JP2019519837A - 高速ターンオンパワースイッチ - Google Patents

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Abstract

説明される例において、外部電力端子(VBUS)の電圧が安全限界を下回って下がることに応答して、チャージポンプ(40)が、チャージポンプノード(VCP)において電圧を生じさせるために第1の周波数で動作され、第1の制御された電流が、チャージポンプノードからパワースイッチトランジスタ(301、302)の制御端子に結合される。パワースイッチトランジスタ(301、302)は、外部電力端子(VBUS)と内部電源が接続される内部電力端子(V_SRC)との間に結合される導通経路を有する。外部電力端子(VBUS)の電圧が、選択されたレベルに達することに応答して、チャージポンプ(40)は、第1の周波数より低い第2の周波数で動作され、第1の制御された電流より低い第2の制御された電流が、チャージポンプノード(VCP)からパワースイッチトランジスタ(301、302)の制御端子に結合される。

Description

本願は、一般に、電子システム及びデバイスを互いにインターフェースすることにおける集積回路に関し、詳細には、接続されるデバイスから電力を受け取るため及び接続されるデバイスに電力を提供するためのインターフェース回路に関する。
種々の電子システムのインターフェースは、種々のユニバーサルシリアルバス(USB)規格に従った、ケーブル、コネクタ、及びコントローラの広汎な実装と共に、近年、より一層標準化されてきている。様々な最近のデバイス及びシステム、特に、一般消費者及びオフィスユース向けのデバイス及びシステムが、データを伝達するため、及び場合によっては、或るUSBデバイスが別のUSBデバイスを給電するのを可能にするために、USBインターフェースを通じて今や容易に互いとインターフェースし得る。実際、ウォールチャージャから或いはホストデバイス(例えば、デスクトップ又はラップトップコンピュータ)から多くの最近のスマートフォンのバッテリを充電する際に、USBが用いられている。
従来のUSBインターフェース(例えば、USB1.0、USB2.0)に対して多くの改善を提供するUSB Type−C(又は「USB−C」)インターフェースが開発されてきており、そうした改善は、リバーシブルケーブル、「フリップ可能な」プラグ(すなわち、いずれの方位にも挿入され得るプラグ)、及び一層高いレベルの電力搬送を含む一方で、USB2.0データ通信との後方互換性を維持する。USB Type Cインターフェースによって、所与のポートが、例えばホストデバイスにおける「ダウンストリーム向きポート」(DFP、downstream-facing port)として、又は、例えばアクセサリデバイスにおける「アップストリーム向きポート」(UFP、upstream-facing port)として機能し得る。どのデバイスがホストであり、どれがアクセサリであるかをプラグの形状が識別する従来のUSBコネクタとは対照的に、USB Type−Cコネクタの2つの「チャネル構成」(「CC」)ピンが、データ及び制御通信のためのホスト−アクセサリ関係を電気的に確立する。より具体的には、ホストデバイスが、CCピンに結合されるプルアップ抵抗器を有する一方で、アクセサリデバイスが、これらのピンに結合されるプルダウン抵抗器を有する。これらのCCピンの電圧を監視することによって、或るデバイスが、別のデバイスへの接続を、及び更にそうした接続のホスト−アクセサリ関係を検出し得る。また、USB Type−Cは、USB Type−Cが接続されるデバイスの役割に応じて、DFP或いはUFPとして働き得る「デュアルロールポート」(DRP)を規定する。安定状態に達するまでデバイスが、DFPとして、その後UFPとして交互に識別することによって、DRPの方向の識別が成される。いくつかのDRPは、2つのDRPの互いに対する接続におけるネゴシエーションを促進するため、優先的なDFP又はUFP状態を有する。
USB Type−C規格は、単一充電器が、ラップトップ、スマートフォン、タブレット、カメラ、及び多くのその他の機能を含め、多くの異なるデバイスを安全且つ急速に充電する可能性を提供する。例えば、USB PD(「PD」は「power delivery(電力搬送)」を意味する)と名付けられた、USB Type−C下の電力搬送オプションの下で、最大100Wの電力搬送が可能であり、その単一充電器による多様なバッテリ駆動デバイスの急速充電を促進する。このUSB PDオプション下では、所与のポートが、(a)例えば充電器において、電力の「プロバイダ」又は「ソース」として、或いは、(b)例えば電力プロバイダによって充電されているバッテリにおいて、電力の「コンシューマー」又は「シンク」として機能し得る。ホスト−デバイス関係及びソース−シンク関係は、デバイス間における相互整合(co-align)を必要とせず、そのため、データ及び制御目的のためのホストが、充電されているデバイス(すなわち、電力供給のためのシンク)であり得る。USB PD下の電力搬送のためのソース−シンク関係の識別及びネゴシエーションは、USB−Cポートにおいて各デバイスにおけるコントローラ回路要素によって実施される。より具体的には、このコントローラ回路要素は、USB−C接続のソース−シンク電力伝送関係を識別するため、USB Type−CコネクタのCCピンの電流フローの方向を検出する。役割が識別された後、ソースデバイスが、CCピンにおける選択されたプルアップ抵抗器又は電流源値のその結合によりその出力電力能力を「宣伝する」ことによって、デフォルトUSB−Cレベル(15W)より高い電力レベルがUSB PD下でネゴシエートされる。反対に、シンクは、その端部でプルダウン抵抗器をCCピンに結合すること、及び、電圧降下を監視することによって、電流消費のレベルを検出する。
USB PD規格下で、「ファストロールスワップ」(FRS)動作も特定されている。この動作の目的は、電源を接続から取り外す際、電力コンシューマーに対する電力搬送の中断を制限することである。図1A及び図1Bは、FRSが生じる状況の一例を図示する。図1Aにおいて、ホストデバイス2は、スマートフォンなど、USB PD対応のホストシステムであり、外部電力を受け取らないとき、そのバッテリ3によって給電される。この例において、ホストデバイス2はホストの役割をするが、(例えば、デスクトップ又はラップトップコンピュータに接続されるとき)アクセサリとしても動作し得、それゆえ、デュアルロールUSB−Cポート(DRP)を有する。この例において、ホスト2のDRP10は、USB PD対応のハブ4のデュアルロールポートに接続される。ハブ4は、USB−C及びUSB PD規格下の従来のUSBハブであり、種々のデバイスを共に結合するためのいくつかのポートを含む。この例において、ハブ4は、アクセサリ6に結合されるダウンストリーム向きポート(DFP)、及び、電源8に結合されるアップストリーム向きポート(UFP)を有する。また、この例において、アクセサリ6は、外部ドライブ、プロジェクタ、プリンタ、又はその他の従来のアクセサリなど、バスパワードアクセサリデバイスである。少なくとも一つの例において、電源8はウォールチャージャである。
USB−CラインVBUS上でのこれらのデバイス間の電力接続及び電力伝送の方向が、図1Aに示されている(データ接続は図示されない)。本質的に、デバイス間のVBUSラインは、種々のポートの各々におけるVBUSピンが、これらのポートによってネゴシエートされたのと同じ電圧であるように、ハブ4を介して共に接続される。図1Aは、この例において、電源8がハブ4を介してホストデバイス2及びアクセサリ6に電力を提供することを図示する。電源8によって提供される電力は、バッテリ3を充電し、ホスト2及びアクセサリ6の機能のための動作電力を提供するのに充分である。この電力伝送配置は、上述したようなUSB PD下での検出及びネゴシエーションの結果であり、USB−C規格下の或る仕様限界(例えば、vSafe5V)を上回るVBUS電圧をもたらす。
