JP2019510577A - 骨組織に非円形空洞を形成する工具及び方法、ならびに前記工具を含むキット - Google Patents

骨組織に非円形空洞を形成する工具及び方法、ならびに前記工具を含むキット Download PDF

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Abstract

インプラント(20、130)を骨(12)に埋め込むための方法及びシステムを提供する。第1の横断面形状を有する骨切り(10)が骨(12)に形成される。第2の横断面形状を有するインプラント(20、130)が骨切り(10)内に挿入され、インプラント(20、130)の横断面形状は骨切り(10)の前記断面形状とは異なる。本発明は更に、骨組織(12)に非円形の空洞(10)を形成するための処理工具(100)に関する。処理工具(100)は近位部(102)及び遠位部(104)を含む。遠位部(104)は本体(106)と少なくとも1つの骨除去要素(108)を有する。少なくとも1つの骨除去要素(108)の少なくとも一部は、本体(106)の外周を越えて径方向に外向きに延在する。更に本発明は、処理工具(100)と、歯科インプラントなどのインプラント(130)と、を含むキットに関する。また本発明は、処理工具(100)と、外科用テンプレートなどの工具ガイド手段と、を含むキットに関する。
【選択図】図9

Description

本発明は概してインプラントを骨内に埋め込む装置及び方法に関し、ある特定の実施形態では歯科インプラントを顎骨内に埋め込むことに関する。本発明は更に、骨組織に空洞を形成するための処理工具に関する。更に本発明は、このような処理工具及びインプラント(例えば歯科インプラント)を含むキットに関する。また本発明は、このような処理工具及び工具ガイド手段(例えば外科用テンプレート)を含むキットに関する。
インプラントは骨内に埋め込むことができる。例えば歯科インプラントは、喪失歯を補うために患者の顎骨内に埋め込むことができる。歯科インプラントはねじの形状を有することができて、患者の骨の孔(または骨切りとも称される)にねじ込めることができる。外科工具を、インプラントを収容するため、骨切り処理をするために使用できる。外科ドリルを、インプラント用に骨切り処理をするため、骨を切断するために使用できる。外科タップを、インプラントを収容するために骨切り処理をするため、高密度な骨にねじ山を締め込むために使用できる。截骨刀を、インプラント用に骨切り処理するため、軟骨を圧縮するために使用する。
インプラント収容孔または空洞の適切な準備が歯科インプラントの骨統合及び長期的な成功を得るために重要である可能性があることが知られている。歯科インプラントの製造業者は、使用する工具の組み合わせに関してガイドラインを提供しており、そこにはインプラント周囲の所望の埋入トルク及び/または想定した最適な骨圧縮を得るための骨質状況がある。骨切り処理に関するガイダンスは、公開した「ドリルプロトコル」の形で提供されることができる。選択したドリルプロトコルが不正確な場合、高すぎるまたは低すぎるインプラント埋入トルクをもたらし、a)骨吸収をもたらす高すぎる圧縮、またはb)インプラントと骨切り壁の間に大きい間隙をもたらす(それはインプラントの安定性と骨治癒を損なう)低すぎる圧縮に至る。
インプラントの外側表面は通常ねじ山を備えており、それは自己穿孔式ねじ山または自己穿孔式ねじ山ではないものとして設計されることができる。インプラントは、顎骨の対応して作成されたインプラント床(例えば空洞または骨切り)に固定される。歯科インプラントの外部領域に提供されるねじ山の構造は、配置の高い一次固定、及び顎骨への歯科インプラントの咀嚼荷重下で生じる力の均一な転送を得るように通常構成される。
この目的のため、特にインプラントの骨組織への埋入後の高い一次固定のために、インプラント本体及びねじ山を構成する種々の方法は従来技術から既知である。種々のねじ山の形状及びこれらの組み合わせは、例えばインプラント本体の異なるゾーンの異なるねじ山型または異なるねじ山パラメーターのねじ山を形成することによって提供され得る。国際特許出願第WO2008/128757A2号から、上述の型のインプラントは、各ねじ山の外側表面上の及び/または直接2つの隣接するねじ山間のインプラント本体上の、追加の螺旋状溝を特徴とすることが周知である。他のシステムで、狭い溝を特徴とする圧縮型ねじ山が提供されてもよい。
高い一次固定は、インプラントを提供する部位で患者の骨内に削孔した孔または空洞を普通より小さくすることによっても達成することができる。その結果、インプラントがその上に提供されるねじ山と共にインプラントの芯体にねじ込められるとき、周囲の骨材料を圧縮する。しかし、あまりに強い圧縮は骨組織圧壊中に血管を作って、それによってインプラント埋入後の骨の回復を妨げる可能性がある。
インプラント及びその上に提供されるねじ山の特別設計における別の一般的な目的はいわゆる二次固定または骨結合であり、それはインプラント表面と直接接触する骨組織または材料の再生である。
米国特許第2007/0190491A1号には、インプラント本体の非円形断面の形状を備えたインプラント設計が開示されている。この設計で、大部分の天然歯も断面が非円形であり、したがってインプラント本体の類似の断面構造は骨組織の血管の自然の位置に良好に適合すると認識されており、そうして良好かつ迅速な骨結合を促進すると推察される。
インプラントの軸方向に垂直な円形断面を有するインプラントが、同様に円形断面を有する患者の骨組織に形成した空洞または骨切り内に挿入される場合、骨組織の均一な高い圧縮応力が存在する。骨組織のこのような均一の高い圧縮応力は、特に小型の空洞または骨切りの場合に起きる。このような高い圧縮応力は、インプラント周囲に骨吸収及び骨の再構築をもたらし得る。圧縮応力が均一なので、骨吸収及び再構築工程も実質的に均一である。したがって骨はインプラント全体の周囲で再吸収され得、インプラントの緩み及び更にその後の合併症をもたらす。
そのうえ更なる問題は、狭くかつ高密度の骨部位で生じ得る。この場合、ドリルプロトコルに従って最大サイズのドリルを使用可能でない場合があり、その結果、例えば異なる寸法のインプラントと置換することによって、インプラントを変えなければならないかもしれない。
したがって、高度な安定性及び良好な骨結合を備えたインプラント(特に歯科インプラント)の埋入れを可能にする、単純かつ確実な方法で骨組織に空洞を形成するための工具及び方法の必要性が残っている。
本明細書に記載のシステム、方法及び装置は革新的な態様を有し、その望ましい特性に必須のまたはもっぱらその原因となるものはない。特許請求の範囲を制限することなく、有利な特徴のいくつかをここでまとめる。
本開示の態様は、選択したドリルプロトコルが不正確な場合、高すぎるまたは低すぎるインプラント埋入トルクをもたらし、a)骨吸収をもたらす高すぎる圧縮、またはb)インプラントと骨切り壁の間に大きい間隙をもたらす(それはインプラントの安定性と骨治癒を損なう)低すぎる圧縮に至るという認識である。
本発明の目的は、高度な安定性及び良好な骨結合を備えたインプラント(特に歯科インプラント)の埋入れを可能にする、単純かつ確実な方法で骨組織に空洞を形成するための工具及び方法を提供することである。本発明は、このような工具及びインプラント(特に歯科インプラント)を含むアセンブリ及びキットも提供する。更に本発明は、このような工具及び工具ガイド手段(例えば外科用テンプレート)を含むキットを提供する。
これらの目的は、請求項1の技術的特徴を備える処理工具によって、請求項17の技術的特徴を備えるキットによって、請求項20の技術的特徴を備えるキットによって、請求項23の技術的特徴を備える方法によって、請求項32の技術的特徴を備える方法によって、請求項40の技術的特徴を備える方法によって、請求項41の技術的特徴を備えるアセンブリによって、請求項45の技術的特徴を備えるアセンブリによって、及び請求項47の技術的特徴を備えるアセンブリによって達成される。本発明の好ましい実施形態については、従属クレームから得られる。
本発明の一態様は、歯科インプラント周囲に骨応力がないまたは低骨応力の1つ以上のゾーン及び高骨応力の1つ以上のゾーンを形成する方法である。前記方法は、患者の骨に孔を形成することと、但し前記孔が第1の横断面形状を形成する、歯科インプラントの一部が孔内に挿入されるとき、歯科インプラントの一部の周囲に骨応力がないまたは低骨応力の1つ以上のゾーン及び高骨応力の1つ以上のゾーンが作成されるように、孔内に歯科インプラントを挿入することと、但し前記歯科インプラントが、第1の横断面形状とは異なる第2の横断面形状を有する孔内に配置された部分を有する、を含むことができる。
本発明の別の態様は、非円形の横断面を備える骨切りを形成することと、円形の横断面を備えるインプラントを非円形断面を備える骨切り内に挿入することとを含む患者内に歯科インプラントを配置する方法である。
本発明の別の態様は、非円形の横断面を備える骨切りを形成することと、非円形の横断面を備えるインプラントを非円形断面を備える骨切り内に挿入することと、骨切り内にインプラントを配向することとを含む患者内に歯科インプラントを配置する方法である。その結果、骨切り及び歯科インプラントの非円形横断面は、骨応力がないまたは低骨応力の1つ以上のゾーンを作成するために整列配置されず、高骨応力の1つ以上のゾーンを歯科インプラントの一部の周囲に作成する。
本発明の別の態様は、インプラントと、非円形横断面を備える骨切りを作成するための工具と、を含むアセンブリである。
本発明の別の態様は、インプラントと、インプラントとは異なる横断面を有する骨切りを作成するための工具と、を含むアセンブリである。
本発明の別の態様は、インプラントと、インプラントと同じ非円形横断面を有する骨切りを作成するための工具と、を含むアセンブリである。
本発明の一態様によれば、骨組織(例えば患者の顎骨)に非円形または非球形の空洞、骨切りまたは孔を形成するための処理工具が提供される。処理工具は近位部と遠位部とを備える。遠位部は本体と少なくとも1つの骨除去要素とを有する。少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の外周を越えて径方向に外向きに延在する。
処理工具の近位部は、処理工具を使用する際、臨床医に近い部分である。処理工具の遠位部は、処理工具を使用する際、骨組織に近い(すなわち臨床医から更に離れる)部分である。
処理工具の軸方向(すなわち長手方向)は、処理工具の近位部から処理工具の遠位部に向かう方向である。処理工具の径方向(すなわち横断方向)は、処理工具の軸方向に垂直である。本体の軸及び径方向は、それぞれ処理工具の軸及び径方向と一致する(すなわち同じである)。
少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の外周を越えて径方向に外向きに延在する。したがって少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の外周を越えて本体の1つ以上の径方向または横断方向に外向きに延在する。
少なくとも1つの骨除去要素全体は、本体の外周を越えて径方向に外向きに延在し得る。
