JP2019517207A - eMTCにおけるアップリンク送信ギャップ - Google Patents

eMTCにおけるアップリンク送信ギャップ Download PDF

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Abstract

本開示の態様は、拡張マシンタイプ通信(eMTC)におけるアップリンク送信ギャップのための技法および装置を提供する。一態様では、低コストeMTC UEであってよいユーザ機器(UE)などのワイヤレスデバイスによって実行され得る方法が提供される。方法は、概して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することと、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を受信することと、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信することと、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを受信することとを含む。

Description

関連出願の相互参照および優先権主張
本出願は、2016年5月23日に出願した米国仮特許出願第62/340,478号および2016年9月7日に出願した米国仮特許出願第62/384,703号の利益および優先権を主張する、2017年5月11日に出願した米国出願第15/593,137号の優先権を主張するものであり、すべての適用可能な目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示のいくつかの態様は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、拡張マシンタイプ通信(eMTC:enhanced machine type communication)におけるアップリンク送信ギャップに関する。
音声、データなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために、ワイヤレス通信システムが広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)/LTEアドバンスト(LTE-A)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンク上および逆方向リンク上の送信を介して1つまたは複数の基地局(BS)と通信する。順方向リンク(または、ダウンリンク)は、BSから端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(または、アップリンク)は、端末からBSへの通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力、多入力単出力、または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。
ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのワイヤレスデバイスのための通信をサポートできるいくつかのBSを含み得る。ワイヤレスデバイスは、ユーザ機器(UE:user equipment)を含み得る。マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)は、通信の少なくとも一端上の少なくとも1つのリモートデバイスを伴う通信を指すことがあり、必ずしも人間の対話を必要とするとは限らない1つまたは複数のエンティティを伴うデータ通信の形態を含み得る。MTC UEは、たとえば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Networks)を通じてMTCサーバおよび/または他のMTCデバイスとのMTC通信が可能なUEを含み得る。ワイヤレスデバイスは、モノのインターネット(IoT:Internet-of-Things)デバイス(たとえば、狭帯域IoT(NB-IoT:narrowband IoT)デバイス)を含むことがある。IoTとは、物理的な物体、デバイス、または「モノ」のネットワークを指すことがある。IoTデバイスは、たとえば、電子装置、ソフトウェア、またはセンサーとともに組み込まれてよく、これらのデバイスがデータを収集および交換することを可能にするネットワーク接続性を有してよい。
いくつかの次世代ネットワーク、NRネットワーク、または5Gネットワークは、いくつかの基地局を含み、各々がUEなどの複数の通信デバイスのための通信を同時にサポートし得る。LTEネットワークまたはLTE-Aネットワークでは、1つまたは複数のBSのセットがeノードB(eNB:e NodeB)を規定し得る。他の例では(たとえば、次世代ネットワークまたは5Gネットワークでは)、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの中央ユニット(たとえば、CU、中央ノード(CN:central node)、アクセスノードコントローラ(ANC:access node controller)など)と通信しているいくつかの分散ユニット(たとえば、エッジユニット(EU:edge unit)、エッジノード(EN:edge node)、ラジオヘッド(RH:radio head)、スマートラジオヘッド(SRH:smart radio head)、送信受信ポイント(TRP:transmission reception point)など)を含み得、ここで、CUと通信している1つまたは複数の分散ユニット(DU:distributed unit)のセットが、アクセスノード(たとえば、AN、ニューラジオ基地局(NR BS:new radio base station)、NR NB、ネットワークノード、gNB、5G BS、アクセスポイント(AP:access point)など)を規定し得る。BSまたはDUは、(たとえば、BSまたはDUからUEへの送信用の)ダウンリンクチャネル上および(たとえば、UEからBSまたはDUへの送信用の)アップリンクチャネル上でUEのセットと通信し得る。
これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球レベルで通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。NR(たとえば、5G無線アクセス)は、新興の電気通信規格の一例である。NRとは、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善し、コストを下げ、サービスを改善し、新たなスペクトルを使用し、ダウンリンク(DL)上およびアップリンク(UL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を有するOFDMAを使用する他のオープン規格とより良好に統合することによってモバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良好にサポートするとともに、ビームフォーミング、MIMOアンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートするように、設計されている。
しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、LTE、MTC、IoT、およびNR技術におけるさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術、およびこれらの技術を採用する電気通信規格に適用可能であるべきである。
3GPP TS 36.211、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」
本開示のシステム、方法、およびデバイスは各々、いくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様だけが、その望ましい属性を担うわけではない。以下の特許請求の範囲によって表現される本開示の範囲を限定することなく、いくつかの特徴がここで簡単に説明される。この説明を考察した後、詳細には「発明を実施するための形態」と題するセクションを読んだ後、本開示の特徴が、ワイヤレスネットワークにおけるアクセスポイントとステーションとの間の改善された通信を含む利点をどのようにもたらすのかが理解されよう。
本開示のいくつかの態様は、一般に、拡張/発展型マシンタイプ通信(eMTC)におけるアップリンク送信ギャップに関する。
本開示のいくつかの態様は、ユーザ機器(UE)などのワイヤレスデバイスによって実行される方法を提供する。方法は、概して、ランダムアクセスプリアンブルを送信することと、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を受信することと、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信することと、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを受信することとを含む。
本開示のいくつかの態様は、基地局(BS)などのワイヤレスデバイスによって実行される方法を提供する。方法は、概して、UEからランダムアクセスプリアンブルを受信することと、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答をUEへ送信することと、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージをUEから受信することと、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングをUEへ送信することとを含む。
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレスデバイス(たとえば、UE)などの装置を提供する。装置は、概して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するための手段と、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を受信するための手段と、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信するための手段と、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを受信するための手段とを含む。
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレスデバイス(たとえば、BS)などの装置を提供する。装置は、概して、UEからランダムアクセスプリアンブルを受信するための手段と、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答をUEへ送信するための手段と、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージをUEから受信するための手段と、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングをUEへ送信するための手段とを含む。
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレスデバイス(たとえば、UE)などの装置を提供する。装置は、概して、ランダムアクセスプリアンブルを送信のために出力し、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を取得し、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信のために出力し、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを取得するように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと結合されたメモリとを含む。
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレスデバイス(たとえば、BS)などの装置を提供する。装置は、概して、UEからランダムアクセスプリアンブルを取得し、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答をUEへの送信のために出力し、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージをUEから取得し、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングをUEへの送信のために出力するように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと結合されたメモリとを含む。