図1Bは、図1Aと同じシステムを図示するが、電源8の取り外し後である。電源8の取り外しに応答して、ハブ4のVBUSラインの電圧は、いずれのデバイスも電源として作用しないので、仕様限界を下回って降下する。USB PD規格に従って、ハブ4は、VBUSライン上の電圧におけるこの降下を検出し、そのDRPに、非接地CCワイヤを通じてホストデバイス2におけるDRPに対する「ファストロールスワップ」(FRS)信号を送出させる。FRS信号は、ホスト2のDRP10にそれ自体を、電力シンクではなく、電源として迅速に構成させることを意図し、そのため、そのバッテリは、最小の中断でハブ4を介してアクセサリ6に電力を供給し始め得る。
図1Cは、電力伝送を識別及びネゴシエートする際のその機能のため、図1Aの配置におけるホストデバイス2のDRP10の一部の一般的なアーキテクチャを図示する。このアーキテクチャは、概して、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドから入手可能なTPS65982 USB Type−C及びUSB PDコントローラ、パワースイッチ、及び高速マルチプレクサに対応する。図1Cに示すように、USB−C/PDコントローラ12は、USB−CコネクタのCC1ピン及びCC2ピンに接続されるプログラム可能及びカスタム論理回路要素を含み、CC1ピン及びCC2ピンにおいて、コントローラ12は、USB−Cケーブルの接続及びそうした接続の向き(すなわち、ホスト−アクセサリ及びソース−シンク)を検出する。また、コントローラ12は、USB PD「契約(contracts)」(すなわち、電源能力及び電力シンクによる需要)を管理し、それに応じて、パワースイッチトランジスタ14a、14bを制御する。パワースイッチトランジスタ14aは、USB−CコネクタのVBUSラインをホストデバイス2における電力ラインV_SRCに接続するパワースイッチとして動作し、同様に、パワースイッチトランジスタ14bは、VBUSラインを電力ラインV_SNKに接続するためのパワースイッチとして動作する。ゲート信号SRC_EN及びSNK_ENは、それに応じて、パワースイッチトランジスタ14a、14bを制御するためにコントローラ12によって駆動される。この簡略化されたアーキテクチャにおいて、そのデバイス2が電力シンクであると判定すると、コントローラ12は、パワースイッチトランジスタ14bをオンにするためラインSNK_EN上でアクティブレベルを、及び、パワースイッチトランジスタ14aをオフにするためラインSRC_EN上でイナクティブレベルを送出し、USB−CコネクタのVBUSラインをラインV_SNKに接続し、VBUSラインをラインV_SRCから絶縁する。反対に、そのデバイス2が電源であると判定することに応答して、コントローラ12は、パワースイッチトランジスタ14aをオンにするためラインSRC_EN上でアクティブレベルを、及び、パワースイッチトランジスタ14bをオフにするためラインSNK_EN上でイナクティブレベルを送出し、ホストデバイス2のラインV_SRCをUSB−CコネクタのVBUSラインに接続し、ラインV_SNKをVBUSラインから絶縁する。例えばTPS65982デバイスによってサポートされるものなど、いくつかの従来のUSB PDポートは、ソース及びシンクの両方として双方向電力伝送をサポートするパワースイッチングトランジスタを含む。いずれにせよ、ホスト2のDRPは、適切な向きに従って、プルダウン抵抗器或いはプルアップ抵抗器をCCラインに接続する。
図1Aに示される状態において、図1CにおけるDRPポート10のコントローラ12は電力シンクであり、ラインV_SNKにおけるVBUSラインからの電力の受け取りを可能にするため、トランジスタ14bはオン及びトランジスタ14aはオフである。図1Bに対して上述したようなFRS事象において、ホスト4は、CC1及びCC2ワイヤのうちの非接地のワイヤを通じてFRS信号を送出し得る。そうした信号を受け取ると、コントローラ12は、ファストロールスワッププロセスを開始する。このプロセスは、そのUSB−CコネクタのVBUSラインが安全な電圧であることを保証することを含み、この安全な電圧で、トランジスタ14a、14bは、ホストデバイス2の内部回路要素に損傷を与えることなく切り替えられ得る。そうした状況が検出されるとき、トランジスタ14bはオフにされ、トランジスタ14aはオンにされて、ホストデバイス2のバッテリが、VBUSラインを通じてアクセサリ6に電力を供給することが可能になる。
直近のUSB PD規格(参照により本明細書に組み込まれるUniversal Serial Bus Power Delivery Specification、Revision 3.0、V1.0a(2016年3月))下では、電力シンク方向から電源方向に切り替え、電力を供給し始めるためのDRPポートに対するFRS指示からの最大の時間遅延は、150μ秒である。このアグレッシブな制限は、100μ秒より少ない、トランジスタ14aのためのスイッチング時間を必要とする。大きな高電圧トランジスタのそのような急速スイッチングは、駆動回路要素のための充分な電流能力を必要とし、高レベルの突入電流を不必要に引き起こし得る。
説明される例において、外部電力端子の電圧が安全限界を下回って下がることに応答して、チャージポンプが、チャージポンプノードにおいて電圧を生じさせるために第1の周波数で動作され、第1の制御された電流が、チャージポンプノードからパワースイッチトランジスタの制御端子に結合される。パワースイッチトランジスタは、外部電力端子と内部電源が接続される内部電力端子との間に結合される導通経路を有する。外部電力端子の電圧が、選択されたレベルに達することに応答して、チャージポンプは、第1の周波数より低い第2の周波数で動作され、第1の制御された電流より低い第2の制御された電流が、チャージポンプノードから電力トランジスタの制御端子に結合される。
ホストデバイス、アクセサリデバイス、及びこれらのデバイスを接続するハブを含む従来の電子システムのブロック形式の電気回路図であり、ハブに結合される外部電源を備える電力伝送の方向が図示されている。 ホストデバイス、アクセサリデバイス、及びこれらのデバイスを接続するハブを含む従来の電子システムのブロック形式の電気回路図であり、ハブに結合される外部電源を有さない電力伝送の方向が図示されている。
図1A及び図1Bの電子システムのホストデバイスにおける従来のインターフェースポートの、ブロック及び概略形式の電気回路図である。
或る実施形態が実装されるUSB PD対応の電子システムのブロック形式の電気回路図である。
或る実施形態に従った図2の電子デバイスのインターフェースポートにおけるパワースイッチング回路要素の、ブロック及び概略形式の電気回路図である。
その実施形態に従った図3のパワースイッチング回路要素における電流制限回路の、ブロック及び概略形式の電気回路図である。
或る実施形態に従って図3のパワースイッチング回路要素の動作を図示するフローチャートである。
説明される例は、電子デバイスのインターフェースにおけるパワースイッチトランジスタを迅速及び制御可能にオンにするための動作の回路及び方法を含む。少なくとも一つの説明される例において、この回路及び方法は、電力伝送の方向をシンクからソースに切り替えることに関して、USB PD(Universal Serial Bus Power Delivery)規格など、最近のインターフェース規格の仕様を満たす。
