JP2019506052A - VoLTEネットワークにおける位置処理 - Google Patents
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Abstract
VoLTEコールセッションの切断の間の位置又は時間帯情報のアップデートを処理するためのシステム及び方法を提供する。一態様において、IPマルチメディアサブシステム(IMS)のネットワーク要素(NE)(110)は、セッション開始プロトコル(SIP)セッション終了メッセージを加入者ユーザ機器(UE)(101)に送信してVoLTEセッションを切断する。NE(110)はVoLTEセッションに対する会計チャージリクエスト(ACR)STOPメッセージを生成する(しかし送信はしない)。NE(110)は、SIP応答メッセージを受信し、UEの最新のユーザ位置情報(ULI)又はUEの最新の時間帯(TZ)へのアップデートを含むか判定する。NE(110)は、SIP応答に含まれる場合、生成したACR STOPメッセージにULI又はTZへの任意のアップデートを含めて、Diameterプロトコルを使用して電気通信ネットワークのオフライン課金システム(OFCS)(120)にACR STOPメッセージを送信する。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
本開示は、通信システムに関し、特に、電気通信システムにおける位置によるサービスに関する。
LTEは、パケットによる音声、データ及びマルチメディアサービスを可能とする、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって開発された広帯域ワイヤレス通信アクセス標準である。IPマルチメディアサブシステム(IMS)は、パケット交換(PS)サービスを使用するLTE対応UEにインターネットプロトコル(IP)マルチメディアを配信するための、アクセスネットワークに依存しないフレームワークである。IMSは、異なるパケットネットワーク間の互換性及び相互接続性を最大にするため、セッション開始プロトコル(SIP)などのユビキタスIETF(すなわち、インターネット)パケットプロトコルを使用する。VoLTEとしても知られるボイス・オーバー・LTEは、電気通信サービスプロバイダのコアネットワーク(CN)のIPマルチメディアサブシステム(IMS)を活用することによって、パケット交換(PS)ネットワーク上のLTE音声コールを可能にする。
電気通信サービスプロバイダは、オフライン及びオンライン課金システムを使用して、電気通信ネットワークの各加入者UEによって支払われるリソース/サービスの使用を追跡する。3GPP/3GPP2標準化グループは、種々のネットワークドメイン(例えば、回線交換(CS)ドメイン、パケット交換(S)ドメイン及び/又はワイヤレスドメイン)、IPマルチメディアサブシステム並びに新興3G/OMAアプリケーションサービスにおけるオンライン課金システム及びオフライン課金システムを実施するのに使用され得る一式の仕様を規定した。
VoLTEコールは、LTE対応ユーザ機器(UE)デバイスのモビリティに対応する。対応携帯電話、パーソナルデータアシスタント、スマートフォン、ノートブックコンピュータなどのようなモバイルUEは、1以上のLTE基地局との無線インターフェースを介して電気通信ネットワークのVoLTEサービスにアクセスすることができる。位置のアップデートは、オフライン課金システム(OFCS)の一部である一連の課金機能によって、アップデート済位置データを含む課金情報を処理する、電気通信ネットワークのOFCSから送信される。結果として課金データ記録(CDR)ファイルは、加入者料金請求及び/又はオペレータ間に会計のためにOFCSからネットワークオペレータの料金請求ドメインに転送される。
VoLTEコールセッションの切断の間の位置又は時間帯変更を処理するためのシステム及び方法を提供する。
一態様において、電気通信ネットワークのネットワーク要素は、セッション開始プロトコル(SIP)セッション終了メッセージを加入者ユーザ機器(UE)へ送信して電気通信ネットワーク上でUEに提供されているVoLTEセッションを切断し、UEからSIP応答メッセージを受信し、SIP応答メッセージがUEの最新のユーザ位置情報(ULI)又はUEの最新の時間帯(TZ)へのアップデートを含むかどうかを判定し、VoLTEセッションに対する会計課金リクエスト(ACR)STOPメッセージを生成し、SIP応答に含まれる場合、生成されるACR STOPメッセージにUEの最新のULI又はUEの最新のTZへのアップデートを含めて、Diameterプロトコルを使用して電気通信ネットワークのオフライン課金システム(OFCS)にACR STOPメッセージを送信するように構成される。
一態様において、ネットワーク要素は、UEへのSIPセッション終了メッセージの送信時刻に基づいて、ACR STOPメッセージにおいてVoLTEセッション終了時刻をOFCSに示すようにさらに構成される。
