JP2019504131A - 摩擦材 - Google Patents

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Abstract

摩擦材はベース部およびベース部に浸透し、それと一体化した摩擦発生層を含む。ベース部は結合面を提供する。摩擦発生層はベース部の結合面に対向する摩擦発生面を提供する。摩擦発生層はフィブリル化ナノ繊維、摩擦調整粒子およびエラストマー粒子を含む。硬化性樹脂は摩擦材の摩擦発生層およびベース部の全体に分散される。
【選択図】図1

Description

本発明は一般的にベース部および無秩序な摩擦発生層を含む摩擦材に関し、かかる摩擦材はトランスミッションのクラッチアセンブリ内の摩擦板に用いられる。
自動車のパワートレーンの一部の構成要素は湿式クラッチを用い、車両の動力発生機(すなわち、内燃機関、電気モータ、燃料電池など)から駆動ホイールまでの動力伝達を容易にすることができる。動力発生機から下流に位置し、車両発進、ギア変速および他のトルク伝達現象を可能にするトランスミッションがこのような構成要素のうち1つである。一部形態の湿式クラッチは現在自動車作動に利用可能な多くの異なるタイプのトランスミッション全般にわたって発見することができる。湿式クラッチは自動トランスミッション用トルクコンバータ、自動トランスミッションあるいは半自動デュアルクラッチトランスミッション(DCT)用の多板湿式クラッチパック、およびトルクコンバータの代用品として7〜9個程度のギアを装着したスポーティーな自動トランスミッションに内蔵することのできる湿式クラッチに用いられるが、これはいくつかの適用例に過ぎない。同様の湿式クラッチは、トランスミッションの他にも、車両パワートレーンの他の部分で発見され得る。
湿式クラッチは、潤滑剤の存在下で、表面の間に選択的に界面摩擦係合を付与することによって、二つ以上の対向する回転面を連動させるアセンブリである。摩擦板、バンド、シンクロナイザーリング、あるいはこれらの係合可能な回転面のうち1つを提供する一部他の部品は典型的に摩擦材が、意図した連動摩擦係合を誘発するよう支援する。摩擦界面における潤滑剤の存在は摩擦材を冷却し、該磨耗を減少させ、急なトルク伝達現象(すなわち、変速衝撃)を伴う不適切な状況を避けるためのものであって、トルク伝達が、極めて速く行われても、漸進的に進行できるよう、少しの初期スリップを発生させる。
従来の摩擦材は一般的に湿式クラッチ適用、特に湿式始動クラッチ適用およびシフト適用、例えば半自動DCT適用のようなより最近のクラッチ適用に信頼性をもたらす機能をしていない。改善された摩擦係数(「COF」)を有する摩擦材がこのような湿式クラッチ適用の要求を満たすために開発されているが、開発された摩擦材の多くは特定の適用条件(例えば、十分な動COF)で改善されたCOFを示しているが、他の適用条件(例えば、不十分な静COF)で必要なCOFが不足している。このように、かかる湿式クラッチ適用のために開発された摩擦材は十分なトルク伝達、震動、および変速衝撃の不足を含む様々な複雑な問題に寄与する。
既存の摩擦材の不適切性によって、広範囲な動的および静的条件で改善されたCOFを示す改善された摩擦材を提供する機会が残っている。
摩擦材は、ベース部およびベース部内に浸透し、それと一体化した無秩序な摩擦発生層を含む。ベース部は結合面を提供する。摩擦発生層はベース部の結合面と平行に対向する摩擦発生面を提供する。摩擦発生層はフィブリル化ナノ繊維、摩擦調整粒子およびエラストマー粒子を含む。硬化性樹脂は摩擦発生層および摩擦材のベース部全体にわたって分散される。摩擦発生層の組成は広範囲な動的および静的条件で改善されたCOFを有する摩擦材を提供する。
本発明の他の長所は、添付の図面に関連して考慮するとき、下記の詳細な説明を参照することによって、より一層理解できるため、容易に認識するべきである。
図1は、摩擦発生層およびベース部を含む摩擦材の拡大断面図である。 図2は、図1の摩擦発生層の拡大した隔離断面図である。 図3は、図1の摩擦材を含む摩擦板および基板の拡大断面図である。 図4は、本明細書に記載の様々な実施形態および比較例における多数の結合/離脱サイクルに対する静COFのグラフである。 図5は、本明細書に記載の様々な実施形態および比較例に対する耐久性(1パック当たりのライニング損失)の棒グラフである。
図1〜図5は本質的に例示的なものであって、一定の尺度で描写したものではなく、したがって摩擦材の様々な構成要素、例えば、摩擦発生層、ベース部、摩擦発生粒子、フィブリル化ナノ繊維、エラストマー粒子などの相対的な大きさを示すことを意図するものではない。
図面を参照すると、同一な図面符号はいくつかの図面を通して対応する部分を示し、摩擦材は全体的に10で示し、摩擦板は全体的に30で示す。
本明細書に記載の摩擦材10は典型的に自動車のトランスミッション内の湿式クラッチアセンブリに含まれる摩擦板30に用いられる。しかしながら、本明細書に記載の摩擦材10および摩擦板30は他の車両用途に使用することができ、さらに自動車以外の用途も有し得ることを認識するべきである。
図1を参照すると、摩擦材10はベース部12およびベース部12内に浸透し、それと一体化した無秩序な摩擦発生層14を含む。摩擦発生層14は当業界では堆積層あるいは堆積物(deposit)として知られている。ベース部12は結合面16を提供する。摩擦発生層14はベース部12の結合面16に対向する(あるいは平行する)摩擦発生面18を提供する。硬化性樹脂26は摩擦材10の摩擦発生層14およびベース部12に分散されている。
図1を参照すると、摩擦材10は摩擦発生面18と結合面16の間の距離として定義される厚さTを有する。様々な実施形態において、摩擦発生層14は、摩擦発生面18から結合面16に向け、厚さTの約40%以下、あるいは約30%以下、あるいは約20%以下、あるいは約10%以下、あるいは約5%以下に延長する。ベース部12は典型的に約2mm未満、あるいは約0.25mm〜約2mm、あるいは約0.3mm〜約1mm、あるいは約0.3mm〜約0.4mmの厚さTを有する。摩擦材10がトランスミッション内のクラッチプレート(湿式クラッチ)に適用される摩擦材10に対して典型的に約0.25mm〜約2mmの厚さを有する場合、摩擦発生層14は摩擦発生面18から約0.0125mm(5%の0.25mm)〜約0.80mm(40%の2mm)の深さまで内部へ延長することができる。
