本発明は、異なる場面への適用ニーズを満たすことのできるフレキシブルデバイスを提供する。
フレキシブルデバイスであって、ケーシングと、ケーシングに取り付けられる機能素子と、を含み、ケーシングに取り付けられる変形可能なフレキシブルアセンブリをさらに含み、フレキシブルアセンブリが、変形している場合、フレキシブルデバイスを動かして変形させる。
フレキシブルアセンブリは、可動部材と、可動部材を接続する位置決め部材と、を含む。
フレキシブルアセンブリは、それぞれケーシングの対向する両側に設けられる二つの可動部材を含み、位置決め部材は、ケーシングの対向する両側に位置する二つの可動部材を接続する。
位置決め部材は、連続的な連結ロッドを含み、連結ロッドの対向する両端は、それぞれケーシングの対向する両側の二つの可動部材内に挿設される。
フレキシブルアセンブリは、可動部材に当接する位置限定部材をさらに含み、位置限定部材は、位置決め部材に可動的に嵌めて設けられ、フレキシブルアセンブリが変形している場合の減衰を制御する。
可動部材は、第1の可動部材と、第1の可動部材に対して移動可能な第2の可動部材と、を含み、第1の可動部材と第2の可動部材とは、位置決め部材を介して可動的に接続される。
第1の可動部材と第2の可動部材とは、並列してずれて接続される。
第2の可動部材は、位置決め溝を含み、位置決め部材は、位置決め溝内に摺動可能に挿設される第1の位置決め部材を含む。
第1の位置決め部材は、第1の位置決め軸と、第1の位置決め軸から離隔される第2の位置決め軸と、を含み、第1の位置決め軸と、第2の位置決め軸とは、いずれも位置決め溝に挿通される。
第1の位置決め部材の第1の位置決め軸と第2の位置決め軸との間隔は、フレキシブルアセンブリが変形している場合に、一定に維持される。
第1の位置決め部材の第1の位置決め軸の末端は、位置決め溝を貫通し、弾性シートを有するナットは、位置決め溝を貫通する第1の位置決め軸の末端に嵌めて設けられ、弾性シートは、ナットと第2の可動部材との間に弾力的に圧接する。
第2の可動部材は、位置決め溝から離隔される貫通孔をさらに含み、位置決め部材は、貫通孔内に挿設される第2の位置決め部材をさらに含む。
第2の位置決め部材の長さは、第1の位置決め部材の長さより大きい。
第2の位置決め部材は、第1の位置決め軸と、第2の位置決め軸と、を含み、第2の位置決め部材の第2の位置決め軸は、ケーシングの対向する両側に位置する二つの第2の可動部材を接続する。
ケーシングは、間隔を置いて設けられる第1の接続部材と第2の接続部材とを含み、第1の接続部材と第2の接続部材とは、いずれもフレキシブルアセンブリに接続される。
第1の接続部材と第2の接続部材とは、フレキシブルアセンブリが変形している場合に、常に離隔を維持する。
第1の接続部材と第2の接続部材の構造が異なり、多くの第1の接続部材と多くの第2の接続部材とは、交互に配列されてケーシングを構成する。
第1の接続部材と第2の接続部材とは、いずれも基板を含み、フレキシブルアセンブリの下端は、第1の接続部材及び第2の接続部材の基板に当接し、固定される。
第1の可動部材と第2の可動部材とは、いずれも第1の接続部材及び第2の接続部材の基板に同時に当接する。
第1の接続部材と第2の接続部材とは、いずれも基板の表面から突出するバッフル板を含み、第1の可動部材と第2の可動部材とは、共に第1の接続部材及び第2の接続部材のバッフル板の間に挟んで設けられる。
第1の接続部材のバッフル板は、第1の可動部材の外面に当接し、第2の接続部材のバッフル板は、第2の可動部材の内面に当接する。
変形可能なフレキシブルアセンブリを用いることにより、フレキシブルデバイスは、フレキシブルアセンブリによって動かされ変形し、これにより、フレキシブルフレキシブルデバイスは、異なる形状を備えて、異なる場面への適用ニーズに適応する。
以下、本発明の実施形態における図面と組み合わせて、本発明の実施形態における技術案について明確かつ完全な説明を行う。
図1〜3を参照すると、本発明の一実施例のフレキシブルデバイスが示される。フレキシブルデバイスは、ケーシング10と、ケーシング10内に取り付けられるフレキシブルアセンブリ20と、ケーシング10に設けられる機能素子30と、を含む。フレキシブルアセンブリ20は、変形可能であり、さらに、フレキシブルデバイスを動かして変形させ、これにより、フレキシブルデバイスが異なる場面への適用ニーズに適応させる。
図4を共に参照すると、フレキシブルデバイスに生じる変形は、平板の形態から円環の形態に変わることが好ましい。平板の形態である場合、フレキシブルデバイス全体が展開され、これにより、ユーザの操作を便利にする。円環の形態である場合、フレキシブルデバイス全体が巻回されてウェアラブルデバイスを形成し、これにより、ユーザが身に装着することを便利にする。当然のことながら、フレキシブルデバイスの変形で切り替えられた形態は、ニーズに応じて変化し、より多くの適用場面のニーズに適応することができる。例えば、アーチ形から円環形への切り替え、平板形から波浪形への切り替え、U形からS形への切り替えなどが挙げられる。
図5〜7を共に参照すると、フレキシブルアセンブリ20は、それぞれケーシング10の対向する両側に位置する可動部材200を含む。それぞれの側の可動部材200は、いずれも第1の可動部材22と、第1の可動部材22に可動的に接続される第2の可動部材24と、を含む。第1の可動部材22及び第2の可動部材24の数は、いずれも複数であり、いずれもケーシング10の対向する両側に分布する。換言すれば、ケーシング10のそれぞれの側は、いずれも複数の第1の可動部材22及び第2の可動部材24を有し、ここで、第1の可動部材22は、第2の可動部材24と比較して、さらにケーシング10の外側に接近する。ケーシング10のそれぞれの側の第1の可動部材22は、全部位置合わせされて線形配列を呈し、ケーシング10のそれぞれの側の第2の可動部材24は、全部位置合わせされて線形配列を呈する。ケーシング10のそれぞれの側の第1の可動部材22は、いずれも隣接する第1の可動部材22に直接に接続せず、ケーシング10のそれぞれの側の第2の可動部材24も、いずれも隣接する第2の可動部材24に直接に接続しない。ケーシング10の同一側に位置する第1の可動部材22は、隣接する第2の可動部材24にずれて接続される。特に、各第1の可動部材22は、二つの隣接する第2の可動部材24のいずれにも並列してずれて接続される。
第1の可動部材22と第2の可動部材24の形状及び構造は同じである。本実施例において、第1の可動部材22と第2の可動部材24とは、いずれもヒンジである。第1の可動部材22は、ほぼ台形を呈し、平坦な底面220と、傾斜した側面222と、湾曲した頂面224と、を含む。第1の可動部材22の底面220は平面であり、変形していない機能素子30に平行する。第1の可動部材22は、二つの側面222を有し、各側面222は、いずれも平面であり、底面220に対して傾斜する。各側面222と底面220とに挟まれた内角は鈍角である。鈍角は、90度より大きく、180度より小さい。好ましくは、鈍角は、100度より大きく、110度より小さい。二つの側面222は、上向きに、反対方向に伸びて、底面220と頂面224とに接続される。第1の可動部材22の頂面224は、円弧状のアーチ面であり、第1の可動部材22の支持面を形成する。頂面224の高さは、対向する両端から中央部に向かって漸次大きくなり、これにより、凸面を形成する。なお、頂面224は、他のタイプの凸面であってもよく、例えば、六面体の半分の形状を有する凸面(凸面は台形に類似する)、八面体の半分の形状を有する凸面(凸面は台形の下に矩形を加えるものに類似する)、十面体の半分の形状を有する凸面などが挙げられる。曲面の対向する両端点と、曲面の位置する円の円心と、を連結し、両端点と円心との連結線の夾角が曲面の跨設角度と定義される。頂面224の跨設角度は、10度より大きく、30度より小さい。
