JP2019217017A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線パターンを良好に設け、また、演出効果を高めた遊技機を提供する。【解決手段】遊技が可能な遊技機であって、金属固定部を有する特定電子部品が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板を有し、該基板には、前記金属固定部を低温溶融金属にて固定するための部品固定部が形成されており、前記部品固定部は、前記配線パターンのいずれかに電気接続されている。また、スーパーリーチAとなる場合には、画像表示装置に味方キャラクタが表示されてリーチ演出が開始される。リーチ演出が開始されてから所定期間経過すると、画像表示装置の画面全体にスーパーリーチAのタイトルが表示されるとともに、スピーカからリーチのタイトル名に対応する音声が出力されることで、スーパーリーチAのタイトルが報知される。【選択図】図21

Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
従来、金属固定部を有する電子部品であるコネクタを、基板上の部品固定部に表面実装し、該金属固定部を部品固定部に半田付けして、電子部品であるコネクタが強固に固定された電子基板を搭載した遊技機がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平9−75509号公報 特開2009−66081号公報
しかしながら、特許文献1、2にあっては、実装される電子部品であるコネクタと基板との接続強度が低いと、挿抜によってコネクタにかかる荷重により、コネクタが基板から脱落して接続不良を生じてしまうという問題があるため、これらコネクタと基板との接続強度を高めるために部品固定部の面積を拡大すると、他の配線パターン、特には、大きな容量を得る必要のあるGNDパターンを良好に設けることができなくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、部品固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることのできる基板を有する遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の手段1に記載の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されており、
さらに、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態)に制御されることを示唆する示唆演出(例えばリーチ演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば演出制御用CPU120)と、
前記示唆演出に対応したタイトルを報知可能なタイトル報知手段(例えば演出制御用CPU120)と、を備え、
前記タイトル報知手段は、前記示唆演出の開始から所定期間経過したときに当該示唆演出に対応したタイトルを報知可能である(例えば図55(D)、(F))
ことを特徴としている。
この特徴によれば、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。また、演出効果を高めることができる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記基板は、前記電子部品が有する複数(例えば、2つ)の前記金属固定部に対応して複数(例えば、2つ)の前記部品固定部が形成されており、
各部品固定部は、いずれも前記配線パターンに電気接続されている(図24において、2つの金属固定部651が、各々に対応する2つの固定パッドPに半田付けされている部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数の部品固定部で電子部品が固定されるので、1の部品固定部の占有面積を抑えることができ、配線の自由度を高めることができるとともに、電子部品を介して印加される荷重が1の部品固定部に集中してしまうことも防ぐことができる。
本発明の手段3の遊技機は、手段1または手段2に記載の遊技機であって、
前記部品固定部が電気接続される配線パターンは、グランド(GND)パターンであることを特徴としている。
この特徴によれば、グランド(GND)パターンの容量を確保しつつ、部品固定部の面積も確保できる。
本発明の手段4の遊技機は、手段1〜手段3のいずれかに記載の遊技機であって、
少なくとも前記特定電子部品は、前記部品固定部となる固定パッド部が表面に形成された前記基板に表面実装にて実装される(例えば、コネクタ650が、固定パッドPが部品実装面に形成された表面実装型のLED基板275に実装される部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、部品固定部を基板表面に形成することができ、該部品固定部に対応する基板内部にも、配線パターンを形成することが可能となるので、配線パターンを良好に設けることができる。
本発明の手段5の遊技機は、手段4に記載の遊技機であって、
前記基板は、前記固定パッド部にスルホールを有し、該スルホールを介して、基板表面以外の配線パターンと電気接続されている(例えば、段落0250に、固定パッドPにスルホールを設けて、半田面や基板内のGNDパターンに接続してもよいことが記載されている部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、配線パターンを成す固定パッド部にスルホールを形成できるので、個別にスルホールを形成する場合に比較して、スルホールの占有面積を抑えることができる。
また、後述する発明を実施するための形態には、以下の手段6〜手段13に係る発明が含まれる。従来より、遊技機において、特開2016−101428号公報に示されているような、リーチ演出の開始時に、リーチ演出の種類を報知するタイトル表示を行うものがあった。上記した従来の遊技機では、演出効果を高めることが望まれており、この点に鑑み、演出効果を高めることができる遊技機の提供が求められている。
上記目的を達成するため、本願発明に係る手段6の遊技機は、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えばパチンコ遊技機1)であって、
前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えばリーチ演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば演出制御用CPU120)と、
前記示唆演出に対応したタイトルを報知可能なタイトル報知手段(例えば演出制御用CPU120)と、を備え、
前記タイトル報知手段は、前記示唆演出の開始から所定期間経過したときに当該示唆演出に対応したタイトルを報知可能である(例えば図55(D)、(F))。
このような構成によれば、演出効果を高めることができる。
手段7の遊技機は、手段6に記載の遊技機であって、
前記示唆演出実行手段は、複数種類の前記示唆演出を実行可能であって、
複数種類の前記示唆演出において、前記所定期間内の演出の少なくとも一部は共通の態様で実行可能であるようにしてもよい(例えば図55(C))。
このような構成によれば、いずれの示唆演出が実行されるかに注目させることができ、興趣が向上する。
手段8の遊技機は、手段6または手段7に記載の遊技機であって、
前記示唆演出実行中の複数の実行タイミングにおいて、前記有利状態に制御されることを示唆する特定演出(例えば発展演出や予告演出)を実行可能であり、
前記所定期間中には前記特定演出の実行タイミングが設けられないようにしてもよい。
このような構成によれば、タイトルの報知後でも遊技者の期待感を維持することができる。
手段9の遊技機は、手段6〜手段8のいずれかに記載の遊技機であって、
前記示唆演出実行手段は、前記示唆演出として少なくとも第1示唆演出(例えばスーパーリーチAやスーパーリーチBのリーチ演出)と第2示唆演出(例えばスーパーリーチDやスーパーリーチEのリーチ演出)とを実行可能であり、
前記タイトル報知手段は、前記第2示唆演出では、当該第2示唆演出の開始時から当該第2示唆演出に対応したタイトルを報知するようにしてもよい。
このような構成によれば、示唆演出に応じたタイトルの報知を実行できるので演出効果が向上する。
手段10の遊技機は、手段9に記載の遊技機であって、
前記第2示唆演出が実行された場合よりも前記第1示唆演出が実行された場合の方が前記有利状態に制御される割合が高いようにしてもよい。
このような構成によれば、演出効果が向上する。
手段11の遊技機は、手段6〜手段10のいずれかに記載の遊技機であって、
前記示唆演出実行手段は、前記所定期間において報知されるタイトルに関連する演出態様で前記示唆演出を実行可能であるようにしてもよい。
このような構成によれば、演出効果が向上する。
手段12の遊技機は、手段6〜手段11のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技者の動作を検出可能な検出手段(例えばスティックコントローラ31Aやプッシュボタン31B)と、
前記検出手段に対応した特定表示(例えば小ボタン画像31AK043、大ボタン画像31AK047、スティック画像31AK051)を行う特定表示実行手段(例えば演出制御用CPU120)と、をさらに備え、
前記特定表示実行手段は、
前記特定表示として、第1特定表示(例えば小ボタン画像31AK043)と、前記第1特定表示よりも遊技者にとって有利度が高い第2特定表示(例えば、大ボタン画像31AK047、スティック画像31AK051)を表示可能であり、
前記検出手段による検出の非有効期間において、前記第1特定表示を表示した後に当該第1特定表示を前記第2特定表示に変化させ(例えば図63(E)、図64(I))、
前記検出手段による検出の有効期間において、変化後の前記第2特定表示を用いた動作演出が実行されるようにしてもよい(例えば図64(J)、(K))。
このような構成によれば、演出効果が向上する。
手段13の遊技機は、手段6〜手段12のいずれかに記載の遊技機であって、
前記有利状態への制御の期待度を示唆する示唆表示として、表示サイズが第1サイズである第1示唆表示(図65(a)に示すシャッター演出時に表示する第1サイズのシャッター画像31AK061による表示等)と、表示サイズが第2サイズである第2示唆表示(図65(d)に示すリーチタイトル演出時に表示する第2サイズのリーチタイトル画像31AK062等)とを表示可能な表示手段(例えば画像表示装置5、演出制御用CPU120)をさらに備え、
前記表示手段は、
態様の異なる複数種類の要素(図65(a)、(d)に示す要素E1(バナナ)、要
素E2(メロン)、要素E3(リンゴ)、要素E4(スイカ)、要素E5(イチゴ)等)を含んで構成された特定画像(図65(a)、(d)に示すフルーツ柄等)を表示可能であり、
前記特定画像を含むパターンにて前記第1示唆表示および前記第2示唆表示のいずれを表示するときにも、複数種類の要素が前記第1示唆表示および前記第2示唆表示のいずれにも含まれるように表示する(図65(a)、(d)に示すシャッター画像31AK061、リーチタイトル画像31AK062のいずれにも要素E1〜E5が含まれるように表示する等)ようにしてもよい。
このような構成によれば、示唆表示の表示サイズに関わらず特定画像を好適に表示することができる。これにより、特定画像が表示されたことを正確に伝えることができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであってもよい。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 演出装置の正面図((A)は初期状態の図、(B)は可動体が進出した状態の図)である。 前方から見た、演出装置の分解斜視図である。 前方から見た、演出装置の分解斜視図である。 前方から見た、可動体の分解斜視図である。 後方から見た、可動体の分解斜視図である。 前方から見た、可動体の分解斜視図である。 前方から見た、可動体の分解斜視図である。 (A)は、可動体の正面図(初期状態)。(B)は、装飾体などを取り除いた可動体内部の正面図(初期状態)。 (A)は、可動体の正面図(第1〜第4文字部材が移動したときの状態)。(B)は、装飾体などを取り除いた可動体内部の正面図(第1〜第4文字部材が移動したときの状態)。 装飾体の変形と明るさとの関係を説明する図である。 LED基板を示す図であり、(A)は前方から見た斜視図、(B)は(A)中の矢視Bから見た平面図。 LED基板を示す図であり、(A)は図13(B)中の切断線XIVA−XIVAの断面図、(B)は図13(B)中の切断線XIVB−XIVBの断面図。 LED基板を示す図であり、(A)は図13(A)中の“XVA部”の拡大図、(B)は(A)中の矢視Bからみた断面図、(C)は(A)中の矢視Cからみた断面図。 演出の実行例を示す図である。 LED基板の他の例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)中の切断線B−Bの断面図。 LED基板の他の例を示す図であり、(A)は図17(A)中の切断線XVIIIA−XVIIIAの断面図、(B)は(A)中の“B部”の拡大図。 LED基板の他の例を説明するための図であり、(A)は基板本体の湾曲を考慮せずに電子部品を配置した図、(B)は(A)の配置から電子部品の配置等を変更した図。 可動体からカバー体を外した状態を示す正面図である。 可動体の内部に設けられたLED基板を示す詳細図である。 この実施の形態に用いた改良後の信号の割り当て形態を示す図である。 改良前の信号の割り当て形態を示す図である。 (a)、(b)は、図21(A)の部品実装面に実装されるコネクタと実装電極とを示す斜視図である。 (a)、(b)は、図21(A)の部品実装面に実装されるコネクタのその他の形状を示す斜視図である。 本発明の変形例12としての回路構成を示す図である。 (A)は第1演出体を示す正面図、(B)は背面図である。 第1演出体を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 第1演出体を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 図27(A)のA−A断面図である。 図27(A)のB−B断面図である。 図27(B)のC−C断面図である。 図27(B)のD−D断面図である。 (A)は第1演出体の発光態様を示す背面図、(B)は第1演出体と第2演出体との位置関係を示す正面図、(C)は第1演出体と第2演出体との位置関係を示す概略平面図である。 (A)は第1演出体を、遊技盤を通して見た状態を示す要部正面図、(B)は基板の要部を示す図である。 図33(B)のE−E断面図である。 (A)はLED基板と演出制御基板との配線接続状態を示す図、(B)は本発明の変形例13としてのLED基板と演出制御基板との配線接続状態を示す図である。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 第2初期化処理の一例を示すフローチャートである。 第2初期化処理の一例を示すフローチャートである。 非検出時動作制御と検出時動作制御と実動作確認用動作制御の動作例を示す説明図である。 非検出時動作制御と検出時動作制御と実動作確認用動作制御の動作速度例を示す説明図である。 遮蔽ユニット制御基板の回路構成を説明するための図である。 変形例15における遮蔽ユニット制御基板の回路構成を説明するための図である。 変形例16における遮蔽ユニット制御基板の回路構成を説明するための図である。 変形例17における遮蔽ユニット制御基板の回路構成を説明するための図である。 他の実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 変動パターンやリーチの種類を説明するための図である。 演出動作例を示す図である。 演出動作例を示す図である。 演出動作例を示す図である。 演出動作例を示す図である。 演出動作例を示す図である。 演出動作例を示す図である。 予告演出決定処理の一例を示すフローチャートである。 予告演出決定処理における決定割合を示す図である。 変形例の演出動作例を示す図である。 変形例の演出動作例を示す図である。 変形例の演出動作例を示す図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 パチンコ遊技機の背面斜視図である。 遊技機用枠を開放した状態のパチンコ遊技機の背面斜視図である。 各乱数を示す説明図である。 変動パターンを例示する図である。 変動パターンを例示する図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 各種大当りの内容を示す説明図である。 (A)は大当り用変動パターン判定テーブル(大当りA用)を示す説明図であり、(B)は大当り用変動パターン判定テーブル(大当りB、大当りC用)を示す説明図であり、(C)は小当り用変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 ハズレ用変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 遊技制御メイン処理の一部を示すフローチャートである。 設定変更処理の一例を示すフローチャートである。 表示モニタの表示内容の変化を説明する説明図である。 変形例1におけるセキュリティカバーを示す図である。 変形例1における遊技機用枠の開閉を示す図である。 変形例2におけるセキュリティカバーを示す図である。 変形例2における遊技機用枠の開閉を示す図である。 変形例3におけるパチンコ遊技機を示す説明図である。 変形例4における表示モニタと該表示モニタの表示内容を示す説明図である。 変形例4において表示モニタに表示される項目の表示時間を示すタイムチャートと表示モニタの表示内容の変化を説明する説明図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 パチンコ遊技機の背面斜視図である。 遊技機用枠を開放した状態のパチンコ遊技機の背面斜視図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 ハズレ変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 非リーチハズレ変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 (A)は、主基板を簡略化した正面図、(B)は、表示モニタの表示内容を説明する説明図である。 (A)は、表示モニタに表示される項目の表示時間を示すタイムチャート、(B−1)〜(B−6)は、表示モニタの表示内容の変化を説明する説明図である。 特徴部112IWにおける遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。 特徴部112IWにおける遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。 設定確認処理および設定変更処理を示すフローチャートである。 電源投入時に実行される処理を示す説明図である。 設定変更処理における表示モニタの表示態様を示す説明図である。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一部を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 初期出目決定テーブルを示す説明図である。 可変表示開始待ち処理の一例を示すフローチャートである。 遊技前示唆演出決定テーブルを示す説明図である。 遊技中示唆演出決定処理の一例を示すフローチャートである。 遊技中示唆演出決定テーブルを示す説明図である。 大当り中演出決定処理の一例を示すフローチャートである。 大当り中示唆演出決定テーブル、役物演出決定テーブルおよび導光板演出決定テーブルを示す説明図である。 演出動作例を示す図である。 演出動作例を示す図である。 変形例1におけるセキュリティカバーを示す図である。 変形例1における遊技機用枠の開閉を示す図である。 変形例2におけるセキュリティカバーを示す図である。 変形例2における遊技機用枠の開閉を示す図である。 変形例3におけるパチンコ遊技機を示す説明図である。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域10が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板2Aと、該盤面板2Aの背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材2Bと、から構成されている。尚、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面視略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板にて構成されていてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう。)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。これらは、7セグメントのLED(light emitting diode)などからなり、特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどであればよい。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を更新表示などにより変動させる(変動可能に表示する)ことである(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。可変表示の最後には、表示結果(可変表示結果)として所定の特別図柄が停止表示(導出表示などともいう)される(後述の他の可変表示についても同じ)。なお、図柄(特に、後述の飾り図柄)の変動として、スクロール表示、変形、拡大/縮小などが行われてもよい。
なお、以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠51が設けられている。
演出表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。一例として、演出表示装置5の画面上では、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)が行われる。
演出表示装置5の画面上には、表示エリア5Hも配置されている。表示エリア5Hには、実行が保留されている第1特図ゲーム(飾り図柄の可変表示)に対応する第1保留表示画像(ここでは、丸の画像)が右詰めで表示され、実行が保留されている第2特図ゲーム(飾り図柄の可変表示)に対応する第2保留表示画像(ここでは、丸の画像)が左詰めで表示される。
なお、特図ゲームの保留数は、特図保留記憶数ともいう。特に、第1特図ゲームの保留数を、第1特図保留記憶数という。第2特図ゲームの保留数を、第2特図保留記憶数という。第1保留表示画像の数により、第1特図保留記憶数が示され、第2保留表示画像の数により、第2特図保留記憶数が示される。第1保留表示画像及び第2保留表示画像を総称して、総称して保留表示画像ということがある。
また、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとはそれぞれ、複数のLEDを含んで構成され、LEDの点灯個数によって、第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。
普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、第1始動口スイッチ22A(図2参照)がオンし、これによって、当該遊技球の進入が検出される(このときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。)。
普通可変入賞球装置6Bは、普通電動役物用のソレノイド81(図2参照)によって突出位置となる閉鎖状態と退避位置となる開放状態とに変化する可動板を有する普通電動役物を備え、第2始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、例えば、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動板が突出位置となることにより、当該可動板が遊技領域10側に突出し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、普通可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動板が遊技盤2側に退避する退避位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、第2始動口スイッチ22B(図2参照)がオンし、これによって、当該遊技球の進入が検出される(このときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。)。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、大入賞口扉用となるソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(例えば、通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、カウントスイッチ23(図2参照)がオンし、これによって、当該遊技球の進入が検出される。このときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)の可変表示を行う。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)ともいう。
普図ゲームは、遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づいて実行される。遊技球が通過ゲート41を通過したときには、図2のゲートスイッチ21がオンになり、これにより当該遊技球の通過が検出される。
普通図柄表示器20の右方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の演出用LED9が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
演出表示装置5の下方には、演出装置200が配置されている。演出装置200は、識別情報の可変表示等の各種演出画像に合わせてあるいは独立して動作することで、演出を実行できる。また、演出装置200の左方には第1演出体800と、該第1演出体800の背面側に配置される第2演出体900とが設けられている。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、中継基板15などが搭載されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行(特図ゲームや普図ゲームの実行、各種始動入賞や各種保留記憶の管理、大当り抽選や普図当り抽選の実行、大当り遊技状態の制御、演出制御基板12への演出制御コマンドの送信など)を制御する機能、演出制御基板12に向けて演出制御コマンドを送信する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
