[関連出願]
本願は、参照によりその全体がここに組み込まれる中国特許出願番号201511029928.3、2015年12月31日に中国特許庁に出願、名称「端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステム」の優先権を主張する。
[技術分野]
本発明は、通信技術の分野に関し、特に端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステムに関する。
将来の無線ネットワークでは、2つの方法で高スループットが達成され得る。1つの方法では、多数の多入力多出力(英語正式名:Multiple Input Multiple Output、略称MIMO)アンテナが使用される。他方は、超過密ネットワーク展開である。多数のMIMOアンテナは、基地局において使用される多数のアンテナであり、空間制限によりMIMO性能はシステム容量飽和を容易に引き起こす。超過密ネットワークでは、マイクロ基地局の展開コストは、マクロ基地局の展開コストより少なく、知的ハンドオーバを用いて最適接続が達成できる。長距離位置では、マイクロ基地局が配備されるだけでよく、多くのアンテナを備えるマクロ基地局は配備される必要がない。マイクロ基地局は、複数の無線技術をサポートするが、マクロ基地局よりも劣るハンドオーバ性能を提供する。特に、マクロ基地局及びマイクロ基地局が混合して展開されるモバイルネットワークでは、ユーザ機器(英語正式名:User Equipment、略称UE)の移動性管理は更に複雑である。
このような混合展開によるモバイルネットワークでは、モバイルネットワークは、巨大な大きさを有し且つ複雑であり、装置移動性管理及び性能分析において、セル間のハンドオーバが益々重要になる。現在、モバイルネットワークが発展するにつれ、サービスタイプが多様化し、ユーザ機器の移動性の複雑性が増大する。結果として、セル間のハンドオーバのための従来のメカニズムは、複雑なネットワーク環境に良好に適応できない。
ロングタームエボリューション(英語正式名:Long Term Evolution、略称:LTE)システムにおけるハンドオーバ処理では、制御プレーン上に5つの手順:測定、測定報告、ハンドオーバ準備、ハンドオーバ命令、及びハンドオーバ完了、がある。ハンドオーバ命令及びハンドオーバ完了手順では、端末がソース基地局から新しいターゲット基地局に渡されるとき、無線インタフェースを介するデータ送信は中断される。したがって、ハンドオーバの改良を行い、制御プレーンのハンドオーバ待ち時間及びユーザプレーンのデータ中断を軽減する必要がある。ハンドオーバ処理では、前述の5個の手順が、ハンドオーバを完了するために制御プレーンで実行される必要がある。ハンドオーバ命令及びハンドオーバ完了手順では、しかしながら、端末はソースセルへの接続を切断し、ターゲットセルに接続する。したがって、データ送信は、これらの手順の中で中断される。
従来、以下の幾つかのハンドオーバ改良方法が、制御プレーンの待ち時間及びユーザプレーンのデータ中断を軽減するために使用されている。あるハンドオーバ改良方法では、事前ハンドオーバ方法が使用される。前述の通常のハンドオーバと比べて、ハンドオーバ前に可能なターゲットセルに対してハンドオーバ準備が行われるので、実際の測定レポートがハンドオーバをトリガした後にハンドオーバ準備手順が必要なく、ソースセルは、準備されたハンドオーバセルに対するハンドオーバ命令を端末へ直接送信する。したがって、ハンドオーバ処理における制御プレーンの待ち時間が短縮される。しかしながら、端末は、ソースセルから切断された後に、依然としてターゲットセルに接続する必要がある。したがって、ハンドオーバ処理中に依然としてデータ送信の中断が存在する。
ハンドオーバ処理を更に短縮するために、従来技術において、以下のハンドオーバ改良方法が更にある。事前ハンドオーバ方法に基づき、ハンドオーバ処理は、ネットワークの代わりに端末により開始される。したがって、制御プレーンで、端末がハンドオーバを実行することを決定すると、端末は、準備されたターゲットセルへ直接ハンドオーバされ、ハンドオーバ処理を完了する。ユーザプレーンデータは、ソースセルからターゲットセルへ転送される必要があるので、データ中断は、この方法の場合にも存在する。データ中断は、端末ハンドオーバが完了し且つターゲットセルがソースセルに又はデータ転送ノードにデータストリームを転送するよう要求した後に、データストリームがターゲットセルへ転送されるまで、取り除かれない。
前述の方法におけるデータ中断の問題を解決するために、従来技術において、以下のハンドオーバ改良方法が更にある。複数の接続が端末と複数のセルとの間に確立される。端末は、ターゲットセルにアクセスする前にソースセルへの接続を切断しない。したがって、端末は、ターゲットセルに接続される前に、後続のデータ送信が次第にターゲットセルへ切り換えられるまで、ソースセルと通信し続けることができる。理論上、データ中断の問題は、この方法を用いて完全に除去できる。
しかしながら、前述のハンドオーバ改良ソリューションでは、複数の接続を確立する方法はデータ中断を回避できるが、端末は、依然として可能な限り早くターゲットセルを識別し、シグナリングを用いてターゲットセルを複数接続セルセットに追加する必要があり、該セットを絶えず更新して、複数の接続されたセルが複数接続送信のために常に使用できるようにする必要がある。セルが過密に展開されるとき、端末の周囲に、幾つかの又は数十個のセルが存在し得る。したがって、従来技術は、比較的高いセル管理及び保守コストの問題を免れない。さらに、頻繁なセル追加又は削除は、呼落ちを引き起こさないが、効率的な送信レートに大いに影響を及ぼす場合がある。ユーザにより把握されるとき、信号は常に良好であるが、送信レートは不安定であり、データ送信効率は非常に低い。
本発明の実施形態は、データ送信が中断されることなく端末ハンドオーバを完了し、極めて高いデータ送信効率を達成するために、端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステムを開示する。
前述の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、以下の技術的ソリューションを提供する。
第1の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法であって、
制御部により、前記制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを前記端末へ送信するステップと、
前記端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部により、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第1基地局へ送信するステップと、
前記制御部により、前記端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、前記制御部により、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第2基地局へ送信するステップであって、前記第1基地局及び前記第2基地局から別個に送信される制御シグナリングが、前記制御チャネルリソースを用いて前記端末により受信されるようにする、ステップと、
を含む端末ハンドオーバ方法を提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装では、制御部により、前記制御部により構成された端末の無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記端末へ送信する前記ステップは、
前記制御部により、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記端末により最初にアクセスされた基地局へ送信するステップであって、前記最初にアクセスされた基地局が前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記端末へ送信するようにする、ステップ、を含む。
本発明の本実施形態では、端末により最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ転送して良く、端末は、最初にアクセスした基地局から端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得する。端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。これは、再構成シグナリングを省くことができる。
第1の態様を参照して、第1の態様の第2の可能な実装では、前記制御部により、前記端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する前記ステップは、
前記制御部により、前記端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信するステップであって、前記端末から生じる前記測定レポートは、前記端末が前記制御部により提供される測定構成情報に従いチャネル測定を実行し及び前記端末が前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信される、ステップ、及び、前記制御部により、前記端末により送信された前記測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
前記制御部により、基地局により送信された第1測定レポートを受信するステップであって、前記基地局により送信された前記第1測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、前記制御部により、前記基地局により送信された前記測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
前記制御部により、前記基地局により送信された測定結果を受信するステップであって、前記基地局により送信された前記測定結果は、前記基地局が前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、前記制御部により、前記基地局により送信された前記測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第3チャネル条件を満たすと決定するステップ、及び、前記制御部により、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
前記制御部により、前記基地局により送信された第2測定レポートを受信するステップであって、前記基地局により送信された前記第2測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される、ステップ、及び、前記制御部により、前記基地局により送信された前記測定レポートに従い前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、
を含み、前記基地局は、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第1の態様を参照して、第1の態様の第3の可能な実装では、前記方法は、
前記制御部により、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信するステップであって、前記データ送信状態情報は、以下の情報:前記ゲートウェイと前記第1基地局との間のデータ送信状態、又は前記ゲートウェイと前記第2基地局との間のデータ送信状態のうりの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記制御部が、前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の前記データ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、前記制御部により、排除指示を前記ゲートウェイ又は前記第1基地局へ送信するステップであって、前記ゲートウェイ又は前記第1基地局が前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、ステップと、
を更に含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、経路排除指示をゲートウェイ又は第1基地局へ送信して、ゲートウェイ又は第1基地局が、ゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
第1の態様、又は第1の態様の第1又は第2又は第3の可能な実装を参照して、第1の態様の第4の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第2の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法であって、
端末により、制御部から、前記制御部により構成された、前記端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップと、
前記端末により、前記制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するステップであって、前記基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
前記端末により、前記制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信するステップであって、前記共有チャネルは、前記基地局と前記端末との間に構成された送信チャネルである、ステップと、を含む方法を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装では、前記方法は、
前記端末により、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定し、前記第2基地局と前記端末との間の前記無線信号測定品質が前記プリセット第1チャネル条件を満たすとき、前記端末により、前記基地局を用いて前記制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
前記端末により、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、前記端末により生成された測定結果を前記基地局へ送信するステップ、又は、
前記端末により、前記制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するステップ、を更に含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第2の態様を参照して、第2の態様の第2の可能な実装では、前記端末により、前記制御シグナリングに従い共有チャネルでデータを送信する前記ステップは、
前記端末により、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信するステップ、及び/又は、
前記端末により、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局へアップリンクデータを送信するステップ、を含む。
本発明の本実施形態では、端末は、第1基地局及び第2基地局の両方とデータ送信を実行でき、このデータ送信は、アップリンク送信又はダウンリンク送信であって良い。これは、データ送信効率を向上できる。
第2の態様の第1又は第2の可能な実装を参照して、第2の態様の第3の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第3の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法であって、
基地局により、制御部から、前記制御部により構成された、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップであって、前記基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
前記基地局により、前記制御チャネルリソースを用いて、前記端末へ制御シグナリングを送信するステップと、
前記基地局により、前記基地局と前記端末との間の共有チャネルでデータを送信するステップと、を含む方法を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装では、前記方法は、
前記基地局により、前記端末により送信された測定レポートを受信するステップであって、前記端末により送信された前記測定レポートは、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信される、ステップ、及び、前記端末により送信された前記測定レポートを前記制御部へ転送するステップ、又は、
前記基地局により、前記端末により送信された測定結果を受信するステップであって、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、前記基地局が、前記測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、前記制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
前記基地局により、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するステップ、及び、前記基地局により生成された前記測定結果を前記制御部へ送信するステップ、又は、
前記基地局により、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するステップ、及び、前記基地局が、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質はプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、前記基地局により、前記基地局により生成した測定レポートを前記制御部へ送信するステップ、を更に含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装を参照して、第3の態様の第2の可能な実装では、前記方法は、
前記基地局が前記第1基地局であるとき、前記第1基地局により前記制御部の制御機能を実施するステップ、又は、
前記端末が前記第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記第1基地局により前記制御部の制御機能を実施し、前記端末が前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記第1基地局により前記第2基地局へ制御機能移転指示を送信するステップであって、前記制御機能移転指示は前記端末の構成コンテキストを含む、ステップ、を更に含む。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第4の態様によると、本発明の一実施形態は、制御部であって、通信機モジュールと端末位置決定モジュールとを含み、
前記通信機モジュールは、前記制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを前記端末へ送信し、前記端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第1基地局へ送信するよう構成され、
前記端末位置決定モジュールは、前記端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成され、
前記通信機モジュールは、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第2基地局へ送信するよう更に構成され、前記第1基地局及び前記第2基地局から別個に送信される制御シグナリングが、前記制御チャネルリソースを用いて前記端末により受信されようにする、制御部を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装では、前記通信機モジュールは、具体的に、前記端末により最初にアクセスされた基地局へ、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを送信するよう構成され、前記最初にアクセスされた基地局が、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記端末へ送信するようにする。
本発明の本実施形態では、端末により最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ転送して良く、端末は、最初にアクセスした基地局から端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得する。端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。これは、再構成シグナリングを省くことができる。
第4の態様を参照して、第4の態様の第2の可能な実装では、前記通信機モジュールは、前記端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信するよう更に構成され、前記端末から生じる前記測定レポートは、前記端末が前記制御部により提供される測定構成情報に従いチャネル測定を実行し及び前記端末が前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信され、及び、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記端末により送信された前記測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記基地局により送信された前記第1測定レポートを受信するよう更に構成され、前記基地局により送信された前記第1測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成され、及び、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記基地局により送信された前記測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記基地局により送信された測定結果を受信するよう更に構成され、前記基地局により送信された前記測定結果は、前記基地局が前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に生成され、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記基地局により送信された前記測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第3チャネル条件を満たすと決定するよう構成され、及び、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記基地局により送信された第2測定レポートを受信するよう更に構成され、前記基地局により送信された前記第2測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、及び、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記基地局により送信された前記測定レポートに従い前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成され、
前記基地局は、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第4の態様を参照して、第4の態様の第3の可能な実装では、通信機モジュールは、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信し、前記データ送信状態情報は、以下の情報:前記ゲートウェイと前記第1基地局との間のデータ送信状態、又は前記ゲートウェイと前記第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含み、前記制御部が、前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の前記データ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、前記ゲートウェイ又は前記第1基地局へ排除指示を送信し、前記ゲートウェイ又は前記第1基地局が前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、よう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、経路排除指示をゲートウェイ又は第1基地局へ送信して、ゲートウェイ又は第1基地局が、ゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
第4の態様、又は第4の態様の第1又は第2又は第3の可能な実装を参照して、第4の態様の第4の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第5の態様によると、本発明の一実施形態は、端末であって、通信機モジュールとデータ送信モジュールとを含み、
前記通信機モジュールは、制御部から、前記制御部により構成された、前記端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、前記制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するよう構成され、前記基地局は第1基地局及び/又は第2基地局であり、
前記データ送信モジュールは、前記制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信するよう構成され、前記共有チャネルは、前記基地局と前記端末との間に構成された送信チャネルである、端末を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第5の態様を参照して、第5の態様の第1の可能な実装では、前記端末は、測定処理モジュールを更に含み、
前記測定処理モジュールは、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記第2基地局と前記端末との間の前記無線信号測定品質が前記プリセット第1チャネル条件を満たすとき、前記基地局を用いて前記制御部へ測定レポートを送信するよう更に構成される、又は、
前記測定処理モジュールは、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記端末により生成された測定結果を前記基地局へ送信するよう更に構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第5の態様を参照して、第5の態様の第2の可能な実装では、前記データ送信モジュールは、具体的に、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信し、及び/又は、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局へアップリンクデータを送信するよう構成される。
本発明の本実施形態では、端末は、第1基地局及び第2基地局の両方とデータ送信を実行でき、このデータ送信は、アップリンク送信又はダウンリンク送信であって良い。これは、データ送信効率を向上できる。
第5の態様の第1又は第2の可能な実装を参照して、第5の態様の第3の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第6の態様によると、本発明の一実施形態は、基地局であって、前記基地局は、具体的に、第1基地局及び/又は第2基地局であり、前記基地局は、通信機モジュールとデータ送信モジュールとを含み、
前記通信機モジュールは、制御部から、前記制御部により構成された、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、前記制御チャネルリソースを用いて前記端末へ制御シグナリングを送信するよう構成され、
前記データ送信モジュールは、前記基地局と前記端末との間の共有チャネルでデータを送信するよう構成される、基地局を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第6の態様を参照して、第6の態様の第1の可能な実装では、前記基地局は、チャネル測定モジュール及び判定モジュールを更に含み、
前記通信機モジュールは、前記端末により送信された測定レポートを受信し、前記端末により送信された前記測定レポートは、前記端末が、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信され、前記端末により送信された前記測定レポートを前記制御部へ転送するよう更に構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記端末により送信された測定結果を受信し、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、よう更に構成され、前記判定モジュールは、前記測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすと決定するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記制御部へ前記測定レポートを送信するよう更に構成される、又は、
前記チャネル測定モジュールは、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記制御部へ、前記基地局により生成された前記測定結果を送信するよう更に構成される、又は、
前記チャネル測定モジュールは、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するよう更に構成され、前記判定モジュールは、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定するよう更に構成され、前記通信機モジュールは、前記制御部へ、前記基地局により生成された前記測定レポートを送信するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第6の態様又は第6の態様の第1の可能な実装を参照して、第6の態様の第2の可能な実装では、前記基地局が前記第1基地局であるとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記第1基地局は前記第2基地局へ制御機能移転指示を送信し、前記制御機能移転指示は前記端末の構成コンテキストを含む。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第7の態様によると、本発明の一実施形態は、制御部であって、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリとを含み、前記プロセッサは、第1の態様及び可能な実装に記載の端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される、制御部を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第8の態様によると、本発明の一実施形態は、端末であって、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリとを含み、前記プロセッサは、第2の態様及び可能な実装に記載の端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される、端末を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第9の態様によると、本発明の一実施形態は、基地局であって、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリとを含み、前記プロセッサは、第3の態様及び可能な実装に記載の端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される、基地局を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第10の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムチップであって、通信インタフェースと、バスと、プロセッサと、メモリとを含み、前記チップは前記通信インタフェースを用いて外部装置と相互作用し、前記通信インタフェースは前記バスを用いて前記プロセッサ及び前記メモリと通信し、前記メモリは前記端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納し、
前記プロセッサは、第1の態様及び可能な実装における前記制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するために、前記メモリに格納された前記コードを呼び出すよう構成される、端末ハンドオーバシステムチップを更に提供する。
第11の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムチップであって、通信インタフェースと、バスと、プロセッサと、メモリとを含み、前記チップは前記通信インタフェースを用いて外部装置と相互作用し、前記通信インタフェースは前記バスを用いて前記プロセッサ及び前記メモリと通信し、前記メモリは前記端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納し、
前記プロセッサは、第2の態様及び可能な実装における前記端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するために、前記メモリに格納された前記コードを呼び出すよう構成される、端末ハンドオーバシステムチップを更に提供する。
第12の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムチップであって、通信インタフェースと、バスと、プロセッサと、メモリとを含み、前記チップは前記通信インタフェースを用いて外部装置と相互作用し、前記通信インタフェースは前記バスを用いて前記プロセッサ及び前記メモリと通信し、前記メモリは前記端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納し、
前記プロセッサは、第1の態様及び可能な実装における前記基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するために、前記メモリに格納された前記コードを呼び出すよう構成される、端末ハンドオーバシステムチップを更に提供する。
第13の態様によると、本発明の一実施形態は、コンピュータプログラムであって、第1の態様及び可能な実装において記載された端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。
第14の態様によると、本発明の一実施形態は、コンピュータプログラムであって、第2の態様及び可能な実装において記載された端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。
第15の態様によると、本発明の一実施形態は、コンピュータプログラムであって、第3の態様及び可能な実装において記載された端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。
