JP2019519894A - 中性接続の喪失の場合における照明ドライバの保護方法及びそのような保護を含む照明ドライバ - Google Patents

中性接続の喪失の場合における照明ドライバの保護方法及びそのような保護を含む照明ドライバ Download PDF

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Abstract

照明ドライバ600、800、900は、AC電源電圧15を受け取り、整流器630、830、930を用いて整流電圧を生成し、その整流電圧に応答して照明デバイス20に出力電流665を供給する。照明ドライバのサージ保護回路840、940は、整流器の出力間に接続されている電圧クランプデバイスMOV2と、整流器への入力における一時的電圧スパイクと照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するように構成されている微分器回路843/845/847/849,943/945/947/949とを含む。一時的電圧スパイクが検出される場合、電圧クランプデバイスが作動されて、その一時的電圧スパイクが終了するまで整流電圧をクランプする。中性の喪失が検出される場合、電圧クランプデバイスは、照明ドライバへのAC電源電圧の入力がオフにされるまで、動作不能状態にラッチされる。

Description

本発明は、概して、照明ユニット用の照明ドライバを対象とする。より詳細には、本明細書で開示される様々な発明的方法及び装置は、照明ドライバに対する中性線接続が喪失された場合に照明ドライバを保護する方法及びシステムに関する。
デジタル照明技術、すなわち、発光ダイオード(light-emitting diode;LED)などの半導体光源に基づく照明は、伝統的な蛍光灯、HID、及び白熱灯に対する実行可能な代替案を提供する。LEDの機能的利点及び利益としては、高いエネルギー変換及び光学効率、耐久性、低い動作コスト、並びに多くの他の点が挙げられる。LED技術の近年の進歩は、多くの用途において様々な照明効果を可能にする、効率的かつ堅牢なフルスペクトル照明源をもたらしている。これらの光源を具現化する器具のうちの一部は、例えば、米国特許第6,016,038号及び同第6,211,626号で詳細に論じられているように、異なる色、例えば、赤色、緑色、及び青色を生成することが可能な1つ以上のLED、並びに、様々な色及び色変化の照明効果を生じさせるために、それらのLEDの出力を独立して制御するためのプロセッサを含む、照明モジュールを特徴としている。
LED照明ユニット及びLED照明ドライバを含む、照明ユニット及び関連する照明ドライバに関する1つの一般的設備は、三相AC主電源を採用する。これらの設備では、設置担当者は、典型的には、最適な負荷分散を得るために、全ての相の負荷を可能な限り平衡させるように試みる。典型的には、三相線及び1つの中性線が、1つの回路遮断器に接続された器具まで敷設され、次いで、各照明ドライバに、それら三相のうちの1つが中性と共に接続されることにより、各照明ドライバは、その三相のうちの1つのAC電源電圧を受け取る。特に、一般的な三相AC主電源は、各相と中性線との間に、277Vの実効値(root mean square;RMS)電圧を有し、それらの相のうちの任意の2つの間に、480Vの実効値電圧を有する。
そのような三相システムでは、照明ドライバが通常の電圧よりも遥かに高い電圧に曝され得るような形で、中性線が(設置中又は設置後のいずれかに)偶発的に切断される可能性があり、その結果、照明ドライバ及び/又はその関連する照明デバイスの故障が生じる恐れがある。欧州特許第2 290 777号は、一時的なサージに対して電力供給ユニットを保護するための回路を開示しているが、サージ回路は、中性の喪失の状況には適合されていない。
中性線が切断されている状況が、図1及び図2によって示されている。図1は、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2が、通常動作時に、三相AC主電源の2つの異なる相によって給電される構成を示す。ここで、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2のそれぞれは、1つ以上の照明ユニット、例えばLED照明ユニットを駆動する。その場合、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2は、LED照明ドライバと称されてもよい。
特に、三相AC主電源は、三相線のそれぞれと中性端子110との間に、3つのAC電圧VPH1、VPH2、及びVPH3を供給する。例示的設備では、VPH1、VPH2、及びVPH3のRMS電圧のそれぞれは、公称で277Vである(ある程度の電力線の変動は典型的に見られる)。相1のVPH1は、第1の照明ドライバ100−1のライン電圧端子(ライン)と中性端子Nとの間の、AC電源電圧V1として供給され、相2のVPH2は、第2の照明ドライバ100−2のライン電圧端子(ライン)と中性端子Nとの間の、AC電源電圧V2として供給される。それゆえ、この例示的設備では、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2のそれぞれは、277VRMSの公称AC電源電圧を受け取る。
上述のように、一部の場合には、三相AC主電源の中性端子110又は中性線と、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2のそれぞれの中性端子との間の接続に、切断112が生じる。
図2は、2つの照明ドライバが、中性端子110に対する接続が喪失されている状況下で、三相AC主電源によって給電される構成を示す。この場合、三相AC主電源の2つの相である相1と相2の間の、480VのRMS電圧が、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2の2つのライン電圧端子間に現れる。
しかしながら、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2の、ライン電圧端子と中性端子Nとの間にそれぞれ印加される、個別電圧V1'及びV2'は、不定であり、理論的には、これらの個別電圧のうちの一方は、0V〜480VRMSの間のいずれか(V1'+V2'=480VRMS)となり得る。
更には、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2が、LED照明ドライバである特定の実施例では、各照明ドライバは、その照明ドライバの動作入力電圧範囲の全体にわたって、一定(又は、実質的に一定)の電流をLED負荷に供給する、「定電流」源として動作する出力段を有する。同様の状況は、LED照明ドライバの代わりの、蛍光灯バラスト又は電子的に安定化された高輝度放電(eHID)バラストの場合にも当てはまるであろう。LED照明ドライバは、典型的には、力率調整回路(power factor conditioning circuit;PFC)を含むため、当業者には理解されるように、その入力は、一定(又は、実質的に一定)の電力負荷を示す。負荷に供給される電力は、一定(又は、実質的に一定)であるため、そのような照明ドライバに供給される入力電圧が、その動作電圧範囲内で増大するにつれて、一定(又は、実質的に一定)の電力を維持するために、入力電流が減少する。すなわち、そのようなLED照明ドライバの入力インピーダンスの勾配は、起動後、通常動作の間は負である。
LED負荷を駆動する第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2が、図2に示されるように、中性線が切断された状態で接続されている場合、このことは、不安定な動作をもたらす結果となり、安定動作点を見つけ出すために、入力電圧V1'及びV2'が振動するか、又は通常動作範囲外に移動することを確実にし得る。例えば、入力電圧V1'及びV2'が合計で480VRMSとなる場合、それと同時に、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2に供給される入力電流は、(それらが直列に接続されているため)互いに等しいままである。一般に、第1の照明ドライバ100−1と第2の照明ドライバ100−2との入力インピーダンス特性の若干の差異に応じて、入力電圧V1'又はV2'のうちの一方は、実質的に277VMRSよりも大きくてもよく、他方は、実質的にこれより小さくてもよいことが予測され得る。典型的には、第1の照明ドライバ100−1及び第2の照明ドライバ100−2は、さほど良好に平衡することはなく、照明ドライバ100−1及び照明ドライバ100−2のうちの一方は、その入力端子間(すなわち、ライン入力端子と中性入力端子Nとの間)で480VRMSのほぼ全てを観測することになり、その一方で、照明ドライバ100−1及び照明ドライバ100−2のうちの他方は、その入力端子間で非常に小さい電圧を示すことになる。
更には、この不平衡は、2つの相の一方又は双方に2つ以上の照明ドライバが接続され、特に、一方の相に接続されているドライバ(例えば、照明ドライバ100−1、100−3、及び100−5)の数が、他方の相に接続されているドライバ(例えば、照明ドライバ100−2及び100−4)の数とは異なる、図3に示される構成300などの構成において、悪化される恐れがある。
そのような予期せぬ高電圧は、照明ドライバ、例えば、照明ドライバのサージ保護デバイス(surge protection device;SPD)、及び/又は、照明ドライバのプロセッサ若しくはコントローラ、及び/又は、照明ドライバによって駆動される1つ以上の照明ユニットに損傷を与える恐れがある。結果として、その照明ドライバが故障する恐れがある。
それゆえ、特に2つ以上のドライバが三相AC主電源の2つの異なる相に接続されている場合に、その三相AC主電源に対する中性接続が喪失された場合において、照明ドライバを、及び特に照明負荷に定電流を供給する照明ドライバを保護する方法が、当該技術分野において必要とされている。三相AC主電源に対する中性接続が喪失された場合に、そのような保護方法を採用する照明ドライバもまた、必要とされている。
本開示は、三相AC主電源に対する中性接続が喪失された場合に、照明ドライバを、及び特に照明負荷に定電流を供給する照明ドライバを保護するための、発明的方法及び装置を対象とする。
全般的に、一態様では、照明ドライバは、AC電源電圧を受け取るように構成された入力を有し、整流電圧を出力するように構成された出力を更に有する、整流器と、その整流電圧に応答して出力電流を供給するように構成されている、出力段と、サージ保護回路であって、整流器の出力間に接続されている電圧クランプデバイスと、整流器への入力における一時的電圧スパイクと照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別して、一時的電圧スパイクが検出される場合に、電圧クランプデバイスを作動させて、その一時的電圧スパイクが終了するまで整流電圧をクランプし、中性接続の喪失が検出される場合に、AC電源がオフにされるまで電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチするように構成された、微分器回路とを含む、サージ保護回路とを備える。
