JP2019219538A - 認知症対策システム、認知症対策方法及びプログラム - Google Patents

認知症対策システム、認知症対策方法及びプログラム Download PDF

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崇 栗林
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幸親 加藤
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Akio Higashiyama
明生 東山
勇斗 青木
Yuto Aoki
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Abstract

【課題】ユーザの長期記憶に関する脳機能の向上及び生活習慣の改善を促すことができる認知症対策システム、認知症対策方法及びプログラムを提供する。【解決手段】難易度に応じて分類された複数のトレーニング問題、及び生活習慣アドバイスが記憶された問題記憶部と、ユーザの識別子と、問題の難易度情報とを対応付けたユーザ情報を複数記憶するユーザ情報記憶部と、端末装置からトレーニング開始要求を受信した際に、ユーザのユーザ情報に対応付けられた問題の難易度情報に基づいて、トレーニング問題を出力問題として複数のトレーニング問題のうちから選択する選択部27と、ユーザに対して出力された出力問題及び生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つに関する過去確認問題を作成する作成部と、選択部27により選択された出力問題、作成部により作成された過去確認問題及び問題記憶部に記憶された生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つを出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、認知症対策システム、認知症対策方法及びプログラムに関する。
高齢化が進む社会においては、認知症患者の増加が懸念されており、人々の脳機能の向上を図ることによって認知症の発症を予防する方法が開発されている(例えば、特許文献1)。認知症を予防する方法の一つとして、例えば、表示された文章を暗記する問題や四則演算の問題を解答することで、海馬等の脳内の記憶に関する部位をトレーニングし脳機能を向上させる方法が存在する。
特開2015−148761号公報
しかしながら、上述したトレーニング方法は、文章や計算式を暗記してから問題に対する解答を行うまでの時間が短いため、短期記憶のトレーニングを行うことはできるが、長期記憶のトレーニングを行うことができなかった。
また、認知症は、日々の偏った食生活や運動不足といった悪い生活習慣により脳萎縮の発生や脳の血液循環が悪化することによって発症する場合がある。すなわち、生活習慣を改善することが認知症を予防することに繋がるのであるが、上述したトレーニングだけでは、ユーザの生活習慣の改善を促すことができなかった。
そこで、本発明は、ユーザの長期記憶に関する脳機能の向上及び生活習慣の改善を促すことができる認知症対策システム、認知症対策方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る認知症対策システムは、難易度に応じて分類された複数のトレーニング問題、及び生活習慣アドバイスが記憶された問題記憶部と、ユーザの識別子と、問題の難易度情報とを対応付けたユーザ情報を複数記憶するユーザ情報記憶部と、端末装置からトレーニング開始要求を受信した際に、複数のユーザ情報のうち、端末装置のユーザのユーザ情報に対応付けられた問題の難易度情報に基づいて、端末装置のユーザに対して出力するトレーニング問題を出力問題として複数のトレーニング問題のうちから選択する選択部と、端末装置のユーザに対して出力された出力問題及び生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つに関する過去確認問題を作成する作成部と、選択部により選択された出力問題、作成部により作成された過去確認問題及び問題記憶部に記憶された生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つを出力する出力部と、を備える。
この態様によれば、文章暗記等を行うトレーニング問題といった短期記憶に関する問題だけでなく、過去に出力されたトレーニング問題や生活習慣アドバイスに関する過去確認問題といった長期記憶に関する問題も認知症対策システムにより出力される。そのため、認知症対策システムを使用するユーザの長期記憶に関する脳機能を向上させることができる。また、認知症対策システムから生活習慣アドバイスも出力されるため、ユーザに対して生活習慣を改善する方法や情報を提供することができ、ユーザの生活習慣の改善を促すことができる。
上記態様において、ユーザの入力を受け付ける受付部をさらに備え、ユーザ情報記憶部は、ユーザによる入力の内容をユーザ情報として記憶してもよい。
この態様によれば、ユーザの入力内容がユーザ情報記憶部に蓄積される。そのため、トレーニング問題や過去確認問題に対するユーザの解答の分析を行うことができる。例えば、トレーニング問題や過去確認問題に対する正答率の算出を行うことができる。
上記態様において、受付部は、音声による入力を受け付けてもよい。
この態様によれば、受付部が音声による入力を受け付けるため、キーボード等の文字入力手段を使用できないユーザであっても、音声により入力を行うことができる。
上記態様において、ユーザ情報は、さらに、ユーザの識別子に、トレーニング問題の難易度ごとに正答率が対応付けられており、選択部は、複数のユーザ情報に基づいて、出力問題が分類される難易度のトレーニング問題に対する、端末装置のユーザの正答率である第1正答率、及び少なくとも一部のユーザの正答率である第2正答率を特定し、特定した第1及び第2正答率に基づいて、端末装置のユーザに出力するトレーニング問題の難易度を選択し、当該難易度に分類されるトレーニング問題から出力問題を選択してもよい。
この態様によれば、ユーザの正答率に応じて、認知症対策システムにより出力されるトレーニング問題の難易度が適宜選択され、端末装置を使用するユーザの能力に応じた難易度のトレーニング問題が出題される。
上記態様において、選択部は、第1正答率が第2正答率に対して一定値以上高い場合にはユーザに出力するトレーニング問題の難易度を上昇させ、第1正答率が第2正答率に対して一定値以上低い場合にはユーザに出力するトレーニング問題の難易度を低下させてもよい。
この態様によれば、端末装置を使用するユーザの正答率が高い場合には、従来出題されていたトレーニング問題と比べて難しい問題が出題され、正答率が低い場合には、簡単な問題が出題される。そのため、ユーザの能力に合わない難易度のトレーニング問題が出力されることが防止され、問題が簡単過ぎたり難し過ぎたりすることに起因する問題への解答意欲の低下を防ぐことができる。
上記態様において、出力部は、過去確認問題が出力されていない場合に、生活習慣アドバイスの出力を行ってもよい。
この態様によれば、過去確認問題を出力していない場合に、生活習慣アドバイスが出力されるため、過去確認問題と生活習慣アドバイスの両方が出力されることによりトレーニングが長時間化し、認知症対策システムを使用するユーザの集中力が低下してしまうことを防止できる。
上記態様において、ユーザのトレーニング問題に対する解答内容に応じて合計得点を算出する得点算出部をさらに備え、得点算出部は、ユーザの解答が不正解であった場合においても所定の得点を加算し、ユーザ情報記憶部は、得点算出部により算出された合計得点をユーザ情報として記憶し、出力部は、合計得点を出力してもよい。
この態様によれば、解答内容に応じて算出された合計得点が出力部により出力されるため、ユーザは自己の得点を把握することができる。また、ユーザが行った解答が不正解であった場合においても得点が加算されるため、ユーザの問題への解答意欲を維持させることができる。
上記態様において、複数のトレーニング問題は、複数のユーザの正答率に基づく平均正答率が紐づけられて記憶されており、複数のトレーニング問題のうち所定のトレーニング問題に紐づく平均正答率が所定の第1閾値以上の場合には、当該所定のトレーニング問題を現在分類されている難易度よりも低い難易度に分類し直し、第1閾値より低い第2閾値以下の場合には、所定のトレーニング問題を現在分類されている難易度よりも高い難易度に分類し直す難易度修正部をさらに備えていてもよい。
この態様によれば、複数のユーザの平均正答率に基づいてトレーニング問題の難易度の分類が行われるため、難しい問題が低い難易度に分類されてしまうことや、簡単な問題が高い難易度に分類されてしまうことを防止できる。