一態様において、SIPセッション終了メッセージは、SIP BYEメッセージである。
一態様において、SIP応答メッセージは、SIP OK又はSIP 2xx/3xx/4xxエラーメッセージである。
一態様において、ネットワーク要素は、UEの最新のULIに変更が検出されたこと及びUEの最新のULIへのアップデートがACR STOPメッセージに含まれることをOFCSに示すために、ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成される。
一態様において、ネットワーク要素は、UEの最新のULIに変更が検出されなかったこと及びUEの最新のULIへのアップデートがACR STOPメッセージに含まれないことをOFCSに示すために、ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成される。
一態様において、ネットワーク要素は、UEの最新のTZに変更が検出されたこと及びUEの最新のTZへのアップデートがACR STOPメッセージに含まれることをOFCSに示すために、ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成される。
一態様において、ネットワーク要素は、UEの最新のTZに変更が検出されなかったこと及びUEの最新のTZへのアップデートがACR STOPメッセージに含まれないことをOFCSに示すために、ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成される。
一態様において、ネットワーク要素は、UEのVoLTEセッションのアンライセンスドスペクトルへのハンドオーバーがあったことを検出し、UEのVoLTEセッションのアンライセンスドスペクトルへのハンドオーバーが検出されたことをOFCSに示すために、ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成される。
一態様において、ネットワーク要素は、SIP応答メッセージがUEの最新のユーザ位置情報(ULI)又はUEの最新の時間帯(TZ)へのアップデートを含まないSIP ERRORメッセージであると判定し、UEの現在のULI又はUEの現在のTZが変更された可能性がありunkownであることをOFCSに示すために、ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含めるようにさらに構成される。
開示の種々の態様は添付図面を参照して以下に説明され、図面の説明を通して同じ符号は同じ要素のことをいう。説明及び図面は、単に開示の原理を示す。当業者は、ここで明確に説明又は図示されていなくても原理を具現化し開示の趣旨及び範囲内に含まれる種々の構成を考案可能であるいうことが分かるはずである。
ここで用いられるように、用語「又は」は、非排他的、又は他に明示がないかぎり(例えば、「でなければ」又は「又は代わりに」)を意味する。さらに、ここで用いられるように、要素間の関係を説明するのに使用される単語は、直接的な関係、又は他に明示がないかぎりその間に介在する要素の存在を含むように広く解釈されるべきである。例えば、ある要素が他の要素に「接続されている」又は「連結されている」という場合、その要素はもう一方の要素に直接的に接続若しくは連結され得る、又は間に介在する要素が存在し得る。これに対し、ある要素が他の要素に「直接的に接続されている」又は「直接的に連結されている」という場合、間に介在する要素は存在しない。同様に、「間に」、「隣接して」などのような単語は、同様の方法で解釈されるべきである。
オフライン課金システム(OFCS)は電気通信サービスプロバイダによって提供されるサービスに対する後払い料金請求の基盤を提供し、加入者は1以上のサービスを彼らが使用するのに応じて彼らの料金請求サイクルの終了時にチャージされる。統合課金トリガ機能(CTF)を実施する種々のネットワーク要素(NE)は、1以上の電気通信加入者のユーザ機器(UE)に提供されるサービスに対してOFCSと接続し、課金情報をOFCSへ提供する。OFCSは、1以上のNE/CTFから課金イベントに関する情報を受信し、チャージ可能情報に基づいてCDRを生成する。CDRは、料金請求及び会計で使用するためのチャージ可能イベントについての情報(例えば、デバイスの位置、コール設定の時刻、コール継続期間、データ転送量など)のフォーマットされた集合である。特定のセッションに関係するCDRは、相互に関連づけられ、電気通信ネットワークによって提供される種々のサービス及び/又はセッションのために、課金する加入者に料金請求ドメインを利用可能にするCDRファイルに任意に統合される。
