JP2019502705A - 抗体ナイーブライブラリーを生成する方法、前記ライブラリー及びその用途 - Google Patents
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Abstract
Description
きる。例示されるように、抗体アイソタイプは、IgMから全ての可能なクラス(例えば、IgG1、IgG4、IgE)の抗体にスイッチできた。このスイッチの間に、重鎖の定常領域は、変化するが、重鎖の可変領域は不変のまま残される。このスイッチは、その抗原に対する抗体の特異性に影響しないが、各クラスの抗体が実行することができるエフェクター機能を変更する。病的状態は、1つのアイソタイプクラス又はサブクラスの非存在から免疫グロブリンクラスの全体的な欠乏の範囲にわたりうる。自己免疫疾患及び胃腸状態は、特異的なアイソタイプ欠乏又は様々な濃度の1つ又は複数のアイソタイプにより特徴付けられる。ライブラリー骨格の開発及びFab形式の生成の状況では、IgG1アイソタイプが好ましい。IgG抗体は、最も一般的で、循環中に大量にあり、血清抗体の75%に相当しており、まさに治療抗体が定常ドメインに採用する重大な理由である。血清中のその存在量に基づいて、IgGは4つの下位カテゴリーであるIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4に更に分類されている。4つの下位グループの間で、IgG1は、最も大量のIgGであり、66%ある。加えて、容易に胎盤を横断する能力、有意な補体活性化能、食細胞におけるFc受容体との極度な高親和性及び最高の半減期等の特性は、IgG1を治療モノクローナル抗体を開発するための好ましい骨格にしている。
従って、本開示は、生物学的試料を処理して、核酸を単離し、続いて増幅する工程、増幅された産物をプールする工程及び抗体遺伝子をファージにクローニングしてファージ抗体ライブラリーを得る工程、続いて、ディスプレイされた、抗原に対する遺伝子をスクリーニングしてパンニングされたファージ抗体ライブラリーを得る工程又は増幅された産物をプールする工程及び抗体遺伝子を直接的に酵母にクローニングして、酵母の表面に抗体遺伝子をディスプレイする酵母抗体ライブラリーを得る工程;続いて、ディスプレイされた、抗原に対する遺伝子をスクリーニングしてスクリーニングされた酵母抗体ライブラリーを得る工程、酵母の表面に前記抗体遺伝子をディスプレイするため、ファージライブラリーのパンニングされたファージ抗体ライブラリーを酵母に移行させる工程、続いて、酵母にディスプレイされた、抗原に対する抗体遺伝子をスクリーニングして酵母スクリーニングされた抗体ライブラリーを得る工程、及びナイーブ抗体ライブラリーを形成する所望の機能的な特性を有するファージ又は酵母ディスプレイされた抗体/遺伝子を選択する工程又はファージ抗体ライブラリー又は酵母抗体ライブラリーから所望の機能的な特性を有する選択された抗体を単離してスクリーニングされた抗体ナイーブライブラリーを生成する工程を含む抗体ナイーブライブラリーを生成する方法に関する;本開示は、上記のような方法によって得られたナイーブ抗体ライブラリーにも関する;本開示は、配列番号1から68のいずれかに記載されるプライマー配列にも関し、ここで、プライマー配列は、上記のようなナイーブ抗体ライブラリーを得る工程又はナイーブ抗体ライブラリーを生成する工程/得る工程のための上記のような方法を行うため利用される;及び本開示は、がん、関節リウマチ、神経学的な障害、感染性疾患及び代謝性障害又は任意のその組合せを含む群から選択される疾患の処置のための治療における使用のため;診断として;予後として;研究目的;標的発見;機能的なゲノム科学における検証又は抗体又は抗体の誘導体が利用される任意の適用のための、上記のような又は上記のような方法によって得られるようなナイーブ抗体ライブラリーにも関する。
生物学的試料を処理して、核酸を単離し、続いて増幅する工程、
増幅された産物をプールする工程及び抗体遺伝子をファージにクローニングしてファージ抗体ライブラリーを得る工程、続いて、ディスプレイされた、抗原に対する遺伝子をスクリーニングしてパンニングされたファージ抗体ライブラリーを得る工程又は増幅された産物をプールする工程及び抗体遺伝子を直接的に酵母にクローニングして、酵母の表面に抗体遺伝子をディスプレイする酵母抗体ライブラリーを得る工程;続いて、ディスプレイされた、抗原に対する遺伝子をスクリーニングしてスクリーニングされた酵母抗体ライブラリーを得る工程、
酵母の表面に前記抗体遺伝子をディスプレイするため、ファージライブラリーのパンニングされたファージ抗体ライブラリーを酵母に移行させる工程、続いて抗原に対して酵母ディスプレイされた抗体遺伝子をスクリーニングして酵母スクリーニングされた抗体ライブラリーを得る工程、及び
ナイーブ抗体ライブラリーを形成する所望の機能的な特性を有するファージ又は酵母にディスプレイされた抗体/遺伝子を選択すること又はファージ抗体ライブラリー又は酵母抗体ライブラリーから所望の機能的な特性を有する選択された抗体を単離してスクリーニングされた抗体ナイーブライブラリーを生成する工程を含む抗体ナイーブライブラリーを生成する方法に関する。
a)複数のドナーの血液からPBMCを単離する工程;
b)PBMCを処理してRNA(mRNA)を得て続いて増幅する工程;
c)増幅された産物(抗体遺伝子)をプールする工程及びファージ及び/又は酵母ベクターにクローニングしてナイーブファージ又は酵母ライブラリーを生成する工程、続いて発現させ、抗原に対して前記産物をスクリーニングする工程;
d)工程c)のスクリーニングされた産物を酵母ベクターに移行し/クローニングする工程、続いて抗原に対して前記産物をスクリーニングする工程;及び
e)ファージ及び/又は酵母ライブラリーから所望の機能的な特性で抗体を選択する工程。
プラットホームは、異なる形式において様々な抗体部分を発現する様々な設定から構成される。工程7:ディスプレイされた断片は特定の抗原性標的に対してスクリーニングされ、標的抗原に対してより高い親和性を示す特定の集団が分離される。工程8:これらの選択されたプールは、必要に応じて、抗原特異性に関して更に試験される。工程9:最終的に、選択されたプールからの個々のクローンが分離され、クローン集団が「リード分子」をコードする核酸配列を単離するため使用される。幾つかのバイオインフォマティクスツールを使用する抗体-抗原相互作用研究の慎重な分析及び理解により、リード分子の核酸配列における変化の更なる組込みが許容される。スクリーニングシステムには、親和性、新しいエピトープ、熱安定性、凝集性、溶解性、抗原性及び商業化に成功した抗体産物に関連する他の特性等の、限定されない、抗体特性が組み込まれる。