一例として、CPU103がROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、主基板11の機能(遊技の進行の制御)を実現する。このとき、ROM101が記憶する各種データ(変動パターン、演出制御コマンド、各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号が入力される入力ポートと、各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
CPU103は、I/O105を介して、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号を出力し、これらを制御する。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技媒体が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)から演出制御基板12に向けて伝送される演出制御コマンドは、中継基板15によって中継される。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて各種の演出(飾り図柄の可変表示、演出装置を含む。)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御用CPU120がROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、演出制御基板12の機能(演出の実行)を実現する。このとき、ROM121が記憶する各種データ(演出制御パターンに用いるデータや各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの表示制御指令に基づき、演出表示装置5において表示する演出画像の映像信号を出力し、演出表示装置5に演出画像を表示する。一例として、表示制御部123には、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などが搭載されていればよい。
乱数回路124は、演出動作を制御するときに使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
音声制御基板13は、演出制御基板12からの効果音信号に基づき、スピーカ8L、8Rから音声(効果音信号が指定する音声)を出力させる機能を有する。
LED制御基板14は、演出制御基板12からの電飾信号に基づき、演出用LED9の点灯/消灯駆動(電飾信号が示す駆動内容による点灯/消灯)を行う機能を有する。
演出表示装置5は、液晶パネル、ELパネルなどからなる表示パネルと、当該表示パネルを駆動するドライバ回路などを備える。表示制御部123からI/O125を介して演出表示装置5に供給された映像信号は、前記ドライバ回路に入力される。ドライバ回路は、当該映像信号が表す画像を表示パネルに表示させる。これによって、演出表示装置5には、各種の演出画像などが表示されることになる。
演出装置200は、駆動機構210と、可動体250を備え、これらは、演出制御基板12との信号(後述の制御信号や検出信号など)のやりとりにより、演出制御基板12(演出制御用CPU120)により制御される。
(遊技の進行や演出の進行など)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドルへの遊技者による回転操作により、遊技媒体(遊技球)が遊技領域に向けて発射される。
(主基板11で制御される遊技の進行)
遊技領域を流下した遊技球が通過ゲート41を通過したときには、普図ゲーム(普通図柄の可変表示)が開始される。なお、すでに他の普図ゲームが実行されている、下記の開放制御中など、普図ゲームを開始できないとき(開始条件が成立していないとき)には、4つなどを上限として普図ゲームの実行は保留される。保留された普図ゲームは、当該普図ゲームを開始できる開始条件の成立(他の普図ゲームが実行されておらず、開放制御中でもないなど)により実行される。普図保留記憶数が上限値に達しているときに遊技球が通過ゲート41を通過したときには、当該普図保留記憶数は増えないで、当該通過は無効化される。
普図ゲームで停止表示される可変表示結果には、普図当り図柄(例えば、「7」などの普図)と、普図ハズレ図柄(例えば、「−」などの普図)と、がある。普図当り図柄が停止表示(導出)されるときは、可変表示結果が「普図当り」のときである。普図ハズレ図柄が停止表示(導出)されるときは、可変表示結果が「普図ハズレ」のときである。
「普図当り」のときには、普通可変入賞球装置6Bの可動翼片を所定期間傾動位置とする開放制御(第2始動入賞口が開放状態になる。)が行われる。「普図ハズレ」のときには、前記開放制御は行われない。
遊技領域を流下した遊技球が、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に進入したときには、第1特図ゲームが開始される。また、遊技球が、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に進入したときには、第2特図ゲームが開始される。なお、すでに他の特図ゲームが実行中である、後述の大当り遊技状態に制御されているときなど、特図ゲームを開始できないとき(開始条件が成立していないとき)には、それぞれ4つなどを上限として特図ゲームの実行は保留される。保留された特図ゲームは、特図ゲームを開始できる開始条件の成立(他の特図ゲームが実行されておらず、大当り遊技状態中でもないなど)により実行される。
第1特図保留記憶数が上限値に達しているときに遊技球が第1始動入賞口を進入したときには、当該第1特図保留記憶数は増えないで、当該進入は無効化される(賞球はあってもよい)。第2特図保留記憶数が上限値に達しているときに遊技球が第2始動入賞口を進入したときには、当該第2特図保留記憶数は増えないで、当該進入は無効化される(賞球はあってもよい)。
第1特図保留記憶数を増やす遊技球の第1始動入賞口への進入(入賞)を第1始動入賞ともいう。第2特図保留記憶数を増やす遊技球の第2始動入賞口への進入(入賞)を第2始動入賞ともいう。これら入賞を総称して単に始動入賞ともいう。
特図ゲームで停止表示される可変表示結果には、大当り図柄(例えば、「3」、「7」などの特図)と、ハズレ図柄(例えば、「−」などの特図)と、がある。大当り図柄が停止表示(導出)されるときは、可変表示結果が「大当り」のときである。ハズレ図柄が停止表示(導出)されるときは、可変表示結果が「ハズレ」のときである。
第1特図ゲーム又は第2特図ゲームの可変表示結果が「大当り」(特定表示結果)のときには、遊技者にとって有利な有利状態としての大当り遊技状態に制御される。可変表示結果が「ハズレ」のときには、大当り遊技状態には制御されない。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。このような開放状態をラウンド遊技(単に「ラウンド」ともいう)という。大当り遊技状態では、当該ラウンド遊技が、所定の上限回数(例えば「15回」)に達するまで繰返し実行される(ラウンド遊技以外の期間では、大入賞口が閉鎖する。)。
「大当り」には、「非確変」、「確変」という大当り種別が設定されている。大当り種別が「非確変」のときには、「3」の大当り図柄が停止表示される。大当り種別が「確変」のときには、「7」の大当り図柄が停止表示される。
なお、大当り種別が「確変」のときの「大当り」を「確変大当り」、大当り種別が「非確変」のときの「大当り」を「非確変大当り」ということがある。また、「確変大当り」に基づく大当り遊技状態を「確変大当り遊技状態」ということがある。また、「非確変大当り」に基づく大当り遊技状態を「非確変大当り遊技状態」ということがある。
確変大当り遊技状態が終了した後には、可変表示結果が「大当り」となる確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなる確変状態に制御される。確変状態は、次回の大当り遊技状態が開始されるまで継続する。
確変大当り遊技状態又は非確変大当り遊技状態が終了した後には、平均的な可変表示時間(可変表示の期間)が通常状態よりも短くなる時短状態に制御される。時短状態は、所定回数(この実施の形態では、100回)の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたことのうち、いずれか一方の終了条件が先に成立するまで、継続する。
なお、時短状態では、通常状態などの時短状態になっていない非時短状態よりも第2始動入賞口に遊技球が進入しやすい有利変化態様で、普通可変入賞球装置6Bを開放状態と閉鎖状態とに変化させてもよい。例えば、普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図の可変表示の期間であり、普図変動時間ともいう。)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御などにより、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で開放状態と閉鎖状態とに変化させればよい。このような制御は、高開放制御(「時短制御」あるいは「高ベース制御」ともいう)と称される。こうした時短状態に制御されることにより、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの所要時間が短縮され、遊技状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態となる。
なお、通常状態とは、大当り遊技状態等の有利状態や、時短状態や、確変状態等の遊技者にとって有利な状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける可変表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける可変表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
時短状態は、「高ベース」などともいわれ、時短状態でない遊技状態は、「低ベース」「非時短状態」などともいわれる。確変状態は、「高確」などともいわれ、確変状態でない遊技状態は、「低確」、「非確変」などともいわれる。
(演出制御基板12で制御される遊技の進行)
演出表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示(これも演出の一種である。)が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて可変表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果(可変表示結果)となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出表示)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、演出表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示態様などのことである。
また、この実施の形態では、可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。リーチ演出として、演出態様がそれぞれ異なるノーマルリーチ、スーパーリーチA、スーパーリーチBが用意されている。この実施の形態では、大当り期待度は、スーパーリーチB>スーパーリーチA>ノーマルリーチの順で高い。
大当り期待度は、例えば、特図ゲームの可変表示結果が「大当り」となる割合であり、ここでは、飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる割合でもある。
特図ゲームの可変表示結果が「大当り」となるときには、演出表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、確変大当りのときに「7」、非確変大当りのときに「6」など)が揃って停止表示される。
可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄が停止表示されることがある。また、可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ組合せ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示されることもある。
上記スーパーリーチの実行時に演出装置200を用いた演出が実行される(詳しくは後述する)。
(演出装置200)
次に、演出装置200の詳細を図3〜図15を参照して説明する。なお、以下の説明においては、遊技者が位置する方向をパチンコ遊技機1の前方とし、その反対の方向を後方とする(図4等を参照)。また、パチンコ遊技機1の前方に位置する遊技者からみて上下左右の方向を、そのまま演出装置200の上下左右の方向と定義して説明する(図3、図4等を参照)。また、演出装置200を構成する各部材は、特に言及がない限り、合成樹脂又は金属により形成されている。また、各部材に関する取付けは、特に言及がない限り、ネジ、ビス等を用いた取付けや、嵌合等の取付け等、適宜の方法で行えばよい。
図3等に示すように、演出装置200は、駆動機構210と、可動体250と、を備える。駆動機構210は、可動体250を上下方向に移動させる。可動体250には、パチンコ遊技機1特有の装飾が施されており、このような装飾によって演出効果を高めることができる。可動体250は、駆動機構210により、初期位置(図3(A))から上方へと移動し、進出位置(図3(B))に進出することができる(進出位置から初期位置に戻ることもできる)。可動体250の初期位置では、当該可動体250の大部分が、図示しない透明の樹脂カバー(遊技盤2などに取付けられている。)の背後に位置し、当該可動体250は、当該樹脂カバーを介して視認される。一方、可動体250は、進出位置に移動することにより演出表示装置5の前方にまで進出し、樹脂カバーを介さずに視認される。なお、遊技盤2を透明とし、可動体250は、少なくとも初期位置において遊技盤2の後方に位置し当該遊技盤2を介して視認させてもよい。
(駆動機構210の構造等)
まず、図3〜図5を参照して駆動機構210を説明する。駆動機構210は、ベース体211、駆動モータ取付部材213、駆動モータ215、第1ギヤ〜第6ギヤ217〜222、検出センサ223、回転アーム225、スライド部材227、弾性体229などを備える(特に、図5を参照)。
ベース体211は、駆動機構210のベースとなるもので、種々の部品を支持する。ベース体211は、パチンコ遊技機1の遊技盤2等に固定される。なお、ベース体211には、駆動モータ215などを前から覆って遊技者から隠すカバー体CV(図3でのみ図示)が、取付けられる。ベース体211は、支持体211A〜211F、凹レール211J、ガイド孔211K、引掛部211Lを備える。
支持体211A〜211Fは、前方に突出した円柱状(円筒状でもよい。以下、円柱状について適宜同じ。)のボスなどからなる。支持体211A〜211Eそれぞれには、第2〜第7ギヤ218〜222それぞれを回転可能に支持する。各ギヤは、その中央に貫通孔を有し、当該貫通孔に支持体が挿入されることで回転可能に支持される。各ギヤは、各支持体の中心軸を回転軸線として回転できる。支持体211Fは、回転アーム225(詳しくは後述する)を回転可能に支持する。
凹レール211Jは、断面コの字状(縦線が底面)のレールであり、上下方向に延びている。当該凹レール211Jには、可動体250が備えるラック251が、上下にスライド可能に嵌められる。凹レール211Jは、ラック251の移動(つまり、可動体250の移動)の方向を上下方向に案内する。
ガイド孔211Kは、上下方向に沿って延びる貫通孔であり、スライド部材227が取る付けられる部分に設けられている。スライド部材227には、後方に延びる突起部(図示せず)が設けられており、当該突起部がガイド孔211Kに挿入される。また、突起部の後端には、ガイド孔211Kの幅(左右方向の長さ)よりも大きい抜け留め部材(図示せず)が取付けられる。これによって、スライド部材227は、前方向に移動しない(ベース体211から抜けない)ように、かつ、上下方向に移動可能(ガイド孔211Kにより案内される)に、ベース体211に取付けられる。
引掛部211Lは、切り欠きを有する突起部であり、この切り欠きに弾性体229の一端が引っ掛けられる。
駆動モータ215は、駆動モータ取付部材213を介してベース体211に取付けられる。駆動モータ215は、回転軸215Aを有する。駆動モータ215は、ここではステッピングモータであり、演出制御基板12(図2)により動作が制御される。駆動モータ215は、演出制御基板12からの制御信号(ここでは、駆動パルス)に同期して、回転軸215A(図5)を所定の角度だけ回転させる。回転軸215Aには、第1ギヤ217が嵌合されている。従って、第1ギヤ217は、回転軸215Aとともに回転する。第1ギヤ217は、第2ギヤ218と噛み合っている。
第3ギヤ219は、内部の一部がくり抜かれた円柱状の円柱部219Aと、円柱部219Aの後方に配置された外歯車219Bと、を有する。外歯車219Bは、第2ギヤ218と噛み合っている。また、第3ギヤ221は、円柱部219Aの外周面から突出した、円弧状の外縁を有する検出片219Cと、円柱部219Aの外周面から外側に突出し、さらに後方に突出した円柱状の突起体219Dとを有する。
検出片219Cは、第3ギヤ219とともに回転し、ベース体211に取付けられた検出センサ223により検出される。検出センサ223は、例えば、フォトセンサ(受光部と発光部との間が検出対象により遮蔽されたことを検出するセンサなど)であり、検出片219Cを検出したときに、検出したことを示す検出信号を出力する。後述するように、この実施の形態では、第3ギヤ219の回転に連動して、可動体250が進出位置まで移動する。検出片219Cは、回転ギヤが、可動体250を進出位置に位置させるまで回転したときに検出センサ223により検出される位置に配置されている。
第4ギヤ220は、小径の第1歯車(図示せず)と大径の第2歯車とを回転軸線を共通にして二枚重ねた形状である。第1歯車は、第2歯車よりも後方に位置し、第5ギヤ221と噛み合っている。第2歯車は、可動体250が備えるラック251の歯と噛み合っている。第5ギヤ221及び第6ギヤ222は、スライド部材227が備える直線状の歯227Aと噛み合っている。
回転アーム225は、扇形状をなしている。回転アーム225は、可動体250が備える円柱状の突起体252Aが挿入された長孔225Aと、突起体219Dが挿入された長孔225Bと、支持体211Fが挿入された貫通孔225Cと、を備える。貫通孔225Cは、回転アーム225の形状である扇を形成する円の中心に位置している。回転アーム225は、支持体211Cの中心軸を回転軸線として回転可能にベース体211に取付けられている。長孔225Aは、前記扇の第1の斜辺(前記円の半径により構成される辺)上に配置され、当該第1の斜辺が延びる方向に長尺である。長孔225Bは、前記扇の第2の斜辺上に配置され、当該第2の斜辺が延びる方向に長尺である。長孔225Aの幅(短尺方向の長さ)は、円柱状の突起体252Aの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。長孔225Bの幅は、円柱状の突起体219Dの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。
スライド部材227は、第5ギヤ221及び第6ギヤ222と噛み合う直線状の歯227A(上下方向に延びている)を備え、第5ギヤ221及び第6ギヤ222をピニオンとするラックとして機能する。また、スライド部材227は、下部(スライド部材227の引掛部227Bの下方)に、切り欠きを有する引掛部227Bを備え、弾性体229の他端が引っ掛けられる。上述のように、スライド部材227は、ベース体211に対して上下方向に移動(スライド)可能である。上記のように、第5ギヤ221は、第4ギヤ220とスライド部材227の歯227Aとに噛み合っており、さらに、第4ギヤ220(ピニオン)は、可動体250が備えるラック251の歯に噛み合っている。従って、スライド部材227は、可動体250と連動している。具体的には、スライド部材227が上方に移動すると、可動体250も上方に移動する(図3などを参照)。なお、第6ギヤ222は、スライド部材227が傾かないように当該スライド部材227をガイドしている。
弾性体229は、コイルバネ、ゴムなどを含んで構成される。弾性体229の一端は、ベース体211の引掛部211Lに引っ掛けられており、弾性体229の他端は、スライド部材227の引掛部227Bに引っ掛けられている。そして、弾性体229は、スライド部材227が最下位置に位置するとき(図3(A)や図5〜図4の状態のとき)に、延びた状態になる。つまり、スライド部材227は、弾性体229の弾性力により上方に付勢されている(上方への力を受けている)。上記のようにスライド部材227と可動体250とは連動しているので、可動体250も弾性体229の弾性力により上方に付勢されている。つまり、弾性体229は、可動体250の上方への移動を補助している。
(駆動機構210の作用等)
駆動モータ215が回転軸215Aを正回転(左回転)させると、第1ギヤ217も正回転する。第1ギヤ217には第2ギヤ218が噛み合っており、第2ギヤ218は第3ギヤ219に噛み合っているので、回転軸215Aが正回転することにより、第2ギヤ218が逆回転(右回転)し、第3ギヤ219が正回転する。第3ギヤ219の正回転により、突起体219Dも円弧を描きながら移動する。突起体219Dは、移動に伴って長孔225Bの内壁を押す。これにより、回転アーム225は、支持体211Fを中心に上方向(左回り)に回転する。回転アーム225の回転により、長孔225Aに挿入されている可動体250が備える突起体252Aを上方に移動させる。これにより、可動体250が上方(進出位置)に移動する。駆動モータ215が回転軸215Aを逆回転させたときには、可動体250は下方(初期位置)に移動する(各ギヤの回転方向を逆方向にして考えればよい)。このように、駆動機構210は、駆動モータ215の回転力を、可動体250を上下方向に移動させる駆動力に変換する。なお、上記のように、可動体250の上方への移動は、弾性体229により補助される。また、弾性体229は、可動体250が下方に移動することに対して抵抗となる。これにより、可動体250の重量による駆動モータ215への負荷を低減でき、可動体250の上下方向の移動をスムーズにできる。
なお、パチンコ遊技機1の電源がオフされるときには、可動体250を進出位置で停止させるようにしてもよい。これにより、弾性体229が伸びた状態の期間を短くでき、当該弾性体の弾性力が、時間が経過するにつれて弱くなってしまうことを軽減できる。
なお、可動体250を上下方向に移動させるのは、演出制御基板12(演出制御用CPU120)の制御のもとで行われる。具体的には、演出制御基板12は、可動体250を初期位置から進出位置に移動させるときは、駆動モータ215を制御して回転軸215Aを回転させ、検出センサ223により検出片219Cを検出したとき(検出センサ223から検出信号を受信したとき又は検出信号を一定期間受信したとき)、つまり、可動体250が進出位置まで移動したときに、回転軸215Aの回転を停止させる。これにより、可動体250を進出位置で停止させることができる。可動体250を進出位置から初期位置に戻すときには、前記初期位置から進出位置に移動させたときの回転角と同じ分だけ(例えば、その情報をRAM122に保持しておく。)、駆動モータ215の回転軸215Aを逆回転させる。例えば、供給した駆動パルスの数をカウントしておき、逆回転時に同じ数の駆動パルスを供給することで回転軸215Aを逆回転させる。なお、可動体250が初期位置にあるときの検出片219Cの位置に対応して検出センサ(検出センサ223と同じセンサなど。例えば、フォトセンサ)を設けておき、当該検出センサにより検出片219Cを検出したときに、回転軸215Aの逆回転を停止してもよい。
(可動体250の構造等)
次に可動体250の構造詳細を、図6〜図15を用いて説明する。可動体250は、ハート形の装飾体269と、その前方に設けたLOVEの文字を表す部材と、を有し、装飾体269が変形したり、LOVEの各文字が動いたりすることで、演出効果の高い演出を実行する。
可動体250は、ラック251と、板状部材252と、基板253と、ベース体255と、LED基板256と、駆動モータ257と、検出センサ259と、第1〜第3ギヤ261〜263と、第1〜第2スライド部材265〜266と、第1〜第2取付部材267〜268と、装飾体269と、所定機構X(「LOVE」を形成する部材及び「LOVE」の各文字を動かす機構)と、を備える。
(可動体250における所定機構X以外の構成)
まず、図6〜図7などを参照して、所定機構X以外の構成について説明する。
ラック251は、第4ギヤ220(図5など)と噛み合う、上下方向に延びた歯を有する。ラック251は、上記から分かるように、弾性体229(図5など)により、第4ギヤ220などを介して上方向に付勢されている。
板状部材252は、ラック251と一体的に形成されている。板状部材252は、板状の本体から後方に突出した円柱状の突起体252Aを有する。
基板253は、所定の回路を有し、演出制御基板12と電気的に接続された回路基板である。基板253は、演出制御基板12から駆動モータ257、後述の駆動モータ273、後述のLED基板275等に供給される制御信号を中継するとともに、後述の検出センサ259、後述の検出センサSから演出制御基板12に供給される検出信号を中継する。基板253は、ベース体255の後面に取付けられている。基板253は貫通孔や切り欠きを有し、板状部材252が当該貫通孔や切り欠きを介してネジ、ビス等によりベース体255の後面に取付けられる。これにより、ラック251もベース体255に取付けられたことになる。
ベース体255は、可動体250のベースとなり、前面及び後面に種々の部品を支持する。ベース体255は、前面に左右方向に延びるラック部255A、255Bを備える(これらは、所定機構Xで使用される)。また、ベース体255は、周囲(後面等)よりも後方に突出した円柱状のボスなどからなる突起体255C〜255Hを備える。ベース体255は、周囲(前面等)よりも前方に突出した円柱状のボスなどからなる突起体255I〜255Lを備える(これらは、所定機構Xで使用される)。ベース体255は、図示しない検出センサ(説明のため検出センサSとする。)が固定される固定部255Jも備える。当該検出センサSは、後述の第2スライド部材266の検出片266Dを検出するものであり、検出センサ223と同様にフォトセンサ等であればよい。また、ベース体255の上部には、LED基板256が差し込まれ、該LED基板256を固定するための複数の差込部255Mが形成されている。
LED基板256は、差込部255M及び差込部271C(図8参照)により、ベース体255の湾曲した上面に保持されている。LED基板256の基板本体256Bは、ベース体255の形状に合わせて湾曲した形状を有している。LED基板256は、基板253と電気的に接続されており、各種の回路や、光を出射するLED256A及びコネクタ256Cを、基板本体256Bに実装している。なお、光源としてLED256A以外の他の光源を採用してもよい。LED基板256は、基板253が中継した演出制御基板12からの制御信号に基づき、LED256Aを発光させる。LED256Aの発光により、装飾体269の上部が照明される。装飾体269は、光を透過可能なので、LED256Aからの光によって上部が発光して見える。なお、LED基板256の詳細については後述する。
駆動モータ257は、ベース体255の前面に取付けられる。駆動モータ257の回転軸257Aは、ベース体255に設けられた貫通孔を通り、ベース体255の後方に延びている。駆動モータ257は、演出制御基板12からの制御信号(駆動パルスなど)により動作する。