第1の可動部材22には、位置決め溝226が開けられる。位置決め溝226は、第1の可動部材22の前部表面(即ち第1の可動部材22の内面)及び後部表面(即ち第1の可動部材22の外面)を貫通し、第1の可動部材22側の側面222に接近する。位置決め溝226は、円弧状であり、その曲げ方向は、頂面224の曲げ方向と反対である。位置決め溝226の高さは、反対の両端から中央部に向かって漸次小さくなる。位置決め溝226は、第1の曲面と、第2の曲面と、第1の曲面と第2の曲面とを接続する二つの接続曲面と、を含む。第1の曲面と第2の曲面とは、平行であり、円心を共用する。第1の曲面の長さは、第2の曲面の長さより小さい。接続曲面は、ほぼ半円形を呈し、これにより、位置決め溝226の対向する両端にフィレットを形成する。位置決め溝226の跨設角度は、頂面224の跨設角度より大きく、好ましくは、位置決め溝226の跨設角度は、70度より大きく90度より小さい。
第1の可動部材22には、位置決め穴228がさらに開けられる。位置決め穴228も第1の可動部材22の前部表面及び後部表面を貫通する。本実施例において、位置決め穴228は、第1の位置決め穴と、第2の位置決め穴と、を含む。第1の位置決め穴は、第1の可動部材22の中央部に接近し、第2の位置決め穴は、第1の可動部材22の他方側の側面222に接近する。位置決め穴228の高さは、位置決め溝226の最下点の高さより大きく、位置決め溝226の最上点の高さより小さい。
第2の可動部材24の構造及び形状は、いずれも第1の可動部材22と同じであるため、第2の可動部材24に含まれる各素子の名称、各素子の寸法、各素子の位置関係などは、いずれも第1の可動部材22を参考してもよい。第2の可動部材24は、ほぼ台形を呈し、平坦な底面240と、傾斜した側面242と、湾曲した頂面244と、を含む。第2の可動部材24の底面240は、平面であり、変形していない機能素子30に平行する。第2の可動部材24は、二つの側面242を有し、各側面242は、いずれも平面であり、底面240に対して傾斜する。各側面242と底面240とに挟まれた内角は鈍角である。鈍角は、90度より大きく、180度より小さい。好ましくは、鈍角は、100度より大きく、110度より小さい。二つの側面242は、上向きに、反対方向に伸びて、底面240と頂面244とに接続される。第2の可動部材24の頂面244は、円弧状のアーチ面であり、第2の可動部材24の支持面を形成する。頂面244の高さは、対向する両端から中央部に向かって漸次大きくなり、これにより、凸面を形成する。頂面244の跨設角度は、10度より大きく、30度より小さい。なお、頂面244は、他のタイプの凸面であってもよく、例えば、六面体の半分の形状を有する凸面、八面体の半分の形状を有する凸面、十面体の半分の形状を有する凸面などが挙げられる。
第2の可動部材24には、位置決め溝246が開けられる。位置決め溝246は、第2の可動部材24の前部表面(即ち第2の可動部材24の内面)及び後部表面(即ち第2の可動部材24の外面)を貫通し、第2の可動部材24側の側面242に接近する。位置決め溝246は、円弧状であり、その曲げ方向は、頂面244の曲げ方向と反対である。位置決め溝246の高さは、対向する両端から中央部に向かって漸次小さくなる。位置決め溝246は、第1の曲面と、第2の曲面と、第1の曲面と第2の曲面とを接続する二つの接続曲面と、を含む。第1の曲面と第2の曲面とは、平行であり、円心を共用する。第1の曲面の長さは、第2の曲面の長さより小さい。接続曲面は、ほぼ半円形を呈し、これにより、位置決め溝246の対向する両端にフィレットを形成する。位置決め溝246の跨設角度は、頂面244の跨設角度より大きく、好ましくは、位置決め溝246の跨設角度は、70度より大きく90度より小さい。
第2の可動部材24には、位置決め穴248がさらに開けられる。位置決め穴248も第2の可動部材24の前部表面及び後部表面を貫通する。本実施例において、位置決め穴248は、第1の位置決め穴と、第2の位置決め穴と、を含む。第1の位置決め穴は、第2の可動部材24の中央部に接近し、第2の位置決め穴は、第2の可動部材24の他方側の側面242に接近する。位置決め穴248の高さは、位置決め溝246の最下点の高さより大きく、位置決め溝246の最上点の高さより小さい。
フレキシブルアセンブリ20は、可動部材200に接続される位置決め部材202をさらに含む。特に、第1の可動部材22と隣接する第2の可動部材24とは、位置決め部材202を介してずれるように接続され、ここで、第1の可動部材22の前部表面の一部は、第2の可動部材24の後部表面の一部と接触する。位置決め部材202は、位置決め溝226、246内に摺動可能であり、これにより、第1の可動部材22が、第2の可動部材24に対して動かされる。本実施例において、位置決め部材202は、第1の位置決め部材26と、第2の位置決め部材28と、を含む。第2の位置決め部材28は、第1の可動部材22と、隣接する一つの第2の可動部材24とを接続するためのものであり、第1の位置決め部材26は、第1の可動部材22と、隣接するもう一つの第2の可動部材24とを接続するためのものである。第2の位置決め部材28及び第1の位置決め部材26の構造は、同じであってもよく、同じでなくてもよい。本実施例において、第2の位置決め部材28と、第1の位置決め部材26とは、いずれも第1の位置決め軸280、260と、第2の位置決め軸282、262と、を含む。第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸280及び第2の位置決め軸282は、まず第1の可動部材22の位置決め溝226に挿通され、その後、それぞれ隣接する一つの第2の可動部材24の第2の位置決め穴248内に貫入される。第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260及び第2の位置決め軸262は、まず第1の可動部材22の第2の位置決め穴228に挿通され、その後、隣接するもう一つの第2の可動部材24の位置決め溝246内に貫入される。第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260と第2の位置決め軸262とは、相互に離隔し、且つ両者間の間隔は、フレキシブルアセンブリ20が変形している場合に、一定に維持される。第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸280と第2の位置決め軸282とは、相互に離隔し、且つ両者間の間隔は、フレキシブルアセンブリ20が変形している場合にも、一定に維持される。
第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸280及び第2の位置決め軸282の構造は、同じであってもよく、同じでなくてもよい。第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260及び第2の位置決め軸262の構造は、同じであってもよく、同じでなくてもよい。第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸280の構造は、第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260又は第2の位置決め軸262の構造と同じであってもよく、同じでなくてもよい。第2の位置決め部材28の第2の位置決め軸282の構造は、第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260又は第2の位置決め軸262の構造と同じであってもよく、同じでなくてもよい。本実施例において、第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸280及び第2の位置決め軸282と、第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260及び第2の位置決め軸262とは、いずれも構造が同じでない。