ナイーブ抗体ライブラリー生成についての一般化手順。
ナイーブライブラリーの成功は、十分に大きいものであるべきである最終的なライブラリーサイズのみに依存している。ナイーブ抗体ライブラリーのサイズ及び多様性並びに抗体の特異性及び親和性は、直接的にリンクしている。健常血液ドナー選択プロセスは、いずれかの性別の個体を選択するとの観点でランダム化された。全ての個体は、輸液目的の献血のため行われている通り規則的な血液試験についてスクリーニングされた。個々のドナーは、地理的な位置、言語(母国語)及び民族的背景に限定されない因子に基づきカテゴリーに分けられる。この情報に基づいて、収集された試料は、複数の群に分類される。
PBMC中の十分な数のナイーブB細胞を得るため、血液試料が複数の健常ドナーから収集された。ドナーは、特定の言語を話すインドの様々な地理的な位置から戦略的に選ばれた。ナイーブB細胞集団の確認は、PBMCにおける表面マーカーの確認の観点のみならず、数の観点においても必要であり、これはナイーブB細胞集団中に存在する全ての可能な理論的な多様性を開拓するため十分に大きいものであるべきである。ナイーブB細胞の数は、107以上である。あらゆる種類の不安定性及び単離されたRNAに関連する問題を回避するため、PBMC試料がRNA単離及びcDNA生成のため同日に処理された。cDNAを生成させるため使用される単離されたRNAの量は、各領域から約10〜25μgであり、十分に大きく、理論的な抗体多様性数を網羅する。約100の様々な縮重プライマーでの限定数10〜18サイクルでのPCR反応を設定することにより、レパートリーの完全な開拓を保証するため実施されるが、変異のPCR媒介性の組込みの確率は低い。同じことは、二次PCRについても同様に保持される。そのうえ、一次PCRアンプリコン量は、1反応当たり50〜150ngを維持して、アンプリコン分子の数が制限されないことを確実にする。トリヌクレオチドマーカーは、後に領域特異的なライブラリーをスクリーニングするため戦略的に配置される。軽鎖及び重鎖レパートリーのクローニングは、>108の規定形質転換効率(mandatory transformation efficiency)でFab形式で行われ、ここで、挿入の存在の確認は制限酵素消化分析によって行われ、90〜95%以上である。任意選択で、ピアグループシーケンシングを更に実行して、機能的な多様性を推定したところ、>80%であることが予想された。ファージライブラリー生成は、ファージ粒子の正確な数で慎重に行われ、その数は1010〜1011である。抗原に対するパニング実験に関して、磁気ベースのアプローチが、結合体に良好な制御を有するため採用された。磁気ダイナビーズに被覆された抗原の調製に関して、ビーズコンジュゲーション効率が>90%にセットされた。そのうえ、パニングは、107以下の数のファージ粒子での非結合体のみを除去するため、1ラウンドに固定された。この工程は、次の工程の酵母ディスプレイライブラリースクリーニングと良好に調整させた。いずれの偏った増幅又は標的とは無関係の集団の富化を回避するため、固定された90分間のファージ増幅期間が利用された。パンニングされたナイーブライブラリーを移行させるため、ssDNAがサケ精子DNAの存在下で単離され、続いて挿入物、すなわち、重鎖及び軽鎖レパートリーを増幅させた。精製されたレパートリーが、消化され、双方向性、単一方向性又は接合型のベクターであるfab形式又はScFvベクターであるScFv形式のいずれかにおける酵母発現ベクターにライゲーションされた。全てのケースにおいて、酵母における形質転換効率は、>107である。形質転換された酵母細胞は、重鎖、軽鎖及びFab分子発現(これは全体の集団の15〜50%以上である)について確認された。接合型に関して、接合効率は30〜50%の範囲である。発現分析は、それぞれ重鎖及び軽鎖に関して、複数のタグ、例えばFLAG、c-Myc及びHis-タグ並びにV5-タグで行われる。抗原結合に関してフローベースソーティングは、両方の抗原及び重鎖又は軽鎖のいずれかに対して、二重陽性と分析された。ソーティングされた分子は、少なくとももう一度、再度ソーティングされた後に、それらは個々に成長させられ、結合研究のため試験された。ELISA及びSPRベースの研究の両方が行われ、Fab/ScFv分子との結合が確認され、再確認された。
PBMCドナーの選択:
研究参加者は、インドにおける様々な領域からのいずれかの性別の独立した健常血液ドナーから選択された(図1)。全ての個体は、輸液目的の献血のため行われている通り規則的な血液試験についてスクリーニングされた。個々のドナーは、話されるユニークな言語(母国語)、民族性及び特定の地理的な位置を含む、少数の重要な判定基準に基づきカテゴリーに分けられる。全ての志願したドナーは、情報を受け取り、規制プロセスに従ってインフォームドコンセントを提供された。
生物学的試料、例えば血液試料は、容量200〜250mLの範囲で成功裏に収集された。血液試料は、インドにおける5つ以上のユニーク且つ別個の領域からの遺伝的に多様な志願者から収集された。試料は、提供元で適切にコード化され、匿名性が維持された。現存のガイドライン、例えば食事再開、収集される血液の容量は、志願者毎に厳密に追随させた。血液収集は、各志願者から、医学的に承認された手順に従って行われた。血液報告は、何らかの更なる処理の前に、医師によって慎重に検討された。
