本開示は、単離及び/または組換えALK7結合性タンパク質を提供する。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体である。ALK7結合性タンパク質をコードする核酸、その核酸を含有するベクター及び宿主細胞、ならびにALK7結合性タンパク質を作製及び使用する方法も提供する。提供するALK7結合性タンパク質は、ALK7発現及び/またはシグナル伝達の増加と関連する疾患及び状態を診断する、処置する、及び/または寛解させる際に使用される。そのような使用には、これらだけに限定されないが、肥満(例えば、腹部肥満);過体重;インスリン抵抗性;代謝症候群及び他の代謝性疾患または状態;脂質障害、例えば、低HDL値、高LDL値、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症;リポタンパク質異常;トリグリセリドの減少;炎症(例えば、肝臓炎症及び/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患;非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能障害(IGT);インスリン過剰血症;高コレステロール(例えば、高LDL値及び高コレステロール血症);心臓血管疾患、例えば、冠動脈性心疾患を含む心疾患、鬱血性心不全、卒中、末梢血管疾患、アテローム硬化症;動脈硬化症、及び高血圧;X症候群;血管再狭窄;神経障害;網膜障害;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸機能障害、腎疾患(例えば、腎障害);膵臓炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚上の暗色斑);ならびにがん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、または卵巣、乳房、結腸、子宮内膜、肝臓、腎臓、膵臓、胃、子宮及び/または結腸の癌);ならびに上記疾患もしくは状態の1種もしくは複数と、または過体重(例えば、25kg/m2のBMI)と、または多すぎる体脂肪と関連する他の障害/状態を予防する、及び/または寛解させることが含まれる。
定義
別段に定義されていない限り、本明細書において使用するすべての専門用語及び科学用語は、本開示が関連する分野において通常の技能を有するものが共通して理解する意味と同じ意味を有する。例えば、the Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology,Juo,Pei−Show,2nd ed.,2002,CRC Press;The Dictionary of Cell and Molecular Biology,3rd ed.,1999,Academic Press;及びthe Oxford Dictionary Of Biochemistry And Molecular Biology,Revised,2000,Oxford University Pressは、当業者にとって、本開示で使用する用語の多くの一般的な辞書となっている。本明細書において示す見出しは、本明細書を全体として参照することにより得ることができる様々な実施形態の限定ではない。さらに、すぐ下で定義する用語は、本明細書をその全体で参照することにより、より完全に定義される。
その用語が使用されている文脈が明確に別段に示していない限り、用語「a」、「an」及び「the」は、複数の言及を含む。用語「a」(または「an」)、さらには、用語「1種(1個、1つ)または複数」、及び「少なくとも1種(1個、1つ)」は、本明細書において互換的に使用され得る。さらに、本明細書において使用する場合の「及び/または」は、他を伴う、または伴わない、2つ以上の指定の特徴または構成成分のそれぞれの具体的な開示として解釈されるべきである。したがって、本明細書において「A及び/またはB」などの語句で使用される場合の用語「及び/または」は、「A及びB」、「AまたはB」、「A」(単独で)、及び「B」(単独で)を含むことが意図されている。同様に、「A、B、及び/またはC」などの語句で使用される場合の用語「及び/または」は、次の実施形態:A、B、及びC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独で);B(単独で);及びC(単独で)のそれぞれを含むことが意図されている。
用語「含む」は一般に、包含する、という意味で、すなわち、1つまたは複数の特徴または構成成分の存在を許容することを述べるために使用される。実施形態が、「含む」という言葉と共に本明細書において記載されている場合にはいつでも、「からなる」、及び/または「から本質的になる」に関して記載される、他の点では同様の実施形態も提供する。
本明細書及び特許請求の範囲を通じて数値と関連して使用される場合の用語「約」及び「ほぼ」は、当業者に熟知されいて、かつ許容される確度の間隔を示している。一般に、確度のそのような間隔は、±10%である。別法では、かつ特に生物系では、用語「約」及び「ほぼ」は、所与の値の一桁、好ましくは≦5倍、より好ましくは≦2倍以内である値を意味し得る。
数値範囲は、その範囲を定義する数値を包含する。
ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合する、好ましくは、ALK7の細胞外ドメインに結合するタンパク質を指す。
用語「ALK7」及び「ALK7受容体」は、互換的に使用され、ALK7を指す(文献ではACVRLK7、アクチビンA受容体、Type IC、ACVR−1C、アクチビン受容体様キナーゼ7、及びEC2.7.11とも称される)。ヒトALK7での基準配列は、NCBI Reference Sequences NP_001104501.1に示されている。提供するALK7結合性タンパク質は、配列番号86のアミノ酸配列に対応する、ヒトALK7の細胞外ドメインに結合する。ラットALK7の基準配列は、NCBI Reference Sequences P70539に示されている。一部の実施形態では、提供するALK7結合性タンパク質は、配列番号87のアミノ酸配列に対応する、ラットALK7の細胞外ドメインに結合する。
ALK7結合性タンパク質(例えば、中和抗体)の文脈で使用される場合の用語「競合する」は、試験中の抗原結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片)が、共通の抗原(例えば、ALK7細胞外ドメインまたはその断片)への基準抗原結合性タンパク質(例えば、リガンド、または基準抗体)の特異的結合を防止または阻害するアッセイにより決定した場合の、抗原結合性タンパク質間の競合を意味する。数多くの種類の競合結合アッセイ、例えば:固相直接または間接ラジオイムノアッセイ(RIA)(例えば、Moldenhauer et al.,Scand.J.Immunol.32:77−82(1990)及びMorel et al.,Molec.Immunol.25:7−15(1988)を参照されたい)、固相直接または間接酵素イムノアッセイ(EIA)、固相直接ビオチン−アビジンEIA(例えば、Cheung,et al.,Virology 176:546−552(1990)及びKirkland et al.,J.Immunol.137:3614−3619(1986)を参照されたい)及びサンドイッチ競合アッセイ(例えば、Stahli et al.,Methods in Enzymology 92:242−253(1983)を参照されたい)を使用することができる。典型的には、そのようなアッセイは、固体表面に結合した精製抗原またはこれらのいずれかを担持する細胞、非標識試験抗原結合性タンパク質及び標識基準抗原結合性タンパク質の使用を伴う。
競合阻害は、試験抗原結合性タンパク質の存在下で固体表面または細胞に結合した標識の量を決定することにより測定することができる。通常、試験抗原結合性タンパク質は、過剰に存在する。競合アッセイにより同定される抗原結合性タンパク質(競合性抗原結合性タンパク質)には、基準ALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合するALK7結合性タンパク質、さらには、基準ALK7結合性タンパク質が結合するエピトープに対して、立体障害が起こるような十分に近位にある隣接エピトープに結合するALK7結合性タンパク質が含まれる。通常、競合性ALK7結合性タンパク質が過剰に存在する場合、これは、ALK7への基準ALK7結合性タンパク質の特異的結合を少なくとも40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%または75%阻害するであろう。一部の事例では、競合性抗原結合性タンパク質は、基準ALK7結合性タンパク質の特異的結合を少なくとも80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%阻害する。
ALK7タンパク質の文脈で使用する場合の用語「エピトープ」は、本開示のALK7結合性タンパク質(例えば、抗体)に結合することができるALK7(例えば、ヒトALK7またはマウスALK7)タンパク質決定基を指す。エピトープは通常、アミノ酸または糖側鎖などの分子の化学的に活性な表面原子団からなり、通常、特異的三次元構造特徴、さらには特異的電荷特性を有する。配座異性及び非配座異性エピトープは、前者への結合は変性溶媒の存在下で失われるが、後者への結合は失われないことにおいて識別される。ALK7結合性タンパク質が結合するALK7エピトープは、当技術分野で公知の技術を使用して容易に決定することができる。
本明細書において開示する抗原結合性タンパク質、例えば、抗ALK7結合性抗体及びそのALK7結合性断片、バリアント、または誘導体は、それらが認識または特異的に結合する抗原、例えば、標的ポリペプチドのエピトープ(複数可)または部分(複数可)に関して記載または規定され得る。例えば、本明細書において開示するALK7結合性タンパク質の抗原結合性ドメインと特異的に相互作用するALK7の部分が、「エピトープ」である。エピトープは、連続アミノ酸、またはタンパク質の三次折り畳みにより並列する非連続アミノ酸の両方から形成され得る。連続アミノ酸から形成されるエピトープは典型的には、変性溶媒に曝露されても保持されるのに対して、三次折り畳みにより形成されたエピトープは典型的には、変性溶媒での処置で失われる。エピトープ決定基は、アミノ酸、糖側鎖、ホスホリルまたはスルホニル基などの分子の化学的に活性な表面原子団を含むことができ、特異的な三次元構造特徴、及び/または特異的な電荷特性を有し得る。エピトープは典型的には、独特の空間立体配座に少なくとも3、4、5、6、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35個のアミノ酸を含む。エピトープは、当技術分野で公知の方法を使用してルーチン的に決定され得る。
用語「阻害する」、「遮断する」、「減少させる」、「低下させる」、「抑制する」、「減弱させる(antagonize)」、及び「中和する」は互換的に使用され、活性の完全な遮断を含む、活性(例えば、ALK7リガンド結合及び/またはALK7シグナル伝達)の任意の統計的に有意な低下を指す。例えば、「阻害」、「抑制」、または「減弱」は、対照と比較して、活性の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%の低下を指し得る。
一部の実施形態では、用語「減少させる」、「阻害する」、または「減弱させる」は、ALK7及びActrIIA/Bを発現する細胞と、ALK7リガンド、例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及び/またはNodalとを接触させることにより誘導される1種または複数のSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を、ALK7結合性タンパク質と接触させない場合の細胞におけるSmadリン酸化の規模に対して統計的に有意に(例えば、0.05以下のp値で)減少させる、ALK7結合性タンパク質、例えば、抗体またはそのALK7結合性断片の能力を指し得る。ALK7を発現する細胞は、天然に存在する細胞または細胞系であってよいか、またはALK7をコードする核酸を宿主細胞に導入することにより組換えで生成することもできる。一実施形態では、本明細書に記載されているか、または当技術分野で別段に公知の技術を使用して、例えば、ウエスタンブロット法、続いて、抗ホスホチロシン抗体でプローブすることにより、またはELISA(例えば、P−Smad ELISA)またはSmad依存的レポーター遺伝子アッセイにより決定した場合に、ALK7結合性タンパク質、例えば、ALK7抗体またはそのALK7結合性断片は、1種または複数のSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のALK7リガンド媒介性リン酸化を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%減弱させる(減少させる)。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を減弱させる(減少させる)。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニストであり、脂肪分解アッセイで決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%減弱させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイで決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%減少させる、または低下させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを、1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodal)からなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニストであり、脂肪分解アッセイで決定した場合に、白色及び/または褐色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%減弱させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイで決定した場合に、白色及び/または褐色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%減少させる、または低下させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを、1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodal)からなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。
用語「増加させる」、「促進する」、及び「増進する(agonist)」は、互換的に使用され、活性(例えば、ALK7リガンド結合及び/またはALK7シグナル伝達)の任意の統計的に有意な増加を指す。例えば、「増加させる」または「促進する」は、対照と比較して、活性の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%の増加を指し得る。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、細胞における脂肪分解を増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、細胞における脂肪分解を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、脂肪細胞における脂肪分解を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを、1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイをGDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、白色脂肪細胞または褐色脂肪細胞における脂肪分解を増加させる。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、白色脂肪細胞における脂肪分解を増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、褐色脂肪細胞における脂肪分解を増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、褐色脂肪細胞における脂肪分解を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを、1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、白色及び褐色脂肪細胞における脂肪分解を増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、白色及び褐色脂肪細胞における脂肪分解を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを、1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。
追加の一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において記載するとおりに)行われる脂肪分解アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解阻害アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%減少または低下させる。脂肪分解アッセイを、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において記載するとおりに)行う。
追加の一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において記載するとおりに)行われる脂肪分解アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、白色及び/または褐色脂肪細胞における脂肪分解を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解阻害アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%減少または低下させる。脂肪分解アッセイを、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において記載するとおりに)行う。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞におけるグリセロール産生を増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、脂肪細胞におけるグリセロール産生を少なくとも5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、白色脂肪細胞または褐色脂肪細胞におけるグリセロール産生を増加させる。
用語「抗体」及び「免疫グロブリン」は、本明細書において互換的に使用され、全体(全長)抗体及びその抗原結合性断片または一本鎖を含む。典型的な抗体は、ジスルフィド結合により相互接続している少なくとも2本の重(H)鎖及び2本の軽(L)鎖を含む。各重鎖は、重鎖可変領域(本明細書ではVHと略される)及び重鎖定常領域からなる。重鎖定常領域は、3つのドメイン、CHI、CH2、及びCH3からなる。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書ではVLと略される)及び軽鎖定常領域からなる。軽鎖定常領域は、1つのドメイン、CLからなる。VH及びVL領域は、フレームワーク領域(FW)と名付けられたより保存された領域が散在している、相補性決定領域(CDR)と名付けられた超可変性の領域にさらに細分化され得る。各VH及びVLは、アミノ末端からカルボキシ末端へと次の順序:FW1、CDR1、FW2、CDR2、FW3、CDR3、FW4で配置された3つのCDR及び4つのFWからなる。重鎖及び軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合性ドメインを含有する。抗体の定常領域は、免疫系の様々な細胞(例えば、エフェクター細胞)及び古典的補体系の第1の成分(Clq)を含む、宿主組織または因子への免疫グロブリンの結合を媒介し得る。例示的な抗体には、定型抗体、scFv、及びそれらの組合せが含まれ、その場合、例えば、scFvは、(例えば、ペプチド結合により、または化学的リンカーにより)定型抗体の重鎖及び/または軽鎖のいずれかのNまたはC末端に共有結合で連結しているか、または定型抗体の重鎖及び/または軽鎖に挿入されている。
用語「抗体」及び「免疫グロブリン」は、インタクトなポリクローナル抗体、インタクトなモノクローナル抗体、抗体断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、及びFv断片など)、一本鎖Fv(scFv)誘導体及び突然変異体、多重特異性抗体、例えば、二重特異性抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、抗体の抗原決定部分を含む融合タンパク質、ならびにその抗体が所望の結合活性を示す限り、抗原認識部位を含む任意の他の修飾免疫グロブリン分子を含む。抗体は、それぞれアルファ、デルタ、イプシロン、ガンマ、及びミューと称されるそれらの重鎖定常ドメインのアイデンティティに基づき、免疫グロブリンの5つの主なクラス:IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgM、またはそのサブクラス(アイソタイプ)(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgAl及びIgA2)のいずれかであり得る。異なるクラスの免疫グロブリンは、異なる周知のサブユニット構造及び三次元立体配置を有する。抗体は、そのままであってよいか、または毒素、放射性同位体などの他の分子にコンジュゲートしていてよい。用語「IgG」は、認識されている免疫グロブリンガンマ遺伝子により実質的にコードされる抗体のクラスに属するポリペプチドを指す。ヒトでは、このクラスは、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4を含む。マウスでは、このクラスは、IgG1、IgG2a、IgG2b、及びIgG3を含む。
用語「ALK7抗体」、「ALK7に結合する抗体」、または「抗ALK7抗体」は、その抗体が、それぞれALK7を標的とする際に治療薬または診断試薬として有用であるような充分な親和性でALK7に結合することができる抗体を指す。
ALK7タンパク質の文脈で使用する場合の「特異的に結合する」では、これは一般に、結合性タンパク質が無関係対照タンパク質に結合するよりも高い親和性で、ALK7(例えば、ヒトALK7、好ましくはALK7の細胞外ドメイン)に結合する抗体などの結合性タンパク質の能力を意味する。一部の実施形態では、対照タンパク質は、ニワトリ卵白リゾチームである。好ましくは、結合性タンパク質は、対照タンパク質での親和性よりも少なくとも、100、500、または1000倍高い親和性で、ALK7に結合する。好ましくは、結合性タンパク質は、当技術分野で公知の結合アッセイを使用して測定した場合に、ヒトALK7で≦1×10−7Mまたは≦1×10−8の結合親和性を有する。一部の実施形態では、ラジオイムノアッセイ(RIA)またはBIACORE(登録商標)を使用して(例えば、分析物としてALK7及びリガンドとしてALK7結合性タンパク質を、またはその逆でそれらを使用して)、結合親和性を測定する。
一部の実施形態では、無関係非ALK7タンパク質へのALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の結合規模は、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)、BIACORE(登録商標)(例えば、分析物として組換えALK7及びリガンドとしてALK7結合性タンパク質を、またはその逆でそれらを使用して)、結合平衡除外アッセイ(kinetic exclusion assay)(KINEXA(登録商標))、または当技術分野で公知の他の結合アッセイにより測定した場合に、ALK7へのALK7結合性タンパク質の結合の約10%未満である。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、≦1μM、≦100nM、≦10nM、≦1nM、≦0.1nM、≦10pM、≦1pM、または≦0.1pMの解離定数(KD)を有する全長抗体またはALK7結合性抗体断片である。
用語「抗原結合性抗体断片」(例えば、「ALK7結合性抗体断片」)は、インタクトな抗体の抗原結合性可変領域(例えば、CDR3)の全部または一部を含有する断片を指す。抗体の抗原結合機能は、全長抗体の断片により行われ得ることが公知である。抗体断片の例には、これらだけに限定されないが、Fab、Fab’、F(ab’)2、及びFv断片、線状抗体、一本鎖抗体、及び1つまたは複数の抗体断片から形成される多重特異性抗体が含まれる。一部の実施形態では、本開示は、Fab断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、Fv断片、ダイアボディ、または一本鎖抗体分子であるALK7結合性抗体断片を提供する。
Fc領域は、第1の定常領域免疫グロブリンドメインを除く抗体の定常領域を含むポリペプチドを含む。したがって、Fcは、IgA、IgD、及びIgGの最後の2つの定常領域免疫グロブリンドメイン、ならびにIgE及びIgMの最後の3つの定常領域免疫グロブリンドメイン、ならびにこれらのドメインの柔軟なヒンジN末端を指す。IgA及びIgMでは、Fcは、J鎖を含み得る。IgGでは、Fcは、免疫グロブリンドメインCγ2及びCγ3ならびにCγ1及びCγ2の間のヒンジを含む。Fc領域の境界は様々であり得るが、ヒトIgG重鎖Fc領域は通常、残基C226またはP230からそのカルボキシル末端までを含むと定義され、その際、ナンバリングは、Kabat(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,NIH,Bethesda,Md.(1991))に記載されているとおりのEUインデックスによる。Fcは、単離されたこの領域、または全抗体、抗体断片、もしくはFc融合タンパク質の文脈におけるこの領域を指し得る。これらだけに限定されないが、EUインデックスによりナンバリングした場合に、270、272、312、315、356、及び358位を含むいくつかの異なるFc位置で、多型性が観察されており、したがって、従来技術で示されている1つまたは複数の配列の間で、僅かな差異が存在し得る。
「モノクローナル抗体」は、単一の抗原決定基またはエピトープの高度に特異的な認識及び結合に関与する均一な抗体集団を指す。これは、典型的に種々の抗原決定基を指向する種々の抗体を含むポリクローナル抗体と対照的である。用語「モノクローナル抗体」は、インタクトで全長でもあるモノクローナル抗体、さらには抗体断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、及びFvなど)、一本鎖(scFv)突然変異体、及び抗体部分を含む融合タンパク質)、及び抗原認識部位を含む任意の他の修飾免疫グロブリン分子を含む。モノクローナル抗体は、これらだけに限定されないが、ハイブリドーマ、ファージ選択、組換え発現、及びトランスジェニック動物による方法を含む任意の多くの方法で作製することができる。
用語「キメラ抗体」は、免疫グロブリン分子のアミノ酸配列が2種以上の種に由来する抗体を指す。典型的には、軽鎖及び重鎖の両方の可変領域は、所望の抗原結合特異性、親和性、及び/または能力を有する哺乳類(例えば、マウス、ラット、ウサギなど)の1種に由来する抗体の可変領域に対応する一方で、定常領域は、別の種(通常はヒト)に由来する抗体中の配列に相同して、その種での免疫応答の誘発を回避する。
用語「ヒト化抗体」は、より少ない、好ましくは、最小限の非ヒト(例えば、マウス)配列を含有するように操作されている非ヒト(例えば、マウス)免疫グロブリンに由来する抗体を指す。典型的には、ヒト化抗体は、CDRからの残基が、所望の抗原結合特異性、親和性、及び/または能力を有する非ヒト種(例えば、マウス、ラット、ウサギ、またはハムスター)のCDRからの残基に置き換えられているヒト免疫グロブリンである(Jones,Nature 321:522−525(1986);Riechmann,Nature 332:323−327(1988);Verhoeyen,Science 239:1534−1536(1988))。一部の事例では、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FW)残基が、所望の抗原結合特異性、親和性、及び/または能力を有する非ヒト種からの抗体中の対応する残基で置き換えられている。ヒト化抗体は、抗体特異性、親和性、及び/または能力を精密化する、及び最適化するために、Fvフレームワーク領域においてか、及び/または置き換えられた非ヒト残基内かのいずれかでの追加の残基の置換によりさらに修飾されてよい。一般に、ヒト化抗体は、非ヒト免疫グロブリンに対応するCDR領域のすべて、または実質的にすべてを含有する少なくとも1つ、及び典型的には2つまたは3つの可変ドメインを実質的にすべて含む一方で、FR領域のすべて、または実質的にすべては、ヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のものである。ヒト化抗体はまた、免疫グロブリン定常領域またはドメイン(Fc)の少なくとも一部、典型的には、ヒト免疫グロブリンのものを含んでよい。ヒト化抗体を生成するために使用される方法の例は、米国特許第5,225,539号及び同第5,639,641号に記載されている。
用語「ヒト抗体」は、ヒトにより産生される抗体、または当技術分野で公知の任意の技術を使用して作製される、ヒトにより産生される抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体を指す。用語「ヒト抗体」は、インタクトな(全長)抗体、その断片、及び/またはマウス軽鎖及びヒト重鎖ポリペプチドを含む抗体などの、少なくとも1つのヒト重鎖及び/または軽鎖ポリペプチドを含む抗体を含む。
「アンタゴニスト」、「遮断」、または「中和」結合性タンパク質は、ALK7などの、それが結合する抗原の活性を阻害する、または低下させるものである。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は、ALK7、ならびにActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)ならびにGDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及び/またはNodalの多量体化を減少させる、または阻害する。特定の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は、ALK7の活性を実質的に、または完全に阻害する。一部の実施形態では、ALK7活性を10%、20%、30%、50%、70%、80%、90%、95%、または100%低下させる。特定の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体、例えば、全長抗体またはALK7結合性抗体断片である。さらなる実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、ALK7の活性を少なくとも10%、20%、30%、50%、70%、80%、90%、95%、またはなお100%阻害する、または低下させる。
「結合親和性」は一般に、分子(例えば、抗体)の単一の結合部位と、その結合パートナー(例えば、抗原)との間の非共有結合性相互作用の合計の強度を指す。別段に示さない限り、「結合親和性」は、結合対のメンバー(例えば、抗体及び抗原)の間の1:1相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。そのパートナーYについての分子Xの親和性は一般に、解離定数(KD)により表され得る。親和性は、本明細書に記載の方法を含む、当技術分野で公知の一般の方法により測定することができ、本開示の目的のために使用することができる。
「効力」は、所与の強度の効果を生成するために必要な化合物の量で表現される、化合物の薬理活性の尺度である。これは、規定の生物学的作用を達成するために必要な化合物の量を指し;必要な用量が少ないほど、薬物の効力は高い。効力は通常、別段に述べない限り、IC50値としてnMで表される。IC50は、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の半抑制濃度である。機能性アッセイでは、IC50は、生物学的応答をその最大の50%減少させる濃度である。リガンド受容体結合試験では、IC50は、リガンド−受容体結合を、最大特異的結合レベルの50%減少させる濃度である。IC50は、当技術分野で公知の任意の数の手段により計算することができる。基準抗ALK7抗体または他のALK7結合性タンパク質と比較した場合の、本明細書において提供する抗体または他の結合性タンパク質での効力の改善の倍数は、少なくとも2倍、4倍、6倍、8倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、110倍、120倍、130倍、140倍、150倍、160倍、170倍、または少なくとも180倍であり得る。
「抗体依存性細胞媒介細胞傷害性」または「ADCC」は、特定の細胞傷害性細胞(例えば、ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、及びマクロファージ)の上に存在するFc受容体(FcR)に結合した分泌Igが、これらの細胞傷害性エフェクター細胞が抗原担持標的細胞に特異的に結合し、続いて、細胞毒素でその標的細胞を死滅させることを可能にする細胞傷害性の形態を指す。標的細胞の表面を指向する特異的な高親和性IgG抗体は、細胞傷害性細胞を「武装させ(arm)」、そのような死滅のためには絶対に必要である。標的細胞の溶解は、細胞外であり、直接的な細胞−対−細胞接触を必要とし、補体を必要としない。抗体に加えて、ALK7担持標的細胞に特異的に結合する能力を有するFc領域を含む他のタンパク質、具体的にはFc融合タンパク質が、細胞媒介性細胞傷害性を行うことができると考えられる。簡略化のために、Fc融合タンパク質の活性から生じる細胞媒介性細胞傷害性は、本発明では、ADCC活性とも称される。
「単離」されているALK7結合性タンパク質(例えば、そのALK7結合性断片、バリアント、及び誘導体を含むALK7抗体)、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物は、天然には見い出されない形態であるタンパク質(例えば、抗体)、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物である。単離タンパク質、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞または組成物には、天然にはもはや見い出され得ない形態である程に、精製されているものが含まれる。一部の実施形態では、単離されているタンパク質、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、または組成物は、実質的に純粋である。単離タンパク質及び単離核酸は、それらが天然では随伴する物質、例えば、それらの天然環境、またはそのような調製がin vitroまたはin vivoで実行される組換えDNA技術による場合には、それらが調製された環境(例えば、細胞培養物)で見い出されるような他のポリペプチドまたは核酸を含有しないか、または実質的に含有しない。タンパク質及び核酸は、希釈剤またはアジュバントと共に製剤化することができ、さらに実用的な目的では、単離することができ、例えば、タンパク質を通常は、イムノアッセイで使用するためにマイクロタイタープレートをコーティングするために使用する場合にはゼラチンまたは他の担体と混合するか、または診断または治療で使用するときには薬学的に許容される担体または希釈剤と混合する。
用語「対象」、「個体」、「動物」、「患者」、及び「哺乳類」は、診断、予後、または治療が望ましい任意の対象、特に、哺乳類対象を指す。哺乳類対象には、これらだけに限定されないが、特定の処置の受容者となるであろうヒト、非ヒト霊長類、家畜、牧場動物、げっ歯類などが含まれる。
用語「医薬組成物」は、活性成分の生物学的活性が有効であることを可能にするような形態であり、組成物が投与されるであろう対象に対して許容できないほど毒性である濃度で追加の成分を含有しない調製物を指す。そのような組成物は、無菌であり得る。
ポリペプチド、例えば、本明細書に開示のとおりの、抗体を含む抗原結合性タンパク質の「有効量」は、具体的に述べられている目的を実行するために十分な量である。「有効量」は、経験的に、かつルーチン的な手法で、述べられている目的に関係して決定することができる。用語「治療有効量」は、対象(例えば、ヒトなどの哺乳類)における疾患または状態を「処置する」ために有効なポリペプチド、例えば、抗体を含む抗原結合性タンパク質、または他の薬物の量を指し、疾患または状態を有する対象に多少の改善または利益をもたらす。したがって、「治療上有効な」量は、ALK7媒介性疾患または状態の少なくとも1つの臨床症状の多少の緩和、軽減、及び/または減少をもたらす量である。本開示の方法により治療することができる疾患または状態と関連する臨床症状は周知である。さらに、多少の利益が対象にもたらされる限り、治療効果は、完全または治癒的である必要はない。一部の実施形態では、用語「治療上有効」は、それを必要とする対象においてALK7活性を低下させることができる治療薬の量を指す。投与される実際の量ならびに投与速度及び時間経過は、処置されるものの性質及び重症度に依存するであろう。処置の処方、例えば、投薬量の決定などは、総合診療医及び他の医師の責任の範囲内である。抗体及びその抗原結合性断片の適切な用量は一般に公知である;Ledermann et al.,Int.J.Cancer 47:659−664(1991);Bagshawe et al.,Ant.Immun.and Radiopharm.4:915−922(1991)を参照されたい。
ALK7媒介性疾患または状態を有する対象において特定の結果を達成するために「十分な量」または「そのために十分な量」は、任意選択で治療効果である所望の効果を生成するために(すなわち、治療有効量の投与により)有効である治療薬(例えば、本明細書に開示のとおりの、抗体を含む抗原結合性タンパク質)の量を指す。一部の実施形態では、そのような特定の結果は、それを必要とする対象におけるALK7活性の低下である。
用語「標識」は、「標識」部分を生成するように抗ALK7抗体などの部分に直接的または間接的にコンジュゲートされる検出可能な化合物または組成物を指す。標識は、単独で検出可能であり得るか(例えば、放射性同位体標識または蛍光標識)、または酵素標識の場合には、検出可能である基質化合物または組成物の化学変成を触媒し得る。
「処置すること」、または「処置」、「処置する」または「寛解させること」及び「寛解させる」などの用語は、(a)診断された病的状態または障害を治癒させる、減速させる、その症状を軽減する、及び/またはその進行を停止させる治療手段、ならびに(b)標的疾患または状態を予防する、及び/またはその発生を遅延させる予防または防止手段の両方を指す。したがって、処置を必要とする対象には、疾患または状態をすでに有するもの;疾患または状態を発症するリスクを有するもの;及び疾患または状態を予防すべきものが含まれる。特定の実施形態では、対象が、例えば、疾患または状態と関連する徴候の完全な、部分的な、または一過性の寛解または消失を示すならば、対象は、本明細書において提供する方法により成功裏に「処置される」。一部の実施形態では、本開示は、肥満(例えば、腹部肥満);インスリン抵抗性;代謝症候群及び他の代謝性疾患または状態;脂質障害、例えば、低HDL値、高LDL値、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症;リポタンパク質異常;トリグリセリドの減少;炎症(例えば、肝臓炎症及び/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患;非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能障害(IGT);インスリン過剰血症;高コレステロール(例えば、高LDL値及び高コレステロール血症);心臓血管疾患、例えば、冠動脈性心疾患を含む心疾患、鬱血性心不全、卒中、末梢血管疾患、アテローム硬化症;動脈硬化症、及び高血圧;X症候群;血管再狭窄;神経障害;網膜障害;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸機能障害、腎疾患(例えば、腎障害);膵臓炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚上の暗色斑);及びがん(例えば、骨髄腫(多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、または卵巣(例えば、上皮性卵巣)、乳房、結腸、子宮内膜、肝臓、腎臓、膵臓、胃、子宮、または結腸癌);ならびに上記疾患もしくは状態のうちの1種もしくは複数と、または過剰体重(例えば、BMI≧25kg/m2)と、または多すぎる体脂肪と関連する他の障害/状態から選択される疾患、障害または状態を処置するための方法を提供する。
本明細書で使用する場合、「と組み合わせて」または「併用療法」は、追加の治療薬(例えば、第2、第3、第4など)が身体でなお有効であるような投与の任意の形態を指す(例えば、複数の化合物が、対象において同期で有効であり、それには、それらの化合物の相乗効果が含まれ得る)。有効性は、血液、血清、または血漿中の薬剤の測定可能な濃度と相関しないこともある。例えば、異なる治療用化合物を、同じ製剤中で、または別々の製剤中で、付随して、または連続して、及び異なるスケジュールで投与することができる。したがって、そのような処置を与えられる対象は、異なる治療の組合せ効果から利益を得ることができる。本明細書において提供する1種または複数のALK7結合性タンパク質は、1種または複数の他の追加の薬剤及び/または支持療法と同時に、その前に、またはその後に投与することができる。一般に、各治療薬は、特定の薬剤のために決定された用量で、及び/または時間スケジュールで投与される。レジメンで使用するための特定の組合せは、本開示のアンタゴニストと療法との適合性及び/または所望の結果を考慮する。
