JP2019500793A - デジタル画像の処理方法、付随する装置、端末機器およびコンピュータプログラム - Google Patents

デジタル画像の処理方法、付随する装置、端末機器およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

画素を含むデジタル画像の処理方法につき、1画素が、1つの輝度成分と複数のクロミナンス成分を含む第1比色空間内で表現された色情報に結び付けられており、輝度成分は第1の既定値間隔内に含まれる値を有し、表示装置が、第1の間隔より長い第2の既定値間隔内に含まれる画素の輝度成分の値をレンダリングでき、画像の素子の第1の輝度成分の値から、観察者が知覚した画像の包括的光度レベルを表わす情報を決定するステップ(E1)と;決定された包括的光度レベル情報に応じて拡張指数(y)を計算するステップ(E2)と;画像の1素子について、第1の輝度成分値に対して計算された拡張指数を適用することによる中間輝度値の計算、および計算された中間値に対する第2の既定輝度値間隔の長さの乗算を含む、画像の素子の第1の輝度成分を第2の輝度成分に変換するステップ(E3)とを含み、拡張指数は決定された包括的光度レベル情報の減少関数である。【選択図】図2

Description

本発明の分野は、第1の値間隔内で色情報が表現されているデジタル画像およびデジタル画像シーケンスを処理して、第1の値間隔よりも長い第2の値間隔上でこれらの画像を表現することのできる表示装置上でこれらの画像をレンダリングする分野である。
本発明は特に、ただし非排他的に、HDR(英語の「High Dynamic Range」の略)フォーマットに適合した表示装置上でのレンダリングを目的とする、標準フォーマットまたはSDRフォーマット(英語の「Standard Dynamic Range」の略)にしたがって表現されたデジタル画像色強度のコンバートに応用することができる。
今日、広い範囲の色強度を有する画像を表示する能力を有する、HDRと呼ばれるテレビ受像機などのオーディオビジュアルコンテンツのレンダリング装置の新しい世代が出現してきている。これらのスクリーンは、非常に高い光度レベル(英語では「high peak」)および画像の明暗ゾーン間の増大したコントラストレベルを提供し、これによりユーザーは、現実との間に比類の無い近接性を得ることができる。
現在、この技術は、オーディオビジュアルコンテンツの伝送のための基準であり続けているSDRフォーマットとなおも共存しており、そのためHDRスクリーンの高い能力を利用するためには、受信したSDRコンテンツをHDRフォーマットにコンバートしてから表示する必要がある。
2007年のACM SIGGRAPH 2007 Papers、P38により公開された「Do HDR displays support LDR Content? A Psychophysical Evaluation」という題のAkyuz他の論文から、単純な線形演算子に基づく入力デジタル画像の色強度の拡張方法が公知である。この方法は、
Figure 2019500793
タイプの式にしたがって、入力画像の輝度成分Y1の単純線形関数として出力画像の輝度成分Y2を計算することからなり、式中(x、y)は入力画像中の画素の座標であり、Y1.maxは入力画像内で輝度成分がとる最大値、Y1.minはその最小値である。この演算子を用いAkyuzが得た主観的結果は、正常に露出された画像についての文献中での最高の結果とみなされている。
同様に、2009年にACMが出版した雑誌「ACM Transations on Graphics」、第28巻、p160の中で公開された「Evaluation of Reverse Tone Mapping Through Varying Exposure Conditions」という題のMasia他の論文からのデジタル画像の色強度の拡張方法も公知である。この方法は、特に、入力画像の素子の光度情報に対して非線形の包括的強度拡張演算子を適用することからなる。この演算子は、画像キー(英語では「image key」)と呼ばれる画像を表わす指標(indicateur)のアフィン関数として表現された指数の形をとる。
このキー指標は、当業者にとって周知であり、以下のように表現される。
Figure 2019500793
式中、
Figure 2019500793
であり、nは該画像の素子数、Y(x、y)は該画像の1つの素子の輝度強度、そしてδは正の実数であり、1ピクセルの強度がゼロである場合の特異性を回避できるように小さい値をとる。
輝度の対数は実際、人間の視覚系が知覚する光度または照度レベルの優れた近似値として知られている。したがって、画像kのキーは、観察者によって知覚される画像の包括的光度レベルまたは光度(英語では「global brightness」)の標示を提供する。
入力画像の光度強度の包括的拡張演算子は、以下の形態をとる。
Figure 2019500793
式中、aは10.44に相当する実数であり、bは値が−6.282に定められている実数である。
論文中で提示されているテスト対象の画像全体について、演算子γの値が画像のキーの値と共に増大し、極値が1.1および2.26に等しいことが確認される。
この解決法の利点は、知覚される画像の質をこの解決法によって単純かつリアルタイムで実現可能な形で改善することができるという点にある。特に、この解決法は、充分なコントラストレベルを有する過剰露出された画像についての優れた結果を提供する。
先行技術において説明された方法がもつ欠点は、これらの方法があらゆるタイプの画像に適応されているわけではないという点にある。特に、テスト対象の画像よりもさらに極限のコントラストレベルおよび光度レベルを呈する画像については、これらの方法は、処理される画像に対し入力画像に忠実でなく美的でない人工的外観を与える。
本発明は、この状況を改善することを目的とする。
本発明は特に、先行技術のこれらの欠点を軽減することを目的とする。
より厳密には、本発明の目的は、リアルタイムという制約と両立し実施が簡単であり続けながら、入力画像の本来の照明態様をより尊重しより現実的なレンダリングを保証する解決法を提供することにある。