図2を参照すると、摩擦発生層14はフィブリル化ナノ繊維20、摩擦調整粒子22およびエラストマー粒子24を含む。フィブリル化ナノ繊維20、摩擦調整粒子22、およびエラストマー粒子24がベース部12に適用され、さらに典型的には該内部に浸透されるため、摩擦発生層14は無秩序な(indiscreet)ものと言及することができる。同様に、ベース部12の粒子および繊維は摩擦発生層14内へ浸透することができる。したがって、摩擦発生層14およびベース部12は摩擦材10内の一体的な層である。
様々な実施形態において、摩擦発生層14はフィブリル化ナノ繊維20、摩擦調整粒子22、およびエラストマー粒子24を含むか、あるいは本質的にこれらからなるか、あるいはこれらからなり得る。一部の実施形態において、摩擦発生層14は単一タイプのフィブリル化ナノ繊維20、単一タイプの摩擦調整粒子22および単一タイプのエラストマー粒子24を含むか、あるいは本質的にこれらからなるか、あるいはこれらからなる。
本明細書で用いられる場合、「本質的にからなる」は、特定の構成要素(例えば、フィブリル化ナノ繊維20、摩擦調整粒子22およびエラストマー粒子24を含む摩擦発生層14を含む摩擦材10)を含み、他の化合物および添加物を含まないか、あるいはこれらを実質的に含まない(例えば、5重量%未満または1重量%未満を含む)実施形態を説明するために用いられる。
摩擦発生層14のエラストマー粒子24を参照すると、エラストマー粒子24は弾性でゴムのような性質を示す粒子である。摩擦発生層14におけるエラストマー粒子24の使用は広い範囲の温度および条件にわたって改善された圧縮率および増加した摩擦係数を提供する。適合したエラストマー粒子24はカシューナットシェルオイル、ゴムおよびこれらの組み合わせから由来する粒子から選択される。
様々な実施形態において、エラストマー粒子24は約0.01〜約3、あるいは約0.01〜約2、あるいは約0.02〜約1、あるいは約0.03〜約0.3GPaの弾性率を有する。
様々な実施形態において、エラストマー粒子24はISO 6310にしたがって試験を行ったとき約1〜約10、あるいは約1.5〜約7.5%の圧縮率を有する。
様々な実施形態において、エラストマー粒子24はISO 6310にしたがって試験を行ったとき最初厚さの約0.5〜約10、あるいは約1〜約7%の第1のデフレクション(最初直径/厚さから圧縮された量)を有する。
様々な実施形態において、エラストマー粒子24はISO 6310にしたがって試験を行ったとき最初厚さの約0.1〜約10、あるいは約0.2〜約7%の第1のヒステリシス(荷重除去後の損失直径/厚さの量)を有する。
一部の実施形態において、エラストマー粒子24はゴムを含むか、あるいは本質的にゴムからなるか、あるいはゴムからなる。ゴムは弾性を示す重合体である。ゴムは天然ゴム、変形天然ゴムあるいは合成ゴムであり得る。ゴムはエラストマーあるいは熱可塑性エラストマーとして定義することができる。様々な実施形態において、エラストマー粒子24はシリコーンゴム(変性シリコーンゴムを含む)、スチレンブタジエンゴム(「SBR」)、ブチルゴム、熱可塑性エラストマー(エチレンアクリルエラストマーを含む)およびハロゲン化ゴム、例えば、クロロブチルゴム、ブロモブチルゴム、ポリクロロプレンゴム、フッ素ゴム(たまにはフッ素エラストマーあるいはペルフルオロエラストマーと呼ばれる)およびニトリルゴム(たまにはブナーN、ペルブナン、アクリロニトリルブタジエンゴム、NBR、水素化NBRと呼ばれる)を含むか、あるいは本質的にこれらからなるか、あるいはこれらからなる。
一部の実施形態において、エラストマー粒子24はFKMのASTM D1418およびISO 1629の名称で分類されるフッ素ゴム(フッ素エラストマー)を含むか、あるいは本質的にこれからなるか、あるいはこれからなる。このような部類のエラストマーはヘキサフルオロプロピレン(HFP)とフッ化ビニリデン(VDFまたはVF2)の共重合体、テトラフルオロエチレン(TFE)、フッ化ビニリデン(VDF)およびヘキサフルオロプロピレン(HFP)の三元重合体のみならず、特殊性を有するペルフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)を含むファミリーである。
一部の実施形態において、エラストマー粒子24はシリコーンゴムを含むか、あるいは本質的にこれからなるか、あるいはこれからなる。他の実施形態おいて、エラストマー粒子24はニトリルゴムを含むか、あるいは本質的にこれからなるか、あるいはこれからなる。
好ましい実施形態において、エラストマー粒子24はカシューナット粒子あるいはカシューナットシェルオイルから由来する粒子を含むか、本質的にこれらからなるか、あるいはこれらからなる。カシューナット粒子はカシューナットシェルのハチの巣構造から発見される天然に存在する化合物であるカシューナットシェル液を含む。一部の実施形態において、エラストマー粒子24は褐色のカシューナット粒子を含み、他の実施形態において、エラストマー粒子24は黒色のカシューナット粒子を含む。このような実施形態において、粒子は100、90、80、70、60、50あるいは40メッシュでスクリーニングすることができる。
様々な実施形態において、エラストマー粒子24は約40μm未満、あるいは約2μm〜約40μm、あるいは約5μm〜約30μm、あるいは約5μm〜約15μmの平均直径を有する。有利には、約40μm未満の平均直径を有する摩擦発生層14のエラストマー粒子24は摩擦発生層14の圧縮を改善し、重要には摩擦調整粒子22およびフィブリル化ナノ繊維20と組み合わせて用いる場合、予期せぬことに、本明細書全般にわたって説明するように、改善された静COFを有する摩擦発生面18を生成する。理論に束縛されず、粒子によって提供される弾性および剛性の相対的な不足は摩擦材10の摩擦発生面18の圧縮時に緩衝作用を提供して、高温で圧力を均等に分配し、したがって、摩擦発生面18の動COFに悪影響を及ぼさないながら、摩擦発生面18の静COFを改善すると考えられる。
