JP2019520948A - 後方仙腸関節癒合のためのインプラントおよび方法 - Google Patents

Abstract

仙腸関節の後面を横断する設置のための板と、板を通してスライドし、関節を横断し、ならびに骨グラフトを受け取るための開口を提供するための横方向ピンと、板を通して挿入されるべき仙骨ねじとを有する後仙腸骨癒合のためのインプラントおよび方法。一実施形態において、板構成要素は、腸骨部分と仙骨部分とを有し、腸骨部分は、第１の開口を有し、仙骨部分は、第２の開口を有し、腸骨部分および該仙骨部分は、それらの間に配置された９５〜１７５度の角度を有する。

Description

（関連出願の引用）
本願は、米国仮特許出願第６２／３６３，７５２（２０１６年７月１８日出願、代理人事件番号４４０５７−７１２．１０１）および米国仮特許出願第６２／４４８，８４８（２０１７年１月２０日出願、代理人事件番号４４０５７−７１２．１０２）に対する優先権を主張し、上記出願の各々は、その全体が参照により本明細書に引用される。

仙腸（ＳＩ）関節は、脊柱の基部における仙骨と骨盤の腸骨との間の接合部である。ＳＩ関節は、仙骨表面が腸骨表面の線維軟骨に対して移動する硝子軟骨を有する滑膜関節である。ＳＩ関節は、２つの骨の相互係止を生産する不規則な隆起部および陥没部を有する。

ＳＩ関節の障害は、腰痛、放散臀部痛、および下肢痛を引き起こし得る。ＳＩ関節に関連付けられた痛みは、骨盤の外傷性脱臼骨折、変性関節炎、仙腸骨炎、または他の変性病状によって引き起こされ得る。要因は、外傷後傷害、腰部癒合後の加速された摩耗／不安定性、妊娠後の痛み／不安定性、および多くの患者におけるより活発な生活様式と組み合わせられるより長い寿命を含む。

ＳＩ関節は、ＳＩ関節変性疾患および不安定性がより一般的に診断および処理されるにつれて、痛みの発生源としてますます認識されてきている。仙腸関節の障害は、背部および根性症状を患う数百万の人々の痛みの源であると推定される。

これらの障害の外科手術処置は、安定化および／または関節固定を含む。ＳＩ関節の癒合は、前方アプローチ、後方アプローチ、および側方アプローチを包含するいくつかの異なる従来の方法によって遂行されることができる。これらの手技は、典型的には、１つ以上の経仙腸骨インプラントの設置によるか、またはＳＩ椎弓根および腸骨の中へのインプラントの設置による仙腸関節の固定を伴う。

これらの方法は、過去数十年にわたってＳＩ関節の固定および癒合のために利用されてきたが、ある状況では、ＳＩ関節の固定および癒合に関する課題は、解決されていないままであり得る。今日の市場におけるＳＩ関節癒合手技の多くは、困難な側方アプローチからＳＩ関節を固定する。これら等の低侵襲性手技は、広範な外科手術訓練および経験を要求し、技術的に困難であり得、腰仙神経血管性要素への損傷の相当な発生をもたらし得る。さらに、ＳＩ関節への側方アプローチは、多くの場合、関節を横断して進む複数のインプラントを用いて関節を固定し、ＳＩ関節の中への真の癒合アプローチを提供しない。

加えて、現在の技法および器具は、典型的には、固定または癒合のいずれかを可能にし、それによって、両方の問題を解決しない。手技は、多くの場合、関節表面の適正な除去または皮質骨の調製を伴わずに実施され、それによって、ＳＩ関節の変性病状に必ずしも対処するわけではない。

インプラント構造および方法を用いてＳＩ関節を十分に安定化および癒合させることができないことは、処置されているＳＩ関節の病状を緩和できないことをもたらし、追加の外科手術を要求する継続的または再発性のＳＩ関節痛および不安定性につながり得る。

したがって、これらの問題の少なくともいくつかに対処する改良された方法、システム、およびデバイスを提供することが、望ましいであろう。

本開示は、概して、医療デバイスおよび方法に関し、より具体的には、仙腸関節の固定および癒合のためのインプラントならびに方法に関する。

関節の癒合および固定の両方を送達しながら、後方アプローチを通して仙腸関節に対処することが、望ましいであろう。後方アプローチは、仙腸関節の直接可視化を可能にする。例では、後方アプローチを使用するときの仙腸関節の直接可視化は、適切な癒合床を生成するための効果的な剥皮のために有益である。いくつかの実施形態では、仙腸関節が剥皮されると、仙腸関節は、インプラントを用いて固定されることができる。いくつかの実施形態では、仙腸関節は、剥皮に先立ってインプラントを用いて固定され得る。いくつかの例では、仙腸関節は、骨成長誘発材料を事前に充塞されることができる。いくつかの例では、仙腸関節は、骨成長誘発材料を事後に充塞されることができる。いくつかの例では、インプラント内の横方向ピンは、腸骨から、仙腸関節を通して、かつ仙骨の中に延びている骨成長誘発材料の設置を可能にし得る。

本発明のある側面は、腸骨、仙骨、および仙腸関節空間を固定し、それらの間の癒合を促進するための仙腸関節インプラントシステムを提供する。システムは、板構成要素と、ピン構成要素とを有する、板／ピン構成要素を備えている。板構成要素は、腸骨部分と仙骨部分とを有し、腸骨部分は、第１の開口を有し、仙骨部分は、第２の開口を有し、腸骨部分および該仙骨部分は、それらの間に配置された９５〜１７５度の角度を有する。ピン構成要素は、該板構成要素の該腸骨部分と接続され、該ピンは、該第１の開口を通した、該腸骨を通した、該仙腸関節空間を横断する、かつ該仙骨の中への設置のために構成される。システムは、該板構成要素の該仙骨部分の中に挿入される仙骨ねじをさらに備え、該仙骨ねじは、該第２の開口を通した、かつ該仙骨を通した設置のために構成される。

本発明の別の側面は、腸骨、仙骨、および仙腸関節空間を固定し、それらの間の癒合を促進するための仙腸関節インプラントシステムを提供する。システムは、腸骨部分と、仙骨部分とを有する板を備え、該腸骨部分は、第１の開口を有し、該仙骨部分は、第２の開口を有し、該腸骨部分および該仙骨部分は、それらの間に配置された９５〜１７５度の角度を有する。システムは、該板の該腸骨部分の中に挿入される横方向ピンも備え、該横方向ピンは、該第１の開口を通した、該腸骨を通した、該仙腸関節空間を横断する、かつ該仙骨の中への設置のために構成され、該横方向ピンは、受け取り構成要素を備えている。加えて、システムは、該板の該仙骨部分の中に挿入される仙骨ねじを備え、該仙骨ねじは、該第２の開口を通した、かつ該仙骨を通した設置のために構成され、該横方向ピンの該受け取り構成要素の中に固定される。

