JP2019509148A - 外科用後退装置および処置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、後退装置を提供し、後退装置は、シャフトと、シャフトによって支持された複数のアームと、を含み、アームは、装置が装置を術創に通すための挿入外形をとる第1の向きと、装置が後退外形をとる第2の向きとの間で移動可能となるように構成されている。複数のアームのうちの少なくとも1つは、第1の長さと第2の長さとの間で調節可能となるように構成されている。

Description

開示の内容
〔発明の分野〕
本発明は、物体、特に器官および組織を外科処置中に後退させるのに使用される後退装置に関する。この後退装置を含むキット、および装置の使用方法も説明する。
〔発明の背景〕
低侵襲手術(MIS)または鍵穴手術としても知られる腹腔鏡下手術の出現は、診療に革命を起こし、術後疼痛の減少、入院の短縮化、正常な機能への迅速な復帰、創傷合併症の減少、および外部瘢痕の減少の点で、有用性を証明している。この技術を継続的に実施することによって、すべての一般外科処置の60〜90%が、将来このテクノロジーを用いて実施されるであろうという予測がもたらされている。
しかしながら、MISの適用は、体腔の外側から操作され、典型的には器用なまたは正確な動きをさらに制限するかなり単純化された装置である、腹腔鏡/内視鏡器具に、外科医の手が取って代わられるという事実のため、重要な課題を呈している。さらに、外科医の視野が2Dのアシスタント制御のカメラによって提供されるので、ナビゲーションがしばしば困難である。
切開手術またはMISの観点から、重要な外科的原則は、組織および器官を適切に後退させて、術野を露出し、切開を容易にする能力である。これは、相反する力が正常な組織平面を広げるために加えられる、「三角形分割(triangulation)」の原則を含む。
MISでは、三角形分割は、閉鎖された体腔の制限的環境および適切な器具類の欠如によって、困難となる。MISのための現在の開創器は、比較的原始的であり、さまざまな形状およびサイズのラチェット式装置からなる。「曲がる」把持器の開発において、いくらか進歩が遂げられたが、後退を切開手術の場合と同じように申し分ないものにする場合、性能を改善するには、さらに相当な進歩が必要である。最も具体的には、改善された装置と組織との境界面が、医原性の組織障害のリスクを減らすのに必要であり、後退装置が「ハンズフリー」となり、それによって外科医がアシスタントに頼らずに進行中の手術に集中できることが、特に望ましい。
切開手術では、安定化枠組上でいくつかの開創器を配備するシステムが、露出を最大にするのにしばしば使用される。そのようなシステムの例は、Omnitract(登録商標)外科用開創器であり、足場が手術台に固着され、いくつかの後退アームが、多方向の後退を腹部創傷/組織に適用するために、足場に取り付けられ得る。適切なMIS後退システムが、同様の戦略を用いることができる。
さまざまな装置が、外科処置に使用されるよう、先行技術において説明されている。多くの装置が、処置時間中に手術台に固定され得るよう、手術台の周りに外部固定足場を必要とする。例えば、US−B−5704900は、拡張可能な後退手段が可撓性取り付け手段によって手術台に接続される、外科用後退装置を開示している。これは、貴重な空間を占め、手術の実行において外科医を妨げ得る。可撓性取り付け手段は、典型的には再利用可能であり、そのため、滅菌およびメンテナンスを必要とし、これは、金銭的影響を及ぼす。
US−A−2007/0032704に開示される装置など、先行技術の装置に関するさらなる問題は、後退アームが固定長を有することである。これは、実際の手術部位、すなわち治療および/または外科的介入を必要とする部位、からの器官および組織の不十分な後退をもたらし得る。実際の手術部位の閉塞は、標的でない組織が処置中に損傷を受ける危険を及ぼす。大腸がん処置では特に、手術が困難な結果として、かなりの数が切開手術へ転換されている。
〔発明の概要〕
本発明のある態様によると、後退装置が提供され、これは、
シャフトと、
シャフトによって支持された複数のアームであって、装置が装置を術創に通すための挿入外形をとる第1の向きと、装置が後退外形をとる第2の向きとの間で移動可能となるように構成され、複数のアームのうちの少なくとも1つが第1の長さと第2の長さとの間で調節可能となるように構成されている、複数のアームと、を含む。
本発明のさらなる態様によると、後退装置が提供され、これは、
シャフトと、
シャフトによって支持された複数のアームであって、各アームは、装置が装置を術創に通すための挿入外形をとる第1の向きと、装置が後退外形をとる第2の向きとの間で移動可能となるように構成されている、複数のアームと、
クランプであって、クランプの接触面が患者の皮膚の外表面に接触するような形でシャフト上に装着および配置されている、クランプと、を含む。
術創を通じて体腔内に後退装置を挿入した後、外科医は、装置が「開いた」後退外形をとるように、装置を「閉じた」挿入外形から配備する。
装置が後退外形にあるとき、装置のシャフトの近位端部は、術創の外側にとどまる。外科医はその後、クランプの接触面が患者の皮膚に接触させられるように、シャフトの露出部分に沿った適切な位置にクランプを位置づけることができる。この構成では、体壁、例えば腹壁は、クランプの接触面と複数のアームの上面との間に挟まれる。これにより、体腔の内側で複数の拡張したアームによって形成される足場が、位置および向き両方の点で安定することが確実となる。組織または器官が足場に向かって引っ張られて足場に取り付けられると、足場の位置および向きが変わらないことは有利であり、それは、足場の位置および向きが変わると、外科的アクセスが損なわれかねないためである。さらに、足場/プラットホームが体壁の内面のできるだけ近くにとどまって、外科医に作業を行う最大の利用可能空間を与えることが望ましい。「人為的な」気腹がガス(例えばCO)の吹入れによって体腔内で意図的に引き起こされる低侵襲処置では、クランプはまた、ガスの漏れを最小限にするのに役立つ余分のシールを術創において提供する。
後退装置のこの安定した構成により、装置が剛性支持手段に接続される必要性も排除される。しかしながら、状況次第で、外科医は、追加の支持が必要となった場合に、後退装置を手術台などの剛性支持手段に接続することを決定し得ることが考えられる。実際、一部の外科医は、このアプローチを使うことを好む場合がある。
いくつかの構造では、クランプは、装置上に事前装着される。外科医は、クランプの接触面が皮膚の外表面と接触させられるように、必要に応じて、クランプをシャフトの露出部分の長さに沿って垂直に動かすことができる。
他の構造では、クランプは、装置のシャフトに取り外し可能に取り付け可能である。クランプは、装置が挿入外形または後退外形のいずれかにあるときに装置に取り付けられ得る。