一実施形態において、摩擦材10はベース部12および約40μm未満の平均直径を有するフィブリル化ナノ繊維20、摩擦調整粒子22およびエラストマー粒子24を含む摩擦発生層14を含む。該実施形態において、約40μm未満の平均直径を有するエラストマー粒子24は摩擦発生面18の静COFを増加させるのに十分な量で摩擦発生層14に含まれる。
さらに、様々な実施形態において、エラストマー粒子24は約200℃以上、あるいは約250℃以上、あるいは約300℃以上、あるいは約350℃以上の熱安定性を有する。熱安定性はエラストマー粒子24が溶融、軟化、あるいは分解しないことを意味する。エラストマー粒子24の熱安定性は典型的に熱重量分析(「TGA」)によって決定される。TGAを介して分析されるエラストマー粒子24の試験サンプルが、試験サンプルの総重量を基準に5重量%を失う温度はエラストマー粒子24が熱安定性を失う温度である。
エラストマー粒子24は典型的に摩擦発生面18の3000ft当たり約3〜約15lbs(278.7m当たり約1.4kg〜約6.8kg)、あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約6〜約12lbs(278.7m当たり約2.7kg〜約5.4kg)、あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約8〜約10lbs(278.7m当たり約3.6kg〜約4.5kg)あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約9lbs(278.7m当たり約4.1kg)の量で摩擦材10内に存在する。摩擦発生層14に存在するエラストマー粒子24の量は上記範囲外で変化することがあるが、一般的にこれらの範囲内で全部および部分の値の両方を有する。さらに、一種以上のエラストマー粒子24が摩擦発生層14に含まれることがあって、この場合摩擦発生層14に存在する全てのエラストマー粒子24の総量は上記範囲内にあるものと認識するべきである。
本明細書で提供される摩擦発生層14内の成分の量は3000ft当たりのポンド単位であり、このような単位は、硬化性樹脂26に含浸されているか否かにかかわらず、薄層の所定の表面積に基づく重量の測定値として製紙業界で通常的に用いられている。前文において、当該単位は摩擦発生面18の3000ft毎に摩擦発生層14に存在するエラストマー粒子24の重量を表す。さらに以下における単位は摩擦発生面18の3000ft毎に摩擦発生層14に存在するフィブリル化ナノ繊維20および摩擦調整粒子22の重量を表す。
摩擦発生層14の摩擦調整粒子22を参照すると、摩擦調整粒子22は摩擦発生面18の動COFを増加させる。様々な適切な摩擦調整粒子22はシリカ、炭素、黒鉛、アルミナ、マグネシア、酸化カルシウム、チタニア、セリア、ジルコニア、コーディエライト、ムライト、シリマナイト、スポジュメン、ペタライト、ジルコン、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ホウ素、炭化ハフニウム、窒化ケイ素、窒化チタン、ホウ化チタンおよびこれらの組み合わせから選択される。あるいは、様々な適切な摩擦調整粒子22はシリカ、炭素、黒鉛、アルミナ、マグネシア、酸化カルシウム、チタニア、セリア、ジルコニア、コーディエライト、ムライト、シリマナイト、スポジュメン、ペタライト、ジルコン、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ホウ素、炭化ハフニウム、窒化ケイ素、窒化チタン、ホウ化チタンおよびこれらの組み合わせを含むか、あるいは本質的にこれらからなるか、あるいはこれらからなる。
好ましい実施形態において、上記摩擦調整粒子22は珪藻土を含むか、あるいは本質的にこれからなるか、あるいはこれからなる。珪藻土はシリカを含む鉱物である。珪藻土は摩擦発生層14のフィブリル状ナノ繊維20の全体に容易に分散する比較的高いCOFを示す安価な研磨材である。無論、摩擦発生層14に含まれる全ての摩擦調整粒子22は珪藻土であるか、あるいは摩擦調整粒子22は珪藻土、炭素、黒鉛およびアルミナの様々な組み合わせのような異なるタイプの摩擦調整粒子22の組み合わせを含むことができる。摩擦発生層14に含まれる摩擦調整粒子22のタイプあるいはタイプらは摩擦材10の摩擦発生面18から要求される摩擦特性によって変化することができる。
様々な実施形態において、摩擦調整粒子22は約2〜約9、あるいは約3〜約9、あるいは約5〜約6.5、あるいは約5.5〜約6のモース硬度を有する。摩擦調整粒子22の硬度はエラストマー粒子24の弾性/弾性率とは対照的で、摩擦調整粒子22とエラストマー粒子24の開示された組み合わせは摩擦発生層14に優れた静摩擦特性および動摩擦特性を提供すると考えられる。
様々な実施形態において、摩擦調整粒子22は、約1μm〜約30μm、あるいは約5μm〜約16μmの平均直径を有する。さらに、様々な実施形態において、摩擦調整粒子22は約400℃以上、あるいは450℃以上、あるいは500℃以上の熱安定性を有する。熱安定性は摩擦調整粒子22が溶融、軟化、あるいは分解しないことを意味する。摩擦調整粒子22の熱安定性は典型的にTGAによって決定される。TGAを介して分析される摩擦調整粒子22の試験サンプルが、試験サンプルの総重量を基準に5重量%を失う温度は摩擦調整粒子22が熱安定性を失う温度である。
摩擦調整粒子22は、典型的に摩擦発生面18の3000ft当たり約7〜約23lbs(278.7m当たり約3.2kg〜約10.4kg)、あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約10〜約20lbs(278.7m当たり約4.5kg〜約9.1kg)、あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約12〜約18lbs(278.7m当たり約5.4kg〜約8.2kg)あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約15lbs(278.7m当たり約6.8kg)の量で摩擦材10内に存在する。摩擦発生層14に存在する摩擦調整粒子22の量は上記範囲外で変化することがあるが、一般的にこれらの範囲内で全部および部分の値の両方を有する。さらに、一種以上の摩擦調整粒子22が摩擦発生層14に含まれることがあって、この場合摩擦発生層14に存在する全ての摩擦調整粒子22の総量は上記範囲内にあるものと認識するべきである。
