JP2019217970A - 電子ミラー装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子ミラー装置において、表示部に表示された視界に対して対象者が違和感を覚える可能性を低減する。【解決手段】電子ミラー装置は、車両に取り付けられる電子ミラー装置であって、前記車両の周辺を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、前記車両に乗車している対象者のポジションを取得するポジション取得部と、前記車両にミラーが設けられた場合に、前記対象者が前記ミラーを介して見得る視界を示すミラー画像を、前記ポジションに応じて前記撮像画像に基づき生成する画像生成部と、前記ミラー画像を表示する表示部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の一態様は、車両に搭載される電子ミラー装置などに関する。
車両の後方を撮像した画像をモニタに表示する電子ミラー装置が開発されている。このような電子ミラー装置は、たとえば特許文献1などに開示されている。
特開2017−24464号公報
車両には、ルームミラー及びサイドミラーなどのバックミラーが取り付けられ、運転者は、バックミラーを介して車両後方の視界を確保する。バックミラーに映る後方の視界は、運転者の頭部の位置及び姿勢などのポジションに応じて変化するので、運転者は、ポジションを変更することで、通常のポジションではバックミラーに映らない後方視界を得ることもできる。
特許文献1の電子ミラー装置では、右カメラ及び左カメラが、車両の右側後方及び左側後方をそれぞれ広い画角で撮像する。車両の室内には、右モニタ及び左モニタが設けられる。右モニタには、右カメラによって撮像された画像の一部が切り出された画像が表示される。同様に、左モニタには、左カメラによって撮像された画像の一部が切り出された画像が表示される。特許文献1の電子ミラー装置では、画像を切り出す範囲が操作パネルを介して調整可能に構成されている。
しかしながら、右モニタ及び左モニタに表示される画像は、運転者のポジションに応じて変化しない。このため、運転者は、ポジションを変更しても右モニタ及び左モニタに表示される画像が変化しないため違和感を覚えることがある。また、通常のポジションではバックミラーに映らない視界を右モニタ及び左モニタから得ることが容易ではない。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
車両(81)に取り付けられる電子ミラー装置(1,2,3)であって、
前記車両の周辺を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部(21,41)と、
前記車両に乗車している対象者(Dv)のポジションを取得するポジション取得部(22)と、
前記車両にミラーが設けられた場合に、前記対象者が前記ミラーを介して見得る視界(VA1,VA2)を示すミラー画像を、前記ポジションに応じて前記撮像画像に基づき生成する画像生成部(23,27,43)と、
前記ミラー画像を表示する表示部(15)と、を備える、
電子ミラー装置である。
上記構成の電子ミラー装置によれば、仮に車両に設けられたミラーを介して対象者が見得る視界を表示部に表示することで、表示部に表示される視界を対象者のポジションに応じて変更することができるので、表示部に表示された視界に対して対象者が違和感を覚える可能性を低減することができる。また、対象者は、ポジションを変更することで、通常のポジションではミラーに映らない視界を表示部において容易に視認することができる。
上記電子ミラー装置において、好ましくは、
前記ポジション取得部は、前記対象者の眼の位置を取得し、
前記画像生成部は、前記眼の位置に応じた前記視界を決定し、決定した前記視界を示す前記ミラー画像を前記撮像画像に基づき生成する。
上記構成の電子ミラー装置によれば、たとえば、対象者の眼の位置に基づき、対象者の眼から表示部への視線方向をより容易に算出することができるので、仮に車両に設けられたミラーを介して対象者が見得る視界をより正しく生成することができる。これにより、対象者が覚える違和感をより低減することができる。
上記電子ミラー装置において、好ましくは、
前記ポジション取得部は、前記表示部と前記対象者との間の距離(d)をさらに取得し、
前記画像生成部は、前記距離に応じて前記視界の視野を変更する。
上記構成の電子ミラー装置によれば、たとえば、対象者が表示部に近づいたときに視界の視野を大きくし、対象者が表示部から離れたときに視界の視野を小さくすることができるので、対象者が覚える違和感をより低減することができる。
上記電子ミラー装置において、好ましくは、
前記画像生成部は、前記視界の範囲(IA1,IA2)を調整可能である。
上記構成の電子ミラー装置によれば、たとえば後方視界の範囲を車両の上側、下側、右側または左側などに移動させることができる。すなわち、たとえば、対象者がバックミラーの向きを調整するときの感覚と同様の感覚で後方視界の範囲を調整することができる。また、後方視界の範囲を拡大または縮小することができるので、遠くの物体を拡大して表示したり、より広い後方視界を表示したりすることができる。これにより、車両の運転の安全性をより高めることができる。
上記電子ミラー装置において、好ましくは、