いくつかの構造では、クランプは、シャフト上にスライド可能に装着され得る。シャフトは、シャフトの周辺部の少なくとも一部の周りに嵌まるような寸法のガイドチャネルを含み得る。ガイドチャネルは、シャフトの長さに沿ったクランプの移動をガイドする。ガイドチャネルは、クランプを通って延びるボアとして設けられ得る。このボアは、装置の製造中に形成され得るか、または、装置の使用中に形成され得る。例えば、いくつかの構造では、クランプは、第1のガイドチャネルを有する第1の部材と、対応する第2のガイドチャネルを有する第2の部材と、を含み得、ボアは、第1のチャネルおよび第2のチャネルによって形成される。
第1の部材および第2の部材は、旋回可能に接続され得る。この構造では、外科医は、シャフトが第1および第2のチャネルによって形成されたボア内に受容されるように、第1および第2の部材をシャフトに巻き付けることができる。第1および第2の部材は、ロック機構を設けることによってシャフトの周辺で閉じた構成に保持され得る。例えば、スナップ嵌め閉鎖、またはラッチ機構である。
いくつかの構造では、クランプは、そこから半径方向外側に延びるフランジを含む。フランジの接触面は、患者の皮膚の外表面に載る。フランジは環状であってよい。
複数のクランプが設けられ得ることが考えられ、各クランプは、異なるサイズのフランジを備える。これにより、外科医は、後退装置の最も安定した配置を提供すると思われるクランプを選択することができる。
いくつかの構造では、複数のアームのうちの各アームは、第1の構成から第2の構成へと独立して移動可能である。他の構造では、複数のアームのうちの各アームは、装置が挿入外形から後退外形に配備されたときに、その他のアームのそれぞれと同時に移動する。アームは、機械的手段によって、または吹入れによって、またはそれらの組み合わせによって、第1の向きから第2の向きへと移動し得る。
好適な構造では、第2の向きにおいて、各アームとシャフトの長さ方向軸との間の角度は、少なくとも約70°である。例えば、少なくとも約80°または少なくとも約90°である。各アームは、この角度位置で可逆的にロックされ得る。1つのアームがシャフトの長さ方向軸に対してとる角度は、複数のアームのうちの他のアームそれぞれが長さ方向軸に対してとる角度と同じであってよい。他の構造では、1つのアームがシャフトの長さ方向軸に対してとる角度は、複数のアームのうちの別のアームが長さ方向軸に対してとる角度と異なっていてよい。
いくつかの構造では、後退装置は、扇子のように旋回可能に開閉する2つのアームを有する。これは、反射鏡と動作が同様である。第2の向きにおけるアーム間の角度は、少なくとも約50°であってよい。例えば少なくとも約60°、または少なくとも70°、または少なくとも80°である。他の構造では、少なくとも3つのアームがある。
いくつかの構造では、シャフトは、周囲部を有し、複数のアームは、挿入外形において、第1のアームの長さ方向エッジが隣接したアームの長さ方向エッジと接触するように、周囲部の周りに配置される。これは、後退装置に滑らかな外側外形を与える。滑らかな外側外形は、術創を通じた挿入中に任意の組織が装置の上または中にひっかかるリスクを最小にするので、これは有利である。磁性材料が、挿入外形においてアームを共にぴったり合った関係に保持するためにアームそれぞれの内面上に設けられ得る。他の締結手段、例えばオスメス接続が、考えられる。
いくつかの構造では、複数のアームは、シャフトの周囲部の実質的にすべての周りに配置され、そこから延びている。他の構造では、複数のアームは、シャフトの周囲部の周辺で離間している。
いくつかの構造では、複数のアームのうちの少なくとも1つは、「後退」アームとして機能し、少なくとも1つの他のアームは、「安定化」アームとして機能する。
後退アームは、手術部位内部で組織または器官を押したり引いたりしてその後拘束することができる拘束手段を備える。このような拘束手段は、当業者には既知であり、非限定的な例は:クリップ、フック、バンド、ひも、縫合糸、スリング、ループ、ソケット、吸引パッド、ベルクロ、ネットおよびスパチュラを含む。
安定化アームは、後退装置を安定させるのに役立つように設計される。これは、通常、手術野の外側に位置付けられる。安定化アームは、概して、後退アームより短く、幅広い。
いくつかの構造では、複数のアームのすべてが後退アームとして機能する。
いくつかの構造では、後退装置のシャフトは、実質的に円形のシリンダーである。いくつかの構造では、第1のアームがシャフトの第1の四分円の少なくとも一部から延び、第2のアームがシャフトの第2の四分円の少なくとも一部から延びることが考えられる。後退アームとして機能する第1のアームおよび安定化アームとして機能する第2のアーム。
他の構造では、第1のアームは、円形のシャフトの第1の四分円の少なくとも一部から延び、第2のアームは、シャフトの第2の四分円の少なくとも一部から延び、第3のアームは、シャフトの第3の四分円の少なくとも一部から延びる。後退アームとして機能する第1のアームおよび第2のアーム、ならびに安定化アームとして機能する第3のアーム。
いくつかの他の構造では、アームが、円形シャフトの各四分円の少なくとも一部から延びる。すなわち、シャフトの周囲部の周りに分布する4つのアームがある。有利には、アームの各長さ方向エッジは、隣接したアームの長さ方向エッジに接触している。これにより、装置は、挿入中に滑らかな外側外形を形成することが可能となる。しかしながら、各アームが少なくとも1つの隣接したアームから離間していてよいことも企図される。これにより、少なくとも2つの隣接したアーム間に隙間ができる。説明した構造では、アームのうちの少なくとも3つが後退アームとして機能し、第4のアームが安定化アームとして機能する。
いくつかの構造では、複数のアームのうちの少なくとも1つが、シャフトに取り外し可能に取り付け可能である。これにより、アームの存在が外科処置の邪魔であると考えられる場合にアームのうちの少なくとも1つを取り外す柔軟性が外科医に与えられる。
いくつかの構造では、複数のアームのうちの少なくとも1つは、シャフトの周囲部の周りで移動可能である。これにより、組織または器官の後退のための最適な位置をもたらすと考えられる位置にアームのうちの少なくとも1つを戦略的に移動させる柔軟性が外科医に与えられる。このアームの再配置は、手術前または手術中に着手され得る。
いくつかの構造では、各アームは、シャフトに旋回可能に接続される。この接続は、概して、シャフトの遠位端部で、またはその近くで行われる。
他の構造では、複数のアームは、シャフトにスライド可能に取り付けられ、一連の連結部材、典型的には結合ピンによって連結された、機械部材を含み、このため、これらのアームは、後退外形において傘配置を形成する。装置のいくつかの他の構造では、複数のアームはそれぞれ、膨張流体を受容するように構成された、半径方向に向けられたチャネルを含む。各アームの吹入れにより、各アームは第1の向きから第2の向きへと移動する。