本開示のいくつかの態様は、UEなどのワイヤレスデバイスによるワイヤレス通信のための、コンピュータ実行可能コードがその上に記憶されたコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ実行可能コードは、概して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するためのコードと、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を受信するためのコードと、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信するためのコードと、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを受信するためのコードとを含む。
本開示のいくつかの態様は、BSなどのワイヤレスデバイスによるワイヤレス通信のための、コンピュータ実行可能コードがその上に記憶されたコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ実行可能コードは、概して、UEからランダムアクセスプリアンブルを受信するためのコードと、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答をUEへ送信するためのコードと、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージをUEから受信するためのコードと、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングをUEへ送信するためのコードとを含む。
方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、コンピュータ可読媒体、および処理システムを含む、数多くの他の態様が提供される。上記の関連する目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明するとともに特に特許請求の範囲において指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものである。
本開示の上記の特徴が詳細に理解され得るように、上記で簡単に要約したより具体的な説明が、態様を参照することによって行われることがあり、態様のうちのいくつかは添付の図面に示される。しかしながら、説明が他の等しく効果的な態様に通じることがあるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。
本開示のいくつかの態様によるワイヤレス通信ネットワークの一例を概念的に示すブロック図である。 本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)と通信している基地局(BS)の一例を概念的に示すブロック図である。 本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるフレーム構造の一例を概念的に示すブロック図である。 本開示のいくつかの態様による、ノーマルサイクリックプレフィックスを有する2つの例示的なサブフレームフォーマットを概念的に示すブロック図である。 本開示のいくつかの態様による、たとえば、拡張/発展型マシンタイプ通信(eMTC)のための例示的なサブフレーム構成を示す図である。 本開示のいくつかの態様による、たとえば、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)の例示的な配置を示す図である。 本開示のいくつかの態様による、分散型無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)の例示的な論理アーキテクチャを示す図である。 本開示のいくつかの態様による、分散型RANの例示的な物理アーキテクチャを示す図である。 本開示のいくつかの態様によるダウンリンク(DL)セントリックサブフレームの一例を示す図である。 本開示のいくつかの態様によるアップリンク(UL)セントリックサブフレームの一例を示す図である。 本開示のいくつかの態様による、UEによるアップリンクギャップ折衝のための例示的な動作を示すフロー図である。 本開示のいくつかの態様による、BSによるアップリンク送信ギャップ折衝および構成のための例示的な動作を示すフロー図である。 本開示のいくつかの態様による、アップリンク送信ギャップ折衝および構成のための例示的な動作を示す例示的なコールフロー図である。
理解を容易にするために、可能な場合、図に共通する同一要素を指定するために、同一の参照番号が使用されている。一態様で開示する要素が、特定の記載なしに他の態様において有益に利用され得ることが企図される。
本開示の態様は、たとえば、拡張/発展型マシンタイプ通信(eMTC)における、アップリンク送信ギャップのための技法を提供する。いくつかの態様によれば、低コスト(LC:low cost)eMTC UEであってよいユーザ機器(UE)は、ランダムアクセスプリアンブルを送信し得、ランダムアクセス応答を受信し得る。UEは、アップリンクギャップに関するUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信し得、指示された能力に少なくとも部分的に基づくとともにアップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを受信し得る。
本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA、および他のネットワークなどの、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば、互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))、時分割同期CDMA(TD-SCDMA)、およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(WiFi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびEUTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方において、ダウンリンク上でOFDMAを、またアップリンク上でSC-FDMAを採用するEUTRAを使用するUMTSの新たなリリースである。UTRA、EUTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する組織からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。NR(たとえば、5G無線アクセス)は、新興の電気通信規格の一例である。NRとは、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。本明細書で説明する技法は、上述のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。本技法のいくつかの態様がLTE/LTEアドバンストに対して以下で説明され、LTE/LTEアドバンスト用語
が以下の説明の大部分において使用される。LTEおよびLTE-Aは、概してLTEと呼ばれる。
本明細書では、一般に3Gおよび/または4Gワイヤレス技術に関連する用語を使用して態様が説明され得るが、本開示の態様が、5G以降などの、他の世代ベースの通信システムにおいて適用され得ることに留意されたい。
例示的なワイヤレス通信ネットワーク
図1は、本開示の態様が実践され得る例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。たとえば、本明細書で提示する技法は、拡張/発展型マシンタイプ通信(eMTC)におけるアップリンク送信ギャップのために使用され得る。ワイヤレス通信ネットワーク100は、ユーザ機器(UE)120および基地局(BS)110を含む。UE120は、eMTC UEなどの低コスト(LC)デバイスであってよい。UE120は、ランダムアクセスプリアンブルをBS110へ送信し得る。UE120は、プリアンブルに応答して、BS110からランダムアクセス応答を受信し得る。UE120は、アップリンクギャップに関するUE120の能力の指示を含むアップリンクメッセージをBS110へ送信し得る。UE120は、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングをBS110から受信することができる。
ワイヤレス通信ネットワーク100は、LTEネットワーク、またはニューラジオ(NR)ネットワークもしくは5Gネットワークなどのいくつかの他のワイヤレスネットワークであってよい。ワイヤレス通信ネットワーク100は、いくつかのBS110および他のネットワークエンティティを含み得る。BSは、UEと通信するエンティティであり、ノードB(NB)、拡張/発展型NB(eNB:enhanced/evolved NB)、gNB、5G NB、アクセスポイント(AP)、NR BS、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じて、BSのカバレージエリア、および/またはこのカバレージエリアをサービスしているBSサブシステムを指すことができる。
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)の中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセル用のBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセル用のBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセル用のBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示す例では、BS110aはマクロセル102a用のマクロBSであってよく、BS110bはピコセル102b用のピコBSであってよく、BS110cはフェムトセル102c用のフェムトBSであってよい。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
ワイヤレス通信ネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、BS110またはUE120)からデータの送信を受信でき、そのデータの送信を下流局(たとえば、UE120またはBS110)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継できるUEであり得る。図1に示す例では、中継局110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信し得る。中継局は、中継eNB、中継基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
ワイヤレス通信ネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む、異種ネットワークであってよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレス通信ネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5〜40ワット)を有し得るが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、もっと低い送信電力レベル(たとえば、0.1〜2ワット)を有し得る。
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し得、これらのBSのための協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを経由してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインのバックホールを経由して直接または間接的に互いに通信し得る。