NE/CTFとOFCSの間の通信は、インターネット技術タスクフォース(IETF)の(RFC3588の後継である)RFC6733によって規定されるDiameterプロトコルに従ってメッセージを介して発生する。(イベントによるものもセッションによるものも)課金関連メッセージは、Diameterプロトコルを使用して会計リクエストメッセージ(ACR)において(実施されたCTFを介して)NEによってOFCSへ提供される。ACRは、セッション関連及びイベント関連両方の課金/会計のために使用される。ACR及びそれらの応答ACAは、Diameterプロトコルのヘッダー及びメッセージのデータ部を形成する多数のアドレス値ペア(AVP)から構成される。
多数の中間セッションサービスイベント(例えば、再認証トリガ)があり、それらはVoLTEコールセッションの品質に影響を及ぼし得る。そのようなイベントが、LTE電気通信ネットワークを介して提供されている音声コールセッション中であるローミングモバイルLTE対応UEの位置のアップデートであるとする。通常、OFCSの課金データ機能(CDF)は、LTE対応UEの位置に変更があるといつでも暫定的なアップデートを受信することができ、その統合課金トリガ機能(CTF)を介して音声コールセッション会計を提供している電気通信ネットワークの1以上のネットワーク要素(NE)によってそのようなアップデートは提供される。LTE対応UEの現在の位置は、NEのCTFによって、ユーザ位置情報(ULI)AVP(コード22)として既知の標準規格であるアドレス値ペア(AVP)フィールドにおいて、OFCSのCDFに示される。追加的AVPはまた、オンライン課金システムのための位置推定を伝達し得る。
しかしながら、VoLTEコールに参加しているLTE対応UEの位置の変更がNEのCTFによってOFCSに適切に報告されることができないところでVoLTEセッションが終了する場合がある。IMS会議アプリケーションサーバ(AS)又は電話付加サービスASなどのNEがVoLTEセッションの切断を開始する場合、問題はより深刻になる。単一の事例として見ると、NE/CTFからCDFへ送信される課金メッセージにおいて適切に考慮されていない位置のアップデートは、LTEネットワーク上で提供される音声セッションの全体の会計において小さな影響にしかならない。一方、大規模なLTEネットワークにおいて1以上のNE/CTFによってOFCSに報告されている何千何万もの音声セッション記録により、収益漏損量はより重大となり得る。さらに、変更し得るのはLTE UEの位置だけでなく、時にはLTE UEの時間帯(TZ)も変更する場合がある。例えば、移動によるLTE対応UEのTZにおける変更、又は夏時間(DST)開始の際の変更が、音声コールに対する課金に影響することがあり、したがって、3つの全ての要素−位置、TZ及びDSTは適切な課金に役割を担うことがある。
VoLTE対応ネットワークは、ライセンスドスペクトルにおけるライセンスドアシステッドアクセス(LAA)及びアンライセンスドスペクトルにおけるLTE WiFiアグレゲーション(LWA)の双方に対応している。したがって、二重の接続性に対応しているLTE対応UEは、単一のVoLTEコールセッションにおいて一方から他方へ移行することができる。二重の接続性を伴うハンドオーバーが、特にUEが一方のスペクトルから他方に移行するときNEで誤った又は欠落している最終UE位置情報と結合される場合に、このギャップが収益漏損を生じるため、電気通信サービスプロバイダで受理の問題を提起する。
また、同様な状況が、ボイスコールコンティニュイティAS(VCC−AS)などのNEが回線交換(CS)とパケット交換(PS)ネットワークの間の音声コールハンドオーバーを処理するときに生じることがあり、IMSのP−CSCFなどのNEは、OFCSへイベントを報告しているとき、LTE UEの位置又は時間帯における変更を適切に説明することができない。
要するに、LTE対応UEと他の相手との間のVoLTEセッションを可能にするNE(例えば、IMS会議サーバ、VCC−AS、P−CSCFなど)が、VoLTEセッションの終了又はハンドオーバーのときに、LTE対応UEの位置又は時間帯の変更をOFCSに適切に説明及び報告することができず、結果として、電気通信ネットワーク上で提供されるサービスに対して不適切な課金又は収益漏損を生じ得る状況が数多くある。
IMSのASなどのNEが、VoLTEセッションの切断の間、LTE対応UEから受信された位置又は時間帯の変更をOFCSに報告することができない2つの理由がある。第1に、NEがSIP BYEメッセージをLTE対応UEに送信して電気通信ネットワークを介してUEに提供されているVoLTEセッションの(例えば、コールの終了又はハンドオーバーによる)切断を開始するとき、従来、NEはOFCSにセッション終了を報告する前にUEから受信し返されるSIP BYEメッセージへの応答メッセージの情報を考慮しない。実際に、NEは、従来、SIP BYEメッセージに応答してUEから受信される応答メッセージを待機することも処理することもなく、ACR STOPメッセージにおいてVoLTEセッションの終了をOFCSに報告する。応答メッセージの処理前又は受信前でさえ、ACR STOPメッセージを送信する理由は、NEで応答メッセージが受信又は処理されるのにかかる時間の間にVoLTEセッションに対する追加チャージを加入者が被らないことを保証するためである。上記の従来の動作は理解可能であるが、応答メッセージがUEによって報告されるアップデート済位置又は時間帯情報を含む場合、課金に関連するそのようなアップデート済情報はACR STOPメッセージにおいてOFCSにNEによって適切に提供されない。
