JP2019503792A - 流体の流れから組織試料を収集する試料カセットであって、複数の試料を留める複数の捕捉トレイを備える試料カセット - Google Patents

流体の流れから組織試料を収集する試料カセットであって、複数の試料を留める複数の捕捉トレイを備える試料カセット Download PDF

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Abstract

流体の流れから複数の組織試料を回収するように構成されるカセットについて、このカセットは、バイパス導管及び複数の空洞を備え、捕捉トレイがこれらの空洞の各々に取り外し可能に着座されるようになっており、取付具がカセットから延びており、カセットは、吸引を引き出す出口開口を有し、カセットはまた弁を有しており、弁は、流体の流れがバイパス導管又は捕捉トレイが着座した空洞を通るように取付具からの流体の流れを導くようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般的に、外科手術中に生じる廃棄物流体を収集し、かつ組織試料を回収するシステム及び方法に関する。さらに詳細には、本発明は、手術を行う部位からの廃棄物流体の流れをそれほど妨げることなく、複数の試料を回収するシステム及び方法に関する。
医療及び外科手術のなかには、その手術の実施に伴う副産物として、液体廃棄物、半固形廃棄物、及び固形廃棄物が生じるものがある。この廃棄物は、血液のような体液、及び手術を行う人体部位に導かれる灌注溶液を含んでいる。手術中に生じる固形廃棄物及び半固形廃棄物は、手術部位に残留する組織片及び手術材料の小片を含むことがある。理想的には、廃棄物は、生成時に収集されるとよく、これによって、視覚的な妨げが生じず、外科部位が汚されず、手術室又は手術を行う他の箇所における生物災害がもたらされないことになる。
廃棄物をその生成時に収集する多数のシステムが、外科従事者によって用いられている。一般的に、この種のシステムは、吸引源と、この吸引源から延びる配管と、この配管及び吸引源の間に位置する貯蔵容器とを備えている。システムが作動すると、廃棄物は、配管の遠位端部を通って引き出される。吸引は廃棄物を配管を通して引き出し、これによって、廃棄物は、貯蔵容器内に流れ、かつこの貯蔵容器内に少なくとも一時的に留められる。このような1つのシステムとして、本願出願人による特許文献1及び特許文献2が挙げられる。この文献の内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。
外科手術によっては、例えば、大腸内視鏡検査では、外科手術中に患者から1つ又は複数の組織試料を収集することが望まれる。組織試料は、典型的には、分析のために病理学試験所に送られる。試料の分析は、この試料を収集した患者の医療状態の評価を支援することになる。組織試料を収集するために、患者に吸引を付与するために用いられる医療器具を廃棄物容器に接続する配管が、一時的に遮断される。容器の上流において、別の装置がこの配管と直列に接続される。組織試料は、この装置内に捕捉される。次いで、この装置が取り出され、吸引付与装置に通じる配管が、廃棄物容器に直接再接続される。多数の試料の収集中のこの配管の接続及び遮断の繰返しは、外科手術の完了までに追加的な時間を必要とする。配管の遮断時に、配管内のわずかな量の付着した漏れ液体及び半固形廃棄物が周囲環境内に放出され、外科施設内の床及び他の面を汚染させる可能性もある。
この問題の解決策が出願人による特許文献3及び特許文献4に提示されている。この文献の内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。特許文献3及び特許文献4は、吸引システムに取り外し可能に取り付けられるように設計され、かつ互いに異なる多数のカセットを開示している。これらのカセットは、各々、取り外し可能な組織トラップを備えている。組織トラップは、スクリーンを有するように形成されている。スクリーンは、流体の通過を許容する一方で、物質片、典型的には、少なくとも1mmの寸法の物質を留めるようになっている。これら多数のカセットは、各々、一組の導管及び弁を備えている。導管及び弁は、システム内に引き出される流体の流れを2つの経路の1つに沿って流すように設計されている。流体の流れが、収集する必要がある組織を含んでいない場合、弁は、流体が貯蔵容器内に流れるときに、引き出される流体が組織トラップを迂回するように設定される。手術中、調べる価値のある組織が吸引の流れ内に混入することがある。この状態がまさに生じようとしていることに施術者が気が付いた場合に、カセット弁は、バイパス位置から収集位置に切り替えられる。弁がこのように設定されると、流体は、組織トラップを横切って延びる経路に沿って流れる。収集されるべき組織は、組織トラップと一体のスクリーンによって捕捉される。いったん試料が捕捉されたならば、弁は、バイパス位置に戻されることとなる。
米国特許出願公開第2007/0135779A1号明細書 国際公開第2007/070570A2号パンフレット 米国特許出願公開2014/0323914A1号明細書 国際公開第2013/090579A1号パンフレット
上述のようなカセットトラップは、複数の試料を捕捉するために用いることが可能である。このカセットを実施する上での欠点は、複数の試料を捕捉する場合において、試料ごとに、試料を抽出した患者内の位置を定めることができないことにある。個々の試料をこのように識別することができないことによって、複数の試料を捕捉する必要のある手術において、この種のカセットの有用性が低下することになる。なぜならば、患者の状態を評価するために、試料の病的状態を知るのみならず、試料を抽出した患者の体内又は体外の正確な位置を知ることが重要だからである。
従って、複数の試料を収集するためにこの種のカセットを用いるには、試料を収集した後、患者からの物質の引出しを停止する必要がある。この停止期間中に、少なくとも新しいトラップがカセットに装着される必要がある。代替的に、新しいカセットが、使用済みカセットと交換されねばならない。いずれの場合も、この手術の停止は、この手術を行うために必要な全時間を延ばすことになる。このように手術を行うための時間を延ばすことは、医療又は外科手術の実施に関連する全般的な目的の1つに反する。すなわち、手術を可能な限り迅速に行うという目的に反する。患者が麻酔下に置かれる時間を最小限にするために、及び患者の通常被覆されている内部組織が大気環境及びこの環境に本質的に存在する感染誘導媒体に晒される時間を最小限するために、効率化が望まれている。
いくつかのカセットのさらなる他の欠点は、弁がカセットに対する吸引吸込を可能にするように設置されている最中に、トラップを引き出すことが可能になっていることにある。これらの試料は、比較的軽量である。弁がこの状態にある間にカセットが引き出されると、軽量の試料が不注意によって容器内に引き込まれることがある。ほとんどの場合では、このことによって、分析用の試料の損失が生じることになる。
本発明は、医療又は外科手術中に患者から引き出された組織を収集するように構成される新規の有用なトラップに関する。本発明のアセンブリは、試料を引き出す部位からの吸引の引込をそれほど妨げることなく、複数の試料の各々をその試料専用のトラップに迅速に捕捉することを可能にするように構成されている。
本発明は、試料を含む流体の流れを引き込む吸引ラインと、流体の流れを患者から引き込む吸引ポンプとの間に配置されるカセットの形態にある。典型的には、カセットは、吸引ラインと、患者から離れる方に引き出された流体を留めるために用いられる容器との間に配置される。