本開示の方法及び技術を一般に、公知の従来の方法により、かつ別段に示さない限り本開示を通じて引用及び検討される様々な一般的及びより具体的な参照文献に記載されているとおりに行う。例えば、すべて参照により本明細書に組み込まれるSambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,3rd ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(2001)及びAusubel et al.,Current Protocols in Molecular Biology,Greene Publishing Associates(1992)、及びHarlow and Lane Antibodies:A Laboratory Manual Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.(1990)を参照されたい。
用語「がん」、「腫瘍」、「癌性」、及び「悪性」は、典型的には未制御の細胞増殖により特徴づけられる、哺乳類における生理学的状態を指すか、またはそれを説明する。がんの例には、これらだけに限定されないが、腺癌、リンパ腫、芽細胞腫、黒色腫、肉腫、及び白血病を含む癌腫が含まれる。そのようながんのより特定の例には、扁平上皮細胞癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、胃腸癌、ホジキン及び非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、神経膠芽細胞腫、膠腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、例えば、肝癌及び肝細胞癌、膀胱癌、乳癌(ホルモン媒介性乳癌を含む、例えば、Innes et al.,Br.J.Cancer 94:1057−1065(2006)を参照されたい)、結腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、骨髄腫(多発性骨髄腫など)、唾液腺癌、腎臓癌、例えば、腎細胞癌及びウィルムス腫瘍、基底細胞癌、黒色腫、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、睾丸癌、食道癌、様々な種類の頭頚部癌及び粘液由来の癌、例えば、粘液性卵巣癌、胆管癌(肝臓)及び腎臓乳頭状癌が含まれる。特定の一実施形態では、がんは、乳房、子宮内膜、または子宮癌である。別の実施形態では、がんは、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、及び髄外骨髄腫)、または子宮内膜、胃、肝臓、結腸、腎臓もしくは膵臓の癌である。
用語「ポリヌクレオチド」及び「核酸」は、互換的に使用され、単数の核酸、さらには、複数の核酸を含むことが意図されており、単離核酸分子またはコンストラクト、例えば、メッセンジャーRNA(mRNA)、相補的DNA(cDNA)、またはプラスミドDNA(pDNA)を指す。特定の実施形態では、ポリヌクレオチドは、通常のホスホジエステル結合または通常ではない結合(例えば、ペプチド核酸(PNA)において見出されるようなアミド結合)を含む。用語「核酸」は、ポリヌクレオチド中に存在する任意の1つまたは複数の核酸セグメント、例えば、DNA、cDNA、またはRNA断片を指す。核酸またはポリヌクレオチドに適用される場合、用語「単離(された)」は、その天然環境から除去されている核酸分子、DNAまたはRNAを指し、例えば、ベクター中に含有される抗原結合性タンパク質をコードする組換えポリヌクレオチドが、本開示の目的のために単離されると考えられる。単離ポリヌクレオチドのさらなる例には、異種の宿主細胞中で維持されるか、または溶液中の他のポリヌクレオチドから(部分的にまたは実質的に)精製される組換えポリヌクレオチドが含まれる。単離RNA分子には、本開示のポリヌクレオチドのin vivoまたはin vitro RNA転写物が含まれる。本開示による単離ポリヌクレオチドまたは核酸にはさらに、合成で生成されたそのような分子が含まれる。加えて、ポリヌクレオチドまたは核酸は、プロモーター、エンハンサー、リボソーム結合部位、または転写終結シグナルなどの調節エレメントを含むことができる。
用語「ベクター」は、宿主細胞において1つまたは複数の目的の遺伝子(複数可)または配列(複数可)を送達する、及び一部の実施形態では発現することができるコンストラクトを意味する。ベクターの例には、これらだけに限定されないが、ウイルスベクター、裸のDNAまたはRNA発現ベクター、プラスミド、コスミドまたはファージベクター、カチオン縮合剤と会合したDNAまたはRNA発現ベクター、リポソーム中に封入されたDNAまたはRNA発現ベクター、及びある種の真核細胞、例えば、プロデューサー細胞が含まれる。
用語「宿主細胞」は、組換え核酸を含むか、または含むことができる細胞または細胞の集団を指す。宿主細胞は、原核(例えば、E.coli)、または真核であってよい。宿主細胞は、酵母、例えば、Saccharomyces cerevisiae、Pichia pastoris、またはSchizosaccharomyces pombeを含む真菌細胞であってよい。宿主細胞はまた、様々な動物細胞のいずれか、例えば、昆虫細胞(例えば、Sf−9)または哺乳類細胞(例えば、HEK293F、CHO、COS−7、NIH−3T3、NS0、PER.C6(登録商標)、及びハイブリドーマ)であってよい。さらなる実施形態では、宿主細胞は、CHO−K、CHO−0 CHO−Lec10、CHO−Lec13、CHO−Lec1、CHO Pro−5、及びCHO dhfr−からなる群から選択されるCHO細胞である。特定の実施形態では、宿主細胞は、ハイブリドーマである。
用語「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「タンパク質」は、任意の長さのアミノ酸のポリマーを指すために、本明細書において互換的に使用される。ポリマーは、直鎖または分枝であってよく、修飾されたアミノ酸を含んでよく、非アミノ酸により中断されていてもよい。この用語はまた、天然に、または介入;例えば、ジスルフィド結合の形成、グリコシル化、脂質付加、アセチル化、リン酸化、または任意の他の操作もしくは修飾、例えば、標識成分とのコンジュゲーションにより修飾されているアミノ酸ポリマーを含む。例えば、アミノ酸の1つまたは複数の類似体(例えば、非天然アミノ酸などを含む)、さらに当技術分野で公知の他の修飾を含有するポリペプチドもこの定義内に含まれる。一部の実施形態では、提供するALK7結合性タンパク質は抗体に基づくので、ALK7結合性タンパク質は、一本鎖または会合した鎖として生じ得ることは理解される。
「組換え」ポリペプチド、タンパク質または抗体は、組換えDNA技術により生成されるポリペプチド、タンパク質または抗体を指す。任意の適切な技術により分離されている、分画されている、または部分的に、もしくは実質的に精製されている天然または組換えポリペプチドと同様に、宿主細胞で発現される、組換えで生成されたポリペプチド、タンパク質及び抗体は、本開示の目的のために単離されると考えられる。
ポリペプチドの断片、バリアント、または誘導体、及びそれらの任意の組合せも本開示に含まれる。ポリペプチド及びタンパク質について言及する場合の用語「断片」には、基準ポリペプチドまたはタンパク質の特性の少なくとも一部を維持している任意のポリペプチドまたはタンパク質が含まれる。ポリペプチドの断片には、タンパク質分解断片、さらには欠失断片が含まれる。
用語「バリアント」は、少なくとも1つのアミノ酸修飾により、親抗体またはポリペプチド配列の配列とは異なる抗体またはポリペプチド配列を指す。抗体またはポリペプチドのバリアントには、断片、及びアミノ酸置換、欠失、または挿入によるアミノ酸配列の変更を含む抗体またはポリペプチドも含まれる。バリアントは、天然に、または非天然に存在し得る。非天然に存在するバリアントは、当技術分野で公知の変異誘発技術を使用して生成することができる。バリアントポリペプチドは、保存的または非保存的アミノ酸置換、欠失または付加を含み得る。
抗体またはポリペプチドに適用される場合の用語「誘導体」は、天然の抗体またはポリペプチドでは見い出されない追加の特徴を示すように変更されている抗体またはポリペプチドを指す。「誘導体」抗体の例は、第2のポリペプチドまたは別の分子(例えば、PEGなどのポリマー、クロモフォア、またはフルオロフォア)または原子(例えば、放射性同位体)との融合体またはコンジュゲートである。
用語「アミノ酸置換」は、親配列に存在するアミノ酸残基を別のアミノ酸残基に置き換えることを指す。アミノ酸は、例えば、化学的ペプチド合成により、または既知の組換え法を介して、親配列において置換され得る。したがって、「X位での置換」または「X位での置換」という言及は、代替のアミノ酸残基での、X位に存在するアミノ酸残基の置換を指す。一部の実施形態では、置換パターンは、スキーマAXYにより説明され得、ここで、Aは、X位に天然に存在するアミノ酸残基に対応する1文字コードであり、Yは、置換するアミノ酸残基である。他の実施形態では、置換パターンは、スキーマXYにより説明され得、ここで、Yは、X位に天然に存在するアミノ酸残基を置換するアミノ酸残基に対応する1文字コードである。
「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が、同様の側鎖を有するアミノ酸残基で置き換えられているものである。同様の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、塩基性側鎖(例えば、Lys、Arg、His)、酸性側鎖(例えば、Asp、Glu)、非荷電極性側鎖(例えば、Gly、Asp、Gln、Ser、Thr、Tyr、Cys)、非極性側鎖(例えば、Ala、Val、Leu、Ile、Pro、Phe、Met、Trp)、ベータ−分枝側鎖(例えば、Thr、Val、Ile)及び芳香族側鎖(例えば、Tyr、Phe、Trp、His)を含むと、以前に定義されている。したがって、ポリペプチド中のアミノ酸残基が同じ側鎖ファミリーからの別のアミノ酸残基で置き換えられている場合、置換は、保存的であると考えられる。別の実施形態では、アミノ酸残基の列は、側鎖ファミリーメンバーの順序及び/または組成が異なる構造的に同様の列で保存的に置き換えられ得る。
非保存的置換には、(a)電気陽性側鎖(例えば、Arg、His、またはLys)を有する残基が、電気陰性残基(例えば、GluまたはAsp)で、またはそれにより置換されている、(b)親水性残基(例えば、SerまたはThr)が、疎水性残基(例えば、Ala、Leu、Ile、Phe、またはVal)で、またはそれにより置換されている、(c)CysまたはProが、任意の他の残基で、またはそれにより置換されている、または(d)嵩高な疎水性または芳香族側鎖(例えば、Val、His、Ile、またはTrp)を有する残基が、より小さな側鎖を有するもの(例えば、AlaまたはSer)または側鎖を有さないもの(例えば、Gly)で、またはそれにより置換されている非保存的置換が含まれる。
他の置換を、容易に同定することができる。例えば、アミノ酸アラニンでは、置換は、D−Ala、Gly、ベータ−Ala、L−Cys及びD−Cysのいずれか1つから採用することができる。リシンでは、置き換えは、D−Lys、Arg、D−Arg、homo−Arg、Met、D−Met、オルニチン、またはD−オルニチンのいずれか1つであってよい。一般に、単離ポリペプチドの特性の変化を誘導すると予測され得る機能的に重要な領域での置換は、(a)極性残基(例えば、SerまたはThr)が、疎水性残基(例えば、Leu、Ile、Phe、またはAla)で(またはそれにより)置換されている;(b)Cys残基が、任意の他の残基で(またはそれにより)置換されている;(c)電気陽性側鎖を有する残基(例えば、Lys、Arg、またはHis)が、電気陰性側鎖を有する残基(例えば、GluまたはAsp)で(またはそれにより)置換されている;または(d)嵩高な側鎖を有する残基(例えば、Phe)がそのような側鎖を有さないもの(例えば、Gly)で(またはそれにより)置換されている置換である。上述の非保存的置換のうちの1つがタンパク質の機能特性を変更し得る可能性は、タンパク質の機能的に重要な領域に関する置換の位置にも相関している:したがって、一部の非保存的置換は、生物学的特性に対してほとんど作用を有し得ないか、または作用を有し得ない。
用語「アミノ酸挿入」は、親配列に存在する2個のアミノ酸残基の間に新たなアミノ酸残基を導入することを指す。アミノ酸残基は、例えば、化学的ペプチド合成により、または当技術分野で公知の組換え法を介して、親配列に挿入することができる。したがって、語句「X位とY位との間への挿入」または「Kabat位でX位とY位との間への挿入」(ここで、X及びYは、アミノ酸残基位に対応する(例えば、239位と240位との間へのシステインアミノ酸残基挿入)は、X位とY位との間へのアミノ酸残基の挿入、及び同じく、X位及びY位のアミノ酸残基をコードするコドンの間への、アミノ酸残基をコードするコドンの核酸配列での挿入を指す。
2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列の間での用語「配列同一性パーセント」または「同一性パーセント」は、2つの配列の最適なアラインメントのために導入されなければならない付加または欠失(すなわち、ギャップ)を考慮しつつ、比較ウィンドウにわたってそれらの配列が共有する、同一でマッチする位置の数を指す。マッチする位置は、同一のヌクレオチドまたはアミノ酸が標的及び基準配列の両方に存在する任意の位置である。標的配列で示されるギャップはカウントされない。それというのも、ギャップはヌクレオチドまたはアミノ酸ではないためである。同様に、基準配列で示されるギャップもカウントされない。それというのも、標的配列ヌクレオチドまたはアミノ酸はカウントされ、基準配列からのヌクレオチドまたはアミノ酸はカウントされないためである。配列同一性のパーセンテージは、同一のアミノ酸残基または核酸塩基が両方の配列で生じている位置の数を決定して、マッチする位置の数を得、マッチした位置の数を比較ウィンドウ内の位置の合計数で割り、結果に100を掛けて配列同一性のパーセンテージを得ることにより計算される。2つの配列の間での配列の比較及び配列同一性パーセントの決定は、容易に入手可能なソフトウェアプログラムを使用して達成することができる。適切なソフトウェアプログラムは、様々な供給源から、かつタンパク質及びヌクレオチド配列の両方のアラインメントについて入手可能である。配列同一性パーセントを決定するために適したプログラムの1つは、米国政府の国立バイオテクノロジー情報センター(National Center for Biotechnology Information)BLASTウェブサイト(blast.ncbi.nlm.nih.gov)から入手可能なプログラムのBLASTスーツの一部であるbl2seqである。Bl2seqは、BLASTNまたはBLASTPアルゴリズムのいずれかを使用して2つの配列間の比較を実行する。BLASTNは、核酸配列を比較するために使用される一方、BLASTPは、アミノ酸配列を比較するために使用される。他の適切なプログラムは、例えば、バイオインフォマティクスプログラムのEMBOSSスーツの一部であるNeedle、Stretcher、Water、またはMatcherであり、さらに欧州バイオインフォマティクス研究所(European Bioinformatics Institute)(EBI)、www.ebi.ac.uk/Tools/psaから入手可能である。
CDRまたはCDRのセットを持つ構造は一般に、抗体重鎖もしくは軽鎖配列またはその大部分からなり、その際、CDRまたはCDRのセットは、再編成免疫グロブリン遺伝子によりコードされる天然に存在するVH及びVL抗体可変ドメインのCDRまたはCDRのセットに対応する位置に位置している。免疫グロブリン可変ドメイン及びそれらのCDRの構造及び位置は、プログラムを使用して当業者により容易に決定され得、公知の可変ドメイン残基ナンバリングシステム、例えば、Chothia、Chothia+、及びKabatは、その全体で参照により本明細書に組み込まれるKabat(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest.4th Edition.U.S.DHHS.1987、ならびにインターネットで入手可能なツール(例えば、bioinf.org.uk/ abysis/sequence_ input/key_ annotation/key _annotation.html;及びimmuno.bme.nwu.eduで))を参照することによりルーチン的に決定され得る。
CDRは、他のスキャフォールド、例えば、フィブロネクチン、シトクロムB、アルブミン(例えば、ALBUdAb(Domantis/GSK)及びALB−Kunitz(Dyax))、3または6つのアミノ酸からなる非構造化反復配列(unstructured repeat sequences)(例えば、PASylation(登録商標)技術及びXTEN(登録商標)技術)、及びエラスチン様反復ドメインを含有する配列(例えば、その全体で参照により本明細書に組み込まれる米国仮特許出願第61/442,106号を参照されたい)により担持されてもよい。
実質的に本明細書において提示するとおりのCDRアミノ酸配列は、ヒト可変ドメインまたはその大部分においてCDRとして担持されていてよい。実質的に本明細書において提示するとおりのHCDR3配列は、本開示の実施形態を表し、これらはそれぞれ、ヒト重鎖可変ドメインまたはその大部分においてHCDR3として担持されていてよい。
本開示で使用される可変ドメインは、任意の生殖細胞系または再編成ヒト可変ドメインから得ることができるか、または既知のヒト可変ドメインのコンセンサス配列に基づく合成可変ドメインであってよい。CDR配列(例えば、CDR3)は、組換えDNA技術を使用して、CDR(例えば、CDR3)を欠いている可変ドメインのレパートリーに導入することができる。
例えば、Marks et al.(その全体で参照により本明細書に組み込まれるBio/Technology 10:779−783(1992))は、抗体可変ドメインのレパートリーを生成する方法を提供しており、この際、可変ドメイン領域の5’末端を指向するか、またはそれに隣接するコンセンサスプライマーを、ヒトVH遺伝子の第3のフレームワーク領域へのコンセンサスプライマーと併せて使用して、CDR3を欠いたVH可変ドメインのレパートリーを得る。Marks et al.はさらに、このレパートリーを特定の抗体のCDR3と組み合わせることができる方法を記載している。類似の技術を使用して、本開示のCDR3由来配列を、CDR3を欠いたVHまたはVLドメインのレパートリーとシャッフルし、シャッフルされた完全なVHまたはVLドメインを、同族のVLまたはVHドメインと組み合わせて、抗原結合性タンパク質を得ることができる。次いで、そのレパートリーを適切な宿主系、例えば、国際出願公開WO92/01047またはKay et al.,(1996)Phage Display of Peptides and Proteins:A Laboratory Manual,San Diego:Academic Pressを含むその後の大量の文献のいずれかのファージディスプレイシステムでディスプレイすることができるので、適切な抗原結合性タンパク質を選択することができる。レパートリーは、104の個々のメンバー以上、例えば、106〜108、または1010メンバーの任意のものからなってよい。他の適切な宿主系には、酵母ディスプレイ、細菌ディスプレイ、T7ディスプレイ、及びリボソームディスプレイが含まれる。リボソームディスプレイの概説については、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれるLowe et al.,Curr.Pharm.Biotech.517−527(2004)及び国際出願公開WO92/01047を参照されたい。類似のシャッフリングまたはコンビナトリアル技術は、Stemmer(その全体で参照により本明細書に組み込まれるNature 370:389−391(1994))によっても開示されており、これは、β−ラクタマーゼ遺伝子と関連する技術を記載しているが、そのアプローチは、抗体の生成のために使用することができることを観察している。
ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、それがALK7に結合する場合に、ALK7への基準分子の結合をある程度遮断する限りにおいて、ALK7への結合について基準分子と「競合する」と記載される。ALK7への結合について競合し、したがって、ALK7への互いの結合に干渉する、それを遮断する、または「交差遮断する」タンパク質の能力は、例えば、競合ELISAアッセイ、表面プラスモン共鳴(SPR;BIACORE(登録商標)、Biosensor、Piscataway、N.J.)を含む当技術分野で公知の任意の標準的な競合結合アッセイにより、またはScatchard et al.(Ann.N.Y.Acad.Sci.51:660−672(1949))により記載された方法により決定することができる。ALK7結合性タンパク質は、ALK7への基準分子の結合を例えば、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%競合的に阻害すると記載され得る。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7への基準分子の結合を少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%競合的に阻害する。他の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7への基準分子の結合を少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%競合的に阻害する。
ALK7結合性タンパク質
ALK7に特異的に結合するタンパク質を提供する。一部の実施形態では、アンタゴニストALK−7結合性タンパク質を提供する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は抗体である。さらなる実施形態では、抗体は、アンタゴニスト抗ALK7抗体である。
本明細書で使用する場合、用語「ALK7」は、任意の種からのアクチビン受容体様キナーゼ−7タンパク質のファミリー及び変異誘発または他の修飾によるそのようなALK7タンパク質に由来するバリアントを指す。本明細書におけるALK7との言及は、現在同定されている形態のいずれか1種に対する言及であると理解される。ALK7ファミリーのメンバーは一般に、システインリッチ領域を含むリガンド結合性細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、及び予測セリン/トレオニンキナーゼ活性を有する細胞質ドメインからなる膜貫通タンパク質である。ヒトALK7には、様々な天然に存在するアイソフォームが存在する。正準ヒトALK7アイソフォーム1前駆体タンパク質の配列(NCBI Ref Seq NP_660302.2)は、次のとおりである:
シグナルペプチドが一本線の下線で示されており、細胞外ドメインが太字で示されている。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、TGF−ベータ受容体ファミリーメンバーではない対照タンパク質についてのALK7結合性タンパク質の親和性よりも少なくとも、100、500、または1000倍高い親和性でALK7に結合する。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に結合し、<1μΜ、<100nM、<10nM、<1nM、<0.1nM、<10pM、<1pM、または<0.1pMの解離定数(KD)を有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ヒトALK7について、≦1μM及び≧0.1pM、≦100μM及び≧0.1pM、または≦100μM及び≧1pMの範囲内のKDを有する。
一部の実施形態では、BIACORE(登録商標)分析を使用して、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)が基準ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)によるALK7タンパク質への結合と競合する/それを遮断する能力を決定する。BIACORE(登録商標)機器(例えば、BIACORE(登録商標)3000)を製造者の推奨に従って操作するさらなる一実施形態では、ALK7−Fc融合タンパク質は、前もって付着させた抗niFc IgGにより、CM5 BIACORE(登録商標)チップの上に捕捉されて、ALK7コーティングされた表面を生成する。典型的には、ALK7−Fc(二量体)の200〜800の共鳴単位(resonance unit)が、チップにカップリングされるであろう(容易に測定可能なレベルの結合を示すが、使用される試験試薬の濃度により容易に飽和可能な量)。
相互に競合する/相互に遮断するそれらの能力について評価される2種のALK7結合性タンパク質(A*及びB*と名付ける)を、適切な緩衝液中で、結合部位について1対1のモル比で混合して、試験混合物を作製する。結合部位に基づき濃度を計算する場合、ALK7結合性タンパク質の分子量は、そのALK7結合性タンパク質の上のALK7結合部位の数で割ったALK7結合性タンパク質の合計分子量であると仮定する。試験混合物中での各ALK7結合性タンパク質(すなわち、A*及びB*)の濃度は、BIACORE(登録商標)チップの上に捕捉されているALK7−Fc分子の上にある、そのALK7結合性タンパク質のための結合部位を容易に飽和させるように十分に高くあるべきである。混合物中のA*及びB*ALK7結合性タンパク質は、(結合ベースで)同じモル濃度であり、その濃度は典型的には、(結合部位ベースで)1.00〜1.5マイクロモルであろう。ALK7結合性プロテインA*のみ及びALK7結合性プロテインB*のみを含有する別の溶液も調製する。これらの溶液中のALK7結合性プロテインA*及びALK7結合性プロテインB*は、試験混合物においてと同じ緩衝液中、かつ同じ濃度であるべきである。試験混合物を、ALK7−FcコーティングされたBIACORE(登録商標)チップ上に通過させ、結合の合計量を記録する。次いで、チップを、チップに結合したALK7−Fcを損傷させずに、結合したALK7結合性タンパク質を除去するように処理する。典型的には、これを、30mM HC1で60秒間にわたってチップを処理することにより行う。次いで、ALK7結合性プロテインA*のみの溶液をALK7−Fcコーティングされた表面に通過させ、結合量を記録する。チップを再び、チップに結合したALK7−Fcを損傷させずに、結合した抗体を除去するように処理する。次いで、ALK7結合性プロテインB*のみの溶液をALK7−Fcコーティングされた表面に通過させ、結合量を記録する。次に、ALK7結合性プロテインA*及びALK7結合性プロテインB*の混合物の最大理論結合を計算するが、これは、ALK7表面に単独で通過させた場合の各ALK7結合性タンパク質の結合の合計である。混合物の実際に記録された結合が、この理論最大よりも小さければ、その2種のALK7結合性タンパク質は、相互に競合している/相互に遮断している。したがって、一般に、遮断性ALK7結合性タンパク質は、アッセイ中に、及び第2のALK7結合性タンパク質の存在下で、記録される結合が、組合せでの2種のALK7結合性タンパク質の最大理論結合(上記で定義したとおり)の80%〜0.1%(例えば、80%>〜4%)、具体的には最大理論結合の75%〜0.1%(例えば、75%〜4%)、より具体的には最大理論結合の70%〜0.1%(例えば、70%〜4%)であるように、上記のBIACORE(登録商標)遮断アッセイにおいてALK7に結合するものである。
上記のBIACORE(登録商標)アッセイは、抗ALK7抗体などの2種のALK7結合性タンパク質がALK7への結合について相互に競合する/相互に遮断するかどうかを決定するために使用される例示的なアッセイである。稀なケースでは、特定のALK7結合性タンパク質が、CM5 BIACORE(登録商標)チップに抗Fc IgGを介してカップリングしているALK7−Fcに結合しないことがある(ALK7上の関係結合部位がFcへのALK7連結により隠ぺいまたは破壊されているときに、これは起こり得る)。そのようなケースでは、ALK7の標識バージョン、例えば、C末端His標識ALK7を使用して、遮断を決定することができる。この特定の形式では、抗His抗体を、BIACORE(登録商標)チップにカップリングさせ、次いで、His標識ALK7をチップの表面に通過させ、抗His抗体により捕捉するであろう。各チップの再生サイクルの後に、新たなHis標識ALK7が、抗His抗体でコーティングされた表面上に戻し負荷されるであろうことを除いて、交差遮断分析は、基本的に上記のとおり実施されるであろう。さらに、様々な他の公知の標識及び標識結合性タンパク質の組合せを、そのような遮断分析のために使用することができる(例えば、HA標識と抗HA抗体;FLAG標識と抗FLAG抗体;ビオチン標識とストレプトアビジン)。次では概して、ALK7結合性タンパク質がALK7への基準ALK7結合性タンパク質の結合を遮断するか、遮断することができるかどうかを決定するためのELISAアッセイを説明する。
一部の実施形態では、ELISAを使用して、ALK7への結合について、基準ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはALK7リガンド)と競合するALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の能力を決定する。そのようなアッセイの一般的な原則は、基準ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)をELISAプレートのウェル上にコーティングすることである。過剰量の第2の、遮断性である可能性のある試験ALK7結合性タンパク質を溶液に添加する(すなわち、ELISAプレートには結合していない)。次いで、ALK7の限定量(または別法では、ALK7−Fc)をウェルに添加する。コーティングされた基準ALK7結合性タンパク質及び溶液中の試験ALK7結合性タンパク質は、限定数のALK7(またはALK7−Fc)分子の結合について競合する。プレートを洗浄して、コーティングされた基準ALK7結合性タンパク質に結合していないALK7を除去し、かつ液相の試験ALK7結合性タンパク質、さらには、液相の試験ALK7結合性タンパク質とALK7との間で形成される任意の複合体も除去する。次いで、結合したALK7の量を、適切なALK7検出試薬を使用して測定する。ALK7への、コーティングされた基準ALK7結合性タンパク質の結合を遮断することができる溶液中の試験ALK7結合性タンパク質は、コーティングされた基準ALK7結合性タンパク質が第2の液相の試験ALK7結合性タンパク質の非存在下で結合することができるALK7分子の数に対して、コーティングされた基準ALK7結合性タンパク質が結合することができるALK7分子の数の減少をもたらし得るであろう。このアッセイでのバックグラウンドシグナルは、コーティングされた基準ALK7結合性タンパク質、液相の試験ALK7結合性タンパク質、ALK7緩衝液のみ(すなわち、ALK7なし)及びALK7検出試薬を含むウェルで得られるシグナルと定義される。このアッセイでの陽性対照シグナルは、コーティングされた基準ALK7結合性タンパク質、液相の試験ALK7結合性タンパク質緩衝液のみ(すなわち、液相の試験ALK7結合性タンパク質なし)、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)検出試薬を含むウェルで得られるシグナルと定義される。ELISAアッセイを、バックグラウンドシグナルの少なくとも3倍の陽性対照シグナルが得られるような手法で実行することとする。方法のアーチファクトのための対照として、交差遮断アッセイを、記載したとおりの形式で、及び試験ALK7結合性タンパク質をコーティングされた抗体として、及び基準ALK7結合性タンパク質を液相抗体として用いる逆の形式で実行してもよい。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、TGF−ベータ受容体ファミリーメンバーではない対照タンパク質についてのALK7結合性タンパク質の親和性よりも少なくとも100、500、または1000倍高い親和性でALK7に結合する。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、TGF−ベータ受容体ファミリーメンバーではない対照タンパク質についてのALK7結合性タンパク質の親和性よりも少なくとも100、500、または1000倍高い親和性でALK7に結合する。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質はALK7に結合し、<1μΜ、<100nM、<10nM、<1nM、<0.1nM、<10pM、<1pM、または<0.1pMの解離定数(KD)を有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ヒトALK7について≦1μM及び≧0.1pM、≦100μM及び≧0.1pM、または≦100μM及び≧1pMの範囲内のKDを有する。
一部の実施形態では、細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイを使用して、哺乳類白色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を減少させる(阻害する)ALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗ALK7抗体)の能力を決定する。一部の実施形態では、成熟白色脂肪細胞(例えば、ヒト、マウス、またはラット)を使用して、脂肪分解阻害アッセイを行って、ALK7活性を低下させるALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)の能力を決定する。脂肪分解アッセイを行うためのキット、試薬及び方法は、市販されていて、当技術分野で公知である。特定の実施形態では、脂肪分解阻害アッセイを、本明細書において実施例で示すとおりに行う。他の実施形態では、このアッセイを、市販の脂肪分解アッセイキット(例えば、BioAssay Systems,EnzyChrom(商標)Adipolysis Assay Kit,Cat.No.EAPL−200;Abcam Cat.No.ab185433;Zen−Bio,Cat.No.LIP−1−NCL1;BioVision,Cat.No.K577−100;Sigma−Aldrich,Cat.No.MAK211;及びAdipoLyze(商標)Lipolysis Detection Assay,Lonza,Cat.No.193339)において示されているとおりに、指示及び試薬に従って行う。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニストであり、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において記載するとおりに)行われる脂肪分解阻害アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、成熟白色脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜65%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%増加させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において記載するとおりに)行われる脂肪分解阻害アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、成熟白色脂肪細胞における脂肪分解を少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%増加させる。
ALK7を中和して、治療効果をもたらすことができる結合性タンパク質を同定するために、ALK7シグナル伝達に依存する薬力学的パラメーターを、ALK7結合性タンパク質のin vivo試験のための終点として測定することができる。ALK7中和結合薬は、そのような薬力学的パラメーターにおいて、ビヒクル処置された動物と比較した場合に、統計的に有意な変化をもたらし得るものと定義される。そのようなin vivo試験は、任意の適切な哺乳類(例えば、マウス、ラット、またはサルにおいて行うことができる。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合する抗体である。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、全長抗ALK7抗体である。追加の実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、多重特異性抗体、またはそのALK7結合性抗体断片である。
一部の実施形態では、抗ALK7抗体は、ALK7結合性抗体断片である。一部の実施形態では、ALK7結合性抗体断片は、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv断片、ダイアボディ、または一本鎖抗体分子である。追加の実施形態では、ALK7抗体は、Fd、一本鎖Fv(scFv)、ジスルフィド結合したFv、V−NARドメイン、IgNar、細胞内抗体、IgGΔCH2、ミニボディ、F(ab’)3、テトラボディ、トリボディ(triabody)、ダイアボディ、シングルドメイン抗体、DVD−Ig、Fcab、mAb2、(scFv)2、scFv−FcまたはビスscFvである。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH及びVLを含む抗体である。一部の実施形態では、抗ALK7抗体はさらに、重鎖定常領域またはその断片を含む。一部の実施形態では、抗体は、(a)ヒトIgA定常領域、またはその断片;(b)ヒトIgD定常領域、またはその断片;(c)ヒトIgE定常ドメイン、またはその断片;(d)ヒトIgG1定常領域、またはその断片;(e)ヒトIgG2定常領域、またはその断片;(f)ヒトIgG3定常領域、またはその断片;(g)ヒトIgG4定常領域、またはその断片;及び(h)ヒトIgM定常領域、またはその断片からなる群から選択される重鎖免疫グロブリン定常領域を含む。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、重鎖定常領域またはその断片、例えば、ヒトIgG定常領域またはその断片を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、変更されたエフェクター機能及び/または半減期を有するか、有するように変異している重鎖免疫グロブリン定常ドメインを含む。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、エフェクター機能を低下させる変異を含有するIgG1重鎖定常領域を含む抗体である(例えば、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれるIdusogie et al.,J.Immunol.166:2571−2575(2001);Sazinsky et al.,PNAS USA 105:20167−20172(2008);Davis et al.,J.Rheumatol.34:2204−2210(2007);Bolt et al.,Eur.J.Immunol.23:403−411(1993);Alegre et al.,Transplantation 57:1537−1543(1994);Xu et al.,Cell Immunol.200:16−26(2000);Cole et al.,Transplantation 68:563−571(1999);Hutchins et al.,PNAS USA 92:11980−11984(1995);Reddy et al.,J.Immunol.164:1925−1933(2000);WO97/11971、及びWO07/106585;米国特許出願公開第2007/0148167A1;McEarchern et al.,Blood 109:1185−1192(2007);Strohl,Curr.Op.Biotechnol.20:685−691(2009);ならびにKumagai et al.,J.Clin.Pharmacol.47:1489−1497(2007)を参照されたい)。
一部の実施形態では、重鎖定常領域またはその断片は、野生型IgG定常ドメインに対して、1つまたは複数のアミノ酸置換を含み、修飾されたIgGは、野生型IgG定常ドメインを有するIgGの半減期と比較してADCCの減少を有する。ADCCを減少させる、提供する抗体に含まれるFc配列を操作する修飾の例には、IgG1−K326W、E333S;IgG2−E333S;IgG1−N297A;IgG1−L234A、L235A;IgG2−V234A、G237A;IgG4−L235A、G237A、E318A;IgG4−S228P、L236E;IgG2−EU配列118〜260;IgG4−EU配列261〜447;IgG2−H268Q、V309L、A330S、A331S;IgG1−C220S、C226S、C229S、P238S;IgG1−C226S、C229S、E233P、L234V、L235A;及びIgG1−L234F、L235E、P331Sに対応する1つまたは複数の修飾が含まれ、その際、位置のナンバリングは、KabatにおいてのとおりのEUインデックスによる。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、CDC活性の低下を有するか、またはそれを有するように変異している重鎖免疫グロブリン定常ドメインを含む。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、CDC活性を低下させる変異を含有するIgG1重鎖定常領域を含む抗体である(例えば、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれるWO97/11971及びWO07/106585;米国特許出願公開第2007/0148167A1号;McEarchern et al.,Blood 109:1185−1192(2007);Hayden−Ledbetter et al.,Clin.Cancer 15:2739−2746(2009);Lazar et al.,PNAS USA 103:4005−4010(2006);Bruckheimer et al.,Neoplasia 11:509−517(2009);Strohl,Curr.Op.Biotechnol.20:685−691(2009);及びSazinsky et al.,PNAS USA 105:20167−20172(2008)を参照されたい)。CDCを減少させる、抗ALK7抗体に含まれるFc配列を操作する修飾の例には、IgG1−S239D、A330L、I332E;IgG2 EU配列118〜260;IgG4−EU配列261〜447;IgG2−H268Q、V309L、A330S、A331S;IgG1−C226S、C229S、E233P、L234V、L235A;IgG1−L234F、L235E、P331S;及びIgG1−C226S、P230Sに対応する1つまたは複数の修飾が含まれる。