前記車両のギアポジションを取得するギアポジション取得部(24)をさらに備え、
前記電子ミラー装置(3)は、サイドミラーの位置に取り付けられ、
前記画像生成部(27)は、前記ギアポジションがリバース位置である場合、前記視界の範囲を下方に移動させる。
上記構成の電子ミラー装置によれば、車両を後退させようとするときに、より下方の後方視界を表示させることができるので、たとえば、駐車場の枠線を対象者に認識させやすくするとともに、子供及び障害物などの全高の小さい物体を対象者に発見させやすくすることができる。これにより、車両の運転の安全性をより高めることができる。
上記電子ミラー装置において、好ましくは、
前記撮像画像取得部(41)は、複数の撮像装置(11,31)から前記撮像画像をそれぞれ取得し、
前記画像生成部(43)は、複数の前記撮像装置のうちの1つの前記撮像装置(11)によって撮像された前記撮像画像に基づき前記ミラー画像を生成し、生成した前記ミラー画像が視認困難であると判断された場合、他の前記撮像装置(31)によって撮像された前記撮像画像に基づき前記ミラー画像を生成する。
上記構成の電子ミラー装置によれば、ミラー画像が視認困難な場合に、他の撮像装置によって撮像された撮像画像に基づくミラー画像を表示することができるので、より良好な視界を表示部に表示することができる。これにより、視界が視認困難となる可能性を低減することができるので、車両の運転の安全性をより高めることができる。
上記電子ミラー装置において、好ましくは、
前記表示部は、前記ミラーの位置に設けられる。
上記構成の電子ミラー装置によれば、ミラーに視線を向ける感覚で表示部に視線を向けることができるので、表示部に表示された視界に対して対象者が違和感を覚える可能性をより低減することができる。
また、本発明の別の手段は、
表示部を備え、車両に取り付けられる電子ミラー装置における画像表示方法であって、
前記車両の周辺を撮像した撮像画像を取得するステップと、
前記車両に乗車している対象者のポジションを取得するステップと、
前記車両にミラーが設けられた場合に、前記対象者が前記ミラーを介して見得る視界を示すミラー画像を、前記ポジションに応じて前記撮像画像に基づき生成するステップと、
前記表示部に前記ミラー画像を表示するステップと、を有する、
画像表示方法である。
上記構成の画像表示方法によれば、仮に車両に設けられたミラーを介して対象者が見得る視界を表示部に表示することで、表示部に表示される視界を対象者のポジション変更に応じて変更することができるので、表示部に表示された視界に対して対象者が違和感を覚える可能性を低減することができる。また、対象者は、ポジションを変更することで、通常のポジションではミラーに映らない視界を表示部において容易に視認することができる。
上記いずれかの電子ミラー装置は、乗用車などの車両に好適に適用される。
上記構成の電子ミラー装置によれば、仮に車両に設けられたミラーを介して対象者が見得る視界を表示部に表示することで、表示部に表示される視界を対象者のポジションに応じて変更することができるので、表示部に表示された視界に対して対象者が違和感を覚える可能性を低減することができる。また、対象者は、ポジションを変更することで、通常のポジションではミラーに映らない視界を表示部において容易に視認することができる。
図1は、本実施形態の乗用車を上からみた模式図である。 図2は、本実施形態の電子ミラー装置の構成を示す図である。 図3は、本実施形態の乗用車を上からみた模式図である。 図4は、本実施形態における電子ミラー装置におけるミラー画像表示処理の第1の具体例を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態における電子ミラー装置におけるミラー画像表示処理の第2の具体例を示すフローチャートである。 図6は、本実施形態の第1の変形例の電子ミラー装置の構成を示す図である。 図7は、本実施形態の第2の変形例の電子ミラー装置の構成を示す図である。
本発明の電子ミラー装置は、車両の後部方向を撮像した撮像画像を取得し、車両にミラーが設けられた場合に、対象者が当該ミラーを介して見得る視界を示すミラー画像を、対象者のポジションに応じて撮像画像に基づき生成し、生成したミラー画像を表示部に表示する点を特徴の一つとしている。本明細書では、ミラー画像には、左右が反転した画像だけでなく、左右が反転していない画像も含まれる
なお、本明細書では、運転者に対してステアリングが位置する方向、言い換えると着座した運転者が向く方向、または車両が前進する方向を「フロント側」または「車両前方」と称する。ステアリングに対して運転者が位置する方向、言い換えると車両が後退する方向を「リア側」または「車両後方」と称する。リア側からフロント側を見て右側及び左側を、それぞれ「車両右側」及び「車両左側」と称する。車両から見て鉛直上方側を「車両上側」と称し、車両から見て鉛直下方側を「車両下側」と称する。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)基本例
(2)動作例1
(3)動作例2
(4)第1の変形例
(5)第2の変形例
2.補足事項
<1.実施形態>
<(1)基本例>