検出センサ259は、ベース体255の前面に取付けられている。検出センサ259の検出対象等については後述する(所定機構Xで使用される)。検出センサ259は、検出センサ223と同様にフォトセンサ等であればよい。
第1ギヤ261は、駆動モータ257の回転軸257Aに嵌合されており、回転軸257Aとともに回転する。第1ギヤ261には、当該第1ギヤ261の左右に配置された第2ギヤ262及び第3ギヤ263が噛み合っている。第2ギヤ262は、その中央に形成された貫通孔に突起体255Cが挿入されることで、ベース体255に回転可能に支持されている。第3ギヤ263は、その中央に形成された貫通孔に突起体255Dが挿入されることで、ベース体255に回転可能に支持されている。各ギヤは、各突起体の中心軸を回転軸線として回転できる。第2ギヤ262は、後方に突出した円柱状の突起体262Aを備える。第3ギヤ263は、後方に突出した円柱状の突起体263Aを備える。
第1スライド部材265は、右側端部に上下方向に長尺な長孔265Aと、中央に左右方向に長尺な長孔265Bとを備える。長孔265Aには、突起体262Aが挿入されている。長孔265Aの幅(左右方向の長さ)は、突起体262Aの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。突起体262Aは、長孔265A内を移動できる。長孔265Bには、左右方向に一例に並んだ突起体255E、255Fが挿入されている。長孔265Bの幅(上下方向の長さ)は、突起体255E、255Fの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。突起体255E、255Fは、長孔265B内を移動できる。突起体255E、255Fは、第1スライド部材265が左右方向以外に動いてしまうのを規制している。第1スライド部材265は、左側端部に2つの小孔265Cを有する。
第2スライド部材266は、左側端部に上下方向に長尺な長孔266Aと、中央に左右方向に長尺な長孔266Bとを備える。長孔266Aには、突起体263Aが挿入されている。長孔266Aの幅(左右方向の長さ)は、突起体263Aの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。突起体263Aは、長孔266A内を移動できる。長孔266Bには、左右方向に一例に並んだ突起体255G、255Hが挿入されている。長孔266Bの幅(上下方向の長さ)は、突起体255G、255Hの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。突起体255G、255Hは、長孔266B内を移動できる。突起体255G、255Hは、第2スライド部材266が左右方向以外に動いてしまうのを規制している。第2スライド部材266は、右側端部に2つの小孔266Cを有する。
また、第2スライド部材266は、検出センサSにより検出される検出片266Dを備える。検出片266Dは、第2スライド部材266が初期位置にあるとき(後述の装飾体が変形していないとき。図12(A)の状態)に検出センサSにより検出される位置に配置されている。検出センサSは、検出片266Dを検出すると、その旨を示す検出信号を演出制御基板12に供給する。
第1取付部材267は、装飾体269(詳細は後述する)の内側に配置される。第1取付部材267は、後方に突出した2つの小径棒267Aを有する。2つの小径棒267Aは、それぞれ、装飾体269の張り出し部269Eに設けられた2つの小孔269Fそれぞれを通り、第1スライド部材265の2つの小孔265Cそれぞれに嵌合される。従って、第1取付部材267は、装飾体269の張り出し部269Eを挟み込んで、第1スライド部材265の左側端部に取付けられる。第1取付部材267は、左右方向に延びる貫通孔267Bを有する。第1取付部材267のうち、貫通孔267Bを形成する部分は、装飾体269の貫通孔269Aに入り込む形状である(図8等も参照。第1取付部材267は、一部、装飾体269の外側から視認できる)。従って、貫通孔269Aの内側に貫通孔267Bが配置される。
第2取付部材268は、装飾体269(詳細は後述する)の内側に配置される。第2取付部材268は、後方に突出した2つの小径棒268Aを有する。2つの小径棒268Aは、それぞれ、装飾体269の張り出し部269Eに設けられた2つの小孔269Gそれぞれを通り、第2スライド部材266の2つの小孔266Cそれぞれに嵌合される。従って、第2取付部材268は、装飾体269の張り出し部269Eを挟み込んで、第2スライド部材266の右側端部に取付けられる。第2取付部材268は、左右方向に延びる貫通孔268Bを有する。第2取付部材268のうち、貫通孔268Bを形成する部分は、装飾体269の貫通孔269Dに入り込む形状である(図8等も参照。第2取付部材268は、一部、装飾体269の外側から視認できる)。従って、貫通孔269Dの内側に貫通孔268Bが配置される。
装飾体269は、前方向に膨らんだハート形状であり、光を透過可能な部材である。装飾体269は、所定の装飾が施されている。装飾体269は、例えば、天然ゴム製、又は、シリコーンゴムを含む各種の合成ゴム製であり、弾性変形可能となっている。装飾体269は、その側部に貫通孔269A、269Dが、前部に貫通孔269B、269Cが設けられている。貫通孔269A、269Dそれぞれには、第1取付部材267、第2取付部材268それぞれの端部が入り込む。装飾体269は、その側部の後端から内側に張り出した張り出し部269Eを有する。装飾体269の張り出し部269Eには、2つの小孔269Fと2つの小孔269Gとが設けられ、これらに、第1取付部材267の小径棒267A(第1スライド部材265の2つの小孔265Cに嵌合される。)及び第2取付部材268の小径棒268A(第2スライド部材266の2つの小孔266Cに嵌合される。)が通っている。このため、装飾体269は、小孔269Fが設けられた左側端部で第1取付部材267及び第1スライド部材265と連結し、小孔269Gが設けられた右側端部で第2取付部材268及び第2スライド部材266と連結している。また、装飾体269の張り出し部269Eの上部には、略三角形状の切欠き269H及び切欠き269Iが形成されている。装飾体269に左右方向から圧縮するような力が作用すると、切欠き269H及び切欠き269Iは切り欠かれた部分を閉じる。これにより、装飾体269は左右方向からの圧縮力により容易に変形する。なお、装飾体269は、ベース体255等をその内部に収容している。従って、可動体250を動作させる構成のサイズをコンパクトにしている。
(装飾体269の変形のための動作)
駆動モータ257が回転軸257Aを正回転(右回転)させると、第1ギヤ261も正回転する。第1ギヤ261には第2ギヤ262及び第3ギヤ263が噛み合っており、回転軸257Aが正回転することにより、第2ギヤ262及び第3ギヤ263は逆回転(左回転)する。ここで、第2ギヤ262の突起体262Aは、第2ギヤ262の上側部分に設けられており、一方で、第2ギヤ263の突起体263Aは、第2ギヤ263の下側部分に設けられている。従って、第2ギヤ262及び第3ギヤ263が逆回転すると、突起体262Aが左側に移動し、突起体263Aが右側に移動する。つまり、突起体262A及び突起体263Aは、各ギヤの回転軸線を基準に対象の位置にあることで、互いに離れる方向に移動する。左方向に移動する突起体262Aは、第1スライド部材265の長孔265Aの内壁を押し、当該第1スライド部材265を左にスライドさせる(第1取付部材267も一緒に移動する)。右方向に移動する突起体263Aは、第2スライド部材266の長孔266Aの内壁を押し、当該第2スライド部材266を右にスライドさせる(第2取付部材268も一緒に移動する)。このように、第1スライド部材265(及び第1取付部材267)と、第2スライド部材266(及び第2取付部材268)とは左右方向に沿って互いに離れる方向に移動する。
駆動モータ257が回転軸257Aを逆回転させると、上記とは逆方向の動作が行われ、第1スライド部材265及び第1取付部材267と、第2スライド部材266及び第2取付部材268とは左右方向に沿って互いに近づく方向に移動する。
第1スライド部材265及び第1取付部材267は装飾体269の左側端部を挟み込んだ状態で連結されているので、これらの左右の移動に伴って当該左側端部も左右に移動する。第2スライド部材266及び第2取付部材268は装飾体269の右側端部を挟み込んだ状態で連結されているので、これらの左右の移動に伴って当該右側端部も左右に移動する。従って、駆動モータ257が回転軸257Aを正回転させると、装飾体269は、左右両方から引っ張られるように弾性変形し(図12(B)の特に左側の図参照)、回転軸257Aを逆回転させると、装飾体269は、左右両方から押されたように弾性変形する(図12(C)の特に左側の図参照)。なお、上述したように、装飾体269の張り出し部269Eの上部には、略三角形状の切欠き269H及び切欠き269Iが形成されている。これにより、装飾体269が左右両方から押され圧縮されると、略三角形状に形成された切欠きが閉じ、装飾体269は容易に変形する。
上記のように、駆動モータ257は、演出制御基板12により制御される。演出制御基板12は、制御信号を駆動モータ257に供給することで、回転軸257Aを正回転させることと、逆回転させることとを繰り返す。そうすると、装飾体269は、左右に引っ張られるように弾性変形することと、左右から押されるように弾性変形することとを繰り返す。これにより、ハート形の装飾体269は、心臓のように鼓動して見える(図12、図16参照)。なお、演出制御基板12は、検出センサSにより、第2スライド部材266が初期位置にあること(つまり、装飾体269が初期状態にあること(図12(A)の状態))を検出する。演出制御基板12は、検出センサSからの検出信号を受信したとき(又は所定期間にわたって受信したとき)に、第2スライド部材266が初期位置にあることを検出する。なお、第2スライド部材266が図12(B)や(C)の位置にあるときの検出片266Dの位置に検出センサを設け、可動体250が図12(B)や(C)の状態にあることを検出し、この検出に基づいて駆動モータ257の回転軸257Aの回転方向を制御してもよい。
(所定機構Xの構造等)
次に、所定機構Xの詳細構造を、図8〜図11などを参照して説明する。所定機構Xは、カバー体271と、駆動モータ273と、LED基板275と、カバー体277と、第1〜第4文字部材281〜284と、駆動力伝達機構X1と、を有する(図8参照)。
カバー体271は、駆動力伝達機構X1などが取付けられたベース体255に前方から取付けられることで、ベース体255を前方からカバーする。カバー体271は、貫通孔271A〜271B(これらの用途等については後述する)を有する。また、カバー体271の上部には、LED基板256が差し込まれ、該LED基板256を固定するための複数の差込部271Cが形成されている。
駆動モータ273は、カバー体271の前面に取付けられる。駆動モータ273の回転軸は、カバー体271に設けられた貫通孔を通り、カバー体271の後方に延びている。駆動モータ273は、演出制御基板12からの制御信号(駆動パルスなど)により動作する。
LED基板275は、基板253と電気的に接続される。LED基板275は、各種の回路や、前方(装飾体269)に光を出射するLED275Aを実装している。なお、LED275A以外の他の光源を用いてもよい。LED基板275は、基板253が中継した演出制御基板12からの制御信号に基づき、LED275Aを発光させる。LED275Aの発光(LED275Aからの光の照射)により、装飾体269が照明される。装飾体269は、光を透過可能なので、このような照明により発光して見える。なお、LED基板275は、上方から中央にまで達する大きな切り欠き275Bを有する。なお、装飾体269の弾性変形により、発光の仕方が変化して見える。この点については、後述する。
カバー体277は、貫通孔277A、277B(これらの用途等については後述する)を有している。カバー体277は、LED基板275、駆動モータ257(図6)、及び駆動モータ273の前方を覆い、これらと装飾体269との間に介在する。また、カバー体277は、LED基板256の上方を覆う。カバー体277は、透光性を有する合成樹脂から構成されているため、LED基板275に搭載されたLED275Aからの光は、カバー体277を通り装飾体269の前面を照明する。さらに、LED基板256に搭載されたLED256Aからの光は、カバー体277を通り装飾体269の上部を照明する。カバー体277は、装飾体269が、LED基板256、LED基板275、駆動モータ257(図6)、及び駆動モータ273に接触することを防止する。これにより、これらの電子部品から発生した熱が装飾体269に伝わり、装飾体269に損傷が生じることを抑制することができる。さらに、電子部品と装飾体269との接触が防止され、電子部品が破損することが防止される。なお、カバー体277は、LED基板275を介してカバー体271に取付けられる。例えば、図8に示すように、カバー体277とLED基板275とに両者を重ねたときに連通する貫通孔を設け、当該貫通孔にネジ、ビス等を通してカバー体271に螺合させることで、カバー体277とLED基板275とはカバー体271に取付けられる。なお、この取付け時、駆動モータ257(図6)及び駆動モータ273は、LED基板275の切り欠き275B内を通る。
第1文字部材281は、「L」の文字を表現した部材であり、第2文字部材282は、「O」の文字を表現した部材であり、第3文字部材283は、「V」の文字を表現した部材であり、第4文字部材284は、「E」の文字を表現した部材である。これら部材は、それぞれ、後方に延びる嵌合棒281A〜284A(これらの用途等については後述する)を備える。
第3文字部材283は、嵌合棒283Aの他、LED基板283B、拡散板283C、カバー体283Dを有する(図8参照)。LED基板283Bは、LED基板275又は基板253と電気的に接続される。LED基板283Bは、各種の回路や、前方に光を出射するLED(他の光源であってもよい)を実装している。LED基板283Bは、基板253又はLED基板275が中継した演出制御基板12からの制御信号に基づき、LEDを発光させる。拡散板283Cは、LED基板283BのLEDからの光(LEDから照射された光)を拡散する。カバー体283Dは、透明又は半透明の部材であり、拡散板283Cが拡散した光を透過する。このような構成により、第3文字部材283は、演出効果を高めるため、発光が可能である。なお、第1文字部材281、第2文字部材282、第4文字部材284も同様の構成を取っている。このため、第1〜第4文字部材281〜284は、個別又は同時に発光可能である。
駆動力伝達機構X1は、ラック部255A、255Bを備える他、第1〜第3ピニオンギヤ291〜293、第1〜第4ラック部材295〜298を備える。
第1ピニオンギヤ291は、駆動モータ273の回転軸に嵌合しており、当該回転軸とともに回転する。第2ピニオンギヤ292は、第1ラック部材295に回転可能に支持される。第3ピニオンギヤ293は、第3ラック部材297に回転可能に支持される。第2ピニオンギヤ292及び第3ピニオンギヤ293は、小径の第1歯車(前方に位置する)と大径の第2歯車(後方に位置する)とを回転軸線を共通にして二枚重ねた形状である。第2ピニオンギヤ292の第1歯車は、左右方向に延びるラック部255Aの歯と噛み合う(図10、図11なども参照)。第3ピニオンギヤ293の第1歯車は、左右方向に延びるラック部255Bの歯と噛み合う(図10、図11なども参照)。各ギヤの第2歯車の噛み合い先などについては後述する。
第1ラック部材295は、左右方向に長尺な形状であり、第1ピニオンギヤ291の回転に伴って、左右方向に移動するラックとして機能する。第1ラック部材295は、突起体295A〜295Cと、取付部295Dと、検出片295Eと、歯295Fと、長孔295I、295Jと、を備える。
突起体295A〜295Cは、後方に突出した円柱状のボスなどからなる。突起体295Aは、第2ピニオンギヤ292を回転可能に支持する。具体的には、第2ピニオンギヤ292の中央の貫通孔に突起体295Aが挿入されることで、突起体295Aが支持される。第2ピニオンギヤ292は、突起体295Aの中心軸を回転軸線として回転できる。突起体295B〜295Cは、左右方向に並んでおり、第2ラック部材296の後述の長孔296Bに挿入される。
取付部295Dは、嵌合孔を有する円筒状のボスなどからなる。取付部295Dの嵌合孔には、第2文字部材282の嵌合棒282Aが嵌合される。嵌合棒282Aは、装飾体269の貫通孔269B、カバー体271の貫通孔271A、カバー体277の貫通孔277A、LED基板275の切り欠き275Bを通り、取付部295Dと嵌合している。後述のように、第2文字部材282は、第1ラック部材295の移動に伴って左右方向に移動する。従って、切り欠き275Bの形状は、当該第2文字部材282の移動を阻害しない形状となっており、また、貫通孔269B、貫通孔271A及び貫通孔277Aは、当該第2文字部材282の移動を許容するように左右方向に長尺となっている。
検出片295Eは、上方に張り出した部分であり、検出センサ259による検出対象である。検出センサ259は、例えば、検出センサ223と同様のものであればよい。検出片295Eは、第1ラック部材295が初期位置にあるとき(可動体250の初期状態)に(図10参照)、その存在(つまり初期位置)が検出される。つまり、検出センサ259は、第1ラック部材295の初期位置(可動体250の初期状態)を検出する。
歯295Fは、左右方向に延びており、第1ピニオンギヤ291と上側から噛み合う。
長孔295I、295Jは、左右方向に長尺であり、長孔295Iには突起体255Iが挿入され、長孔295Jには、突起体255Jが挿入される。長孔295I、295Jの幅(上下方向の長さ)は、円柱状の突起体255I、255Jの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。従って、第1ラック部材295は、左右方向にスライド可能であるが、それ以外の方向には動かない。
第2ラック部材296は、左右方向に長尺な形状であり、第1ラック部材295の前方に配置される。第2ラック部材296は、後述のように第2ピニオンギヤ292の回転に伴って、左右方向に移動するラックとして機能する。第2ラック部材296は、歯296Aと、長孔296Bと、取付部296Cと、を備える。
歯296Aは、左右方向に延び、第2ピニオンギヤ292の大径の第2歯車と下側から噛み合う。
長孔296Bには、左右方向の並んだ突起体295B、295Cが挿入されている。長孔296Bの幅(上下方向の長さ)は、円柱状の突起体295B、295Cの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。従って、第2ラック部材296は、左右方向にスライド可能であるが、それ以外の方向には動かない。
なお、突起体295B、295Cは、第1ラック部材295の左側に設けられ、長孔296Bは、第2ラック部材296の右側に設けられている。従って、第2ラック部材296の左端は、第1ラック部材295の左端よりも左側に位置する。そして、第2ラック部材296の左側の部分は、第1取付部材267の貫通孔267B(装飾体269の貫通孔269A)を通る(図10、図11参照)。
取付部296Cは、嵌合孔を有する円筒状のボスなどからなる。当該嵌合孔には、第1文字部材281の嵌合棒281Aが嵌合される。取付部296Cは、第2ラック部材296の左端に設けられており、常時、装飾体269等から露出している(図10、図11参照)。従って、第1文字部材281は、第2文字部材282とは異なり、貫通孔等を通らずに取付部296Cに嵌合されて取付けられる。
第3ラック部材297は、略L字形状であり、第1ピニオンギヤ291の回転に伴って、左右方向に移動するラックとして機能する。第3ラック部材297は、突起体297A〜297Cと、取付部297Dと、歯297Fと、長孔297K、297Lと、を備える。
突起体297A〜297Cは、後方に突出した円柱状のボスなどからなる。突起体297Aは、第3ピニオンギヤ293を回転可能に支持する。具体的には、第3ピニオンギヤ293の中央の貫通孔に突起体297Aが挿入されることで、突起体297Aが支持される。第3ピニオンギヤ293は、突起体297Aの中心軸を回転軸線として回転できる。突起体297B〜297Cは、左右方向に並んでおり、第4ラック部材298の後述の長孔298Bに挿入される。
取付部297Dは、嵌合孔を有する円筒状のボスなどからなる。取付部297Dの嵌合孔には、第3文字部材283の嵌合棒283Aが嵌合される。嵌合棒283Aは、装飾体269の貫通孔269C、カバー体271の貫通孔271B、カバー体277の貫通孔277B、LED基板275の切り欠き275Bを通り、取付部297Dと嵌合している。後述のように、第3文字部材283は、第3ラック部材297の移動に伴って左右方向に移動する。従って、切り欠き275Bの形状は、当該第3文字部材283の移動を阻害しない形状となっており、また、貫通孔269C、貫通孔271B及び貫通孔277Bは、当該第3文字部材283の移動を許容するように左右方向に長尺となっている。
歯297Fは、左右方向に延びており、第1ピニオンギヤ291と下側から噛み合う。
長孔297K、297Lは、左右方向に長尺であり、長孔297Kには突起体255Kが挿入され、長孔295Lには、突起体255Lが挿入される。長孔297K、297Lの幅(上下方向の長さ)は、円柱状の突起体255K、255Lの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。従って、第3ラック部材297は、左右方向にスライド可能であるが、それ以外の方向には動かない。
第4ラック部材298は、左右方向に長尺な形状であり、第3ラック部材297の前方に配置される。第4ラック部材298は、後述のように第3ピニオンギヤ293の回転に伴って、左右方向に移動するラックとして機能する。第4ラック部材298は、歯298Aと、長孔298Bと、取付部298Cと、を備える。
歯298Aは、左右方向に延び、第3ピニオンギヤ293の大径の第2歯車と下側から噛み合う。
長孔298Bには、左右方向の並んだ突起体297B、297Cが挿入されている。長孔298Bの幅(上下方向の長さ)は、円柱状の突起体297B、297Cの直径と略同じ(当該直径の方が若干短い)である。従って、第4ラック部材298は、左右方向にスライド可能であるが、それ以外の方向には動かない。
なお、突起体297B、297Cは、第3ラック部材297の右側に設けられ、長孔298Bは、第4ラック部材298の左側に設けられている。従って、第4ラック部材298の右端は、第3ラック部材297の右端よりも右側に位置する。そして、第4ラック部材298の左側の部分は、第2取付部材268の貫通孔268B(装飾体269の貫通孔269D)を通る(図10、図11参照)。
取付部298Cは、嵌合孔を有する円筒状のボスなどからなる。当該嵌合孔には、第4文字部材284の嵌合棒284Aが嵌合される。取付部298Cは、第4ラック部材298の右端に設けられており、常時、装飾体269等から露出している(図10、図11参照)。従って、第4文字部材284は、第3文字部材283とは異なり、貫通孔等を通らずに取付部298Cに嵌合されて取付けられる。
(所定機構Xの動作等)
所定機構Xの動作等を図10、図11を中心に説明する。なお、図10の状態(第1ラック部材295及び第2ラック部材296が最も右の位置にあり、第3ラック部材297及び第4ラック部材298が最も左の位置にある状態)を初期状態とする。
駆動モータ273がその回転軸を図10の初期状態から正回転(左回転)させると、当該回転軸に嵌合された第1ピニオンギヤ291も正回転する。この正回転により、第1ピニオンギヤ291と上から噛み合う歯295Fを有する第1ラック部材295は左へスライドし、第1ピニオンギヤ291と下から噛み合う歯297Fを有する第3ラック部材297は右へスライドする。
第1ラック部材295が左に移動する際、当該第1ラック部材295の突起体295Aにより支持されている第2ピニオンギヤ292も左に移動する。第2ピニオンギヤ292が有する小径の第1歯車は、不動のラック部255Aと下から噛み合っているので、第2ピニオンギヤ292は、逆回転(右回転)しながら左に移動する。第2ピニオンギヤ292が有する大径の第2歯車は、第2ラック部材296の歯296Aと上から噛み合っているので、第2ピニオンギヤ292の移動及び逆回転により、第2ラック部材296も左に移動する。第2ピニオンギヤ292の使用により、第2ラック部材296の移動量は、第1ラック部材295よりも大きくなっている。
第3ラック部材297が右に移動する際、当該第3ラック部材297の突起体297Aにより支持されている第3ピニオンギヤ293も右に移動する。第3ピニオンギヤ293が有する小径の第1歯車は、不動のラック部255Bと下から噛み合っているので、第3ピニオンギヤ293は、正回転しながら右に移動する。第3ピニオンギヤ293が有する大径の第2歯車は、第4ラック部材298の歯298Aと上から噛み合っているので、第3ピニオンギヤ293の移動及び逆回転により、第4ラック部材298も右に移動する。第3ピニオンギヤ293の使用により、第4ラック部材298の移動量は、第3ラック部材297よりも大きくなっている。
最も左の第2ラック部材296(取り付け部296C)には、第1文字部材281が取付けられ、左から2番目の第1ラック部材295(取り付け部295D)には、第2文字部材282が取付けられ、左から3番目の第3ラック部材297(取り付け部297D)には、第3文字部材283が取付けられ、最も右の第4ラック部材298(取り付け部298C)には、第4文字部材284が取付けられているので、各ラック部材の移動により、各文字部材も移動する。
第1〜第4ラック部材295〜298や第1〜第4文字部材281〜284が移動したあとの状態を図11に示す。第2ラック部材296(第1文字部材281)の移動量は、第1ラック部材295(第2文字部材282)よりも大きい。第4ラック部材298(第4文字部材284)の移動量は、第3ラック部材297(第3文字部材283)よりも大きい。このような関係により、この実施の形態では、第1文字部材281〜第4文字部材284が移動する際の各部材間の距離は、同じ変化度で大きくなっていく(移動中のどのタイミングでも各部材は略等間隔で並ぶ)。
なお、装飾体269の貫通孔269B、貫通孔269Cなどにより、第2文字部材282や第3文字部材283は、装飾体269等に干渉せずに移動可能となっている。また、第1文字部材281が取付けられた取付部296C、第4文字部材284が取付けられた取付部298Cは常時装飾体269の外に出ているので、これらも装飾体269等に干渉せずに移動可能となっている。つまり、第1文字部材281〜第4文字部材284は、装飾体269の変形とは独立して移動可能となっている。
図11の状態において、駆動モータ273がその回転軸を逆回転させると、上記で説明した動作とは反対の動作が行われ、図10の初期状態に戻る。
駆動モータ273は、演出制御基板12により制御される。演出制御基板12は、制御信号を駆動モータ273に供給することで、予め定められた回転角だけ駆動モータ273の回転軸を正回転させ、図10の状態から図11の状態に「LOVE」の文字の間隔を変化させる(間隔を大きくする)。また、演出制御基板12は、制御信号を駆動モータ273に供給することで、駆動モータ273の回転軸を逆回転させ、図11の状態から図10の状態にLOVEの文字の間隔を変化させる(間隔を小さくする)。演出制御基板12は、検出センサ259により検出片295Eを検出したとき(検出センサ259から検出信号を受信したとき又は検出信号を一定期間受信したとき)、つまり、第1ラック部材295などの各ラック部材等が初期位置になったとき(図10の状態になったとき)に駆動モータ273の駆動を終了する。