UE120(たとえば、120a、120b、120c)はワイヤレス通信ネットワーク100全体にわたって分散されてよく、各UEは固定またはモバイルであってよい。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、ステーション、顧客構内機器(CPE:Customer Premises Equipment)などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)ステーション、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス、医療機器、生体センサー/生体デバイス、スマートウォッチ、スマート衣料、スマートグラス、スマートリストバンド、および/またはスマート宝飾品(たとえば、スマートリング、スマートブレスレットなど)などの装着型デバイス、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオなど)、産業用製造装置、全地球測位システム(GPS)デバイス、あるいはワイヤレス媒体または有線媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであってよい。いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC:machine-type communication)デバイス、すなわち、拡張/発展型MTC(eMTC:enhanced/evolved MTC)デバイスと見なされてよい。MTC/eMTC UEは、IoT UEとして実装され得る。IoT UEは、たとえば、BS、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)またはいくつかの他のエンティティと通信し得る、ロボット/ロボティックデバイス、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、カメラ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの、接続性を提供し得る。
ワイヤレス通信ネットワーク100における1つまたは複数のUE120は、狭帯域帯域幅UEであってよい。本明細書で使用するとき、限定された通信リソース、たとえば、より小さい帯域幅を有するデバイスは、一般に、狭帯域UEと呼ばれることがある。同様に、(たとえば、LTEにおける)レガシーUEおよび/またはアドバンストUEなどのレガシーデバイスは、一般に、広帯域UEと呼ばれることがある。概して、広帯域UEは、狭帯域UEよりも多くの量の帯域幅上で動作することが可能である。
図1において、両矢印を有する実線は、UEとサービングBSとの間の所望の送信を示し、サービングBSは、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でUEをサービスするように指定されたBSである。両矢印を有する破線は、UEとBSとの間の潜在的に干渉する送信を示す。
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアにおいて展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)をサポートし得、1つまたは複数の周波数において動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートしてよい。場合によっては、NR RATネットワークまたは5G RATネットワークが展開されてよい。
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされてよく、スケジューリングエンティティ(たとえば、BS110)は、そのサービスエリアまたはセル内での一部または全部のデバイスおよび機器の間で通信用のリソースを割り振る。スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の従属エンティティのためのリソースのスケジューリング、割当て、再構成、および解放を担当し得る。スケジュールされた通信のために、従属エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。BS110は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。いくつかの例では、UE120が、1つまたは複数の従属エンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE120)用のリソースをスケジュールするスケジューリングエンティティとして機能し得る。この例では、UEがスケジューリングエンティティとして機能しており、他のUEは、ワイヤレス通信のためにUEによってスケジュールされたリソースを利用する。UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワークの中、および/またはメッシュネットワークの中で、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワーク例では、UEは、スケジューリングエンティティと通信することに加えて、随意に互いに直接通信し得る。
したがって、時間-周波数リソースへのスケジュール型アクセスを伴い、かつセルラー構成、P2P構成、およびメッシュ構成を有するワイヤレス通信ネットワークにおいて、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数の従属エンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。
図2は、図1に示すBSのうちの1つおよびUEのうちの1つであってよい、BS110およびUE120の設計のブロック図を示す。BS110はT個のアンテナ234a〜234tが装備されてよく、UE120はR個のアンテナ252a〜252rが装備されてよく、ただし、一般にT≧1かつR≧1である。
BS110において、送信プロセッサ220は、データソース212から1つまたは複数のUEのためのデータを受信し得、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に基づいてUEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)を選択し得、UEのために選択されたMCSに基づいてUEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し得、すべてのUEのためのデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、静的リソース区分情報(SRPI:static resource partitioning information)などのための)システム情報、および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し得、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS:cell-specific reference signal))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)および2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a〜232tに提供し得る。各変調器232は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器232a〜232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a〜234tを介して送信され得る。
UE120において、アンテナ252a〜252rは、BS110および/または他のBSからダウンリンク信号を受信し得、受信信号を、それぞれ、復調器(DEMOD)254a〜254rに提供し得る。各復調器254は、その受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器254は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a〜254rから受信シンボルを取得し得、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し得、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し得、UE120のための復号データをデータシンク260に提供し得、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP:reference signal receive power)、基準信号強度インジケータ(RSSI:reference signal strength indicator)、基準信号受信品質(RSRQ)、CQIなどを決定し得る。
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータ、およびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告用の)制御情報を、受信および処理し得る。プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号用の基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコードされ得、(たとえば、SC-FDM、OFDMなどのために)変調器254a〜254rによってさらに処理され得、BS110へ送信され得る。BS110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され得、復調器232によって処理され得、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され得、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた復号データおよび復号された制御情報を取得し得る。プロセッサ238は、復号データをデータシンク239に、また復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。BS110は、通信ユニット244を含んでよく、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130へ通信し得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含み得る。
コントローラ/プロセッサ240および280は、それぞれ、BS110およびUE120における動作を、拡張マシンタイプ通信(eMTC)における制御チャネル監視に対する電力節約のための、本明細書で提示する技法を実行するように導き得る。たとえば、BS110におけるプロセッサ240ならびに/または他のプロセッサおよびモジュール、ならびにUE120におけるプロセッサ280ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、それぞれ、BS110およびUE120の動作を実行または指示し得る。たとえば、UE120におけるコントローラ/プロセッサ280ならびに/または他のコントローラ/プロセッサおよびモジュール、ならびに/あるいはBS110におけるコントローラ/プロセッサ240ならびに/または他のコントローラ/プロセッサおよびモジュールは、それぞれ、図11および図12に示す動作1100および1200を実行または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ、BS110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ246は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上のデータ送信に対してUEをスケジュールし得る。
