JP2019522185A - 水路の流量を求める方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、水路の観察現場において、水路の断面(またはトランセクト)を通る流量を現場のカメラで撮った画像から求める方法に関する。方法は、特に、地形のデジタルモデルを作成するように、水位が低い期間中に観察現場の地表形態を測量するステップ(E1、E2、E3)と、カメラによって取り込まれた画像内の水域を抽出し、水域と地形のデジタルモデルとを重ね合わせることで、断面における水面の高さを求めるステップ(E4)と、断面に存在する水柱内の流速を求めるステップ(E5)と、前記流速から、前記水面の高さから、および地形のデジタルモデルから断面を通る水の流量を求めるステップ(E6)とを含む。

Description

本発明は、画像を取り込んで処理することで、水路の流量を求める方法に関する。流量の算出または測定は、水路を観測する枠組みの一部である。本発明は、特に、移動河床を有する川の観測に適用される。
画像によって水面に関連する観察パラメータを求める方法に関する仏国特許出願公開第2993683号明細書が知られている。この方法は、水路の特定の地点での水面の高さを求めるために、少なくとも部分的に水没した、リムニメトリックスケールなどの視覚支援装置の使用を必要とする。水面の高さは、この視覚支援装置から画像を取り込んで処理することで求められる。
問題は、増水時に、この視覚支援装置の機能が低下する、また視覚支援装置が移動する可能性があることである。
本発明の目的の対象は、水路に沈めるいかなる視覚支援装置または計測器も必要としない、水路の流量を求める方法を提案することである。
本発明の目的は、特に、増水時に、移動河床を有する水路の流量を常時容易に求めることを可能にする方法を提案することである。
本発明によれば、流量は、画像を取り込んで処理することで求められる。流量は、水路の1つまたは複数の断面(またはトランセクト)において、1秒間に流れる水量を評価することで算出される。流量は、この断面での流れの流速と、水路の底部の形態と、水面の高さとから算出される。
このような趣旨で、本発明は、特に、移動河床を有する水路の少なくとも1つの断面を通る流量を求める方法に関し、前記少なくとも1つの断面は、水路のいわゆる観察現場に存在し、前記流量の算出は、少なくとも1つのカメラを使用して観察現場の画像を取り込むことで行われ、前記画像の各点は、参照画像内に画像座標を有し、
前記方法は、次のステップ、すなわち、
−予備段階時に、
・前記少なくとも1つのカメラに対して、カメラによって提供された画像内の点の画像座標を地図座標系の地図座標に変換し、逆に、点の地図座標をカメラの参照画像の画像座標に変換する、いわゆる変換モデルを導出するステップと、
・各点が地図座標系で参照される観察現場の地理参照地形のデジタルモデルを作成するように、水位が低い期間中に、好ましくは、水路がかれたときに、観察現場の地表形態を測量するステップと、
・いわゆる画像地形のデジタルモデルを作成するように、カメラの前記変換モデルを用いて、参照画像内の地理参照地形のデジタルモデルを変換するステップと、
−いわゆる観察段階時に、
・カメラによって取り込まれた画像内の水域を抽出し、前記水域と画像地形の前記デジタルモデルとを重ね合わせることにより、前記少なくとも1つの断面での水面の高さを求めるステップと、
・前記少なくとも1つの断面に存在する水柱内の流速を求めるステップと、
・前記流速、前記水面の高さから、および画像地形のデジタルモデルから前記少なくとも1つの断面を通る水の流量を求めるステップと、
を含む。
特定の実施形態によれば、各カメラの変換モデルは、以下のステップ、すなわち、
−測地測量によって、観察現場に存在する基準点の地図座標を取得するステップと、
−前記カメラによって、前記基準点を含む前記観察域の少なくとも1つの画像を取り込むステップと、
−前記基準点の地図座標に対して、画像内の基準点の画像座標を関係付けることで、前記カメラの変換モデルを作成するステップと、
によって作成される。
基準点は、例えば、予備段階時に観察現場に一様に分布する反射ターゲットである。
特定の実施形態によれば、基準点の地図座標は、差分GPSレシーバ(またはDGPS)あるいはタキメータなどの、センチメートル単位の精度を有する測量ツールによって提供される。
特定の実施形態によれば、地理参照地形のデジタルモデルは、以下のステップ、すなわち、