本開示は、前述の欠点を扱うシステム及び方法を目的とする。種々の態様において、ここで説明するシステム及び方法は、電気通信プロバイダのIMSネットワークのASなどのNEがVoLTEセッションの切断の間にUEによって示される位置又は時間帯の任意の変更を適切に処理することを可能にする一方で、同時にその処理の間に追加チャージを加入者が被らないことを保証する。さらに一態様において、本開示は、ACR STOPメッセージに新AVPフィールドを設けることによって、NEによってOFCSに送信される従来のACR STOPメッセージを強化し、OFCSに報告されているアップデートをOFCSに通知することでOFCSによるアップデート済情報の効率的処理を可能にするために、新AVPフィールドがNEによってACR STOPメッセージに含められる。ここで開示のこれら及び他の態様をより詳細に以下で説明する。
図1は、開示の種々の態様による簡素化したアーキテクチャ100を示す。アーキテクチャ100は、その加入者(すなわち、エンドユーザ及び関連するLTE対応ユーザ機器(UE))にLTEサービスを提供するパケット交換IMSネットワークにおいて実施され得る。
アーキテクチャ100は、オフライン課金システム(OFCS)120及びLTE対応UE101と相互接続するネットワーク要素110を含む。ネットワーク要素110は、スマートフォン又は他のモバイルLTE対応通信デバイスなどのLTE対応UE101のような加入者UEに電気通信ネットワークによって提供される、パケットによるサービスの規定において使用される装置又は機器である。種々の実施形態において、ネットワーク要素110は、サービングコールセッション管理機能(P−CSCF)、IMSネットワークのアプリケーションサーバ(AS)、LTEネットワークのサービングゲートウェイ(SGW)又はLTEネットワークのパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)などであればよい。ネットワーク要素110は、ネットワーク要素110によって提供されるサービスに対して課金可能イベントを検出し、課金可能イベントに対する情報を、整合する課金イベントに組み立て、そして課金イベントをOFCS120の課金データ機能(CDF)に送信する課金トリガ機能(CTF)ユニット112を含む。ネットワーク要素110の場合、CTF112は、DiameterRfインターフェースを使用する。したがって、CTF112は、課金情報を1以上のDiameterRf会計リクエストメッセージ(ACR)などの会計リクエストに組み立てる。
OFCS120は、電気通信ネットワークによって提供されるセッション又はサービスに対するオフライン課金を実施するように構成された装置、サーバ、デバイス又は処理機器の集合である。オフライン課金は、セッションによるか又はイベントによるかに応じて2つのタイプからなり得る。イベントによる課金(すなわち、セッションレス課金)において、CTFは、使用、又は提供されるサービスを報告し、ここで加入者登録、再登録、登録抹消などのような1つの動作でサービス提供がなされる。CTFは、会計リクエストイベントメッセージ(ACRイベント)においてセッションレスイベントを報告する。セッションによる課金は、ある継続時間にわたって提供されるサービスセッション全体に対する使用レポートを報告する処理である。CTFは、開始、終了並びにVoLTEセッションのタイプ及び継続期間に対する課金のための中間セッション会計データを示す、ACR START、ACR STOP及びACR中間メッセージのようなセッションメッセージを報告する。ACR Startメッセージで開始し、ACR Stopメッセージで終了するVoLTEセッションの間、CTFは、セッションの進行に従って複数のACR中間メッセージを送信し得る。
図1に示すように、OFCS120は、CDF121を含む。CDFは、OFCS120内に1以上のCTFからの1以上のセッションに対する課金イベントを受信する処理装置、ユニット又はモジュールを備える。CDFは、受信された課金イベントを処理して、そのセッションに対する1以上のCDRを生成し、CDRを1以上の課金ゲートウェイ機能122に送信する。CGFは、セッションに対するCDRを相関付け、相関付けられたCDRを有するCDRファイルを料金請求ドメイン130に転送する処理装置、ユニット又はモジュールをOFCS120内に備える。料金請求ドメイン130は、料金請求仲介及び他の料金請求アプリケーション(例えば、統計アプリケーション)に対するセッション相関CDRファイルを受信及び処理するオペレータネットワークの一部である。