一部の実施形態では、微分器回路は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合を検出して、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合に、その整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過し続ける時間の長さに基づいて、整流器への入力における一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するように構成されている。
一部の実施形態では、微分器回路は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合を検出して、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することに応答して、その整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過したことを微分器回路が検出した時から、或る時間遅延が経過した後に、その整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過し続けるか否かを判定することによって、整流器への入力における一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するように構成されている。
一部の実施形態では、微分器回路は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合を検出するように構成された、高電圧検出器と、スイッチ制御構成と、ラッチと、タイミング回路とを含む。微分器回路は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出することに応答して、(1)スイッチ制御構成が、電圧クランプデバイスを作動させ、(2)タイミング回路が、所定の時間遅延が経過した後に、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出し続けるか否かを判定し、所定の時間遅延が経過した後に、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出し続ける場合に、ラッチが、AC電源がオフにされるまで、電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチし、所定の時間遅延が経過した後に、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過しないことを、高電圧検出器が検出する場合に、スイッチ制御構成が、電圧クランプデバイスを、整流器への入力における電圧が再び第1の電圧閾値を超過することを高電圧検出器が再び検出する場合には再び作動される待機状態となるように、作動停止させるように構成されている。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、請求項4の照明ドライバは、整流器の出力間で電圧クランプデバイスと直列に接続されている、スイッチを更に備え、スイッチ制御構成は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出する場合に、そのスイッチを閉じることによって、電圧クランプデバイスを作動させるように構成されている。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、ラッチは、AC電源がオフにされるまで、スイッチが開いたままであるようにラッチすることによって、電圧クランプデバイスを、AC電源がオフにされるまで動作不能状態にラッチする。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、スイッチは、シリコン制御整流器を含む。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、微分器回路は、ヒステリシス回路を含み、それにより、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出して、電圧クランプデバイスが作動された後に、整流器への入力における電圧が、第1の電圧閾値よりも低いヒステリシス電圧よりも大きいままである限り、スイッチ制御構成は、電圧クランプデバイスを作動させ続けることになる。
一部の実施形態では、照明ドライバは、DALI送受信機を更に備え、この照明ドライバは、微分器回路が、照明ドライバに対する中性接続の喪失を検出する場合に、照明ドライバが、そのDALI送受信機を介して、照明ドライバの外部に存在するDALIコントローラにDALIメッセージを通信するように構成されている。
一部の実施形態では、電圧クランプデバイスは、金属酸化物バリスタである。
別の態様では、方法は、照明ドライバの整流器の入力において、AC電源電圧を受け取るステップと、整流器の出力において、整流電圧を出力するステップと、この整流電圧に応答して、照明デバイスに出力電流を供給するステップと、整流器の出力間に電圧クランプデバイスを設けるステップと、整流器への入力における電圧が第1の閾値電圧よりも大きい場合を検出するステップと、整流器への入力における電圧が第1の閾値電圧よりも大きい場合に、整流器への入力における一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するステップと、一時的電圧スパイクが検出される場合に、電圧クランプデバイスを作動させて、その一時的電圧スパイクが終了するまで整流電圧をクランプするステップと、中性接続の喪失が検出される場合に、AC電源がオフにされるまで電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチするステップとを含む。
一部の実施形態では、本方法は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過し続ける時間の長さに基づいて、整流器への入力における一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するステップを更に含む。
一部の実施形態では、本方法は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過したことが検出された時から、或る時間遅延が経過した後に、その整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過し続けるか否かを判定することによって、整流器への入力における一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するステップを更に含む。
一部の実施形態では、本方法は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出することに応答して、スイッチ制御構成が、電圧クランプデバイスを作動させるステップと、タイミング回路が、所定の時間遅延が経過した後に、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出し続けるか否かを判定するステップと、所定の時間遅延が経過した後に、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過することを、高電圧検出器が検出し続ける場合に、AC電源がオフにされるまで、電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチするステップと、所定の時間遅延が経過した後に、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過しないことを、高電圧検出器が検出する場合に、電圧クランプデバイスを、整流器への入力における電圧が再び第1の電圧閾値を超過する場合には再び作動される待機状態となるように、作動停止させるステップとを更に含む。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、スイッチが、整流器の出力間で電圧クランプデバイスと直列に接続されており、本方法は、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合に、そのスイッチを閉じることによって、電圧クランプデバイスを作動させるステップを更に含む。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、AC電源がオフにされるまで、電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチするステップは、AC電源がオフにされるまで、スイッチが開いたままであるようにラッチするステップを含む。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、スイッチは、シリコン制御整流器を含む。
これらの実施形態の一部のバージョンでは、本方法は、整流器への入力における電圧が第1の閾値電圧よりも大きいことを検出した後に、整流器への入力における電圧が、第1の電圧閾値よりも低いヒステリシス電圧よりも大きいままである限り、電圧クランプデバイスを作動させ続けるステップを含む。
一部の実施形態では、本方法は、照明ドライバに対する中性接続の喪失を検出することに応答して、照明ドライバの外部に存在するDALIコントローラに、照明ドライバからDALIメッセージを通信するステップを更に含む。
一部の実施形態では、電圧クランプデバイスは、金属酸化物バリスタである。
本開示の目的に関して本明細書で使用されるとき、用語「LED」は、任意の電界発光ダイオード、あるいは、電気信号に応答して放射線を生成することが可能な、他のタイプのキャリア注入/接合ベースのシステムを含むように理解されるべきである。それゆえ、LEDという用語は、限定するものではないが、電流に応答して光を放出する様々な半導体ベースの構造体、発光ポリマー、有機発光ダイオード(organic light emitting diode;OLED)、電界発光ストリップなどを含む。特に、LEDという用語は、赤外スペクトル、紫外スペクトル、及び(一般に、約400ナノメートル〜約700ナノメートルの放射波長を含む)可視スペクトルの様々な部分のうちの1つ以上で放射線を生成するように構成されてもよい、(半導体ダイオード及び有機発光ダイオードを含めた)全てのタイプの発光ダイオードを指す。LEDの一部の例としては、限定するものではないが、(以下で更に論じられる)様々なタイプの赤外LED、紫外LED、赤色LED、青色LED、緑色LED、黄色LED、アンバーLED、橙色LED、及び白色LEDが挙げられる。また、LEDは、所与のスペクトルに関する様々な帯域幅(例えば、半値全幅、すなわちFWHM)(例えば、狭帯域幅、広帯域幅)と、所与の一般的色分類内の様々な主波長とを有する放射線を生成するように、構成及び/又は制御されてもよい点も理解されたい。