なお、演出制御基板12は、駆動モータ273の回転軸を正回転させることと逆回転させることとを繰返し行い、「LOVE」の文字の間隔(第1〜第4文字部材281〜284それぞれの間隔)を連続的に複数回変化させてもよい。
なお、図11の状態のときの検出片295Eの位置に検出センサを設け、演出制御基板12は、当該検出センサにより検出片295Eを検出することで、現在が図11の状態であることを検出してもよい。演出制御基板12は、当該検出に基づいて駆動モータ273を制御してもよい。
(可動体250の変形と発光の関係)
可動体250の変形と、可動体250の発光態様と、の関係を、図12を中心に参照して説明する。図12(A)は、可動体250の初期状態を示す。このときの可動体250(装飾体269)は、変形していない。演出制御基板12は、駆動モータ257(図6等)を制御し、可動体250を図12(A)→(B)→(C)→(A)→(B)→・・・の順に変化させる(これにより、装飾体がドキドキと鼓動して見える)(厳密には、図12の(B)と(C)の間にも(A)の状態が入る。(A)の状態は、(B)の状態と(C)の状態の間の状態であるためである。)。また、演出制御基板12は、可動体250を変形させるときに、基板253を介してLED基板275に制御信号を供給することで、LED275Aを発光させる(つまり、装飾体269を後方から照明させる)。なお、以下の説明では、LED275Aの輝度は一定であるものとして説明する。
なお、演出制御基板12は、LED275Aの発光に合わせて、又は、当該発光とは関係なく、LED基板283Bなどに制御信号を基板253及び/又はLED基板275を介して供給し、第1〜第4文字部材281〜284は、個別又は同時に発光させて演出効果を高めてもよい。
初期状態から駆動モータ257(図6等)の回転軸257Aを正回転(右回転)させると、上記のように、第1ギヤ261も正回転し、第2ギヤ262及び第3ギヤ263を介して第1スライド部材265及び第1取付部材267と、第2スライド部材266及び第2取付部材268とは離れる方向に移動する(図12(B)参照)。これにより、装飾体269は、左右方向に伸びる(左右両方向から引っ張られるような態様で弾性変形する)。そうすると、装飾体269の厚さは薄くなり、光の透過率が向上し、LED275Aの光をより多く透過するので、このときの可動体250(装飾体269)は、初期状態よりも明るく見える。
その後、駆動モータ257(図6等)の回転軸257Aを逆回転(左回転)させると、上記したように、第1ギヤ261も逆回転し、第2ギヤ262及び第3ギヤ263を介して第1スライド部材265及び第1取付部材267と、第2スライド部材266及び第2取付部材268とは近づく方向に移動する(図12(C)参照)。これにより、装飾体269は、左右方向に縮む(左右両方向から押されるような態様で弾性変形する)。そうすると、装飾体269の厚さは厚くなり、光の透過率が低下し、LED275Aの光を少なく透過するので、このときの可動体250(装飾体269)は、図12(B)の状態や初期状態よりも暗く見える。
このように、この実施の形態では、可動体250の装飾体269は、図12(A)〜(C)のように、左右方向に伸縮することで、光の透過率が変化し、装飾体269は、自身の鼓動するような動きに応じて明るさが変化するので、演出効果が増す。なお、装飾体269の変形具合によって、LED275Aの輝度を変化させてもよい。例えば、光の透過率が高くなっているとき(図12(B))に当該輝度を高くし、光の透過率が低いとき(図12(C))のときに当該輝度を低くしてもよい。これによって、装飾体269の明るさが、その鼓動に応じてより大きく変化し、演出効果を高めることができる。なお、LED基板256に搭載されたLED256Aからの光は、装飾体269の上部を照明する。そのため、装飾体269の前面の様子を示した図12においては、LED256Aにより照明されている様子は図示していない。一方、遊技者はLED256Aからの光により照明される装飾体269の上部を視認することが可能である。装飾体269の上部は、装飾体269が左右方向に伸縮することで、光りの透過率が変化する。そのため、LED256Aからの光も、装飾体269の鼓動するような動きに応じて明るさが変化する。
(LED基板256の構造等)
図13は、LED基板を示す図であり、(A)は前方から見た斜視図、(B)は(A)中の矢視Bから見た平面図である。また、図14は、LED基板を示す図であり、(A)は図13(B)中の切断線XIVA−XIVAの断面図、(B)は図13(B)中の切断線XIVB−XIVBの断面図である。
LED基板256は、基板本体256Bと、基板本体256Bに半田付けされた複数のLED256A及びコネクタ256Cと、を有している。以下、複数のLED256A及びコネクタ256Cを電子部品256Dと総称することがあるものとする。
基板本体256Bは、自身が設置されるベース体255の湾曲した上面の形状に合わせた形状を有している。基板本体256Bは、湾曲した湾曲部285及び湾曲部287と、湾曲していない非湾曲部286とを有している。湾曲部285は、左右方向に平行な切断線XIVA−XIVAで切断した図14(A)に示す断面において、略弓型の湾曲した形状を有している。湾曲部287は、基板本体256Bの中央を基準にして湾曲部285と概ね線対称の形状を有しており、切断線XIVA−XIVAで切断した断面において略弓型の湾曲した形状を有している。非湾曲部286は、湾曲部285と湾曲部287との間で両者を接続する。非湾曲部286は、切断線XIVA−XIVAで切断した断面においては、湾曲しておらず平板状に図示される。
湾曲部285は、図14(B)に示すように、前後方向に平行な切断線XIVB−XIVB(切断線XIVA−XIVAに直交する切断線)で切断した断面においては、湾曲しておらず平板状に図示される。非湾曲部286、及び湾曲部287も同様に、前後方向に平行な切断線で切断した断面においては、湾曲していない。
本実施形態におけるLED基板256においては、湾曲部285には5つのLED256Aが半田付けされており、湾曲部287には5つのLED256Aと1つのコネクタ256Cとが半田付けされている。一方で、非湾曲部286には、いずれの電子部品256Dも設けられていない。
次に、基板本体256Bに設けられた電子部品256Dの取付け態様について説明する。図15は、LED基板を示す図であり、(A)は図13(A)中の“XVA部”の拡大図、(B)は(A)中の矢視Bからみた断面図、(C)は(A)中の矢視Cからみた断面図である。
図15各図は、基板本体256Bに設けられた1つのLED256Aに着目している。図15(A)に示すようにLED256Aは、直方体状の形状を有し、基板本体256B上の取付位置Z0に半田付けされている。直方体状のLED256Aは、寸法が短い短手方向と、寸法が長い長手方向とを規定することができる。図15中では、取付位置Z0を原点とし、LED256Aの短手方向をX軸方向、長手方向をY軸方向とする直交座標を定義している。LED256Aは、短手方向であるX軸方向が左右方向と一致するように、長手方向であるY軸方向が前後方向と一致するように、基板本体256B上に半田付けされている。
図15(B)に示すように、左右方向に平行な断面線で切断した断面図においては、基板本体256Bは湾曲している。LED256Aは、短手方向であるX軸が、取付位置Z0を通る基板本体256B上の接線に一致するように基板本体256B上に実装されている。図15(B)には、2本の接線が記載されており、1本目は、点X0から−X軸方向に進んだ点X1に対応する基板本体256B上の点Z1を通る接線288である。2本目は、点X0から+X軸方向に進んだ点X2に対応する基板本体256B上の点Z2を通る接線289である。基板本体256B上の接線288、X軸、及び接線289を順にみていくと、徐々に直線の向きが変化していく。このことから、湾曲部285における基板本体256Bは、X軸方向(LED256Aの短手方向)に沿って曲率を有していることが分かる。なお、X軸方向における基板本体256Bの曲率の大小は、接線の向きの変化の程度により判断が可能である。接線の向きの変化が大きければ基板本体256Bの湾曲の程度が大きく、X軸方向における曲率が大きい。一方、接線の角度の変化が小さいものであれば、基板本体256Bの湾曲の程度が小さく、X軸方向における曲率は小さい。
一方、図15(C)に示すように、前後方向に平行な断面線で切断した断面図においては、基板本体256Bは湾曲してない。LED256Aは、長手方向であるY軸が、取付位置Z0を通る基板本体256B上の接線に一致するように基板本体256B上に設けられている。また、図15(C)において、点Y0から−Y軸方向に進んだ点Y1に対応する基板本体256B上の点Z3を通る接線、及び点Y0から+Y軸方向に進んだ点Y2に対応する基板本体256B上の点Z4を通る接線は、Y軸と一致する。このように、図15(C)における基板本体256B上の接線は、Y軸上の位置を異ならせてもその向きは変化しない。このことから、基板本体256Bは、Y軸方向(LED256Aの長手方向)における曲率は0である。
このように、LED256Aは、基板本体256B上の取付位置Z0において、短手方向(X軸方向)を曲率が大きい方向に、長手方向(Y軸方向)を曲率が小さい方向に向けて半田付けされている。特に本実施形態においては、LED256Aの短手方向(X軸方向)を、取付位置Z0において曲率が最大となる方向に、LED256Aの長手方向(Y軸方向)を、取付位置Z0において曲率が最小となる方向(曲率が0の方向)に一致させている。なお、図13(A)の“XVA部”で示したLED256A以外の電子部品256Dにおいても、基板本体256B上の取付位置において、短手方向を曲率が大きい方向に、長手方向を曲率が小さい方向に向くように(長手方向が前後方向に向くように)半田付けされている。
(演出装置200の全体的な動作)
演出装置200を用いた演出は、例えば、スーパーリーチ時に実行される。例えば、図16に示すように、演出制御基板12は、スーパーリーチの所定タイミングにて、可動体250を動作させる。具体的には、駆動モータ257を制御すると同時に駆動モータ273を制御することで、装飾体269を左右方向に伸縮させ(詳細な動作は上記参照)、また、第1文字部材281〜第4文字部材284の各部材間の距離を大きくさせたり小さくさせたりする(詳細な動作は上記参照)。これにより、図16(B)、(C)のような動作(可動体250の変形)が繰り返される。このとき、演出制御基板12は、可動体250の変形に応じて、可動体250が鼓動していることを強調するエフェクト画像EG1、EG2を演出表示装置5に表示する。
その後、演出制御基板12は、可動体250を変形前の初期状態とした上で、駆動機構210(駆動モータ215)を制御して、可動体250を進出位置に進出させる(詳細の動作は上記参照)。このとき、演出制御基板12は、演出表示装置5に駆動モータ273を目立たせるエフェクト画像EG3を表示する(図16(D))。なお、このとき、可動体250の態様を変化させてもよい(装飾体269の照明、装飾体269の変形、LOVEの文字の間隔の変化など)。
(本実施形態の効果等)
上記実施形態のように、装飾体269の左右両端を移動させることで、装飾体269を変形させている。従って、装飾体269を今までに無い形態で変化させることができ、演出効果が向上している。このように、装飾体に複数方向の力を複数の箇所に作用させることで、当該装飾体を変化させることで、装飾体を遊技者が興味を引く形態に(例えば、複雑に)変化させることができ、演出効果を向上させることができる。
また、この実施の形態では、装飾体269を変形させること(変形によって厚みを変化させること)で、装飾体269が有する光の透過率を変化させている。これにより、後から照明されている装飾体269の明るさを、その形状によって変化させることができる。特に、装飾体269の変形度に応じて透過率を変化させることができるので、装飾体269の形状を連続的に変化させることにより当該装飾体269の明るさを連続的に変化させることができる(複雑な制御が不要となる)。従って、演出効果を向上させることができる。
また、装飾体269の変形に応じてLED257Aの輝度を変化させることで、装飾体269の変形による演出と、光による演出とを同時に関連づけて実行できるので、演出効果を向上させることができる。演出効果を向上させることができる。
また、この実施の形態では、装飾体269の変化に応じたエフェクト画像EG1等を演出表示装置5に表示するので、演出表示装置5の表示画像を、装飾体269の変形と連動させることができ、演出効果を向上させることができる。
また、可動体250の上方への移動は、弾性体229により補助される。また、弾性体229は、可動体250が下方に移動することに対して抵抗となる。これにより、可動体250の重量による駆動モータ215への負荷を低減でき、可動体250の上下方向の移動をスムーズにできる。
また、湾曲した基板本体256B上の電子部品256Dは、取付位置において、短手方向をLED基板256の曲率が大きい方向に、長手方向をLED基板256の曲率が小さい方向に向けて半田付けされている。これにより、電子部品256Dを固定する半田に、クラックが生ずることを抑制することができる。このような効果はLED基板の製造過程によらず、湾曲した基板本体に電子部品を半田付けして形成したLED基板においても、平板状の基板本体にLED等の電子部品を半田付けし、その後に基板本体を湾曲させて形成したLED基板においても、同様の効果を生ずる。
LED等の電子部品は、湾曲した基板本体の形状に合わせて湾曲させることは費用面や製造面から困難である。そのため湾曲していない電子部品を基板本体に半田付けすることになるが、湾曲していない電子部品と、湾曲した基板本体との間には、不可避的な隙間が生じる。この不可避的な隙間によって、湾曲した基板本体に電子部品を半田付けすると、はんだによる固定が不十分となったり、はんだに予期しない熱応力や応力集中が生じたりする。これにより、電子部品を固定する半田にクラックが生じやすい。そこで、本実施形態においては、電子部品の長手方向を基板本体の曲率の小さい方向に向けることで、電子部品と基板本体との間に生じる隙間を小さなものとしている。一方で、電子部品の短手方向を基板本体の曲率の大きい方向に向けることで、大きな隙間を生じさせる方向においてもできる限り小さな隙間となるような電子部品の配置としている。これにより、電子部品の半田付けを確実なものとすることができ、予期しない熱応力や応力集中を低減させることができ、はんだに生ずるクラックを抑制することができる。
次に、電子部品が半田付けされた平板状の基板本体を曲げ加工して、湾曲したLED基板を形成する場合について説明する。平板上の基板本体に電子部品を半田付けする際には、電子部品と基板本体との間に隙間は生じず、半田付けに不良は生じにくい。しかしながら、電子部品が半田付けされた基板本体を曲げ加工すると、基板本体には中立軸を境にして引張領域と圧縮領域が形成されることになる。この時、基板本体の引張領域側の表面は伸び、圧縮領域側の表面は縮むことになる。しかしながら、基板本体の表面の電子部品やはんだは、基板本体表面の伸び縮みに抵抗しようとする。そのため、基板本体を曲げ加工することにより、はんだにクラックが生じやすい。そこで、本実施形態においては、基板本体の曲げ加工によって表面が大きく伸び縮みする方向(引張力や圧縮力が作用する方向であり、曲率が大きい方向)に短手方向が一致するように電子部品を配置している。これにより、基板本体の表面が伸び縮みを拘束する範囲を小さくすることができ、はんだに作用する応力が低減され、はんだに生ずるクラックを抑制することができる。
また、装飾体269の張り出し部269Eの上部には、略三角形状の切欠き269H及び切欠き269Iが形成されている。装飾体269に左右方向から圧縮するような力が作用すると、切欠き269H及び切欠き269Iは切り欠かれた部分を閉じる。これにより、装飾体269を左右方向からの圧縮力により容易に変形させることができ、装飾体269の動作を自然なものとすることができる。
また、第1スライド部材265及び第1取付部材267は、装飾体269の左側端部を挟み込んだ状態で連結され、第2スライド部材266及び第2取付部材268は、装飾体269の右側端部を挟み込んだ状態で連結されている。このように、装飾体269を挟み込んだ状態で連結することにより、装飾体269を変形させる際に、特定の場所に応力が集中して装飾体269が破れてしまうといった不具合を抑制することができる。
(変形例)
この発明は、上記実施の形態などに限定されず、上記実施の形態などについて様々な変形及び応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。以下に上記実施の形態の変形例を例示するが、各変形例の少なくとも一部は矛盾が生じない限り組み合わせることができる。
(変形例1)
上記では、第1文字部材281〜第4文字部材284の駆動と、装飾体269の変形とを独立した別々の機構により行っているが、両者を連動させてもよい。例えば、第2ラック部296及び第4ラック部材298を、装飾体269の貫通孔269A及び269Dに直接固定、又は、第1取付部材267及び第2取付部材268に固定することで、第2ラック部296及び第4ラック部材298のスライドと装飾体269の変形とを連動させてもよい。このような場合、駆動モータ257や駆動モータ257の駆動力を伝達する各種部材は不要になる。このような構成により、演出に使用される複数種類の部材を簡単に連動させることができるとともに、演出効果を高めることができる。
(変形例2)
パチンコ遊技機1は、電源投入時の初期設定時に所謂イニシャル動作を行うようにしてもよい。イニシャル動作は、(1)可動体250などが初期状態にあるか(例えば、パチンコ遊技機1が正常に電源オフされているときには、可動体250は初期状態にあると言える)を、各種センサを用いて判定し、初期状態にない場合には可動体250などを初期状態に戻す処理を実行することと、(2)可動体250などが正常に動くかどうかを遊技場の店員や工場出荷時の作業員等に目視で確認させるために、当該可動体250などを実際に動作させて初期状態に戻す処理(例えば、遊技中に当該可動体250などを用いた演出を実行するときと同じ動作を当該可動体250などに行わせる処理)を実行することと、のうちの少なくともいずれかを含む。なお、初期状態とは、例えば、(1)装飾体269等に外力が働いていないときの状態、(2)異常ではない正常なとき(例えば、異常なく電源が通常通りオンしたときの状態など、演出等を実行していない状態)の、装飾体269等が動作する前の状態であればよい。そして、電源投入時のイニシャル動作(可動体250の移動、装飾体269の変形、第1文字部材281〜第4文字部材284の移動など)を行うときには、演出制御基板12は、演出表示装置5に、上記エフェクト画像などの普段可動体250による演出を実行するときに表示する画像を表示しないようにする(例えば、演出表示装置5には画像を表示しない又は所定の初期画面のみを表示するようにしたり、停電復旧時には復旧画面を表示するようにしたりするとよい)。これによって、電源投入時の可動体250の動作の視認性を良くすることができる(特に、上記(2)
を含むイニシャル動作時)。
(変形例3)
装飾体269は、変形中に当該変形に必要な外力が作用しなくなる事態がおきても(例えば、停電等により電源オフがおきても)、その弾性力(復元力)により、当該変形中の状態よりも初期状態(初期形状)に近づいてもよい。例えば、ディテントトルクが弱いステッピングモータなどを駆動モータ257として採用し、装飾体269の弾性力を大きくするとよい(電源が投入されていない駆動モータ257の回転軸257Aを回転させるのに必要な復元力を装飾体269が持っているとよい)。なお、装飾体269や第1文字部材281〜第4文字部材284は、これらを駆動する機構に設けたバネ等の弾性体の力によって、電源オフのときに初期状態に近づくようにしてもよい。初期状態に近づくとは、装飾体269が初期状態に戻ること、初期状態に近い状態(形状)に戻ることの両者を含む。装飾体269がある程度初期状態に近づけば、変形した装飾体269がそのまま放置されることによる不都合(例えば、意図しないクセがついて装飾体269が初期状態に戻り難くなるなど)の発生を抑制できる。
(変形例4)
パチンコ遊技機1は、電源の電圧を監視する手段を備えてもよい。この場合、電源の電圧の値が所定値を下回ったときに、停電等の電源断がおきると判断して、可動体250や駆動機構210を制御して、演出装置200を初期状態に近づける処理を行ってもよい。なお、前記所定値は、可動体250や駆動機構210(各種の駆動モータ)を動作させるのに必要な電圧を確保した値とするとよい(端に電源断を判定するときの閾値よりも大きな値とするとよい)。例えば、演出制御基板12は、駆動モータ273を制御して、第1スライド部材265及び第1取付部材267や第2スライド部材266及び第2取付部材268を元の位置に近づける(初期位置に移動させることや、当該初期位置近傍に移動させることなどを含む)。これにより、装飾体269を初期状態に戻す方向の力を当該装飾体269に作用させることができ、装飾体269を初期状態に近づけることができる(このとき、第1文字部材281〜第4文字部材284も初期状態に近づけるようにするとよい)。「初期状態」や「初期状態に近づける」についての説明や、当該変形例4の効果は、変形例3に準じる。なお、バックアップ電源等を設けておき、電源断が実際におきて電力が外部から供給されなくなってから、当該バックアップ電源により、演出制御基板12は、駆動モータ273を制御して、第1スライド部材265及び第1取付部材267や第2スライド部材266及び第2取付部材268を元の位置に近付けるようにしてもよい。なお、装飾体269は弾性体でなくてもよく、この場合、演出装置200を初期状態に近づける上記処理を行うとよい。
(変形例5)
装飾体269は、上下方向や斜め方向に力が作用するものであってもよいし、3方向以上の力が作用するものであってもよい。装飾体269は、一方向に力が作用するものであってもよい。なお、装飾体269に複数方向の力を作用させる場合、当該複数方向の力を同時に作用させてもよいし、異なるタイミングで作用させてもよい。例えば、装飾体269の右端部に力を作用させてから、左端部に力を作用させてもよい。複数方向の力の大きさは、同じであってもよいし、少なくとも1つが他と異なってもよい。作用する力の方向やその数、作用タイミングなどは、装飾体269の形状に合わせたものであればよい(上記実施の形態では、装飾体269の形状がハート形なので、装飾体269が鼓動をしているように見せるため、左右同時に力を作用させている)。
装飾体269は、例えば、図12(A)を初期状態とし、図12(B)の状態にのみ移行してもよい。このように、装飾体269は、初期状態から伸縮するものではなく、初期状態から伸びる動作のみを行ってもよい(駆動モータ等の回転角等で規定すればよい)。さらに、装飾体269は、例えば、図12(A)を初期状態とし、図12(C)の状態にのみ移行してもよい。このように、装飾体269は、初期状態から縮む動作のみを行ってもよい(駆動モータ等の回転角等で規定すればよい)。
(変形例6)
例えば、装飾体269が伸びるなどして装飾体269の光の透過率が第1の透過率のときには、LED257A(後方からの照明)の輝度を第1の輝度とし、装飾体269が縮むなどして装飾体269の光の透過率が第1の透過率よりも低い第2の透過率のときには、LED257Aの輝度を第1の輝度よりも高い第2の輝度としてもよい。例えば、図12(B)のときは低輝度で、図12(C)のときは高輝度としてもよい。このようにすることで、例えば、装飾体269が変形しても、当該装飾体269の見た目上の明るさが変化しないようにしてもよい。これにより、演出効果を高めることができる。
また、装飾体269の動きの早さ(鼓動の早さなど)を変化させてもよく、LED257Aの輝度の変化を当該動きの速さに合わせるようにしてもよい。例えば、装飾体269の動き(鼓動)に応じて輝度(明暗)を変化させるときに、当該動きが速くなるにつれて、輝度の変化も早め(明暗の周期を早め)、当該動きが遅くなるにつれて、輝度の変化も遅くしてもよい(明暗の周期を遅くしてもよい)。例えば、装飾体269のある状態と、そのときの輝度との関係が常に同じであるようにすることで、装飾体269の変形周期とLED257Aの輝度の変化の周期とを合わせることができる。これにより、演出効果を高めることができる。なお、輝度の変化に変えて又は加えて、LED257Aの発光色を変化させてもよい(早くなるほど、色が濃くなるなど)。装飾体269の動きの早さに応じて、演出表示装置5に表示するエフェクト画像EG1、EG2などの各種態様(形状、色、点滅周期、大きさ、画像の数など)を変化させてもよい(装飾体269の動きの早さに応じてエフェクト画像を別の画像に変化させてもよい)。装飾体269の動きの態様(動きの方向(伸縮方向等)、動作量、動きの速さなど)に応じて、LED257Aの輝度や発光色(照明色)、エフェクト画像の態様などを変化させてもよい。
(変形例7)
演出装置200を用いた演出は、スーパーリーチの演出実行時の他、予告演出、先読み予告、大当り遊技状態時の演出等において実行されるものであってもよい。可動体250の形状等は適宜のものを採用できる。また、本発明は、スロットマシンや封入式の遊技機などの他の遊技機にも適用できる。
(変形例8)
上述のLED基板256は、左右方向に曲率を有するが左右方向に直交する前後方向には曲率を有していない。そして、基板本体上の電子部品は、長手方向を曲率がゼロである前後方向に向けて配置されている。本発明は、このような形状の基板のみに適用できるだけでなく、いずれの方向においても曲率を有する基板に電子部品を半田付けする場合においても適用可能である。図17は、LED基板の他の例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)中の切断線B−Bの断面図である。また、図18は、LED基板の他の例を示す図であり、(A)は図17(A)中の切断線XVIIIA−XVIIIAの断面図、(B)は(A)中の“B部”の拡大図である。
LED基板300は、基板本体301と、基板本体301に半田付けされた複数のLED302及びコネクタ303(以下、これらを単に電子部品304と記載することがあるものとする)と、を有している。
基板本体301は、平面視して矩形状であり、その表面はいずれの方向においても湾曲している点が、上述のLED基板256と異なっている。基板本体301は、左右方向に平行な切断線B−Bで切断した図17(B)に示す断面において、大きく湾曲した高湾曲区間311と、高湾曲区間311に比べて曲率の小さな低湾曲区間310及び低湾曲区間312とを有している。低湾曲区間310と低湾曲区間312とは、LED基板300の中央を基準にして線対称の関係にある。一方、基板本体301は、前後方向に平行な切断線XVIIIA−XVIIIAで切断した図18(A)に示す断面においても湾曲している。しかしながら、その湾曲の程度は、図17(B)に示す断面のいずれの区間の湾曲の程度よりも小さい。すなわち、LED基板300の基板本体301は、左右方向に平行な切断線で切断した断面の曲率が大きく、前後方向に平行な切断線で切断した断面の曲率が小さい曲面を有している。
図17(A)に示すように、LED302に、短手方向X1と長手方向X2とを定義する。LED302は、短手方向X1を基板本体301の曲率が大きい方向に一致するように(図17(B))、長手方向Y1を基板本体301の曲率が小さい方向に一致するように(図18(A))配置される。このようなLED302の配置とすることで、上記実施の形態と同様に、LED302を固定する半田に生ずるクラックを抑制することができる。