骨除去要素は、骨組織から骨材料を除去する(すなわち骨材料を取り去る)ように構成され、それによって骨組織(例えば患者の顎骨)に非円形の空洞を形成する。骨除去要素は、例えば骨組織をリーマー処理する、骨組織を粗く削る、骨組織を研磨する、または骨組織を切断することによって骨材料を除去するように構成され得る。
本体の外周を越えて径方向に外向きに延在する、少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、骨除去部である。骨除去部は骨材料を除去するように構成される。骨除去部は、例えば骨組織をリーマー処理する、骨組織を粗く削る、骨組織を研磨する、または骨組織を切断することによって骨材料を除去するように構成され得る。
処理工具は、骨組織に非円形の空洞を形成するためのものである。したがって処理工具によって形成される空洞は、空洞の軸方向に垂直な非円形断面を有する。空洞の軸方向は、空洞の近位端(例えば歯冠端)から空洞の遠位端(例えば歯根尖端)に向かう方向である。
本体及び少なくとも1つの骨除去要素を有する処理工具の遠位部は、処理工具の軸方向に垂直な非円形断面を有し得る。処理工具の非円形断面は、処理工具によって形成される空洞と実質的に同じ形状及び/または寸法を有し得る。処理工具の遠位部の本体は、処理工具の軸方向に垂直な円形断面または非円形断面(例えば卵形、楕円形、三方楕円形もしくは多角形の断面またはこれらの断面の組み合わせ)を有し得る。
処理工具は、その遠位部が骨組織(例えば患者の顎骨)のパイロット孔内に少なくとも部分的に挿入されることができるように構成される。パイロット孔は、骨組織の孔を削孔することによって(例えばドリルプロトコルに従って)作成し得る。パイロット孔は、パイロット孔の軸方向、すなわちパイロット孔の近位端(例えば歯冠端)からパイロット孔の遠位端(例えば歯根尖端)に向かう方向に垂直な円形断面を有し得る。処理工具は、少なくとも1つの骨除去要素によってパイロット孔の内壁で骨材料を除去するように構成され、それによって骨組織の非円形の空洞を形成する。
処理工具により形成される非円形の空洞は、その内部へのインプラント(特に歯科インプラント)の挿入を可能にする。インプラントは、インプラントの軸方向、すなわちインプラントの近位端(例えば歯冠端)からインプラントの遠位端(例えば歯根尖端)に向かう方向に垂直な円形断面を有し得る。インプラントは、インプラントの軸方向に垂直な非円形断面(例えば、空洞の非円形断面とはその形状及び/または寸法が異なる非円形断面)を有し得る。
「非円形」という用語は、円形断面または断面形状からずれる断面もしくは断面形状(例えば卵形、楕円形、三方楕円形もしくは多角形の断面もしくは断面形状またはこれらの断面もしくは断面形状の組み合わせ)を定義する。非円形の断面の例は、断面の円周に沿って配置される(例えば等距離を隔てて配置される)複数の径方向の凸部または凹部を有する断面である。
本発明の処理工具は、単純かつ確実な方法で、少なくとも1つの骨除去要素によって骨組織(例えば患者の顎骨)への非円形の空洞の形成を可能にする。処理工具により形成される非円形の空洞は、高度の安定性及び良好な骨結合を備えながらその内部へのインプラント(特に歯科インプラント)の挿入を可能にする。
特に処理工具を使用して骨組織に非円形または非球形の空洞、骨切りまたは孔を形成することによって、骨組織とインプラントの間の比較的低応力(すなわち圧縮応力)の区域または領域(「生物学的ゾーン」とも称される)、及び骨組織とインプラントの間の比較的高応力(すなわち圧縮応力)の区域または領域(「機械的ゾーン」とも称される)が導入される。比較的より高応力の区域または領域の組織は、円形の空洞の場合と同じ方法で再吸収して再構築するが、骨組織は比較的低応力の区域または領域ではより急速に再構築する。骨吸収及び再構築の速度がこの2種類の区域または領域で異なるので、インプラントは常に骨組織と接触しており、したがってゆるくならないまたは不安定にならない。このようにして、インプラントの高度の安定性及び良好な骨結合が、確実にされることができる。
更に工具は、空洞が形成される骨組織の寸法に従って非円形の空洞の形状を配向する可能性を提供し、そうして空洞及びインプラントの寸法を選択する際のより大きな自由度を提供する。例えば狭い骨隆線(例えば患者の顎骨の)において、ドリルプロトコル(例えば標準ドリルプロトコル)が骨組織にパイロット孔を形成するために適用される場合、プロトコルの最後のドリルのより大きい直径を、円形の空洞の場合よりも選択できる。
少なくとも1つの骨除去要素は、本体の円周方向の本体の外周の部分に沿って(例えばその一部のみに沿って)その幅方向に延在し得る。特に少なくとも1つの骨除去要素は、本体の円周方向の本体の外周の2%以上、5%以上、8%以上、10%以上、15%以上、20%以上または30%以上に沿って延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素の幅方向は、処理工具の軸方向に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する。
本体の外周を越えて径方向に外向きに延在する少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の円周方向の本体の外周の部分に沿って(例えばその一部のみに沿って)その幅方向に延在し得る。特に少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の円周方向の本体の外周の2%以上、5%以上、8%以上、10%以上、15%以上、20%以上または30%以上に沿って延在し得る。
少なくとも1つの骨除去要素は、本体の長さ方向の本体の長さの部分に沿って(例えばその一部のみに沿って)その長さ方向に延在し得る。特に少なくとも1つの骨除去要素は、本体の長さ方向の本体の長さの20%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上に沿って延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素は、本体の長さ方向の本体の全長に沿って、その長さ方向に延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素の長さ方向及び本体の長さ方向は、処理工具の軸方向に沿って延在する。
本体の外周を越えて径方向に外向きに延在する少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の長さ方向の本体の長さの部分に沿って(例えばその一部のみに沿って)その長さ方向に延在し得る。特に少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の長さ方向の本体の長さの20%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上に沿って延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の長さ方向の本体の全長に沿って、その長さ方向に延在し得る。
本体の外周を越えて径方向に外向きに延在する少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、少なくとも1つの骨除去要素の残部の長さ方向の少なくとも1つの骨除去要素の残部の長さの部分に沿って(例えばその一部のみに沿って)その長さ方向に延在し得る。特に少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、少なくとも1つの骨除去要素の残部の長さ方向の少なくとも1つの骨除去要素の残部の長さの20%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上または90%以上に沿って延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、少なくとも1つの骨除去要素の残部の長さ方向の少なくとも1つの骨除去要素の残部の全長に沿ってその長さ方向に延在し得る。
少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、本体の外周を越えて径方向に外向きに0.2〜2.0mm、0.4〜1.8mm、0.5〜1.5mmまたは0.8〜1.2mmだけ延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素全体は、本体の外周を越えて径方向に外向きに0.2〜2.0mm、0.4〜1.8mm、0.5〜1.5mmまたは0.8〜1.2mmだけ延在し得る。
本体及び少なくとも1つの骨除去要素は、同じ材料または異なる材料から作製され得る。
本体は、例えば金属(例えばチタン、チタン合金またはステンレス鋼)、ポリマー、セラミックまたは複合材料から作製されてもよい。本体は、例えば成形(例えば射出成形、フライス削り(例えばCNCフライス削りなど))によって製造されてもよい。
少なくとも1つの骨除去要素は、例えば金属(例えばチタン、チタン合金またはステンレス鋼)、ポリマー、セラミックまたは複合材料から作製されてもよい。少なくとも1つの骨除去要素は、例えば成形(例えば射出成形、フライス削り(例えばCNCフライス削りなど))によって製造されてもよい。
少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は研磨面を有してよい。研磨面は、例えば骨組織をリーマー処理する、骨組織を粗く削る、または骨組織を研磨することによって、骨組織から骨材料を除去する(すなわち骨材料を取り去る)ように構成される。研磨面は、少なくともいくつかの空洞の区域または領域で、空洞の内壁の粗い表面を提供する(すなわち、内側空洞壁を粗くする)ように構成される。研磨面は粗い研磨面(例えば粗いリーマー処理、粗削りまたは粗い研磨の研磨面)でもよい。
空洞の内壁の粗い表面の提供を可能にする研磨面を有する少なくとも1つの骨除去要素を使用することによって、空洞のインプラントの骨結合は更に改善されることができる。このようにして、特に骨組織の細胞を切開して、骨結合を更に促進できる。
更に研磨面によって除去した骨切粉は、それらが外部環境に曝露されない空洞内に留まる。空洞のこれらの骨切粉の存在は、骨組織空洞のインプラントの安定的かつ迅速な統合に更に寄与できる。
少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部の研磨面の少なくとも一部は、処理工具の軸方向に実質的に平行であるように配置され得る。
少なくとも1つの骨除去要素全体は研磨面を有してよい。
少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部は、リーマー処理部、粗削り部、研磨部、切削部またはこれらの部分の組み合わせを有してよい。例えば少なくとも1つの骨除去要素の少なくとも一部はブレード部を有してよい。
少なくとも1つの骨除去要素は本体と一体化して形成され得る。本明細書で「一体化して形成される」という用語は、少なくとも1つの骨除去要素及び本体が一体型構成で形成されることを意味する。
一体型構成で少なくとも1つの骨除去要素及び本体を形成することは、処理工具が、特に単純かつ効率的な方法で、例えば成形(例えば射出成形、フライス削り(例えばCNCフライス削り))などによって製造されるのを可能にする。処理工具全体は一体化して(すなわち一体型構成で)形成されてよい。
