JP2019505054A - 販売利益金分配システム及び方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、商品販売イベントが成功した場合、購買者に販売利益金の一部を分配することにより、商品の販売を促進することができるようにする、販売利益金分配システム及び方法に関し、販売利益金分配システムは、前記購買者の端末により、前記商品の決済が行われる商品決済部と、前記分配利益金から前記購買者に分配すべき個別分配利益金を計算する利益金分配部と、を含み、販売利益金分配方法は、（ａ）商品決済部において、前記購買者の端末により前記商品の決済が行われる段階と、（ｂ）利益金分配部により、前記分配利益金から前記購買者に分配すべき個別分配利益金を計算する段階と、を含む。

Description

本発明は、販売利益金分配システム及び方法に係り、さらに詳しくは、商品販売イベントが成功した場合、購買者に販売利益金の一部を分配することにより、商品の販売を促進することができるようにする、販売利益金分配システム及び方法に関する。

従来の経済システムにおける消費行為は、消費により現金が支出されると、その現金に該当する商品が得られるものであった。このような構造では、消費すればするほど、消費者の資産が減少する結果だけが発生するので、消費者が資産を増やし又は維持するためには、消費を減らすしかなくなる。

したがって、経済不況が始まると、消費者は、消費を減らし、これにより、商品販売が減少し、商品販売者にとっては、売出しが減るので、労働者を減らし、又は賃金を削減し、これにより、消費者は、減少した収入のため、さらに消費を減らすことになるという悪循環が繰り返される。

しかしながら、消費すればするほど資産が増えるなら、反対の現象が生じるであろう。消費者は、消費をさらに増やし、これにより商品販売が急増し、商品販売者にとっては、売出しが急増して労働者を増やし、賃金を上げ、これにより、消費者は、増えた収入をもって消費をさらに増やすであろう。このような経済システムが可能であれば、世界経済は、好況期が維持され続けるであろう。

したがって、消費すればするほど資産が増えるような経済構造を実現することができるシステムが必要である。

本発明の実施例等に係る販売利益金分配システム及び方法は、商品販売イベントが成功した場合、購買者に販売利益金の一部を分配することにより、購買者の資産を増加させ、商品の販売を促進することができるようにする、販売利益金分配システム及び方法を提供することを目的とする。

また、本発明の目的は、上述したことに限定されず、言及されていない他の目的は、下記の記載から通常の技術者にとって明確に理解されるであろう。

本発明の一実施例に係る販売利益金分配システムは、販売目標期間の間、販売目標数量の商品が販売されたら前記商品を購買した購買者に分配利益金が分配される販売利益金分配システムであって、前記購買者の端末により、前記商品の決済が行われる商品決済部と、前記分配利益金から前記購買者に分配すべき個別分配利益金を計算する利益金分配部と、を含むことができる。

前記利益金分配部は、前記決済の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い決済を行った第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い決済を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行うことができる。

前記販売利益金分配システムは、前記販売利益金分配システムに加入した会員に割り付けられ、電子マネー及び現金のうち少なくとも一つが積み立てられる会員口座部をさらに含むが、前記利益金分配部は、前記購買者の前記会員口座部に積み立てられた電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行うことができる。

前記販売利益金分配システムは、前記販売利益金分配システムに加入した会員に割り付けられ、電子マネー及び現金のうち少なくとも一つが積み立てられる会員口座部をさらに含むが、前記利益金分配部は、前記購買者の前記会員口座部に積み立てられた電子マネー金額と、前記購買者の決済回数とを乗算した値である順位用電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い順位用電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い順位用電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行うことができる。

前記販売利益金分配システムは、前記購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記購買者の端末から前記購買確定要請に対する購買確定応答又は購買取消応答を受信する購買確定管理部をさらに含むが、前記利益金分配部は、前記購買確定応答の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い購買確定応答を行った第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い購買確定応答を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行うことができる。

本発明の一実施例に係る販売利益金分配方法は、販売目標期間の間、販売目標数量の商品が販売されたら、前記商品を購買した購買者に分配利益金が分配される販売利益金分配システムを通じた販売利益金分配方法であって、（ａ）商品決済部において、前記購買者の端末により前記商品の決済が行われる段階と、（ｂ）利益金分配部により、前記分配利益金から前記購買者に分配すべき個別分配利益金を計算する段階と、を含むことができる。

前記（ｂ）段階は、前記決済の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い決済を行った第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い決済を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含むことができる。

前記（ｂ）段階は、前記購買者の会員口座部に積み立てられた電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含むことができる。

前記（ｂ）段階は、前記購買者の会員口座部に積み立てられた電子マネー金額と、前記購買者の決済回数とを乗算した値である順位用電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い順位用電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い順位用電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含むことができる。

前記販売利益金分配方法は、前記（ｂ）段階の前に、購買確定管理部が前記購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記購買者の端末から前記購買確定要請に対する購買確定応答又は購買取消応答を受信する段階と、をさらに含み、前記（ｂ）段階は、前記購買確定応答の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い購買確定応答を行った第１の購買者に割り当てる段階と、前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い購買確定応答を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含むことができる。

