本願は、通信技術の分野、具体的には、エアインタフェースリソース割り当てに関する。
エンハンスドモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband, eMBB)および超高信頼/低レイテンシマシンタイプ通信(Ultra−reliable and low latency Machine Type Communications, uMTC)は、国際電気通信連合(英語でInternational Telecommunication Union,略してITU)で定義される5世代モバイル通信技術(英語で5th Generation,略して5G)における2つの主要なサービスタイプである。
eMBBサービスとは、既存のモバイルサービスシナリオを基に、ユーザエクスペリエンス等の性能をさらに向上させるサービスである。eMMBサービスは、より高いデータレート、および、より大きなモバイル帯域幅を予期している。先行技術と比較すると、eMBBサービスはユーザデータレートを大きく向上させる。また、eMBBサービスはさらに、高いスペクトル効率を有する。従って、eMBB端末をスケジューリングすると、比較的大量の演算が生じ、時間がかかる。さらに、eMBBサービスは非レイテンシセンシティブサービスであり、レイテンシに対する要求は低い。通常、レイテンシは10ミリ秒を超えてよい。
uMTCサービスは、ウルトラ低レイテンシを要求する。従って、uMTC端末のスケジューリングは、より短い時間を消費する。通常、uMTCスケジューリングの開始は、eMBBスケジューリングの開始より後である。uMTCサービスは、主に工業製造プロセスにおける無線制御を含む、例えば、遠隔治療手術、ディストリビューションオートメーションおよび交通安全といった、モノのインターネットでのモノ対モノ通信に主に適用される。uMTCサービスは、より低レイテンシを予期し、通常1ミリ秒未満のレイテンシを必要とする。バーストデータ送信のためのuMTCサービスのレイテンシ要件を満たすには、uMTCサービスが送信されるべきデータを有する場合、大量のエアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられる必要があり、かつ、uMTCサービスは優先的にエアインタフェースリソースを使用する必要があり、uMTCサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信を保証する。
uMTCサービスは、eMBBサービスよりも、アクティブ化される可能性または頻度が比較的低い。従って、uMTCサービスの高信頼性を保証すべく、uMTCサービスに大量のエアインタフェースリソースが確保される場合、確保されたエアインタフェースリソースは、多くの時間アイドル状態にある。これは、エアインタフェースリソースの効率を下げ、リソースの無駄を生じさせる。しかしながら、uMTCサービスに対しエアインタフェースリソースが確保されない場合、uMTCサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信は保証できない。
本願は、レイテンシセンシティブサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信を保証するためのエアインタフェースリソース割り当て方法およびネットワークデバイスを提供する。
一態様によると、本願は、エアインタフェースリソース割り当て方法を提供する。当該方法は、エアインタフェースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階と、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする段階と、を備え、レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する、エアインタフェースリソース割り当て方法である。
本願の本実施形態において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースは、レイテンシセンシティブサービスのために先取りされ、これにより、後からスケジューリングされるレイテンシセンシティブサービスのタイムリーかつ正確な送信を保証する。また、非レイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量が、要求に基づき非レイテンシセンシティブサービスに割り当て可能であり、これにより、リソースの無駄が回避され、エアインタフェースリソースが節約される。
別の態様によると、本願の一実施形態はネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、プロセッサおよび送信機を含む。プロセッサは、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当て、並びに、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするよう構成されている。レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。送信機は、割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、レイテンシセンシティブサービスに対応する端末または非レイテンシセンシティブサービスに対応する端末に、データおよび/または制御情報を送信するよう構成されている。
別の態様によると、本願の一実施形態は、エアインタフェースリソース割り当て装置を提供する。装置は、非レイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールおよびレイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールを含む。非レイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールは、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てるよう構成されている。レイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールは、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするよう構成されている。レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。
本願の一設計において、ネットワークデバイスは基地局またはリモート無線ユニットである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースは、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを含む。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI全体内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリア上の、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、TTIが固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、一部のTTIに該当する複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のサブキャリア上の、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、TTIが非固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階の前に、方法は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを確保する段階を備え、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階は、具体的に、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を非レイテンシセンシティブサービスに割り当て可能にする段階であり、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階は、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、確保されたエアインタフェースリソース中で、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする段階である。
本願の一設計において、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階は、具体的に、エアインタフェースリソース中のアイドルのリソースエレメントを優先的に割り当てる段階と、アイドルのリソースエレメントの量が、レイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする段階と、である。
本願の一設計において、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階の後に、方法は、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のサブキャリアのリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられているかを判定する段階と、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のサブキャリアのリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられている場合、レイテンシセンシティブサービスに情報を送信し、非レイテンシセンシティブサービスへの情報の送信を停止する段階と、を備える。
本願の実施形態において、レイテンシセンシティブサービスにエアインタフェースリソースを割り当てる優先度は、非レイテンシセンシティブサービスにエアインタフェースリソースを割り当てる優先度よりも高く、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられたエアインタフェースリソースは、レイテンシセンシティブサービスのために先取りされる。これにより、エアインタフェースリソースが、非レイテンシセンシティブサービスに最初に割り当てられる必要があり、次にエアインタフェースリソースがレイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、エアインタフェースリソースが後で割り当てられるレイテンシセンシティブサービスが、十分な量のエアインタフェースリソースを要求する場合に生じるエアインタフェースリソース割り当ての課題を解決する。本願の実施形態におけるエアインタフェースリソース割り当て方法は、リソースの無駄を回避し、レイテンシセンシティブサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信を保証する。
エアインタフェースリソースの模式図である。
ネットワークデバイス、eMBB端末およびuMTC端末が配置された通信システムの概略的アーキテクチャ図である。
ネットワークデバイスが、eMBB端末のスケジューリングおよびuMTC端末のスケジューリングを開始し、データの送信を開始する時間領域の模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソース割り当て方法のフローチャートである。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保され、時間領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保されず、時間領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保されず、周波数領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
本願の一実施形態による、ネットワークデバイスの模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソース割り当て装置の模式図である。
本発明の実施形態に係る目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の技術的解決手段について明確かつ完全に説明する。説明する実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく一部であることは明らかである。創造的な取り組みなしに、本発明の実施形態に基づき当業者に得られたすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に属する。
以下、本願のエアインタフェースリソースについて最初に簡単に説明する。