本発明のさらなる側面は、腸骨、仙骨、および仙腸関節空間を備えている仙腸関節の固定および癒合の方法を提供する。方法は、該仙腸関節を剥皮することを含む。方法は、該腸骨を通して、該仙腸関節を横断して、かつ該仙骨の中に第１のチャネルをブローチ削りすることも含み、該第１のチャネルは、仙腸関節インプラントの横方向ピンを受け取るように構成される。加えて、方法は、該仙腸関節空間内に骨成長誘発材料を提供することを含む。方法は、該仙骨の中に第２のチャネルを削孔することも含み、該第２のチャネルは、該仙腸関節インプラントの仙骨ねじを受け取るように構成される。方法は、該仙腸関節空間を横断して該仙腸関節インプラントの板を設置することをさらに含み、該板は、仙骨部分と、腸骨部分とを備えている。加えて、方法は、該板を通して、かつ該第１のチャネルを通して該横方向ピンを挿入することを含む。方法は、該板を通して、かつ該第２のチャネルを通して該仙骨ねじを挿入することをさらに含む。

本発明の追加の側面は、腸骨、仙骨、および仙腸関節空間を備えている仙腸関節の固定および癒合の方法を提供する。方法は、やすりを用いて関節空間を剥皮することを含む。方法は、該やすりの上で板をスライドさせることも含む。加えて、方法は、板の仙骨側に対して骨ねじを挿入することを含む。方法は、板を通してやすりを除去することも含む。方法は、横方向ピンのための軌道を作成するためにボックスカッタを使用することをさらに含む。加えて、方法は、横方向ピンを挿入することを含む。さらに、方法は、腸骨側に対して骨ねじを挿入することを含む。

装置のいくつかの実施形態は、ＳＩ関節の後下端上での設置のための板構成要素を提供することができる。実施形態では、板構成要素は、ＳＩ関節を横断して横方向に延びているピン構成要素と一体的に接続され得る。実施形態は、加えて、板構成要素を通してスライドする１つ以上の骨ねじを提供し得る。いくつかの例では、少なくとも１つの骨ねじが、板の仙骨側上の開口部の中へ、かつ仙骨の中に挿入され得る。いくつかの例では、少なくとも１つの骨ねじが、板の腸骨側上の開口部の中へ、かつ仙骨の中に挿入され得る。いくつかの実施形態では、１つ以上の骨ねじは、ピンにまたがり得る。いくつかの実施形態では、１つ以上の骨ねじは、ピン構成要素の中に通され得る。

装置のいくつかの実施形態は、ＳＩ関節の後下端上での設置のための板を提供することができる。実施形態は、板の腸骨側上の開口部を通してスライドし、ＳＩ関節を横断して横方向に延びているピンも提供し得る。実施形態は、加えて、板の仙骨側上の開口部を通して、仙骨の中にスライドするねじを提供し得る。いくつかの実施形態では、ねじは、横方向ピンの中に通り得る。

本開示は、蛍光透視法を用いて関節場所をマーキングすることと、腸骨翼にわたって切開部を作成することと、仙腸関節まで切開することと、関節空間を剥皮することと、仙腸関節の後下端にわたって板を設置することと、板の腸骨側上の孔を通して、腸骨の中に、仙腸関節を通して、かつ仙骨の中に孔を削孔することと、横方向ピンの形状に適合させるように孔をブローチ削りすることと、板の中に、かつ孔を通して横方向ピンを挿入することと、板の仙骨側における孔を通して、かつ仙骨の中に孔を削孔することと、板の中に、かつ孔を通して仙骨ねじを挿入し、横方向ピンの中に仙骨ねじを通すこととを含む、方法にも関する。

随意に、任意の実施形態では、インプラントは、骨成長材料を受け取り、仙腸関節の癒合を促進するための複数の骨内部成長開口要素を提供することができる。

随意に、任意の実施形態では、方法は、埋め込み前および／または後にインプラントに骨成長誘発材料を充塞することを含むことができる。

随意に、任意の実施形態では、インプラントは、仙骨および腸骨内の孔の設置を誘導するための追加のデバイスまたは方法を提供することができる。実施形態では、板は、好ましくは、孔／隙間の削孔／ブローチ削り後に設置され得る。加えて、横方向ピンは、挿入され得る。さらに、仙骨ねじは、横方向ピンの中に挿入され、通され得る。

追加の随意の実施形態が、本明細書における詳細な説明および請求項から明白となるであろう。

図１は、仙腸関節癒合のためのインプラントの例示的実施形態の斜視図である。 図２は、横方向ピンの例示的実施形態の斜視図である。 図３は、図２の横方向ピンの例示的実施形態の側面断面図である。 図４は、仙骨ねじの例示的実施形態の側面図である。 図５は、図４の仙骨ねじの例示的実施形態の上面図である。 図６は、板の例示的実施形態を通した断面である。 図７は、仙腸関節空間内の図１に示される実施形態の斜視図である。 図８は、仙腸関節空間内の図１の実施形態を通した断面である。 図９は、仙腸関節の後下端を標的とする切開部を伴う患者の後方図である。 図１０は、仙腸関節空間への後方切開を伴う患者の側方図である。 図１１は、仙腸関節空間の剥皮の側方断面図である。 図１２は、横方向ピンを受け取るように成形される仙腸関節空間を横断する隙間を作成するブローチの側方断面図である。 図１３は、仙骨ねじを受け取るように成形される仙骨を通した隙間を作成するドリルの側方断面図である。 図１４は、仙腸関節空間内への挿入後に骨成長誘発材料を充塞されているインプラントの断面図である。 図１５は、板と、ピンと、２つの仙骨ねじとを備えているインプラントの斜視図である。 図１６Ａは、板と、ピンと、２つの仙骨ねじと、１つの腸骨ねじとを備えているインプラントの斜視図である。 図１６Ｂは、板と、ピンと、２つの仙骨ねじと、２つの腸骨ねじとを備えているインプラントの斜視図である。 図１７Ａは、骨ねじの例示的実施形態の斜視図である。 図１７Ｂは、図１７Ａの実施形態の断面図である。 図１７Ｃは、図１７Ａの実施形態の正面図である。 図１７Ｄは、図１７Ｂの実施形態の上面図である。 図１８Ａは、板／ピンの例示的実施形態の斜視図である。 図１８Ｂは、図１８Ａの実施形態の断面正面図である。 図１８Ｃは、図１８Ａの実施形態の断面側面図である。 図１８Ｄは、図１８Ａに示される板／ピンの上面図である。 図１９は、板／ピンの例示的実施形態の斜視図である。 図２０は、仙腸関節の断面上の板／ピン埋め込み位置を図示する。 図２１は、横方向ピンの別の例示的実施形態の斜視図である。 図２２は、板の別の例示的実施形態の斜視図である。 図２３Ａは、板と、湾曲ピンと、４つの骨ねじとを備えているインプラントの例示的実施形態の斜視図である。 図２３Ｂは、図２１に示される板および湾曲ピンの埋め込み位置を図示するための仙骨および腸骨の断面図である。 図２３Ｃは、図２１および２２の横方向ピンと板との間の係合の断面正面図である。 図２３Ｄは、図２１および２２の横方向ピンと板との間の係合の断面側面図である。 図２４は、仙骨と腸骨との間の骨成長誘発材料の追加を伴う、図２１に示される板および湾曲ピンの埋め込み位置を図示するための仙骨および腸骨の断面図である。 図２５は、板構成要素と、湾曲ピン構成要素と、４つの骨ねじとを有する統合された板／ピン構成要素を備えているインプラントの例示的実施形態の斜視図である。 図２６は、図２５に示される板および湾曲ピンの埋め込み位置を図示するための仙骨および腸骨の断面図である。