少なくとも1つの骨除去要素は本体と一体化して取り付けられてよい。本明細書で「一体化して取り付けられる」という用語は、少なくとも1つの骨除去要素及び/または本体を損傷するまたは破壊することなく、少なくとも1つの骨除去要素が本体から取りはずすまたは分離することができないように、少なくとも1つの骨除去要素が本体に取り付けられることを意味する。
少なくとも1つの骨除去要素が本体に一体化して形成される、またはそれに一体化して取り付けられる場合、処理工具の特に頑丈かつ安定的構成が得られる。
少なくとも1つの骨除去要素は、処理工具の軸方向に本体に対して移動可能であり得る。少なくとも1つの骨除去要素は本体に移動可能に取り付けられてよい。
処理工具の軸方向に本体に対して移動可能であるように少なくとも1つの骨除去要素を配置することによって、本体に対して少なくとも1つの骨除去要素を動かすことによって、非円形空洞は特に単純かつ効率的な方法で骨組織に形成されることができる。このようにして、更に非円形空洞は特に高精度で形成されていることができ、したがってインプラントの安定性及び骨結合の更なる改善を得ることができる。少なくとも1つの骨除去要素及び本体の相対運動の間、本体は骨組織に対して実質的に静止状態に保たれ得る。
少なくとも1つの骨除去要素は、本体の長さ方向に本体の長さの1%以上、5%以上、10%以上、20%以上、30%以上または40%以上に沿って延在する移動長さ上を処理工具の軸方向に本体に対して移動可能であり得る。例えば一実施形態にて、前記骨除去要素の移動は±0.5mmの移動長さを有することができる。
少なくとも1つの骨除去要素は、処理工具の軸方向周囲の回転方向で本体に対して移動可能であり得る。したがって少なくとも1つの骨除去要素は、処理工具の円周方向で本体に対して移動可能であり得る。
少なくとも1つの骨除去要素は、処理工具の軸方向で及び処理工具の軸方向周囲の回転方向で本体に対して移動可能であり得て、例えば本体に対して少なくとも1つの骨除去要素の螺動経路を可能にする。
処理工具は、処理工具の軸方向に延在する軸部を更に含んでよい。軸部は本体に対して回転可能でもよい。軸部は、処理工具の軸方向周囲の回転方向で本体に対して回転可能であり得る。したがって軸部は、本体の円周方向で本体に対して回転可能であり得る。軸部及び本体は、互いに同軸であるように、すなわち軸部の軸方向が本体の軸方向と同じであるように配置され得る。軸部はこの軸方向周囲で本体に対して回転可能でもよい。軸部は、本体及び少なくとも1つの骨除去要素に対して回転可能でもよい。軸部は、処理工具の軸方向周囲の回転方向で本体及び少なくとも1つの骨除去要素に対して回転可能でもよい。
軸部は、本体に対する軸部の回転が少なくとも1つの骨除去要素を処理工具の軸方向で本体に対して移動させるように少なくとも1つの骨除去要素に接続されてもよい。
このようにして、処理工具の軸方向の本体に対する少なくとも1つの骨除去要素の移動は、特に単純かつ効率的な方法で実施されることができる。このために例えば軸部は、例えば手動でまたは回転モーターなどを使用して本体に対して回転できる。
軸部は、本体に対する軸部の連続回転、すなわち同じ回転方向の連続回転が、少なくとも1つの骨除去要素を処理工具の軸方向で本体に対して往復運動させるように少なくとも1つの骨除去要素に接続されてもよい。
このような処理工具の軸方向の本体に対する少なくとも1つの骨除去要素の往復運動は、非円形空洞が特に単純かつ効率的な方法で形成されるのを可能にする。更にこの往復運動は、本体に対して軸部を連続回転させることによって(例えば手動でまたは回転モーターなどを使用して)単純な方法で実施することができる。
軸部は、軸部の径方向(複数可)及び軸部の円周方向に延在する少なくとも1つの凹部を有し得る。少なくとも1つの凹部は軸部の円周の一部に沿って延在し得る。少なくとも1つの凹部は軸部の円周全体に沿って延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素は、軸部の径方向に延在する少なくとも1つの凸部を有し得る。少なくとも1つの凸部は特に少なくとも1つの凹部内に少なくとも部分的に収容されてもよく、その結果、本体に対する軸部の回転が少なくとも1つの骨除去要素を少なくとも処理工具の軸方向で本体に対して移動させる。少なくとも1つの凸部は少なくとも1つの凹部内に完全に収容され得る。
軸部にこのような少なくとも1つの凹部及び少なくとも1つの骨除去要素にこのような少なくとも1つの凸部を提供することによって、軸部と少なくとも1つの骨除去要素の間の確実かつ単純な接続が確立される。
少なくとも1つの凹部は、起伏して、波状もしくは正弦波状に軸の円周の一部に沿ってまたは軸部の周囲全体に沿って延在し得る。この場合、少なくとも1つの凹部の起伏、波状または正弦波形状の振幅の方向は、軸部の軸方向に平行である。このようにして、軸部と少なくとも1つの骨除去要素の間の単純かつ確実な接続が提供されて、本体に対する軸部の連続回転の際、それは処理工具の軸方向に本体に対して少なくとも1つの骨除去要素の往復移動を可能にする。
軸部は、軸部の径方向(複数可)及び軸部の円周方向に延在する少なくとも1つの凸部を有し得る。少なくとも1つの凸部は軸部の円周の一部に沿って延在し得る。少なくとも1つの凸部は軸部の円周全体に沿って延在し得る。少なくとも1つの骨除去要素は、軸部の径方向に延在する少なくとも1つの凹部を有し得る。少なくとも1つの凸部は特に少なくとも1つの凹部内に少なくとも部分的に収容されてもよく、その結果、本体に対する軸部の回転が少なくとも1つの骨除去要素を少なくとも処理工具の軸方向で本体に対して移動させる。少なくとも1つの凸部は少なくとも1つの凹部内に完全に収容され得る。
少なくとも1つの凸部は、起伏して、波状もしくは正弦波状に軸部の円周の一部に沿ってまたは軸部の周囲全体に沿って延在し得る。この場合、少なくとも1つの凸部の起伏、波状または正弦波形状の振幅の方向は、軸部の軸方向に平行である。更にこのようにして、軸部と少なくとも1つの骨除去要素の間の単純かつ確実な接続が提供されて、本体に対する軸部の連続回転の際、それは処理工具の軸方向に本体に対して少なくとも1つの骨除去要素の往復移動を可能にする。
軸部は処理工具の近位部から遠位部へ延在し得る。軸部は、処理工具の軸方向に実質的に処理工具の全長(例えば処理工具の残部)に沿って延在し得る。軸部は、処理工具の軸方向に処理工具の長さ(例えば処理工具の残部)の一部のみに沿って延在し得る。例えば軸部は、処理工具の軸方向に処理工具(例えば処理工具の残部)の長さの30%以上、50%以上、70%以上、80%以上または90%以上に沿って延在し得る。
軸部の遠位部または遠位端は、本体内に少なくとも部分的に収容され得るまたは受容され得る。このようにして、処理工具の特にコンパクトかつ頑強な構成を得ることができる。
軸部の近位部または近位端は処理工具の外側に曝露されてもよい。このようにして、軸部は特に単純かつ効率的な方法で、例えば手動でまたはモーター(例えば回転モーターなど)を使用して操作することができる。例えば少なくとも1つの骨除去要素を処理工具の軸方向に本体に対して移動させるために、例えば手またはモーターで軸部を駆動することによって、軸部は本体に対して回転できる。
本体の円周方向の骨組織に対する本体の回転を防ぐために、本体は、骨組織に形成したパイロット孔の本体の回転固定のための少なくとも1つの固定要素を有し得る。
このような少なくとも1つの固定要素を提供することによって、本体は、特に確実な方法で特に本体の円周方向に骨組織に対して実質的に静止状態に保たれ得る。非円形空洞は、本体に対して少なくとも1つの骨除去要素を移動することによって形成できる。このようにして、空洞が形成されることができる精度は更に強化されて、そうして特に良好なインプラント安定性及び骨結合を達成する。
少なくとも1つの固定要素は本体の径方向(複数可)に本体の残部から突出し得、すなわち本体の残部の外周を越えて径方向に外向きに延在するように突出し得る。少なくとも1つの固定要素は、本体の残部の外周を越えて径方向に外向きに0.2〜2.0mm、0.4〜1.8mm、0.5〜1.5mmまたは0.8〜1.2mmだけ延在し得る。
少なくとも1つの固定要素は、処理工具の軸方向に沿って延在し得る。少なくとも1つの固定要素は、本体の軸方向に本体(例えば本体の残部)の全長に沿って延在し得る。少なくとも1つの固定要素は、本体の軸方向に本体(例えば本体の残部)の一部のみに沿って延在し得る。例えば少なくとも1つの固定要素は、本体の軸方向に本体(例えば本体の残部)の長さの30%以上、50%以上、70%以上、80%以上または90%以上に沿って延在し得る。
例えば少なくとも1つの固定要素は隆起、突出、ひれ、スパイクなどでもよい。
少なくとも1つの固定要素は本体の残部と一体化して形成されてよい、またはそれに一体化して取り付けられてもよい。このようにして、処理工具の特に頑丈かつ安定的な構成を達成することができる。
本体は、パイロット孔の本体の回転固定のための複数の固定要素(例えば2つ以上、3つ以上、4つ上または5つ以上の固定要素)を有し得る。固定要素は本体の円周方向に互いに離間するように、特に互いに等距離で離間するように配置され得る。
処理工具は中間部を更に含んでよく、中間部は近位部と遠位部の間に配置される。中間部の少なくとも一部は処理工具の軸方向に垂直な非円形断面を有し得る。中間部は遠位部(特に本体)及び/または近位部に固定して取り付けられ得る、またはそれに固定して接続され得る。中間部は遠位部(特に本体)及び/または近位部と一体化して形成され得る、またはそれに一体化して取り付けられ得る。
少なくとも一部が処理工具の軸方向に垂直な非円形断面を有する処理工具の中間部は、本体の円周方向の骨組織に対する本体の回転が確実に妨げられるのを可能にする。
特に処理工具は、外科用テンプレートなどの工具ガイド手段(例えばガイド下手術用の外科用テンプレート)と共に使用してよい。工具ガイド手段は、処理工具が少なくとも部分的に挿入されることができる収容部を有してよい。処理工具の軸方向に垂直な非円形断面を有する中間部の少なくとも一部との協動によって、収容部は、工具ガイド手段に対して処理工具の本体の回転を防ぐように構成され得る。例えば収容部は中間部の少なくとも一部をその内部に受けるための凹部を有し得る。前記凹部は中間部の少なくとも一部のものと実質的に同一の非円形断面を有する。このようにして、中間部の少なくとも一部及び工具ガイド手段の凹部は共に抗回転性を提供して、本体の円周方向の骨組織に対する回転を防ぐ。あるいはまたは更にこのような抗回転性は、処理工具の他の部分または一部によって(例えば、中間部より近位に配置される他の部分または一部によって及び/または中間部より遠位に配置される他の部分または一部によって)も提供され得る。
軸部は中間部に対して回転可能でもよい。軸部は、処理工具の軸方向周囲の回転方向で中間部に対して回転可能であり得る。したがって軸部は、中間部の円周方向で中間部に対して回転可能であり得る。軸部及び中間部が互いに同軸であるように、すなわち軸部の軸方向が中間部の軸方向と同じであるように配置され得る。軸部はこの軸方向周囲で中間部に対して回転可能でもよい。
少なくとも1つの骨除去要素の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な1つ以上の方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部は近位部から遠位部に向かう方向に減少する。
