフトの両方(134A、134B)が、当該少なくとも1つの連接構造(130)を使用して回転可能であるように、上記連接式フレーム(102)を横切って延在する横連結バー(146)に結合されている、実施形態5記載の装置。
実施形態7
上記軸受アセンブリの各々(128A、128B)は、オフセット軸受(132A、132B)を含む、実施形態5記載の装置。
実施形態8
上記第1のフレームセグメント(102L)が上記第2のフレームセグメント(102R)に対して回動され、当該第2のフレームセグメント(102R)に対して上記選択された角度で保持される際に、当該第1のフレームセグメント(102L)の重量と釣り合いをとり、上記装置(100)を安定した位置に維持するための平衡錘(162A、162B)をさらに含む、実施形態1記載の装置。
実施形態9
上記第1のガラスシート支持板(106L)および上記第2のガラスシート支持板(106R)の各々は、ガラスまたはガラス−セラミック材料で作られている、実施形態1記載の装置。
実施形態10
上記第1のガラスシート支持板(106L)および上記第2のガラスシート支持板(106R)の各々は、32×10−7−1以下の熱膨張率および赤外範囲において少なくとも70%の透過率を有する透明材料で作られている、実施形態1記載の装置。
実施形態11
上記局所加熱素子(110)以外に、上記ガラスシート(10)全体を予熱温度まで加熱するための加熱素子(192)をさらに含む、実施形態1記載の装置。
実施形態12
上記局所加熱素子(110)は、ワイヤヒータを含む、実施形態1記載の装置。
実施形態13
上記間隙(108)および上記局所加熱素子(110)の近傍に、当該局所加熱素子(110)から当該間隙(108)に向けて熱を反射する位置に配置された反射体をさらに含む、実施形態12記載の装置。
実施形態14
上記間隙(108)に対する上記局所加熱素子(110)の高さおよび上記反射体(176)の高さは、調節自在である、実施形態13記載の装置。
実施形態15
上記反射体(176)は、上記局所加熱素子(110)から上記間隙(108)に向けて反射される熱の方向を調節するために、上記間隙(108)に対して回転自在である、実施形態13記載の装置。
実施形態16
上記連接式フレーム(102)は、上記第1のフレームセグメント(102L)および上記第2のフレームセグメント(102R)が同一平面にある平坦位置を有し、当該連接式フレーム(102)は、当該平坦位置にあるとき、水平位置に対して傾斜している、実施形態1記載の装置。
実施形態17
ガラスシート(10)を曲げる方法であって、
当該ガラスシート(10)の第1の翼エリア(14)の表面を、連接式フレーム(102)の第1のフレームセグメント(102L)に取り付けた第1のガラスシート支持板(106L)の表面と接触させて載置することによって、当該ガラスシート(10)の当該第1の翼エリア(14)を支持することであって、当該第1のガラスシート支持板(106L)が第1の板端部(106L1)を有する、支持するステップと、
当該ガラスシート(10)の第2の翼エリア(16)の表面を、連接式フレーム(102)の第2のフレームセグメント(102R)に取り付けた第2のガラスシート支持板(106R)の表面と接触させて載置することによって、当該ガラスシート(10)の当該第2の翼エリア(16)を支持することであって、当該第2のガラスシート支持板(106R)が、当該第1の板端部(106L1)に対向する関係であり、当該第1の板端部(106L1)から間隙(108)の分だけ間隔をおいて配置される、第2の板端部(106R1)を有する、支持するステップと、
当該間隙(108)で当該第1の翼エリア(14)と当該第2の翼エリア(16)との間に、当該ガラスシート(10)の曲がりエリア(12)を、当該曲がりエリア(12)を物理的に支持せずに位置決めすることによって、当該ガラスシート(10)の支持されていない曲がりエリアを形成するステップと、
当該ガラスシート(10)全体を、選択された予熱温度まで加熱するステップと、
当該ガラスシート(10)の当該支持されていない曲がりエリア(12)を、当該選択された予熱温度より高い曲げ温度まで局所的に加熱する一方で、当該ガラスシート(10)の支持された当該翼エリア(14、16)を当該曲げ温度より低い温度に維持するステップと、
当該支持されていない曲がりエリア(12)が当該曲げ温度にある間、当該第1のフレームセグメント(102L)と当該第2のフレームセグメント(102R)との間の相対回動によって曲げられた位置まで当該連接式フレームを動かすことであって、当該連接式フレーム(102)を動かすことが当該ガラスシート(10)に曲げ力を適用し、当該曲げ力および当該支持されていない曲がりエリア(12)に適用される当該局所的な熱が、選択されたプロファイルを有する曲がりを当該曲がりエリアに形成する、動かすステップと、
を含む、方法。
実施形態18
上記連接式フレーム(102)を上記曲げられた位置まで動かすステップは、当該連接式フレーム(102)を平坦位置から当該曲げられた位置まで動かすステップを含む、実施形態17記載の方法。
実施形態19