例えば、本質的に白色光を生成するように構成されているLED(例えば、白色LED)の一実装形態は、それぞれが異なる電界発光スペクトルを放出する、いくつものダイを含んでもよく、それらのスペクトルは組み合わされて、実質的な白色光を形成するように混合する。別の実装形態では、白色光LEDは、第1のスペクトルを有する電界発光を、異なる第2のスペクトルに変換する、蛍光体材料に関連付けられてもよい。この実装形態の一実施例では、比較的短い波長及び狭帯域スペクトルを有する電界発光が、蛍光体材料を「ポンピング」すると、その蛍光体材料が、やや広いスペクトルを有する、より長い波長の放射線を放射する。
また、LEDという用語は、LEDの物理的及び/又は電気的パッケージのタイプを制限しない点も理解されたい。例えば、上述のように、LEDは、それぞれが異なる放射線スペクトルを放出するように構成された(例えば、個別に制御可能であってもよく、又は制御可能でなくてもよい)複数のダイを有する、単一の発光デバイスを指してもよい。また、LEDは、そのLED(例えば、何らかのタイプの白色LED)の一体部分として見なされる、蛍光体に関連付けられてもよい。一般に、LEDという用語は、パッケージ化LED、非パッケージ化LED、表面実装LED、チップオンボードLED、T型パッケージ実装LED、放射状パッケージLED、電力パッケージLED、何らかのタイプの収容部及び/又は光学要素(例えば、拡散レンズ)を含むLEDなどを指してもよい。
用語「光源」は、限定するものではないが、(上記で定義されたような1つ以上のLEDを含む)LED光源、白熱光源(例えば、フィラメントランプ、ハロゲンランプ)、蛍光源、燐光源、高輝度放電源(例えば、ナトリウム蒸気ランプ、水銀蒸気ランプ、及び金属ハロゲン化物ランプ)、レーザ、他のタイプのエレクトロルミネセンス源、熱ルミネセンス源(例えば、火炎)、キャンドルルミネセンス源(例えば、ガスマントル、炭素アーク放射源)、フォトルミネセンス源(例えば、ガス状放電源)、電子飽和を使用するカソードルミネセンス源、ガルバノルミネセンス源、結晶ルミネセンス源、キネルミネセンス源、サーモルミネセンス源、トリボルミネセンス源、ソノルミネセンス源、放射ルミネセンス源、及びルミネセンスポリマーを含めた、様々な放射源のうちの任意の1つ以上を指すことを理解されたい。
所与の光源は、可視スペクトル内、可視スペクトル外、又は双方の組み合わせの電磁放射を生成するように構成されてもよい。それゆえ、用語「光」及び用語「放射線」は、本明細書では互換的に使用される。更には、光源は、一体化構成要素として、1つ以上のフィルタ(例えば、カラーフィルタ)、レンズ、又は他の光学構成要素を含み得る。また、光源は、限定するものではないが、指標、表示、及び/又は照明を含めた、様々な用途に関して構成されてもよい点も理解されたい。「照明源」は、内部空間又は外部空間を効果的に照明するための十分な強度を有する放射線を生成するように、特に構成されている光源である。この文脈では、「十分な強度」とは、アンビエント照明(すなわち、間接的に知覚され得る光であって、例えば、全体的又は部分的に、知覚される前に様々な介在表面のうちの1つ以上から反射され得る光)を供給するために十分な、空間又は環境内で生成される可視スペクトルにおける放射力を指す(多くの場合、放射力又は「光束」の点から、光源からの全ての方向での全光出力を表すために、単位「ルーメン」が採用される)。
用語「照明ユニット」は、本明細書では、同じタイプ又は異なるタイプの1つ以上の光源を含む装置を指すために使用される。所与の照明ユニットは、光源に関する様々な取り付け構成、エンクロージャ/ハウジングの様々な構成及び形状、並びに/又は電気的接続及び機械的接続の様々な構成のうちの、任意の1つを有し得る。更には、所与の照明ユニットは、オプションとして、光源の動作に関連する様々な他の構成要素(例えば、制御回路)に関連付けられて(例えば、含んで、結合されて、及び/又は一体にパッケージ化されて)もよい。「LED照明ユニット」とは、上述のような1つ以上のLED光源を、単独で、又は他の非LED光源と組み合わせて含む、照明ユニットを指す。
用語「コントローラ」は、本明細書では全般的に、1つ以上の光源の操作に関連する、様々な装置を説明するために使用される。コントローラは、本明細書で論じられる様々な機能を実行するように、数多くの方式で(例えば、専用ハードウェアなどを使用して)実装されることができる。「プロセッサ」は、本明細書で論じられる様々な機能を実行するように、ソフトウェア(例えば、マイクロコード)を使用してプログラムされてもよい、1つ以上のマイクロプロセッサを採用する、コントローラの一例である。コントローラは、プロセッサを採用して、又はプロセッサを採用せずに実装されてもよく、また、一部の機能を実行するための専用ハードウェアと他の機能を実行するためのプロセッサ(例えば、1つ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ、及び関連回路)との組み合わせとして実装されてもよい。本開示の様々な実施形態で採用されてもよいコントローラ構成要素の例としては、限定するものではないが、従来のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit;ASIC)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array;FPGA)が挙げられる。
様々な実装形態では、プロセッサ又はコントローラは、1つ以上の記憶媒体(本明細書では「メモリ」と総称される、例えば、RAM、PROM、EPROM、EEPROM、及びFLASHメモリなどの、揮発性及び不揮発性のコンピュータメモリ、フロッピーディスク、コンパクトディスク、光ディスク、磁気テープなど)に関連付けられてもよい。一部の実装形態では、これらの記憶媒体は、1つ以上のプロセッサ及び/又はコントローラ上で実行されると、本明細書で論じられる機能の少なくとも一部を実行する、1つ以上のプログラムでエンコードされてもよい。様々な記憶媒体は、プロセッサ又はコントローラ内に固定されてもよく、あるいは、それらの記憶媒体上に記憶されている1つ以上のプログラムが、本明細書で論じられる本発明の様々な態様を実施するために、プロセッサ又はコントローラ内にロードされることができるように、可搬性であってもよい。用語「プログラム」又は用語「コンピュータプログラム」は、本明細書では、1つ以上のプロセッサ又はコントローラをプログラムするために採用されることが可能な、任意のタイプのコンピュータコード(例えば、ソフトウェア又はマイクロコード)を指すように、一般的な意味で使用される。
上述の概念と、以下でより詳細に論じられる追加的概念との全ての組み合わせは(そのような概念が互いに矛盾しないという条件下で)、本明細書で開示される発明の主題の一部であると想到される点を理解されたい。特に、本開示の最後に現れる特許請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書で開示される発明の主題の一部であると想到される。また、参照により組み込まれるいずれかの開示にもまた現れ得る、本明細書で明示的に採用されている用語は、本明細書で開示される特定の概念と最も一致する意味が与えられるべきであることも理解されたい。
図面中、同様の参照文字は、一般に、異なる図の全体にわたって同じ部分を指す。また、これらの図面は、必ずしも正しい縮尺ではなく、その代わりに、全般的に、本発明の原理を例示することに重点が置かれている。
2つの照明ドライバが、通常動作時に、三相AC主電源の2つの異なる相によって給電される構成を示す。 2つの照明ドライバが、中性端子に対する接続が喪失されている場合に、三相AC主電源の2つの異なる相によって給電される構成を示す。 複数の照明ドライバが、中性端子に対する接続が喪失されている場合に、三相AC主電源の2つの異なる相のそれぞれによって給電される構成を示す。 照明ドライバの例示的実施形態の一部分の概略図を示す。 照明ドライバの別の例示的実施形態の一部分のハイブリッド図を示す。 中性接続の喪失を検出して応答することが可能な、照明ドライバの例示的実施形態を示す。 中性接続の喪失を検出して応答するステップを含む、照明ドライバの動作方法のフロー図を示す。 中性接続の喪失を検出して応答することが可能な、照明ドライバの例示的実施形態の一部分のハイブリッド図を示す。 中性接続の喪失を検出して応答することが可能な、照明ドライバの例示的実施形態の一部分の概略図を示す。 中性接続の喪失を検出して応答するステップを含む、照明ドライバの動作方法の例示的実施形態のフロー図を示す。
2つ以上のLED照明ドライバが、三相AC主電源の2つの異なる相に接続され、中性線が切断されている場合、このことは、典型的には、各LED照明ドライバへの入力電圧が不定となる、不安定な動作をもたらす結果となる。このことは、LED照明ドライバに損傷を与えて故障を引き起こす恐れがある、過電圧条件をもたらし得る。
より一般的には、本発明者らは、照明ドライバに対する中性接続の喪失を感知又は検出して、その照明ドライバに対する永久的な損傷を防ぐための保護措置を講じることが可能な、照明ドライバを提供することが有益であることを、認識及び理解している。より具体的には、本発明者らは、照明ドライバへの入力における一時的電圧スパイクによる、高電圧又は過電圧条件と、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別又は識別して、これらの状況のそれぞれに対して適切な保護措置を講じることが可能な、照明ドライバを提供することが有益であることを認識している。
上記に鑑みて、本発明の様々な実施形態及び実装形態は、LED照明デバイスなどの照明デバイスを駆動する電力を供給するための照明ドライバに関する、発明的方法及び装置であって、その照明ドライバに対する中性接続が喪失された場合に、その照明ドライバに対する永久的な損傷を防ぐことが可能な、発明的方法及び装置を対象とする。
一部の照明ドライバにおいて、その照明ドライバに対する中性接続が喪失された場合に生じ得る問題が、ここで図4及び図5に関連して、より詳細に説明される。