上記態様において、複数のトレーニング問題は、複数のユーザの正答率に基づく平均正答率が紐づけられて記憶されており、複数のトレーニング問題のうち所定のトレーニング問題に紐づく平均正答率が所定の第3閾値以上の場合には、所定のトレーニング問題の内容を難化させ、平均正答率が第3閾値より低い第4閾値以下の場合には、所定のトレーニング問題の内容を易化させるように修正する内容修正部をさらに備えていてもよい。
この態様によれば、平均正答率に応じてトレーニング問題の内容が修正される。そのため、高い難易度に分類されているトレーニング問題が簡単な内容であることや、低い難易度に分類されているトレーニング問題が難しい内容であることを防止できる。
本発明の他の実施形態に係る認知症対策方法は、コンピュータが、難易度に応じて分類された複数のトレーニング問題、及び生活習慣アドバイスを記憶するステップと、ユーザの識別子と、問題の難易度情報とを対応付けたユーザ情報を複数記憶するステップと、端末装置からトレーニング開始要求を受信した際に、複数のユーザ情報のうち、端末装置のユーザのユーザ情報に対応付けられた問題の難易度情報に基づいて、端末装置のユーザに対して出力するトレーニング問題を出力問題として複数のトレーニング問題のうちから選択するステップと、端末装置のユーザに対して出力された出力問題及び生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つに関する過去確認問題を作成するステップと、選択部により選択された出力問題、作成部により作成された過去確認問題及び問題記憶部に記憶された生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つを出力するステップと、を含む。
この態様によれば、文章暗記等を行うトレーニング問題といった短期記憶に関する問題だけでなく、過去に出力されたトレーニング問題や生活習慣アドバイスに関する過去確認問題といった長期記憶に関する問題もユーザに対して出力される。そのため、ユーザの長期記憶に関する脳機能を向上させることができる。また、生活習慣アドバイスも出力されるため、ユーザに対して生活習慣を改善する方法や情報を提供することができ、ユーザの生活習慣の改善を促すことができる。
本発明の他の実施形態に係るプログラムは、コンピュータを、難易度に応じて分類された複数のトレーニング問題、及び生活習慣アドバイスを記憶する手段、ユーザの識別子と、問題の難易度情報とを対応付けたユーザ情報を複数記憶する手段、端末装置からトレーニング開始要求を受信した際に、複数のユーザ情報のうち、端末装置のユーザのユーザ情報に対応付けられた問題の難易度情報に基づいて端末装置のユーザに対して出力するトレーニング問題を出力問題として複数のトレーニング問題のうちから選択する手段、端末装置のユーザに対して出力された出力問題及び生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つに関する過去確認問題を作成する手段、選択部により選択された出力問題、作成部により作成された過去確認問題及び問題記憶部に記憶された生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つを出力する手段、として機能させる。
この態様によれば、文章暗記等を行うトレーニング問題といった短期記憶に関する問題だけでなく、過去に出力されたトレーニング問題や生活習慣アドバイスに関する過去確認問題といった長期記憶に関する問題もユーザに対して出力される。そのため、ユーザの長期記憶に関する脳機能を向上させることができる。また、生活習慣アドバイスも出力されるため、ユーザに対して生活習慣を改善する方法や情報を提供することができ、ユーザの生活習慣の改善を促すことができる。
本発明によれば、ユーザの長期記憶に関する脳機能の向上及び生活習慣の改善を促すことができる認知症対策システム、認知症対策方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る認知症対策システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るウェブサーバの機能ブロックの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る特定情報テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る履歴情報テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る得点テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る正答率テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るトレーニング問題テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る生活習慣アドバイステーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る認知症対策システムによる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る認知症対策システムによる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る選択部によるトレーニング問題の選択処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る作成部による過去確認問題の作成処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る認知症対策システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
図1は、本発明の実施形態に係る認知症対策システム1の構成の一例を示す図である。図1に示す認知症対策システム1は、脳の記憶機能を向上させる問題や生活習慣の改善を促す生活習慣アドバイスを出力するシステムである。ユーザは、認知症対策システム1を使用して問題の解答や生活習慣アドバイスの実施状況の入力を行う。ユーザが問題の解答や生活習慣アドバイスの実施状況の入力を行うために認知症対策システム1を使用することを「トレーニング」という。
認知症対策システム1は、ユーザ端末10とウェブサーバ20とを備える。ユーザ端末10とウェブサーバ20とはインターネット等の通信ネットワークNを介して互いに接続されている。
図1を用いて認知症対策システム1の概要について説明する。まず、認知症対策システム1のユーザの一人であるユーザAは、ユーザ端末10を操作してウェブサーバ20にアクセスする。認知症対策システムユーザAは、ウェブサーバ20にアクセスした後、ユーザを特定するための情報(ユーザID等)をユーザ端末10に入力する。入力された情報は、通信ネットワークNを介してウェブサーバ20に送信される。ウェブサーバ20は、受信した情報に基づき、認知症対策システム1を使用しているユーザを特定する。
次にウェブサーバ20は、ユーザに出力する問題を、保有する複数の問題から選択し、通信ネットワークNを介してユーザ端末10に送信する。問題を受信したユーザ端末10は、問題の出力を行う。その後、ユーザは、問題に対する解答の入力をユーザ端末10に行う。
次に、認知症対策システム1の構成について説明する。上述したように、認知症対策システム1は、ユーザ端末10及びウェブサーバ20を備える。まず、図1を参照してユーザ端末10の構成について説明する。
ユーザ端末(端末装置の一例である。)10は、ネットワークNに接続されたコンピュータである。ユーザ端末10は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、スマートスピーカ等であってよい。スマートスピーカは音声の出力の他、音声による操作が可能な端末である。ユーザ端末10は、出力部11、受付部12及び第1通信部13を備える。
出力部11は、ユーザに対して問題や生活習慣アドバイス等の出力を行う。出力部11は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の文字出力手段又はスピーカ等の音声出力手段であってよい。
出力部11から出力される問題は、トレーニング問題と過去確認問題の二種類が存在する。トレーニング問題は、一例として、ユーザに対して文章等を暗記させ、暗記させた文章に関する問いを行う問題である。例えば、暗記対象の文章として「中央卸売市場は、午前四時から開く。今日一番の売りはマグロだ。タイやヒラメも新鮮だ。小川さんはヒラメを、私はマグロを落札した。」という文章を出力した後、「市場は何時に開きましたか。」といった暗記対象の文章に関する問題文が出力される。トレーニング問題は、ユーザが文章等を記憶してから問題文出力までの時間が過去確認問題に比べて短く、ユーザの短期記憶に関する脳機能の向上を図ることができる。詳細は後述するが、トレーニング問題は内容ごとに「文章問題」、「単語問題」及び「虫の鳴き声問題」といったカテゴリに分けられている。さらにトレーニング問題には、問題の難しさに応じた難易度に分類されている。例えば、カテゴリが「文章問題」であるトレーニング問題の場合、暗記対象となる文章の分量に応じて難易度が決定される。