また、図17(A)に示すように、コネクタ303に、短手方向X2と長手方向Y2とを定義する。コネクタ303は、短手方向における寸法と、長手方向における寸法が、ともにLED302の各寸法よりも大きい。コネクタ303は、短手方向X2を基板本体301の曲率が大きい方向に一致するように(図17(B))、長手方向Y2を基板本体301の曲率が小さい方向に一致するように(図17(A))配置される。これにより、コネクタ303を固定する半田に生ずるクラックを抑制することができる。また、コネクタ303は、図17(B)の断面図に示すように、曲率が小さな低湾曲区間312に半田付けされており、高湾曲区間311に半田付けされていない。上述のように、コネクタ303の各種寸法はLED302の寸法よりも大きい。そのため、コネクタ303と基板本体301との隙間をより小さなものとするために、曲率の小さな箇所に半田付けされている。このことは、LED302が低湾曲区間312に半田付けされることを排除するものではない。すなわち、寸法が小さな電子部品ほど、曲率のより大きな箇所への半田付けが許容される。一方、寸法が大きな電子部品ほど、半田付けされる箇所が、曲率のより小さな箇所に限定される。
なお、基板に半田付けする電子部品として、LEDやコネクタを例に説明したが、その他の電子部品として、例えば、トランジスタ、抵抗器、ダイオード、コンデンサ等を半田付けする場合においても本発明を適用することができる。
(変形例9)
また、上述のLED基板においては、複数の電子部品の取付箇所間で、曲率が大きい方向と曲率が小さい方向とが一致していることから、各電子部品も規則正しく長手方向を前後方向に一致させて半田付けされていた。しかしながら、基板本体がねじれて様々な方向に湾曲した基板においても、本発明を適用することができる。この場合にも、電子部品の取付位置において、曲率が大きい方向に長手方向を、曲率が小さい方向に短手方向を一致させて電子部品を半田付けすればよい。
(変形例10)
なお、図18(B)に示すように、湾曲したLED基板300においては、伸曲部301a側の表面の配線330と、縮曲部301b側の表面の配線340とでは、その態様を異ならせてもよい。ここで、伸曲部301aとは、基板本体301を曲げたときに、中立軸を境に引張力が作用する部分をいい、縮曲部301bとは、中立軸を境に圧縮力が作用する部分をいう。伸曲部301a側の表面にある配線330は、LED基板300を曲げる際に引張力を受けるとともに、電子部品を半田付けする際には熱応力を受ける。これらの外的な力を受けて配線330に破断等の不具合が生じることを抑制するため、伸曲部301a側に配された配線330のそれぞれの断面を、縮曲部301b側に配された配線340の断面よりも大きくしている。これにより、配線330が断線することによってはんだ320にクラックが生じることを抑制することができる。一方、縮曲部301b側の表面にある配線340には、主に圧縮力が作用することになるが、圧縮力によって配線340に破断等の不具合は生じにくい。そのため、縮曲部301b側に配された配線340のそれぞれの断面は、伸曲部301a側にある配線330の断面よりも小さくすることができる。
なお、配線330の断面と配線340の断面との違いは、図18(B)に示すように、基板が湾曲した状態において異ならせる場合に限定されない。例えば、湾曲させる前の平な基板において配線の伸び縮みの分だけ断面を異ならせ、その後に基板を湾曲させた状態では伸曲部の配線と縮曲部の配線とがほぼ同じ断面となるような構成としてもよい。また、伸曲部と縮曲部との配線の違いとしては、配線一本の断面の大小だけでなく、配線の数や、配線の材質等を異ならせてもよい。例えば、それぞれの配線の断面を伸曲部と縮曲部とで同じ大きさにして、伸曲部の配線の数を縮曲部の配線の数よりも多くしてもよい。また、伸曲部の配線を縮曲部の配線よりも伸びやすい材質のものを用いて形成してもよい。また、伸曲部と縮曲部とのそれぞれに電子部品を半田付けする場合には、伸曲部に配された電子部品のはんだ量を、縮曲部に配された電子部品のはんだ量よりも多くしてもよい。これにより、はんだに発生するクラックを抑制することができる。
(変形例11)
また、本発明に係る遊技機に設けられるLED基板においては、実装する電子部品の機能や性能を考慮することで、はんだクラックを抑制可能な電子部品の適切な配置を実現することができる。図19は、LED基板の他の例を説明するための図であり、(A)は基板本体の湾曲を考慮せずに電子部品を配置した図、(B)は(A)の配置から電子部品の配置等を変更した図である。図19(A)及び図19(B)に示す基板本体401aは、図17に示す基板本体301と同様の形状を有している。すなわち、LED基板400aには、大きく湾曲した高湾曲区間411と、高湾曲区間411に比べて曲率の小さな低湾曲区間410及び低湾曲区間412とを有している。また、基板本体401aは、前後方向においても湾曲しているが、その湾曲の程度は、低湾曲区間410及び低湾曲区間412よりも小さい。
図19(A)に示すように、LED基板400aの基板本体401a上には、LED420a〜420gと、抵抗器430a〜430bと、LED421a〜421cとが実装されている。LED421a〜LED421cは、LED420a〜420gと比べて、出射する光の輝度が高く、各寸法も大きい。また、抵抗器430aと抵抗器430bとは、それぞれ同じ抵抗値を有し、同じ寸法を有している。ここで例えば、低湾曲区間410及び低湾曲区間412にある電子部品を固定する半田には、基板本体401aの湾曲の程度が小さいためクラックが生じる可能性が低いと判断され、高湾曲区間411にあるLED420c〜420eを固定する半田には、電子部品自体の寸法が小さいためクラックが生じる可能性が低いと判断されたとする。一方、高湾曲区間411にあるLED421bと、抵抗器430a、430bとを固定する半田には、クラックが生じる可能性が高いと判断されたとする。この場合、図19(A)に示す電子部品の種類や配置等を変更し、はんだクラックを抑制するための対処が必要となる。
LED420a〜420gを固定するはんだにおいては、クラックが生じる可能性が低いため、電子部品の位置や種類を変更する必要はない。しかしながら、図19(B)に示すように、LED420a及びLED420bの代わりに、LED422aを中間位置に設けてもよい。このように代わりに配置するLED422aは、LED420aとLED420bとから発せられる光を合わせた輝度と同程度の輝度の光を発するものから選定される。なお、LED422aは、LED420a及びLED420bよりも寸法が大きいが、低湾曲区間410においてははんだにクラックが生じにくいと判断されるLEDである。同様に、図19(B)に示すように、LED420f及びLED420gの代わりに、LED422bを中間位置に設けてもよい。
図19(B)に示すように、固定する半田にクラックが生じる可能性が高い、高湾曲区間411に設けられたLED421bの代わりに、4つのLED422aを設けることができる。これらのLED422aは、4つ光を合わせた輝度がLED421b単体から発せられる光の輝度と同程度となるLEDの中から選定される。4つのLED422aの寸法は、LED421bの寸法よりも小さく、固定する半田にクラックが生じる可能性は低い。このように、寸法の大きなLED(電子部品)を、全体として光の輝度を低下させることなく(機能を低下させることなく)、寸法の小さな複数のLED(電子部品)で代用することにより、はんだに生じるクラックを抑制することができる。また、寸法の小さなLED422aは、代用されるLED421bの取付位置を中心に実装されている。そのため、4つのLED422aから発せられる光の態様と、LED421b単体から発せられる光の態様とを同じようにすることができる。
また、高湾曲区間411に設けられる抵抗器430aを固定する半田に、クラックが発生する可能性が高いと判断される場合、基板本体401aに形成される配線等を変更することにより、クラックの発生しにくい位置に抵抗器430aを移動することができる。すなわち、図19(B)に示すように、抵抗器430aを、高湾曲区間411から低湾曲区間410に取付位置を変更する。これにより、抵抗器430aを固定する半田に生じるクラックを抑制することが可能となる。
また、抵抗器430aとは異なり取付位置の変更が困難な場合に、取付位置を変更することなく複数の小さな抵抗器で代用することができる。図19(B)に示すように、はんだにクラックが生じる可能性が高い高湾曲区間411に設けられた抵抗器430bの代わりに、2つの小さな抵抗器431aを設けることができる。代わりに設ける2つの抵抗器431aは、合わせた抵抗値が代用される抵抗器430bの抵抗値と同程度となるもの中から選定される。抵抗器431aの寸法は、抵抗器430bの寸法よりも小さく、はんだにクラックが生じる可能性は低い。このように、寸法の大きな抵抗器(電子部品)を、全体として抵抗値を変化させることなく(機能を変化させることなく)、寸法の小さな複数の抵抗器(電子部品)で代用することにより、はんだに生じるクラックを抑制することができる。
このように、寸法の大きな電子部品を寸法の小さな複数の電子部品に変更してクラックを抑制することは、特に、LED基板の設計段階で基板本体に湾曲部を新たに形成することとなったり、湾曲の度合を大きくする変更をすることとなったり、製造後に予期しないクラックが発生したりする場合等に、大きな設計変更をすることなくはんだクラックに対処することができる。このように、はんだクラックに対応可能な電子部品としては上記のLEDや抵抗器だけでなく、例えばコンデンサやコネクタ等においても対応することが可能である。
(上記実施形態等の少なくとも一部を一例とする構成など)
次に、上記実施形態や変形例等の少なくとも一部を一例とする構成やさらなる変形例などについて説明するが、下記の構成は、適宜一部省略してもよいし、一部のみを採用して遊技機を構成してもよい。また、各構成の少なくとも一部同士を組み合わせてもよい。
(1)遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)において、表面が湾曲した湾曲部(例えば、湾曲部285、湾曲部287)を有し、該湾曲部に電子部品(例えば、LED256A、コネクタ256C)の取付け箇所(例えば、取付位置Z0)が設定されている基板(例えば、LED基板256、LED基板300)を備え、前記電子部品は、短手方向が前記取付け箇所における曲率が大きい方向となるように該取付け箇所に取付けられる(例えば、図15(B)に示すように、LED256Aは、短手方向Xが基板本体256Bの曲率が大きい方向となるように取付けられる)、ことを特徴とする遊技機。
(2)前記基板の表面(例えば、LED基板300の伸曲部301a側の表面)及び裏面(例えば、LED基板300の、縮曲部301b側の表面)には配線が設けられおり、前記湾曲部において、前記表面と前記裏面との配線パターンが異なる(例えば、図18(B)に示すように、配線330と配線340との断面の大きさが異なる)、ようにしてもよい。
(3)前記基板には、複数種類の前記電子部品の取付箇所が設定されており(例えば、図17に示すように、LED基板300には、LED302、コネクタ303といった電子部品が取り付けられている)、複数種類の前記電子部品のうちの短手方向が短い前記電子部品は、曲率の最大値がより大きな値を有する前記取付箇所に取り付けられている(例えば、短手方向が短いLED302は、曲率が大きい高湾曲区間311に取り付けられるが、短手方向が長いコネクタ303は、高湾曲区間311に取り付けられず低湾曲区間312に取り付けられる)、ことを特徴としている。
(4)力を受けて変形することにより演出動作を行う特定装飾体(例えば、装飾体269など)と、
前記特定装飾体に対し第1方向(例えば、左方向など)に力を作用させる第1作用手段(例えば、第1スライド部材265及び第1取付部材267など)と、前記特定装飾体に対し前記第1方向とは異なる第2方向(例えば、右方向など)に力を作用させる第2作用手段(例えば、第2スライド部材266及び第2取付部材268など)と、を備え、
所定期間において前記特定装飾体に対し前記第1作用手段及び前記第2作用手段がともに力を作用させることが可能である(例えば、第1スライド部材265及び第1取付部材267と、第2スライド部材266及び第2取付部材268とが同時にスライドして装飾体269を変形させるなど)、
ことを特徴とする遊技機。
(5)力を受けて変形することにより演出動作を行う特定装飾体(例えば、装飾体269など)と、
前記特定装飾体に対し力を作用させる作用手段(例えば、第1スライド部材265及び第1取付部材267など)と、
前記特定装飾体にその裏側から光を照射する発光手段(例えば、第1スライド部材265及び第1取付部材267など)と、を備え、
前記作用手段の作用により、前記特定装飾体を透過する光量が変化する(例えば、装飾体269が左右に引っ張られるように弾性変形することで、その厚さが変化し、光の透過率が変化するなど)、
ことを特徴とする遊技機。
上記(4)及び(5)における各作用手段は、押圧するもの、引っ張るもの、その他、装飾体に作用するものであればよい。作用方向は、左右方向、前後方向、上下方向のいずれか、又は、これらの組合せ(斜め方向)であってもよい。
上記(5)の「透過する光量が変化する」は、作用手段の作用により特定装飾体が物理的に変形して、その厚み等が変わることで変化することを含む。
(6)前記特定装飾体の演出動作に応じた発光パターンにより、前記発光手段を発光させる(例えば、装飾体269を変化させることに応じてLED275Aの輝度を変化させるなど)、ようにしてもよい。
(7)前記特定装飾体の表側に設けられた特別装飾体(例えば、第1文字部材281〜第4文字部材284など)を備え、
前記第1作用手段及び前記第2作用手段のうちの少なくとも一方は、前記特別装飾体を駆動して演出動作を実行させることにより、前記特定装飾体に対し力を作用させる、又は、前記作用手段は、前記特別装飾体を駆動して演出動作を実行させることにより、前記特定装飾体に対し力を作用させる(例えば、変形例1など)、ようにしてもよい。
特別装飾体は、文字等を表すものでなくてもよく、装飾体269のように文字等を含まないで変形することによって演出を行うものであってもよい。特別装飾体は、複数の部材からなってもよい。前記第1作用手段及び前記第2作用手段それぞれが特別装飾体を構成する複数の部材それぞれに力を作用してもよい。
(8)演出表示を行う表示装置(例えば、演出表示装置5など)を備え、
前記表示装置は、前記特定装飾体の演出動作に対応した対応表示を行う(例えば、図16参照)、ようにしてもよい。
「特定装飾体の演出動作に対応した対応表示」は、特定装飾体の演出動作と、対応表示によって表示された画像等と、で1つの演出を構成するものなどであればよい。
(9)電源投入に伴い前記特定装飾体を動作させる際には、前記対応表示を実行しない(例えば、変形例2など)、ようにしてもよい。電源投入は、リセットなどによるものであってもよい。
(10)前記特定装飾体は、弾性を有し、変形した状態において外力が作用しなくなると、復元力により初期形状に近づく(例えば、変形例3など)、ようにしてもよい。
(11)前記特定装飾体が変形した状態における電力供給の停止時に、前記第1作用手段及び前記第2作用手段は該特定装飾体を初期形状に復帰させる方向に力を作用させる(例えば、変形例4など)、又は、
前記特定装飾体が変形した状態における電力供給の停止時に、前記作用手段は該特定装飾体を初期形状に復帰させる方向に力を作用させる(例えば、変形例4など)、ようにしてもよい。
電力供給の停止時は、電力供給停止前の電源電圧の低下を検出したとき、実際に電力供給が停止したときの両者を含む。
(可動体250のLED基板275の回路構成)
次に、可動体250のLED基板275の回路構成について説明する。図20は、可動体からカバー体を外した状態を示す正面図である。図21は、可動体250の内部に設けられたLED基板275を示す詳細図である。尚、図21(A)は、複数のLED素子や保護抵抗等の各種表面実装部品が実装される部品実装面(表面)であり、図21(B)は、その裏面(半田面とも称する)である。
まず、図20及び図21に示すように、LED基板275の形状について説明すると、LED基板275は、可動体250の形状に合わせて、略ハート状の形状とされて、前述したように、カバー体271の前方に、カバー体271からはみ出すことなく固定できるようになっている。
LED基板275の中央部には、前述したように、可動体250の前面を覆う合成ゴム製の装飾体269を変形させるための駆動モータ257や、「LOVE」の文字部材の間隔を変化させるための駆動モータ273を配置するための大きな切り欠き275Bが、LED基板275の中央部分を縦方向に略縦断するように形成されているとともに、第1ラック部材295に対応する中央よりやや下方位置には、第2文字部材282の移動を阻害しないように、横長の形状とされている。
よって、LED基板275は、図21に示すように、切り欠き275Bによって、LED基板275の右側の第1領域と、LED基板275の左側の第2領域とが隔てられており、これら第1領域と第2領域とは、これら第1領域や第2領域よりも著しく狭く、切り欠き275Bの下方に形成された接続領域275Cによって電気的、機械的に接続された特殊な形状となっている。
尚、275Dは、LED基板275の裏面側から前方に突出する部材が、LED基板275に当接してしまうことを防ぐための挿通孔である。
LED基板275の部品実装面(表面)には、遊技者が装飾体269の全体が発光していると見えるようにするために、ほぼ全面に亘って多数のLED275Aが満遍なく実装されており、これらLED275Aの点灯/消灯が、第2領域に実装されているLED駆動用IC602によって制御される。尚、接続領域275Cにも、装飾体269の下端部分が、他の部分よりも暗くならないように、LED275Aが実装されている。
また、LED基板275の部品実装面(表面)には、多数のLED275Aだけではなく、LED275Aへ供給される電流を制限するための保護抵抗や、ダイオードやコンデンサ等も実装されている。
LED駆動用IC602は、部品実装面(表面)に実装されている多数のLED275Aだけではなく、「V」の第3文字部材283のLED基板283Bのように、「LOVE」の各文字部材を発光させるために、第1文字部材281〜第4文字部材284の内部に設けられた各LED基板にもコネクタ650を介して接続され、これら各LED基板に実装されているLEDの点灯/消灯も制御する。よって、部品実装面(表面)には、第1文字部材281〜第4文字部材284の内部に設けられた各LED基板との接続コネクタ650も、第1領域や第2領域のそれぞれに、切り欠き275Bが横長の形状とされている部分に臨むように、1つずつ実装されている。
(コネクタの実装パターンの特徴構成)
ここで、これら第1領域と第2領域とに実装されているコネクタ650と、これらコネクタ650が実装される電極(実装パターン)について、図21、図24を用いて説明する。
図21には、コネクタ650が実装される電極(実装パターン)が拡大表示されているとともに、図24には、これら電極(実装パターン)並びに該電極(実装パターン)に実装されるコネクタ650とが斜視図にて拡大表示にて示されている。
本実施の形態では、LED基板275上にコネクタ650を実装するための電極(実装パターン)として、図21の拡大図において黒部分にて示すように、コネクタ650の各端子(1番から7番までの7本)が半田付けされる7つの端子パターンと、図24に示すように、コネクタ650の長手方向の両端下端部に形成された金属固定部651を半田付けによりLED基板275に固定するための2つの固定パッドPとが、各端子と金属固定部651とに対応するように形成されている。
尚、本実施の形態では、コネクタ650の7本の端子のうち、1番から4番までの4本の端子のみが使用され、5番から7番までの3本の端子は不使用であることから、これら不使用の3本の端子については、電位的に不定となってノイズ等が侵入しないようにGNDパターンに接続している。また、図21の拡大図中における2点鎖線は、実装されるコネクタが占有する領域を示している。
端子パターンと固定パッドPとの間には、GNDパターンが、各々の端子パターンと実装されるコネクタに覆われるスルホールとをつなげる配線パターンを囲むように形成されている。このように、配線パターンを囲むようにするために、1番端子の端子パターンと固定パッドPとの間のGNDパターンが著しく細い狭窄部Nとされている。
このため、狭窄部Nにより接続されるコネクタCN直下に位置するGNDパターンと、コネクタCN直下に位置しないGNDパターンとの電気的な接続が低下してしまい、コネクタCN直下に位置するGNDパターンの電位が変化しやすくなり、これらGNDパターンのノイズ低減能力が低下してしまう可能性がある。
特に、コネクタCN直下に位置するGNDパターンには、上記したように、不使用の3本の端子パターンが接続されることから、これらコネクタCN直下に位置するGNDパターンのノイズ低減能力の低下は、不使用の3本の端子パターンのノイズ低減能力の低下につながり、使用されている4本の端子に接続される回路へのノイズによる悪影響が増大してしまう畏れがある。
そのため、本実施の形態では、固定パッドPを囲むGNDパターンと、固定パッドPとを3つのブリッジパターンBRで接続することで、固定パッドPをGND化している。このようにすることによって、狭窄部Nにより接続されるコネクタCN直下に位置するGNDパターンと、コネクタCN直下に位置しないGNDパターンとは、固定パッドP並びにブリッジパターンBRを介しても電気的に接続されるようになり、コネクタCN直下に位置するGNDパターンのノイズ低減能力が向上する。
尚、本実施の形態では、GNDパターンに囲まれていない他方の固定パッドPについては、1つのブリッジパターンBRのみでGNDパターンと接続するようにしているが、これらブリッジパターンBRの数や形状は、GNDパターンの形状等によって適宜に決定すればよく、配線パターンの状況によっては、これら他方の固定パッドPについては、GNDパターンに接続しないようにしてもよい。つまり、本実施の形態では、複数(2つ)の固定パッドPの全てをGNDパターンに電気接続する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数(2つ)の固定パッドPのうち、一部の固定パッドPについては、GNDパターンに電気接続しないようにしてもよい。
また、本実施の形態では、表面実装型のコネクタ650とLED基板275を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スルホール型のコネクタと基板であってもよい。
また、本実施の形態では、図24に示すように、実装される基板面に対して装着子を垂直方向に挿抜するタイプのコネクタ650を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図25に示すように、金属固定部651’を有するものであれば、装着子を基板面に沿って挿抜するタイプのコネクタ650’であっても良く、金属固定部を有するものであれば、いずれのタイプであってもよい。
また、本実施の形態では、金属固定部を有する特定電子部品としてコネクタ650を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら特定電子部品は、金属固定部を有するものであればよく、例えば、バックアップ用の電気二重層コンデンサや電池、或いはメモリカード等を装着するためのソケットや、SAWフィルタや誘電コイル等の電子部品や、TSOPパッケージ等のように、中央部に金属固定部を有するパッケージICであってもよい。
尚、本実施の形態では、固定パッドPにはスルホールを設けていないが、これら固定パッドPにスルホールを設けて、該スルホールを介して、基板表面以外の他のGNDパターン、例えば、半田面や、基板が多層基板であれば、基板内部の層のGNDパターンに接続することで、個別にスルホールを形成する場合に比較して、スルホールの占有面積を抑えるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、固定パッドPを電気接続するパターンをGNDパターンとした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、固定パッドPに隣接するパターンが、後述するVCC、VDL、VSL等の電源パターンであれば、これらVCC、VDL、VSL等の電源パターンに接続することによっても、GNDパターンと同様にノイズ等の低減効果を得られることから、これらVCC、VDL、VSL等の電源パターンに接続するようにしてもよい。
また、第1領域の上部中央位置には、切り欠き275Bの内部に配置される駆動モータ257、273を駆動するためのモータ駆動用IC601と、駆動モータ257、273とLED基板275とを接続するための2つのコネクタCNが実装されている。尚、これらコネクタCNについても、上記したコネクタ650と同様に、コネクタCNの金属固定部が実装される固定パッドがGNDパターンに接続されている。
これら第1領域に実装されたモータ駆動用IC601と、第2領域に実装されたLED駆動用IC602は、演出制御基板12から出力される動作指示等を含むシリアル制御信号を受信することにより、LED275A等の点灯/消灯や、駆動モータ257、273の回転/停止の制御を行う。
また、接続領域275Cの裏面(半田面)には、LED基板275と基板253とを接続するための13本の接続端子を有するコネクタ603が実装されている。このように、コネクタ603が裏面に実装されているのは、可動体250の後方側に配置されている基板253と対向する面に実装することで配線の長さを低減するとともに、前述したように、接続領域275Cの部品実装面(表面)には、LED275Aが実装されているために、コネクタ603を実装できないためである。
尚、コネクタ603は、可動体250の組み立てを容易とするとともに、組み立て中における抜けを防止するために、LED基板275の下方側から、接続電線の端部に装着された装着子を挿抜可能なものとされている。
このように、コネクタ603により基板253と接続されることで、演出制御基板12から出力されるシリアル制御信号は、基板253とコネクタ603を介してモータ駆動用IC601やLED駆動用IC602に、LED基板275上の配線を通じて伝達される。
ここで、コネクタ603における各接続端子に対する信号の割り当て形態について、図22、図23を用いて説明する。尚、図22は、この実施の形態に用いた改良後の信号の割り当て形態を示す図であり、図23は、改良前の信号の割り当て形態を示す図である。
尚、図22、図23においては、図の左側がコネクタの1番端子の実装部であり、図の右側がコネクタの13番(図23では12番)端子の実装部であり、これら端子の番号が、図22(B)および図23(B)の回路図におけるコネクタの「1」から「13」(図23では「12」)に対応している。
これらコネクタの端子に対する信号の割り当てとしては、図23(B)に示すように、回路図においては、通常、数が多いLED等の制御回路を駆動モータ等の制御回路等よりも優先して上方から記載し、これらLED等の制御回路へ伝達される信号を上位(低番号)の端子に割り当てることで、コネクタから各制御回路への信号線が交錯しない回路図とするとともに、制御信号が複数ある場合には、各制御信号の間に他の信号を介在させることなく上位にまとめ、その他の電力用端子を下位番号の端子に割り当てることが一般的であり、このように一般的な割り当てを実施すると、配線図上にあっては、何ら問題ないように見える。