図4は、照明ドライバ400の例示的実施形態の一部分の概略図を示す。照明ドライバ400は、図1の照明ドライバ100−1及び照明ドライバ100−2と同様に、AC電源電圧を受け取るための、ライン電圧端子(L)及び中性端子(N)を含む。照明ドライバ400はまた、第1のサージ保護回路(surge protection circuit;SPC)410、電磁干渉(electromagnetic interference;EMI)フィルタ420、整流器430、及び第2のサージ保護回路(SPC)440を含む。保護アース接地への安全接続もまた示されている。簡略化のために、コントローラ及び出力段などの、照明ドライバ400の他の構成要素は、図4には示されない。一部の実施形態では、照明ドライバ400は、1つ以上の発光ダイオード(LED)光源を駆動するために、電流を供給してもよい。その場合、照明ドライバ400は、LED照明ドライバと称されてもよい。
第1のSPC410は、金属酸化物バリスタ(metal oxide varistor;MOV)などの電圧クランプデバイス(例えば、MOV1)を含み、例えば、照明ドライバ400の入力における(例えば、雷からの)一時的電圧スパイクによる損傷から、照明ドライバ400を保護するための、照明ドライバ400に対するサージ保護を提供する。
EMIフィルタ420は、照明ドライバ400によって生成され得るEMIが、L端子及びN端子を介してAC電源線に伝達されることがないように、フィルタリングする。
通常動作時には、整流器430は、受け取ったAC電源電圧を整流して、図4に示されるVDC+及びVDC−で指定されている線を介して、照明ドライバ400の他の回路に、整流(DC)電圧を供給する。
第2のSPC440は、整流器430の出力間でサイリスタ又はSIDACと直列に接続されている、第2の電圧クランプデバイスMOV2を含んでもよく、例えば、整流器430の入力における(例えば、雷からの)一時的電圧スパイクによる損傷から、照明ドライバ400の構成要素を保護するための、整流器430によって供給される照明ドライバ400の回路に対する更なるサージ保護を提供する。
例示的実施形態では、通常、照明ドライバ400は、三相AC主電源の1つの相としての、277VRMSの公称AC電源電圧を受け取る。その場合、一部の実施形態では、MOV1は、例えば雷による一時的電圧スパイクからの、照明ドライバ400に対する保護を提供するために、420VRMSのクランプ電圧で定格されてもよい。その一方で、MOV2は、より低い定格電圧を有する、整流器430の出力における回路内のMOSFET及びダイオードなどのデバイスを保護するために、230VRMSなどの、より低いクランプ電圧を有するように選択されてもよい。更には、MOV2は、直列サイリスタ又はSIDACがトリガされる場合にのみ導通する。その場合、一部の実施形態では、照明ドライバ400は、6KVの雷サージ定格を有してもよい。
公称AC電源電圧が277VRMSであり、中性端子Nが、三相AC主電源の中性端子から切断される場合には、照明ドライバ400のL端子とN端子との間の電圧は、480VRMSにまで上昇し得る。MOV1が、420VRMSで定格されている場合には、中性接続が喪失された場合に受け取られる480VRMSを耐え抜くことになる。入力電圧が480VRMSの場合、整流器430によって出力される整流電圧は、MOV2をトリガすることになる678Vである。それが発生した場合、MOV2は、中性接続が喪失された場合のような長期間にわたるそのような高電圧を処理するように設計されていないため、損傷を受ける恐れがある。
図5は、照明ドライバ500の別の例示的実施形態の一部分のハイブリッド図を示す。照明ドライバ500は、照明ドライバ400と同様であるため、それらの相違点のみが説明される。
照明ドライバ500では、第2のSPC540は、スイッチ式電圧クランプデバイス541、高電圧検出器543、及びスイッチ制御構成545を含む。スイッチ式電圧クランプデバイス541は、整流器430の出力間でスイッチSWと直列に接続されている、電圧クランプデバイス(例えば、MOV2)を含む。高電圧検出器543は、整流器430によって出力される整流電圧を検出し、それに応答して、直列スイッチSWを制御するスイッチ制御構成545に、検出信号を供給する。
照明ドライバ500では、MOV1は、420Vのクランプ電圧で定格されてもよく、MOV2は、遥かに低いクランプ電圧(例えば、230V)を有してもよい。スイッチ制御構成545は、整流器430によって出力された整流電圧が540Vに達していることを、電圧検出器543が検出すると、直列スイッチSWをオンにしてもよい。その時点で、この整流電圧出力は、MOV2によってクランプされて、整流器430の出力における回路内のデバイス(例えば、MOSFET及び/又はダイオード)の定格電圧よりも低い電圧(例えば、540V)となることにより、それらのデバイスを保護する。
照明ドライバ500に対する中性接続が喪失された場合には、上記で説明されたように、照明ドライバ500のL端子とN端子との間に、480VRMSが印加される。その場合、MOV1は、その480VRMS入力電圧を耐え抜くために、より高いクランプ電圧(例えば、420VRMS)で定格される必要がある。しかしながら、より高いクランプ電圧を有する部分を使用する、この「解決策」は、MOV2に関しては十分なものではなく、これは、MOV2に関するクランプ電圧、及び、スイッチ制御構成545に直列スイッチSWをオンにさせる、電圧検出器543によって検出される閾値電圧の双方が、整流器430の出力における回路内のデバイス(例えば、MOSFET及びダイオード)の定格電圧よりも(それらのデバイスを保護するために)低くなければならないためである。そのため、MOV2は、照明ドライバ500に対する中性接続が喪失された場合に、オンにされることになり、結果として、損傷を受ける恐れがある。
そのため、中性接続の喪失を検出して応答することが可能な、照明ドライバを提供することが望ましいと考えられる。特に、その入力における一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別して、これらの状況のそれぞれに対して適切な保護措置を講じることが可能な、照明ドライバを提供することが望ましいであろう。
図6は、中性接続の喪失を検出して応答することが可能な、照明ドライバの例示的実施形態を示す。特に、図6は、LED負荷20を駆動するように構成されたLED照明ドライバ600であって、その入力における一時的電圧スパイクと、照明ドライバ600に対する中性接続の喪失とを区別して、これらの状況のそれぞれに対して適切な保護措置を講じるように構成されている、LED照明ドライバ600の例示的実施形態を示す。
一実施形態によれば、LED照明ドライバ600は、図1の照明ドライバ100−1及び照明ドライバ100−2と同様に、AC電源電圧を受け取るための、ライン電圧端子及び中性端子を含む、一対のAC電源接続端子602を有する。LED照明ドライバ600はまた、第1のサージ保護回路(SPC)610、電磁干渉(EMI)フィルタ620、整流器630、第2のサージ保護回路(SPC)640、力率補正回路(PFC)段645、バッファコンデンサ650、出力段660、コントローラ670(マイクロプロセッサを含み得るもの)、オプションのデジタル照明インタフェース(digital lighting interface;DALI)送受信機680、及び低電圧(low voltage;LV)源690も含む。
LEDドライバ600は、出力段660から出力電流665を供給することによって、1つ以上のLED光源を含み得る、LED負荷10を備える照明ユニットを駆動する。DALI送受信機680は、線対685を介してDALIネットワーク(図示せず)に接続されてもよく、それにより、LED照明ドライバ600は、そのDALIネットワークの1つ以上の他のDALIデバイス(例えば、DALIコントローラ)と、DALIメッセージを交換してもよい。一部の実施形態では、DALI送受信機680は、省略されてもよい。コントローラ670は、センサ(例えば、図6には示されていないサンプリング抵抗器)から、整流器630の入力における感知電圧若しくは検出電圧622、及び/又は、整流器630の出力における感知電圧若しくは検出電圧632を受信するように接続されてもよく、出力段660の動作を制御するための制御信号674を供給するように更に接続され、出力段660によってLED負荷20に供給される出力電流665を感知してもよい。コントローラ670はまた、オプションとして、PFC段640をオン及びオフにするための、制御信号676も供給する。一部の実施形態では、制御信号676は、省略されてもよい。
LED照明ドライバ600は、照明ドライバへの入力における一時的電圧スパイクによる、高電圧又は過電圧条件と、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別又は識別して、これらの状況のそれぞれに対して適切な保護措置を講じることが可能な、LED照明ドライバの一実施形態のみを表している点を理解されたい。他の実施形態では、DALI送受信機680などの、図6に示される要素のうちの1つ以上が省略されてもよく、及び/又は、図6に示されていない追加的要素が存在してもよい。
動作時には、LED照明ドライバ600は、AC電源接続端子602において、AC電源電圧15、典型的には正弦波形を受け取り、それに応答して、LED負荷20に電力を供給する。より具体的には、AC電源接続端子602が、AC電源電圧15を受け取り、整流器630が、AC電源電圧15を整流して、整流電圧672を出力し、整流器と出力段との間に接続されている、PFC段645が、整流電圧672を受け取って、出力段660に電力を供給し、出力段が、出力電流665をLED負荷20に供給する。通常動作時には、出力段660は、コントローラ670の制御下で、一定(又は、実質的に一定)の出力電流665をLED負荷20に供給するための、定電流源として機能してもよい。
PFC645、バッファコンデンサ650、出力段660、及び低電圧(LV)源690の構造及び動作は周知であり、簡潔性のために、ここでは詳細には説明されない。第1のサージ保護回路(SPC)610の構造及び動作は、図4及び図5に関連して上述された第1のSPC410と同じであってもよいため、その説明は繰り返されない。