−観察現場に存在する少なくとも2つのカメラによって取り込まれた画像から、実体写真測量によって、観察現場の地形のデジタルモデルを相対座標系で作成し、前記取り込まれた画像は、地図座標が前もって特定された基準点を含むステップと、
−前記基準点の地図座標に対して、相対座標系の前記基準点の座標を関係付けることで、地形のデジタルモデルを地理参照するステップと、
に従った実体写真測量によって作成される。
基準点は、地図座標が既知である、一時的な、または一時的でない、変換モデルを作成するのに使用される基準点または他の基準点とすることができる。
代替の実施形態によれば、観察現場の地形のデジタルモデルは、観察現場のカメラによって取り込まれた画像から作成されない。この代替案によれば、デジタル地形モデル(DTM)は、実体写真測量により、より良好な解像度を有する画像から、例えば、オペレータによってデジタルカメラを使用して取り込まれた画像(または写真)から作成される。この代替案では、地理参照地形のデジタルモデルは、以下のステップ、すなわち、
−デジタルカメラなどの取込み装置によって取り込まれた観察現場の画像から、実体写真測量によって、観察現場の地形のデジタルモデルを相対座標系で作成し、取込み装置からの前記画像は、観察現場のカメラからの画像よりも高い解像度を有し、前記取り込まれた画像は、地図座標が前もって特定された基準点をさらに含むステップと、
−前記基準点の地図座標に対して、相対座標系の前記基準点の座標を関係付けることで、地形のデジタルモデルを地理参照するステップと、
に従った実体写真測量によって作成される。
特定の実施形態によれば、前記断面に存在する水柱内の流速は、取り込まれた画像内の水面の流速を求め、次いで、水面の流速に所定のモデルを適用することで、前記断面に存在する水柱内の流速を求めるために、粒子画像流速測定(PIV)技術が、水の表面に存在するあぶく点、および/または小波などのトレーサに適用されることによって求められる。この所定のモデルは、例えば、現場測量によって作成される経験モデルである。
特定の実施形態によれば、水面の高さは、以下のステップ、すなわち、
−カメラによって取り込まれた画像内の水域を抽出するステップと、
−画像地形のデジタルモデルのうちの抽出した水域に対応する部分のみを残すような方法で、抽出した水域と画像地形のデジタルモデルとを重ね合わせ、断面における水面の高さが、画像地形のデジタルモデルの断面における最高点に合致する、ステップと、
によって求められる。
特定の実施形態によれば、水域は、画像内の動く領域を検出することで、画像内で検出される。
特定の実施形態によれば、この方法は、有利にも、画像内の植生帯を検出する付加的なステップを含み、前記植生帯は、水域を形成する動く領域から推定される。この場合に、検出される水域は信頼性がより高くなる。
代替の実施形態によれば、水域は、画像のピクセルの変化および平均明度を計算することで画像内で検出され、水域は、平均した変化および明度が、所定の閾値よりも大きいピクセルに対応する。
本発明はまた、水路の断面(またはトランセクト)における水面の高さを求めることだけを対象とする方法に関する。このような趣旨で、本発明はまた、水路の少なくとも1つの断面における水面の高さを求める方法に関し、前記断面は、水路のいわゆる観察現場に存在し、前記高さの導出は、少なくとも1つのカメラを使用して観察現場の画像を取り込むことで行われ、前記画像の各点は、参照画像内に画像座標を有し、前記方法は以下のステップ、すなわち、
−予備的な、いわゆる地理参照段階時に、
・前記少なくとも1つのカメラに対して、カメラによって提供された画像内の点の画像座標を地図座標系の地図座標に変換し、逆に、点の地図座標をカメラの参照画像の画像座標に変換する、いわゆる変換モデルを導出するステップと、
・各点が地図座標系で参照される観察現場の地理参照地形のデジタルモデルを作成するように、水位が低い期間中に、好ましくは、水路がかれたときに、観察現場の地表形態を測量するステップと、
・いわゆる画像地形のデジタルモデルを作成するように、カメラの前記変換モデルを用いて、参照画像内の地理参照地形のデジタルモデルを変換するステップと、
−いわゆる観察段階時に、
・カメラによって取り込まれた画像内の水域を抽出するステップと、
・地形のデジタルモデルのうちの抽出した水域に対応する部分のみを残すような方法で、抽出した水域と画像地形のデジタルモデルとを重ね合わせ、断面における水面の高さが、画像地形のデジタルモデルの断面における最高点に合致する、ステップと、