これらの目的、ならびに以下で明らかになる他の目的は、表示装置上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像の処理方法において、前記画像が画素を含み、1つの画素が、クロミナンス成分(composante de chrominance)とは別個の1つの輝度成分を含む第1の比色空間内で表現された色情報に結び付けられており、前記輝度成分は、第1の既定値間隔内に含まれる値を有し、前記表示装置は、第1の間隔より長い第2の既定値間隔内に含まれる画素の輝度成分の値をレンダリングすることができ、
− 画像の素子の第1の輝度成分の値から、観察者が知覚した画像の包括的光度レベルを表わす情報を決定するステップと、
− 決定された包括的光度レベル情報に応じて拡張指数を計算するステップと、
− 画像の1素子について、第1の輝度成分値に対して計算された拡張指数(exposant d’expansion)を適用することによる中間輝度値の計算、および計算された中間値に対する第2の既定輝度値間隔の長さの乗算を含む、画像の素子の第1の輝度成分を第2の輝度成分に変換するステップと、
を含む方法を用いて達成される。
本発明に係る方法は、計算された拡張指数が、決定された包括的光度レベル情報の減少関数であることを特徴とする。
こうして本発明は、入力画像のフォーマットを範囲がさらに広い表示装置のフォーマットに適応させるために輝度情報値範囲を拡張させる発明力ある新規の解決法を提案する。
画像の包括的光度レベルと共に値が増大する拡張指数を選択する先行技術とは異なり、本発明は、包括的光度レベルが増大する時に値が減少する拡張指数を提案する。
発明者らは、広いテストシーケンス全体の光度およびコントラストレベルについて考えられる異なる組合せを表わす5つの画像態様クラスを識別した。発明者らは、次に実験を実施し、その間にこれらの態様クラスの各々の画像シーケンスに対し異なる補正指数値を適用し、次に、観察者群に対し知覚したその質を評価するように依頼した。
得られた結果から、発明者らは、一方では、特定の補正指数値を各々のクラスに結び付けることができるということを確認した。他方で、発明者らは、1つのクラスの画像の包括的光度レベルとこのクラスの画像に適用すべき補正指数値の間に、知覚の観点から見て適応された出力画像を得ることを可能にする単純な数学的関係を確立した。
本発明によると、計算された指数は、画像の包括的光度レベルを表わす情報の逆数の対数に正比例する。
この数学的関係の利点は、それが、リアルタイムでの処理という要求と矛盾しない制限された計算リソースを用いて単純に使用できるものであり続けながら、画像の照明態様の忠実なレンダリングを可能にするという点にある。
本発明の有利な1つの特徴によると、包括的光度レベルを決定するステップは、画像の輝度成分の中央値を獲得するステップ、獲得した中央値を正規化するステップを含み、画像の包括的光度レベルを表わす情報は正規化された獲得中央値に正比例する。
1つの画像の輝度値の中央値を利用することの利点は、この値が、画像シーケンスの1画像と別の画像との間で安定したものにとどまる値をとるということにある。こうして、シーケンスのレンダリングの際のあらゆるフラッタリングまたは明滅(英語では「flickering」)効果が回避される。
本発明の別の態様によると、包括的光度レベルを表わす情報を決定するステップはさらに、拡張指数を計算するステップに先立ち、第1の比色空間の第1の輝度成分を第2の比色空間の明度成分にコンバートする予備ステップを含み、中央値はこの明度成分から得られる。
例えば、第1の輝度成分は、公知の比色空間CIEL***内でコンバートされて、知覚的線形である明度成分を生成する。第1の利点は、明度値が、考えられる値間隔上により良く分布させられるという点にある。第2の利点は、包括的光度レベル情報を観察者が実際に知覚したものにより近いものにするという点にある。
本発明のさらに別の態様によると、該方法は、拡張指数の計算ステップに先立って0〜1の間の中央値の正規化ステップを含み、かつ正規化された中央値の補正ステップ(英語では「clipping」)を含み、ここで0と、1未満の非ゼロの正の実数であるaとの間に含まれる値を値aに代入し、aより大きく1より小さい実数であるbと、1との間に含まれる値を値bに代入する。
中央値の最も極限の値を含むことの利点は、拡張指数の可能な値を限定し、それにより輝度値の飽和(saturation)を生成し入力画像の当初の照明態様が歪められることを回避できるということにある。
本発明の別の態様によると、変換ステップは以下の等式を使用する。
Figure 2019500793
式中Y1は第1の輝度成分を表わし、Y2は第2の輝度成分を、log10は10進対数、γは第1の輝度成分Y1に適用される拡張指数、Lmed,n *は正規化されクリッピングされた輝度中央値を表わしている。
第2の輝度成分を第1の輝度成分に関係付けるこの数式の利点は、それが、入力画像の包括的光度レベルの如何に関わらず、入力画像の当初の照明態様を尊重する現実的なレンダリングを保証しながら、使用が簡単であるという点にある。
本発明のさらに別の態様によると、該方法は、以下の式にしたがって、第2の輝度成分と第1の輝度成分の間の比率に正比例する拡張率を第1のクロミナンス成分に適用することにより、画像の第1のクロミナンス成分を第2の成分に変換するステップを含む。
Figure 2019500793
この実施形態の利点は、その単純さにある。
本発明の別の態様によると、該方法は、以下の式にしたがって、厳密に1超の実数である飽和度(facteur de saturation)、ならびに第1および第2の輝度成分に依存する補正関数を第1のクロミナンス成分に適用することによって色を補正するサブステップを含む、画像の第1のクロミナンス成分を第2のクロミナンス成分に変換するステップを含む。
Figure 2019500793
この実施形態の利点は、クロミナンス成分を飽和させることにより、より強い色のレンダリングを可能にすることにある。
有利には、第1のクロミナンス成分の変換ステップは、第1の比色空間を、第1の比色空間よりも大きい第2の比色空間へとコンバートするサブステップを含む。
1つの利点は、色強度の丸め(troncature)、したがって出力画像上の欠陥の出現が、回避されるという点にある。