しかしながら、実際に基板を製作すると、図23(A)に示すように、コネクタ603は、接続領域275Cの裏面に実装されることから、第2領域に実装されているLED駆動用IC602に伝達されるLED駆動用シリアル信号のパターン配線L2,L3(ASIBADT、ASIBACLK)の端子が、第2領域とは反対側に位置している「2」番と「3」番の端子に割り当てられ、更には、第1領域に実装されているモータ駆動用IC601に伝達されるモータ駆動用シリアル信号のパターン配線L5,L6(S1TXD、S1SCK)の端子も、LED駆動用シリアル信号のパターン配線L2,L3に割り当てられている「2」番と「3」番の端子よりも遠方となる「5」番と「6」番の端子に割り当てられているので、LED基板275上における配線パターンの長さが長くなってノイズによる影響を受けやすくなってしまうとともに、LED駆動用シリアル信号のパターン配線L2,L3とモータ駆動用シリアル信号のパターン配線L5,L6の混信を防止するために、パターンの引き出し方向を各シリアル信号毎に別方向とする等のように、パターンが複雑化してしまう。つまり、冗長な信号パターン配線が増えてしまうとともに、これら冗長な信号パターン配線によって生じるノイズ等により誤動作を生じてしまう畏れもある。
このため、改良後の信号の割り当て形態の特徴としては、図22(A)に示すように、第1領域に実装されているモータ駆動用IC601に伝送されるモータ駆動用シリアル信号のパターン配線L2,L3(S1TXD、S1SCK)の2つの端子を、第1領域に近い「2」番と「3」番の端子に割り当てているとともに、第2領域に実装されているLED駆動用IC602に伝送されるLED駆動用シリアル信号のパターン配線L11,L12(ASIBADT、ASIBACLK)の2つの端子を、第2領域に近い「11」番と「12」番の端子に割り当てている点である。
尚、第1領域に最も近い「1」番と、第2領域に最も近い「13」番とを、「3」番の端子に隣接する「4」番の端子や「11」番の端子に隣接する「10」番の端子とともに「GND」としているのは、モータ駆動用シリアル信号のパターン配線L2,L3やLED駆動用シリアル信号のパターン配線L11,L12へのノイズによる悪影響を低減するためであるが、ノイズによる悪影響が低い場合には、例えば、モータ駆動用シリアル信号のパターン配線L2,L3の2つの端子を、「1」番と「2」番の端子に割り当て、LED駆動用シリアル信号の2つの端子を、「12」番と「13」番の端子に割り当てるようにしてもよい。
つまり、冗長な信号パターン配線によって生じるノイズ等による誤動作を防ぐために、遊技が可能であって、モータ駆動用IC601やLED駆動用IC602等の電子部品が実装される第1領域及び第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に位置する領域であって前記第1領域及び前記第2領域よりも狭い接続領域275Cとを有するLED基板275を備えるパチンコ遊技機1において、接続領域275Cには、前記第1領域に実装されたモータ駆動用IC601に第1電気信号を伝達するための第1信号パターン配線(パターン配線L2,L3)と、前記第2領域に実装されたLED駆動用IC602に第2電気信号を伝達するための第2信号パターン配線(パターン配線L11,L12)の各々に接続される複数の接続端子を有するコネクタ603(特定電子部品)が実装され、前記接続領域275Cに実装されるコネクタ603(特定電子部品)の前記第1領域側の端子に前記第1信号パターン配線が接続されるとともに前記第2領域側の端子に前記第2信号パターン配線が接続されるようにすればよい。
更に、この実施の形態では、モータ駆動用シリアル信号の端子と、LED駆動用シリアル信号の端子の間の端子を、各種の電力用端子に割り当てることで、モータ駆動用シリアル信号とLED駆動用シリアル信号とが、各種の電力用端子によって隔絶され、これらモータ駆動用シリアル信号とLED駆動用シリアル信号とが混信してしまうことを防止できるようにしている。
具体的には、図22(B)に示すように、「5」番と「9」番の端子に、モータ駆動用IC601とLED駆動用IC602を動作させるためのVCC(電源ICにより生成したDC5V)を割り当て、「6」番並びに「7」番の端子にVDL(電源ICにより生成したDC12V)を、「8」番の端子に、第1文字部材281〜第4文字部材284の内部に設けられた各LED基板に実装されたLEDに供給されるVSL(AC24Vを整流・平滑化した直流電力)割り当てている。
尚、コネクタ603の第1領域に近い「5」番の端子、つまり、コネクタ603において第1領域側の「5」番の端子は、第1領域に実装されているモータ駆動用IC601に動作電力VCCを供給するための電力供給パターン配線に接続されているとともに、コネクタ603の第2領域に近い「9」番の端子は、第2領域に実装されているLED駆動用IC602に動作電力VCCを供給するための電力供給パターン配線に接続されており、このようにすることで、電力供給パターン配線についても冗長なパターン配線を削減している。
尚、この実施の形態では、LED基板275は多層基板ではあるものの、モータ駆動用シリアル信号やLED駆動用シリアル信号が伝送される信号用の配線パターンと、「5」番の端子や「9」番の端子等が接続されてVCC等の電力が供給される電力供給用の配線パターンとが同一の層に形成されている多層基板としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、信号用の配線パターンと電力供給用の配線パターンとが異なる層に形成されたる多層基板とすることで、信号用の配線パターンに電力供給用の配線パターンからのノイズ等の悪影響が及ぶことを低減するようにしてもよい。
また、表面実装されるコネクタ603も、前述したコネクタ650と同様に、コネクタ603をLED基板275に半田付けにて固定するための2つの図示しない金属固定部を、長手方向の両端下部に有しており、LED基板275の半田面には、該金属固定部を半田付けするための固定パッドPが、金属固定部に対応する位置に形成されている。
これら固定パッドPは、コネクタ603を強固にLED基板275に固定するために、1番〜13番端子よりも広い面積にて形成されているとともに、これら広い面積にて形成された固定パッドPが、配線パターンの邪魔にならないように、図23に示す改良前とは異なり、LED基板275の外周側、つまり、第1領域や第2領域とは反対側に形成されている。
さらに、これら固定パッドPは、「1」番、「4」番、「10」番、「13」番の端子であるGND端子に電気的に接続されていて、「5」番〜「9」番の端子にて供給されるVCC、VDL、VSLの各電源パターンをGNDが囲むようになっており、このようにすることで、VCC、VDL、VSLの各電源パターンからのノイズによる、モータ駆動用IC601へのパターン配線L2,L3が接続される「2」番と「3」番の端子や、LED駆動用IC602へのパターン配線L11,L12が接続される「11」番と「12」番の端子への悪影響を、より一層低減することができるとともに、GNDの電気的な静電容量も向上できるため、「1」番、「4」番、「10」番、「13」番のGND端子によるノイズ低減能力もより一層高めることができる。
尚、本実施の形態では、固定パッドPをGNDに接続した形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記したように、これら固定パッドPをVCC、VDL、VSLのいずれかの電源パターンに接続するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、接続領域275Cに実装される特定電子部品をコネクタとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら特定電子部品は、複数の端子を有するものであれば良く、例えば、異なる位置に複数の端子を有する集積回路(IC)、例えば、モータ駆動用シリアル信号(S1TXD、S1SCK)やLED駆動用シリアル信号(ASIBADT、ASIBACLK)を伝送(出力)可能なシリアル信号用ICデバイス等であってもよい。
また、この実施の形態にあっては、モータ駆動用シリアル信号(S1TXD、S1SCK)が割り当てられた「2」番と「3」番の端子と、LED駆動用シリアル信号(ASIBADT、ASIBACLK)が割り当てられた「11」番と「12」番の端子との間に位置する「4」番と「10」番の端子をGNDに割り当てることで、ノイズ等による影響を更に低減しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらモータ駆動用シリアル信号が割り当てられた端子と、LED駆動用シリアル信号が割り当てられた端子との間の端子に、GNDを割り当てないようにしてもよい。
また、この実施の形態にあっては、モータ駆動用シリアル信号が割り当てられた端子と、LED駆動用シリアル信号が割り当てられた端子との間の端子を、VCC等の電源用端子とし、モータ駆動用シリアル信号とLED駆動用シリアル信号とを隔絶することで、ノイズ等による影響を更に低減した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらモータ駆動用シリアル信号が割り当てられた端子と、LED駆動用シリアル信号が割り当てられた端子との間の端子を電力用端子としないようにしてもよい。
(変形例12)
ここで、本発明の変形例12について、図26に基づいて説明する。図26は、本発明の変形例12としての回路構成を示す図である。
(基板のノイズ対策1)
例えば、前述した演出装置200等において、ノイズや静電気等が可動体250のLED基板275に実装または接続された電子部品(例えば、モータ駆動用IC601、駆動モータ257、273、LED駆動用IC602、LED275A)に悪影響を与えてしまうと、電子部品が誤動作してしまう畏れがあるという問題がある。
そこで、ノイズ対策として、例えば、図27〜図36において説明する第1演出体800における基板801に近接するボス844Cには、メッキ処理(または金属蒸着)を施さないようにすることで、ボス844Cから該ボス844Cに近い前側LED810への放電により、該前側LED810や該前側LED810に接続されているLED駆動用ICが放電により破壊されてしまうことを防ぐようにしているが、例えば、図26に示す本変形例12のように、ボス844Cに近い位置に前側LED810(アングルLED)等の電子部品を実装する場合において、基板の外周に沿って外周グランドXを形成するとともに、電子部品の周囲を囲むように、比較的面積が大きいベタグランド電極Yを設け、これらベタグランド電極Yの内側に電子部品を実装し、これら外周グランドXとベタグランド電極Yとを、基板801上の1の接続点、例えば、基板側コネクタKCNの1の端子において電気接続することで、例え、ボス844Cからの放電が発生しても、前側LED810やLED駆動用IC等の実装部品が破壊されたり、或いは誤動作してしまうことを防ぐようにしてもよい。
尚、上記した変形例12では、外周グランドXとベタグランド電極Yとを、基板側コネクタKCNの1の端子において電気接続することで、外周グランドXとベタグランド電極Yとを電気接続するための実装基板における配線を低減できるようにしているが、これら外周グランドXとベタグランド電極Yとを基板側コネクタKCNとは異なる基板上の1の接続点にて電気接続するようにしてもよいし、外周グランドXとベタグランド電極Yとを、基板側コネクタKCNを介して接続された接続先の他の基板において電気接続したり、或いは、外周グランドXとベタグランド電極Yとして、十分な面積等が得られ、ノイズ信号による影響等が低い場合には、これら外周グランドXとベタグランド電極Yとを電気接続しないようにすることで、外周グランドXとベタグランド電極Yとを電気接続するための実装基板における配線を低減するようにしてもよい。
また、上記した変形例12は、前述したように、ボス844Cにメッキ処理(または金属蒸着)を施さない対策とともに行ってもよい。つまり、上記した外周グランドXとベタグランド電極Yによる対策とボス844Cにメッキ処理(または金属蒸着)を施さない対策の双方を実施してもよいし、いずれか一方の対策のみを行うようにしてもよい。
尚、基板801の形状を変更できる場合には、例えば、ボス844Cと基板801との間隔が、放電を生じ難いとされる十分な距離(特定距離)だけ離間する形状として、ボス844Cと基板801とが特定距離だけ離間するようにしてもよい。
尚、ボス844Cにメッキ処理(または金属蒸着)がなされている場合においては、該メッキ処理(または金属蒸着)がなされたボス844Cと基板801との間に、電気絶縁性を有する部材を介在させて、ボス844Cから基板801への放電を防ぐようにしてもよい。
このように、本発明の変形例12としてのパチンコ遊技機1にあっては、少なくとも一部が導電性を有する導電部材としての装飾部材803のボス844A〜844Eと、電子部品(例えば、前側LED810〜812、813など)が実装される実装基板としての基板801と、を備え、ボス844A〜844Eは、基板801の外周に隣接するように配置され、基板801は、実装される電子部品に近い位置に形成される第1グランド領域としてのベタグランド電極Yと、該ベタグランド電極Yと基板801の端部との間に形成される第2グランド領域としての外周グランドXとを有する。このようにすることで、基板801に実装された電子部品の誤動作を低減できる。
また、外周グランドXとベタグランド電極Yとは、基板801上の1の接続点(例えば、基板801上の基板側コネクタKCNの1の端子)のみで電気接続される。このようにすることで、外周グランドXとベタグランド電極Yとが電気接続されることで、電子部品の誤動作をより低減できるとともに、外周グランドXとベタグランド電極Yとを電気接続するための基板801における配線も低減できる。
また、基板801には、該基板801と他の基板(例えば、演出制御基板12)とを電気接続するための基板側コネクタKCNが実装されており、外周グランドXとベタグランド電極Yとは、前記他の基板において電気接続される。このように外周グランドXとベタグランド電極Yとが電気接続されることで、電子部品の誤動作をより低減できるとともに、外周グランドXとベタグランド電極Yとを電気接続するための基板801における配線を無くすことができる。
また、基板801には、該基板801と他の基板(例えば、演出制御基板12)とを電気接続するための基板側コネクタKCNが実装されており、外周グランドXとベタグランド電極Yとは、基板側コネクタにおいて電気接続される。このように外周グランドXとベタグランド電極Yとが電気接続されることで、電子部品の誤動作をより低減できるとともに、外周グランドXとベタグランド電極Yとを電気接続するための基板801における配線を無くすことができる。
また、前側LED810(アングルLED)は、ベタグランド電極Yの内側に実装されることで、前側LED810(アングルLED)の誤動作をより低減できる。
また、基板801とボス844A〜844Eとの間に、絶縁性部材を設けることで、電子部品の誤動作をより低減できる。
また、基板801とボス844A〜844Eとを、特定距離だけ離間して設けることで、電子部品の誤動作をより低減できる。
尚、本変形例12では、第1演出体800における基板801のノイズ対策の一例を説明したが、前記実施例の可動体250のLED基板275の外周に隣接するように導電部材(例えば、表面にメッキ処理が施されたベース体255など)が配置される場合において、LED基板275は、実装される電子部品に近い位置に形成される第1グランド領域と、該第1グランド領域と実装基板の端部との間に形成される第2グランド領域とを有するようにしてもよい。
特に、モータ駆動用IC601やLED駆動用IC602などの制御手段からの配線が接続される電子部品の一例であるコネクタ603が実装される可動体250のLED基板275の外周に隣接するように導電部材(例えば、表面にメッキ処理が施されたベース体255など)が配置される場合において、LED基板275は、コネクタ603に近い位置に形成される第1グランド領域と、該第1グランド領域とLED基板275の端部との間に形成される第2グランド領域とを有するようにすることで、ノイズによりコネクタ603に接続されるモータ駆動用IC601やLED駆動用IC602などの制御手段による制御に影響を及ぼすことを抑制できる。
(第1演出体800の構造等)
次に、第1演出体800の詳細な構造を、図27〜図36に基づいて説明する。図27は、(A)は第1演出体を示す正面図、(B)は背面図である。図28は、第1演出体を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図29は、第1演出体を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図30は、図27(A)のA−A断面図である。図31は、図27(A)のB−B断面図である。
図27〜図29に示すように、第1演出体800は、前後面に複数の電子部品及び配線パターンが形成された基板801と、基板801の前面を被覆するように配置される透光性部材からなる前側レンズ部材802と、前側レンズ部材802の前面を被覆するように配置される非透光性部材からなる装飾部材803と、基板801の背面を被覆するように配置される透光性部材からなる後側レンズ部材804と、を有し、正面から見て盤面板に形成された開口の左下縁部に沿うように帯状に形成されている。
基板801の前面801Fには、発光ダイオード(発光素子)である複数の前側LED810〜812、813を含む複数の電子部品が実装されている。前側LED810〜812は、それぞれ所定方向に向けて前面801Fに沿うように光を照射可能なアングルLEDとされ、前側LED813は、前方に向けて光を照射可能なLEDとされている。また、前面801Fには、発光ダイオード(発光素子)の他に、演出制御基板12から出力される動作指示等を含むシリアル制御信号を受信することにより、各LED等の点灯/消灯等の制御を行うLED駆動用ICといった制御手段等を含む。
基板801の背面801Bには、発光ダイオード(発光素子)である複数の後側LED820〜822を含む複数の電子部品が実装されている。後側LED820,821は、基板801の右辺側に向けて背面801Bに沿うように光を照射可能なアングルLEDとされ、後側LED822は、基板801の左辺側に向けて背面801Bに沿うように光を照射可能なアングルLEDとされている。また、背面801Bの上部には、前面801F及び背面801Bに実装された前側LED810〜812及び後側LED820〜822を含む複数の電子部品を演出制御基板12に接続するための基板側コネクタKCNが設けられている。
また、基板801の縁辺における所定箇所には、後述するボス844A〜844Eや嵌合部870A〜870Eとの干渉を避けるための切欠部824A〜824Eが形成されている。また、基板801の前面801F及び背面801Bに実装される各種電子部品は、主に演出制御基板12に接続され、演出制御用CPU120にて制御される電子部品とされている。
前側レンズ部材802は、基板801の前面801Fを被覆可能な大きさを有する板状の合成樹脂材にて形成されている。前側レンズ部材802の前面には、複数の前側LED810〜812各々に対応する位置に形成される第1発光部830〜832と、複数の前側LED813各々に対応する位置に形成される正面視略円形の第2発光部833と、が前方に突出するように形成されている。尚、これら第1発光部830〜832及び第2発光部833は、背面に凹部が形成されるように前方に突出して形成されている。また、縁辺部の近傍には、後述するボス844A〜844Eが挿通される複数の挿通孔834A〜834Eが形成されている。
装飾部材803は、前側レンズ部材802の前面を被覆可能な大きさを有する板状の合成樹脂材にて形成されている。第1発光部830〜832及び第2発光部833各々に対応する位置には、第1発光部830〜832及び第2発光部833各々が挿入可能な開口部840〜843が形成されており、開口部840〜843を介して第1発光部830〜832及び第2発光部833各々を前方に臨ませることができるようになっている。
装飾部材803の背面における縁辺の近傍の複数個所には、前側レンズ部材802の挿通孔834A〜834Eを挿通可能な突出部としての円筒状のボス844A〜844Eが後方に向けて突出するように形成されている。
装飾部材803は、非導電性の合成樹脂材にて形成されている。図30〜図32及び図34に示すように、ボス844A〜844Eの表面を除く領域の表裏面には、メッキ処理(金属化表面処理)が施されることにより導電性部850(例えば、図34中太線で示す部分)が形成されている一方、ボス844A〜844Eの表面領域には、メッキ処理(金属化表面処理)が施されていない非導電性部851(例えば、図34中太線で示さない部分)が形成されている。
後側レンズ部材804は、基板801の背面Bを被覆可能な大きさを有する板状の合成樹脂材にて形成されている。後側レンズ部材804における後側LED820に対応する位置には、後側LED820を背面側に開放させるLED開口部860が形成され、後側LED821に対応する位置には、後側LED821を背面側に開放させるLED開口部861が形成され、後側LED822に対応する位置には、後側LED822を背面側に開放させるLED開口部862が形成されている。
尚、開口部860Aは、一のLED開口部860とLED開口部862とが一体化された開口部である。また、各LED開口部860の右側には成型用開口部865が形成されている。
後側レンズ部材804の左右側辺には、複数の凹凸部が各辺に沿って形成されており、後側レンズ部材804の内部を誘導されてきた光を拡散して外部に出射可能な光拡散部867L,867Rを形成している。また、後側レンズ部材804の前面における各ボス844A〜844Eに対応する位置には、各ボス844A〜844Eが嵌合可能であり、各々ネジN1の取付孔871が形成された嵌合部870A〜870Eが形成されている。尚、後側レンズ部材804の下部には、振動検知センサMGの取付部866が形成されている。
図28及び図29に示すように、このように構成された第1演出体800は、基板801の前面側に前側レンズ部材802及び装飾部材803を配置し、基板801の背面側に後側レンズ部材804を配置した状態で、装飾部材803のボス844A〜844Eを各挿通孔834A〜834Eに挿通し、該挿通したボス844A〜844Eを後側レンズ部材804の嵌合部870A〜870Eに各々嵌合した後、後側レンズ部材804の背面側から取付孔871に取付けたネジN1をボス844A〜844Eの先端に形成されたネジ孔に螺入することで、基板801と前側レンズ部材802と装飾部材803と後側レンズ部材804とが一体化されて第1演出体800が形成される。
図30〜図32に示すように、基板801と前側レンズ部材802と装飾部材803と後側レンズ部材804とが一体化された状態において、前側レンズ部材802は、基板801の前面801Fに対し距離L1だけ離れて配置され、後側レンズ部材804は、基板801の背面801Bに対し距離L1よりも短い距離L2だけ離れて配置される(L1>L2)。
具体的には、基板801の前面801Fには前方に向けて出射可能な前側LED813が実装されていることで、前側レンズ部材802が前側LED813に近づけすぎると、前側LED813からの光が周囲に広がる前に前側レンズ部材802を通して局所的に出射してしまう。これを回避するため、前側LED813と前側レンズ部材802との間を、少なくとも前側LED813の前面801Fからの突出長さよりも長い距離離間して配置することが好ましい。
一方、基板801の背面801Bには後方に向けて出射可能なLEDは実装されていない。また、後側レンズ部材804における後側LED820〜822に対応する位置にはLED開口部860〜862が各々形成されていることで、後側レンズ部材804を、後側LED820〜822に干渉させることなく基板801側に近接させることができる(図31参照)。
また、前側レンズ部材802の前面に装飾部材803が配置されることで、前側レンズ部材802における第1発光部830〜832及び第2発光部833以外の領域が被覆されることで、第1発光部830〜832及び第2発光部833のみが目立つようになっている。
(第1演出体の前面側の発光構造)
次に、第1演出体800の前面側の発光構造について、図30及び図31に基づいて説明する。図30は、図27(A)のA−A断面図である。図31は、図27(B)のB−B断面図である。
尚、各第1発光部830〜832及び各第2発光部833の構造は、部材の形状等は異なるだけで発光原理はほぼ同様であるため、図30においては、第1発光部831についてのみ説明し、第1発光部830,832についての説明は省略する。また、図31においては、複数の第2発光部833のうち一の第2発光部833についてのみ説明し、他の第2発光部833についての説明は省略する。
図30に示すように、前側LED811は、第1発光部831の後方やや左側方に配置されている。前側LED811は、主に第1発光部831の背面側において基板801の前面801Fに沿うように左側から右側に向けて光を照射するが、前側レンズ部材802の第1発光部831の背面に対し距離L3だけ離れて、つまり、近接して配置されているため、一部の光は前側レンズ部材802内に入射される。そして、前側レンズ部材802内に入射された光は、前側レンズ部材802の内部で全反射しながら導光され、開口部841を介して前方に臨むように突出した第1発光部831の前面から前方に出射される。これにより第1発光部831が発光する。尚、前側レンズ部材802の第1発光部831の前面は、凹凸状に形成されていることで、前側レンズ部材802の内部の光は拡散しながら前方に出射される。
また、前側レンズ部材802の第1発光部831は、板状部から前方に突出するように形成されており、装飾部材803の筒状の開口部841内に挿入されている。そして、開口部841の内周面はメッキ処理が施された導電性部850であることで、板状部から第1発光部831側に誘導される光は導電性部850により全反射され側方から出射され難いので、前側レンズ部材802の内部の光は前方に出射されやすくなる。
図31に示すように、前側LED813は、第2発光部833の後方位置から前方に向けて(基板801の前面801Fに対し直交する方向)光を照射可能に配置されるトップ型LEDであるが、前側レンズ部材802における第2発光部833の背面に対し最大距離L4だけ離れているため、ほとんどの光が第2発光部833の背面に入射される。そして、前側レンズ部材802内に入射された光は、開口部843を介して前方に臨むように突出した第2発光部833の前面から前方に出射される。これにより第2発光部833が発光する。尚、前側レンズ部材802の第2発光部833の前面はドーム状に形成されていることで、前側レンズ部材802の内部の光は周囲に広がるように前方に向けて出射される。
図30及び図31に示すように、第1発光部831と第2発光部833とを比較すると、前側LED811から第1発光部831の背面までの距離L3(図30参照)は、前側LED813から第2発光部833の背面までの距離L4(図31参照)よりも短い(L3<L4)。
そして、発光体から光の出射部までの距離L3が短い第1発光部831では、前側LED811をアングルLEDとして第1発光部831に対応しない位置に配置し、第1発光部831とは異なる部分から光を入射して第1発光部831を間接的に発光させる一方で、発光体から光の出射部までの距離L4が距離L3よりも長い第2発光部833では、前側LED813をアングルLEDとせずに第2発光部833に対応する位置に配置し、第2発光部833に直接光を入射して該第2発光部833を直接的に発光させる。
すなわち、第1発光部831は、前側LED811からの光の照射方向(左方向)に対し直交する方向(前方)に光を出射する構造であるのに対し、第2発光部833は、前側LED813からの光の照射方向(前方)と同方向(前方)に光を出射する構造であるため、装飾部材803の前面に設けられた第1発光部831と第2発光部833とを異なる発光態様にて発光させることができる。また、装飾部材803の前面に、基板801の前面801Fからの突出長さが異なる第1発光部831と第2発光部833とを設けることが可能となる。
