JP2019510519A5

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Publication number: JP2019510519A5
Application number: JP2019503776A
Authority: JP
Filing date: 2017-04-07
Publication date: 2020-05-07
Anticipated expiration: 2037-04-07

Claims

複数の異なる標的細菌に感染することができる改変バクテリオファージを含み、
前記バクテリオファージは、前記標的細菌に対して毒性である毒素タンパク質をコードする毒素遺伝子を含み、溶菌性であり、複数の細菌宿主特異性を有する宿主域決定因子タンパク質を発現することを特徴とする細菌細胞増殖を阻害又は予防するための剤。
前記毒素遺伝子が、ＳＡＳＰをコードするα／β低分子酸可溶性胞子タンパク質（ＳＡＳＰ）遺伝子を含む；任意に前記ＳＡＳＰが、ＳＡＳＰ−Ｃである；任意に前記ＳＡＳＰ−Ｃが、バシラス・メガテリウム由来である請求項１に記載の剤。
前記宿主域決定因子の細菌宿主特異性が、同一細菌種内にある請求項１に記載の剤。
前記毒素遺伝子が、構成的プロモーターの制御下にある；任意に前記構成的プロモーターが、ｐｄｈＡ、ｒｐｓＢ、ｐｇｉ、ｆｄａ、ｌａｓＢ、及びそれらと９０％を超える配列同一性を有するプロモーターから選択される；任意に前記構成的プロモーターが、ｆｄａである請求項１から３のいずれかに記載の剤。
前記標的細菌の少なくとも１つが、シュードモナス、又は複数の異なるシュードモナス細菌である；任意に前記シュードモナス細菌が、緑膿菌を含む請求項１から４のいずれかに記載の剤。
ハイブリッド宿主域決定因子が、複数の異なる感染部位に由来し、且つ抗生物質耐性表現型の範囲を含む、少なくとも３５種、好ましくは５０種を超える臨床分離株の集団の５０％超により定義される広い宿主域を有する、及び／又は前記宿主域決定因子が、尾部繊維タンパク質を含む；任意に各尾部繊維タンパク質が、前記標的細菌に結合するための受容体結合領域、及び前記受容体結合領域をバクテリオファージの本体に連結する領域を含む；任意に前記受容体結合領域がＣ末端受容体結合領域であり、前記Ｃ末端受容体結合領域を前記バクテリオファージの本体に連結する領域がＮ末端領域である；任意にバクテリオファージＰｈｉ３３のアミノ酸配列に基づいて、前記Ｎ末端領域が前記尾部繊維タンパク質のアミノ酸１〜６２８を含み、前記Ｃ末端領域が前記尾部繊維タンパク質のアミノ酸６２９〜９６４を含む；任意に前記Ｃ末端領域が、バクテリオファージＰｈｉ３３のＣ末端領域と９６％以下のアミノ酸配列同一性を有する；任意に前記Ｃ末端領域が、バクテリオファージＰｈｉ３３、ＬＢＬ３、ＳＰＭ−１、Ｆ８、ＰＢ１、ＫＰＰ１２、ＬＭＡ２、ＳＮ、１４−１、ＪＧ０２４、ＮＨ４、ＰＴＰ４７、ＰＴＰ９２、Ｃ３６、及びＰＴＰ９３のいずれか１つに由来する；任意に前記Ｃ末端領域のアミノ配列同一性が、８０％未満である、又は７０％未満である、又は６０％未満である請求項１から５のいずれかに記載の剤。
前記Ｎ末端領域が、バクテリオファージＰｈｉ３３のＮ末端領域と少なくとも９５％のアミノ酸配列同一性を有する；任意に前記Ｎ末端領域が、バクテリオファージＰｈｉ３３、ＬＢＬ３、ＳＰＭ−１、Ｆ８、ＰＢ１、ＫＰＰ１２、ＬＭＡ２、ＳＮ、１４−１、ＪＧ０２４、ＮＨ４、ＰＴＰ４７、ＰＴＰ９２、Ｃ３６、及びＰＴＰ９３のいずれか１つに由来する；任意に前記改変バクテリオファージがバクテリオファージＰＴＰ３８７である請求項６に記載の剤。
前記宿主域決定因子タンパク質が、複数の異なるバクテリオファージ由来のアミノ酸配列をそれぞれが含むハイブリッド宿主域決定因子タンパク質である；任意に前記ハイブリッド宿主域決定因子タンパク質が、Ｃ末端受容体結合領域及び前記Ｃ末端受容体結合領域を前記バクテリオファージの本体に連結するＮ末端領域を含むハイブリッド尾部繊維タンパク質を含み、前記Ｃ末端及びＮ末端領域がそれぞれ異なるバクテリオファージに由来する；任意に各ハイブリッド尾部繊維タンパク質が、バクテリオファージＰＴＰ４７のＣ末端受容体結合領域及びバクテリオファージＰｈｉ３３のＮ末端領域を含む；任意に各ハイブリッド尾部繊維タンパク質が、バクテリオファージＰＴＰ９２のＣ末端受容体結合領域及びバクテリオファージＰｈｉ３３のＮ末端領域を含む請求項１から７のいずれかに記載の剤。
前記バクテリオファージが、複数の異なる宿主域決定因子を発現し、各宿主域決定因子は異なる細菌宿主特異性を有する；任意に各宿主域決定因子タンパク質が、Ｐｈｉ３３、ＬＢＬ３、ＳＰＭ−１、Ｆ８、ＰＢ１、ＫＰＰ１２、ＬＭＡ２、ＳＮ、１４−１、ＪＧ０２４、ＮＨ４、ＰＴＰ４７、ＰＴＰ９２、Ｃ３６、及びＰＴＰ９３から選択されるバクテリオファージに由来する尾部繊維タンパク質を含む請求項１から７のいずれかに記載の剤。
標的細菌に感染することができ、前記標的細菌に対して毒性であるＳＡＳＰをコードするＳＡＳＰ遺伝子を含む少なくとも１つの他の改変バクテリオファージと混合される請求項１から９のいずれかに記載の剤。
細菌感染の治療に使用するための；任意に前記細菌感染が、限局性臓器感染又は多臓器感染を含む；任意に前記感染が、局所感染、経口感染、呼吸器感染、眼感染、又は血流感染を含む；任意にヒトの治療用である請求項１から１０のいずれかに記載の剤。
細菌細胞増殖の治療的阻害又は予防における使用のための、請求項１から１０のいずれかで定義された改変バクテリオファージを含むことを特徴とする細菌細胞増殖を阻害又は予防するための剤。
請求項１から１０のいずれかで定義された改変バクテリオファージ及びそのための担体を含む；任意に少なくとも２つが異なる宿主特異性を有する複数の前記改変バクテリオファージを含むことを特徴とする細菌細胞増殖を阻害又は予防するための組成物。
バクテリオファージＰＴＰ３８７、バクテリオファージＰＴＰ３８８、及びバクテリオファージＰＴＰ３８９を含む請求項１３に記載の組成物。
医薬における使用のために製剤化される、局所使用のために製剤化される、又は呼吸器への送達のために製剤化される請求項１３から１４のいずれかに記載の組成物。
細菌除染剤としての；任意に表面細菌汚染の処理、土地修復、又は水処理を含む請求項１から１０のいずれかで定義された改変バクテリオファージの使用。