中性接続の喪失条件が発生したことを検出することに応答して、LED照明ドライバ600は、保護措置を講じてもよい。特に、LED照明ドライバ600は、電圧クランプデバイスに対する損傷を防ぐために、LED照明ドライバ600が(例えば、照明ドライバに供給されるAC電源入力の電源を再投入することによって)リセットされるまで、第2のSPC640の電圧クランプデバイスを動作不能にしてもよい。有利には、LED照明ドライバ600は、整流器630への入力における電圧が第1の閾値電圧よりも大きい場合を検出してもよく、その整流器630への入力における電圧が第1の閾値電圧よりも大きい場合に、一時的電圧スパイクと、LED照明ドライバ600に対する中性接続の喪失とを区別してもよい。一時的電圧スパイクが検出される場合、LED照明ドライバ600は、SPC640内の電圧クランプデバイスを作動させて、その一時的電圧スパイクが終了するまで整流電圧をクランプしてもよい。中性接続の喪失が検出される場合、LED照明ドライバ600は、LED照明ドライバ600へのAC電源入力電圧又は電力がオフにされて、LED照明ドライバ600をリセットするまで(すなわち、LED照明ドライバ600に対して中性接続が回復又は再接続され得るように、照明ドライバへのAC電源電圧の入力がオフにされるまで)、電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチしてもよい。様々な実施形態では、LED照明ドライバ600は、いくつかの方法のうちの1つによって、例えば、外部スイッチ(例えば、壁スイッチ又は回路遮断器)を介して、LED照明ドライバ600へのAC電源入力電圧又は電力をオフにして再びオンに戻すように、電源を再投入するか又は切り替えることによって、LED照明ドライバ600上の手動リセットボタン又はスイッチを押すことによって、外部コントローラから(例えば、DALI送受信機680を介して)リセットコマンドを受信することなどによって、リセットされてもよい。
一部の実施形態では、中性接続の喪失条件が発生したことを検出することに応答して、LED照明ドライバ600は、DALI送受信機680に、DALIネットワークを介して外部DALIコントローラに過電圧メッセージを通信させてもよい。
LED照明ドライバ600の例示的実施形態の更なる詳細、並びに、中性接続の喪失条件が発生したことを検出するための、及び一時的電圧スパイクとLED照明ドライバ600に対する中性接続の喪失とを識別又は区別するための、そのLED照明ドライバの例示的動作の更なる詳細が、ここで図7〜図10に関連して説明される。
図7は、中性接続の喪失を検出して応答するステップを含む、照明ドライバ(例えば、LED照明ドライバ600)の動作方法700のフロー図を示す。
動作710で、照明ドライバは、その入力において、AC電源電圧を受け取る。このAC電源電圧は、照明ドライバの整流器に供給される。
動作720で、照明ドライバは、受け取ったAC電源電圧を整流して、整流電圧を出力する。
ここで、図7に示される1つ以上の動作は、互いに並行して実施されてもよく、また実際に並行して実施される、連続動作であることが、当業者によって理解されるべきである点に留意されたい。例えば、AC電源接続端子は、AC電源電圧を継続的に受け取ってもよく、その間に、整流器は、受け取ったAC電源電圧を継続的に整流して、その整流電圧を出力する、などである。
動作730で、整流器への入力における電圧VINが検出され、第1の閾値電圧VTHと比較される。有利には、第1の閾値電圧VTHは、整流電圧が、整流器の出力における回路内のデバイス(例えば、MOSFET及びダイオード)の定格電圧よりも低くなることを保証するレベルに設定されることにより、それらのデバイスを保護する。
IN≦VTH1である場合には、照明ドライバは、動作710及び動作720で、AC電源電圧を受け取り続け、その受け取ったAC電源電圧を整流して整流電圧を出力し続ける。
しかしながら、VIN>VTH1である場合には、本方法は動作740に進み、照明ドライバは、例えば雷による、整流器への入力における電圧VINの一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを識別又は区別する。
一般に、中性接続の喪失の場合には、半周期ごとに、整流器への入力における電圧VINの高い電圧レベル(プラス又はマイナス)が存在するが、雷サージは、中性接続の喪失よりも遥かに短い時間にわたって持続し、入力電圧の半周期ごとよりも遥かに低い頻度で発生する、非常に短い一時的事象であるという点で、雷サージの場合と中性接続の喪失の場合とでは、有意な差異が存在する。照明ドライバは、それら2つの事象を区別又は識別して、各事象に対して適切な保護措置を講じるために、この差異を利用してもよい。したがって、一部の実施形態では、照明ドライバは、整流器への入力における電圧VINが第1の電圧閾値VTH1を超過し続ける時間の長さに基づいて、整流器への入力における電圧VINの一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別してもよい。
特に、一部の実施形態では、照明ドライバは、整流器への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過したことが検出された時から、時間遅延TTHが経過した後に、その整流器への入力における電圧VINが第1の電圧閾値VTH1を超過し続けるか否かを判定することによって、整流器への入力における電圧VINの一時的電圧スパイクと、照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別する。
(例えば、雷からの)一時的電圧スパイクが、動作740で検出されると、本方法は動作750に進み、照明ドライバは、その一時的電圧スパイクが過ぎ去るまで整流器の出力における電圧クランプデバイスを作動させる。次いで、動作760で、電圧クランプデバイスが作動停止され、照明ドライバは、動作710及び動作720で、AC電源電圧を受け取り続け、その受け取ったAC電源電圧を整流して整流電圧を出力し続ける。
その一方で、照明ドライバに対する中性接続の喪失が、動作740で検出されると、本方法は動作770に進み、照明ドライバは、上述のように、AC電源がオフにされるまで、整流器の出力における電圧クランプデバイスを動作不能となるようにラッチする。このことは、電圧クランプデバイスを損傷から保護し、照明ドライバの残りの回路は、中性の喪失の場合における最大入力電圧レベル(例えば、480VRMS)を耐え抜くことができる。
図8は、中性接続の喪失を検出して応答することが可能な、照明ドライバ800の例示的実施形態の一部分のハイブリッド図を示す。
照明ドライバ800は、上述の照明ドライバ100−1、100−2、400、500、及び600と同様に、AC電源電圧を受け取るための、ライン電圧端子(L)及び中性端子(N)を含む。照明ドライバ800はまた、第1のサージ保護回路(SPC)410、電磁干渉(EMI)フィルタ820、整流器830、及び第2のサージ保護回路(SPC)840も含む。
照明ドライバ800は、LED照明ドライバ600の一実施形態であってもよく、第2のSPC840は、LED照明ドライバ600の第2のSPC640の一実施形態である。簡略化のために、コントローラ、出力段、PFC回路などの、図6に示される照明ドライバ800の他の構成要素は、図8には示されない。一部の実施形態では、照明ドライバ800は、1つ以上の発光ダイオード(LED)光源を駆動するために、電流を供給してもよい。その場合、照明ドライバ800は、LED照明ドライバと称されてもよい。
第1のSPC810は、金属酸化物バリスタ(MOV)などの電圧クランプデバイス(例えば、MOV1)を含み、例えば、LED照明ドライバ800の入力における(例えば、雷からの)一時的電圧スパイクによる損傷から、照明ドライバ800を保護するための、LED照明ドライバ800に対するサージ保護を提供する。一部の実施形態では、MOV1は、420VRMSのクランプ電圧を有するように定格されてもよい。
EMIフィルタ820は、照明ドライバ800によって生成され得るEMIが、L端子及びN端子を介してAC電源線に伝達されることがないように、フィルタリングする。
通常動作時には、LED照明ドライバ800は、三相AC主電源の1つの相としてのAC電源電圧を、入力端子L及び入力端子Nで受け取り、それに応答して、整流器830は、受け取ったAC電源電圧を整流して、図8に示されるVDC+及びVDC−で指定されている線を介して、LED照明ドライバ800の他の回路(例えば、PFC回路、出力段など)に、整流(DC)電圧を供給する。
第2のSPC840は、スイッチ式電圧クランプデバイス841、高電圧検出器843、スイッチ制御構成845、タイミング回路847、及びラッチ849を含む。
スイッチ式電圧クランプデバイス841は、整流器830の出力間でスイッチSWと直列に接続されている、電圧クランプデバイス(例えば、MOV2)を含む。
一般に、高電圧検出器843、スイッチ制御構成845、タイミング回路847、及びラッチ849は、微分器回路を構成すると見なされてもよく、この微分器回路は、以下でより詳細に説明されるように、整流器830への入力における一時的電圧スパイクと、LED照明ドライバ800に対する中性接続の喪失とを区別して、一時的電圧スパイクが検出される場合に、直列スイッチSWをオンにすることによって電圧クランプデバイスMOV2を作動させて、その一時的電圧スパイクが終了するまで整流電圧をクランプし、中性接続の喪失が検出される場合に、LED照明ドライバ800へのAC電源入力がオフにされるまで、直列スイッチSWをオフにラッチすることによって、電圧クランプデバイスMOV2を動作不能にするように構成されている。
LED照明ドライバ800は、例えば、ドライバに対する中性接続の喪失を検出して、そのドライバに対する中性接続の喪失と、雷による一時的電圧スパイクとを識別又は区別するために、照明ドライバ500の場合に存在する、いくつかの問題に対処する。
例えば、照明ドライバ500では、MOV2がトリガされると、VDC+とVDC−との間の整流電圧は、MOV2によってクランプされ、その整流電圧は、高電圧検出器543の閾値よりも低い電圧レベルとなり得る。整流電圧がクランプされた後であっても、高電圧が継続的に検出されることを保証するために、LED照明ドライバ800では、高電圧検出器843はヒステリシス回路を含み、それにより、高電圧検出器843が、整流器830への入力における電圧が第1の電圧閾値を超過していることを検出した後に、その電圧が、第1の電圧閾値よりも低い特定のヒステリシス電圧(例えば、MOV2のクランプ電圧よりも低いレベル)よりも大きいままである限り、スイッチ制御構成845は、直列スイッチSWがオンとなるように維持し続けることにより、電圧クランプデバイスMOV2を作動させ続けることになる。
また、照明ドライバ500では、VDC+とVDC−との間に高電圧が存在する場合、第2のSPC540に続く段(すなわち、PFC段)もオフにされることになる。それゆえ、高電圧が、整流器530の出力間で維持され、一時的電圧スパイクと照明ドライバに対する中性接続の喪失との区別を妨げることになる。対照的に、照明ドライバ800では、高電圧検出器843は、ダイオードD9及びダイオードD10を介して、整流器830の入力におけるAC電圧を検出する。