さらなる実施形態では、重鎖定常領域またはその断片は、野生型IgG定常ドメインに対して1つまたは複数のアミノ酸置換を含み、修飾されたIgGは、野生型IgG定常ドメインを有するIgGの半減期と比較して半減期の増加を有する。例えば、IgG定常ドメインは、251〜257、285〜290、308〜314、385〜389、及び428〜436位にアミノ酸残基の1つまたは複数のアミノ酸置換を含有してよく、この際、アミノ酸位置のナンバリングは、Kabatに記載されているとおりのEUインデックスによる。特定の実施形態では、IgG定常ドメインは、Tyr、Phe、Trp、もしくはThrでのKabat252位のアミノ酸の置換;ThrでのKabat254位のアミノ酸の置換;Ser、Arg、Gln、Glu、Asp、もしくはThrでのKabat256位のアミノ酸の置換;LeuでのKabat257位のアミノ酸の置換;ProでのKabat309位のアミノ酸の置換;SerでのKabat311位のアミノ酸の置換;Thr、Leu、Phe、もしくはSerでのKabat428位のアミノ酸の置換;Arg、Ser、Iso、Pro、もしくはGlnでのKabat433位のアミノ酸の置換;またはTrp、Met、Ser、His、Phe、もしくはTyrでのKabat434位のアミノ酸の置換のうちの1つもしくは複数を含有してよい。より具体的には、IgG定常ドメインは、TyrでのKabat252位のアミノ酸の置換、ThrでのKabat254位のアミノ酸の置換、及びGluでのKabat256位のアミノ酸の置換を含む、野生型ヒトIgG定常ドメインに対するアミノ酸置換を含有してよい。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、軽鎖免疫グロブリン定常領域を含む抗体である。さらなる一実施形態では、抗体は、ヒトIgカッパ定常領域またはヒトIgラムダ定常領域を含む。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRは、表1Aに開示されているVH及びVL対で存在する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号4のVH配列、及び配列番号13のVL配列;(b)配列番号22のVH配列、及び配列番号31のVL配列;(c)配列番号40のVH配列、及び配列番号49のVL配列;ならびに(d)配列番号58のVH配列及び配列番号67のVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対で存在するCDRのセットを含み、タンパク質は、ALK7に結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRは、表1Bに開示されているVH及びVL対で存在する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号152のVH配列、及び配列番号98のVL配列;(b)配列番号159のVH配列、及び配列番号110のVL配列;ならびに(c)配列番号165のVH配列、及び配列番号171のVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対で存在するCDRのセットを含み、タンパク質は、ALK7に結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRは、表3に開示されているVH及びVL対で存在する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号91のVH配列、及び配列番号98のVL配列;(b)配列番号105のVH配列、及び配列番号110のVL配列;(c)配列番号117のVH配列、及び配列番号124のVL配列;(d)配列番号128のVH配列及び配列番号135のVL配列;ならびに(d)配列番号140のVH配列及び配列番号148のVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対で存在するCDRのセットを含み、タンパク質は、ALK7に結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、CDRのセット:(a)VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3、または(b)VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、本明細書において開示するCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されているVHまたはVL配列中のCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含む。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセット:(a)VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3、または(b)VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されているVHまたはVL配列中のCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含む。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表3に開示されているVHまたはVL配列対におけるCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含む。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を含む;(b)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を含む;(c)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を含む;または(d)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含む;(b)(i)VH−CDR1が配列番号156のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号157のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号184のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含む;ならびに(c)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号163のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号164のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号167のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号168のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号169のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含む;(b)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含む;(c)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を含む;(d)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を含む;または(e)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を含む;(b)(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を含む;(c)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を含む;または(d)(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(a)(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含む;(b)(i)VH−CDR1が配列番号156のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号157のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含む;ならびに(c)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号163のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号1164のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号168のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号169のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、VH−CDR3、VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含む;(b)(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含む;(c)(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を含む;(d)(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を含む;または(e)(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及びアクチビンBを含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、ActRIIAまたはActRIIB)と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及びアクチビンBを含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及びアクチビンBを含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、ActRIIAまたはActRIIB)と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及びアクチビンBを含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を含み;(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を含み;(iv)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を含み;(v)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を含み;及び(vi)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、10未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するCDRのセットを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号39または57のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号38のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号39のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号38のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号57のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号1のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号2のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号3のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号1のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号2のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号3のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号19のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号20のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号21のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号19のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号20のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号21のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号38のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号39のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号37のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号38のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号39のアミノ酸配列を含み;そのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号55のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号56のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号57のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号55のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号56のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号57のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号88のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号89のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号90のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号88のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号89のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号90のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号102のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号103のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号104のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号102のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号103のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号104のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号114のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号115のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号116のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号114のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号115のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号116のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号125のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号126のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号127のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号125のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号126のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号127のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VH−CDR1が配列番号137のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2が配列番号138のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3が配列番号139のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3を含み、その際、(i)VH−CDR1は配列番号137のアミノ酸配列を含み;(ii)VH−CDR2は配列番号138のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VH−CDR3は配列番号139のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号10のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号11のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号12のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号10のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号11のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号12のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号28のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号29のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号30のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号28のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号29のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号30のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号46のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号47のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号48のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号46のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号47のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号48のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号64のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号65のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号66のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号64のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号65のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号66のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号95のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号96のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号97のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号95のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号96のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号97のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号107のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号108のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号109のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号107のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号108のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号109のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号121のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号122のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号123のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号121のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号122のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号123のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号132のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号133のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号134のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号132のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号133のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号134のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、そのCDRのセットは、(i)VL−CDR1が配列番号145のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2が配列番号146のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3が配列番号147のアミノ酸配列を含むCDRの基準セットと同一であるか、またはそこから合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、または10未満のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、CDRのセット:VL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3を含み、その際、(i)VL−CDR1は配列番号145のアミノ酸配列を含み;(ii)VL−CDR2は配列番号146のアミノ酸配列を含み;及び(iii)VL−CDR3は配列番号147のアミノ酸配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されているVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するVH−CDR3及びVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されているVH−CDR3及びVL−CDR3配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されているVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されているVH−CDR3及びVL−CDR3配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表3に開示されているVH−CDR3またはVL−CDR3配列を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表3に開示されているVH−CDR3及びVL−CDR3配列を含む。
一部の実施形態では、本開示は、配列番号3のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号3のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号3のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、本開示は、配列番号21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号20のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号20のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号19のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号39のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号39のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号39のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号56のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号56のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号55のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1及び配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号3または21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2及び配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号2のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号1のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、及び配列番号3または21のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1及び配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号39または57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2及び配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号38のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号37のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、及び配列番号39または57のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示は、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、本開示は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、本開示は、配列番号164のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号164のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号138または163のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号164のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号1または137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3及び配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1及び配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2及び配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号89のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号88のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、及び配列番号90のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1及び配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2及び配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号103のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号102のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、及び配列番号104のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1及び配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2及び配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号115のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号114のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、及び配列番号116のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1及び配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2及び配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号126のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号125のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、及び配列番号127のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1及び配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、及び配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2及び配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号138のアミノ酸配列を有するVH−CDR2、配列番号137のアミノ酸配列を有するVH−CDR1、及び配列番号139のアミノ酸配列を有するVH−CDR3を含む。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号12のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号12のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号11のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号12のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号11のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号10のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号30のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号30のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号29のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号30のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号29のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号28のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号48のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号48のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号47のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号48のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号47のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号46のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号66のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号66のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号65のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号66のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号65のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号64のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号97のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号97のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号96のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号97のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号96のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号95のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号109のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号109のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号108のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号109のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号108のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号107のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含むALK7結合性タンパク質を提供する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号122のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号123のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号122のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号121のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号134のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号134のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号133のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号134のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号133のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号132のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号147のアミノ酸配列を有するVL−CDR3を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号147のアミノ酸配列を有するVL−CDR3及び配列番号146のアミノ酸配列を有するVL−CDR2を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号147のアミノ酸配列を有するVL−CDR3、配列番号146のアミノ酸配列を有するVL−CDR2、及び配列番号145のアミノ酸配列を有するVL−CDR1を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる実施形態では、本開示は、配列番号75、78、81、または84のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン3(ABD3)を含むALK7結合性タンパク質を提供する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3及び配列番号74のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号74のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、及び配列番号73のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン1(VH−ABD1)を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3及び配列番号74のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号75のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号74のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、及び配列番号73のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン1(VH−ABD1)を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号78のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号78のアミノ酸配列を有するVH−ABD3及び配列番号77のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号78のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号77のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、及び配列番号76のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン1(VH−ABD1)を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号81のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号81のアミノ酸配列を有するVH−ABD3及び配列番号80のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号81のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号80のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、及び配列番号79のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン1(VH−ABD1)を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号84のアミノ酸配列を有するVH−ABD3を含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号84のアミノ酸配列を有するVH−ABD3及び配列番号83のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン2(VH−ABD2)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号84のアミノ酸配列を有するVH−ABD3、配列番号83のアミノ酸配列を有するVH−ABD2、及び配列番号82のアミノ酸配列を有するVH抗原結合性ドメイン1(VH−ABD1)を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する基準VHまたはVLと比較して、合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されている基準VHまたはVLと比較して、合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVHまたはVLを含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する基準VH及びVL対と比較して、合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されている基準VH及びVL対と比較して、合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含む。
さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表3に開示されている基準VHまたはVLと比較して、合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されている基準VH及びVL対と比較して、合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含む。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)(i)配列番号4からなる群から選択される基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号13の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;(b)(i)配列番号22の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号31の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;(c)(i)配列番号40、170、または171の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号49の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;ならびに(d)(i)配列番号58の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号67の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)(i)配列番号91からなる群から選択される基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号98の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;(b)(i)配列番号105の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号110の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;(c)(i)配列番号117の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号124の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;(d)(i)配列番号128の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号135の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;ならびに(e)(i)配列番号140の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号148の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)(i)配列番号152からなる群から選択される基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号98の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;(b)(i)配列番号159の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号110の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列;ならびに(c)(i)配列番号165の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列、及び(ii)配列番号171の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が、配列番号4の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつVL配列が、配列番号13の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号22の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつVL配列が配列番号31の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号40の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつVL配列が配列番号49の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号58の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し、かつVL配列が配列番号67の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号91の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつVL配列が配列番号98の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号105の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつVL配列が配列番号110の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号117の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し;かつVL配列が配列番号124の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号128の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し、かつVL配列が配列番号135の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VH配列が配列番号140の基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有し、かつVL配列が配列番号148の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号4、(b)配列番号22、(c)配列番号40、及び(d)配列番号58からなる群から選択される基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号91、(b)配列番号105、(c)配列番号117、(d)配列番号128、及び(e)配列番号140からなる群から選択される基準VH配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVH配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号13;(b)配列番号31;(c)配列番号49;及び(d)配列番号67の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号98;(b)配列番号110;(c)配列番号124;(d)配列番号135、及び(e)配列番号148の基準VL配列から合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、15未満、または0のアミノ酸置換、欠失、及び/または挿入を有するVL配列を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する基準VHまたはVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されている基準VHまたはVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されている基準VHまたはVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVHまたはVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表3に開示されている基準VHまたはVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVHまたはVLを含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する基準VH及びVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH及びVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されている基準VHまたはVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH及びVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されている基準VH及びVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH及びVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表3に開示されている基準VH及びVLに対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH及びVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号4に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(b)配列番号22に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(c)配列番号40に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH;及び(d)配列番号58に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVHを含む;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号91に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(b)配列番号105に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(c)配列番号117に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH;(d)配列番号128に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH;及び(e)配列番号140に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVHを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号13に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(b)配列番号31に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(c)配列番号49に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;及び(d)配列番号67に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)配列番号98に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(b)配列番号110に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(c)配列番号124に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;(d)配列番号135に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性;及び(e)配列番号148に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号4に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号13に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;(b)(i)配列番号22に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号31に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;(c)(i)配列番号40に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号49に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;ならびに(d)(i)配列番号58に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号67に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLからなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号152に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号98に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;(b)(i)配列番号159に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号110に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;ならびに(c)(i)配列番号165に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号171に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLからなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、(a)(i)配列番号91に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号98に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;(b)(i)配列番号105に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号110に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;(c)(i)配列番号117に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号124に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;(d)(i)配列番号128に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号135に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVL;ならびに(e)(i)配列番号140に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び(ii)配列番号148に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLからなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号13に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4のVH及び配列番号13のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号22に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号31に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号22のVH及び配列番号31のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号40に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号49に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号40のVH及び配列番号49のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号58に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号67に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号58のVH及び配列番号67のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号98に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91のVH及び配列番号98のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号105に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号110に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号105のVH及び配列番号110のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号117に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号124に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号117のVH及び配列番号124のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号128に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号135に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号128のVH及び配列番号135のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号140に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVH、及び配列番号148に対して少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有するVLを含む。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号140のVH及び配列番号148のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号4のVH配列及び配列番号13のVL配列;(b)配列番号22のVH配列、及び配列番号31のVL配列;(c)配列番号40のVH配列、及び配列番号49のVL配列;ならびに(d)配列番号58のVH配列及び配列番号67のVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRIIA/Bを発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
さらなる一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、(a)配列番号91のVH配列及び配列番号98のVL配列;(b)配列番号105のVH配列、及び配列番号110のVL配列;(c)配列番号117のVH配列、及び配列番号124のVL配列;(d)配列番号128のVH配列及び配列番号135のVL配列;ならびに(e)配列番号140のVH配列及び配列番号148のVL配列からなる群から選択されるVH及びVL対を含み;かつそのタンパク質は、ALK7に結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodalの存在下で、ALK7及びActRIIA/Bを発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するVH及びVL配列対を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されているVH及びVL配列対を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4、22、40、または58のVHを含む。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号13、31、49、または67のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号4、22、40、または58のVH;及び配列番号13、31、49、または67のVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合する。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されているALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合する。結合について基準ALK7結合性タンパク質と競合する、及び/またはそれと同じALK7のエピトープに結合するALK7結合性タンパク質の能力は、本明細書において開示する、または別段に当技術分野で公知の技術を使用して容易に決定することができる。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bに開示されているVH及びVL配列対を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号152、159、または166のVHを含む。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号98、110、または171のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号152、159、または166のVH;及び配列番号98、110、または171のVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合する。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されているALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合する。結合について基準ALK7結合性タンパク質と競合する、及び/またはそれと同じALK7のエピトープに結合するALK7結合性タンパク質の能力は、本明細書において開示する、または別段に当技術分野で公知の技術を使用して容易に決定することができる。
追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL配列対を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91、105、117、128、または140のVHを含む。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号98、110、124、135、または148のVLを含む。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、配列番号91、105、117、128、または140のVH;及び配列番号98、110、124、135、または148のVLを含む。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合する。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Aに開示されているALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合する。追加の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されているALK7結合性タンパク質と同じエピトープに結合する。結合について基準ALK7結合性タンパク質と競合する、及び/またはそれと同じALK7のエピトープに結合するALK7結合性タンパク質の能力は、本明細書において開示する、または別段に当技術分野で公知の技術を使用して容易に決定することができる。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号40のVH配列及び配列番号49のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号40のVH配列及び配列番号49のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号40のVH配列及び配列番号49のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号58のVH配列及び配列番号67のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号58のVH配列及び配列番号67のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号58のVH配列及び配列番号67のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体J01のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号152のVH配列及び配列番号98のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号152のVH配列及び配列番号98のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号152のVH配列及び配列番号98のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体J02のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号91のVH配列及び配列番号98のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号91のVH配列及び配列番号98のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号91のVH配列及び配列番号98のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体K01のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号159のVH配列及び配列番号110のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号159のVH配列及び配列番号110のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号159のVH配列及び配列番号110のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体K02のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号105のVH配列及び配列番号110のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号105のVH配列及び配列番号110のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号105のVH配列及び配列番号110のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体G04のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号4のVH配列及び配列番号13のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号4のVH配列及び配列番号13のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号4のVH配列及び配列番号13のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体G05のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号117のVH配列及び配列番号124のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号117のVH配列及び配列番号124のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号117のVH配列及び配列番号124のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体C02のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号22のVH配列及び配列番号31のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号22のVH配列及び配列番号31のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号22のVH配列及び配列番号31のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体C03のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号128のVH配列及び配列番号135のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号128のVH配列及び配列番号135のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号128のVH配列及び配列番号135のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体L01のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号165のVH配列及び配列番号171のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号165のVH配列及び配列番号171のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号165のVH配列及び配列番号171のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体L02のVH及びVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号140のVH配列及び配列番号148のVL配列を含む。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号140のVH配列及び配列番号148のVL配列を含む抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、配列番号140のVH配列及び配列番号148のVL配列を含む抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合する抗体である。一部の実施形態では、抗ALK7抗体は、マウス抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、多重特異性抗体、またはそれらの任意の組合せである。一部の実施形態では、抗ALK7抗体は、Fv断片、Fab断片、F(ab’)2断片、Fab’断片、dsFv断片、scFv断片、またはsc(Fv)2断片である。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、ALK7−リガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、またはNodal)の活性を遮断する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、補助受容体(例えば、cripto)の活性を遮断する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、ALK7リガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、またはNodal)の活性と関連する脂肪形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に特異的に結合し、過剰体重、肥満または代謝障害と関連する1つまたは複数の疾患または状態を処置する、または寛解させる。一部の実施形態では、疾患または状態は、II型糖尿病である。一部の実施形態では、疾患または状態は、高血圧である。一部の実施形態では、代謝障害は、脂質異常症、インスリン抵抗性、インスリン過剰血症または高血糖症である。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7媒介性Smadシグナル伝達を減少させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、白色及び/または褐色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%減弱させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおいて決定した場合に、白色及び/または褐色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%減少または低下させる。一部の実施形態では、脂肪分解アッセイを1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイをGDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodal)からなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に結合し、過体重、肥満、インスリン抵抗性、糖尿病、アテローム硬化症、高血圧、炎症、及び/またはNAFLD(例えば、脂肪肝及び/またはNASH)と関連する1種または複数の状態を阻害する、または減少させる。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7媒介性Smadシグナル伝達を減少させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において実施例で記載するとおりに)行われる脂肪分解阻害アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を5%〜100%、10%〜95%、10〜90%、10〜85%、10〜80%、10〜75%、10〜70%、10〜75%、10〜70%、10〜60%、10〜55%、10〜50%、または10〜45%阻害する。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アクチビンB(50ng/ml)の存在下で(例えば、本明細書において実施例で記載するとおりに)行われる脂肪分解阻害アッセイにおいて標準的な技術及び条件を使用して決定した場合に、白色脂肪細胞における脂肪分解のALK7媒介性阻害を少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または約100%減少または低下させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7に結合し、過体重、肥満、インスリン抵抗性、糖尿病、アテローム硬化症、高血圧、炎症、及び/またはNAFLD(例えば、脂肪肝及び/またはNASH)と関連する1種または複数の状態を阻害する、または減少させる。
特定の実施形態では、本明細書に記載のALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)によるALK7活性の遮断は、過剰体重、インスリン抵抗性、肥満または糖尿病、例えば、高血圧、がん、ならびに神経障害、網膜障害、ならびに心臓血管、肺及び腎臓疾患と関連する1種または複数の状態を阻害する、または減少させる。さらなる実施形態では、ALK7の遮断は、代謝性疾患と関連する1種または複数の状態を阻害する、または減少させる。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、アクチビンB、GDF8、またはNodalによるALK7への結合を阻害する、または減少させる。別の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、Smad依存経路による脂肪分解の阻害を阻害する、または減少させる。
上述のとおり、一部の実施形態では、ALK7に結合するVH及び/またはVLアミノ酸配列を含有する抗ALK7抗体(例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそのバリアント及び誘導体)は、本明細書において記載する配列に対して少なくとも85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有し得る。一部の実施形態では、ALK7に結合するVH及び/またはVLアミノ酸配列(複数可)は、本明細書において記載する配列に対して8つ、7つ、6つ、5つ、4つ、3つ、2つ、1つのアミノ酸付加、置換(例えば、保存的置換)または欠失を含む。追加の実施形態では、ALK7に結合するVH及び/またはVLアミノ酸配列は、本明細書において記載する配列に対して1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたはそれ以上のアミノ酸付加、置換(例えば、保存的置換)または欠失を含む。VH領域またはVL領域に対して一定のパーセントの類似性を有するか、または1つまたは複数の置換、欠失及び/または挿入(例えば、保存的置換)を有するVH及びVL領域を含有する抗ALK7抗体は、本明細書に記載のVH及び/またはVL領域をコードする核酸分子を変異誘発(例えば、部位特異的またはPCR媒介性突然変異誘発)させ、続いて、ALK7への結合について、コードされた変更抗体を試験し、かつ任意選択で、本明細書に記載の機能性アッセイまたは残留機能を試験するためにルーチン的に変更することができる当技術分野で公知のアッセイを使用して、残留機能について試験することにより得ることができる。