異なる実施形態において、以上で説明してきた方法は、表示装置上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像の処理装置において、前記画像が画素を含み、1つの画素が、クロミナンス成分とは別個の1つの輝度成分を含む第1の比色空間内で表現された色情報に結び付けられており、前記輝度成分は、第1の既定値間隔内に含まれる値を有し、前記表示装置は、第1の間隔より長い第2の既定値間隔内に含まれる画素の輝度成分の値をレンダリングすることができ、
− 画像の素子の第1の輝度成分の値から、観察者が知覚した画像の包括的光度レベルを表わす情報を決定し、
− 決定された包括的光度レベル情報に応じて拡張指数を計算し、
− 画像の1素子について、第1の輝度成分値に対して計算された拡張指数を適用することによる中間輝度値の計算、および計算された中間値に対する第2の輝度既定値間隔の長さの乗算を含みつつ、画像の素子の第1の輝度成分を第2の輝度成分に変換する、
ことができ、かつそのために構成された再プログラミング可能な計算機または専用計算機を含む装置によって有利に実施される。
このような装置は、計算された拡張指数が、決定された包括的光度レベル情報の減少関数であることを特徴とする。
相関的に、本発明はまた、通信ネットワークを介してデジタル画像シーケンスを受信することができそのために構成された受信機と、画像シーケンスをレンダリングできそのために構成された表示装置に、この画像シーケンスを伝送することができそのために構成された送信機を含む端末機器において、本発明に係る少なくとも1つのデジタル画像の処理装置を含むことを特徴とする端末機器にも関する。
この端末機器はパーソナルコンピュータ、TVデコーダボックス、デジタルテレビ受像機などであり得る。
本発明はさらに、プログラムがプロセッサによって実行された場合に上述の方法のステップを実施するための命令を含むコンピュータプログラムにも関する。
本発明はまた、プログラムがプロセッサによって実行された場合に、上述のデジタル画像の処理方法のステップを実施するための命令を含むコンピュータプログラムにも関する。
これらのプログラムは、任意のプログラミング言語を使用することができる。これらのプログラムは、通信ネットワークからダウンロードされかつ/またはコンピュータ可読媒体上に記録され得る。
最後に本発明は、上述の処理方法を実施するコンピュータプログラムをそれぞれ記憶し、場合によっては取外し可能な、本発明に係るデジタル画像の処理装置に内蔵されたまたは内蔵されていない、プロセッサ可読記憶媒体または記録媒体に関する。
本発明の他の利点および特徴は、非限定的な単なる例示的例として提供される、本発明の特定の一実施形態についての以下の説明、および添付図面を読了することによって、さらに明確になるものである。
HDRフォーマットの出力画像または出力画像シーケンスをそれぞれ提供するためのSDRフォーマットの入力画像または入力画像シーケンスの処理ラインを概略的に提示する。 本発明に係るデジタル画像の処理方法のステップを概略的に提示する。 本発明の一実施形態に係る包括的光度レベルを表わす情報の決定ステップを詳述する。 本発明の実施形態に係る包括的光度レベルの情報の減少関数の例を提示する。 本発明の実施形態に係る包括的光度レベルの情報の減少関数の例を提示する。 本発明の第1の実施形態に係る色成分の拡張および導出指数の計算ステップを詳述する。 本発明の第2の実施形態に係る色成分の拡張および導出指数の計算ステップを詳述する。 本発明の第1および第2の実施形態に係る入力画像および出力画像の色度図を提示する。 光度およびコントラストに応じて定義される入力画像の照明態様クラスの例を提示する。 既定の照明態様クラスに属する入力画像についての本発明に係る処理方法によって得られた拡張指数曲線の例を提示する。 既定の照明態様クラスに属する入力画像についての本発明に係る処理方法によって得られた拡張指数曲線の例を提示する。 既定の照明態様クラスに属する入力画像についての本発明に係る処理方法によって得られた拡張指数曲線の例を提示する。 既定の照明態様クラスに属する入力画像についての本発明に係る処理方法によって得られた拡張指数曲線の例を提示する。 既定の照明態様クラスに属する入力画像についての本発明に係る処理方法によって得られた拡張指数曲線の例を提示する。 本発明および先行技術の2つの解決法に係る処理の後に得られた出力画像例を比較する形で提示している。 本発明および先行技術の2つの解決法に係る処理方法を用いて画像全体に対して実施される主観的テストの結果を比較する形で提示している。 本発明の一実施形態に係るデジタル画像の処理装置のハードウェア構造の一実施例を概略的に提示する。
繰返しになるが、本発明の目的は、より広い色強度範囲を利用できる表示装置上でのレンダリングを目的とした、標準フォーマットに適合した入力画像の色強度範囲の拡大方法を提供することにある。本発明の一般的原理は、観察者が知覚する画像の包括的光度レベルを表わす情報を決定すること、および画像の包括的光度レベルの減少関数として表現される拡張指数を画像の強度に対して適用することに基づいている。
図1に関連して、nが0〜Nの整数であり、Nが非ゼロの整数であるものとしてSDRフォーマットの入力画像シーケンス(IIn)を処理してそれをHDRフォーマットで表示する処理ラインを考慮する。
入力シーケンスの画像は2次元(2D)である。これらの画像の素子はピクセルである。当然のことながら、本発明は、この実施例に限定されず、素子がボクセルである3次元(3D)またはマルチビュー画像にも適用される。
このシーケンスの画像は、例えば、SD(英語の「Standard Definition」の略)、HD(英語の「High definition」の略)、UHD(英語の「Ultra High Definition」の略)、HD画像の解像度の4倍に対応する4K、およびHD画像の解像度の8倍に対応する8K画像などの異なる空間次元をとることができる。入力シーケンスは、24、25、30、50、60、120などの値のうちのさまざまな周波数(英語では「frame rate」)値を有することができる。その画素の色強度は、例えば8、10、12さらには16ビットに等しいビット深度(英語では「bit depth」)にわたりコーディングされ得る。
この画像シーケンスは、例えばビデオカメラなどの取得モジュールの出力端で直接生の(英語では「raw」)の形で、または通信ネットワークを介してそれを受信したデコーダの出力端で解凍された形で、予め得ることができると仮定する。