第2の位置決め部材28の第2の位置決め軸282と、第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸282と、第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260と、第1の位置決め部材26の第2の位置決め軸262との長さは、順に小さくなる。第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸280は、ネジ頭とネジ頭から垂直に延びるねじ軸から構成されるねじを含む。ねじ軸は、第1の可動部材22の位置決め溝226に挿通され、隣接する一つの第2の可動部材24の第1の位置決め穴248内に貫入される。ネジ頭は、第1の可動部材22の後部側面に当接して、第1の位置決め軸280の脱落を防止する。第2の位置決め部材28の第2の位置決め軸282は、連続的な連結ロッドを含み、該連結ロッドは、縦長い杆状構造である。連結ロッドは、フレキシブルデバイスの片側の第1の可動部材22の位置決め溝226と、隣接する一つの第2の可動部材24のもう一つの位置決め穴248とに挿通され、フレキシブルデバイスに対向する他方側の一つの第2の可動部材24の位置決め穴248に挿通された後、隣接する一つの第1の可動部材22の位置決め溝226内に貫入される。これにより、連結ロッドは、フレキシブルデバイスに対向する両側に位置する可動部材200を接続し、特に、片側の可動部材200の第1の可動部材22及び第2の可動部材24と、他方側の可動部材200の第1の可動部材22及び第2の可動部材24と、を接続し、フレキシブルデバイスを補強する機能を果たす。第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260は、ねじ軸を含み、該ねじ軸は、第1の可動部材22の一つの貫通孔228に挿通され、隣接するもう一つの第2の可動部材24の位置決め溝246内に貫入される。第1の位置決め部材26の第2の位置決め軸262は、ボスを含み、該ボスは、第1の可動部材22のもう一つの貫通孔228に挿通され、隣接するもう一つの第2の可動部材24の位置決め溝246内に貫入される。第2の位置決め部材28の第1の位置決め軸280は、フレキシブルデバイスの片側の第1の可動部材22と、隣接する一つの第2の可動部材24とを接続する。第2の位置決め部材28の第2の位置決め軸282は、フレキシブルデバイスの片側の第1の可動部材22及び隣接する一つの第2の可動部材24と、フレキシブルデバイスの他方側の第1の可動部材22及び隣接する一つの第2の可動部材24とを接続する。第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260は、フレキシブルデバイスの片側の第1の可動部材22と、隣接するもう一つの第2の可動部材24とを接続する。第1の位置決め部材26の第2の位置決め軸262は、フレキシブルデバイスの片側の第1の可動部材22と、隣接するもう一つの第2の可動部材24とを接続する。第1の位置決め軸260、280及び第2の位置決め軸262、282の直径は、位置決め溝226、246の幅に等しく、又はやや小さいことにより、位置決め溝226、246内に緊密に係合することができる。第1の可動部材26又は第2の可動部材28の第1の位置決め軸260、280と、第2の位置決め軸262、282との間の距離は、位置決め溝226、246の長さより小さいことにより、第1の位置決め軸260、280と第2の位置決め軸262、282とは、位置決め溝226、246内に摺動可能であり、さらに、第1の可動部材22を動して第2の可動部材24に対して移動させる。
フレキシブルアセンブリ20は、可動部材200に当接する位置制限部材204をさらに含み、位置制限部材204は、位置決め部材202に可動的に嵌めて設けられて、可動部材200に加えられる力を制御して、フレキシブルアセンブリ20が変形した場合の減衰を調節する。特に、第2の位置決め部材28及び第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸280、260は、位置決め溝226、246を貫通した後、いずれも位置制限部材204に固定される。本実施例において、位置制限部材204は、弾性シート272を有するナット270であり、ねじ山により第1の位置決め軸260、280のねじ山と係合する。弾性シート272は、ナット270と第1の可動部材22又は第2の可動部材24の前部表面との間に弾力的に圧接し、挟んで設けられる。また、位置制限部材204と第1の位置決め軸260、280との締め加減を調節することにより、弾性シート272が第1の可動部材22又は第2の可動部材24に加える弾力を調節することができ、これにより、フレキシブルアセンブリ20が回転した場合の減衰を制御する。減衰が適切な数値に調節される場合、フレキシブルアセンブリ20は、回転時に任意の位置に停止してもよく、これにより、より多くの形状のニーズに適応する。
機能素子30は、例えば、フレキシブルタッチスクリーン、フレキシブルディスプレイスクリーン又は両者を兼ねるフレキシブル機能性スクリーン32を含む場合、材料自体の特性により、フレキシブル機能性スクリーン32は、延伸又は圧縮に弱い。フレキシブルデバイスが変形した場合に、フレキシブル機能性スクリーン32の延伸又は圧縮を減少し、ひいては防止するために、本発明は、さらに、第1の可動部材22と第2の可動部材24の構造及び接続関係を改善する。
図11〜12を共に参照すると、フレキシブルタッチスクリーン又はフレキシブルディスプレイスクリーンのいずれも柔軟な材質であるため、操作又は視聴を便利にするために、機能素子30は、フレキシブルタッチスクリーン又はフレキシブルディスプレイスクリーンの下方に固定される支持板34をさらに含む。支持板34の面積及び形状は、フレキシブル機能性スクリーン32と同じである。支持板34は、例えば、鋼片、鉄片、銅片などの硬度が比較的高い弾性材料から製造される。支持板34の硬度は、フレキシブル機能性スクリーン32の硬度より高い。支持板34は、第1の可動部材22と第2の可動部材24とに固定される。好ましくは、支持板34は、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の支持面(即ち頂面224、244)に固定される。支持面が凸曲面であるため、支持板34は、支持面の頂部に固定され、即ち支持面の固定点は、その頂部である。当然のことながら、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、244が他の形状である場合、固定点は、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、244に位置する他の位置点に位置してもよく、頂部の位置に限定されない。さらに、固定点は、単なる定義された素子の名称の説明を容易にするためのものであり、実質的には、頂面224、244の頂部を指し、一つの領域を含む可能性があり、ある単独の点に限定されない。支持板34は、フレキシブルデバイスのそれぞれの側の各第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、244の頂部に固定され、支持板34は、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、244の他の位置から離隔される。支持板34は、溶接、粘着などの方法により、第1の可動部材22及び第2の可動部材24に固定される。
第2の可動部材24の位置決め溝246が円弧状であるため、第2の可動部材24が第1の可動部材22に対して移動する場合に、第2の可動部材24の位置決め溝246は、第1の可動部材22と第2の可動部材24とを接続する第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260及び第2の位置決め軸262に限定され、これにより、第2の可動部材24が位置決め溝246の軌跡に沿って移動させる。具体的に言うと、第2の可動部材24が、第1の可動部材22に対して回転するとともに、第1の可動部材22に対して平行移動し、即ち第2の可動部材24が第1の可動部材22に対する移動は、回転と平行移動との二つの運動成分を同時に含む。第2の可動部材24の回転方向は、第1の可動部材22に対する時計回り回転であり、第2の可動部材24の平行移動方向は、第1の可動部材22の位置決め溝226への平行移動である。