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の乗用車を上からみた模式図である。図2は、本実施形態の電子ミラー装置の構成を示す図である。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の乗用車81は、電子ミラーカメラ11、ドライバーモニタカメラ12、及び電子ミラー装置1を含んで構成される。電子ミラー装置1は、モニタ15、撮像画像取得部21、ポジション取得部22、画像生成部23、及び操作受付部26を含んで構成される。乗用車81は、本発明でいう「車両」の一具体例である。
電子ミラー装置1は、乗用車81に取り付けられる。本実施形態では、電子ミラー装置1は、たとえば、仮に乗用車81にルームミラー本体(以下、仮想ルームミラー本体と称することがある。)が取り付けられた場合における仮想ルームミラー本体の位置に設けられる。ここで、仮想ルームミラー本体は、ミラー(以下、仮想ルームミラーと称することがある。)及び支持具を含んで構成されると仮定する。本実施形態では、電子ミラー装置1の筐体には、モニタ15、撮像画像取得部21、ポジション取得部22、画像生成部23、及び操作受付部26が格納される。なお、モニタ15以外の撮像画像取得部21、ポジション取得部22、画像生成部23及び操作受付部26のうちの少なくともいずれか1つは、電子ミラー装置1の筐体の外部に設けられてもよい。
<電子ミラーカメラ11>
電子ミラーカメラ11は、乗用車81の後部方向を撮像する。本実施形態では、電子ミラーカメラ11は、たとえば、乗用車81の後部に設けられ、乗用車81の後部方向を広い画角で撮像する。電子ミラーカメラ11が撮像する撮像範囲SAは、たとえば、運転席に位置する運転者Dvが仮想ルームミラーを介して見得る後方視界VA1より広い。電子ミラーカメラ11は、たとえば、定期的に撮像を行い、撮像した画像(以下、撮像画像と称することがある。)を示す撮像画像情報を電子ミラー装置1へ送信する。電子ミラーカメラ11は、本発明でいう「撮像装置」の一具体例である。運転者Dvは、本発明でいう「対象者」の一具体例である。後方視界は、本発明でいう「視界」の一具体例である。
<ドライバーモニタカメラ12>
本実施形態では、ドライバーモニタカメラ12は、たとえば、乗用車81の室内において運転者Dvに対するフロント側に設置される。ドライバーモニタカメラ12は、運転席に着座した運転者Dvが頭部を前後左右に動かした場合に、運転者Dvの頭部が撮像範囲から外れない程度の画角を少なくとも有する。ドライバーモニタカメラ12は、たとえば、定期的に撮像を行い、撮像した画像(以下、運転者画像と称することがある。)を示す運転者画像情報を電子ミラー装置1へ送信する。
<電子ミラー装置1>
<モニタ15>
モニタ15は、仮想ルームミラーの位置に設けられ、画像生成部23から受けるミラー画像を表示する。ここで、ミラー画像は、後方視界VA1を含む画像である。ミラー画像の生成方法の詳細については後述する。本実施形態では、モニタ15は、たとえば、仮想ルームミラーと同様の向きで、運転者Dvがモニタ15を視認可能なように取り付けられる。モニタ15は、本発明でいう「表示部」の一具体例である。
<撮像画像取得部21>
撮像画像取得部21は、撮像画像を取得する。本実施形態では、撮像画像取得部21は、たとえば、電子ミラーカメラ11から撮像画像情報を定期的に受信し、受信した撮像画像情報を画像生成部23へ出力する。
<ポジション取得部22>
ポジション取得部22は、運転者Dvのポジション、及びモニタ15と運転者Dvとの間の距離dを取得する。本実施形態では、ポジション取得部22は、たとえば、ドライバーモニタカメラ12から運転者画像情報を定期的に受信し、受信した運転者画像情報に基づき、運転者Dvの視線方向及び距離dを算出する。より詳細には、ポジション取得部22は、たとえば、運転者画像情報の示す運転者画像を解析し、運転者Dvの眼の位置を取得する。ポジション取得部22は、たとえば、運転者画像における運転者Dvの眼の位置に基づき、運転者Dvの眼からモニタ15への方向を視線方向として算出する。ポジション取得部22は、たとえば、運転者Dvが乗用車81の前方などを注視し、モニタ15に視線を合せていない場合でも、運転者Dvの眼からモニタ15への方向を視線方向として算出する。また、ポジション取得部22は、運転者画像における運転者Dvのサイズ、ならびに運転者画像における運転者Dvの眼の大きさ及び位置などに基づき距離dを算出する。ポジション取得部22は、視線方向を示す視線方向情報と距離dを示す距離情報とを画像生成部23へ定期的に出力する。
<画像生成部23>
画像生成部23は、運転者Dvのポジションに応じて、撮像画像に基づきミラー画像を生成する。詳細には、画像生成部23は、運転者Dvの眼の位置に応じた後方視界VA1を決定し、決定した後方視界VA1を示すミラー画像を撮像画像に基づき生成する。また、画像生成部23は、距離dに応じて後方視界VA1の視野を変更する。
本実施形態では、画像生成部23は、ポジション取得部22から定期的に受ける視線方向情報及び距離情報、ならびに撮像画像取得部21から定期的に受ける撮像画像情報に基づきミラー画像を生成する。詳細には、画像生成部23は、たとえば、最新の視線方向情報の示す視線方向に基づき後方視界VA1の中心を算出する。たとえば、図1では、後方視界VA1の中心は、乗用車81の真後ろである。また、画像生成部23は、たとえば、距離情報の示す距離dに基づき後方視界VA1のサイズを算出する。具体的には、運転者Dvがモニタ15に近づいて距離dが小さくなると、画像生成部23は、より大きい後方視界VA1のサイズを算出し、運転者Dvがモニタ15から離れて距離dが大きくなると、画像生成部23は、より小さい後方視界VA1のサイズを算出する。