hALK7、またはmurALK7についてのALK7結合性タンパク質、例えば、抗ALK7抗体(例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそのバリアント及び誘導体)の親和性または結合活性を、当技術分野で公知の任意の適切な方法、例えば、フローサイトメトリー、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)、またはラジオイムノアッセイ(RIA)、または反応速度(例えば、BIACORE(登録商標)またはKINEXA(登録商標)分析)を使用して実験で決定することができる。直接的な結合アッセイ及び競合結合アッセイ様式を容易に使用することができる(例えば、Berzofsky et al.,“Antibody−Antigen Interactions,” In Fundamental Immunology,Paul,W.E.,Ed.,Raven Press:New York,N.Y.(1984);Kuby,Immunology,W.H.Freeman and Company:New York,N.Y.(1992);及び本明細書に記載の方法を参照されたい)。特定の抗体−抗原相互作用の測定される親和性は、異なる条件(例えば、塩濃度、pH、温度)下で測定すると変動し得る。したがって、親和性及び他のALK7結合パラメーター(例えば、KDまたはKd、Kon、Koff)の測定を、ALK7結合性タンパク質及びALK7の標準溶液で行い、測定を、本明細書に記載の、または別段に当技術分野で公知の標準条件及び方法を使用して行う。
本開示はさらに、異種作用物質(heterologous agent)にコンジュゲートしているALK7結合性タンパク質、例えば、本明細書に記載のとおりの抗ALK7抗体を提供する。特定の実施形態では、異種作用物質は、抗微生物薬、治療薬、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、脂質、生物学的応答調節薬、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくは抗体断片、検出可能な標識、またはポリエチレングリコール(PEG)である。ヘテロコンジュゲートALK7結合性タンパク質については、本明細書の他のところでより詳細に論述する。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体ではない。タンパク質標的に高い親和性で結合する非抗体ポリペプチドを同定及び生成するための様々な方法が当技術分野で公知である。例えば、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれるSkerra,Curr.Opin.Biotech.18:295−304(2007);Hosse et al.,Protein Science 15:14−27(2006);Gill et al.,Curr.Opin.Biotechnol.17:653−658(2006);Nygren,FEBS J.275:2668−2676(2008);及びSkerra,FEBS J.275:2677−2683(2008)を参照されたい。一部の実施形態では、ファージディスプレイ技術を使用して、ALK7結合性タンパク質を同定/生成することができる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、VASPポリペプチド、トリ膵臓ポリペプチド(aPP)、テトラネクチン(CTLD3をベースとする)、アフィリン(γB−クリスタリン/ユビキチンをベースとする)、ノッチン、SH3ドメイン、PDZドメイン、テンダミスタット、トランスフェリン、アンキリンコンセンサスリピートドメイン(例えば、DARPins)、リポカリンタンパク質フォールド(例えば、アンチカリン及びデュオカリン)、タンパク質エピトープミメティック(PEM)、マキシボディ/アビマー、ドメイン抗体フィブロネクチンドメイン(例えば、10Fn3、例えば、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2003/0170753及び同第20090155275号を参照されたい)、プロテインAのドメイン(例えば、アフィボディ)、及びチオレドキンからなる群から選択される種類をベースとするタンパク質スキャフォールドを含む。
一部の実施形態では、本開示は、本明細書において提供する抗ALK7抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合するALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長抗ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片)を提供する。一部の実施形態では、本開示は、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質と同じALK7のエピトープに結合するALK7結合性タンパク質を提供する。ALK7への、例えば、基準結合性タンパク質、例えば、配列番号4のVH配列及び配列番号13のVL配列、配列番号22のVH配列及び配列番号31のVL配列、配列番号40のVH配列及び配列番号49のVL配列、または配列番号58のVH配列及び配列番号67のVL配列を含む抗体の結合を阻害する試験ALK7結合性タンパク質の能力は、その試験ALK7結合性タンパク質が、ALK7への結合について基準抗体と競合し得ることを実証する。そのようなALK7結合性タンパク質は、非限定的理論により、それが競合するALK7基準抗体と同じ、または関連する(例えば、構造的に同様、または立体的に近位の)ALK7の上のエピトープに結合することができる。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、それぞれ配列番号4のVH配列及び配列番号13のVL配列、配列番号22のVH配列及び配列番号31のVL配列、配列番号40のVH配列及び配列番号49のVL配列、または配列番号58のVH配列及び配列番号67のVL配列を含む抗体と同じALK7の上のエピトープに結合する。
同様に、ALK7への、例えば、基準結合性タンパク質、例えば、配列番号91のVH配列及び配列番号98のVL配列、配列番号105のVH配列及び配列番号110のVL配列、配列番号117のVH配列及び配列番号124のVL配列、配列番号128のVH配列及び配列番号135のVL配列、または配列番号140のVH配列及び配列番号148のVL配列を含む抗体の結合を阻害する試験ALK7結合性タンパク質の能力は、その試験ALK7結合性タンパク質が、ALK7への結合について基準抗体と競合し得ることを実証する。そのようなALK7結合性タンパク質は、非限定的理論により、それが競合するALK7基準抗体と同じ、または関連する(例えば、構造的に同様、または立体的に近位の)ALK7の上のエピトープに結合することができる。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、それぞれ配列番号91のVH配列及び配列番号98のVL配列、配列番号105のVH配列及び配列番号110のVL配列、配列番号117のVH配列及び配列番号124のVL配列、配列番号128のVH配列及び配列番号135のVL配列、または配列番号140のVH配列及び配列番号148のVL配列を含む抗体と同じALK7の上のエピトープに結合する。
一般に、1型TGF−ベータ受容体ファミリーメンバー、例えば、ALK7は、II型受容体(例えば、ActRIIA及びActRIIB)によりリン酸化されて、Smad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を介してシグナル伝達することが公知である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7及びII型受容体発現性細胞(例えば、脂肪細胞)における1つまたは複数のII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)によるALK7のリン酸化を減少させることができる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、ALK7及びII型受容体発現性細胞(例えば、脂肪細胞)におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のALK7媒介性リン酸化を減少させることができる。一部の実施形態では、ALK7受容体発現性細胞は、マウスである。一部の実施形態では、ALK7受容体発現性細胞は、ヒトである。一部の実施形態では、ALK7受容体発現性細胞は、脂肪細胞である。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK−7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性VH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片である。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK−7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性VH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片である。
一部の実施形態では、ALK7結合は、ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK−7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性VH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片である。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)は、1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、細胞ベースのアッセイを使用して測定した場合に、Smadのリン酸化を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、細胞ベースのアッセイを使用して測定した場合に、ALK7媒介性リン酸化を500pM未満、350pM未満、250pM未満、150pM未満、100pM未満、75pM未満、60pM未満、50pM未満、40pM未満、30pM未満、20pM未満、15pM未満、10pM未満、または5pM未満のIC50で減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性VH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片である。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK−7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性VH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片である。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK−7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性VH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片である。
ALK7結合性タンパク質の調製
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7の細胞外ドメインに結合する。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体、例えば、全長抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片、ならびにそのバリアント、及び誘導体である。
ALK7結合性タンパク質は、公知の技術を使用して容易に調製することができる。モノクローナル抗ALK7抗体は、ハイブリドーマ法、例えば、Kohler and Milstein,Nature 256:495−497(1975)に記載の方法を含む当技術分野で公知の技術を使用して調製することができる。ハイブリドーマ法を使用する場合、マウス、ハムスター、または他の適切な宿主動物を上記のとおりに免疫化して、免疫抗原に特異的に結合するであろう抗体のリンパ球による産生を誘導する。リンパ球はin vitroでも免疫化され得る。免疫化の後に、リンパ球を単離し、適切な骨髄腫細胞系と融合してハイブリドーマ細胞を形成し、次いで、これを非融合リンパ球及び骨髄腫細胞から離して選択することができる。次いで、免疫沈降、免疫ブロット法により、またはin vitro結合アッセイ(例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA);酵素結合免疫吸着検定法(ELISA))により決定した場合にALK7、例えば、hALK7を特異的に指向するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマをin vitro培養物中で標準的な方法を使用して(例えば、Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,Academic Press,1986を参照されたい)、またはin vivoで動物において腹水腫瘍として増殖させることができる。次いで、モノクローナル抗体を、上記ポリクローナル抗体について記載したとおりに、培養培地または腹水液から精製することができる。
提供するモノクローナル抗体をまた、モノクローナル抗体をコードするポリヌクレオチドを成熟B細胞またはハイブリドーマ細胞から単離する米国特許第4,816,567号に記載されているとおりの組換えDNA法を使用して、例えば、その抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子を特異的に増幅するオリゴヌクレオチドプライマーを使用するRT−PCRにより作製することができ、それらの配列を、既知の手順を使用して決定する。次いで、重鎖及び軽鎖をコードする単離されたポリヌクレオチドを、適切な発現ベクターにクローニングし、これを、免疫グロブリンタンパク質を他には産生しない宿主細胞、例えば、E.coli細胞、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、Per.C6細胞、または骨髄腫細胞(例えば、NS0細胞)に遺伝子導入すると、モノクローナル抗体が宿主細胞により産生される。組換え抗ALK7モノクローナル抗体はまた、公知の技術を使用して、所望の種のCDRを発現するファージディスプレイライブラリから容易に単離することができる(例えば、McCafferty et al.,Nature 348:552−554(1990);Clackson et al.,Nature 352:624−628(1991);及びMarks et al.,J.Mol.Biol.222:581−597(1991)を参照されたい)。
抗ALK7抗体を任意選択で、ALK7抗原について高い親和性及び他の好ましい生物学的特性を示すようにヒト化し、再表面形成し、かつ操作することができる。例えば、ヒト化(またはヒト)抗ALK7抗体を、一般的に利用可能な三次元免疫グロブリンモデリングならびにフレームワーク(FW)残基、コンセンサス配列、及び生殖細胞系配列を選択するための公知の手順を使用して容易に設計及び調製して、所望の抗体の特徴、例えば、ALK7についての親和性の増加を得ることができる。
親和性成熟ストラテジー及び鎖シャッフリングストラテジーは、当技術分野で公知であり、高親和性抗ALK7抗体、さらに、本明細書において開示するALK7結合性タンパク質の誘導体及びバリアントを生成するために使用することができる。例えば、その全体で参照により本明細書に組み込まれるMarks et al.,Bio/Technology 10:779−783(1992)を参照されたい。高親和性抗ALK7抗体、さらに、本明細書において開示するALK7結合性タンパク質の誘導体及びバリアントを生成するための追加のストラテジーは、全可変ドメイン内で変異を生じさせるために1つまたは複数の選択されたVH及び/またはVL遺伝子のランダム変異誘発を使用して、本開示のCDR由来配列を担持する新規のVHまたはVL領域を生成することである。エラープローンPCRを使用するそのような技術は、Gram et al.(PNAS USA 89:3576−3580(1992))に記載されている。一部の実施形態では、1つまたは2つのアミノ酸置換を、VH CDR及び/またはVL CDRのセット内で行う。さらなる戦略は、本明細書において開示する抗ALK7抗体をコードするVHまたはVL遺伝子のCDR領域に対する直接的な変異誘発を使用した。そのような技術の例は、Barbas et al.(PNAS USA 91:3809−3813(1994))及びSchier et al.(J.Mol.Biol.263:551−567(1996))により開示されている。
本開示の抗ALK7抗体のヒト化、再表面形成または操作は、これらだけに限定されないが、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれるJones et al.,Nature 321:522(1986);Riechmann et al.,Nature 332:323(1988);Verhoeyen et al.,Science 239:1534(1988)),Sims et al.,J.Immunol.151:2296(1993);Chothia et al.,J.Mol.Biol.196:901(1987),Carter et al.,PNAS USA 89:4285(1992);Presta et al.,J.Immunol.151:2623(1993)、米国特許第5,639,641号、同第5,723,323号;同第5,976,862号;同第5,824,514号;同第5,817,483号;同第5,814,476号;同第5,763,192号;同第5,723,323号;同第5,766,886号;同第5,714,352号;同第6,204,023号;同第6,180,370号;同第5,693,762号;同第5,530,101号;同第5,585,089号;同第5,225,539号;同第4,816,567号、同第7,557,189号;同第7,538,195号;及び第7,342,110号;国際公開番号PCT/US98/16280;PCT/US96/18978;PCT/US91/09630;PCT/US91/05939;PCT/US94/01234;PCT/GB89/01334;PCT/GB91/01134;PCT/GB92/01755;国際公開番号WO90/14443;WO90/14424;WO90/14430;ならびに欧州特許第229246号に記載されている方法を含む、任意の公知の方法を使用して行うことができる。同様に、公知のアッセイを、望ましい特徴を示す抗ALK7抗体を容易に選択するために利用することができる(例えば、ALK7への結合親和性を決定するためのアッセイ;交差遮断アッセイ、例えば、本明細書に記載のBIACORE(登録商標)ベースのヒトALK7結合性タンパク質競合結合アッセイ)。
非ヒトまたはヒト抗体を操作する、ヒト化する、または再表面形成するための方法も使用することができ、当技術分野で公知である。ヒト化、再表面形成または同様に操作された抗体は、非ヒト、例えば、これらだけに限定されないが、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類または他の哺乳類である源からの1つまたは複数のアミノ酸残基を有することができる。これらの非ヒトアミノ酸残基は、多くの場合に「重要な」残基と称される残基により置き換えられており、これは、典型的には公知のヒト配列の「重要な」可変、定常または他のドメインから典型的には取られている。そのような重要な配列を、当技術分野で公知であるとおり、免疫原性を減少させる、または結合、親和性、オンレート、オフレート、結合活性、特異性、半減期、もしくは任意の他の適切な特徴を減少させる、増強する、もしくは調節するために使用することができる。好ましくは、非ヒトまたはヒトCDR配列の一部または全部が維持されるが、可変及び定常領域の非ヒト配列を、ヒトまたは他のアミノ酸で置き換えることができる。
ALK7結合性タンパク質、例えば、全長抗ALK7抗体をコードする核酸(複数可)を、組換えDNA技術を使用するいくつかの異なる手法でさらに修飾して、代替の抗体を生成することができる。一部の実施形態では、例えば、マウスモノクローナル抗体の軽鎖及び重鎖の定常ドメインをコードする核酸(複数可)を、(a)例えば、ヒト抗体のコード領域で置換して、キメラ抗体を生成することができるか、または(b)非免疫グロブリンをコードする核酸(複数可)で置換して、融合抗体を生成することができる。一部の実施形態では、定常領域を短縮化するか、または除去して、モノクローナル抗体の所望の抗体断片を生成する。可変領域コード配列の部位特異的または高密度変異誘発を使用して、モノクローナル抗体の特異性、親和性などを最適化することができる。
抗ALK7ヒト抗体は、当技術分野で公知の多数の技術のいずれかを使用して直接的に調製することができる。(例えば、Cole et al.,Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,p.77(1985);Boemer et al.,J.Immunol.147(1):86−95(1991);及び米国特許第5,750,373号を参照されたい)。同様に、ヒト抗ALK7抗体は容易に、in vitroで免疫化された不死化ヒトBリンパ球から得ることができるか、またはALK7を指向する抗体を産生する免疫化個体から単離することができる。
例えば、Vaughan et al.,Nat.Biotech.14:309−314(1996),Sheets et al.,PNAS 95:6157−6162(1998),Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.227:381(1991)、及びMarks et al.,J.Mol.Biol.222:581(1991)に記載されているとおり、ヒト抗ALK7抗体はまた、ヒト抗体を発現するファージライブラリから選択することができる。抗体ファージライブラリを生成及びスクリーニングするための技術はまた、米国特許第5,969,108号;同第6,172,197号;同第5,885,793号;同第6,521,404号;同第6,544,731号;同第6,555,313号;同第6,582,915号;同第6,593,081号;同第6,300,064号;同第6,653,068号;同第6,706,484号;及び同第7,264,963号;ならびにRothe et al.,J.Mol.Biol.376(4):1182−1200(2008)(これらはそれぞれ、その全体で参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
ヒト抗ALK7抗体をまた、免疫化で、内因性免疫グロブリン産生の非存在下でヒト抗体を産生することができるヒト免疫グロブリン遺伝子座を含有する遺伝子導入マウスにおいて作製することができる。このアプローチは、例えば、米国特許第5,545,807号;同第5,545,806号;同第5,569,825号;同第5,625,126号;同第5,633,425号;及び同第5,661,016号に記載されている。
ヒト抗ALK7抗体はまた、例えば、それぞれの内容がその全体で参照により本明細書に組み込まれるWO012/009568;WO09/036379;WO10/105256;WO03/074679及び米国特許出願公開第2002/0177170号に開示のとおりの酵母ベースの抗体プレゼンテーションライブラリから選択/単離することができる。そのようなライブラリは、ヒト免疫前レパートリーにより得られる多様性を反映して、in silicoと名付けられている。
別法では、抗ALK7抗体は、酵母ディスプレイ抗体ライブラリから選択してもよい。例えば:Blaise et al.,Gene 342(2):211−218(2004);Boder et al.,Nat Biotechnol.15(6):553−557(1997);Kuroda et al.,Biotechnol.Lett.33(1):1−9(2011)を参照されたい。概説;Lauer et al.,J.Pharm.Sci.101(1):102−15(2012);Orcutt K.D.and Wittrup K.D.Antibody Engineering,yeast display and selection(2010),207−233;Rakestraw et al.,Protein Eng.Des.Sel.24(6):525−30(2011);ならびに米国特許第6,423,538号;同第6,696,251号;及び同第6,699,658号。
様々な技術が、抗原結合性抗体断片を生成するために公知である。従来、これらの断片は、インタクトな抗体のタンパク質分解消化により得られる(例えば、Morimoto et al.,J.Biochem.Biophys.Meth.24:107−117(1993);及びBrennan et al.,Science 229:81(1985)を参照されたい)。特定の実施形態では、ALK7結合性抗体断片を組換えで生成する。Fab、Fv、及びscFv抗体断片はすべて、E.coliまたは他の宿主細胞で発現し、かつそこから分泌され得るので、これらの断片を大量に生成することが可能である。加えて、そのようなALK7結合性抗体断片を、上記で論述した抗体ファージライブラリから単離することができる。一部の実施形態では、ALK7結合性抗体断片は、米国特許第5,641,870号に記載されているとおりの線状抗体である。抗原結合性抗体断片を生成するための他の技術は、当技術分野で公知である。
公知の技術を、ALK7に結合する一本鎖抗体を生成するために容易に適合させることができる(例えば、米国特許第4,946,778号を参照されたい)。加えて、公知の方法を、Fab発現ライブラリのコンストラクションのためにルーチン的に適合させて(例えば、Huse et al.,Science 246:1275−1281(1989)を参照されたい)、ALK7について所望の特異性を有するモノクローナルFab断片の迅速で有効な同定を可能にすることができる。これらだけに限定されないが:(a)抗体のペプシン消化により生成されたF(ab’)2断片;(b)F(ab’)2断片のジスルフィド架橋を還元することにより生成されたFab断片、(c)パパイン及び還元剤で抗ALK7抗体を処置することにより生成されたFab断片、ならびに(d)Fv断片を含むALK7結合性抗体断片を、当技術分野で公知の技術により生成することができる。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)を、その血清半減期が増加するように修飾することができる。これは、例えば、ALK7結合性タンパク質内の適切な領域の変異によりサルベージ受容体結合性エピトープをALK7結合性タンパク質に導入することにより、またはサルベージ受容体エピトープをペプチドタグに導入し、次いで、これをALK7結合性タンパク質に、いずれかの末端で、または中央で融合させることにより(例えば、DNAまたはペプチド合成により)、達成することができる。ALK7結合性タンパク質の血清半減期を増加させる他の方法、例えば、PEGなどの異種分子へのコンジュゲーションは、当技術分野で公知である。
ヘテロコンジュゲートALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長抗ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそのバリアント及び誘導体)も、本開示の範囲内である。ヘテロコンジュゲートALK7結合性タンパク質は、2つの共有結合したタンパク質からなる。ヘテロコンジュゲートALK7結合性タンパク質を、架橋剤を要するものを含む合成タンパク質ケミストリーで公知の方法を使用してin vitroで調製することができることが企図される。例えば、免疫毒素を、ジスルフィド交換反応を使用して、またはチオエーテル結合を形成することによりコンストラクトすることができる。この目的のために適した試薬の例には、イミノチオラート及びメチル−4−メルカプトブチルイミダートが含まれる。
ALK7結合性タンパク質は、抗体とALK7との会合をもたらす任意の種類の可変領域を含むことができる。そのような可変領域は、体液性応答を開始し、ALK7抗原に対する免疫グロブリンを生成するように誘導することができる任意の哺乳類を含むか、またはそれから得ることができる。抗ALK7抗体の可変領域は、例えば、ヒト、マウス、非ヒト霊長類(例えば、カニクイザル、マカクなど)またはオオカミ由来であってよい。一部の実施形態では、修飾抗ALK7抗体の可変及び定常領域の両方がヒトである。他の実施形態では、分子の結合特性を改善するか、または免疫原性を減少させるために、適合性の抗体の可変領域(通常、非ヒト供給源に由来)を操作するか、または特異的に適合させることができる。これに関して、親和性成熟、変異誘発手順、鎖シャッフリングストラテジー及び/または本明細書に記載されているか、もしくは別段に当技術分野で公知である他の方法を使用して、移入アミノ酸配列を含ませることにより、本開示による有用な可変領域をヒト化する、または別段に変更することができる。
特定の実施形態では、抗ALK7抗体の重鎖及び軽鎖の両方の可変ドメインを、1つまたは複数のCDRの少なくとも部分的な置き換えにより、及び/または部分的なフレームワーク領域置き換え及び配列変化により変更する。CDRは、フレームワーク領域が由来する抗体と同じクラスまたはさらにはサブクラスの抗体に由来してよいが、CDRが異なるクラスの抗体に、かつ特定の実施形態では、異なる種からの抗体に由来することが想像される。ある可変ドメインの抗原結合能を別のものに移すために、すべてのCDRをドナー可変領域からの完全CDRで置き換えることは必要ない。むしろ、抗原結合性部位の活性を維持するために、必要な残基を移すことだけが必要である。免疫原性が低い機能性抗体をルーチン的に得ることは十分に、当技術分野で通常の技能を有するもの能力の範囲内である。例えば、米国特許第5,585,089号、同第5,693,761号及び同第5,693,762号を参照されたい。
可変領域の変更にも関わらず、当技術分野で通常の技能を有するものは、本開示の修飾抗ALK7抗体が、天然または非変更定常領域を含むほぼ同じ免疫原性の抗体と比較した場合に、所望の生化学的特徴、例えば、ADCCの減少または血清半減期の増加が得られるように、定常領域ドメインのうちの1つまたは複数の少なくとも一部が欠失している、または別段に変更されている抗体を含むであろうことは分かるであろう。一部の実施形態では、修飾された抗ALK7抗体の定常領域は、ヒト定常領域を含む。定常領域に対する修飾は、1つまたは複数のドメイン内の1つまたは複数のアミノ酸の付加、欠失または置換を含む。本明細書において開示する修飾された抗ALK7抗体は、3つの重鎖定常ドメイン(CH1、CH2またはCH3)のうちの1つもしくは複数に対する、及び/または軽鎖定常ドメイン(CL)に対する改変または修飾を含むことができる。一部の実施形態では、修飾された抗ALK7抗体は定常領域を含み、1つまたは複数のドメインが部分的に、または完全に欠失していることが企図される。一部の実施形態では、修飾された抗ALK7抗体は、全CH2ドメインが除去されているドメイン欠失コンストラクトまたはバリアントを含む(ΔCH2コンストラクト)。一部の実施形態では、削除される定常領域ドメインを、典型的には定常領域が存在しないことにより付与される多少の分子柔軟性を与える短いアミノ酸スペーサー(例えば、10残基)により置き換えることができる。
定常領域がいくつかのエフェクター機能を媒介することは、一般に理解される。例えば、抗体への補体のC1成分の結合は補体系を活性化させる。補体の活性化は、細胞病原体のオプソニン作用及び溶解において重要である。補体の活性化はまた、炎症応答を刺激し、自己免疫過敏症にも関係し得る。さらに、抗体は、Fc領域を介して細胞に結合し、その際、抗体Fc領域の上のFc受容体部位が、細胞の上のFc受容体(FcR)に結合する。IgG(ガンマ受容体)、IgE(イータ受容体)、IgA(アルファ受容体)及びIgM(ミュー受容体)を含む種々のクラスの抗体に特異的であるいくつかのFc受容体が存在する。細胞表面の上のFc受容体への抗体の結合は、抗体被覆粒子の抱き込み及び破壊、イムノコンジュゲートのクリアランス、キラー細胞による抗体被覆標的細胞の溶解(抗体依存性細胞媒介細胞傷害性、またはADCCと呼ばれる)、炎症性メディエーターの放出、胎盤通過ならびに免疫グロブリン産生の制御を含む、いくつかの重要で多様な生物学的応答を開始させる。
特定の実施形態では、抗ALK7抗体は、変更されたエフェクター機能を有し、今度はその変更されたエフェクター機能が、投与される抗ALK7抗体の生物学的プロファイルに影響を及ぼす。例えば、定常領域ドメインの欠失または不活性化(点突然変異または他の手段による)は、循環中の修飾抗体のFc受容体結合を減少させ得る。他の場合には、定常領域の修飾は、補体結合を抑制し、したがって、コンジュゲートした細胞毒素の血清半減期及び非特異的会合を減少させ得る。定常領域のまた他の修飾を使用して、ジスルフィド結合またはオリゴ糖部分を除去することができ、これは、抗原特異性または抗体柔軟性の上昇により、限局性の増強を可能にする。同様に、本開示による定常領域への修飾は、当技術分野で通常の技能を有するものには公知の生化学または分子操作技術を使用して容易に行うことができる。
一部の実施形態では、本明細書で提供するALK7結合性タンパク質は、1つまたは複数のエフェクター機能を有さないALK7抗体である。例えば、一部の実施形態では、抗ALK7抗体は、抗体依存性細胞傷害性(ADCC)活性を有さない、及び/または補体依存性細胞傷害性(CDC)活性を有さない。特定の実施形態では、抗ALK7抗体は、Fc受容体及び/または補体因子に結合しない。特定の実施形態では、抗ALK7抗体は、エフェクター機能を有さない。ADCC及び/またはCDC活性ならびにFc受容体及び/または補体因子結合を減少させる、または除去するFc配列の操作修飾の例は、本明細書に記載されているか、または当技術分野で別段に公知であり、試験のためのアッセイ及び手順も同様である。
一部の実施形態では、抗ALK7抗体を操作して、CH3ドメインを、それぞれの修飾抗体のヒンジ領域に直接的に融合させる。他のコンストラクトでは、ペプチドスペーサーをヒンジ領域と修飾されたCH2及び/またはCH3ドメインとの間に挿入する。例えば、CH2ドメインが欠失していて、残りのCH3ドメイン(修飾、または非修飾)が5〜20アミノ酸スペーサーでヒンジ領域に結合している適合可能なコンストラクトを発現させることができる。そのようなスペーサーを、例えば、定常ドメインの調節エレメントがフリーで、アクセス可能なままであること、またはヒンジ領域が柔軟なままであることを保証するために付加することができる。アミノ酸スペーサーは場合によっては、免疫原性であり、コンストラクトに対する望ましくない免疫応答を誘発すると判明し得る。したがって、特定の実施形態では、修飾された抗ALK7抗体の所望の生化学品質を維持するために、コンストラクトに付加される任意のスペーサーは、比較的に非免疫原性であり得るか、またはさらにはそれを完全に省略してもよい。
追加の実施形態では、抗ALK7抗体を、定常領域内のいくつか、または1個だけのアミノ酸の部分的な欠失または置換により修飾する。例えば、CH2ドメインの選択された領域内の1個のアミノ酸の変異が、Fc結合をかなり減少させ、それで十分であり得る。同様に、エフェクター機能(例えば、補体C1Q結合)を制御する1つまたは複数の定常領域ドメインを完全に、または部分的に欠失させることができる。定常領域のそのような部分的欠失により、対応する定常領域ドメインと関連する他の望ましい機能はインタクトにしたままで、抗ALK7抗体の選択された特徴(例えば、血清半減期)を改善することができる。一部の実施形態では、抗ALK7抗体の定常領域を、得られたコンストラクトのプロファイルを増強する1つまたは複数のアミノ酸の変異または置換を介して修飾する。これに関連して、修飾された抗ALK7抗体の配置及び免疫原性プロファイルを実質的に維持しながら、保存された結合部位(例えば、Fc結合)により与えられる活性を破壊することが可能である。本開示はまた、エフェクター機能を低下もしくは上昇させながら、または1つもしくは複数の細胞毒素、標識もしくは炭水化物部分のための結合部位を提供しながら、そのような望ましい特徴を増強するために、定常領域への1つまたは複数のアミノ酸の付加を含有する抗ALK7抗体を提供する。そのような実施形態では、選択された定常領域ドメインに由来する特異的配列を挿入または複製することが望まれ得る。
本開示はまた、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質に対するバリアントであるALK7結合性タンパク質(例えば、マウス、キメラ、ヒト化及びヒトALK7結合性タンパク質)を提供する。特定の実施形態では、バリアントALK7結合性タンパク質は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有する:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
提供するALK7結合性タンパク質、例えば、抗ALK7抗体を、例えば、溶解度、生物学的半減期、生物学的利用能を改善するために当技術分野で公知の追加の化学的部分を含有するように、及び別段に、ALK7結合性タンパク質の安定性、処方及び/または治療上の特性を改善するように、誘導体化することができる。そのような部分の非網羅的概説は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,20th ed.,Mack Publishing Co.,Easton,PA(2000)において見い出すことができる。
ALK7結合性タンパク質をコードする核酸及びそれらの発現
ALK7結合性タンパク質をコードする核酸分子及び核酸分子の組合せも提供する。一部の実施形態では、核酸分子は、抗ALK7抗体、例えば、全長抗ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片をコードする。さらなる実施形態では、本開示は、本明細書において提供する全長抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片のバリアントまたは誘導体をコードする核酸分子を提供する。
本明細書において開示する核酸分子は、RNAの形態またはDNAの形態であってよい。DNAには、cDNA、ゲノムDNA、及び合成DNAが含まれ;かつこれは、二本鎖または一本鎖であってよく、一本鎖であれば、コーディングストランド/または非コーディング(アンチセンス)ストランドであってよい。特定の実施形態では、核酸分子を単離する。追加の実施形態では、核酸分子は、実質的に純粋である。一部の実施形態では、核酸は、cDNAであるか、またはcDNAに由来する。一部の実施形態では、核酸は、組換えで生成する。
一部の実施形態では、核酸分子は、宿主細胞またはin vitroにおいてコード配列の発現を制御する制御配列に作動可能に連結された、ALK7結合性タンパク質をコードする配列を含む。特定の実施形態では、コード配列は、cDNAである。本開示はまた、宿主細胞またはin vitroにおいてコード配列の発現を制御する制御配列に作動可能に連結された、ALK7結合性タンパク質をコードする配列を含む核酸分子を含有するベクターに関する。
一部の実施形態では、核酸分子は、同じリーディングフレームで異種ポリヌクレオチド配列に融合している成熟ALK7結合性タンパク質のためのコード配列を含む。一部の実施形態では、異種ポリヌクレオチド配列は、ALK7結合性タンパク質をコードする核酸分子(複数可)で形質転換された宿主細胞から発現されるタンパク質の分泌を促進するリーダーペプチド配列をコードする。リーダー配列を含有するタンパク質は、プレタンパク質と称され、ALK7結合性タンパク質の成熟形態を形成するために、宿主細胞により切断されるリーダー配列を有し得る。宿主細胞における組換えタンパク質の分泌を促進するそのようなリーダーペプチド配列及びそれらの使用は一般に、当技術分野で公知である。追加の実施形態では、異種ポリヌクレオチド配列は、例えば、組換え発現されたALK7結合性タンパク質の精製を容易にする、タンパク質安定性及び/または治療もしくは診断特性を加える、または改善するように機能し得る追加の5’アミノ酸残基をコードする。
一部の実施形態では、本開示は、ハイブリダイゼーションプローブ、PCRプライマーまたは配列決定プライマーとして使用するために十分である単離核酸、例えば、ALK7結合性タンパク質をコードするcDNA断片を提供する。
一部の実施形態では、核酸分子は、下記からなる群から選択される少なくとも1つの特徴を有するALK7結合性タンパク質をコードする:(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、コードされるALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、コードされるALK−7結合性タンパク質は、ALK7を発現する脂肪細胞における脂肪分解を増加させる。一部の実施形態では、コードされるALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、コードされるALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。一部の実施形態では、コードされるALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するALK7結合性VH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。追加の実施形態では、コードされるALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、コードされるALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するVH及びVL対を有するALK7結合性抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。追加の実施形態では、コードされるALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。さらなる実施形態では、核酸分子は、ALK7に特異的に結合し、VH及びVLを含むALK7結合性タンパク質をコードする。