本発明の実施例等に係る販売利益金分配システム及び方法は、商品販売イベントが成功した場合、購買者に販売利益金の一部を分配することにより、購買者の資産を増加させ、商品の販売を促進することができるようにする効果を有する。

本発明の効果は、上述したことに限定されず、言及されていない他の効果は、下記の記載から通常の技術者にとって明確に理解されるであろう。

本発明の一実施例に係る販売利益金分配システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、販売者が設定したイベントに対して、購買者が販売価格を決済し、購買確定応答を行った場合を示す。 本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、販売者が設定したイベントに対して購買者が販売価格を決済し、購買取消応答を行った場合を示す。

以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例等に係る販売利益金分配システム及び方法について詳述する。本発明を説明するに当たって、通常の技術者に公知の機能又は構成については、詳細な説明を省略する。

図１は、本発明の一実施例に係る販売利益金分配システムの構成を概略的に示す図である。

本発明の一実施例に係る販売利益金分配システム１００は、販売目標期間の間、販売目標数量の商品が販売されたら商品を購買した購買者に分配利益金が分配されるイベントを通じて、商品が販売されるシステムであって、商品決済部１１０及び利益金分配部１２０を含むことができる。イベントは、販売者又はシステムが設定することができる。

購買者は、購買者の端末１０を用いて、有・無線ネットワークを介して、販売利益金分配システム１００にアクセスすることができる。購買者の端末１０は、販売利益金分配システム１００にアクセスしてデータを送受信する装置を意味し、例えばデスクトップＰＣ、ラップトップ型ＰＣ、スマートフォン、タブレット型ＰＣ等が、購買者の端末１０として用いられ得る。しかし、購買者の端末１０が例示した装置に限定されるのではない。

イベントが活性化すると、購買者は、購買者の端末１０を介して商品を購買するようになる。購買者は、商品を購買するために、購買者の端末１０を介して商品決済部１１０が提供する決済画面において商品の販売価格を決済する。

販売目標期間の間、販売目標数量の商品が販売され、イベントが終了すると、利益金分配部１２０が分配利益金から購買者に分配すべき個別分配利益金を計算するようになる。

利益金分配部１２０は、決済順序により、分配利益金を分配することができる。利益金分配部１２０は、購買者を、決済順序により、順次配列する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い決済を行った第１の購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い決済を行った第２の購買者に支給する。

本発明の一実施例に係る販売利益金分配システム１００は、会員口座部１３０をさらに含むことができる。

購買者は、販売利益金分配システム１００に加入された会員であり、販売利益金分配システム１００の会員は、自分のアカウントと連結された電子マネー口座と現金口座を有することになる。電子マネー口座と現金口座は、会員口座部１３０に含まれる。電子マネー口座に預け入れられた電子マネーは、分配利益金の分配時、分配基準として用いられ、個別分配利益金が電子マネーの形態で電子マネー口座に入金されてもよい。しかし、個別分配利益金を現金として現金口座に送信することもできる。

利益金分配部１２０は、電子マネー保有量により、分配利益金を分配することができる。利益金分配部１２０は、購買者の会員口座部１３０に積み立てられた電子マネー金額により、購買者を順次配列する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い電子マネー金額を有した第１の購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い電子マネー金額を有した第２の購買者に支給する。

また、利益金分配部１２０は、電子マネー保有量により分配利益金を分配するが、決済回数を反映して分配利益金を分配することもできる。利益金分配部１２０は、購買者の会員口座部１３０に積み立てられた電子マネー金額と、購買者が決済した回数とを乗算した値（以下、「順位用電子マネー金額」という。）により、購買者を順次配列する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い順位用電子マネー金額を有した第１の購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い順位用電子マネー金額を有した第２の購買者に支給する。例えば、一人の購買者が５回の決済を行った場合は、その購買者の順位用電子マネー金額は、（電子マネー保有量×５）と計算される。

本発明の一実施例に係る販売利益金分配システム１００は、購買確定管理部１４０をさらに含むことができる。

購買確定管理部１４０は、購買した商品を受領した購買者に購買確定要請を発送し、購買者の端末１０から購買確定要請に対する購買確定応答又は購買取消応答を受信する。

購買確定応答とは、購買した商品を払い戻さないとの購買者の意思表示であり、購買取消応答とは、購買した商品を払い戻すとの購買者の意思表示である。

利益金分配部１２０は、購買確定応答順序により、分配利益金を分配することができる。利益金分配部１２０は、購買確定応答順序により、購買者を順次配列する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い購買確定応答を行った第１の購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い購買確定応答を行った第２の購買者に支給する。

上述した個別分配利益金計算方式では、１番目及び２番目の購買者を挙げて説明しているが、後順位の購買者にも、同一の方式で、個別分配利益金が計算される。例えば、第３の購買者には、分配利益金から第１の個別分配利益金と第２の分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第３の個別分配利益金が割り当てられる。

もし、全ての購買者に個別分配利益金が支給されたにもかかわらず、分配利益金が残る場合は、分配利益金の残額に分配利益金分配割合を乗算して、第１の購買者から、同一の計算方式で、個別分配利益金の割当てを繰り返すことができる。しかし、分配利益金の残額が所定の金額以下である場合は、利益金分配部１２０が個別分配利益金の計算を終了することができる。