なお、他の実施形態では、運転者Dvがモニタ15に近づいて距離dが小さくなると、画像生成部23は、より小さい後方視界VA1のサイズを算出し、運転者Dvがモニタ15から離れて距離dが大きくなると、画像生成部23は、より大きい後方視界VA1のサイズを算出する。
画像生成部23は、算出した後方視界VA1の中心及び後方視界VA1のサイズに基づき、撮像画像情報の示す撮像画像からミラー画像を取得する。詳細には、画像生成部23は、たとえば、後方視界VA1の中心及び後方視界VA1のサイズと撮像画像からミラー画像を切り取る範囲(以下、表示範囲IA1と称することがある。)との対応関係を示す対応情報を有している。画像生成部23は、対応情報に基づき、後方視界VA1の中心及び後方視界VA1のサイズに対応する表示範囲IA1を取得する。画像生成部23は、取得した表示範囲IA1に含まれる画像すなわちミラー画像を撮像画像から切り取る。
図3は、本実施形態の乗用車を上からみた模式図である。図3では、運転者Dvが頭部をモニタ15へ近付けつつ車両左側へ寄せた状態が示される。図3に示されるように、たとえば、運転者Dvが頭部をモニタ15へ近付けつつ車両左側に移動させた場合、視線方向及び距離dは、運転者Dvの頭部の位置に応じて変化する。具体的には、画像生成部23は、視線方向情報に基づき、図1に示す後方視界VA1の中心と比べて、車両右側に寄った後方視界VA2の中心を算出する。また、画像生成部23は、距離情報に基づき、図1に示す後方視界VA1のサイズと比べて、より大きい後方視界VA2のサイズを算出する。画像生成部23は、対応情報に基づき、算出した後方視界VA2の中心及び後方視界VA2のサイズに対応する表示範囲IA2を取得する。表示範囲IA2は、図1に示す表示範囲IA1と比べて、サイズが大きく、車両右側に寄っている。画像生成部23は、取得した表示範囲IA2に含まれる画像すなわちミラー画像を左右反転させて撮像画像から切り取り、切り取ったミラー画像を示すミラー画像情報をモニタ15へ定期的に出力する。モニタ15は、上述したように、画像生成部23からミラー画像を定期的に受けると、受けたミラー画像を表示する。なお、画像生成部23は、ミラー画像を左右反転させなくてもよい。
なお、画像生成部23は、運転者Dvが頭部をモニタ15から遠ざけたり、運転者Dvが頭部をフロント側、リア側または車両右側に移動させたりした場合においても、上述の場合と同様に、運転者Dvの頭部の位置に応じた後方視界の中心及び後方視界のサイズを算出する。すなわち、モニタ15に表示されるミラー画像は、定期的に更新される。そして、更新されたミラー画像は、最新の運転者Dvの頭部の位置に応じた後方視界、すなわち現在の運転者Dvが仮想ルームミラーを介して見得る後方視界を示す。
<操作受付部26>
本実施形態では、操作受付部26は、運転者Dvなどのユーザの操作を受け付けることが可能であり、ユーザの操作を受けると、受けた操作内容を示す操作情報を画像生成部23へ出力する。本実施形態では、操作受付部26は、たとえば、後方視界VA1を移動する操作、及び後方視界VA1のサイズを変更する操作をユーザから受け付ける。後方視界VA1を移動する操作によって、後方視界VA1を車両右側、車両左側、車両上側または車両下側に移動にさせることが可能となる。また、後方視界VA1のサイズを変更する操作によって、後方視界VA1を拡大したり、縮小したりすることが可能となる。
画像生成部23は、後方視界VA1の範囲を調整可能である。具体的には、画像生成部23は、たとえば、操作受付部26から操作情報を受けると、受けた操作情報が後方視界VA1を車両右側に移動する操作内容を示す場合、後方視界VA1の中心を車両右側に移動する。これにより、たとえば、運転者Dvが標準的な姿勢で運転席に着座した場合、モニタ15には、図1に示すような乗用車81の真後ろの後方視界VA1でなく、車両右側に寄った後方視界が表示される。また、画像生成部23は、たとえば、受けた操作情報が後方視界VA1のサイズを拡大する操作内容を示す場合、後方視界VA1の範囲を拡大する。
<(2)動作例1>
次に、本実施形態の電子ミラー装置におけるミラー画像表示処理の第1の具体例について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態における電子ミラー装置におけるミラー画像表示処理の第1の具体例を示すフローチャートである。
<S100>
電子ミラーカメラ11及びドライバーモニタカメラ12が動作を開始し、電子ミラーカメラ11及びドライバーモニタカメラ12は、それぞれ撮像画像情報及び運転者画像情報を電子ミラー装置1へ定期的に送信する(S100)。
<S102>
次に、ポジション取得部22は、ドライバーモニタカメラ12から運転者画像情報を受信すると、運転者画像情報に基づき視線方向及び距離dを算出する。ポジション取得部22は、視線方向を示す視線方向情報と距離dを示す距離情報とを画像生成部23へ出力する(S102)。
<S104>
次に、画像生成部23は、ポジション取得部22から視線方向情報及び距離情報を受けると、受けた視線方向情報に基づき後方視界VA1の中心を算出するとともに、距離情報に基づき後方視界VA1のサイズを算出する(S104)。