上述の構成を備える少なくとも1つの骨除去要素の遠位部を選択することによって、処理工具の遠位部は、精密で効率的かつ簡便な方法で骨組織(例えば患者の顎骨)のパイロット孔内に少なくとも部分的に挿入されることができることが、特に確実にされることができる。
少なくとも1つの骨除去要素は1つ以上の先細部または面取り部を有し得る。そこで処理工具の軸方向に垂直な1つ以上の方向の少なくとも1つの骨除去要素の放射状延長部は工具の近位部から遠位部に向かう方向に減少する。複数のこのような先細部または面取り部(例えば2つ以上、3つ以上、4つ以上または5つ以上の先細部または面取り部)は処理工具の軸方向に沿って互いに隣接して配置され得る。その結果、先細りまたは面取りの程度(すなわち先細部または面取り部の傾斜)は工具の近位部から遠位部に向かう方向に増加する。
少なくとも1つの骨除去要素は処理工具の軸方向に沿って互いに隣接して配置される複数の部分を有し得る。これらの部分のそれぞれで、処理工具の軸方向に垂直な方向の少なくとも1つの骨除去要素の放射状延長部は工具の近位部から遠位部に向かう方向に一定であり、前記部分の一定の放射状延長部が工具の近位部から遠位部に向かう方向に小さくなるように、これらの部分は配置される。この場合、刻みがこれらの部分の隣接するものの間に形成される。少なくとも1つの骨除去要素は2つ以上、3つ以上、4つ以上または5つ以上の互いに隣接して配置されるこのような部分を有し得る。
あるいは処理工具の軸方向に垂直な方向の放射状延長部が工具の近位部から遠位部に向かう方向に一定のままであるように、少なくとも1つの骨除去要素を構成し得る。
本体または本体の一部(例えば本体の遠位部)は処理工具の軸方向に垂直な放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部は近位部から遠位部に向かう方向に減少する。このようにして、処理工具の遠位部の骨組織(例えば患者の顎骨)のパイロット孔内への挿入を更に促進することができる。
本体または本体の一部(例えば本体の遠位部)は1つ以上の先細部または面取り部を有し得る。そこで処理工具の軸方向に垂直な方向の本体または本体の一部(例えば本体の遠位部)の放射状延長部は、工具の近位部から遠位部に向かう方向に減少する。複数のこのような先細部または面取り部(例えば2つ以上、3つ以上、4つ以上または5つ以上の先細部または面取り部)は処理工具の軸方向に沿って互いに隣接して配置され得る。その結果、先細りまたは面取りの程度(すなわち先細部または面取り部の傾斜)は近位部から遠位部に向かう方向に増加する。
本体または本体の一部(例えば本体の遠位部)は処理工具の軸方向に沿って互いに隣接して配置される複数の部分を有し得る。これらの部分のそれぞれで、処理工具の軸方向に垂直な方向の本体または本体の一部(例えば本体の遠位部)の放射状延長部は、工具の近位部から遠位部に向かう方向に一定のままである。前記部分の一定の放射状延長部が工具の近位部から遠位部に向かう方向に小さくなるように、部分は配置される。この場合、刻みがこれらの部分の隣接するものの間に形成される。本体または本体の一部(例えば本体の遠位部)は2つ以上、3つ以上、4つ以上または5つ以上の互いに隣接して配置されるこのような部分を有し得る。
あるいは処理工具の軸方向に垂直な方向の放射状延長部が工具の近位部から遠位部に向かう方向に一定のままであるように、本体または本体の一部(例えば本体の遠位部)は構成され得る。
処理工具の遠位部は複数の骨除去要素を有し得る。例えば遠位部は2〜12個、3〜10個、4〜9個または5〜8個の骨除去要素を有し得る。
複数の骨除去要素を提供することによって、その内部に非円形空洞を形成するとき、骨組織に作用する力をより均一に加えることができる。
骨除去要素は、本体の円周方向に互いに離間するように配置され得る。特に骨除去要素は、本体の円周方向に互いに等距離で離間するように配置され得る。あるいは骨除去要素は、異なる間隔で本体の円周方向に互いに離間するように配置され得る。
処理工具の操作中、処理工具の軸方向の本体に対する骨除去要素の移動が互いに位相がずれるように、処理工具を構成し得る。このようにして、その内部に非円形空洞を形成するとき、骨組織に作用する力は特に均一の方法で加えることができ、骨組織の異なる部分に作用する力の間のバランスを達成する。
例えば処理工具の軸方向の本体に対する骨除去要素のこのような位相外れの動きは、上述のように起伏して、波状もしくは正弦波状に軸部の円周の一部に沿ってもしくは軸部の周囲全体に沿って延在する少なくとも1つの凹部または凸部を軸部に提供することによって得ることができる。
あるいは処理工具の操作中、処理工具の軸方向の本体に対する骨除去要素の移動が互いに同じ位相であるように、処理工具を構成し得る。
本発明の一態様によれば、本発明による処理工具及びインプラント(例えば歯科インプラント)を含むキットを提供する。
インプラント(特に歯科インプラント)は、インプラントの軸方向に垂直な円形断面を有してよい。インプラントの軸方向とは、インプラントの近位端(例えば歯冠端)からインプラントの遠位端(例えば歯根尖端)に向かう方向である。
円形断面を有するインプラントと共に本発明の処理工具を使用することによって、すなわち工具を用いて骨組織の非円形空洞を形成して、インプラントをその内部に挿入することによって、インプラントの特に高度の安定性及び改善した骨結合を確実にすることができる。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な1つ以上の方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部はインプラントの軸方向に垂直な方向のインプラントの放射状延長部より大きい。このようにして、処理工具によって形成した非円形の空洞内にインプラントを挿入するとき、骨組織とインプラントの間の比較的低応力(すなわち圧縮応力)の区域または領域(「生物学的ゾーン」とも称される)が導入されるのを確実にすることができる。骨組織は、上述のように比較的低応力のこれらの区域または領域でより急速に再構築される。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な1つ以上の方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部はインプラントの軸方向に垂直な方向のインプラントの放射状延長部より小さい。このようにして、処理工具によって形成した非円形の空洞内にインプラントを挿入するとき、骨組織とインプラントの間の比較的高応力(すなわち圧縮応力)の区域または領域(「機械的ゾーン」とも称される)が導入されるのを確実にすることができる。
処理工具の遠位部は、インプラントの軸方向に垂直な方向のインプラントの放射状延長部より大きい処理工具の軸方向に垂直な1つ以上の方向の放射状延長部と、インプラントの軸方向に垂直な方向のインプラントの放射状延長部より小さい処理工具の軸方向に垂直な1つ以上の方向の放射状延長部とを有し得る。このようにして、インプラントを非円形の空洞内に挿入するとき、「生物学的ゾーン」及び「機械的ゾーン」の両方が導入されるのを確実にすることができる。骨吸収及び再構築の速度がこの2種類のゾーンで異なるので、インプラントは常に骨組織と接触しており、したがってゆるくならないまたは不安定にならない。したがってインプラントの特に高度の安定性及び良好な骨結合を確実にすることができる。
本発明の一態様によれば、本発明による処理工具及び外科用テンプレートなどの工具ガイド手段(例えばガイド下手術用の外科用テンプレート)を含むキットを提供する。
工具ガイド手段は、処理工具が少なくとも部分的に挿入されることができる収容部を有してよい。収容部は、工具ガイド手段に対して処理工具の本体の回転を防ぐように構成され得る。
処理工具は近位部と遠位部の間に配置される中間部を含んでよく、中間部の少なくとも一部は処理工具の軸方向に垂直な非円形断面を有する。中間部の少なくとも一部との協働によって、収容部は、工具ガイド手段に対して処理工具の本体の回転を防ぐように構成され得る。
例えば収容部は中間部の少なくとも一部をその内部に受けるための凹部を有し得る。前記凹部は中間部の少なくとも一部のものと実質的に同一の非円形断面を有する。このようにして、中間部の少なくとも一部及び工具ガイド手段の凹部は共に抗回転性を提供して、本体の円周方向の骨組織に対する回転を防ぐ。
本発明の一態様によれば、本発明による処理工具、インプラント(例えば歯科インプラント)及び工具ガイド手段(例えば外科用テンプレート)を含むキットを提供する。
本発明の一態様によれば、本発明による処理工具及びドリル(例えば歯科ドリル)またはドリルセット(例えば歯科ドリルセット)を含むキットを提供する。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な1つ、複数またはすべての方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部はドリルの軸方向に垂直な方向でドリルの放射状延長部より大きい。ドリルの軸方向とは、ドリルの近位端からドリルの遠位端に向かう方向である。このようにして、処理工具の遠位部の少なくとも一部が、ドリルによって穿設された孔(例えばパイロット孔)へのプレス嵌めによって保持できるのを確実にすることができる。したがって、本体の円周方向の骨組織に対する本体の回転を確実に抑えることができる。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な方向の放射状延長部を備える遠位端を有し得る。前記放射状延長部はドリルの軸方向に垂直な方向でドリルの放射状延長部より小さい。処理工具の遠位部の残部は処理工具の軸方向に垂直な1つ、複数またはすべての方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部はドリルの軸方向に垂直な方向でドリルの放射状延長部より大きい。このようにして、ドリルによって削孔される孔内への遠位部の少なくとも一部の挿入は容易になることができて、同時に遠位部と孔の間のプレス嵌めも得られる。
ドリルの軸方向に垂直な方向でドリルセットのドリルの放射状延長部(すなわちドリル直径)は、互いに異なっていてもかまわない。したがってドリルセットは骨組織の孔または空洞を削孔するために使用することができ、孔または空洞の直径は次の大きさのドリルを使用して(例えばドリルプロトコルに従って)すべての削孔工程により増大する。最大直径を有するドリルセットのドリルは、処理工具用に骨組織のパイロット孔を形成するために使用してよい。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な1つ、複数またはすべての方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部はドリルの軸方向に垂直な方向で最大直径を有するドリルセットのドリルの放射状延長部より大きい。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な方向の放射状延長部を備える遠位端を有し得る。前記放射状延長部はドリルの軸方向に垂直な方向で最大直径を有するドリルセットのドリルの放射状延長部より小さい。処理工具の遠位部の残部は処理工具の軸方向に垂直な1つ、複数またはすべての方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部はドリルの軸方向に垂直な方向で最大直径を有するドリルセットのドリルの放射状延長部より大きい。