本発明の一実施例に係る販売利益金分配システム１００は、多様なオンライン販売システムに適用して用いられ、以下、本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システム２００について説明する。

図２は、本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システムの構成を概略的に示す図である。

本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システム２００は、商品決済部２１０、利益金分配部２２０、会員口座部２３０、購買確定管理部２４０、イベント設定部２５０、イベント管理部２６０、システム口座部２７０、及び配送管理部２８０を含むことができる。

購買者は、購買者の端末１０を用いて、有・無線ネットワークを介して販売利益金分配システム２００にアクセスすることができる。販売者は、販売者の端末２０を用いて、有・無線ネットワークを介して販売利益金分配システム２００にアクセスすることができる。購買者の端末１０と販売者の端末２０は、販売利益金分配システム２００にアクセスしてデータを送受信する装置を意味し、例えば、デスクトップＰＣ、ラップトップ型ＰＣ、スマートフォン、タブレット型ＰＣ等が、購買者の端末１０と販売者の端末２０として用いられる。しかし、購買者の端末１０と販売者の端末２０が例示した装置に限定されるものではない。

販売者及び購買者は、販売利益金分配システム２００に加入された会員であり、販売利益金分配システム２００の会員は、自分のアカウントと連結された電子マネー口座と現金口座を有するようになる。電子マネー口座と現金口座は、会員口座部２３０に含まれる。電子マネー口座に預け入れられた電子マネーは、分配利益金の分配時に分配基準として用いられ、分配利益金が電子マネーの形態で電子マネー口座に入金される。しかし、分配利益金を現金として現金口座に送信することもできる。現金口座の現金は、電子マネー口座への振込みが可能であり、１：１で両替されて電子マネー口座に入金され得る。これに対して、電子マネー口座の電子マネーも、現金口座への振込みが可能であるが、この場合は、振込み金額の所定の割合に対して引出し手数料が賦課されてもよい。

図３は、本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システムにおいて、商品が販売され、利益金が分配される過程を示すフローチャートであって、販売者が設定したイベントに対して、購買者が商品の販売価格を決済し、購買確定応答を行った場合を示す。

販売者は、販売者の端末２０を介して販売利益金分配システム２００にアクセスし、販売目標期間の間、商品の販売目標数量が達成されたら成功するイベントを設定するために、イベント設定メニューを選択する。イベント設定部２５０は、販売者の端末２０の上に、イベント条件値である商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、イベントが成功したら購買確定応答を行った購買者に分配すべき分配利益金、分配利益金分配方式、及び分配利益金分配割合を入力する入力画面をディスプレイし、販売者は、販売利益金分配システム２００を通じて販売しようとする商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、分配利益金、分配利益金分配方式、及び分配利益金分配割合を販売者の端末２０を介して入力する。販売者の端末２０を介してイベント設定部２５０に入力された値は、イベント設定部２５０に保存されることにより、イベントが設定される（Ｓ１１０）。

イベント管理部２６０は、販売価格の決済が行われると、決済確認証を発行し、決済確認証の数が販売目標数量に到達すると、イベントが成功したものとみなす。

商品の販売価格、販売目標期間、販売目標数量、分配利益金、分配利益金分配方式、及び分配利益金分配割合は、販売者により任意に決められてもよく、これらの一部は、販売利益金分配システム２００により適切な値として提案されてもよく、これらの一部は、販売利益金分配システム２００により最適化した値が予め計算され固定された値として提供されてもよい。

イベント管理部２６０は、分配利益金に該当する金額をイベント預け金としてシステム口座部２７０に預け入れるようにとのメッセージを販売者の端末２０に送信する。販売者は、販売者の端末２０を介して自分のアカウントに連結された電子マネー口座又は現金口座から分配利益金と同じ金額のイベント預け金を、システム口座部２７０に送信することを、イベント管理部２６０に要請し、イベント管理部２６０は、販売者の電子マネー口座又は現金口座からイベント預け金をシステム口座部２７０に送信する（Ｓ１２０）。システム口座部２７０には、現金が送信されることが好ましく、電子マネー口座からシステム口座部２７０にイベント預け金が現金で送信される場合は、引出し手数料が発生するため、電子マネー口座からイベント預け金と引出し手数料に該当する金額が引き出される。

イベント管理部２６０は、イベントの活性化前、イベント活性化の開始日及び開始時間を知らせるイベント報知メッセージを、販売利益金分配システム２００に加入した会員の端末に送信する（Ｓ１３０）。イベント活性化の開始日及び開始時間を予告することにより、分配利益金分配方式が、決済順序（すなわち、決済確認証発行順序）又は購買確定応答順序により、分配利益金を分配する先着順方式である場合、公正な販売を保証することになる。すなわち、イベント情報を先に知った一部の購買者が、分配利益金分配順位において先順位を先占することが防がれる。

また、イベント管理部２６０は、イベントの活性化前、イベント活性化の開始可能期間を予告し、開始可能期間内において突発的にイベント活性化を開始してもよい。例えば２０１６年５月１日から５月８日までの間をイベント活性化の開始可能期間として会員に予告し、２０１６年５月３日１３時定刻に追加の予告なしにイベントを活性化することができる。