図3は、ワイヤレス通信システム(たとえば、LTE)におけるFDDのための例示的なフレーム構造300を示す。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する送信タイムラインは、無線フレームという単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有してよく、0〜9というインデックスを有する10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは、2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19というインデックスを有する20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(図3に示すように)ノーマルサイクリックプレフィックスに対して7個のシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスに対して6個のシンボル期間を含み得る。各サブフレームの中の2L個のシンボル期間は、0〜2L-1というインデックスが割り当てられてよい。
いくつかのワイヤレス通信システム(たとえば、LTE)では、BSは、BSによってサポートされるセルごとのシステム帯域幅の中心において、ダウンリンク上でPSSおよびSSSを送信し得る。PSSおよびSSSは、図3に示すように、ノーマルサイクリックプレフィックスを有する各無線フレームのサブフレーム0および5の中の、それぞれ、シンボル期間6および5の中で送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索およびセル捕捉のためにUEによって使用され得る。BSは、BSによってサポートされるセルごとのシステム帯域幅にわたってCRSを送信し得る。CRSは、各サブフレームのいくつかのシンボル期間の中で送信されてよく、チャネル推定、チャネル品質測定、および/または他の機能を実行するためにUEによって使用され得る。BSはまた、いくつかの無線フレームのスロット1の中のシンボル期間0〜3の中で物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)を送信し得る。PBCHは、いくつかのシステム情報を搬送し得る。BSは、いくつかのサブフレーム中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)上で、システム情報ブロック(SIB:system information block)などの他のシステム情報を送信し得る。BSは、サブフレームの最初のB個のシンボル期間の中で物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)上で制御情報/データを送信し得、ここで、Bはサブフレームごとに構成可能であってよい。BSは、各サブフレームの残りのシンボル期間の中でPDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信し得る。
(たとえば、NRシステムまたは5Gシステムなどの)いくつかのシステムでは、BSは、サブフレームのこれらのロケーションまたは異なるロケーションにおいて、これらまたは他の信号を送信し得る。
図4は、ノーマルサイクリックプレフィックスを有する2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示す。利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロック(RB:resource block)に区分され得る。各RBは、1つのスロットの中の12本のサブキャリアをカバーし得、いくつかのリソース要素(RE:resource element)を含み得る。各REは、1つのシンボル期間の中の1本のサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であってよい1つの変調シンボルを送るために使用され得る。
サブフレームフォーマット410は、2つのアンテナのために使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7、および11の中でアンテナ0および1から送信され得る。基準信号は、送信機および受信機によって事前に知られている信号であり、パイロットと呼ばれることもある。CRSは、たとえば、セル識別情報(ID)に基づいて生成される、セルにとって固有の基準信号である。図4において、ラベルRaを有する所与のREに対して、アンテナaからそのRE上で変調シンボルが送信されてよく、他のアンテナからそのRE上で変調シンボルが送信されなくてよい。サブフレームフォーマット420は、4つのアンテナのために使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7、および11の中でアンテナ0および1から送信されてよく、シンボル期間1および8の中でアンテナ2および3から送信されてよい。サブフレームフォーマット410と420の両方に対して、CRSは、セルIDに基づいて決定され得る均等に離間したサブキャリア上で送信され得る。CRSは、それらのセルIDに応じて、同じかまたは異なるサブキャリア上で送信され得る。サブフレームフォーマット410と420の両方に対して、CRSのために使用されないREは、データ(たとえば、トラフィックデータ、制御データ、および/または他のデータ)を送信するために使用され得る。
LTEにおけるPSS、SSS、CRS、およびPBCHは、公開されている「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211に記載されている。
インターレース構造は、いくつかのシステム(たとえば、LTE)におけるFDD用のダウンリンクおよびアップリンクの各々のために使用され得る。たとえば、0〜Q-1というインデックスを有するQ個のインターレースが規定されてよく、ただし、Qは、4、6、8、10、またはいくつかの他の値に等しくてよい。各インターレースは、Q個のフレームだけ離間しているサブフレームを含み得る。詳細には、インターレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Qなどを含んでよく、ただし、q∈{0,...,Q-1}である。
ワイヤレスネットワークは、ダウンリンク上およびアップリンク上でのデータ送信に対してハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートし得る。HARQの場合、送信機(たとえばBS)は、パケットが受信機(たとえば、UE)によって正しく復号されるか、またはいくつかの他の終了条件に遭遇するまで、パケットの1つまたは複数の送信を送ってよい。同期HARQの場合、パケットのすべての送信は、単一のインターレースのサブフレームの中で送られてよい。非同期HARQの場合、パケットの各送信は、任意のサブフレームの中で送られてよい。
UEは、複数のBSのカバレージ内に位置することがある。これらのBSのうちの1つが、UEをサービスするために選択され得る。サービングBSは、受信信号強度、受信信号品質、経路損失などの、様々な基準に基づいて選択され得る。受信信号品質は、信号対雑音干渉比(SINR:signal-to-noise-and-interference ratio)もしくはRSRQ、またはいくつかの他のメトリックによって定量化され得る。UEは、UEが1つまたは複数の干渉BSからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。ワイヤレス通信ネットワークは、異なる配置モードを伴う狭帯域動作(たとえば、NB-IoT)のために、180kHz配置をサポートし得る。一例では、狭帯域動作は、たとえば、もっと広いシステム帯域幅内のRBを使用して、帯域内に配置され得る。ある場合には、狭帯域動作は、(たとえば、LTEネットワークなどの)既存のネットワークのもっと広いシステム帯域幅内の1つのRBを使用し得る。この場合、RBに対する180kHz帯域幅は、広帯域RBに位置合わせされなければならないことがある。一例では、狭帯域動作は、キャリアガードバンド(たとえば、LTE)内の未使用RBの中に配置され得る。この配置において、たとえば、同じ高速フーリエ変換(FFT)を使用し、かつ/またはレガシーLTE通信帯域内干渉を低減するために、ガードバンド内の180kHz RBは広帯域LTEの15kHzトーングリッドに位置合わせされてよい。
例示的な狭帯域eMTC
(たとえば、レガシー「非MTC」デバイス用の)従来のLTE設計の焦点は、スペクトル効率の改善、ユビキタスカバレージ、およびサービス品質(QoS)サポートの拡張に置かれている。現在のLTEシステムのダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)のリンクバジェットは、比較的大きいDLリンクバジェットおよびULリンクバジェットをサポートし得る、最先端のスマートフォンおよびタブレットなどのハイエンドデバイスのカバレージ用に設計されている。
しかしながら、上記で説明したように、ワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク100)における1つまたは複数のUEは、ワイヤレス通信ネットワークにおける他の(広帯域)デバイスと比較して限定された通信リソースを有する、狭帯域UEなどのデバイスであり得る。狭帯域UEの場合、限定された量の情報しか交換される必要がないことがあるので、様々な要件が緩和され得る。たとえば、最大帯域幅が(広帯域UEに比べて)低減されてよく、単一の受信無線周波数(RF)チェーンが使用されてよく、ピークレートが低減されてよく(たとえば、トランスポートブロックサイズに対して最大で1000ビット)、送信電力が低減されてよく、ランク1送信が使用されてよく、半二重動作が実行されてよい。
場合によっては、半二重動作が実行される場合、MTC UEは、送信から受信に(または、受信から送信に)遷移するための緩和された切替え時間を有し得る。たとえば、切替え時間は、通常UE用の20μsからMTC UE用の1msに緩和され得る。リリース12のMTC UEは、依然として通常UEと同様にダウンリンク(DL)制御チャネルを監視し得、たとえば、最初の数個のシンボルの中の広帯域制御チャネル(たとえば、PDCCH)、ならびに比較的狭い帯域を占有するが、ある長さのサブフレームにわたる狭帯域制御チャネル(たとえば、拡張PDCCH、すなわちePDCCH)を監視する。
いくつかの規格(たとえば、LTEリリース13)は、本明細書で拡張MTC(または、eMTC)と呼ぶ様々な追加のMTC拡張のためのサポートを導入し得る。たとえば、eMTCは、最大15dB以上のカバレージ拡張をMTC UEにもたらし得る。
図5のサブフレーム構造500に示すように、eMTC UEは、もっと広いシステム帯域幅(たとえば、1.4/3/5/10/15/20MHz)の中で動作しながら狭帯域動作をサポートすることができる。図5に示す例では、従来のレガシー制御領域510は、最初の数個のシンボルのシステム帯域幅にわたり得るが、システム帯域幅の(データ領域520のうちの狭い部分にわたる)狭帯域領域530は、MTC物理ダウンリンク制御チャネル(本明細書でM-PDCCHと呼ぶ)のために、またMTC物理ダウンリンク共有チャネル(本明細書でM-PDSCHと呼ぶ)のために確保され得る。場合によっては、狭帯域領域を監視するMTC UEは、1.4MHzまたは6つのリソースブロック(RB)の中で動作し得る。
しかしながら、上述のように、eMTC UEは、帯域幅が6RBよりも大きいセルの中で動作できる場合がある。より大きいこの帯域幅内では、各eMTC UEは、6物理リソースブロック(PRB:physical resource block)制約によって存続しながら依然として動作(たとえば、監視/受信/送信)し得る。場合によっては、異なるeMTC UEが、(たとえば、各々が6つのPRBブロックにわたる)異なる狭帯域領域によってサービスされてよい。システム帯域幅が1.4〜20MHzまたは6〜100RBにわたるとき、より大きい帯域幅内に複数の狭帯域領域が存在し得る。eMTC UEはまた、干渉を低減するために複数の狭帯域領域間で切り替わってよく、またはホップしてよい。
例示的な狭帯域モノのインターネット
モノのインターネット(IoT)とは、物理的な物体、デバイス、または「モノ」のネットワークを指すことがある。IoTデバイスは、たとえば、電子装置、ソフトウェア、またはセンサーとともに組み込まれてよく、これらのデバイスがデータを収集および交換することを可能にするネットワーク接続性を有してよい。IoTデバイスは、既存のネットワークインフラストラクチャにわたってリモートで感知および制御されてよく、物理的な世界とコンピュータベースシステムとの間のより直接の統合のための機会を生み出すとともに、改善された効率、確度、および経済的利益をもたらす。センサーおよびアクチュエータを用いて拡張されたIoTデバイスを含むシステムは、サイバー物理システムと呼ばれることがある。サイバー物理システムは、スマートグリッド、スマートホーム、インテリジェントトランスポート、および/またはスマートシティなどの技術を含み得る。各「モノ」(たとえば、IoTデバイス)は、その組込みコンピューティングシステムを通じて一意に識別可能であり得、インターネットインフラストラクチャなどの既存のインフラストラクチャ内で相互動作できる場合がある。