また、この回路及び方法の少なくとも一つの説明される例において、電力コンシューマーから電力プロバイダへのロールスワップの後、低減された電力消費が達成される。また、この回路及び方法は、高電流対応のUSBハブの使用を可能にする一方で、正確な動作を維持する。
説明される例において、電子デバイスのインターフェースポートが、電力バスを介する外部電源からの電力の受け取りから、電力バスを介する外部デバイスへの電力の提供へのロールスワップを実行し得る。インターフェースポートは、内部電力供給ノードを電力バスに選択的に結合するために、(内部電力供給ノードと電力バスとの間に)直列に接続される第1及び第2のパワースイッチトランジスタを含む。急速接続が要求されることを示す「ファストロールスワップ」コマンドに応答して、スイッチ及び制御されたブースト電流源が、付加的なゲート駆動電流を、それぞれ第1及び第2のパワースイッチトランジスタに結合する。付加的なゲート駆動電流は、ファストロールスワップの間、高められた周波数で動作するチャージポンプからつくられ、制御された電流源を介してパワースイッチトランジスタの一つに印加される。ファストロールスワップの間、(内部電力供給ノードと電力バスとの間で)ソースされた電流が、プログラムされた限界を超える場合、電流制限回路が、ブースト電流のための補償を用いてパワースイッチトランジスタの一つをオフにする。
本明細書で説明される例示の実施形態は、USB PD(Universal Serial Bus Power Delivery)規格に従って動作する電子デバイスのUSB(Universal Serial Bus)Type Cインターフェースへの実装に適しており、そのような実装は、この文脈において特に有利である。同様に、例示の実施形態は、デバイスを、外部電力のコンシューマーであることから、外部に接続されるデバイスに対する電力のプロバイダであることに切り替えるなど、電子デバイス間の電力の搬送に関与するその他の応用例に有利に適用可能である。
図2は、これらの実施形態に従って構成されるホストデバイス20の一般化されたアーキテクチャを図示する。ホストデバイス20の例は、ラップトップ又はデスクトップコンピュータ、スマートフォン、又はそれ自体の内部電源を備えるその他の電子デバイスなどのコンピュータシステムを含み、それゆえ、そのデバイス機能に適切な機能回路要素を含む。ホストデバイス20の例において、この機能回路要素はプロセッサ21を含み、プロセッサ21は、その所望の機能を実施するためにメモリリソース(図示せず)に記憶されるプログラム命令を実行するプログラム可能なプロセッサである。また、例えば、ホストデバイス20への及びホストデバイス20からの入力及び出力のために用いられる従来の回路機能が含まれる。上記したように、ホストデバイス20は内部電源を含み、内部電源は、この例では、バッテリ23及び電力モジュール28で構成される。電力モジュール28は、プロセッサ21及びその周辺回路など、ホストデバイス20の機能回路要素を給電するための適切なレギュレータ及び電圧変換器を含む。
これらの実施形態によれば、ホストデバイス20は、USB Type C(USB−C)インターフェース25を含み、USB−Cインターフェース25において、ホストデバイス20への及びホストデバイス20からの電力の搬送を制御するための回路要素が、或る実施形態に従って実装される。この例において、ホストデバイス20のインターフェース25はUSB−Cコネクタ22を含み、USB−Cコネクタ22は、上述した図1A及び図1Bの従来の配置などにおいて、他のUSB−Cデバイスへの接続のための適切なUSB Type C規格によって特定された適切な端子を含む。これらの端子には、電力端子VBUS、一対のチャネル構成端子CC1、CC2、適切な参照電圧(すなわち、接地)端子、及びSS RX/TX端子として概して図2に示したデータ端子が含まれる。
この実施形態において、インターフェース25は構成チャネルコントローラ24を含み、構成チャネルコントローラ24は、コネクタ22の構成チャネル端子CC1、CC2に結合される。構成チャネルコントローラ24は、USB−C接続を介するホストデバイス20の、他のデバイスとのインターフェースを管理するための適切な論理回路要素で構成される。USB−C接続の場合、構成チャネルライン(CC1、CC2)は、デバイスが、データ及び制御目的に関してホストであるか又はアクセサリであるかを判定するために用いられる。デュアルロールポート(DRP)の場合、この判定は、通常、コントローラ24が、プルアップ抵抗器或いはプルダウン抵抗器をその構成チャネル端子CC1、CC2に結合すること、及び、これらの端子の電圧を監視することによって実施される。また、上記で組み込まれたUSB PD規格において説明されるように、コントローラ24は、そのホストデバイス20が、USB−C接続を介するその内部電源(この例では、バッテリ23及び電力モジュール28)からのアクセサリデバイスに対する電力のプロバイダであるか、又は、外部電源からの電力のコンシューマーであるかを判定するため、及び、その役割において提供又は消費されるべき電流レベルを「ネゴシエート」するために、構成チャネル端子CC1、CC2を用いる。この動作は、ホストデバイス20のこれらの2つの構成要素間の信号ラインCURR_NEGによって示されるように、プロセッサ21と組み合わせてコントローラ24によって実施される。
また、USB PD規格に従って、制御シグナリングが、チャネル構成ラインCC1、CC2を通じて実施され、そのようなシグナリングには、外部USB−Cハブからホストデバイス2への「ファストロールスワップ」信号の通信が含まれる。上記で組み込まれたUSB PD規格において説明されるように、このファストロールスワップ信号は、アクセサリデバイスが電力コンシューマーとして接続されたままである一方で、USB−C配置から外部電源を取り外す場合など、ホストデバイス20がその役割を電力コンシューマーから電力プロバイダに変更すべきときに呼び出される。これらの実施形態に従ってそのようなファストロールスワップを行うことについて、コントローラ24の動作を下記で更に詳細に説明する。
USB−C接続を介するデータ通信は、インターフェース25におけるUSB3.1 SSマルチプレクサ26によって管理される。概して図2に示すように、マルチプレクサ26は、コネクタ22の幾つかのデータ端子に接続され、幾つかのデータ端子には、具体的には、USB−C規格によって特定される二対の送信端子及び二対の受信端子が含まれる。これらの「SS TX」導体において通信される信号及びこれらの「SS RX」導体において受け取られる信号は、従来のように、プロセッサ21と協働してマルチプレクサ26によって制御される。「旧式の」USB通信(例えば、USB2.0)は、適切なUSB Type C規格に記載されるように、コネクタ22から直接にデータ導体を通じてプロセッサ21へ、及び、プロセッサ21から成され得る。
上記したように、ホストデバイス20のインターフェース25もまた、電力ホストデバイス20への及びホストデバイス20からの、具体的には、バッテリ23のその内部電源と電力モジュール28と外部デバイスとの間の、電力の伝送を制御する。上記で組み込まれたUSB PD規格に従って、ホストデバイス20は電力コンシューマーとして動作し得、この場合、電流は、バッテリ23を充電するため、コネクタ22のVBUS端子において外部電源(例えば、電源8)から受け取られる。図2のアーキテクチャにおいて、コネクタ22のVBUS端子は、インターフェース25のバッテリ充電器及びスイッチ27に接続される。ホストデバイス20が電力コンシューマーの役割で動作しているとき、構成チャネルコントローラ24は、VBUS端子において受け取られる電流を、ラインV_SNKを介してバッテリ23に送るため、バッテリ充電器及びスイッチ27を制御する。