<S106>
次に、画像生成部23は、対応情報に基づき、後方視界VA1の中心及び後方視界VA1のサイズに対応する表示範囲IA1を取得する(S106)。
<S108>
次に、撮像画像取得部21は、電子ミラーカメラ11から撮像画像情報を受信し、受信した撮像画像情報を画像生成部23へ出力する(S108)。
<S110>
次に、画像生成部23は、撮像画像取得部21から撮像画像情報を受けると、受けた撮像画像情報の示す撮像画像から、取得した表示範囲IA1に含まれる画像すなわちミラー画像を切り取る(S110)。
<S112>
次に、画像生成部23は、切り取ったミラー画像を示すミラー画像情報をモニタ15へ出力する。モニタ15は、画像生成部23からミラー画像を受けると、受けたミラー画像を表示する(S112)。
<S114>
次に、電子ミラーカメラ11及びドライバーモニタカメラ12が動作を継続している場合(S114でYES)、ポジション取得部22は、ドライバーモニタカメラ12から新たな運転者画像情報を受信すると、運転者画像情報に基づき視線方向及び距離dを算出する。ポジション取得部22は、視線方向を示す視線方向情報と距離dを示す距離情報とを画像生成部23へ出力する(S102)。
<S116>
一方、電子ミラーカメラ11及びドライバーモニタカメラ12の少なくともいずれか一方の動作が停止した場合(S114でNO)、電子ミラー装置1は、ミラー画像表示処理を終了する(S116)。
なお、上記フローチャートにおける各処理は、動作に影響がない範囲で入れ換えられてもよい。例えば、上記フローチャートにおけるS102〜S106とS108との処理の順序は入れ換えられてもよい。
<(3)動作例2>
次に、本実施形態の電子ミラー装置におけるミラー画像表示処理の第2の具体例について、図5を参照しながら説明する。当該動作例2は、上記の動作例1に代えて用いられる場合がある。図5は、本実施形態における電子ミラー装置におけるミラー画像表示処理の第2の具体例を示すフローチャートである。図5に示されるミラー画像表示処理のフローチャートは、図4に示されるミラー画像表示処理のフローチャートと比較して、運転者Dvの視線方向の変化が小さい場合、表示範囲を変更しない点において相違している。以下、S204〜S210が本実施形態の特徴であるので、これらの各ステップについて説明する。S200〜S202及びS212〜S220は、図4に示すS100〜S102及びS108〜S116とそれぞれ同様である。
<S204,S208>
次に、画像生成部23は、ポジション取得部22から視線方向情報及び距離情報を受けると、受けた視線方向情報の示す視線方向が所定の範囲に含まれる場合(S204でYES)、標準の表示範囲を設定する(S208)。ここで、所定の範囲は、たとえば、運転者Dvが標準的な姿勢で運転席に着座した場合における視線方向を含む範囲である。標準の表示範囲は、たとえば図1に示す表示範囲IA1である。
<S206>
一方、画像生成部23は、後方視界VA1の中心が所定の範囲に含まれない場合(S204でNO)、視線方向情報に基づき後方視界の中心を算出するとともに、距離情報に基づき後方視界のサイズを算出する(S206)。
<S210>
次に、画像生成部23は、対応情報に基づき、後方視界の中心及び後方視界のサイズに対応する表示範囲を取得する(S210)。
たとえば、標準的な姿勢で運転席に着座した運転者Dvが少し頭部を動かした場合においても、視線方向が所定の範囲に含まれる場合(S204でYES)、標準の表示範囲が維持されるので(S208)、電子ミラー装置1における処理負担を軽減することができる。
<(4)第1の変形例>
次に、本実施形態の第1の変形例の電子ミラー装置の構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の第1の変形例の電子ミラー装置の構成を示す図である。本実施形態の第1の変形例の電子ミラー装置2は、図2に示す電子ミラー装置1と比較して、撮像画像取得部21及び画像生成部23の代わりに、画像判断部25、撮像画像取得部41及び画像生成部43を備える点において相違している。また、乗用車81は、図1に示す乗用車81と比較して、電子ミラーカメラ31をさらに備える点において相違している。以下、電子ミラー装置2が、電子ミラー装置1の内容と相違する点について具体的に説明する。
<電子ミラーカメラ31>
電子ミラーカメラ31は、電子ミラーカメラ11と同様に、乗用車81の後部に設けられ、乗用車81の後部方向を広い画角で撮像する。電子ミラーカメラ31は、たとえば、定期的に撮像を行い、撮像した撮像画像を示す撮像画像情報を電子ミラー装置2へ送信する。電子ミラーカメラ31は、本発明でいう「撮像装置」の一具体例である。
<電子ミラー装置2>
<撮像画像取得部41>
撮像画像取得部41は、電子ミラーカメラ11及び電子ミラーカメラ31からそれぞれ撮像画像情報を定期的に受信する。本実施形態では、たとえば、電子ミラーカメラ11がメインカメラとして用いられ、電子ミラーカメラ31が予備カメラとして用いられる。詳細には、撮像画像取得部41は、たとえば、画像判断部25からカメラ変更命令を受けるまでは、電子ミラーカメラ11から撮像画像情報を受信すると、受信した撮像画像情報を画像生成部43へ出力する。一方、撮像画像取得部41は、たとえば、画像判断部25からカメラ変更命令を受けるまでは、電子ミラーカメラ31から撮像画像情報を受信すると、受信した撮像画像情報を破棄する。