本発明の一態様によれば、本発明による処理工具、インプラント(例えば歯科インプラント)及びドリル(例えば歯科ドリル)またはドリルセット(例えば歯科ドリルセット)を含むキットを提供する。
本発明の一態様によれば、本発明による処理工具、工具ガイド手段(例えば外科用テンプレート)及びドリル(例えば歯科ドリル)またはドリルセット(例えば歯科ドリルセット)を含むキットを提供する。
本発明の一態様によれば、本発明による処理工具、インプラント(例えば歯科インプラント)、工具ガイド手段(例えば外科用テンプレート)及びドリル(例えば歯科ドリル)またはドリルセット(例えば歯科ドリルセット)を含むキットを提供する。
本発明の一態様によれば、本発明の処理工具を使用して骨組織に非円形の空洞を形成する方法が提供される。前記方法は本発明のキットの1つを使用して実行してよい。
本発明の処理工具を使用して骨組織に非円形の空洞を形成する方法は、骨組織(例えば患者の顎骨)に孔(例えばパイロット孔)を形成するステップを含んでよい。例えばドリルプロトコルに従って削孔することによって(例えば本発明のキットの1つのドリルまたはドリルセットを使用して)骨組織に孔を形成してよい。
孔は、孔の軸方向、すなわち孔の近位端(例えば歯冠端)から孔の遠位端(例えば歯根尖端)に向かう方向に垂直な円形断面を有し得る。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な1つ、複数またはすべての方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部は孔の軸方向に垂直な方向の孔の放射状延長部より大きい。このようにして、処理工具の遠位部の少なくとも一部が、孔(例えばパイロット孔)へのプレス嵌めによって保持できるのを確実にすることができる。
処理工具の遠位部は処理工具の軸方向に垂直な方向の放射状延長部を備える遠位端を有し得る。前記放射状延長部は孔の軸方向に垂直な方向で孔の放射状延長部より小さい。処理工具の遠位部の残部は処理工具の軸方向に垂直な1つ、複数またはすべての方向の放射状延長部を有し得る。前記放射状延長部は孔の軸方向に垂直な方向の孔の放射状延長部より大きい。このようにして、孔内への遠位部の少なくとも一部の挿入は容易になることができて、同時に遠位部と孔の間のプレス嵌めも得られる。
骨組織に非円形の空洞を形成する方法は、骨組織の孔内に処理工具の遠位部を少なくとも部分的に挿入するステップを更に含んでよい。
本体の円周方向の骨組織に対する本体の回転が例えば上述のやり方で、例えば遠位部の少なくとも一部と孔の間のプレス嵌めを達成することによって、または孔の本体の回転固定のための1つ以上の固定要素を本体に提供することによって確実に防ぐことができる。
骨組織に非円形の空洞を形成する方法は、少なくとも1つの骨除去要素によって孔の内壁で骨材料を除去して、それによって非円形の空洞を形成するステップを更に含んでよい。この骨除去工程は、上述の方法で(例えば本体に対して少なくとも1つの骨除去要素を移動することによって)実施してよい。少なくとも1つの骨除去要素及び本体の相対運動の間、本体は骨組織に対して実質的に静止状態に保たれ得る。
図面を通して、参照番号は参照要素の間の一般的な関連を示すために再利用できる。図面は本明細書に記載の例示の実施形態を説明するために提供するものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
Aは、骨切りの実施形態の平面図を示す。Bは、Aの骨切りの平面図を示す。Cは、Aの骨切りの平面図を示す。 Aは、非円形骨切りの実施形態の平面図を示す。Bは、Aの非円形骨切り内に挿入した円形インプラントの平面図を示す。 Aは、非円形骨切りの実施形態の平面図を示す。Bは、Aの非円形骨切り内に挿入した円形インプラントの平面図を示す。 Aは、非円形骨切りの実施形態の平面図を示す。Bは、Aの非円形骨切り内に挿入した円形インプラントの平面図を示す。 非円形骨切りの実施形態の平面図を示す。 Aは、非円形骨切りの実施形態の平面図を示す。Bは、図7Aの非円形骨切り内に挿入した円形インプラントの平面図を示す。 Aは、非円形骨切りの実施形態の平面図を示す。Bは、図6Aの非円形骨切り内に挿入した円形インプラントの平面図を示す。 Aは、非円形骨切りの実施形態の平面図を示す。Bは、Aの非円形骨切り内に挿入した円形インプラントの平面図を示す。 本発明の一実施形態による処理工具を示す。(a)は、処理工具全体の斜視図である。(b)は、いくつかの外側部を除去した処理工具の斜視図である。 本発明の実施形態による処理工具を示す。(a)は、処理工具の遠位部及び中間部の斜視図である。(b)は、処理工具の遠位部の側面図である。 本発明の実施形態による処理工具を示す。(a)は、処理工具の骨除去要素及び軸部の一部の斜視図である。(b)は、処理工具の軸方向に平行な平面に沿って取った処理工具の遠位部及び中間部の断面図である。(c)は、(b)の線C−Cに沿った処理工具の断面図である。 本発明の実施形態による処理工具の構成要素を示す。(a)は、処理工具の軸部の斜視図である。(b)は、処理工具の骨除去要素の斜視図である。 本発明の実施形態による処理工具及びインプラントを示す。(a)は、処理工具全体及びインプラントのオーバーレイ斜視図である。(b)は、処理工具の遠位部のオーバーレイ斜視図である。
システム、構成要素ならびにアセンブリ及び製造の方法の実施形態添付の図面に関連してここで記載され、数字などは全体を通して似たまたは同様の要素を指す。いくつかの実施形態、実施例及び例示が下に開示されるが、本明細書に記載されている発明は具体的に開示されている実施形態、実施例及び例示に限定されず、本発明の他の用途ならびに本発明の明らかな修正及びその均等物を含むことができることは、当業者には明らかだろう。本明細書に示されている説明で用いられている用語は、本発明のある特定の具体的な実施形態の詳細な説明との関連で用いているに過ぎないので、いかなる限定または制限的な形で解釈されることを意図するものではない。更に本発明の実施形態は、いくつかの新規な特徴を含むことができ、1つの特徴のみが望ましい特性を単独で担ったり、本明細書に記載の発明を実施するのに不可欠であったりすることはない。
以下の説明で、単なる参照目的で、ある特定の用語が用いられる場合があり、したがってそれらの用語は限定することを意図していない。例えば「上」または「下」などの用語は参照する図面における方向を指す。「前」「裏」「左」「右」「後部」及び「側部」などの用語は、説明中の構成部品または要素を説明する文章及び関連図面を参照することにより明確になる、一貫性はあるが任意の参照枠内の構成部品または要素の部分の配向及び/または位置を説明している。更に「第1」「第2」「第3」などの用語は別個の要素を記載するために使用し得る。そのような用語には、上で具体的に言及されている単語、その派生語及び類似の意味の単語が含まれ得る。
図1Aは、骨切り10a及び骨切り10aを囲む骨の一部12aを示す。インプラント(図1Bに示す)が骨切り10内に設置されるとき、骨切りの近くで局部的骨細胞損傷及び/または骨細胞死がもたらされる場合がある高応力、高圧力、高埋入トルク及び/または高温を、骨切りを囲む骨12は受ける可能性がある。骨細胞損傷の深さは「死のゾーン」14(「ZOD」)と呼ばれることができる。ZOD14のサイズ及び形状は、骨切り10の形状及び骨切り10内に埋め入れされるインプラントの形状に依存する。図1A〜図1Cに示される骨切り10は一般に円形または球状横断面形状を有する。円形の横断面形状を有するインプラントが骨切り10内に埋め入れられる場合、ZOD14は一般に円形の形状を有して、骨切り10と同軸である。図1Bは、図1Cに示されるZOD14cより薄いZOD14bを示す。円形インプラントが両方の骨切り内に埋め入れられる場合、このような例が生じる可能性があり、図1Bの骨切り内に埋め入れられるインプラントは図1Cの骨切り内に埋め入れられるインプラントより小さい直径を有する。
ZOD14が大部分は応力−歪み及び熱と相関していると考えられる。ZOD14の骨細胞の損傷または死は骨吸収につながる可能性があり、インプラントの緩み、そうして骨の再構築をもたらす。低応力は良好な骨治癒反応を伴い得る一方で、高応力は悪い治癒反応が付随し得る。ZOD14は、小さいほど好ましい。
円形の歯科インプラントが円形の骨切りに挿入されるとき、特に骨切りが小型の場合、骨に均一の高い圧縮応力があり得る。このような高応力は、インプラント周囲の骨吸収及び再構築につながり得る。応力モードが均一なので、再吸収及び再構築過程も実質的に均一である可能性がある。したがって骨は同時にインプラント全体の周囲で再吸収され得、インプラントの緩み及び更にその後の合併症をもたらす場合がある。
特定の実施形態によれば、本明細書で開示した方法及び装置によって、インプラント治癒を改善するために、ZOD14が低減される、管理されるまたは調整されることが可能になる。本開示のある特定の実施形態でインプラントは、インプラントが挿入される骨切りとは異なる横断面形状を有する。ある特定の実施形態で、非円形の横断面形状を有する非円形の骨切りを作成することが有益である。非円形の骨切りは、埋め込み後のインプラントの一次固定を提供する比較的高い骨圧縮または応力を領域を提供することができる。非円形の骨切りは、領域への良好な血液供給を達成する比較的低い骨圧縮もしくは応力または骨圧縮もしくは応力がない領域も提供することができ、迅速な骨結合及び二次固定の進行を促進することができる。
図2Aは、非円形横断面形状を有する非円形骨切り10の実施形態を表す。図示した骨切りは楕円形であり、第2の幅18よりわずかに大きい第1の幅16を有する。骨切り10は、互いに隣接しているが中心から外れている2つの孔を配置することによって形成できる。ある特定の実施形態で孔は、非円形の孔を作成できる工具(例えばミリング器具)によって形成できる。図2Bは非円形骨切り10に装着された円形インプラント20を示す。図2Bに示すように、骨切り10の第2の幅18付近の骨12がより高い圧縮力(実線矢印)をかけられる一方で、第1の幅16付近の骨は低い圧縮力(点線矢印)を受ける。高い圧縮力または応力の領域の骨12はインプラント20を固定することができ(例えば一次固定または機械的安定性)、一方で低い圧縮力または応力の領域の骨12はインプラント20を骨結合できる(二次固定)。このようにして、高い圧縮ゾーンは「機械的ゾーン」と呼ばれることができ、低い圧縮ゾーンは「生物学的ゾーン」と呼ばれることができる。