また、インターフェース25はパワースイッチ30を含み、パワースイッチ30は、電力モジュール28とコネクタ22のVBUS端子との間に接続される。それゆえ、ホストデバイス20が電力プロバイダの役割で動作しているとき、構成チャネルコントローラ24は、ラインV_SRCをコネクタ22のVBUS端子に接続するためにパワースイッチ30を制御し、そのため、電力モジュール28は、コネクタ22及び適切な接続ケーブルを介してホストデバイス20に接続されるアクセサリデバイスへ、レギュレートされた電圧でバッテリ23からの電流を提供し得る。構成チャネルコントローラ24は、ホストデバイス20が電力プロバイダとして動作しているときにバッテリ充電器及びスイッチ27を開くように制御する。反対に、コントローラ24は、ホストデバイスが電力コンシューマーとして動作しているときにパワースイッチ30を開かせる。
図3は、或る実施形態に従って、バッテリ23及び電力モジュール28から電力を提供する際のパワースイッチ30の制御に関与する、パワースイッチ30の及び構成チャネルコントローラ24の一部の構成を図示する。より具体的には、この実施形態のパワースイッチ30は、二つのnチャネル金属酸化物半導体(MOS)トランジスタ30、30を含み、それらのソース/ドレイン経路は、内部V_SRC導体及びVBUS端子間に直列に接続され、電力モジュール28がパワースイッチトランジスタ30に接続される。パワースイッチトランジスタ30は、内部V_SRC導体においてそのソースを、及びパワースイッチトランジスタ30のソースに接続されるそのドレインを有する。パワースイッチトランジスタ30のドレインは、VBUS端子に接続される。トランジスタ30、30の一方又は両方は、比較的幅広のチャネル幅対チャネル長さ(W/L)比を有することによって電力トランジスタであり得、そうでない場合、USB PD接続を介して一つ又は複数のアクセサリデバイスを給電するためにホストデバイス20に対して充分な電流の伝導をサポートするため比較的堅牢であり、一層高い電圧外部電源をUSB−Cコネクタ22に結合する際に遭遇し得る比較的大きなソース/ドレイン電圧に耐えることができる。例えば、高電圧及び電流のための可能性を考慮すると、パワースイッチ30におけるトランジスタ30、30の一方又は両方は、横型二重拡散MOSトランジスタ(DMOS、又はLDMOS)として構成され得る。
この実施形態において、構成チャネルコントローラ24は、逆電流保護回路33及び電流制限回路35を含む。逆電流保護回路33は、この実装において比較器として機能し、VBUS端子の電圧を、V_SRC導体の電圧からオフセット電圧VOSを引いたものと比較し、その比較に従って、パワースイッチトランジスタ30のゲートを駆動する。この実施形態において、VBUS端子の電圧が、内部V_SRC導体の電圧のオフセットVOS(例えば、約10mV)内で生じる場合、逆電流保護回路33はパワースイッチトランジスタ30をオフにするように動作し、逆電流がパワースイッチ30を介して導通されないことを保証する。電力がパワースイッチ30を介して受け取られ得るいくつかの実装において、逆電流保護回路33は、外部デバイスからバッテリ23への、制御された量の逆電流を可能にするように動作し得る。
同様に、電流制限回路35も比較器として機能し、パワースイッチトランジスタ30のソース/ドレイン経路のいずれかの側の電圧を比較し、それに応じて、パワースイッチトランジスタ30のゲートを制御する。図3の実施形態において、電流制限回路35の一方の入力(負入力)が、パストランジスタ34を介して内部V_SRC導体の電圧を受け取り、他方の(正)入力が、トランジスタ30、30のソース/ドレイン経路間の中間ノードV_INTの電圧を受け取る。パストランジスタ34のゲートは、逆電流保護回路33の出力によって制御され、上述したような逆電流の場合にオフにされる。それゆえ、電流制限回路35に印加される差動電圧は、オンのとき、パワースイッチトランジスタ30の電圧降下に対応し、それゆえ、電力モジュール28から、VBUS端子に接続される外部アクセサリへ導通されているソース電流ISOURCEに対応する。下記で更に詳細に説明されるように、電流制限回路35は、電流ISOURCEが、制御論理42から通信される限界I_LIMITを超えることに応答して、電流ISOURCEがその限界にレギュレートされるように、パワースイッチトランジスタ30を抑えるように動作する。USB PDの文脈において、この限界I_LIMITは、ホストデバイス20と、USB−Cコネクタ22において接続される一つまたは複数のアクセサリとの間でネゴシエートされた電流レベルに対応する。
この実施形態に従って、コントローラ24は、チャージポンプノードVCPにおいてチャージポンプ40によってつくられた電流を、それらのそれぞれのゲートに印加することによってトランジスタ30、30をオンにするように動作する。チャージポンプ40は、一層低い電力供給電圧から、高められた電圧をチャージポンプノードVCPにおいて生じさせるためのいくつかの従来のアプローチの任意の一つに対して構成される従来のチャージポンプ回路である。一般的な意味において、チャージポンプ40は、周期信号の交互の位相において充電及び放電する「フライング」キャパシタと共に、印加される周期信号によってクロック制御される一つ又は複数のスイッチングデバイスを含む。単純な2位相の例の第1の位相において、スイッチングデバイスは、フライングキャパシタを電力供給電圧に接続して、その電圧に向かって充電する。第2の位相において、フライングキャパシタは、供給電圧と負荷との間に直列に接続され、これは、負荷における電圧を、電力供給電圧を上回って上昇させる効果を有する。負荷に供給される電流は、チャージポンプに印加される周期信号の周波数と共に増加する。図3の実施形態において、チャージポンプ40は、例えば信号NML_f、FRS_fによって制御論理42から提供されるなどの二つの異なる周波数で動作可能であり、この結果、これらの二つの周波数は、チャージポンプノードVCPから入手可能な異なるレベルの電流となる。例えば、NML_f信号、FRS_f信号は、直接的に、異なる周波数のクロック信号であり得、又は、チャージポンプ40が切り替わる周波数をその他の方式で設定する制御信号であり得る。一実装において、FRS_fクロック信号は、NML_f通常モードクロック信号の周波数の3〜4倍の周波数である。動作において、下記で更に詳細に説明するように、一層高い周波数FRS_f信号は、チャージポンプ40のスイッチング周波数を増加させるため、ファストロールスワップ事象の間イネーブルされ、それゆえ、チャージポンプノードVCPにおいてソースし得る電流を増加させる。ファストロールスワップに続いて、FRS_f信号がデアサートされ、NML_f信号がアサートされ、インターフェース25の電力消費を低減するため、チャージポンプ40のスイッチング周波数が減速され、その出力電流が低減される。