一部の実施形態では、本開示は、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質をコードする核酸及び核酸のセットを含有するベクター及びベクターのセットを提供する。これらの核酸、核酸のセット、ベクター、及びベクターのセットで形質転換された宿主細胞も提供し、ALK7結合性タンパク質を作製する、及び使用する方法も提供する。
一部の実施形態では、本開示は、上記で提供したとおりの核酸分子もしくは核酸分子の組合せまたはベクターを含む宿主細胞であって、一部の事例では、ALK7に特異的に結合するALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片)を発現する宿主細胞を提供する。さらなる実施形態では、本開示は、上記で提供したとおりの核酸分子もしくは核酸分子の組合せまたはベクターで形質転換された宿主細胞であって、一部の事例では、ALK7に特異的に結合するALK7結合性タンパク質を発現し得る宿主細胞を提供する。そのような宿主細胞は、本明細書で提供するとおりのALK7結合性タンパク質を作製する方法であって、(a)宿主細胞を培養すること、及び(b)宿主細胞から発現されたALK7結合性タンパク質を単離することを含む方法で利用することができる。
本開示はまた、ALK7結合性タンパク質を作製するための方法であって、適切な条件下でALK7結合性タンパク質を発現することができる宿主細胞(例えば、ハイブリドーマまたは形質転換された哺乳類宿主細胞)を培養することを含む方法を提供し、かつ任意選択で、宿主細胞から分泌されるALK7結合性タンパク質を単離するための方法を提供する。また、本開示は追加的に、本開示の方法を使用して単離されたALK7結合性タンパク質を提供する。
特定の実施形態では、ポリヌクレオチドは、同じリーディングフレームにおいて、例えば、コードされたポリペプチドの精製を可能にするマーカー配列に融合している成熟ALK7結合性タンパク質(複数可)(例えば、ALK7抗体、例えば、全長抗体及びALK7結合性抗体断片)のためのコード配列(複数可)を含む。例えば、マーカー配列は、細菌宿主の場合には、マーカーに融合している成熟ポリペプチドの精製をもたらすpQE−9ベクターにより供給されるヘキサ−ヒスチジンタグであってよいか、または哺乳類宿主(例えば、COS−7細胞)が使用されているときには、マーカー配列は、インフルエンザ血球凝集素タンパク質に由来する血球凝集素(HA)タグであってよい。
ALK7結合性タンパク質、例えば、抗ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片をコードする核酸バリアントも提供する。核酸バリアントは、コード領域、非コード領域、またはその両方に変更を含有してよい。一部の実施形態では、核酸バリアントは、サイレント置換、付加、または欠失を生成する変更を含有するが、コードされるポリペプチドの特性または活性は変更しない。一部の実施形態では、核酸バリアントを、遺伝コードの縮重によるサイレント置換により生成する。核酸バリアントを、様々な理由で、例えば、特定の宿主でのコドン発現を最適化するために生成することができる(ヒトmRNAのコドンを、E.coliなどの細菌宿主に好ましいものに変化させる)。本明細書に記載の核酸を含むベクター及び細胞も提供する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長抗体及びALK7結合性抗体断片)をコードする核酸配列を、オリゴヌクレオチドシンセサイザーを使用する化学合成によりコンストラクトする。そのようなオリゴヌクレオチドは、所望のポリペプチドのアミノ酸配列及び宿主細胞の嗜好に基づくコドン最適化に基づき、設計することができる。標準的な方法をルーチン的に、ALK7結合性タンパク質をコードする単離ポリヌクレオチド配列を合成するために適合させることができる。
組み立てたら(合成、特定部位の突然変異誘発または別の方法により)、ALK7結合性タンパク質をコードする核酸配列をルーチン的に、所望の宿主におけるALK7結合性タンパク質の発現に適した制御配列に作動可能に連結させることができる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質をコードする核酸配列(複数可)を1つまたは複数の発現ベクターに挿入し、所望の宿主におけるタンパク質の発現に適した制御配列(複数可)に作動可能に連結させる。宿主において、遺伝子導入されたコード配列の高い発現レベルを得るために、コード配列を、選択された発現宿主において作動可能である転写及び翻訳発現制御配列と作動可能に連結するか、または会合させることができる。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質、例えば、抗ALK7抗体またはALK7結合性抗体断片をコードするDNAを増幅及び発現するために、組換え発現ベクターを使用する。組換え発現ベクターは、哺乳類、微生物、ウイルスまたは昆虫遺伝子に由来する適切な転写または翻訳調節エレメントに作動可能に連結しているALK7結合性タンパク質のポリペプチド鎖をコードする合成またはcDNA由来DNA断片を有する複製可能なDNAコンストラクトである。転写ユニットは一般に、(1)遺伝子発現において調節の役割を有する1つまたは複数の遺伝子要素、例えば、転写プロモーターまたはエンハンサー、(2)mRNAに転写され、タンパク質に翻訳される構造またはコード配列、及び(3)下記で詳述するとおりの適切な転写及び翻訳開始及び終止配列のアセンブリを含む。そのような調節エレメントは、転写を制御するオペレーター配列を含んでよい。追加的に、複製開始点により通常は付与される宿主において複製する能力、及び形質転換体の認識を促進する選択遺伝子を組み込むことができる。相互に機能的に関連するときには、DNA領域を作動可能に連結する。例えば、ポリペプチドの分泌に関係する前駆体として発現されるならば、シグナルペプチド(分泌リーダー)のためのDNAを、ポリペプチドのためのDNAに作動可能に連結させ;配列の転写を制御するならば、プロモーターを、コード配列に作動可能に連結させ;または翻訳を可能にするように位置しているならば、リボソーム結合性部位を、コード配列に作動可能に連結させる。酵母発現系における使用が意図されている構造要素には、宿主細胞による翻訳タンパク質の細胞外分泌を可能にするリーダー配列が含まれる。別法では、組換えタンパク質がリーダーまたは移行配列を含まずに発現される場合、そのタンパク質は、N末端メチオニン残基を含んでよい。続いて、この残基を任意選択で、発現された組換えタンパク質から切断すると、最終タンパク質を得ることができる。特定の実施形態では、本開示は、上で、または本明細書の他の所で記載したとおりの核酸またはベクターを含み、任意選択で、1種または複数の担体、希釈剤、賦形剤、または他の添加剤をさらに含む組成物、例えば、医薬組成物を提供する。
本明細書において開示する核酸分子もしくはcDNA分子及び/またはベクターで形質転換された宿主細胞も提供する。本開示はまた、制御配列に作動可能に連結され、かつ任意選択で、ベクターに挿入された開示の1つまたは複数の核酸分子で形質転換された宿主細胞を提供する。一部の実施形態では、宿主細胞は、哺乳類宿主細胞である。さらなる実施形態では、哺乳類宿主細胞は、NS0マウス骨髄腫細胞、PER.C6(登録商標)ヒト細胞、またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である。他の実施形態では、宿主細胞は、ハイブリドーマである。
追加の実施形態では、本開示は、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそのバリアント及び誘導体)を作製する方法であって、ALK7結合性タンパク質を生成するために適した条件下で本明細書において開示する形質転換された宿主細胞またはハイブリドーマを培養することを含む方法を提供する。本開示は任意選択で、宿主細胞から分泌されるALK7結合性タンパク質を単離することを提供する。本開示はまた任意選択で、この方法を使用して生成されたALK7結合性タンパク質、及びALK7結合性タンパク質及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
発現制御配列及び発現ベクターの選択は、宿主の選択に依存する。広範囲の様々な発現宿主/ベクターの組合せを使用することができる。真核宿主に有用な発現ベクターには、例えば、SV40、ウシ乳頭腫ウイルス、アデノウイルス及びサイトメガロウイルスからの発現制御配列を含むベクターが含まれる。細菌宿主に有用な発現ベクターには、公知の細菌プラスミド、例えば、pCR1、pBR322、pMB9及びそれらの誘導体を含むE.coliからのプラスミド、ならびにより広い宿主範囲のプラスミド、例えば、M13及び糸状一本鎖DNAファージも含まれる。
ALK7結合性タンパク質の発現に適した宿主細胞には、適切なプロモーターの制御下での原核生物、酵母、昆虫または高等真核細胞が含まれる。原核生物には、グラム陰性またはグラム陽性生体、例えば、E.coliまたはbacilliが含まれる。高等真核細胞には、下記のとおりの哺乳類由来の確立された細胞系が含まれる。無細胞翻訳系も使用することができるであろう。抗体生成を含む、タンパク質生成の方法に関する追加の情報を、例えば、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2008/0187954号、米国特許第6,413,746号及び同第6,660,501号、ならびに国際出願公開WO04/009823において見い出すことができる。
様々な哺乳類または昆虫細胞培養系もまた、組換えALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそれらのバリアント及び誘導体)を発現するために有利に使用することができる。哺乳類細胞において組換えALK7結合性タンパク質の発現を行うことができるが、それというのも、そのようなタンパク質が一般に、正確に折り畳まれ、適切に修飾され、完全に機能するためである。適切な哺乳類宿主細胞系の例には、HEK−293及びHEK−293T、Gluzman(Cell 23:175(1981))により記載されたサル腎臓細胞のCOS−7系、ならびに例えば、L細胞、C127、3T3、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)、HeLa及びBHK細胞系を含む他の細胞系が含まれる。哺乳類発現ベクターは、非転写要素、例えば、発現する遺伝子に連結された複製開始点、適切なプロモーター及びエンハンサー、ならびに他の5’または3’フランキング非転写配列、ならびに5’または3’非翻訳配列、例えば、必要なリボソーム結合性部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナー及びアクセプターサイト、ならびに転写終止配列を含んでよい。昆虫細胞において異種タンパク質を生成するためのバキュロウイルス系は、Luckow and Summers,BioTechnology 6:47(1988)に概説されている。
形質転換宿主細胞またはハイブリドーマにより産生されたALK7結合性タンパク質を任意の適切な方法により精製することができる。そのような標準的な方法には、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性及びサイジングカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、溶解度差が含まれるか、またはそれは、タンパク質精製のための任意の他の標準的な技術による。親和性タグ、例えば、ヘキサヒスチジン、マルトース結合性ドメイン、インフルエンザコート配列及びグルタチオン−S−トランスフェラーゼをタンパク質に付加して、適切なアフィニティーカラム上に通過させることによる容易な精製を可能にすることができる。ALK7結合性タンパク質を、タンパク質分解、核磁気共鳴及びX線結晶学などの技術を使用して物理的に特徴付けることもできる。
例えば、組換えALK7結合性タンパク質を培養培地に分泌する系からの上清を初めに、市販のタンパク質濃縮フィルター、例えば、AmiconまたはMillipore Pellicon限外濾過ユニットを使用して濃縮することができる。濃縮ステップの後に、濃縮物を、適切な精製マトリックスに適用することができる。別法では、アニオン交換樹脂、例えば、懸垂ジエチルアミノエチル(DEAE)基を有するマトリックスまたは基質を使用することができる。マトリックスは、アクリルアミド、アガロース、デキストラン、セルロースまたはタンパク質精製で一般に使用される他の種類であってよい。別法では、カチオン交換ステップを使用することができる。適切なカチオン交換体には、スルホプロピルまたはカルボキシメチル基を含む様々な不溶性マトリックスが含まれる。最後に、疎水性RP−HPLC媒体、例えば、懸垂メチルまたは他の脂肪族基を有するシリカゲルを使用する1つまたは複数の逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)ステップを使用して、ALK7結合性タンパク質をさらに精製することができる。上述の精製ステップの一部またはすべてを、様々な組み合わせでルーチン的に使用しても、均一な組換えALK7結合性タンパク質を得ることができる。
細菌培養で生成した組換えALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片ならびにそのバリアント及び誘導体)を、例えば、細胞ペレットからの最初の抽出、続く、1回または複数の濃縮、塩析、水性イオン交換またはサイズ排除クロマトグラフィーステップにより単離することができる。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、最終精製ステップのために使用することができる。組換えタンパク質の発現で使用される微生物細胞を、凍結解凍サイクル、音波処理、機械的破壊、または細胞溶解剤の使用を含む任意の簡便な方法により破壊することができる。
標的の結合性タンパク質、例えば、全長抗体及び抗原結合性抗体断片を精製するための当技術分野で公知の方法には、例えば、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2008/0312425号、同第2008/0177048号、及び同第2009/0187005号に記載されているものも含まれる。
特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗体ではない。様々な方法が、タンパク質標的に対して高い親和性で結合する非抗体ポリペプチドを同定及び生成するために公知である。例えば、それぞれその全体で参照により本明細書に組み込まれるSkerra,Curr.Opin.Biotechnol.18:295−304(2007),Hosse et al.,Protein Science 15:14−27(2006),Gill et al.,Curr.Opin.Biotechnol.17:653−658(2006),Nygren,FEBS J.275:2668−2676(2008)、及びSkerra,FEBS J.275:2677−2683(2008)を参照されたい。特定の実施形態では、ALK7結合性タンパク質を同定/生成するために、ファージディスプレイ技術を使用する。特定の実施形態では、ポリペプチドは、プロテインA、リポカリン、フィブロネクチンドメイン(例えば、フィブロネクチンIII型(Fn3))、アンキリンコンセンサスリピートドメイン、及びチオレドキシンからなる群から選択される種類のタンパク質スキャフォールドを含む。
使用方法及び医薬組成物
提供するALK7結合性タンパク質(抗体、イムノコンジュゲート、及びポリペプチドを含む)は、これらだけに限定されないが、診断方法ならびにALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体)で様々な疾患及び状態を処置する、及び/または寛解させる方法を含む様々な用途で有用である。ALK7シグナル伝達、ALK7発現の変化と関連し、及び/またはALK7シグナル伝達の減少により寛解し得る疾患または状態を有する対象を処置するために、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、ALK7に特異的に結合する全長抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそれらのバリアント及び誘導体)を使用する方法を提供する。追加の実施形態では、本開示は、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物を提供する。一部の実施形態では、本開示は、医薬品として使用するための、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物を提供する。本開示はまた、ALK7シグナル伝達、ALK7発現の変化と関連し、及び/またはALK7シグナル伝達の減少により寛解し得る疾患または状態を処置する、及び/または寛解させるための、本明細書において開示する医薬組成物の使用を提供する。一部の実施形態では、本明細書において提供する医薬組成物を使用して処置される疾患または状態は、肥満(例えば、腹部肥満);過体重;インスリン抵抗性;代謝症候群及び他の代謝性疾患または状態;脂質障害、例えば、低HDL値、高LDL値、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症;リポタンパク質異常;トリグリセリドの減少;炎症(例えば、肝臓炎症及び/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患;非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能障害(IGT);インスリン過剰血症;高コレステロール(例えば、高LDL値及び高コレステロール血症);心臓血管疾患、例えば、冠動脈性心疾患を含む心疾患、鬱血性心不全、卒中、末梢血管疾患、アテローム硬化症;動脈硬化症、及び高血圧;X症候群;血管再狭窄;神経障害;網膜障害;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸機能障害、腎疾患(例えば、腎障害);膵臓炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚上の暗色斑);またはがん、例えば、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、及び髄外骨髄腫)、卵巣、乳房、子宮内膜、及び結腸の癌);または上記疾患もしくは状態の1種もしくは複数と関連する別の障害/状態である。一部の実施形態では、本明細書において提供する医薬組成物を使用して処置される疾患または状態は、過体重(例えば、≧25kg/m2のBMI)と、または多すぎる体脂肪と関連する。
一部の実施形態では、医薬組成物は、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALKアンタゴニスト抗体)及び薬学的に許容される担体を含み、ALK7結合性タンパク質はさらに、標識基またはエフェクター基を含む。「標識」は、スクリーニングにおいて検出を可能にするために付加されている1種または複数の元素、同位体、または化学化合物を指す。標識は一般に、3つの群:(a)放射性または重同位体であり得る同位体標識、(b)蛍光及び測色色素(colorimetric dye)、または分子、例えば、他の標識方法を可能にするビオチンを含み得る小分子標識、ならびに(c)抗体により認識される融合パートナーとして組み込まれたエピトープであってよい免疫標識に該当し、「標識基」は、任意の検出可能な標識を指す。一部の実施形態では、潜在的な立体障害を減少させるために、標識基を、スペーサー(例えば、ペプチドスペーサー)を介してALK7結合性タンパク質にカップリングさせる。標識を、任意の位置で化合物に組み込んでよく、タンパク質発現中にin vitroまたはin vivoで組み込んでよい。タンパク質を標識するための様々な方法は、当技術分野で公知であり、提供する方法を行う際に使用してよい。追加の実施形態では、標識基は、二次レポーターにより認識される同位体標識、磁気標識、レドックス活性部分、光学色素、ビオチン化基及びポリペプチドエピトープからなる群から選択される。一部の実施形態では、標識基は、蛍光タンパク質、例えば、緑色蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、強化GFP、青色蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、EBFP(強化青色蛍光タンパク質)、EBFP2、Azurite、mKalama1、シアン蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、ECFP(強化シアン蛍光タンパク質)、Cerulean、CyPet)、黄色蛍光タンパク質またはその誘導体(例えば、YFP、Citrine、Venus、YPet)である。一部の実施形態では、ポリペプチドエピトープは、ビオチンシグナル伝達ペプチド、ヒスチジンペプチド(his)、血球凝集素(HA)、Flag、金結合性ペプチドから選択されるメンバーである。追加の実施形態では、エフェクター基は、放射性同位体、放射性ヌクレオチド、毒素、治療薬及び化学療法薬からなる群から選択される。
本開示のALK7結合性タンパク質は、in vitro及びin vivoでの診断上及び治療上の利用において用途を有する。例えば、ALK7結合性タンパク質を、培養物中の細胞に、例えば、in vitroまたはin vivoで、または対象に投与して、様々な疾患または状態を処置、予防または診断することができる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ヒト抗体、マウス抗体、またはヒト化抗体である。
ALK7活性を遮断する方法も提供する。一部の実施形態では、方法は、ALK7をアンタゴニストALK7結合性タンパク質と接触させることを含む。さらなる実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体である。一部の事例では、方法をin vivoで行う。他の事例では、方法をin vitroで行う。一部の実施形態では、遮断されるALK7活性は、下記から選択される(a)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンドの存在下で、ALK7及びActRII受容体を発現する細胞の表面の上で、ALK7、II型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)を含有する複合体の形成を減少させる;(b)ALK7への結合について、1つまたは複数のII型受容体と競合する;(c)ALK7への結合について、1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、アクチビンB、アクチビンAB、Nodal、GDF1、GDF3及び/またはGDF8)と競合する;(d)1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)を発現する細胞におけるALK7のリン酸化を減少させる;(e)1種または複数のTGF−ベータリガンド(例えば、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンAB、及び/またはNodal)の存在下で、ALK7及びII型受容体(例えば、ActRIIA及び/またはActRIIB)を発現する細胞におけるSmad(例えば、Smad2及び/またはSmad3)のリン酸化を減少させる;(f)≦1nM及び≧1pMのKDで、ALK7に結合する(例えば、BIACORE(登録商標)分析により決定した場合)、ならびに(g)ALK7、補助受容体(例えば、cripto及び/またはcryptic)、及び1種または複数のTGF−ベータスーパーファミリーリガンド(例えば、Nodal)を含有する複合体の形成を減少させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト(例えば、中和抗ALK7抗体)である。さらなる実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞(例えば、白色脂肪細胞)を使用する脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの2つ、3つ、または4つを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、上記の特徴のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、または少なくとも4つを有する。
一実施形態では、本開示は、疾患または状態の処置、予防及び/または寛解を提供し、これは、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALKアンタゴニスト抗体)を、ALK7シグナル伝達、ALK7発現の変化と関連し、及び/またはALK7シグナル伝達の減少により寛解し得る疾患もしくは状態を有するか、または疾患もしくは状態を発症するリスクを有する対象に投与することを含む。別の実施形態では、処置は、ALK7結合性タンパク質を、対象からの単離組織または細胞に投与することを含み、その際、その対象は、ALK7発現またはALK7シグナル伝達と関連する疾患もしくは状態を有するか、または疾患もしくは状態を発症するリスクを有する。
本開示は、ALK7結合性タンパク質及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。対象において、ALK7媒介性活性と関連する状態を処置する、及び/または寛解させる方法であって、それを必要とする対象に、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質を含む医薬組成物の有効量を投与することを含む方法も提供する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質を単独で投与する。他の実施形態では、ALK7結合性タンパク質を併用療法として投与する。対象においてALK7活性を低下させる方法であって、それを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質の有効量を投与することを含む方法も提供する。
本明細書において提供するとおり、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を、体重を減少させるために(例えば、体重減少を促進するために)、体重増加を減少させるために(例えば、体重増加を予防するために)、及び/または肥満を処置するために投与することができる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与される抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。特定の事例では、対象は、2型糖尿病を有する。
一実施形態では、本開示は、体重を減少させる方法であって、体重を減少させることを望んでいる、またはそれを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、対象は過体重(例えば、前肥満)である。一部の実施形態では、対象は、25kg/m2以上の肥満指数(BMI)を有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m2〜29.9kg/m2、30kg/m2〜39.9mkg/m2、25kg/m2〜39.9kg/m2、または25kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は肥満している。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上(例えば、30〜39.9kg/m2または30kg/m2〜50kg/m2)のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、病的に肥満している。一部の実施形態では、対象は、40kg/m2以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m2〜45kg/m2、または40kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪及び/または内臓脂肪を含む、腹部領域における過剰な脂肪蓄積)を有する。一部の実施形態では、対象は、0.85以上のウエスト/ヒップ周囲径比(WHR)を有する。一部の実施形態では、対象は、末梢性肥満(例えば、ヒップ上の過剰な脂肪蓄積)を有する。一部の実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。ALK7結合性タンパク質を単独で、または併用療法として投与する。一部の実施形態では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
一実施形態では、本開示は、体重増加を減少させる方法であって、体重増加を減少させることを望んでいるか、またはそれを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、対象は過体重(例えば、前肥満)である。一部の実施形態では、対象は、25kg/m2以上の肥満指数(BMI)を有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m2〜29.9kg/m2、30kg/m2〜39.9mkg/m2、25kg/m2〜39.9kg/m2、または25kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は肥満している。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上(例えば、30〜39.9kg/m2または30kg/m2〜50kg/m2)のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、病的に肥満している。一部の実施形態では、対象は、40kg/m2以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m2〜45kg/m2、または40kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。
過剰体重と関連する疾患または状態を処置または予防する方法であって、処置または予防を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法も提供する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、肥満である。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、インスリン抵抗性である。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、下記からなる群から選択されるメンバーである:脂質異常症、高脂血症(総コレステロール値>240mg/dL)、高コレステロール血症(例えば、>200mg/dL、>220mg/dL、>240mg/dL、>250mg/dL、または>275mg/dLの総コレステロール値)、低HDL血清レベル(例えば、<40mg/dL、<45mg/dL、または<50mg/dL)、高LDL血清レベル(例えば、≧100mg/dL、≧130mg/dL、≧160mg/dL、または≧190mg/dL)、及び高トリグリセリド血症(例えば、≧150mg/dL、≧175mg/dL、≧200mg/dL、≧300mg/dL、≧400mg/dL、または≧499mg/dLの空腹時TG値)。特定の事例では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
別の実施形態では、本開示は、過体重である対象において体重を減少させる方法を提供する。この方法は、過体重対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、対象は、25kg/m2以上の肥満指数(BMI)を有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m2〜29.9kg/m2、30kg/m2〜39.9mkg/m2、25kg/m2〜39.9kg/m2、または25kg/m2〜50kg/m2、または27〜40kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は肥満している。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上(例えば、30〜39.9kg/m2または30kg/m2〜50kg/m2)のBMIを有する。ALK7結合性タンパク質を単独または併用療法として投与する。一部の実施形態では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
一実施形態では、本開示は、肥満対象において体重を減少させる方法を提供する。この方法は、対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上(例えば、30〜39.9kg/m2または30kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、40kg/m2以上のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪及び/または内臓脂肪を含む、腹部領域における過剰な脂肪蓄積)を有する。一部の実施形態では、対象は、0.85以上のウエスト/ヒップ周囲径比(WHR)を有する。一部の実施形態では、対象は、末梢性肥満(例えば、ヒップ上の過剰な脂肪蓄積)を有する。ALK7結合性タンパク質を単独で、または併用療法として投与する。一部の実施形態では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
別の実施形態では、本開示は、肥満または肥満と関連する疾患もしくは状態を処置する、及び/または寛解させる方法であって、肥満対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、30〜39.9kg/m2または30kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、病的に肥満している。一部の実施形態では、対象は、40kg/m2以上の体BMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m2〜45kg/m2、または40kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上(例えば、30〜39.9kg/m2)のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、少なくとも40kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪及び/または内臓脂肪を含む、腹部領域における過剰な脂肪蓄積)を有する。一部の実施形態では、対象は、0.85以上のウエスト/ヒップ周囲径比(WHR)を有する。一部の実施形態では、対象は、末梢性肥満(例えば、ヒップ上の過剰な脂肪蓄積)を有する。ALK7結合性タンパク質を単独で、または併用療法として投与する。一部の実施形態では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
肥満と関連する疾患または状態を処置または予防する方法であって、処置または予防を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法も提供する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、脂質異常症、高脂血症(総コレステロール値>240mg/dL)、高コレステロール血症(例えば、>200mg/dL、>220mg/dL、>240mg/dL、>250mg/dL、または>275mg/dLの総コレステロール値)、低HDL血清レベル(例えば、<40mg/dL、<45mg/dL、または<50mg/dL)、高LDL血清レベル(例えば、≧100mg/dL、≧130mg/dL、≧160mg/dL、または≧190mg/dL)、及び高トリグリセリド血症(例えば、≧150mg/dL、≧175mg/dL、≧200mg/dL、≧300mg/dL、≧400mg/dL、または≧499mg/dLの空腹時TG値)からなる群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、心臓血管疾患である。追加の一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、高血圧(高い血圧)、心筋梗塞、卒中、末梢動脈疾患、血圧調節機能障害、動脈硬化性鬱血性心不全、アテローム硬化症、冠動脈性心疾患、または微小血管性疾患である。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、炎症である。別の実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、網膜障害、腸疾患、潰瘍性大腸炎、及び喘息、炎症(例えば、肝臓の炎症及び/または脂肪組織の炎症)の群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、肝臓疾患である。一実施形態では、処置または予防される肝臓疾患または状態は、NAFLDである。一実施形態では、肝臓疾患は脂肪肝である。一実施形態では、肝臓疾患はNASHである。別の実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、脂肪性肝炎、脂肪症、線維症、及び/または硬変の群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、白内障、黄斑変性、閉塞性睡眠無呼吸、静脈炎、痛風、変形性関節症、胆嚢疾患、腎疾患、肺疾患(例えば、喘息、低換気症候群、または呼吸機能障害)、及び/またはがん(例えば、卵巣、乳房、子宮内膜、肝臓、腎臓、及び/または結腸の癌、及び/またはがん転移(例えば、リンパ性転移、血流転移、及び/または腫瘍成長及び侵襲)からなる群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は感染である。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、回復が遅いか、または回復しない創傷である。特定の事例では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
一実施形態では、本開示は、肝臓脂肪を減少させる方法であって、それを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、対象は過体重(例えば、前肥満)である。一部の実施形態では、対象は、25kg/m2以上の肥満指数(BMI)を有する。さらなる実施形態では、対象は、25kg/m2〜29.9kg/m2、30kg/m2〜39.9mkg/m2、25kg/m2〜39.9kg/m2、または25kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は肥満している。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上(例えば、30〜39.9kg/m2または30kg/m2〜50kg/m2)のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、病的に肥満している。一部の実施形態では、対象は、40kg/m2以上のBMIを有する。さらなる実施形態では、対象は、40kg/m2〜45kg/m2、または40kg/m2〜50kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪及び/または内臓脂肪を含む、腹部領域における過剰な脂肪蓄積)を有する。一部の実施形態では、対象は、0.85以上のウエスト/ヒップ周囲径比(WHR)を有する。一部の実施形態では、対象は、末梢性肥満(例えば、ヒップ上の過剰な脂肪蓄積)を有する。一部の実施形態では、対象は、2型糖尿病を有する。ALK7結合性タンパク質を単独で、または併用療法として投与する。一部の実施形態では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
別の実施形態では、本開示は、2型糖尿病または糖尿病と関連する疾患もしくは状態を処置、寛解、及び/または予防する方法であって、2型糖尿病を有する、または2型糖尿病を発症するリスクを有する対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、対象は、30kg/m2以上(例えば、30〜39.9kg/m2)の肥満指数BMIを有する。一部の実施形態では、対象は、少なくとも40kg/m2のBMIを有する。一部の実施形態では、対象は、中心性肥満(例えば、腹部脂肪及び/または内臓脂肪を含む、腹部領域における過剰な脂肪蓄積)を有する。一部の実施形態では、対象は、0.85以上のウエスト/ヒップ周囲径比(WHR)を有する。一部の実施形態では、対象は、末梢性肥満(例えば、ヒップ上の過剰な脂肪蓄積)を有する。ALK7結合性タンパク質を単独で、または併用療法として投与する。一部の実施形態では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