複数のアームのうちの少なくとも1つが第1の長さと第2の長さとの間で調節可能となるように構成されることが、特に有利である。これにより、外科医は、手術部位内部での組織および器官の十分な後退をもたらすように装置を操作することができ、このため、標的組織が容易にアクセス可能となる。アームの長さを調節する能力は、必要に応じて、アームの長さを短くするかまたは長くすることができることを含む。好ましくは、外科医は、いったん後退装置が手術部位に挿入されたら、アームの長さを調節することができる。これにより、挿入外形が過度に長くなく、それによって、下にある組織が挿入プロセス中に不注意に損傷されるリスクを減らすことが確実となる。
アーム長の調節性は、1つのアームが入れ子式であることによって達成され得る。1つの特定の構造では、アームは、シャフトに接続された第1の部分と、第1の部分にスライド可能に接続された第2の部分と、を含む。張力を加えることができるコードが、シャフトの長さに沿って、また、アームの第1および第2の部分に沿って、延びる。
アームがその第1の長さを有するように構成されている場合、コードは、張力下で保持されず、第2の部分の近位端部(すなわち、第1の部分に最も近い端部)が第1の部分の遠位端部(すなわち、第2の部分に最も近い端部)に重なる。いくつかの構造では、第2の部分の近位端部は、第1の部分の下に位置する。外科医が、コードに引っ張り動作を加えることによって、コードを張力下に置くと、アームの第2の部分は、第1の部分から離れる方向にスライドさせられ、それによって、アームの全長を伸ばす。いくつかの構造では、コードが十分に張力をかけられた場合に、第2の部分の近位端部と第1の部分との重なりが保たれる。いくつかの他の構造では、コードが十分に張力をかけられた場合に、アームの第2の部分は、第1の部分と完全に整列する。
張力をコードに加えることによって、外科医は、アームを最大長さまでの任意の所望の長さに伸ばすことができる。いくつかの構造では、アームは、第2の長さが第1の長さの少なくとも約1.5倍長くなるように伸ばされる。例えば、第1の長さより少なくとも約1.6倍、約1.7倍、約1.8倍、約1.9倍、または約2.0倍長い。当然、外科医は、アームを第1の長さより約1.5倍未満長い長さまで伸ばすことを選択することができる。
いくつかの構造では、後退アームのそれぞれの長さは調節可能である。好ましくは、後退アームのそれぞれの長さは、独立して調節可能である。安定化アーム(存在する場合)は、概して手術野の外側に位置付けられるが、その長さも調節可能であってよいことが、考えられる。
いくつかの構造では、各アームは、金属からなるか、または金属を含む。しかしながら、各アームが代わりにポリマー材料を含み得ることが考えられる。有利には、伸張性のある磁性拘束手段、例えば磁性クリップ、のための少なくとも1つの磁性固着点が、各アームに設けられる。伸張性のある磁性拘束手段の使用は、任意の失われた伸張性のある拘束手段(すなわち、体腔内部で落ちてしまった拘束手段)が磁石を用いて回収され得るので、特に有利である。
複数のアームのそれぞれが金属からなるか、または金属を含む構造では、金属は磁性である。より具体的には、金属は強磁性である。
複数のアームのそれぞれがポリマー材料を含む構造では、少なくとも1つの磁性固着点は、各アーム上に位置付けられた磁性エリアの形態で設けられる。この少なくとも1つの磁性エリアは、各アームの長さに沿った位置に配された磁石の形をとることができる。他の構造では、少なくとも2つの磁性エリアが、各アーム上に設けられ、それによって、磁性固着のための複数の点を提供する。
磁石が、各アーム上または内部に、例えばストリップ、ディスク、またはビーズとして設けられ得ることが考えられる。好ましくは、磁石は、組織との直接接触を回避するため、ポリマー材料内に埋め込まれる。
いくつかの構造では、磁石は電磁石である。この構造では、磁場が、好都合に制御され得、このため、要求に応じて、その大きさが増減され得るか、または磁場が完全にオフにされ得る。
いくつかの構造では、各アームが、少なくとも1つの強磁性流体を含む少なくとも1つのチャネルを含み得ることも考えられる。
いくつかの構造では、後退装置は、シャフトに対して移動することができる、スライド可能に移動可能な部材をさらに含み、
第1の方向へのスライド可能に移動可能な部材の相対移動により、アームが半径方向に潰れ、後退装置に挿入外形をとらせ、
第2の方向へのスライド可能に移動可能な部材の相対移動により、アームが半径方向に拡張し、後退装置に後退外形をとらせる。
スライド可能に移動可能な部材は、例えば、注射器と同じように、シャフトの上部に設けられたプランジャであってよい。プランジャの下方への移動または逆に上方への移動は、第1の向きから第2の向きへの複数のアームそれぞれの移動を生じる。
本発明の別の態様によると、外科処置で使用されるキットが提供され、このキットは、本発明の第1または第2の態様で提供されたような後退装置と、
i)後退装置が通過し得るアクセス手段、
ii)後退装置を剛性支持手段に固定するように構成された可撓性取り付け手段、
iii)後退装置のシャフト上に装着されるように構成されたクランプ、
iv)装置の複数のアームのうちの少なくとも1つに取り付けられ、組織または器官を拘束するように構成された拘束手段、
v)拘束手段配備ツール、
からなる群の少なくとも1つと、を含む。
何らかの外科処置を行う際、外科医は、術創を通じて後退装置を直接挿入するのではなく、後退装置が挿入されるアクセス手段を使用することを選択し得る。アクセス手段は、標準的な腹腔鏡カメラなどの外科用装置が通過し得る、アクセスポートであってよい。典型的には、アクセスポートは、5〜20mm、さらに好ましくは10〜15mm、最も好ましくは約10〜12mmの範囲の直径を有する。アクセスポートとして使用される適切な装置は、腹腔鏡トロカールまたはポートであり、これは、従来のデザインのものであってよいか、または、オプションとしてSILSタイプ(単孔式)のものであってよい。
従来のトロカールは、当業者に周知であり、ペンのような形状であり、鋭い三角形の先端を有する。腹腔鏡トロカールは、腹腔鏡下手術において重要な役割を果たし、はさみおよび把持器などの器具が、外科用トロカールを用いて導入され得る。現代のトロカールは、大きな腹部切開の必要性を排除しており、これは、患者のケアの改善に大いに貢献している。外科用トロカールは、典型的にはシングルペイシェントユース(single-patient use)で、使い捨てであり、かつブレード、および外科用メスで作られた切開がしばしば全くないか、または、器具を挿入するのに必要な力を最小にするように設計された、線形の鋭いブレードを有し、腹腔鏡ポートを導入する際に安全に使用できるようにし、不注意の組織損傷を回避するのに役立つ。創傷の閉鎖および治癒は、これらの切開がより小さく、腹壁への組織損傷が減少するので、はるかに速い。
SILS装置は、薄型の可鍛性ポート内部で調節可能なカニューレを通じて、操作性を最大にして複数の器具を使用する能力を外科医に与えるように設計され、典型的には、1つの切開を通じて最大3つの器具を受け入れることができる可撓性腹腔鏡ポートを含む。