さらに、第2の可動部材24の位置決め溝246が円弧状であるため、対応する円心を有する。該円心は、即ち第2の可動部材24の回転円心Oである。本実施例において回転円心と称されるものとは、ある素子が該回転円心周りに回転する場合に、該素子の任意の位置から円心までの距離は、一定に維持される。第2の可動部材24が回転円心Oを周りに移動する軌跡の曲げ方向は、第2の可動部材24の頂面244の曲げ方向と反対である。本実施例において、第2の可動部材24の回転円心Oは、第2の可動部材24の厚さの中点より高い。特に、第2の可動部材24の回転円心Oは、第2の可動部材24の支持面の頂部と同じ水平面にあるか、又は第2の可動部材24より高い。第2の可動部材24の回転円心Oが第2の可動部材24の厚さの中点より高いため、第2の可動部材24が回転円心Oを周りに回転する場合、第2の可動部材24の厚さが原因で生じる長さの差を減少することができる。図13〜15に示すように、説明を簡素化するために、第1の可動部材22と第2の可動部材24とのいずれも直方体に設定され、直方体の頂面の中心Cは、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の固定点である。第1の可動部材22の頂面中心Cから第2の可動部材24の末端近傍(即ち、第2の可動部材24が第1の可動部材22に隣接する端部である)までの距離はS1であり、第2の可動部材24の第1の可動部材22に接近する末端から第2の可動部材の頂面中心Cまでの距離はS2である。第2の可動部材24の回転円心Oと、第2の可動部材24の厚さの中点とが同じ高さである場合、図13に示すように、第2の可動部材24がまだ回転していない場合、第1の可動部材22と第2の可動部材24の頂面中心Cとの間隔はS1+S2である。図14に示すように、第2の可動部材24が回転円心Oを周りに回転する場合、回転円心Oが第2の可動部材24の頂面より低いため、第2の可動部材24の頂面の末端近傍は、回転前の位置に対して第1の可動部材22の頂面に変位Lを生じる。この場合に、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面に沿って、第1の可動部材22の頂面中心Cから第2の可動部材24の頂面中心Cまでの長さは、S1+S2+Lである。Lが存在するため、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面に沿って、頂面中心C間の距離に長さの差があることは明らかである。図15に示すように、第2の可動部材24の回転円心Oは、第2の可動部材24の頂面と同じ水平面にある場合、第2の可動部材24が回転円心Oを周りに回転する場合、回転円心Oが第2の可動部材24の頂面と同じ水平面にあるため、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面に沿って、第1の可動部材22の頂面中心Cから第2の可動部材24の頂面中心Cまでの距離は、常にS1+S2に維持され、これにより、長さの差が生じることを回避する。このことから、第2の可動部材24の厚さ方向に沿って、第2の可動部材24の厚さの中点から第2の可動部材24の頂面まで、第2の可動部材24の回転円心Oが高ければ高いほど、生じる長さの差がより小さいことが分かる。
逆に、生じる長さの差が大きければ大きいほど、第1の可動部材22の頂面及び第2の可動部材24の頂面に沿って、第1の可動部材22の頂面中心Cから第2の可動部材24の頂面中心Cまでの距離がより長いことを示す。支持板34が、同時に、第1の可動部材22の固定点(即ち頂面中心C)と、第2の可動部材24の固定点(即ち頂面中心C)に固定されるため、第1の可動部材22の頂面及び第2の可動部材24の頂面に沿って第1の可動部材22の固定点から第2の可動部材24の固定点までの距離が長くなる場合に、支持板34が二つの固定点の間の距離もそれに従って長くならなければならず、これにより、支持板34が、二つの固定点の間で延伸されて変形を生じる。
上記原理に基づいて、支持板34が二つの固定点の間で延伸を生じる現象を減少し、又は防止するために、本実施例では、第2の可動部材24の回転円心Oが第2の可動部材24の厚さの中点よりも高いように設けられ、特に、第2の可動部材24の固定点と高さが一致する。当然のことながら、回転円心Oは、支持板34に位置してもよく、特に、支持板34の頂面に位置してもよい。
さらに、本実施例の第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、244のいずれも円弧面であり、第2の可動部材24が第1の可動部材22を周りに回転した後、第2の可動部材24と、第1の可動部材22の頂面224、244とは、共に連続的な円弧面を形成し、これにより、フレキシブルデバイス全体が円環を形成する。また、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、244の頂面224、244に垂直な平面における投影は、共に連続的な円弧を形成する。そのため、支持板34が第1の可動部材22と第2の可動部材24との二つの固定点の間の部分も、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、244と一致する円弧状に湾曲されないと、第2の可動部材24が第1の可動部材22に対して移動した後、支持板34が第1の可動部材22及び第2の可動部材24により構成される連続的な円弧面に緊密に貼り付けられることを確保することができない。円弧の長さが直線距離より大きいため、特に、第1の可動部材22と第2の可動部材24との二つの固定点と、第2の可動部材の回転円心O(回転円心Oが第1の可動部材22の頂面224に位置するように設定する)とが共に定義した円弧の長さは、第1の可動部材22の固定点から第2の可動部材24の回転円心Oまでの直線の長さと、第2の可動部材24の固定点から第2の可動部材24の回転円心Oまでの直線の長さの合計より大きい。修正を加えない場合に、円弧と直線との長さの差により、支持板34が延伸する状況が現れるので、円弧と直線との長さの差を減少し、又は相殺するために、実のところ、第2の可動部材24の回転円心Oをさらに調整すべきである。図11〜12を参照すると、好ましくは、第2の可動部材24の回転円心Oが支持板34の頂面より高く、これにより、第2の可動部材24が、回転円心Oを周りに回転する場合、第1の可動部材22に向けてさらに平行移動することができ、これで、円弧と直線との長さの差を減少し、又は相殺する。第2の可動部材24の回転円心Oから支持板34の頂面までの距離と支持板34の厚さの比は、0.1〜0.5である。回転円心Oが支持板34の頂面より高いため、回転円心Oの位置は、第1の可動部材22に対して一定であり、換言すれば、第2の可動部材24が第1の可動部材22に対して動く場合、第1の可動部材22に対して第2の可動部材24の回転円心Oの位置は変化しない。当然のことながら、回転円心Oが支持板34の頂面又は第1の可動部材22の頂面224に位置する場合、回転円心Oと第1の可動部材22との相対位置も一定である。さらに、回転円心Oは、フレキシブル機能性スクリーン32に位置してもよく、フレキシブル機能性スクリーン32より高くてもよい。また、第2の可動部材24の回転円心Oが支持板34の頂面より高いため、回転円心Oは、フレキシブル素子30の硬度がさらに高い下部(即ち支持板34)より高く、フレキシブル素子30の硬度がさらに低い上部(即ちフレキシブル機能性スクリーン32)より高く、又は同じ水平面にある。