糖尿病と関連する疾患または状態を処置、寛解または予防する方法であって、糖尿病を有する対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法も提供する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるALK7結合性タンパク質(例えば、アンタゴニスト抗体)は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、脂質異常症、高脂血症(総コレステロール値>240mg/dL)、高コレステロール血症(例えば、>200mg/dL、>220mg/dL、>240mg/dL、>250mg/dL、または>275mg/dLの総コレステロール値)、低HDL血清レベル(例えば、<40mg/dL、<45mg/dL、または<50mg/dL)、高LDL血清レベル(例えば、≧100mg/dL、≧130mg/dL、≧160mg/dL、または≧190mg/dL)、及び高トリグリセリド血症(例えば、≧150mg/dL、≧175mg/dL、≧200mg/dL、≧300mg/dL、≧400mg/dL、または≧499mg/dLの空腹時TG値)からなる群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は心臓血管疾患である。追加の一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、高血圧(高い血圧)、心筋梗塞、卒中、末梢動脈疾患、血圧調節機能障害、動脈硬化症である。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、炎症(例えば、全身炎症、肝臓の炎症、及び脂肪組織の炎症)である。別の実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、アテローム硬化症、網膜障害、腸疾患、潰瘍性大腸炎、喘息、肝臓の炎症、及び/または脂肪組織の炎症)の群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、肝臓疾患である。別の実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、脂肪肝疾患、脂肪性肝炎、脂肪症、及び/または硬変の群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、白内障、黄斑変性、閉塞性睡眠無呼吸、静脈炎、痛風、変形性関節症、胆嚢疾患、高コレステロール、肺疾患(例えば、喘息、及び/または低換気症候群)、神経障害、網膜障害、脈管障害、細小血管症、腎障害、腎不全、及び/またはがん(例えば、卵巣、乳房、子宮内膜、肝臓、腎臓、膵臓、及び/または結腸癌)、及びがん転移(例えば、リンパ性転移、血流転移、及び/または腫瘍成長及び侵襲)からなる群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置または予防される疾患または状態は、感染または回復しない創傷である。特定の事例では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。
本開示はまた、対象において血液−脂質プロファイルを改善するための方法であって、そのような処置を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト(中和)抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、ALK7アンタゴニスト抗体である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、本開示は、LDLコレステロールの値を低下させる、またはHDL−コレステロールの値を上昇させるための方法を提供する。一実施形態では、対象は、脂質異常症を有する。別の実施形態では、対象は、高い血清中脂質(例えば、コレステロール(高コレステロール血症)及び/またはトリグリセリド(例えば、高トリグリセリド血症)を有する。一実施形態では、対象は、LDL−C≧100mg/dL、≧130mg/dL、または≧160mg/dL)を有する。一実施形態では、対象は、TG≧150mg/dL、≧160mg/dL、≧170mg/dL)を有する。一実施形態では、対象は、高い血漿中インスリン値(インスリン過剰血症;例えば、>20ug/mlの空腹時インスリン値が100を超え得る)を有する。一部の実施形態では、対象はII型糖尿病を有する。
一実施形態では、本開示は、代謝性疾患もしくは障害または代謝性疾患もしくは障害と関連する状態を処置または予防する方法であって、それを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、処置される代謝性疾患、障害、または状態は、高血糖症(例えば、空腹状態で、または経口ブドウ糖負荷試験中のグルコース投与後に>130mg/dL)である。一実施形態では、処置される代謝性疾患、障害、または状態は、脂質代謝疾患、障害、または状態である。一実施形態では、処置される代謝性疾患、障害、または状態は、脂質異常症である。さらなる一実施形態では、脂質代謝疾患、障害、または状態は、低HDL値、高LDL値、高トリグリセリド値、高脂血症、及びリポタンパク質異常から選択されるメンバーである。一実施形態では、ALK−7結合性タンパク質が投与される対象は、>200mg/dL、>220mg/dL、>240mg/dL、>250mg/dL、または>275mg/dLの総コレステロール値を有する。一実施形態では、ALK−7結合性タンパク質が投与される対象は、<40mg/dL、<45mg/dL、または<50mg/dL)のHDL血清レベルを有する。一実施形態では、ALK−7結合性タンパク質が投与される対象は、LDL血清レベル≧100mg/dL、≧130mg/dL、≧160mg/dL、または≧190mg/dLを有する。一実施形態では、ALK−7結合性タンパク質を投与される対象は、≧150mg/dL、≧175mg/dL、≧200mg/dL、≧300mg/dL、≧400mg/dL、または≧499mg/dLの空腹時TG値を有する。一実施形態では、処置される代謝性疾患、障害、または状態は、グルコース代謝疾患、障害、または状態である。さらなる一実施形態では、グルコース代謝疾患、障害、または状態は、グルコース不耐性、インスリン抵抗性、耐糖能障害(IGT)、空腹時血糖異常(IFG)から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置される代謝性疾患、障害、または状態は、高尿酸値、NAFLD、脂肪肝、NASH、及び多嚢胞性卵巣症候群からなる群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置される対象は、インスリン過剰血症を有する。一実施形態では、処置される対象は肥満している(例えば、対象は、内臓または腹部肥満を有する)。別の実施形態では、処置される対象は、II型糖尿病を有する。
代謝症候群は、心疾患のリスクを増強する一連の障害を伴う状態である。代謝症候群の主な構成成分は、過体重、心臓血管パラメーター(高血圧、脂質異常症、血中での高トリグリセリド値及び/または低HDL値)、アテローム硬化症、糖尿病、及び/またはインスリン抵抗性である。各構成成分も危険因子であるが、これらの構成成分のいくつか、すなわち、代謝症候群を有する対象は、心疾患に高度に罹患しやすい。本開示はまた、代謝症候群の上記の構成成分のうちの1つ、2つ、3つ、またはそれ以上を処置または予防するための方法であって、処置を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。
加えて、心臓血管疾患または状態を処置する、予防する、または寛解させる方法であって、それを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、処置、予防、または寛解される心臓血管疾患または状態は、アテローム硬化症である。一実施形態では、処置、予防、または寛解される心臓血管疾患または状態は、高血圧(例えば、安静状態で血圧>130/80mmHgまたは>140/90mmHg)である。一実施形態では、心臓血管疾患または状態は、末梢血管疾患、微小血管性もしくは微小血管性合併症、卒中、及び/または網膜障害である。一実施形態では、心臓血管疾患は、アテローム硬化症(冠動脈性心疾患)である。
一実施形態では、本開示は、炎症性疾患または状態を処置する、及び/または寛解させるための方法であって、それを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、炎症性疾患または状態は、慢性炎症である。別の実施形態では、炎症性疾患または状態は、脂肪組織の炎症である。別の実施形態では、疾患または状態は、肝臓の炎症である。一実施形態では、疾患または状態は、NAFLDである。さらなる一実施形態では、疾患または状態は、脂肪肝である。さらなる一実施形態では、疾患または状態は、脂肪症(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)である。
本開示は、血糖コントロールを改善する方法であって、処置を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法も提供する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、>130、>135、>140、>145、または>150mg/dLの空腹時血糖値を有する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、食事から2時間後に>180、>185、>190、>195、または>200mg/dLの食後血糖値を有する。特定の事例では、投与は、ダイエット及び/または運動に対する補助である。投与はまた、体重を減少させる、または肥満を処置することができる。特定の事例では、対象は、2型糖尿病を有する。特定の事例では、対象は、27〜40kg/m2のBMIを有する。特定の事例では、対象は、30〜39.9kg/m2のBMIを有する。特定の事例では、対象は、少なくとも40のBMIを有する。特定の事例では、対象は過体重である。特定の事例では、対象は肥満している。血糖コントロールの改善は、混合食試験などの当技術分野で公知の技術を使用して評価することができる。
本開示は、対象において高血糖症または高血糖症と関連する状態を処置する、予防する、または寛解させるための組成物及び方法であって、そのような処置を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む組成物及び方法も提供する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、>130、>135、>140、>145、または>150mg/dLの空腹時血糖値を有する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、食事から2時間後に>180、>185、>190、>195、または>200mg/dLの食後血糖値を有する。一実施形態では、処置、予防または寛解の結果は、処置前の対象における血清レベルと比較した場合に、グルコースの血清レベルの低下、トリグリセリドの血清レベルの低下、インスリンの血清レベルの低下、及び/または非エステル化脂肪酸の血清レベルの低下からなる群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置、予防または寛解の結果は、処置前の対象の体温と比較した場合に、体温の約0.4℃〜1℃の上昇である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与はまた、対象の体重を減少させる。
別の実施形態では、本開示は、対象において血漿中インスリン値を低下させる方法であって、そのような処置を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、>130、>135、>140、>145、または>150mg/dLの空腹時血糖値を有する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、食事から2時間後に>180、>185、>190、>195、または>200mg/dLの食後血糖値を有する。一実施形態では、対象は過体重である。一実施形態では、対象は肥満している。別の実施形態では、対象は2型糖尿病を有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
本開示は、対象において高血糖症または高血糖症と関連する状態を処置する、予防する、または寛解させるための組成物及び方法であって、そのような処置を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む組成物及び方法も提供する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、>130、>135、>140、>145、または>150mg/dLの空腹時血糖値を有する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、食事から2時間後に>180、>185、>190、>195、または>200mg/dLの食後血糖値を有する。一実施形態では、処置、予防または寛解の結果は、処置前の対象における血清レベルと比較した場合に、グルコースの血清レベルの低下、トリグリセリドの血清レベルの低下、インスリンの血清レベルの低下、及び/または非エステル化脂肪酸の血清レベルの低下からなる群から選択されるメンバーである。一実施形態では、処置、予防または寛解の結果は、処置前の対象の体温と比較した場合に、体温の約0.4℃〜1℃の上昇である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはALK7結合性断片である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されたアンタゴニスト抗ALK7抗体投与されたアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与はまた、対象の体重を減少させる。
別の実施形態では、本開示は、対象において血漿中インスリン値を低下させる方法であって、そのような処置を必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、>130、>135、>140、>145、または>150mg/dLの空腹時血糖値を有する。一実施形態では、ALK7結合性タンパク質が投与される対象は、食事から2時間後に>180、>185、>190、>195、または>200mg/dLの食後血糖値を有する。一実施形態では、対象は過体重である。一実施形態では、対象は肥満している。別の実施形態では、対象は2型糖尿病を有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質はアンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質はアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
別の実施形態では、本開示は、対象において肝臓疾患を処置する、予防する、または寛解させる方法であって、肝臓疾患を有する対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一実施形態では、対象は、肝臓の炎症を有する。一実施形態では、対象はNAFLDを有する。一実施形態では、対象は脂肪肝を有する。別の実施形態では、対象はNASHを有する。一実施形態では、処置、予防または寛解される肝臓疾患は、線維症、瘢痕化、硬変、または肝不全である。別の実施形態では、処置、予防または寛解される肝臓疾患は肝臓癌である。一実施形態では、対象は過体重である。別の実施形態では、対象は肥満している。別の実施形態では、対象は2型糖尿病を有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7タンパク質である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、アンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、本明細書において開示するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。
追加の実施形態では、本開示は、がんまたはがんと関連する状態を処置する/寛解させる方法であって、それを必要とする対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体またはそのALK7結合性抗体断片)の有効量を投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、抗ALK7抗体またはそのALK7結合性断片である。一部の実施形態では、対象は、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、または卵巣、乳房、結腸、子宮内膜、肝臓、腎臓、膵臓、胃、子宮もしくは結腸の癌からなる群から選択されるがんを有する。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質を、リンパ性転移、血流転移、腫瘍成長、または腫瘍侵襲を処置または予防するために投与する。
一実施形態では、本開示は、がんを処置する方法であって、ALK7を発現するがん細胞、腫瘍関連ストローマ細胞、または内皮細胞をALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)と接触させることを含む方法を提供する。追加の実施形態では、がん細胞は、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、卵巣、乳房、結腸、子宮内膜、肝臓、腎臓、膵臓、胃、子宮及び/または結腸の癌細胞である。一部の実施形態では、接触させる細胞は、がん系からの細胞である。一部の実施形態では、がん細胞をin vivoで接触させる。
一実施形態では、本開示は、脂肪分解を増加させるための方法であって、白色脂肪細胞または脂肪組織を、アンタゴニストALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)と接触させることを含む方法を提供する。一部の実施形態では、ALK−7結合性タンパク質は、脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪細胞における脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質は、脂肪分解アッセイにおける脂肪分解を5%〜100%、10%〜80%、または10%〜60%増加させる。さらなる実施形態では、脂肪分解アッセイを、GDF1、GDF3、GDF8、アクチビンB、アクチビンA/B、及びNodalからなる群から選択される1種または複数のALK7リガンドの存在下で行う。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は、抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書において開示する抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、白色脂肪細胞または脂肪組織をin vitroで接触させる。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vivoで接触させる。一実施形態では、方法をin vivoで、例えば、哺乳類対象(例えば、動物モデル)で実施する。さらなる一実施形態では、対象はヒトである。一部の実施形態では、方法は、グリセロール産生の増加をもたらす。さらなる実施形態では、方法は、脂肪細胞培養物においてグリセロール及び/または遊離脂肪酸の増加をもたらす。一部の実施形態では、方法は、脂肪細胞または組織においてトリグリセリド(TG)含分の低下をもたらす。一部の実施形態では、方法は、対象において血漿中TG値の低下をもたらす。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または組織においてアドレナリン受容体−β(ADRB)シグナル伝達を増加させる方法を提供する。この方法は、分化白色脂肪細胞または脂肪組織を、ADRBシグナル伝達を増加させるために十分な量のアンタゴニストALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)と接触させることを含む。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は本明細書において提供する抗体を含む。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vitroで接触させる。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vivoで接触させる。一実施形態では、方法をin vivoで、例えば、哺乳類対象(例えば、動物モデル)で実施する。さらなる一実施形態では、対象はヒトである。一部の実施形態では、方法は、グリセロール産生の増加をもたらす。さらなる実施形態では、方法は、脂肪細胞培養物においてグリセロール及び/または遊離脂肪酸の増加をもたらす。一部の実施形態では、方法は、脂肪細胞または組織においてTG含分の低下をもたらす。一部の実施形態では、方法は、対象において血漿中TG値の低下をもたらす。一部の実施形態では、方法は、栄養素過剰負荷の間の脂肪細胞または脂肪組織においてADRBシグナル伝達の増加をもたらす。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または脂肪組織(例えば、分化白色脂肪細胞)においてペルオキシソーム増殖因子活性化受容体−ガンマ(PPARガンマ)シグナル伝達を減少させる方法を提供する。この方法は、分化白色脂肪細胞または脂肪組織を、PPARガンマ活性を低下させるために有効な量のアンタゴニストALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)と接触させることを含む。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は本明細書において提供する抗体を含む。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vitroで接触させる。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vivoで接触させる。一実施形態では、方法をin vivoで、例えば、哺乳類対象(例えば、動物モデル)で実施する。さらなる一実施形態では、対象はヒトである。一部の実施形態では、方法は、グリセロール産生の増加をもたらす。さらなる実施形態では、方法は、脂肪細胞培養物においてグリセロール及び/または遊離脂肪酸の増加をもたらす。一部の実施形態では、方法は、脂肪細胞または組織においてTG含分の低下をもたらす。一部の実施形態では、方法は、対象において血漿中TG値の低下をもたらす。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または脂肪組織(例えば、分化白色脂肪細胞)においてインスリン抵抗性を低下させる方法を提供する。この方法は、脂肪細胞または脂肪組織を、インスリン抵抗性を低下させるために有効な量のアンタゴニストALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)と接触させることを含む。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書において提供する抗体を含む。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vitroで接触させる。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vivoで接触させる。一実施形態では、方法をin vivoで、例えば、哺乳類対象(例えば、動物モデル)で実施する。さらなる一実施形態では、対象はヒトである。
別の実施形態では、本開示は、脂肪細胞または組織の代謝率を増加させる方法を提供する。この方法は、脂肪細胞または脂肪組織を、脂肪細胞または組織の代謝を増加させるために有効な量のアンタゴニストALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)と接触させることを含む。一部の実施形態では、アンタゴニストALK7結合性タンパク質は抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、本明細書において提供する抗体を含む。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、アンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Aに開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体を交差遮断する、またはALK7への結合についてそれと競合する。一部の実施形態では、投与されるアンタゴニスト抗ALK7抗体は、表1Bまたは表3に開示されているVH及びVL対を有する抗体と同じALK7のエピトープに結合する。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vitroで接触させる。一部の実施形態では、分化白色脂肪細胞または脂肪組織をin vivoで接触させる。一実施形態では、方法をin vivoで、例えば、哺乳類対象(例えば、動物モデル)で実施する。さらなる一実施形態では、対象はヒトである。
本開示は、ALK7媒介性疾患及び/または状態、例えば、肥満(例えば、腹部または内臓肥満);過体重;インスリン抵抗性;代謝症候群及び他の代謝性疾患または状態;脂質障害、例えば、低HDL値、高LDL値、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症;リポタンパク質異常;トリグリセリドの減少;炎症(例えば、肝臓炎症及び/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患;非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能障害(IGT);インスリン過剰血症;高コレステロール(例えば、高LDL値及び/または高コレステロール血症);心臓血管疾患、例えば、冠動脈性心疾患を含む心疾患、鬱血性心不全、卒中、末梢血管疾患、アテローム硬化症;動脈硬化症、及び/または高血圧;X症候群;血管再狭窄;神経障害;網膜障害;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸機能障害、腎疾患(例えば、腎障害);膵臓炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚上の暗色斑);及び/またはがん(例えば、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、卵巣、乳房、結腸、子宮内膜、肝臓、腎臓、膵臓、胃、子宮または結腸の癌);及び/または上記疾患または状態のうちの1種もしくは複数と、及び/または過剰体重(例えば、≧25kg/m2のBMI)と、または多すぎる体脂肪と関連する他の障害/状態を有するか、またはそれらを発症するリスクを有する対象に、ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合するアンタゴニスト抗ALK7抗体またはアンタゴニストALK7結合性抗体断片)の治療有効量を単独で、または1種または複数の追加の治療(例えば、1種または複数の追加の治療薬)と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
治験手順の一部として、例えば、所与の処置レジメンの有効性を決定するために、血液または組織における、タンパク質レベル(例えば、ALK7レベル)を診断的にモニタリングするための、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質の使用も提供する。例えば、検出を、ALK7結合性タンパク質を検出可能な物質にカップリングさせることにより促進することができる。検出可能な物質の例には、様々な酵素、補欠分子族、蛍光物質、発光物質、生物発光物質、及び/または放射性物質が含まれる。適切な酵素の例には、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、またはアセチルコリンエステラーゼが含まれ;適切な補欠分子族複合体の例には、ストレプトアビジン/ビオチン及びアビジン/ビオチンが含まれ;適切な蛍光物質の例には、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアナート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、塩化ダンシルまたはフィコエリトリンが含まれ;発光物質の例には、ルミノールが含まれ;生物発光物質の例には、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、及びエクオリンが含まれ;適切な放射性物質の例には、125I、131I、35S、または3Hが含まれる。
医薬組成物及び投与方法
ALK7結合性タンパク質を調製し、それを必要とする対象に投与する方法は、当技術分野で通常の技能を有するものには公知であり、容易に決定される。ALK7結合性タンパク質の投与経路は、例えば、経口、非経口、吸入または局所によってよい。非経口という用語には、例えば、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、眼内、皮下、直腸、または膣投与が含まれる。投与のこれらの形態はすべて、本開示の範囲内であると明らかに企図されるが、投与形態の別の例は、注射用、殊に、静脈内もしくは動脈内注射または点滴用の液剤であろう。通常、適切な医薬組成物は、緩衝剤(例えば、酢酸、リン酸またはクエン酸緩衝剤)、界面活性剤(例えば、ポリソルベート)、任意選択で、安定剤(例えば、ヒトアルブミン)などを含んでよい。本明細書に記載の教示と適合する他の方法では、本明細書において提供するとおりのALK7結合性タンパク質は、線維症または腫瘍の臓器及び/または部位に直接的に送達し、それにより、治療薬への罹患組織の曝露を増加させることができる。一実施形態では、投与は、例えば、吸入または鼻腔内投与により、直接的に気道に対してである。
本明細書において論述したとおり、ALK7結合性タンパク質を、ALK7媒介性疾患及び状態、例えば、肥満、糖尿病、代謝性疾患、脂質異常症;心臓血管疾患、2型糖尿病、炎症、または心臓血管、肺、脂肪肝の疾患、神経、及び肝臓、または腎臓の疾患、ならびに/がんなどをin vivoで処置するために薬学的有効量で投与することができる。この点について、開示のALK7結合性タンパク質を、投与を容易にし、かつ活性薬剤の安定性を促進するように製剤化することができることは分かるであろう。本開示による医薬組成物は、薬学的に許容される非毒性無菌担体、例えば、生理食塩水、非毒性緩衝液、防腐剤などを含んでよい。本出願の目的のために、コンジュゲートまたは非コンジュゲートALK7結合性タンパク質の薬学的有効量は、ALK7への有効な結合を達成し、かつ利益を達成する、例えば、疾患または状態の症状を寛解させる、または物質もしくは細胞を検出するために十分な量を意味する。本明細書において開示する治療方法で使用するために適した製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.)16th ed.(1980)に記載されている。
本明細書において提供する特定の医薬組成物は、例えば、カプセル剤、錠剤、水性懸濁剤または液剤を含む許容される剤形で経口投与することができる。特定の医薬組成物は、経鼻エアロゾルまたは吸入により投与することもできる。そのような組成物は、ベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、生物学的利用能を増強するための吸収促進剤、及び/または他の従来の可溶化剤もしくは分散剤を使用して、生理食塩水中の溶液として調製することができる。
単一剤形を生成するために担体物質と組み合わせることができるALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する抗体)の量は、処置される対象及び特定の投与様式に応じて様々である。組成物を、単回投与、複数回投与として、または立証された期間にわたって注入で投与することができる。投与計画を、最適な所望の応答(例えば、治療または予防上の応答)が得られるように調節することもできる。
本明細書において提供するALK7結合性タンパク質を、治療効果が生じるために十分な量で、処置の上述の方法により、ヒトまたは他の対象に投与することができる。本明細書において提供するALK7結合性タンパク質を、公知の技術によりALK7結合性タンパク質を従来の薬学的に許容される担体または希釈剤と組み合わせることにより調製された従来の剤形で、そのようなヒトまたは他の動物に投与することができる。薬学的に許容される担体または希釈剤の形態及び特徴を、組み合わせることとなっている活性成分の量、投与経路及び他の周知の変項により指定することができる。1種または複数の異なるALK7結合性タンパク質を含むカクテルも使用することができる。
ALK7媒介性疾患または状態、例えば、肥満、糖尿病、代謝性疾患、脂質異常症;心臓血管疾患、2型糖尿病、炎症、または心臓血管、肺、脂肪肝の疾患、神経、及び肝臓、もしくは腎臓の疾患及び/またはがんを処置するためのALK7結合性組成物の治療上有効な用量は、投与手段、標的部位、対象の生理学的状態、対象がヒトであるかまたは動物であるか、投与される他の薬物、及び処置が予防的であるかまたは治療的であるかを含む、多くの異なる因子に応じて変動する。通常、対象はヒトであるが、トランスジェニック哺乳類を含む非ヒト哺乳類を処置することもできる。処置投薬量を、安全性及び有効性を最適化するために、当技術分野で通常の技能を有するものが公知のルーチン的な方法を使用して用量設定することができる。
ALK7結合性タンパク質の投与により特定の疾患または状態の症状を寛解させることは、永続的または一時的、持続的または一過性であるかに関わらず、ALK7結合性の投与に帰せられ得る、またはそれに関連し得る何らかの軽減を指す。
本開示は、例えば、肥満、糖尿病、代謝性疾患、脂質異常症;心臓血管疾患、2型糖尿病、炎症、または心臓血管、肺、脂肪肝の疾患、神経、及び肝臓、もしくは腎臓の疾患及び/またはがんを処置する、予防する、または寛解させるための医薬品の製造における、ALK7結合性タンパク質、例えば、抗ALK7抗体の使用も提供する。
併用治療
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、またはそれらのバリアントもしくは誘導体)を、1種または複数の他の治療と組み合わせて投与する。そのような治療には、追加の治療薬、さらには、他の医学的介入が含まれる。本明細書において提供するALK7結合性タンパク質と組み合わせて投与することができる例示的な治療薬には、これらだけに限定されないが、抗SDI−線維化薬(fibrotics)、コルチコステロイド、抗炎症薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体遮断薬、利尿薬、抗糖尿病薬(antidiabetics)、免疫抑制薬、化学療法薬、代謝拮抗薬、及び/または免疫調節薬が含まれる。様々な実施形態で、ALK7結合性タンパク質を、外科的切除/除去手順の前、その間、及び/またはその後に対象に投与する。
一部の実施形態では、ALK7結合性タンパク質(例えば、抗ALK7抗体、例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、またはそのバリアントもしくは誘導体)を、1種または複数の(a)ビグアニド(例えば、ブホルミン、メトホルミン、フェンホルミン)、(b)インスリン、(c)ソマトスタチン、(d)アルファ−グルコシダーゼ阻害薬(例えば、ボグリボース、ミグリトール、アカルボース)、(e)DPP−IV阻害薬、例えば、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン、サクサグリプチン(例えば、米国特許第6,699,871B1号に開示のとおり)(f)LXR調節薬、(g)インスリン分泌促進物質(例えば、アセトヘキサミド、カルブタミド、クロルプロパミド、グリボルヌリド、グリクラジド、グリメルピリド、グリピジド、グリキジン、グリソキセピド、グリブリド、グリヘキサミド、グリピナミド、フェンブタミド、トラザミド、トルブタミド、トルシクラミド、ナテグリニド及び/またはレパグリニド)、(k)CB1阻害薬、例えば、リモナバン、タラナバント、及び国際出願公開WO03/077847A2及びWO05/000809A1に開示されている化合物、または(i)シブトラミン、トピラマート、オルリスタット、クネクサ、メバスタチン、シンバスタチン、エゼチミベ、アトルバスタチン、ナルトレキソン、ブプリオピオン、フェンテルミン、ヒドロクロロチアジド、またはロサルタンと組み合わせて投与する。
診断法
本開示は、ALK7媒介性疾患及び状態(例えば、肥満(例えば、腹部または内臓肥満);過体重;インスリン抵抗性;代謝症候群及び/または他の代謝性疾患または状態;脂質障害、例えば、低HDL値、高LDL値、高脂血症、高トリグリセリド血症または脂質異常症;リポタンパク質異常;トリグリセリドの減少;炎症(例えば、肝臓炎症及び/または脂肪組織の炎症)、脂肪肝疾患;非アルコール性脂肪肝疾患;高血糖症;耐糖能障害(IGT);インスリン過剰血症;高コレステロール(例えば、高LDL値及び/または高コレステロール血症);心臓血管疾患、例えば、冠動脈性心疾患を含む心疾患、鬱血性心不全、卒中、末梢血管疾患、アテローム硬化症;動脈硬化症、及び/または高血圧;X症候群;血管再狭窄;神経障害;網膜障害;神経変性疾患;内皮機能障害、呼吸機能障害、腎疾患(例えば、腎障害);膵臓炎;多嚢胞性卵巣症候群;尿酸値の上昇;ヘモクロマトーシス(鉄過剰);黒色表皮腫(皮膚上の暗色斑);及び/またはがん(例えば、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫、プラスマ細胞腫、限局性骨髄腫、または髄外骨髄腫)、または卵巣、乳房、結腸、子宮内膜、肝臓、腎臓、膵臓、胃、子宮もしくは結腸の癌);及び/または上記疾患もしくは状態の1種もしくは複数と、または多すぎる体脂肪と関連する他の障害/状態)の診断中に有用な診断法であって、個体からのALK7タンパク質組織または体液の発現レベルを測定すること、及びその測定された発現レベルを正常な組織または体液における標準的なALK7発現レベルと比較することを含み、それにより、標準と比較してのALK7発現レベルの上昇が、本明細書において提供するALK7結合性タンパク質、例えば、本明細書において提供するとおりの全長抗ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片により処置可能な障害を示す診断法も提供する。
本明細書において提供するALK7結合性タンパク質、例えば、抗ALK7抗体(例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそのバリアント及び誘導体)を、当業者に知られている従来の免疫組織学的方法を使用して、生体試料におけるALK7レベルをアッセイするために使用することができる(例えば、Jalkanen,et al.,J.Cell.Biol.101:976−985(1985);Jalkanen et al.,J.Cell Biol.105:3087−3096(1987)を参照されたい)。ALK7タンパク質発現を検出するために有用な他の抗体ベースの方法には、イムノアッセイ、例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫沈降、またはウエスタンブロット法が含まれる。
「ALK7タンパク質の発現レベルをアッセイする」とは、第1の生体試料におけるALK7タンパク質のレベルを直接的に(例えば、絶対タンパク質レベルを決定または推定することにより)、または相対的に(例えば、第2の生体試料における疾患関連ポリペプチドレベルと比較することにより)定性的または定量的に測定または推定することを意図している。第1の生体試料におけるALK7タンパク質発現レベルを測定または推定し、標準ALK7タンパク質レベルと比較することができ、その際、標準は、障害を有さない個体から得られた第2の生体試料から採取されるか、または障害を有さない個体集団からのレベルを平均することにより決定される。当技術分野で認められるであろうとおり、「標準」ALK7タンパク質レベルが分かったら、これを、比較のための標準として繰り返し使用することができる。
「生体試料」では、ALK7を発現する可能性がある個体、細胞系、組織培養物、または細胞の他の源から得られる任意の生体試料が意図されている。哺乳類から組織生検材料及び体液を得る方法は、当技術分野で公知である。
ALK7結合性タンパク質を含むキット
本開示はさらに、適切なパッケージング内のALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する抗体、例えば、全長ALK7抗体及びALK7結合性抗体断片、ならびにそのバリアント及び誘導体)、及び資料を含み、本明細書に記載の方法を行うために使用することができるキットを提供する。資料は、次の情報のうちのいずれかを含んでよい:取扱説明書、臨床研究の論述、副作用の列挙、科学的文献参照、添付文書、治験結果、及び/またはこれらの要約など。資料は、組成物の活性及び/または利点を示す、または立証してよく、及び/または投与量、投与、副作用、薬物相互作用、または医療供給者に有用な他の情報を説明してよい。そのような情報は、様々な試験、例えば、in vivoモデルを伴う実験動物を使用する試験及び/またはヒト治験に基づく試験の結果に基づき得る。キットはさらに、別の治療(例えば、別の薬剤)及び/または他の治療(例えば、他の薬剤)に関する情報を提供するために役立つ、上記のものなどの資料を含んでもよい。
特定の実施形態では、キットは、少なくとも1種の精製ALK7結合性タンパク質を1個または複数の容器内に含む。一部の実施形態では、キットは、すべての対照、アッセイを行うための指示書、及び/または結果を分析及び提示するための任意の必要なソフトウェアを含めて、検出アッセイを行うために必要で、及び/または十分な構成成分のすべてを含む。
イムノアッセイ
ALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する抗体及びALK7に特異的に結合する抗体のACTRIIA/B結合性断片、及びそのバリアント、または誘導体)を、当技術分野で公知の任意の方法により、免疫特異的結合についてアッセイすることができる。使用することができるイムノアッセイには、これらだけに限定されないが、ウェスタンブロットなどの技術を使用する競合的及び非競合的アッセイシステム、ラジオイムノアッセイ(REA)、ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)、「サンドイッチ」イムノアッセイ、免疫沈降アッセイ、沈降反応、ゲル拡散沈降反応、免疫拡散アッセイ、凝集アッセイ、補体結合アッセイ、免疫放射定量測定アッセイ、蛍光イムノアッセイ、またはプロテインAイムノアッセイが含まれる。そのようなアッセイは、ルーチン的であり、当技術分野で公知である(例えば、その全体で参照により本明細書に組み込まれるAusubel et al.,eds,(1994)Current Protocols in Molecular Biology(John Wiley & Sons,Inc.,NY)Vol.1を参照されたい).