NB-IoTとは、IoTのために特に設計された狭帯域無線技術を指すことがある。NB-IoTは、屋内カバレージ、低コスト、長いバッテリー寿命、および多数のデバイスに焦点を当てることがある。UEの複雑さを低減するために、NB-IoTは、1つのPRB(たとえば、180kHz+20kHzガードバンド)を利用する狭帯域配置を可能にし得る。NB-IoT配置は、低減されたフラグメンテーションと、たとえば、NB-LTEおよび/またはeMTCとの相互互換性とを可能にするために、いくつかのシステム(たとえば、LTE)およびハードウェアの上位レイヤ構成要素を利用し得る。
図6は、本開示のいくつかの態様による、NB-IoTの例示的な配置600を示す。3つのNB-IoT配置構成は、インバンド、ガードバンド、およびスタンドアロンを含む。インバンド配置構成の場合、NB-IoTは、同じ周波数帯域の中に配置されたレガシーシステム(たとえば、GSM(登録商標)システム、WCDMA(登録商標)システム、および/またはLTEシステム)と共存し得る。たとえば、広帯域LTEチャネルは、1.4MHz〜20MHzの間の様々な帯域幅の中に配置され得る。図6に示すように、その帯域幅内の専用RB602がNB-IoTによる使用のために利用可能であり得、かつ/またはRB1204がNB-IoTのために動的に割り振られ得る。図6に示すように、インバンド配置では、広帯域チャネル(たとえば、LTE)のうちの1つのRBまたは200kHzが、NB-IoTのために使用され得る。
いくつかのシステム(たとえば、LTE)は、隣接するキャリア間の干渉に対して保護するために、キャリア間の無線スペクトルの未使用部分を含み得る。いくつかの配置では、NB-IoTは、広帯域チャネルのガードバンド606の中に配置され得る。
他の配置では、NB-IoTはスタンドアロンで配置され得る(図示せず)。スタンドアロン配置では、NB-IoTトラフィックを搬送するために1本の200MHzキャリアが利用されてよく、GSM(登録商標)スペクトルが再使用されてよい。
NB-IoTの配置は、周波数同期およびタイミング同期のためのPSS、ならびにシステム情報を伝えるためのSSSなどの、同期信号を含み得る。NB-IoT動作に対して、PSS/SSSタイミング境界は、レガシーシステム(たとえば、LTE)における既存のPSS/SSSフレーム境界、たとえば、10ms〜40msと比較して拡張され得る。タイミング境界に基づいて、UEは、無線フレームのサブフレーム0の中で送信され得るPBCH送信を受信することができる。
例示的なNR/5G RANアーキテクチャ
ニューラジオ(NR)とは、(たとえば、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ベースのエアインターフェース以外の)新たなエアインターフェースまたは(たとえば、インターネットプロトコル(IP)以外の)固定トランスポートレイヤに従って動作するように構成された無線を指すことがある。NRは、アップリンク上およびダウンリンク上でCPを有するOFDMを利用し得、TDDを使用する半二重動作のためのサポートを含み得る。NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)サービスターゲットの広い帯域幅(たとえば、80MHzを越える)、ミリ波(mmW:millimeter wave)ターゲットの高いキャリア周波数(たとえば、60GHz)、マッシブMTC(mMTC:massive MTC)ターゲットの後方互換性のないMTC技法、および/またはミッションクリティカルターゲットの超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:ultra reliable low latency communication)サービスを含み得る。
100MHzという単一のコンポーネントキャリア(CC)帯域幅がサポートされ得る。NR RBは、0.1msの持続時間にわたって、サブキャリア帯域幅が75kHzの12本のサブキャリアに広がり得る。各無線フレームは、長さが10msの50個のサブフレームからなり得る。したがって、各サブフレームは、長さが0.2msであり得る。各サブフレームは、データ送信用のリンク方向(たとえば、DLまたはUL)を示してよく、サブフレームごとのリンク方向は、動的に切り替えられてよい。各サブフレームは、DL/ULデータならびにDL/UL制御データを含み得る。NR用のULサブフレームおよびDLサブフレームは、図9および図10に関して以下でより詳細に説明されるようであってよい。
ビームフォーミングがサポートされてよく、ビーム方向は動的に構成され得る。プリコーディングを伴うMIMO送信もサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、8個までのストリームのマルチレイヤDL送信、およびUE当り2個までのストリームを伴う、最大8本の送信アンテナをサポートし得る。UE当り2個までのストリームを伴うマルチレイヤ送信がサポートされ得る。複数のセルのアグリゲーションが、最大8個のサービングセルとともにサポートされ得る。代替として、NRは、OFDMベースのインターフェースとは異なるエアインターフェースをサポートし得る。NRネットワークは、中央ユニット(CU)または分散ユニット(DU)などのエンティティを含み得る。
NR RANは、CUおよびDUを含み得る。NR BS(たとえば、NB、eNB、gNB、5G NB、TRP、APなど)は、1つまたは複数のBSに相当し得る。NRセルは、アクセスセル(ACell:access cell)またはデータ専用セル(DCell:data only cell)として構成され得る。たとえば、RAN(たとえば、CUまたはDU)は、セルを構成することができる。DCellは、キャリアアグリゲーションまたはデュアル接続性のために使用されるセルであってよいが、初期アクセス、セル選択/再選択、またはハンドオーバのためには使用されない。場合によっては、DCellは同期信号を送信しないことがあり、-場合によっては、DCellは同期信号を送信することがある。
図7は、本開示の態様による、分散型RANの例示的な論理アーキテクチャ700を示す。5Gアクセスノード706は、アクセスノードコントローラ(ANC)702を含み得る。ANC702は、分散型RANのCUであってよい。次世代コアネットワーク(NG-CN:next generation core network)704へのバックホールインターフェースは、ANC702において終端し得る。隣接する次世代アクセスノード(NG-AN:next generation access node)710へのバックホールインターフェースは、ANC702において終端し得る。ANC702は、1つまたは複数のTRP708を含み得る。上記で説明したように、TRPは、「セル」、BS、NR BS、NB、eNB、5G NB、gNB、APなどと互換的に使用され得る。
TRP708はDUを含み得る。TRP708は、1つのANC(たとえば、ANC702)または2つ以上のANC(図示せず)に接続され得る。たとえば、RAN共有、サービスとしての無線(RaaS:radio as a service)、およびサービス固有ANC配置に対して、TRP708は2つ以上のANCに接続され得る。TRP708は、1つまたは複数のアンテナポートを含み得る。TRP708は、UEへのトラフィックを個別に(たとえば、動的選択)または一緒に(たとえば、同時送信)サービスするように構成され得る。
論理アーキテクチャ700は、フロントホール定義を示すために使用され得る。異なる配置タイプにわたるフロントホーリング(fronthauling)解決策をサポートするアーキテクチャが定義され得る。たとえば、論理アーキテクチャ700は、送信ネットワーク能力(たとえば、帯域幅、レイテンシ、および/またはジッタ)に基づき得る。論理アーキテクチャ700は、機能および/または構成要素をLTEと共有し得る。態様によれば、NG-AN710は、NRとのデュアル接続性をサポートし得る。NG-AN710は、LTEおよびNRのために共通フロントホールを共有し得る。論理アーキテクチャ700は、TRP708間の協働を可能にし得る。たとえば、協働は、TRP内で、かつ/またはANC702を経由してTRPにわたって事前設定されてよい。場合によっては、TRP間インターフェースは必要とされなくてよい/存在しなくてよい。
分割された論理機能の動的構成が論理アーキテクチャ700内に存在し得る。パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、およびメディアアクセス制御(MAC)プロトコルは、適応的にANC702またはTRP708に配置されてよい。
図8は、本開示の態様による、分散型RANの例示的な物理アーキテクチャ800を示す。集中型コアネットワークユニット(C-CU:centralized core network unit)802は、コアネットワーク機能をホストし得る。C-CU802は中央に配置されてよい。C-CU802機能は、ピーク容量を処理するように(たとえば、アドバンストワイヤレスサービス(AWS:advanced wireless services)に)オフロードされ得る。
集中型RANユニット(C-RU:Centralized RAN unit)804は、1つまたは複数のANC機能をホストし得る。随意に、C-RU804は、コアネットワーク機能を局所的にホストし得る。C-RU804は分散型配置を有してよい。C-RU804は、ネットワーク縁部のもっと近くにあってよい。
DU806は、1つまたは複数のTRPをホストし得る。DU806は、無線周波数(RF)機能を有するネットワークの縁部に位置してよい。
図9は、DLセントリックサブフレーム900の一例を示す図である。DLセントリックサブフレーム900は、制御部分902を含み得る。制御部分902は、DLセントリックサブフレーム900の初期部分すなわち冒頭部分の中に存在し得る。制御部分902は、DLセントリックサブフレーム900の様々な部分に対応する様々なスケジューリング情報および/または制御情報を含み得る。いくつかの構成では、制御部分902は、図9に示すように、物理DL制御チャネル(PDCCH)であってよい。DLセントリックサブフレーム900はまた、DLデータ部分904を含み得る。DLデータ部分904は、時々、DLセントリックサブフレーム900のペイロードと呼ばれることがある。DLデータ部分904は、スケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)から従属エンティティ(たとえば、UE)へDLデータを通信するために利用される通信リソースを含み得る。いくつかの構成では、DLデータ部分904は、物理DL共有チャネル(PDSCH)であってよい。
DLセントリックサブフレーム900はまた、共通UL部分906を含み得る。共通UL部分906は、時々、ULバースト、共通ULバースト、および/または様々な他の好適な用語として呼ばれることがある。共通UL部分906は、DLセントリックサブフレーム900の様々な他の部分に対応するフィードバック情報を含み得る。たとえば、共通UL部分906は、制御部分902に対応するフィードバック情報を含み得る。フィードバック情報の非限定的な例は、肯定応答(ACK)信号、否定応答(NACK)信号、HARQインジケータ、および/または様々な他の好適なタイプの情報を含み得る。共通UL部分906は、ランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)プロシージャ、スケジューリング要求(SR:scheduling request)、および様々な他の好適なタイプの情報に関する情報などの、追加または代替の情報を含み得る。図9に示すように、DLデータ部分904の末尾は、共通UL部分906の冒頭から時間的に分離され得る。この時間分離は、時々、ギャップ、ガード期間、ガードインターバル、および/または様々な他の好適な用語として呼ばれることがある。この分離は、DL通信(たとえば、従属エンティティによる受信動作)からUL通信(たとえば、従属エンティティによる送信)へのスイッチオーバーのための時間を与える。上記がDLセントリックサブフレームの一例にすぎず、類似の特徴を有する代替構造が必ずしも本明細書で説明する態様から逸脱することなく存在し得ることを、当業者は理解されよう。