マルチキャリア無線通信システムでは、エアインタフェースリソースは、エアインタフェースの時間領域リソースおよび周波数領域リソースとして定義される。エアインタフェースとは、端末と、基地局またはリモート無線ユニット(英語でRemote Radio Unit,略してRRU)等のネットワークデバイスとの間の無線インタフェースであり、および、無線通信における端末間の無線インタフェースである。エアインタフェースリソースは、時間領域および周波数領域に分割されてよい。例えば、時間領域におけるエアインタフェースリソースは、直交周波数分割多重(英語でOrthogonal Frequency Division Multiplexing,略してOFDM)シンボルとして表され、周波数領域におけるエアインタフェースリソースはサブキャリア(英語:subcarrier)として表される。これは、本発明における限定ではない。
図1に示すように、エアインタフェースリソースは、通常、リソースエレメント(英語でresource element,略してRE)、リソースブロック(英語でResource Block,略してRB)、OFDMシンボル、サブキャリアおよび送信時間間隔(英語でtransmission time interval,略してTTI)で表される。
図1中、リソースエレメントREは小さい矩形で表される。1つのREは、1つのOFDMシンボルの時間内のサブキャリアリソースを表わす。換言すると、各REは時間領域では1つのOFDMシンボルで表され、周波数領域では1つのサブキャリアで表される。送信時間間隔TTIは通常、時間領域におけるサブフレームであり、時間において連続的である複数の(例えば、n個)OFDMシンボルを含む。1TTIにつき一回、スケジューリングおよびリソース割り当てが実行される。リソースブロックRBは、1つのTTIの複数の(例えば、m個)サブキャリアを含む。
以下、本願におけるネットワークデバイス、レイテンシセンシティブサービスで構成された端末、および非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末を含む通信システムのアーキテクチャについて説明を続ける。
図2中、マルチキャリア無線通信システムにおいて、例えば、uMTC端末のようなレイテンシセンシティブサービス端末、および、例えば、eMBB端末のような非レイテンシセンシティブサービス端末が1つの同一のセル内に共存している。基地局eNodeBまたはリモート無線ユニットRRU等のネットワークデバイスは、uMTC端末およびeMBB端末へのエアインタフェースリソースのスケジューリング並びに割り当てを開始し、対応する端末デバイスに、ダウンリンクデータおよび制御情報を、割り当てられたエアインタフェースリソースを使用して送信する。制御情報は、対応する端末デバイスによって、データの送信のために要求される、および、例えば、基地局のようなネットワークデバイスによって対応する端末デバイスに割り当てられる、エアインタフェースリソースの割り当て状態を含む。換言すると、制御情報は、対応する端末のエアインタフェースリソース割り当てを含む。
エアインタフェースリソース割り当てはまた、無線リソース割り当てである。本願の実施形態におけるエアインタフェースリソース割り当ては、同一のエリア(例えば、同一のセル)におけるネットワークデバイス並びにeMBB端末およびuMTC端末等の異なるサービス端末への複数のリソースエレメントREの割り当てであり、その結果、データおよび制御情報が、割り当てられたリソースエレメントREに基づいて送信され、ネットワークデバイスは、1TTIにつき一回、各端末にスケジューリングおよびエアインタフェースリソース割り当てを実行する。
eMBB端末またはuMTC端末等の端末デバイスは、ダウンリンクデータおよび制御情報を基地局等のネットワークデバイスから受信する。端末デバイスは、受信した制御情報に基づき、アップリンクデータの送信のために端末デバイスによって要求される、および、ネットワークデバイスによって割り当てられる、エアインタフェースリソースを取得する。すなわち、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、アップリンクデータを送信する。
本願の実施形態におけるネットワークデバイスは、基地局、RRU等を含む。端末デバイスは、例えば、uMTC端末のようなレイテンシセンシティブサービス端末、および、例えば、eMBB端末のような非レイテンシセンシティブサービス端末を含む。本願の実施形態において、レイテンシセンシティブサービス端末はuMTC端末に限定されず、非レイテンシセンシティブサービス端末はeMBB端末に限定されない。例えば、非レイテンシセンシティブサービス端末は、代替的にmMTC(Massive machine type communications,大量のマシンタイプ通信)端末であってよい。以下、レイテンシセンシティブサービス端末がuMTC端末であり、非レイテンシセンシティブサービス端末がeMBB端末であり、ネットワークデバイスが基地局である一例を用い、ネットワークデバイスが、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービス端末およびレイテンシセンシティブサービス端末に割り当てる方法について説明する。
図3に示すように、基地局がeMBB端末のスケジューリングを開始する時間は、uMTC端末のスケジューリングを開始する時間より前である。すなわち、T2はT1より前であり、T1はT0より前である。時間T2で、基地局はeMBB端末のスケジューリングを開始し、eMBB端末にエアインタフェースリソースを割り当てる。時間T1で、基地局は、uMTC端末のスケジューリングを開始し、uMTC端末にエアインタフェースリソースを割り当てる。時間T0で、基地局は、割り当てられたエアインタフェースリソースを使用して、データおよび制御情報を送信する。
基地局は、基地局とuMTC端末との間での情報のタイムリーかつ正確な送信を保証すべく、uMTC端末のスケジューリングを後の時間で開始するが、uMTC端末はレイテンシセンシティブサービス端末であるので、基地局は、基地局とuMTC端末との間の情報送信のために、十分なエアインタフェースリソースを割り当てる必要がある。しかしながら、スペクトル効率および無線通信システムのスループットを向上させるべく、基地局とeMBB端末との間の情報送信については、エアインタフェースリソースは可能な限り効率的に用いられる必要がある。単にuMTCサービスのためにエアインタフェースリソースを確保し、確保されたエアインタフェースリソースをeMBBサービスに使用可能にしないことにより、過度のエアインタフェースリソースの無駄を生じさせる。これは、uMTC端末がアクティブ化されている可能性が比較的低いからである。エアインタフェースリソースがuMTCサービスのために確保され、確保されたエアインタフェースリソースがeMBBサービスによって使用できない場合に、確保されたエアインタフェースリソースが多くの時間においてアイドル状態であると、結果的に、エアインタフェースリソースの利用率を過度に低いものとし、過度のエアインタフェースリソースの無駄を生じさせる。
本願の本実施形態において、エアインタフェースリソースが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次にエアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられ、uMTCサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースの優先度は、eMBBサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースの優先度より高い。換言すると、本願の本実施形態において、情報送信のために十分なエアインタフェースリソースが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次に、エアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられる。uMTCサービスのためにエアインタフェースリソース割り当てが実行されるとき、十分なエアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられ得ることを保証すべく、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースは、uMTCサービスのために先取りされてよい。
エアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当てることは、eMBB端末とネットワークデバイスとの間での情報送信のためにエアインタフェースリソースを割り当てることを意味する。同様に、エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てることは、uMTC端末とネットワークデバイスとの間での情報送信のためにエアインタフェースリソースを割り当てることを意味する。
以下、図4および図5〜7を参照し、基地局がエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスおよび非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる方法について説明する。
通常、基地局は、複数のuMTC端末および複数のeMBB端末と情報を交換し、並びに、複数のuMTC端末および複数のeMBB端末に対し、エアインタフェースリソースを割り当てる必要がある。以下、ネットワークデバイスが、1つのuMTC端末および2つのeMBB端末、すなわち、eMBB端末1およびeMBB端末2と情報を交換し、並びに、当該端末に対し、エアインタフェースリソースを割り当てる一例を用いて、ネットワークデバイスが、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスおよび非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる方法について説明する。
ステップ410:基地局は、例えば、uMTCサービスのようなレイテンシセンシティブサービスのためにエアインタフェースリソースを確保する。ここで確保されたエアインタフェースリソースは、また、例えば、eMBBサービスのような非レイテンシセンシティブサービスにも割り当てられてよく、基地局は、確保されていないエアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに優先的に割り当てる。
換言すると、uMTCサービスに割り当てられる前に、確保されたエアインタフェースリソースはeMBBサービスに割り当てられてよく、uMTCサービスは、eMBBサービスよりも、確保されたエアインタフェースリソースの割り当てに関し、高い優先度を有する。すなわち、確保されたエアインタフェースリソースについて、uMTCサービスの使用優先度は、eMBBサービスの使用優先度より高い。また、基地局は、確保されていないエアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに優先的に割り当てる。基地局は、確保されたエアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当ててよく、uMTCサービスが確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を要求すると、基地局は確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部をuMTCサービスに割り当てる。
一例において、基地局は、uMTCサービスのために、時間領域において、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。
さらに、基地局は、uMTCサービスのために、現在の送信時間間隔TTI全体内で、一部の周波数帯域の複数のサブキャリアからなり、および、eMBBサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする。詳細は、図5を参照されたい。
別の例において、基地局は、uMTCサービスのために、周波数領域において、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。
さらに、基地局は、uMTCサービスのために、一部のTTI内の、複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上にあり、および、eMBBサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする。詳細は、図7を参照されたい。
図5中、横座標は時間領域を表わし、縦座標は周波数領域を表わす。図5中の1ブロックは、複数のリソースブロックRB、すなわち、複数のリソースエレメントREを含むエアインタフェースリソースを示す。図5中の最大のブロックは、横方向にTTI全体、すなわち、送信時間間隔を表わし、縦方向にすべての周波数帯域のすべてのサブキャリアを表わす。別のブロックは、横方向に1つのTTIの時間を表わし、縦方向に、一部の周波数帯域の複数のサブキャリアを表わす。
ステップ420:図5中、時間T2で、基地局は、eMBBサービス1およびeMBBサービス2のためにスケジューリングを開始し、基地局とeMBB端末1との間の情報の交換のためにeMBB端末1が要求するエアインタフェースリソースを割り当て、および、基地局とeMBB端末2との間の情報の交換のために基地局とeMBB端末2とが要求するエアインタフェースリソースを割り当てる。ここで、時間T2はT1より前であり、時間T1は時間T0より前である。
一例において、基地局によってeMBBサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースは、uMTCサービスのために確保されたエアインタフェースリソースを含む。