パワースイッチトランジスタ30のゲートは、並列に接続される電流源32及びスイッチ33を介してチャージポンプノードVCPから電流を受け取る。電流源32は、制御論理42からの制御信号LV_ENによってイネーブルされるとき、比較的低いレベルの電流Isoftをパワースイッチトランジスタ30のゲートに印加する。電流源32は、例えば、MOSトランジスタが、所望の電流レベルに対応するレギュレートされたバイアス電圧を受け取ることなどによって、従来のように構成される。本願で説明する他の電流源32、34も同様に構成される。下記で更に詳細に説明するように、電流源32によって導通される電流Isoftは、パワースイッチトランジスタ30を緩やかにオンにし、パワースイッチトランジスタ30をオン状態に維持するのに充分なレベルである。チャージポンプノードVCPとパワースイッチトランジスタ30のゲートとの間において電流源32と並列のスイッチ33は、制御論理42からの制御信号FRS_ONのアクティブレベルによってオンにされるように制御される。例えば、スイッチ33は、適切な駆動能力のMOSトランジスタがそのゲートにおいて制御信号FRS_ONを受け取ることによって実現され得る。
この実施形態に従ったパワースイッチトランジスタ30のゲートは、チャージポンプノードVCPとパワースイッチトランジスタ30のゲートとの間に並列に接続される制御可能な電流源32及び34を介して、チャージポンプノードVCPから駆動される。電流源32は、上述の電流源32と同様に、制御論理42からの制御信号LV_ENによってイネーブルされるとき、低レベル電流Isoftを導通させる。対照的に、電流源34は、制御論理42からの制御信号FRS_ONによってイネーブルされるとき、チャージポンプノードVCPからパワースイッチトランジスタ30のゲートにブースト電流I2を導通させるように動作する。チャージポンプ40によってチャージポンプノードVCPからパワースイッチトランジスタ30のゲートに導通されるこのブースト電流I2は、電流源32によって導通される電流Isoftより著しく高い(例えば、少なくとも10倍)。例えば、電流Isoftはおよそ1μAであり得、ブースト電流I2はおよそ50〜100μAであり得る。しかし、スイッチ33によって導通される電流とは対照的に、この一層高い電流I2は、例えば、電流源34に印加されるレギュレートされたバイアスレベルによって制限されるなど、制御された大きさに制限される。電流源34の効果は、それゆえ、電流源32から単独で達成し得るよりもパワースイッチトランジスタ30のターンオンを加速することであり、しかし、まずオンにされ、その一過性の突入電流を制限するとき、パワースイッチトランジスタ30によって導通される電流を、制御された方式で抑えることである。
上述したように、スイッチ33によってチャージポンプノードVCPからパワースイッチトランジスタ30のゲートに印加される電流は、制御又はレギュレートされず、電流源34によってパワースイッチトランジスタ30のゲートに提供されるブースト電流I2のままである。また、内部V_SRC導体からトランジスタ30におけるVBUS端子への電流を抑えることは、トランジスタ30における突入電流を制限し、電流源ではなく、トランジスタ30のゲートにおけるスイッチの一層単純な実装を可能にする。
図4は、或る実施形態に従った電流制限回路35の構成を図示する。この実施形態において、電流制限回路35は、従来のように構築され得るオペレーショナルトランスコンダクタンス増幅器(OTA)50を含む。OTA50は、一方の入力においてV_SRC導体の電圧(オフセット電圧Vosより低い)を、及び、他方の入力においてパワースイッチトランジスタ30及び30間のVINTノードの電圧を受け取り、それらの入力の差動電圧に対応する出力電流を生じさせる。この実施形態において、そうした差動電圧は、パワースイッチトランジスタ30のオン状態電圧降下に対応し、それゆえ、電力モジュール28からVBUS端子へ導通されるソース電流ISOURCEに対応する。したがって、OTA50の出力は、電力トランジスタ30によって導通されるそうしたソース電流ISOURCEに対応する電流k×ISOURCEであり、OTA50の設計に従って、乗法定数k(例えば、k=0.1)でスケーリングされる。
OTA50によって出力される電流k×ISOURCEは、ノードN2においてnチャネルMOSトランジスタ52のドレイン(及びゲート)に印加される。トランジスタ52のソースは接地である。トランジスタ52は電流ミラーの一つのレッグを構成し、電流ミラーは、その他のレッグにおいてnチャネルMOSトランジスタ54を有する。トランジスタ54は、トランジスタ52のゲート及びドレインに接続されるゲート、接地であるソース、及び、パワースイッチトランジスタ30のゲートに接続されるドレインを有する。トランジスタ52及び54は、通常、互いに対する電流駆動(すなわち、W/L比)で、例えば、トランジスタ54が一層大きい1対4の比で、スケーリングされる。いずれにせよ、トランジスタ52、54は、互いと同じゲート−ソース電圧を有し、それゆえ、トランジスタ52によって導通される電流はトランジスタ54においてミラーされる。
制限電流源51は、ノードN2及び接地間にトランジスタ52と並列に接続される従来の電流源である。制限電流源51は、レギュレートされたバイアス電圧を受け取るゲートを備えるMOSトランジスタなど、電流源に関する従来のように構築され得る。この実施形態において、電流源51は、制御された電流Ilimitを導通させるためにバイアスされる。この電流Ilimitは、例えば制御論理42における構成レジスタの内容に従って、プログラム又は調整され得る限界である。電流Ilimitは、電流制限回路35がパワースイッチトランジスタ30に対するゲート駆動を低減する電流レベルを確立する。
また、この実施形態によれば、電流制限回路35は、プログラム可能補償電流源55を含み、プログラム可能補償電流源55は、チャージポンプノードVCPの電圧などの高電圧と、トランジスタ52のドレイン及びゲートにおけるノードN2との間に接続される。制御信号FRS_ONによってイネーブルされるとき、補償電流源55は、チャージポンプノードVCPから補償電流I2+を導通させるためにバイアスされ、補償電流I2+は、ノードN2で電流k×ISOURCEを加えられ、トランジスタ52及び制限電流源51の並列の組み合わせに印加される。補償電流源55に印加されるバイアス、及びそれゆえ補償電流I2+の大きさは、例えば制御論理42における構成レジスタの内容に従って、プログラム又は調整され得る。制御信号FRS_ONによってイネーブルされないとき、補償電流源55はオフにされ、ノードN2に電流を供給しない。
動作において、電流制限回路35のOTA50は、パワースイッチトランジスタ30によって導通される電流ISOURCEに対応する電流k×ISOURCEをノードN2に印加する。電流ISOURCEは、そのトランジスタ30のソース/ドレイン経路の電圧降下によって測定されるものである。通常モード(制御信号FRS_ONがデアサートされ、電流源55がディセーブルされる)において、電流k×ISOURCEが電流源51の電流Ilimitを超える場合、過剰な電流は、トランジスタ52によって導通され、パワースイッチトランジスタ30のゲートから電流を引き込むためにトランジスタ54によってミラーされる。そのため、この通常モードにおいて、内部V_SNKノードからVBUS端子に導通される電流ISOURCEが、適用可能な限界を超える場合、パワースイッチトランジスタ30によって導通される電流を所望の限界までレギュレートするために、電流制限回路35は、パワースイッチトランジスタ30のゲート電圧を低減させる。
上述したように、通常モード(制御信号FRS_ONがデアサートされる)において、電流源32は、電流Isoftをパワースイッチトランジスタ30のゲートに供給する。この電流Isoftもまた、トランジスタ30のゲートが充電された後、トランジスタ54によって導通されるので、パワースイッチ回路35の動作にエラーが引き起こされる。しかし、この電流Isoftは比較的小さい(例えば〜1μA)ので、通常モードにおけるこのエラーの量は比較的少ない。