イベント管理部２６０は、販売者が販売者の端末２０を介してイベント設定部２５０で設定したイベントを活性化させる（Ｓ１４０）。イベント管理部２６０は、販売者がイベントを活性化させる前、販売者の端末２０にシステム使用手数料の入金を要請することができ、システム口座部２７０へのシステム使用手数料の入金が確認されると、イベントを活性化させる。

イベントは、イベントの活性化前、販売利益金分配システム２００に加入した会員にイベント報知メッセージが送信されず、予告なしにイベントの開始日及び開始時間に活性化されることもできる。

イベント管理部２６０は、販売者が、販売者の端末２０を介して、イベント設定部２５０で設定したイベント活性化の開始時間に直ちにイベントが活性化されるものではなく、開始時間から所定の待ち時間の経過後、イベントが活性化されるようにすることもできる。これにより、分配利益金分配方式が、決済順序（すなわち、決済確認証発行順序）又は購買確定応答順序により、分配利益金を分配する先着順方式である場合、公正な販売を保証することができることになる。すなわち、所定の待ち時間の間、会員がイベントについて分かることになるので、イベント情報を先に知った一部の購買者が、分配利益金分配順位において先順位を先占することが防がれることになる。

イベント管理部２６０によりイベントが活性化すると（Ｓ１４０）、購買者は、購買者の端末１０を介して商品を購買することになる。

購買者は、商品を購買するために、購買者の端末１０を介して、商品決済部２１０が提供する決済画面において販売価格を決済し、商品決済部２１０により、販売価格決済代金がシステム口座部２７０に預け入れられる（Ｓ１５０）。ここで、販売価格決済代金は、購買者の電子マネー口座又は現金口座から引き出される現金、クレジットカード会社から送信されるカード売上金、携帯電話通信会社から送信される決済金等である。決済方式は、公知のオンライン決済方式であれば、いずれも適用可能であり、これについての詳細な説明を省略する。

商品の販売価格の決済が行われると、イベント管理部２６０は、決済確認証を発行し、購買者の端末１０に送信する（Ｓ１６０）。

イベント管理部２６０が各購買者の決済確認証を発行する度に、イベント管理部２６０は、イベント成功の可否を確認する（Ｓ１７０）。これは、販売価格を決済した購買者により、販売目標数量が達成され、イベントが成功したかを確認するためである。販売価格を決済した購買者によりイベントが成功したことが確認されると、既に商品を購買し、購買確定応答を行った後、イベントの成功を待っている他の購買者に分配利益金が分配され始める。

配送管理部２８０は、販売価格を決済した購買者の配送住所と決済確認証を販売者の端末２０に送信し、販売者をして購買者に商品を配送させる（Ｓ１８０）。配送方法としては、宅配又は直接受領が可能であり、直接受領時は、購買者が提示する決済確認証のバーコードを販売者がスキャンして、本人確認を行った後、商品を購買者に伝達する。

購買確定管理部２４０は、商品を配送され、又は商品を直接受領した購買者に購買確定要請を発送する（Ｓ１９０）。

購買確定管理部２４０は、購買者から購買確定要請に対する応答を受信する（Ｓ２００）。購買確定要請に対する応答は、購買確定応答と購買取消応答のうち一つである。以下、購買確定要請に対する応答が購買確定応答である場合について説明する。

購買確定管理部２４０が、購買者から購買確定応答を受信すると、イベント管理部２６０は、イベント成功の可否を確認する（Ｓ２１０）。イベント管理部２６０が商品に対する決済により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到達したことを確認すると、イベントが成功したと判断し、利益金分配部２２０が、購買確定応答を行った購買者に分配利益金から計算された個別分配利益金を電子マネーで支給する（Ｓ２２０）。利益金分配部２２０は、分配利益金に対して分配利益金分配方式と分配利益金分配割合を適用して個別分配利益金を計算する。個別分配利益金は、システム口座部２７０に格納された金額から引き出され、購買確定応答を行った購買者の電子マネー口座に送信される。分配利益金は、電子マネーで支給されるものと説明しているが、購買確定応答を行った購買者の現金口座に現金で送信されることもできる。

利益金分配部２２０が個別分配利益金を支給した後（Ｓ２２０）、イベント管理部２６０は、総販売金額（販売価格と購買確定数量を乗算した金額）から支給済み個別分配利益金の合を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し（Ｓ２３０）、システム口座部２７０に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する（Ｓ２４０）。ここで、Ｓ２１０、Ｓ２２０、Ｓ２３０及びＳ２４０の段階は、順次進行するものと説明しているが、同時に進行しても、順序が入れ替えられて進行してもよい。

Ｓ２１０段階において、イベント管理部２６０が商品に対する決済により発行された決済確認証の数が販売目標数量に到達しなかったことを確認すると、イベントが失敗したことと判断する。イベントが失敗したら、個別分配利益金分配段階（Ｓ２２０）は実行されない。