例えば、入力画像シーケンス(IIn)は、オーディオビジュアルプログラムの制作および国際的交換についてのTVHD規格のパラメータ値を定義するBT.709規格の中で規定されているように、R’G’B’(英語の「Red Green Blue」の略)フォーマットである。色情報は、各々0〜255の値をとる3つの成分R’、G’、B’にしたがって表現される。
当然のことながら、本発明は、この比色空間に限定されず、BT.2020、BT.601、DCI−P3などの他のフォーマットに適合する入力画像を処理することも同様に可能である。
これらの色情報R’G’B’は、画素の色の情報処理によるまたは電気的なコーディングに対応する。光電気コンバートオペレーションは、画像の色の光学的強度を再度確立するためにT1で実施される。このように得られたRGB光学的強度は0〜1の値をとる。
これらのRGB光学的強度は、T2において、第1の間隔[0:1]から第2の値間隔[0:Lmax]へと色強度値範囲を拡大する機能をもつITMO(英語では「Inverse Tone Mapping Operator)モジュールに対して提示され、ここでLmaxは第2の間隔の長さを表わし、Lmaxは1を超える整数である。
このITMOモジュールは、図2に関連して以下で提示される本発明に係る方法を実施する。このモジュールの出力端において、生成される画像シーケンスは、0〜Lmaxの強度のRGB光学フォーマットである。
シーケンスの各画像はT3において、テレビ受像機などの表示装置のために活用できる情報処理コーディングに対応する色強度を有する画像シーケンスを出力端で得るような形で、逆の光電気コンバートオペレーションに付される。例えば、実施されたコンバートは、色強度を、クロミナンス成分Cb、Crとは別個の輝度成分Y’に分解するY’Cbrフォーマットの色強度を提供する。このY’Cbrフォーマットは、伝送の諸問題に十分適応させられた映像で比色空間を表わす1つの方法である。成分は、10ビットにわたりコーディングされる。変形形態として、補足的コンバートがT4において、少なくとも10ビットにわたりコーディングされたR’G’B’フォーマットの出力画像シーケンスを提供する。
得られた画像シーケンスはT5において、例えばST2084またはSTD−B67規格に適合したHDRデジタルテレビ受信機などの表示装置に対して伝送される。
図2に関連して、ここで本発明の一実施形態に係るデジタル画像の処理方法のステップについて説明する。
入力画像の光学的色強度は、RGBフォーマットで表現されるものと仮定する。
第1のステップE0の間に、1つの輝度成分Yと複数のクロミナンス成分XおよびZを含む比色空間内で、入力画像の色強度をコンバートする。この空間内では、画像の光度を表わす情報がその各々の点において、その色を定義するいわゆるクロミナンス情報から分離されていることが分かる。
E1では、観察者の視覚系が知覚する入力画像の包括的光度レベルを表わす情報を決定する。
本発明の第1の実施形態によると、決定される情報はMasiaにより定義された画像のキーkである。
図3に関連して説明される本発明の第2の実施形態によると、以下で定義されている別の形で包括的光度レベルの情報が決定される。
E11では、CIEL***と呼ばれる比色空間の、輝度成分Yを、明度成分と呼ばれる別の輝度成分L*へとコンバートする。明度成分L*は、0(黒)と100(白)の間の値をとることができる。これは、国際照明委員会(CIE)によって定義される表面色についての比色空間と同時に、光の色についての比色空間CIE L***でもある。CIE XYZ系の評価に基づいて、この比色空間は、人間の視力によって知覚される複数の色の間の偏差をより忠実に表現するように構想されている。
このモデルにおいては、3つの大きさ、すなわちXYZ評価の輝度(Y)から導出された明度L*、および画像シーケンスのクロミナンスのような同じ明度の灰色の表面の色との関係における色の偏差を表現する2つのパラメータa*およびb*が色を特徴付ける。
ステップE12中に、入力画像IInの素子全体にわたる明度成分L*の中央値L* medを計算する。
画像IInにはM個の画素があり、ここでMは非ゼロの整数であることを仮定する。
例えば、漸増順で画像の素子の明度成分値を選別することにより中央値が計算され、この中央値L* medは位置(M+1)/2に対応する。
ステップE13中に、得られた中央値を正規化して、その値が0と1の間に含まれるようにする。
このとき、
Figure 2019500793
E14では、間隔[0、1]の極値を除外することにより、正規化された明度の中央値について考えられる値をクリッピングする(英語では「clipping」)。考えられる値の新たな間隔は[0.05、0;95]である。
したがって、明度成分の正規化され「クリッピング」された中央値に等しい入力画像の包括的光度レベルを表わす情報が得られる。
Figure 2019500793
図2に関連して、本発明に係る処理方法の後続するステップE2では、入力画像の光度レベルを表わす情報ILGの関数である拡張率γが計算される。この拡張率は、入力画像IInの輝度成分Y1に適用するためのものである。本発明によると、拡張率γは、情報ILGの減少関数として計算される。
図4Aに関連して提示された本発明の第1の実施形態によると、拡張率γは、情報ILGの多項式減少関数として計算される。例えば、拡張率γは以下のように定義され、ここでα=1.5、β=2.6、およびρ=2.2である。
Figure 2019500793
図4Bに関連して提示されている本発明の第2の実施形態によると、拡張率γは、入力画像の光度情報ILGの逆数の対数関数として計算される。
Figure 2019500793
これら2つの実施例において、情報ILGは、
Figure 2019500793
に等しく選択される。当然のことながら、本発明は、この特定のケースに限定されない。例えば画像のキーkから情報ILGを計算する別の方法を企図することができる。
この関数の利点は、それが人間の視覚系の知覚モデルに充分対応しているという点にある。さらにこの関数は、計算が簡単である。
当然のことながら、本発明は、これら2つの実施例の使用に限定されない。他の曲線モデルも利用可能である。
ステップE3の間に、拡張率γ:
Figure 2019500793
を適用することによって、入力画像の輝度成分Y1を変換し、入力画像IInの各素子について、輝度値Yに表示装置の輝度値間隔の振幅Lmaxを乗じる。