フレキシブルデバイスが第1状態にある場合(例えば、平板状態である)、第2の可動部材24は、第1の可動部材22に対して展開される。第2の可動部材24と第1の可動部材22とは、並列して同じ水平面にあり、第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260は、第2の可動部材24の位置決め溝246の第1末端に当接し、第1の位置決め部材26の第2の位置決め軸262は、第2の可動部材24の位置決め溝246の第2末端から離隔され、ここで、第1末端と第2末端とは、それぞれ位置決め溝246の対向する両端に位置する。フレキシブルデバイスが第2状態の場合(例えば、円環状態である)、第2の可動部材24は、第1の可動部材22に対して収縮する。第2の可動部材24と第1の可動部材22とは、並列して夾角を形成し、第2の可動部材24は、第1の可動部材22に対して傾斜する。第1の位置決め部材26の第1の位置決め軸260は、第2の可動部材24の位置決め溝246の第1末端から離隔され、第1の位置決め部材26の第2の位置決め軸262は、第2の可動部材24の位置決め溝246の第2末端に当接する。同様に、第2の位置決め部材28が、異なる状態にある場合にも、第1の位置決め部材26と類似する位置関係を有し、ここでは詳しく説明しない。
支持板34が単に第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、226の頂部に固定されるため、第1状態の場合に、支持板34の底面は、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、226の他の位置から分離され、第2状態の場合に、支持板34の底面は、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の頂面224、226の他の位置と接触する。第2状態の場合の支持板34と第1の可動部材22又は第2の可動部材24の頂面224、226との接触面積は、第1状態にある場合の支持板34と第1の可動部材22又は第2の可動部材24の頂面224、226との接触面積より大きい。
特に、第1の可動部材22の固定点に対応する支持板34の頂面の位置を第1の参考点P1と定義し、第2の可動部材24の固定点に対応する支持板34の頂面の位置を第2の参考点P2と定義する。第2状態の場合の支持板34が頂面の第1の参考点P1から第2の参考点P2までの弧長は、第1状態にある場合、第1の参考点P1から第2の参考点P2までの直線距離に等しい。これにより、フレキシブルデバイスが変形した場合に、支持板34の頂面の長さが変化しないことが確保される。
なお、第1の位置決め部材26は、第1の位置決め軸260のみを含んでもよく、この場合、第1の位置決め部材26は、即ち第1の位置決め軸260であり、したがって、第2の可動部材24の位置決め溝246は、それに応じて短縮する。第2の位置決め部材28は、第1の位置決め軸280のみを含んでもよく、この場合、第2の位置決め部材28は、即ち第1の位置決め軸280であり、したがって、第1の可動部材22の位置決め溝226もそれに応じて短縮する。このような一つの第1の位置決め軸260、280のみを含む構造は、上述した第1の位置決め軸260、280及び第2の位置決め軸262、282を同時に用いるのと同じ効果を実現することができる。なお、いくつかの場合において、位置決め部材202は、第2の位置決め部材28のみを含んでもよく、この場合、位置決め部材202は、即ち第2の位置決め部材28である。したがって、第1の可動部材22と第2の可動部材24とは、積層配列を呈し、例えば、一つの第1の可動部材22は、一つの第2の可動部材24の外側に設けられ、もう一つの第2の可動部材24は、さらに、該一つの第1の可動部材22の外側に設けられ、もう一つの第1の可動部材22は、さらに、該もう一つの第2の可動部材24の外側に設けられ、以降もこれに準じて類推する。各位置決め部材24は、対応する第1の可動部材22と第2の可動部材24との重畳位置に挿通される。このような場合では、フレキシブルデバイスの形態の切り替え、及びフレキシブル素子30が延伸しないように維持し、又はフレキシブル素子30の延伸を減少する効果を同様に実現することができる。なお、極端な場合では、フレキシブルアセンブリ20のそれぞれの側に、一つの第1の可動部材22及び第2の可動部材24のみを含んでもよく、又は一側だけに、一つの第1の可動部材22を含み、他方側に第2の可動部材24を含む。さらに、フレキシブルアセンブリ20をケーシング10の中間に設けてもよく、フレキシブルアセンブリ20が一つの第1の可動部材22及び第2の可動部材24のみを含むようにしても、依然として、フレキシブルデバイスの形態の切り替え、フレキシブル素子30が延伸しないように維持し、又はフレキシブル素子30の延伸を減少する効果を実現することができる。
図7を共に参照すると、ケーシング10は、複数の接続部材100から構成される。これらの接続部材100は、複数の第1の接続部材12と、複数の第2の接続部材14と、を含む。第1の接続部材12と第2の接続部材14とは、交互に設けられ、互いに離隔される。ケーシング10内部の電子部品を保護するために、第1の接続部材12と第2の接続部材14とは、例えば、プラスチック、金属などの硬質な材料で製造されてもよい。第1の接続部材12と第2の接続部材14の構造は、同じであってもよく、異なってもよい。本実施例において、第1の接続部材12と第2の接続部材14の構造は異なる。第1の接続部材12と第2の接続部材14とは、いずれも基板120、140と、基板120、140の対向する両端から上向きに伸びる側壁122、142と、を含む。第1の接続部材12及び第2の接続部材14の基板120、140は、いずれも二つの突出した階段124、144をさらに含む。各第1の接続部材12及び第2の接続部材14の二つの階段124、144は、それぞれ基板の対向する両端に接近し、且つ対応する側壁122、142の近傍にある。第1の接続部材12と第2の接続部材14とは、いずれも階段124、144の上に、突出したバッフル板126、146をさらに形成する。バッフル板126、146の高さは、階段122、124の高さより大きい。第2の接続部材14のバッフル板146は、階段144の内側に位置し、且つ対応する側壁142から遠く離れる。第1の接続部材12のバッフル板126は、階段124の外側に位置し、且つ対応する側壁122に接近する。第1の接続部材12及び第2の接続部材14のバッフル板126、146は、いずれも一番近い側壁122、142から離隔される。フレキシブルデバイスが第1状態、第2状態及び第1状態と第2状態との間に介在する他の状態にある場合、第1の接続部材12は、常に第2の接続部材14から離隔されるように維持され、両者の間にスロット104を形成する。第1の接続部材12と第2の接続部材14とは、フレキシブルアセンブリ20が変形した場合に、対向して移動するが、常に離隔を維持する。
第1の接続部材12及び第2の接続部材14の各階段124、144のいずれにも、ねじ穴が開けられる。各第1の接続部材12と隣接する一つの第2の接続部材14とは、接続部材グループを構成して、各第1の可動部材22と隣接する一つの第2の可動部材24とが構成する可動部材グループを接続して支持する。第1の接続部材12と第2の接続部材14とは、並列して設けられ、第1の可動部材22と第2の可動部材24とは、第1の接続部材12及び第2の接続部材14と同一側の階段124、144に位置する。第1の可動部材22と第2の可動部材24とは、いずれも第1の接続部材12及び第2の接続部材14の階段124、144の頂面に同時に当接する。第1の可動部材22は、第1の接続部材12のバッフル板126に接近し、第2の可動部材24は、第2の接続部材14のバッフル板146に接近し、これにより、ずれて配列される。第1の接続部材12のバッフル板126は、第1の可動部材22の外側面に当接し、第2の接続部材14のバッフル板146は、第2の可動部材24の内側面に当接し、これにより、共に第1の可動部材12と第2の可動部材14とを両者間に挟んで設けて、第1の可動部材22及び第2の可動部材24の位置を限定する。二つのねじは、それぞれ第1の接続部材12のねじ穴と第2の接続部材14のねじ穴から第1の可動部材22及び第2の可動部材24の底面に貫入され、これにより、さらに、第1の可動部材12と第2の可動部材14とを第1の接続部材12と第2の接続部材14とに固定する。複数の接続部材グループ及び可動部材グループが順に直列に接続され、これにより、それぞれフレキシブルデバイスのケーシング10と、フレキシブルアセンブリ20とを構成する。