イベントが失敗した場合、イベント管理部２６０は、総販売金額（販売価格と購買確定数量を乗算した金額）を販売者の現金口座に支給し（Ｓ２３０）、システム口座部２７０に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する（Ｓ２４０）。ここで、Ｓ２１０、Ｓ２３０及びＳ２４０の段階は、順次進行するものと説明しているが、同時に進行しても、順序が入れ替えられて進行してもよい。

図４は、図３のＳ２００段階において、購買確定管理部２４０が購買者から購買取消応答を受信した場合を示すフローチャートであって、Ｓ１１０段階乃至Ｓ１９０段階までは、その構成が図３の構成と同一であるので、重複する説明を省略し、図３のＳ２００段階（図４のＳ３００段階に対応する）から詳述する。

購買確定管理部２４０は、購買者に購買確定要請を発送する（Ｓ１９０）。

購買確定管理部２４０は、購買者から購買確定要請に対する応答を受信する（Ｓ３００）。購買確定要請に対する応答は、購買確定応答と購買取消応答のうち一つである。以下、購買確定要請に対する応答が購買取消応答である場合について説明する。購買取消応答とは、購買した商品が満足でないとき、払い戻そうとする購買者の意思表示である。

購買確定管理部２４０が購買者から購買取消応答を受信すると（Ｓ３００）、利益金分配部２２０は、購買取消応答を行った購買者に販売価格に該当する金額を払戻金として支給する（Ｓ３１０）。払戻金は、システム口座部２７０に格納された金額から引き出され、購買取消応答を行った購買者の現金口座に送信される。

利益金分配部２２０が購買確定応答を行った他の購買者に個別分配利益金を支給した後、イベント管理部２６０は、総販売金額（販売価格と購買確定数量を乗算した金額）から支給済み個別分配利益金の合を減算して精算した販売金額を、販売者の現金口座に支給し（Ｓ３２０）、システム口座部２７０に預け入れられたイベント預け金も販売者の現金口座に返金する（Ｓ３３０）。

本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システム及び方法において、予想分配順位は、購買者による購買確定応答の完了前も、算出が可能である。利益金分配部２２０は、イベント管理部２６０により決済確認証が発行される度に、リアルタイムで購買者の予想分配順位を計算し、購買者の端末１０に、リアルタイムの予想分配順位を送信することができる。

この場合、利益金分配部２２０は、イベントが成功するまで、リアルタイムの予想分配順位を公開せず、イベントが成功した後、リアルタイムの予想分配順位を購買者の端末１０に送信してもよい。この場合は、イベントが成功するまで、購買者が自分のリアルタイムの予想分配順位がわからないので、不確実性が購買欲をさらに刺激し、これにより、さらに短期間にイベントが成功することになる。

本発明の他の実施例に係る販売利益金分配システム及び方法において、分配利益金分配方式は、販売者により多様な方式が選択され得る。例えば、分配利益金分配方式として、決済順序（すなわち、決済確認証が発行された順序）により分配する方式、電子マネー保有量により分配する方式、購買確定応答順序により分配する方式が選ばれ得る。

決済順序により分配する方式は、購買確定応答を行った購買者（以下、「購買確定購買者」という。）を決済順序により順次配列する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い決済を行った第１の購買確定購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い決済を行った第２の購買確定購買者に支給する。

電子マネー保有量により分配する方式は、購買確定購買者のアカウントに割り付けられた電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額により、購買確定購買者を順次配列する。ここで、電子マネー口座には、購買確定購買者が現金を入金して追加された電子マネー、他のイベントから分配利益金として入金された電子マネーが存在する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い電子マネー金額を有した第１の購買確定購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い電子マネー金額を有した第２の購買確定購買者に支給する。

電子マネー保有量により分配する方式は、購買確定購買者の決済回数を考慮することもできる。この方式は、購買確定購買者のアカウントに割り付けられた電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額と、購買確定購買者が発行された決済確認証の個数とを乗算した値（以下、「順位用電子マネー金額」という。）により、購買確定購買者を順次配列する。ここで、電子マネー口座には、購買確定購買者が現金を入金して追加された電子マネー、他のイベントから分配利益金として入金された電子マネーが存在する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い順位用電子マネー金額を有した第１の購買確定購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い順位用電子マネー金額を有した第２の購買確定購買者に支給する。例えば、一人の購買確定購買者が５つの決済確認証を発行された場合は、その購買確定購買者の順位用電子マネー金額は、（電子マネー保有量×５）と計算される。

購買確定応答順序により分配する方式は、購買確定購買者を購買確定応答順序により順次配列する。続いて、分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い購買確定応答を行った第１の購買確定購買者に支給し、次に、分配利益金から第１の個別分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い購買確定応答を行った第２の購買確定購買者に支給する。

前記分配利益金分配方式では、１番目及び２番目の購買確定購買者のみを挙げて説明しているが、後順位の購買確定購買者にも同一の方式で計算された個別分配利益金が支給される。例えば、第３の購買確定購買者には、分配利益金から第１の個別分配利益金と第２の分配利益金を減算して残った金額に分配利益金分配割合を乗算して得られた第３の個別分配利益金が支給されるであろう。