カセットは、吸引ラインを取り付けた取付具をその遠位端部に有している。カセットは、ポンプによって引き出される吸引を通す開口をその近位端部に有している。カセット内に複数の空洞が設けられている。これらの空洞は外部に開いている。カセットは、複数の流路を画定するように形成されている。1つの流路が各空洞からカセットの近位端部の開口に延びている。また、付加的な流路、すなわち、バイパス流路も設けられている。この付加的な流路は、空洞から延びていない。代わって、この流路は、カセットの近位端部の開口に直接通じている。
本発明のカセットは弁を備えている。弁は、流体の流れが複数の空洞の選択された1つ又は空洞をバイパスする流路のいずれかに流れるように、このような流体の流れを導くようになっている。
また、複数の捕捉トレイも発明の一部である。捕捉トレイは、カセットの空洞内に取り外し可能に受け入れられるように形作られている。捕捉トレイは、トレイ内にて所望の大きさ(所定の大きさ)、すなわち、試料の大きさを超える対象物を留めながら、流体の流れがトレイを通過するのを可能にするように設計されている。各捕捉トレイは、他の1つの捕捉トレイにおける挿入又は取出しを行うことなく、関連する空洞内に独立して挿入し、かつ関連する空洞から独立して取り出すことが可能である。
本発明のいくつかの態様では、取付具は弁の一部となっている。本発明のいくつかの態様では、弁は、カセットの残りの部分に回転可能に取り付けられる。カセットの残りの部分に対する弁の回転姿勢は、弁の設定に対して変化する。
本発明のいくつかの態様では、カセット及び取り付けられた構成部品は、マニホールドとして知られるアセンブリの一部となっている。このマニホールドは、吸引ラインを廃棄物収集ユニットに接続する取り外し可能なインターフェイスとして機能する。本発明のこれらの態様では、マニホールドはまたフィルタを備えるとよい。このフィルタは、捕捉トレイとカセットの近位端部の開口との間に位置している。このフィルタは、試料トレイの1つに捕捉されない材料が(引き出された流体を留めるために用いられる)容器内に流れることを阻止するようになっている。
本発明は、弁が流体の流れをトレイ内に導く収集位置にあるときに、トラップの取出しを阻止するように構成される新規の有用なカセットにも関する。本発明のこれらの形態では、係止装置が弁に接続されている。弁がトラップ位置にあるとき、係止装置は、トレイの取り外しを阻止するようにトレイに当接する。弁が流体の流れを特定の捕捉トレイから離れる方に導くように設定されると、弁の移動によって、係止装置が同様に移動する。本発明のいくつかの態様では、係止装置は弁と一体に形成されている。代替的に、弁及び係止装置は別個の構成部品であってもよい。弁が試料収集位置から離れる方に移動したときに係止装置が関連する捕捉トレイから離れる方に移動するように、リンク機構が係止装置を弁に接続してもよい。
本発明は、特許請求の範囲において具体的に指摘されており、本発明の上述の特徴及びに利点、並びにさらなる特徴及び利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって理解されるであろう。
本発明のカセットの一形態、すなわち、マニホールドを取り付けた外科用廃棄物収集ユニットを示す図である。 廃棄物収集ユニットの受器内に着座された本発明のマニホールドの断面図である。 マニホールドの斜視図である。 マニホールドの側面図である。 マニホールドの分解図である。 マニホールドの断面図である。 マニホールドのヘッド斜視図であり、図7Aでは弁がマニホールドに取り付けられており、図7Bでは弁が取り外されている。 弁の底部の透視図である。 弁の上部の斜視図である。 弁の断面図である。 捕捉トレイの上部の斜視図である。 捕捉トレイの底部の斜視図である。 捕捉トレイの断面図である。 本発明の代替的な弁の斜視図である。 弁が流体の流れを捕捉トレイ内に導くように試料収集位置にあるとき、捕捉トレイに対する図14の弁の位置を示す断面図である。
図1は、本発明の試料カセット60を連結した廃棄物収集ユニット20を示している。本発明のいくつかの態様では、カセット60はマニホールドと呼ばれる。従って、本明細書では、マニホールド60は、カセット60であると理解されたい。本発明の図示される態様では、廃棄物収集ユニット20は可動になっている。廃棄物収集ユニット20は、基部24を備えている。可動ユニット20の構成部品を通常隠しているカバー及びドアアセンブリは、これらの構成部品を見えるようにするために、図1において省略されている。基部24の底部に取り付けられた車輪26が、廃棄物収集ユニット20を可動にしている。2つのキャニスタ28,30が基部24に取り付けられている。第1のキャニスタ28は、約10リットルから40リットルの比較的大きな内容積を有している、第2のキャニスタ30は、約1リットルから10リットルの小容量を有している。各キャニスタ28,30は、それぞれ、キャップ36,38を有している。
各カセットキャップ36,38にはマニホールド受器40が取り付けられている。図2及び図3に示される本発明のマニホールド60は、各マニホールド受器40内にて取り外し可能に着座するように構成されている。各マニホールド60は取付具138を備えている。取付具138は、個別の吸引ライン50を受け入れるようになっている(1つの吸引ライン50が図1に示されている)。各吸引ライン50の遠位端部は、吸引付与装置48に取り付けられている。(「遠位側」という用語は、吸引を付与する外科部位に向かう方を意味すると理解されたい。「近位側」という用語は、外科部位から離れる方を意味している。)図1では、吸引付与装置48は、吸引を付与するためにのみ特に設計されたハンドピースとして示されるが、これは、例示であって制限をもたらすものではないことを理解されたい。場合によっては、吸引付与装置48は、吸引付与以外の役割を果たすために外科部位に適用される他の外科工具、例えば、エンドスコープ又は融除工具内に組み込まれることもある。場合によっては、吸引付与装置48は、吸引ライン50の開遠位端部であってもよい。
各マニホールド受器40内に取付具41が配置されている。導管42が取付具41から延びている。導管42は、マニホールド50から受器40と関連するキャニスタ36又は38に通じる流体連通経路として機能する。
可動ユニット20の一部として、吸引ポンプ58もまた設けられている。(図1に破線で示される)導管54,56が、各キャニスタ36,38を吸引ポンプ58の入口ポートに接続している。吸引ポンプ58が作動すると、生じた吸引によって、物質が吸引付与装置48、関連する吸引ライン50、マニホールド60、及びマニホールド受器40内に引き込まれる。廃棄物流れは、マニホールド受器40から導管42を通って関連するキャニスタ36又は38に向かう。この流体の流れ内に混入した液状物質び小片の固形物質は、当該流れからキャニスタ36又は38内に沈降する。この廃棄物は、キャニスタ36又は38が空になるまで、当該キャニスタ内に貯められる。この流体の流れ内に混入したガス及び小片物質は、キャニスタから吸引ポンプ58に向かって流れる。この流体の流れが吸引ポンプ58内に引き込まれ、当該吸引ポンプ58から排出される前に、本発明の一部を成さないフィルタ(図示せず)によって、当該流れ内のウイルス及び細菌サイズの物質及びガス成分の一部が捕捉されるようになっている。