OFCS120においてCDF121は、DiameterGaインターフェース上でCGF122と通信する。図1に示す場合、GTP’がGaインターフェース上で使用され、CDRをCDFからCGFに転送する。CGFに相互接続されたCDFもまた、一括してOFCSの課金収集機能(CCF)として知られる。
図2は、開示の種々の態様による、図1のアーキテクチャ100と共にここで説明する例示の処理200を示す。
処理200のステップを図1に示すNE110を参照して説明するが、処理200は他のシステム又は機能的ユニットにおいて実行され得るということが当業者は分かる。ステップは開示の種々の態様を理解するのを容易にするために特定の順序で説明されるが、他の実施形態ではより多くのステップが追加されてもよく、又は特定のステップが省略、変形、結合若しくは開示の図面とは異なる順序で実行されてもよいことが当業者にとってただちに明らかとなる。
はじめに、NE110は、電気通信ネットワーク100を介してLTE対応モバイルUE101と他のデバイス(例えば、他のLTE対応UE)の間の継続中のVoLTEコールセッションを可能にする又は維持するために構成されたIPマルチメディアサブシステム(IMS)ネットワークのアプリケーションサーバ(AS)であるとする。LTE対応モバイルUE101は、簡略化のため図1には示されていないLTEアクセスネットワークの基地局を介してNE110に相互接続されるとする。さらに、(CTF112を介して)NE110はACR STARTメッセージをVoLTEセッションの開始時にOFCS120に送信し、さらにモバイルUE101の中間位置及び時間帯情報をOFCS120に適宜報告する1以上のACR INTERIMメッセージを送信したように、VoLTEコールセッションはすでに確立されたものとする。
ここで図2の処理200に戻り、ステップ202において、NE110は、セッション開始プロトコル(SIP)セッション終了メッセージを加入者UE101に送信して、電気通信ネットワーク上でUEに提供されているVoLTEセッションを切断する。SIPセッション終了メッセージは、SIP BYEメッセージであればよい。NE110は、SIP BYEメッセージをUE101に送信し、電気通信ネットワークを介して提供されているVoLTEセッションを終了することができ、その終了はNE110自身によって、又はUE101と通信中のもう一方の相手によって開始され得る。一態様において、NE110はまた、例えば、回線交換(CS)ネットワーク又はWIFIなどのアンライセンスドスペクトルへのセッションのハンドオーバーをNEが検出する場合、SIP BYEメッセージを送信してVoLTEセッションを終了することができる。
さらに、一態様において、NE110は、UE101へのSIP BYEメッセージの送信時刻に基づいて、VoLTEセッションに対する会計チャージリクエスト(ACR)STOPメッセージを生成し、OFCSへのACRストップメッセージの送信を遅延させて、UE101からのSIP BYEメッセージに対する応答メッセージを待機する。
ステップ204において、NE110は、SIPセッション終了メッセージに応答してUE101からSIP応答メッセージを受信する。一態様において、SIP応答メッセージは、SIP BYEメッセージにエラー無しでACK応答するSIP OKメッセージであればよい。他の態様では、SIP応答メッセージは、エラーを有するSIP 2xx/3xx/4xxACK応答メッセージのこともある。UE101からのSIP応答メッセージはモバイルUEのアップデート済位置又は時間帯を示すアップデート済情報を含むことができ、それは(例えば、VoLTEセッション中の前のメッセージにおいて)最後にUEがその情報を報告してからそれぞれの情報が変更した場合にSIP応答メッセージに含まれ得る。
ステップ206において、NE110はSIP応答メッセージが最新のユーザ位置情報(ULI)又は最新のUE101の時間帯(TZ)へのアップデートを含むか判定する。例えば、NE110は、SIP応答メッセージに含まれる情報の1以上のフィールドを構文解析して、応答メッセージがアップデート済ULI又はTZ情報を報告したと判定することができる。通常UEのものは変更を報告するように構成されるので、そのようなアップデート済ULI又はTZ情報の包含は以前報告された値(最新の情報)から情報が変更したことを意味する。SIP応答メッセージは、UEによって報告されたアップデート済ULIを含むことができる。SIP応答メッセージは、UEによって報告されたアップデートTZを含むことができる。ある態様では、SIP応答メッセージは、エラー又は他の要因で結果としてUEがその位置又は時間帯を決定不可能となる場合において、ULI又はTZ情報をUnkownと示すこともある。