を含む。
流量が測定される水路の断面の概略図である。 本発明の方法のステップを示す流れ図である。 変換モデルを示している。 変換モデルを示している。
水路にかかる橋のデッキに配置されたカメラによって取り込まれた画像から、前記水路の流量を求めるという枠組みの中で、本発明が説明される。使用するカメラは、例えば、観測用途に通常使用されるカメラである。
本発明によれば、流量は、図1に示す水路Cの1つまたは複数の断面Sにおいて、1秒間に流れる水量を評価することで算出される。本発明によれば、流量は、この断面での流れの流速と、水路の底部の形態と、水面の高さとから算出される。
図2は、本発明の方法のステップの概要を示す図である。図2は、E1〜E5の参照符号を付けた5つのステップを含む。ステップE1、E2は、予備的な、いわゆる地理参照段階時に実施され、ステップE3〜E5は、水路の観察(または観測)段階時に実施される。
より具体的には、方法は、以下のステップ、すなわち、
−現場の各カメラに対して変換モデルを導出するステップE1と、
−水位の低い期間に観察現場の地表形態を測量するステップE2と、
−各断面において、水面の高さを求めるステップE3と、
−各断面に存在する水柱内の流速を求めるステップE4と、
−各断面を通る水の流量を求めるステップE5と、
を含む。
本発明によれば、ステップE3〜E5で行われる計算は、観察現場に設置されたカメラの参照画像を使用して実施される。
ステップE1:現場の各カメラに対する変換モデルの導出
画像による任意の物理計算に対して、画像の各ピクセルの足跡と、参照地図でのピクセルの実際の解像度とを知るために、画像を地理参照することが必要である。
このステップに対して、いくつかの一時的な基準点、例えば、反射ターゲットが、観察現場に配置される。これらの一時的な基準点は、有利にも、観察現場にわたって一様に分布する。これらの一時的な基準点の地図位置は、タキメータまたは差分GPS(DGPS(Differential Global Positioning System)とも称される)などの測地測量ツールを使用して測量される。
この場合に、前記一時的な基準点を含む観察現場のいくつかの画像は、現場に配置された1つまたは複数のカメラを使用して取り込まれる。この場合に、(測地測量ツールによって提供される)一時的な基準点と、カメラによって提供される画像の各1つの参照画像内のこれらの一時的な基準点の画像座標との地図座標が利用可能である。本発明によれば、この場合に、カメラの各1つに対して変換モデルが推定され、この変換モデルは、カメラの参照画像の画像点の画像座標を参照地図の地図座標に変換することを可能にする。
このモデルは、各画像ピクセルの足跡を求めることを可能にする。
作成された変換モデルが、図3a〜3bに示されている。図3aは、カメラの画像座標系で示された観察現場の画像であり、図3bは、変換モデルの図3aの画像への適用により地図座標系に投写した同じ画像を示している。
ステップE2:水位の低い期間中の観察現場の地表形態の測量
観察現場の地表形態の測量は、水位が低い期間中に、好ましくは、水路がかれたときに行われる。このステップの目的は、デジタル地表モデルまたはDTMを作成することである。
このステップは、実体写真測量によって行われる。この技術は、立体視の原理に基づく
。異なる視点から取得した同じ被写体の2つの画像により、この被写体の3次元形状を再構築することが可能になる。画像は、画像の中の一致する点を探し出すために互いに関係付けられる。これらの一致する点間のずれを測定することで、3次元でのこれらの位置を計算することが可能になる。この場合に、得られる結果は散布図であり、次いで、この散布図は、地形のデジタルモデルを得るために補間される。
実体写真測量に使用される画像は、地図座標が既知である、一時的な、または一時的でない基準点を含む。これらの点は、例えば、変換モデルの作成にすでに使用されたものである。これらの画像は、例えば、橋のデッキに取り付けられたカメラによって取り込まれた画像である。
実際上、まず第1に、観察現場の地形のデジタルモデルが、橋のカメラによって取り込まれた画像から、実体写真測量により、相対座標系で作成される。次いで、作成されたDTMは、前記基準点の地図座標に対して、相対座標系の基準点の座標を関係付けることで地理参照される。