(第1演出体の背面側の発光構造)
次に、第1演出体800の背面側の発光構造について、図32〜図34に基づいて説明する。図32は、図27(B)のC−C断面図である。図33は、図27(B)のD−D断面図である。図34は、(A)は第1演出体の発光態様を示す背面図、(B)は第1演出体と第2演出体との位置関係を示す正面図、(C)は第1演出体と第2演出体との位置関係を示す概略平面図である。
図32に示すように、各後側LED820は、後側レンズ部材804に形成された各LED開口部860内に一個ずつ収容され、右側に向けて基板801の背面801Bに沿うように左側から右側に光を照射するように配置されている。また、成型用開口部865の周面におけるLED開口部860側には、右側に向けて漸次後方に傾斜する傾斜面部825が形成されている。
よって、後側LED820から照射された光は、LED開口部860の内周面における成型用開口部865側の壁面から内部に入射され、内部に入射された光は、傾斜面部825により後方に向けて反射され、後側レンズ部材804の背面における成型用開口部865とLED開口部860との間から後方に向けて出射されるようになっている。
図33に示すように、各後側LED821は、後側レンズ部材804に形成された各LED開口部861内に一個ずつ収容され、右側に向けて基板801の背面801Bに沿うように左側から右側に光を照射するように配置されている。よって、後側LED821から照射された光は、LED開口部861の内周面における右側の壁面から内部に入射され、内部に入射された光は後側レンズ部材804の内部を右側辺に向けて全反射しながら導光された後、光拡散部867Rから出射されるようになっている。
また、特に図示しないが、各後側LED822は、後側レンズ部材804に形成された各LED開口部862内に一個ずつ収容され、右側に向けて基板801の背面801Bに沿うように右側から左側に光を照射するように配置されている。よって、後側LED821から照射された光は、LED開口部862の内周面における左側の壁面から内部に入射され、内部に入射された光は後側レンズ部材804の内部を左側辺に向けて全反射しながら導光された後、光拡散部867Lから出射されるようになっている。
図34(A)に示すように、基板801の背面801Bにおける左右の側辺の略中央位置には複数の後側LED820が上下方向に向けて配置され、背面801Bにおける右側辺近傍位置には複数の後側LED821が上下方向に向けて配置され、背面801Bにおける左側辺近傍位置には複数の後側LED822が上下方向に向けて配置されている。
そして、後側LED820が発光すると、後側レンズ部材804における各LED開口部860と成型用開口部865との間の傾斜面部825が発光し、後側LED821が発光すると光拡散部867Rが発光し、後側LED822が発光すると光拡散部867Lが発光する。これら傾斜面部825及び光拡散部867L,867Rは、前後面側及び基板801に沿うように側方に向けて光を出射可能であるため、前後面側だけでなく、演出位置側に移動した第2演出体900を好適に照らすことができる(図34(C)参照)。
図34(B)(C)に示すように、本実施の形態では、第1演出体800の背面側に第2演出体900が設けられている。詳しくは、第2演出体900は、図示しない駆動源により、正面から見て第1演出体800の背面側に重畳するように位置する原点位置と、原点位置から右斜め上方の演出位置と、の間で移動(動作)可能に設けられている。また、図34(C)に示すように、第2演出体900は、原点位置において第1演出体800に対して所定距離離れた位置に配置され、演出位置へ移動する際には、第1演出体800の基板801に沿う方向に移動可能とされている。
よって、第1演出体800の背面側にある第2演出体900が原点位置にあるときに、第1演出体800の背面側に設けた後側LED820〜822を発光させることで、第2演出体900の前面側を好適に照らすことができる。また、第2演出体900が原点位置の右斜め上方の演出位置へ移動した場合でも、光拡散部867Rからの光により好適に照らすことができる。
また、例えば、後側LED820〜822は、基板801の背面801Bに対し直交する方向に向けて背面側に光を照射可能に配置する場合、後側レンズ部材804により基板801の背面801Bを被覆する場合、後側LED820〜822より後側に離れた位置に後側レンズ部材804を配置する必要があり、その分、第2演出体900の前後寸法が増大するが、本実施の形態のように、後側LED820〜822をアングルLEDとして背面801Bに沿う方向に照射可能に配置し、その光を基板801に近接して配置した後側レンズ部材804の傾斜面部825にて後方に反射させることで、第2演出体900の前後寸法を短寸としつつ、背面側の第2演出体900を好適に照らすことができる。
(基板のノイズ対策2)
次に、第1演出体800の静電防止構造について、図35〜図37に基づいて説明する。図35は、(A)は第1演出体を遊技盤を通して見た状態を示す要部正面図、(B)は基板の要部を示す図である。図36は、図35(B)のE−E断面図である。図37は、(A)は本発明の変形例13としての静電防止構造を示す図である。
図35(A)及び図36に示すように、遊技盤2を構成する盤面板2Aの前面には、金属製の複数の障害釘Kが設けられている。各障害釘Kは、盤面板2Aに前後に貫通するように形成された貫通孔2dに圧入することにより、遊技盤面に対し所定方向に傾斜した状態で前方に突出するように立設されている。
図1、図35(A)及び図36に示すように、第1演出体800は、遊技領域10の左側、具体的には、遊技盤2の盤面板2Aに形成された開口2cの左下方位置において、盤面板2Aの背面に近接するように設けられている。よって、何らかの要因により発生し遊技球に帯電した静電気が、貫通孔2dを通して盤面板2Aの背面側にある第1演出体800に放電する可能性がある。
尚、静電気は、例えば、遊技領域10を流下する遊技球が障害釘K、アクリル樹脂材からなる盤面板2A、ガラス窓50aに替えて設けられるアクリル樹脂板、盤面板2Aの遊技盤面に設けられる合成樹脂材からなる障害物や役物に接触すること、つまり、パチンコ遊技機1内を流下するときに発生して遊技球に帯電したり、あるいは、遊技球がパチンコ遊技機1外である例えば遊技島内などを循環しているときに帯電した遊技球がパチンコ遊技機1に進入することで生じる等が考えられる。さらに、普通可変入賞球装置6Bや特別可変入賞球装置7あるいは演出装置200や第2演出体900といった動作可能な役物など遊技球以外の可動物等が動作することにより生じる摩擦等により帯電することも考えられる。
ここで、第1演出体800の装飾部材803におけるボス844A〜844Eの周面を含む表裏面の全域にわたりメッキ処理が施され、表裏面が導電性部とされている場合、放電した電気は、装飾部材803の表面側から裏面側(背面側)にも回り込み、さらにボス844A〜844Eの周面まで回り込むことが考えられる。
そして、図35(B)及び図36に示すように、ボス844A〜844Eは、基板801の背面側に突出しており、基板801に形成された切欠部824A〜824Eの側方に位置するため、装飾部材803の表面側から裏面側に回り込んだ電気が、ボス844A〜844Eを介して基板801側に放電する可能性がある。
尚、図36の拡大図に示すように、ボス844A〜844Eの周囲は、非導電性部材である前側レンズ部材802と後側レンズ部材804とにより覆われているが、前側レンズ部材802の背面における挿通孔834A〜834Eの周囲と後側レンズ部材804の嵌合部870A〜870Eとの間に僅かでも隙間(図示略)があると、その隙間から基板801側に放電してしまう。
そしてこのように基板801側に放電した場合、基板801の表面800Fに形成された配線パターンに電気が流れ、表面800Fに実装された前側LED810〜812、813や該前側LED810〜812、813の発光制御を行うLED駆動用ICや、(制御手段)等の電子部品に不具合(例えば、発光不能、発色異常、発光制御異常など)が生じたり、特に図36に示すように、基板801の表面800Fにおけるボス844Cの近傍に配置されている前側LED810にダイレクトに放電して前側LED810に不具合が生じる可能性がある。
そこで本実施の形態では、図36に示すように、基板801側に突出するボス844A〜844Eは、表面にメッキ処理が施されていない非導電性部851が形成されているため、後側レンズ部材804の裏面側に回り込んだ電気が、基板801側に突出するボス844A〜844Eを介して基板801側に放電し難くなるため、表面800Fに実装された各種電子部品に関する不具合が生じることを好適に抑制することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態としてのパチンコ遊技機1にあっては、電子部品(例えば、前側LED810〜812、813、後側LED820〜822、コネクタKCN、変換ICなど)が実装される基板801と、基板801における前記電子部品の実装面である前面801Fを被覆するように配置される装飾部材803と、を備え、装飾部材803は、表裏面に導電性部850を有し、基板801側に向けて突出する突出部としてのボス844A〜844Eが形成されてなり、ボス844A〜844Eは、基板801側に非導電性部851を有する。
このようにすることで、導電性部850からの放電により電子部品に不具合が生じることを抑制できる。
詳しくは、障害釘Kに帯電した静電気が装飾部材803の導電性部850に放電することで、遊技球に帯電した静電気を導電性の障害釘Kを介して装飾部材803の導電性部850に逃がすことができるため、遊技球に静電気が帯電することを抑制できる。また、装飾部材803において、ボス844A〜844Eは他の部位に比べて基板801側に向けて突出している、つまり、基板801に近接しているが、ボス844A〜844Eの表面にはメッキ処理が施されず非導電性部851が形成されているため、装飾部材803の背面側まで回り込んだ電気がボス844A〜844Eを介して基板801側に放電することが好適に抑制される。
また、基板801の前面801Fと装飾部材803の背面との間には、非導電性部材からなる前側レンズ部材802が配置されていることで、装飾部材803の背面側まで回り込んだ電気がボス844A〜844Eを介さずに基板801の前面側に放電することを抑制できる。
また、ボス844A〜844Eは、その先端部側が非導電性部材からなる前側レンズ部材802の挿通孔834A〜834Eを挿通して前側レンズ部材802よりも基板801側に突出しているが、この突出した先端部の表面には非導電性部851が形成されているため、前側レンズ部材802よりも基板801側に突出している部分まで電気が流れることを回避することができる。
また、電子部品は発光ダイオード(例えば、前側LED810〜812、813など)である。このようにすることで、発光に不具合が生じることを抑制できる。また、特に前側LED810〜812のようなアングルLEDは、基板の縁に近い部材に光を照射可能であるため、トップ型LEDに比べて基板の周縁寄りに配置されることが多い。よって、このような場合でも、アングルLEDである前側LED810がボス844A〜844Eの近傍に配置される場合でも、ボス844A〜844Eを介して静電気が基板801に放電することを抑制できる。
また、電子部品はコネクタ(例えば、基板側コネクタKCNなど)である。このようにすることで、コネクタが実装される基板801の前面801Fの電子部品だけでなく、コネクタを介して接続された先の電子部品に不具合が生じることを抑制できる。また、特にコネクタは、該コネクタに接続された配線が実装面に沿うようなことがないように、基板の周縁寄りに配置されることが多い。よって、このような場合でも、アングルLEDである前側LED810がボス844A〜844Eの近傍に配置される場合でも、ボス844A〜844Eを介して静電気が基板801に放電することを抑制できる。
また、基板801には、電子部品を含む他の電子部品の制御を行う制御手段(例えば、変換ICなど)が実装されている。このようにすることで、基板801に実装されている電子部品だけでなく、例えば、基板801に接続される他の基板に実装される他の電子部品の制御に不具合が生じるなど、他の電子部品にまで悪影響が及ぶことを抑制できる。
また、装飾部材803と基板801との間に非導電性部材としての前側レンズ部材802が設けられ、前側レンズ部材802は、基板801に設けられる前側LED810〜812、813からの光を誘導可能な導光部材(透光性部材)である。
このようにすることで、前側LED810〜812、813からの光を誘導可能な導光部材である前側レンズ部材802を利用して、装飾部材803から基板801への放電を抑制できる。
また、前記実施の形態では、電子部品の一例として、前側LED810〜812、813、後側LED820〜822、基板側コネクタKCN、変換ICなどを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、センサ等の検出手段、モータやソレノイド等の駆動源、ROMやRAM等の記憶手段、保護抵抗、ダイオードやコンデンサなどの上記以外の種々の電子部品を含む。
また、前記実施の形態では、前側LED810〜812、813、後側LED820〜822、基板側コネクタKCN等の電子部品が演出制御基板12に接続されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御基板12以外の基板(例えば、主基板11など)や制御手段(例えば、CPU103など)に接続されるものであってもよい。
また、前記実施の形態では、装飾部材803の表面(前後面)にメッキ処理を施すことにより導電性部850が形成された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、装飾部材803を、炭素繊維などを混入させること等により導電性を有する合成樹脂材などにより形成することで表面に導電性部が形成されるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、突出部として、装飾部材803と、基板801の背面801Bを被覆する後側レンズ部材804とを一体化するためのネジN1が螺入されるボス844A〜844Eを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、装飾部材803から基板801側に向けて他の部位よりも突出する部分であれば、上記のように部材を一体化するネジが螺入されるボス以外の突出部(例えば、装飾部材803に対する基板801や他の部材の取付位置を決定するための位置決め用のボスなど)を適用してもよい。
また、前記実施の形態では、突出部としてのボス844A〜844Eは、基板801の側方を通過して背面801B側まで達する突出長さを有する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、突出部は、装飾部材の他の部位よりも基板801に近づくように突出するものであればよく、例えば、突出部は、装飾部材803における前面801Fに対応する位置から該前面801Fに近接または当接するように突出しているものであってもよい。
また、前記実施の形態では、突出部としてのボス844A〜844Eの表面に非導電性部851が形成された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、突出部の表面における少なくとも基板801に対応する部分に非導電性部851が形成されていれば、それ以外の領域に導電性部850が形成されていてもよい。
また、前記実施の形態では、装飾部材803は、遊技盤2の盤面板2Aの背面側に近接して配置された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、装飾部材は上記以外の位置に配置されていてもよい。
また、前記実施の形態では、装飾部材803は基板801の前面801Fを被覆するように配置されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、装飾部材803は基板801の背面801Bを被覆するように配置されているものであってもよい。
また、本発明の実施の形態としてのパチンコ遊技機1にあっては、背面801Bに発光体(例えば、後側LED820〜822)が設けられた基板801を有する第1演出体800と、基板801の背面801B側にて動作可能な第2演出体900と、を備え、後側LED820〜822からの光により第2演出体900を照射可能である。
このようにすることで、動作可能な第2演出体900に後側LED820〜822が実装された基板801等を搭載させる必要がないので、第2演出体900を好適に動作させつつ、光により演出することが可能となる。
また、第2演出体900は、基板801の背面801Bに沿う方向(例えば、左右方向)に移動可能であり、後側LED820〜822は、第2演出体900の移動方向に向けて光を照射可能である。詳しくは、後側LED821が発光すると光拡散部867Rが発光し、後側LED822が発光すると光拡散部867Lが発光する。これら傾斜面部825及び光拡散部867L,867Rは、背面側及び基板801に沿うように側方に向けて光を出射可能であるため、背面側及び原点位置から右斜め上方の演出位置側に移動した第2演出体900を好適に照らすことができる。
このようにすることで、第2演出体900が第1演出体800の側方に移動した場合でも光を好適に照射することができる。
尚、本実施の形態では、後側LED821により右側の光拡散部867Rが発光することで、原点位置から右斜め上方の演出位置へ移動した第2演出体900を好適に照らすことができる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特に図示しないが、後側LED821からの光を、後側レンズ部材804を導光させることなく、右側方の演出位置へ移動した第2演出体900を直接照らすようにしてもよい。
また、基板801の背面801Bの少なくとも一部を被覆可能であり、被覆した状態において後側LED820〜822を収容可能なLED開口部860〜862を有する導光部材としての後側レンズ部材804を備え、後側LED820〜822は、LED開口部860〜862に収容された状態において該LED開口部860〜862の側面(周壁)から後側レンズ部材804の内部に光を入射可能である(図32参照)。
このようにすることで、後側LED820〜822からの光を導光する後側レンズ部材804を利用して基板801を被覆できるとともに、後側レンズ部材804を基板801に近接して配置することができるため、第1演出体800の前後方向の厚み寸法を薄くすることができる。
よって、例えば、第1演出体800の後側LED820〜822により背面側の第2演出体900を照らすことができるようにする際に、遊技盤2と演出表示装置5との間の前後寸法に制限がある場合でも、第1演出体800の前後方向の厚み寸法を極力薄くすることで、遊技盤2と演出表示装置5との間に第1演出体800と第2演出体900とを前後に重複するように配置することができる。
尚、本実施の形態では、後側レンズ部材804における各後側LED820〜822に対応する位置にLED開口部860〜862を形成した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、後側レンズ部材804における各後側LED820〜822に対応する位置に該後側LED820〜822を収容可能な凹部を形成することで、後側レンズ部材804を基板801に近接させるようにしてもよい。
また、後側レンズ部材804におけるLED開口部860〜862の近傍位置には、入射された光を第2演出体900側に向けて反射させる反射部としての傾斜面部825を有する。
このようにすることで、後側LED820〜822から基板801の背面801Bに沿う方向に出射された光を背面側に反射させることができるため、基板801の背面801Bからの突出寸法が通常のLEDよりも小さいアングルLEDを用いて第1演出体800の前後方向の厚み寸法を薄くしつつ、背面側にある第2演出体900を好適に照らすことができる。
また、後側レンズ部材804は、LED開口部860〜862から内部に入射された後側LED820〜822にからの光により発光する発光部としての光拡散部867L,867Rを有する。
このようにすることで、後側LED820〜822から照射された光を周囲に環さんさせて光らせることができるため、演出効果を高めることができる。
また、基板801の背面801Bと反対側の前面801Fに、後側LED820〜822とは異なる前側LED810〜812、813が設けられる。
このようにすることで、第1演出体800の前面側も好適に光らせることができる。
また、前記実施の形態では、第1演出体800の背面側に第2演出体900が動作可能に配置され、第1演出体800の後側LED820〜822により背面側の第2演出体900を好適に照らす形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出体800の前面側に第2演出体900を動作可能に配置し、第1演出体800の前側LED810〜812、813により前面側の第2演出体900を好適に照らすことができるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、第2演出体900は、第1演出体800の背面側の原点位置と該原点位置の斜め右上方の演出位置との間で、基板801に沿う方向に移動可能とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2演出体900の動作態様は任意であり、左右方向に移動可能なものだけでなく、前後方向、上下方向に移動可能であってもよい。
また、前記実施の形態では、第1演出体800の後側LED820〜822からの光を後側レンズ部材804の傾斜面部825にて後方に反射させることで第2演出体900を照らす形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出体800の後側LED820〜822をアングルLEDとせず、背面側に向けて光を照射可能な発光体としてもよい。
また、前記実施の形態では、基板801の背面801Bが後側レンズ部材804により被覆される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板801の背面801Bが後側レンズ部材804により被覆されていなくてもよい。また、前記実施の形態では、第1演出体800は、遊技盤2の背面側の所定位置に固定されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出体800は動作可能に設けられていてもよい。
また、背面801Bに発光体(例えば、後側LED820〜822)が設けられた基板801を有する第1演出体800と、基板801の背面801B側にて動作可能な第2演出体900と、を備え、後側LED820〜822からの光により第2演出体900を照射可能なパチンコ遊技機1において、例えば、第1演出体800側の表面にメッキ処理や金属蒸着といった金属化表面処理が施された第2演出体900に、第1演出体800の基板801側に突出する突出部を設け、該第2演出体900の動作に応じて前記突出部が基板801の周縁近傍を通過するようにした場合において、突出部の表面に非導電性部を形成することが好ましい。このようにすることで、第2演出体900の突出部からの放電により、第1演出体800の基板801の背面801B側に実装された電子部品(例えば、背面801Bなど)に不具合が生じることを抑制できる。
また、基板801において、実装される電子部品(例えば、背面801Bなど)に近い位置に形成される第1グランド領域と、該第1グランド領域と基板801の周縁部との間に形成される第2グランド領域とを有するようにしてもよい。このようにすることで、第2演出体900の突出部が動作に応じて第1演出体800の基板801の周縁に近接した際に第2演出体900の突出部に帯電している静電気が第1演出体800の基板801に放電した場合でも、第1演出体800の基板801の背面801B側に実装された電子部品(例えば、背面801Bなど)に不具合が生じることを抑制できる。
(変形例13)
次に、本発明の変形例13について、図37に基づいて説明する。図37は、(A)はLED基板と演出制御基板との配線接続状態を示す図、(B)は本発明の変形例13としてのLED基板と演出制御基板との配線接続状態を示す図である。
図37(A)に示すように、例えば、本変形例13におけるパチンコ遊技機1は、保留表示や装飾用の演出用発光体として、LED911が一面に実装されたLED基板910を備える。該LED基板910と演出制御基板12とは、配線912を介してコネクタ接続されている。また、図37(B)に示すように、LED基板910及びLED基板910の背面側から延出される配線912の一部は、背面側が開口する装飾部材913により被覆されている。装飾部材913の表面には、メッキ処理が施されることにより導電性部914が形成されている。
そして、このように配線912の一部の周囲が、表面に導電性部914が設けられた装飾部材913により覆われる場合、前述したように、導電性部914に帯電する静電気がLED基板910におけるLED911の実装面910FやLED911に放電する可能性があるため、LED基板910の前面側は非導電性部材からなるレンズ部材915により被覆している。
また、LED基板910の背面側から延出される配線912の一部が導電性部914により被覆されていることで、導電性部914に帯電する静電気が配線912に放電することで、演出制御基板12から出力されるLED駆動制御信号がノイズによる影響を受けやすくなるため、配線912における導電性部914に対応する位置を、非導電止部材からなるゴム材等からなるチューブ等の電気絶縁性材料916により被覆することで、配線912と導電性部914との間に非導電性部材が配置されるので、演出制御基板12から出力されるLED駆動制御信号がノイズによる影響を受けにくくすることができる。
(可動体の初期化処理)
次に、演出制御基板12の動作を説明する。先ず、演出制御用CPU120は、電源が投入されると、図38に示すメイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための第1初期化処理(S50)と、各可動体250,900の原点位置への復帰と動作確認を行うための第2初期化処理を行う(S51)。その後、演出制御用CPU120は、タイマ割込フラグの監視(S52)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU120は、タイマ割込処理によりタイマ割込フラグをセットする。メイン処理で、タイマ割込フラグがセット(オン)されていたら、演出制御用CPU120は、そのフラグをクリアし(S53)、以下の処理を実行する。
演出制御用CPU120は、まず、コマンド解析処理を行う(S54)。コマンド解析処理では、受信コマンドバッファに格納されている主基板11から送信されてきたコマンドが、どのコマンド(図3参照)であるのか解析する。尚、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号にもとづく割込処理で受信され、RAMに形成されているバッファ領域に保存されている。そして、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行う。
次いで、演出制御用CPU120は、演出制御プロセス処理を行う(S55)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置5の表示制御を実行する。