ステップ208において、NE110は、そのアップデート済情報がSIP応答において含まれたと判定された場合、生成されるACR STOPメッセージにおいて最新のULI又はUEの最新のTZへのアップデートを含める。例えば、UEから受信した応答メッセージがアップデート済ULI情報を含む場合、NE110はアップデート済ULI情報をACR STOPメッセージに含め、OFCS120にそれを報告する。代替的に又は加えて、応答メッセージがアップデート済TZ情報を含む場合、NE110はACR STOPメッセージにそのTZ情報を含める。UEの位置又は時間帯のいずれかがUnknownであるとSIP応答メッセージが示す場合、この情報もまたACR STOPメッセージに含められ、OFCSへ報告する。一態様において、NE/CTFが待ちタイマーとして任意に構成されるのも可能でタイマーが満了すると、NE/CTFはACR STOPをCDFに送信する。また、所望によりタイマーは値0で構成されてもよく、ここでNE/CTFはUE応答を待機しない。
一態様において、NE110はまた、ACR STOPメッセージに提供されている情報をOFCSに示すために追加の(及び新規の)AVPをACR STOPメッセージに含める。追加のAVPは、UEのアップデート済ULIが含まれるか(否か)、UEのアップデート済TZ情報が含まれるか(否か)、又は両方が含まれるか(否か)をOFCSに示す。追加のAVPはまた、UEの位置又は時間帯のいずれかがUnknownであるとOFCSに示すこともある。さらにある態様において、追加のAVPはまた、VoLTEコールの切断理由を示すこともできる。例えば、一態様において、追加のAVPは、NEが回線交換ネットワーク又はアンライセンスドスペクトル(例えば、WIFI)ネットワークへのセッションのハンドオーバーを検出したことを例としてOFCSに示し得る。
ステップ210において、NE110は、Diameterプロトコルを使用して電気通信ネットワークのオフライン課金システム(OFCS)120にACR STOPメッセージを送信する。
いくつもの効果が上記の処理200の説明から明らかとなり得る。まず第1に、NEは、SIPメッセージがUEに送信されてVoLTEセッションを切断するとすぐにACR STOPメッセージをOFCSに送信するのではなく、UEからのSIP応答メッセージを待機するように構成される。OFCSへのACR STOPメッセージ送信を遅らせることによって、応答メッセージにおいてUEから受信されるUEのULI又はTZへの任意のアップデートをNEが考慮するのを可能にする。応答メッセージにおいて受信されるアップデートは、ACR STOPメッセージにおいてOFCSに報告され、したがって、従来の実施においてコール切断の間に生じ得る収益漏損のギャップを補償する。OFCSはコール切断の間にアップデート済位置又は時間帯情報を受信し、VoLTEセッションに対するCDRを生成するときOFCSが任意のそのようなアップデートに対して適切にアカウントするのを可能とする。セッションの過剰課金を防ぐために、NEは、セッション終了メッセージがUEに送信された時刻に基づいてACR STOPメッセージにおいてセッション終了の時刻(例えば、タイムスタンプ)を示すよう構成される。したがって、UEからの応答メッセージを受信及び処理するのにOFCSへのACR STOPメッセージが遅延しても、結果として加入者がセッションの一部として遅延に対して課金されることはない。NE/CTFは、応答が受信されると期待される適切な期間を設定するタイマーを利用可能である。応答がNEに到着しない稀な場合には、タイマーの満了がOFCSへのACR STOPメッセージ送信のトリガとなり得る。またさらに、ACR STOPメッセージにおいて提供されている情報を示すために、新AVPがACR STOPメッセージにおいて提供され、それはまたハンドオーバーが検出されたかもOFCSに示す。ある実施形態において、前述の処理は、音声セッションに加えてデータセッションを切断することにも適用可能となり得る。
本開示は、従来のACR STOPメッセージの標準的フォーマットに対して提案すべき変更を検討する。新AVPがACR STOPメッセージにおいてOFCSに提供されているアップデートを示す、ACR STOPメッセージにおける新AVPフィールドである。ACR Stopメッセージにおいて含まれる新AVPの一般的な形式を以下に示す:
AVP名:VoLTEコール終了表示
データ型:列挙型
AVPコード:(標準化団体によって)決定予定
ベンダID:(標準化されるまでは)1751
特性:――SE(すなわち、ACR Stop及びACR Eventメッセージにおいて生じ得る)
フラグ:(標準化前)Pビットが設定、Mビットが未設定及びVビットが設定され得る、並びに(標準化後)M及びVビットは後に逆となる
AVP名:VoLTEコール終了表示