図5に示すように、基地局によってeMBBサービス1およびeMBBサービス2に割り当てられたエアインタフェースリソースは、TTI全体内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースである。
さらに、基地局は、確保されていないエアインタフェースリソースをeMBBサービス1およびeMBBサービス2に優先的に割り当てる。確保されていないリソースエレメントの量が、eMBBサービス1およびeMBBサービス2が要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、実際の要求に基づき、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部がeMBBサービス2に割り当てられる。
ステップ430:時間T1で、基地局は、uMTCサービスのスケジューリングを開始し、エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てる。ここで、uMTCサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースは、eMBB端末に既に割り当てられたエアインタフェースリソースを含んでよい。
さらに、ネットワークデバイスが、エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てるとき、アイドルの確保されたエアインタフェースリソースを優先的に割り当てる。アイドルの確保されたリソースエレメントの量が、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、基地局は、uMTCサービスのために、uMTCサービスの要求に基づき、eMBBサービス2に既に割り当てられている確保されたリソースエレメントを先取りする。
uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量がアイドルの確保されたリソースエレメントの量を超えている場合は、基地局は、uMTCサービスのために、時間領域において、eMBBサービス2に既に割り当てられているリソースエレメントを先取りし、当該先取りされたリソースエレメントは、TTI全体の時間内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアで構成されるリソースエレメントであることがわかる。換言すると、ネットワークデバイスがuMTCサービスに割り当てたリソースエレメントは、時間領域においては、TTI全体の時間内のOFDMシンボルを含み、および、周波数領域においては、一部の周波数帯域の複数のサブキャリアを含む。
uMTCサービスのために、TTI全体内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントを先取りすることは、固定の送信時間間隔TTIの事例に適用可能である。すなわち、TTIが固定値の事例に適用可能であることに留意されたい。
結論として、TTI全体の時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上で、基地局は、uMTCサービスのためにエアインタフェースリソースを確保してよい。eMBBサービスにエアインタフェースリソースを割り当てるとき、ネットワークデバイスは確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部をeMBBサービス、例えば、eMBBサービス2に割り当てることが可能である。エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てるとき、基地局はuMTCサービスのために、確保されたエアインタフェースリソース中で、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。
本願の別の実施形態において、代替的に、ネットワークデバイスは、uMTCサービスのためにエアインタフェースリソースを確保しなくてもよく、すなわち、上述のステップ410から430を実行しなくてもよい。詳細については、図6を参照されたい。
図6は、本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保されず、時間領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
図6中、基地局は、uMTCサービスのために、エアインタフェースリソースを確保しない。eMBBサービスおよびuMTCサービスの両方は、TTI全体内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースを取得してよく、基地局はまずエアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当てる。エアインタフェースリソース後で割り当てられるuMTCサービスが、すべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースを取得するより高い優先度を有している。換言すると、基地局は、TTI全体の時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当ててよく、基地局がエアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てるとき、基地局は、uMTCサービスのために、uMTCサービスの実際の要求に基づいて、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りしてよい。
具体的には、時間T2で、基地局は、eMBBサービス1およびeMBBサービス2に、TTI全体の時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上にあり、かつ、eMBBサービス1およびeMBBサービス2が要求するエアインタフェースリソースを割り当てる。時間T1で、基地局は、uMTCサービスにエアインタフェースリソースを割り当てる。現在アイドルのリソースエレメントの量が、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量を満たさない場合、基地局は、uMTCサービスのために、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすべく、eMBBサービス2に既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする。
図6に示すように、基地局は、uMTCサービスのために、時間領域において、現在のTTI全体の時間内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントを先取りする。図6から、基地局が、時間領域においてリソースエレメントを優先的に先取りし、基地局は、時間領域においては、TTI全体の時間内のすべてのリソースを先取りするが、周波数領域においては、一部の周波数帯域のリソースのみを先取りすることがわかる。
また、基地局は、周波数領域においてリソースを優先的に先取りしてもよい。換言すると、基地局は、図8に示すように、周波数領域において、すべての周波数帯域のすべての先取り可能なサブキャリアを先取りし、時間領域においては、当該TTIの一部内の複数のOFDMシンボルを先取りしてよい。先取り可能なサブキャリアは、基地局がuMTCサービスのために先取り可能な構成されたサブキャリアリソースである。
図7は、一例として、リソースエレメントの不確保を用い、基地局がuMTCサービスのために、周波数領域において優先的に、エアインタフェースリソースを先取りする方法を示す。
図7に示すように、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量が、アイドルのリソースエレメントの量を超えている場合、基地局は、uMTCサービスのために、eMBBサービス2に既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。先取りされたエアインタフェースリソースは、一部のTTIに該当する複数のOFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントである。換言すると、基地局がuMTCサービスに割り当てたエアインタフェースリソースは、時間領域においては、一部のTTIの時間内の複数のOFDMシンボルを含み、および、周波数領域においては、全周波数帯域の複数のサブキャリアを含む。本解決手段は、非固定の送信時間間隔TTIの事例に大半が適用可能であり、すなわち、TTIが可変値である事例に大半が適用可能である。
また、基地局がuMTCサービスのために、周波数領域において、エアインタフェースリソースを先取りし、uMTCサービスのために、エアインタフェースリソースを確保しなくてよい事例の詳細については、図6および関連する内容の説明を参照されたく、詳細についてここで再び説明はしない。
ステップ440:時間T0で、基地局は、uMTCサービスおよびeMBBサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、端末に送信される必要のあるデータおよび/または制御情報に対し、パケットアセンブリ、符号化、変調等を含む処理を実行し、処理されたデータおよび/または制御情報を対応する端末に送信する。
さらに、上述のステップ440は、さらに、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次にuMTCサービスに割り当てられているかを判定すること、並びに、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次にuMTCサービスに割り当てられている場合、対応するuMTC端末にデータおよび/または制御情報を送信すること、および、eMBB端末への情報の送信を停止すること、を含む。
ステップ450:uMTC端末およびeMBB端末を含む端末デバイスは、基地局から、ダウンリンクデータおよび/または制御情報を受信し、ここで、制御情報は、端末に対し、アップリンクデータの送信を指示するエアインタフェースリソース割り当て状態を含み、端末デバイスは、当該制御情報内のエアインタフェースリソース割り当て状態に従い、対応するアップリンクデータを送信する。
結論として、本願の本実施形態において、レイテンシセンシティブサービスのためにエアインタフェースリソースを先取りする様式は、レイテンシセンシティブサービスの正確かつタイムリーな送信を保証すべく、レイテンシセンシティブサービスが十分なエアインタフェースリソースを取得することを可能にする。また、エアインタフェースリソースは非レイテンシセンシティブサービスに最初に割り当てられ、および、任意のエアインタフェースリソース、すなわち、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースが、非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられてよく、これにより、エアインタフェースリソースの無駄を回避し、エアインタフェースリソースを節約する。
図8は、本願の一実施形態による、ネットワークデバイスの模式図である。ネットワークデバイスは、例えば、基地局eNodeBまたはRRUである。
図8中、ネットワークデバイス800は、プロセッサ810、送信機820および受信機830を含む。
プロセッサ810は、非レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングを開始し、当該非レイテンシセンシティブサービスに、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを割り当て、次に、レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングを開始し、当該レイテンシセンシティブサービスに、TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを割り当て、レイテンシセンシティブサービスのために、当該非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする、ように構成されている。ここで、当該レイテンシセンシティブサービスは、当該非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。
送信機820は、割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、データおよび/または制御情報を、レイテンシセンシティブサービスで構成さられた端末または非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末に、送信するよう構成されている。
一例において、プロセッサ810によってレイテンシセンシティブサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースは、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを含む。
一例において、プロセッサ810は、さらに、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするよう構成されている。