可撓性取り付け手段は、キットの一部として設けられている場合、好ましくは、患者の外側に位置するヒンジ機構を含む複数の連動剛性部材を含む。可撓性取り付け手段は、後退装置を手術台などの剛性支持手段に固定するように構成されている。
クランプが外科医によって装置のシャフト上に組み立てられる構造では、キットは、後退装置を含み、少なくとも1つのクランプが設けられる。
伸張性のある拘束手段がキットの一部として設けられる場合、これは、磁性材料からなるか、または磁性材料を含むことができる。これにより、拘束手段が、後退装置の少なくとも1つのアーム上に設けられた少なくとも1つの磁性固着点に磁気的に取り付けられることが可能となる。拘束手段は、磁性クリップの形態であってよい。
本発明のさらなる態様によると、外科処置中に後退装置を使用する方法が提供され、この方法は、
i)本発明の第1または第2の態様による後退装置を提供する工程と、
ii)装置のシャフトの近位端部が体腔の外側にくるように、後退装置を体腔に挿入する工程と、
iii)後退装置をその後退外形へと配備する工程と、を含む。
この方法は、
iv)後退される組織を磁化する工程と、
v)磁化された組織を後退装置に取り付ける工程と、をさらに含み得る。
工程iv)は、工程v)の前に行われ得る。あるいは、工程v)は、工程iv)の前に行われ得る。
後退される組織を磁化する手段は、組織への強磁性流体の注入、または、組織への磁性部分の貼り付け、を含み得る。前述の磁性部分は、クリップによって組織に貼り付けられ得る。
外科処置は、従来は腹腔鏡下手術と呼ばれていた、腹部または骨盤の低侵襲手術であってよい。腹腔鏡手術は、婦人科学、胃腸病学、および泌尿器科学の分野で最も一般的に使用される。腹腔鏡下手術の非限定的な例は:胆嚢切除術、結腸切除術、筋腫切除術、子宮摘出術、および嚢胞切除術を含む。外科処置は、従来は縦隔鏡検査および胸腔鏡検査と呼ばれていた、胸膜腔および胸腔(plural and thoracic cavities)の低侵襲手術であってよい。
本発明の構造は、添付図面を参照して、本明細書でさらに説明する。
図1は、後退装置10の側面図を示す。装置は、小さい切開(12mmの腹腔鏡カメラポートによって作ったものとサイズが同様)を通じて、吹入れされた腹腔に/吹入れされた腹腔から、配備される。これによりアクセス外傷が最小になる。装置は、中央の腹腔鏡アクセスポイント、典型的には臍、に位置するように設計される。装置は、従来の腹腔鏡ポートまたはトロカールと同じように切開に挿入/切開から除去される。装置は、トロカールなどのアクセス手段と共に使用され得るが、これは必須ではない。装置は、シャフト20と、シャフトの遠位端部に、またはその近くに位置する複数のアーム30と、反対側の近位端部に位置するプランジャ40と、シャフトの周りに位置付けられたカラー50と、を含む。
後退装置10の端面図が図2に示されている。例示された装置は、3つの後退アーム30a、30b、および30cと、1つの安定化アーム30dと、を含む。アームそれぞれの長さ方向エッジは、隣接したアームの長さ方向エッジと接触している。これにより、装置の断面サイズが最小になり、滑らかな挿入外形がもたらされる。各アームの近位端部は、テーパー状の湾曲を有する。これにより、各アームの最遠位端部が中心点に集まる。このような成形により、術創を通じた装置の挿入も容易になる。
図3は、腹壁60内部の術創を通じて部分的に挿入された後退装置の概略図である。腹壁は、一部を切り取って示されている。後退装置は、「挿入」外形で示されている。挿入外形にある装置の直径は可変であるが、術創のサイズによって抑制される。装置は、術創内部にぴったりと嵌まらなくてはならない。例示された実施形態では、装置の直径は約19mmである。
図4は、後退装置を腹腔内部で支持するのに使用されるクランプ70を示す。クランプの使用により、後退装置を手術台などの剛性支持手段に接続する必要性がなくなる。クランプは、外科医が装置のシャフト20の周りに位置付けるカラーの形態である。
クランプ70は、ヒンジ90によって旋回可能に接続される第1の部材80aおよび第2の部材80bを含む。各部材は、半円形状のフランジ100a、100bを含む。直立した湾曲壁110a、110bが、半円形フランジのまっすぐなエッジ上に設けられている。各湾曲壁110a、110bは、各部材上に半円形ガイドチャネル120a、120bを提供する。ガイドチャネル120a、120bは、第1および第2の部材が旋回可能に引き合わせられて閉じた関係になると、ガイドチャネル120a、120bがボア130を形成するように、第1および第2の部材上の対応する位置に位置する。ガイドチャネル120a、120bの深さは、ボア130の最終直径がシャフト20の直径よりほんのわずかに大きくなるように、選択される。
第1の部材80aおよび第2の部材80bが閉じた位置にあるとき、半円形フランジ100a、100bは環状フランジを形成する。
シャフト20は、その長さに沿って、複数の水平に向けられた溝140を備える。各湾曲壁110a、110bの一端部上に配置された歯150が、溝140と係合可能である。これにより、シャフトへのクランプの取り付けが改善される。
クランプ70はまた、第1の部材80aのまっすぐなエッジ上に設けられたタブ160が、第2の部材80bのまっすぐなエッジ上に設けられたスロット170にスナップ嵌めされることによって、シャフトの周りの所定の場所に固定される。
図5は、クランプ70が後退装置のシャフト20の周りに位置付けられているところを示す。後退装置は、「後退」外形で示されており、複数のアームが第2の向きにある。(一部を切り取って図示された)腹壁60は、環状フランジの下面と、後退アーム30a〜30cそれぞれの上面との間に挟まれている。クランプは、図6では閉鎖位置で示されている。クランプは、(半円形フランジ110aおよび110bによって形成された)環状フランジの下面が患者の皮膚の外表面と接触するように、シャフト20の長さ方向軸に沿って位置づけられている。この配置では、クランプ70は、皮膚上へと下向きに圧縮力を加え、これによって、シール機能を提供することができる。これは、吹入れされた腹腔からのガスの漏れを防ぐのに役立つ。
装置の配備
「挿入外形」から「後退外形」への装置の配備を、以下で2工程プロセスとして説明する。第1の工程は、「アームを開く」工程と呼ぶ。第2の工程は、「アームを長くする工程」と呼ぶ。第2の工程はオプションである。
装置配備の第1の工程−「アームを開く」工程