開示されるデバイスおよび使用の方法の具体的実施形態が、ここで、図面を参照して説明されるであろう。この詳細な説明では、任意の特定の構成要素、特徴、またはステップが、本発明に不可欠であることを示唆するように意図されることはない。

図１は、仙腸関節癒合のためのインプラントの例示的実施形態の斜視図である。図１は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１に提供されるようなインプラントの実施形態は、板３を通過する横方向ピン１および仙骨ねじ２を図示する。いくつかの例では、インプラントの構成要素は、ステンレス鋼から作製され得る。いくつかの例では、インプラントの構成要素は、チタンから作製され得る。いくつかの例では、インプラントのいくつかの構成要素は、ステンレス鋼から作製され得、インプラントのいくつかの構成要素は、チタンから作製され得る。いくつかの例では、横方向ピンは、多孔質材料から作製され得る。いくつかの例では、横方向ピンは、多孔質チタンから作製され得る。いくつかの例では、横方向ピンは、骨内部成長のためにコーティングされた多孔質チタンから作製され得る。

図１に提供されるインプラントは、仙腸関節を固定するために使用され得る。例では、板は、長方形であり得る。追加の実施形態では、板は、円形、三角形、楕円形、または別の形状であり得る。いくつかの実施形態では、板は、仙腸関節を横断する仙骨および腸骨の曲率に合致するように湾曲し得る。解剖学的構造が患者間で異なり得るので、特定の板の湾曲は、患者毎に異なり得る。いくつかの例では、湾曲は、９５度〜１７５度であり得る。いくつかの例では、湾曲は、１２０度〜１６０度であり得る。いくつかの例では、図１に見られるような板３等のインプラントの板は、仙骨ねじ２等の仙骨ねじを受け取るために板の１つの端部上に皿穴を伴う板を通して延びている円筒形陥凹と、横方向ピン１等の横方向ピンを受け取るように成形される板の対向する端部上の皿穴を伴う板を通して延びている陥凹とを含み得る。インプラントの板は、仙腸関節を横断して設置され得る。特に、インプラントの板は、板の一部が仙骨に対して設置され、板の一部が腸骨に対して設置され、板の一部が仙腸関節間隙を横断して設置されるように、仙腸関節を横断して設置され得る。加えて、横方向ピンは、板内のその対応する孔を通して設置され得る。いくつかの例では、横方向ピンは、板内のその対応する孔を通して滑り嵌めを用いて設置され得る。いくつかの例では、横方向ピンは、板内のその対応する孔に通され得る。さらに、仙骨ねじは、板内のその対応する孔を通して設置され得る。いくつかの例では、仙骨ねじは、板内のその対応する孔を通して滑り嵌めを用いて設置され得る。いくつかの例では、仙骨ねじは、板内のその対応する孔に通され得る。例では、仙骨ねじは、板内のその対応する孔を通して、仙骨を通して、かつ横方向ピン内の開口を通して滑り嵌めを用いて設置され、次いで、横方向ピンのシャフトの中に通され得る。

いくつかの例では、仙骨ねじは、円筒形本体と、円筒形ヘッドとを備えている。いくつかの例では、本体は、略四角形形状または略三角形形状等の異なる形状、もしくは別の例の異なる形状であり得る。いくつかの例では、ヘッドは、略四角形形状または略三角形形状等の異なる形状、もしくは別の例の異なる形状であり得る。いくつかの例では、ヘッドは、本体よりも大きい直径を有し得る。いくつかの例では、仙骨ねじは、ねじを回転させ得るドライバを受け取るためのソケットを備え得る。いくつかの実施形態では、ソケットは、六角ソケットである。いくつかの実施形態では、ソケットは、異なる形状であり得る。例では、円筒形本体は、非ねじ山付き部分と、ねじ山付き遠位先端とから成り得る。いくつかの例では、横方向ピン１は、１つの平坦な側を伴う３つの交差する円形領域の主として三角形の本体と、ヘッド４とを備え得る。いくつかの例では、横方向ピンは、他の例の中でもとりわけ、円筒形形状または長方形箱様形状等の異なる形状を備え得る。いくつかの例では、ヘッド４は、横方向ピンの対応する本体と類似するが、それよりも大きい形状であり得る。横方向ピン１の主要本体を通した開口は、これが１つの側上により小さい開口部を有し、対向する側上により大きい開口部を有するように、平坦な上側部分と、角度付き下面とから成り得る。いくつかの例では、角度付き下面は、３０度〜６０度である。いくつかの例では、角度付き下面は、約４５度であり得る。いくつかの例では、角度付き下面は、患者の解剖学的構造の幾何学形状に基づいて角度付けられる仙骨構成要素を有する板を通して挿入されるときに仙骨ねじが進入する進入口の角度に基づき得る。これにより、角度付き下面は、患者の解剖学的構造に基づいてカスタマイズされる角度を有し得る。例では、角度付き下面は、仙骨ねじの遠位部分を受け取るための受け取り構成要素を有し得る。いくつかの実施形態では、横方向ピンは、仙骨ねじ２の遠位ねじ山付き先端を受け取るためのねじ山付き止まり孔を備え得る。例では、本明細書に説明されるようなインプラントは、後方外科手術アプローチを使用して効果的に設置されることができる。実施形態では、インプラントは、局所的解剖学的構造に従ってサイズを決定され得る。特に、インプラントは、特定の患者の局所的解剖学的構造に適宜サイズを決定され得る。

図２は、本明細書に説明されるインプラントにおいて使用され得る横方向ピン１等の横方向ピンの例示的実施形態の斜視図である。図２は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図２は、横方向ピン１の好ましい実施形態を示す。横方向ピン１は、１つの平坦な側を伴う３つの交差する円形領域の主として三角形の本体と、横方向ピン１の対応する本体と類似するが、それよりも大きい形状のヘッド４とを備え得る。横方向ピンのヘッドは、インプラントの板と係合し得る。例では、横方向ピン１のヘッド４は、図１に示されるように、板３と係合し得る。図２に見られるように、円筒形孔５が、ヘッド４から開口１５まで延びている。円筒形孔５は、横方向ピンが埋め込まれた後の骨成長誘発材料を用いた開口の充塞を可能にするように、ヘッド４から開口１５まで延び得、横方向ピン１を通した開口１５は、それが１つの側により小さい開口部を有し、対向する側により大きい開口部を有するように、平坦な上側部分と角度付き下面とを有する。

開口１５は、骨成長誘発材料の挿入を可能にし得る。骨誘発材料の例は、生物製剤、作用剤、医療接着剤、接合セメント、および／または骨治癒物質を含み得る。いくつかの例では、横方向ピンは、骨成長誘発材料を含むことに役立てるためのいくつかの特徴を含み得る。いくつかの例では、開口１５は、横方向ピン挿入中に事前に充塞された骨成長誘発材料に役立てるための保持壁を含み得る。加えて、横方向ピン１は、仙骨ねじのねじ山付き部分を受け取るように成形されたねじ山付き止まり孔６を備え得る。特に、横方向ピン１は、図１に示されるように、仙骨ねじ２のねじ山付き部分を受け取るように成形されるねじ山付き止まり孔６を備え得る。孔６は、開口１５の角度付き表面に垂直に延び得、孔６は、図１に示されるように、仙骨ねじ２への接続のために内部ねじ山７を含み得る。