好ましい実施形態において、摩擦調整粒子22およびエラストマー粒子24は約3:1〜約1:1の重量比で摩擦発生層14に存在する。
摩擦発生層14のフィブリル化ナノ繊維20を参照すると、フィブリル化ナノ繊維20はセルロース繊維、アラミド繊維、アクリル繊維およびこれらの組み合わせから選択される。あるいは、摩擦発生層14のフィブリル化ナノ繊維20はセルロース繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、あるいはこれらの組み合わせを含むか、あるいは本質的にこれらからなるか、あるいはこれらからなり得る。
典型的な実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20はセルロースを含む。例えば、様々な実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は天然セルロース、再生セルロース、セルロース誘導体、あるいはこれらの混合物を含む。一部の実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は少なくとも50重量%、あるいは少なくとも60重量%、あるいは少なくとも70重量%、あるいは少なくとも80重量%、あるいは少なくとも90重量%、あるいは少なくとも99重量%、あるいは約100重量%の天然セルロース、再生セルロース、セルロース誘導体、あるいはこれらの混合物を含む。様々な実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は本質的にセルロースからなるか、あるいはこれからなる。一部の実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は天然セルロースを含むか、あるいは本質的にこれからなるか、あるいはこれからなる。他の実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は再生セルロースを含むか、あるいは本質的にこれからなるか、あるいはこれからなる。例えば、このような他の実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は再生リオセルセルロース(lyocellcellulose)を含むか、あるいは本質的にこれからなるか、あるいはこれからなる。
天然セルロースは、β(1→4)−グリコシド‐結合グルコース反復単位を含み、反復単位の数(「n」)が一般的に100〜10,000の範囲である一般高分子化学式(Cを有する直鎖多糖類である。再生セルロースは天然セルロースと同じ化学式を有し、ビスコース工程、銅アンモニウム工程および有機溶媒紡糸工程を含むいくつかの工程のうち1つからの天然由来高分子(例えば、木材パルプまたは竹)から調製される。再生セルロースの一部例はレーヨン、モーダルおよびリオセルである。セルロース誘導体はグルコース単位上のヒドロキシル基が、例えばエステル基で完全にあるいは部分的に置換された改質セルロースである。セルロース誘導体の一部例はアセチルセルロースおよび三酢酸セルロースである。
一部の実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20はアラミドを含む。例えば、様々な実施形態において、アラミドは合成芳香族ポリアミドである。芳香族ポリアミドの1つの例はパラ‐アラミド、例えば1,4−フェニレン−ジアミンとテレフタル酸塩化物の縮合物である。芳香族ポリアミドの他の例はメタ−アラミド、例えばm−フェニレンジアミンと塩化イソフタロイルの縮合物である。
一部の実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20はアクリルを含む。例えば、様々な実施形態において、アクリルは少なくとも85重量%アクリロニトリル単量体で形成される合成アクリル重合体である。
様々な実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は約20nm〜約800nm、あるいは約30nm〜約600nm、あるいは約50nm〜約500nmの平均直径、および約1mm〜約10mm、あるいは約2mm〜約8mm、あるいは約4mm〜約6mmの平均長さを有する。このような実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は典型的にカナダ標準ろ水度(「CSF」)にしたがって測定するとき、約5mlのCSF〜約300mlのCSF、あるいは約10mlのCSF〜約200mlのCSF、あるいは約10mlのCSF〜約100mlのCSFのフィブリル化程度を有する。CSFは水1リットルに繊維状パルプ物質3グラムが排出される速度を測定する経験的試験手順である。CSF測定はTAPPI T227試験手順にしたがって実施する。CSF測定を行う際にはより多いフィブリル化繊維質パルプ材料はより低い排水率を有し、したがってより低い「ml CSF」値を有し、より少ないフィブリル化繊維質パルプ材料がより高い「ml CSF」値を有することになるということを留意するべきである。
さらに、様々な実施形態において、フィブリル化ナノ繊維20は約200℃以上、あるいは250℃以上、あるいは350℃以上の熱安定性を有する。熱安定性とはフィブリル化ナノ繊維20が溶融、軟化、分解しないことを意味する。フィブリル化ナノ繊維20の熱安定性は典型的にTGAによって決定される。TGAを介して分析されるエラストマー粒子24の試験サンプルが、試験サンプルの総重量を基準に5重量%を失う温度はエラストマー粒子24が熱安定性を失う温度である。