過去確認問題とは、過去に出力されたトレーニング問題や生活習慣アドバイスに関する問題である。より具体的には、任意のユーザに対して出題されたトレーニング問題や生活習慣アドバイスに関する問題について、どのような問題やアドバイスが出題されたか、また、いつ、どのような頻度で出題されたか等を振り返り、覚えているか否かを確認する問題である。一例として、過去確認問題では、「直近X日間で、文章問題に関するトレーニング問題は提示されましたか。」等の問題が出力される。記憶対象である生活習慣アドバイスやトレーニング問題が出力されてから、過去確認問題が出力されるまでの時間がトレーニング問題より長いため、ユーザの長期記憶に関する脳機能の向上を図ることができる。
受付部12は、ユーザから、トレーニング問題や過去確認問題の解答、生活習慣アドバイスの実施状況等の入力を受け付ける。受付部12は、例えばキーボードやタッチパネル等の文字入力手段やマイク等の音声入力手段であってよい。受付部12がマイク等の音声入力手段である場合、キーボード等の文字入力手段を使用できないユーザであっても、音声により入力を行うことができる。受付部12が受け付けた入力の内容は、ネットワークNを介してウェブサーバ20へ送られる。
第1通信部13は、受付部12が受け付けた入力についての情報をウェブサーバ20へ送信する。また、第1通信部13は、ウェブサーバ20からトレーニング問題や過去確認問題等を受信する。第1通信部13が受信したトレーニング問題や過去確認問題は、出力部11により出力される。さらに第1通信部13は、ユーザが受付部12を介してトレーニングの開始の指示を入力すると、トレーニング開始要求をウェブサーバ20へ送信する。トレーニング開始要求には、ユーザを識別する情報が少なくとも含まれることが好ましい。
図2は、本発明の実施形態に係るウェブサーバの機能ブロックの一例を示す図である。図2を参照してウェブサーバ20の構成について説明する。ウェブサーバ20は、記憶部21、判定部26、選択部27、作成部28、第2通信部29、得点算出部30、難易度修正部31及び内容修正部32を備える。なお、ウェブサーバ20が有する構成の一部又は全部は、ユーザ端末10に設けられていてもよい。
記憶部(問題記憶部とユーザ情報記憶部の一例である。)21には、トレーニング問題、過去確認問題及び生活習慣アドバイスの出力を行うための各種の情報が記憶されている。具体的には、記憶部21には、ユーザ情報テーブル22、正答率テーブル23、トレーニング問題テーブル24、及び生活習慣アドバイステーブル25が記憶されている。
ユーザ情報テーブル22には、認知症対策システム1のユーザに関する情報が管理されている。ユーザ情報テーブル22は、特定情報テーブル22a、履歴情報テーブル22b、及び得点テーブル22cから構成されている。各テーブルの内容について図3から図5を用いて説明する。
図3は、特定情報テーブル22aの一例を示す図である。特定情報テーブル22aは、ユーザを特定するための情報及びそれぞれのユーザに出力するトレーニング問題の難易度を特定するための情報を管理するテーブルである。図3に示す特定情報テーブル22aには、「ユーザID」、「属性」、「問題の難易度」、「正答率」及び「難易度の固定」が含まれる。
「ユーザID」とは、ユーザそれぞれに対応付けられた識別子である。例えば、認知症対策システム1を使用する際にユーザがユーザ端末10を介して入力したユーザIDを、特定情報テーブル22a上のユーザIDと照合することにより、ユーザを特定することができる。例えば、本実施形態においてユーザID「A−1」が入力された場合、特定情報テーブル22aのユーザIDと照合され、ユーザの特定が行われる。以下、本明細書においては、認知症対策システム1を使用しているユーザは、ユーザIDが「A−1」のユーザ(以下、「ユーザA−1」という。)であることを前提として説明する。
「属性」とは、ユーザに関する各種の情報である。本実施形態においては、属性としてユーザの「性別」及び「年齢」が記憶されている。属性として管理される情報は、これらに限られず「身長」、「体重」といったその他の情報が管理されていてもよい。
「問題の難易度」とは、それぞれのユーザに出力するトレーニング問題の難易度である。また、ユーザに出力する問題の難易度もカテゴリごとに設定されることが好ましい。図3の例の場合、ユーザA−1に出力する「文章問題」の難易度は「初級」であり、ユーザID「A−3」のユーザ(以下、「ユーザA−3」という。)に出力する「虫の鳴き声問題」の難易度は「上級」であることが特定情報テーブル22aを参照することによりわかる。
「正答率」は、ユーザが過去に行ったトレーニング問題において正答した割合を示している。特定情報テーブル22aにおいて、問題の各カテゴリにおける各難易度の正答率が記録されている。なお、特定情報テーブル22aには、ユーザが認知症対策システム1を開始してから現在までの回答状況に基づく正答率が記憶されてもよいし、所定の期間(直近1か月や、直近1週間)の正答率が記憶されてもよい。
「難易度の固定」とは、ユーザに出力するトレーニング問題の難易度をユーザの能力に応じて変動させるか否かを示す情報である。ここで、ユーザの能力は、例えば当該ユーザの過去の正答率である。ユーザに対して出力される問題は、後述する選択部27により選択される。選択部27はトレーニング問題を選択する際に、特定情報テーブル22aの「問題の難易度」に基づいてトレーニング問題を選択する。そのため、ユーザの能力に応じて特定情報テーブル22aの「問題の難易度」を変動させることで、ユーザの能力に応じた難易度の問題を選択部27に選択させることができる。難易度の変動処理は、難易度を「固定しない」と設定しているユーザに行い、難易度を「固定する」と設定しているユーザに対しては、難易度を変動させない。図3に示す特定情報テーブル22aを用いる場合、認知症対策システム1は、ユーザA−1及びユーザIDが「A−2」のユーザ(以下、「ユーザA−2」という。)に対しては難易度を変動させ、ユーザA−3に対してはユーザの能力に関わりなく難易度を変動させない。難易度を固定するか否かは、ユーザが任意に選択できる。また、初級、中級及び上級のいずれの難易度に固定するかについても任意に選択できる。
図4は、履歴情報テーブル22bの一例を示す図である。ここでは、ユーザA−1の履歴情報テーブル22bを例に説明する。履歴情報テーブル22bは、ユーザが行ったトレーニングについての履歴を管理するテーブルである。履歴情報テーブル22bはテーブルA,Bの2つのテーブルを含む。
テーブルAは、文章問題、単語問題、及び虫の鳴き声問題のそれぞれのカテゴリについて、「過去一週間の出題回数」、「前回の正答率」及び「平均正答率」が管理されている。なお、図には示さないが、テーブルAは、さらに「過去一週間の出題回数」、「前回の正答率」及び「平均正答率」のそれぞれについて、文章問題、単語問題、及び虫の鳴き声問題の合計値が管理されてもよい。
「過去一週間の出題回数」とは、過去一週間以内にユーザA−1に対して出題された問題の回数である。「前回の正答率」とは、前回のトレーニングで出題されたトレーニング問題に対するユーザA−1の正答率である。「平均正答率」とは、過去に出題されたトレーニング問題に対するユーザA−1の正答率の平均値である。
他方、テーブルBは、「本日のトレーニング回数」、「過去一週間の生活習慣アドバイスの実施回数」を管理する。「本日のトレーニング回数」とは、直近の午前0時からトレーニングを行っている時点までの間にユーザA−1が実施したトレーニングの回数である。「過去一週間の生活習慣アドバイスの実施回数」とは、過去一週間のうちにユーザA−1が生活習慣アドバイスを実施した回数である。
なお、履歴情報テーブル22bにより管理される情報は、図4に示すものに限られず、例えば「前回出力されたトレーニング問題の内容」、「ユーザA−1の解答内容」又は「過去に出力した生活習慣アドバイスの内容」といった情報であってもよい。
図5は、得点テーブル22cの一例を示す図である。得点テーブル22cは、後述する得点算出部30により算出された得点及び得点に応じて変化する各ユーザのレベルを管理するテーブルである。図5に示す得点テーブル22cは、「前回獲得得点」、「合計得点」及び「レベル」を管理している。「前回獲得得点」とは、ユーザが前回トレーニングを使用した際に獲得した得点である。「合計得点」とは、ユーザが過去のトレーニングにおいて獲得した得点の合計である。「レベル」とは、合計得に応じて変化する値である。合計得点が所定の点数まで増加するとそれに伴ってレベルの値が上昇する。