図3〜図5に最もよく示されるように、マニホールド60の近位部分は、開端シェル要素64となっている。キャップ72がシェル要素64の遠位開端部を覆っている。シェル要素64及びキャップ72は、協働してマニホールド60の本体又はハウジングを形成している。さらに、シェル要素64及びキャップ72は、協働してマニホールド本体内に(部番が付されていない)空洞を画定するように寸法決めされている。
シェル要素64は略チューブ状の形状を有している。シェル要素64は、マニホールド受器40の開端孔内に着座するように寸法決めされたマニホールドの一部となっている。シェル要素64は、円形の基部プレート66を近位端部に有するようにさらに形成されている。基部プレート66は、開口68を有するように形成されている。開口68は、マニホールド内の空洞からの流体連通路をもたらすようになっている。開口68は、マニホールド受器40内の取付具41を受け入れるように寸法決めされている。図5及び図6にのみ示される滴下ストッパ70が、開口68を覆うように配置されている。マニホールド60が受器50から外されるとき、滴下ストッパ70が開口68からの流体の流出を阻止することになる。
図4、図7A及び図7Bに最もよく示されるキャップ72は、チューブ状基部74を有するように形成されている。基部74は、近位開端部を有している。キャップ72は、基部74の開端部がシェル要素64の遠位開端部の周りに着座するように形成されている。本発明の一部を成さないフィンガー要素(図示せず)が、シェル要素64からキャップ基部74内の相補的な特徴部に向かって前方に延びており、これによって、シェル要素64の周りへのキャップ72のスナップ嵌合が容易になる。基部74の遠位端部に拡がる面プレート76が、キャップ72の前面を形成している。
マニホールド60の本体の一部でもあるヘッド78が、キャップの面プレート76と一体に形成され、そこから遠位側前方に延びている。ヘッド78は、平面状の上面80及び底面84を有するように形成されている。図4及び図7Bにおいて、底面84の縁のみに部番が付されている。ヘッド78はまた円弧状の前面82を有している。前面82は、ヘッド78の最遠位側に位置する表面となっている。ヘッド78は、前面82のすぐ近位側に段部86が上面80に形成されるように、さらに形成されている。段部86は、円弧状である。段部86の表面は、上面80の隣接部分の表面に対して凹んでいることを理解されたい。
ヘッド78は、孔88が段部86の表面から内方に延びるように形成されている。孔88は、マニホールド60を貫通する近位及び遠位方向長軸と交差する延長軸を中心とする孔である。孔88は、底面84に至るまでヘッドを完全に貫通していない。代わって、孔88は、ヘッド78を長手方向近位側に貫通する長手方向延在孔89内にて開いている。孔89は、キャップ基部74によって画定されたマニホールドの本体の空洞の一部にて開いている。
マニホールドヘッド78は、複数の空洞92が前面82から内方に延びるようにさらに形成されている。本発明の図示される態様では、2つの空洞92が設けられている。空洞92は、マニホールド60の近位及び遠位方向長軸の両側に対称的に配置されている。従って、空洞92は、孔88の開端部の両側に位置している。ヘッド78は、各開口の両側を画定するヘッドの(部番が付されていない)内壁部が互いに向かって内方に先細りするように形成されている。これらの内壁部の各々は、個別の半径方向線上に位置している。これらの壁部が位置する半径方向線は、マニホールドの長手方向中心面に位置する共通点から外方に突出している。ヘッド78は、各空洞92の基部を画定するヘッドの部分が(図7Aにおいて部番が付されている)中心面96を備えるようにさらに形作られている。中心面96は、2つのの互いに向き合った平面状周面98に対して凹んでいる(図5及び図7Bにおいて、1つの周面98のみに部番が付されている)。各開口92の近位端部は、ヘッド78内の壁部102によって画定されている(図7Aにおいて、1つの壁部102に部番が付されている)。壁部102は、前面82に対して内方に位置することを理解されたい。ヘッド78は、2つの追加的な内孔104も有している(図2及び図7Aにおいて、1つの孔104に部番が付されている)。各孔104は、内壁部102の関連する1つから近位側内方に延びている。各孔102は、孔89に向かって延び、かつ当該孔89において終端している。
ヘッド78は、図7Bに示されるように、段部86に2つの開口106が位置するようにさらに形成されている。各開口106は、空洞92の個々の1つに開口している。開口106は、孔88の開口の両側に位置している。ヘッド78は、段部86の円弧状遠位縁から近位側内方に延びる3つの凹み108も有している(図7Bにおいて、1つの凹み108に部番が付されている)。第1の凹み108は、孔88の軸方向中心から延びる線から半径方向に延びる線を中心として位置している。残りの2つの凹み108は、各々、個々の開口106の中心から半径方向に延びる個別の線を中心として位置している。
マニホールドヘッド78は、ヘッド上面80から内面に延びる閉端孔112も有している。孔112は、孔89の上方に位置し、かつ孔89とは交差していない。孔112を貫通する上下方向長軸と直交する面において、孔112は、切頭円の形状を有している。孔112の中心軸は、空洞92の両側を画定する半径方向線の始端となる中心点に対して交差している。複数の柔軟なフィンガー要素114が、当該孔の基部を画定するヘッド内の面から上方に延びている(図6において、2つのフィンガー要素に部番が付されている)。本発明の図示される態様では、4つのフィンガー要素114が設けられている。これらのフィンガー要素114は、当該孔を貫通する長軸を中心とする円に沿って互いに円弧状に離れている。マニホールドヘッド78は、フィンガー要素114が上面82の上に突出するように形作られている。各フィンガー要素114は、外向き先端部116を有している(図2及び図7Bにおいて、1つのフィンガー先端部に部番が付されている)。各フィンガー先端部116は、当該先端部と一体のフィンガー要素114の外面から半径方向外方に円弧状に延びている。
ヘッド78は、上面82から内方に延びる溝118を有するようにさらに形成されている。溝118は、円弧状であり、かつ孔112の中心軸を中心として位置している。ヘッド78は、溝118が孔112から半径方向外方に離れるように形作られている。溝118は、孔112よりもヘッド78内にさらに深く延びている。さらに具体的には、ヘッド78は、溝118が孔89及び両方の孔104と交差するように形成されている。
ヘッド76は、プラスチックから形成されている。空洞92の上方に延びる構造部材を形成するヘッドの上面82の少なくとも一部は透明になっている。
ウエブ120が、キャップ面プレート76から外方に延びている。ウエブ120は、ヘッド78の底面84まで延びている。ウエブ120は、ヘッド78を構造的に支持するものである。
以下、図8〜図10を参照して、マニホールド60の一部でもある弁124について説明する。弁124は、ヘッド78に移動可能に取り付けられている。弁124は、ヘッド上面80の上に配置されるプレート126を備えている。プレート126は、略円形の近位区域128を有している。プレート126は、近位区域の円弧部分から前方に延びる遠位区域132を有している。プレート124は、プレート遠位区域132の両側が近位区域128から前方に進むにつれて外方に拡がるように形作られている、プレート遠位区域132の(部番が付されていない)前縁部は円弧状になっている。弁124は、開口130がプレート近位区域128を上下方向に貫通するように、さらに形成されている。開口130は、プレート近位区域128の中心の周りに配置されている。開口130は、フィンガー要素114によって画定される円の直径よりもいくらか大きく、フィンガー先端部116によって画定される円の直径よりも小さな直径を有している。