この工程では、後退アーム30a〜30cおよび安定化アーム30dは、それらが長さ方向軸シャフト20に対して角度を付けられる(θ>0°)、第2の向きへと動かされる。アームを動かすためのこの機構が、図7に示されている。外科医は、プランジャ40を押し下げ、これによりプランジャ40は、各アームを越えてカム様機構を動かす。図8は、第2の向きにあるアーム30a〜30dを示し、この第2の向きでは、アームは、シャフト20の長さ方向軸に対して約90°の角度でロックされている。この第2の向きで、アームの上面は、腹壁の内面に接して位置する。アーム30aとアーム30bとの間の角度は約70°であり、アーム30bとアーム30cとの間の角度は約70°である。アーム30aとアーム30bとの間の角度およびアーム30bとアーム30cとの間の角度は、約70°より小さくても大きくてもよいことが、企図される。アーム30aとアーム30bとの間の角度は、アーム30bとアーム30cとの間の角度とは異なっていてよいことも、企図される。
装置配備の第2の工程−「アームを長くする」工程
図9は、後退アーム30a〜30cの長さを伸ばすための機構を示す。示された装置において、安定化アーム30dは伸ばすことができないが、他の構造では伸ばし得ることが、考えられる。各後退アームは、シャフト20に旋回可能に接続される第1の部分180aと、第1の部分にスライド可能に接続される第2の部分180bと、を含む。張力を加えることができるコード190が、シャフトの長さに沿って、また、アームの第1および第2の部分の長さに沿って、延びる。アームがその第1の長さを有するように構成される場合、コードは、張力下で保持されず、第2の部分の近位端部は、第1の部分の下に位置する。外科医が、カラー50を(矢印Aによって示すように)プランジャ40に向かってシャフト20に沿って上方にスライドさせることによって、コードを張力下に置くと、アームの第2の部分180bは、(矢印Bによって示すように)第1の部分180aから離れる方向にスライドさせられ、それによって、アームの全長を伸ばす。
図10は、十分に伸びたアーム30a〜30cを備える装置を示す。組織の後退は、伸張性のある拘束手段170のシステムを用いて達成され、拘束手段170は、所望の組織または器官をつかむクリップで構成され、これは、次に、機械的固定用器具(mechanical fixings)を用いて後退アーム30a〜30cの下面に固着される。適切な機械的固定用器具は、クリップ上に設けられた磁石、フック、またはループを含む。オプションとして、柔軟なコード要素が、クリップを後退アームに接合する。
外科処置が完了した後、装置10は、配備工程1および2を逆にすることによって、腹腔から取り出される。いったんクランプが動かされて患者の皮膚の外表面との接触から外れたら、装置は、元の挿入外形をとり、腹腔から取り出され得る。
配備工程の逆転は、どの順序で行われてもよいことが考えられる。すなわち、アームは、短くされて、その後、第1の向きへと動かされてもよく、または、アームは、第1の向きへと動かされて、その後短くされてもよい。
例えば、外科医は、カラー50をシャフト20に沿って下方にスライドさせて、アーム30a〜30cの長さを短くすることができる。プランジャ40は次に、上方に動かされて、アーム30a〜30dを第2の向きから第1の向きへと動かす。
〔実施の態様〕
(1) 後退装置において、
シャフトと、
前記シャフトによって支持された複数のアームであって、前記装置が前記装置を術創に通すための挿入外形をとる第1の向きと、前記装置が後退外形をとる第2の向きとの間で移動可能となるように構成され、前記複数のアームのうちの少なくとも1つが第1の長さと第2の長さとの間で調節可能となるように構成されている、複数のアームと、
を含む、後退装置。
(2) 実施態様1に記載の後退装置において、
前記少なくとも1つのアームは、入れ子式アームである、後退装置。
(3) 実施態様1または2に記載の後退装置において、
前記第2の長さは、前記第1の長さより長い、後退装置。
(4) 実施態様3に記載の後退装置において、
前記第2の長さは、前記第1の長さより少なくとも1.5倍長い、後退装置。
(5) 実施態様1〜4のいずれかに記載の後退装置において、
前記装置は、前記シャフトに対して移動することができる、スライド可能に移動可能な部材をさらに含み、
第1の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に潰れ、前記後退装置に前記挿入外形をとらせ、
第2の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に拡張し、前記後退装置に前記後退外形をとらせる、後退装置。
(6) 実施態様1〜5のいずれかに記載の後退装置において、
前記装置は、クランプをさらに含み、前記クランプは、前記クランプの接触面が患者の皮膚の外表面に接触するような形で前記シャフト上に装着および配置されている、後退装置。
(7) 実施態様6に記載の後退装置において、
前記クランプは、その遠位端部から半径方向に延びるフランジを含み、前記フランジの下面は、前記皮膚の前記表面と接触する、後退装置。
(8) 実施態様7に記載の後退装置において、
前記フランジは、環状である、後退装置。
(9) 実施態様6〜8のいずれかに記載の後退装置において、
前記クランプは、前記シャフト上にスライド可能に装着されている、後退装置。
(10) 実施態様9に記載の後退装置において、
前記クランプは、前記シャフトを受容するように構成されたガイドチャネルを含み、前記チャネルは、前記シャフトに沿った前記クランプの移動をガイドする、後退装置。
(11) 実施態様10に記載の後退装置において、
前記ガイドチャネルは、ボアである、後退装置。
(12) 実施態様11に記載の後退装置において、
前記クランプは、第1のチャネルを有する第1の部材と、対応する第2のチャネルを有する第2の部材と、を含み、
前記ボアは、前記第1のチャネルを前記第2のチャネルと嵌合させることによって、形成されている、後退装置。
(13) 実施態様12に記載の後退装置において、
前記第1の部材および前記第2の部材は、旋回可能に接続されている、後退装置。
(14) 実施態様1〜13のいずれかに記載の後退装置において、
前記シャフトは、周囲部を有し、前記複数のアームは、前記挿入外形において、第1のアームの長さ方向エッジが隣接したアームの長さ方向エッジと接触するように、前記周囲部の周りに配置されている、後退装置。
(15) 実施態様1〜14のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトに取り外し可能に取り付け可能である、後退装置。
(16) 実施態様1〜15のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトの前記周囲部の周りで移動可能である、後退装置。
(17) 実施態様1〜16のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームは、前記周囲部の実質的にすべての周りに配置され、そこから延びている、後退装置。
(18) 実施態様1〜13のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームは、傘配置を形成するように、前記シャフトの中心軸にスライド可能に取り付けられ、一連の連結部材によって連結された、機械部材を含む、後退装置。
(19) 実施態様18に記載の後退装置において、