データ型:列挙型
AVPコード:(標準化団体によって)決定予定
ベンダID:(標準化されるまでは)1751
特性:――SE(すなわち、ACR Stop及びACR Eventメッセージにおいて生じ得る)
フラグ:(標準化前)Pビットが設定、Mビットが未設定及びVビットが設定され得る、並びに(標準化後)M及びVビットは後に逆となる
VoLTEコール終了の列挙は、以下の例示的値をとり得る:
0:アップデート済ULI及びTZを送信
1:アップデート済ULIのみを送信、TZは変更なし
2:アップデート済TZのみを送信、ULIは変更なし
3:TZ及びTLI共に変更なし、いずれも送信なし
4:TZ/ULI Unknown、いずれも送信なし
5:アップデート済ULI及びTZを送信すると共に、アンライセンスドスペクトル(WiFi又はLTE−U)ハンドオーバー検出
6:アップデート済ULI及びTZを送信することなく、アンライセンスドスペクトル(WiFi又はLTE−U)ハンドオーバー検出
0:アップデート済ULI及びTZを送信
1:アップデート済ULIのみを送信、TZは変更なし
2:アップデート済TZのみを送信、ULIは変更なし
3:TZ及びTLI共に変更なし、いずれも送信なし
4:TZ/ULI Unknown、いずれも送信なし
5:アップデート済ULI及びTZを送信すると共に、アンライセンスドスペクトル(WiFi又はLTE−U)ハンドオーバー検出
6:アップデート済ULI及びTZを送信することなく、アンライセンスドスペクトル(WiFi又はLTE−U)ハンドオーバー検出
他の列挙型の値は、他のコール終了シナリオを示すために使用され得る。
NEによってOFCSに送信されるACR STOPメッセージに新AVPを包含することで、(OFCSの)CDFが、ネットワークから利用可能として、ユーザ位置及びTZに対する適切な表示を有するVoLTEセッションのための完全なCDRを生成可能となる。これによりコール又はセッションの適切な品質を提供する。
理解されるように、他の実施形態は、開示の原理から逸脱することなく他のメカニズムを使用することができる。
図3は、開示(例えば、処理200の1以上のステップ)の種々の態様を実施するのに適切なコンピューティング装置300の高レベルブロック図を示す。単一のブロックで示されるが、他の実施形態では、装置300はまた、並列及び分散構成を使用して実施され得る。したがって、例えば、NE110(CTF112を含む)、CDF121、CGF122及びここで開示される他の要素などの上述の図1のアーキテクチャ100の1以上の種々のユニットは、装置300を使用して実施され得る。さらに、処理200の例において示されるような種々のステップは、特定の実施に基づいて、順次、並列に又は異なる順序で装置300を使用して実行され得る。例示の装置300は、種々の入力/出力デバイス304及びメモリ306と通信可能に相互接続されるプロセッサ302(例えば、中央処理装置(CPU))を含む。装置300は、ブレードシャーシにおける1以上のブレードとして実施され得る。
プロセッサ302は、埋め込み型のマイクロコントローラ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)といった一般汎用中央処理装置(CPU)又は専用プロセッサなどの任意のタイプのプロセッサであればよい。入力/出力デバイス304は、例えば、ネットワークアダプタ、データポート及びキーボード、キーパッド、マウス又はディスプレイなどの種々のユーザインターフェースデバイスのような、プロセッサ302の制御下で動作し、データを装置300へ入力し、又は装置300からデータを出力するよう構成された任意の周辺デバイスであればよい。
メモリ306は、例えば、一時的ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読み出し専用メモリ(ROM)などの非一時的メモリ、ハードディスクドライブメモリ、データベースメモリ、コンパクトディスクドライブメモリ、光学メモリなどのような、電子情報を記憶及びアクセスするのに適切な任意のタイプのメモリ又はメモリの組合せであればよい。メモリ306は、プロセッサ302によって実行する際、上述した機能性又は態様(例えば、処理200の1以上のステップ)を実行又は実施するように装置300を構成し得る、又は装置300に実行又は実施させ得るデータ及び命令を含み得る。さらに、装置300はまた、メモリ306に記憶されプロセッサ302によって実行されるオペレーティングシステム、キューマネージャ、デバイスドライバ、データベースドライバ又は1以上のネットワークプロトコルなどのコンピューティングシステムにおいて通常見られる他の要素も含み得る。
装置300の特定の実施形態を図3に示すが、種々の態様もまた、本開示に従って1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は専用若しくはプログラマブルなハードウェアの任意の他の組合せを使用して実施され得る。