図３は、図２の横方向ピンの例示的実施形態の側面断面図である。図３は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。特に、図３は、図２の横方向ピン１の断面図を示す。横方向ピンは、１つの平坦な側を伴う３つの交差する円形領域の主として三角形の本体と、横方向ピン１の三角形本体と類似するが、それよりも大きい形状のヘッド４とを備えている。加えて、図３は、縦方向ピン軸１７および横断するねじ山軸１８も図示する。ねじ山軸１８は、横方向ピン１および仙骨ねじ２が図１に示されるように板に取り付けられると、仙骨ねじ２のねじ軸８がねじ山軸１８と同軸であるように、ピン軸１７からオフセットされ得る。いくつかの例では、ねじ山軸１８は、図１に示されるように、仙骨ねじ２のねじ山付き部分を受け取るように成形されたねじ山付き止まり孔と一直線であり得る。いくつかの例では、横方向ピン１は、横方向ピン１が１つの側により小さい開口部を有し、対向する側により大きい開口部を有するように、平坦な上側部分と角度付き下面とを伴う開口を含み得る。横方向ピン１は、ヘッド４から開口１５まで延びている面取りされた円筒形孔も含み得る。

図４は、インプラント内の仙骨ねじの例示的実施形態の側面図である。図４は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。特に、図４は、仙骨ねじ２の好ましい実施形態である。仙骨ねじは、ねじ軸８と、縦方向円筒形本体１４と、ねじを回転させ得るドライバツールに係合するためのパンヘッド９とを備え得る。いくつかの例では、ドライバツールは、別のタイプのヘッドによって係合され得る。仙骨ねじは、図１に示されるように、横方向ピン１と係合するために、管状本体１４の長さの遠位部分に沿って外部機械ねじ山１０をさらに備え得る。

図５は、図４の仙骨ねじの例示的実施形態の上面図を図示する。図５は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。特に、図５は、駆動ツールを受け取るための六角形陥凹１１を伴う仙骨ねじ２のヘッド９の好ましい実施形態の上面図を図示する。円筒形ヘッド９の直径は、図４に示されるような円筒形本体１４の直径よりも大きくあり得る。例では、円筒形ヘッド９の直径は、ねじを患者の骨の中に過剰に深く駆動することを防止するための止め具を提供するように、円筒形本体１４の直径よりも大きくあり得る。

図６は、板の例示的実施形態を通した断面である。図６は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図６は、仙骨部分および腸骨部分を図示する。加えて、図６は、板３の好ましい実施形態である。一方の端部上に、板３は、皿穴１５と共に板を通して延びている円筒形陥凹１２を備え、円筒形陥凹１２および皿穴１５は、それぞれ、仙骨ねじ２およびヘッド９を受け取る。いくつかの例では、円筒形陥凹１２は、仙骨ねじのヘッドが円筒形陥凹から後退することを防止するように、ねじが中にねじ込まれると定位置にはまり込み得るスロット付き領域を備え得る。いくつかの例では、仙骨部分は、他の形状の中でもとりわけ、三角形陥凹または正方形形状陥凹等の異なる形状の陥凹を有し得る。いくつかの例では、仙骨ねじの形状は、仙骨部分内の陥凹の形状に合致し得る。いくつかの例では、仙骨部分または腸骨部分内の陥凹１２および／または１３は、ねじ山付きであり得る。

例では、板３は、対向する端部上、かつねじ孔のそれを横断する別の平面において、皿穴１６と共に板を通して延びている陥凹１３を含み得、陥凹１３および皿穴１６は、それぞれ、横方向ピン１およびヘッド４を受け取る。仙骨ねじ２のヘッド９および横方向ピン１のヘッド４は、それぞれ、陥凹１２および１３において板の表面と同一平面であり得る。いくつかの例では、横方向ピン１のヘッド４は、陥凹１３と同一平面ではないこともある。いくつかの例では、仙骨ねじ２のヘッド９は、陥凹１２において板の表面と同一平面ではないこともある。皿穴１５および１６は、それぞれ、仙骨ねじ２および横方向ピン１を患者の骨の中に過剰に深く駆動することを防止し得る。板の内面に接触する骨は、凹状であり得、外面は、凸状であり得る。より具体的には、板は、表面５５が仙骨と同一平面であり、表面５６が腸骨と同一平面であり、仙骨ねじ２のねじ山１０が横方向ピン１のねじ山７の中に通すことを可能にするように、９５〜１７５度に角度付けられ得る。

図７は、仙腸関節空間内の図１に示される実施形態の斜視図を図示する。図７は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。特に、図７は、仙骨５３および腸骨５４を固定する横方向ピン１、仙骨ねじ２、および板３を示す。例では、図７に図示されるインプラントは、本明細書に説明される任意のインプラントのものであり得る。特に、腸骨および仙骨に取り付けられているような図７に図示されるインプラントは、本明細書に説明される任意のインプラントのものであり得る。

図８は、仙腸関節空間内の図１の実施形態を通した断面を図示する。図８は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図８は、仙腸関節空間内の横方向ピン１、仙骨ねじ２、および板３の断面を示す。図８は、骨成長誘発材料３１のために利用可能な表面積を強調するように視認され得る。骨成長誘発材料３１は、癒合を強化するために使用され得る。板３は、仙骨５３および腸骨５４を横断して及び得る。横方向ピン１は、板３を通して、腸骨５４を通して、かつ仙骨５３の中に延びている。仙骨ねじ２は、板４を通して、仙骨の中に延び得、横方向ピン１の中に通され得る。

図９−１１は、上記の図１−８等におけるインプラントを患者の仙腸関節空間の中に送達するための実施形態を図示する。図９は、仙腸関節の後下端を標的とする切開部を伴う患者の後方図を図示する。図９は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図９は、仙腸関節の後下端における切開部４０の場所を示す。仙腸関節は、仙骨構成要素５３と、腸骨構成要素５４とを有するものとして図示される。

図１０は、仙腸関節空間への後方切開を伴う患者の側方図である。図１０は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１０は、関節と同一平面における掃出運動を伴う標準的カップ様器具を使用した仙腸関節空間の後下端までの切開４１を図示する。いくつかの例では、切開４１のための代替器具は、を使用して行われ得る。

図１１は、仙腸関節空間の剥皮の側方断面図である。図１１は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１１は、往復出入り運動を用いて、仙骨および腸骨の両方から外側皮質骨を除去するために長方形やすり様器具を使用した仙腸関節空間の剥皮４２を図示する。

図１２は、腸骨５４通し、仙骨５３の中への隙間４４を作成するためのブローチ４３の使用を図示し、隙間４４は、横方向ピン１を受け取るように成形される。図１２は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。木槌が、ブローチの後端を叩き、隙間作成のためにブローチを前進させるために使用され得る。いくつかの例では、ブローチは、ブローチが適切な深さにあるとき、それによって、隙間長さが意図される横方向ピンの長さに合致するときを示すための深さマーキングを含み得る。いくつかの例では、隙間は、ピンの形状および長さに合致する。これらの例では、除去される物質の量も、ピンの形状および長さに基づく。いくつかの例では、ピンの形状および長さを上回る隙間が、作成される。いくつかの例では、過剰な隙間面積は、骨成長誘発材料で充填される。いくつかの例では、隙間４４は、剥皮後に生成される。図１２に見られるように、仙骨と腸骨との間の空間は、図１１に示された剥皮された区分においてより大きい。