マニホールド60の組立体の一部として、弁124は、フィンガー要素114及ぶ先端部116が開口130を貫通するように、ヘッド78を覆って装着されている。フィンガー先端部116は、開口130の周囲を画定するプレート124の一部を超えて外方に延びる。従って、フィンガー要素114は、弁124をマニホールド60の残りの部分に対して回転可能に保持することになる。
ドーム部136が、プレート近位区域132から上方に突出している。さらに具体的には、少なくとも弁124のドーム部136は、透明材料、典型的には、プラスチックから形成されている。ドーム部136は、ドーム部下に配置された対象物の視野を拡大するように形作られている。ドーム部136は、弁の回転位置を選択的に設定することによって、ドーム部が空洞92のいずれか1つを画定するヘッド78の区域の上に配置可能になるように、位置決めされている。
取付具138が、ドーム部138に遠位面から遠位側前方に突出している。取付具138は、流体の流れをマニホールド60内に導く吸引ライン50の近位端部を受け入れるように寸法決めされている。孔140が、取付具の遠位端部から近位側に延びている。孔140は、ドーム部138内にいくらか延びている。孔140は、L字状である。孔140の短い区域が、孔の遠位―近位方向の長い区域と直交して下方に延びている。孔140の短い区域は、ドーム部を貫通し、プレート遠位区域132の下面に開口を有している。孔140のこの開口は、弁124の回転位置に依存して、当該開口がヘッド孔88の開口又は開口106のいずれか1つと位置合わせされるように、配置されている。リング142が、プレート遠位区域132の下面から下方に延びている。リング142は、孔140に通じる開口を包囲している。リング142は、ヘッド76と一体の段部86とプレートの下面との間の空間内に嵌合するように、寸法決めされている。リング142は、ヘッド78と取付具138との間の流体損失又は吸引漏れを阻止するものである。
弁124は、ストッパ146を有するようにさらに形成されている。ストッパ146は、プレート近位区域128の下面から下方に延びている。ストッパ146は、湾曲プレートの形態にある。弁124がマニホールド60の残りの部分に取り付けられたとき、ストッパ146は、ヘッド78内の溝118内に着座する。ストッパ146は、貫通孔148を画定するように形成されている。孔148の中心は、取付具の遠位―近位方向長軸が通る上下面に位置している。
また、弁124は、リム150がプレート遠位区域132の遠位側を向く湾曲外端部の周りに突出するように形成されている。リム150は、プレート遠位区域132の下面の下方に延びている。リム150は、ヘッドの前面82の前に位置する。湾曲したタブ152が、リムの近位面から近位側後方に延びている。従って、タブ152は、プレート遠位区域の下面の下方に位置している。タブ152の中心は、取付具138の遠位―近位方向長軸が通る上下面に位置している。タブ152は、マニホールドヘッド78に形成された凹み108の各々に着座するように寸法決めされている。フィンガーグリップ154が、リム150の両端部から上方に延びている。
図示されるマニホールド60は、図6において部番が付されている第2の取付具156を有している。取付具156は、キャップ前方パネル76から遠位側外方に延びている。取付具156は、マニホールド60内の空洞に開いている。図5に示される2つの逆流防止弁157が、面プレート76の内面に取り付けられている。個々の逆流防止弁157によって、孔89及び取付具156から空洞への流れが許容される一方、空洞から孔89及び取付具156への流れが阻止される。本発明の図示される態様では、両方の逆流防止弁157は、(部番をが付されていない)共通ハブから延びている。このハブは、本発明の一部をなさない手段(図示せず)によって、面プレート76の内面に取り付けられている。
フィルタ158が、マニホールド60内の空洞内に配置されている。フィルタ158は、マニホールド60と関連するキャニスタ28又は30に保持されるべき材料の寸法よりも大きな寸法の固形材料及び半固形材料を捕捉するようになっている。
以下、図11〜図13を参照して、捕捉トレイ160について説明する。捕捉トレイ160は、マニホールドヘッド78内に形成された空洞92の各々に取り外し可能に着座されるようになっている。捕捉トレイ160は、プラスチック、ゴム、又はシリコーンゴムのようなエラストマー材料の単一片から形成されている。各捕捉トレイ160は、基部プレート162を備えている。基部プレート162は、近位区域164及び遠位区域166を有している。マニホールド60が水平面と真っ直ぐに並んで配置されたとき、プレート近位区域164は、同じように水平面にある。近位区域164の遠位端部から遠位側に延びるプレート遠位区域166は、近位区域154から上方に傾斜している。端側プレート168が、プレート近位区域164の近位端部から上方に直角に延びている。互いに向き合った側方プレート170が、トレイ基部プレート162の両側から上方に直角に延びている。各側方プレート170は、トレイ端側プレート168の隣接する端部に向かって延びている。前方パネル172が、プレート遠位区域166の遠位端部から上方に直角に延びている。前方パネル172は、プレート遠位区域166の遠位縁部の全体の周りに延びている。前方パネル172は、側方プレート170の各々の遠位端部に沿って延び、かつそこから外方に突出している。
上述したように、捕捉トレイ160は、マニホールド60の空洞内に着座するように寸法決めされている。追加的に、各捕捉トレイ60は、切り取られたパイ・スライスの形状と見なされる形状を有している。遠位側から近位側に延びる基部プレート162の両側には、互いに向かってテーパが付されている。基部プレート162における互いに向き合った近位端部及び遠位端部は湾曲している。従って、端側プレート168及び前方パネル172は、いずれも湾曲形状を有している。捕捉トレイ160の特徴部は、一緒になって、トレイがマニホールド空洞92内に着座したときに、前方パネル172の近位面の外周が空洞92の開口を画定するマニホールド面82の周囲部分に着座するように、形作られている。
各捕捉トレイ160は、側方パネル170及び前方パネル172が基部プレート162の遠位区域166の下方に延びるようにさらに形成されている。2つのウエブ174が、前方パネルの近位面から基部プレート162の遠位区域166の下面に半径方向内方に延びている。トレイ160は、当該トレイが関連する空洞92内に着座するときに、ウエブ184が空洞の基部を画定する凹んだ中心面96の両側の周面98上に位置するように、形成されている。タブ176が、トレイ前方パネル172の外面から外方に延びている。本発明の図示される態様では、タブ176は3つのパネルを有している。タブ176は、指が捕捉トレイ160を把持することを容易にするように寸法決めされている。
各捕捉トレイ160は、複数の微孔169(1つの微孔に部番が付されている)が端側プレート168を貫通するように形成されている。微孔169は、トレイがマニホールドに装着されたときに、マニホールドヘッド内の隣接壁部102内に形成された孔104の開端部と真っ直ぐに並ぶようにプレート168の区域に形成されている。微孔169は、捕捉トレイ160によって捕捉される試料よりも小さな材料を含む流体の流れの通過を許容するように寸法決めされている。また、トレイ基部プレート162も孔169を有するように形成されている。基部プレート162は、微孔169がウエブ174間のプレートの区域に位置するように形成されている。