橋上のカメラの位置とカメラの解像度(かなり低い)とによっては、実体写真測量計算にとって不可欠である、一致する点間の良好な相関を得ることが常に可能であるとは限らないことに留意されたい。
したがって、有益な実施形態によれば、このステップに使用される画像は、カメラの解像度よりも高い、例えば、少なくとも約10Mピクセルの解像度を有するデジタルカメラによって作成される。NメートルごとにX枚の写真(または画像)(または各位置でのX枚の写真)が、例えば、橋に沿って移動するオペレータによって取り込まれる。これらのX枚の写真は、橋より上流の拡張領域に広がるように、(垂直平面内の)様々な視角で撮られるのがより好ましい。
DTMは、第1のステップにおいて、デジタルカメラで取り込まれた画像から、実体写真測量によって、相対座標系で計算される。次いで、このDTMは、前記基準点の地図座標に対して、相対座標系の基準点の座標を関係付けることで地理参照される。
ステップE3:水面の高さの測量
このステップは、少なくとも部分的に、流速を測定するステップE4と並行して行うことができる。
この方法では、水面の高さは、断面に沿って実質的に同じであるとみなされる。水面の高さという用語は、正規直交座標系(O,x,y,z)の座標値zを意味する。
本発明によれば、水面の高さは、以下の方法、すなわち、
−カメラによって取り込まれた画像内の水域を抽出することと、
−DTM画像のうちの水域に対応する部分のみを残すように、この抽出した水域とDTM画像とを重ね合わせることと、
で求められる。
この場合に、断面における水面の高さは、この部分に対するDTM画像の最高点に合致する。
水域の抽出は、様々な方法で行うことができる。本発明によれば、撮られた一連の画像において、水域が、動く領域に対応することが前提と考えられる。この動く領域は、流速を測定するステップE4に対して下記に説明する、カメラによって取り込まれた画像での
PIV(粒子画像流速測定)により速度場を計算することで求められる。この動く領域は、速度ベクトルがゼロでない画像点に対応する。
この前提(水域=動く領域)は、画像の残部が動かないとする。しかし、これが常に事実とは限らない。実際上、草木は、風の効果により動くことがある。また、有益な実施形態によれば、植生帯は水域から除外される。植生帯は、放射分析基準、特に、植生帯の色(グリーン)に基づいて検出される。
水域の検出は、いくつかの連続する画像にわたるピクセルの明度の変化とピクセルの平均明度とを計算することで算定することができる。これらの2つのパラメータは、共に組み合わせて、水が存在するかどうかのヒントになる。これらのパラメータの値が大きいほど、水が存在する確率が高い。以下では、自動二値化の技術を使用して、二値マスクを作成する。このマスクは、孤立点およびノイズを抑制するために再度処理される。
画像内で水域が検出されると、この水域は、DTM画像に重ね合わされる。DTMのうちの水域に対応する部分だけが残され、上記のように、この場合に、川の水面の高さは、DTMの所与の断面に対して、DTMのこの部分の最高点に合致する。
ステップE4:流速の測定
このステップは、水面の高さが計算された画像と同じ画像で実施される。
断面における水柱内の流速は、2つのステップで計算され、第1のステップで、断面の水面での水の速度が計算され、次いで、第2のステップで、水柱全体の流速が計算される。
水面での水の速度は、粒子画像流速測定(PIV)によって測定される。
PIV法は、流体の瞬間速度を測定する光学的方法である。この方法は、通常、実験室で使用される。速度が測定される流体は、流れの動力学的特性に従うトレーサと呼ばれる受動粒子をまかれる。流体は、粒子が見えるように、粒子と共にレーザによって照明される。流れが高周波数で画像を形成される中で、相関アルゴリズムによって、2つの連続する画像にわたって粒子を追跡することが可能である。したがって、粒子の動作により、調査対象の流速場の計算が可能になる。この場合に、トレーサとして、水面に存在する飛沫、あぶく、または小波を使用することが推奨される。
時間的に連続する各画像対に対して、PIVソフトウェアは、(相関窓よりも広い)探索窓と称される画像部分内で、同様である画像部分(または相関窓)を探索する。類似性の基準は統計的に定義される。2つの連続する画像の2つの相関窓間のずれは、事実上、2つの画像間で生じる空間的なずれの長さである。この場合に、2つの画像を隔てる時間間隔(1/25秒)が分かると、速度が得られる。このプロセスは、画像の各トレーサに対して実施され(相関窓は各画像点のまわりに画定される)、速度場を再構築することを可能にする。