したがって、LED照明ドライバ800に対する中性からの接続の喪失の場合には、高電圧検出器843は、整流器830への入力電圧VINが、そのAC電圧の半周期ごとに(正のピーク及び負のピークで)閾値電圧VTH1よりも大きいことを検出し続けることになる。対照的に、雷による一時的電圧スパイクの場合には、例えば、整流器830への入力電圧VINが閾値電圧VTH1よりも大きいことを、高電圧検出器843が最初に検出した半周期後に、その高電圧は、もはや存在することがない。したがって、タイミング回路847は、整流器830への入力電圧VINが閾値電圧VTH1よりも大きいことを、高電圧検出器843が最初に検出した時からの、時間遅延Tを測定するように設定されてもよい。高電圧検出器843を含む微分器回路が、時間遅延閾値TTHが経過した後に、整流器830への入力電圧VINが閾値電圧VTH1よりも大きいことを、もはや検出しない場合には、その微分器回路は、一時的電圧スパイクが発生したと判定し、スイッチ制御構成845は、直列スイッチSWをオフにして、次の過電圧検出(例えば、次の雷サージ)が発生するまで、電圧クランプデバイスMOV2を作動停止させる。その一方で、高電圧検出器843を含む微分器回路が、時間遅延閾値TTHが経過した後に、整流器830への入力電圧VINが閾値電圧VTH1よりも大きいことを検出し続ける場合には、その微分器回路は、LED照明ドライバ800に対する中性接続の喪失が発生したと判定し、ラッチ849は、中性線が照明ドライバ800に再接続され得るように、例えば壁スイッチ又は回路遮断器を介して、照明ドライバ800へのAC電源電圧の入力がオフにされるまで、直列スイッチSWをオフにラッチすることによって、電圧クランプデバイスMOV2を動作不能にする。
一部の実施形態では、時間遅延閾値TTHは、AC電源電圧の半周期よりも長く(例えば、約8.33ミリ秒よりも長く)てもよい。一部の実施形態では、時間遅延閾値TTHは、AC電源電圧の1回の全周期よりも短く(例えば、約16.67ミリ秒よりも短く)てもよい。
より具体的には、高電圧検出器843、スイッチ制御構成845、タイミング回路847、及びラッチ849を含む、LED照明ドライバ800の微分器回路は、整流器830への入力における電圧VINが第1の電圧閾値VTH1を超過することを、高電圧検出器843が検出することに応答して、(1)スイッチ制御構成845が、直列スイッチSWをオンにすることによって、電圧クランプデバイスMOVを作動させ、(2)タイミング回路847が、所定の時間遅延TTHが経過した後に、整流器830への入力における電圧VINが第1の電圧閾値VTH1を超過することを、高電圧検出器843が検出し続けるか否かを判定するように構成されている。所定の時間遅延TTHが経過した後に、整流器830への入力における電圧VINが第1の電圧閾値VTH1を超過することを、高電圧検出器843が検出し続ける場合、ラッチ849は、AC電源がオフにされるまで、直列スイッチSWをオフにラッチすることによって、電圧クランプデバイスMOV2を動作不能にする。その一方で、所定の時間遅延TTHが経過した後に、整流器830への入力における電圧VINが第1の電圧閾値VTH1を超過しないことを、高電圧検出器843が検出する場合、スイッチ制御構成845は、電圧クランプデバイスを、整流器830への入力における電圧VINが再び第1の電圧閾値VTH1を超過することを高電圧検出器843が再び検出する場合には再び作動される待機状態となるように、作動停止させる。
図9は、中性接続の喪失を検出して応答することが可能な、照明ドライバ900の例示的実施形態の一部分の概略図を示す。照明ドライバ900は、LED照明ドライバ600の一実施形態であってもよく、第2のSPC940は、LED照明ドライバ600の第2のSPC640の一実施形態である。また、照明ドライバ900は、LED照明ドライバ800の一実施形態であってもよく、第2のSPC940は、LED照明ドライバ800の第2のSPC840の一実施形態である。簡略化のために、コントローラ、出力段、PFC回路などの、図6に示される照明ドライバ900の他の構成要素は、図9には示されない。一部の実施形態では、照明ドライバ900は、1つ以上の発光ダイオード(LED)光源を駆動するために、電流を供給してもよい。その場合、照明ドライバ900は、LED照明ドライバと称されてもよい。
照明ドライバ900では、第2のSPC940は、スイッチ式電圧クランプデバイス941、高電圧検出器943、スイッチ制御構成945、タイミング回路947、及びラッチ949を含む。スイッチ式電圧クランプデバイス941、高電圧検出器943、スイッチ制御構成945、タイミング回路947、又はラッチ949に排他的に属している、特定の抵抗器、コンデンサ、ダイオード、トランジスタなどが示されているが、一般に、これらの構成要素のうちの1つ以上は、スイッチ式電圧クランプデバイス941と、高電圧検出器943と、スイッチ制御構成945と、タイミング回路947と、ラッチ949との間で共有されてもよく、それらは、機能ブロックとしてより良好に理解され得る。一般に、高電圧検出器943、スイッチ制御構成945、タイミング回路947、及びラッチ949は、上述のように、微分器回路を構成すると見なされてもよい。
スイッチ式電圧クランプデバイス941は、整流器930の出力間で、シリコン制御整流器(silicon controlled rectifier;SCR)と直列に接続されている、電圧クランプデバイス(例えば、MOV2)を含む。LED照明ドライバ900では、このSCRは、照明ドライバ800の直列スイッチSWに相当する。
高電圧検出器943は、U2、R14、R16、C10、及び(ヒステリシスを提供する)R12を含む。一部の実施形態では、U2、R14、R16、C10、及びR12は、第1の閾値電圧VTH1を、540Vに、又は約540Vに設定するように選択されてもよい。
LED照明ドライバ900の通常動作の間、最大整流電圧は、第1の閾値電圧VTH1(例えば、540V)よりも低い431V(305V1.414)であるため、U2、Q1、Q2、及びSCRはオフであり、MOV2は導通しない。
次に、LED照明ドライバ900の動作が、LED照明ドライバ900に対する中性接続の喪失が発生する場合に関して説明される。
LED照明ドライバ900に対する中性接続の喪失が発生すると、入力端子Lと入力端子Nとの間のAC入力電圧は、480VRMSにもなる可能性があり、この場合、ピーク電圧は、閾値電圧VTH1(例えば、540V又は約540V)よりも大きい678.7Vであることにより、U2をオンにする。このことは、Q1をオンにして、R3及びC7を通る電流パルスを生成し、SCRをトリガしてSCRをオンにする。結果として、MOV2が作動されて、導通状態になり、整流器830の出力における電圧を、MOV2のクランプ電圧に、例えば約320540Vにクランプする。
同時に、抵抗R12を介してQ2がオンにされ、U2の基準ノードに小電流が加えられることにより、電圧検出のためのヒステリシス(すなわち、より低い、第2の閾値電圧VTH2)を生じさせる。一部の実施形態では、高電圧検出器943への入力電圧のヒステリシスの下限は、約300Vに設定される。この時間中、Q1はオンであり、Q1のコレクタにおける電圧はHIGHである。R4を介して、コンデンサC8が充電される。高電圧検出によってU2がオンにされた後の、AC電源入力電圧の最初の半周期以内で、D9及びD10のカソードにおける入力電圧が、ヒステリシス電圧VTH2(例えば、300V)を下回ると、U2、Q1、及びQ2がオフになり、C8が、R4、R3、及びR2を介して放電を開始する。しかしながら、有利には、C8、R4、R3、及びR2の値は、放電時定数が非常に長いもの(例えば、1秒)になるように選択される。その一方で、SCRは、入力電圧がゼロ交差に近づくと、自然にオフになる。整流器930への入力における電圧VINが第1の電圧閾値VTH1を超過することを、高電圧検出器943が最初に検出した後、第2の半周期が発生すると、U2、Q1、及びQ2がトリガされて、再びオンにされ、SCRが再びオンにトリガされて、C8が再びR4を介して充電され、その第2の半周期の間に、C8は、ツェナーダイオードD6のツェナー電圧よりも高い電圧まで充電される。結果として、Q3が、D8及びR8を介してオンにされ、Q3がオンになると、Q1をオンにラッチする。Q3がオンにされて、Q1がオンにラッチされると、SCRのゲートがプルダウンされ、これにより、中性線が照明ドライバ900に再接続され得るように、例えば壁スイッチ又は回路遮断器を介して、照明ドライバ900へのAC電源電圧の入力がオフにされるまで、そのSCRを恒久的にオフにラッチする。SCRがオフにラッチされると、MOV2は、その第2の半周期の後には、もはや導通することなく、AC電源がオフにされるまで、動作不能のままとなる。LEDドライバ900の他の回路は、中性接続の喪失からの480VのAC入力を耐え抜く。
次に、LED照明ドライバ900の動作が、例えば雷サージにより、入力端子L及び入力端子Nにおいて一時的電圧スパイクが発生する場合に関して説明される。
雷サージスパイクが、通常のAC電源入力電圧に結合されると、U2がトリガされることになり、結果として、上述のようにQ1及びQ2がオンにされることになる。また上述されたように、このことは、SCRをトリガしてオンにすることにより、MOV2を導通状態になるように作動させて、整流器830の出力における整流電圧を、MOV2のクランプ電圧(例えば、540V)にクランプする。結果として、その整流電圧から供給される照明ドライバ900の構成要素は、雷サージから保護される。
AC電源入力電圧の最初の半周期後には、一時的電圧スパイクは沈静化して、入力電圧レベルは再び正常になる。その一方で、SCRは、入力電圧がゼロ交差に近づくと、自然にオフになる。時間遅延が経過した後、C7は、R2を介して放電され、C8は、R4、R3、及びR2を介して放電される。結果として、照明ドライバ900は、その初期状態に回復されて戻り、MOV2は、例えば次の雷サージに備えて、「待機」状態となる。
図10は、中性接続の喪失を検出して応答するステップを含む、照明ドライバ(例えば、LED照明ドライバ600、800、又は900)の動作方法1000の例示的実施形態のフロー図を示す。
動作1010で、照明ドライバのAC電源接続端子が、AC電源電圧を受け取る。
動作1015で、照明ドライバは、受け取ったAC電源電圧を整流して、整流電圧を出力する。
ここで、図10に示される1つ以上の動作は、互いに並行して実施されてもよく、また実際に並行して実施される、連続動作であることが、当業者によって理解されるべきである点に留意されたい。例えば、AC電源接続端子は、AC電源電圧を継続的に受け取ってもよく、その間に、整流器は、受け取ったAC電源電圧を継続的に整流して、整流電圧を出力する、などである。
動作1020で、整流器への入力における電圧VINが検出され、第1の閾値電圧VTH1と比較される。有利には、第1の閾値電圧VTH1は、整流電圧が、整流器の出力における回路内のデバイス(例えば、MOSFET及びダイオード)の定格電圧よりも低くなることを保証するレベルに設定されることにより、それらのデバイスを保護する。
動作1020で、VIN≦VTH1である場合には、照明ドライバは、動作1010及び動作1020で、AC電源電圧を受け取り続け、その受け取ったAC電源電圧を整流して整流電圧を出力し続ける。