しかし、ファストロールスワップの場合、電流源34もまた、ブースト電流I2を用いてパワースイッチトランジスタ30のゲートを駆動している。パワースイッチトランジスタ30のゲートが完全に充電され、トランジスタ30がオンになった後、電流源34からのこのブースト電流I2は、トランジスタ54によって導通される。補償されない場合、比較的大きな大きさのブースト電流I2(例えば、50〜100μA)が、パワースイッチトランジスタ30をオフにするために必要とされる電流ISOURCEの大きさを著しく増加させる。しかし、この実施形態によれば、補償電流源55もまた、ファストロールスワップ動作の間、補償電流I2+をノードN2に印加するために制御信号FRS_ONによってオンにされる。補償電流I2+は、トランジスタ52及び54の互いに対するスケーリングを考慮して、電流源34からの電流I2に対応するように選択される。それゆえ、このファストロールスワップモードにおいて、トランジスタ52及び54の電流ミラーは、それぞれ、補償電流I2+及びブースト電流I2によって平衡される。電流制限Ilimitを超えるk×ISOURCE及び12+の合計が、Isoft及びI2電流のスケールされた合計を或る量超えることに応答して、トランジスタ54は、パワースイッチトランジスタ30のゲートを接地に向かってプルし、デバイスをオフにするため、電流ミラーの作用によって付加的な電流を導通する。したがって、補償電流源55は、ファストロールスワップの間、ファストロールスワップを生じさせるために、パワースイッチトランジスタ30のゲートに印加される付加的な電流I2を補償するように動作して、電流制限回路35がパワースイッチ30を介してVBUS端子に導通されるソース電流ISOURCEを適切にレギュレートすることを保証する。結果として、ファストロールスワップの間、回路35によって強化される電流制限は効果的に増加され、これにより、様々なUSB−Cハブ及び潜在的なアクセサリが、ホストデバイス20によってサポートされることが可能となる。
代替として、電流ミラーへの電流I2の付加による結果のエラーが許容し得る場合、補償電流源55は、電流制限回路35から省かれ得る。この省略は、ファストロールスワップ動作において印加される電流I2の規模に依存すると考えられる。
図5は、その電力搬送役割を電力コンシューマーであることから電力プロバイダであることに変化させる際の、USB Type C(USB−C)インターフェース25の動作を図示する。例えば、図1A及び図1Bの従来の状況に関して上述したように、外部電源が取り外される一方で、アクセサリデバイスが、バッテリ駆動デバイスのUSB−Cコネクタに接続されたままである場合に、このロールスワップ事象が生じ得る。それゆえ、図5に図示される動作はプロセス60で始まり、プロセス60において、ホストデバイス20は、外部電源からUSB−Cコネクタ22のVBUSラインを通じて外部電力を受け取っている。この外部電力は、バッテリ充電器及びスイッチ27(図2)を介してバッテリ23を充電するのに役立つ。
プロセス62において、USB−Cハブ又はその他のデバイス(ホストデバイス20それ自体を含む)が、外部電源の取り外しなど、VBUSライン上の電圧の損失を検出する。例えば、上記で組み込まれたUSB PD規格に従って、電力コンシューマーのみがVBUSラインに接続されたままであるので、ホストデバイス20のUSB−Cコネクタ22に接続されるハブデバイスが、VBUSライン上の電圧が安全限界(Vsafe)を下回って下がることを検出し得る。それに応答して、そのハブデバイス又はその他のデバイスは、その規格に従って、USB−Cバスのチャネル構成ラインCC1、CC2を通じて「ファストロールスワップ」信号を生成する(例えば、送出する)。
ホストデバイス20の構成チャネルコントローラ24の制御論理42は、そのインターフェース22のチャネル構成端子CC1、CC2でファストロールスワップ信号を検出し、この実施形態に従ってプロセス64a、64b、64cを実行することによって応答する。これらのプロセス64a、64b、64cは、各特定の実装に適切なように、同時に又は論理シーケンスで効率的に実行され得る。プロセス64aにおいて、制御論理42は、チャージポンプノードVCPにおいて付加的な電流をソースするため、チャージポンプ40を一層高い周波数で動作させるためにFRS_fクロック信号(又は、適用可能な制御信号)を送出する。また、このとき、制御論理42はFRS_ON制御信号をアサートし、これは、プロセス64bにおいて、チャージポンプノードVCPとパワースイッチトランジスタ30のゲートとの間のスイッチ33を閉じ、ブースト電流I2をパワースイッチトランジスタ30のゲートに印加するために電流源34をイネーブルする。スイッチ33及び電流源34を介してチャージポンプノードVCPから印加される付加的な電流は、ファストロールスワップにおいてより一層速いレートで、それぞれパワースイッチトランジスタ30、30をオンにする効果を有する。このようにして、ホストデバイス20の内部電源(例えば、バッテリ23)は、最小の中断で、USB−Cコネクタ22に取り付けられるアクセサリデバイスに電力を急速に提供する。
プロセス64cにおいて、また、制御論理42によるFRS_ON制御信号のアサートは、図4に関して上述したように、電流制限回路35において補償電流源55をイネーブルするように動作する。その結果、電流制限回路35は、ソース電流ISOURCEが、バッテリ23によって、コネクタ22のVBUSラインを通じて電力モジュール28を介して外部デバイスに提供されるのを正確に監視し続け、過電流状況の事象においてパワースイッチトランジスタ30のゲート電圧を低減させる。
判定65において、ホストデバイス20それ自体、又は、コネクタ22に接続されるハブデバイスが、ホストデバイス20がその役割を電力コンシューマーから電力プロバイダに成功裏に変更したかどうかを判定する。例えば、判定65は、コネクタ22のVBUS端子の電圧を安全限界(Vsafe)と比較することによって成され得る。VBUS電圧がこの所望の最小レベルに達していない限り(判定65が「no」の結果に戻る)、ファストロールスワップモードにおける動作は維持される(プロセス66)。しかし、VBUSラインの電圧が所望のレベルに達した後(判定65が「yes」)、ファストロールスワップ動作は終了し得、通常動作モードに入り得る。
図3及び図4を参照すると、この通常動作モードは、プロセス68aにおいて、制御論理42が、FRS_f信号をデアサートすること、及びラインNML_f上でクロック又は制御信号を送出することを含み、チャージポンプ40のスイッチング周波数を低減させ、これが、その電流出力を低減させ、それに応じてホストデバイス20の電力消費を低減させる。プロセス68bにおいて、FRS_ON制御信号はデアサートされ、このデアサートは、パワースイッチトランジスタ30のゲートにおけるスイッチ33を開き、パワースイッチトランジスタ30のゲートにおける電流源34をディセーブルする。電流源32、32はイネーブルされたままであり、それぞれ、トランジスタ30、30のゲートに、これらのデバイスをオン状態に維持するために低電流Isoftを提供する。それゆえ、電力モジュール28は、USB−C接続を通じて外部アクセサリデバイスを給電し続けることができる。また、この実施形態に従ったプロセス68cにおいて、電流制限スイッチ35における補償電流源55はディセーブルされて、電流I2がもはやパワースイッチトランジスタ30のゲートに印加されていないことを考慮して、電流制限監視動作の正確性を維持する。代替として、一層低い補償電流(すなわち、電流Isoftに相当)が望まれる場合、プロセス68cは、この通常動作モードにおいてノードN2に印加される付加的な補償電流の大きさを変更し得る。