図6は、正答率テーブル23の一例を示す図である。正答率テーブル23は、例えば認知症対策システム1を過去に使用した全ユーザのトレーニング問題の平均正答率を管理するテーブルである。なお、正答率テーブル23は、必ずしも全ユーザの正答率に基づく平均正答率を管理する必要はなく、特定のユーザ、すなわち、認知症対策システム1を使用する複数のユーザのうち、少なくとも一部のユーザの正答率に基づく平均正答率のみを管理する構成でもよい。正答率テーブル23は、テーブルC,Dを有している。
テーブルCは、トレーニング問題の難易度及びカテゴリごとの平均正答率を管理するテーブルであり、テーブルDは、トレーニング問題の各問題の平均正答率を管理するテーブルである。
正答率テーブル23を参照することにより、ユーザ全体の平均正答率がわかる。例えば、テーブルCを参照することにより、カテゴリ及び難易度ごとの平均正答率がわかる。図6の例では、カテゴリが「文章問題」で難易度が「初級」であるトレーニング問題の平均正答率は「59%」である。
また、テーブルDを参照することによりトレーニング問題ごとの平均正答率がわかる。図6の例では、カテゴリ「文章問題」のNo.2のトレーニング問題の平均正答率は、「82%」であることがわかる。
次に、図2に示すトレーニング問題テーブル24について説明する。トレーニング問題テーブル24は、複数のトレーニング問題を管理するテーブルである。トレーニング問題は、上述のとおり文章等を暗記させることによりユーザの短期記憶に関する脳機能を向上させる問題であり、暗記対象に応じて複数のカテゴリに分類されている。例えば、文章を暗記させる問題は「文章問題」カテゴリ、単語を暗記させる問題は「単語問題」カテゴリ、虫の鳴き声を暗記させる問題は「虫の鳴き声問題」カテゴリに分類されている。本実施形態に係るトレーニング問題テーブル24では、当該三つのカテゴリ(「文章問題」、「単語問題」及び「虫の鳴き声問題」)のトレーニング問題が管理されている。
なお、トレーニング問題テーブル24にて管理されるトレーニング問題は、上述した三つのカテゴリのトレーニング問題に限られない。例えば、特定の音を暗記させる「音問題」カテゴリや数式を暗記させ計算させる「計算問題」カテゴリ、トランプの図柄を暗記させる「トランプ問題」カテゴリ等のトレーニング問題であってもよい。
次に、トレーニング問題の内容について説明する。まず、図7を参照して「文章問題」の内容について説明する。図7はトレーニング問題テーブル24のうち「文章問題」カテゴリのトレーニング問題に関する部分を示している。トレーニング問題テーブル24には、問題のナンバー、ユーザに暗記させる暗記対象文章、問題の難易度、暗記対象文章に関する問題文及び正解が管理されている。「文章問題」カテゴリのトレーニング問題は、まず暗記対象文章を出力した後に、問題文を出力することにより実施される。それぞれのトレーニング問題について五つの問題文がテーブルにて管理されているが、出力される問題文は必ずしも五つ全てでなくてもよい。
トレーニング問題は、図7に示すように、内容に応じて難易度に分類されている。文章問題は、暗記対象文章の文量に応じて分類される難易度が決定される。例えば、図7に示す文章問題の場合、最も文量が少ないNo.1の問題は「初級」の難易度に分類されており、最も文量が多いNo.3の問題は「上級」の難易度に分類されている。
次に「単語問題」及び「虫の鳴き声問題」の内容について説明する。「単語問題」は、ユーザに単語を暗記させる問題である。文章問題と同様に、まず、出力部11から暗記対象となる複数の単語が出力される。その後、暗記対象の単語のうちから特定の単語を解答させる問題がユーザに対して出力される。単語問題は、例えば暗記対象となる単語の数により難易度の分類が行われる。
また、「虫の鳴き声問題」は、ユーザに虫の鳴き声と虫の名前を暗記させる問題である。出力部11から暗記対象となる複数の虫の鳴き声と対応する虫の名前が組み合わされて出力される。その後、虫の鳴き声のみが再度出力され、対応する虫の名前をユーザに解答させる。虫の鳴き声問題は、例えば暗記対象となる虫の種類数に応じて難易度の分類が行われる。
次に、図2に示す生活習慣アドバイステーブル25について説明する。生活習慣アドバイステーブル25は、複数の生活習慣アドバイスを管理するテーブルである。生活習慣アドバイスは、ユーザの生活習慣を改善する方法や情報に関する文章である。図8を参照して、生活習慣アドバイスについて説明する。
図8は、生活習慣アドバイステーブル25の一例を示す図である。生活習慣アドバイステーブル25には「タイトル」、「生活習慣アドバイス」及び「前日のアドバイスの実施確認」が管理されている。ここで「前日のアドバイスの実施確認」とは、生活習慣アドバイスが出力された日の翌日以降に出力される文章であり、生活習慣アドバイスを実施できたか否かをユーザに問う質問文である。例えば、No.3の「最後に、生活習慣アドバイスです。翌日の脳トレまでに、5人以上の人とそれぞれ話題を変えて会話をすることにチャレンジしましょう!」という生活習慣アドバイスがユーザA−1に出力された場合、出力された日の翌日以降にユーザA−1に「前回の宿題、5人以上の人との会話はできましたか?」という質問文が出力される。
次に、図2に示す記憶部21以外の構成について説明する。判定部26は、記憶部21に記憶された情報が、予め定められた各種条件に該当するかを判断する。例えば、判定部26は、ユーザ端末10からトレーニング開始要求を受信した場合に、履歴情報テーブル22bを参照して、ユーザが当日に認知症対策システム1を使用した回数が予め定められた使用上限回数を超えているかを判断する。
選択部27は、ユーザに対して出力するトレーニング問題(出力問題)をトレーニング問題テーブル24に管理されている複数のトレーニング問題から選択する。具体的には、選択部27は今回出題するトレーニング問題のカテゴリを選択する。選択部27は、カテゴリの選択をランダムに行ってもよい。また選択部27は、履歴情報テーブル22bを参照して、ユーザの過去のトレーニング問題の実施状況に基づいて行ってもよい。この場合、例えば選択部27は、前日に行っていないカテゴリや、実施回数が他より少ないカテゴリを選択してもよい。選択部27は、選択したカテゴリの中から、特定情報テーブル22aにて管理されている「問題の難易度」に基づいて、トレーニング問題の選択を行うことができる。例えば、ユーザA−1が認知症対策システム1を使用してトレーニングを行っている場合、選択部27は、図3に示す特定情報テーブル22aのユーザA−1の列における「問題の難易度」を参照し、ユーザA−1に出力するトレーニング問題を選択する。
さらに、選択部27は、特定情報テーブル22aを参照して、トレーニング開始要求を行ったユーザのレコードを抽出し、「難易度の固定」のステータスを確認する。当該ユーザのレコードにおいて、「難易度の固定」に「固定しない」が指定されている場合、所定のユーザ群の正答率と、トレーニング開始要求を行ったユーザの正答率とに基づいて、出題する問題の難易度を調整する。所定のユーザ群は、認知症対策システム1の全ユーザでもよいし、トレーニング開始要求を行ったユーザと同様のユーザ属性を有するユーザ群(例えば同一性別、同一年代等)でもよい。
ここで、トレーニング開始要求を行ったのがユーザA−1であり、選択部27がトレーニング問題のカテゴリとして文章問題を選択した場合について説明する。選択部27は、特定情報テーブル22aを参照して、ユーザA−1のレコードを抽出する。選択部27は抽出したレコードから、ユーザA−1の文章問題に対応する問題の難易度(現在難易度)を確認する(図3の場合は、ユーザA−1の現在難易度は初級である)。さらに選択部27は、抽出したレコードにおいて、文章問題の初級に登録された正答率(第1正答率)を確認する(図3の場合は73%である。)。次に、選択部27は、特定情報テーブル22aを参照して、ユーザA−1と同一世代、同一性別のユーザ群のレコードを抽出する。さらに選択部27は抽出したユーザ群のレコードにおいて、文章問題の初級に登録されている正答率を抽出する。選択部27は抽出した正答率からユーザA−1と同一世代、同一性別のユーザ群の平均正答率(第2正答率)を算出する。選択部27は、第1正答率と第2正答率とに基づいて、ユーザA−1に出題する文章問題の難易度を調整する。具体的には、選択部27は、第1正答率の方が第2正答率よりも一定値以上高かった場合には、現在難易度を1段階上昇させた難易度の問題を出題する。この例の場合には、ユーザA−1の現在難易度は文章問題の初級であるため、選択部27は、中級の文章問題をユーザA−1に出題する。他方、選択部27は、第1正答率が第2正答率よりも一定値以上低かった場合には、現在難易度を1段階下げた難易度の問題をユーザA−1に出題する。なお、この例の場合には、ユーザA−1の現在難易度は文章問題の初級であるため、選択部27は、難易度を変化させなくてもよい。もっとも初級よりも低い難易度の問題が用意されている場合には、選択部27は当該難易度の問題をユーザA−1に出題してもよい。