図10は、ULセントリックサブフレーム1000の一例を示す図である。ULセントリックサブフレーム1000は、制御部分1002を含み得る。制御部分1002は、ULセントリックサブフレーム1000の初期部分すなわち冒頭部分に存在し得る。図10における制御部分1002は、図9を参照しながら上記で説明した制御部分902と類似であってよい。ULセントリックサブフレーム1000はまた、ULデータ部分1004を含み得る。ULデータ部分1004は、時々、ULセントリックサブフレーム1000のペイロードと呼ばれることがある。UL部分とは、従属エンティティ(たとえば、UE)からスケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)へULデータを通信するために利用される通信リソースを指すことがある。いくつかの構成では、制御部分1002はPDCCHであってよい。いくつかの構成では、データ部分は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)であってよい。
図10に示すように、制御部分1002の末尾は、ULデータ部分1004の冒頭から時間的に分離され得る。この時間分離は、時々、ギャップ、ガード期間、ガードインターバル、および/または様々な他の好適な用語として呼ばれることがある。この分離は、DL通信(たとえば、スケジューリングエンティティによる受信動作)からUL通信(たとえば、スケジューリングエンティティによる送信)へのスイッチオーバーのための時間を与える。ULセントリックサブフレーム1000はまた、共通UL部分1006を含み得る。図10における共通UL部分1006は、図9を参照しながら上記で説明した共通UL部分906と類似であってよい。共通UL部分1006は、追加または代替として、CQI、サウンディング基準信号(SRS)、および様々な他の好適なタイプの情報に関する情報を含み得る。上記がULセントリックサブフレームの一例にすぎず、類似の特徴を有する代替構造が必ずしも本明細書で説明する態様から逸脱することなく存在し得ることを、当業者は理解されよう。
いくつかの状況では、2つ以上の従属エンティティ(たとえば、UE)が、サイドリンク信号を使用して互いに通信することがある。そのようなサイドリンク通信の現実世界の適用例は、公共安全、近接サービス、UEからネットワークへの中継、車両間(V2V)通信、インターネットオブエブリシング(IoE:Internet of Everything)通信、IoT通信、ミッションクリティカルメッシュ、および/または様々な他の好適な適用例を含み得る。概して、サイドリンク信号とは、スケジューリングエンティティがスケジューリング目的および/または制御目的で利用されることがあっても、スケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)を通じてその通信を中継することなく、ある従属エンティティ(たとえば、UE1)から別の従属エンティティ(たとえば、UE2)へ通信される信号を指すことがある。いくつかの例では、サイドリンク信号は、(通常は無認可スペクトルを使用するワイヤレスローカルエリアネットワークとは異なり)認可スペクトルを使用して通信されてよい。
UEは、リソースの専用セットを使用してパイロットを送信することに関連する構成(たとえば、RRC専用状態など)、またはリソースの共通セットを使用してパイロットを送信することに関連する構成(たとえば、RRC共通状態など)を含む、様々な無線リソース構成において動作し得る。RRC専用状態において動作するとき、UEは、パイロット信号をネットワークへ送信するために、リソースの専用セットを選択してよい。RRC共通状態において動作するとき、UEは、パイロット信号をネットワークへ送信するために、リソースの共通セットを選択してよい。いずれの場合も、UEによって送信されるパイロット信号は、AN、DU、またはそれらの部分などの、1つまたは複数のネットワークアクセスデバイスによって受信され得る。各受信ネットワークアクセスデバイスは、リソースの共通セット上で送信されるパイロット信号を受信および測定するとともに、ネットワークアクセスデバイスがそのためのネットワークアクセスデバイスの監視セットのメンバーであるUEに割り振られたリソースの専用セット上で送信されるパイロット信号も受信および測定するように構成され得る。受信ネットワークアクセスデバイスのうちの1つもしくは複数、または受信ネットワークアクセスデバイスがパイロット信号の測定値を送信する先のCUは、UE用のサービングセルを識別するために、またはUEのうちの1つもしくは複数のためのサービングセルの変更を開始するために、測定値を使用し得る。
eMTCにおける例示的なアップリンク送信ギャップ
上述のように、いくつかのシステム(たとえば、リリース13拡張マシンタイプ通信(eMTC)システム)は、狭帯域動作(たとえば、6つのリソースブロック(RB)帯域上での通信)および、たとえば、最大15dB以上のカバレージ拡張に対する半二重送信/受信をサポートし得る。これらのシステムは、MTC物理ダウンリンク制御(MPDCCH:MTC physical downlink control)のためにシステム帯域幅の一部分を確保し得る。MPDCCHは、狭帯域の中で送信されてよく、少なくとも1つのサブフレームを使用し得、復調基準信号(DMRS:demodulation reference signal)復調に依拠し得る。カバレージは、信号の反復/バンドリング(bundling)を実行することによって広げられ得る。
eMTC UEなどの低コスト(LC)UEであってよいユーザ機器(UE)は、半二重動作のために構成され得る。半二重動作では、UEは、一度に1つの方向での送信のみをサポートし得る。したがって、UEは、UEがアップリンク上で送信する期間中、(MPDCCHなどのための)ダウンリンク送信を求めて監視しなくてよい。場合によっては、UEは、長期間(たとえば、2048ms)にわたってアップリンク上で送信し得る。したがって、UEの局部発振器(LO)は、たとえば、温度変化に起因して、このアップリンク期間中にドリフトすることがある。UEがこの期間中にダウンリンクを監視していないので、UEはLOドリフトに起因する周波数オフセットを補正できないことがある。
いくつかのUEは、周波数オフセットを補正するためにアップリンクギャップを使用し得る。たとえば、アップリンク送信期間がしきい値持続時間(たとえば、Y ms)よりも長い場合、UEは、アップリンクギャップ期間(たとえば、X ms)にわたってアップリンク送信をやめることができる。アップリンクギャップ期間(たとえば、送信ギャップまたはアップリンクギャップと呼ばれる)の間、UEは、ダウンリンク周波数誤差推定値を取得でき、アップリンク周波数誤差を補正(たとえば、LOドリフトを補正)することができる。しかしながら、いくつかのUEは、周波数オフセットを補正するための他のメカニズム(たとえば、温度補償などの)を用いて構成されることがあり、したがって、アップリンクギャップを使用する必要がないことがある。
したがって、たとえば、UEが周波数誤差補正のためにアップリンクギャップを必要とする/使用するかどうかに基づいて、アップリンクギャップがUEに対して有効または無効にされる(たとえば、構成されるかまたは構成されない)ことが望ましい場合がある。たとえば、アップリンクギャップがネットワークによって構成され得るように、UEがアップリンク送信ギャップを要求する(たとえば、必要とする、使用する、サポートする、そのための能力を有する)ことをUEがシグナリングできることが望ましい場合がある。たとえば、UEがアップリンク送信ギャップを所望するかどうかをBSが知らないことがある場合には、たとえば、アップリンク送信ギャップの初期化のために、UEが(たとえば、ネットワークから明示的な構成を受信することなく)アップリンクギャップを使用するかまたは使用しないための技法も望ましい。
したがって、eMTCにおけるアップリンク送信ギャップのための技法が望ましい。
本明細書で提示する技法は、eMTCにおけるアップリンク送信ギャップのために使用され得る。態様では、eMTC UEなどのLCデバイスであってよいUE(たとえば、120などの)は、BS(たとえば、BS110などの)とのアップリンク送信ギャップ能力折衝を実行することができる。
例示的なアップリンク送信ギャップ折衝
いくつかの態様によれば、BSとUEとの間で2ステップ折衝が実行され得る。図11は、本開示のいくつかの態様によるアップリンクギャップ折衝のための例示的な動作1100を示すフロー図である。動作1100は、たとえば、eMTC UEなどの低コストデバイスであってよいUE(たとえば、UE120)によって実行され得る。
動作1100は、1102において、(たとえば、ギャップを使用するかまたはギャップを使用せずに)ランダムアクセスプリアンブル(たとえば、RACHメッセージ1)を送信することによって開始し得る。UEによってBSへ送信されるランダムアクセスプリアンブルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)メッセージ(たとえば、メッセージ1/プリアンブル)であってよい。PRACHが初期送信であるので、BSは、UEがアップリンク送信ギャップを所望し、サポートし、または使用することが可能であるか否かを知らないことがある。したがって、UEは、能力にかかわらず常にアップリンクギャップを使用してPRACHを送信することがある。非競合ベースのPRACHの場合、UEは、受信されたシグナリングに応じて、アップリンクギャップを使用するかまたはギャップを使用せずに送信し得る。
いくつかの態様によれば、PRACH送信に対する反復は、連続して送信されなくてもよい。たとえば、いくつかのPRACH構成の場合、UEは、無線フレームごとに単一のプリアンブルのみを送信し得る。そのような場合、UEは、アップリンク送信ギャップを所望しないことがある。いくつかの態様によれば、PRACH送信に対するギャップの使用は、ランダムアクセスプリアンブルの全送信時間、PRACH送信の最大数、および/またはPRACHの2つの反復の間の分離に依存し得る。たとえば、2つのPRACH送信の間に3msの分離がある場合、UEはギャップを必要としなくてよい(たとえば、UEは、ダウンリンクに再同調することができ、周波数誤差推定値を得るために1msにわたってダウンリンクにとどまることができ、かつ再びアップリンクに再同調することができるので)。
1104において、UEは、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答(たとえば、RACHメッセージ2)を受信する。
1106において、UEは、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージ(たとえば、RACHメッセージ3および/またはメッセージ5)を送信する(たとえば、反復されるアップリンク送信の間でアップリンクギャップを使用するための要求)。たとえば、UEは、RACHプロシージャメッセージ3送信をBSへ送ることによって、BSからのRARに応答し得る。いくつかの態様によれば、メッセージ3送信は、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示(たとえば、1ビット)を含み得る。たとえば、UEは、アップリンク送信ギャップを求める要求を送ってよい(たとえば、2ステップ折衝における第1のステップ)。態様では、指示は周波数分割複信(FDD)セルの中のみに含まれてよく、この場合、ビットは時分割複信(TDD)セルにおいて予約されてよい/未使用であってよい。代替として、指示/要求は、RACHプロシージャ後のメッセージ5(たとえば、UEがセルに接続した後のRRCメッセージ)などの異なるメッセージの中で提供されてもよい。
1108において、UEは、アップリンクギャップに関する構成情報(たとえば、RACHメッセージ4または異なるメッセージ)のシグナリングを(たとえば、RRCシグナリングまたは上位レイヤ/半静的シグナリングを介して)受信する。いくつかの態様によれば、UEは、アップリンクギャップに関する構成情報に従って、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および/または物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信し得る。
上述のように、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングは、BSからメッセージ4送信(たとえば、RRC構成/再構成メッセージまたはセキュリティ活動化メッセージ)の中で受信され得る。代替として、アップリンクギャップに関する構成情報は、たとえば、UEによってメッセージ5が送られた後、異なる(たとえば、もっと後の)メッセージの中で受信されてもよい。