これらの実施形態によれば、電子デバイス用のインターフェース回路要素は、(例えば、内部バッテリを充電するために)外部電力を受け取ることから、その内部電源(バッテリなど)から外部デバイスに電力を提供することへ、急速に変更し得る。この能力は、パワースイッチトランジスタでの過剰な突入電流を防ぐため制御された方式で提供され、それゆえ、相互接続されたシステムにおいてスイッチング遷移を低減させる。
特許請求の範囲内で、説明した実施形態における改変が可能であり、その他の実施形態が可能である。

Claims (17)

  1. パワースイッチ回路であって、
    外部電力端子及び内部電力端子間に結合される導通経路と、制御端子とを有するパワースイッチトランジスタ、
    第1の周波数のクロック信号に応答して、チャージポンプノードにおいて電圧を生成するように結合されるチャージポンプ、
    前記チャージポンプノードからの第1の電流を、前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子に印加するように結合される第1の電流源、
    前記第1の電流源と並列に、前記チャージポンプノードからブースト電流を印加するように、結合されるブースト電流源、及び、
    前記第1の周波数より高い第2の周波数のクロック信号に応答して電圧を生成するため、及び、前記ブースト電流源を前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子に結合するために、前記チャージポンプを制御するように結合される制御論理であって、
    前記生成すること及び前記結合することが、入力においてロールスワップ信号を受け取ることに応答する前記制御論理、
    を含む、
    パワースイッチ回路。
  2. 請求項1に記載のパワースイッチ回路であって、更に、
    前記内部及び外部電力端子間に導通されるパワー電流に対応する信号を受け取るように結合される入力と、前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子に結合される出力とを有する電流制限回路を含み、
    前記電流制限回路が、前記パワー電流が或る電流制限を超えることに応答して、前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子から電流を導通させるように結合される、
    パワースイッチ回路。
  3. 請求項2に記載のパワースイッチ回路であって、前記電流制限回路が、
    前記パワー電流と前記電流制限との差に対応する入力電流を導通させるように結合される導通経路を有する第1のミラートランジスタ、及び、
    前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子と参照電圧との間に結合される導通経路と、前記第1のミラートランジスタに結合される制御端子とを有する第2のミラートランジスタ、
    を含み、
    前記第2のミラートランジスタが、前記入力電流が前記電流制限を超えることに応答してオンにされるように動作し得る、
    パワースイッチ回路。
  4. 請求項3に記載のパワースイッチ回路であって、前記電流制限回路が、
    前記制御論理が前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答して、前記第1のミラートランジスタの前記導通経路に、前記ブースト電流に対応する補償電流を印加するように結合される補償電流源を含む、
    パワースイッチ回路。
  5. 請求項1に記載のパワースイッチ回路であって、前記パワースイッチトランジスタが第1のパワースイッチトランジスタであり、前記パワースイッチ回路が更に、
    前記第1のパワースイッチトランジスタの前記導通経路と前記内部電力端子との間に結合される導通経路と、制御端子とを有する第2のパワースイッチトランジスタ、
    前記チャージポンプノードから前記第2のパワースイッチトランジスタの前記制御端子へ第2の電流を印加するように結合される第2の電流源、及び、
    前記チャージポンプノードと前記第2のパワースイッチトランジスタの前記制御端子との間に結合されるスイッチ、
    を含み、
    前記スイッチが、前記制御論理が前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答して閉じられるように動作し得る、
    パワースイッチ回路。
  6. 請求項5に記載のパワースイッチ回路であって、前記第1及び第2のパワースイッチトランジスタが、金属酸化物半導体(MOS)トランジスタであり、更に、電流制限回路を含み、前記電流制限回路が、
    前記第2のパワースイッチトランジスタの前記導通経路の電圧における差に対応する感知電流を生じさせるように結合される差動増幅器、
    ソース/ドレイン経路と、前記感知電流を受け取るように結合されるゲートとを有する第1のミラートランジスタ、
    前記第1のミラートランジスタの前記ソース/ドレイン経路と並列に、制限電流を導通させるように、接続される電流制限電流源、
    前記制御論理が前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答して、前記第1のミラートランジスタの前記ソース/ドレイン経路に、前記ブースト電流に対応する補償電流を印加するように結合される補償電流源、及び、
    前記第1のパワースイッチトランジスタの前記制御端子と参照電圧との間に結合されるソース/ドレイン経路と、前記第1のミラートランジスタの前記ゲート及びドレインに結合されるゲートとを有する第2のミラートランジスタ、
    を含む、パワースイッチ回路。
  7. 電子デバイスのインターフェースにおいてパワースイッチを制御する方法であって、前記方法が、
    外部電力端子の電圧が安全限界を下回って下がることに応答して、チャージポンプノードにおいて電圧を生じさせるため第1の周波数でチャージポンプを動作させることと、前記チャージポンプノードからの第1の制御された電流を、前記外部電力端子と内部電源が接続される内部電力端子との間に結合される導通経路を有するパワースイッチトランジスタの制御端子に結合すること、及び、
    前記外部電力端子の前記電圧が、選択されたレベルまで達することに応答して、前記第1の周波数より低い第2の周波数で前記チャージポンプを動作させることと、前記第1の制御された電流より低い第2の制御された電流を、前記チャージポンプノードから前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子に結合すること、
    を含む、方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、前記パワースイッチトランジスタが第1のパワースイッチトランジスタであり、前記方法が更に、
    前記外部電力端子の前記電圧が前記安全限界を下回って下がることに応答して、前記チャージポンプノードと第2のパワースイッチトランジスタの制御端子との間のスイッチを閉じることであって、前記第2のパワースイッチトランジスタが、前記外部電力端子及び前記内部電力端子間に前記第1のパワースイッチトランジスタの前記導通経路と直列に接続される導通経路を有する、前記閉じること、及び、
    前記外部電力端子の前記電圧が、選択されたレベルに達することに応答して、前記スイッチを開けることと、前記チャージポンプノードから前記第2のパワースイッチトランジスタの前記制御端子へ、制御された電流を結合すること、
    を含む、方法。
  9. 前記請求項8に記載の方法であって、更に、
    前記内部電力端子及び外部電力端子間で導通される電流を感知すること、