第16の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムであって、第4の態様の任意の可能な実装に記載の制御部と、第5の態様の任意の可能な実装に記載の端末と、第6の態様の任意の可能な実装に記載の基地局と、を含み、前記基地局は前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である、端末ハンドオーバシステムを更に提供する。
第17の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムであって、第7の態様の任意の可能な実装に記載の制御部と、第8の態様の任意の可能な実装に記載の端末と、第9の態様の任意の可能な実装に記載の基地局と、を含み、前記基地局は前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である、端末ハンドオーバシステムを更に提供する。
本発明の実施形態の技術的解決策をより明確に記載するために、実施形態を説明するのに必要な添付の図面を以下に簡単に説明する。明らかなことに、以下の説明中の添付の図面は、本発明のほんの一部の実施形態であり、これらの図面に従って当業者により他の図面も得られる。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の展開アーキテクチャの概略図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の別の展開アーキテクチャの概略図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の手順の概略ブロック図である。
本発明の一実施形態による別の端末ハンドオーバ方法の手順の概略ブロック図である。
本発明の一実施形態による別の端末ハンドオーバ方法の手順の概略ブロック図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の適用シナリオの概略図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の別の適用シナリオの概略図である。
本発明の一実施形態による制御部の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による端末の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による端末の別の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による基地局の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による基地局の別の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の制御部の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の端末の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の基地局の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の制御部の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の端末の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の基地局の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバシステムの概略構造組成図である。
本発明の実施形態は、データ送信が中断されることなく端末ハンドオーバを完了し、極めて高いデータ送信効率を達成するために、端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステムを開示する。
本発明の発明の目的、特徴、及び利点をより明確に且つより分かり易くするために、以下に、本発明の実施形態における技術的ソリューションを本発明の実施形態における添付の図面を参照して明確且つ完全に記載する。明らかに、以下に記載される実施形態は、本発明の実施形態の単なる一部であり、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づき当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
本発明の明細書、請求項、及び添付の図面において、用語「第1」、「第2」、等は、類似するオブジェクト間を区別することを意図し、必ずしも特定の順序又は順番を示さない。理解されるべきことに、このように使用される用語は、適正な環境で置き換え可能に使用され、同じ属性を有するオブジェクトが本発明の実施形態において記載されるときに使用される単なる区別法である。さらに、用語「含む」、「有する」、及び任意の他の変形は、非排他的包含をカバーし、一連のユニットを含む処理、方法、システム、製品、又は装置が必ずしも該ユニットに限定されないが、そのような処理、方法、製品、又は装置のような明示的にリストされ又はそれに特有でない他のユニットを含み得ることを意味する。
本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバは、主に、LTEシステム、ロングタームエボリューションアドバンスド(英語正式名:Long Term Evolution−Advanced、略称:LTE−A)システム、無線ローカルエリアネットワーク(英語名:Wireless Fidelity、略称:WIFI)システム、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(英語名:Worldwide Interoperability for Microwave Access、略称:WiMAX)システム、第4世代モバイル通信(英語名:4G)システム、4G進化型システム、又は第5世代モバイル通信(英語名:5G)システムを含むがこれらに限定されない、無線通信システムに適用される。本発明の実施形態において提供される基地局は、具体的に、第2世代モバイル通信(英語名:2G)基地局、第3世代モバイル通信(英語名:3G)基地局、LTEシステムにおける進化型NodeB(英語名:Evolved NodeB、略称:eNB)、ホーム進化型nodeB(英語名:Home evolved Node B、略称:HeNB)、中継器(英語名:Relay)、フェムト(英語名:Femto)基地局、ピコ(英語名:Pico)基地局、WiFiシステムにおけるアクセスポイント(英語名:Access Point、略称:AP)、又は5Gシステムにおける基地局であって良い。本発明の実施形態において提供される端末は、具体的に、ユーザ機器(英語名:User Equipment、略称:UE)、顧客構内設備(英語名:Customer Premise Equipment、略称:CPE)、WiFiシステムにおける局(英語名:Station、略称:STA)、又は5G端末である。
図1−a及び図1−bに示すように、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の展開アーキテクチャが先ず例と共に記載される。図1−aは、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の展開アーキテクチャの概略図である。図1−bは、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の別の展開アーキテクチャの概略図である。図1−a及び図1−bは、それぞれ、本発明の実施形態において提供される2つの標準的な展開シナリオを示す。図1−aでは、複数のスモールセルがマクロ基地局のカバレッジエリア内に展開され、端末は、スモールセル間を移動でき、マクロ基地局から無線信号を受信できる。図1−aでは、端末はマクロ基地局と直接通信し、マクロ基地局は、端末の無線リソースパラメータを構成するために、端末へ制御シグナリングを直接送信する。端末と複数のスモールセルとの間にデータ接続が確立され、端末は、該データ接続を用いてデータを受信し及び送信する。マクロ基地局及びスモールセルは、インタフェースを介して接続される。図1−b及び図1−aの相違は、マクロ基地局のカバレッジが存在するか否かにある。図1−bに示すように、マクロ基地局の無いシナリオ、例えば屋内シナリオでは、制御シグナリング及びデータ接続の両方がスモールセルにより送信され、スモールセルのうちの1つ又は幾つかにより送信されて良い。図1−a及び図1−bの両方で、制御シグナリングは、複数のスモールセルに接続される中央制御部により管理され生成される。図1−aでは、中央制御部の制御機能は、マクロ基地局の一部であり、中央制御部は、マクロ基地局内に配備され、中央制御部は、マクロ基地局の制御機能を用いて実施される。図1−bでは、中央制御部は独立した制御部である。留意すべきことに、図1−a又は図1−bのいずれにもゲートウェイが示されないが、本発明の実施形態では、ゲートウェイが制御部に接続されて良い。
次に、以下は、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を、制御部、端末、及び基地局の観点で、別個に詳細に記載する。
図2を参照すると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法を提供する。詳細な説明は、制御部側の観点で提供される。制御部は、以下のステップを実行できる。
201。制御部は、制御部により端末に構成される、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信する。
本発明の本実施形態では、端末が最初にモバイルネットワークにアクセスすると、例えば端末が無線インタフェースを介してネットワークにアクセスすると、端末は、認証及びサービス要求のような手順の後にモバイルネットワークにアクセスする。端末がネットワークにアクセスした後に、端末が第1基地局に留まる例では、制御部は端末にリソースプールを割り当てる。リソースプールは、以下:端末の無線識別子情報又は制御チャネルリソース、のうちの1つを含む。制御チャネルリソースは、ダウンリンク制御チャネル及び/又は信号リソース、及びアップリンク制御チャネル及び/又は信号リソースを含んで良い。限定されることなく、制御部により端末のために構成されるリソースプールは、セル構成情報を更に含んで良い。例えば、制御部は、端末の近くにある複数の基地局のセル構成情報を構成して良い。留意すべきことに、本発明の本実施形態では、制御部により端末に割り当てられるリソースプールは、端末の近くにある複数の基地局のうちの全部の範囲内で有効である。つまり、制御部が端末のために構成するものは、一般的なリソースプール情報である。したがって、端末は、制御部により構成されたリソースプールを使用でき、第1基地局と第2基地局の間で区別する必要がない。
本発明の幾つかの実施形態では、ステップ201で、制御部が、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信することは、具体的に以下のステップを含む。制御部は、端末により最初にアクセスされた基地局へ、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信し、最初にアクセスされた基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信するようにする。
端末がモバイルネットワークに最初にアクセスした後に、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを、端末により最初にアクセスされた基地局へ送信し、次に、最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信する。例えば、端末により最初にアクセスされた基地局は、第1基地局であって良く、又は、端末が第1基地局のカバレッジエリアに入る前に位置していた別の基地局であって良い。特定の実装にいかなる制限も課せられない。理解されるべきことに、本発明の本実施形態では、制御部により端末のために構成された、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースは、端末がモバイルネットワークに最初にアクセスするときに、端末のために構成される。したがって、複数の基地局又はセル間を移動するとき、端末は、常に1つのリソースプールを使用できる。リソースプールは、無線識別子及び制御チャネルリソースを含み、再構成は要求されない。このように、再構成シグナリングが省かれる。端末は、1つの基地局から別の基地局へ又は1つセルから別のセルへ移動するとき、新しい構成を待機する必要がない。これは、端末に対して透過であって良く、又は端末は変化に気付かない。端末により最初にアクセスされた基地局は、無線識別子及び端末の無線チャネルリソースを端末へ送信し、その後、どの基地局に端末がハンドオーバされたかに拘わらず、新しいリソースプール構成は要求されない。
202。端末が第1基地局のカバレッジエリアに位置するとき、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信する。
本発明の本実施形態では、端末が第1基地局のカバレッジエリアに移動すると、制御部は、制御部により構成された且つ端末へ送信された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へも送信する。例えば、制御部は、リソースプールから、第1基地局に割り当てられた端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得し、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信する。さらに、制御部とゲートウェイとの間に接続が確立され、制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を取得して良い。例えば、送信構成情報は、ゲートウェイのインターネットプロトコル(英語名:Internet Protocol、略称:IP)アドレス及びゲートウェイのトンネル情報を含んで良い。本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第1基地局へ更に送信して良い。この場合、ゲートウェイ及び第1基地局は、ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立して良い。ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立する処理については、従来技術を参照し、ここで詳細は記載されない。
本発明の本実施形態では、送信経路は、ゲートウェイと第1基地局との間に確立され、第1基地局は、制御部により割り当てられた端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得している。したがって、第1基地局は、制御チャネルリソースを用いて端末に制御シグナリングを送信して良い。制御シグナリングは、共有チャネルのスケジューリング情報であって良く、共有チャネルでデータを送信するよう端末に指示するために使用される。
203。制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信して、第1基地局及び第2基地局から別個に送信される制御シグナリングが、制御チャネルリソースを用いて端末により受信されるようにする。
本発明の本実施形態では、ステップ202から、端末が第1基地局を用いてゲートウェイと通信できること、端末が第1基地局を用いてゲートウェイからダウンリンクデータを受信できること、及び端末が更に第1基地局を用いてゲートウェイへアップリンクデータを送信できること、が分かる。端末がモバイルなので、端末がゲートウェイと通信するとき、端末は移動している場合がある。例えば、端末は、第1基地局から第2基地局へ移動する。本発明の本実施形態では、制御部は、先ず、端末が第2基地局のカバレッジエリアに入ったと決定し、制御部は、次に、制御部により構成された且つ端末へ送信された無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ更に送信する。例えば、制御部は、リソースプールから、第2基地局に割り当てられた端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得し、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信する。第1基地局及び第2基地局が端末をスケジューリングするときに生じる制御チャネル衝突を回避するために、制御部により第1基地局及び第2基地局へ送信された制御チャネルリソースは、それぞれ衝突しない。例えば、制御部により第1基地局及び第2基地局へ送信された制御チャネルリソースは、周波数分割多重されて良い。さらに、本発明の幾つかの実施形態では、制御部とゲートウェイとの間に接続が確立される。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を取得して良い。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第2基地局へ更に送信して良い。この場合、ゲートウェイ及び第2基地局は、ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立して良い。ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立する処理については、従来技術を参照し、ここで詳細は記載されない。
本発明の本実施形態では、送信経路は、ゲートウェイと第2基地局との間に確立され、第2基地局は、制御部により割り当てられた制御チャネルリソースを取得している。したがって、第2基地局は、制御チャネルリソースを用いて端末へ制御シグナリングを送信して良い。制御シグナリングは、共有チャネルのスケジューリング情報であって良く、共有チャネルでデータを送信するよう端末に指示するために使用される。
本発明の本実施形態では、端末は第1基地局から第2基地局へ移動し、端末は初期アクセス中に制御部から、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信しているので、端末は、第1基地局から第2基地局への移動に気付かない。制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリアに入ったか否かを決定して良く、端末が第2基地局のカバレッジエリアに入った後に、制御部は、ゲートウェイと第2基地局との間の送信経路を確立するよう、ゲートウェイを更にトリガして良い。送信経路の確立が完了した後に、送信経路は、端末及びゲートウェイが第2基地局を用いて通信するために使用されて良い。
本発明の本実施形態では、制御部は、モバイルネットワーク内の独立した制御装置であって良い。制御部と第1基地局との間、及び制御部と第2基地局との間の両方で、接続が確立される。例えば、制御部は図1−aに示すマクロ基地局上に配備されて良く、又は、制御部は図1−bに示す制御部であって良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施されて良い。つまり、第1基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信して良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部は、分散型制御部であって良い。つまり、分散型制御部が、第1基地局又は第2基地局上に配備されて良い。具体的に、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第2基地局により実施される。このように、制御部の制御機能は、カバレッジエリアに端末が位置する基地局により実施されて良い。したがって、制御部の制御機能は移転して良い。端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされるとき、第1基地局は、第2基地局へ制御部移転指示を送信して良い。制御部移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。例えば、端末の構成コンテキストは、端末の無線識別子情報及び端末の無線構成情報を含んで良い。端末の構成コンテキストは、異なる実装において必要に応じて柔軟に構成されて良く、ここで具体的に限定されない。
留意すべきことに、本発明の本実施形態では、第2基地局は、端末の位置の周辺のプリセット範囲内にある、第1基地局以外の基地局である。例えば、第2基地局は、第1基地局の近くにある近隣基地局であって良い。または、第2基地局は、端末の位置に従い決定される周囲基地局であって良い。端末は、端末の位置する第1基地局から第1基地局の近隣基地局へ移動中に常に動くので、端末がネットワークに最初にアクセスすると、制御部は、端末のために、端末のハンドオーバされ得る全ての基地局の構成情報と、これらの基地局により使用され得る制御チャネルリソースと、を構成する。この場合、端末は、端末の位置の近くの全ての基地局の構成及びリソース使用を取得でき、端末が移動し、ある基地局から別の基地局へハンドオーバされるときでさえ、端末は新しい制御チャネルリソースを取得する必要がない。
本発明の幾つかの実施形態では、ステップ203で、制御部が、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定することは、以下を含んで良い。
A1。制御部は、端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信する。ここで、端末から生じた測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、及び端末が第2基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される。制御部は、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。又は、
A2。制御部は、基地局により送信された第1測定レポートを受信する。ここで、基地局により送信された第1測定レポートは、基地局が、端末により送信された測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。端末により送信された測定結果は、端末が、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される。制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。又は、
A3。制御部は、基地局により送信された測定結果を受信する。ここで、基地局により送信された測定結果は、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、生成される。制御部は、基地局により送信された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3条件を満たすと決定し、及び端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。又は、
A4。制御部は、基地局により送信された第2測定レポートを受信する。ここで、基地局により送信された第2測定レポートは、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、及び基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。
基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
次に、ステップA1、ステップA2、ステップA3、及びステップA4に記載され並びに制御部が、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する、幾つかの可能な実装について、それぞれ詳細な説明が提供される。
ステップA1で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従い、チャネル測定を実行して良い。次に、端末は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第1チャネル条件を満たすとき、端末は、測定レポートを基地局(つまり、第1基地局及び/又は第2基地局)へ送信する。ここで、測定レポートは、具体的に、チャネル品質指示子(英語名:Channel Quality Indicator、略称:CQI)測定情報であって良い。制御部は、受信した測定レポートを制御部へ転送する。制御部は、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定して良い。第1チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップA2で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従いチャネル測定を実行して良い。端末は、測定結果を基地局(例えば、第1基地局及び/又は第2基地局であって良い)へ送信する。端末により送信された測定結果を受信した後に、基地局は、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良く、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質が第2チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信し、制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定して良い。第2チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップA3で、端末は位置追跡信号を送信する。位置追跡信号は、具体的に、サウンディング参照信号(英語名:Sounding Reference Signal、略称:SRS)又は発見(英語名:Discovery)信号であって良い。基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果を制御部へ送信する。制御部は、基地局により生成された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を行い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第3チャネル条件を満たすとき、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。第3チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップA4で、端末は位置追跡信号を送信し、基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質が第4チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信し、制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定して良い。第4チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
本発明の幾つかの実施形態では、本発明で提供される端末ハンドオーバ方法は、以下のステップを更に含んで良い。
B1。制御部は、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信する。ここで、データ送信状態情報は、以下の情報:ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態、又はゲートウェイと第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含む。
B2。制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、制御部は、ゲートウェイ又は第1基地局へ排除指示を送信して、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。
ゲートウェイ及び端末は、第1基地局及び第2基地局を用いて同時にデータを送信して良い。データ送信処理において、ゲートウェイは、データ送信状態情報を制御部へ更に報告して良い。データ送信状態情報は、現在のトラフィック量、データ送信レート、データバッファサイズ、等を示して良い。制御部は、データ送信状態情報に従い、どのリンクのデータ送信状態がプリセット送信条件を満たさないかを決定して良い。例えば、端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされた後に、第1基地局を用いて端末とゲートウェイとの間で送信されたデータ量は、低減される、又はいかなるデータ量も送信されない。この場合、制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさず、制御部は、ゲートウェイ又は第1基地局へ経路排除指示を送信して、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
前述の例の中の本発明の説明から、制御部は端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを構成し、制御部は構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信し、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、次に、制御部は端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信して、制御チャネルリソースを用いて第1基地局及び第2基地局から別個に送信された制御シグナリングが端末により受信されるようにすることが分かる。本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
前述の実施形態は、制御部側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載した。以下は、端末側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載する。図3に示すように、本発明の本実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法は以下のステップを含んで良い。
301。端末は、制御部から、端末の無線識別子情報及び制御部により構成された制御チャネルリソースを受信する。
本発明の本実施形態では、制御部は、リソースプールを端末に割り当てて良く、制御部は、端末の無線識別子情報及び制御部により構成された制御チャネルリソースを端末へ送信する。例えば、制御部は、ユーザプレーンノード構成情報を端末へ送信して良い。次に、端末は、ユーザプレーンノード構成情報に従い、制御部により構成された、端末の無線識別子情報及び制御チャネルリソースを取得して良い。端末の無線識別子情報は、具体的に、端末のセル無線ネットワーク一時識別子(英語名:Cell Radio Network Temporary Identifier、略称:CRNTI)であって良く、又は端末の別の識別子であって良く、ここで限定されない。
本発明の本実施形態では、制御部は、モバイルネットワーク内の独立した制御装置であって良い。制御部と第1基地局との間、及び制御部と第2基地局との間の両方で、接続が確立される。例えば、制御部は図1−aに示すマクロ基地局上に配備されて良く、又は、制御部は図1−bに示す制御部であって良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施されて良い。つまり、第1基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信して良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部は、分散型制御部であって良い。つまり、分散型制御部が、第1基地局又は第2基地局上に配備されて良い。具体的に、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第2基地局により実施される。このように、制御部の制御機能は、カバレッジエリアに端末が位置する基地局により実施されて良い。したがって、制御部の制御機能は移転して良い。端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされるとき、第1基地局は、第2基地局へ制御部移転指示を送信して良い。制御部移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。例えば、端末の構成コンテキストは、端末の無線識別子情報及び端末の無線構成情報を含んで良い。端末の構成コンテキストは、異なる実装において必要に応じて柔軟に構成されて良く、ここで具体的に限定されない。
本発明の幾つかの実施形態では、本発明で提供される端末ハンドオーバ方法は、以下のステップのうちの1つを更に含んで良い。
C1。端末は、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすとき、端末は、基地局を用いて制御部へ測定レポートを送信する。
C2。端末は、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、端末により生成された測定結果を基地局へ送信する。
C3。端末は、制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信する。
ステップC1で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従い、チャネル測定を実行して良い。次に、端末は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第1チャネル条件を満たすとき、端末は、測定レポートを基地局(つまり、第1基地局及び/又は第2基地局)へ送信する。ここで、測定レポートは、具体的に、CQI測定情報であって良い。基地局は、受信した測定レポートを制御部へ転送する。
ステップC2で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は測定構成情報についてチャネル測定を実行して良い。次に、端末は、測定結果を基地局(例えば、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局であって良い)へ送信する。
ステップC3で、制御部は、信号構成情報を提供し、端末は位置追跡信号を送信して良い。位置追跡信号は、具体的に、SRS又は発見信号であって良い。
302。端末は、制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御信号を受信する。ここで、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の本実施形態では、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、ゲートウェイは、ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立する。端末が第1基地局から第2基地局へ移動するとき、制御部が端末は第2基地局のカバレッジエリア内に入ったと決定した後に、ゲートウェイは、ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立して良い。2つの基地局により使用される制御チャネルリソースが衝突しない限り、第1基地局及び第2基地局の両方が、制御部によりリソースプールから割り当てられた制御チャネルリソースを用いて制御シグナリングを送信できる。これは、端末に対する2つの基地局による同時スケジューリングを実施する。例えば、制御部は、異なる制御チャネルリソースを第1基地局及び第2基地局に割り当てて良い。したがって、制御チャネルリソース衝突が存在しない。端末が基地局により送信された制御シグナリングを受信した後に、後続のステップ303が実行される。