フィブリル化ナノ繊維20は、典型的に摩擦発生面18の3000ft当たり約1〜約6lbs(278.7m当たり約0.5kg〜約2.7kg)、あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約2〜約5lbs(278.7m当たり約0.9kg〜約2.3kg)、あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約2〜約4lbs(278.7m当たり約0.9kg〜約1.8kg)あるいは摩擦発生面18の3000ft当たり約3lbs(278.7m当たり約1.4kg)の量で摩擦材10内に存在する。摩擦発生層14に存在するフィブリル化ナノ繊維20の量は上記範囲外で変化することがあるが、一般的にこれらの範囲内で全部および部分の値の両方を有する。さらに、一種以上のフィブリル化ナノ繊維20が摩擦発生層14に含まれることがあって、この場合摩擦発生層14に存在する全てのフィブリル化ナノ繊維20の総量は上記範囲内にあるものと認識するべきである。
好ましい実施形態において、摩擦発生面18の約3000ftを基準に、約6lbs〜約12lbsのエラストマー粒子24、約10lbs〜約20lbsの摩擦調整粒子22および約1〜約7lbsのフィブリル化ナノ繊維20が摩擦発生層14に存在する。
フィブリル化ナノ繊維20および摩擦調整粒子22の量は摩擦材10の摩擦特性に影響を及ぼすように選択することができる。例えば摩擦発生表面18における摩擦材10の多孔性は摩擦発生層14に存在するフィブリル化ナノ繊維20の量に反比例する。摩擦発生層14に存在する摩擦調整粒子22の量は摩擦発生面18で達成できる静COFおよび動COFの両方に影響を及ぼす。一般的により高いCOFはより多い量の摩擦調整粒子22を伴い、その反対の場合も同じであるが、摩擦調整粒子22およびフィブリル化ナノ繊維20のみ用いられることは摩擦材10の動COFおよび静COFの顕著な改善を許容しない。有利には、本明細書に開示されている量で摩擦発生層14内の摩擦調整粒子22およびフィブリル化ナノ繊維20と共にエラストマー粒子24の使用は摩擦材10の動COFおよび静COFを顕著に改善する。
他の好ましい実施形態において、摩擦材10は(1)セルロースを含み、あるいは約1mm〜約10mmの平均長さおよびカナダ標準ろ水度にしたがって測定するとき、約10mlのCSF〜約300mlのCSFの平均フィブリル化程度を有するフィブリル化ナノ繊維20であって、摩擦発生面18の3000ft当たり約1lbs〜約6lbs(278.7m当たり約0.5kg〜約2.7kg)の量で摩擦発生層14に存在するフィブリル化ナノ繊維20;(2)珪藻土を含み、さらに3000ft当たり約7lbs〜約23lbs(278.7m当たり約3.2kg〜約10.4kg)の量で摩擦発生層14に存在する摩擦調整粒子22;(3)カシューナットシェルオイルから由来され、約40μm未満の平均直径を有するエラストマー粒子24であって、摩擦発生面18の3000ft当たり約3lbs〜約15lbs(278.7m当たり約1.4kg〜約6.8kg)の量で摩擦発生層14に存在するエラストマー粒子24;を含む摩擦発生層14を含む。該実施形態において、硬化性樹脂26は摩擦材10の100重量部を基準に、約40重量%未満の量で摩擦発生層14およびベース部12全体に分散される。摩擦発生層14におけるフィブリル化ナノ繊維20、摩擦調整粒子22およびエラストマー粒子24の組み合わせは優れた動COFおよび静COFを有する摩擦材10を提供し、上記の組み合わせは有利には、必要な硬化性樹脂26の量を減少させ、以下に説明するように、上記の組み合わせはさらにベース部12の厚さを減少させる。
摩擦材10のベース部12を参照すると、ベース部12は典型的に様々な構造繊維28および充填材を含む。好ましい実施形態において、ベース部12は摩擦発生層14内に浸透し、フィブリル化ナノ繊維20と混在する構造繊維28を含む。このために、ベース部12は摩擦発生層14と同様に無秩序なものと言及することができる。一部の実施形態において、ベース部12の構造繊維28は摩擦発生面18に露出される。他の実施形態において、ベース部12の構造繊維28は摩擦発生面18に露出されない。構造繊維28は典型的にセルロース繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、ノボロイド(フェノール‐ホルムアルデヒド)繊維、炭素繊維、鉱物繊維およびこれらの組み合わせから選択される。様々なタイプのセルロース、アラミドおよびアクリル繊維は摩擦発生層14のフィブリル化ナノ繊維20に対して上記に記載した通りである。黒鉛繊維と時たま呼ばれる炭素繊維は炭素原子を含む繊維である。無論、本明細書で論じるような炭素繊維は炭素および他の材料、すなわち複合炭素繊維で形成される繊維を含む。
様々な実施形態において、構造繊維28は約20nm〜約2000nm、あるいは約30nm〜約1750nm、あるいは約50nm〜約1500nmの平均直径を有し、約2mm〜約20mm、あるいは約4mm〜約18mm、あるいは約6mm〜約16mmの平均長さを有する。このような実施形態において、構造繊維28は典型的にCSFにしたがって測定するとき約100mlのCSF〜約1000mlのCSF、あるいは約100mlのCSF〜約800mlのCSF、あるいは約100mlのCSF〜約650mlのCSFのフィブリル化程度を有する。
一実施形態において、ベース部12はポリ‐パラフェニレンテレフタルアミドのようなアラミドを含むフィブリル化微細構造繊維28を含む。他の実施形態において、ベース部12はセルロースを含む構造繊維28を含む。他の実施形態において、ベース部12は炭素を含む構造繊維28を含む。好ましい実施形態において、ベース部12はアラミドおよびセルロースを含むか、あるいはこれらからなるか、あるいは本質的にこれらからなる個々の構造繊維28を含む。これらの二つのタイプのマイクロ繊維の組み合わせは熱的および化学的安定性および350℃を超過する耐疲労性を有するベース部12を提供する。該実施形態のベース部12に存在するアラミドおよびセルロース構造繊維28は天然あるいは合成であり得る。
構造繊維28は、典型的にベース部12の総重量を基準に約10〜約90重量%、あるいは約20〜約70重量%の量で摩擦材10に存在する。ベース部12に存在する構造繊維28の量は上記の範囲外で変化することがあるが、一般的にこれらの範囲内で全部および部分の値の両方を有する。さらに、一種以上の構造繊維28がベース部12に含まれることがあって、この場合ベース部12に存在する全ての構造繊維28の総量は上記範囲内にあるものと認識するべきである。