作成部28は、過去にユーザに対して出力されたトレーニング問題及び生活習慣アドバイスに関する過去確認問題を作成する。具体的には、作成部28は、履歴情報テーブル22bに記憶された履歴情報に基づいて過去確認問題を作成する。例えば、作成部28は、図4に示す履歴情報テーブル22bを参照して、ユーザA−1に対して、過去一週間のうちに文章問題は何回出題されましたか。」等の過去確認問題を作成することができる。図4の場合、過去一週間のうちにユーザA−1に対して文章問題は4回出力されているため、当該過去確認問題に対する正解は「4回」になる。この場合、「なお、過去確認問題は、トレーニング問題に関する問題でなくともよく、「過去一週間のうちに食事に関する生活習慣アドバイスは何回出題されましたか。」といった生活習慣アドバイスに関する問題であってもよい。
第2通信部29は、選択部27が選択したトレーニング問題や、作成部28が作成した過去確認問題をユーザ端末10に送信する。また、受付部12が受け付けたユーザによる入力の情報をユーザ端末10から受信する。さらに第2通信部29は、生活習慣アドバイステーブル25を参照して、所定の出力条件を満たした場合に、ユーザ端末10に生活習慣アドバイスを送信することもできる。ここで、生活習慣アドバイスの出力条件とは、例えば「当日に行われた過去のトレーニングにおいて、既に生活習慣アドバイスが出力されているか。」等であってもよい。第2通信部29は、ユーザ端末10に送信したトレーニング問題や生活習慣アドバイスに基づいて、履歴情報テーブル22bの対応するレコードにおける「過去一週間の出題回数」や「本日のトレーニング回数」、「過去一週間の生活習慣アドバイスの実施回数」等の値を更新する。
得点算出部30は、ユーザのトレーニング問題及び過去確認問題に対する解答内容に応じて得点を算出する。得点算出部30は、問題に対するユーザの解答が不正解であった場合においても所定の得点を加算してもよい。その場合、ユーザの解答が正解であった場合と不正解であった場合とで、加算する得点の量に差を設けてもよい。例えば、解答が正解であった場合は「5点」、不正解であった場合は「3点」としてもよい。また、得点算出部30は、問題に対する解答だけでなく、生活習慣アドバイスを実施した旨の入力をユーザから受け付けた場合に得点を加算してもよい。得点算出部30は、算出した得点に基づいて、記憶部21の得点テーブル22cの対応するレコードを更新する。
難易度修正部31は、トレーニング問題に設定された難易度をユーザの正答率に応じて修正(調整)する。図7に示したようにトレーニング問題にはそれぞれ難易度が紐づけられている。難易度修正部31は、図6に示す正答率テーブル23におけるテーブルDを参照し、平均正答率が第1閾値以上になったトレーニング問題については現在の難易度より低い難易度に分類し直し、平均正答率が第1閾値より低い第2閾値以下になったトレーニング問題については現在の難易度より高い難易度に分類し直す。
ここで、第1閾値を80%とし第2閾値を50%とする。図6のテーブルDにおける文章問題の列の各問題の平均正答率は、図7のトレーニング問題テーブル24に示した各番号の問題(図7の例では文章問題)の平均正答率に対応している。このとき、No.2の問題は平均正答率が「82%」で第1閾値以上であるため、難易度修正部31はNo.2のトレーニング問題を低い難易度に分類し直す。すなわち、図7のトレーニング問題テーブル24において、No.2に対応する難易度を「中級」から「初級」に下げてレコードを更新する。他方、カテゴリ「文章問題」のNo.3の問題は平均正答率が49%であり第2閾値以下であるため、難易度修正部31はNo.3のトレーニング問題を高い難易度に分類し直す。No.3のトレーニング問題は「上級」に分類されている。このとき、「上級」以上の難易度が存在しない場合には、難易度修正部31は難易度の修正を行わなくともよい。なお、No.1の問題は平均正答率が第1閾値以上でもなく、第2閾値以下でもないため、難易度修正部31は難易度の修正を行わない。
このように本実施形態に係る認知症対策システム1によれば、問題に対する難易度の分類が認知症対策システム1を利用するユーザ(本実施形態では全ユーザだが、一部のユーザでもよい)の平均正答率に応じて適切に行われる。これにより、難しい問題が低い難易度に分類されてしまうことや、簡単な問題が高い難易度に分類されてしまうことを防止できる。
内容修正部32は、トレーニング問題の内容をユーザの正答率に応じて修正(調整)する。具体的には、図6に示す正答率テーブル23におけるテーブルDを参照し、平均正答率が第3閾値以上のトレーニング問題についてはトレーニング問題の内容を難化させ、平均正答率が第4閾値以下のトレーニング問題についてはトレーニング問題の内容を易化させる。
ここで、第3閾値を80%とし第4閾値を50%とする。このとき、図6の正答率テーブル23におけるテーブルDに示すように、カテゴリ「文章問題」のNo.3の問題は平均正答率が「49%」で第4閾値以下であるため、内容修正部32はNo.1のトレーニング問題の内容を易化させる。例えば、図7に示すトレーニング問題テーブル24の「暗記対象文章」を、文章量を削減した新たな文章に更新する。また、No.2の問題は平均正答率が「82%」で第3閾値以上であるため、内容修正部32は、No.2のトレーニング問題の内容を難化させる。例えば、図7に示すトレーニング問題テーブル24の「暗記対象文章」を、文章量を増加した新たな文章に更新する。なお、No.1の問題は平均正答率が第3閾値以上でもなく、第4閾値以下でもないため、内容修正部32は問題内容の修正を行わない。
内容修正部32による問題内容の修正は、個々のトレーニング問題ごとに行われなくともよく、特定のカテゴリ及び難易度に属するトレーニング問題全体の平均正答率に基づいて、当該特定のカテゴリ及び難易度に属する全てのトレーニング問題の内容を修正してもよい。例えば、カテゴリ「単語問題」、難易度「初級」のトレーニング問題全体の平均正答率が第3閾値以上であった場合に、カテゴリ「単語問題」、難易度「初級」である全てのトレーニング問題について暗記対象となる文章の文章量を増加させることにより問題内容を難化させてもよい。
本実施形態に係る認知症対策システム1によれば、平均正答率に応じてトレーニング問題の内容が修正される。そのため、高い難易度に分類されているトレーニング問題が簡単な内容であることや、低い難易度に分類されているトレーニング問題が難しい内容であることを防止できる。
図9及び図10は認知症対策システム1による処理の一例を示す図である。図9及び図10を用いて認知症対策システム1による処理を説明する。
まず、トレーニングを行うユーザの特定が行われる(S100)。例えば第2通信部29がユーザ端末10からユーザIDの入力を受付け、受け付けたユーザIDについて、特定情報テーブル22aを参照してユーザの特定を行ってもよい。例えば、ユーザA−1がトレーニングを行うと特定されたとして以下の処理を説明する。
次に、判定部26は、履歴情報テーブル22bを参照して、ユーザA−1が当日に認知症対策システム1を使用した回数が使用上限回数を超えているかを判断する。判定部26が使用条件回数を超えていると判断した場合(S101:Yes)、認知症対策システム1による処理は終了する。一日の実施回数に制限を設けることで、ユーザA−1が一日のうちに何度もトレーニングを実施して飽きてしまうことを防止でき、トレーニングの継続的な実施を促すことができる。
使用上限回数を超えていないと判断した場合(S101:No)、判定部26は生活習慣アドバイスの実施確認の出力条件を満たすかを判断する(S102)。ここで生活習慣アドバイスの実施確認の出力条件とは、例えば「前日に生活習慣アドバイスを出力している。」等であってもよい。
判定部26が生活習慣アドバイスの実施確認の出力条件を満たすと判断した場合(S102:Yes)、生活習慣アドバイスの実施確認の文章が第2通信部29により通信ネットワークNを介してユーザ端末10へ送られる。その後、ユーザ端末10の第1通信部13に受信され、出力部11により生活習慣アドバイスの実施確認の文章が出力される(S103)。このとき、実施確認の文章として図8に示す生活習慣アドバイステーブル25の「前日のアドバイスの実施確認」の文章が出力されてもよい。出力部11による文章の出力後、ユーザA−1により生活習慣アドバイスを実施した旨の入力があった場合には、得点算出部30により得点が加算される(S104)。具体的には、得点算出部30は、算出した得点に基づいて、記憶部21の得点テーブル22cの対応するレコードにおける「合計得点」の値を更新する。