さらに、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI全体内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアで構成される、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを、先取りするようさらに構成されている。
さらに、プロセッサ810は、TTIが固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
別の例において、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
さらに、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、一部のTTIに該当する複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のサブキャリア上にある、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りするようさらに構成されている。
さらに、プロセッサ810は、TTIが非固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
一例において、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを確保し、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を、非レイテンシセンシティブサービスに割り当てることを可能にし、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、レイテンシセンシティブサービスのために、確保されたエアインタフェースリソース中で、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする、ようさらに構成されている。
一例において、プロセッサ810は、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、エアインタフェースリソース中でアイドルのリソースエレメントを優先的に割り当て、アイドルのリソースエレメントの量が、レイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする、ようさらに構成されている。
一例において、プロセッサ810は、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが、最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられているかを判定し、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが、最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられている場合、通知を送信機820に送信するようさらに構成されている。送信機820は、当該通知に基づいて、データおよび/または制御情報を、レイテンシセンシティブサービスに送信し、非レイテンシセンシティブサービスへの情報の送信を停止するようさらに構成されている。
受信機830は、レイテンシセンシティブサービスで構成された端末または非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末から、データを受信するよう構成されており、ここで、当該データはプロセッサ810によって割り当てられたエアインタフェースリソースに基づいて送信される。
図9は、本願の一実施形態による、エアインタフェースリソース割り当て装置の模式図である。ネットワークデバイス900は、構成モジュール910、スケジューリングモジュール920、送信モジュール930、および受信モジュール940を含む。スケジューリングモジュール920は、非レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール921、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922およびリソース選択モジュール923を含む。
構成モジュール910は、レイテンシセンシティブサービス、例えば、uMTCサービスのために、TTI全体内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを確保し、および、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を、非レイテンシセンシティブサービス、例えば、eMBBサービスに割り当てることを可能にする、よう構成され、ここで、レイテンシセンシティブサービス、例えばuMTCサービスは、非レイテンシセンシティブサービス、例えば、eMBBサービスよりも、確保されたエアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。
スケジューリングモジュール920は、各非レイテンシセンシティブサービスおよび各レイテンシセンシティブサービスのために、スケジューリングを開始し、および、エアインタフェースリソースを割り当てる、よう構成されている。
スケジューリングモジュール920内の非レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール921は、非レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングを開始し、並びに、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリアにあり、および、非レイテンシセンシティブサービスが要求するエアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる、よう構成されている。
スケジューリングモジュール920内のレイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする、よう構成されており、ここで、レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。換言すると、スケジューリングモジュール920によってレイテンシセンシティブサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースは、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを含む。
また、スケジューリングモジュール920による非レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングの時間は、レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングの時間より前である。すなわち、スケジューリングモジュール920は、非レイテンシセンシティブサービスを最初にスケジューリングし、次に、レイテンシセンシティブサービスをスケジューリングする。
一例において、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI全体の時間内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアで構成される、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを、先取りする。詳細については、図5および図6並びに関連する内容の説明を参照されたい。さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922が、現在の送信時間間隔TTI内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントをレイテンシセンシティブサービスに割り当てることは、送信時間間隔TTIが固定値である事例に適用可能である。
別の例において、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスのために、一部のTTIに該当する複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のサブキャリアで構成される、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りするようさらに構成されている。詳細については、図7および関連する内容の説明を参照されたい。
さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、一部のTTI時間に該当する複数のOFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるようさらに構成されていることは、送信時間間隔TTIが非固定値である事例に適用可能である。
一例において、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、アイドルのリソースエレメントを優先的に割り当てる、および、アイドルのリソースエレメントの量がレイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする、ようさらに構成されている。
リソース選択モジュール923は、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次に、レイテンシセンシティブサービスに割り当てられているかを判定し、および、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられている場合、通知を送信モジュール930に送信する、よう構成されている。
送信モジュール930は、リソース選択モジュール923から受信されたメッセージが、現在のリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられているという内容であるとき、レイテンシセンシティブサービスで構成された対応する端末にデータおよび/または制御情報を送信し、非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末への情報の送信を停止する、よう構成されている。
受信モジュール940は、レイテンシセンシティブサービスで構成された端末および非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末から情報を受信するよう構成されている。情報は、スケジューリングモジュール920によって割り当てられたエアインタフェースリソースに基づいて、対応する端末によって送信される。
上述の内容は、本願の実施形態のデータ送信方法について説明する。当業者は、当該方法の実施形態および各ステップのプロセスは、ハードウェアによって実装されてよいことを認識されたい。当業者は、上述の方法の実施形態に基づき、対応するモジュールおよび変形例を構築してよく、これらのモジュールおよび変形例は、本願の保護範囲に属するものとし、詳細についてはここに記載しない。
さらに、当業者は、本明細書に開示した実施形態に関し、説明した実施例におけるユニットおよびアルゴリズムのステップは、電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェアまたはこれらの組み合わせによって実装されてよいことを認識されたい。ハードウェアおよびソフトウェア間の置換可能性について明確に説明するために、概して上述の内容は、機能に従って各実施例の構成要素およびステップについて説明している。当該機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるかどうかは、特定の適用および当該技術的解決手段の設計上の制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を用いて、それぞれ特定の適用のために説明した機能を実装できるが、当該実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
本明細書に開示した実施形態で説明した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、またはこれらの組み合わせによって実装されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、リードオンリメモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能プログラマブルROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD‐ROM、または当該技術分野で知られる任意の他の形態のストレージ媒体に存在してよい。
上述した特定の実装において、本願の目的、技術的解決手段および利点は、さらに詳細に説明されている。上述の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定する意図ではないことを理解されたい。本願の精神および原理から逸脱することなくなされた任意の変形例、均等な置き換え、または改善は、本願の保護範囲に属するものとする。
本願は、通信技術の分野、具体的には、エアインタフェースリソース割り当てに関する。
エンハンスドモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband, eMBB)および超高信頼/低レイテンシマシンタイプ通信(Ultra−reliable and low latency Machine Type Communications, uMTC)は、国際電気通信連合(英語でInternational Telecommunication Union,略してITU)で定義される5世代モバイル通信技術(英語で5th Generation,略して5G)における2つの主要なサービスタイプである。
eMBBサービスとは、既存のモバイルサービスシナリオを基に、ユーザエクスペリエンス等の性能をさらに向上させるサービスである。eMBBサービスは、より高いデータレート、および、より大きなモバイル帯域幅を予期している。先行技術と比較すると、eMBBサービスはユーザデータレートを大きく向上させる。また、eMBBサービスはさらに、高いスペクトル効率を有する。従って、eMBB端末をスケジューリングすると、比較的大量の演算が生じ、時間がかかる。さらに、eMBBサービスは非レイテンシセンシティブサービスであり、レイテンシに対する要求は低い。通常、レイテンシは10ミリ秒を超えてよい。
uMTCサービスは、ウルトラ低レイテンシを要求する。従って、uMTC端末のスケジューリングは、より短い時間を消費する。通常、uMTCスケジューリングの開始は、eMBBスケジューリングの開始より後である。uMTCサービスは、主に工業製造プロセスにおける無線制御を含む、例えば、遠隔治療手術、ディストリビューションオートメーションおよび交通安全といった、モノのインターネットでのモノ対モノ通信に主に適用される。uMTCサービスは、より低レイテンシを予期し、通常1ミリ秒未満のレイテンシを必要とする。バーストデータ送信のためのuMTCサービスのレイテンシ要件を満たすには、uMTCサービスが送信されるべきデータを有する場合、大量のエアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられる必要があり、かつ、uMTCサービスは優先的にエアインタフェースリソースを使用する必要があり、uMTCサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信を保証する。
uMTCサービスは、eMBBサービスよりも、アクティブ化される可能性または頻度が比較的低い。従って、uMTCサービスの高信頼性を保証すべく、uMTCサービスに大量のエアインタフェースリソースが確保される場合、確保されたエアインタフェースリソースは、多くの時間アイドル状態にある。これは、エアインタフェースリソースの効率を下げ、リソースの無駄を生じさせる。しかしながら、uMTCサービスに対しエアインタフェースリソースが確保されない場合、uMTCサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信は保証できない。
本願は、レイテンシセンシティブサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信を保証するためのエアインタフェースリソース割り当て方法およびネットワークデバイスを提供する。
一態様によると、本願は、エアインタフェースリソース割り当て方法を提供する。当該方法は、エアインタフェースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階と、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする段階と、を備え、レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する、エアインタフェースリソース割り当て方法である。
本願の本実施形態において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースは、レイテンシセンシティブサービスのために先取りされ、これにより、後からスケジューリングされるレイテンシセンシティブサービスのタイムリーかつ正確な送信を保証する。また、非レイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量が、要求に基づき非レイテンシセンシティブサービスに割り当て可能であり、これにより、リソースの無駄が回避され、エアインタフェースリソースが節約される。
別の態様によると、本願の一実施形態はネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、プロセッサおよび送信機を含む。プロセッサは、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当て、並びに、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするよう構成されている。レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。送信機は、割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、レイテンシセンシティブサービスに対応する端末または非レイテンシセンシティブサービスに対応する端末に、データおよび/または制御情報を送信するよう構成されている。
別の態様によると、本願の一実施形態は、エアインタフェースリソース割り当て装置を提供する。装置は、非レイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールおよびレイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールを含む。非レイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールは、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てるよう構成されている。レイテンシセンシティブサービスリソース割り当てモジュールは、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするよう構成されている。レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。
本願の一設計において、ネットワークデバイスは基地局またはリモート無線ユニットである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースは、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを含む。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI全体内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリア上の、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、TTIが固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、一部のTTIに該当する複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のサブキャリア上の、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りすることである。
本願の一設計において、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることは、具体的に、TTIが非固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りすることである。
本願の一設計において、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階の前に、方法は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを確保する段階を備え、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階は、具体的に、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を非レイテンシセンシティブサービスに割り当て可能にする段階であり、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階は、具体的に、レイテンシセンシティブサービスのために、確保されたエアインタフェースリソース中で、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする段階である。
本願の一設計において、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階は、具体的に、エアインタフェースリソース中のアイドルのリソースエレメントを優先的に割り当てる段階と、アイドルのリソースエレメントの量が、レイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする段階と、である。
本願の一設計において、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てる段階の後に、方法は、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のサブキャリアのリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられているかを判定する段階と、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のサブキャリアのリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられている場合、レイテンシセンシティブサービスに情報を送信し、非レイテンシセンシティブサービスへの情報の送信を停止する段階と、を備える。
本願の実施形態において、レイテンシセンシティブサービスにエアインタフェースリソースを割り当てる優先度は、非レイテンシセンシティブサービスにエアインタフェースリソースを割り当てる優先度よりも高く、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられたエアインタフェースリソースは、レイテンシセンシティブサービスのために先取りされる。これにより、エアインタフェースリソースが、非レイテンシセンシティブサービスに最初に割り当てられる必要があり、次にエアインタフェースリソースがレイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、エアインタフェースリソースが後で割り当てられるレイテンシセンシティブサービスが、十分な量のエアインタフェースリソースを要求する場合に生じるエアインタフェースリソース割り当ての課題を解決する。本願の実施形態におけるエアインタフェースリソース割り当て方法は、リソースの無駄を回避し、レイテンシセンシティブサービスのデータおよび制御情報のタイムリーかつ正確な送信を保証する。
エアインタフェースリソースの模式図である。
ネットワークデバイス、eMBB端末およびuMTC端末が配置された通信システムの概略的アーキテクチャ図である。
ネットワークデバイスが、eMBB端末のスケジューリングおよびuMTC端末のスケジューリングを開始し、データの送信を開始する時間領域の模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソース割り当て方法のフローチャートである。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保され、時間領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保されず、時間領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保されず、周波数領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
本願の一実施形態による、ネットワークデバイスの模式図である。
本願の一実施形態による、エアインタフェースリソース割り当て装置の模式図である。
本発明の実施形態に係る目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の技術的解決手段について明確かつ完全に説明する。説明する実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく一部であることは明らかである。創造的な取り組みなしに、本発明の実施形態に基づき当業者に得られたすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に属する。
以下、本願のエアインタフェースリソースについて最初に簡単に説明する。
マルチキャリア無線通信システムでは、エアインタフェースリソースは、エアインタフェースの時間領域リソースおよび周波数領域リソースとして定義される。エアインタフェースとは、端末と、基地局またはリモート無線ユニット(英語でRemote Radio Unit,略してRRU)等のネットワークデバイスとの間の無線インタフェースであり、および、無線通信における端末間の無線インタフェースである。エアインタフェースリソースは、時間領域および周波数領域に分割されてよい。例えば、時間領域におけるエアインタフェースリソースは、直交周波数分割多重(英語でOrthogonal Frequency Division Multiplexing,略してOFDM)シンボルとして表され、周波数領域におけるエアインタフェースリソースはサブキャリア(英語:subcarrier)として表される。これは、本発明における限定ではない。