全ての試料についてPBMCの分離及び単離するため採用される方法は、Ficoll-paque,histoPaque(SIGMA)として知られるプロセスである。この密度勾配媒体は、その手順の遠心分離段階の間に媒体を通して血液細胞が差をつけて移動するとの原理に基づいて、SepMate(商標)チューブを使用して行われた。血液試料は、2%FBSを含有する150mL DPBSバッファーと混合された。更に、15mLのhistopaqueがSepMateチューブに加えられ、続いて30mLのPBMCバッファー混合物がそれに加えられた。全混合物が、1200gで10分間スピンダウンされた。PBMC層が、収集され、2%FBSを含有する50mLのDPBSバッファーで希釈され、続いて300xgで10分間遠心分離された。上清が廃棄され、純粋なPBMCを含有するペレットが2%FBSを含有する2mLのDPBSバッファーに再懸濁された。抗凝固因子又は脱線維素血標本が、Ficoll溶液の上部に慎重に層状化され、続いて遠心分離され、異なるタイプの細胞を含有する異なる層が形成された。底部層は赤血球(赤血球)及び顆粒球からなり、これらは収集又はFicoll媒体によって凝集された。PBMCからなる上部層は、典型的には血漿とFicoll溶液の間の界面にある。PBMCを回収するため、この層が慎重に回収され、2%FBS含有バッファーで遠心分離によって洗浄された。抗体ディスプレイライブラリーを発生させる抗体遺伝子断片を増幅するための、血液試料からの単離されたPBMCの使用は、倫理委員会によって承認された。
細胞表面及び細胞内のマーカーの差次的発現、並びに、それらの別個の免疫グロブリン及びサイトカイン分泌プロファイルにより、異なるB細胞サブセットの多様な性質及び機能に対する価値ある手掛かりが提供される。様々なユニークなマーカー(例えば、IgD、CD20、CD19、CD27、CD24、CD38)の存在又は非存在を活用して、B細胞集団の特異的なサブセットを識別する。各志願者からの単離されたPBMC試料は、RBC混入の顕微鏡検証について試験され、RBCフリーであることが見出された。更に、その中の全PBMCの数及びナイーブB細胞の数の見積を得るため、フローサイトメトリーベースの実験が行われ、ここで、PBMC中でCD19+/CD27+/IgD-細胞集団である抗体の包括的な選択の使用が、ナイーブB細胞集団として考慮される(図2)。1x106細胞が取得され、1%BSAを含有する1X PBSに再懸濁され、続いて25分間氷上で抗体とインキュベーションされた(Table 1(表1)を参照)。インキュベーション後、試料は、5分間、1500rpmで遠心分離され、続いて1%BSAを含有する1X PBSに再懸濁された。懸濁液は、2500rpmで5分間遠心分離され、続いて1% BSAを有する1X PBSを加えられた。試料は、フローサイトメトリー分析によって実験された。他のセットのマーカーもトラップされて、非Bリンパ球及び他のB細胞サブセット、例えば移行性B細胞(transitional B-cell)、メモリーB細胞等から区別された。約4000万から5000万個のPBMC細胞が、各試料から単離された。推定されたナイーブB細胞集団は、1試料当たり400万から500万の範囲である。5つの領域を一緒に考慮し、約107細胞の総数を使用して、ナイーブ抗体レパートリーが開拓された。重鎖及び軽鎖レパートリーに関する理論的な多様性の数を考慮すると、ナイーブB細胞の利用可能な数は、全ての可能な多様性を開拓するため十分大きい。
RNA収量又は品質に干渉しうる任意の貯蔵に関連する問題を予防するため、全RNA単離は、最大限注意して、試料単離と同日に完了させた。約107個の数の細胞が650μLのRLTバッファーに再懸濁され、続いて任意の沈殿物を含む懸濁液は、2ml収集管に配置されたRNeasy Miniスピンカラムに移行させ、≧8000gで15秒間遠心分離された。フロースルーは廃棄され、カラムは700μLのRWTバッファーで≧8000gで20秒間洗浄された。カラムは、500μLのRPEバッファーで2回、それぞれ≧8000g、15秒間及び2分間で洗浄及び遠心分離された。RNAは、≧8000gで1分間遠心分離することによって、30μLのヌクレアーゼフリー水に溶出された。各領域からの試料は、15〜20μgの範囲の全RNAを産出した。RNA試料の更なる分析により、cDNA生成に直接的に使用される各RNA試料が高純度であることが示された。
全抗体遺伝子レパートリーを完全に回復するため、cDNAは、プライマーとしてランダム六量体及びオリゴdTの両方で調製された;Superscript(商標)IVで各プライマーに対して約0.6〜1μgの全RNAが、第一鎖cDNA合成に使用された。RNAプライマー(ランダムプライマー又はオリゴdT)及び1μLの10mM dNTPミックス混合物は、65℃で5分間インキュベートされ、続いて氷上で少なくとも5分間インキュベーションされた。ランダム六量体を含有する反応に関して、組み合わせた反応混合物は23℃で10分間更にインキュベートされるが、オリゴdTを含有する反応に関して、この工程は含まれない。引き続いて1μLのジチオスレイトール(100mM)、RNaseOUT(40単位/μl)、及びSuperscript IV(200単位/μl)が、20μlの総容量中の反応に加えられ、50〜55℃で10分間続けた。反応は、それを80℃で10分間インキュベーションすることによって不活化された。生成されたcDNAの完全性は、GAPDH増幅によって検証された。反応条件は、以下の表(Table 2(表2)及びTable 3(表3))に記載される。各領域からの単離された全RNAが別々に使用されて、更なるPCR増幅のためcDNAが生成された。少なくとも約1012分子のRNA(0.6から1μgのRNA)が、理論的な多様性を網羅するため、各領域から使用された。RNA収量又は品質に干渉しうる任意の貯蔵に関連する問題を予防するため、全RNA単離は、最大限注意して、試料単離と同日に完了させた。生成されたcDNAの完全性は、GAPDH増幅によって検証された。生成された全cDNAのcDNA完全性検証後に、一次PCR増幅に使用された。第一鎖cDNA反応においてプライマーの非存在下ではバンドは得られず、産物がDNAではなくRNAの増幅からもたらされることを示す。