生活習慣アドバイスの実施確認の出力条件を満たさないと判断した場合(S102:No)、判定部26は、趣意コメントの出力条件を満たすかを判断する(S105)。ここで趣意コメントとは、トレーニング問題や過去確認問題を解く意義についてのコメントである。趣意コメントは記憶部21に記憶されていてもよい。趣意コメントの出力条件とは、例えば「前回認知症対策システムを使用した際に、趣意コメントが出力されていない。」等であってもよい。
判定部26が趣意コメントの出力条件を満たすと判断した場合(S105:Yes)、趣意コメントが第2通信部29により通信ネットワークNを介してユーザ端末10へ送られる。その後、趣意コメントはユーザ端末10の第1通信部13に受信され、出力部11により出力される(S106)。趣意コメントの出力条件を満たさないと判断した場合(S105:No)、出力部11は趣意コメントを出力しない。
次に、判定部26は、レベルアップ可能条件を満たすかを判断する(S107)。レベルアップ可能条件とは、ユーザのレベルが今回のトレーニングによりアップする可能性があるか否かである。判定部26がレベルアップ可能条件を満たすと判断した場合(S107:Yes)、レベルアップ示唆コメントが第2通信部29により通信ネットワークNを介してユーザ端末10へ送られる。その後、レベルアップ示唆コメントはユーザ端末10の第1通信部13に受信され、出力部11により出力される(S108)。ここでレベルアップ示唆コメントとは、今回のトレーニングの結果によっては、ユーザA−1のレベルがアップする可能がある旨のコメントである。レベルアップ示唆コメントを出力することにより、ユーザの問題に対する解答意欲を向上させることができる。判定部26がレベルアップ可能条件を満たさないと判断した場合(S107:No)、出力部11はレベルアップ示唆コメントを出力しない。
その後、選択部27は、出力するトレーニング問題を選択する(S109)。トレーニング問題の選択処理(S109)の詳細については、図11を用いて後述する。
トレーニング問題選択後の処理について図10を用いて説明する。選択部27により選択されたトレーニング問題は、第2通信部29により通信ネットワークNを介してユーザ端末10へ送られる。その後、トレーニング問題はユーザ端末10の第1通信部13に受信され、出力部11により出力される(S110)。ユーザA−1によるトレーニング問題に対する解答があった場合、解答内容に基づいて得点算出部30が得点を算出する(S111)。得点算出部30は、算出した得点に基づいて、記憶部21の得点テーブル22cの対応するレコードにおける「合計得点」の値を更新する。このとき、正解した場合のみならず、不正解の場合も得点を加算してもよい。そうすることで、ユーザの問題への解答意欲を向上させることができる。また、判定部26は、算出後の得点に基づいてユーザのレベルがアップするかを判定する。レベルアップする場合にはユーザのレベルを上昇させる。具体的には、判定部26は、判定結果に基づいて、記憶部21の得点テーブル22cの対応するレコードにおける「レベル」の値を更新する。
次に、作成部28が過去確認問題の出力条件を満たすかを判断する(S112)。過去確認問題の出力条件を満たすと判断した場合(S112:Yes)、作成部28により過去確認問題が作成される(S113)。過去確認問題の作成処理(S113)については、図12を用いて後述する。作成部28により作成された過去確認問題は、第2通信部29により通信ネットワークNを介してユーザ端末10へ送られる。その後、過去確認問題はユーザ端末10の第1通信部13に受信され、出力部11により出力される(S114)。作成部28が過去確認問題の出力条件を満たしていないと判断した場合(S112:No)、作成部28による過去確認問題の作成及び出力部11による過去確認問題の出力は行われない。
その後、得点算出部30は、ユーザによる過去確認問題に対する解答に基づいて得点を算出する。得点算出部30は、算出した得点に基づいて、記憶部21の得点テーブル22cの対応するレコードにおける「合計得点」の値を更新する。このとき、正解した場合のみならず、不正解の場合も得点を加算してもよい。そうすることで、ユーザの問題への解答意欲を向上させることができる。また、判定部26は、算出後の得点に基づいてユーザA−1のレベルがアップするかを判定する。レベルアップする場合にはユーザA−1のレベルを上昇させる。具体的には、判定部26は、判定結果に基づいて、記憶部21の得点テーブル22cの対応するレコードにおける「レベル」の値を更新する。
次に、判定部26は、ユーザA−1が直前に過去確認問題を実施していないかを判断する(S116)。すなわち、処理(S114)が実行されていないかを判断する。過去確認問題を実施していないと判断した場合(S116:Yes)、判定部26は、生活習慣アドバイスの出力条件を満たすかを判断する(S117)。ここで、生活習慣アドバイスの出力条件とは、例えば「当日に行われた過去のトレーニングにおいて、既に生活習慣アドバイスが出力されているか。」等であってもよい。
判定部26が生活習慣アドバイスの出力条件を満たすと判断した場合(S117:Yes)、生活習慣アドバイスは第2通信部29により通信ネットワークNを介してユーザ端末10へ送られる。その後、生活習慣アドバイスはユーザ端末10の第1通信部13に受信され、出力部11により出力される(S118)。生活習慣アドバイスの出力条件を満たさないと判断した場合(S117:No)、生活習慣アドバイスの出力は行われない。
また、処理(S116)において判定部26が過去確認問題を実施していないと判断しない場合、判定部26は生活習慣アドバイスの出力条件を満たすかの判断(S117)及び生活習慣アドバイスの出力(S118)を行わない。
本実施形態に係る認知症対策システム1によれば、過去確認問題を出力していない場合に、生活習慣アドバイスが出力されるため、過去確認問題と生活習慣アドバイスの両方が出力されることによりトレーニングが長時間化し、認知症対策システムを使用するユーザの集中力が低下してしまうことを防止できる。
次に、トレーニングにより取得した各種情報をユーザ情報テーブル22に記憶する(S119)。具体的には、第2通信部29が、ユーザ端末10に送信したトレーニング問題や生活習慣アドバイスに基づいて、履歴情報テーブル22bの対応するレコードにおける「過去一週間の出題回数」や「本日のトレーニング回数」、「過去一週間の生活習慣アドバイスの実施回数」等の値を更新する。
最後に難易度修正部31によりトレーニング問題の難易度修正及び内容修正部32によりトレーニング問題の内容修正が行われる(S120)。具体的には、難易度修正部31が、修正した難易度に基づいて、記憶部21のトレーニング問題テーブル24の対応するレコードにおける「難易度」を更新する。また、内容修正部32が、修正したトレーニング問題の内容に基づいて、記憶部21のトレーニング問題テーブル24の対応するレコードにおける「暗記対象文章」を更新する。以上で、認知症対策システム1による処理は終了する。
なお、難易度修正部31による難易度の修正は、修正対象となっているトレーニング問題に設定された難易度と同一難易度の問題の数が一定数より少ない場合には行わなくともよい。そうすることで、特定の難易度の問題が少なすぎる状況になることを防止できる。
本実施形態に係る認知症対策システム1によれば、文章暗記等を行うトレーニング問題といった短期記憶に関する問題だけでなく、過去に出力されたトレーニング問題や生活習慣アドバイスに関する過去確認問題といった長期記憶に関する問題も認知症対策システム1により出力される。そのため、認知症対策システム1を使用するユーザの長期記憶に関する脳機能を向上させることができる。また、認知症対策システム1から生活習慣アドバイスも出力されるため、ユーザに対して生活習慣を改善する方法や情報を提供することができ、ユーザの生活習慣の改善を促すことができる。
また、ユーザの入力内容が記憶部21に蓄積される。そのため、トレーニング問題や過去確認問題に対するユーザの解答の分析を行うことができる。例えば、トレーニング問題や過去確認問題に対する正答率の算出を行うことができる。
さらに、解答内容に応じて算出された合計得点が出力部11により出力されるため、ユーザは自己の得点を把握することができる。また、ユーザが行った解答が不正解であった場合においても得点が加算されるため、ユーザの問題への解答意欲を維持させることができる。
図11は、選択部27によるトレーニング問題の選択処理の一例を示すフローチャートである。図11を参照して選択部27がユーザA−1のトレーニング問題を選択する場合の処理について説明する。
まず、選択部27は出力するトレーニング問題のカテゴリを選択する(S200)。例えば、選択部27は、カテゴリの選択をランダムに行ってもよい。また選択部27は、履歴情報テーブル22bを参照して、ユーザの過去のトレーニング問題の実施状況に基づいて行ってもよい。この場合、例えば選択部27は、前日に行っていないカテゴリや、実施回数が他より少ないカテゴリを選択してもよい。本例においては、カテゴリ「文章問題」が選択されたとする。