観察現場の画像に適用されるこの方法は、すべてのトレーサに対して、かつ補間によって、各1つの画像のすべての点に対して速度ベクトル場を得ることを可能にする。参照地図で変換する前に、1秒当たりのピクセル(ピクセル/s)で表されるベクトル場は、カメラに最も近い現場の領域で(近接場で)より速い速度を示す。ステップE1で定義した変換モデルを使用して地図座標系に移行することで、秒当たりのメートル(m/s)で速度ベクトルを得ることが可能になり、カメラの傾斜によって生じるゆがみを補正することが可能になる。
PIV法によって測定される速度は水面の流速である。流量を計算するために、川の底(河床)と水面の水との間に延びる水柱内の流れの速度を求めることが必要である。
水面速度と水柱に関する速度との間の推移係数は、水文学の分野で公知の経験モデルにより求められ、これらのモデルは、現場測量によって校正することができる。これらのモデルでは、速度は、川の底でゼロまたは実質的にゼロとみなされる。底(ゼロ速度)と水面(最高速度)との間に配置された水柱全体にわたって速度を計算するために、ステップE3で計算した水面の高さがこのモデルにも提供される。
ステップE5:流量の計算
川の1つまたは複数の断面を通る水の流量は、
−断面に沿って存在する水柱内の流速と、
−この断面での水面の高さと、
−DTM画像と、
から計算される。
有利にも、流量は、川の3つの断面にわたって計算され、保存する流量は、測定の不確実性を低めるように平均流量とされる。
本発明はまた、ステップE3で定義したような水面の高さ自体を求める方法に関する。

Claims (10)

  1. 特に、移動河床を有する水路の少なくとも1つの断面を通る流量を求める方法であって、前記少なくとも1つの断面は、前記水路のいわゆる観察現場に存在し、前記流量の算出は、少なくとも1つのカメラを使用して前記観察現場の画像を取り込むことで行われ、前記画像の各点は、参照画像内に画像座標を有し、
    前記方法は、次のステップ、すなわち、
    −予備段階時に、
    ・前記少なくとも1つのカメラに対して、前記カメラによって提供された前記画像内の点の前記画像座標を地図座標系の地図座標に変換し、その逆に変換する、いわゆる変換モデルを導出するステップ(E1)と、
    ・前記点が地図座標系で参照される前記観察現場の地理参照地形のデジタルモデルを作成するように、水位が低い期間中に、好ましくは、前記水路がかれたときに、前記観察現場の地表形態を測量し、いわゆる画像地形のデジタルモデルを作成するように、前記カメラの前記変換モデルを用いて、前記参照画像内の前記地理参照地形の前記デジタルモデルを変換するステップ(E2)と、
    −いわゆる観察段階時に、
    ・前記カメラによって取り込まれた前記画像内の水域を抽出し、前記水域と前記画像地形の前記デジタルモデルとを重ね合わせることにより、前記少なくとも1つの断面での水面の高さを求めるステップ(E3)と、
    ・前記少なくとも1つの断面に存在する水柱内の流速を求めるステップ(E4)と、
    ・前記流速、前記水面の高さから、および前記画像地形の前記デジタルモデルから前記少なくとも1つの断面を通る水の前記流量を求めるステップ(E5)と、
    を含む、方法。
  2. 各カメラの前記変換モデルは、以下のステップ、すなわち、
    −測地測量によって、前記観察現場に存在する基準点の地図座標を取得するステップと、
    −前記カメラによって、前記基準点を含む前記観察域の少なくとも1つの画像を取り込むステップと、
    −前記基準点の前記地図座標に対して、前記画像内の前記基準点の画像座標を関係付けることで、前記カメラの前記変換モデルを作成するステップと、
    によって作成されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記地理参照地形の前記デジタルモデルは、以下のステップ、すなわち、
    −前記観察現場に存在する少なくとも2つのカメラによって取り込まれた画像から、実体写真測量によって、前記観察現場の前記地形のデジタルモデルを相対座標系で作成し、前記取り込まれた画像は、地図座標が前もって特定された基準点を含むステップと、
    −前記基準点の前記地図座標に対して、前記相対座標系の前記基準点の座標を関係付けることで、前記地形の前記デジタルモデルを地理参照するステップと、