図１３は、仙骨ねじ２を受け取るように成形され、位置する仙骨５３を通した隙間４６を作成するためのドリル４５の使用を図示する。図１３は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。ドリル４５の直径は、好ましくは、ねじのねじ山付きシャフトの小径に合致するようにサイズを決定され、どの長さのねじを選定すべきかを示すための深さマーキングを含み得る。

図１４は、骨成長誘発材料３１を導入するための円錐形漏斗および長い管を備えている、骨成長誘発材料送達デバイス５２を図示する。図１４は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。追加の例は、骨成長誘発材料のためのシリンジ注入、骨成長誘発材料の手動送達、または骨成長誘発材料を関節空間に提供する他の例を含み得る。骨成長誘発材料の例は、自家移植片、同種移植片、医療接着剤、接合セメント、および／または骨治癒物質を含み得る。いくつかの例では、骨成長誘発材料は、仙腸関節空間内へのインプラント挿入後に横方向ピン１を通して関節空間の中に提供され得る。骨成長誘発材料は、漏斗の中に挿入され得る。いくつかの例では、円筒形ロッド等のプランジングツールが、骨成長誘発材料を、長い管を通して、ピンヘッドからスロット付き領域まで延びているピン内の孔に押し込むために使用され得る。このように、いくつかの例では、仙腸関節を横断するスロット付き領域は、骨成長誘発材料を用いて充填され得る。

図１５は、単一または一体式／モノリシック板／ピン７０と仙骨内の２つの骨ねじ６０とが仙腸関節を固定し得るインプラントの好ましい実施形態を示す。図１５は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１５に提供されるような２つの骨ねじ６０は、板／ピン７０のピン構成要素にまたぐように位置付けられる。いくつかの例では、骨ねじ６０は、板／ピン７０のピン構成要素に接触しないこともある。いくつかの例では、骨ねじ６０は、非平行であり得る。板／ピン７０の板構成要素およびピン構成要素は、軸に沿って延びている細長い線形区分と、細長い線形区分の一方の端部に結合され、軸を横断して延びているより短い区分とを有するＬ形またはＪ形ブラケットを形成し得る。いくつかの例では、細長い線形区分およびより短い区分は、一体的に形成され得る。いくつかの例では、細長い線形区分およびより短い区分は、一緒に結合可能であり得る。より短い区分と細長い線形区分との間の角度は、好ましくは、１５〜７５度に及び得る。板構成要素としても把握され得る短い区分は、インプラントを仙骨に固定するための骨ねじを受け取るようにサイズを決定される１つ以上の孔を含み得る。ピン構成要素としても把握され得る細長い線形区分は、腸骨および仙骨を通して横断するピンを形成し得る。いくつかの例では、形成されるピン構成要素は、それが骨ねじに接触しないようにサイズを決定され得る。加えて、ピン構成要素は、骨グラフト材料が癒合を促進するために配置され得る細長い線形区分を通して延びている長方形スロット付き領域を有し得る。

図１６Ａおよび１６Ｂは、図１６Ａおよび１６Ｂが腸骨の中に挿入されるべき１つ以上の骨ねじも備えていることを除いて、図１５と類似する。図１５と同様に、図１６Ａおよび１６Ｂは、骨成長誘発材料を送達するために使用され得る長方形開口を板／ピン８０のピン部分内に含む。加えて、図１５と同様に、図１６Ａおよび１６Ｂは、骨成長誘発材料を送達するために使用され得る不規則な開口を板／ピン８０の板部分内に含む。特に、図１６Ａおよび１６Ｂは、単一の一体式またはモノリシック板／ピン８０、仙骨内の骨ねじ６０、および腸骨内の１つ以上の骨ねじが仙腸関節を固定するインプラントの好ましい実施形態を示す。図１６Ａは、仙骨の中に挿入されるべき２つの骨ねじと、腸骨の中に挿入されるべき１つの骨ねじとを有するモノリシック板／ピン８０を図示する。図１６Ａは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１６Ｂは、仙骨の中に挿入されるべき２つの骨ねじと、腸骨の中に挿入されるべき２つの骨ねじとを有するモノリシック板／ピン８０を図示する。図１６Ｂは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。例では、インプラントは、仙骨の中に挿入されるべき３つ以上の骨ねじを有し得る。例では、インプラントは、仙骨の中に挿入される３つ以上の骨ねじを有し得る。ねじを受け取るための孔は、互いに対して角度付けられ得、したがって、ねじも、互いに対して角度付けられ、したがって、ねじは、所望の角度において骨に進入する。実施形態では、角度は、患者の解剖学的構造に合致する任意の角度であり得る。好ましい実施形態では、任意の２つの隣接する腸骨または仙骨ねじの間の相対的角度は、好ましくは、５〜３０度分岐し、より好ましくは、１０〜２０度分岐し、より好ましくは、約１５度分岐し得る。例では、２つ以上の骨ねじは、互いに対して非平行であり得る。

例では、板／ピン８０の板構成要素およびピン構成要素は、軸に沿って延びている細長い長方形または線形区分と、細長い線形区分の一方の端部に結合され、軸を横断して延びているより短い区分とを有するＬ形またはＪ形ブラケットを形成し得る。短い区分は、インプラントを仙骨に固定するための骨ねじを受け取るようにサイズを決定される１つ以上の孔を含み得る。細長い線形区分は、腸骨および仙骨を通して横断するピンを形成し得、細長い線形部分の遠位部分は、斜角を付けられるか、または別様に骨を貫通することに役立てるための尖りを有するように成形され得る。それは、骨グラフト材料が癒合を促進するために配置され得る細長い線形区分を通して延びている長方形スロット付き領域を有し得る。図１６Ａに見られるように、２つの仙骨ねじは、板の短い区分上の２つの孔を通して、かつ仙骨の中に設置され、好ましくは、細長い線形区分の両側に、それと接触せずに配置され得る。図１６Ａにさらに見られるように、１つの腸骨ねじが、孔を通して設置され得る。孔は、板の短い区分と細長い線形区分との間の接合部を通して中心に位置し得る。腸骨ねじは、孔を通して腸骨の中に設置され得る。図１６Ｂに見られるように、２つの仙骨ねじは、板の短い区分上の２つの孔を通して、かつ仙骨の中に設置され得る。２つの仙骨ねじは、好ましくは、細長い線形区分の両側に、それと接触せずに配置され得る。図１６Ｂにさらに見られるように、２つの腸骨ねじが、２つの孔を通して設置され、孔は、板の短い区分と細長い線形区分との間の接合部を通して、かつ腸骨の中に位置し得る。いくつかの例では、より短い仙骨部分は、平坦かつ平面であり得る。いくつかの例では、より短い仙骨部分は、仙骨の輪郭に合致する弓形表面を有し得る。いくつかの例では、ねじヘッドは、好ましくは、ねじヘッドが同一平面であるように孔の中に嵌り得る。いくつかの例では、ねじヘッドは、板の外面の下方に嵌り得る。