前記連結部材は、結合ピンを含む、後退装置。
(20) 実施態様1〜19のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの磁性固着点を提供する、磁性材料を含む 、後退装置。
(21) 実施態様20に記載の後退装置において、
前記磁性材料は、複数の磁性素子または電磁素子を含み、それによって、複数の磁性固着点を提供する、後退装置。
(22) 実施態様20または21に記載の後退装置において、
前記磁性材料は、組織との直接接触を回避するため、前記少なくとも1つのアーム内部に埋め込まれている、後退装置。
(23) 後退装置において、
シャフトと、
前記シャフトによって支持された複数のアームであって、各アームは、前記装置が前記装置を術創に通すための挿入外形をとる第1の向きと、前記装置が後退外形をとる第2の向きとの間で移動可能となるように構成されている、複数のアームと、
クランプであって、前記クランプの接触面が患者の外表面に接触するような形で前記シャフト上に装着および配置されている、クランプと、
を含む、後退装置。
(24) 実施態様23に記載の後退装置において、
前記クランプは、そこから半径方向外側に延びるフランジを含み、前記フランジの接触面は、前記患者の前記外表面と接触するように構成されている、後退装置。
(25) 実施態様24に記載の後退装置において、
前記フランジは、環状である、後退装置。
(26) 実施態様23〜25のいずれかに記載の後退装置において、
前記クランプは、前記シャフトにスライド可能に装着されている、後退装置。
(27) 実施態様23〜26のいずれかに記載の後退装置において、
前記クランプは、前記シャフトを受容するように構成されたガイドチャネルを含み、前記チャネルは、前記シャフトの外面に沿った前記クランプの移動をガイドする、後退装置。
(28) 実施態様27に記載の後退装置において、
前記ガイドチャネルは、ボアである、後退装置。
(29) 実施態様28に記載の後退装置において、
前記クランプは、第1のチャネルを有する第1の部材と、対応する第2のチャネルを有する第2の部材と、を含み、
前記ボアは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルによって形成されている、後退装置。
(30) 実施態様29に記載の後退装置において、
前記第1の部材および前記第2の部材は、旋回可能に接続されている、後退装置。
(31) 実施態様23〜30のいずれかに記載の後退装置において、
前記装置は、前記シャフトに対して移動することができる、スライド可能に移動可能な部材をさらに含み、
第1の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に潰れ、前記後退装置に前記挿入外形をとらせ、
第2の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に拡張し、前記後退装置に前記後退外形をとらせる、後退装置。
(32) 実施態様23〜31のいずれかに記載の後退装置において、
前記シャフトは、周囲部を有し、前記複数のアームは、前記挿入外形において、第1のアームの長さ方向エッジが隣接したアームの長さ方向エッジと接触するように、前記周囲部の周りに配置されている、後退装置。
(33) 実施態様23〜32のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトに取り外し可能に取り付け可能である、後退装置。
(34) 実施態様23〜33のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトの前記周囲部の周りで移動可能である、後退装置。
(35) 実施態様23〜34のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームは、前記周囲部の実質的にすべての周りに配置され、そこから延びている、後退装置。
(36) 実施態様23〜31のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームは、傘配置を形成するように、前記シャフトの中心軸にスライド可能に取り付けられ、一連の連結部材によって連結された、機械部材を含む、後退装置。
(37) 実施態様36に記載の後退装置において、
前記連結部材は、結合ピンを含む、後退装置。
(38) 実施態様23〜37のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、第1の長さと第2の長さとの間で調節可能となるように構成されている、後退装置。
(39) 実施態様38に記載の後退装置において、
前記少なくとも1つのアームは、入れ子式アームである、後退装置。
(40) 実施態様38または39に記載の後退装置において、
前記第2の長さは、前記第1の長さより長い、後退装置。
(41) 実施態様40に記載の後退装置において、
前記第2の長さは、前記第1の長さより少なくとも1.5倍長い、後退装置。
(42) 実施態様23〜37のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームはそれぞれ、膨張流体を受容するように構成されている、半径方向に向けられたチャネルを含み、各アームの膨張により、各アームは、前記第1の向きから前記第2の向きへと移動する、後退装置。
(43) 実施態様23〜42のいずれかに記載の後退装置において、
前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの磁性固着点を提供する、磁性材料を含む、後退装置。
(44) 実施態様43に記載の後退装置において、
前記磁性材料は、複数の磁性素子および/または電磁素子を含み、それによって、複数の磁性固着点を提供する、後退装置。
(45) 実施態様43または44に記載の後退装置において、
前記磁性材料は、組織との直接接触を回避するため、前記少なくとも1つのアーム内部に埋め込まれている、後退装置。
(46) 外科処置中に使用されるキットであって、前記キットは、実施態様1〜45のいずれかに記載の後退装置と、
i)前記後退装置が通過し得るアクセス手段、
ii)前記後退装置を剛性支持手段に固定するように構成された可撓性取り付け手段、
iii)前記後退装置のシャフト上に装着されるように構成されたクランプ、
iv)前記装置の前記複数のアームのうちの少なくとも1つに取り付けられ、組織または器官を拘束するように構成された拘束手段、
v)拘束手段配備ツール、
からなる群の少なくとも1つと、
を含む、キット。
(47) 実施態様46に記載のキットにおいて、
前記アクセス手段は、トロカールである、キット。
(48) 実施態様46に記載のキットにおいて、
前記可撓性取り付け手段は、ヒンジ機構を含む複数の連結剛性部材を含む、キット。
(49) 実施態様46に記載のキットにおいて、