しかしながら、動作1020で、VIN>VTH2である場合には、方法1000は動作1025に進む。
動作1025で、上述のように、整流器への入力における電圧VINにヒステリシスが適用され、タイミング回路が始動される。ここで、タイミング回路は、設定された時定数に従って閾値電圧(例えば、LED照明ドライバ900内のツェナーダイオードD6のツェナー電圧)までの充電を開始する、タイミングコンデンサ(例えば、照明ドライバ900内のC8)を含んでもよいことが理解され得る。その場合、このコンデンサが閾値電圧まで充電するために要する時間は、そのタイミング回路によって測定される時間遅延又は時間閾値TTHに対応する。
動作1030で、整流器への入力における電圧VINが検出され、電圧クランプデバイスと直列に接続されているスイッチングデバイス(例えば、SCR)に関する保持電圧VHOLDと比較される。
動作1030で、検出電圧VINが保持電圧VHOLD以上であると判定される場合には、方法1000は動作1035に進み、整流器への入力における電圧VINが第1の閾値電圧VTH1よりも大きいと最初に判定されてからの時間Tが、時間閾値TTHと比較される。
動作1035で、時間Tが時間閾値TTH以下であると判定された場合には、方法1000は、上述のような動作1030に戻る。
しかしながら、動作1035で、時間Tが時間閾値TTHを上回ると判定された場合には、方法1000は動作1040に進み、中性線が照明ドライバに再接続され得るように、例えば壁スイッチ又は回路遮断器を介して、照明ドライバへのAC電源電圧の入力がオフにされるまで、直列スイッチ(例えば、図9のSCR)がオフにラッチされて、電圧クランプデバイス(例えば、MOV2)が動作不能にされる。通常は、時間閾値が経過する前に、VHOLDよりも低いであろう、整流器への入力における電圧VINの少なくとも1つのゼロ交差が存在するはずであるため、動作1035は発生しないはずである。そのため、これは、何らかの不測の条件が発生した場合に、電圧クランプデバイスを動作不能にして、その損傷を防ぐための、フェイルセーフ動作と見なされることができる。
動作1030で、検出電圧VINが保持電圧VHOLDよりも低いことが判定された場合には、方法1000は動作1045に進み、直列スイッチ(例えば、図9のSCR)がオフにされ、電圧クランプデバイス(例えば、MOV2)が作動停止される。次いで、方法1000は動作1050に進む。
動作1050で、整流器への入力における電圧VINが第1の閾値電圧VTH1よりも大きいと最初に判定されてからの時間Tが、時間閾値TTHと比較される。
動作1050で、時間Tが時間閾値TTH1を上回る場合には、このことは、その過電圧検出が一時的電圧スパイク(例えば、雷サージ)のためであったことを示す。その場合、方法1000は動作1055に進み、直列スイッチはオフのままにされ、タイミング回路が終了する(例えば、タイミングコンデンサ上の電圧が放電する)。
しかしながら、動作1050で、時間Tが時間閾値TTH以下である場合には、方法1000は動作1060に進み、整流器への入力における電圧VINが、第2の閾値電圧VTH2と再び比較される。ここで、第2の閾値電圧VTH2は、例えば上述のヒステリシスにより、第1の閾値電圧VTH1以下であってもよい。
動作1060で、VIN≦VTH2である場合には、方法1000は動作1050に戻る。
しかしながら、動作1060で、VIN>VTH2である場合には、このことは、その過電圧検出が、照明ドライバに対する中性接続の喪失のためであったことを示す。その場合、方法1000は動作1065に進み、整流器への入力における電圧VINが第1の閾値電圧VTH1よりも大きいと最初に判定されてからの時間Tが、時間閾値TTHと比較される。
動作1065で、時間Tが時間閾値TTH以下であると判定された場合には、方法1000は、動作1065に戻り、時間閾値TTHが満了したか否かを確認し続ける。
しかしながら、動作1065で、時間Tが時間閾値TTHを上回ると判定された場合には、方法1000は動作1070に進み、照明ドライバへのAC電源電圧の入力がオフにされるまで、直列スイッチ(例えば、図9のSCR)がオフにラッチされて、電圧クランプデバイス(例えば、MOV2)が動作不能にされる。
いくつかの発明実施形態が、本明細書で説明及び図示されてきたが、当業者は、本明細書で説明される機能を実行するための、並びに/あるいは、その結果及び/又は利点のうちの1つ以上を得るための、様々な他の手段及び/又は構造体を、容易に構想することとなり、そのような変形態様及び/又は修正態様は、本明細書で説明される発明実施形態の範囲内にあるものと見なされる。より一般的には、本明細書で説明される全てのパラメータ、寸法、材料、及び構成は、例示であることが意図されており、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、本発明の教示が使用される特定の用途に応じて変化することを、当業者は容易に理解するであろう。当業者は、通常の実験のみを使用して、本明細書で説明される特定の発明実施形態に対する、多くの等価物を認識し、又は確認することが可能であろう。それゆえ、上述の実施形態は、例としてのみ提示されており、添付の請求項及びその等価物の範囲内で、具体的に説明及び特許請求されるもの以外の発明実施形態が実践されてもよい点を理解されたい。本開示の発明実施形態は、本明細書で説明される、それぞれの個別の特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法を対象とする。更には、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の任意の組み合わせは、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾しない場合であれば、本開示の発明の範囲内に含まれる。
本明細書で定義及び使用されるような、全ての定義は、辞書定義、参照により組み込まれる文書中での定義、及び/又は定義される用語の通常の意味を支配するように理解されるべきである。
不定冠詞「a」及び「an」は、本明細書及び請求項において使用されるとき、そうではないことが明確に示されない限り、「少なくとも1つ」を意味するように理解されるべきである。
語句「及び/又は」は、本明細書及び請求項において使用されるとき、そのように結合されている要素の「いずれか又は双方」、すなわち、一部の場合には接続的に存在し、他の場合には離接的に存在する要素を意味するように理解されるべきである。「及び/又は」で列挙されている複数の要素は、同じ方式で、すなわち、そのように結合されている要素のうちの「1つ以上」として解釈されるべきである。「及び/又は」の節によって具体的に特定されている要素以外の他の要素は、具体的に特定されているそれらの要素に関連するか又は関連しないかにかかわらず、オプションとして存在してもよい。それゆえ、非限定例として、「A及び/又はB」への言及は、「含む(comprising)」などのオープンエンドの言語と共に使用される場合、一実施形態では、Aのみ(オプションとして、B以外の要素を含む)、別の実施形態では、Bのみ(オプションとして、A以外の要素を含む)、更に別の実施形態では、A及びBの双方(オプションとして、他の要素を含む)などに言及することができる。
本明細書及び請求項において使用されるとき、「又は」は、上記で定義されたような「及び/又は」と同じ意味を有するように理解されるべきである。例えば、リスト内の項目を分離する際、「又は」又は「及び/又は」は、包括的であるとして、すなわち、少なくとも1つを含むが、また、いくつかの要素又は要素のリストのうちの2つ以上を、オプションとして、列挙されていない追加項目も含むとして解釈されるものとする。「〜のうちの1つのみ」若しくは「〜のうちの厳密に1つ」、又は請求項で使用される場合の「〜から成る」などの、その反対が明確に示される用語のみが、いくつかの要素又は要素のリストのうちの厳密に1つを含むことに言及する。一般に、用語「又は」は、本明細書で使用されるとき、「〜のいずれか」、「〜のうちの1つ」、「〜のうちの1つのみ」、又は「〜のうちの厳密に1つ」などの、排他性の用語に先行する場合にのみ、排他的選択肢(すなわち、「一方又は他方であるが、双方ではない」)を示すとして解釈されるものとする。「〜から本質的になる」は、請求項で使用される場合、特許法の分野で使用される際の、その通常の意味を有するものとする。
本明細書及び請求項において使用されるとき、1つ以上の要素のリストを参照する語句「少なくとも1つ」は、その要素のリスト内の要素の任意の1つ以上から選択された、少なくとも1つを意味するが、必ずしも、その要素のリスト内で具体的に列挙されているそれぞれの要素のうちの、少なくとも1つを含むものではなく、その要素のリスト内の要素の、任意の組み合わせを排除するものではないことが理解されるべきである。この定義はまた、語句「少なくとも1つ」が言及する、その要素のリスト内で具体的に特定されている要素以外の要素が、具体的に特定されているそれらの要素に関連するか又は関連しないかにかかわらず、オプションとして存在してもよいことも可能にする。それゆえ、非限定例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ」(又は、等価的に「A又はBのうちの少なくとも1つ」、又は、等価的に「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、オプションとして2つ以上を含めた、少なくとも1つのAであり、Bは存在しないこと(及び、オプションとしてB以外の要素を含む)、別の実施形態では、オプションとして2つ以上を含めた、少なくとも1つのBであり、Aは存在しないこと(及び、オプションとしてA以外の要素を含む)、更に別の実施形態では、オプションとして2つ以上を含めた、少なくとも1つのA、及び、オプションとして2つ以上を含めた、少なくとも1つのB(及び、オプションとして他の要素も含む)などに言及することができる。
また、そうではないことが明確に示されない限り、2つ以上のステップ又は行為を含む、本明細書で特許請求されるいずれの方法においても、その方法のステップ又は行為の順序は、必ずしも、その方法のステップ又は行為が列挙されている順序に限定されるものではないことも理解されるべきである。
請求項並びに上記の明細書では、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「運ぶ(carrying)」、「有する(having)」、「包含する(containing)」、「伴う(involving)」、「保持する(holding)」、「〜で構成される(composed of)」などの全ての移行句は、オープンエンドであり、すなわち、含むが限定されないことを意味する点を理解されたい。米国特許庁の特許審査基準のセクション2111.03に記載されているように、移行句「〜から成る」及び「〜から本質的に成る」のみが、それぞれ、クローズド又は半クローズドの移行句であるものとする。