図3Aは、非円形横断面形状を有する非円形骨切り10の別の実施形態を示す。図示した骨切り10は、中心部22周囲の周辺に配置される1つ以上の円形もしくは非円形の小さいもしくはより小さい直径部24を有する円形または非円形中心部22を有する。図3Bに示すように、低い圧縮力(点線矢印)が骨切り10の小部分24と関連し得る一方で、高い圧縮力(実線矢印)は小部分24の間に配置される中心部22の領域と関連し得る。図示した骨切りはドリルテンプレートによって作成されることができる。ある特定の実施形態で中心部22は最初に形成されることができ、小部分24はその後形成されることができる。ある特定の実施形態で中心部22は大きなドリルを使用して最初に削孔されることができ、小部分24はより小さなドリルで削孔されることができる。いくつかの変型で、中心部22及び小部分24は通常のツイストドリルを使用して削孔されることができる。いくつかの実施形態で、中心部22及び小部分24は円形であり、円形中心部22及び円形小部分24の組み合わせは非円形の骨切り10を生成する。ある特定の実施形態で、中心部22及び/または小部分は非円形であり得、円形中心部22及び円形小部分24の組み合わせは非円形の骨切り10を生成する。ある特定の実施形態で骨切り10内に配置されるインプラント20は、中心部22の直径に近いまたはそれより小さい直径を有することができる。
図4Aは、図4Aの実施形態が追加の小部分24を含むことを除いて、図3Aで示した実施形態と類似している非円形骨切り10の別の実施形態を示す。小部分24はサイズ及び形状が互いに実質的に等しくなることができ、中心部22周囲の円周方向に実質的に均一に配置されることができる。しかしある特定の実施形態で、小部分24はサイズ及び/または形状が互いに実質的に等しくなく、及び/または中心部22周囲の周辺で円周方向に不均一に配置される。ある特定の実施形態で骨切り10内に配置されるインプラント20は、中心部22の直径に近いまたはそれより小さい直径を有することができる。
図5は、非円形横断面形状を有する非円形骨切り10の別の実施形態を示す。図示した骨切り10を一緒に近くに位置する3つの孔を削孔することによって形成でき、各孔の中心は三角形の頂点を形成する。円形インプラント(図示せず)を図示した骨切り10内に挿入することができ、それはR1の近くの骨12の高い圧縮応力及びR2の近くの骨12の低い圧縮応力をもたらす。骨切り10の形成は、手術用ガイドまたはロボット手術用アームによって導かれることができる。修正した配置で、非円形骨切り10を、ドリル及び骨切り10の一部を拡大するために使用する手持ち式リーマーの組み合わせを使用して形成できる。他の配置で、骨切り10を、非円形開口部を形成するように構成される別個の回転エンドミルを含む工具によって形成できる。
図6Aは、非円形横断面形状を有する非円形骨切り10の別の実施形態を示す。図示した骨切り10は角部26を有する略正方形状を有する。図示した実施形態で、4つの角部26のそれぞれは実質的に90度の角度を形成する。しかしいくつかの実施形態で、いくつかの角部26は鋭角を形成できる一方で、他の角部26は鈍角を形成して、骨切り10に菱形または傾斜する矩形の形状を付与する。図6Bは、図6Aの非円形骨切り10内に装着された円形インプラント20を示す。図6Bに示すように、低い圧縮力(点線矢印)が骨切り10の角部26の近くの骨と関連し得る一方で、高い圧縮力(実線矢印)は角部26の間に配置される骨切り10の領域の近くの骨と関連し得る。ある特定の実施形態で骨切り10内に配置されるインプラント20は、骨切り10の1つ以上の辺の長さより大きい直径を有することができる。
図7Aは、非円形横断面形状を有する非円形骨切り10の別の実施形態を示す。図示した骨切り10は尖部28を有する略三角形状を有する。図示した実施形態で、3つの尖部28のそれぞれは実質的に60度の角度を形成する。いくつかの変型で、尖部28は互いと異なる角度を形成する。図7Bは、図7Aの非円形骨切り10内に装着された円形インプラント20を示す。図7Bに示すように、低い圧縮力(点線矢印)が骨切り10の尖部28の近くの骨と関連し得る一方、高い圧縮力(実線矢印)は尖部28の間に配置される骨切り10の領域の近くの骨と関連し得る。
図8Aは、非円形横断面形状を有する非円形骨切り10の別の実施形態を示す。図示した骨切り10は、第2の略正方形状に対して実質的に45度回転させた第1の略正方形状を有する。図示した実施形態で、第1及び第2の略正方形状はサイズが類似している。いくつかの変型で、第1及び第2の略正方形状はサイズが互いに異なる。ある特定の実施形態で、第1の略正方形状は45度以外の角度(例えば20度)で第2の略正方形状に対して回転する。図8Bは、図8Aの非円形骨切り10内に装着された円形インプラント20を示す。図8Bに示すように、低い圧縮力(点線矢印)が骨切り10の角部26の近くの骨と関連し得る一方で、高い圧縮力(実線矢印)は角部26の間に配置される骨切り10の領域の近くの骨と関連し得る。
ある特定の実施形態で、本明細書に記載する実施形態の非円形骨切り10は専門の工具(例えば、特殊ドリル、レーザー、ピエゾ、フライスなど)によって作成できる。ある特定の実施形態で、本明細書に記載する実施形態の非円形骨切り10はテンプレート及び異なる位置で複数の円形孔を削孔することを使用することができる。上述のように非円形骨切りを作成することは、比較的低い応力の領域または応力がない領域(「生物学的ゾーン」とも呼ばれる)及び比較的高い応力の領域(「機械的ゾーン」とも呼ばれる)を導入することができる。比較的高い応力ゾーンの骨は円形インプラントと同じものを再吸収及び再構築することができるが、比較的低い応力ゾーンで骨はより急速に再構築できる。骨吸収及び再構築の速度が2つのゾーンで異なるので、インプラントは常に骨と接触しており、したがってゆるくならないまたは不安定にならない。非円形骨切り10は標準ドリル及び/またはドリルテンプレートによって作成できる。非円形骨切り10はレーザー及び/またはカスタムメイドの工具によって作成できる。いくつかの変型で、非円形の量または配向でインプラント20に対する骨切り10の不適合の量は1マイクロメートルレベルで制御される。
ある特定の実施形態は、非円形断面を備える骨切りを形成することと、次いで非円形断面を備える骨切り内に非円形断面を備えるインプラントを挿入することと、を含むことができる。比較的低い圧縮もしくは応力の領域または圧縮もしくは応力のない領域及び比較的高い圧縮または応力の領域を作成するために、骨切り及び歯科インプラントの非円形断面が整列配置されないように、インプラントは骨切り内に配向されることができる。
本明細書に記載の実施形態で、骨切りの非円形状は骨切りの長手方向軸に対して略垂直であるまたは垂直な断面についてであることができ、それは本明細書で骨切りの「横断面形状」と呼ばれることがある。同様に、インプラントの円形または非円形状はインプラントの長手方向軸に対して略垂直であるまたは垂直な断面についてであることができ、それは本明細書でインプラントの「横断面形状」と呼ばれることがある。
ある特定の実施形態は、骨に第1の横断面形状を有する骨切り10を作成することと、第2の横断面形状を有するインプラントを骨切り10に挿入することと、を含むインプラントを埋め込む方法を含むことができる。そこで骨切りの横断面形状はインプラントの横断面形状と異なる。
ある特定の実施形態で歯科インプラントシステムは、骨に第1の横断面形状を有する骨切りを作成するための装置と、第2の横断面形状を有するインプラントと、を含むことができる。そこで第2の横断面形状は第1の横断面形状とは異なる。
図9〜図13は本発明の一実施形態による処理工具100を示す。
処理工具100は、骨組織(例えば患者の顎骨)に非円形もしく非球形の空洞、骨切りまたは孔を形成するための処理工具である。処理工具100は図9(a)及び図9(b)に示すように近位部102及び遠位部104を含む。遠位部104は本体106及び4つの骨除去要素108を有する(図11(c)を参照)。各骨除去要素108の一部は、本体106の外周を越えて径方向に外向きに延在する(例えば図9(a)、図9(b)、図10(b)及び図11(b)を参照)。4つの骨除去要素108は、図11(c)に示すように本体106の円周方向に互いに等距離で離間するように配置される。4つの骨除去要素108のそれぞれは細長い形状を有する(例えば図12(b))。4つの骨除去要素108は、その長手方向軸が処理工具100の軸方向に対して平行であるように、本体106に移動可能に取り付けられる。本体106は中空管の形状を実質的に有する(例えば図10(a)及び図11(b))。
4つの骨除去要素108のそれぞれは、本体106の円周方向の本体106の外周の一部に沿ってその幅方向に延在する(図11(c)を参照)。4つの骨除去要素108のそれぞれの幅方向は、処理工具100の軸方向に対して実質的に垂直な方向に沿って延在する。図11(c)に示されているように、4つの骨除去要素108は、2つのそれぞれの骨除去要素108が互いに反対側に配置されるように、配置される。
本体106及び4つの骨除去要素108は同じ材料または異なる材料から作製され得る。
本体106は、例えば金属(例えばチタン、チタン合金またはステンレス鋼)、ポリマー、セラミックまたは複合材料から作製されてもよい。本体106は、例えば成形(例えば射出成形)、フライス削り(例えばCNCフライス削り)などによって製造されてもよい。
4つの骨除去要素108のそれぞれは、例えば金属(例えばチタン、チタン合金またはステンレス鋼)、ポリマー、セラミックまたは複合材料から作製されてもよい。4つの骨除去要素108のそれぞれは、例えば成形(例えば射出成形)、フライス削り(例えばCNCフライス削)などによって製造されてもよい。
4つの骨除去要素108は処理工具100の軸方向に本体106に対して移動可能に取り付けられる。4つの骨除去要素108は本体106に移動可能に取り付けられる。具体的には4つの骨除去要素108のそれぞれは、例えば図9(b)、図10(b)及び図11(b)に示すように本体部106に形成した対応するチャネルまたは細隙110に移動可能に収容される。チャネルまたは細隙110のそれぞれは細長い形状を有する。チャネルまたは細隙110は、その長手方向軸が処理工具100の軸方向に対して垂直であるように、本体106に形成される。4つの骨除去要素108のそれぞれは、処理工具100の軸方向に本体106に対して摺動可能であるように、対応するチャネルまたは細隙110に摺動可能に配置される。
処理工具100は、その遠位部104が骨組織(例えば患者の顎骨)のパイロット孔(図示せず)内に少なくとも部分的に挿入されることができるように構成される。上述のようにパイロット孔は、骨組織の孔を削孔することによって(例えばドリルプロトコルに従って)作成し得る。処理工具100は、4つの骨除去要素108によってパイロット孔の内壁で骨材料を除去するように構成され、それによって骨組織の非円形の空洞を形成する。
遠位部104のパイロット孔への少なくとも部分的な挿入を容易にするために、4つの骨除去要素108のそれぞれは先細部または面取り部112を有する。そこで処理工具100の軸方向に対して垂直な方向のそれぞれの骨除去要素108の放射状延長部は処理工具100の近位部102から遠位部104に向かう方向に減少する(例えば図11(a)及び図12(b)を参照)。更に4つの骨除去要素108のそれぞれは、遠位部104から近位部102に向かう方向に先細部または面取り部112に隣接して配置される直線部114を有する。直線部114で、処理工具100の軸方向に対して垂直な方向のそれぞれの骨除去要素108の放射状延長部は近位部102から遠位部104に向かう方向で一定である(例えば図11(a)及び図12(b)を参照)。
本体106は、本体106の円周方向の骨組織に対する本体106の回転を防ぐために、パイロット孔の本体106の回転固定のための4つの固定要素116を有する。4つの固定要素116は、図11(c)に示すように本体106の円周方向に互いに等距離で離間するように配置される。図10(a)、図10(b)及び図11(c)に示すように、4つの固定要素116のそれぞれは本体106の径方向に本体106の残部から突出する隆起であり、本体106の軸方向に沿って延在する。固定要素116は本体106の残部と一体化して形成される。