再構成されたV遺伝子に対するPCRプライマーの設計の最適化は、PCR産物の多様性を最大にするため行われた。プライマーは、成熟V領域の5'及び3'端(それぞれフォワード及びリバースプライマー)に位置させたが、鋳型とミスマッチし、増幅をバイアスする、内部制限部位は組み込まなかった。一次のフォワードプライマーはヒトVH(9プライマー)又はVk(6プライマー)又はVl(11プライマー)遺伝子のファミリーの各々にマッチさせるため及びリバースプライマーはヒトIgM又はCk又はClセグメントの各々にマッチさせるため設計された。二次のプライマーの更なるセットは、ランダムにVH及びVk、又はVl遺伝子の連結を最適化し、連結された遺伝子に対する制限部位を付け加えるため設計された。二次PCRのためのリバースプライマーは、Jh又はJk又はJlセグメントの端を開拓するため設計された。抗体レパートリーの組成に存在する遺伝性バリエーションとして、4つのユニークなトリヌクレオチドマーカーは、ドナーが選ばれ、試料が収集される、インドにおける話される言語及び地理的な位置に基づいて領域を特定する、設計された二次プライマーに組み込まれる(図1)。GCC、GCG、GCA及びGCTトリプレットとしてリストされるトリヌクレオチドマーカーは、それぞれ領域1、2、3及び4に関する重鎖サブファミリー中に特異的にタグ付けされた。重鎖サブファミリーは、その最高の理論的な多様性により選ばれた。全てのトリヌクレオチドマーカーは、同一のアミノ酸、すなわち、アラニンをコードし、抗体コンホメーション又は抗原結合に干渉しない。トリプレットは制限部位後に戦略的に配置され、マーカーはファージクローンを酵母に移行させた後でさえも保持することができる。リバースプライマーのセットは、設計されて、バリンをコードする、5つのユニークなトリヌクレオチドマーカー、すなわち、CACを含有する。アミノ酸バリンは、重鎖のフレームワーク4領域における保存されたアミノ酸である。これは、特異的な抗原に対して得られる分子の供給源を追跡するため特異的に行われる(Table 4(表4)及びTable 5(表5))。
一次PCR設定は、ナイーブレパートリーを表すIgMプールを開拓するため各サブファミリーに関して行われた。重鎖に関して、PCR設定は、150μLの総容量で以下に3連で表(Table 4(表4))に記載されるように50μL容量で行われた。この設定は、全てのプライマー組合せについて行われた。軽鎖カッパ及びラムダファミリーに関して、PCR反応は、様々なフォワード縮重プライマーと定常性Ck又はCλリバースプライマーで行われた。Cλリバースプライマー設計において軽度の配列差が存在し、従って双方のプライマーはPCR反応設定に個々に含まれる。PCR反応は、増幅に関して18〜25サイクルの94℃で1〜2分間、50℃で1〜2分間、及び72℃で50秒間〜90秒間で行われた。低数のPCR増幅サイクルが、PCR導入変異の確率を減少されるという考えで固定された。Vh、Vk及びVlの個々のサブファミリーに関する一次PCRアンプリコンは、約680bpサイズであることが見出された。重鎖及び軽鎖の全てのサブファミリーが、予想された増幅を示す(図3)。
個々のファミリーからの一次アンプリコンは、プールされ、PCRクリーンアップキットを使用してクリーンアップされた。5容量のバッファーPB、すなわち、750μlのバッファーPB、が、150μlのプールされたPCR産物である1容量のPCR試料に加えられた。準備された2ml収集管にQIAquickスピンカラムが配置され、続いて遠心分離法によってDNAが結合された。750μLのバッファーPEを通過させ、続いて空スピンして残りのPEバッファーが除去された。洗浄されたDNAは、40μLのヌクレアーゼフリー水に溶出された。各サブファミリーに対する濃度推定は、2〜4μgと測定された。
二次PCR設定は、50〜100ngの一次アンプリコンを鋳型として行われた。PCR条件は、一次のものと類似させて維持された。しかしながら、プライマーは、後にファージミドへのクローニングのため制限部位がタグ付けされた。重鎖ファミリーに関して、PCR反応は、様々のフォワード縮重プライマーと制限部位、すなわち、NcoIで行われた。重鎖に関するリバースプライマーは、可変性部分からJhセグメントの開始部にまたがる領域を増幅するためであり、制限部位はXbaIである。重鎖に関して、PCR設定は、150μLの総容量で以下に3連で表(Table 7(表7)及びTable 8(表8))に記載されるように50μL容量で行われた。この設定は、全てのプライマー組合せについて行われた。軽鎖カッパ及びラムダファミリーに関して、PCR反応は、様々なフォワード縮重プライマーと制限部位(すなわち、HindIIIであり、一方でAscIはリバースプライマーに関する制限部位である)で行われた。PCR反応は、増幅に関して18サイクルの94℃で1分間、50℃で1分間、及び72℃で50秒間で行われた。約350〜400bpの予想されたアンプリコンサイズが認められ、可変領域のみが増幅されることを示す(図4)。
全てのそれぞれのサブファミリーは、カラムがクリーンにされ、続いてバイオフォトメーターにより濃度推定された。これは各プール中のDNAの量の見積をとるため必須であり、ライブラリー生成を前進させる分子の数に反映される。Vh、Vk及びVlの全収率は約30μgであり、それらは等モル比にプールされた。
二次PCR産物は、それぞれのサブファミリー(Vh、Vk及びVl)に応じてプールされた。1ugの各サブファミリーは、2単位TaqDNAポリメラーゼ及び0.2mM dATPの混合物と別々に混合された。PCR伸長反応は、72℃で20分間行われた。伸長された産物は、PCR精製キットを使用することによって精製された。750μLのバッファーPBが、150μLのプールされたPCR産物である1容量のPCR試料に加えられた。準備された2ml収集管にQIAquickスピンカラムが配置され、続いて遠心分離法によってDNAが結合された。750μLのバッファーPEを通過させ、続いて空スピンして残りのPEバッファーが除去された。洗浄されたDNAは、40μLのヌクレアーゼフリー水に溶出された。DNA量推定は、バイオスペクトロフォトメータを使用して行われた。各サブファミリーは、4℃で一晩リガーゼ酵素でインキュベーションすることによって個々にクローニングベクターにライゲーションされた。
社内のファージミドに則した二次PCRプールからの5μgのカッパ及びラムダ軽鎖は、総容量100μLにおいて、37℃で一晩HindIII及びAscIで消化された。消化された試料は、ゲル溶出され、続いて4℃で一晩のライゲーションが設定された(図6)。25〜50ngのライゲーション混合物は、1.0mmキュベットが、1800ボルト、600オーム及び10μFの最適な設定で使用されるエレクトロポレーションによって25μLのTG1細胞に形質転換された。回収培地中に回収後に、200μLの形質転換された細胞は、144mmプレートに広げられ、37℃で一晩インキュベートされた。全体で6〜8プレートが存在し、そこから次の日にコロニーが擦り取られ、ストックが20%グリセロールで作製された。形質転換効率は、希釈プレーティングによって計算され、108から約1010、好ましくは約108の範囲にあることが見出された。