本発明のマニホールド60は、捕捉トレイ160を空洞92の各々に挿入することによって使用の準備が整えられるようになっている。マニホールド60は、当該マニホールドと共に用いられる廃棄物収集ユニット20の受器40内に挿入される。この処置によって、受器40内の取付具41が、プレート66の近位端部の開口68内に着座する。取付具41は、滴下ストッパ70を超えて延長する。滴下ストッパ70は、取付具41と、開口68の外周を形成するプレート66の部分との間にバリアを形成する。従って、取付具41は、マニホールド60内の空洞から取付具41が関連するキャニスタ54又は56に至る流体連通路をもたらすことになる。
マニホールド60が受器内に装着されたならば、吸引ライン50がマニホールドに取り付けられ、次いで、吸引ポンプ58が作動され、これによって、廃棄物収集ユニット20の使用の準備が整うことになる。
一般的に、システム20を用いた手術を開始するときに、流体の流れに混入された試料をすぐに捕捉する必要がない。従って、手術を開始するときに、弁124は、通常、バイパス位置に設定される。弁124は、孔140の遠位端部の開口が孔88の開口と位置合わせされるようにプレート126を設定することによって、バイパス位置に配置される。弁124のこの位置決めの結果として、ストッパ146が、当該ストッパの貫通孔148が孔88と位置合せされるように、溝118内において配向されることになる。孔148の両側におけるストッパ146の部分が、孔89に通じる孔104を遮断する。従って、ストッパ146は、開口92から孔104を通る吸引の引込を阻止することになる。
その結果、弁124がバイパス位置にあるとき、吸引ライン124からの流体は、取付具138、孔88,89を通ってマニホールドの空洞内に流れる。もしもフィルタ158がマニホールド60内に配置されていたならば、フィルタ内の微孔の寸法よりも大きな寸法の固形物及び半固形物は、フィルタ158によって捕捉されることになる。流体は、マニホールドの出口開口68に着座した受器取付具41を通ってマニホールドから流出することになる。
手術中、流体の流れを通って流れる組織をさらなる調査のために捕捉することが有意義であると判断されることが何度かある。このような状態にあると判断されたとき、弁がバイパス位置から試料収集位置に回転する。弁124は、孔140の遠位端部の開口がマニホールドヘッド78の開口106の1つと位置合わせされるようにプレート126を回転させることによって、試料収集位置に配置される。弁がこのこのように位置決めされた結果として、ストッパ146が回転し、孔148が当該開口106と関連する孔104と位置合わせされるように移動する。ストッパ146の当該孔の側部に位置する中実の円弧区域が、孔89及び残りの孔104の両方を塞ぐことになる。従って、ストッパ146は、バイパス孔89を通る吸引の引込を阻止すると共に、選択されなかった孔104を通る吸引の引込を継続的に阻止することになる。
このように弁124が試料収集位置にあるとき、流体は、取付具138から(開通している)開口106を通って、空洞96内の捕捉トレイ160における開いた上部内に流れることになる。この流体は、空洞及び捕捉トレイの微孔169を通って孔104内に流れる。空洞92が凹んだ基部を有することによって、この流体の流れの一部は、トレイ基部プレート162の微孔169を通過する。この流れの残りの部分は、トレイ端側プレート168の微孔169を通過する。微孔169の寸法よりも大きな寸法の試料が、捕捉トレイ160に捕捉される。流体が孔104から別の孔89内に流れる。この流体はまた、孔89から、弁がバイパス位置にある場合の経路と同じ経路に沿って流れる。
この過程において、施術者は、ドーム部136を通して内部を観察し、試料が捕捉されているかどうかを判断することができる。ドーム部136の幾何学的形状によって、施術者がトラップ内を見るときの視野が拡大される。これによって、回収することが意図された試料が捕捉されるかどうかに関する迅速な視覚的探知が容易になる。
試料が捕捉された後、手術は、追加的な試料をすぐに捕捉する必要がない状態にあることもある。もしも手術がこの状態にあるならば、弁はバイパス位置に戻される。その結果、流体の流れは、取付具及び孔88,89からマニホールド空洞に流れる状態に簡単に戻ることになる。
代わって、1つの試料が捕捉されたほとんど直後に、第2の試料を捕捉する必要があることもある。もしもこの状態にあるならば、弁124は、取付具が第2の開口106と位置合わせされるように設定される。これによって、流体が本質的にすぐに第2の捕捉トレイ160に流れることになる。その結果、仮にタイミングによって、第1の試料を収集及び貯蔵するために第1の捕捉トレイ160をマニホールドから外して取り替えることができなくても、第2の試料を捕捉することが可能である。
一旦、弁124が特定の捕捉トレイ160と関連する試料収集位置から離れる方に移動したならば、この捕捉トレイを、当該トレイを着座させている空洞92から取り外すことができる。次いで、この空洞92内に新しい捕捉トレイを着座させることができる。これは、収集されるべき試料を含む流体が(先の試料が収集された)空洞92内を流れることになる試料収集位置に、弁124を戻すことができることを意味している。この新しく選択された試料は、専用のトレイ160内に捕捉されることになる。トレイは、多くの場合、試料を収集した患者内の箇所を医療従事者に示すデータを含む手段を備えている。
従って、本発明のカセット60によれば、施術者は、試料が混入されている流体の流れの引込を本質的に妨げることなく、複数の試料をそれぞれ専用の捕捉トレイ160内に捕捉することができる。各試料が専用の捕捉トレイ160に含まれるので、最小の努力によって、試料を、当該試料を抽出した患者内又は外の位置と相関させることができる。これによって、患者の状態の適切な診断が容易になる。
本発明のさらなる特徴は、弁124が2つの機能を有することである。弁124は、上述の態様で説明したように、流体の流れをバイパス導管、すなわち、孔88又は捕捉トレイ160のいずれかにより簡単に導くようになっている。弁124、さらに具体的には、ストッパ146は、弁がバイパス状態にあるときに、捕捉トレイ160からの吸引引込を阻止する。弁が試料捕捉を促進するように設定されたときに、ストッパ146は、バイパス導管及び捕捉に用いられない捕捉トレイからの吸引引込を阻止する。本発明のこの特徴の1つの利点は、流体の流れが通らない流路からの吸引漏れを実質的に排除することにある。この特徴の第2の利点は、もしも吸引がこれらの選択されなかった流路に引き込まれるならば生じ得る騒音を低減することにある。
弁124を回転させると、弁と一体のタブ152が、マニホールド60の本体内の凹み108内に着座し、又は凹み108から外れる。タブがこのように回転するときにおける弁124の抵抗の変化によって、弁の設定に関する触覚フィードバックが得られる。
上述の説明は、本発明の特定の態様に向けられており、本発明の他の態様が前述の特徴と異なる特徴を有してもよいことを理解されたい。例えば、本発明は、カセットが別々の捕捉トレイを受け入れるための2つの空洞を有するように形成された本発明の態様に制限されるものではない。本発明の代替的な態様では、カセットは、3つ以上の捕捉トレイを受け入れるための空洞を備えていてもよい。