303。端末は、制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信する。ここで、共有チャネルは、基地局と端末との間に構成された送信チャネルである。
本発明の本実施形態では、ステップ302から、端末は、基地局と端末との間の共有チャネルのスケジューリング情報を、制御シグナリングに従い基地局から取得でき、端末は、基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信できることが分かる。例えば、本発明の幾つかの実施形態では、ステップ303で、端末が、制御シグナリングに従い共有チャネルでデータを送信することは、具体的に、以下のステップのうちの両方又は一方を含んで良い。
D1。端末は、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信する。
D2。端末は、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局へアップリンクデータを送信する。
つまり、本発明の本実施形態におけるデータの送信は、端末によるダウンリンクデータの受信、又は端末によるアップリンクデータの送信、のうちの少なくとも1つであって良く、特定の実装は、どの基地局が制御シグナリング及び制御シグナリングにより示されるリソーススケジューリングを送信するかに依存する。
前述の例における本発明の説明から、本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
前述の実施形態は、制御部側及び端末側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載した。以下は、端末の位置する基地局側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載する。図4に示すように、本発明の本実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法は以下のステップを含んで良い。
401。基地局は、制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信する。ここで、基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、リソースプールを端末に割り当てて良く、制御部は、端末の無線識別子情報及び制御部により構成された制御チャネルリソースを端末へ送信する。端末が第1基地局のカバレッジエリアに入ると、制御部は、制御部により構成された端末の無線識別子情報及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信して良い。端末が第2基地局のカバレッジエリアに入ると、制御部は、制御部により構成された端末の無線識別子情報及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信して良い。制御部とゲートウェイとの間に接続が確立され、制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を取得して良い。例えば、送信構成情報は、ゲートウェイのIPアドレス及びゲートウェイのトンネル情報を含んで良い。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第1基地局へも送信する。次に、ゲートウェイは、ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立して良い。ゲートウェイによる送信経路を確立する処理については、従来技術を参照し、ここで詳細は記載されない。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第2基地局へ更に送信して良い。次に、ゲートウェイは、ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、本発明で提供される端末ハンドオーバ方法は、以下のステップのうちの1つを更に含んで良い。
E1。基地局は、端末により送信された測定レポートを受信する。ここで、端末により送信された測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される。基地局は、端末により送信された測定レポートを制御部へ転送する。
E2。基地局は、端末により送信された測定結果を受信する。ここで、端末により送信された測定結果は、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行すると、生成される。基地局が、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、基地局は、測定レポートを制御部へ送信する。
E3。基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成し、基地局により生成された測定結果を制御部へ送信する。
E4。基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、基地局が、基地局と端末との間の無線チャネル測定品質はプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、基地局により生成された測定レポートを制御部へ送信する。
次に、ステップE1、ステップE2、ステップE3、及びステップE4に記載され並びに制御部が、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する、幾つかの可能な実装について、それぞれ詳細な説明が提供される。
ステップE1で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従い、チャネル測定を実行して良い。次に、端末は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第1チャネル条件を満たすとき、端末は、測定レポートを基地局(つまり、第1基地局及び/又は第2基地局)へ送信する。基地局は、受信した測定レポートを制御部へ転送する。
ステップE2で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従いチャネル測定を実行して良い。端末は、測定結果を基地局(例えば、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局であって良い)へ送信する。端末により送信された測定結果を受信した後に、基地局は、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良く、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信する。
ステップE3で、端末は位置追跡信号を送信し、基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果を制御部へ送信する。第3チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップE4で、端末は位置追跡信号を送信し、基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質が第4チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信する。第4チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
402。基地局は、制御チャネルリソースを用いて端末へ制御シグナリングを送信する。
本発明の本実施形態では、基地局が制御部から、制御部により端末に割り当てられた制御チャネルリソースを受信した後に、基地局は、制御チャネルリソースを用いて、制御シグナリングを端末へ送信して良い。制御シグナリングは、共有チャネルのスケジューリング情報であって良く、共有チャネルでデータを送信するよう端末に指示するために使用される。
403。基地局は、基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信する。
本発明の本実施形態では、共有チャネルは、基地局と端末との間に確立される。共有チャネルはデータを送信するために使用される。本発明の本実施形態におけるデータの送信は、端末によるダウンリンクデータの受信、又は端末によるアップリンクデータの送信、のうちの少なくとも1つであって良く、特定の実装は、基地局により送信された制御シグナリングに依存する。
本発明の幾つかの実施形態では、基地局が第1基地局であるとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施される、又は、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局は、第2基地局へ制御機能移転指示を送信する。制御機能移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、モバイルネットワーク内の独立した制御装置であって良い。制御部と第1基地局との間、及び制御部と第2基地局との間の両方で、接続が確立される。例えば、制御部は図1−aに示すマクロ基地局上に配備されて良く、又は、制御部は図1−bに示す制御部であって良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施されて良い。つまり、第1基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信して良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部は、分散型制御部であって良い。つまり、分散型制御部が、第1基地局又は第2基地局上に配備されて良い。具体的に、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第2基地局により実施される。このように、制御部の制御機能は、カバレッジエリアに端末が位置する基地局により実施されて良い。したがって、制御部の制御機能は移転して良い。端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされるとき、第1基地局は、第2基地局へ制御部移転指示を送信して良い。制御部移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。例えば、端末の構成コンテキストは、端末の無線識別子情報及び端末の無線構成情報を含んで良い。端末の構成コンテキストは、異なる実装において必要に応じて柔軟に構成されて良く、ここで具体的に限定されない。
前述の例における本発明の説明から、本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の実施形態による前述のソリューションの更なる理解及び実装のために、以下は、一例として、対応する適用シナリオを用いて詳細な説明を提供する。
図5−a及び図5−bを参照すると、図5−a及び図5−bは、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の2つの適用シナリオの概略図である。以下は、例を用いて別個に説明を提供する。図5−aを参照すると、本例では、端末は具体的にUEであり、第1基地局は具体的にユーザプレーンノード1(英語名:UP node 1)であり、第2基地局は具体的にユーザプレーンノード2(英語名:UP node 2)であり、ゲートウェイは具体的にユーザプレーンゲートウェイ(英語正式名:User Plane Gateway、略称:UP GW)である。端末は、任意の無線アクセスノードを用いてネットワークにアクセスして良い。端末は、図1−a中のスモールセル基地局により提供されるセル、図1−a中のマクロ基地局により提供されるセル、又は図1−b中のスモールセルにより提供されるセルに留まった後に、無線インタフェースを介してネットワークにアクセスする。認証及びサービス要求のような手順の後に、以下のステップが実行される。
S01。制御部は、ユーザプレーンノード構成情報をUPノード1へ送信する。
S02。制御部は、無線リソース制御(英語正式名:Radio Resource Control、略称:RRC)再構成コマンドをUEへ送信する。
S03。UP GWはダウンリンクデータをUPノード1へ送信し、UPノード1は拡張物理ダウンリンク制御チャネル(英語正式名:Enhanced Physical Downlink Control Channel、略称:EPDCCH)又は物理ダウンリンク共有チャネル(英語正式名:Physical Downlink Shared Channel、略称:PDSCH)をUEへ送信する。
S04。制御部は、主に以下の3つの実装である以下の3つの移動基準のうちの少なくとも1つを用いて、UEがUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定する。
ALT1。UEが、測定レポートを制御部へ送信する。
ALT2。UPノード1が、測定レポートを制御部へ送信する。
ALT3。UPノード2が、測定レポートを制御部へ送信する。
S05。制御部は、リソースプールからの制御チャネルリソースをUPノード1に割り当てる。
S06。制御部は、リソースプールからの制御チャネルリソースをUPノード2に割り当てる。
S07。制御部は、データストリーム割り当て要求をUP GWへ送信する。
S08。UP GWは、データストリームを2つの部分に分ける。一方の部分はUPノード1によりUEへ送信される。他方の部分はUPノード2によりUEへ送信される。
S09。UP GWは、制御部へデータ送信状態情報を送信する。
S10。制御部は、ユーザプレーンノード削除指示をUPノード1へ送信する。
S11。UPノード1は、データ返送指示をUP GWへ送信する。
ステップS01からステップS11で、制御部は、1つのリソースプールを端末に使用のために割り当てる。リソースプールは、複数の基地局又は複数のセル内で有効である。したがって、複数の基地局又はセル間を移動するとき、端末は、常に1つのリソースプールを使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが省かれ、端末は、ある基地局から別の基地局へ又はあるセルから別のセルへ移動するとき、新しいセルによる端末のための構成を待機する必要がなく、これは端末にとって透過的又は非知覚的であって良い。図1−a及び図1−b中の2つの標準的なシナリオでは、スモールセルが1つのエリアに展開されるとき、同じ又は同様の共通する構成が使用されて良い。例えば、これらの構成は、制御部により管理されて良い。図1−aに示すシナリオに示すように、マクロ基地局は、スモールセルの共通構成情報をブロードキャストして良い。したがって、端末は、マクロ基地局からスモールセルの構成を取得して良い。端末は、複数のスモールセルにより共有される共通構成情報をマクロ基地局から取得して良い。異なる構成情報が、スモールセルにより提供されるセルによりブロードキャストされて良く、又はマクロ基地局によってもブロードキャストされて良い。端末は、スモールセル又は複数のセルの識別子情報を用いて、異なる共通構成情報の間を区別して良い。図1−bに示すシナリオでは、制御部は、無線送信能力を有しないので、スモールセルの共通構成は、全ての基地局の無線インタフェースを介して送信される必要があり、複数の基地局が無線インタフェースを介して同期を実行し、同じセル識別子を使用して良い。図1−a中のマクロ基地局と同様に、複数の基地局は、スモールセルの共通構成情報を同期して送信する。端末は、任意のスモールセル又はスモールセルにより提供されるセルから、構成情報を取得して良い。
ステップS01からステップS11で、制御部は、専用シグナリング構成、例えばRRC構成メッセージを用いて、端末の無線識別子情報、例えばC−RNTIを構成して、リソースプールを端末に割り当てる。リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースは、EPDCCHリソースであって良い。リソースプールは、アップリンク制御チャネルリソース、例えば拡張物理アップリンク制御チャネル(英語正式名:Enhanced Physical Uplink Control Channel、略称:EPUCCH)を更に含んで良い。リソースプールは、アップリンク及びダウンリンク共有データチャネル構成、例えば時間周波数リソース位置を更に含んで良い。制御部は、無線インタフェースを介して端末への送信を実行する。図1−aのシナリオでは、リソースプールがマクロ基地局へ送信され、図1−bでは、リソースプールは、端末によりアクセスされたスモールセル又は端末の近くにあるスモールセルにより、端末へ送信される。同時に、制御部は、端末の位置するスモールセルに構成を通知し、制御部の周囲にある幾つかのスモールセルにも構成を通知して良い。例えば、ダウンリンクスケジューリング中、図5−aに記載のように、スモールセル、つまりUPノード1は、リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースを用いて、ダウンリンク制御シグナリングを端末へ送信する。例えば、ダウンリンク又はアップリンク共有データチャネルを送信するために使用されるスケジューリング情報は、端末に、共有データチャネルでデータを受信又は送信するよう指示するために使用される。
端末がUPノード1及びUPノード2の境界に移動すると、制御部は、以下の方法を用いて、端末がUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定する。
オプション1。制御部により構成された測定レポートに従う測定により、UPノード2からの無線信号の測定品質が信号強度閾を満たすと分かると、例えば、UPノード2からの無線信号の測定品質が、3dBであるUPノード1からの無線信号の測定品質より高いとき、端末は、測定結果を制御部に報告する。図1−bのシナリオでは、測定レポートは、スモールセル、つまりUPノード1により、制御部へ転送される。
オプション2。UPノード1は、制御部に、基地局間のインタフェースを介して、端末により報告されたCQI測定情報に従い、又はUPノード2に対する端末のCQI測定情報がチャネル品質閾より高いことを、通知して良い。端末は、アップリンク制御チャネルリソース内のCQI測定情報を送信して良く、UPノード1及びUPノード2はリッスンし受信する。
オプション3。UPノード2は、SRS信号又は発見信号に従い、端末はUPノード2に近付いていると決定すると、基地局間のインタフェースを介して基地局に通知する。ここで、SRS信号又は発見信号は、端末により送信される。全てのUPノードが全ての端末を盲目的に検出しなければならないことを回避するために、制御部は、幾つかの端末を検出するよう指定UPノードを制御して良い。例えば、制御部は、端末の位置する基地局に隣接する基地局に、端末を検出するよう指示して良い。
制御部は、前述の方法を用いて、端末がUPノード2のカバレッジエリア内に入ったか否か、及びデータがUPノード2により送信可能か否かを決定して良い。制御部は、UPノード1及びUPノード2に、端末に専用のリソースプールの中のダウンリンク制御チャネルリソースを別個に割り当てて良い。例えば、リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースは、2つの部分に分けられて良い。2つのUPノードが1つの端末に同時にスケジューリングするときに生じるダウンリンク制御チャネル衝突を回避するために、一方の部分はUPノード1による使用のためであり、他方の部分はUPノード2による使用のためである。構成情報は、基地局間のインタフェースを介してUPノードに通知されて良い。同時に、ユーザプレーンゲートウェイは、UPノード2にデータの一部をオフロードするよう指示される。UPノード2及びユーザプレーンゲートウェイが互いに通信できることを保証するために、通知情報は、送信構成情報、例えば、UPノード2のIPアドレス及びトンネル情報を伝達して良い。以前にUPノードへ送信された構成情報は、UPノードとユーザプレーンゲートウェイとの間の送信経路を確立するために、ユーザプレーンゲートウェイの送信構成情報を伝達する。前述の方法では、制御部は、端末に専用の且つ複数のUPノードにより共有されるリソースプールを管理して良い。更に多くのUPノードが存在する場合、専用リソースプール内のリソースの量は、無線インタフェース構成メッセージを用いて増大されて良い。したがって、リソースプールを受信すると、端末は、複数のUPノードからスケジューリング情報を同時に受信して、複数のUPノードとの送信を実行して良い。複数のUPノードは、同じUE関連構成情報を共有して良い。したがって、UEは、異なるUPノードにより受信される制御情報の間で区別する必要がない。端末は、複数のUPノードを用いて、ユーザプレーンゲートウェイとのデータの送信を実施する。ユーザプレーンゲートウェイは、ストリーム制御情報に従い、異なるリンクにデータトラックを割り当てて良い。ユーザプレーンゲートウェイは、制御部とデータ送信状態情報を更に交換して良い。長時間、リンクを介するデータが存在しない、又は端末がモビリティに従いUPノードのカバレッジエリアから移動して出るとき、制御部は、ユーザプレーンゲートウェイに、リンクを排除するよう指示して良く、UPノードにより送信されていないデータは、ユーザプレーンゲートウェイに戻される。ユーザプレーンゲートウェイ及び制御部は、別個のノードであって良く、又は1つのノードであって良い。ユーザプレーンゲートウェイ及び制御部が1つのノードであるとき、ユーザプレーンゲートウェイ及び制御部の間のインタフェースは、内部インタフェースであり、内部実装に属する。
次に、図5−bを参照すると、本例では、端末は具体的にUEであり、第1基地局は具体的にUPノード1であり、第2基地局は具体的にUPノード2であり、ゲートウェイは具体的にUP GWである。図5−aに示すシナリオでは、制御部は、具体的に分散型制御部であり、制御部は任意のスモールセル内に配備されて良い。端末が初期アクセスを実行するとき、制御部は、最初にアクセスされるスモールセル、つまりUPノード1内に配置される。端末は、任意の無線アクセスノードを用いてネットワークにアクセスして良い。端末は、図1−a中のスモールセルにより提供されるセル、図1−a中のマクロ基地局により提供されるセル、又は図1−b中のスモールセルにより提供されるセルに留まった後に、無線インタフェースを介してネットワークにアクセスする。認証及びサービス要求のような手順の後に、以下のステップが実行される。
P01。UPノード1は、RRC再構成コマンドをUEへ送信する。
P02。UP GWは、ダウンリンクデータをUPノード1へ送信し、UPノード1は、EPDCCH又はPDSCHをUEへ送信する。
P03。UPノード1は、主に以下の3つの実装である以下の移動基準のうちの少なくとも1つを用いて、UEがUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定する。
ALT1。UEが、測定レポートをUPノード1へ送信する。
ALT2。UPノード1自体が、測定レポートを生成する。
ALT3。UPノード2が、測定レポートをUPノード1へ送信する。
P04。UPノード1は、リソースプールからの制御チャネルリソースをUPノード2に割り当てる。
P05。UPノード2が、肯定応答情報をUPノード1へ送信する。
P06。UPノード1は、データストリーム割り当て要求をUP GWへ送信する。
P07。UP GWは、データストリームを2つの部分に分ける。一方の部分はUPノード1によりUEへ送信される。他方の部分はUPノード2によりUEへ送信される。
P09。UPノード1が、制御部移転指示をUPノード2へ送信する。
P10。UPノード2が、制御部移転要求をUPノード1へ送信する。
ステップP01からステップP10で、UPノード1は、端末のためにRRC再構成メッセージを構成し、端末にリソースプールを割り当てるために、端末の無線識別子情報、例えばC−RNTIを割り当てる。リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースは、EPDCCHリソースであって良い。リソースプールは、アップリンク制御チャネルリソース、例えばEPUCCHを更に含んで良い。リソースプールは、アップリンク及びダウンリンク共有データチャネル構成、例えば時間周波数リソース位置を更に含んで良い。制御部は、リソースプールを、無線インタフェースを介して端末へ送信する。リソースプールは、図1−aのシナリオではマクロ基地局により送信され、図1−bでは端末によりアクセスされたスモールセル又は端末の近くにあるスモールセルにより、端末へ送信される。制御部として、UPノード1は、リソース管理ノードから端末のリソースプール構成を取得して良い。リソース管理ノードの管理範囲は、図5−aの制御部の管理範囲と同様である。
端末がUPノード1及びUPノード2の境界に移動すると、UPノード1は、図5−bに示す方法と同様の以下の方法で、端末がUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定して良い。
オプション1。制御部により構成された測定レポートに従う測定により、UPノード2からの無線信号の測定品質が信号強度閾を満たすと分かると、例えば、UPノード2からの無線信号の測定品質が、3dBであるUPノード1からの無線信号の測定品質より高いとき、端末は、制御部、つまりUPノード1に通知するために、測定レポートを報告する。
オプション2。UPノード1は、制御部に、基地局間のインタフェースを介して、端末により報告されたCQI測定情報に従い、又はUPノード2に対する端末のCQI情報がチャネル品質閾より高いことを、通知して良い。端末は、前述のアップリンク制御チャネルリソース内のCQI測定情報を送信して良く、UPノード1はCQI測定情報をリッスンし受信する。
オプション3。UPノード2は、端末により送信されたアップリンク信号、例えばSRS又は発見信号に従い、端末はUPノード2に近付いていると決定すると、基地局間のインタフェースを通じて制御部に通知する。ここで、SRS又は発見信号は、アップリンク制御チャネルリソース内で端末により送信されて良い。全てのUPノードが全ての端末を盲目的に検出しなければならないことを回避するために、制御部は、幾つかの端末を検出するよう指定UPノードを制御して良い。例えば、制御部は、端末の位置する基地局に隣接する基地局に、端末を検出するよう指示して良い。本実施形態では、UPノード1は、近隣UPノードを用いて、端末を検出して良い。通知メッセージは、端末のアップリンク信号の特徴情報、例えばアップリンク信号のシーケンス情報又は識別子情報を伝達する。
UPノード1は、前述の方法を用いて、端末がUPノード2のカバレッジエリア内に入ったか否か、及びデータがUPノード2により送信可能か否かを決定して良い。UPノード1は、UPノード1及びUPノード2に、端末に専用のリソースプール内のリソースを別個に割り当てる。例えば、リソースプールは2つの部分に分けられて良い。2つのUPノードが1つの端末に同時にスケジューリングするときに生じる制御チャネル衝突を回避するために、一方の部分はUPノード1による使用のためであり、他方の部分はUPノード2による使用のためである。構成情報は、基地局間のインタフェースを介してUPノードに通知されて良い。同時に、UPノード1は、ユーザプレーンゲートウェイに、UPノード2にデータの一部をオフロードするよう指示する。UPノード2及びユーザプレーンゲートウェイが互いに通信できることを保証するために、通知情報は、送信構成情報、例えば、UPノード2のIPアドレス及びトンネル情報を伝達して良い。以前にUPノードへ送信された構成情報は、UPノードとユーザプレーンゲートウェイとの間の送信経路を確立するために、ユーザプレーンゲートウェイの送信構成情報を伝達する。前述の方法では、制御部は、端末に専用の且つ複数のUPノードにより共有されるリソースプールを管理して良い。更に多くのUPノードが存在する場合、専用リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースの量は、無線インタフェース構成メッセージを用いて増大されて良い。したがって、リソースプールを受信すると、端末は、複数のUPノードからスケジューリング情報を同時に受信して、複数のUPノードとの送信を実行して良い。複数のUPノードは、同じUE関連構成情報を共有して良い。したがって、UEは、異なるUPノードにより受信される制御情報の間で区別する必要がない。端末は、複数のUPノードを用いて、ユーザプレーンゲートウェイとのデータの送信を実施する。ユーザプレーンゲートウェイは、ストリーム制御情報に従い、異なるリンクにデータトラックを割り当てて良い。ユーザプレーンゲートウェイは、制御部とデータ送信状態情報を更に交換して良い。長時間、リンクを介するデータが存在しない、又は端末がモビリティに従いUPノードのカバレッジエリアから移動して出るとき、制御部は、ユーザプレーンゲートウェイに、リンクを排除するよう指示して良く、UPノードにより送信されていないデータは、ユーザプレーンゲートウェイに戻される。
図5−bと図5−aとの間の相違は、UPノード上の制御部機能が移転可能であることである。端末がUPノード1のカバレッジエリア外に移動するとき、UPノード1は、UPノード2への制御部移転処理を開始して良く、UPノード2へ端末の構成コンテキストを送信し、端末のためにリソースプールの使用を解放する。制御部がUPノード2へ移転した後に、UPノード2は、端末移動処理を開始し、端末の構成コンテキストが、UPノード1から削除されて良い。
本発明の前述の実施形態の例の説明から、円滑な端末ハンドオーバを達成し及びノード間の結合を緩めるために、ハンドオーバソリューションは本発明の本実施形態において改良されることが分かる。これは、ノード間の送信ベアラについての要件を低減し、密結合されたセル、例えば共同スケジューリングされた若しくは共同送信セル間の調整を回避し、広範なシナリオにおける展開を実現する。
留意すべきことに、説明を容易にするために、各前述の方法の実施形態は、一連の動作の組み合わせとして記載されたが、幾つかのステップは本発明に従い別のシーケンスで又は同時に実行されて良いので、当業者は、本発明が記載の動作シーケンスにより制限されないことが分かる。さらに、当業者は、明細書に記載の全ての実施形態は好適な実施形態であり、含まれる動作及びモジュールは必ずしも本発明に必須ではないことも理解すべきである。
本発明の実施形態による前述のソリューションの実施を容易にするために、以下は、前述のソリューションを実施する関連する機器を更に提供する。
図6を参照すると、本発明の一実施形態は、制御部600を提供する。制御部600は、通信機モジュール601及び端末位置決定モジュール602を含んで良い。
通信機モジュール601は、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信し、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信するよう構成される。
端末位置決定モジュール602は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。
通信機モジュール601は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信するよう更に構成され、第1基地局及び第2基地局から別個に送信された制御シグナリングが、制御チャネルリソースを用いて端末により受信されるようにする。
本発明の幾つかの実施形態では、通信機モジュール601は、具体的に、端末により最初にアクセスされた基地局へ、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信するよう構成され、最初にアクセスされた基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信するようにする。
本発明の幾つかの実施形態では、通信機モジュール601は、端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信するよう更に構成される。ここで、端末から生じた測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、及び端末が第2基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。又は、
通信機モジュール601は、基地局により送信された第1測定レポートを受信するよう更に構成される。ここで、基地局により送信された第1測定レポートは、基地局が、端末により送信された測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。端末により送信された測定結果は、端末が、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。又は、
通信機モジュール601は、基地局により送信された測定結果を受信するよう更に構成される。ここで、基地局により送信された測定結果は、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、生成される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、基地局により生成された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3条件を満たすと決定し、及び端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。又は、
通信機モジュール601は、基地局により送信された第2測定レポートを受信するよう更に構成される。ここで、基地局により送信された第2測定レポートは、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、及び基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、基地局により送信された測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。
基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の幾つかの実施形態では、通信機モジュール601は、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信し、データ送信状態情報は、以下の情報:ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態、又はゲートウェイと第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含み、制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、ゲートウェイ又は第1基地局へ排除指示を送信し、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、よう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部600の制御機能は、第1基地局により実施される、
又は、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
図7を参照すると、本発明の一実施形態は、端末700を提供する。端末700は、通信機モジュール701及びデータ送信モジュール702を含んで良い。