第1の接続部材12及び第2の接続部材14の各側壁122、142の頂部は、外側面に接近する位置に出縁128、148を形成する。出縁128、148は、側壁122、142の頂部より高い。側壁122、142の頂部と出縁128、148とは、結合して支持板34を支持し、支持板34の位置を限定する。支持板34の周縁底面は、側壁122、142の頂面に当接し、周縁側面は、出縁128、148の内側面に当接する。これにより、支持板34の対向する両側の周縁の位置は、出縁128、148によって制限される。
図3を共に参照すると、支持板34とケーシング10とは、共に電子部品を収納するための中空のキャビティを形成する。電子部品は、機能素子30を制御するコントローラ40、機能素子30及びコントローラ40に給電する電池50、フレキシブルデバイスと外部電子機器とを接続する通信モジュールなどを含んでもよい。
また、機能素子30は、前述したフレキシブルタッチスクリーン又はフレキシブルディスプレイスクリーンに限定されず、異なるニーズに応じて他種の機能性素子を含んでもよく、例えば、他のタイプのディスプレイスクリーン/インジケータースクリーン、機能センサー、スピーカー、マイクなどが挙げられる。他のタイプの表示クリーン/インジケータースクリーンは、いろんな面積の硬質なディスプレイスクリーン、電子インクスクリーン、LEDライトボードなどであってもよく、支持板34の頂面に固定されることが可能である。機能センサーは、体温センサー、温度センサー、速度センサー、重力センサー、高度センサー、角速度センサー、加速度センサー、気圧センサー、心拍数センサー、脈拍センサー、汗センサー、光センサー、筋電センサーなどを含んでもよく、異なる使用目的に応じてフレキシブルデバイスの各位置に設けることができ、例えば、支持板34の頂面、支持板34とケーシング10とが形成するキャビティの内部、ケーシング10の底面などが挙げられる。スピーカーとマイクは、支持板34とケーシング10とが形成するキャビティの内部に設けることができる。
図16〜18を共に参照すると、使用時に、第1状態に切り替える必要がある場合に、フレキシブルデバイスを展開させることができ、このとき、支持板34が平板状を呈し、それぞれの側の第1の可動部材22は、一列の直線に配列され、それぞれの側の第2の可動部材24も一列の直線に配列される。各第1の可動部材22はいずれも隣接する第1の可動部材22から離隔され、各第1の可動部材22の一側面222と隣接する一つの第1の可動部材22の対応する側面222とが間隙により離隔される。間隙の幅は、上から下に漸次増加し、これにより、台形の形状を形成する。各第2の可動部材24はいずれも隣接する第2の可動部材24から離隔され、各第2の可動部材24の一側面242と隣接する一つの第2の可動部材24の対応する側面242とが間隙により離隔される。間隙の幅は、上から下に漸次増加し、これにより、台形の形状を形成する。第1の可動部材22の頂面と隣接する第2の可動部材24の頂面とは、非連続的な分布である。第2状態に切り替える必要がある場合、フレキシブルデバイスを湾曲させ、このとき、支持板34は、360度より小さい円弧状を呈し、それぞれの側の第1の可動部材22は、円弧になるように配列され、それぞれの側の第2の可動部材24も円弧になるように配列される。各第1の可動部材22は、隣接する第1の可動部材22に当接する。各第1の可動部材22の一側面222は、隣接する一つの第1の可動部材22の対応する側面222と接触する。各第2の可動部材24は、隣接する第2の可動部材24に当接する。各第2の可動部材24の一側面242は、隣接する一つの第2の可動部材24の対応する側面242と接触する。隣接する第1の可動部材22が互いに当接し、隣接する第2の可動部材24が互いに当接することにより、フレキシブルデバイスの位置を制限し、フレキシブルデバイスの湾曲程度を必要な範囲内に限制する。特に、湾曲した後、それぞれの側の第1の可動部材22の頂面は、共に270度より大きい連続的な円弧を形成し、それぞれの側の第2の可動部材24の頂面も、共に270度より大きい連続的な円弧を形成する。連続的な円弧状を呈するため、フレキシブルタッチスクリーン又はフレキシブルディスプレイスクリーンは、ほぼ完璧な円環形を呈することができ、これにより、ユーザは、使用中においても観賞中においても、比較的良い体験を取得することができる。第2状態の場合に、フレキシブルデバイスは、ユーザの手首に装着されて、スマートブレスレットとして利用することができる。当然のことながら、第2状態の場合に、フレキシブルデバイスは、腕、腰、太腿、脛、首、額など任意の装着可能な位置に装着されてもよい。
フレキシブルアセンブリ20として第1の可動部材22及び第2の可動部材24を使用したため、自体に柔軟性のある材料(例えば、ソフトプラスチック、布ベルトなど)と比較して、強度が更に高く、寿命が更に長いのみならず、必要な湾曲角度のカスタマイズも可能であるため、使用範囲が更に広く、様々な場面への適用ニーズに適応することができる。当然のことながら、いくつかのニーズが高くない場合に、フレキシブルアセンブリ20は、柔軟性のある材料で製造されてもよい。
また、コントローラ40、電池50、通信モジュールなどの電子部品は、全部折り曲げに弱いことを考慮して、これらの電子部品を保護するために、ケーシング10は、それぞれ対向する両端に設けられる二つの端部キャップ16をさらに含む。該二つの端部キャップ16は、構造が同じであり、且つ対称的に設けられる。各端部キャップ16は、第1の接続部材12及び第2の接続部材14と同じの硬質な材料で製造することができる。各端部キャップ16は、基板160と、基板160の周縁から上向きに伸びる側壁162と、を含む。基板160は、ほぼ半円形を呈し、基板160の面積は、第1の接続部材12又は第2の接続部材14の基板120、140の面積より大きく、第1の接続部材12及び第2の接続部材14の基板120、140の面積の合計より大きい。基板160は、周縁に接近する対向する両側にそれぞれ二つの階段164を形成する。各階段164の頂面には、二つのねじ穴が開けられる。側壁162は、その頂面の外側に接近する位置に出縁を形成する。支持板34も、側壁162の頂面と、出縁の内側面とに同時に当接する。端部キャップ16の基板160の面積が比較的大きいため、比較的大きい収納スペースを提供して折り曲げに弱い電子部品を収納することができる。例えば、電池50をそのうちの一つの端部キャップ16内に収納し、コントローラ40、通信モジュール、回路基板などの電子部品をもう一つの端部キャップ16内に収納することができる。電池50は、ワイヤを介してコントローラ40と、通信モジュールと、回路基板とに接続される。フレキシブルタッチスクリーン又はフレキシブルディスプレイスクリーンは、フレキシブル回路基板を介して回路基板に接続され、これにより、コントローラ40と、通信モジュールと、電池50との電気的接続を実現する。それぞれ二つの端部キャップ16内に位置するため、電池50とコントローラ40とも、それぞれフレキシブルアセンブリ20の対向する両端に位置する。電池50とコントローラ40とは、フレキシブルアセンブリ20が変形する場合に従って移動し、これにより、両者間の距離を変える。特に、電池50とコントローラ40の距離は、フレキシブルアセンブリ20が第2状態へ変形するにつれて漸次減少する。