図14は、本発明のカセットの一部として用いることができる代替的な弁188を示している。弁188は、弁124の特徴の全てを本質的に備えている。従って、これらの特徴の大半については繰り返し説明しない。弁188は、円筒状部材として示されるタブ190も備えている。タブ190は、取付具138から下方に延びている。タブ190は、カセット60のヘッド78の前面82の前方に配置されるように位置決めされている。
図15は、弁188が試料収集位置にあるときにタブ190が位置する箇所を示している。図15では、捕捉トレイ160及び弁188しか示されていない。捕捉トレイが着座し、弁が取り付けられるカセットヘッド78の部分は示されていない。この図に示されるように、弁188がこの位置にあるとき、タブ190は、捕捉トレイ160の(弁によって導かれる流体の流れが通る)前方パネル172のすぐ前方に位置する。従って、タブ190は、弁188と一体のカセットの係止片として機能する。具体的には、弁188が試料収集位置にあるとき、タブ190は、弁が流体を導いている捕捉トレイ160の取出しを阻止することになる。これによって、弁及びストッパの位置によって捕捉トレイが着座した空間に吸引が引き込まれている最中に捕捉トレイ160が取り外される可能性が実質的に排除されることになる。カセットがこの状態にあるときに捕捉トレイの取り外しを阻止することによって、この空間内の吸引によるトレイからの試料の意図されない引込みが同様に阻止されることになる。
弁188がバイパス位置に移動すると、ストッパ146が、トレイ受入空洞92への吸引の引込を阻止する位置に移動する。弁188のこの移動によって、タブ190も捕捉トレイ160から離れた位置に移動する。従って、捕捉トレイ160は、吸引が空洞92内に引き込まれない状態にカセットがあるときにのみ取り外し可能である。これは、トレイが引き出されるときに、出口開口を通って連続的に引き込まれる吸引が捕捉された試料をトレイの外に引き出す可能性が本質的に存在しないことを意味している。
ストッパ146が2つの機能を果たすことを理解されたい。ストッパは、選択されない開口88,106への吸引引込を阻止する。これによって、流路、開口88及び孔89を通る吸引の損失を阻止し、又は弁が収集位置にあるとき、選択された開口及び関連する空洞を通る吸引の損失を阻止する。ストッパ146の第2の機能は、弁124又は188が空洞92から離れているときに、当該弁が捕捉トレイ160内に捕捉されたばかりの試料の損失をもたらす吸引引込を阻止することにある。
ストッパ146及びタブ160は、弁と共に移動するようになっているが、本発明の全ての態様において、これらの構成部品の一方又は両方は、必ずしも弁と一体に形成される必要がないことをさらに理解されたい。本発明のいくつかの態様では、ストッパ146及びタブ160の一方又は両方が弁から分離していてもよい。リンク又はギアが、互いに分離したストッパ又はタブを弁の移動時にかかるストッパ又はタブを適切な運動によって係合させるように、接続してもよい。具体的には、弁が試料収集位置にあるときに、タブ又は他の係止特徴部は、捕捉トレイ160が空洞から取り外されるのを阻止するように位置決めされてもよい。また、弁が試料収集位置にあるときに、ストッパ146は、トレイが着座する空洞92への吸引引込を可能にするように設定されてもよい。弁が特定のトレイ160を保持する空洞92から離れる方に移動するとき、ストッパ146は、トレイを着座させる空洞への吸引の引込を阻止する位置に移動するように構成されてもよい。タブ190又は他の係止特徴部は、トレイの取り外しを可能にするようにトレイから離れる方に移動するようになっていてもよい。本発明のいくつかの態様では、構成部品は、ストッパ190が空洞92内への吸引を阻止した後においてのみ、タブ又は他の係止特徴部がトレイ160の取り外しをもはや阻止しない位置に移動するように設計されてもよい。
同様に、本発明は、カセットの状態をバイパス状態と試料捕捉状態との間で設定する弁を回転させるように構成された本発明の態様に制限されるものではない。本発明の代替的な態様では、例えば、弁は、平行移動によって係合するようにカセットに取り付けられていてもよい。もしも捕捉トレイを保持する空洞がカセットの本体内に直線状に配置されているならば、弁は、直線状に移動するようにカセットに取り付けられるとよい。もしも捕捉トレイを保持する空洞がカセットの本体の周りに円弧状に配置されているならば、弁は、円弧状の平行移動によって係合するようにカセットに取り付けられるとよい。
同様に、本発明の全ての態様において、弁に流体を導く取付具は、必ずしも弁の一部である必要がないことを理解されたい。すなわち、取付具がカセットの残りの部分に対して静止していることも本発明の範囲内に含まれる。本発明のこれらの態様では、弁は、流体がバイパス導管又は捕捉トレイを保持する空洞の1つを通って流れるように取付具からの流れを調整するようになっている。
また、本発明のいくつかの態様では、複数のバイパス導管を有するカセット本体を設けることも望ましい。このことは、カセットが3つ以上の捕捉トレイを保持する本発明の態様において有用である。本発明のこれらの態様では、捕捉トレイを保持する空洞の各対間にバイパス導管を設ける必要がある。本発明のこれらの態様では、弁は、バイパス流れを促進するように設定可能な2つ以上の位置を有しているとよい。本発明のこれらの態様の利点は、弁を試料捕捉位置からバイパス位置にリセットするのに必要な時間が短縮されることにある。本発明のこの態様のさらなる利点は、弁を試料捕捉位置からバイパス位置にリセットするときに、弁の切換によって流体が捕捉トレイの1つに瞬間的に流れる可能性を低減させることにある。もしもこれが生じたならば、試料として必要とされない材料が不注意によって捕捉トレイ内に捕捉される可能性がある。
本発明のいくつかの態様は、単一の捕捉トレイのみを取り外し可能に受け入れるように形成される空間を有していてもよい。
本発明の他の態様は、上述した特徴と異なる特徴を有していてもよいことを理解されたい。例えば、本発明の全てのカセットが、上述の滴下ストッパ70、バイパス取付具156、又はフィルタ158を必ずしも備えている必要がない。本発明の全ての態様において、弁及びストッパは、必ずしも単一片ユニットである必要はない。本発明のいくつかの態様では、弁が設定されたときに、弁とストッパとの間に接続されたリンクがストッパを正確な位置に変位させるようになっている。
同様に、特徴部の形状は、上述したものと異なっていてもよい。もしも本発明のカセットが受器の円形孔内に着座するように設計されていなかったならば、カセットは、円形の本体を有する必要がない。同様に、捕捉トレイを受け入れる空洞は、必ずしもパイ形状に形作られる必要がない。従って、これらの空洞及び捕捉トレイは、上述したものと異なる形状を有していてもよい。同様に、本発明のいくつかのカセットは、孔89と同様の孔から流体を受け入れるための空洞を有さなくてもよい。本発明のこれらの態様では、孔89と同様の孔の近位端部は、吸引源に接続されたカセットの開端部として機能するようになっていてもよい。本発明の全ての態様において、捕捉カセットは、必ずしも流体の流れがトレイの複数のプレートを通るように構成されている必要がない。本発明のいくつの態様では、この流れは、プレートの1つのみ、典型的には、基部プレート又は端側プレートのいずれかを通るようになっていてもよい。
同様に、捕捉トレイは、必ずしもトレイ形状を有していなくてもよいことを理解されたい。本発明のいくつかの態様では、これらのトレイは、細長構造、すなわち、横方向の幅及び/又は前後方向の深さよりも大きな上下方向の高さを有する構造であってもよい。