ベース部12の充填材を参照すると、シリカ、炭素、黒鉛、アルミナ、マグネシア、酸化カルシウム、チタニア、セリア、ジルコニア、コーディエライト、ムライト、シリマナイト、スポジュメン、ペタライト、ジルコン、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ホウ素、炭化ハフニウム、窒化ケイ素、窒化チタン、ホウ化チタンおよびこれらの組み合わせから選択される。あるいは、ベース部12の充填材はシリカ、炭素、黒鉛、アルミナ、マグネシア、酸化カルシウム、チタニア、セリア、ジルコニア、コーディエライト、ムライト、シリマナイト、スポジュメン、ペタライト、ジルコン、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ホウ素、炭化ハフニウム、窒化ケイ素、窒化チタン、ホウ化チタンおよびこれらの組み合わせを含むか、あるいは本質的にこれらからなるか、あるいはこれらからなる。好ましい実施形態において、ベース部12充填材は珪藻土と炭素の組み合わせを含む。
様々な実施形態において、ベース部12はエラストマー粒子24を実質的に含まない。該実施形態において、カシューナット粒子から由来されるようなエラストマー粒子24はベース部12の総重量を基準に約1重量%未満、あるいは約0.5重量%未満、あるいは約0.25重量%未満、あるいは約0.1重量%未満、あるいは0重量%の量でベース部12に存在する。無論、該実施形態において、摩擦発生層14に添加されるエラストマー粒子24の一部はベース部12と混在するか、あるいはベース部12内に浸透することができるが、摩擦発生層14の構成成分を適用する前に、ベース部12はエラストマー粒子24を実質的に含まない。
充填材は、典型的にベース部12の総重量を基準に約20〜約80重量%の量、あるいは約20〜約60重量%の量で摩擦材10に存在する。ベース部12に存在する充填材の量は上記の範囲外で変化することがあるが、一般的にこれらの範囲内で全部および部分の値の両方を有する。さらに、一種以上の充填材がベース部12に含まれることがあって、この場合ベース部12に存在する全ての充填材の総量は上記範囲内にあるものと認識するべきである。
硬化性樹脂26を参照すると、摩擦材10の摩擦発生層14およびベース部12の全体に分散される。硬化性樹脂26は摩擦材10に構造強度を提供するのに適した任意の熱硬化性樹脂であり得る。硬化性樹脂26は、例えば、フェノール樹脂あるいは変性フェノール樹脂(例えば、エポキシフェノールなど)であり得る。フェノール樹脂は芳香族アルコール、典型的にはフェノール、およびアルデヒド、典型的にはホルムアルデヒドの縮合によって生成される熱硬化性樹脂の部類である。フェノール系樹脂は全ての樹脂の全重量を基準に少なくとも50重量%のフェノール樹脂を含み、任意の溶媒あるいは加工酸を除く熱硬化性樹脂混合物である。フェノール樹脂と混合することができる他の熱硬化性樹脂の一部の例にはシリコーン樹脂、エポキシ樹脂およびポリブタジエン樹脂が含まれるが、これはいくつかの例に過ぎない。一旦硬化されると、硬化性樹脂26は硬化樹脂34と呼ばれ、硬化樹脂34は摩擦材10に強度および耐久性を付与し、適切な潤滑剤の流れおよび保持のために所望の多孔性を維持しながら、摩擦発生層14でエラストマー粒子24、フィブリル化ナノ繊維20および摩擦調整粒子22を接着する。
硬化性樹脂26は、摩擦材10の総重量を基準に約50重量%未満、約45重量%未満、あるいは約40重量%未満、あるいは約20重量%〜約35重量%、あるいは約25重量%〜約30重量%の量で摩擦材10に存在する。有利には、摩擦発生層14内のエラストマー粒子24、フィブリル化ナノ繊維20および摩擦調整粒子22の組み合わせは摩擦材10内に硬化性樹脂26の量を減少させ、優れた性能特性(例えば、COFおよび磨耗性)を提供する。
図3を参照すると、摩擦板30は結合用接着剤36を用いて基板32に結合される硬化(すなわち、硬化樹脂34を含む)摩擦材10を含む。結合面16は基板32あるいは他の材料に対する結合が遂行されることを意味する摩擦材10の表面である。このようにして、ベース部12の結合面16は基板32に結合される。
摩擦材10は、当業者に知られている任意の適切な技術によって基板32に結合される。典型的に、摩擦材10は当業者に一般的に知られている結合用接着剤36であって、例えば、フェノール改質ニトリルゴムを含む結合用接着剤36で基板32に結合される。例示的な基板32は摩擦/クラッチ板、シンクロナイザーリングおよびトランスミッションバンドが含まれるが、これらに限定されない。基板32は一般的に金属である。
上述したように、本明細書に記載の摩擦材10の様々な実施形態は湿式クラッチに使用することができる。摩擦材10の摩擦発生面18は潤滑剤の存在下で対向する合わせ面(図示せず)との界面摩擦係合を経験する。摩擦発生面18は潤滑剤の存在下で対向する回転面(図示せず)との選択的な界面摩擦係合を経験し、結合面16は接着剤または他の適切な結合技術を用い基板32に結合した接着を達成する。潤滑剤は例えば、自動トランスミッションオイルのような任意の適切な潤滑油であり得る。摩擦材10は約350℃以上、あるいは約400℃、あるいは約450℃以上で満足に機能するが、このような高温環境に限定されず、必要に応じて、摩擦発生面18で350℃未満の温度を保持するよう設計された湿式クラッチに使用することができる。
摩擦材10は、該摩擦発生面18が反復的に再生され得るため正のμ−v関係を維持しグレージング(glazing)に抵抗することができる。このような再生はフィブリル化セルロースナノ繊維およびこれらの支持された摩擦調整粒子22の存在に起因することができる。これらの二つの材料(フィブリル化ナノ繊維20および摩擦調整粒子22)の均衡した含量は摩擦発生面18に、あるいはこれらの付近に十分な摩擦調整粒子22を提供し、摩擦発生面18に最も近接したフィブリル化セルロースナノ繊維を一定した間隔で熱的に分解させながら高温で正のμ‐v関係を保持することができる。