電池50と他の電子部品とをそれぞれ二つの分離される端部キャップ16内に設けることにより、フレキシブルデバイスの内部スペースを効果的に節減することができ、フレキシブルデバイスをより軽く、薄く、小さくする。また、電池50と他の電子部品が分離される設計は、さらに、電池50と他の電子部品が作動する場合に生じる熱量によって互いに影響し合うことを防止することができ、これにより、電池50と他の電子部品の正常作動を確保する。
図10を参照すると、さらに、フレキシブルアセンブリ20は、端部キャップ16と、隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24とを接続するための第3の可動部材21をさらに含む。第3の可動部材21は、基座210と、基座210の頂面に形成される板状体212と、を含む。基座210は、端部キャップ16の階段164の頂面に平行し、板状体212は、階段164の頂面に垂直する。板状体212は、位置決め溝226、246が含まれる第1の可動部材22又は第2の可動部材24の一部の形状に類似し、且つ位置決め溝216も形成する。板状体212の位置決め溝216と、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246とは、形状が同じである。第1の可動部材22又は第2の可動部材24に類似するように、位置決め部材202は、板状体212の位置決め溝216に挿通され、隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24の貫通孔228、248内に貫入され、これにより、第3の可動部材21と、隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24とを可動的に接続する。位置決め部材202は、第1の位置決め軸290と、第2の位置決め軸292と、を含み、且つ第1の位置決め軸290の末端は、隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24を挿通した後、位置制限部材204内に固定される。位置制限部材204の構造及び作用は、前記位置制限部材204の構造及び作用と同じである。基座210は、ねじなどの固定部材を介して端部キャップ16の階段164の頂面に固定される。
図8〜9を共に参照すると、端部キャップ16内のスペースが限られるため、収納される電池50の容量も限られる。フレキシブルデバイスがより長い使用時間を有するために、フレキシブルデバイス内にもう一つの電池60を増設することが好ましい。もう一つの電池60の容量は、電池50の容量より小さい。ニーズに応じてフレキシブルデバイスの適切な位置にもう一つの電池60を設けることができる。本実施例において、もう一つの電池60がフレキシブルデバイスの中央部に搭載される。それに対応して、フレキシブルデバイスの中央部にも対応する保護構造が形成され、もう一つの電池60が折り曲げられることを防止する。具体的には、フレキシブルデバイスのケーシング10の中央部には、面積が比較的大きい第3の接続部材18がある。第3の接続部材18の構造は、第1の接続部材12又は第2の接続部材14の構造に類似し、主な相違点は、面積がさらに大きい点である。第3の接続部材18も、基板180と、側壁182と、階段184とを有し、且つこれらの素子の構造は、第1の可動部材12又は第2の可動部材14に対応する素子の構造と同じであり、相違点は、幅が大きくなる点である。もう一つの電池60を収納するために、第3の接続部材18の基板180の幅が第1の接続部材12又は第2の接続部材14の基板120、140の幅の二倍より大きいことが好ましい。したがって、フレキシブルアセンブリ20は、第4の可動部材23と、第5の可動部材25と、をも含む。第4の可動部材23は、二つの対称的な板状部材により構成され、各板状部材の構造及び形状は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246が有する部分の構造及び形状に類似する。二つの板状部材の頂面は、共に連続的な円弧面を形成し、円弧面は、支持面として、その頂部が支持板34の底面に固定される固定点である。各板状部材は、いずれも一つの位置決め溝230を有し、位置決め溝230の形状及び構造は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246の形状及び構造と同じである。特に、左側の板状部材の位置決め溝230は、やや左に向けて傾斜し、右側の板状部材の位置決め溝230は、やや右に向けて傾斜する。二つの第5の可動部材25は、それぞれ第4の可動部材23の対向する両側に可動的に接続される。第5の可動部材25の形状及び構造は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の形状及び構造と基本的に同じであり、相違点は、第5の可動部材25は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246に対応する位置に二つの貫通孔250を形成する点である。そのため、第5の可動部材25は、合計四つの貫通孔250を有する。四つの貫通孔250は、第4の可動部材23からの相対距離により、第4の可動部材23に接近する二つの第1の貫通孔250と、第4の可動部材から遠く離れる二つの第2の貫通孔250とに分かれる。第5の可動部材25の第4の可動部材23に接近する二つの第1の貫通孔250は、位置決め部材202を介して第4の位置決め部材23に可動的に接続され、第5の可動部材25の第4の可動部材23から遠く離れる二つの第2の貫通孔250は、位置決め部材202を介して隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24に可動的に接続される。好ましくは、第5の可動部材25と、第4の可動部材23とを接続する位置決め部材202は、第1の位置決め部材26aを含み、第1の位置決め部材26aは、第1の位置決め軸260aと、第2の位置決め軸262aと、を含む。第1の位置決め軸260aは、ボスを含み、第2の位置決め軸262aは、ねじを含む。ボスとねじの形状及び構造は、上記のボスとねじの形状及び構造と同じである。ボスとねじとは、それぞれ第4の可動部材23の位置決め溝230に挿通され、第5の可動部材25の二つの貫通孔250内に貫入される。また、ねじの末端は、第5の可動部材250に挿通された後、さらに、位置制限部材204に固定される。第4の可動部材23と、隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24とを接続する位置決め部材202は、第2の位置決め部材28aを含む。第2の位置決め部材28aは、第1の位置決め軸280aと、第2の位置決め軸282aと、を含む。第1の位置決め軸280aは、ねじを含み、第2の位置決め軸282aは、連結ロッドを含む。ねじと連結ロッドの形状及び構造は、上記のねじと連結ロッドの形状及び構造と同じである。ねじと連結ロッドとは、それぞれ第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246に挿通され、第5の可動部材25の二つの貫通孔250内に貫入される。また、ねじの末端は、第5の可動部材25に挿通された後、さらに、位置制限部材204に固定される。連結ロッドの末端は、第5の可動部材25に挿通された後、さらに、フレキシブルデバイスの対向する他方側の第5の可動部材25と、第1の可動部材22又は第2の可動部材24内に貫入され、これにより、フレキシブルデバイスを補強する。特に、連結ロッドは、第5の可動部材25の第4の可動部材23から一番遠い貫通孔250内に位置し、これにより、二つの連結ロッドの間に十分のスペースを空けてもう一つの電池60を収納し、二つの連結ロッドの間の距離が比較的短いため、もう一つの電池60を載置できないことを防止する。