固定要素116はパイロット孔の内壁の骨組織に係合でき、そうして本体106の円周方向の骨組織に対して本体106が実質的に静止するのを維持する。非円形の空洞は本体106に対して4つの骨除去要素108を移動させることによって形成され、同時に本体106と骨組織の間のいかなる回転運動も固定要素116の存在に起因して確実に回避することができる。したがって空洞は特に高精度で形成することができる。
処理工具100は、近位部102と遠位部104の間に配置される中間部118を更に含む(例えば図9(a)及び図9(b)を参照)。中間部118は処理工具100の軸方向に対して垂直な非円形断面を有する。具体的には図11(c)に示すように、中間部118は丸みのある縁を備えた実質的に正方形の断面を有する。中間部118は遠位部104に、特に本体106に固定して取り付けられる。
固定要素116に追加してまたはそれに代わって、処理工具100の中間部118も、非円形の空洞を形成するとき本体106の円周方向の骨組織に対する本体106の回転が確実に妨げられるのを可能にする。特に処理工具100は、ガイド下手術用の外科用テンプレートなどの工具ガイド手段(図示せず)と共に使用してよい。工具ガイド手段は、処理工具100が少なくとも部分的に挿入されることができる収容部を有してよい。非円形(すなわち実質的に正方形)断面を有する中間部118との協働によって、この収容部は、工具ガイド手段に対して、したがって骨組織に対して処理工具100の本体106の回転を防ぐように構成され得る。
骨除去要素108は骨組織から骨材を除去する(すなわち骨材を取り去る)ように構成され、それによって骨組織(例えば患者の顎骨)に非円形の空洞を形成する。本体106の外周を越えて径方向に外向きに延在する各骨除去要素108の一部は、骨除去部である。骨除去部は骨材を除去するように構成される。骨材は、例えば骨組織をリーマー処理する、骨組織を粗く削る、または骨組織を研磨することによって除去され得る。
骨材除去ために、本体106の外周を越えて径方向に外向きに延在する一部を含む骨除去要素108のそれぞれは、研磨面120を有する(例えば図9(a)、図9(b)、図11(a)及び図12(b)を参照)。研磨面120は、例えば骨組織をリーマー処理する、骨組織を粗く削る、または骨組織を研磨することによって骨材を除去するように構成される粗い表面である。更に研磨面120は、骨組織と接触しかつ骨材を除去するパイロット孔のこのような区域または領域で、空洞の内壁の粗い表面を提供するように構成される。研磨面120は粗い研磨面(例えば粗いリーマー処理、粗削りまたは粗い研磨の研磨面)でもよい。
それぞれが空洞の内壁の粗い表面の提供を可能にする研磨面120を有する骨除去要素108を使用することによって、空洞のインプラントの骨結合は更に改善されることができる。このようにして、特に骨組織の細胞を切開して、骨結合を更に促進できる。
例えば図11(c)に示すように研磨面120は曲面である。具体的には研磨面120は湾曲して、その結果、処理工具100の軸方向に対して垂直な方向のそれぞれの骨除去要素108の放射状延長部がその幅方向の骨除去要素108の中央からその幅方向の骨除去要素108の端に向かって減少する(図11(c)を参照)。研磨面120にこのような湾曲を提供することによって、骨除去効率を更に強化することができる。
処理工具100は工具100の軸方向に延在する軸部122を含む。軸部122は処理工具100の近位部102から遠位部104へ延在する。具体的には軸部122の近位部は、処理工具100の近位部102を形成する(例えば図9(a)、図9(b)及び図12(a)を参照)。軸部122の遠位部は本体106内に受容される(例えば図9(b)及び図11(b))。
軸部122は、本体106に対して及び中間部118に対して回転可能である。具体的には軸部122は、処理工具100の軸方向周囲の回転方向で本体106及び中間部118に対して回転可能である。軸部122は、本体106及び中間部118と同軸であるように、すなわち軸部122の軸方向が本体106及び中間部118の軸方向と同じであるように配置される。軸部122は、軸方向周囲で本体106及び中間部118に対して回転可能である。軸部122は4つの骨除去要素108に対しても回転可能である。
軸部122は、軸部122の接続部123及び中間部118の対応するベアリング部によって回転可能な方法で中間部118に保持される(図11(b)及び図12(a)を参照)。接続部123はベアリング部によって回転可能に支持される。
軸部122は、本体106に対する軸部122の回転が4つの骨除去要素108を処理工具100の軸方向で本体106に対して移動させるように4つの骨除去要素108に接続されている。
具体的には軸部122は、軸部122の径方向及び軸部122の円周方向に延在する2つの凹部124を有する(図12(a)を参照)。2つの凹部124は軸122の円周全体に沿って延在する。更に4つの骨除去要素108のそれぞれは、骨除去要素108の径方向及び軸部122の径方向に延在する2つの凸部126を有する(図11(a)、図11(b)及び図12(b)を参照)。図11(a)及び図11(b)に示されるように、2つの凸部126のそれぞれは2つの凹部124の対応する1つ内に収容される。図11(a)、図11(b)及び図12(a)に示すように、2つの凹部124は起伏して、波状もしくは正弦波状に軸部122の円周に沿って延在する。
したがって軸部122と4つの骨除去要素108の間の接続が提供されて、本体106に対する軸部122の連続回転の際、処理工具100の軸方向で本体106に対する骨除去要素108の往復運動を可能にする。特に本体106に対する軸部122の連続回転が4つの骨除去要素108を処理工具100の軸方向で本体106に対して往復運動するように、凹部124及び凸部126は配置され、そこで本体106に対する骨除去要素108の動きは互いに位相がずれる。このようにして、非円形空洞を形成するとき、骨組織の異なる部分に作用する力の間のバランスを効果的な方法で得ることができる。
骨除去要素108を処理工具100の軸方向に本体106に対して移動させるために、例えば手またはモーター(図示せず)(例えば回転モーター)で軸部122を駆動することによって、軸部122は本体106に対して回転できる。この目的ために本実施形態の処理工具100の軸部122はその近位端に、軸部122がモーターに連結するのを可能にする連結部128を有する(例えば図9(a)、図9(b)及び図12(a)を参照)。
処理工具100の軸方向で本体106に対する骨除去要素108の往復運動は、非円形空洞が特に単純かつ確実な方法で形成されるのを可能にする。更にこの往復運動は、本体106に対して軸部122を連続回転させることによって(例えば手動でまたは回転モーターなどを使用して)単純な方法で実施することができる。
図13(a)及び図13(b)は処理工具100及びねじ状歯科インプラントであるインプラント130のオーバーレイ斜視図を示し、それはインプラント130と処理工具100(特にその遠位部104)の相対寸法を例示するためである。処理工具100及びインプラント130は本発明の一実施形態によるキットを一緒に形成する。
インプラント130は、インプラント130の軸方向に垂直な円形断面を有する。円形断面を有するインプラント130と共に本発明の処理工具100を使用することによって、すなわち工具100を用いて骨組織の非円形空洞を形成して、インプラント130をその内部に挿入することによって、上述のようにインプラント130の特に高度の固定及び改善した骨結合を確実にすることができる。
処理工具100の遠位部104は、インプラント130の軸方向に垂直な方向のインプラント130の放射状延長部より大きい処理工具100の軸方向に垂直ないくつかの方向の放射状延長部と、インプラント130の軸方向に垂直な方向のインプラント130の放射状延長部より小さい処理工具100の軸方向に垂直な他の方向の放射状延長部とを有する。具体的には図13(a)及び図13(b)の例示のオーバーレイ図で示すように、遠位部104の骨除去要素108の部分はインプラント130より大きな放射状延長部を有する。
このようにして、インプラント130を処理工具100によって作成した非円形の空洞内に挿入するとき、「生物学的ゾーン」及び「機械的ゾーン」の両方が導入されるのを確実にすることができる。骨吸収及び再構築の速度がこの2種類のゾーンで異なるので、インプラント130は常に骨組織と接触しており、したがってゆるくならないまたは不安定にならない。したがってインプラント130の高度の固定及び良好な骨結合を確実にすることができる。
本明細書に記載されている実施形態への多くの変更及び修正を行ってよいことを強調すべきであり、その要素は他の許容可能な例のうちの1つであると理解すべきである。すべてのこのような修正及び変更は、本開示の範囲内で本明細書に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることを意図する。更に本明細書に記載のステップのいずれも、同時にまたは本明細書に記載のステップとは異なる順序で実施することができる。更に当然のことながら、本明細書に開示されている具体的な実施形態の特徴及び特質を様々な方法で組み合わせて、追加の実施形態を形成してもよく、そのすべては本開示の範囲内である。

Claims (47)

  1. 骨組織(12)に非円形の空洞(10)を形成するための処理工具(100)であって、前記処理工具(100)が、
    近位部(102)と、
    遠位部(104)とを含み、
    前記遠位部(104)が本体(106)と少なくとも1つの骨除去要素(108)とを有し、
    前記少なくとも1つの骨除去要素(108)の少なくとも一部が前記本体(106)の外周を越えて径方向に外向きに延在する、処理器具。
  2. 前記少なくとも1つの骨除去要素(108)の少なくとも一部が研磨面(120)を有する、請求項1に記載の処理工具(100)。
  3. 前記少なくとも1つの骨除去要素(108)が前記処理工具(100)の軸方向で前記本体(106)に対して移動可能である、請求項1または2に記載の処理工具(100)。
  4. 前記処理工具(100)が、前記処理工具(100)の軸方向に延在する軸部(122)を更に含み、
    前記軸部(122)が前記本体(106)に対して回転可能であり、
    前記軸部(122)が、前記本体(106)に対する前記軸部(122)の回転が前記少なくとも1つの骨除去要素(108)を前記処理工具(100)の軸方向で前記本体(106)に対して移動させるように前記少なくとも1つの骨除去要素(108)に接続されている、請求項3に記載の処理工具(100)。
  5. 前記軸部(122)が、前記本体(106)に対する前記軸部(122)の連続回転が前記少なくとも1つの骨除去要素(108)を前記処理工具(100)の軸方向で前記本体(106)に対して往復運動させるように前記少なくとも1つの骨除去要素(108)に接続されている、請求項4に記載の処理工具(100)。
  6. 前記軸部(122)が前記軸部(122)の径方向及び前記軸部(122)の円周方向に延在する少なくとも1つの凹部(124)を有し、