重鎖の二次PCRプールに則した5μgのカッパ及びラムダ軽鎖ライブラリーDNAは、総容量100μLにおいて、37℃で一晩NcoI及びXbaIで消化された。消化された試料は、ゲル溶出され、続いて4℃で一晩のライゲーションが設定された(図8)。25〜50ngのライゲーション混合物は、1.0mmキュベットが、1800ボルト、600オーム及び10μFの最適な設定で使用される、エレクトロポレーションによって25μLのTG1細胞に形質転換された。回収培地中に回収後に、200μLの形質転換された細胞は、144mmプレートに広げられ、37℃で一晩インキュベートされた。全体で6〜8プレートが存在し、そこから次の日にコロニーが擦り取られ、ストックが20%グリセロールで作製され、-80℃フリーザーに保管された。形質転換効率は、希釈プレーティングによって計算され、108から約1010、好ましくは約108の範囲にあることが見出された。
約108から約1010、好ましくは約109の形質転換効率は、多様性を開拓するプール中に存在する多数の独立クローンを示す。コロニーが、擦り取られ、将来使用するためのグリセロールストックとして保管された。1バイアル当たりの細胞の推定数は1012であり、完全な多様性を表す。少数の代表的なクローンが、プラスミド単離に使用され、制限酵素消化によって確認され、重鎖及び軽鎖挿入物の両方が約90%存在することが示され、Fab形式の存在が確認された。選択されたクローンは、ピアグループシーケンシングに任意選択で送られた。シーケンシング結果により、クローン化された分子の>80%が、機能的であること(図11)並びに異なるCDR配列及び4から22アミノ酸の範囲の長さを有することが示された。少数の非生産的な配列が同様に認められるが、これは有意に十分ではない。これは、PCRプールによる細菌性ライブラリーへのナイーブB細胞レパートリーからの多様性の完全な移行を示している。
1mlのカッパ及びラムダ細菌グリセロールストックは、ODが600nmで0.8に到達するまで37℃で、200ml LB-AMP培地中で成長させた。更に、細菌に対して10の感染効率(MOI)でM13KO7ヘルパーファージが、加えられ、37℃で更に30分間インキュベートされた。感染後に、感染させた細菌は遠心分離され、ペレットは、100μg/mlアンピシリン及び25μg/mlカナマイシンを有する200mlのLBに再懸濁され、続いて250rpmで30℃で一晩成長させた。懸濁液は8000rpmで4℃で15分間スピンダウンされ、続いてペレットが廃棄された。分離された上清は上清の1/4容量中でPEG NaCl溶液と混合され、混合物は氷上で1時間インキュベートされた。混合物は10000gで15分間遠心分離され、ファージペレットは20mlのPBSに再懸濁された。グリセロールは、全ファージ懸濁液に対して終濃度50%まで加えられ、ファージライブラリーストックとして-80℃で1mlのアリコートに凍結された。
ナイーブライブラリーのスクリーニングは最も重要な工程であり、その理由は、これが特異的な標的抗原に対する潜在的な結合体のストリーム(stream)を産生するからである。パニングの目的は、結合体の生成及び開発の全プロセスを念頭に置いて、ナイーブレパートリーのプールから非特異的な結合体を除去することである。従って、結合、増幅及び制限酵素消化並びに配列確認工程からなるファージスクリーニング戦略は、慎重に決定することが必要とされる。効率的な結合を有することに加えて、抗原とファージ分子との比も、それに応じて決定されて、結合の間のあらゆる種類のバイアスが回避される。
TG1細菌プレートからの単一コロニーは、3ml LB培地中で細菌に播種され、37℃でOD600≒0.9まで成長させた。0.7%のアガロースはMQ水中に調製され、15mlのファルコンチューブ中に各々3mlのアリコートに50℃で保管された。ファージ上清及びペレットは、それぞれの工程で10-1から10-4で希釈された。100ulの希釈されたファージ及び100μl TG1細胞は、各々のアガロースアリコートに加えられ、混合され、続いて直ちにLB寒天プレートに広げられた。プレートは、37℃インキュベーターで一晩インキュベートされた。プラーク形成が、観察され、翌日カウントされた。パンニングされた分子の数は、観察されたプラークの数に基づき計算された。
Dynaビーズは、約108ビーズに対応する0.5mgの量で秤量され、0.1Mリン酸ナトリウムバッファー、pH7.4に溶解させた。この懸濁液は、30秒間ボルテックスされ、続いて連続的に回転させて室温で10分間インキュベーションされた。懸濁液は、0.1Mリン酸ナトリウムバッファーで2回洗浄され、100μLの0.1Mリン酸ナトリウムバッファーに再び再懸濁させた。Her2、リガンド溶液、(約100μL)は、10μgのビーズ懸濁液に加えられた。更に、懸濁液は、よく混合された後に、100μLの硫酸アンモニウム溶液(3M硫酸アンモニウム)が加えられた。混合物は、緩徐に、傾斜させ、連続的に回転させて37℃で20時間インキュベートされた。インキュベーション後に、チューブは、磁気分離のため、磁石ホルダーに1分間配置された。磁石ホルダー(配置されたチューブとともに)は、2回慎重に転倒させてキャップ中にビーズが残らないことを保証された。上清は除去され、ビーズはBSA(0.05%)を含有する1mLの1X PBSで4回洗浄された。最終的に、ビーズは、BSA(0.05%)を有する100μLの1X PBSに再懸濁され、パニングに使用された。