<画像判断部25>
画像判断部25は、画像生成部43が生成するミラー画像が視認困難であるか否かについて判断する。本実施形態では、画像判断部25は、画像生成部43が出力するミラー画像情報を取得し、取得したミラー画像情報の示すミラー画像にたとえばゴーストまたはフレアが発生している場合、当該ミラー画像が視認困難であると判断する。画像判断部25は、ミラー画像が視認困難であると判断すると、カメラ変更命令を撮像画像取得部41へ出力する。撮像画像取得部41は、画像判断部25からカメラ変更命令を受けると、電子ミラーカメラを切り替える。具体的には、撮像画像取得部41は、これまで予備カメラであった電子ミラーカメラ31から撮像画像情報を受信すると、受信した撮像画像情報を画像生成部43へ出力する。一方、撮像画像取得部41は、これまでメインカメラであった電子ミラーカメラ11から撮像画像情報を受信すると、受信した撮像画像情報を破棄する。
<画像生成部43>
画像生成部43は、電子ミラーカメラ11及び電子ミラーカメラ31のうちのいずれか一方の電子ミラーカメラによって撮像された撮像画像に基づきミラー画像を生成する。そして、画像生成部43は、生成したミラー画像が視認困難であると判断された場合、他の電子ミラーカメラによって撮像された撮像画像に基づきミラー画像を生成する。本実施形態では、画像生成部43は、画像判断部25がカメラ変更命令を出力するまでは、電子ミラーカメラ11によって撮像された撮像画像に基づきミラー画像を生成する。そして、画像生成部43は、画像判断部25によってミラー画像が視認困難であると判断され、画像判断部25がカメラ変更命令を出力した後は、電子ミラーカメラ31によって撮像された撮像画像に基づきミラー画像を生成する。
<(5)第2の変形例>
次に、本実施形態の第2の変形例の電子ミラー装置の構成について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第2の変形例の電子ミラー装置の構成を示す図である。本実施形態の第2の変形例の電子ミラー装置3は、図2に示す電子ミラー装置1と比較して、モニタ15及び画像生成部23の代わりに、ギアポジション取得部24、画像生成部27及びモニタ28を備える点において相違している。以下、電子ミラー装置3が、電子ミラー装置1の内容と相違する点について具体的に説明する。
<電子ミラー装置3>
本実施形態の第2の変形例では、電子ミラー装置3は、たとえば、ドアミラーまたはフェンダーミラーなどのサイドミラー本体(以下、仮想サイドミラー本体と称することがある。)が仮に乗用車81に取り付けられた場合における仮想サイドミラー本体の位置に設けられる。ここで、仮想サイドミラー本体は、ミラー(以下、仮想サイドミラーと称することがある。)及び支持具を含んで構成されると仮定する。本実施形態では、電子ミラー装置3の筐体には、撮像画像取得部21、ポジション取得部22、ギアポジション取得部24、操作受付部26、画像生成部27及びモニタ28が格納される。なお、モニタ28以外の撮像画像取得部21、ポジション取得部22、ギアポジション取得部24、操作受付部26及び画像生成部27のうちの少なくともいずれか1つは、電子ミラー装置3の筐体の外部に設けられてもよい。
<モニタ28>
モニタ28は、仮想サイドミラーの位置に設けられ、画像生成部27から受けるミラー画像を表示する。
<ギアポジション取得部24>
ギアポジション取得部24は、乗用車8181のギアポジションを取得する。本実施形態では、ギアポジション取得部24は、たとえば、乗用車81のコントロールユニットから乗用車81のトランスミッションのギアポジションを取得し、取得したギアポジションを示すギア情報を画像生成部27へ出力する。
<画像生成部27>
画像生成部27は、運転者Dvが仮想サイドミラーを介して見得る後方視界を示すミラー画像を、運転者Dvのポジションに応じて撮像画像に基づき生成する。そして、画像生成部27は、ギアポジションがリバース位置である場合、後方視界の範囲を下方に移動させる。本実施形態では、画像生成部27は、たとえば、ギアポジション取得部24から受けるギア情報の示すギアポジションがリバース位置である場合、後方視界の中心を車両下側に移動する。これにより、たとえば、乗用車81を後退させて駐車場における枠線の枠内に移動するときに、運転者Dvは、駐車場における枠線をミラー画像から容易に認識することができる。また、運転者Dvは、子供及び障害物などの全高の小さい物体を容易に発見することができる。
上記構成の電子ミラー装置によれば、仮に乗用車81に設けられた仮想ルームミラーを介して運転者Dvが見得る後方視界VA1をモニタ15に表示することで、モニタ15に表示される後方視界VA1を運転者Dvのポジションに応じて変更することができるので、モニタ15に表示された後方視界VA1に対して運転者Dvが違和感を覚える可能性を低減することができる。また、運転者Dvは、ポジションを変更することで、通常のポジションではミラーに映らない後方視界VA2をモニタ15において容易に視認することができる。