前記拘束手段は、磁性材料を含み、前記拘束手段は、磁性材料を含む複数のアームのうちの少なくとも1つに磁気で取り付け可能である、キット。
(50) 外科処置中に後退装置を使用する方法において、
i)実施態様1〜45のいずれかに記載の後退装置を提供する工程と
ii)前記装置のシャフトの近位端部が体腔の外側にくるように、前記後退装置を前記体腔に挿入する工程と、
iii)前記後退装置をその後退外形へと配備する工程と、
を含む、方法。
(51) 実施態様50に記載の方法において、
iv)後退される組織を磁化する工程と、
v)磁化された前記組織を前記後退装置に取り付ける工程と、
をさらに含む、方法。
(52) 実施態様51に記載の方法において、
前記後退される組織を磁化する手段は、前記組織への強磁性流体の注入を含む、方法。
(53) 実施態様51に記載の方法において、
前記後退される組織を磁化する手段は、前記組織に貼り付けられるように構成された磁性部分を含む、方法。
(54) 実施態様53に記載の方法において、
前記磁性部分は、クリップによって前記組織に貼り付けられる、方法。
(55) 実施態様50〜54のいずれかに記載の方法において、
前記手術は、低侵襲手術である、方法。
(56) 実施態様55に記載の方法において、
前記低侵襲手術は、胆嚢切除術または結腸切除術である、方法。
後退装置の側面図である。 後退装置の遠位端部の端面図である。 術創を通って挿入されているときの、挿入外形にある後退装置を示す。 クランプの詳細図を示す。 後退装置のシャフト上へのクランプの組立を示す。 後退装置上の最終位置にあるクランプを示す。 挿入外形から後退外形へと後退装置を配備するための機構を示す。 体腔内部で後退外形にある後退装置の概略図である。 後退装置のアームの長さを伸ばす機構を示す。 体腔内部にある、図9に示す後退装置の概略図である。

Claims (49)

  1. 後退装置において、
    シャフトと、
    前記シャフトによって支持された複数のアームであって、前記装置が前記装置を術創に通すための挿入外形をとる第1の向きと、前記装置が後退外形をとる第2の向きとの間で移動可能となるように構成され、前記複数のアームのうちの少なくとも1つが第1の長さと第2の長さとの間で調節可能となるように構成されている、複数のアームと、
    を含む、後退装置。
  2. 請求項1に記載の後退装置において、
    前記少なくとも1つのアームは、入れ子式アームである、後退装置。
  3. 請求項1または2に記載の後退装置において、
    前記第2の長さは、前記第1の長さより長い、後退装置。
  4. 請求項3に記載の後退装置において、
    前記第2の長さは、前記第1の長さより少なくとも1.5倍長い、後退装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記装置は、前記シャフトに対して移動することができる、スライド可能に移動可能な部材をさらに含み、
    第1の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に潰れ、前記後退装置に前記挿入外形をとらせ、
    第2の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に拡張し、前記後退装置に前記後退外形をとらせる、後退装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記装置は、クランプをさらに含み、前記クランプは、前記クランプの接触面が患者の皮膚の外表面に接触するような形で前記シャフト上に装着および配置されている、後退装置。
  7. 請求項6に記載の後退装置において、
    前記クランプは、その遠位端部から半径方向に延びるフランジを含み、前記フランジの下面は、前記皮膚の前記表面と接触する、後退装置。
  8. 請求項7に記載の後退装置において、
    前記フランジは、環状である、後退装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記クランプは、前記シャフト上にスライド可能に装着されている、後退装置。
  10. 請求項9に記載の後退装置において、
    前記クランプは、前記シャフトを受容するように構成されたガイドチャネルを含み、前記チャネルは、前記シャフトに沿った前記クランプの移動をガイドする、後退装置。
  11. 請求項10に記載の後退装置において、
    前記ガイドチャネルは、ボアである、後退装置。
  12. 請求項11に記載の後退装置において、
    前記クランプは、第1のチャネルを有する第1の部材と、対応する第2のチャネルを有する第2の部材と、を含み、
    前記ボアは、前記第1のチャネルを前記第2のチャネルと嵌合させることによって、形成されている、後退装置。
  13. 請求項12に記載の後退装置において、
    前記第1の部材および前記第2の部材は、旋回可能に接続されている、後退装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記シャフトは、周囲部を有し、前記複数のアームは、前記挿入外形において、第1のアームの長さ方向エッジが隣接したアームの長さ方向エッジと接触するように、前記周囲部の周りに配置されている、後退装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトに取り外し可能に取り付け可能である、後退装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトの前記周囲部の周りで移動可能である、後退装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームは、前記周囲部の実質的にすべての周りに配置され、そこから延びている、後退装置。
  18. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームは、傘配置を形成するように、前記シャフトの中心軸にスライド可能に取り付けられ、一連の連結部材によって連結された、機械部材を含む、後退装置。
  19. 請求項18に記載の後退装置において、
    前記連結部材は、結合ピンを含む、後退装置。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの磁性固着点を提供する、磁性材料を含む 、後退装置。
  21. 請求項20に記載の後退装置において、
    前記磁性材料は、複数の磁性素子または電磁素子を含み、それによって、複数の磁性固着点を提供する、後退装置。
  22. 請求項20または21に記載の後退装置において、
    前記磁性材料は、組織との直接接触を回避するため、前記少なくとも1つのアーム内部に埋め込まれている、後退装置。
  23. 後退装置において、
    シャフトと、