もし、全ての購買確定購買者に個別分配利益金が支給されたにもかかわらず、分配利益金が残った場合は、分配利益金の残額に分配利益金分配割合を乗算して、第１の購買確定購買者から同一の方式で分配利益金分配を繰り返すことができる。しかし、分配利益金残額が所定の金額以下である場合は、利益金分配部２２０がその残額をシステム口座部２７０に送信し、分配利益金分配を終了することができる。

本発明の実施例等に係る販売利益金分配システム及び販売利益金分配方法により得られる効果について、わかりやすい例を挙げて説明する。

コンピューター製造会社であるＡ社のある販売代理店が、消費者価格が２，０００ドルであるノート型パソコンＸを販売してきている。この販売代理店のノート型パソコンＸの一月平均販売量は、５０台である。このノート型パソコンは、実際、オンラインマーケットにおいて１，８００ドルの最低価格で販売されている。

この販売代理店は、本発明の実施例等に係る販売利益金分配システムを用いて、ノート型パソコンＸをオンラインマーケットの最低価格である１，８００ドルで販売することに決め、下記の条件によりイベントを設定した。
−販売価格：１，８００ドル
−販売目標期間：１ヶ月
−販売目標数量：２，０００台
−イベントが成功したら購買者に分配すべき分配利益金：７８０，０００ドル
−分配利益金分配方式：購買確定購買者の電子マネー口座に積み立てられた電子マネー金額により分配
−分配利益金分配割合：０．１％

この代理店は、従来の１ヶ月間得られた販売量よりも４０倍増加した販売量を、同期間のただ１ヶ月間に達成するようになるので、従来の１ヶ月間の現金流入である１００，０００ドルの販売金額よりも３，５１０，０００ドル（＝１，８００ドル×１，９５０台）の追加現金流入が発生することになる。これにより、この代理店は、追加現金流入の約２２％である７８０，０００ドルを分配利益金として購買者に分配することに決める（この代理店が、従来方式により１，９５０台のノート型パソコンＸをさらに売るためには、３年３月が所要するであろう）。

Ｂの購買者は、２，０００名の購買者のうち、電子マネー口座の金額が１位であることに決められ、Ｃの購買者は、２番目順位であり、Ｄの購買者は、５００番目順位であり、Ｅの購買者は、２，０００番目順位である購買者になった。この場合、Ｂ、Ｃ、Ｄ及びＥが受けるべき電子マネーを計算すれば、下記の通りである。
［Ｂが受けるべき金額］：
個別分配利益金７８０ドル（＝分配利益金７８０，０００ドル×分配利益金分配割合０．１％）
［Ｃが受けるべき金額］：
個別分配利益金７７９ドル（＝分配利益金７８０，０００ドルから１番目の個別分配利益金７８０ドルを減算した金額７７９，２２０ドル×分配利益金分配割合０．１％）
［Ｄが受けるべき金額］：
個別分配利益金４７３ドル（＝分配利益金７８０，０００ドルから４９９番目までの個別分配利益金を減算した金額４７３，４４９ドル×分配利益金分配割合０．１％）
［Ｅが受けるべき金額］：
個別分配利益金１０６ドル（＝分配利益金７８０，０００ドルから１９９９番目までの個別分配利益金を減算した金額１０５，５６２ドル×分配利益金分配割合０．１％）

Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅは、オンラインマーケットの最低価格である１，８００ドルと同じ価格でノート型パソコンＸを購買し、さらにはイベント成功により、それぞれ７８０ドル、７７９ドル、４７３ドル及び１０６ドルの個別分配利益金を電子マネーで分配されることになった。この電子マネーは、引出し手数料を支払い、電子マネー口座から現金口座に現金送信をし、又は電子マネー口座から直ちに現金引出しを行うことができるので、購買者の現金資産が増えることになる。また、今度の購買を通じて、分配された電子マネーにより、購買者の電子マネー保有順位が上昇するので、次の購買時、さらに多くの個別分配利益金を分配されることになる。

購買者がクレジットカード会社から提供する無利子の分割払いプログラムを用いて決済すると、購買者が得る利益は極大化されるであろう。従来の購買システムでは、購買者が、２，０００ドルのノート型パソコンを買うためには、直ちに２，０００ドルを準備しなければならなかったので、負担を感じて購買しなくなるが、販売利益金分配システム２００では、販売金額を無利子の分割払いで決済してから、個別分配利益金で分割払い金額を支払うことができるので、購買者の購買負担がなくなる。これは、時間の価値が電子マネーに転換されることにより得られることである。特に、販売者が分配利益金分配割合を高めると、上位購買者に分配利益金分配される金額が極めて大きくなり、会員の消費意思及びイベント参加意思がさらに大きくなることになる。これに関する例は、後述する。

販売者の立場でも、短期間に従来の販売量とは比較できないほどの販売量を達成し、さらに大きな営業利益を得ることになり、分配利益金を分配しても、数ヶ月乃至数年の販売量を短期間に得ることができるので、損害が発生しない。また、イベント成功可能性を高めるために、販売者が分配利益金を高め、又は分配利益金分配割合を高めると、会員のイベント参加欲求を強く刺激することになるので、所望の販売目標数量を早くてかつ確実に達成することができるようになる。