通信機モジュール701は、制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するよう構成される。基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
データ送信モジュール702は、制御シグナリングに従い共有チャネルでデータを送信するよう構成される。共有チャネルは、基地局と端末との間に構成された送信チャネルである。
本発明の幾つかの実施形態では、図7−bに示すように、端末700は、測定処理モジュール703を更に含む。
測定処理モジュール703は、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定するよう構成される。通信機モジュール701は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすとき、基地局を用いて制御部へ測定レポートを送信するよう更に構成される。又は、
測定処理モジュール702は、制御部により提供された測定構成情報に従い、チャネル測定を実行するよう構成される。通信機モジュール701は、端末により生成された測定結果を基地局へ送信するよう更に構成される。又は、
通信機モジュール701は、制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するよう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、データ送信モジュール702は、具体的に、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信し、及び/又は、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局へアップリンクデータを送信するよう構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施される、
又は、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
図8−aを参照すると、本発明の一実施形態は、基地局800を提供する。基地局800は、具体的に、第1基地局及び/又は第2基地局であり、基地局800は、通信機モジュール801及びデータ送信モジュール802を含む。
通信機モジュール801は、制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、制御チャネルリソースを用いて端末へ制御シグナリングを送信するよう構成される。
データ送信モジュール802は、基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信するよう構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、図8−bに示すように、基地局800は、チャネル測定モジュール803及び判定モジュール804を更に含む。
通信機モジュール801は、端末により送信された測定レポートを受信し、端末により送信された測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信され、端末により送信された測定レポートを制御部へ転送するよう更に構成される。又は、
通信機モジュール801は、端末により送信された測定結果トを受信するよう更に構成される。ここで、端末により送信された測定結果は、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される。判定モジュール804は、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定するよう更に構成される。通信機モジュール801は、測定レポートを制御部へ送信するよう更に構成される。又は、
チャネル測定モジュール803は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するよう構成される。通信機モジュール801は、基地局により生成された測定結果を制御部へ送信するよう更に構成される。又は、
チャネル測定モジュール803は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するよう更に構成される。判定モジュール804は、基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定するよう更に構成される。通信機モジュール801は、基地局により生成された測定レポートを制御部へ送信するよう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、基地局が第1基地局であるとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施される。又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局は、制御機能移転指示を第2基地局へ送信し、制御機能移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。
本発明の一実施形態は、コンピュータ記憶媒体を更に提供する。コンピュータ記憶媒体はプログラムを格納し、プログラムは、前述の方法の実施形態において記載されたステップの一部又は全部を実行する。
以下は、本発明の一実施形態において提供される別の制御部を記載する。図9を参照すると、制御部900は、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904を含む(制御部900の中に1又は複数のプロセッサ903が存在して良く、図9では一例として1個のプロセッサが用いられる)。本発明の幾つかの実施形態では、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904は、バスを用いて又は別の方法で接続されて良い。図9では、バス接続が一例として用いられる。
メモリ904は、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んで良く、プロセッサ903に命令及びデータを提供する。メモリ904の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(英語正式名:Non−Volatile Random Access Memory、略称:NVRAM)を更に含んで良い。メモリ904は、オペレーティングシステム、及び動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造のサブセット、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造の拡張セットを格納する。動作命令は、種々の動作命令を含んで良く、種々の演算を実施するために構成される。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んで良く、種々の基本サービスを実施し、及びハードウェアに基づくタスクを処理するよう構成される。
プロセッサ903は、制御部の動作を制御する。プロセッサ903は、中央処理ユニット(英語正式名:Central Processing Unit、略称:CPU)として参照されても良い。特定の適用では、制御部の全てのコンポーネントは、バスシステム320を用いて一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バス、等を更に含んで良い。しかしながら、明確な説明のために、図中、全種類のバスはバスシステムとして符号を付される。
本発明の前述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ903に適用され又はプロセッサ903により実施されて良い。プロセッサ903は、信号処理能力を有する集積回路チップであって良い。実装過程で、方法のステップは、プロセッサ903の中のハードウェアの集積論理回路により、又はソフトウェア命令により実装されて良い。プロセッサ903は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(英語正式名:Digital Signal Processor、略称:DSP)、特定用途向け集積回路(英語正式名:Application Specific Integrated Circuit、略称:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英語正式名:Field−Programmable Gate Array、略称:FPGA)又は別のプログラマブル論理装置、個別ゲート又はトランジスタ論理装置、又は個別ハードウェアアセンブリであって良い。プロセッサ903は、本発明の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサであって良い、等である。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより直接実行されて良く、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、又は消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ、又は当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体はメモリ904内に配置され、プロセッサ903はメモリ904内の情報を読み出し、プログラムのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実施する。
受信機901は、入力であるデジタル又は文字情報を受信し、ユーザ設定及び制御部の機能制御に関連する信号入力を生成するよう構成されて良い。送信機902は、ディスプレイスクリーンのような表示装置を含んで良い。送信機902は、外部インタフェースを介してデジタル又は文字情報を出力するよう構成されて良い。
本発明の本実施形態では、プロセッサ903は、制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。詳細には、プロセッサ903は、
制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを前記端末へ送信するステップと、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信するステップと、
端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部により、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信するステップであって、第1基地局及び第2基地局から別個に送信される制御シグナリングは、制御チャネルリソースを用いて端末により受信される、ステップと、を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ903は、具体的に、
端末により最初にアクセスされた基地局へ、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信するステップであって、最初にアクセスされた基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信するようにする、ステップ、を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、端末により最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ転送して良く、端末は、最初にアクセスした基地局から端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得する。端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。これは、再構成シグナリングを省くことができる。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ903は、具体的に、以下のステップ:
端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信するステップであって、端末から生じた測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、及び端末が第2基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される、ステップ、及び、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
基地局により送信された第1測定レポートを受信するステップであって、基地局により送信された第1測定レポートは、基地局が、端末により送信された測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、端末により送信された測定結果は、端末が、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
基地局により送信された測定結果を受信するステップであって、基地局により送信された測定結果は、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、生成される、ステップ、基地局により送信された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3条件を満たすと決定するステップ、及び端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
基地局により送信された第2測定レポートを受信するステップであって、基地局により送信された第2測定レポートは、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、及び基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される、ステップ、及び、基地局により送信された測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、を実行するよう構成される。
基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ903は、以下のステップ: ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信するステップであって、データ送信状態情報は、以下の情報:ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態、又はゲートウェイと第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、ゲートウェイ又は第1基地局へ排除指示を送信するステップであって、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、ステップと、
を実行するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、経路排除指示をゲートウェイ又は第1基地局へ送信して、ゲートウェイ又は第1基地局が、ゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施される、又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
以下は、本発明の一実施形態において提供される別の端末を記載する。図10を参照すると、端末1000は、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004を含む(端末1000の中に1又は複数のプロセッサ1003が存在して良く、図10では一例として1個のプロセッサが用いられる)。本発明の幾つかの実施形態では、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004は、バスを用いて又は別の方法で接続されて良い。図10では、バス接続が一例として用いられる。
メモリ1004は、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んで良く、プロセッサ1003に命令及びデータを提供する。メモリ1004の一部はNVRAMを更に含んで良い。メモリ1004は、オペレーティングシステム、及び動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造のサブセット、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造の拡張セットを格納する。動作命令は、種々の動作命令を含んで良く、種々の演算を実施するために構成される。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んで良く、種々の基本サービスを実施し、及びハードウェアに基づくタスクを処理するよう構成される。
プロセッサ1003は、端末の動作を制御する。プロセッサ1003は更にCPUとして参照されて良い。特定の適用では、端末の全てのコンポーネントは、バスシステムを用いて一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バス、等を更に含んで良い。しかしながら、明確な説明のために、図中、全種類のバスはバスシステムとして符号を付される。
本発明の前述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ1003に適用され又はプロセッサ1003により実施されて良い。プロセッサ1003は、信号処理能力を有する集積回路チップであって良い。実装過程で、方法のステップは、プロセッサ1003の中のハードウェアの集積論理回路により、又はソフトウェア命令により実装されて良い。プロセッサ1003は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は別のプログラマブル論理装置、個別ゲート若しくはトランジスタ論理装置、又は個別ハードウェアアセンブリであって良い。プロセッサ1003は、本発明の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサであって良い、等である。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより直接実行されて良く、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、又は消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ、又は当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体はメモリ1004内に配置され、プロセッサ1003はメモリ1004内の情報を読み出し、プログラムのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実施する。
本発明の本実施形態では、プロセッサ1003は、前述の実施形態において端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。プロセッサ1003は、以下のステップ:
制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップと、
制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するステップであって、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信するステップであって、共有チャネルは、基地局と端末との間に構成された送信チャネルである、ステップと、
を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1003は、以下のステップ:
制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすとき、基地局を用いて制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、端末により生成された測定結果を基地局へ送信するステップ、又は、
制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するステップ、
を実行するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1003は、具体的に、以下のステップ:
共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信するステップ、及び/又は、
共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局へアップリンクデータを送信するステップ、
を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、端末は、第1基地局及び第2基地局の両方とデータ送信を実行でき、このデータ送信は、アップリンク送信又はダウンリンク送信であって良い。これは、データ送信効率を向上できる。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施される、又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
以下は、本発明の一実施形態において提供される別の基地局を記載する。図11を参照すると、基地局1100は、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104を含む(基地局1100の中に1又は複数のプロセッサ1003が存在して良く、図11では一例として1個のプロセッサが用いられる)。本発明の幾つかの実施形態では、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104は、バスを用いて又は別の方法で接続されて良い。図11では、バス接続が一例として用いられる。
メモリ1104は、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んで良く、プロセッサ1103に命令及びデータを提供する。メモリ1104の一部はNVRAMを更に含んで良い。メモリ1104は、オペレーティングシステム、及び動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造のサブセット、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造の拡張セットを格納する。動作命令は、種々の動作命令を含んで良く、種々の演算を実施するために構成される。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んで良く、種々の基本サービスを実施し、及びハードウェアに基づくタスクを処理するよう構成される。
プロセッサ1103は、基地局の動作を制御する。プロセッサ1103は更にCPUとして参照されて良い。特定の適用では、基地局の全てのコンポーネントは、バスシステムを用いて一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バス、等を更に含んで良い。しかしながら、明確な説明のために、図中、全種類のバスはバスシステムとして符号を付される。
本発明の前述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ1103に適用され又はプロセッサ1103により実施されて良い。プロセッサ1103は、信号処理能力を有する集積回路チップであって良い。実装過程で、方法のステップは、プロセッサ1103の中のハードウェアの集積論理回路により、又はソフトウェア命令により実装されて良い。プロセッサ1103は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は別のプログラマブル論理装置、個別ゲート若しくはトランジスタ論理装置、又は個別ハードウェアアセンブリであって良い。プロセッサ1103は、本発明の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサであって良い、等である。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより直接実行されて良く、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、又は消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ、又は当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体はメモリ1104内に配置され、プロセッサ1103はメモリ1104内の情報を読み出し、プログラムのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実施する。
本発明の本実施形態では、プロセッサ1103は、前述の実施形態において基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。具体的に、プロセッサ1103は、以下のステップ:
制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップであって、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
制御チャネルリソースを用いて、端末へ制御シグナリングを送信するステップと、
基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信するステップと、
を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1103は、以下のステップ:
端末により送信された測定レポートを受信するステップであって、端末により送信された測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される、ステップ、及び、端末により送信された測定レポートを制御部へ転送するステップ、又は、
端末により送信された測定結果を受信するステップであって、端末により送信された測定結果は、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するステップ、及び、基地局により生成された測定結果を制御部へ送信するステップ、又は、
端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するステップ、及び、基地局と端末との間の無線チャネル測定品質はプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信するステップ、
を実行するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1103は、以下のステップ:
基地局が第1基地局であるとき、第1基地局により制御部の制御機能を実施するステップ、又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局により制御部の制御機能を実施し、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局により第2基地局へ制御機能移転指示を送信するステップであって、制御機能移転指示は端末の構成コンテキストを含む、ステップ、
を実行するよう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
図12を参照すると、本発明の一実施形態は、通信インタフェース1201、バス1202、プロセッサ1203、及びメモリ1204を含む端末ハンドオーバシステムチップ1200を更に提供する。チップ1200は、通信インタフェース1201を用いて外部装置と相互作用する。通信インタフェース1201は、プロセッサ1203及びメモリ1204とバス1202を用いて通信する。メモリ1204は、端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納する。
プロセッサ1203は、メモリ1204に格納されたコードを呼び出し、制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
図13を参照すると、本発明の一実施形態は、通信インタフェース1301、バス1302、プロセッサ1303、及びメモリ1304を含む端末ハンドオーバシステムチップ1300を更に提供する。チップ1300は、通信インタフェース1301を用いて外部装置と相互作用する。通信インタフェース1301は、プロセッサ1303及びメモリ1304とバス1302を用いて通信する。メモリ1304は、端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納する。
プロセッサ1303は、メモリ1304により格納されたコードを呼び出し、端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
図14を参照すると、本発明の一実施形態は、通信インタフェース1401、バス1402、プロセッサ1403、及びメモリ1404を含む端末ハンドオーバシステムチップ1400を更に提供する。チップ1400は、通信インタフェース1401を用いて外部装置と相互作用する。通信インタフェース1401は、プロセッサ1403及びメモリ1404とバス1402を用いて通信する。メモリ1404は、端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納する。
プロセッサ1403は、メモリ1404に格納されたコードを呼び出し、基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
本発明の一実施形態は、制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
本発明の一実施形態は、端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
本発明の一実施形態は、基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
図15を参照すると、本発明の一実施形態は、制御部1501、端末1502、及び基地局1503を含む端末ハンドオーバシステム1500を更に提供する。基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。本発明の幾つかの実施形態では、制御部1501は図6に示す制御部であって良く、端末1502は図7−a又は図7−bに示す端末700であって良く、基地局1503は図8に示す基地局800であって良い。本発明の幾つかの実施形態では、制御部1501は図9に示す制御部900であって良く、端末1502は図10に示す端末1000であって良く、基地局1503は図11に示す基地局1100であって良い。詳細については、前述の実施形態を参照のこと。
さらに、記載した機器の実施形態は単なる例であることに留意すべきである。別個の部分として記載されたユニットは、物理的に別個であって良く、又はそうでなくて良い。ユニットとして示される部分は、物理的ユニットであって良く又はそうでなくて良く、1つの位置に置かれ又は複数のネットワークユニットに分散されて良い。一部又は全部のモジュールは、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の必要に応じて選択されて良い。さらに、本発明により提供される装置の実施形態の添付の図面において、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いに、具体的には1又は複数の通信バス若しくは信号ケーブルとして実装されて良い通信接続を有することを示す。当業者は、創造的努力を有しないで本発明の実施形態を理解し及び実施できる。
前述の実装の説明に基づき、当業者は、本発明が必要な汎用ハードウェアに加えてソフトウェアにより、又は専用集積回路、専用CPU、専用メモリ、専用コンポーネント、等を含む専用ハードウェアにより実装され得ることを明確に理解できる。概して、コンピュータプログラムにより実行できる任意の機能は、対応するハードウェアを使用することにより容易に実施できる。さらに、同一機能を達成するために使用される特定ハードウェア構造は、種々の形式、例えばアナログ回路、デジタル回路、又は専用回路の形式であって良い。しかしながら、本発明では、ソフトウェアプログラムを用いる実装は、多くの場合により良好な実装である。このような理解に基づき、本発明の技術的解決策、又は従来技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で実施されて良い。ソフトウェアプロダクトは、コンピュータのフロッピーディスク、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクのような可読記憶媒体に格納され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置、等であって良い)に、本発明の実施形態で記載された方法を実行するよう指示する幾つかの命令を含む。
前述の実施形態は、本発明を限定するのではなく、単に本発明の技術的ソリューションを説明することを目的とする。本発明は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者は、本発明の実施形態の技術的ソリューションの精神及び範囲から逸脱することなく、彼らが前述の実施形態で説明した技術的ソリューションに変更を行い、又はそれら実施形態の幾つかの技術的特徴を等価に置換できることを理解する。
[関連出願]
本願は、参照によりその全体がここに組み込まれる中国特許出願番号201511029928.3、2015年12月31日に中国特許庁に出願、名称「端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステム」の優先権を主張する。
[技術分野]
本発明は、通信技術の分野に関し、特に端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステムに関する。
将来の無線ネットワークでは、2つの方法で高スループットが達成され得る。1つの方法では、多数の多入力多出力(英語正式名:Multiple Input Multiple Output、MIMO)アンテナが使用される。他方は、超過密ネットワーク展開である。多数のMIMOアンテナは、基地局において使用される多数のアンテナであり、空間制限によりMIMO性能はシステム容量飽和を容易に引き起こす。超過密ネットワークでは、マイクロ基地局の展開コストは、マクロ基地局の展開コストより少なく、知的ハンドオーバを用いて最適接続が達成できる。長距離位置では、マイクロ基地局が配備されるだけでよく、多くのアンテナを備えるマクロ基地局は配備される必要がない。マイクロ基地局は、複数の無線技術をサポートするが、マクロ基地局よりも劣るハンドオーバ性能を提供する。特に、マクロ基地局及びマイクロ基地局が混合して展開されるモバイルネットワークでは、ユーザ機器(英語正式名:User Equipment、UE)の移動性管理は更に複雑である。
このような混合展開によるモバイルネットワークでは、モバイルネットワークは、巨大な大きさを有し且つ複雑であり、装置移動性管理及び性能分析において、セル間のハンドオーバが益々重要になる。現在、モバイルネットワークが発展するにつれ、サービスタイプが多様化し、ユーザ機器の移動性の複雑性が増大する。結果として、セル間のハンドオーバのための従来のメカニズムは、複雑なネットワーク環境に良好に適応できない。