    前記少なくとも1つの骨除去要素(108)が前記軸部(122)の径方向に延在する少なくとも1つの凸部(126)を有し、
    前記少なくとも1つの凸部(126)が前記少なくとも1つの凹部(124)内に少なくとも部分的に収容され、
    前記軸部(122)が前記軸部(122)の径方向及び前記軸部(122)の円周方向に延在する少なくとも1つの凸部を有し、
    前記少なくとも1つの骨除去要素(108)が前記軸部(122)の径方向に延在する少なくとも1つの凹部を有し、
    前記少なくとも1つの凸部が前記少なくとも1つの凹部内に少なくとも部分的に収容される、請求項4または5に記載の処理工具(100)。
  7. 前記軸部(122)が前記処理工具(100)の近位部(102)から遠位部(104)へ延在する、請求項4〜6のいずれか一項に記載の処理工具(100)。
  8. 前記軸部(122)の近位端が前記処理工具(100)の外側に曝露される、請求項4〜7のいずれか一項に記載の処理工具(100)。
  9. 前記本体(106)の前記円周方向の骨組織(12)に対する前記本体(106)の回転を防ぐために、前記本体(106)が前記骨組織(12)に形成したパイロット孔内の前記本体(106)の回転固定のための少なくとも1つの固定要素(116)を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の処理工具(100)。
  10. 前記処理工具(100)が、中間部(118)を更に含み、
    前記中間部(118)が前記近位部(102)と前記遠位部(104)の間に配置され、
    前記中間部(118)の少なくとも一部が前記処理工具(100)の前記軸方向に垂直な非円形断面を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の処理工具(100)。
  11. 前記軸部(122)が前記中間部(118)に対して回転可能である、請求項4〜8のいずれか一項に依存する請求項10に記載の処理工具(100)。
  12. 前記少なくとも1つの骨除去要素(108)の遠位部が前記処理工具(100)の軸方向に垂直な1つ以上の方向の放射状延長部を有し、前記放射状延長部が前記近位部(102)から前記遠位部(104)に向かう方向に減少する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の処理工具(100)。
  13. 前記遠位部(104)が複数の前記骨除去要素(108)を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の処理工具(100)。
  14. 前記骨除去要素(108)が前記本体(106)の円周方向に互いに離間するように配置される、請求項13に記載の処理工具(100)。
  15. 前記骨除去要素(108)が前記本体(106)の円周方向に互いに等距離で離間するように配置される、請求項14に記載の処理工具(100)。
  16. 前記処理工具(100)の操作中、前記処理工具(100)の軸方向の前記本体(106)に対する前記骨除去要素(108)の移動が互いに位相がずれるように、前記処理工具(100)が構成される、請求項3〜8のいずれか一項に依存する請求項13〜15のいずれか一項に記載の処理工具(100)。
  17. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の前記処理工具(100)と、歯科インプラントなどのインプラント(130)とを含む、キット。
  18. 前記インプラント(130)が前記インプラント(130)の軸方向に垂直な円形断面を有する、請求項17に記載のキット。
  19. 前記処理工具(100)の前記遠位部(104)が前記処理工具(100)の軸方向に垂直な1つ以上の方向の放射状延長部を有し、それが前記インプラント(130)の軸方向に垂直な方向の前記インプラント(130)の放射状延長部より大きい、請求項17または18に記載のキット。
  20. 請求項1〜16のいずれか一項に記載の前記処理工具(100)と外科用テンプレートなどの工具ガイド手段とを含む、キット。
  21. 前記工具ガイド手段が、前記処理工具(100)が少なくとも部分的に挿入されることができる収容部を有し、
    前記収容部が、前記工具ガイド手段に対して前記処理工具(100)の前記本体(106)の回転を防ぐように構成される、請求項20に記載のキット。
  22. 前記処理工具(100)が、前記近位部(102)と前記遠位部(104)の間に配置される中間部(118)を更に含み、
    前記中間部(118)の少なくとも一部が前記処理工具(100)の軸方向に垂直な非円形断面を有し、
    前記中間部(118)の少なくとも一部との協働によって、前記収容部が前記工具ガイド手段に対して前記処理工具(100)の前記本体(106)の回転を防ぐように構成される、請求項21に記載のキット。
  23. 歯科インプラント(20、130)周囲に骨応力がないまたは低骨応力の1つ以上のゾーン及び高骨応力の1つ以上のゾーンを形成する方法であって、前記方法が、
    患者の骨(12)に孔(10)を形成することと、但し前記孔(10)が第1の横断面形状を形成する、
    前記歯科インプラント(20、130)の一部が前記孔(10)内に挿入されるとき、前記歯科インプラント(20、130)の一部の周囲に骨応力がないまたは低骨応力の1つ以上のゾーン及び高骨応力の1つ以上のゾーンが作成されるように、前記孔(10)内に前記歯科インプラント(20、130)を挿入することと、但し前記歯科インプラント(20、130)が、前記第1の横断面形状とは異なる第2の横断面形状を有する孔(10)内に配置された部分を有する、
    を含む方法。
  24. 前記第1の横断面形状が非円形であり、前記第2の横断面形状が円形である、請求項23に記載の方法。
  25. 前記患者において前記孔(10)が、それぞれ異なる中心軸を有する2つ以上の孔を前記患者において削孔して形成される、請求項23または24に記載の方法。
  26. 前記患者において前記2つ以上の孔を形成するためにテンプレートを使用することを更に含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記孔(10)が略楕円形横断面形状、略正方形横断面形状及び/または略三角形横断面形状を有する、請求項23〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記孔(10)が、中央の丸い孔(22)と、前記中央の丸い孔(22)の外周の周辺に配置される1つ以上のより小さい丸い孔(24)とを含む横断面形状を有する、請求項23〜26のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記中央の丸い孔(22)が、前記中央の丸い孔(22)の外周の周辺に配置される前記1つ以上のより小さい孔(24)の前に削孔される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記中央の丸い孔(22)及び前記1つ以上のより小さい孔(24)が1つ以上のドリルテンプレートを使用して作成される、請求項29に記載の方法。
  31. 前記孔(10)がカスタムメイドの工具、レーザー、ピエゾ手術用器具、標準ドリル及び/またはドリルテンプレートのうちの1つ以上によって形成される、請求項23〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 非円形の横断面を備える骨切り(10)を形成することと、
    円形の横断面を備えるインプラント(20、130)を前記非円形断面を備える前記骨切り(10)内に挿入することと、
    を含む患者内に歯科インプラント(20、130)を配置する方法。
  33. 前記骨切り(10)が、それぞれ異なる中心軸を有する2つ以上の孔を前記患者において削孔して形成される、請求項32に記載の方法。
  34. 前記患者に前記2つ以上の孔を形成するためにテンプレートを使用することを更に含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記骨切り(10)が略楕円形横断面形状、略正方形横断面形状及び/または略三角形横断面形状を有する、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記骨切り(10)が、中央の丸い孔(22)と、前記中央の丸い孔(22)の外周の周辺に配置される1つ以上のより小さい丸い孔(24)とを含む横断面形状を有する、請求項32〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記中央の丸い孔(22)が、前記中央の丸い孔(22)の外周の周辺に配置される前記1つ以上のより小さい孔(24)の前に削孔される、請求項36に記載の方法。
  38. 前記中央の丸い孔(22)及び前記1つ以上のより小さい孔(24)が1つ以上のドリルテンプレートを使用して作成される、請求項37に記載の方法。
  39. 前記骨切り(10)がカスタムメイドの工具、レーザー、ピエゾ手術用器具、標準ドリル及び/またはドリルテンプレートのうちの1つ以上によって形成される、請求項32〜38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 非円形横断面を備える骨切り(10)を形成することと、
    非円形横断面を備えるインプラント(20)を前記非円形横断面を備える前記骨切り(10)内に挿入することと、
    前記骨切り(10)及び前記歯科インプラント(20)の前記非円形横断面が整列配置せず、前記歯科インプラント(20)の一部の周囲に骨応力がないまたは低骨応力の1つ以上のゾーン及び高骨応力の1つ以上のゾーンを作成するように、前記骨切り(10)内に前記インプラント(20)を配向することと、
    を含む患者内に歯科インプラント(20)を配置する方法。
  41. インプラント(20、130)と、非円形横断面を備える骨切り(10)を作成するための工具(100)とを含むアセンブリ。
  42. 前記インプラント(20、130)が歯科インプラントである、請求項41に記載のアセンブリ。
  43. 前記非円形の骨切り(10)が略楕円形横断面形状、略横正方形断面形状及び/または略三角形横断面形状を有する、請求項41または42に記載のアセンブリ。
  44. 前記骨切り(10)を作成するための前記工具(100)がカスタムメイドの工具、レーザー、ピエゾ手術用器具、標準ドリル及び/またはドリルテンプレートのうちの1つ以上を含む、請求項41〜43のいずれか一項に記載の方法。
  45. インプラント(20、130)と、前記インプラント(20、130)とは異なる横断面を有する骨切り(10)を作成するための工具(100)とを含むアセンブリ。
  46. 前記インプラント(20、130)が歯科インプラントである、請求項45に記載のアセンブリ。
  47. インプラント(20)と、前記インプラント(20)と同じ非円形横断面を有する骨切り(10)を作成するための工具(100)とを含むアセンブリ。
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