次に、選択部27は、ユーザA−1に出力するトレーニング問題の難易度を取得する(S201)。具体的には、選択部27は、特定情報テーブル22aを参照して、ユーザA−1のレコードを抽出する。選択部27は抽出したレコードから、ユーザA−1の文章問題に対応する問題の難易度(現在難易度)を確認する(図3の場合は、ユーザA−1の現在難易度は初級である)。
その後、選択部27は、出力するトレーニング問題の難易度が固定されているかを判断する(S202)。具体的には、選択部27は、図3に示す特定情報テーブル22aを参照して、ユーザA−1の「難易度の固定」のステータスを確認する。本例においては、ユーザA−1のレコードにおいて、「難易度の固定」に「固定しない」が指定されているため、難易度が固定されていないと判断される。選択部27は、難易度が固定されていないと判断した場合(S202:No)、ユーザA−1に出力するトレーニング問題の難易度の調整処理(S203〜S208)を行う。
まず、選択部27は、ユーザA−1のトレーニング問題に対する平均正答率である第1正答率を取得する(S203)。具体的には、選択部27は、抽出したレコードにおいて、文章問題の初級に登録された正答率(第1正答率)を確認する(図3の場合は73%である。)。
次に、選択部27は、第2正答率を取得する(S204)。具体的には、選択部27は、特定情報テーブル22aを参照して、ユーザA−1と同一世代、同一性別のユーザ群のレコードを抽出する。さらに選択部27は抽出したユーザ群のレコードにおいて、文章問題の初級に登録されている正答率を抽出する。選択部27は抽出した正答率からユーザA−1と同一世代、同一性別のユーザ群の平均正答率(第2正答率)を算出する。
その後、選択部27は、取得した第1正答率が第2正答率に対して一定値以上高いかを判断する(S205)。、選択部27は、第1正答率の方が第2正答率よりも一定値以上高いと判断した場合には(S205:Yes)、現在難易度を1段階上昇させる。本例の場合には、選択部27は、図3に示す特定情報テーブル22aのユーザA−1のレコードについて、「問題の難易度」を「初級」から「中級」に更新する。
他方、選択部27は、第1正答率が第2正答率よりも一定値以上高くないと判断した場合には(S205:No)、選択部27は、第1正答率が第2正答率よりも一定値以上低いかを判断する(S207)。第1正答率が第2正答率よりも一定値以上低いと判断した場合には(S207:Yes)、現在難易度を1段階低下させる(S208)。本例の場合には、図3に示す特定情報テーブル22aのユーザA−1のレコードについて、「問題の難易度」が「初級」であるため、選択部27は、難易度を変化させなくてもよい。もっとも初級よりも低い難易度の問題が用意されている場合には、選択部27はレコードの登録を当該難易度に更新してもよい。
なお、第1正答率が第2正答率よりも一定値以上低いと判断しなかった場合には(S207:No)、選択部27は、難易度を低下させない。以上で、トレーニング問題の難易度調整処理は終了する。
本実施形態に係る認知症対策システム1によれば、ユーザの正答率に応じて、認知症対策システム1により出力されるトレーニング問題の難易度が適宜修正される。そのため、ユーザの能力に合わない難易度のトレーニング問題が出力されることが防止され、問題が簡単過ぎたり難し過ぎたりすることに起因する問題への解答意欲の低下を防ぐことができる。
処理(S202)において難易度が固定されていると判断された場合(S202:Yes)又はトレーニング問題の難易度調整処理(S202〜S208)が終了した場合、選択部27は、ユーザA−1に出力するトレーニング問題の難易度、具体的には、図3に示す特定情報テーブル22aのユーザA−1のレコードにおける「問題の難易度」に基づいて、トレーニング問題を選択する(S209)。以上で、選択部27によるトレーニング問題の選択処理は終了する。
図12は、作成部28による過去確認問題の作成処理の一例を示すフローチャートである。図12を参照して作成部28による過去確認問題の作成処理について説明する。
まず、作成部28は、生活習慣アドバイスの実施状況に関する情報を取得する(S300)。例えば、作成部28は、図4に示す履歴情報テーブル22bのテーブルBに記録された「過去一週間の生活習慣アドバイスの実施回数」を生活習慣アドバイスの実施状況に関する情報として取得してもよい。
次に、作成部28は、生活習慣アドバイスの実施成績が良いかを判断する(S301)。実施成績が良いかの判断は、例えば、生活習慣アドバイスの実施回数が閾値を超えているかで判断してもよい。例えば、閾値を4回と設定し、過去一週間以内の実施回数が4回以上である場合には実施成績が良いと判断してもよい。本実施形態において、ユーザA―1の過去一週間以内の実施回数は、図4の履歴情報テーブル22b(テーブルB)に示すように2回であるため、作成部28は、生活習慣アドバイスの実施成績が良いと判断しない。このように生活習慣アドバイスの実施成績が良いと判断しない場合(S301:No)、過去の生活習慣アドバイスに関する過去確認問題を作成し(S302)、過去確認問題の作成処理は終了する。過去の生活習慣アドバイスに関する過去確認問題とは、例えば「直近X日間で、食事に関する生活習慣アドバイスは提示されましたか。」等であってもよい。
生活習慣アドバイスの実施成績が良いと判断した場合(S301:Yes)、作成部28は前回出力された過去確認問題が生活習慣アドバイスに関する問題であったかを判断する(S303)。
生活習慣アドバイスに関する問題であったと判断した場合(S303:Yes)、過去のトレーニング問題に関する過去確認問題を作成し(S304)、過去確認問題の作成処理は終了する。生活習慣アドバイスに関する問題であったと判断しない場合(S303:No)、過去の生活習慣アドバイスに関する過去確認問題を作成し(S302)、過去確認問題の作成処理は終了する。
図13は、認知症対策システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。図13を参照して上述してきたユーザ端末10及びウェブサーバ20をコンピュータ40により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの構成の機能は、一台の装置において実現することができ、また、複数台の装置に分けて実現することもできる。
コンピュータ40は、プロセッサ41、メモリ42、記憶装置43、入力I/F部44、データI/F部45、通信I/F部46及び出力装置47を有する。これらの各構成は、相互にデータ送受信可能に接続される。
プロセッサ41は、メモリ42に記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。例えば、認知症対策システム1のユーザ端末10における出力部11や受付部12、第1通信部13、ウェブサーバ20における判定部26、選択部27、作成部28、第2通信部29、得点算出部30、難易度修正部31、及び内容修正部32などは、メモリ42上に一時記憶された上で、主にプロセッサ41上で動作するプログラムとして実現可能である。例えば、プロセッサ41は、ユーザ情報テーブル22に含まれるユーザに出力するトレーニング問題の難易度に基づいて、トレーニング問題テーブル24のうちからトレーニング問題を選択し出力する等の処理に関するプログラム(問題出力プログラム)を実行する。プロセッサ41は、入力I/F部44や通信I/F部46からデータを受け取り、データの演算結果を出力装置47に出力したり、メモリ42に記憶したりする。
メモリ42は、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。RAMは、データの書き換えが可能な揮発性メモリである。メモリ42は、ユーザ情報テーブル22やトレーニング問題テーブル24等を記憶する。
記憶装置43は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の記憶媒体である。記憶装置43は、データの読み出しのみが可能な不揮発性の記憶媒体である。記憶装置43は、オペレーティングシステムや、問題出力プログラム等を記憶する。
入力I/F部44は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部44は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル及びマイク等である。