上記ガラスシート(10)全体を予熱温度まで加熱するステップは、当該ガラスシート(10)全体を当該ガラスシート(10)が1013Pから1012.5Pまでの範囲の粘度を有する温度まで加熱するステップを含む、実施形態17記載の方法。
実施形態20
上記支持されていない曲がりエリア(12)を局所的に加熱するステップは、当該支持されていない曲がりエリア(12)における当該ガラスシート(10)の一部分が1011.4Pから1011Pまでの範囲の粘度を有する温度まで、当該支持されていない曲がりエリア(12)を局所的に加熱するステップを含む、実施形態17記載の方法。
実施形態21
上記ガラスシート(10)は、ソーダ石灰ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、アルミノ−ホウケイ酸塩ガラス、またはアルカリ−ボロ−アルミノケイ酸塩ガラスを含む、実施形態17記載の方法。
実施形態22
輸送手段内部システムであって、
湾曲面を含むベースと、
当該湾曲面に取り外し自在に配設されたガラス基板であって、当該湾曲面および当該ガラス基板はそれぞれ、互いの10%以内の曲率半径を有するガラス基板と、
を含む、輸送手段内部システム。
実施形態23
上記ベースが、センターコンソール、ダッシュボード、アームレスト、ピラー、背もたれ、床板、ヘッドレスト、ドアパネル、およびステアリングホイールのうちのいずれか1つを含む、実施形態22記載の輸送手段内部システム。
実施形態24
上記湾曲面がディスプレイを含み、上記ガラス基板が少なくとも部分的に当該ディスプレイを覆って配設されている、実施形態22または23記載の輸送手段内部システム。
実施形態25
上記ディスプレイがタッチスクリーンを含み、上記ガラス基板が少なくとも部分的に当該タッチスクリーンを覆って配設されている、実施形態24記載の輸送手段内部システム。
実施形態26
上記ガラス基板が、第1の主表面、当該第1の主表面に対向する第2の主表面、当該第1の主表面と当該第2の主表面とを接続する副表面、当該第1の主表面と当該第2の主表面との間の距離として定義される厚さ、当該第1の主表面または当該第2の主表面の一方の、当該厚さに直交する第1の寸法として定義される幅、および当該第1の主表面または当該第2の主表面の一方の、当該厚さと当該幅に両方に直交する第2の寸法として定義される長さを含み、当該厚さは1.5mm以下である、実施形態22〜25いずれかに記載の輸送手段内部システム。
実施形態27
上記幅が約5cmから約250cmまで、上記長さが約5cmから約250cmまでの範囲である、実施形態26記載の輸送手段内部システム。
実施形態28
上記ガラス基板が、1つ以上の切り取り部を有する、実施形態22〜27のいずれかに記載の輸送手段内部システム。
実施形態29
少なくとも1つの曲がり領域の曲率半径が、約200μmから約100mmである、実施形態22〜28のいずれかに記載の輸送手段内部システム。
実施形態30
上記ガラス基板が、強化ガラス基板を含む、実施形態22〜29のいずれかに記載の輸送手段内部システム。
10 ガラスシート
10’ 3Dガラス物品
12 曲がりエリア
12X 曲がり軸
14 第1の翼エリア
16 第2の翼エリア
14’、16’ 翼エリア
18 短軸
20 長軸
100 装置
102 連接式フレーム
102L 第1のフレームセグメント
102R 第2のフレームセグメント
104A、104 スタンド
104A、104B 支持スタンド
105 土台
106L 第1のガラスシート支持板
106L1 第1の板端部
106R 第2のガラスシート支持板
106R1 第2の板端部
108 間隙
110 局所加熱素子
112R1、112R2 アームブラケット
114R1、114R2 クロスバー
118R1、118R2 ボルト
120R1、120R2 フランジ
124A、124B 回転自在な接合部
126A、126B 回動アーム
128A、128B 軸受アセンブリ
130 連接構造
130B 軸受マウント
132A、132B オフセット軸受
132B1、132B2 円筒形セグメント
134A、134B シャフト
146 横連結バー
158A 調整自在なストッパー
161A、161B 平衡錘支持アーム
162A、162B 平衡錘
172 加熱機構
176 反射体
178A、178B ブラケット
180A、180B 円形スロット
182A、182B 留め具
192 加熱素子
214、216 平坦翼エリア
1010 輸送手段内部
1100、1200、1300 輸送手段内部
1110 センターコンソールベース
1120、1220、1320 湾曲面
1130、1230、1330 ディスプレイ
1210 ダッシュボードベース
1240 計器パネル
L 長さ
W 幅

Claims (5)

  1. ガラスシート(10)において局所曲がりを形成するための装置(100)であって、
    連接式フレーム(102)であって、
    第1のフレームセグメント(102L)と、
    該第1のフレームセグメント(102L)に隣接して配置された第2のフレームセグメント(102R)であって、該第1のフレームセグメント(102L)と該第2のフレームセグメント(102R)との角度が、該第1のフレームセグメント(102L)と該第2のフレームセグメント(102R)との間の相対回動によって調節自在であるように該第1のフレームセグメント(102L)および該第2のフレームセグメント(102R)のうち少なくとも1つが回動自在である、第2のフレームセグメント(102R)と、