構成情報は、アップリンク送信ギャップを使用するようにUEを構成し得る。たとえば、UEからのアップリンクメッセージ(たとえば、メッセージ3またはメッセージ5)が、UEが送信ギャップを所望する(たとえば、要求する、能力としてサポートするなど)ことを示す場合、UEはアップリンク送信ギャップの使用に対してUEを構成する構成情報(たとえば、メッセージ4 RRC構成または他のメッセージ)をBSから受信すると予想し得るが(たとえば、2ステップ折衝における第2のステップ)、UEからのアップリンクメッセージが、UEがアップリンク送信ギャップを所望しない(要求しない、能力としてサポートしないなど)ことを示す場合、ネットワークは、やはりアップリンク送信ギャップを伴ってUEを構成することを決定してよく、またはアップリンク送信ギャップを伴ってUEを構成しなくてもよい。
場合によっては、UEに対するアップリンクギャップに関する構成情報は、BSによって暗黙のうちに提供され得る。たとえば、UEは、UEがアップリンク送信ギャップを要求/サポートするか否かという指示(たとえば、メッセージ3またはメッセージ5の中の1ビット)を送信してよく、UEは、BSからのもっと後のメッセージの受信の後(たとえば、UEがその指示をメッセージ3の中で提供した場合はメッセージ4の受信の後、またはUEがその指示をメッセージ5の中で提供した場合はメッセージ6(RRC再構成および/またはセキュリティ活動化)の受信の後、など)、この指示に従って動作し始めてよい。場合によっては、このもっと後のメッセージの受信は、上位レイヤ(たとえば、RRC)によって検出されてよく、このメッセージの受信の後、上位レイヤが、ギャップが使用されるべきか否かを示すメッセージを物理レイヤに配送してよい。アップリンク送信ギャップは、アップリンク送信ギャップを処理するためのUEの能力に基づいて要求され得る。同様に、アップリンクギャップ構成は、アップリンク送信ギャップを処理するためのUEの能力に基づいて設定され得る。
いくつかの態様によれば、UEは、たとえば、eNBからの構成に従って、送信ギャップを伴うかまたは伴わずにPUSCH、PUCCH、および/またはPRACH送信を送信し得る。
上述のように、UEからのアップリンクメッセージは、メッセージ3またはメッセージ5として提供され得る。いくつかの態様によれば、UEは、メッセージ3ともっと後のメッセージ(たとえば、メッセージ5)の両方の中で、ギャップ能力の指示、ギャップを求める要求を提供し得る。この場合、後の方のメッセージの中の指示は、前の方のメッセージの中の(たとえば、メッセージ3の中の)指示と一致し得る。
図12は、本開示のいくつかの態様による、アップリンク送信ギャップ折衝および構成のための例示的な動作1200を示すフロー図である。動作1200は、たとえば、BS(たとえば、BS110)によって実行され得る。動作1200は、UEによって実行される動作1100に対して相補的な、BSによる動作であり得る。動作1200は、1202において、UEからランダムアクセスプリアンブルを受信することによって開始し得る。1204において、BSは、ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答をUEへ送信する。1206において、BSは、アップリンクギャップを使用して送信するためのUEの能力の指示を含むアップリンクメッセージをUEから受信する。1208において、BSは、アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングをUEへ送信する。
図13は、本開示のいくつかの態様による、アップリンク送信ギャップ折衝および構成のための例示的な動作を示す例示的なコールフロー図である。図13に示すように、UE1302(たとえば、UE120)は、アップリンクギャップを使用するかまたは使用せずに、メッセージ1ランダムアクセスプリアンブルを送ることができる。BS1304(たとえば、BS110)は、メッセージ2 RARを用いて応答することができる。UE1302は、次いで、第1の例ではUEのアップリンクギャップ能力の指示(または、アップリンクギャップを求める要求)を含み得る、メッセージ3 RRC接続要求を送る。BS1304は、次いで、第1の例によればUE1302に対するアップリンクギャップ構成情報を含む、メッセージ4 RRC接続セットアップを送る。RACHプロシージャの後、スケジュールされたRRC送信が行われ得る。第2の例では、UE1302はメッセージ5の中でアップリンクギャップ能力指示を送ってよく、BS1304はUE1302に対するアップリンクギャップ構成情報を有するメッセージ6を送る。場合によっては、UE1302は、メッセージ3とメッセージ5の両方の中で指示を提供し得る。場合によっては、アップリンクギャップ構成情報は、BS1304からの明示的な指示なしに上位レイヤシグナリングを介してUEに提供され得る。
その上、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段に規定されていない限り、または文脈から明らかでない限り、たとえば、「XはAまたはBを採用する」という句は、自然包括的並べ替えのいずれかを意味するものとする。すなわち、たとえば、「XはAまたはBを採用する」という句は、以下の事例、すなわち、XはAを採用する、XはBを採用する、またはXはAとBの両方を採用する、のうちのいずれかによって満たされる。本明細書で使用されるとき、単数形での要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく、「1つまたは複数の」を意味するものとする。たとえば、本出願および添付の特許請求の範囲で使用する冠詞「a」および「an」は、別段に規定されていない限り、または単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、概して「1つまたは複数の」を意味するものと解釈されるべきである。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)をカバーするものとする。特許請求の範囲内を含む本明細書で使用する「および/または」という用語は、2つ以上の項目の列挙において使用されるとき、列挙される項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙される項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、組成物が構成要素A、B、および/またはCを含むものとして説明される場合、組成物は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、AとCとの組合せ、BとCとの組合せ、またはAとBとCとの組合せを含むことができる。
本明細書で使用する「識別すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「識別すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「識別すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリの中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「識別すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどを含み得る。
場合によっては、フレームを実際に通信するのではなく、デバイスは、送信または受信のためにフレームを通信するためのインターフェースを有してよい。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、送信用のRFフロントエンドにフレームを出力してよい。同様に、フレームを実際に受信するのではなく、デバイスは、別のデバイスから受信したフレームを取得するためのインターフェースを有してよい。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、送信用のRFフロントエンドからフレームを取得(または受信)してよい。
本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法ステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに入れ替えられてよい。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正されてよい。
上記で説明した方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアの構成要素および/またはモジュールを含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、または他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ファームウェア、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるべきである。一般に、図に示される動作がある場合、それらの動作は、任意の好適な対応する相対物のミーンズプラスファンクション構成要素によって実行され得る。
たとえば、決定するための手段、実行するための手段、設定するための手段、処理するための手段、取得するための手段、送信するための手段、受信するための手段、送るための手段、シグナリングするための手段、および/または送信するための手段は、図2に示すユーザ機器120および/または基地局110の1つまたは複数のプロセッサ、送信機、受信機、アンテナ、および/または他の要素を含み得る。
情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの組合せによって表されてよい。
本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せとして実装され得ることを、当業者はさらに諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか、それともソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。
本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
本開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはそれらの組合せにおいて具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、相変化メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に存在してよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取るとともに記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体はASICの中に存在してよい。ASICはユーザ端末の中に存在してよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在してよい。
1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてよく、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの伝達を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD/DVDまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得るとともに、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
本開示のこれまでの説明は、任意の当業者が本開示を作製または使用できるようにするために提供される。本開示の様々な修正が当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものでなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
100 ワイヤレス通信ネットワーク
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 BS
110a BS、マクロBS
110b BS
110c BS
110d 中継局