    前記感知された電流が電流制限を超えることに応答して、前記第1のパワースイッチトランジスタの前記制御端子から電流を導通させること、及び、
    前記第1の制御された電流の前記結合の間、前記第1の制御された電流に対応する量だけ、前記電流制限を増加させること、
    を含む、方法。
  10. 請求項9に記載の方法であって、前記感知することが、
    前記第2のパワースイッチトランジスタの差動電圧に対応する感知電流を生成することを含み、
    前記第1のパワースイッチトランジスタの前記制御端子から電流を導通することが、
    制限電流源に並列の第1のミラートランジスタを介して前記感知電流を導通させること、及び、
    前記第1のパワースイッチトランジスタの前記制御端子と参照電圧との間に結合されるその導通経路を有する第2のミラートランジスタにおいて、前記第1のミラートランジスタを介して前記電流をミラーすること、
    を含み、
    前記電流制限を増加させることが、前記制限電流源に並列の前記第1のミラートランジスタを介して前記感知電流に加えて補償電流を印加することを含む、
    方法。
  11. 請求項7に記載の方法であって、更に、
    外部電力端子の前記電圧が、前記電子デバイスの外側のハブにおいて前記安全限界を下回って下がることに応答して、前記ハブから前記インターフェースへロールスワップ信号を生成することを含み、
    前記第1の周波数で前記チャージポンプを動作させること、及び、前記第1の制御された電流を制御することが、前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答して実施される、
    方法。
  12. 電子システムであって、
    ハブデバイスであって、外部電源からの前記ハブデバイスの接続解除に応答してロールスワップ信号を生成するように結合される論理と、端子を含むインターフェースとを含む、前記ハブデバイス、及び、
    プロセッサと、内部電源と、パワースイッチ回路とを含むホストデバイス、及び、
    制御論理、
    を含み、
    前記インターフェースの前記端子が、前記インターフェース間で共通に接続される電力バス端子を含み、前記外部電源が、前記電力バス端子に取り外し可能に結合され、
    前記インターフェースの1つにおける前記電力バス端子が、前記パワースイッチ回路の電力バス端子に結合され、
    前記パワースイッチ回路が、
    前記パワースイッチ回路の前記電力バス端子と前記ホストデバイスの前記内部電源に結合される内部電力バスとの間に結合される導通経路と、制御端子とを有するパワースイッチトランジスタ、
    第1の周波数のクロック信号に応答して、チャージポンプノードにおいて電圧を生成するように結合されるチャージポンプ、
    前記チャージポンプノードから前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子へ第1の電流を印加するように結合される第1の電流源、及び
    第1の電流源に並列に、前記チャージポンプノードからのブースト電流を印加するように、結合されるブースト電流源、
    を含み、
    前記制御論理が、前記第1の周波数より高い第2の周波数のクロック信号に応答して電圧を生成するため、及び、前記ブースト電流源を前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子に結合するために、前記チャージポンプを制御するように結合され、前記生成すること及び前記結合することが、前記ハブデバイスから前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答する、
    電子システム。
  13. 請求項12に記載の電子システムであって、前記パワースイッチ回路が、
    前記パワースイッチ回路の前記電力バス端子と前記内部電力バスとの間で導通されるパワー電流に対応する信号を受け取るように結合される入力と、前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子に結合される出力とを有する電流制限回路を含み、
    前記電流制限回路が、前記パワー電流が或る電流制限を超えることに応答して、前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子から電流を導通させるように結合される、
    電子システム。
  14. 請求項13に記載の電子システムであって、前記電流制限回路が、
    前記パワー電流と前記電流制限との差に対応する入力電流を導通させるように結合される導通経路を有する第1のミラートランジスタ、及び、
    前記パワースイッチトランジスタの前記制御端子と参照電圧との間に結合される導通経路と、前記第1のミラートランジスタに結合される制御端子とを有する第2のミラートランジスタ、
    を含み、
    前記第2のミラートランジスタが、前記入力電流が前記電流制限を超えることに応答してオンにされるように動作し得る、
    電子システム。
  15. 請求項14に記載の電子システムであって、前記電流制限回路が、
    前記制御論理が前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答して、前記第1のミラートランジスタの前記導通経路に、前記ブースト電流に対応する補償電流を印加するように結合される補償電流源を含む、電子システム。
  16. 請求項12に記載の電子システムであって、前記パワースイッチトランジスタが第1のパワースイッチトランジスタであり、前記パワースイッチ回路が、
    前記第1のパワースイッチトランジスタの前記導通経路と前記内部電力バスとの間に結合される導通経路と、制御端子とを有する第2のパワースイッチトランジスタ、
    前記チャージポンプノードから前記第2のパワースイッチトランジスタの前記制御端子に第2の電流を印加するように結合される第2の電流源、及び、
    前記チャージポンプノードと前記第2のパワースイッチトランジスタの前記制御端子との間に結合されるスイッチ、
    を含み、
    前記スイッチが、前記制御論理が前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答して閉じられるように動作し得る、
    電子システム。
  17. 請求項16に記載の電子システムであって、前記第1及び第2のパワースイッチトランジスタが金属酸化物半導体(MOS)トランジスタであり、前記パワースイッチ回路が電流制限回路を含み、前記電流制限回路が、
    前記第2のパワースイッチトランジスタの前記導通経路の電圧における差に対応する感知電流を生じさせるように結合される差動増幅器、
    ソース/ドレイン経路と、前記感知電流を受け取るように結合されるゲートとを有する第1のミラートランジスタ、
    制限電流を導通させるように、前記第1のミラートランジスタの前記ソース/ドレイン経路に並列に、接続される電流制限電流源、
    前記制御論理が前記ロールスワップ信号を受け取ることに応答して、前記第1のミラートランジスタの前記ソース/ドレイン経路に、前記ブースト電流に対応する補償電流を印加するように結合される補償電流源、及び、
    前記第1のパワースイッチトランジスタの前記制御端子と参照電圧との間に結合されるソース/ドレイン経路と、前記第1のミラートランジスタの前記ゲート及びドレインに結合されるゲートとを有する第2のミラートランジスタ、
    を含む、電子システム。

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