図1に示すように、エアインタフェースリソースは、通常、リソースエレメント(英語でresource element,略してRE)、リソースブロック(英語でResource Block,略してRB)、OFDMシンボル、サブキャリアおよび送信時間間隔(英語でtransmission time interval,略してTTI)で表される。
図1中、リソースエレメントREは小さい矩形で表される。1つのREは、1つのOFDMシンボルの時間内のサブキャリアリソースを表わす。換言すると、各REは時間領域では1つのOFDMシンボルで表され、周波数領域では1つのサブキャリアで表される。送信時間間隔TTIは通常、時間領域におけるサブフレームであり、時間において連続的である複数の(例えば、n個)OFDMシンボルを含む。1TTIにつき一回、スケジューリングおよびリソース割り当てが実行される。リソースブロックRBは、1つのTTIの複数の(例えば、m個)サブキャリアを含む。
以下、本願におけるネットワークデバイス、レイテンシセンシティブサービスで構成された端末、および非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末を含む通信システムのアーキテクチャについて説明を続ける。
図2中、マルチキャリア無線通信システムにおいて、例えば、uMTC端末のようなレイテンシセンシティブサービス端末、および、例えば、eMBB端末のような非レイテンシセンシティブサービス端末が1つの同一のセル内に共存している。基地局eNodeBまたはリモート無線ユニットRRU等のネットワークデバイスは、uMTC端末およびeMBB端末へのエアインタフェースリソースのスケジューリング並びに割り当てを開始し、対応する端末デバイスに、ダウンリンクデータおよび制御情報を、割り当てられたエアインタフェースリソースを使用して送信する。制御情報は、対応する端末デバイスによって、データの送信のために要求される、および、例えば、基地局のようなネットワークデバイスによって対応する端末デバイスに割り当てられる、エアインタフェースリソースの割り当て状態を含む。換言すると、制御情報は、対応する端末のエアインタフェースリソース割り当てを含む。
エアインタフェースリソース割り当てはまた、無線リソース割り当てである。本願の実施形態におけるエアインタフェースリソース割り当ては、同一のエリア(例えば、同一のセル)におけるネットワークデバイス並びにeMBB端末およびuMTC端末等の異なるサービス端末への複数のリソースエレメントREの割り当てであり、その結果、データおよび制御情報が、割り当てられたリソースエレメントREに基づいて送信され、ネットワークデバイスは、1TTIにつき一回、各端末にスケジューリングおよびエアインタフェースリソース割り当てを実行する。
eMBB端末またはuMTC端末等の端末デバイスは、ダウンリンクデータおよび制御情報を基地局等のネットワークデバイスから受信する。端末デバイスは、受信した制御情報に基づき、アップリンクデータの送信のために端末デバイスによって要求される、および、ネットワークデバイスによって割り当てられる、エアインタフェースリソースを取得する。すなわち、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、アップリンクデータを送信する。
本願の実施形態におけるネットワークデバイスは、基地局、RRU等を含む。端末デバイスは、例えば、uMTC端末のようなレイテンシセンシティブサービス端末、および、例えば、eMBB端末のような非レイテンシセンシティブサービス端末を含む。本願の実施形態において、レイテンシセンシティブサービス端末はuMTC端末に限定されず、非レイテンシセンシティブサービス端末はeMBB端末に限定されない。例えば、非レイテンシセンシティブサービス端末は、代替的にmMTC(Massive machine type communications,大量のマシンタイプ通信)端末であってよい。以下、レイテンシセンシティブサービス端末がuMTC端末であり、非レイテンシセンシティブサービス端末がeMBB端末であり、ネットワークデバイスが基地局である一例を用い、ネットワークデバイスが、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービス端末およびレイテンシセンシティブサービス端末に割り当てる方法について説明する。
図3に示すように、基地局がeMBB端末のスケジューリングを開始する時間は、uMTC端末のスケジューリングを開始する時間より前である。すなわち、T2はT1より前であり、T1はT0より前である。時間T2で、基地局はeMBB端末のスケジューリングを開始し、eMBB端末にエアインタフェースリソースを割り当てる。時間T1で、基地局は、uMTC端末のスケジューリングを開始し、uMTC端末にエアインタフェースリソースを割り当てる。時間T0で、基地局は、割り当てられたエアインタフェースリソースを使用して、データおよび制御情報を送信する。
基地局は、基地局とuMTC端末との間での情報のタイムリーかつ正確な送信を保証すべく、uMTC端末のスケジューリングを後の時間で開始するが、uMTC端末はレイテンシセンシティブサービス端末であるので、基地局は、基地局とuMTC端末との間の情報送信のために、十分なエアインタフェースリソースを割り当てる必要がある。しかしながら、スペクトル効率および無線通信システムのスループットを向上させるべく、基地局とeMBB端末との間の情報送信については、エアインタフェースリソースは可能な限り効率的に用いられる必要がある。単にuMTCサービスのためにエアインタフェースリソースを確保し、確保されたエアインタフェースリソースをeMBBサービスに使用可能にしないことにより、過度のエアインタフェースリソースの無駄を生じさせる。これは、uMTC端末がアクティブ化されている可能性が比較的低いからである。エアインタフェースリソースがuMTCサービスのために確保され、確保されたエアインタフェースリソースがeMBBサービスによって使用できない場合に、確保されたエアインタフェースリソースが多くの時間においてアイドル状態であると、結果的に、エアインタフェースリソースの利用率を過度に低いものとし、過度のエアインタフェースリソースの無駄を生じさせる。
本願の本実施形態において、エアインタフェースリソースが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次にエアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられ、uMTCサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースの優先度は、eMBBサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースの優先度より高い。換言すると、本願の本実施形態において、情報送信のために十分なエアインタフェースリソースが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次に、エアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられる。uMTCサービスのためにエアインタフェースリソース割り当てが実行されるとき、十分なエアインタフェースリソースがuMTCサービスに割り当てられ得ることを保証すべく、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースは、uMTCサービスのために先取りされてよい。
エアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当てることは、eMBB端末とネットワークデバイスとの間での情報送信のためにエアインタフェースリソースを割り当てることを意味する。同様に、エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てることは、uMTC端末とネットワークデバイスとの間での情報送信のためにエアインタフェースリソースを割り当てることを意味する。
以下、図4および図5〜7を参照し、基地局がエアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスおよび非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる方法について説明する。
通常、基地局は、複数のuMTC端末および複数のeMBB端末と情報を交換し、並びに、複数のuMTC端末および複数のeMBB端末に対し、エアインタフェースリソースを割り当てる必要がある。以下、ネットワークデバイスが、1つのuMTC端末および2つのeMBB端末、すなわち、eMBB端末1およびeMBB端末2と情報を交換し、並びに、当該端末に対し、エアインタフェースリソースを割り当てる一例を用いて、ネットワークデバイスが、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスおよび非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる方法について説明する。
ステップ410:基地局は、例えば、uMTCサービスのようなレイテンシセンシティブサービスのためにエアインタフェースリソースを確保する。ここで確保されたエアインタフェースリソースは、また、例えば、eMBBサービスのような非レイテンシセンシティブサービスにも割り当てられてよく、基地局は、確保されていないエアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに優先的に割り当てる。
換言すると、uMTCサービスに割り当てられる前に、確保されたエアインタフェースリソースはeMBBサービスに割り当てられてよく、uMTCサービスは、eMBBサービスよりも、確保されたエアインタフェースリソースの割り当てに関し、高い優先度を有する。すなわち、確保されたエアインタフェースリソースについて、uMTCサービスの使用優先度は、eMBBサービスの使用優先度より高い。また、基地局は、確保されていないエアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに優先的に割り当てる。基地局は、確保されたエアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当ててよく、uMTCサービスが確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を要求すると、基地局は確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部をuMTCサービスに割り当てる。
一例において、基地局は、uMTCサービスのために、時間領域において、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。
さらに、基地局は、uMTCサービスのために、現在の送信時間間隔TTI全体内で、一部の周波数帯域の複数のサブキャリアからなり、および、eMBBサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする。詳細は、図5を参照されたい。
別の例において、基地局は、uMTCサービスのために、周波数領域において、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。
さらに、基地局は、uMTCサービスのために、一部のTTI内の、複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上にあり、および、eMBBサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする。詳細は、図7を参照されたい。
図5中、横座標は時間領域を表わし、縦座標は周波数領域を表わす。図5中の1ブロックは、複数のリソースブロックRB、すなわち、複数のリソースエレメントREを含むエアインタフェースリソースを示す。図5中の最大のブロックは、横方向にTTI全体、すなわち、送信時間間隔を表わし、縦方向にすべての周波数帯域のすべてのサブキャリアを表わす。別のブロックは、横方向に1つのTTIの時間を表わし、縦方向に、一部の周波数帯域の複数のサブキャリアを表わす。
ステップ420:図5中、時間T2で、基地局は、eMBBサービス1およびeMBBサービス2のためにスケジューリングを開始し、基地局とeMBB端末1との間の情報の交換のためにeMBB端末1が要求するエアインタフェースリソースを割り当て、および、基地局とeMBB端末2との間の情報の交換のために基地局とeMBB端末2とが要求するエアインタフェースリソースを割り当てる。ここで、時間T2はT1より前であり、時間T1は時間T0より前である。
一例において、基地局によってeMBBサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースは、uMTCサービスのために確保されたエアインタフェースリソースを含む。
図5に示すように、基地局によってeMBBサービス1およびeMBBサービス2に割り当てられたエアインタフェースリソースは、TTI全体内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースである。