また、上記構成の電子ミラー装置では、ポジション取得部22が、運転者Dvの眼の位置を取得し、画像生成部23が、運転者Dvの眼の位置に応じた後方視界VA1を決定し、決定した後方視界VA1を示すミラー画像を撮像画像に基づき生成する。これにより、たとえば、運転者Dvの眼の位置に基づき、運転者Dvの眼からモニタ15への視線方向をより容易に算出することができるので、仮想ルームミラーを介して運転者Dvが見得る後方視界VA1をより正しく生成することができる。これにより、運転者Dvが覚える違和感をより低減することができる。
また、上記構成の電子ミラー装置では、ポジション取得部22が、モニタ15と運転者Dvとの間の距離dを取得し、画像生成部23が、距離dに応じて後方視界VA1の視野を変更する。これにより、たとえば、運転者Dvがモニタ15に近づいたときに後方視界VA1の視野を大きくし、運転者Dvがモニタ15から離れたときに後方視界VA1の視野を小さくすることができるので、運転者Dvが覚える違和感をより低減することができる。
また、上記構成の電子ミラー装置では、画像生成部23が、後方視界VA1の表示範囲IA1を調整可能であるため、後方視界VA1の表示範囲IA1を車両の上側、下側、右側または左側などに移動させることができる。すなわち、運転者Dvがバックミラーの向きを調整するときの感覚と同様の感覚で後方視界VA1の表示範囲IA1を調整することができる。また、後方視界VA1の表示範囲IA1を拡大または縮小することができるので、遠くの物体を拡大して表示したり、より広い後方視界を表示したりすることができる。これにより、乗用車81の運転の安全性をより高めることができる。
また、本実施形態の電子ミラー装置では、ギアポジション取得部24が、乗用車81のギアポジションを取得し、電子ミラー装置3が、サイドミラーの位置に取り付けられ、画像生成部27が、ギアポジションがリバース位置である場合、後方視界VA1の表示範囲IA1を下方に移動させる。これにより、乗用車81を後退させようとするときに、より下方の後方視界VA1を表示させることができるので、たとえば、駐車場の枠線を運転者Dvに認識させやすくするとともに、子供及び障害物などの全高の小さい物体を運転者Dvに発見させやすくすることができる。これにより、乗用車81の運転の安全性をより高めることができる。
また、本実施形態の電子ミラー装置では、撮像画像取得部41が、電子ミラーカメラ11及び電子ミラーカメラ31から撮像画像をそれぞれ取得し、画像生成部43が、たとえば電子ミラーカメラ11によって撮像された撮像画像に基づきミラー画像を生成する。そして、画像判断部25が、当該ミラー画像が視認困難であると判断した場合、画像生成部43が、電子ミラーカメラ31によって撮像された撮像画像に基づきミラー画像を生成する。これにより、ミラー画像が視認困難な場合に、他の電子ミラーカメラによって撮像された撮像画像に基づくミラー画像を表示することができるので、より良好な後方視界VA1をモニタ15に表示することができる。これにより、後方視界VA1が視認困難となる可能性を低減することができるので、乗用車81の運転の安全性をより高めることができる。
また、本実施形態の電子ミラー装置では、モニタ15が、仮想ルームミラー本体の位置に設けられるため、仮想ルームミラーに視線を向ける感覚でモニタ15に視線を向けることができるので、モニタ15に表示された後方視界に対して運転者Dvが違和感を覚える可能性をより低減することができる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本実施形態では、電子ミラー装置が乗用車81に搭載される構成について説明したが、電子ミラー装置は、フォークリフトなどの特殊自動車、トラック、バス、自動二輪車または自転車などの車両に搭載される構成であってもよい。
また、本実施形態では、電子ミラー装置が運転者Dvによって使用される構成について説明したが、電子ミラー装置は、助手席または後部座席に着座している者によって使用される構成であってもよい。具体的には、たとえば、助手席に着座している者によって使用される電子ミラー装置を教習車またはパトロールカーなどに搭載してもよい。
また、本実施形態の基本例及び第1の変形例では、電子ミラー装置1,2が、仮想ルームミラー本体の位置に設けられる構成について説明したが、電子ミラー装置1,2は、仮想サイドミラー本体の位置に設けられる構成であってもよい。この場合、電子ミラー装置1,2は、運転席に位置する運転者Dvが仮想サイドミラーを介して見得る後方視界を表示する。また、電子ミラー装置1,2は、車両の前方を確認するための補助ミラーを介して見得る車両の周辺を表示してもよい。この場合、電子ミラー装置1,2は、たとえば、当該補助ミラーの本体の位置に設けられる。
また、本実施形態の第2の変形例では、電子ミラー装置3が、仮想サイドミラー本体の位置に設けられる構成について説明したが、電子ミラー装置3は、仮想ルームミラー本体の位置に設けられる構成であってもよい。この場合、電子ミラー装置3は、運転席に位置する運転者Dvが仮想ルームミラーを介して見得る後方視界を表示する。
また、本実施形態の電子ミラー装置1,2のモニタ15は、仮想ルームミラー本体の位置とは関係ない位置に取り付けられてもよい。すなわち、電子ミラー装置1,2のモニタ15が設けられる位置は、仮想ルームミラー本体の位置だけに限られない。具体的には、電子ミラー装置1,2のモニタ15は、仮想ルームミラー本体の近傍に設けられてもよい。同様に、電子ミラー装置3のモニタ15が設けられる位置は、仮想サイドミラー本体の位置だけに限られない。具体的には、電子ミラー装置3のモニタ15は、仮想サイドミラー本体の近傍たとえば室内に設けられてもよい。