本発明のいくつかの態様では、カセット及び捕捉トレイの一方又は両方は、ラッチ特徴部を備えていてもよい。これらのラッチ特徴部は、カセットからの捕捉トレイの意図されない取り外しを阻止するものである。
同様に、本発明のカセットを形成する構成部品は、上述したものと異なっていてもよい。例えば、本発明の全ての態様において、弁124は、必ずしも単一の材料片から形成されている必要がない。本発明のいくつかの態様では、弁124のほとんどが硬質プラスチックから形成されているが、リング142及びストッパ146の一方又は両方は、圧縮性材料、例えば、ゴムから形成されていてもよい。本発明のいくつかの態様では、これらの圧縮性構成部品は、弁124の残りの部分を形成する剛性プラスチック内に成形されてもよい。リング142及び/又はストッパを圧縮性材料から形成することによって、これらの構成部品の流体阻止特徴を促進させることになる。
リング142が圧縮性材料から形成される本発明の態様において、弁142をヘッド78に保持する構成部品が弁をヘッドに対して付勢するように設計されると、さらに有用である。これは、弁142をヘッドに回転可能に保持するフィンガー要素114の長さを適切に定めることによって達成される。本発明のこの構成の利点は、弁124がヘッド78上に着座したとき、リング142がヘッド78の面80と弁プレート126との間で圧縮されることにある。これによって、面80と弁プレート126との間にリング142によるシールが容易に形成されることになる。
ストッパ146が圧縮性材料から形成される本発明の態様において、このストッパを当該ストッパが着座する溝118の幅よりもいくらか(0.1mm〜1.0mm)大きな近位及び遠位厚みを有するように形成すると有利である。本発明のこの構成の利点は、ストッパ146が溝118内に着座したときに、当該ストッパが圧縮されることである。これによって、ストッパ146の流体阻止能力が高められる。本発明のこの態様のいくつかの実施形態では、ストッパの一部のみが圧縮性材料から形成されるようになっている。例えば、柔軟材料の枠が開口148を画定するストッパ146の部分の周りに設けられるとよい。これによって、弁124又は188における手動によって移動する部分に配置された圧縮性材料によって、摩擦抵抗を最小限に抑えながら所望のシールが得ることができる。
弁188が流体の流れを捕捉トレイ160内に導くように着座されたときにこの捕捉トレイの取り外しを係止するために、開示されたタブ190以外の他の組立体が設けられてもよい。例えば、本発明のいくつかの態様では、構成部品は、捕捉トレイがカセットの本体の相補的な空洞内に着座したときに、トレイが脱着されるパネルの面に対して前方パネルが内方に凹むように構成されてもよい。本発明のこれらの態様では、係止構成部品は、捕捉トレイの前方のカセット本体の長孔を貫通する部材であってもよい。
本発明のいくつかの形態では、カセット及び捕捉トレイは、トレイ160を関連する空洞92内に着座させたときに当該空洞内において正確に配向することを確実にする相補的な特徴部を備えていてもよい。
さらに、トレイが情報を書き込むことが可能な表面を備えると望ましい。これによって、トレイ内に捕捉された試料に関するデータを書き込むことが可能になる。
よって、添付した特許請求の範囲の目的は、本発明の真の精神及び範囲内に含まれるこのような修正及び変形の全てを包含することにある。

Claims (22)

  1. 流体の流れから採取された組織を収集するように構成されるカセット(60)であって、
    本体(64,72,78)であって、
    前記流体を患者から離れる方に引き出す吸引ライン(50)を受け入れる取付具(138)と、
    吸引を引き出す出口開口(68)と、
    前記取付具及び前記出口開口の間のトレイ受入空洞(92)であって、前記出口開口に通じる流路に位置するトレイ受入空洞(92)と、
    前記取付具及び前記出口開口の間のバイアス導管(88,89)であって、前記空洞(92)の周りにバイパス流路を形成するバイパス導管(88、89)と
    を有する、本体(64,72,76)と、
    前記トレイ受入空洞(92)内に取り外し可能に取り付けられた捕捉トレイ(160)であって、前記流体の流れが前記捕捉トレイを通って前記出口取付具内に向かうことを許容すると共に前記捕捉トレイを通る前記流体の流れに混入した所望の大きさを超える材料を留めるように構成される捕捉トレイ(160)と、
    前記取付具(138)内に引き込まれた前記流体を受け入れるように前記本体に移動可能に取り付けられた弁(124,188)であって、前記流体の流れを前記取付具から前記バイパス導管(88,89)又は前記トレイ受入空洞(92)のいずれかに導くように構成される弁(124,188)と
    を備え、
    前記本体(64,72,78)に、露出面(82)及び前記露出面から内方に延びる複数の前記トレイ受入空洞(92)が形成され、
    複数の個別の前記捕捉トレイ(160)は、各捕捉トレイが、その捕捉トレイを保持する前記トレイ受入空洞(92)から独立して取り外し可能となり、かつ前記空洞(92)内に独立して再装着可能となるように前記空洞(92)内に取り外し可能に取り付けられており、
    前記弁(124,188)が、前記流体の流れを前記取付具(138)から前記バイパス導管(88,89)又は前記個々の捕捉トレイ保持空洞(92)のいずれか1つに導くように構成されている、カセット(60)。
  2. 前記本体(72)は、前記バイパス導管(88,89)内の開口(88)が2つの前記トレイ受入空洞(92)の間に位置するようにさらに形作られており、これによって、前記弁(124,188)が前記トレイ受入空洞のうち第1のトレイ受入空洞から隣接する前記トレイ受入空洞に移動するときに、前記弁が、前記流体の流れを前記バイパス導管内に導くように設定できる構成となっている、請求項1に記載のカセット(60)。
  3. 前記取付具(138)が、前記弁(124,188)と共に移動するように前記弁に取り付けられている、請求項1又は2に記載のカセット(60)。
  4. 前記弁(124,188)が、前記本体(64,72,78)に回転可能に取り付けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  5. 前記本体(64,72,78)に、前記複数の個別の捕捉トレイ(160)を保持する2つの前記トレイ受入空洞(92)が形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  6. 前記カセットにおける前記本体は、前記トレイ受入空洞(92)から前記出口開口(70)に延びる流路(104)を有するようにさらに形成されており、
    ストッパ(146)が、前記本体(64,72,78)に移動可能に取り付けられており、かつ前記バイパス導管(88,89)からの流路及び前記トレイ受入空洞(92)からの流路(104)と選択的に交差するように位置決めされており、