Claims (16)

  1. 照明ドライバであって、
    AC電源電圧を受け取るように構成された入力を有し、整流電圧を出力するように構成された出力を更に有する、整流器と、
    前記整流電圧に応答して出力電流を供給するように構成されている、出力段と、
    サージ保護回路であって、
    前記整流器の前記出力間に接続されている電圧クランプデバイスと、
    前記整流器への前記入力における一時的電圧スパイクと前記照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別して、前記一時的電圧スパイクが検出される場合に、前記電圧クランプデバイスを作動させて、前記一時的電圧スパイクが終了するまで前記整流電圧をクランプし、前記中性接続の前記喪失が検出される場合に、前記照明ドライバへの前記AC電源電圧の入力がオフにされるまで、前記電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチするように構成された、微分器回路と、を含む、サージ保護回路と、
    を備える、照明ドライバ。
  2. 前記微分器回路が、前記整流器への前記入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合を検出して、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過する場合に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過し続ける時間の長さに基づいて、前記整流器への前記入力における前記一時的電圧スパイクと、前記照明ドライバに対する前記中性接続の前記喪失とを区別するように構成されている、請求項1に記載の照明ドライバ。
  3. 前記微分器回路が、前記整流器への前記入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合を検出して、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することに応答して、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過したことを前記微分器回路が検出した時から、或る時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過し続けるか否かを判定することによって、前記整流器への前記入力における前記一時的電圧スパイクと、前記照明ドライバに対する前記中性接続の前記喪失とを区別するように構成されている、請求項1に記載の照明ドライバ。
  4. 前記微分器回路が、
    前記整流器への前記入力における電圧が第1の電圧閾値を超過する場合を検出するように構成された、高電圧検出器と、
    スイッチ制御構成と、
    ラッチと、
    タイミング回路と、を含み、
    前記微分器回路が、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記高電圧検出器が検出することに応答して、(1)前記スイッチ制御構成が、前記電圧クランプデバイスを作動させ、(2)前記タイミング回路が、所定の時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記高電圧検出器が検出し続けるか否かを判定し、前記所定の時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記高電圧検出器が検出し続ける場合に、前記ラッチが、前記照明ドライバへの前記AC電源電圧の入力がオフにされるまで、前記電圧クランプデバイスを前記動作不能状態にラッチし、前記所定の時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過しないことを、前記高電圧検出器が検出する場合に、前記スイッチ制御構成が、前記電圧クランプデバイスを、前記整流器への前記入力における前記電圧が再び前記第1の電圧閾値を超過することを前記高電圧検出器が再び検出する場合には再び作動される待機状態となるように、作動停止させるように構成されている、請求項1に記載の照明ドライバ。
  5. 前記整流器の前記出力間で前記電圧クランプデバイスと直列に接続されている、スイッチを更に備え、前記スイッチ制御構成が、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記高電圧検出器が検出する場合に、前記スイッチを閉じることによって、前記電圧クランプデバイスを作動させるように構成されている、請求項4に記載の照明ドライバ。
  6. 前記ラッチが、前記照明ドライバへの前記AC電源電圧の入力がオフにされるまで、前記スイッチが開いたままであるようにラッチすることによって、前記電圧クランプデバイスを、前記照明ドライバへの前記AC電源電圧の入力がオフにされるまで前記動作不能状態にラッチする、請求項5に記載の照明ドライバ。
  7. 前記微分器回路が、ヒステリシス回路を含み、それにより、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記高電圧検出器が検出して、前記電圧クランプデバイスが作動された後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が、前記第1の電圧閾値よりも低いヒステリシス電圧よりも大きいままである限り、前記スイッチ制御構成が、前記電圧クランプデバイスを作動させ続けることになる、請求項4に記載の照明ドライバ。
  8. DALI送受信機を更に備え、前記照明ドライバは、前記微分器回路が、前記照明ドライバに対する中性接続の喪失を検出する場合に、前記照明ドライバが、前記DALI送受信機を介して、前記照明ドライバの外部に存在するDALIコントローラにDALIメッセージを通信するように構成されている、請求項1に記載の照明ドライバ。
  9. 方法であって、
    照明ドライバの整流器の入力において、AC電源電圧を受け取るステップと、
    前記整流器の出力において、整流電圧を出力するステップと、
    前記整流電圧に応答して、照明デバイスに出力電流を供給するステップと、
    前記整流器の前記出力間に電圧クランプデバイスを設けるステップと、
    前記整流器への前記入力における電圧が第1の閾値電圧よりも大きい場合を検出するステップと、
    前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の閾値電圧よりも大きい場合に、前記整流器への前記入力における一時的電圧スパイクと、前記照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するステップと、
    前記一時的電圧スパイクが検出される場合に、前記電圧クランプデバイスを作動させて、前記一時的電圧スパイクが終了するまで前記整流電圧をクランプするステップと、
    前記中性接続の前記喪失が検出される場合に、前記照明ドライバへのAC電源の入力がオフにされるまで前記電圧クランプデバイスを動作不能状態にラッチするステップと、
    を含む、方法。
  10. 前記整流器への前記入力における前記電圧が第1の電圧閾値を超過し続ける時間の長さに基づいて、前記整流器への前記入力における一時的電圧スパイクと、前記照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過したことが検出された時から、或る時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過し続けるか否かを判定することによって、前記整流器への前記入力における一時的電圧スパイクと、前記照明ドライバに対する中性接続の喪失とを区別するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
  12. 前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記照明ドライバの高電圧検出器が検出することに応答して、
    スイッチ制御構成が、前記電圧クランプデバイスを作動させるステップと、
    タイミング回路が、所定の時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記高電圧検出器が検出し続けるか否かを判定するステップと、
    前記所定の時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過することを、前記高電圧検出器が検出し続ける場合に、前記照明ドライバへの前記AC電源電圧の入力がオフにされるまで、前記電圧クランプデバイスを前記動作不能状態にラッチするステップと、
    前記所定の時間遅延が経過した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過しないことを、前記高電圧検出器が検出する場合に、前記電圧クランプデバイスを、前記整流器への前記入力における前記電圧が再び前記第1の電圧閾値を超過する場合には再び作動される待機状態となるように、作動停止させるステップと、
    を更に含む、請求項9に記載の方法。
  13. スイッチが、前記整流器の前記出力間で前記電圧クランプデバイスと直列に接続されており、前記方法は、前記整流器への前記入力における前記電圧が前記第1の電圧閾値を超過する場合に、前記スイッチを閉じることによって、前記電圧クランプデバイスを作動させるステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記照明ドライバへの前記AC電源電圧の入力がオフにされるまで、前記電圧クランプデバイスを前記動作不能状態にラッチするステップが、前記照明ドライバへの前記AC電源電圧の入力がオフにされるまで、前記スイッチが開いたままであるようにラッチするステップを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記方法は、前記整流器への前記入力における前記電圧が第1の閾値電圧よりも大きいことを検出した後に、前記整流器への前記入力における前記電圧が、前記第1の電圧閾値よりも低いヒステリシス電圧よりも大きいままである限り、前記電圧クランプデバイスを作動させ続けるステップを含む、請求項12に記載の方法。
  16. 前記照明ドライバに対する中性接続の喪失を検出することに応答して、前記照明ドライバの外部に存在するDALIコントローラに、前記照明ドライバからDALIメッセージを通信するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
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