パニングのため磁気分離ベースアプローチを行うため、抗原被覆磁気ビーズの生成が行われた。コンジュゲーション効率は、フローサイトメーターを使用して決定された(図13)。精製されたHer2は、抗原として使用された。実験は、抗体の様々な組合せを有する約105ビーズのインキュベーションで開始された。ここで、リガンドと結合する抗体は、ビオチンで標識させた。N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステル活性化ビオチンは、ビオチン標識試薬の最も一般的タイプである。NHSエステルは、pH7〜9バッファー中で、第一級アミノ基(-NH)と効率的に反応して安定なアミド結合を形成する。抗体及び他のタンパク質は、各ポリペプチドのN末端に加えて、複数のリジン(K)残基を一般に含有するので、それらは、NHS活性化試薬との標識化のための標的として利用可能な複数の第一級アミンを有する。ビオチン標識化の程度は、タンパク質におけるアミノ基のサイズ及び分布並びに使用される試薬の量に依存する。10mMビオチン溶液は、2.2mgのスルホ-NHS-ビオチンを500μLの水と混合することによって作製された。1X PBS中の抗Her2抗体であるトラスツズマブ溶液は、濃度2mg/mLで作製された。27μLのビオチン溶液が、1mLのトラスツズマブに加えられ、続いて氷上で2時間インキュベーションされた。Thermo Scientific ZebaSpin脱塩カラムを使用して、過剰及び非結合性のビオチン分子が溶液から脱塩された。タンパク質濃度は分光光度計を使用して推定され、濃度はわずかな変化をともなうことが見出された。非特異的な抗体であるリツキシマブもビオチン化され、ビオチン標識後に対する濃度推定は2mg/mLとされた。Alexa 633フルオロフォアを有するストレプトアビジンは、ビオチン標識の程度を開拓するため二次抗体として使用された。1μLのビーズ単独及びHer2リガンド被覆されたビーズは、抗体なし、ビオチン化されたトラスツズマブ、ビオチン化されたリツキシマブと濃度0.05mg/mLで混合され、続いて0.5%BSAを含有する1X PBSで容量を100μLとされた。混合物は、氷上で2時間インキュベートされ、続いて0.5%BSAを含有する1X PBSで洗浄された。最終的に、ビーズは、0.5%BSAを含有する1X PBS中の25μLのストレプトアビジン-alexa633溶液に再懸濁され、容量が500uLに増加された後に、読み取られた。全てのフロー実験は、Accuri C6フローサイトメーターを使用して行われ、分析はBD Accuri C6ソフトウェアを使用して行われた。第1に、フォワード及びサイドスキャッターデータは、ゲートを固定してみられ、続いて蛍光がFLH4フィルターを通して読まれた。少なくとも10000データポイントが、各試料から収集された。
新たにストリークしたTG1細菌プレートからの単一コロニーは、3ml LB培地に播種され、続いて37℃でOD600≒0.9までインキュベーションされ、これが後にファージ感染のため使用された。100μl 0.5%MPBSは、抗原コンジュゲート磁気ビーズの100μl懸濁液に加えられ、室温で2時間インキュベートされた。ファージライブラリーアリコートは解凍され、ファージ粒子は250μl(ファージ懸濁液容量の1/4)PEG/NaCl溶液(20%PEG8000及び2.5M NaCl)で沈殿され、氷上で30分間インキュベートされ、続いて沈殿されたファージは10,000xgで10分間遠心分離された。上清は廃棄され、ファージペレットは200μl PBS溶液に再懸濁された。ファージ懸濁液(200μl)は、抗原を有するコンジュゲートビーズに加えられ、回転装置で室温で2時間インキュベートされた。ビーズは、1ml 0.05%PBST(PBS中に0.05% Tween-20)で少なくとも2回洗浄された。最終的に、ファージ粒子結合体を結合させた磁気ビーズは、100μl PBSに再懸濁された。10μLのビーズ懸濁液は、後にプラークアッセイのため別にして取っておかれた。残りの90μlの懸濁液は早期に調製された2mlの成長させたTG1細胞に加えられ、混合物は37℃で1時間インキュベートされた。それは、インキュベーション後、終濃度25μg/mlでアンピシリンを含有する10ml LB培地に希釈された。250rpmで振盪させて37℃で追加の二時間のインキュベーション後、アンピシリンの濃度は終濃度100μg/mlに増加された。ヘルパーファージであるM13KO7は、10のMOIで増幅させたTG1細胞に混合され、37℃で更に30分間インキュベートされた。ヘルパーファージ感染させた細菌はスピンダウンされ、ペレットは100μg/mlアンピシリン及び25μg/mlカナマイシンを補充した10mlのLB培地に再懸濁され、続いてファージ増幅のため30℃で90分間インキュベーションされた。細菌培養物は、10,000gで10分間遠心分離によってペレットにされた。ペレットは廃棄され、上清は、上清に対してPEG/NaCL溶液(上清のl/4容量)を加えることによって増幅させたファージ分子の沈殿のため使用された。混合物は氷上で30分間インキュベートされ、続いて沈殿させたファージは10,000gで10分間スピンされた。上清は廃棄され、ペレットは1mlのPBSに再懸濁された。プラークアッセイが10μLの増幅させたファージ懸濁液で行われて増幅されたファージ数が見積られ、沈殿させたファージの残りは長期貯蔵のため-80℃フリーザーで50%グリセロールで保管された。
1バイアルの増幅されたファージは解凍され、200μlの20%PEG/2.5M NaClと一緒に5μgのサケ精子DNAが、混合物を数回反転させることによって、そこに加えられ、続いてそれを4℃で2時間置かれた。(更なる選択及びソーティングのため、パンニングされたプールを酵母ディスプレイシステムに移行させるため、結合体のssDNAは、それがパンニングされた多様性を表すように、十分な量で単離されなければならない。剪断され、煮沸されたサケ精子DNAの使用により、パンニングされたssDNAの収率が特異的に改善された。)サケ精子DNAは、使用前に剪断され、煮沸された。サケDNAは、秤量され、濃度5mg/mLまでヌクレアーゼフリー水と混合させた。DNAは、22ゲージ針で3回穏やかに混合することによって剪断され、続いて5分間煮沸された。更に、断片化されたDNAは、将来使用するため-20℃でアリコートに保管された。ファージ、PEG/NaCl及びサケ精子DNAを含有する混合物は、14,000X rpm、4℃で10分間遠心分離され、上清は廃棄された。ここで注記される点は、ファージペレットが認められないケースでは、混合物は、同じ速度で短時間再スピンされることである。上清は、慎重にピペットで移され、ペレットのみが残された。ペレットは、チューブをボルテックスすることによって、100μlのヨウ化物バッファー(10mM Tris-HCl(pH8.0)、1mM EDTA、4Mヨウ化ナトリウム(NaI))に完全に再懸濁された。250μlの100%エタノールが、加えられ、-80℃で一晩インキュベートされた。調製物は14,000rpm、4℃で30分間遠心分離され、上清は廃棄された。ペレットは、0.5mlの70%エタノールで2回洗浄され、続いてペレットは風乾された。ペレット含有SSDNAは、20μLのヌクレアーゼフリー水に再懸濁された。