ここでは特定の実施形態を参照して態様を説明してきたが、これらの実施形態は、本開示の原理及び応用の単なる例示であることを理解すべきである。したがって、例示の実施形態に対して多くの変形がなされ、開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の配置が考案され得ることを理解すべきである。
Claims (10)
- 電気通信ネットワークのネットワーク要素であって、
命令及びデータを記憶するためのメモリ、並びに前記命令を実行及び前記データを処理するように構成されたプロセッサを備え、前記プロセッサによって実行されると、前記命令が、
セッション開始プロトコル(SIP)セッション終了メッセージを加入者ユーザ機器(UE)に送信して、前記電気通信ネットワーク上で前記UEに提供されているVoLTEセッションを切断し、
前記UEからSIP応答メッセージを受信し、
前記SIP応答メッセージが前記UEの最新のユーザ位置情報(ULI)又は前記UEの最新の時間帯(TZ)へのアップデートを含むと判定し、
前記VoLTEセッションに対する会計チャージリクエスト(ACR)STOPメッセージを生成し、
前記UEの最新のULI又は前記UEの最新のTZへの前記アップデートを前記生成されたACR STOPメッセージに含め、
Diameterプロトコルを使用して、前記電気通信ネットワークのオフライン課金システム(OFCS)へ前記ACR STOPメッセージを送信するように前記ネットワーク要素を構成する、ネットワーク要素。 - 前記ネットワーク要素は、
前記UEへの前記SIPセッション終了メッセージの送信時刻に基づいて、前記OFCSへの前記ACR STOPメッセージにVoLTEセッション終了時刻を示すようにさらに構成された、請求項1に記載のネットワーク要素。 - 前記SIPセッション終了メッセージはSIP BYEメッセージである、請求項1に記載のネットワーク要素。
- 前記SIP応答メッセージはSIP OKメッセージである、請求項1に記載のネットワーク要素。
- 前記ネットワーク要素は、
前記UEの最新のULIにおいて変更が検出され、前記UEの最新のULIへの前記アップデートが前記ACR STOPメッセージに含まれることを前記OFCSに示すために、前記ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成された、請求項2に記載のネットワーク要素。 - 前記ネットワーク要素は、
前記UEの最新のTZにおいて変更が検出され、前記UEの最新のTZへのアップデートが前記ACR STOPメッセージに含まれることを前記OFCSに示すために、前記ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成された、請求項2に記載のネットワーク要素。 - 前記ネットワーク要素は、
アンライセンスドスペクトルへの前記UEのVoLTEセッションのハンドオーバーがあったことを検出し、
前記アンライセンスドスペクトルへの前記UEのVoLTEセッションのハンドオーバーが検出されたことを前記OFCSに示すために、前記ACR STOPメッセージのアドレス値ペア(AVP)フィールドに列挙型の値を含むようにさらに構成された、請求項2に記載のネットワーク要素。 - 電気通信ネットワークのネットワーク要素において、VoLTEコール切断を処理するためにコンピュータで実施される方法であって、
セッション開始プロトコル(SIP)セッション終了メッセージを加入者ユーザ機器(UE)に送信して、前記電気通信ネットワーク上で前記UEに提供されているVoLTEセッションを切断するステップ、
前記UEからSIP応答メッセージを受信するステップ、
前記SIP応答メッセージが前記UEの最新のユーザ位置情報(ULI)又はUEの最新の時間帯(TZ)へのアップデートを含むと判定するステップ、
前記VoLTEセッションに対する会計チャージリクエスト(ACR)STOPメッセージを生成するステップ、
前記UEの最新のULI又は前記UEの最新のTZへの前記アップデートを前記生成されたACR STOPメッセージに含ませるステップ、及び
Diameterプロトコルを使用して、前記電気通信ネットワークのオフライン課金システム(OFCS)へ前記ACR STOPメッセージを送信するステップ
を備える、コンピュータで実施される方法。 - 前記UEへの前記SIPセッション終了メッセージの送信時刻に基づいて、前記OFCSへの前記ACR STOPメッセージにVoLTEセッション終了時刻を示すステップ
をさらに備える、請求項8に記載のコンピュータで実施される方法。 - 前記SIPセッション終了メッセージがSIP BYEメッセージである、請求項8に記載のコンピュータで実施される方法。
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