図１７Ａ−１７Ｄは、本明細書に説明されるインプラントのいずれかと共に使用され得る骨ねじ６０の好ましい実施形態を示す。図１７Ａは、骨ねじの例示的実施形態の斜視図を図示する。図１７Ａは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１７Ｂは、図１７Ａの実施形態の断面図を図示する。図１７Ｂは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１７Ｃは、図１７Ａの実施形態の正面図を図示する。図１７Ｃは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１７Ｄは、図１７Ｂの実施形態の上面図を図示する。図１７Ｄは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。

骨ねじは、より小さい直径の細長い外部ねじ山付き円筒形シャフト６３と同一の軸に沿って延びている外部ねじ山付き円筒形ヘッド６２とを含み得る。ねじ山付きヘッド６２は、図１５および１６に示されるように、板／ピン７０または板／ピン８０の内部ねじ山付き孔７８または８１と係合し得る。例では、ねじ山付きヘッドは、本明細書に開示される任意の板／ピン実施形態の内部ねじ山付き孔と係合し得る。ねじ山付きシャフト６３は、ねじ山付き孔の軸に沿って板／ピンを通して配置され得る。例では、ねじ山付きシャフト６３は、好ましくは、ねじシャフトの大部分／全体の長さに沿って配置され得、骨と係合し得、それによって、インプラントを仙骨または腸骨に固定し得る。ねじ山付きシャフト６３は、挿入を補助するために、遠位端に隣接するカッティング縦溝６４と、その遠位部分におけるテーパ状先端６６とも含み得、その両方が、ねじの軸に沿って延びている。ねじ山付きヘッド６２は、ねじシャフトよりも大きい直径を有し、挿入ツールと係合するために、再び、その軸に沿って延びている皿穴六角ソケット６１と、内部ねじ山付き孔６５とも含み得る。骨ねじ６０は、長さが１０〜１００ｍｍに変動し得、直径が４〜１２ｍｍに変動し得るが、これらの寸法は、限定ではなく、処置されている患者の解剖学的構造に基づいて調節され得る。

図１８Ａ−１８Ｄは、軸に沿って延びている長円形の細長い線形区分または「ピン部材」７２と、細長い線形区分の一方の端部に結合され、細長い線形区分の縦方向軸を横断して延びているより短い長方形区分または「板部材」７１とを含む板／ピン７０の好ましい実施形態を示す。図１８Ａは、板／ピンの例示的実施形態の斜視図である。図１８Ａは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１８Ｂは、図１８Ａの実施形態の断面正面図である。図１８Ｂは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１８Ｃは、図１８Ａの実施形態の断面側面図である。図１８Ｃは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図１８Ｄは、図１８Ａに示される板／ピンの上面図である。図１８Ｄは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。

ピン部材および板部材は、随意に、図１５または１６等における他の実施形態において説明されるものと同一の形態をとり得る。板部材７１は、仙骨接触面７３と、腸骨接触面７４とを含み得、その間の（図１８Ｂに破曲線によって示される）角度は、好ましくは、９５〜１７５度に変動し得るが、他の角度も、患者の解剖学的構造に応じて可能である。板部材７１は、十字形であり得るスロット付き領域７６も含み得る。追加の例では、スロット付き領域は、丸形、長方形、三角形、長円形、ならびに他の例等の別の所望の形状であり得る。スロット付き領域は、外科医が、関節を見て、所望される場合、それを通して追加の骨グラフト材料を充塞することを可能にし得る。板部材７１は、ピン部材の軸に沿って、またはそれに略平行に延び、ピンを骨の中に駆動することに役立つ嵌入ツールと係合する六角ソケットまたは類似する特徴７９およびねじ山付き孔７８を含み得る。板７１は、骨ねじ６０が板を通して平行移動することを防止するために、板部材の骨接触面に隣接するねじ山なし円筒形区分８２を伴う、好ましくは、５〜３０度分岐する内部面取りおよびねじ山付き仙骨ねじ孔７７も含む。ピン部材７２は、図２０の埋め込み位置に示されるように、仙腸関節を横断し、最初に、腸骨を通過し、次いで、関節を横断し、最後に、仙骨に進入する。ピン部材７２は、好ましくは、長さが２０〜６０ｍｍに変動し、ピン部材７２は、骨グラフト材料が癒合を促進するために配置され得るピン部材を通して延びている長方形スロット付き領域７５を含み得る。インプラントの他の側面は、概して、本明細書に説明される他の実施形態と同一の形態をとり得る。

図１９は、軸に沿って延びている細長い線形区分または「ピン部材」７２と、細長い線形区分の一方の端部に結合され、軸を横断して延びているより短い区分または「板部材」７１とを含む、板／ピン８０の好ましい実施形態を示す。図１９は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。板／ピン８０は、骨ねじ６０を受け取り、仙骨および腸骨とそれぞれ係合するために、内部ねじ山付き骨ねじ孔７７および８１も含む。骨ねじ孔８１も、骨ねじ６０が本デバイスを通して平行移動することを防止するために、板／ピンの骨接触面に隣接するねじ山なし円筒形区分８２を特徴とする。

図２０は、仙骨５３および腸骨５４の断面上の板／ピン７０または８０埋め込み位置を図示する。図２０は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。ここでは、細長い線形区分またはピン７２は、仙骨および腸骨を通過し、より短い部分または板７１は、より短い部分が仙骨および腸骨に適合することを可能にする弓形表面を有し、それは、他の図に説明されるように定位置にねじ留めされ得る。板／ピン７０または８０を備えているインプラントも、仙骨の中に入る骨ねじ（図示せず）と、腸骨の中に入る骨ねじ（図示せず）とを含む。板／ピン７０または８０等の板／ピンの中に挿入される骨ねじの例は、本開示全体を通して提供される。本明細書に説明されるような骨ねじの実施形態は、板／ピン７０または８０ならびに他のインプラント構成に従って使用され得る。

図２１は、湾曲長円形主要本体８５を有する横方向ピン８３の別の例示的実施形態の斜視図である。図２１は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。湾曲主要本体８５は、仙骨内の２つの骨ねじ間に、それと接触しない横方向ピン８３の設置を可能にするためのテーパ状端部８６と、主要本体を横断する延長部９５とを有する。延長部９５は、ねじ山なし区分８２を伴う２つの部分的ねじ山付き分岐骨ねじ孔７７を含み、それらは、横方向ピン８３を通して腸骨の中に設置されるべき骨ねじを受け取り、それらのための止め具としての役割を果たす。いくつかの例では、異なる挿入器特徴が、骨ねじを挿入するために提供され得る。延長部９５は、ねじ山付き止まり孔９０も含む。例では、止まり孔９８は、挿入器ツールと係合するために使用され得る。加えて、延長部９５は、張り出し部８９も備えている。張り出し部８９は、横方向ピン８３を過剰に深く駆動することを止めるように、図２２の板８４内の対応する凹部の周囲に引っ掛かり得る。例では、張り出し部８９は、挿入中にハードストップとしての役割を果たし得る。例では、張り出し部８９は、板に対するピンの回転を防止することに役立ち得る。横方向ピン８３は、長円形主要本体８５の狭い端部８６に沿って延びている２つの長方形レール８８も含み得る。長円形主要本体８５の端部８６は、テーパ状であり得る。長方形レール８８は、部分的に延長部９５に沿って曲線を辿り得る。長方形レール８８等のレールは、横方向ピン８３埋め込みのためのガイドとしての役割を果たし得る。例では、レールは、埋め込み中に横方向ピン８３を挿入するためのガイドとしての役割を果たし得る。レールは、図２２の板８４との係合時、横方向ピン８３が後退することを防止し得る平坦端部９４を含み得る。横方向ピン８３は、開口８７も含む。開口８７は、横方向ピン８３を通して延び、図２１に図示されるように、端部に向かってテーパ状になる略長方形部分を有する。例では、開口８７は、主要本体８５およびテーパ８６の形状に近似し得る。いくつかの例では、開口８７は、骨成長誘発材料を充塞され得る。いくつかの例では、開口８７は、埋め込みに先立って骨成長誘発材料を充塞され得る。いくつかの例では、仙腸関節間隙または隣接するエリアに提供される骨成長誘発材料は、開口８７を通して提供され得る。骨成長誘発材料の例は、生物製剤、作用剤、医療接着剤、接合セメント、および／または骨治癒物質を含み得る。例では、図２１に図示されるピン８３等の湾曲横方向ピンは、腸骨を通した、仙腸関節空間を通した、かつ仙骨の中への設置のために成形され得る。