    該ガラスシート(10)の第1の翼エリアを支持するために該第1のフレームセグメント(102L)に組み付けられ、第1の板端部(106L1)を有する、第1のガラスシート支持板(106L)と、
    該ガラスシート(10)の第2の翼エリアを支持するために該第2のフレームセグメント(102R)に組み付けた、第2のガラスシート支持板(106R)であって、該第1の板端部(106L1)に対向する関係の第2の板端部(106R1)を有し、該第1の板端部(106L1)から、該ガラスシート(10)の曲がりエリアに対応する大きさを有する間隙(108)の分だけ間隔をおいて配置される、第2のガラスシート支持板(106R)と、
    を含み、
    該ガラスシート(10)の該曲がりエリアは、該ガラスシート(10)の該第1の翼エリアおよび該第2の翼エリアがそれぞれ、該第1ガラスシート支持板(106L)および該第2ガラスシート支持板(106R)上で支持されているとき、該間隙(108)に晒されており、
    該間隙(108)は、該曲がりエリアが触れられることなく、該ガラスシート(10)の該曲がりエリアにおいて該局所曲がりが形成され得る非接触形成エリアを画定する、連接式フレーム(102)と、
    該フレームセグメントのうち少なくとも1つ(102L)を他方のフレームセグメント(102R)に対して回動して該第1フレームセグメント(102L)と該第2のフレームセグメント(102R)との選択された角度を形成するための、少なくとも1つの連接構造(130)と、
    該間隙(108)に晒された該ガラスシート(10)の該曲がりエリアを局所的に加熱するための、該間隙(108)近傍に配置された、局所加熱素子(110)と、
    を含む装置(100)。
  2. 間隔をおいた関係の2つのスタンド(104A、104B)をさらに含み、前記連接式フレーム(102)が、該2つのスタンドの間に配置され、該2つのスタンドに結合され、前記第1のフレームセグメント(102L)が、該2つのスタンドに対して回転自在である、請求項1記載の装置。
  3. 前記第2のフレームセグメント(102R)が前記2つのスタンド(104A、104B)に取り付けられており、該2つのスタンドに対して回転自在ではない、請求項2記載の装置。
  4. ガラスシート(10)を曲げる方法であって、
    該ガラスシート(10)の第1の翼エリア(14)の表面を、連接式フレーム(102)の第1のフレームセグメント(102L)に取り付けた第1のガラスシート支持板(106L)の表面と接触させて載置することによって、該ガラスシート(10)の該第1の翼エリア(14)を支持することであって、該第1のガラスシート支持板(106L)が第1の板端部(106L1)を有する、支持するステップと、
    該ガラスシート(10)の第2の翼エリア(16)の表面を、連接式フレーム(102)の第2のフレームセグメント(102R)に取り付けた第2のガラスシート支持板(106R)の表面と接触させて載置することによって、該ガラスシート(10)の該第2の翼エリア(16)を支持することであって、該第2のガラスシート支持板(106R)が、該第1の板端部(106L1)に対向する関係であり、該第1の板端部(106L1)から間隙(108)の分だけ間隔をおいて配置される、第2の板端部(106R1)を有する、支持するステップと、
    該間隙(108)で該第1の翼エリア(14)と該第2の翼エリア(16)との間に、該ガラスシート(10)の曲がりエリア(12)を、該曲がりエリア(12)を物理的に支持せずに位置決めすることによって、該ガラスシート(10)の支持されていない曲がりエリアを形成するステップと、
    該ガラスシート(10)全体を、選択された予熱温度まで加熱するステップと、
    該ガラスシート(10)の該支持されていない曲がりエリア(12)を、該選択された予熱温度より高い曲げ温度まで局所的に加熱する一方で、該ガラスシート(10)の支持された該翼エリア(14、16)を該曲げ温度より低い温度に維持するステップと、
    該支持されていない曲がりエリア(12)が該曲げ温度にある間、該第1のフレームセグメント(102L)と該第2のフレームセグメント(102R)との間の相対回動によって曲げられた位置まで該連接式フレームを動かすことであって、該連接式フレーム(102)を動かすことが該ガラスシート(10)に曲げ力を適用し、該曲げ力および該支持されていない曲がりエリア(12)に適用される該局所的な熱が、選択されたプロファイルを有する曲がりを該曲がりエリアに形成する、動かすステップと、
    を含む、方法。
  5. 前記連接式フレーム(102)を前記曲げられた位置まで動かすステップは、該連接式フレーム(102)を平坦位置から該曲げられた位置まで動かすステップを含む、請求項4記載の方法。
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