Figure 2019500793
例えばST2084などのHDRスクリーン規格では、スクリーンの光度最大レベルが1000nitsまたはcd/m2である場合、Lmaxは1000に相当する。
E4では、画像の第1のクロミナンス成分C1を第2の成分C2に変換する。
第1の成分C1が、RGB比色空間の3つの光強度値R1、G1、B1の形で表現される場合、3つの第2の成分R2、G2、B2が得られる。
複数の実施形態が企図される。
図5では、入力画像がSDR標準フォーマットであり、表示装置が画像(IOn)をHDRフォーマットにレンダリングするように構成されている場合の、本発明に係る入力画像(IIn)の処理方法のステップを表わした。
図5により例示されている第1の実施形態によると、以下のようにして、例えば比率Y2/Y1に等しい画像の輝度に適用される拡張に正比例する拡張率を、第1のクロミナンス成分C1に乗じる。
Figure 2019500793
RGB比色空間内で、以下のものが得られる。
Figure 2019500793
この実施形態の利点はその簡単さにある。
こうして、表示装置により提供される振幅に適応したより広い範囲の値をとる色強度を有する出力画像(IOn)が得られる。
色合成においては、テレビ受像機のスクリーンまたはコンピュータのモニターなどの一定のタイプのハードウェアが再現できる色集合の部分を、ガマットまたは色域と呼ぶ。ガマットは、色を合成するために用いられる原色に左右される。ガマットは、これらの原色を表わす点を結び付ける多角形により、色度図上の一部域として表現されることが多い。図6Aは、TVHD(高解像度テレビ受像機「Televiseur Haute Definition」の略)に適応されたBT709勧告にしたがったガマット内の入力画像がとる色の強度のクラウドを提示している。図6Bは、図5に関連して以上で説明されてきた本発明の第1の実施形態によって得られる出力画像のものを提示している。
図5Aによって例示されている第2の実施形態によると、ステップE4は、先の実施形態の場合と同様に、もはや出力輝度と入力輝度の間の比率Y2/Y1に直接正比例しない補正関数を第1のクロミナンス成分に適用することからなる、色成分を補正するサブステップE41を含む。この第2の実施形態によると、第1の輝度成分に適用される補正関数は、以下の式にしたがって、第1および第2の輝度成分、ならびに厳密に1より大きい実数である飽和度sによって左右される。
Figure 2019500793
RGB比色空間において、以下のものが得られる。
Figure 2019500793
例えば、飽和度sは1.25に等しく選択される。
この補正の利点は、色成分の強度を飽和させることにより、この補正がより強い色のレンダリングを得ることを可能にする、という点にある。
有利にも、ステップE4はさらに、第1のものよりも大きい第1の比色空間の第2のクロミナンス成分のコンバートサブステップE42を含む。
ガマットBへのガマットAのコンバートは、以下のように、ハードウェア変換によって行なうことができる。
Figure 2019500793
例えば、BT709勧告にしたがった第1の比色空間に属する得られた強度R2、G2、B2は、TVUHD(超高解像度テレビ受像機「televiseur Ultra Haute Definition」の略)の新型スクリーン用に最近創出されたBT2020勧告にしたがった新しい空間などの第2の比色空間内の強度R2’、G2’、B2’へとコンバートされる。
この場合、BT.709勧告にしたがったガマットの、BT.2020勧告にしたがったガマットへのコンバートは、BT.2087勧告内に規定されているように、以下の行列の適用によって行なわれる。
Figure 2019500793
このコンバートの利点は、ガマットの多角形の寸法が増大することから、これにより、変換された色の強度が第2の比色空間内のその境界から遠いところに位置し、そのため、出力画像上の色強度の切断(英語では「clipping」)効果を回避できる、という点にある。
図6Cは、第2の実施形態に係る色の補正ステップE41の終了時に得られた出力画像の色度図を提示している。補正のため、色強度範囲は図6Bに比べて、図6Cにおいてより拡大されており、このことは出力画像のレンダリングの際に、より強いレンダリングという形で現われる、ということが指摘される。
図6Dは、比色空間の変更ステップE42の終了時に得られた出力画像の色度図を提示している。比色空間の変更により、ガマットの三角形の境界から強度値クラウドを遠ざけることができ、その結果、三角形の縁における色強度のあらゆる丸め、したがって出力画像上のレンダリングの欠陥の出現が回避されるということが確認できる。
1画像シーケンスについて、各画像のためにステップE1〜E4を反復して行なう。
以上で提示した本発明は、さまざまな照明態様またはクラスに属する画像シーケンスを表わす集合についてテストされた。
1画像の照明または光の態様(英語では「lighting style」)とは、アーティストが1つの画像、写真または映像シーケンスを創出するために選択する光度およびコントラスト条件を意味する。これらの条件は、特定の雰囲気を画像に付与することに寄与する。態様の概念は公知であり、映画と同様に、写真、テレビでも極めてよく使用されている。特に以下の3つのクラスが、挙げられる。
− 中間トーンMK(英語の「Medium−Key lighting」の略)は、中間コントラストを適度な光度に結び付ける撮像態様である。大部分の画像および映像コンテンツは、このカテゴリに入る。
− 濃トーンLK(英語の「Low−Key lighting」の略)は、意図的に暗い、したがって強いコントラストに結び付けられた低い光度を有する撮像態様である。ローキー態様は、明暗などの複数の効果に介入する。3つの光源に基づく標準的照明とは異なり、Low−Key技術は、概して1つの光源しか介入させない。
− 明トーンHK(英語の「High−Key lighting」の略)は、軽い雰囲気を表現するために、高い光度を低いコントラストに結び付ける撮像態様である。これは、ファッションおよび広告の分野で良く用いられる態様である。
輝度とコントラストにより与えられる2つの次元を考慮に入れて、発明者らは、以下の2つの補足的態様を含む2D分類を提案する:
− ダークトーンDK(英語の「Dark−Key lighting」の略)は、意図的に露出が低い、したがって低いコントラストと組合わされた低い光度を有する撮像態様である。これは、ナイトシーン用、不安な雰囲気を樹立するため、ホラーフィルムまたは探偵映画のサスペンスを高めるために、極めて高く評価されている、
− ブライトトーンBK(英語の「Bright−Key lighting」の略)は、強いコントラストレベルを高い光度に結び付ける撮像態様である。この態様は一般に、晴れて陽光に満ちた日の屋外撮影に関するものである。
図7と関連して、観察者が知覚した光度およびコントラストの包括的レベルを表わす情報に応じて、図上に、以上で説明されてきた5つの照明態様をそれぞれに位置付けした。クラスLKおよびDKは、匹敵する光度レベルを有し、それらのコントラストレベルにより互いに区別される、ということが確認される。これはクラスHKおよびBKについても同様である。
図8A〜8E、9および10に関して、ここでは本発明により得られた結果が提示されている。図8A〜8Eは、5つの画像クラスについて、本発明によっておよびすでに説明したAkyuzおよびMesiaの方法によってそれぞれ得られた入力画像の輝度値Y1に応じた出力画像の拡大された輝度値Y2の曲線を比較している。繰返しになるが、Akyuzの方法は、1に等しい拡張指数を使用し、一方Masiaの方法は、画像のキーのアフィン関数として表現された指数を活用している。
Dark Key態様のクラスに属する図8Aの画像については、本発明により計算された拡張指数γは、1.72に相当し、Masiaにより計算された拡張指数は−0.35に相当する。Akyuzの方法によると、拡張は線形であり、したがって、全ての輝度は同じように増大させられている。
Masiaにより計算された係数は、マイナスであり、そのため、輝度値Y2は飽和する。各方法により得られた出力シーケンスの1画像、および対応する原初の画像、ならびに観察者が認めた美的スコアおよび忠実度スコアを提示する図9に関しては、Masiaの方法によって得られる画像が非常に白く、コントラストをことごとく失っていることが確認される。Akyuzの方法によって生成された画像は妥当な質のものであるが、本来の照明態様は歪められていた。
Low Key態様クラスに属する図8Bの画像については、本発明によって計算された拡張指数γは、1.5に相当し、Masiaにより計算された拡張指数は−0.80に相当する。同じ確認事実は、AkyuzおよびMasiaにより生成された画像にも当てはまる。
Medium Key態様クラスに属する図8Cの画像については、本発明により計算された拡張指数γは1.34に相当し、Masiaにより計算された拡張指数は0.39に相当する。本発明に係る方法によって得られる曲線は、Akyuzの直線の手前に位置する。したがって、この曲線は、Akyuzに比べて中間輝度値の引き伸ばしが少ない。このことは、本発明により広げられたMK画像のバージョンがAkyuzにより生み出されたバージョンよりも包括的に露出度が低いように思われることを示している図8上で確認される。Masiaにより生成された画像は、過剰露出され、レンダリングは自然ではない。
Bright Key態様クラスに属する図8Dの画像については、本発明により計算された拡張指数γは、1.06に相当し、Masiaにより計算された拡張指数は1.7に相当する。Akyuzにより得られた結果は過剰に照明されている。Masiaにより得られた結果はコントラストが過剰である。図8と関連して、Masiaにより得られたスコアは、特に出力シーケンスの画像間のフラッタリングのせいで、Akyuzのスコアおよび本発明のスコアに比べて明らかに劣っている。
High Key態様クラスに属する図8Eの画像については、本発明により計算された拡張指数γは1.02に相当し、Masiaにより計算された拡張指数は、−2.65に相当する。本発明の曲線は、Akyuzの直線に非常に近いが、わずかに手前である。図8は、本発明のものに比べてAkyuzにより生成されたバージョンの露出過剰がより大きいことを明らかにしている。図9に関連して、Masiaにより生成された画像は非常に白く、コントラストが完全に失われている。
概して、Masiaの方法は、入力画像が取る値の全範囲にわたり輝度値を飽和させる傾向をもち、その結果露出過剰およびコントラスト喪失の印象が与えられることになるということが確認される。
Akyuzの方法は、値範囲全体にわたり輝度を線形的に増幅する。画像のレンダリングは許容できるものであるが、画像の原初の態様は歪められている。
これらの結果は、処理する画像の照明態様を忠実にレンダリングする本発明によって得られる優れた結果を明らかにしている。
図10と関連して、3つのテスト対象方法により生成された画像に対して観察者全員が割り当てた平均スコアが提示される。基準の無いテストに由来する美的スコア、および基準の有るテストに由来する忠実度スコアが区別される。本発明に係る処理方法によって得られたスコアは、美的観点から見たものであれ忠実度の観点から見たものであれ、他の方法のスコアよりも常に高いことが確認される。
以上で説明した本発明は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアコンポーネントを用いて実施可能であることが指摘される。この観点において、本明細書中で使用される「モジュール」および「エンティティ」なる用語は、ソフトウェアコンポーネントか、ハードウェアコンポーネントか、さらには、関係するモジュールまたはエンティティについて説明された1つまたは複数の機能を実施することのできるハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント全体に対応し得る。
図11と関連して、ここで、本発明に係るデジタル画像のコーディング装置100の単純化された構造の一実施例を提示する。装置100は、図1に関連して説明してきた本発明に係るコーディング方法を実施する。
この図11は、考えられる複数の方法のうち、図2に関連して以上で詳述したアルゴリズムを実現する特定の1つの方法のみを例示している。実際、本発明の技術は、命令シーケンスを含むプログラムを実行する再プログラミング可能な計算機(コンピュータPC、プロセッサDSP、またはマイクロコントローラ)上、または専用計算機(例えばFPGAまたはASICなどの論理ゲート全体、または他の全てのハードウェアモジュール)上で、無差別に実施される。