二つの電池50、60の協働により、フレキシブルデバイスの使用時間を効果的に増加することができる。また、もう一つの電池60がフレキシブルデバイスの中央部に位置するため、フレキシブルデバイスがスマートブレスレットとして使用される場合に、もう一つの電池60は、手首の裏面に対応し、手首の裏面は、ちょうど手首の各部分のうち、平坦度が最も高い位置であるため、手首の裏面は、第3の接続部材18の基板180の底面に効果的に貼り合わせることができ、さらに、貼合面の平坦度の不一致による人体の不快感を低減し、又は解消する。
なお、第1の位置決め部材26は、第1の位置決め軸260のみを含んでもよく、この場合、第1の位置決め部材26は、即ち第1の位置決め軸260であり、したがって、第2の可動部材24の位置決め溝246は、それに応じて短縮する。第2の位置決め部材28は、第1の位置決め軸280のみを含んでもよく、この場合、第2の位置決め部材28は、即ち第1の位置決め軸280であり、したがって、第1の可動部材22の位置決め溝226もそれに応じて短縮する。このような一つの第1の位置決め軸260、280のみを含む構造は、上述した第1の位置決め軸260、280及び第2の位置決め軸262、282を同時に用いるのと同じ効果を実現することができる。なお、いくつかの場合において、位置決め部材202は、第2の位置決め部材28のみを含んでもよく、この場合、位置決め部材202は、即ち第2の位置決め部材28である。したがって、第1の可動部材22と第2の可動部材24とは、積層配列を呈し、例えば、一つの第1の可動部材22は、一つの第2の可動部材24の外側に設けられ、もう一つの第2の可動部材24は、さらに、該一つの第1の可動部材22の外側に設けられ、もう一つの第1の可動部材22は、さらに、該もう一つの第2の可動部材24の外側に設けられ、以降もこれに準じて類推する。各位置決め部材202は、対応する第1の可動部材22と第2の可動部材24との重畳位置に挿通される。このような場合では、フレキシブルデバイスの形態の切り替え、及びフレキシブル素子30が延伸しないように維持し、又はフレキシブル素子30の延伸を減少する効果を同様に実現することができる。なお、極端な場合では、フレキシブルアセンブリ20のそれぞれの側に、一つの第1の可動部材22及び第2の可動部材24のみを含んでもよく、又は一側だけに、一つの第1の可動部材22を含み、他方側に第2の可動部材24を含む。さらに、フレキシブルアセンブリ20をケーシング10の中間に設けてもよく、フレキシブルアセンブリ20が一つの第1の可動部材22及び第2の可動部材24のみを含むようにしても、依然として、フレキシブルデバイスの形態の切り替え、フレキシブル素子30が延伸しないように維持し、又はフレキシブル素子30の延伸を減少する効果を実現することができる。
図8〜9を共に参照すると、端部キャップ16内のスペースが限られるため、収納される電池50の容量も限られる。フレキシブルデバイスがより長い使用時間を有するために、フレキシブルデバイス内にもう一つの電池60を増設することが好ましい。もう一つの電池60の容量は、電池50の容量より小さい。ニーズに応じてフレキシブルデバイスの適切な位置にもう一つの電池60を設けることができる。本実施例において、もう一つの電池60がフレキシブルデバイスの中央部に搭載される。それに対応して、フレキシブルデバイスの中央部にも対応する保護構造が形成され、もう一つの電池60が折り曲げられることを防止する。具体的には、フレキシブルデバイスのケーシング10の中央部には、面積が比較的大きい第3の接続部材18がある。第3の接続部材18の構造は、第1の接続部材12又は第2の接続部材14の構造に類似し、主な相違点は、面積がさらに大きい点である。第3の接続部材18も、基板180と、側壁182と、階段184とを有し、且つこれらの素子の構造は、第1の接続部材12又は第2の接続部材14に対応する素子の構造と同じであり、相違点は、幅が大きくなる点である。もう一つの電池60を収納するために、第3の接続部材18の基板180の幅が第1の接続部材12又は第2の接続部材14の基板120、140の幅の二倍より大きいことが好ましい。したがって、フレキシブルアセンブリ20は、第4の可動部材23と、第5の可動部材25と、をも含む。第4の可動部材23は、二つの対称的な板状部材により構成され、各板状部材の構造及び形状は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246が有する部分の構造及び形状に類似する。二つの板状部材の頂面は、共に連続的な円弧面を形成し、円弧面は、支持面として、その頂部が支持板34の底面に固定される固定点である。各板状部材は、いずれも一つの位置決め溝230を有し、位置決め溝230の形状及び構造は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246の形状及び構造と同じである。特に、左側の板状部材の位置決め溝230は、やや左に向けて傾斜し、右側の板状部材の位置決め溝230は、やや右に向けて傾斜する。二つの第5の可動部材25は、それぞれ第4の可動部材23の対向する両側に可動的に接続される。第5の可動部材25の形状及び構造は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の形状及び構造と基本的に同じであり、相違点は、第5の可動部材25は、第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246に対応する位置に二つの貫通孔250を形成する点である。そのため、第5の可動部材25は、合計四つの貫通孔250を有する。四つの貫通孔250は、第4の可動部材23からの相対距離により、第4の可動部材23に接近する二つの第1の貫通孔250と、第4の可動部材から遠く離れる二つの第2の貫通孔250とに分かれる。第5の可動部材25の第4の可動部材23に接近する二つの第1の貫通孔250は、位置決め部材202を介して第4の位置決め部材23に可動的に接続され、第5の可動部材25の第4の可動部材23から遠く離れる二つの第2の貫通孔250は、位置決め部材202を介して隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24に可動的に接続される。好ましくは、第5の可動部材25と、第4の可動部材23とを接続する位置決め部材202は、第1の位置決め部材26aを含み、第1の位置決め部材26aは、第1の位置決め軸260aと、第2の位置決め軸262aと、を含む。第1の位置決め軸260aは、ボスを含み、第2の位置決め軸262aは、ねじを含む。ボスとねじの形状及び構造は、上記のボスとねじの形状及び構造と同じである。ボスとねじとは、それぞれ第4の可動部材23の位置決め溝230に挿通され、第5の可動部材25の二つの貫通孔250内に貫入される。また、ねじの末端は、第5の可動部材250に挿通された後、さらに、位置制限部材204に固定される。第5の可動部材25と、隣接する第1の可動部材22又は第2の可動部材24とを接続する位置決め部材202は、第2の位置決め部材28aを含む。第2の位置決め部材28aは、第1の位置決め軸280aと、第2の位置決め軸282aと、を含む。第1の位置決め軸280aは、ねじを含み、第2の位置決め軸282aは、連結ロッドを含む。ねじと連結ロッドの形状及び構造は、上記のねじと連結ロッドの形状及び構造と同じである。ねじと連結ロッドとは、それぞれ第1の可動部材22又は第2の可動部材24の位置決め溝226、246に挿通され、第5の可動部材25の二つの貫通孔250内に貫入される。また、ねじの末端は、第5の可動部材25に挿通された後、さらに、位置制限部材204に固定される。連結ロッドの末端は、第5の可動部材25に挿通された後、さらに、フレキシブルデバイスの対向する他方側の第5の可動部材25と、第1の可動部材22又は第2の可動部材24内に貫入され、これにより、フレキシブルデバイスを補強する。特に、連結ロッドは、第5の可動部材25の第4の可動部材23から一番遠い貫通孔250内に位置し、これにより、二つの連結ロッドの間に十分のスペースを空けてもう一つの電池60を収納し、二つの連結ロッドの間の距離が比較的短いため、もう一つの電池60を載置できないことを防止する。