ロングタームエボリューション(英語正式名:Long Term Evolution、略称:LTE)システムにおけるハンドオーバ処理では、制御プレーン上に5つの手順:測定、測定報告、ハンドオーバ準備、ハンドオーバ命令、及びハンドオーバ完了、がある。ハンドオーバ命令及びハンドオーバ完了手順では、端末がソース基地局から新しいターゲット基地局に渡されるとき、無線インタフェースを介するデータ送信は中断される。したがって、ハンドオーバの改良を行い、制御プレーンのハンドオーバ待ち時間及びユーザプレーンのデータ中断を軽減する必要がある。ハンドオーバ処理では、前述の5個の手順が、ハンドオーバを完了するために制御プレーンで実行される必要がある。ハンドオーバ命令及びハンドオーバ完了手順では、しかしながら、端末はソースセルへの接続を切断し、ターゲットセルに接続する。したがって、データ送信は、これらの手順の中で中断される。
従来、以下の幾つかのハンドオーバ改良方法が、制御プレーンの待ち時間及びユーザプレーンのデータ中断を軽減するために使用されている。あるハンドオーバ改良方法では、事前ハンドオーバ方法が使用される。前述の通常のハンドオーバと比べて、ハンドオーバ前に可能なターゲットセルに対してハンドオーバ準備が行われるので、実際の測定レポートがハンドオーバをトリガした後にハンドオーバ準備手順が必要なく、ソースセルは、準備されたハンドオーバターゲットセルに対するハンドオーバ命令を端末へ直接送信する。したがって、ハンドオーバ処理における制御プレーンの待ち時間が短縮される。しかしながら、端末は、ソースセルから切断された後に、依然としてターゲットセルに接続する必要がある。したがって、ハンドオーバ処理中に依然としてデータ送信の中断が存在する。
ハンドオーバ処理を更に短縮するために、従来技術において、以下のハンドオーバ改良方法が更にある。事前ハンドオーバ方法に基づき、ハンドオーバ処理は、ネットワークの代わりに端末により開始される。したがって、制御プレーンで、端末がハンドオーバを実行することを決定すると、端末は、準備されたターゲットセルへ直接ハンドオーバされ、ハンドオーバ処理を完了する。ユーザプレーンデータは、ソースセルからターゲットセルへ転送される必要があるので、データ中断は、この方法の場合にも存在する。データ中断は、端末ハンドオーバが完了し且つターゲットセルがソースセルに又はデータ転送ノードにデータストリームを転送するよう要求した後に、データストリームがターゲットセルへ転送されるまで、取り除かれない。
前述の方法におけるデータ中断の問題を解決するために、従来技術において、以下のハンドオーバ改良方法が更にある。複数の接続が端末と複数のセルとの間に確立される。端末は、ターゲットセルにアクセスする前にソースセルへの接続を切断しない。したがって、端末は、ターゲットセルに接続される前に、後続のデータ送信が次第にターゲットセルへ切り換えられるまで、ソースセルと通信し続けることができる。理論上、データ中断の問題は、この方法を用いて完全に除去できる。
しかしながら、前述のハンドオーバ改良ソリューションでは、複数の接続を確立する方法はデータ中断を回避できるが、端末は、依然として可能な限り早くターゲットセルを識別し、シグナリングを用いてターゲットセルを複数接続セルセットに追加する必要があり、該セットを絶えず更新して、複数の接続されたセルが複数接続送信のために常に使用できるようにする必要がある。セルが過密に展開されるとき、端末の周囲に、幾つかの又は数十個のセルが存在し得る。したがって、従来技術は、比較的高いセル管理及び保守コストの問題を免れない。さらに、頻繁なセル追加又は削除は、呼落ちを引き起こさないが、効率的な送信レートに大いに影響を及ぼす場合がある。ユーザにより把握されるとき、信号は常に良好であるが、送信レートは不安定であり、データ送信効率は非常に低い。
本発明の実施形態は、データ送信が中断されることなく端末ハンドオーバを完了し、極めて高いデータ送信効率を達成するために、端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステムを開示する。
前述の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、以下の技術的ソリューションを提供する。
第1の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法であって、
制御部により、前記制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを前記端末へ送信するステップと、
前記端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部により、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第1基地局へ送信するステップと、
前記制御部により、前記端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、前記制御部により、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第2基地局へ送信するステップであって、前記第1基地局及び前記第2基地局から送信される制御シグナリングは、前記制御チャネルリソースを用いて前記端末により別個に受信される、ステップと、
を含む端末ハンドオーバ方法を提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装では、制御部により、前記制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを前記端末へ送信する前記ステップは、
前記制御部により、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記端末により最初にアクセスされた基地局へ送信するステップであって、前記最初にアクセスされた基地局が前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記端末へ送信するようにする、ステップ、を含む。
本発明の本実施形態では、端末により最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ転送して良く、端末は、最初にアクセスした基地局から端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得する。端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。これは、再構成シグナリングを省くことができる。
第1の態様を参照して、第1の態様の第2の可能な実装では、前記制御部により、前記端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する前記ステップは、
前記制御部により、前記端末から生じ且つ基地局により転送される測定レポートを受信するステップであって、前記端末から生じる前記測定レポートは、前記端末が前記制御部により提供される測定構成情報に従いチャネル測定を実行し及び前記端末が前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信される、ステップ、及び、前記制御部により、前記端末により送信された前記測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
前記制御部により、基地局により送信された第1測定レポートを受信するステップであって、前記基地局により送信された前記第1測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、前記制御部により、前記基地局により送信された前記第1測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
前記制御部により、前記基地局により送信された測定結果を受信するステップであって、前記基地局により送信された前記測定結果は、前記基地局が前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、前記制御部により、前記基地局により送信された前記測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第3チャネル条件を満たすと決定するステップ、及び、前記制御部により、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
前記制御部により、前記基地局により送信された第2測定レポートを受信するステップであって、前記基地局により送信された前記第2測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される、ステップ、及び、前記制御部により、前記基地局により送信された前記測定レポートに従い前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、
を含み、前記基地局は、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第1の態様を参照して、第1の態様の第3の可能な実装では、前記方法は、
前記制御部により、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信するステップであって、前記データ送信状態情報は、以下の情報:前記ゲートウェイと前記第1基地局との間のデータ送信状態、又は前記ゲートウェイと前記第2基地局との間のデータ送信状態のうりの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記制御部が、前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の前記データ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、前記制御部により、排除指示を前記ゲートウェイ又は前記第1基地局へ送信するステップであって、前記ゲートウェイ又は前記第1基地局が前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、ステップと、
を更に含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、経路排除指示をゲートウェイ又は第1基地局へ送信して、ゲートウェイ又は第1基地局が、ゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
第1の態様、又は第1の態様の第1又は第2又は第3の可能な実装を参照して、第1の態様の第4の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第2の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法であって、
端末により、制御部から、前記制御部により構成された、前記端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップと、
前記端末により、前記制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するステップであって、前記基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
前記端末により、前記制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信するステップであって、前記共有チャネルは、前記基地局と前記端末との間に構成された送信チャネルである、ステップと、を含む方法を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装では、前記方法は、
前記端末により、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定し、前記第2基地局と前記端末との間の前記無線信号測定品質が前記プリセット第1チャネル条件を満たすとき、前記端末により、前記基地局を用いて前記制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
前記端末により、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、前記端末により生成された測定結果を前記基地局へ送信するステップ、又は、
前記端末により、前記制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するステップ、を更に含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第2の態様を参照して、第2の態様の第2の可能な実装では、前記端末により、前記制御シグナリングに従い共有チャネルでデータを送信する前記ステップは、
前記端末により、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信するステップ、及び/又は、
前記端末により、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局へアップリンクデータを送信するステップ、を含む。
本発明の本実施形態では、端末は、第1基地局及び第2基地局の両方とデータ送信を実行でき、このデータ送信は、アップリンク送信又はダウンリンク送信であって良い。これは、データ送信効率を向上できる。
第2の態様の第1又は第2の可能な実装を参照して、第2の態様の第3の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第3の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法であって、
基地局により、制御部から、前記制御部により構成された、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップであって、前記基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
前記基地局により、前記制御チャネルリソースを用いて、前記端末へ制御シグナリングを送信するステップと、
前記基地局により、前記基地局と前記端末との間の共有チャネルでデータを送信するステップと、を含む方法を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装では、前記方法は、
前記基地局により、前記端末により送信された測定レポートを受信するステップであって、前記端末により送信された前記測定レポートは、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信される、ステップ、及び、前記端末により送信された前記測定レポートを前記制御部へ転送するステップ、又は、
前記基地局により、前記端末により送信された測定結果を受信するステップであって、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、前記基地局が、前記測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、前記制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
前記基地局により、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するステップ、及び、前記基地局により生成された前記測定結果を前記制御部へ送信するステップ、又は、
前記基地局により、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するステップ、及び、前記基地局が、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質はプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、前記基地局により、前記基地局により生成した測定レポートを前記制御部へ送信するステップ、を更に含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装を参照して、第3の態様の第2の可能な実装では、前記方法は、
前記基地局が前記第1基地局であるとき、前記第1基地局により前記制御部の制御機能を実施するステップ、又は、
前記端末が前記第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記第1基地局により前記制御部の制御機能を実施し、前記端末が前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記第1基地局により前記第2基地局へ制御機能移転指示を送信するステップであって、前記制御機能移転指示は前記端末の構成コンテキストを含む、ステップ、を更に含む。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第4の態様によると、本発明の一実施形態は、制御部であって、通信機モジュールと端末位置決定モジュールとを含み、
前記通信機モジュールは、前記制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを前記端末へ送信し、前記端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第1基地局へ送信するよう構成され、
前記端末位置決定モジュールは、前記端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成され、
前記通信機モジュールは、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記第2基地局へ送信するよう更に構成され、前記第1基地局及び前記第2基地局から別個に送信される制御シグナリングが、前記制御チャネルリソースを用いて前記端末により受信されようにする、制御部を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装では、前記通信機モジュールは、具体的に、前記端末により最初にアクセスされた基地局へ、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを送信するよう構成され、前記最初にアクセスされた基地局が、前記端末の前記無線識別子及び前記制御チャネルリソースを前記端末へ送信するようにする。
本発明の本実施形態では、端末により最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ転送して良く、端末は、最初にアクセスした基地局から端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得する。端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。これは、再構成シグナリングを省くことができる。
第4の態様を参照して、第4の態様の第2の可能な実装では、前記通信機モジュールは、前記端末から生じ且つ基地局により転送される測定レポートを受信するよう更に構成され、前記端末から生じる前記測定レポートは、前記端末が前記制御部により提供される測定構成情報に従いチャネル測定を実行し及び前記端末が前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信され、及び、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記端末により送信された前記測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記基地局により送信された前記第1測定レポートを受信するよう更に構成され、前記基地局により送信された前記第1測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成され、及び、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記基地局により送信された前記測定レポートに従い、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記基地局により送信された測定結果を受信するよう更に構成され、前記基地局により送信された前記測定結果は、前記基地局が前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に生成され、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記基地局により送信された前記測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第3チャネル条件を満たすと決定するよう構成され、及び、前記端末は前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記基地局により送信された第2測定レポートを受信するよう更に構成され、前記基地局により送信された前記第2測定レポートは、前記基地局が、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、及び、前記端末位置決定モジュールは、具体的に、前記基地局により送信された前記測定レポートに従い前記端末は前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成され、
前記基地局は、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第4の態様を参照して、第4の態様の第3の可能な実装では、通信機モジュールは、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信し、前記データ送信状態情報は、以下の情報:前記ゲートウェイと前記第1基地局との間のデータ送信状態、又は前記ゲートウェイと前記第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含み、前記制御部が、前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の前記データ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、前記ゲートウェイ又は前記第1基地局へ排除指示を送信し、前記ゲートウェイ又は前記第1基地局が前記ゲートウェイと前記第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、よう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、経路排除指示をゲートウェイ又は第1基地局へ送信して、ゲートウェイ又は第1基地局が、ゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
第4の態様、又は第4の態様の第1又は第2又は第3の可能な実装を参照して、第4の態様の第4の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第5の態様によると、本発明の一実施形態は、端末であって、通信機モジュールとデータ送信モジュールとを含み、
前記通信機モジュールは、制御部から、前記制御部により構成された、前記端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、前記制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するよう構成され、前記基地局は第1基地局及び/又は第2基地局であり、
前記データ送信モジュールは、前記制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信するよう構成され、前記共有チャネルは、前記基地局と前記端末との間に構成された送信チャネルである、端末を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第5の態様を参照して、第5の態様の第1の可能な実装では、前記端末は、測定処理モジュールを更に含み、
前記測定処理モジュールは、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記第2基地局と前記端末との間の前記無線信号測定品質が前記プリセット第1チャネル条件を満たすとき、前記基地局を用いて前記制御部へ測定レポートを送信するよう更に構成される、又は、
前記測定処理モジュールは、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記端末により生成された測定結果を前記基地局へ送信するよう更に構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第5の態様を参照して、第5の態様の第2の可能な実装では、前記データ送信モジュールは、具体的に、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信し、及び/又は、前記共有チャネルで、前記第1基地局及び/又は前記第2基地局へアップリンクデータを送信するよう構成される。
本発明の本実施形態では、端末は、第1基地局及び第2基地局の両方とデータ送信を実行でき、このデータ送信は、アップリンク送信又はダウンリンク送信であって良い。これは、データ送信効率を向上できる。
第5の態様の第1又は第2の可能な実装を参照して、第5の態様の第3の可能な実装では、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局の前記カバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第6の態様によると、本発明の一実施形態は、基地局であって、前記基地局は、具体的に、第1基地局及び/又は第2基地局であり、前記基地局は、通信機モジュールとデータ送信モジュールとを含み、
前記通信機モジュールは、制御部から、前記制御部により構成された、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、前記制御チャネルリソースを用いて前記端末へ制御シグナリングを送信するよう構成され、
前記データ送信モジュールは、前記基地局と前記端末との間の共有チャネルでデータを送信するよう構成される、基地局を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第6の態様を参照して、第6の態様の第1の可能な実装では、前記基地局は、チャネル測定モジュール及び判定モジュールを更に含み、
前記通信機モジュールは、前記端末により送信された測定レポートを受信し、前記端末により送信された前記測定レポートは、前記端末が、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、前記第2基地局と前記端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、前記端末により送信され、前記端末により送信された前記測定レポートを前記制御部へ転送するよう更に構成される、又は、
前記通信機モジュールは、前記端末により送信された測定結果を受信し、前記端末により送信された前記測定結果は、前記端末が、前記制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、よう更に構成され、前記判定モジュールは、前記測定結果に従い、前記基地局と前記端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすと決定するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記制御部へ前記測定レポートを送信するよう更に構成される、又は、
前記チャネル測定モジュールは、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するよう構成され、前記通信機モジュールは、前記制御部へ、前記基地局により生成された前記測定結果を送信するよう更に構成される、又は、
前記チャネル測定モジュールは、前記端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するよう更に構成され、前記判定モジュールは、前記基地局と前記端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定するよう更に構成され、前記通信機モジュールは、前記制御部へ、前記基地局により生成された前記測定レポートを送信するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
第6の態様又は第6の態様の第1の可能な実装を参照して、第6の態様の第2の可能な実装では、前記基地局が前記第1基地局であるとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施される、又は、
前記端末が前記第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記制御部の制御機能は前記第1基地局により実施され、前記端末が前記第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、前記第1基地局は前記第2基地局へ制御機能移転指示を送信し、前記制御機能移転指示は前記端末の構成コンテキストを含む。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
第7の態様によると、本発明の一実施形態は、制御部であって、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリとを含み、前記プロセッサは、第1の態様及び可能な実装に記載の端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される、制御部を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第8の態様によると、本発明の一実施形態は、端末であって、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリとを含み、前記プロセッサは、第2の態様及び可能な実装に記載の端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される、端末を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第9の態様によると、本発明の一実施形態は、基地局であって、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリとを含み、前記プロセッサは、第3の態様及び可能な実装に記載の端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される、基地局を更に提供する。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
第10の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムチップであって、通信インタフェースと、バスと、プロセッサと、メモリとを含み、前記チップは前記通信インタフェースを用いて外部装置と相互作用し、前記通信インタフェースは前記バスを用いて前記プロセッサ及び前記メモリと通信し、前記メモリは前記端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納し、
前記プロセッサは、第1の態様及び可能な実装における前記制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するために、前記メモリに格納された前記コードを呼び出すよう構成される、端末ハンドオーバシステムチップを更に提供する。
第11の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムチップであって、通信インタフェースと、バスと、プロセッサと、メモリとを含み、前記チップは前記通信インタフェースを用いて外部装置と相互作用し、前記通信インタフェースは前記バスを用いて前記プロセッサ及び前記メモリと通信し、前記メモリは前記端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納し、
前記プロセッサは、第2の態様及び可能な実装における前記端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するために、前記メモリに格納された前記コードを呼び出すよう構成される、端末ハンドオーバシステムチップを更に提供する。
第12の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムチップであって、通信インタフェースと、バスと、プロセッサと、メモリとを含み、前記チップは前記通信インタフェースを用いて外部装置と相互作用し、前記通信インタフェースは前記バスを用いて前記プロセッサ及び前記メモリと通信し、前記メモリは前記端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納し、
前記プロセッサは、第1の態様及び可能な実装における前記基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するために、前記メモリに格納された前記コードを呼び出すよう構成される、端末ハンドオーバシステムチップを更に提供する。
第13の態様によると、本発明の一実施形態は、コンピュータプログラムであって、第1の態様及び可能な実装において記載された端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。
第14の態様によると、本発明の一実施形態は、コンピュータプログラムであって、第2の態様及び可能な実装において記載された端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。
第15の態様によると、本発明の一実施形態は、コンピュータプログラムであって、第3の態様及び可能な実装において記載された端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。
第16の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムであって、第4の態様の任意の可能な実装に記載の制御部と、第5の態様の任意の可能な実装に記載の端末と、第6の態様の任意の可能な実装に記載の基地局と、を含み、前記基地局は前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である、端末ハンドオーバシステムを更に提供する。
第17の態様によると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバシステムであって、第7の態様の任意の可能な実装に記載の制御部と、第8の態様の任意の可能な実装に記載の端末と、第9の態様の任意の可能な実装に記載の基地局と、を含み、前記基地局は前記第1基地局及び/又は前記第2基地局である、端末ハンドオーバシステムを更に提供する。
本発明の実施形態の技術的解決策をより明確に記載するために、実施形態を説明するのに必要な添付の図面を以下に簡単に説明する。明らかなことに、以下の説明中の添付の図面は、本発明のほんの一部の実施形態であり、これらの図面に従って当業者により他の図面も得られる。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の展開アーキテクチャの概略図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の別の展開アーキテクチャの概略図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の手順の概略ブロック図である。