本発明が再プログラミング可能な計算機上に導入される場合、対応するプログラム(すなわち命令シーケンス)は、取外し可能な(例えばフロッピーディスク、CD−ROMまたはDVD−ROMなど)または取外し不能な記憶媒体中に記憶され得、この記憶媒体は部分的にまたは全面的にコンピュータまたはプロセッサにより読取り可能である。
例えば、装置100は、プロセッサμ1が備わり、メモリ130内に記憶されたコンピュータプログラムPg1 120により操作され、本発明にしたがった方法を使用する処理ユニット110を含む。
初期化の時点で、コンピュータプログラムPg1 120のコード命令は、例えば、処理ユニット110のプロセッサにより実行される前にRAMメモリ内にロードされる。処理ユニット110のプロセッサは、コンピュータプログラム120の命令にしたがって、先に説明した方法のステップを実施する。
本発明のこの実施例において、装置100は、以下のオペレーションが可能でこれらのオペレーションのために構成された、再プログラミング可能な計算機または専用計算機を含む。
− 入力画像を得るGETII、
− 輝度成分Yとクロミナンス成分XおよびZを含む比色空間内で入力画像のRGB色強度をコンバートするCONV、
− 画像の素子の第1の輝度成分の値から、観察者が知覚した画像の包括的光度レベルを表わす情報を決定するDET ILG、
− 決定された包括的光度レベル情報に応じて拡張指数γを計算するCALC、
− 該画像の1素子について、第1の輝度成分値に対して計算された拡張指数を適用することによる中間輝度値の計算、および計算された中間値に対する第2の輝度既定値間隔の長さの乗算を含め、画像の素子の第1の輝度成分を第2の輝度成分に変換するTRANSF。
本発明によると、計算された拡張指数γは決定された包括的光度レベル情報の減少関数である。
有利にも、計算機は、図2〜6に関連して以上で説明した本発明の実施形態を実施するように構成されている。
詳細には、計算機は、図5および5Aに関連して説明した第1または第2の実施形態にしたがって、第1のクロミナンス成分の第2のクロミナンス成分への変換を実施するように構成されている。
装置100は、例えば入力画像シーケンス、計算された拡張率γ、および輝度中間値、および/または出力画像シーケンスを記憶することのできるメモリまたはバッファなどの記憶ユニットM1140をさらに含んでいる。これらのユニットは、処理ユニット110のプロセッサμ1によって操作される。
有利にも、このような装置100は、ユーザー端末機器TU、例えばコンピュータ、TVデコーダボックス(英語では「set top box」)、デジタルテレビに組み込むことができる。その場合、装置100は、少なくとも端末TUの以下のモジュールと協働するように配置される。
− 入力画像シーケンスを表わすコーディング済みデータを含むシグナルが、例えば無線ネットワーク、ケーブルネットワークまたは地上波ネットワークなどの遠隔通信ネットワークから受信する場合に仲介するデータ送受信モジュールE/R、および/または
− 例えばHDMI(登録商標)ケーブルを介したビデオカメラなどの入力画像シーケンス獲得モジュール、
− 転送機能SLog3およびST2084の備わったSony(登録商標)BVM−X300 OLEDタイプのプロ用HDRテレビ受像機などの、拡大された色強度範囲を有する画像をレンダリングするように構成された、表示装置。この装置は測色規格BT.709およびBT.2020に適合している。この装置は1000nitsの最大光度を提供する。
その優れた性能およびその実施の簡易さのため、以上で説明してきた本発明は、複数の用途を可能にする。その最初の利用分野は、SDRフォーマットの映像コンテンツからHDRレンダリング装置上に表示可能なバージョンへのコンバートである。例えば、本発明は、HDRスクリーン上での画像シーケンスの表示を目的とした、後処理として、SDRフォーマットでリアルタイムで(英語では「live」)放送される映像コンテンツの受信において実施することができる。
SDRおよびHDRの複数の取得モジュールを使用するリアルタイムでのTVコンテンツの制作を目的とする場合、HDRコンテンツとのミキシングの前にSDRコンテンツをHDRコンテンツに素早くコンバートするために本発明を使用することができる。本発明は同様に、映画の撮影後の編集において使用されても有利であり得る。
最後に、伝送ラインのあらゆる時点において、HDR BT.709フォーマットで伝送されたコンテンツをST2084またはSTD−B67規格により規定されているHDRフォーマットへとコード変換するために、本発明を実施することができる。
当然のことながら、以上で説明した実施形態は、全く限定的でない純粋に一つの目安として提供されたものであり、当業者であれば本発明の枠から逸脱することなく多くの修正を容易に加えることができる。
100 コーディング装置
110 処理ユニット
120 コンピュータプログラムPg1
130 メモリ
TU ユーザー端末機器
Akyuz他、「Do HDR displays support LDR Content? A Psychophysical Evaluation」、ACM SIGGRAPH 2007 Papers、2007年、P38 Masia他、「Evaluation of Reverse Tone Mapping Through Varying Exposure Conditions」、「ACM Transations on Graphics」、ACM、2009年、第28巻、p160

Claims (13)

  1. 表示装置(20)上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像(IIn)の処理方法において、前記画像が画素を含み、1つの画素が、1つの第1の輝度成分(Y1)と複数の第1のクロミナンス成分を含む第1の比色空間内で表現された色情報に結び付けられており、前記第1の輝度成分は、第1の既定値間隔内に含まれる値を有し、前記表示装置は、第1の間隔より長い第2の既定値間隔内に含まれる画素の輝度成分の値をレンダリングすることができ、
    − 画像の素子の第1の輝度成分の値から、観察者が知覚した画像の包括的光度レベル(ILG)を表わす情報を決定するステップ(E1)と、
    − 決定された包括的光度レベル情報に応じて、拡張指数(γ)を計算するステップ(E2)と、