いくつかの例では、横方向ピン８３等の横方向ピンは、長さが２０ｍｍ〜６０ｍｍであり得る。いくつかの例では、横方向ピンは、２０ｍｍを下回る、２０ｍｍ、２５ｍｍ、３０ｍｍ、３５ｍｍ、４０ｍｍ、４５ｍｍ、５０ｍｍ、５５ｍｍ、６０ｍｍ、または６０ｍｍを上回り得る。例では、ピン長さは、変動し得る。例では、本開示全体を通して説明されるピンは、長さが変動し得る。いくつかの例では、ピンは、患者の解剖学的構造に基づいて長さが変動し得る。例では、骨ねじは、０度〜約３０度の分岐を有し得る。いくつかの例では、骨ねじは、０度、５度、１０度、１５度、２０度、２５度、３０度、または３０度を上回る分岐を有し得る。

図２２は、仙骨接触面７３および腸骨接触面７４を伴い、その間の角度が、好ましくは、９５〜１７５度に変動し得るが、他の角度も、患者の解剖学的構造に応じて可能である、形状が長方形である板８４の別の例示的実施形態の斜視図である。図２２は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。板８４は、十字形または丸形、長方形、三角形、長円形等の任意の他の所望の形状であり得るスロット付き領域７６も含み、外科医が、関節を見て、適切な板設置を補助し、所望される場合、それを通して追加の骨グラフト材料を充塞することを可能にする。板８４は、骨ねじ６０が板を通して平行移動することを防止するために、板部材の骨接触面に隣接するねじ山なし円筒形区分８２を伴う、好ましくは、５〜３０度分岐する内部面取りおよびねじ山付き仙骨ねじ孔７７を含む。板８４は、板の腸骨接触面を横断する２つのスロット９２と、板８４の側方外縁に沿って部分的に延びている凹部９３とを含む。スロット９２および凹部９３は、それぞれ、図２１の横方向ピン８３のレール８８および張り出し部８９を受け取るように成形され得る。板８４は、２つのアーム９６を板の腸骨側の両側上に含み、アーム９６は、腸骨接触面７４に平行な長い縁を有し、長い縁は、横方向ピン８３の挿入中、外向きに広がり、横方向ピン８３が完全に据え付けられると、中立位置（例えば、図２２に示されるもの）に戻り得る。

図２３Ａは、図２１の横方向ピン８３等の横方向ピンと、図２２の板８４等の板と、図１７の骨ねじ６０等の４つの骨ねじとを備えているインプラントの別の例示的実施形態の斜視図である。図２３Ａは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図２３に見られるように、骨ねじ６０は、２つの仙骨ねじと、２つの腸骨ねじとを含む。図２３Ｂは、板８４および図２１に示される湾曲ピン８３の埋め込み位置を図示するための仙骨５３および腸骨５４の断面図である。図２３Ｂは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図２３Ｂに見られるように、板８４は、仙骨５３に隣接する仙骨接触面７３および腸骨５４に隣接する腸骨５４接触面７４ならびに図２１に示される湾曲ピン８３を用いて設置される。横方向ピン８３は、板８４を通して設置され、腸骨５４を通して延び、仙骨５３の中に部分的に延びている。図２３Ｃは、図２１の横方向ピン８３の張り出し部８９と図２２の板８４の凹部９３との間の係合の断面正面図である。図２３Ｃは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図２３Ｄは、図２１の横方向ピン８３のレール端９４と図２２の板８４のアーム９６のスナップ９１との間の係合の断面側面図である。図２３Ｄは、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図２３Ｄに見られるように、スナップ９１は、板８４の中心に向かって延びている各アーム９６の側方端部における正方形延長部であり、したがって、横方向ピン８３が板８４内に据え付けられると、スナップ９１は、レール端９４を遮断し、横方向ピン８３が後退することを防止する。

図２４は、仙骨５３および腸骨５４の断面図である。図２４は、骨成長誘発材料９７の追加を伴う、図２１に示される板８４および湾曲ピン８３の埋め込み位置の例を図示する。図２４は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。図２４に見られるように、骨成長誘発材料９７は、図２２に見られる関節可視化窓７６を通して、仙骨５３と腸骨５４との間に、かつ図２１に見られる開口８７を通して嵌るようにサイズを決定されている。いくつかの例では、骨成長誘発材料は、板内に統合され得る。いくつかの例では、骨成長誘発材料は、骨成長誘発材料が板が設置されているときに仙腸関節の中にスライドし得るように、板内に統合され得る。いくつかの例では、骨成長誘発材料は、板に接続され得る。いくつかの例では、骨成長誘発材料は、骨成長誘発材料が板が設置されているときに仙腸関節の中にスライドし得るように、板に接続され得る。板に接続され、および／またはその中に統合される骨成長誘発材料を有する実施形態は、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。

図２５は、板構成要素９８と、湾曲ピン構成要素９９と、４つの骨ねじ６０とを有する統合された板／ピン構成要素を備えているインプラントの例示的実施形態の斜視図である。図２５は、随意の特徴を伴う実施形態を図示し、そのいずれかは、随意に、本明細書に議論される他の実施形態における他の特徴と共に使用されるか、またはそれを用いて代用され得る。特に、インプラントは、２つの仙骨ねじと、２つの腸骨ねじとを備えている。図２５に見られるように、図示される統合されたピン／板構成要素の板構成要素９８およびピン構成要素９９は、単一の本体から形成される。

図２６は、図２５に示される板構成要素９８および湾曲ピン構成要素９９の埋め込み位置を図示するための仙骨５３および腸骨５４の断面図である。図２６に見られるように、板構成要素９８は、仙骨５３に隣接する仙骨接触面７３および腸骨５４に隣接する腸骨接触面７４を用いて設置される。ピン構成要素９９は、板構成要素９８を通して延び、さらに、腸骨５４を通して延び、該仙骨５３と腸骨５４との間の仙腸関節空間を横断して延び、仙骨５３の中に部分的に延びている。

本開示の好ましい実施形態が、本明細書に示され、説明されたが、そのような実施形態は、例としてのみ提供されることが、当業者に明白となるであろう。多数の変形例、変更、および代用が、ここで、本発明から逸脱することなく、当業者に想起されるであろう。本明細書に説明される実施形態の種々の代替が、本発明を実践する際に採用され得ることを理解されたい。以下の請求項は、本発明の範囲を定義し、これらの請求項ならびにそれらの均等物の範囲内の方法および構造が、それによって網羅されることが意図される。