本発明の一実施形態による別の端末ハンドオーバ方法の手順の概略ブロック図である。
本発明の一実施形態による別の端末ハンドオーバ方法の手順の概略ブロック図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の適用シナリオの概略図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバ方法の別の適用シナリオの概略図である。
本発明の一実施形態による制御部の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による端末の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による端末の別の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による基地局の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による基地局の別の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の制御部の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の端末の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の基地局の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の制御部の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の端末の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による別の基地局の概略構造組成図である。
本発明の一実施形態による端末ハンドオーバシステムの概略構造組成図である。
本発明の実施形態は、データ送信が中断されることなく端末ハンドオーバを完了し、極めて高いデータ送信効率を達成するために、端末ハンドオーバ方法、制御部、端末、基地局、及びシステムを開示する。
本発明の発明の目的、特徴、及び利点をより明確に且つより分かり易くするために、以下に、本発明の実施形態における技術的ソリューションを本発明の実施形態における添付の図面を参照して明確且つ完全に記載する。明らかに、以下に記載される実施形態は、本発明の実施形態の単なる一部であり、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づき当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
本発明の明細書、請求項、及び添付の図面において、用語「第1」、「第2」、等は、類似するオブジェクト間を区別することを意図し、必ずしも特定の順序又は順番を示さない。理解されるべきことに、このように使用される用語は、適正な環境で置き換え可能に使用され、同じ属性を有するオブジェクトが本発明の実施形態において記載されるときに使用される単なる区別法である。さらに、用語「含む」、「有する」、及び任意の他の変形は、非排他的包含をカバーし、一連のユニットを含む処理、方法、システム、製品、又は装置が必ずしも該ユニットに限定されないが、そのような処理、方法、製品、又は装置のような明示的にリストされ又はそれに特有でない他のユニットを含み得ることを意味する。
本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバは、主に、LTEシステム、ロングタームエボリューションアドバンスド(英語正式名:Long Term Evolution−Advanced、LTE−A)システム、無線ローカルエリアネットワーク(英語名:Wireless Fidelity、略称:WIFI)システム、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(英語名:Worldwide Interoperability for Microwave Access、略称:WiMAX)システム、第4世代モバイル通信(英語名:4G)システム、4G進化型システム、又は第5世代モバイル通信(英語名:5G)システムを含むがこれらに限定されない、無線通信システムに適用される。本発明の実施形態において提供される基地局は、具体的に、第2世代モバイル通信(英語名:2G)基地局、第3世代モバイル通信(英語名:3G)基地局、LTEシステムにおける進化型NodeB(英語名:Evolved NodeB、略称:eNB)、ホーム進化型nodeB(英語名:Home evolved Node B、HeNB)、中継器(英語名:Relay)、フェムト(英語名:Femto)基地局、ピコ(英語名:Pico)基地局、WiFiシステムにおけるアクセスポイント(英語名:Access Point、略称:AP)、又は5Gシステムにおける基地局であって良い。本発明の実施形態において提供される端末は、具体的に、ユーザ機器(英語名:User Equipment、略称:UE)、顧客構内設備(英語名:Customer Premise Equipment、略称:CPE)、WiFiシステムにおける局(英語名:Station、略称:STA)、又は5G端末である。
図1−a及び図1−bに示すように、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の展開アーキテクチャが先ず例と共に記載される。図1−aは、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の展開アーキテクチャの概略図である。図1−bは、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の別の展開アーキテクチャの概略図である。図1−a及び図1−bは、それぞれ、本発明の実施形態において提供される2つの標準的な展開シナリオを示す。図1−aでは、複数のスモールセルがマクロ基地局のカバレッジエリア内に展開され、端末は、スモールセル間を移動でき、マクロ基地局から無線信号を受信できる。図1−aでは、端末はマクロ基地局と直接通信し、マクロ基地局は、端末の無線リソースパラメータを構成するために、端末へ制御シグナリングを直接送信する。端末と複数のスモールセルとの間にデータ接続が確立され、端末は、該データ接続を用いてデータを受信し及び送信する。マクロ基地局及びスモールセルは、インタフェースを介して接続される。図1−b及び図1−aの相違は、マクロ基地局のカバレッジが存在するか否かにある。図1−bに示すように、マクロ基地局の無いシナリオ、例えば屋内シナリオでは、制御シグナリング及びデータの両方がスモールセルにより送信され、スモールセルのうちの1つ又は幾つかにより送信されて良い。図1−a及び図1−bの両方で、制御シグナリングは、複数のスモールセルに接続される中央制御部により管理され生成される。図1−aでは、中央制御部の制御機能は、マクロ基地局の一部であり、中央制御部は、マクロ基地局内に配備され、中央制御部は、マクロ基地局の制御機能を用いて実施される。図1−bでは、中央制御部は独立した制御部である。留意すべきことに、図1−a又は図1−bのいずれにもゲートウェイが示されないが、本発明の実施形態では、ゲートウェイが制御部に接続されて良い。
次に、以下は、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を、制御部、端末、及び基地局の観点で、別個に詳細に記載する。
図2を参照すると、本発明の一実施形態は、端末ハンドオーバ方法を提供する。詳細な説明は、制御部側の観点で提供される。制御部は、以下のステップを実行できる。
201。制御部は、制御部により端末に構成される、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信する。
本発明の本実施形態では、端末が最初にモバイルネットワークにアクセスすると、例えば端末が無線インタフェースを介してネットワークにアクセスすると、端末は、認証及びサービス要求のような手順の後にモバイルネットワークにアクセスする。端末がネットワークにアクセスした後に、端末が第1基地局に留まる例では、制御部は端末にリソースプールを割り当てる。リソースプールは、以下:端末の無線識別子情報又は制御チャネルリソース、のうちの1つを含む。制御チャネルリソースは、ダウンリンク制御チャネル及び/又は信号リソース、及びアップリンク制御チャネル及び/又は信号リソースを含んで良い。限定されることなく、制御部により端末のために構成されるリソースプールは、セル構成情報を更に含んで良い。例えば、制御部は、端末の近くにある複数の基地局のセル構成情報を構成して良い。留意すべきことに、本発明の本実施形態では、制御部により端末に割り当てられるリソースプールは、端末の近くにある複数の基地局のうちの全部の範囲内で有効である。つまり、制御部が端末のために構成するものは、一般的なリソースプール情報である。したがって、端末は、制御部により構成されたリソースプールを使用でき、第1基地局と第2基地局の間で区別する必要がない。
本発明の幾つかの実施形態では、ステップ201で、制御部が、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信することは、具体的に以下のステップを含む。制御部は、端末により最初にアクセスされた基地局へ、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信し、最初にアクセスされた基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信するようにする。
端末がモバイルネットワークに最初にアクセスした後に、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを、端末により最初にアクセスされた基地局へ送信し、次に、最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信する。例えば、端末により最初にアクセスされた基地局は、第1基地局であって良く、又は、端末が第1基地局のカバレッジエリアに入る前に位置していた別の基地局であって良い。特定の実装にいかなる制限も課せられない。理解されるべきことに、本発明の本実施形態では、制御部により端末のために構成された、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースは、端末がモバイルネットワークに最初にアクセスするときに、端末のために構成される。したがって、複数の基地局又はセル間を移動するとき、端末は、常に1つのリソースプールを使用できる。リソースプールは、無線識別子及び制御チャネルリソースを含み、再構成は要求されない。このように、再構成シグナリングが省かれる。端末は、1つの基地局から別の基地局へ又は1つセルから別のセルへ移動するとき、新しい構成を待機する必要がない。これは、端末に対して透過であって良く、又は端末は変化に気付かない。端末により最初にアクセスされた基地局は、無線識別子及び端末の無線チャネルリソースを端末へ送信し、その後、どの基地局に端末がハンドオーバされたかに拘わらず、新しいリソースプール構成は要求されない。
202。端末が第1基地局のカバレッジエリアに位置するとき、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信する。
本発明の本実施形態では、端末が第1基地局のカバレッジエリアに移動すると、制御部は、制御部により構成された且つ端末へ送信された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へも送信する。例えば、制御部は、リソースプールから、第1基地局に割り当てられた端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得し、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信する。さらに、制御部とゲートウェイとの間に接続が確立され、制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を取得して良い。例えば、送信構成情報は、ゲートウェイのインターネットプロトコル(英語名:Internet Protocol、略称:IP)アドレス及びゲートウェイのトンネル情報を含んで良い。本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第1基地局へ更に送信して良い。この場合、ゲートウェイ及び第1基地局は、ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立して良い。ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立する処理については、従来技術を参照し、ここで詳細は記載されない。
本発明の本実施形態では、送信経路は、ゲートウェイと第1基地局との間に確立され、第1基地局は、制御部により割り当てられた端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得している。したがって、第1基地局は、制御チャネルリソースを用いて端末に制御シグナリングを送信して良い。制御シグナリングは、共有チャネルのスケジューリング情報であって良く、共有チャネルでデータを送信するよう端末に指示するために使用される。
203。制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信して、第1基地局及び第2基地局から送信される制御シグナリングが、制御チャネルリソースを用いて端末により別個に受信されるようにする。
本発明の本実施形態では、ステップ202から、端末が第1基地局を用いてゲートウェイと通信できること、端末が第1基地局を用いてゲートウェイからダウンリンクデータを受信できること、及び端末が更に第1基地局を用いてゲートウェイへアップリンクデータを送信できること、が分かる。端末がモバイルなので、端末がゲートウェイと通信するとき、端末は移動している場合がある。例えば、端末は、第1基地局から第2基地局へ移動する。本発明の本実施形態では、制御部は、先ず、端末が第2基地局のカバレッジエリアに入ったと決定し、制御部は、次に、制御部により構成された且つ端末へ送信された無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ更に送信する。例えば、制御部は、リソースプールから、第2基地局に割り当てられた端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得し、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。第1基地局及び第2基地局が端末をスケジューリングするときに生じる制御チャネル衝突を回避するために、制御部により第1基地局及び第2基地局へ送信された制御チャネルリソースは、それぞれ衝突しない。例えば、制御部により第1基地局及び第2基地局へ送信された制御チャネルリソースは、周波数分割多重されて良い。さらに、本発明の幾つかの実施形態では、制御部とゲートウェイとの間に接続が確立される。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を取得して良い。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第2基地局へ更に送信して良い。この場合、ゲートウェイ及び第2基地局は、ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立して良い。ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立する処理については、従来技術を参照し、ここで詳細は記載されない。
本発明の本実施形態では、送信経路は、ゲートウェイと第2基地局との間に確立され、第2基地局は、制御部により割り当てられた制御チャネルリソースを取得している。したがって、第2基地局は、制御チャネルリソースを用いて端末へ制御シグナリングを送信して良い。制御シグナリングは、共有チャネルのスケジューリング情報であって良く、共有チャネルでデータを送信するよう端末に指示するために使用される。
本発明の本実施形態では、端末は第1基地局から第2基地局へ移動し、端末は初期アクセス中に制御部から、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信しているので、端末は、第1基地局から第2基地局への移動に気付かない。制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリアに入ったか否かを決定して良く、端末が第2基地局のカバレッジエリアに入った後に、制御部は、ゲートウェイと第2基地局との間の送信経路を確立するよう、ゲートウェイを更にトリガして良い。送信経路の確立が完了した後に、送信経路は、端末及びゲートウェイが第2基地局を用いて通信するために使用されて良い。
本発明の本実施形態では、制御部は、モバイルネットワーク内の独立した制御装置であって良い。制御部と第1基地局との間、及び制御部と第2基地局との間の両方で、接続が確立される。例えば、制御部は図1−aに示すマクロ基地局上に配備されて良く、又は、制御部は図1−bに示す制御部であって良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施されて良い。つまり、第1基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信して良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部は、分散型制御部であって良い。つまり、分散型制御部が、第1基地局又は第2基地局上に配備されて良い。具体的に、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第2基地局により実施される。このように、制御部の制御機能は、カバレッジエリアに端末が位置する基地局により実施されて良い。したがって、制御部の制御機能は移転して良い。端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされるとき、第1基地局は、第2基地局へ制御部移転指示を送信して良い。制御部移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。例えば、端末の構成コンテキストは、端末の無線識別子情報及び端末の無線構成情報を含んで良い。端末の構成コンテキストは、異なる実装において必要に応じて柔軟に構成されて良く、ここで具体的に限定されない。
留意すべきことに、本発明の本実施形態では、第2基地局は、端末の位置の周辺のプリセット範囲内にある、第1基地局以外の基地局である。例えば、第2基地局は、第1基地局の近くにある近隣基地局であって良い。または、第2基地局は、端末の位置に従い決定される周囲基地局であって良い。端末は、端末の位置する第1基地局から第1基地局の近隣基地局へ移動中に常に動くので、端末がネットワークに最初にアクセスすると、制御部は、端末のために、端末のハンドオーバされ得る全ての基地局の構成情報と、これらの基地局により使用され得る制御チャネルリソースと、を構成する。この場合、端末は、端末の位置の近くの全ての基地局の構成及びリソース使用を取得でき、端末が移動し、ある基地局から別の基地局へハンドオーバされるときでさえ、端末は新しい制御チャネルリソースを取得する必要がない。
本発明の幾つかの実施形態では、ステップ203で、制御部が、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定することは、以下を含んで良い。
A1。制御部は、端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信する。ここで、端末から生じた測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、及び端末が第2基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される。制御部は、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。又は、
A2。制御部は、基地局により送信された第1測定レポートを受信する。ここで、基地局により送信された第1測定レポートは、基地局が、端末により送信された測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。端末により送信された測定結果は、端末が、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される。制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。又は、
A3。制御部は、基地局により送信された測定結果を受信する。ここで、基地局により送信された測定結果は、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、生成される。制御部は、基地局により送信された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3条件を満たすと決定し、及び端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。又は、
A4。制御部は、基地局により送信された第2測定レポートを受信する。ここで、基地局により送信された第2測定レポートは、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、及び基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。
基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
次に、ステップA1、ステップA2、ステップA3、及びステップA4に記載され並びに制御部が、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する、幾つかの可能な実装について、それぞれ詳細な説明が提供される。
ステップA1で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従い、チャネル測定を実行して良い。次に、端末は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第1チャネル条件を満たすとき、端末は、測定レポートを基地局(つまり、第1基地局及び/又は第2基地局)へ送信する。ここで、測定レポートは、具体的に、チャネル品質指示子(英語名:Channel Quality Indicator、略称:CQI)測定情報であって良い。基地局は、受信した測定レポートを制御部へ転送する。制御部は、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定して良い。第1チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップA2で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従いチャネル測定を実行して良い。端末は、測定結果を基地局(例えば、第1基地局及び/又は第2基地局であって良い)へ送信する。端末により送信された測定結果を受信した後に、基地局は、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良く、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質が第2チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信し、制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定して良い。第2チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップA3で、端末は位置追跡信号を送信する。位置追跡信号は、具体的に、サウンディング参照信号(英語名:Sounding Reference Signal、略称:SRS)又は発見(英語名:Discovery)信号であって良い。基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果を制御部へ送信する。制御部は、基地局により生成された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を行い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第3チャネル条件を満たすとき、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。第3チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップA4で、端末は位置追跡信号を送信し、基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質が第4チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信し、制御部は、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定して良い。第4チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
本発明の幾つかの実施形態では、本発明で提供される端末ハンドオーバ方法は、以下のステップを更に含んで良い。
B1。制御部は、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信する。ここで、データ送信状態情報は、以下の情報:ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態、又はゲートウェイと第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含む。
B2。制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、制御部は、ゲートウェイ又は第1基地局へ排除指示を送信して、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。
ゲートウェイ及び端末は、第1基地局及び第2基地局を用いて同時にデータを送信して良い。データ送信処理において、ゲートウェイは、データ送信状態情報を制御部へ更に報告して良い。データ送信状態情報は、現在のトラフィック量、データ送信レート、データバッファサイズ、等を示して良い。制御部は、データ送信状態情報に従い、どのリンクのデータ送信状態がプリセット送信条件を満たさないかを決定して良い。例えば、端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされた後に、第1基地局を用いて端末とゲートウェイとの間で送信されたデータ量は、低減される、又はいかなるデータも送信されない。この場合、制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさず、制御部は、ゲートウェイ又は第1基地局へ経路排除指示を送信して、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
前述の例の中の本発明の説明から、制御部は端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを構成し、制御部は構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信し、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、次に、制御部は端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信して、制御チャネルリソースを用いて第1基地局及び第2基地局から別個に送信された制御シグナリングが端末により受信されるようにすることが分かる。本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
前述の実施形態は、制御部側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載した。以下は、端末側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載する。図3に示すように、本発明の本実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法は以下のステップを含んで良い。
301。端末は、制御部から、端末の無線識別子情報及び制御部により構成された制御チャネルリソースを受信する。
本発明の本実施形態では、制御部は、リソースプールを端末に割り当てて良く、制御部は、端末の無線識別子情報及び制御部により構成された制御チャネルリソースを端末へ送信する。例えば、制御部は、ユーザプレーンノード構成情報を端末へ送信して良い。次に、端末は、ユーザプレーンノード構成情報に従い、制御部により構成された、端末の無線識別子情報及び制御チャネルリソースを取得して良い。端末の無線識別子情報は、具体的に、端末のセル無線ネットワーク一時識別子(英語名:Cell Radio Network Temporary Identifier、略称:CRNTI)であって良く、又は端末の別の識別子であって良く、ここで限定されない。
本発明の本実施形態では、制御部は、モバイルネットワーク内の独立した制御装置であって良い。制御部と第1基地局との間、及び制御部と第2基地局との間の両方で、接続が確立される。例えば、制御部は図1−aに示すマクロ基地局上に配備されて良く、又は、制御部は図1−bに示す制御部であって良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施されて良い。つまり、第1基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信して良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部は、分散型制御部であって良い。つまり、分散型制御部が、第1基地局又は第2基地局上に配備されて良い。具体的に、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第2基地局により実施される。このように、制御部の制御機能は、カバレッジエリアに端末が位置する基地局により実施されて良い。したがって、制御部の制御機能は移転して良い。端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされるとき、第1基地局は、第2基地局へ制御部移転指示を送信して良い。制御部移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。例えば、端末の構成コンテキストは、端末の無線識別子情報及び端末の無線構成情報を含んで良い。端末の構成コンテキストは、異なる実装において必要に応じて柔軟に構成されて良く、ここで具体的に限定されない。
本発明の幾つかの実施形態では、本発明で提供される端末ハンドオーバ方法は、以下のステップのうちの1つを更に含んで良い。
C1。端末は、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすとき、端末は、基地局を用いて制御部へ測定レポートを送信する。
C2。端末は、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、端末により生成された測定結果を基地局へ送信する。
C3。端末は、制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信する。
ステップC1で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従い、チャネル測定を実行して良い。次に、端末は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第1チャネル条件を満たすとき、端末は、測定レポートを基地局(つまり、第1基地局及び/又は第2基地局)へ送信する。ここで、測定レポートは、具体的に、CQI測定情報であって良い。基地局は、受信した測定レポートを制御部へ転送する。
ステップC2で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は測定構成情報についてチャネル測定を実行して良い。次に、端末は、測定結果を基地局(例えば、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局であって良い)へ送信する。
ステップC3で、制御部は、信号構成情報を提供し、端末は位置追跡信号を送信して良い。位置追跡信号は、具体的に、SRS又は発見信号であって良い。
302。端末は、制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御信号を受信する。ここで、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の本実施形態では、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、ゲートウェイは、ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立する。端末が第1基地局から第2基地局へ移動するとき、制御部が端末は第2基地局のカバレッジエリア内に入ったと決定した後に、ゲートウェイは、ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立して良い。2つの基地局により使用される制御チャネルリソースが衝突しない限り、第1基地局及び第2基地局の両方が、制御部によりリソースプールから割り当てられた制御チャネルリソースを用いて制御シグナリングを送信できる。これは、端末に対する2つの基地局による同時スケジューリングを実施する。例えば、制御部は、異なる制御チャネルリソースを第1基地局及び第2基地局に割り当てて良い。したがって、制御チャネルリソース衝突が存在しない。端末が基地局により送信された制御シグナリングを受信した後に、後続のステップ303が実行される。
303。端末は、制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信する。ここで、共有チャネルは、基地局と端末との間に構成された送信チャネルである。
本発明の本実施形態では、ステップ302から、端末は、基地局と端末との間の共有チャネルのスケジューリング情報を、制御シグナリングに従い基地局から取得でき、端末は、基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信できることが分かる。例えば、本発明の幾つかの実施形態では、ステップ303で、端末が、制御シグナリングに従い共有チャネルでデータを送信することは、具体的に、以下のステップのうちの両方又は一方を含んで良い。
D1。端末は、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信する。
D2。端末は、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局へアップリンクデータを送信する。
つまり、本発明の本実施形態におけるデータの送信は、端末によるダウンリンクデータの受信、又は端末によるアップリンクデータの送信、のうちの少なくとも1つであって良く、特定の実装は、どの基地局が制御シグナリング及び制御シグナリングにより示されるリソーススケジューリングを送信するかに依存する。