販売利益金分配システムは、販売者がイベントを活性化させるとき、販売者から受けるシステム使用手数料、及び会員が電子マネー口座から電子マネーを引き出すとき、会員から受ける引出し手数料により収益を収めることができる。また、全世界の数多くの販売者が活性化させたイベントの数が数え切れないほど多くなると、イベントにより発生するシステム口座部の現金残高額が極めて大きな金額に維持されるので、システム使用手数料、引出し手数料、及びイベントによりシステム口座部に残っている現金残高額を用いて、電子マネー担保貸付や２次委託投資をして収益を収めることができることになる。

会員は、電子マネー口座の電子マネーを引き出して現金化し、又は電子マネーを担保として販売利益金分配システムから貸し出すことができるようになる。会員は、引出し手数料を出して現金化することができるが、この場合は、電子マネー口座の電子マネー保有量が減少して、イベントの分配利益金分配順位において不利益を被る恐れがある。これにより、電子マネー保有量を維持しながら現金化を可能にするために、販売利益金分配システムが会員の電子マネーを担保とし、システム口座部の現金を用いて貸出金を支給するようになる。結局として、販売利益金分配システムは、実質的に金融業を営むことになる。

以下、本発明の実施例等に係る販売利益金分配システム及び販売利益金分配方法において、販売者が分配利益金及び分配利益金分配割合を増加させて得られるさらに向上した効果について、わかりやすい例を挙げて説明する。

有名なフィットネスセンターＡ社において、消費者価格が３，０００ドルである３年会員証を販売してきている。このフィットネスセンターの３年会員証Ｘの一日最大販売量は、１０個である。この会員証は、実際、オンラインマーケットにおいて２，８００ドルの最低価格で販売されており、このフィットネスセンターの３年会員証Ｘを一つ販売する場合に得られる営業利益金は、１，６５０ドルである。

このフィットネスセンターＡにおいて、本発明の実施例等に係る販売利益金分配システムを用いて、３年会員証をオンラインマーケットの最低価格である２，８００ドルで販売することに決め、下記の条件によりイベントを設定した。
−販売価格：２，８００ドル
−販売目標期間：１日
−販売目標数量：１，０００個
−イベントが成功したら購買者に分配すべき分配利益金：１，３００，０００ドル
−分配利益金分配方式：購買確定購買者の決済順序により分配
−分配利益金分配割合：０．６％

このフィットネスセンターは、従来、１日間の最大販売量よりも１００倍増加した販売量を、同期間のただ１日間に達成するようになるので、従来の１日間の現金流入である３０，０００ドルの販売金額よりも２，７７２，０００ドル（＝２，８００ドル×９９０個）の追加現金流入が発生することになる。

また、１日間の営業利益金は、従来の１６，５００ドルよりも１，６３３，５００ドル（＝１，６５０ドル×９９０個）の追加営業利益金の流入が発生することになる。

これにより、このフィットネスセンターは、追加営業利益金流入の約７８％である１，３００，０００ドルを分配利益金として購買者に分配することに決める（このフィットネスセンターが、従来方式により９９０個の３年会員証をさらに売るためには、少なくとも約３ヶ月が所要し、約３ヶ月後も９９０個の３年会員証を全て販売するという保証もない）。

Ｂの購買者は、１，０００名の購買者のうち、決済した順序が１位であることに決められ、Ｃの購買者は、２番目順位であり、Ｄの購買者は、５００番目順位であり、Ｅの購買者は、１，０００番目順位である購買者になった。この場合、Ｂ、Ｃ、Ｄ及びＥが受けるべき電子マネーを計算すれば、下記の通りである。
［Ｂが受けるべき金額］：
個別分配利益金７，８００ドル（＝分配利益金１，３００，０００ドル×分配利益金分配割合０．６％）
［Ｃが受けるべき金額］：
個別分配利益金７，７５３ドル（＝分配利益金１，３００，０００ドルから１番目の個別分配利益金７，８００ドルを減算した金額１２，９２２，００ドル×分配利益金分配割合０．６％）
［Ｄが受けるべき金額］：
個別分配利益金３８７ドル（＝分配利益金１，３００，０００ドルから４９９番目までの個別分配利益金を減算した金額６４，５２８ドル×分配利益金分配割合０．６％）
［Ｅが受けるべき金額］：
個別分配利益金１９ドル（＝分配利益金１，３００，０００ドルから９９９番目までの個別分配利益金を減算した金額３，１８４ドル×分配利益金分配割合０．６％）

Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅは、オンラインマーケットの最低価格である２，８００ドルと同じ価格でフィットネスセンターの３年会員証Ｘを購買し、さらにはイベント成功により、それぞれ７，８００ドル、７，７５３ドル、３８７ドル及び１９ドルの個別分配利益金を電子マネーで分配されることになった。

この電子マネーは、引出し手数料を支払い、電子マネー口座から現金口座に現金送信をし、又は電子マネー口座から直ちに現金引出しを行うことができるので、購買者の現金資産が増えることになる。特に、分配利益金分配順位が１、２位であるＢ及びＣは、３年会員証Ｘの価格を除いてもかえってお金を儲けることになる。消費により、富が増えたことである。