また、本実施形態では、ポジション取得部22が、運転者画像に基づき運転者Dvの眼の位置を取得する構成について説明したが、ポジション取得部22は、たとえば、運転者Dvの鼻などの、眼以外の顔の部位の位置を取得する構成であってもよい。この場合、ポジション取得部22は、たとえば、鼻の位置に基づき運転者Dvの視線方向を直接算出してもよいし、鼻の位置から運転者Dvの眼の位置を推定し、推定結果に基づき運転者Dvの視線方向を算出してもよい。
また、本実施形態の電子ミラーカメラ11は、光学ズーム機構を有していてもよい。この場合、電子ミラーカメラ11は、距離dなどの変化に基づいてズーム倍率を変化させる。また、本実施形態の電子ミラーカメラ11は、撮像方向を変化させる駆動機構を有していてもよい。この場合、電子ミラーカメラ11は、視線方向の変化に基づいて撮像方向を変化させる。このように、電子ミラーカメラ11が光学ズーム機構および駆動機構を有する場合、撮像画像から切り取ることなくミラー画像を生成することができる。この場合、撮像画像を全てモニタ15に表示することが出来るため、解像度の高いミラー画像をモニタ15に表示することが出来る。
また、本実施形態の電子ミラーカメラ11は、ジンバルなどの手振れ補正をおこなう機構を介して車両に取り付けられてもよい。この場合、走行中の振動の影響を低減させて撮影することができるため、モニタ15に表示するミラー画像の画質を向上させることが出来る。
本発明は、車載用の電子ミラー装置などとして好適に利用される。
1,2,3…電子ミラー装置
11…電子ミラーカメラ
12…ドライバーモニタカメラ
15…モニタ
21…撮像画像取得部
22…ポジション取得部
23…画像生成部
24…ギアポジション取得部
25…画像判断部
26…操作受付部
27…画像生成部
28…モニタ
31…電子ミラーカメラ
41…撮像画像取得部
43…画像生成部
81…乗用車

Claims (9)

  1. 車両に取り付けられる電子ミラー装置であって、
    前記車両の周辺を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    前記車両に乗車している対象者のポジションを取得するポジション取得部と、
    前記車両にミラーが設けられた場合に、前記対象者が前記ミラーを介して見得る視界を示すミラー画像を、前記ポジションに応じて前記撮像画像に基づき生成する画像生成部と、
    前記ミラー画像を表示する表示部と、を備える、
    電子ミラー装置。
  2. 前記ポジション取得部は、前記対象者の眼の位置を取得し、
    前記画像生成部は、前記眼の位置に応じた前記視界を決定し、決定した前記視界を示す前記ミラー画像を前記撮像画像に基づき生成する、
    請求項1に記載の電子ミラー装置。
  3. 前記ポジション取得部は、前記表示部と前記対象者との間の距離をさらに取得し、
    前記画像生成部は、前記距離に応じて前記視界の視野を変更する、
    請求項1または請求項2に記載の電子ミラー装置。
  4. 前記画像生成部は、前記視界の範囲を調整可能である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子ミラー装置。
  5. 前記車両のギアポジションを取得するギアポジション取得部をさらに備え、
    前記電子ミラー装置は、サイドミラーの位置に取り付けられ、
    前記画像生成部は、前記ギアポジションがリバース位置である場合、前記視界の範囲を下方に移動させる、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子ミラー装置。
  6. 前記撮像画像取得部は、複数の撮像装置から前記撮像画像をそれぞれ取得し、
    前記画像生成部は、複数の前記撮像装置のうちの1つの前記撮像装置によって撮像された前記撮像画像に基づき前記ミラー画像を生成し、生成した前記ミラー画像が視認困難であると判断された場合、他の前記撮像装置によって撮像された前記撮像画像に基づき前記ミラー画像を生成する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子ミラー装置。
  7. 前記表示部は、前記ミラーの位置に設けられる、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子ミラー装置。
  8. 表示部を備え、車両に取り付けられる電子ミラー装置における画像表示方法であって、
    前記車両の周辺を撮像した撮像画像を取得するステップと、
    前記車両に乗車している対象者のポジションを取得するステップと、
    前記車両にミラーが設けられた場合に、前記対象者が前記ミラーを介して見得る視界を示すミラー画像を、前記ポジションに応じて前記撮像画像に基づき生成するステップと、
    前記表示部に前記ミラー画像を表示するステップと、を有する、
    画像表示方法。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子ミラー装置を備える、
    車両。
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