前述の例における本発明の説明から、本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
前述の実施形態は、制御部側及び端末側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載した。以下は、端末の位置する基地局側の観点で、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法を記載する。図4に示すように、本発明の本実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法は以下のステップを含んで良い。
401。基地局は、制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信する。ここで、基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、リソースプールを端末に割り当てて良く、制御部は、端末の無線識別子情報及び制御部により構成された制御チャネルリソースを端末へ送信する。端末が第1基地局のカバレッジエリアに入ると、制御部は、制御部により構成された端末の無線識別子情報及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信して良い。端末が第2基地局のカバレッジエリアに入ると、制御部は、制御部により構成された端末の無線識別子情報及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信して良い。制御部とゲートウェイとの間に接続が確立され、制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を取得して良い。例えば、送信構成情報は、ゲートウェイのIPアドレス及びゲートウェイのトンネル情報を含んで良い。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第1基地局へも送信する。次に、ゲートウェイは、ゲートウェイと第1基地局との間に送信経路を確立して良い。ゲートウェイによる送信経路を確立する処理については、従来技術を参照し、ここで詳細は記載されない。制御部は、ゲートウェイの送信構成情報を第2基地局へ更に送信して良い。次に、ゲートウェイは、ゲートウェイと第2基地局との間に送信経路を確立して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、本発明で提供される端末ハンドオーバ方法は、以下のステップのうちの1つを更に含んで良い。
E1。基地局は、端末により送信された測定レポートを受信する。ここで、端末により送信された測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される。基地局は、端末により送信された測定レポートを制御部へ転送する。
E2。基地局は、端末により送信された測定結果を受信する。ここで、端末により送信された測定結果は、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行すると、生成される。基地局が、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、基地局は、測定レポートを制御部へ送信する。
E3。基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成し、基地局により生成された測定結果を制御部へ送信する。
E4。基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、基地局が、基地局と端末との間の無線チャネル測定品質はプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、基地局により生成された測定レポートを制御部へ送信する。
次に、ステップE1、ステップE2、ステップE3、及びステップE4に記載され並びに制御部が、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する、幾つかの可能な実装について、それぞれ詳細な説明が提供される。
ステップE1で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従い、チャネル測定を実行して良い。次に、端末は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定する。第2基地局と端末との間の無線信号測定品質が第1チャネル条件を満たすとき、端末は、測定レポートを基地局(つまり、第1基地局及び/又は第2基地局)へ送信する。基地局は、受信した測定レポートを制御部へ転送する。
ステップE2で、制御部は測定構成情報を提供し、端末は、測定構成情報に従いチャネル測定を実行して良い。端末は、測定結果を基地局(例えば、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局であって良い)へ送信する。端末により送信された測定結果を受信した後に、基地局は、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良く、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第2チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信する。
ステップE3で、端末は位置追跡信号を送信し、基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果を制御部へ送信する。第3チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
ステップE4で、端末は位置追跡信号を送信し、基地局は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行して良く、測定結果を生成する。基地局は、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して、基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすか否かを決定する。例えば、第1基地局は、第1基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。又は、第2基地局は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質について決定を実行して良い。基地局と端末との間の無線信号測定品質が第4チャネル条件を満たすとき、基地局は、測定レポートを制御部へ送信する。第4チャネル条件の特定構成は、特定の適用シナリオを参照して実装されて良く、ここで限定されない。
402。基地局は、制御チャネルリソースを用いて端末へ制御シグナリングを送信する。
本発明の本実施形態では、基地局が制御部から、制御部により端末に割り当てられた制御チャネルリソースを受信した後に、基地局は、制御チャネルリソースを用いて、制御シグナリングを端末へ送信して良い。制御シグナリングは、共有チャネルのスケジューリング情報であって良く、共有チャネルでデータを送信するよう端末に指示するために使用される。
403。基地局は、基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信する。
本発明の本実施形態では、共有チャネルは、基地局と端末との間に確立される。共有チャネルはデータを送信するために使用される。本発明の本実施形態におけるデータの送信は、端末によるダウンリンクデータの受信、又は端末によるアップリンクデータの送信、のうちの少なくとも1つであって良く、特定の実装は、基地局により送信された制御シグナリングに依存する。
本発明の幾つかの実施形態では、基地局が第1基地局であるとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施される、又は、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局は、第2基地局へ制御機能移転指示を送信する。制御機能移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。
本発明の本実施形態では、制御部は、モバイルネットワーク内の独立した制御装置であって良い。制御部と第1基地局との間、及び制御部と第2基地局との間の両方で、接続が確立される。例えば、制御部は図1−aに示すマクロ基地局上に配備されて良く、又は、制御部は図1−bに示す制御部であって良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施されて良い。つまり、第1基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信して良い。本発明の幾つかの他の実施形態では、制御部は、分散型制御部であって良い。つまり、分散型制御部が、第1基地局又は第2基地局上に配備されて良い。具体的に、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第2基地局により実施される。このように、制御部の制御機能は、カバレッジエリアに端末が位置する基地局により実施されて良い。したがって、制御部の制御機能は移転して良い。端末が第1基地局から第2基地局へハンドオーバされるとき、第1基地局は、第2基地局へ制御部移転指示を送信して良い。制御部移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。例えば、端末の構成コンテキストは、端末の無線識別子情報及び端末の無線構成情報を含んで良い。端末の構成コンテキストは、異なる実装において必要に応じて柔軟に構成されて良く、ここで具体的に限定されない。
前述の例における本発明の説明から、本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の実施形態による前述のソリューションの更なる理解及び実装のために、以下は、一例として、対応する適用シナリオを用いて詳細な説明を提供する。
図5−a及び図5−bを参照すると、図5−a及び図5−bは、本発明の実施形態において提供される端末ハンドオーバ方法の2つの適用シナリオの概略図である。以下は、例を用いて別個に説明を提供する。図5−aを参照すると、本例では、端末は具体的にUEであり、第1基地局は具体的にユーザプレーンノード1(英語名:UP node 1)であり、第2基地局は具体的にユーザプレーンノード2(英語名:UP node 2)であり、ゲートウェイは具体的にユーザプレーンゲートウェイ(英語正式名:User Plane Gateway、略称:UP GW)である。端末は、任意の無線アクセスノードを用いてネットワークにアクセスして良い。端末は、図1−a中のスモールセル基地局により提供されるセル、図1−a中のマクロ基地局により提供されるセル、又は図1−b中のスモールセルにより提供されるセルに留まった後に、無線インタフェースを介してネットワークにアクセスする。認証及びサービス要求のような手順の後に、以下のステップが実行される。
S01。制御部は、ユーザプレーンノード構成情報をUPノード1へ送信する。
S02。制御部は、無線リソース制御(英語正式名:Radio Resource Control、略称:RRC)再構成コマンドをUEへ送信する。
S03。UP GWはダウンリンクデータをUPノード1へ送信し、UPノード1は拡張物理ダウンリンク制御チャネル(英語正式名:Enhanced Physical Downlink Control Channel、略称:EPDCCH)又は物理ダウンリンク共有チャネル(英語正式名:Physical Downlink Shared Channel、略称:PDSCH)をUEへ送信する。
S04。制御部は、以下の3つの移動基準のうちの少なくとも1つを用いて、UEがUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定する。
ALT1。UEが、測定レポートを制御部へ送信する。
ALT2。UPノード1が、測定レポートを制御部へ送信する。
ALT3。UPノード2が、測定レポートを制御部へ送信する。
S05。制御部は、リソースプールからの制御チャネルリソースをUPノード1に割り当てる。
S06。制御部は、リソースプールからの制御チャネルリソースをUPノード2に割り当てる。
S07。制御部は、データストリーム割り当て要求をUP GWへ送信する。
S08。UP GWは、データストリームを2つの部分に分ける。一方の部分はUPノード1によりUEへ送信される。他方の部分はUPノード2によりUEへ送信される。
S09。UP GWは、制御部へデータ送信状態情報を送信する。
S10。制御部は、ユーザプレーンノード削除指示をUPノード1へ送信する。
S11。UPノード1は、データ返送指示をUP GWへ送信する。
ステップS01からステップS11で、制御部は、1つのリソースプールを端末に使用のために割り当てる。リソースプールは、複数の基地局又は複数のセル内で有効である。したがって、複数の基地局又はセル間を移動するとき、端末は、常に1つのリソースプールを使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが省かれ、端末は、ある基地局から別の基地局へ又はあるセルから別のセルへ移動するとき、新しいセルによる端末のための構成を待機する必要がなく、これは端末にとって透過的又は非知覚的であって良い。図1−a及び図1−b中の2つの標準的なシナリオでは、スモールセルが1つのエリアに展開されるとき、同じ又は同様の共通する構成が使用されて良い。例えば、これらの構成は、制御部により管理されて良い。図1−aに示すシナリオに示すように、マクロ基地局は、スモールセルの共通構成情報をブロードキャストして良い。したがって、端末は、マクロ基地局からスモールセルの構成を取得して良い。端末は、複数のスモールセルにより共有される共通構成情報をマクロ基地局から取得して良い。異なる構成情報が、スモールセルにより提供されるセルによりブロードキャストされて良く、又はマクロ基地局によってもブロードキャストされて良い。端末は、スモールセル又は複数のセルの識別子情報を用いて、異なる共通構成情報の間を区別して良い。図1−bに示すシナリオでは、制御部は、無線送信能力を有しないので、スモールセルの共通構成は、全ての基地局の無線インタフェースを介して送信される必要があり、複数の基地局が無線インタフェースを介して同期を実行し、同じセル識別子を使用して良い。図1−a中のマクロ基地局と同様に、複数の基地局は、スモールセルの共通構成情報を同期して送信する。端末は、任意のスモールセル又はスモールセルにより提供されるセルから、構成情報を取得して良い。
ステップS01からステップS11で、制御部は、専用シグナリング構成、例えばRRC構成メッセージを用いて、端末の無線識別子情報、例えばC−RNTIを構成して、リソースプールを端末に割り当てる。リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースは、EPDCCHリソースであって良い。リソースプールは、アップリンク制御チャネルリソース、例えば拡張物理アップリンク制御チャネル(英語正式名:Enhanced Physical Uplink Control Channel、略称:EPUCCH)を更に含んで良い。リソースプールは、アップリンク及びダウンリンク共有データチャネル構成、例えば時間周波数リソース位置を更に含んで良い。制御部は、無線インタフェースを介して端末への送信を実行する。図1−aのシナリオでは、リソースプールがマクロ基地局へ送信され、図1−bでは、リソースプールは、端末によりアクセスされたスモールセル又は端末の近くにあるスモールセルにより、端末へ送信される。同時に、制御部は、端末の位置するスモールセルに構成を通知し、制御部の周囲にある幾つかのスモールセルにも構成を通知して良い。例えば、ダウンリンクスケジューリング中、図5−aに記載のように、スモールセル、つまりUPノード1は、リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースを用いて、ダウンリンク制御シグナリングを端末へ送信する。例えば、ダウンリンク又はアップリンク共有データチャネルを送信するために使用されるスケジューリング情報は、端末に、共有データチャネルでデータを受信又は送信するよう指示するために使用される。
端末がUPノード1及びUPノード2の境界に移動すると、制御部は、以下の方法を用いて、端末がUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定する。
オプション1。制御部により構成された測定レポートに従う測定により、UPノード2からの無線信号の測定品質が信号強度閾を満たすと分かると、例えば、UPノード2からの無線信号の測定品質が、3dBであるUPノード1からの無線信号の測定品質より高いとき、端末は、測定結果を制御部に報告する。図1−bのシナリオでは、測定レポートは、スモールセル、つまりUPノード1により、制御部へ転送される。
オプション2。UPノード1は、制御部に、基地局間のインタフェースを介して、端末により報告されたCQI測定情報に従い、又はUPノード2に対する端末のCQI測定情報がチャネル品質閾より高いことを、通知して良い。端末は、アップリンク制御チャネルリソース内のCQI測定情報を送信して良く、UPノード1及びUPノード2はリッスンし受信する。
オプション3。UPノード2は、SRS信号又は発見信号に従い、端末はUPノード2に近付いていると決定すると、基地局間のインタフェースを介して基地局に通知する。ここで、SRS信号又は発見信号は、端末により送信される。全てのUPノードが全ての端末を盲目的に検出しなければならないことを回避するために、制御部は、幾つかの端末を検出するよう指定UPノードを制御して良い。例えば、制御部は、端末の位置する基地局に隣接する基地局に、端末を検出するよう指示して良い。
制御部は、前述の方法を用いて、端末がUPノード2のカバレッジエリア内に入ったか否か、及びデータがUPノード2により送信可能か否かを決定して良い。制御部は、UPノード1及びUPノード2に、端末に専用のリソースプールの中のダウンリンク制御チャネルリソースを別個に割り当てて良い。例えば、リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースは、2つの部分に分けられて良い。2つのUPノードが1つの端末に同時にスケジューリングするときに生じるダウンリンク制御チャネル衝突を回避するために、一方の部分はUPノード1による使用のためであり、他方の部分はUPノード2による使用のためである。構成情報は、基地局間のインタフェースを介してUPノードに通知されて良い。同時に、ユーザプレーンゲートウェイは、UPノード2にデータの一部をオフロードするよう指示される。UPノード2及びユーザプレーンゲートウェイが互いに通信できることを保証するために、通知情報は、送信構成情報、例えば、UPノード2のIPアドレス及びトンネル情報を伝達して良い。以前にUPノードへ送信された構成情報は、UPノードとユーザプレーンゲートウェイとの間の送信経路を確立するために、ユーザプレーンゲートウェイの送信構成情報を伝達する。前述の方法では、制御部は、端末に専用の且つ複数のUPノードにより共有されるリソースプールを管理して良い。更に多くのUPノードが存在する場合、専用リソースプール内のリソースの量は、無線インタフェース構成メッセージを用いて増大されて良い。したがって、リソースプールを受信すると、端末は、複数のUPノードからスケジューリング情報を同時に受信して、複数のUPノードとの送信を実行して良い。複数のUPノードは、同じUE関連構成情報を共有して良い。したがって、UEは、異なるUPノードにより受信される制御情報の間で区別する必要がない。端末は、複数のUPノードを用いて、ユーザプレーンゲートウェイとのデータの送信を実施する。ユーザプレーンゲートウェイは、ストリーム制御情報に従い、異なるリンクにデータトラックを割り当てて良い。ユーザプレーンゲートウェイは、制御部とデータ送信状態情報を更に交換して良い。長時間、リンクを介するデータが存在しない、又は端末がモビリティに従いUPノードのカバレッジエリアから移動して出るとき、制御部は、ユーザプレーンゲートウェイに、リンクを排除するよう指示して良く、UPノードにより送信されていないデータは、ユーザプレーンゲートウェイに戻される。ユーザプレーンゲートウェイ及び制御部は、別個のノードであって良く、又は1つのノードであって良い。ユーザプレーンゲートウェイ及び制御部が1つのノードであるとき、ユーザプレーンゲートウェイ及び制御部の間のインタフェースは、内部インタフェースであり、内部実装に属する。
次に、図5−bを参照すると、本例では、端末は具体的にUEであり、第1基地局は具体的にUPノード1であり、第2基地局は具体的にUPノード2であり、ゲートウェイは具体的にUP GWである。図5−aに示すシナリオでは、制御部は、具体的に分散型制御部であり、制御部は任意のスモールセル内に配備されて良い。端末が初期アクセスを実行するとき、制御部は、最初にアクセスされるスモールセル、つまりUPノード1内に配置される。端末は、任意の無線アクセスノードを用いてネットワークにアクセスして良い。端末は、図1−a中のスモールセルにより提供されるセル、図1−a中のマクロ基地局により提供されるセル、又は図1−b中のスモールセルにより提供されるセルに留まった後に、無線インタフェースを介してネットワークにアクセスする。認証及びサービス要求のような手順の後に、以下のステップが実行される。
P01。UPノード1は、RRC再構成コマンドをUEへ送信する。
P02。UP GWは、ダウンリンクデータをUPノード1へ送信し、UPノード1は、EPDCCH又はPDSCHをUEへ送信する。
P03。UPノード1は、以下の移動基準のうちの少なくとも1つを用いて、UEがUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定する。
ALT1。UEが、測定レポートをUPノード1へ送信する。
ALT2。UPノード1自体が、測定レポートを生成する。
ALT3。UPノード2が、測定レポートをUPノード1へ送信する。
P04。UPノード1は、リソースプールからの制御チャネルリソースをUPノード2に割り当てる。
P05。UPノード2が、肯定応答情報をUPノード1へ送信する。
P06。UPノード1は、データストリーム割り当て要求をUP GWへ送信する。
P07。UP GWは、データストリームを2つの部分に分ける。一方の部分はUPノード1によりUEへ送信される。他方の部分はUPノード2によりUEへ送信される。
P09。UPノード1が、制御部移転指示をUPノード2へ送信する。
P10。UPノード2が、制御部移転要求をUPノード1へ送信する。
ステップP01からステップP10で、UPノード1は、端末のためにRRC再構成メッセージを構成し、端末にリソースプールを割り当てるために、端末の無線識別子情報、例えばC−RNTIを割り当てる。リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースは、EPDCCHリソースであって良い。リソースプールは、アップリンク制御チャネルリソース、例えばEPUCCHを更に含んで良い。リソースプールは、アップリンク及びダウンリンク共有データチャネル構成、例えば時間周波数リソース位置を更に含んで良い。制御部は、リソースプールを、無線インタフェースを介して端末へ送信する。リソースプールは、図1−aのシナリオではマクロ基地局により送信され、図1−bでは端末によりアクセスされたスモールセル又は端末の近くにあるスモールセルにより、端末へ送信される。制御部として、UPノード1は、リソース管理ノードから端末のリソースプール構成を取得して良い。リソース管理ノードの管理範囲は、図5−aの制御部の管理範囲と同様である。
端末がUPノード1及びUPノード2の境界に移動すると、UPノード1は、図5−bに示す方法と同様の以下の方法で、端末がUPノード2のカバレッジエリアに入ったと決定して良い。
オプション1。制御部により構成された測定レポートに従う測定により、UPノード2からの無線信号の測定品質が信号強度閾を満たすと分かると、例えば、UPノード2からの無線信号の測定品質が、3dBであるUPノード1からの無線信号の測定品質より高いとき、端末は、制御部、つまりUPノード1に通知するために、測定レポートを報告する。
オプション2。UPノード1は、制御部に、基地局間のインタフェースを介して、端末により報告されたCQI測定情報に従い、又はUPノード2に対する端末のCQI情報がチャネル品質閾より高いことを、通知して良い。端末は、前述のアップリンク制御チャネルリソース内のCQI測定情報を送信して良く、UPノード1はCQI測定情報をリッスンし受信する。
オプション3。UPノード2は、端末により送信されたアップリンク信号、例えばSRS又は発見信号に従い、端末はUPノード2に近付いていると決定すると、基地局間のインタフェースを通じて制御部に通知する。ここで、SRS又は発見信号は、アップリンク制御チャネルリソース内で端末により送信されて良い。全てのUPノードが全ての端末を盲目的に検出しなければならないことを回避するために、制御部は、幾つかの端末を検出するよう指定UPノードを制御して良い。例えば、制御部は、端末の位置する基地局に隣接する基地局に、端末を検出するよう指示して良い。本実施形態では、UPノード1は、近隣UPノードを用いて、端末を検出して良い。通知メッセージは、端末のアップリンク信号の特徴情報、例えばアップリンク信号のシーケンス情報又は識別子情報を伝達する。
UPノード1は、前述の方法を用いて、端末がUPノード2のカバレッジエリア内に入ったか否か、及びデータがUPノード2により送信可能か否かを決定して良い。UPノード1は、UPノード1及びUPノード2に、端末に専用のリソースプール内のリソースを別個に割り当てる。例えば、リソースプールは2つの部分に分けられて良い。2つのUPノードが1つの端末に同時にスケジューリングするときに生じる制御チャネル衝突を回避するために、一方の部分はUPノード1による使用のためであり、他方の部分はUPノード2による使用のためである。構成情報は、基地局間のインタフェースを介してUPノードに通知されて良い。同時に、UPノード1は、ユーザプレーンゲートウェイに、UPノード2にデータの一部をオフロードするよう指示する。UPノード2及びユーザプレーンゲートウェイが互いに通信できることを保証するために、通知情報は、送信構成情報、例えば、UPノード2のIPアドレス及びトンネル情報を伝達して良い。以前にUPノードへ送信された構成情報は、UPノードとユーザプレーンゲートウェイとの間の送信経路を確立するために、ユーザプレーンゲートウェイの送信構成情報を伝達する。前述の方法では、制御部は、端末に専用の且つ複数のUPノードにより共有されるリソースプールを管理して良い。更に多くのUPノードが存在する場合、専用リソースプール内のダウンリンク制御チャネルリソースの量は、無線インタフェース構成メッセージを用いて増大されて良い。したがって、リソースプールを受信すると、端末は、複数のUPノードからスケジューリング情報を同時に受信して、複数のUPノードとの送信を実行して良い。複数のUPノードは、同じUE関連構成情報を共有して良い。したがって、UEは、異なるUPノードにより受信される制御情報の間で区別する必要がない。端末は、複数のUPノードを用いて、ユーザプレーンゲートウェイとのデータの送信を実施する。ユーザプレーンゲートウェイは、ストリーム制御情報に従い、異なるリンクにデータトラックを割り当てて良い。ユーザプレーンゲートウェイは、制御部とデータ送信状態情報を更に交換して良い。長時間、リンクを介するデータが存在しない、又は端末がモビリティに従いUPノードのカバレッジエリアから移動して出るとき、制御部は、ユーザプレーンゲートウェイに、リンクを排除するよう指示して良く、UPノードにより送信されていないデータは、ユーザプレーンゲートウェイに戻される。
図5−bと図5−aとの間の相違は、UPノード上の制御部機能が移転可能であることである。端末がUPノード1のカバレッジエリア外に移動するとき、UPノード1は、UPノード2への制御部移転処理を開始して良く、UPノード2へ端末の構成コンテキストを送信し、端末のためにリソースプールの使用を解放する。制御部がUPノード2へ移転した後に、UPノード2は、端末移動処理を開始し、端末の構成コンテキストが、UPノード1から削除されて良い。
本発明の前述の実施形態の例の説明から、円滑な端末ハンドオーバを達成し及びノード間の結合を緩めるために、ハンドオーバソリューションは本発明の本実施形態において改良されることが分かる。これは、ノード間の送信ベアラについての要件を低減し、密結合されたセル、例えば共同スケジューリングされた若しくは共同送信セル間の調整を回避し、広範なシナリオにおける展開を実現する。
留意すべきことに、説明を容易にするために、各前述の方法の実施形態は、一連の動作の組み合わせとして記載されたが、幾つかのステップは本発明に従い別のシーケンスで又は同時に実行されて良いので、当業者は、本発明が記載の動作シーケンスにより制限されないことが分かる。さらに、当業者は、明細書に記載の全ての実施形態は例として用いられ、含まれる動作及びモジュールは必ずしも本発明に必須ではないことも理解すべきである。
本発明の実施形態による前述のソリューションの実施を容易にするために、以下は、前述のソリューションを実施する関連する機器を更に提供する。
図6を参照すると、本発明の一実施形態は、制御部600を提供する。制御部600は、通信機モジュール601及び端末位置決定モジュール602を含んで良い。
通信機モジュール601は、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信し、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信するよう構成される。
端末位置決定モジュール602は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。
通信機モジュール601は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信するよう更に構成され、第1基地局及び第2基地局から送信された制御シグナリングが、制御チャネルリソースを用いて端末により別個に受信されるようにする。
本発明の幾つかの実施形態では、通信機モジュール601は、具体的に、端末により最初にアクセスされた基地局へ、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信するよう構成され、最初にアクセスされた基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信するようにする。
本発明の幾つかの実施形態では、通信機モジュール601は、端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信するよう更に構成される。ここで、端末から生じた測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、及び端末が第2基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。又は、
通信機モジュール601は、基地局により送信された第1測定レポートを受信するよう更に構成される。ここで、基地局により送信された第1測定レポートは、基地局が、端末により送信された測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。端末により送信された測定結果は、端末が、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。又は、
通信機モジュール601は、基地局により送信された測定結果を受信するよう更に構成される。ここで、基地局により送信された測定結果は、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、生成される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、基地局により送信された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3条件を満たすと決定し、及び端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。又は、
通信機モジュール601は、基地局により送信された第2測定レポートを受信するよう更に構成される。ここで、基地局により送信された第2測定レポートは、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、及び基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される。端末位置決定モジュール602は、具体的に、基地局により送信された測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するよう構成される。
基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の幾つかの実施形態では、通信機モジュール601は、ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信し、データ送信状態情報は、以下の情報:ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態、又はゲートウェイと第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含み、制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、ゲートウェイ又は第1基地局へ排除指示を送信し、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、よう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部600の制御機能は、第1基地局により実施される、
又は、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
図7を参照すると、本発明の一実施形態は、端末700を提供する。端末700は、通信機モジュール701及びデータ送信モジュール702を含んで良い。
通信機モジュール701は、制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するよう構成される。基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
データ送信モジュール702は、制御シグナリングに従い共有チャネルでデータを送信するよう構成される。共有チャネルは、基地局と端末との間に構成された送信チャネルである。
本発明の幾つかの実施形態では、図7−bに示すように、端末700は、測定処理モジュール703を更に含む。
測定処理モジュール703は、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定するよう構成される。通信機モジュール701は、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすとき、基地局を用いて制御部へ測定レポートを送信するよう更に構成される。又は、
測定処理モジュール703は、制御部により提供された測定構成情報に従い、チャネル測定を実行するよう構成される。通信機モジュール701は、端末により生成された測定結果を基地局へ送信するよう更に構成される。又は、