上述した２つの例を通じて、本発明の実施例等に係る販売利益金分配システムが消費を通じて富を増やす消費テク（消費＋財テク）システムを提供することが確認され、消費すればするほど富が増大するので、消費、取引、回転率が極大化され、従来とは異なる新たな経済パラダイムに進入することができることになる。

以上、具体的な実施例等について説明したが、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で様々な変形が可能であるのは、通常の技術者にとって自明であろう。

１０ 購買者の端末
２０ 販売者の端末
１００、２００ 販売利益金分配システム
１１０、２１０ 商品決済部
１２０、２２０ 利益金分配部
１３０、２３０ 会員口座部
１４０、２４０ 購買確定管理部
２５０ イベント設定部
２６０ イベント管理部
２７０ システム口座部
２８０ 配送管理部

Claims (10)

1. 販売目標期間の間、販売目標数量の商品が販売されたら前記商品を購買した購買者に分配利益金が分配される販売利益金分配システムにおいて、
   前記購買者の端末により、前記商品の決済が行われる商品決済部と、
   前記分配利益金から前記購買者に分配すべき個別分配利益金を計算する利益金分配部と、
   を含むことを特徴とする販売利益金分配システム。
2. 前記利益金分配部は、
   前記決済の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、
   前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い決済を行った第１の購買者に割り当てる段階と、
   前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い決済を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行う、
   ことを特徴とする請求項１に記載の販売利益金分配システム。
3. 前記販売利益金分配システムは、
   前記販売利益金分配システムに加入した会員に割り付けられ、電子マネー及び現金のうち少なくとも一つが積み立てられる会員口座部をさらに含むが、
   前記利益金分配部は、
   前記購買者の前記会員口座部に積み立てられた電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、
   前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、
   前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行う、
   ことを特徴とする請求項１に記載の販売利益金分配システム。
4. 前記販売利益金分配システムは、
   前記販売利益金分配システムに加入した会員に割り付けられ、電子マネー及び現金のうち少なくとも一つが積み立てられる会員口座部をさらに含むが、
   前記利益金分配部は、
   前記購買者の前記会員口座部に積み立てられた電子マネー金額と、前記購買者の決済回数とを乗算した値である順位用電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、
   前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い順位用電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、
   前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い順位用電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行う、
   ことを特徴とする請求項１に記載の販売利益金分配システム。
5. 前記販売利益金分配システムは、
   前記購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記購買者の端末から前記購買確定要請に対する購買確定応答又は購買取消応答を受信する購買確定管理部をさらに含むが、
   前記利益金分配部は、
   前記購買確定応答の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、
   前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い購買確定応答を行った第１の購買者に割り当てる段階と、
   前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い購買確定応答を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含む個別分配利益金計算方法を行う、
   ことを特徴とする請求項１に記載の販売利益金分配システム。
6. 販売目標期間の間、販売目標数量の商品が販売されたら、前記商品を購買した購買者に分配利益金が分配される販売利益金分配システムを通じた販売利益金分配方法において、
   （ａ）商品決済部において、前記購買者の端末により前記商品の決済が行われる段階と、
   （ｂ）利益金分配部により、前記分配利益金から前記購買者に分配すべき個別分配利益金を計算する段階と、を含む、
   ことを特徴とする販売利益金分配方法。
7. 前記（ｂ）段階は、
   前記決済の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、
   前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い決済を行った第１の購買者に割り当てる段階と、
   前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い決済を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含む、
   ことを特徴とする請求項６に記載の販売利益金分配方法。
8. 前記（ｂ）段階は、
   前記購買者の会員口座部に積み立てられた電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、
   前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、
   前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含む、
   ことを特徴とする請求項６に記載の販売利益金分配方法。
9. 前記（ｂ）段階は、
   前記購買者の会員口座部に積み立てられた電子マネー金額と、前記購買者の決済回数とを乗算した値である順位用電子マネー金額により、前記購買者を順次配列する段階と、
   前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も多い順位用電子マネー金額を有した第１の購買者に割り当てる段階と、
   前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に多い順位用電子マネー金額を有した第２の購買者に割り当てる段階と、を含む、
   ことを特徴とする請求項６に記載の販売利益金分配方法。
10. 前記販売利益金分配方法は、前記（ｂ）段階の前に、
    購買確定管理部が前記購買者の端末に購買確定要請を発送し、前記購買者の端末から前記購買確定要請に対する購買確定応答又は購買取消応答を受信する段階と、をさらに含み、
    前記（ｂ）段階は、
    前記購買確定応答の順序により、前記購買者を順次配列する段階と、
    前記分配利益金に分配利益金分配割合を乗算して得られた第１の個別分配利益金を、最も早い購買確定応答を行った第１の購買者に割り当てる段階と、
    前記分配利益金から前記第１の個別分配利益金を減算して残った金額に前記分配利益金分配割合を乗算して得られた第２の個別分配利益金を、２番目に早い購買確定応答を行った第２の購買者に割り当てる段階と、を含む、
    ことを特徴とする請求項６に記載の販売利益金分配方法。

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