    に従った実体写真測量によって作成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記地理参照地形の前記デジタルモデルは、以下のステップ、すなわち、
    −デジタルカメラなどの取込み装置によって取り込まれた前記観察現場の画像から、実体写真測量によって、前記観察現場の前記地形のデジタルモデルを相対座標系で作成し、前記取込み装置からの前記画像は、前記カメラからの画像よりも高い解像度を有し、前記取り込まれた画像は、前記地図座標が前もって特定された基準点をさらに含むステップと、
    −前記基準点の前記地図座標に対して、前記相対座標系の前記基準点の座標を関係付け
    ることで、前記地形の前記デジタルモデルを地理参照するステップと、
    に従った実体写真測量によって作成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記断面に存在する水柱内の前記流速は、前記取り込まれた画像内の水面の前記流速を求め、次いで、前記水面の前記流速に所定のモデルを適用することで、前記断面に存在する水柱内の流速を求めるために、粒子画像流速測定(PIV)技術が、前記水の前記水面に存在するあぶく点、および/または小波などのトレーサに適用されることによって求められることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記水面の前記高さは、以下のステップ、すなわち、
    −前記カメラによって取り込まれた前記画像内の前記水域を抽出するステップと、
    −前記画像地形の前記デジタルモデルのうちの前記抽出した水域に対応する部分のみを残すような方法で、前記抽出した水域と前記画像地形の前記デジタルモデルとを重ね合わせ、前記断面における前記水面の前記高さが、前記画像地形の前記デジタルモデルの前記断面における最高点に合致するステップと、
    によって求められることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記水域は、前記画像内の動く領域を検出することで、前記画像内で検出されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記画像内の植生帯を検出するステップを含み、前記植生帯は、前記水域を形成する前記動く領域から推定されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記水域は、前記画像のピクセルの変化および平均明度を計算することで前記画像内で検出され、前記水域は、前記平均した変化および明度が、所定の閾値よりも大きい前記ピクセルに対応することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  10. 水路の少なくとも1つの断面における水面の高さを求める方法であって、前記断面は、前記水路のいわゆる観察現場に存在し、前記高さの導出は、少なくとも1つのカメラを使用して、前記観察現場の画像を取り込むことで行われ、前記画像の各点は、参照画像内に画像座標を有し、前記方法は、以下のステップ、すなわち、
    −予備的な、いわゆる地理参照段階時に、
    ・前記少なくとも1つのカメラに対して、前記カメラによって提供された前記画像内の点の前記画像座標を地図座標系の地図座標に変換し、その逆に変換する、いわゆる変換モデルを導出するステップと、
    ・前記点が地図座標系で参照される前記観察現場の地理参照地形のデジタルモデルを作成するように、水位が低い期間中に、好ましくは、前記水路がかれたときに、前記観察現場の地表形態を測量するステップと、
    ・いわゆる画像地形のデジタルモデルを作成するように、前記カメラの前記変換モデルを用いて、前記参照画像内の前記地理参照地形の前記デジタルモデルを変換するステップと、
    −いわゆる観察段階時に、
    ・前記カメラによって取り込まれた前記画像内の前記水域を抽出するステップと、
    ・前記地形の前記デジタルモデルのうちの前記抽出した水域に対応する部分のみを残すような方法で、前記抽出した水域と前記画像地形の前記デジタルモデルとを重ね合わせ、前記断面における前記水面の前記高さが、前記画像地形の前記デジタルモデルの前記断面における最高点に合致するステップと、
    を含む、方法。
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