さらに、摩擦発生層14におけるフィブリル化ナノ繊維20、摩擦調整粒子22およびエラストマー粒子24の組み合わせは優れた動COFおよび静COFを有する摩擦材10を提供し、上記組み合わせは有利には必要な硬化性樹脂26の量を減少させ、さらに以下の実施例に説明するようにベース部12の厚さを減少させる。理論に束縛されず、摩擦発生層14のエラストマー粒子24および減少した量の硬化性樹脂26が摩擦発生層14の圧縮率を増加させると考えられる。結果的に、摩擦材10のこのような多い実施形態は湿式クラッチ用途のおいて優れた動COFおよび静COFならびに耐久性特性を表す。
以下の実施例は、本発明を例示するためのものであって、本発明の範囲を制限するものとして解釈されてはならない。
本明細書を代表する摩擦材の実施例(実施例1および2)は、本明細書を代表するものではない摩擦材の三つの比較例(比較例1〜3)と共に形成される。形成後、実施例および比較例を評価して様々な性能特性を決定する。実施例1および2ならびに比較例1〜3の組成は下記の表1に示す。
Figure 2019504131
構造繊維AおよびBはそれぞれアラミドおよび天然セルロースを含む。
充填材AおよびBはそれぞれ珪藻土および黒鉛を含む。
摩擦調整粒子は約5.5〜約6のモース硬度を有する珪藻土である。
フィブリル化ナノ繊維はリオセルセルロース繊維である。
エラストマー粒子は約12μmの平均直径および約1.5〜7.5%の圧縮率を有するカシューナットシュル誘導体を含む粒子である。
実施例1および2ならびに比較例1〜3を硬化させ、金属基板に結合して摩擦板を形成する。
次に、実施例1および比較例1および2の摩擦材を含む摩擦板をSAE手順J2490(μPVT)にしたがって、No.2摩擦試験機で2回試験を行う。SAE No.2摩擦試験機を用い、湿式摩擦システムにおける耐久性試験のみならず、自動トランスミッションオイルと自動電動板クラッチの摩擦特性を評価する。試験はデュアルクラッチトランスミッション(「DCT」)オイル中で遂行した。
初期COF、中間点COF、静COF、E/M比に対する測定値を摩擦材の係合/分離サイクルの数に対してプロットした。実施例および比較例の静COFは図4に示す。図4において、実施例1および2は比較例より改善された静COFを示す。耐久性試験(ライニング損失mm/パック)も遂行した。実施例および比較例の耐久性を図5に示す。図5において、実施例1および2は比較例よりも向上された耐久性を示す。さらに、より少ない重量%樹脂を含む実施例2はより多い重量%樹脂を含む実施例1より改善された摩擦特性を示す。すなわち、本発明の摩擦発生層はより少ない樹脂を必要とし、より少ない樹脂で改善された摩擦および耐久性特性を示す。
添付の特許請求の範囲は、詳細な説明に記載された任意の特定化合物、組成物または方法を表現することに限定されず、添付の特許請求の範囲の範疇内に属する特定の実施形態の間で変更することができることを認識するべきである。様々な実施形態の特定の特徴あるいは態様を説明するために本明細書に依存する任意のマーカッシュグループに関し、他の全てのマーカッシュメンバーから独立したそれぞれのマーカッシュグループの各メンバーから異なる、特別な、および/または予想しない結果が得られ得ることを認識するべきである。マーカッシュグループの各メンバーは個別に、あるいは組み合わせて依存することができ、添付の特許請求の範囲の範疇内で特定の実施形態に対する適切な支持を提供する。
さらに、本発明の様々な実施形態を説明するのに必要な任意の範囲および下位範囲が添付の特許請求の範囲の範疇内で独立的に、および総合的に含まれるものと認識するべきであって、全体および/または下位の値が本明細書に明示的に記載されていない場合にも、本明細書において全体および/または部分の値を含む全ての範囲を記述して考慮するものと認識するべきである。当業者は列挙した範囲および下位範囲が本発明の様々な実施形態を十分に記述して実施可能にし、このような範囲および下位範囲が関連する半分、3分の1、4分の1、5分の1などにさらに詳細に描写され得ることを容易に認識する。ほんの一例をあげると、範囲「0.1〜0.9」は、下位3分の1、すなわち0.1〜0.3、中位3分の1、すなわち0.4〜0.6、および上位3分の1、すなわち0.7〜0.9にさらに描写することができ、これらは個別的に、および総合的に添付の特許請求の範囲の範疇内に含まれ、特許請求の範囲の範疇内の特定の実施形態を個別的に、および総合的に必要とすることがあって、これに対する適切な支持を提供する。さらに、「少なくとも」、「超過」、「未満」、「以下」などのような範囲を規定するか、あるいは修飾する表現に関し、このような表現は下位範囲および/または上限または下限を含むことを認識するべきである。さらに他の例として、範囲「少なくとも10」本質的に少なくとも10〜35の下位範囲、少なくとも10〜25の下位範囲、25〜35の下位範囲などを含み、それぞれの下位範囲は添付の特許請求の範囲の範疇内の特定の実施形態に個別的に、かつ/または総合的に依存し得、これがための適切な支持を提供する。最後に開示された範囲内の個々の数値は添付の特許請求の範囲の範疇内の特定の実施形態に依存し得、これがための適切な支持を提供する。例えば、範囲「1〜9」は4.1などの小数点(あるいは、分数)を含む個々の数値のみならず、3などの様々な個々の整数を含み、これは添付の特許請求の範囲の範疇内の特定の実施形態を必要とすることがあって、これに対する適切な支持を提供する。
本発明は、例示的な方法で説明されており、使用されている用語は限定ではなく説明する単語の性格を有するものと認識するべきである。明らかに、本開示の多くの変更および変形が上記の教示に照らして、可能である。したがって、添付の特許請求の範囲の範疇内において、本開示は具体的に説明されている以外の方法で実施することができることを認識するべきである。

Claims (20)

  1. 下記を含む摩擦材:
    (A)結合面を提供するベース部;
    (B)前記ベース部に浸透し、それと一体化され、さらに前記ベース部の前記結合面に対向する摩擦発生面を提供する摩擦発生層であって、
    (i)フィブリル化ナノ繊維;
    (ii)摩擦調整粒子;および
    (iii)エラストマー粒子;を
    含む摩擦発生層;および
    (C)前記摩擦発生層および前記ベース部の全体に分散されている硬化性樹脂。
  2. 前記エラストマー粒子はISO 6310にしたがって試験を行ったときに約1〜約10%の圧縮率を有する、請求項1に記載の摩擦材。