Claims (27)

1. 腸骨、仙骨、および仙腸関節空間を固定し、それらの間の癒合を促進するための仙腸関節インプラントシステムであって、前記システムは、
   板構成要素とピン構成要素とを有している板／ピン構成要素であって、
   前記板構成要素は、腸骨部分と仙骨部分とを有し、前記腸骨部分は、第１の開口を有し、前記仙骨部分は、第２の開口を有し、前記腸骨部分および前記仙骨部分は、それらの間に配置された９５〜１７５度の角度を有し、
   前記ピン構成要素は、前記板構成要素の前記腸骨部分と接続され、前記ピンは、前記第１の開口を通り、前記腸骨を通り、前記仙腸関節空間を横断し、前記仙骨の中への設置のために構成されている、
   板／ピン構成要素と、
   前記板構成要素の前記仙骨部分の中に挿入される仙骨ねじであって、前記仙骨ねじは、前記第２の開口を通り、前記仙骨を通る設置のために構成されている、仙骨ねじと
   を備えている、システム。
2. 前記板構成要素は、前記ピン構成要素と一体的に結合されている、請求項１に記載のシステム。
3. 前記板構成要素および前記ピン構成要素は、一体形成されている、請求項１に記載のシステム。
4. 前記板構成要素は、複数の骨ねじ開口を備えている、請求項１に記載のシステム。
5. 前記複数の骨ねじ開口は、前記板構成要素の前記腸骨部分内に少なくとも１つの骨ねじ開口を備えている、請求項４に記載のシステム。
6. 前記複数の骨ねじ開口は、前記板構成要素の前記仙骨部分内に少なくとも２つの骨ねじ開口を備えている、請求項４に記載のシステム。
7. 前記少なくとも２つの骨ねじ開口は、前記第２の開口を備えている、請求項６に記載のシステム。
8. 前記腸骨部分および前記仙骨部分は、それらの間に配置された１２０〜１６０度の角度を有する、請求項１に記載のシステム。
9. 腸骨、仙骨、および仙腸関節空間を固定し、それらの間の癒合を促進するための仙腸関節インプラントシステムであって、前記仙腸関節インプラントシステムは、
   腸骨部分と仙骨部分とを有している板であって、前記腸骨部分は、第１の開口を有し、前記仙骨部分は、第２の開口を有し、前記腸骨部分および前記仙骨部分は、それらの間に配置された９５〜１７５度の角度を有する、板と、
   前記板の前記腸骨部分の中に挿入される横方向ピンであって、前記横方向ピンは、前記第１の開口を通り、前記腸骨を通り、前記仙腸関節空間を横断し、前記仙骨の中への設置のために構成され、前記横方向ピンは、受け取り構成要素を備えている、横方向ピンと、
   前記板の前記仙骨部分の中に挿入される仙骨ねじであって、前記仙骨ねじは、前記第２の開口を通り、前記仙骨を通る設置のために構成され、前記仙骨ねじは、前記横方向ピンの前記受け取り構成要素の中に固定される、仙骨ねじと
   を備えている、仙腸関節インプラントシステム。
10. 前記横方向ピンの前記受け取り構成要素は、内部ねじ山を備えている、請求項９に記載の仙腸関節インプラントシステム。
11. 前記仙骨ねじは、前記横方向ピンの前記受け取り構成要素と係合する固定構成要素を備えている、請求項９に記載の仙腸関節インプラントシステム。
12. 前記仙骨ねじの前記固定構成要素は、ねじ山付き部分を備えている、請求項１１に記載の仙腸関節インプラントシステム。
13. 前記仙骨ねじの前記ねじ山付き部分は、前記仙骨ねじの遠位部分に近接して位置している、請求項１２に記載の仙腸関節インプラントシステム。
14. 前記横方向ピンは、第３の開口を備え、前記第３の開口は、骨成長誘発材料を受け取るように構成されている、請求項１１に記載の仙腸関節インプラントシステム。
15. 前記第３の開口は、前記骨成長誘発材料が前記第３の開口を通して前記仙腸関節空間に提供されることができるように、前記仙腸関節空間に隣接して配置されている、請求項１４に記載の仙腸関節インプラントシステム。
16. 腸骨、仙骨、および仙腸関節空間を備えている仙腸関節の固定および癒合の方法であって、前記方法は、
    前記仙腸関節を剥皮することと、
    前記腸骨を通し、前記仙腸関節を横断し、前記仙骨の中まで第１のチャネルをブローチ削りすることであって、前記第１のチャネルは、仙腸関節インプラントの横方向ピンを受け取るように構成されている、ことと、
    前記仙腸関節空間内に骨成長誘発材料を提供することと、
    前記仙骨の中に第２のチャネルを削孔することであって、前記第２のチャネルは、前記仙腸関節インプラントの仙骨ねじを受け取るように構成されている、ことと、
    前記仙腸関節空間を横断して前記仙腸関節インプラントの板を設置することであって、前記板は、仙骨部分と、腸骨部分とを備えている、ことと、
    前記板を通し、前記第１のチャネルを通して前記横方向ピンを挿入することと、
    前記板を通し、前記第２のチャネルを通して前記仙骨ねじを挿入することと
    を含む、方法。
17. 前記仙腸関節空間内に骨成長誘発材料を提供することは、前記仙腸関節インプラントの設置に先立つ、請求項１６に記載の方法。
18. 前記仙腸関節空間内に骨成長誘発材料を提供することは、前記仙腸関節インプラントの設置後である、請求項１６に記載の方法。
19. 前記仙腸関節空間内に骨成長誘発材料を提供することの一部は、前記仙腸関節インプラントの設置に先立ち、前記仙腸関節空間内に骨成長誘発材料を提供することの一部は、前記骨成長誘発材料の設置後である、請求項１６に記載の方法。
20. 前記横方向ピン内の開口を通して前記仙腸関節空間に前記骨成長誘発材料の少なくとも一部を提供する請求項１６に記載の方法。
21. 前記横方向ピンの受け取り構成要素内に前記仙骨ねじを挿入する請求項１６に記載の方法。
22. 前記板を設置することは、患者の仙骨の後面と同一平面で前記仙骨部分を設置することを含む、請求項１６に記載の方法。
23. 前記板を設置することは、患者の腸骨の後面と同一平面で前記腸骨部分を設置することを含む、請求項１６に記載の方法。
24. 前記仙骨部分と前記腸骨部分との間の角度は、９５度〜１７５度である、請求項１６に記載の方法。
25. 前記仙骨部分と前記腸骨部分との間の角度は、調節可能である、請求項１６に記載の方法。
26. 前記仙骨部分と前記腸骨部分との間の角度は、特定の患者の解剖学的構造に合致するように構成される、請求項１６に記載の方法。
27. 前記腸骨の中に第３のチャネルを削孔することであって、前記第３のチャネルは、前記仙腸関節インプラントの腸骨ねじを受け取るように構成されている、ことと、
    前記板を通し、前記第３のチャネルを通して前記腸骨ねじを挿入することと
    をさらに含む、請求項１６に記載の方法。

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