    − 画像の1素子について、第1の輝度成分値に対して計算された拡張指数を適用することによる中間輝度値の計算、および計算された中間値に対する第2の既定値間隔の長さの乗算を含む、画像の素子の第1の輝度成分を第2の輝度成分に変換するステップ(E3)と、
    を含む方法であって、
    計算された拡張指数が、決定された包括的光度レベル情報の減少関数であることを特徴とする、処理方法。
  2. 計算された指数が、画像の包括的光度レベルを表わす情報の逆数の対数に正比例することを特徴とする、請求項1に記載の表示装置上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  3. 包括的光度レベルを決定するステップ(E1)が、画像の輝度成分の中央値を獲得するステップ(E12)、獲得した中央値を正規化するステップを含むこと、および画像の包括的光度レベルを表わす情報が正規化された獲得中央値に正比例することを特徴とする、請求項2に記載の表示装置上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  4. 包括的光度レベルを表わす情報を決定するステップ(E1)がさらに、拡張指数を計算するステップに先立ち、第1の比色空間の第1の輝度成分を第2の比色空間の明度成分と呼ばれる輝度成分にコンバートする予備ステップ(E11)を含むこと、および中央値がこの明度成分から得られることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  5. 拡張指数の計算ステップに先立って0〜1の間の中央値の正規化ステップ(E13)を含むこと、および正規化された中央値の補正ステップ(E14)を含み、0と、1未満の非ゼロの正の実数であるaとの間に含まれる値を値aに代入し、aより大きく1より小さい実数であるbと、1との間に含まれる値を値bに代入することを特徴とする、請求項3または4のいずれか1つに記載の表示装置上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  6. 変換ステップ(E3)が以下の等式
    Figure 2019500793
    を使用していることを特徴とし、式中Y1は第1の輝度成分を表わし、Y2は第2の輝度成分を、Lmaxは第2の輝度値間隔の長さを、log10は10進対数、γは第1の輝度成分Y1に適用される拡張指数、
    Figure 2019500793
    は正規化されクリッピングされた輝度中央値を表わしている、請求項5に記載の表示装置上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  7. Figure 2019500793
    にしたがって、第2の輝度成分と第1の輝度成分の間の比率に正比例する拡張率を第1のクロミナンス成分に適用することにより、画像の第1のクロミナンス成分(C1)を第2の成分(C2)に変換するステップ(E4)を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  8. Figure 2019500793
    にしたがって、厳密に1超の実数である飽和度(S)ならびに第1および第2の輝度成分(Y1、Y2)に依存する補正関数を第1のクロミナンス成分に適用することによって色を補正するサブステップ(E41)を含む、画像の第1のクロミナンス成分(C1)を第2のクロミナンス成分(C2)に変換するステップ(E4)を含むことを特徴とする、請求項6に記載の少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  9. 変換ステップ(E4)が、第1の比色空間の第2のクロミナンス成分を、第1の比色空間よりも大きい第2の比色空間へとコンバートするサブステップ(E42)を含むことを特徴とする、請求項8に記載の少なくとも1つのデジタル画像の処理方法。
  10. 表示装置(20)上でのレンダリングを目的とする少なくとも1つのデジタル画像(IIn)の処理装置(100)において、前記画像が画素を含み、1つの画素が、クロミナンス成分とは別個の1つの輝度成分(Y1)を含む第1の比色空間内で表現された色情報に結び付けられており、前記輝度成分は、第1の既定値間隔内に含まれる値を有し、前記表示装置は、第1の間隔より長い第2の既定値間隔内に含まれる画素の輝度成分の値をレンダリングすることができ、
    − 画像の素子の第1の輝度成分の値から、観察者が知覚した画像の包括的光度レベルを表わす情報を決定し(DET ILG)、
    − 決定された包括的光度レベル情報に応じて拡張指数を計算し(CALC γ)、
    − 画像の1素子について、第1の輝度成分値に対して計算された拡張指数を適用することによる中間輝度値の計算、および計算された中間値に対する第2の輝度既定値間隔の長さの乗算を含め、画像の素子の第1の輝度成分を第2の輝度成分に変換する(TRANSF)、
    ことができかつそのために構成された再プログラミング可能な計算機または専用計算機を含む装置であって、
    計算された拡張指数(γ)が、決定された包括的光度レベル情報の減少関数であることを特徴とする、処理装置(100)。
  11. デジタル画像シーケンスを獲得することができそのために構成されている端末機器(10)、およびデジタル画像シーケンスをレンダリングできそのために構成されている表示装置(20)に対して、デジタル画像シーケンスを伝送することができそのために構成されている端末機器(10)において、請求項10に記載の少なくとも1つのデジタル画像の処理装置(100)を含むことを特徴とする、端末機器(10)。
  12. プログラムがコンピュータ上で実行された場合に、請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法を実施するためのプログラムコード命令を含む、コンピュータプログラム製品(Pg1)。
  13. 請求項12に記載のコンピュータプログラム製品(Pg1)を記憶する、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
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