  3. 前記エラストマー粒子はカシューナットシェルオイル、ゴムおよびこれらの組み合わせから由来する粒子から選択される、請求項1または2に記載の摩擦材。
  4. 前記エラストマー粒子はシリコーンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンアクリルゴム、クロロブチルゴム、ブロモブチルゴム、ポリクロロプレンゴム、フッ素ゴム、フルオロエラストマー、およびこれらの組み合わせから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の摩擦材。
  5. 前記エラストマー粒子がカシューナットシェルオイルから由来される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の摩擦材。
  6. 前記エラストマー粒子が約40μm未満の平均直径を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の摩擦材。
  7. 前記エラストマー粒子が約200℃以上の熱安定性を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の摩擦材。
  8. 前記エラストマー粒子が前記摩擦発生面の3000ft当たり約3〜約15lbs(約278.7m当たり約1.4〜約6.8kg)の量で存在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の摩擦材。
  9. 前記摩擦調整粒子がシリカ、炭素、黒鉛、アルミナ、マグネシア、酸化カルシウム、チタニア、セリア、ジルコニア、コーディエライト、ムライト、シリマナイト、スポジュメン、ペタライト、ジルコン、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化ホウ素、炭化ハフニウム、窒化ケイ素、窒化チタン、ホウ化チタンおよびこれらの組み合わせから選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の摩擦材。
  10. 前記エラストマー粒子がISO 6310にしたがって試験を行ったときに約1.5〜約7.5%の圧縮率を有し、前記摩擦調整粒子が約5〜約6.5のモース硬度を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の摩擦材。
  11. 前記摩擦調整粒子は前記摩擦発生面の3000ft当たり約7〜約23lbs(約278.7m当たり約3.2〜約10.4kg)の量で存在する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の摩擦材。
  12. 前記摩擦調整粒子および前記エラストマー粒子は約3:1〜約1:1の重量比で存在する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の摩擦材。
  13. 前記フィブリル化ナノ繊維はアクリル繊維、アラミド繊維、炭素繊維、セルロース繊維、およびこれらの組み合わせから選択され、前記摩擦発生面の3000ft当たり約1〜約6lbs(278.7m当たり約0.5kg〜約2.7kg)の量で存在する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の摩擦材。
  14. 前記摩擦発生面と前記結合面の間の距離として定義される厚さを有し、前記摩擦発生層が前記摩擦発生面から前記結合面に向かって前記厚さの約40%まで延長する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の摩擦材。
  15. 前記摩擦発生層が前記フィブリル化ナノ繊維、前記摩擦調整粒子および前記エラストマー粒子から本質的になる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の摩擦材。
  16. 前記ベース部が前記摩擦発生層内に浸透し、前記フィブリル化ナノ繊維と混在する構造繊維を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の摩擦材。
  17. 前記ベース部が前記エラストマー粒子を実質的に含まない、請求項1〜16のいずれか一項に記載の摩擦材。
  18. 前記硬化性樹脂がフェノール樹脂および/または変性フェノール樹脂であって、前記硬化性樹脂が前記摩擦材の100重量部を基準に約50重量%未満の量で存在する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の摩擦材。
  19. 硬化した請求項1〜18のいずれか一項に記載の摩擦材を含み、前記硬化した摩擦材の前記ベース部の前記結合面が基板に結合される、摩擦板。
  20. 下記を含む摩擦材:
    (A)結合面を提供するベース部;
    (B)前記ベース部に浸透し、それと一体化され、さらに前記ベース部の前記結合面に対向する摩擦発生面を提供する摩擦発生層であって、
    (i)セルロースを含み、約1mm〜約10mmの平均長さおよびカナダ標準ろ水度にしたがって測定するとき、約10mlのCSF〜約300mlのCSFの平均フィブリル化程度を有するフィブリル化ナノ繊維であって、前記摩擦発生面の3000ft当たり約1〜約6lbs(278.7m当たり約0.5〜約2.7kg)の量で存在するフィブリル化ナノ繊維;
    (ii)珪藻土を含み、前記摩擦発生面の3000ft当たり約7〜約23lbs(278.7m当たり約3.2〜約10.4kg)の量で摩擦発生層に存在する摩擦調整粒子;
    (iii)カシューナットシェルオイルから由来され、約40μmの平均直径を有するエラストマー粒子であって、前記摩擦発生面の3000ft当たり約3〜約15lbs(278.7m当たり約1.4〜約6.8kg)の量で存在するエラストマー粒子;を
    含む摩擦発生層;および
    (C)前記摩擦発生層および前記ベース部の全体に前記摩擦材の100重量部を基準に約40重量%未満の量で存在する硬化性樹脂。
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