さらに、基地局は、確保されていないエアインタフェースリソースをeMBBサービス1およびeMBBサービス2に優先的に割り当てる。確保されていないリソースエレメントの量が、eMBBサービス1およびeMBBサービス2が要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、実際の要求に基づき、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部がeMBBサービス2に割り当てられる。
ステップ430:時間T1で、基地局は、uMTCサービスのスケジューリングを開始し、エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てる。ここで、uMTCサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースは、eMBB端末に既に割り当てられたエアインタフェースリソースを含んでよい。
さらに、基地局が、エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てるとき、アイドルの確保されたエアインタフェースリソースを優先的に割り当てる。アイドルの確保されたリソースエレメントの量が、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、基地局は、uMTCサービスのために、uMTCサービスの要求に基づき、eMBBサービス2に既に割り当てられている確保されたリソースエレメントを先取りする。
uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量がアイドルの確保されたリソースエレメントの量を超えている場合は、基地局は、uMTCサービスのために、時間領域において、eMBBサービス2に既に割り当てられているリソースエレメントを先取りし、当該先取りされたリソースエレメントは、TTI全体の時間内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアで構成されるリソースエレメントであることがわかる。換言すると、基地局がuMTCサービスに割り当てたリソースエレメントは、時間領域においては、TTI全体の時間内のOFDMシンボルを含み、および、周波数領域においては、一部の周波数帯域の複数のサブキャリアを含む。
uMTCサービスのために、TTI全体内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントを先取りすることは、固定の送信時間間隔TTIの事例に適用可能である。すなわち、TTIが固定値の事例に適用可能であることに留意されたい。
結論として、TTI全体の時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上で、基地局は、uMTCサービスのためにエアインタフェースリソースを確保してよい。eMBBサービスにエアインタフェースリソースを割り当てるとき、基地局は確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部をeMBBサービス、例えば、eMBBサービス2に割り当てることが可能である。エアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てるとき、基地局はuMTCサービスのために、確保されたエアインタフェースリソース中で、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。
本願の別の実施形態において、代替的に、ネットワークデバイスは、uMTCサービスのためにエアインタフェースリソースを確保しなくてもよく、すなわち、上述のステップ410から430を実行しなくてもよい。詳細については、図6を参照されたい。
図6は、本願の一実施形態による、エアインタフェースリソースが確保されず、時間領域においてリソースが先取りされる、リソース割り当ての模式図である。
図6中、基地局は、uMTCサービスのために、エアインタフェースリソースを確保しない。eMBBサービスおよびuMTCサービスの両方は、TTI全体内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースを取得してよく、基地局はまずエアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当てる。エアインタフェースリソース後で割り当てられるuMTCサービスが、すべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースを取得するより高い優先度を有している。換言すると、基地局は、TTI全体の時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースをeMBBサービスに割り当ててよく、基地局がエアインタフェースリソースをuMTCサービスに割り当てるとき、基地局は、uMTCサービスのために、uMTCサービスの実際の要求に基づいて、eMBBサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りしてよい。
具体的には、時間T2で、基地局は、eMBBサービス1およびeMBBサービス2に、TTI全体の時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上にあり、かつ、eMBBサービス1およびeMBBサービス2が要求するエアインタフェースリソースを割り当てる。時間T1で、基地局は、uMTCサービスにエアインタフェースリソースを割り当てる。現在アイドルのリソースエレメントの量が、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量を満たさない場合、基地局は、uMTCサービスのために、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすべく、eMBBサービス2に既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする。
図6に示すように、基地局は、uMTCサービスのために、時間領域において、現在のTTI全体の時間内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントを先取りする。図6から、基地局が、時間領域においてリソースエレメントを優先的に先取りし、基地局は、時間領域においては、TTI全体の時間内のすべてのリソースを先取りするが、周波数領域においては、一部の周波数帯域のリソースのみを先取りすることがわかる。
また、基地局は、周波数領域においてリソースを優先的に先取りしてもよい。換言すると、基地局は、図7に示すように、周波数領域において、すべての周波数帯域のすべての先取り可能なサブキャリアを先取りし、時間領域においては、当該TTIの一部内の複数のOFDMシンボルを先取りしてよい。先取り可能なサブキャリアは、基地局がuMTCサービスのために先取り可能な構成されたサブキャリアリソースである。
図7は、一例として、リソースエレメントの不確保を用い、基地局がuMTCサービスのために、周波数領域において優先的に、エアインタフェースリソースを先取りする方法を示す。
図7に示すように、uMTCサービスが要求するリソースエレメントの量が、アイドルのリソースエレメントの量を超えている場合、基地局は、uMTCサービスのために、eMBBサービス2に既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする。先取りされたエアインタフェースリソースは、一部のTTIに該当する複数のOFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントである。換言すると、基地局がuMTCサービスに割り当てたエアインタフェースリソースは、時間領域においては、一部のTTIの時間内の複数のOFDMシンボルを含み、および、周波数領域においては、全周波数帯域の複数のサブキャリアを含む。本解決手段は、非固定の送信時間間隔TTIの事例に大半が適用可能であり、すなわち、TTIが可変値である事例に大半が適用可能である。
また、基地局がuMTCサービスのために、周波数領域において、エアインタフェースリソースを先取りし、uMTCサービスのために、エアインタフェースリソースを確保しなくてよい事例の詳細については、図6および関連する内容の説明を参照されたく、詳細についてここで再び説明はしない。
ステップ440:時間T0で、基地局は、uMTCサービスおよびeMBBサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、端末に送信される必要のあるデータおよび/または制御情報に対し、パケットアセンブリ、符号化、変調等を含む処理を実行し、処理されたデータおよび/または制御情報を対応する端末に送信する。
さらに、上述のステップ440は、さらに、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次にuMTCサービスに割り当てられているかを判定すること、並びに、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初にeMBBサービスに割り当てられ、次にuMTCサービスに割り当てられている場合、対応するuMTC端末にデータおよび/または制御情報を送信すること、および、eMBB端末への情報の送信を停止すること、を含む。
ステップ450:uMTC端末およびeMBB端末を含む端末デバイスは、基地局から、ダウンリンクデータおよび/または制御情報を受信し、ここで、制御情報は、端末に対し、アップリンクデータの送信を指示するエアインタフェースリソース割り当て状態を含み、端末デバイスは、当該制御情報内のエアインタフェースリソース割り当て状態に従い、対応するアップリンクデータを送信する。
結論として、本願の本実施形態において、レイテンシセンシティブサービスのためにエアインタフェースリソースを先取りする様式は、レイテンシセンシティブサービスの正確かつタイムリーな送信を保証すべく、レイテンシセンシティブサービスが十分なエアインタフェースリソースを取得することを可能にする。また、エアインタフェースリソースは非レイテンシセンシティブサービスに最初に割り当てられ、および、任意のエアインタフェースリソース、すなわち、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のエアインタフェースリソースが、非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられてよく、これにより、エアインタフェースリソースの無駄を回避し、エアインタフェースリソースを節約する。
図8は、本願の一実施形態による、ネットワークデバイスの模式図である。ネットワークデバイスは、例えば、基地局eNodeBまたはRRUである。
図8中、ネットワークデバイス800は、プロセッサ810、送信機820および受信機830を含む。
プロセッサ810は、非レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングを開始し、当該非レイテンシセンシティブサービスに、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを割り当て、次に、レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングを開始し、当該レイテンシセンシティブサービスに、TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを割り当て、レイテンシセンシティブサービスのために、当該非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする、ように構成されている。ここで、当該レイテンシセンシティブサービスは、当該非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。
送信機820は、割り当てられたエアインタフェースリソースに基づき、データおよび/または制御情報を、レイテンシセンシティブサービスで構成さられた端末または非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末に、送信するよう構成されている。
一例において、プロセッサ810によってレイテンシセンシティブサービスに割り当てられたエアインタフェースリソースは、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを含む。
一例において、プロセッサ810は、さらに、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするよう構成されている。
さらに、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI全体内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアで構成される、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを、先取りするようさらに構成されている。
さらに、プロセッサ810は、TTIが固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既にに割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