    前記シャフトによって支持された複数のアームであって、各アームは、前記装置が前記装置を術創に通すための挿入外形をとる第1の向きと、前記装置が後退外形をとる第2の向きとの間で移動可能となるように構成されている、複数のアームと、
    クランプであって、前記クランプの接触面が患者の外表面に接触するような形で前記シャフト上に装着および配置されている、クランプと、
    を含む、後退装置。
  24. 請求項23に記載の後退装置において、
    前記クランプは、そこから半径方向外側に延びるフランジを含み、前記フランジの接触面は、前記患者の前記外表面と接触するように構成されている、後退装置。
  25. 請求項24に記載の後退装置において、
    前記フランジは、環状である、後退装置。
  26. 請求項23〜25のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記クランプは、前記シャフトにスライド可能に装着されている、後退装置。
  27. 請求項23〜26のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記クランプは、前記シャフトを受容するように構成されたガイドチャネルを含み、前記チャネルは、前記シャフトの外面に沿った前記クランプの移動をガイドする、後退装置。
  28. 請求項27に記載の後退装置において、
    前記ガイドチャネルは、ボアである、後退装置。
  29. 請求項28に記載の後退装置において、
    前記クランプは、第1のチャネルを有する第1の部材と、対応する第2のチャネルを有する第2の部材と、を含み、
    前記ボアは、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルによって形成されている、後退装置。
  30. 請求項29に記載の後退装置において、
    前記第1の部材および前記第2の部材は、旋回可能に接続されている、後退装置。
  31. 請求項23〜30のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記装置は、前記シャフトに対して移動することができる、スライド可能に移動可能な部材をさらに含み、
    第1の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に潰れ、前記後退装置に前記挿入外形をとらせ、
    第2の方向への前記スライド可能に移動可能な部材の相対移動により、前記アームが半径方向に拡張し、前記後退装置に前記後退外形をとらせる、後退装置。
  32. 請求項23〜31のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記シャフトは、周囲部を有し、前記複数のアームは、前記挿入外形において、第1のアームの長さ方向エッジが隣接したアームの長さ方向エッジと接触するように、前記周囲部の周りに配置されている、後退装置。
  33. 請求項23〜32のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトに取り外し可能に取り付け可能である、後退装置。
  34. 請求項23〜33のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、前記シャフトの前記周囲部の周りで移動可能である、後退装置。
  35. 請求項23〜34のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームは、前記周囲部の実質的にすべての周りに配置され、そこから延びている、後退装置。
  36. 請求項23〜31のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームは、傘配置を形成するように、前記シャフトの中心軸にスライド可能に取り付けられ、一連の連結部材によって連結された、機械部材を含む、後退装置。
  37. 請求項36に記載の後退装置において、
    前記連結部材は、結合ピンを含む、後退装置。
  38. 請求項23〜37のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、第1の長さと第2の長さとの間で調節可能となるように構成されている、後退装置。
  39. 請求項38に記載の後退装置において、
    前記少なくとも1つのアームは、入れ子式アームである、後退装置。
  40. 請求項38または39に記載の後退装置において、
    前記第2の長さは、前記第1の長さより長い、後退装置。
  41. 請求項40に記載の後退装置において、
    前記第2の長さは、前記第1の長さより少なくとも1.5倍長い、後退装置。
  42. 請求項23〜37のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームはそれぞれ、膨張流体を受容するように構成されている、半径方向に向けられたチャネルを含み、各アームの膨張により、各アームは、前記第1の向きから前記第2の向きへと移動する、後退装置。
  43. 請求項23〜42のいずれか1項に記載の後退装置において、
    前記複数のアームのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの磁性固着点を提供する、磁性材料を含む、後退装置。
  44. 請求項43に記載の後退装置において、
    前記磁性材料は、複数の磁性素子および/または電磁素子を含み、それによって、複数の磁性固着点を提供する、後退装置。
  45. 請求項43または44に記載の後退装置において、
    前記磁性材料は、組織との直接接触を回避するため、前記少なくとも1つのアーム内部に埋め込まれている、後退装置。
  46. 外科処置中に使用されるキットであって、前記キットは、請求項1〜45のいずれか1項に記載の後退装置と、
    i)前記後退装置が通過し得るアクセス手段、
    ii)前記後退装置を剛性支持手段に固定するように構成された可撓性取り付け手段、
    iii)前記後退装置のシャフト上に装着されるように構成されたクランプ、
    iv)前記装置の前記複数のアームのうちの少なくとも1つに取り付けられ、組織または器官を拘束するように構成された拘束手段、
    v)拘束手段配備ツール、
    からなる群の少なくとも1つと、
    を含む、キット。
  47. 請求項46に記載のキットにおいて、
    前記アクセス手段は、トロカールである、キット。
  48. 請求項46に記載のキットにおいて、
    前記可撓性取り付け手段は、ヒンジ機構を含む複数の連結剛性部材を含む、キット。
  49. 請求項46に記載のキットにおいて、
    前記拘束手段は、磁性材料を含み、前記拘束手段は、磁性材料を含む複数のアームのうちの少なくとも1つに磁気で取り付け可能である、キット。
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