通信機モジュール701は、制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するよう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、データ送信モジュール702は、具体的に、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信し、及び/又は、共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局へアップリンクデータを送信するよう構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施される、
又は、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
図8−aを参照すると、本発明の一実施形態は、基地局800を提供する。基地局800は、具体的に、第1基地局及び/又は第2基地局であり、基地局800は、通信機モジュール801及びデータ送信モジュール802を含む。
通信機モジュール801は、制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信し、制御チャネルリソースを用いて端末へ制御シグナリングを送信するよう構成される。
データ送信モジュール802は、基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信するよう構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、図8−bに示すように、基地局800は、チャネル測定モジュール803及び判定モジュール804を更に含む。
通信機モジュール801は、端末により送信された測定レポートを受信し、端末により送信された測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信され、端末により送信された測定レポートを制御部へ転送するよう更に構成される。又は、
通信機モジュール801は、端末により送信された測定結果トを受信するよう更に構成される。ここで、端末により送信された測定結果は、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される。判定モジュール804は、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定するよう更に構成される。通信機モジュール801は、測定レポートを制御部へ送信するよう更に構成される。又は、
チャネル測定モジュール803は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するよう構成される。通信機モジュール801は、基地局により生成された測定結果を制御部へ送信するよう更に構成される。又は、
チャネル測定モジュール803は、端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するよう更に構成される。判定モジュール804は、基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定するよう更に構成される。通信機モジュール801は、基地局により生成された測定レポートを制御部へ送信するよう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、基地局が第1基地局であるとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施される。又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は、第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局は、制御機能移転指示を第2基地局へ送信し、制御機能移転指示は、端末の構成コンテキストを含む。
本発明の一実施形態は、コンピュータ記憶媒体を更に提供する。コンピュータ記憶媒体はプログラムを格納し、プログラムは、前述の方法の実施形態において記載されたステップの一部又は全部を実行する。
以下は、本発明の一実施形態において提供される別の制御部を記載する。図9を参照すると、制御部900は、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904を含む(制御部900の中に1又は複数のプロセッサ903が存在して良く、図9では一例として1個のプロセッサが用いられる)。本発明の幾つかの実施形態では、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904は、バスを用いて又は別の方法で接続されて良い。図9では、バス接続が一例として用いられる。
メモリ904は、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んで良く、プロセッサ903に命令及びデータを提供する。メモリ904の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(英語正式名:Non−Volatile Random Access Memory、略称:NVRAM)を更に含んで良い。メモリ904は、オペレーティングシステム、及び動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造のサブセット、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造の拡張セットを格納する。動作命令は、種々の動作命令を含んで良く、種々の演算を実施するために構成される。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んで良く、種々の基本サービスを実施し、及びハードウェアに基づくタスクを処理するよう構成される。
プロセッサ903は、制御部の動作を制御する。プロセッサ903は、中央処理ユニット(英語正式名:Central Processing Unit、略称:CPU)として参照されても良い。特定の適用では、制御部の全てのコンポーネントは、バスシステム320を用いて一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バス、等を更に含んで良い。しかしながら、明確な説明のために、図中、全種類のバスはバスシステムとして符号を付される。
本発明の前述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ903に適用され又はプロセッサ903により実施されて良い。プロセッサ903は、信号処理能力を有する集積回路チップであって良い。実装過程で、方法のステップは、プロセッサ903の中のハードウェアの集積論理回路により、又はソフトウェア命令により実装されて良い。プロセッサ903は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(英語正式名:Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(英語正式名:Application Specific Integrated Circuit、略称:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英語正式名:Field−Programmable Gate Array、略称:FPGA)又は別のプログラマブル論理装置、個別ゲート又はトランジスタ論理装置、又は個別ハードウェアアセンブリであって良い。プロセッサ903は、本発明の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサであって良い、等である。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより直接実行されて良く、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、又は消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ、又は当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体はメモリ904内に配置され、プロセッサ903はメモリ904内の情報を読み出し、プログラムのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実施する。
受信機901は、入力であるデジタル又は文字情報を受信し、ユーザ設定及び制御部の機能制御に関連する信号入力を生成するよう構成されて良い。送信機902は、ディスプレイスクリーンのような表示装置を含んで良い。送信機902は、外部インタフェースを介してデジタル又は文字情報を出力するよう構成されて良い。
本発明の本実施形態では、プロセッサ903は、制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。詳細には、プロセッサ903は、
制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを前記端末へ送信するステップと、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信するステップと、
端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信するステップであって、第1基地局及び第2基地局から送信される制御シグナリングは、制御チャネルリソースを用いて端末により別個に受信される、ステップと、を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ903は、具体的に、
端末により最初にアクセスされた基地局へ、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを送信するステップであって、最初にアクセスされた基地局が、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ送信するようにする、ステップ、を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、端末により最初にアクセスされた基地局は、端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを端末へ転送して良く、端末は、最初にアクセスした基地局から端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを取得する。端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。これは、再構成シグナリングを省くことができる。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ903は、具体的に、以下のステップ:
端末から生じ且つ基地局により転送された測定レポートを受信するステップであって、端末から生じた測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、及び端末が第2基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される、ステップ、及び、端末により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
基地局により送信された第1測定レポートを受信するステップであって、基地局により送信された第1測定レポートは、基地局が、端末により送信された測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、送信され、端末により送信された測定結果は、端末が、制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、基地局により送信された測定レポートに従い、端末は第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
基地局により送信された測定結果を受信するステップであって、基地局により送信された測定結果は、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、生成される、ステップ、基地局により送信された測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第3条件を満たすと決定するステップ、及び端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、又は、
基地局により送信された第2測定レポートを受信するステップであって、基地局により送信された第2測定レポートは、基地局が端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行し、及び基地局と端末との間の無線チャネル測定品質がプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、送信される、ステップ、及び、基地局により送信された測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するステップ、を実行するよう構成される。
基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ903は、以下のステップ:
ゲートウェイにより送信されたデータ送信状態情報を受信するステップであって、データ送信状態情報は、以下の情報:ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態、又はゲートウェイと第2基地局との間のデータ送信状態、のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
制御部が、ゲートウェイと第1基地局との間のデータ送信状態はプリセット送信条件を満たさないと決定すると、ゲートウェイ又は第1基地局へ排除指示を送信するステップであって、ゲートウェイ又は第1基地局がゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする、ステップと、
を実行するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、経路排除指示をゲートウェイ又は第1基地局へ送信して、ゲートウェイ又は第1基地局が、ゲートウェイと第1基地局との間の送信経路を排除するようにする。空き送信経路を排除することにより、データ送信効率が向上できる。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施される、又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
以下は、本発明の一実施形態において提供される別の端末を記載する。図10を参照すると、端末1000は、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004を含む(端末1000の中に1又は複数のプロセッサ1003が存在して良く、図10では一例として1個のプロセッサが用いられる)。本発明の幾つかの実施形態では、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004は、バスを用いて又は別の方法で接続されて良い。図10では、バス接続が一例として用いられる。
メモリ1004は、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んで良く、プロセッサ1003に命令及びデータを提供する。メモリ1004の一部はNVRAMを更に含んで良い。メモリ1004は、オペレーティングシステム、及び動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造のサブセット、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造の拡張セットを格納する。動作命令は、種々の動作命令を含んで良く、種々の演算を実施するために構成される。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んで良く、種々の基本サービスを実施し、及びハードウェアに基づくタスクを処理するよう構成される。
プロセッサ1003は、端末の動作を制御する。プロセッサ1003は更にCPUとして参照されて良い。特定の適用では、端末の全てのコンポーネントは、バスシステムを用いて一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バス、等を更に含んで良い。しかしながら、明確な説明のために、図中、全種類のバスはバスシステムとして符号を付される。
本発明の前述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ1003に適用され又はプロセッサ1003により実施されて良い。プロセッサ1003は、信号処理能力を有する集積回路チップであって良い。実装過程で、方法のステップは、プロセッサ1003の中のハードウェアの集積論理回路により、又はソフトウェア命令により実装されて良い。プロセッサ1003は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は別のプログラマブル論理装置、個別ゲート若しくはトランジスタ論理装置、又は個別ハードウェアアセンブリであって良い。プロセッサ1003は、本発明の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサであって良い、等である。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより直接実行されて良く、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、又は消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ、又は当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体はメモリ1004内に配置され、プロセッサ1003はメモリ1004内の情報を読み出し、プログラムのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実施する。
本発明の本実施形態では、プロセッサ1003は、前述の実施形態において端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。プロセッサ1003は、以下のステップ:
制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップと、
制御チャネルリソースに従い、基地局により送信された制御シグナリングを受信するステップであって、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
制御シグナリングに従い、共有チャネルでデータを送信するステップであって、共有チャネルは、基地局と端末との間に構成された送信チャネルである、ステップと、
を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1003は、以下のステップ:
制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、生成した測定結果に従い、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすか否かを決定し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすとき、基地局を用いて制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、端末により生成された測定結果を基地局へ送信するステップ、又は、
制御部により提供された信号構成情報に従い、位置追跡信号を送信するステップ、
を実行するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1003は、具体的に、以下のステップ:
共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局により送信されたダウンリンクデータを受信するステップ、及び/又は、
共有チャネルで、第1基地局及び/又は第2基地局へアップリンクデータを送信するステップ、
を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、端末は、第1基地局及び第2基地局の両方とデータ送信を実行でき、このデータ送信は、アップリンク送信又はダウンリンク送信であって良い。これは、データ送信効率を向上できる。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部の制御機能は、第1基地局により実施される、又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第1基地局により実施され、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部の制御機能は第2基地局により実施される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
以下は、本発明の一実施形態において提供される別の基地局を記載する。図11を参照すると、基地局1100は、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104を含む(基地局1100の中に1又は複数のプロセッサ1003が存在して良く、図11では一例として1個のプロセッサが用いられる)。本発明の幾つかの実施形態では、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104は、バスを用いて又は別の方法で接続されて良い。図11では、バス接続が一例として用いられる。
メモリ1104は、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んで良く、プロセッサ1103に命令及びデータを提供する。メモリ1104の一部はNVRAMを更に含んで良い。メモリ1104は、オペレーティングシステム、及び動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造のサブセット、又は動作命令、実行モジュール若しくはデータ構造の拡張セットを格納する。動作命令は、種々の動作命令を含んで良く、種々の演算を実施するために構成される。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んで良く、種々の基本サービスを実施し、及びハードウェアに基づくタスクを処理するよう構成される。
プロセッサ1103は、基地局の動作を制御する。プロセッサ1103は更にCPUとして参照されて良い。特定の適用では、基地局の全てのコンポーネントは、バスシステムを用いて一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バス、等を更に含んで良い。しかしながら、明確な説明のために、図中、全種類のバスはバスシステムとして符号を付される。
本発明の前述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ1103に適用され又はプロセッサ1103により実施されて良い。プロセッサ1103は、信号処理能力を有する集積回路チップであって良い。実装過程で、方法のステップは、プロセッサ1103の中のハードウェアの集積論理回路により、又はソフトウェア命令により実装されて良い。プロセッサ1103は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA又は別のプログラマブル論理装置、個別ゲート若しくはトランジスタ論理装置、又は個別ハードウェアアセンブリであって良い。プロセッサ1103は、本発明の実施形態において開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサであって良い、等である。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより直接実行されて良く、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、又は消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ、又は当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体はメモリ1104内に配置され、プロセッサ1103はメモリ1104内の情報を読み出し、プログラムのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを実施する。
本発明の本実施形態では、プロセッサ1103は、前述の実施形態において基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。具体的に、プロセッサ1103は、以下のステップ:
制御部から、制御部により構成された端末の無線識別子及び制御チャネルリソースを受信するステップであって、基地局は第1基地局及び/又は第2基地局である、ステップと、
制御チャネルリソースを用いて、端末へ制御シグナリングを送信するステップと、
基地局と端末との間の共有チャネルでデータを送信するステップと、
を実行するよう構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末に、第1基地局及び端末がハンドオーバされる第2基地局の両方で端末により使用可能な端末識別子及び制御チャネルリソースを割り当て、端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第1基地局へ送信し、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定し、制御部は、更に、端末のために構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを第2基地局へ送信する。したがって、端末が第1基地局及び第2基地局のような基地局間で移動するとき、端末は、制御部により構成された無線識別子及び制御チャネルリソースを常に使用でき、再構成が必要ない。このように、再構成シグナリングが節約でき、端末が第1基地局から第2基地局へデータ送信は中断されず、データ送信効率が極めて高い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1103は、以下のステップ:
端末により送信された測定レポートを受信するステップであって、端末により送信された測定レポートは、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行し、第2基地局と端末との間の無線信号測定品質がプリセット第1チャネル条件を満たすと決定すると、端末により送信される、ステップ、及び、端末により送信された測定レポートを制御部へ転送するステップ、又は、
端末により送信された測定結果を受信するステップであって、端末により送信された測定結果は、端末が制御部により提供された測定構成情報に従いチャネル測定を実行した後に生成される、ステップ、及び、測定結果に従い、基地局と端末との間の無線信号測定品質はプリセット第2チャネル条件を満たすと決定すると、制御部へ測定レポートを送信するステップ、又は、
端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行した後に、測定結果を生成するステップ、及び、基地局により生成された測定結果を制御部へ送信するステップ、又は、
端末により送信された位置追跡信号に対してチャネル測定を実行するステップ、及び、基地局と端末との間の無線チャネル測定品質はプリセット第4チャネル条件を満たすと決定すると、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信するステップ、
を実行するよう更に構成される。
本発明の本実施形態では、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定するために、複数の実現可能な方法を使用して良い。前述の実現可能な方法では、端末は、端末により生成した測定レポートを基地局を用いて制御部へ送信して良い。または、基地局は、基地局により生成した測定レポートを制御部へ送信して良い。制御部は、測定レポートに従い、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると決定する。または、制御部は、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置すると、自身で決定して良い。
本発明の幾つかの実施形態では、プロセッサ1103は、以下のステップ:
基地局が第1基地局であるとき、第1基地局により制御部の制御機能を実施するステップ、又は、
端末が第1基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局により制御部の制御機能を実施し、端末が第2基地局のカバレッジエリア内に位置するとき、第1基地局により第2基地局へ制御機能移転指示を送信するステップであって、制御機能移転指示は端末の構成コンテキストを含む、ステップ、
を実行するよう更に構成される。
本発明の幾つかの実施形態では、制御部は、複数の方法で実装されて良い。制御部は、第1基地局により実装されて良い。制御部は、代替で、分散型方法で実装されて良い。端末が絶えず移動するので、制御部の制御機能は、第1基地局又は第2基地局により実装されて良い。このように、制御部は、非常に柔軟に配備できる。
図12を参照すると、本発明の一実施形態は、通信インタフェース1201、バス1202、プロセッサ1203、及びメモリ1204を含む端末ハンドオーバシステムチップ1200を更に提供する。チップ1200は、通信インタフェース1201を用いて外部装置と相互作用する。通信インタフェース1201は、プロセッサ1203及びメモリ1204とバス1202を用いて通信する。メモリ1204は、端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納する。
プロセッサ1203は、メモリ1204に格納されたコードを呼び出し、制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
図13を参照すると、本発明の一実施形態は、通信インタフェース1301、バス1302、プロセッサ1303、及びメモリ1304を含む端末ハンドオーバシステムチップ1300を更に提供する。チップ1300は、通信インタフェース1301を用いて外部装置と相互作用する。通信インタフェース1301は、プロセッサ1303及びメモリ1304とバス1302を用いて通信する。メモリ1304は、端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納する。
プロセッサ1303は、メモリ1304により格納されたコードを呼び出し、端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
図14を参照すると、本発明の一実施形態は、通信インタフェース1401、バス1402、プロセッサ1403、及びメモリ1404を含む端末ハンドオーバシステムチップ1400を更に提供する。チップ1400は、通信インタフェース1401を用いて外部装置と相互作用する。通信インタフェース1401は、プロセッサ1403及びメモリ1404とバス1402を用いて通信する。メモリ1404は、端末ハンドオーバ方法のために必要なソースプログラムコードを格納する。
プロセッサ1403は、メモリ1404に格納されたコードを呼び出し、基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成される。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
本発明の一実施形態は、制御部により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
本発明の一実施形態は、端末により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
本発明の一実施形態は、基地局により実行される端末ハンドオーバ方法を実行するよう構成されるコンピュータプログラムを更に提供する。詳細については、前述の実施形態における記載を参照のこと。
図15を参照すると、本発明の一実施形態は、制御部1501、端末1502、及び基地局1503を含む端末ハンドオーバシステム1500を更に提供する。基地局は、第1基地局及び/又は第2基地局である。本発明の幾つかの実施形態では、制御部1501は図6に示す制御部であって良く、端末1502は図7−a又は図7−bに示す端末700であって良く、基地局1503は図8に示す基地局800であって良い。本発明の幾つかの実施形態では、制御部1501は図9に示す制御部900であって良く、端末1502は図10に示す端末1000であって良く、基地局1503は図11に示す基地局1100であって良い。詳細については、前述の実施形態を参照のこと。
さらに、記載した機器の実施形態は単なる例であることに留意すべきである。別個の部分として記載されたユニットは、物理的に別個であって良く、又はそうでなくて良い。ユニットとして示される部分は、物理的ユニットであって良く又はそうでなくて良く、1つの位置に置かれ又は複数のネットワークユニットに分散されて良い。一部又は全部のモジュールは、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の必要に応じて選択されて良い。さらに、本発明により提供される装置の実施形態の添付の図面において、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いに、具体的には1又は複数の通信バス若しくは信号ケーブルとして実装されて良い通信接続を有することを示す。当業者は、創造的努力を有しないで本発明の実施形態を理解し及び実施できる。
前述の実装の説明に基づき、当業者は、本発明が必要な汎用ハードウェアに加えてソフトウェアにより、又は専用集積回路、専用CPU、専用メモリ、専用コンポーネント、等を含む専用ハードウェアにより実装され得ることを明確に理解できる。概して、コンピュータプログラムにより実行できる任意の機能は、対応するハードウェアを使用することにより容易に実施できる。さらに、同一機能を達成するために使用される特定ハードウェア構造は、種々の形式、例えばアナログ回路、デジタル回路、又は専用回路の形式であって良い。しかしながら、本発明では、ソフトウェアプログラムを用いる実装は、多くの場合により良好な実装である。このような理解に基づき、本発明の技術的解決策、又は従来技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で実施されて良い。ソフトウェアプロダクトは、コンピュータのフロッピーディスク、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクのような可読記憶媒体に格納され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置、等であって良い)に、本発明の実施形態で記載された方法を実行するよう指示する幾つかの命令を含む。
前述の実施形態は、本発明を限定するのではなく、単に本発明の技術的ソリューションを説明することを目的とする。本発明は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者は、本発明の実施形態の技術的ソリューションの精神及び範囲から逸脱することなく、彼らが前述の実施形態で説明した技術的ソリューションに変更を行い、又はそれら実施形態の幾つかの技術的特徴を等価に置換できることを理解する。