本明細書において提供するALK7結合性タンパク質(例えば、ALK7に特異的に結合する抗体及びALK7に特異的に結合する抗体のActRII受容体(例えば、ActRIIAまたはActRIIB)結合性断片、及びそのバリアント、または誘導体)を、免疫蛍光、免疫電子顕微鏡法または非免疫アッセイにおいてのように、ALK7またはその保存バリアントもしくはペプチド断片のin situ検出のために組織学的に使用することができる。in situ検出は、当技術分野で公知の方法により達成することができる。当技術分野で通常の技能を有するものは、ルーチン的な実験を使用することにより、各決定のために最も重要で最適なアッセイ条件を決定することができるであろう。ALK7結合性タンパク質の結合特徴を決定するために適した方法は、本明細書に記載されているか、または別段に当技術分野で公知である。そのような反応速度分析のために設計された機器及びソフトウェアは、市販されている(例えば、BIACORE(登録商標)、BIAevaluation(登録商標)ソフトウェア、GE Healthcare;KINEXA(登録商標)Software、Sapidyne Instruments)。
別段に示さない限り、本開示の実行では、当技術分野の技能の範囲内である細胞生物学、細胞培養、分子生物学、トランスジェニック生物学、微生物学、組換えDNA、及び免疫学の従来の技術を使用する。
次の実施例は、実例として提示されており、限定するものではない。
具体的な実施形態の上述の記載は、本開示の全般的な性質を十分に明らかにするものであるので、他者は、本開示の全般的な概念から逸脱することなく、過度の実験なしに、当技術分野の技能の範囲内の知識を適用することにより、そのような具体的な実施形態を容易に変更する、及び/または様々な用途に適合させることができる。したがって、そのような適合及び変更は、本明細書に示されている教示及び指針に基づき、開示の実施形態の同等物の意味及び範囲内であることが意図されている。本明細書に記載の表現または専門用語は、限定ではなく説明を目的としたものであり、本明細書の専門用語または表現は、教示及び指針に照らして、当業者により解釈されるはずであることは理解されるべきである。
本開示の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではないが、下記の特許請求の範囲及びそれらの同等物にのみ従って定義されるべきである。
本出願において引用した刊行物、特許、特許出願、及び/または他の文献はすべて、それぞれ個々の刊行物、特許、特許出願、及び/または他の文献が個別に、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれると示されている場合と同程度に、あらゆる目的のためにそれらの全体で参照により本明細書に組み込まれる。
実施例1。ALK7結合性抗体の選択、特徴づけ及び生成
マルチラウンド(multi−round)の選択手順を使用して、下記に詳述する高い親和性でALK7に結合するヒトIgG抗体を選択した。
物質及び方法
Pierce製のEZ−Link Sulfo−NHS−Biotinylation Kitを使用して、ヒトALK7−Fcを含むタンパク質をビオチン化した。ヤギ抗ヒトF(ab’)2カッパ−FITC(LC−FITC)、Extravidin−PE(EA−PE)及びストレプトアビジン−633(SA−633)をSouthern Biotech、Sigma及びMolecular Probesからそれぞれ得た。Streptavidin MicroBeads及びMACS LC分離カラムはMiltenyi Biotecから購入した。
T100/T200バイオセンサー(Biacore/GE Healthcare)を25℃及び37℃で使用して、実験を行った。ALK7抗体を特注のFABチップ上に捕捉した。一連の濃度のALK7−Fc含有タンパク質を、50μl/mlの流速でフローセル上に注入した。反応速度定数を得るために、BiaEvaluationソフトウェア(GE Healthcare)を使用して、修正されたデータを1:1相互作用モデルにフィットさせた。平衡結合定数KDを結合速度定数kd/kaの比により決定した。
それぞれ約109の多様性の8つのナイーブなヒト合成酵母ライブラリを、以前に記載されたとおりに増殖させた(例えば、WO09/036379;WO10/105256;WO12/009568を参照されたい)。記載されているとおりに、選択の最初の2ラウンドでは、Miltenyi MACシステムを利用する磁気ビーズ選別技術を行った(例えば、Siegel et al.,J.Immunol.Meth.286(1−2):141−153(2004)を参照されたい)。簡単に述べると、酵母細胞(約1010細胞/ライブラリ)を10nMビオチン化ALK7−Fc含有タンパク質3mlと共に15分間にわたって室温で、FACS洗浄緩衝液(リン酸緩衝生理食塩水(PBS)/0.1%ウシ血清アルブミン(BSA))中でインキュベートした。氷冷洗浄緩衝液50mlで1回洗浄した後に、細胞ペレットを洗浄緩衝液40mLに再懸濁し、Streptavidin MicroBeads(500μl)を酵母に添加し、15分間にわたって4℃でインキュベートした。次に、酵母をペレット化し、洗浄緩衝液5mLに再懸濁し、Miltenyi LSカラム上に装填した。5mLを装填した後に、カラムをFACS洗浄緩衝液3mlで3回洗浄した。次いで、カラムを磁場から取り外し、酵母を増殖培地5mLで溶離し、次いで、終夜増殖させた。フローサイトメトリーを使用して、次のラウンドの選別を行った。約1×108の酵母をペレット化し、洗浄緩衝液で3回洗浄し、漸減濃度のビオチン化ALK7−Fc含有タンパク質(100〜1nM)と共に平衡条件下で室温でインキュベートした。次いで、酵母を2回洗浄し、LC−FITC(1:100希釈)及びSA−633(1:500希釈)またはEA−PE(1:50希釈)二次試薬のいずれかで15分間にわたって4℃で染色した。氷冷洗浄緩衝液で2回洗浄した後に、細胞ペレットを洗浄緩衝液0.4mLに再懸濁させ、ストレーナーキャップ付きの(strainer−capped)選別管に移した。FACS ARIAソーター(BD Biosciences)を使用して選別を行い、バックグラウンド対照に対して特異的な結合物を選択するために、ソーティングゲートを指定した。CHO細胞からの可溶性膜タンパク質を利用して非特異的試薬結合物の数を減少させ(例えば、WO14/179363及びXu et al.,Protein Eng.Des.Sel.26(10):663−670(2013)を参照されたい)、かつALK7−Fc含有タンパク質を使用して、ALK7への親和性が改善された結合物を同定するために、その後の選択ラウンドを使用した。選別の最終ラウンドの後に、酵母をプレーティングし、特徴づけのために、及び親和性成熟についてクローンを指定するために、個々のコロニーを採集した。
抗体生成及び精製
さらなる特徴づけのために選択された抗体を十分な量で生成するために、酵母クローンを飽和まで増殖させ、次いで、振盪させながら30℃で48時間にわたって誘導した。誘導の後に、酵母細胞をペレット化し、上清を精製のために採取した。IgGを、プロテインAカラムを使用して精製し、酢酸、pH2.0で溶離した。Fab断片をパパイン消化により生成し、KappaSelect(GE Healthcare LifeSciences)上で精製した。
ForteBio KDの測定
概して以前に記載されたとおりに(例えば、Estep et al.,Mabs,5(2):270−278(2013)を参照されたい)、選択された抗体のForteBio親和性の測定を行った。簡単に述べると、ForteBio親和性の測定を、AHQセンサー上にオンラインでIgGを負荷することにより行った。センサーを30分間にわたってアッセイ緩衝液中でオフラインで平衡化させ、次いで、基線の確立のために60秒間にわたってオンラインでモニターした。IgGを負荷されたセンサーを、100nM抗原に5分間にわたって曝露し、その後、それらを、オフレート測定のために5分間にわたってアッセイ緩衝液に移した。1:1結合モデルを使用して、反応速度を分析した。
Octet Red384エピトープビニング/リガンド遮断
標準的なサンドイッチ形式の交差遮断アッセイを使用して、選択された抗体のエピトープビニング/リガンド遮断を行った。対照の抗標的IgGをAHQセンサー上に負荷し、センサー上の非占有Fc結合性部位を無関係ヒトIgG1抗体で遮断した。次いで、センサーを100nM標的抗原に、続いて、第2の抗標的抗体またはリガンドに曝露した。データを、ForteBioのデータ分析ソフトウェア7.0を使用して処理した。抗原会合後の第2の抗体またはリガンドによる追加の結合は、非占有エピトープ(非競合物質)を示す一方で、無結合は、エピトープ遮断を示している(競合物質またはリガンド遮断)。
サイズ排除クロマトグラフィー
TSKgel SuperSW mAb HTPカラム(22855)を、酵母産生mAbの高速SEC分析のために、0.4mL/分で、6分/ランのサイクル時間で使用した。200mMリン酸ナトリウム及び250mM塩化ナトリウムを移動相として使用した。
動的走査蛍光定量
20x Sypro Orange10uLを0.2〜1mg/mLのmAbまたはFab溶液20uLに添加した。RT−PCR機器(BioRad CFX96 RT PCR)を使用して、サンプルプレート温度を40℃〜95℃へと0.5℃刻みで傾斜させ、各温度で2分平衡化させた。生データでの一次導関数のマイナスを使用して、Tmを抽出した。
実施例2。ALK7結合性抗体の特徴づけ
前の実施例により生成した例示的なALK7結合性タンパク質を、配列、SPR、及び細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイ分析によりさらに特徴づけた。
実施例1に記載した方法により生成した例示的なALK7結合性抗体の配列を表1Aに示す(例示的なCDR配列に下線が引かれている)。
SPR(BIACORE(商標)ベースの分析)及び細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイを使用して、表1A、表1B、または表3に記載のALK7結合性タンパク質の例示的セットをさらに十分に特徴づけた。
表面プラスモン共鳴分析
T100/T200バイオセンサー(Biacore/GE Healthcare)を25及び37℃で使用して、実験を行った。ALK7抗体を特注のFABチップ上で捕捉した。一連の濃度のALK7−Fc含有タンパク質をフローセル上に50μl/mlの流速で注入した。反応速度定数を得るために、BiaEvaluationソフトウェア(GE Healthcare)を使用して、修正されたデータを1:1相互作用モデルにフィットさせた。平衡結合定数KDを結合速度定数kd/kaの比により決定した。
脂肪分解阻害アッセイ
脂肪分解は、グリセロール及び遊離脂肪酸への、細胞内のトリグリセリドの加水分解である。次いで、グリセロール及び遊離脂肪酸は血流または培養培地に放出される。脂肪分解は本質的にすべての細胞で起こるが、これは、白色及び褐色脂肪細胞において最も多量である。集密を達成するまで、3T3−L1細胞(ATCCが供給;ATCC(登録商標)CL−173(商標))を10%ウシ血清(Life Technologies;16170−060)を含有するダルベッコ変法イーグル培地(ATCC;ATCC(登録商標)30−2002(商標))中で増殖させた。分化を誘導するために、集密後2日目に、培地を、10%ウシ胎児血清(Life Technologies;10082147)、デキサメタゾン(Sigma、D8893)、IBMX(Sigma、I7018)及びインスリン(Sigma、I0516)を含有する新鮮なダルベッコ変法イーグル培地(ATCC;ATCC(登録商標)30−2002(登録商標))に2週間にわたって置き換えた。顕微鏡により決定されるとおり、細胞上の脂肪滴の蓄積を使用して、成熟脂肪細胞への完全な分化を確認した。脂肪細胞を終夜、ビヒクル(PBS)、アクチビンB(50ng/ml)で処置するか、またはアクチビンB(50ng/ml)及びALK7抗体(5μg/ml)で同時処置した。細胞をPBSで2回洗浄し、脂肪分解アッセイ緩衝液(Abcamが供給;ab185433)と共にインキュベートした。脂肪分解アッセイ緩衝液を3時間後に収集し、グリセロールレベルを、製造者指示(Abcam;ab185433)により測定した。
SPRの結果を表2A及び2Bに示し、例示的なALK−7結合性タンパク質での細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイを表2Aに示す。
例示的なALK−7結合性タンパク質でのSPR及び細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイの結果を表3に示す。
ALK7シグナル伝達は、脂肪分解を抑制し、その結果、脂肪細胞及び脂肪組織において脂肪蓄積をもたらすと考えられる。脂肪分解のALK7媒介性阻害に干渉する抗体H03、D04、C02、及びG04の能力を細胞ベースの脂肪分解阻害アッセイで評価した。抗体H03、D04、C02、及びG04はそれぞれ、脂肪分解活性を91.8%、109.2%、55.8%、及び45.8%増加させた。したがって、これらのデータは、ALK7抗体を使用すると、脂肪分解のALK7媒介性抑制を減弱させ、それにより、脂肪細胞における脂肪酸分解を増加させることができることを示している。総合すると、これらのデータは、ALK7抗体を使用すると、例えば、肥満、糖尿病、インスリン抵抗性;代謝症候群脂肪肝疾患及び他の代謝性疾患または状態を含む、細胞、詳細には脂肪細胞(adipocyte)(脂肪細胞(adipose cell))における低い脂肪分解活性及び/または過剰な脂肪酸蓄積と関連する様々な障害または状態を処置することができることを示している。
ヒトALK7(配列番号85)及びラットALK7(配列番号86)の細胞外ドメインは、97%配列同一性を共有する。ヒトALK7及びラットALK7への抗体H03、G04.C02及びD04の結合を、SPRを使用して決定した。抗体H03、D04、K01、及びL01は、ヒトALK7及びラットALK7の両方に結合する。F03及びC02は、ヒトALK7にのみ結合した。J01はラットALK7にのみ結合した。
実施例3。ALK7抗体の結合最適化
ナイーブなクローンの結合最適化を、3つの成熟ストラテジ:軽鎖多様化;CDRH及び/CDRH2の多様化;ならびに連続VH及びVL変異誘発の実行を利用して実施した。
軽鎖多様化:重鎖プラスミドは、抽出されたナイーブなアウトプット(上記)であり、1×106の多様性を有する軽鎖ライブラリに変換した。選択を上記のとおり、10nMまたは1nMビオチン化ALK7−Fc抗原(個々のラウンドで)を使用して、1ラウンドのMACS選別及び2ラウンドのFACS選別で行った。
CDRH1及びCDRH2の選択:軽鎖多様化手順から選択されたクローンからのCDRH3を、1×108の多様性のCDRH1及びCDRH2バリアントを有する予め作製したライブラリに再び組み合わせ、選択を、ALK7を使用して上記のとおり行った。最適な親和性抗体を選び出すために種々の時間量にわたって、ビオチン化抗原−抗体酵母複合体を非ビオチン化抗原と共にインキュベートすることにより、親和性圧力(affinity pressure)を適用した。
VHmut/VKmutの選択:CDRH1及びCDRH2選択手順から得られたクローンが、重鎖及び/または軽鎖の、誤りがちなPCRベースの変異誘発による親和性成熟の追加のラウンドの対象であった。上記実施例2に全般的に記載したとおりに、しかし、すべての選択ラウンドについてFACS選別を追加的に使用して、選択を、ALK7を抗原として使用して行った。抗原濃度を低下させ、冷間抗原競合時間(cold antigen competition times)を、最適な親和性のためにさらに圧力を掛けるように増加させた。
SPR(BIACORE(商標)ベースの分析)を使用して、表3に記載の親和性成熟ALK7抗体をより十分に特徴づけた。
表面プラスモン共鳴分析
T100/T200バイオセンサー(Biacore/GE Healthcare)を25及び37℃で使用して、実験を行った。ALK7抗体を特注のFABチップ上に捕捉した。一連の濃度のALK7−Fc含有タンパク質を、50μl/mlの流速でフローセル上に注入した。反応速度定数を得るために、BiaEvaluationソフトウェア(GE Healthcare)を使用して、修正されたデータを1:1相互作用モデルにフィットさせた。平衡結合定数KDを結合速度定数kd/kaの比により決定した。
実施例4。肥満マウスにおける脂肪蓄積及び除脂肪体重に対するALK7 Abの効果
本出願人は、食事性肥満のマウスモデルにおける脂肪及び徐脂肪組織量に対する、いくつかのヒトモノクローナルALK7抗体(ALK7mAb)の効果を調査した。
雄のマウス(1群当たりn=8)を基線で、NMRを使用して脂肪及び徐脂肪筋肉量について評価した。次いで、マウスを種々の処置群に分類した:1)標準固形飼料(SD)を供給され、週2回、TBSビヒクルで皮下処置されるマウス;2)高脂肪食(HFD)を供給され、週2回、TBSビヒクルで皮下処置されるマウス;3)週2回、10mg/kgのALK7mAb J02で皮下処置されるHDFマウス;4)週2回、10mg/kgのALK7mAb K02で皮下処置されるHDFマウス;5)週2回、10mg/kgのALK7mAb G05で皮下処置されるHDFマウス;6)週2回、10mg/kgのALK7mAb C03で皮下処置されるHDFマウス;及び7)週2回、10mg/kgのALK7mAb L02で皮下処置されるHDFマウス。3週後に、マウスを再び、全身NMR走査に掛けて、脂肪及び徐脂肪筋肉量について評価し、これらの測定値を脂肪及び徐脂肪筋肉の基線量と比較した。
TBS処置されたHFDマウスは、TBS処置されたSDマウスと比較して、有意に多い量の脂肪組織を示した(図1)。平均して、各ALK7mAbでの処置は、TBS処置されたHFDマウスと比較して、HFDマウス(約−30%少ない)において、有意に少ない脂肪組織蓄積をもたらした(図1)。対照的に、すべてのマウスが、基線から筋肉量の増加を示したが、処置群のなかでは、有意な差はなかった(図2)。
総合すると、これらのデータは、ALK7mAbを使用すると、in vivoで脂肪レベルを低下させることができることを実証している。したがって、データは、ALK7抗体が望ましくない高脂肪レベルと関連する様々な障害及び合併症の処置において、特に、肥満患者において有用であり得ることを示している。さらに、これは、脂肪減少が除脂肪体重が同時に増加することなく達成され得ることを示しており、これは、ALK7 Abが同じく筋肉量を増加させることなく体脂肪含分を減少させることが望ましい患者の処置において特に有用であり得ることを示している。