120、120a、120b、120c、120d UE
130 ネットワークコントローラ
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信多入力多出力プロセッサ
232 変調器/復調器
234 アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
254 変調器/復調器
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 送信多入力多出力プロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
300 フレーム構造
410 サブフレームフォーマット
420 サブフレームフォーマット
500 サブフレーム構造
510 レガシー制御領域
520 データ領域
530 狭帯域領域
600 配置
602 専用RB
606 ガードバンド
700 論理アーキテクチャ
702 アクセスノードコントローラ
704 次世代コアネットワーク
706 5Gアクセスノード
708 送信受信ポイント
710 次世代アクセスノード
800 物理アーキテクチャ
802 集中型コアネットワークユニット
900 DLセントリックサブフレーム
902 制御部分
904 DLデータ部分
906 共通UL部分
1000 ULセントリックサブフレーム
1002 制御部分
1004 ULデータ部分
1006 共通UL部分
1100 動作
1200 動作
1302 UE
1304 BS

Claims (28)

  1. ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法であって、
    ランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと、
    前記ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を受信するステップと、
    アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信するステップと、
    アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを受信するステップと
    を備える方法。
  2. 前記構成情報のシグナリングを受信するステップが、
    上位レイヤシグナリングを介してメッセージを受信するステップであって、前記メッセージが、明示的なアップリンクギャップ構成を含まない、ステップと、
    アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの前記能力に基づいて、アップリンクギャップ構成を設定するステップとを備える、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記上位レイヤシグナリングを介して受信される前記メッセージが、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージまたはセキュリティ活動化メッセージのうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載の方法。
  4. 上位レイヤにおいて前記上位レイヤシグナリングを介して受信された前記メッセージを処理するステップと、
    アップリンクギャップ構成の指示を前記上位レイヤから物理レイヤにおいて受信するステップと
    をさらに備える、請求項2に記載の方法。
  5. アップリンクギャップに関する前記構成情報に従って、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のうちの少なくとも1つを送信するステップ
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  6. 前記アップリンクメッセージは、前記UEが、反復されるアップリンク送信の間でアップリンクギャップを使用することを要求するかどうかという指示を含む、請求項1に記載の方法。
  7. アップリンクギャップに関する前記構成情報の前記シグナリングが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを備える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するステップが、
    前記ランダムアクセスプリアンブルの全送信時間、前記ランダムアクセスプリアンブルの2つの反復の間の分離、またはアップリンクギャップに関する前記構成情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクギャップを使用するかまたはアップリンクギャップを使用せずに前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するステップを備える、
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記アップリンクメッセージまたは前記ランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも1つが、アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの前記指示された能力にかかわらず、アップリンクギャップを使用して送信される、請求項1に記載の方法。
  10. 基地局(BS)によるワイヤレス通信のための方法であって、
    ユーザ機器(UE)からランダムアクセスプリアンブルを受信するステップと、
    前記ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を前記UEへ送信するステップと、
    アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを前記UEから受信するステップと、
    アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを前記UEへ送信するステップと
    を備える方法。
  11. 前記構成情報の前記シグナリングを送信するステップが、
    上位レイヤシグナリングを介してメッセージを送信するステップを備え、前記メッセージが、明示的なアップリンクギャップ構成を含まない、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記アップリンクメッセージは、前記UEが、反復されるアップリンク送信の間でアップリンクギャップを使用することを要求するかどうかという指示を含む、請求項10に記載の方法。
  13. アップリンクギャップに関する前記構成情報の前記シグナリングが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを備える、請求項10に記載の方法。
  14. アップリンクギャップに関する前記構成情報に従って、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のうちの少なくとも1つを受信するステップ
    をさらに備える、請求項10に記載の方法。
  15. ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置であって、
    ランダムアクセスプリアンブルを送信するための手段と、
    前記ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を受信するための手段と、
    アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを送信するための手段と、
    アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを受信するための手段と
    を備える装置。
  16. 前記構成情報のシグナリングを受信するための手段が、
    上位レイヤシグナリングを介してメッセージを受信するための手段であって、前記メッセージが、明示的なアップリンクギャップ構成を含まない、手段と、
    アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの前記能力に基づいて、アップリンクギャップ構成を設定するための手段とを備える、
    請求項15に記載の装置。
  17. 前記上位レイヤシグナリングを介して受信される前記メッセージが、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージまたはセキュリティ活動化メッセージのうちの少なくとも1つを備える、請求項16に記載の装置。
  18. 上位レイヤにおいて前記上位レイヤシグナリングを介して受信された前記メッセージを処理するための手段と、
    アップリンクギャップ構成の指示を前記上位レイヤから物理レイヤにおいて受信するための手段と
    をさらに備える、請求項16に記載の装置。
  19. アップリンクギャップに関する前記構成情報に従って、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のうちの少なくとも1つを送信するための手段
    をさらに備える、請求項15に記載の装置。
  20. 前記アップリンクメッセージは、前記UEが、反復されるアップリンク送信の間でアップリンクギャップを使用することを要求するかどうかという指示を含む、請求項15に記載の装置。
  21. アップリンクギャップに関する前記構成情報の前記シグナリングが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを備える、請求項15に記載の装置。
  22. 前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するための手段が、
    前記ランダムアクセスプリアンブルの全送信時間、前記ランダムアクセスプリアンブルの2つの反復の間の分離、またはアップリンクギャップに関する前記構成情報のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、ギャップを使用するかまたはギャップを使用せずに前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するための手段を備える、
    請求項15に記載の装置。
  23. 前記アップリンクメッセージまたは前記ランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも1つが、アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの前記指示された能力にかかわらず、アップリンクギャップを使用して送信される、請求項15に記載の装置。
  24. 基地局(BS)によるワイヤレス通信のための装置であって、
    ユーザ機器(UE)からランダムアクセスプリアンブルを受信するための手段と、
    前記ランダムアクセスプリアンブルに応答して、ランダムアクセス応答を前記UEへ送信するための手段と、
    アップリンクギャップを使用して送信するための前記UEの能力の指示を含むアップリンクメッセージを前記UEから受信するための手段と、
    アップリンクギャップに関する構成情報のシグナリングを前記UEへ送信するための手段と
    を備える装置。
  25. 前記構成情報の前記シグナリングを送信するための手段が、
    上位レイヤシグナリングを介してメッセージを送信するための手段を備え、前記メッセージが、明示的なアップリンクギャップ構成を含まない、
    請求項24に記載の装置。
  26. 前記アップリンクメッセージは、前記UEが、反復されるアップリンク送信の間でアップリンクギャップを使用することを要求するかどうかという指示を含む、請求項24に記載の装置。
  27. アップリンクギャップに関する前記構成情報の前記シグナリングが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを備える、請求項24に記載の装置。
  28. アップリンクギャップに関する前記構成情報に従って、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のうちの少なくとも1つを受信するための手段
    をさらに備える、請求項24に記載の装置。
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