データI/F部45は、コンピュータ40の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部45は、例えば、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部45は、コンピュータ40の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部45は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ40へと接続される。
通信I/F部46は、コンピュータ40を通信ネットワークNに接続するデバイスである。通信I/F部46は、コンピュータ40の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部46は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ40に接続される。
出力装置47は、コンピュータ40による演算結果を外部へ出力するためのデバイスである。出力装置47は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びスピーカ等である。出力装置47は、上述した本実施形態においては出力部11に相当し、トレーニング問題や生活習慣アドバイス等を出力する。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…認知症対策システム、10…ユーザ端末、11…出力部、12…受付部、13…第1通信部、20…ウェブサーバ、21…記憶部、22…ユーザ情報テーブル、22a…特定情報テーブル、22b…履歴情報テーブル、22c…得点テーブル、23…正答率テーブル、24…トレーニング問題テーブル、25…生活習慣アドバイステーブル、26…判定部、27…選択部、28…作成部、29…第2通信部、30…得点算出部、31…難易度修正部、32…内容修正部、40…コンピュータ、41…プロセッサ、42…メモリ、43…記憶装置、44…入力I/F部、45…データI/F部、46…通信I/F部、47…出力装置

Claims (11)

  1. 難易度に応じて分類された複数のトレーニング問題、及び生活習慣アドバイスが記憶された問題記憶部と、
    ユーザの識別子と、問題の難易度情報とを対応付けたユーザ情報を複数記憶するユーザ情報記憶部と、
    端末装置からトレーニング開始要求を受信した際に、前記複数のユーザ情報のうち、前記端末装置のユーザのユーザ情報に対応付けられた問題の難易度情報に基づいて、前記端末装置のユーザに対して出力するトレーニング問題を出力問題として前記複数のトレーニング問題のうちから選択する選択部と、
    前記端末装置のユーザに対して出力された出力問題及び生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つに関する過去確認問題を作成する作成部と、
    前記選択部により選択された前記出力問題、前記作成部により作成された前記過去確認問題及び前記問題記憶部に記憶された前記生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つを出力する出力部と、を備える、
    認知症対策システム。
  2. 前記ユーザの入力を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記ユーザ情報記憶部は、前記ユーザによる前記入力の内容を前記ユーザ情報として記憶する、
    請求項1に記載の認知症対策システム。
  3. 前記受付部は、音声による入力を受け付ける、
    請求項2に記載の認知症対策システム。
  4. 前記ユーザ情報は、さらに、ユーザの識別子に、前記トレーニング問題の難易度ごとに正答率が対応付けられており、
    前記選択部は、
    複数のユーザ情報に基づいて、前記出力問題が分類される難易度のトレーニング問題に対する、前記端末装置のユーザの正答率である第1正答率、及び少なくとも一部のユーザの正答率である第2正答率を特定し、特定した第1及び第2正答率に基づいて、前記端末装置のユーザに出力するトレーニング問題の難易度を選択し、当該難易度に分類されるトレーニング問題から出力問題を選択する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の認知症対策システム。
  5. 前記選択部は、
    前記第1正答率が前記第2正答率に対して一定値以上高い場合には前記ユーザに出力するトレーニング問題の難易度を上昇させ、前記第1正答率が前記第2正答率に対して一定値以上低い場合には前記ユーザに出力するトレーニング問題の難易度を低下させる、
    請求項4に記載の認知症対策システム。
  6. 前記出力部は、前記過去確認問題が出力されていない場合に、前記生活習慣アドバイスの出力を行う、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の認知症対策システム。
  7. 前記ユーザの前記トレーニング問題に対する解答内容に応じて合計得点を算出する得点算出部をさらに備え、
    前記得点算出部は、前記ユーザの解答が不正解であった場合においても所定の得点を加算し、
    前記ユーザ情報記憶部は、前記得点算出部により算出された合計得点を前記ユーザ情報として記憶し、
    前記出力部は、前記合計得点を出力する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の認知症対策システム。
  8. 前記複数のトレーニング問題は、複数のユーザの正答率に基づく平均正答率が紐づけられて記憶されており、
    前記複数のトレーニング問題のうち所定のトレーニング問題に紐づく平均正答率が所定の第1閾値以上の場合には、当該所定のトレーニング問題を現在分類されている難易度よりも低い難易度に分類し直し、前記第1閾値より低い第2閾値以下の場合には、前記所定のトレーニング問題を現在分類されている難易度よりも高い難易度に分類し直す難易度修正部をさらに備える、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の認知症対策システム。
  9. 前記複数のトレーニング問題は、複数のユーザの正答率に基づく平均正答率が紐づけられて記憶されており、
    前記複数のトレーニング問題のうち所定のトレーニング問題に紐づく平均正答率が所定の第3閾値以上の場合には、前記所定のトレーニング問題の内容を難化させ、前記平均正答率が前記第3閾値より低い第4閾値以下の場合には、前記所定のトレーニング問題の内容を易化させるようにせn内容修正部をさらに備える、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の認知症対策システム。
  10. コンピュータが、
    難易度に応じて分類された複数のトレーニング問題、及び生活習慣アドバイスを記憶するステップと、
    ユーザの識別子と、問題の難易度情報とを対応付けたユーザ情報を複数記憶するステップと、
    端末装置からトレーニング開始要求を受信した際に、前記複数のユーザ情報のうち、前記端末装置のユーザのユーザ情報に対応付けられた問題の難易度情報に基づいて、前記端末装置のユーザに対して出力するトレーニング問題を出力問題として前記複数のトレーニング問題のうちから選択するステップと、
    前記端末装置のユーザに対して出力された出力問題及び生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つに関する過去確認問題を作成するステップと、
    選択された前記出力問題、作成された前記過去確認問題及び記憶された前記生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つを出力するステップと、を実行する、
    認知症対策方法。
  11. コンピュータを、
    難易度に応じて分類された複数のトレーニング問題、及び生活習慣アドバイスを記憶する手段、
    ユーザの識別子と、問題の難易度情報とを対応付けたユーザ情報を複数記憶する手段、
    端末装置からトレーニング開始要求を受信した際に、前記複数のユーザ情報のうち、前記端末装置のユーザのユーザ情報に対応付けられた問題の難易度情報に基づいて、前記端末装置のユーザに対して出力するトレーニング問題を出力問題として前記複数のトレーニング問題のうちから選択する手段、
    前記端末装置のユーザに対して出力された出力問題及び生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つに関する過去確認問題を作成する手段、
    選択された前記出力問題、作成された前記過去確認問題及び記憶された前記生活習慣アドバイスのうち少なくとも一つを出力する手段、として機能させる、
    プログラム。
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