    前記ストッパ(146)は、前記弁(124,188)が移動するときにに変位するように前記弁に接続されており、これによって、前記弁(124,188)が前記流体の流れを前記バイパス導管(88,89)に導くときに、前記ストッパ(146)が前記トレイ受入空洞(92)から前記流路(104)を通る流れを阻止し、かつ前記弁が前記流体の流れを前記複数の空洞の1つに導くときに、前記ストッパが前記バイパス導管及び前記選択されなかった1つ又は複数のトレイ受入空洞(92)からの流れを阻止するように構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  7. 前記カセットにおける前記本体は、前記バイパス導管(89)及び前記トレイ受入空洞(92)からの前記流路(104)を横断する溝(118)を有するようにさらに形成されており、
    前記ストッパ(146)が、前記カセットにおける前記本体の溝(118)内に移動可能に配置されており、
    前記カセットにおける前記本体及び前記ストッパ(146)が、協働して前記ストッパを前記溝(118)内に圧縮するように寸法決めされている、請求項6に記載のカセット(60)。
  8. 前記弁(124,188)及び前記ストッパ(146)が単一片ユニットとなっている、請求項6又は7に記載のカセット(60)。
  9. 前記ストッパ(146)が、前記弁(24)を形成する材料よりも圧縮性のある材料から形成されている、請求項6又は7に記載のカセット(60)。
  10. 前記本体(64,72,78)内にフィルタをさらに備え、
    前記フィルタが、一端側の前記バイパス導管(88,89)及び前記空洞(92)と他端側の前記出口開口(70)との間に配置されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  11. 前記本体(64,72,78)内にて、孔(104)が前記複数のトレイ受入空洞(92)の少なくとも1つから前記バイパス導管(88,89)に延びている、請求項1〜10のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  12. 前記本体(64,72,78)内にて、複数の個別の孔(104)が前記複数のトレイ受入空洞(92)の各々から延びており、各孔は、その孔が延びる前記トレイ受入空洞から前記出口開口(68)に向かう流体連通路をもたらすようになっている、請求項1〜11のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  13. 前記本体(64,72,78)は、前記空洞が延びる露出面(82)が円弧状となるように形成されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  14. 吸引ラインを受け入れるように構成された第2の取付具(156)が、前記本体(64,72,78)から延びており、
    前記第2の取付具は、前記弁(124,188)を接続した前記取付具(138)から分離しており、
    前記本体は、前記第2の取付具から前記空洞(92)を迂回して前記出口開口に至る流路を有するように形成されている、請求項1〜13のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  15. 係止構成要素(190)が、前記弁(188)に一体化されており、
    前記係止構成要素は、前記流体の流れを前記トレイ保持空洞(92)の1つに導き、かつ前記空洞からの前記捕捉トレイ(160)の取り外しを阻止するように配置されている、請求項1〜14のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  16. 流体の流れから採取された組織を収集するように構成されるカセット(60)であって、
    本体(64,72,78)であって、
    前記流体を患者から離れる方に引き出す吸引ライン(50)を受け入れる取付具(138)と、
    吸引を引き出す出口開口(68)と、
    前記取付具及び前記出口開口の間のトレイ受入空洞(92)であって、前記出口開口に通じる流路に位置するトレイ受入空洞(92)と、
    前記取付具及び前記出口開口の間のバイアス導管(88,89)であって、前記空洞(92)の周りにバイパス流路を形成するバイパス導管(88、89)と
    を有する、本体(64,72,76)と、
    前記トレイ受入空洞(92)内に取り外し可能に取り付けられた捕捉トレイ(160)であって、前記流体の流れが前記捕捉トレイを通って前記出口取付具内に向かうことを許容すると共に前記捕捉トレイを通る前記流体の流れに混入した所望の大きさを超える材料を留めるように構成される捕捉トレイ(160)と、
    前記取付具(138)内に引き込まれた前記流体を受け入れるように前記本体に移動可能に取り付けられた弁(188)であって、前記流体の流れを前記取付具から前記バイパス導管(88,89)又は前記トレイ受入空洞(92)のいずれかに導くように構成される弁(188)と
    を備え、
    係止特徴部(190)が,前記弁(188)共に移動するように前記弁に接続されており、
    前記係止特徴部は、前記弁が前記流体の流れを前記トレイ受入空洞内に導くように位置決めされたときに前記トレイ受入空洞からの前記捕捉トレイの取り外しを阻止し、かつ前記弁が前記流体の流れを前記バイパス導管内に導くように位置決めされたときに前記トレイ受入空洞からの前記捕捉トレイの取り外しを可能とするように前記トレイ受入空洞から離れて配置されており、
    ストッパ(146)が、前記弁(188)と共に移動するように前記弁に接続されており、
    前記ストッパは、前記弁が前記流体の流れを前記トレイ受入空洞内に導くように位置決めされたときに前記出口開口を通って前記トレイ受入空洞に引き込まれる吸引を可能にし、かつ前記弁が前記流体の流れを前記バイパス導管内に導くように位置決めされたときに前記出口開口から前記トレイ受入空洞への吸引を阻止するように配置されている、カセット(60)。
  17. 前記弁(188)及び前記係止弁特徴部(190)が、協働して単一片構成部品を成している、請求項16に記載のカセット(60)。
  18. 前記弁(188)及び前記ストッパ(146)が、協働して単一片構成部品を成している、請求項16又は17に記載のカセット(60)。
  19. 前記ストッパ(146)は、前記弁(188)が前記流体の流れを前記トレイ受入空洞(92)内に導くように位置決めされたときに前記出口開口(68)を通る前記バイパス導管(88,89)への吸引の吸込を阻止するようにさらに位置決めされるようになっている、請求項16〜18のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  20. 前記本体は、単一の前記トレイ受入空洞(92)を有するように形成されている、請求項16〜19のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  21. 前記本体は、複数の前記捕捉トレイが同時に前記本体に取り付けられるように複数の前記トレイ受入空洞(92)を有するように形成されており、
    前記弁(188)が、前記流体の流れを前記複数のトレイ受入空洞(92)の各々に導くように前記本体に移動可能に取り付けられている、請求項16〜20のいずれか一項に記載のカセット(60)。
  22. 前記本体(64,72,78)は、前記トレイ受入空洞(92)が内方に延びる面(82)を有するように形成されており、
    前記係止特徴部(190)は、前記トレイ受入空洞(92)が内方に延びる前記本体の面(82)の前方に位置決めされるようになっている、請求項16〜21のいずれか一項に記載のカセット(60)。
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