全体的な戦略の計画は、酵母システムにおいてスクリーニング及びソーティングを行うため、ファージからの特異的な結合体を酵母発現ベクターに移行させることである。親和性に基づく方法が、適合する方法、すなわち、FACS、を使用して利用されて、最良の結合体が更に選択され、ランク付けされた。
大量のプラスミドDNA単離は、両方のライブラリーについて行われ、続いて確認のため、それぞれの酵素で制限酵素消化された(図16及び図17)。検証に際し、1μgの各DNAが、取得され、エレクトロポレーション法によって約5x106〜2x107細胞/mlで酵母細胞に形質転換された。形質転換のための株に関して、EBY100が、重鎖ライブラリーの細胞表面ディスプレイのための宿主として使用されたが、YVH10は軽鎖ライブラリーを発現させるため使用された。
表面にライブラリーのFab形式をディスプレイするため、重鎖及び軽鎖ライブラリーを表す2つの成長させた半数体細胞の接合は、等数の半数体細胞を混合することによって行われた。接合効率は、単一選択プレート中の全コロニーの数で割った二重選択プレート中の二倍体コロニーの数として計算され、ここで、計算された接合パーセンテージは約40%である。更に、二倍体細胞は、任意の成長及び発現分析の前に、二重ドロップアウト培地(ura-、Trp-)において富化された。
重鎖プール及び軽鎖プールを発現するプラスミドを有する出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)2Nライブラリーは、10mlのUra TrpSDCAA二重ドロップアウト培地に播種され、30℃で一晩(16〜20時間)成長させた。一晩成長させた培養のOD600nmが測定され、それに応じて、最終的なOD600nmが0.2から0.3になるように、10ml SDCAAUra Trp二重ドロップアウトグルコース培地(未誘導培養)及び10ml 2XSGCAA培地(誘導培養)に播種された。未誘導及び誘導細胞は、20℃で24から約48時間の範囲の異なる時点で成長させられた。
Ura-Trp-グルコースプレートで成長させた酵母二倍体コロニーを使用して、重鎖及び軽鎖を増幅させた。コロニーPCRに関して、細胞は0.1%SDSで95℃で5分間処理された。細胞は次にスピンダウンされ、上清は鋳型として使用された。PCR増幅された試料は、精製され、次にゲル溶出され、シーケンシングに送られた。それぞれのサイズを有するアンプリコンの出現により、細胞が、真に二倍体であり、重鎖及び軽鎖の両方を含有することが示された(図20)。確証的な試験として、重鎖及び軽鎖が、特異的な対のプライマーで増幅されるPCRベースの実験が行われた。VH及びVLに対する2セットのプライマーが、使用された(Table 17(表17))。配列結果が分析され、結果は抗体の重鎖及び軽鎖の可変領域のものとマッチさせた。
酵母コンビナトリアルライブラリーは、半数体細胞の接合によって作出され、標的抗原であるHer2に対する更なる選択に関して使用された。Her2結合及びc-Mycに対する二重陽性細胞が、YPD培地にソーティングされ、Ura-Trp-二重ドロップアウトグルコースプレートに更に蒔かれ、30℃で2〜3日間インキュベートされた。更に、細胞は、Trp-グルコース培地(未誘導)及びTrp-ガラクトース培地(誘導)に播種された。誘導の48時間後、培養のODが測定された。異なる細胞数(1.2X107、2.4X107、4.8X107)がTEVプロテアーゼ切断に使用され、各々は1単位、5単位及び10単位の酵素で処理された。反応混合物は、以下のように、調製された。
1.本開示の方法によって得られるナイーブライブラリーは、より高い抗体多様性を保有し、試料が、遺伝的に多様な集団、好ましくはインド集団から収集されることが考慮される。この研究における試料の多様性は、集団特異的な抗体レパートリーに関する探索を可能にする。これは、現在、抗体ライブラリースペースにおける未開拓の資源である。
2.本開示は、大きいライブラリーサイズ(109クローンを超える)のスクリーニングを可能にし、酵母翻訳後修飾のために、抗体構造のより良好なフォールディングを促進させる、ファージ及び酵母抗体表面ディスプレイのユニークな組合せを利用する。
3.ライブラリーは、高い抗体安定性、より少ない抗体凝集、より小さい免疫原性、より良好な溶解性及び前記抗体の製造性を改善するための他の抗体特性に関する抗体合理的な設計を組み込む。
4.本開示は、ファージディスプレイスクリーニングが、非結合体のみを除去するため利用されるが、引き続く酵母スクリーニングが、結合体の親和性に基づく選択を実行するため利用される、排他的なスクリーニング法を採用する。
5.本開示はまた、必要な場合、更なるヒットについてスクリーニングするため、後に供給源集団に遡ることを可能にする、集団の特異的な供給源の指標となる特異的なトリヌクレオチドマーカーを組み込む。
6.ファージ及び酵母表面発現のために使用されるベクターは、ユニークである。
7.ファージライブラリーから選択されるクローンは、何らかのPCR増幅をすることなく、ScFv又はFabを含む、異なる抗体形式における酵母ライブラリーに移行され、それによってスクリーニングプロセスの改善をともなって当初の多様性が保持される。
8.本開示はまた、各ディスプレイプラットホームでのFab配列中の複数の変化の適合性における柔軟性並びにFab形式におけるパンニングされた分子を、コンビナトリアル及び非コンビナトリアルアプローチを介して、酵母発現系に移行させる柔軟性を提供する。
Claims (21)
- 抗体ナイーブライブラリーを生成する方法であって、
生物学的試料を処理して、核酸を単離し、続いて増幅する工程、
増幅された産物をプールする工程及び抗体遺伝子をファージにクローニングしてファージ抗体ライブラリーを得る工程、続いて、ディスプレイされた、抗原に対する遺伝子をスクリーニングしてパンニングされたファージ抗体ライブラリーを得る工程又は増幅された産物をプールする工程及び抗体遺伝子を直接的に酵母にクローニングして、酵母の表面に抗体遺伝子をディスプレイする酵母抗体ライブラリーを得る工程;続いて、ディスプレイされた、抗原に対する遺伝子をスクリーニングしてスクリーニングされた酵母抗体ライブラリーを得る工程、