別の例において、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
さらに、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、一部のTTIに該当する複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のサブキャリア上にある、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りするようさらに構成されている。
さらに、プロセッサ810は、TTIが非固定値の場合、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
一例において、プロセッサ810は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを確保し、エアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を、非レイテンシセンシティブサービスに割り当てるることを可能にし、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、レイテンシセンシティブサービスのために、確保されたエアインタフェースリソース中で、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする、ようさらに構成されている。
一例において、プロセッサ810は、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、エアインタフェースリソース中でアイドルのリソースエレメントを優先的に割り当て、アイドルのリソースエレメントの量がレイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする、ようさらに構成されている。
一例において、プロセッサ810は、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが、最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられているかを判定し、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが、最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられている場合、通知を送信機820に送信するようさらに構成されている。送信機820は、当該通知に基づいて、データおよび/または制御情報を、レイテンシセンシティブサービスに送信し、非レイテンシセンシティブサービスへの情報の送信を停止するようさらに構成されている。
受信機830は、レイテンシセンシティブサービスで構成された端末または非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末から、データを受信するよう構成されており、ここで、当該データはプロセッサ810によって割り当てられたエアインタフェースリソースに基づいて送信される。
図9は、本願の一実施形態による、エアインタフェースリソース割り当て装置の模式図である。エアインタフェースリソース割り当て装置900は、構成モジュール910、スケジューリングモジュール920、送信モジュール930、および受信モジュール940を含む。スケジューリングモジュール920は、非レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール921、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922およびリソース選択モジュール923を含む。
構成モジュール910は、レイテンシセンシティブサービス、例えば、uMTCサービスのために、TTI全体内のすべての周波数帯域のサブキャリア上のエアインタフェースリソースを確保し、および、確保されたエアインタフェースリソースの一部または全部を、非レイテンシセンシティブサービス、例えば、eMBBサービスに割り当てることを可能にする、よう構成され、ここで、レイテンシセンシティブサービス、例えばuMTCサービスは、非レイテンシセンシティブサービス、例えば、eMBBサービスよりも、確保されたエアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。
スケジューリングモジュール920は、各非レイテンシセンシティブサービスおよび各レイテンシセンシティブサービスのために、スケジューリングを開始し、および、エアインタフェースリソースを割り当てる、よう構成されている。
スケジューリングモジュール920内の非レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール921は、非レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングを開始し、並びに、現在の送信時間間隔TTI内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリアにあり、および、非レイテンシセンシティブサービスが要求するエアインタフェースリソースを非レイテンシセンシティブサービスに割り当てる、よう構成されている。
スケジューリングモジュール920内のレイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントをレイテンシセンシティブサービスに割り当て、および、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りする、よう構成されており、ここで、レイテンシセンシティブサービスは、非レイテンシセンシティブサービスよりも、エアインタフェースリソースの取得に関し高い優先度を有する。換言すると、スケジューリングモジュール920によってレイテンシセンシティブサービスに割り当てられるエアインタフェースリソースは、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを含む。
また、スケジューリングモジュール920による非レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングの時間は、レイテンシセンシティブサービスのスケジューリングの時間より前である。すなわち、スケジューリングモジュール920は、非レイテンシセンシティブサービスを最初にスケジューリングし、次に、レイテンシセンシティブサービスをスケジューリングする。
一例において、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、時間領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスのために、TTI全体の時間内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアで構成される、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを、先取りする。詳細については、図5および図6並びに関連する内容の説明を参照されたい。さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922が、現在の送信時間間隔TTI内の一部の周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントをレイテンシセンシティブサービスに割り当てることは、送信時間間隔TTIが固定値である事例に適用可能である。
別の例において、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスのために、周波数領域において、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているエアインタフェースリソースを先取りするようさらに構成されている。
さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、レイテンシセンシティブサービスのために、一部のTTIに該当する複数の直交周波数分割多重OFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域のサブキャリアで構成される、および、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りするようさらに構成されている。詳細については、図7および関連する内容の説明を参照されたい。
さらに、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、一部のTTI時間に該当する複数のOFDMシンボルの時間内のすべての周波数帯域の複数のサブキャリアのリソースエレメントをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるようさらに構成されていることは、送信時間間隔TTIが非固定値である事例に適用可能である。
一例において、レイテンシセンシティブサービススケジューリングモジュール922は、エアインタフェースリソースをレイテンシセンシティブサービスに割り当てるとき、アイドルのリソースエレメントを優先的に割り当てる、および、アイドルのリソースエレメントの量がレイテンシセンシティブサービスが要求するリソースエレメントの量を満たすことができない場合、レイテンシセンシティブサービスのために、非レイテンシセンシティブサービスに既に割り当てられているリソースエレメントを先取りする、ようさらに構成されている。
リソース選択モジュール923は、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次に、レイテンシセンシティブサービスに割り当てられているかを判定し、および、現在のTTI時間内のすべての周波数帯域のすべてのサブキャリア上のリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられている場合、通知を送信モジュール930に送信する、よう構成されている。
送信モジュール930は、リソース選択モジュール923から受信されたメッセージが、現在のリソースエレメントが最初に非レイテンシセンシティブサービスに割り当てられ、次にレイテンシセンシティブサービスに割り当てられているという内容であるとき、レイテンシセンシティブサービスで構成された対応する端末にデータおよび/または制御情報を送信し、非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末への情報の送信を停止する、よう構成されている。
受信モジュール940は、レイテンシセンシティブサービスで構成された端末および非レイテンシセンシティブサービスで構成された端末から情報を受信するよう構成されている。情報は、スケジューリングモジュール920によって割り当てられたエアインタフェースリソースに基づいて、対応する端末によって送信される。
上述の内容は、本願の実施形態のデータ送信方法について説明する。当業者は、当該方法の実施形態および各ステップのプロセスは、ハードウェアによって実装されてよいことを認識されたい。当業者は、上述の方法の実施形態に基づき、対応するモジュールおよび変形例を構築してよく、これらのモジュールおよび変形例は、本願の保護範囲に属するものとし、詳細についてはここに記載しない。
さらに、当業者は、本明細書に開示した実施形態に関し、説明した実施例におけるユニットおよびアルゴリズムのステップは、電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェアまたはこれらの組み合わせによって実装されてよいことを認識されたい。ハードウェアおよびソフトウェア間の置換可能性について明確に説明するために、概して上述の内容は、機能に従って各実施例の構成要素およびステップについて説明している。当該機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるかどうかは、特定の適用および当該技術的解決手段の設計上の制約条件に依存する。当業者は、異なる方法を用いて、それぞれ特定の適用のために説明した機能を実装できるが、当該実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
本明細書に開示した実施形態で説明した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、またはこれらの組み合わせによって実装されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、リードオンリメモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM、電気的消去可能プログラマブルROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD‐ROM、または当該技術分野で知られる任意の他の形態のストレージ媒体に存在してよい。
上述した特定の実装において、本願の目的、技術的解決手段および利点は、さらに詳細に説明されている。上述の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定する意図ではないことを理解されたい。本願の原理から逸脱することなくなされた任意の変形例、均等な置き換え、または改善は、本願の保護範囲に属するものとする。