酵母の表面に前記抗体遺伝子をディスプレイするため、ファージライブラリーのパンニングされたファージ抗体ライブラリーを酵母に移行させる工程、続いて酵母にディスプレイされた、抗原に対する抗体遺伝子をスクリーニングして酵母スクリーニングされた抗体ライブラリーを得る工程、並びに
ナイーブ抗体ライブラリーを形成する所望の機能的な特性を有するファージ若しくは酵母にディスプレイされた抗体/遺伝子を選択する工程又はファージ抗体ライブラリー若しくは酵母抗体ライブラリーから所望の機能的な特性を有する選択された抗体を単離して、スクリーニングされた抗体ナイーブライブラリーを生成する工程を含む方法。 - 生物学的試料は、血液又は抗体遺伝子を発現する任意の試料を含む群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 生物学的試料は、選択された健常ドナー又は対象から得られ、選択判定基準は、前記ドナー又は対象の話す言語、民族性又は地理的な位置における多様性に基づき;対象はヒトである、請求項1に記載の方法。
- 生物学的試料の処理は、血液試料からのリンパ球、単球、血小板及び顆粒球又は任意のその組合せを含む群から選択される末梢血単核球を単離する工程、続いてその中のナイーブB細胞集団をフローサイトメトリーによって推定する工程を含む、請求項1に記載の方法。
- ナイーブB細胞集団の推定は、IgD、CD20、CD19、CD27、CD24及びCD38又は任意のその組合せを含む群から選択される細胞表面又は細胞内マーカーの差次的発現を識別する工程によって行われ、全PBMCの約10%から約15%のナイーブB細胞集団が得られる、請求項4に記載の方法。
- 核酸の単離は、m-RNAの単離、続いてc-DNA生成を含む、請求項1に記載の方法。
- 増幅は、配列番号1から68として記載される任意の縮重プライマー又はその組合せを利用することによる、一次PCR増幅、続いて二次PCR増幅を含む、請求項1に記載の方法。
- PCR増幅は、約18サイクルから約25サイクル行われ、各サイクルは、変性工程を約94℃で約1分間から約2分間、続いてアニーリング工程を約50℃で約1分間から約2分間及び伸長工程を約72℃で約50秒間から約90秒間であり;増幅後に得られるPCR産物は任意選択で精製される、請求項7に記載の方法。
- ファージに又は直接的に酵母にクローニングする工程は、抗体軽鎖クローニング、続いて抗体重鎖クローニングを含み、双方の形質転換効率が約108から1010、好ましくは108であり;ファージへのクローニングが1010から約1011pfu/mLの範囲においてライブラリー中のファージ粒子の推定数を産出する、請求項1に記載の方法。
- ファージライブラリーを得るためのスクリーニングは、対象の抗体を単離するための磁気ビーズに被覆された抗原でのパニングを含み;前記ファージディスプレイスクリーニング/パニングは、非結合体抗体を除去するため利用される、請求項1に記載の方法。
- 抗体形式は、Fab又はScFvを含む群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 表面ディスプレイによって酵母ライブラリーを得るためのスクリーニングは、タバコエッチウイルス(TEV)、エンテロキナーゼ、トロンビン、Xa因子、HRV 3Cプロテアーゼ及び類似のプロテアーゼ切断タンパク質又は任意のその組合せを含む群から選択されるプロテアーゼ切断部位を使用して、Fab又はScFv分子を単離するための、競合する抗原性エピトープ、抗体パラトープコンホメーション、配列及び配列モチーフ又は任意のその組合せを利用することによって行われる、請求項1に記載の方法。
- 酵母の表面における抗体ライブラリーのディスプレイは、ファージライブラリーからのプラスミドDNAの単離、続いて制限酵素消化、クローニング及び半数体酵母細胞に又は2つの半数体酵母細胞の接合を介した二倍体酵母細胞に形質転換する工程を含む、請求項1に記載の方法。
- 移行させる工程は、スクリーニングされた遺伝子を酵母に形質転換効率約108から約1010で形質転換する工程による、請求項1に記載の方法。
- 酵母ディスプレイスクリーニングを利用して、親和性に基づく選択、抗体結合体のソーティングが実行される、請求項1に記載の方法。
- 抗体/遺伝子は、フローサイトメトリー、ELISA、ビーズベース検出プラットホーム、イメージング及びSPR又は任意のその組合せを含む群から選択される手法/技術を利用することによって抗原とのその結合に基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
- ナイーブ抗体ライブラリーは、ファージ又は酵母の表面に発現される抗体/遺伝子のコレクションであり、又はファージ又は酵母又はその組合せから単離された抗体/遺伝子のコレクションであり;ナイーブ抗体ライブラリーは約107から約109クローンを含む、請求項1に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法によって得られたナイーブ抗体ライブラリー。
- 配列番号1から68のいずれかに記載されるプライマー配列であって、請求項18に記載のナイーブ抗体ライブラリーを得るため、又はナイーブ抗体ライブラリーを生成する工程/得る工程のための請求項1に記載の方法を行うため利用される、プライマー配列。
- 配列は、抗体遺伝子を当初の抗体遺伝子プールに遡ることを可能にする、それぞれの地理的な位置からの抗体遺伝子を分類するための3つのヌクレオチド配列タグを包含する、請求項19に記載のプライマー配列。
- がん、関節リウマチ、神経学的な障害、感染性疾患及び代謝性障害又は任意のその組合せを含む群から選択される疾患の処置のための治療における使用のため;診断として;予後として;研究目的;標的発見;機能的なゲノム科学における検証又は抗体若しくは抗体の誘導体が利用される任意の適用のための、請求項18に記載のナイーブ抗体ライブラリー又は請求項1に記載の方法によって得られるナイーブ抗体ライブラリー。
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