次いで、大当り図柄判定用乱数などの演出用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する演出用乱数更新処理を実行し(S56)、その後、S52に移行する。
図39は、本実施の形態の第2初期化処理(S51)を示すフローチャートである。第2初期化処理において演出制御用CPU120は、先ず、設定データに基づいて最初に動作させる可動体を特定する(S101)。設定データには、可動体の順序データが含まれており、本実施の形態では、該順序として可動体250→第2演出体900→第3可動体(図示略)の順が予め設定されている。よって、最初にS101が実行されるときには、可動体250が対象の可動体として特定されることになる。
次いで、S101で特定した可動体が原点検出を行うことが必要な原点検出対象役物であるか否かを判定する(S102)。
本実施の形態において、これら原点検出を行うことが必要な原点検出対象役物としては、原点検出センサを有する可動体250と原点検出センサを有する第2演出体900が該当し、原点検出センサを有しない第3可動体(図示略)は該当しない。よって、S101で特定した可動体が可動体250または第2演出体900である場合には、該判定において「Y」と判定される一方、S101で特定した可動体が第3可動体(図示略)である場合には、「N」と判定されることになる。
S102において「N」と判定された場合にはS130に進む。一方、S102において「Y」と判定された場合には、S103に進んで、動作対象役物に対応する原点検出センサの検出状態を特定し(S103)、原点検出センサが検出状態であるか否か、つまり、対象の可動体が原点位置(初期位置)に位置しているか否かを判定する(S104)。
原点位置(初期位置)に位置していない場合(S104;N)には、S105に進んで、非検出時動作制御の実行回数を計数するための非検出時動作回数カウンタに0をセットした後(S105)、動作対象役物を動作させるための制御速度として、後述する実動作確認用動作制御(ロング初期化動作制御)における最低速度(図41、図42参照)と同じ動作速度で動作対象役物を動作させるための最低制御速度を設定し(S106)、動作対象役物の駆動モータ、例えば、動作対象役物が可動体250であれば、駆動モータを原点位置方向に駆動開始するとともに(S107)、非検出時動作期間タイマのタイマカウントを開始する(S108)。尚、非検出時動作期間タイマのタイマカウントは、例えば、第1初期化処理にて初期化されたCTCから一定期間毎に出力される信号の数をカウントすること等により行うようにすればよい。
そして、原点検出センサが検出状態となるかとともに、非検出時動作期間タイマが上限時間に対応する値となったか否かを監視する監視状態に移行する(S109、S110)。
動作対象役物の駆動装置(例えば、駆動モータ)を原点位置方向に駆動させることで動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置して原点検出センサが検出状態となった場合には、可動体駆動モータの駆動を停止してS130に進む。一方、非検出時動作期間タイマが上限時間に対応する値となった場合、つまり、上限時間が経過しても動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置しなかった場合には、S112に進んで、非検出時動作回数カウンタに1を加算して(S112)、該加算後の非検出時動作回数カウンタの値が、動作エラー判定回数(例えば3)に達したか否かを判定する(S113)。
S113において非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合には、可動体駆動モータの駆動を停止し、当該動作対象役物の原点復帰エラーを記憶し(S114)、S130に進む。つまり、非検出時動作制御において動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置しなかった場合には、当該動作対象役物について後述する実動作確認用動作制御を実行しないようにする(当該動作対象役物をデッドエンド状態する)ために原点復帰エラーを記憶し、S130に進む。
尚、本実施の形態では、S113において非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合には、当該動作対象役物をデッドエンド状態する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、S113において非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合に、エラー処理を開始し、該エラー処理を実行することにより、第2初期化処理が中断されることで、演出制御メイン処理がS52に進むことなく中断され、演出制御基板12(演出制御用CPU120など)は起動しない状態(デットエンド状態)にするようにしてもよい。
また、動作対象役物をデッドエンド状態とした場合、演出制御基板12(演出制御用CPU120など)は起動するが、例えば、演出制御用CPU120は、可動体を動作させることを示す入力信号(例えば、演出ボタン等の検出信号)の受付けを無効としたり、該入力信号が入力されても可動体を動作させないようにするといった処理を実行することが好ましい。
一方、非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達していない場合には、可動体駆動モータの駆動を停止してS106に戻り、再度、S106〜S108の処理を行うことにより、動作対象役物を、実動作確認用動作制御(ロング初期化動作制御)における最低速度にて原点位置に移動させる動作(非検出時動作制御)を開始して、前述したS109、S110の監視状態に移行する。
よって、S110にてエラー判定時間が経過したと判定されたとしても、動作エラー判定回数に達するまで繰返し動作対象役物を原点位置(初期位置)に移動させる動作(非検出時動作制御)を実行している間に動作対象役物が原点位置(初期位置)にて検出した場合には、S114に進むことなく、S130に進むことになる。
一方、上記したS104において「Y」と判定されてS120に進んだ場合には、検出時動作回数カウンタに0をセットした後、検出時動作プロセスデータをセットし(S121a)、検出時動作プロセスタイマのタイマカウントを開始する(S121b)。尚、検出時動作プロセスタイマのタイマカウントとしては、前述した非検出時動作期間タイマのタイマカウントと同様に、第1初期化処理にて初期化されたCTCから一定期間毎に出力される信号の数をカウントすること等により行うようにすればよい。また、本実施の形態の検出時動作プロセスデータには、動作対象役物を動作させるための制御速度として、後述する実動作確認用動作制御(ロング初期化動作制御)における最低速度(図41、図42参照)と同じ動作速度で動作対象役物を動作させるための最低制御速度が記述(設定)されている。
次いで、セットされた検出時動作プロセスデータに設定されている最低制御速度に基づいて動作対象役物を動作させるとともに(S122)、プロセスデータが完了したか否かを判定し(S123)、プロセスデータが完了していない場合には、S122に戻り、動作対象役物を検出時動作プロセスデータに設定されている最低制御速度に基づいて動作させる。
このように、検出時動作制御においては、検出時動作プロセスデータが完了するまで、検出時動作プロセスデータに設定されている最低制御速度に基づく最低速度、つまり、実動作確認用動作制御(ロング初期化動作制御)における最低速度にて、原点位置(初期位置)から一旦離れ、該原点位置(初期位置)から離れた位置から原点位置(初期位置)に戻るという動作を行う(図41参照)。尚、原点位置から離れた位置とは、原点位置の近傍位置、つまり、各原点センサにより各可動体の被検出部を検出できない位置であって各演出位置よりも原点位置に近い所定位置(検出時動作位置)として設定されている。
S123の判定において、セットされている検出時動作プロセスデータが完了したと判定した場合には、可動体駆動モータの駆動を停止してS124に進んで、原点検出センサが検出状態になっているか否か、つまり、動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置しているか否かを判定(確認)する。
原点検出センサが検出状態になっている場合、つまり、動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置している場合にはS130に進む。
一方、原点検出センサが検出状態になっていない場合、つまり、動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置していない場合には、検出時動作回数カウンタに1を加算して(S126)、該加算後の検出時動作回数カウンタの値が、動作エラー判定回数(例えば3)に達したか否かを判定する(S127)。検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合には、S128に進んで当該動作対象役物の原点復帰エラーを記憶し(S128)、S130に進む。つまり、検出時動作制御において動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置しなかった場合には、当該動作対象役物について後述する実動作確認用動作制御を実行しないようにする(当該動作対象役物をデッドエンド状態する)ために原点復帰エラーを記憶し、S130に進む。
尚、本実施の形態では、S127において検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合には、当該動作対象役物をデッドエンド状態する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、S113において検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合に、エラー処理を開始し、該エラー処理を実行することにより、第2初期化処理が中断されることで、演出制御メイン処理がS52に進むことなく中断され、演出制御基板12は起動しない状態(デットエンド状態)にするようにしてもよい。
また、動作対象役物をデッドエンド状態とした場合、演出制御基板12(演出制御用CPU120など)は起動するが、例えば、演出制御用CPU120は、可動体を動作させる入力信号(例えば、演出ボタン等の検出信号)の受付けを無効としたり、該入力信号が入力されても可動体を動作させないようにするといった処理を実行することが好ましい。
S102で「N]と判定された場合、S109で「Y」と判定された場合、もしくはS124で「Y」と判定された場合に実行するS130においては、可動体のうちで未だ動作対象としていない残りの可動体が存在するか否かを判定し、残りの可動体が存在しない場合(具体的には、動作対象役物が第3可動体(図示略)である場合)には、図40に示す実動作確認用動作制御を行う処理に移行する。一方、残りの可動体が存在する場合には、S131に進んで、次に動作させる可動体を特定した後、S102に戻って、該特定した動作対象役物について、S102以降の上記した処理を同様に実行する。
尚、動作対象役物が可動体250である場合にS131が実行される場合には、設定データに基づいて第2演出体900が動作対象役物として特定され、動作対象役物が第2演出体900である場合にS131が実行される場合には、設定データに基づいて第3可動体(図示略)が動作対象役物として特定される。
次に図40に示す処理について説明すると、図40に示すS200において演出制御用CPU120は、先ず、前述のS101と同様に、設定データに基づいて最初に動作確認する可動体(確認対象役物)を特定する(S200)。次いで、当該対象役物の原点復帰エラーの記憶が有るか否かを判定する(S201)。
確認対象役物の原点復帰エラーの記憶が有る場合は、S202a〜S213までの処理を実行することなくS220に進む。このようにすることで、本実施の形態では、これら非検出時動作制御や検出時動作制御において原点復帰エラーと判定された可動体については実動作確認用動作制御を行わないようになっている。
一方、確認対象役物の原点復帰エラーの記憶が無い場合は、S202aに進んで、確認対象役物に対応する実動作確認用プロセスデータをセットする。つまり、確認対象役物が可動体250であれば、可動体250の実動作確認用プロセスデータをセットし、確認対象役物が第2演出体900であれば、第2演出体900の実動作確認用プロセスデータをセットし、確認対象役物が第3可動体(図示略)であれば、第3可動体(図示略)の実動作確認用プロセスデータをセットする。尚、これら各実動作確認用プロセスデータには、演出において当該可動体が可動体演出において実際に行う動作と同一の動作を行うように制御速度等が記述(設定)されている。
次いで、実動作確認用プロセスタイマのタイマカウントを開始する(S202b)。尚、実動作確認用プロセスタイマのタイマカウントとしては、前述した非検出時動作期間タイマのタイマカウントと同様に、第1初期化処理にて初期化されたCTCから一定期間毎に出力される信号の数をカウントすること等により行うようにすればよい。
そして、セットされた実動作確認用プロセスデータにおいて実動作確認用プロセスタイマのタイマカウント値に対応して設定されている制御速度にて確認対象役物を動作させるとともに(S203)、プロセスデータが完了したか否かを判定し(S204)、プロセスデータが完了していない場合には、S203に戻り、確認対象役物を、その時点の実動作確認用プロセスタイマのタイマカウント値に対応して設定されている制御速度に基づいて動作させる。
このように、実動作確認用プロセスデータが完了するまで、実動作確認用プロセスデータに実動作確認用プロセスタイマのタイマカウント値に対応して設定されている制御速度にて確認対象役物を動作させることにより、確認対象役物の制御速度を、時系列的に順次変更して、可動体演出において当該可動体を実際に動作させる際に設定する制御速度と同一の加速または減速を行うことができる。
そして、S204の判定において、セットされている実動作確認用プロセスデータが完了したと判定した場合には、可動体駆動モータの駆動を停止し、当該対象役物は原点対象役物であるか否かを判定する(S204a)。当該対象役物が原点検出対象役物でなければ、つまり、第3可動体(図示略)であればS220に進み、当該対象役物が第3可動体(図示略)であれば、S222に進む。一方、当該対象役物が原点検出対象役物であれば、つまり、可動体250または第2演出体900であれば原点検出センサが検出状態になっているか否か、つまり、動作対象役物が原点位置(初期位置)に位置しているか否かを判定(確認)する(S205)。
原点検出センサが検出状態になっている場合、つまり、確認対象役物が原点位置(初期位置)に位置している場合にはS220に進む。一方、原点検出センサが検出状態になっていない場合、つまり、確認対象役物が原点位置(初期位置)に位置していない場合には、前述した非検出時動作制御を(図39参照)を行って対象役物を原点位置(初期位置)に位置させるためにS206〜S213の処理を行う。
具体的には、非検出時動作制御の実行回数を計数するための非検出時動作回数カウンタに0をセットした後(S206)、制御速度として実動作確認用動作制御(ロング初期化動作制御)における最低速度と同じ動作速度で動作対象役物を動作させるための最低制御速度を設定し(S207)、確認対象役物の駆動装置、例えば、確認対象役物が可動体250であれば、駆動モータを原点位置(初期位置)方向に駆動開始するとともに(S208)、非検出時動作期間タイマのタイマカウントを開始する(S209)。
そして、原点検出センサが検出状態となるかとともに、非検出時動作期間タイマが上限時間に対応する値となったか否かを監視する監視状態に移行する(S210、S211)。
対象役物の駆動装置(例えば、駆動モータ)を原点位置(初期位置)方向に駆動させることで対象役物が原点位置(初期位置)に位置して原点検出センサが検出状態となった場合には、S210にて「Y」と判定されてS220に進む。一方、非検出時動作期間タイマが上限時間に対応する値となった場合、つまり、上限時間が経過しても確認対象役物が原点位置(初期位置)に位置しなかった場合には、S212に進んで、非検出時動作回数カウンタに1を加算して(S212)、該加算後の非検出時動作回数カウンタの値が、動作エラー判定回数(例えば3)に達したか否かを判定する(S213)。
非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合には、S220に進む。尚、本実施の形態では、S213において非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合には、当該動作対象役物をデッドエンド状態する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、S213において非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達している場合に、当該動作対象役物の原点復帰エラーを記憶し、当該動作対象役物について以後は実動作を実行しないようにするようにしてもよい。あるいは、エラー処理を開始し、該エラー処理を実行することにより、第2初期化処理が中断されることで、演出制御メイン処理がS52に進むことなく中断され、演出制御基板12は起動しない状態(デットエンド状態)にするようにしてもよい。
また、動作対象役物をデッドエンド状態とした場合、演出制御基板12(演出制御用CPU120など)は起動するが、例えば、演出制御用CPU120は、可動体を動作させる入力信号(例えば、演出ボタン等の検出信号)の受付けを無効としたり、該入力信号が入力されても可動体を動作させないようにするといった処理を実行することが好ましい。
一方、非検出時動作回数カウンタの値が動作エラー判定回数に達していない場合には、S207に戻り、再度、S207、S208、S209の処理を行うことにより、確認対象役物を、実動作確認用動作制御(ロング初期化動作制御)における最低速度にて原点位置(初期位置)に移動させる動作(原点復帰時動作)を開始して、前述したS210、S211の監視状態に移行する。
よって、S211にてエラー判定時間が経過したと判定されたとしても、動作エラー判定回数に達するまで繰返し対象役物を原点位置(初期位置)に移動させる動作(非検出時動作制御)を実行している間に対象役物が原点位置(初期位置)にて検出された場合には、S220に進むことになる。
S201で「Y」と判定された場合、S204aで「N」と判定された場合、S205で「Y」と判定された場合、もしくはS210で「Y」と判定された場合に実行するS220においては、可動体のうちで未だ動作確認の確認対象としていない残りの可動体が存在するか否かを判定し、残りの可動体が存在しない場合(具体的には、動作確認の対象役物が第3可動体(図示略)である場合)には、S114やS128で記憶したエラーの記録をクリア(S222)して、当該処理を終了する一方、残りの可動体が存在する場合には、S221に進んで、次に動作確認する可動体を特定した後、S201に戻って、該特定した対象役物について、S201以降の上記した処理を同様に実行する。
ここで、これら図39、図40に示す第2初期化処理が実行されることによる可動体の動作態様及び制御内容について、図41、図42を用いて説明する。図41は、演出制御用CPU120が行う非検出時動作制御、検出時動作制御及び実動作確認用動作制御の動作態様を示す概略説明図である。図42は、(A)は実動作確認用動作制御における制御速度を示す説明図、(B)は検出時動作制御における制御速度を示す説明図、(C)は非検出時動作制御における制御速度を示す説明図である。
尚、図41及び図42においては、原点検出対象役物である可動体250及び第2演出体900における非検出時動作制御(ショート初期化動作制御)、検出時動作制御(ショート初期化動作制御)及び実動作確認用動作制御(ロング初期化動作制御)についてのみ説明し、原点検出対象役物でない第3可動体(図示略)についての説明は省略することとする。また、可動体250の第1可動部302の往復動作距離(回動範囲)と第2演出体900の第2可動部401,402それぞれの往復動作距離(移動範囲)とは同一ではないが、説明の便宜上、同一の概念図を用いて説明することとする。
図41に示すように、可動体250の第1可動部302及び第2演出体900の第2可動部401,402は、それぞれ原点位置(退避位置、初期位置)と演出位置との間で往復動作可能に設けられており、原点位置から演出位置への往動作や演出位置から原点位置への復動作は、前述した可動体演出等において実際に行う実動作とされている。
演出制御用CPU120は、第2初期化処理を実行したときに可動体の被検出部が原点検出センサにより検出されない場合、つまり、可動体が何らかの理由(例えば、搬送や遊技島への設置時に原点位置から動いてしまっている場合、前回の動作時に原点復帰できなかった場合(例えば、演出の実行時において、モータの脱調、故障、引っ掛かりなどにより可動体の原点復帰が確認できなかったり動作できなくなるといった役物エラー(動作異常)が発生した場合など)、遊技機の振動により原点位置から動いてしまった場合など)により原点位置以外の位置(例えば、図41における非検出時動作制御に対応する黒丸で示す位置など、原点位置と演出位置との間の所定位置)にある場合、原点復帰させるための非検出時動作制御を実行する。この非検出時動作制御を実行する場合、可動体は原点位置から離れた位置にあるため、動作としては可動体を原点位置方向に移動させる動作のみとされている。
また、演出制御用CPU120は、第2初期化処理を実行したときに可動体250の第1可動部302や第2演出体900の第2可動部401,402の被検出部が原点検出センサにより検出された場合、検出時動作制御を実行する。
例えば、被検出部が原点検出センサにより確実に検出されるように、被検出部が原点検出センサにより検出されたときから可動体の原点位置方向への動作が規制されるまでの間に所定の動作可能範囲(例えば、遊び)が設定されている場合などにおいては、原点復帰して原点検出センサにより検出された位置よりもさらに奥側にずれた位置に停止することがある。よって、被検出部が原点検出センサにより検出されていても、可動体をより正確な原点位置に復帰させるための検出時動作制御を行う。
この検出時動作制御は、原点検出センサによる被検出部の検出状態を一旦解除するために可動体を原点位置から離れた位置へ移動させた後に原点位置に復帰させる必要があるが、演出位置まで移動させる必要はないので、可動体を原点位置から該原点位置の近傍である検出時動作位置まで移動させた後、原点位置に復帰させる。つまり、実動作よりも短い距離で往復動作させる(図18(A)(B)参照)。
また、演出制御用CPU120は、第2初期化処理において非検出時動作制御または検出時動作制御を実行した後、実動作確認用動作制御を実行する。実動作確認用動作制御は、可動体が各種演出等において実際に行う実動作と同一の動作とされている。
次に、演出制御用CPU120が非検出時動作制御、検出時動作制御及び実動作確認用動作制御を実行する際に設定する制御速度について比較する。尚、図42(A)、図42(B)、図42(C)にて示す速度は、演出制御用CPU120が各可動体を動作させるために設定する制御速度であって、可動体の実際の動作速度とは異なる。つまり、例えば、所定の可動体を動作させる場合において、原点位置と演出位置との間における一の移動区間と他の移動区間に同一の制御速度を設定した場合でも、一の移動区間と他の移動区間とで態様が異なる場合(例えば、バネがある区間とない区間、直線区間と曲線区間)や、同一の移動区間でも上昇する場合と下降する場合においては、可動体を実際に動作させた場合の動作速度は制御速度とは異なることがある。また、可動体に対し同一の制御速度を設定しても、各可動体の大きさ、重量、動作態様、動作距離、駆動機構等の違いがある場合、各可動体の実際の動作速度は必ずしも同一にはならない。複数の可動体を同一性能のステッピングモータにて動作させる場合において、各可動体に対し同一の制御速度を設定しても、各可動体の大きさ、重量、動作態様、動作距離、駆動機構等の違いがある場合、各可動体の実際の動作速度は必ずしも同一にはならない。
図42(A)に示すように、演出制御用CPU120は、実動作確認用動作制御を実行する場合、セットした実動作確認用プロセスデータにおいて実動作確認用プロセスタイマのタイマカウント値に対応して設定されている制御速度に基づいて確認対象役物を動作させる。具体的には、原点位置から加速した後に減速して演出位置に停止させるとともに、演出位置から加速した後に減速して原点位置に停止させる制御を行う。すなわち、各可動体が正常に動作可能であることを確認するための実動作確認用動作制御では、原点位置と演出位置との間において、可動体の制御速度を低速→高速→低速の順に変化させる。つまり、演出制御用CPU120は、各可動体の可動体演出を実行する場合、第1速度である最低速度(低速)と該最低速度よりも速い第2速度としての最高速度(高速)との範囲内の速度で各可動体が動作するように制御するため、実動作確認用動作制御を実行する場合においても、第1速度である最低速度(低速)と該最低速度よりも速い第2速度としての最高速度(高速)との範囲内の速度で各可動体が動作するように制御する。
すなわち、上記第1速度としての最低速度や第2速度としての最高速度は、可動体の実際の動作速度であって、該動作速度としての最低速度や最高速度となるように制御速度が設定されることになる。尚、以下においては、最低制御速度に基づいて可動体を動作させた場合は最低速度にて動作し、最高制御速度に基づいて可動体を動作させた場合は最高速度にて動作するものとして説明する。
ここで、可動体の加速時及び減速時における動作速度が、実動作確認用動作制御における最低速度となるように制御速度が設定されている。また、演出位置に移動した後に原点位置に復帰させる際においては、演出位置に停止させるときよりも長い時間にわたり実動作確認用動作制御における最低速度となるように制御することで、可動体を確実に減速させてから原点検出センサにより被検出部が検出されるようにしている。
図42(B)に示すように、演出制御用CPU120は、検出時動作制御を実行する場合、原点位置から演出位置まで移動させる期間及び演出位置から原点位置まで移動させる期間において、常に実動作確認用動作制御における最低速度(第1速度)にて可動体が動作するように制御する。つまり、演出制御用CPU120は、第1動作制御としての検出時動作制御における最高速度が、第2動作制御としての実動作確認用動作制御における最低速度以下の速度(本実施の形態では、実動作確認用動作制御における最低速度と同じ速度)となるように、常に実動作確認用動作制御において設定されている制御速度のうち最も低い最低制御速度に基づいて可動体を動作させる制御を行う。
また、検出時動作制御の場合、実動作確認用動作制御に比べて可動体の動作距離が短いため、実動作確認用動作制御において加速したときの制御速度、つまり高速で動作させると、原点検出センサにて被検出部を確実に検出できなかったり、近距離から可動体が原点位置に復帰して移動規制されたときの衝撃により可動体等が破損したりする虞があるため、実動作確認用動作制御における最低速度にて動作するように制御する。
また、図42(C)に示すように、演出制御用CPU120は、非検出時動作制御を実行する場合、原点位置と演出位置との間の任意の位置から原点位置まで移動させる期間において、常に実動作確認用動作制御における最低速度(第1速度)にて動作するように制御する。つまり、演出制御用CPU120は、第1動作制御としての非検出時動作制御における最高速度(最大動作速度)が、第2動作制御としての実動作確認用動作制御における最低速度以下の速度(本実施の形態では、実動作確認用動作制御における最低速度と同じ速度)となるように、常に実動作確認用動作制御において設定されている制御速度のうち最も低い最低制御速度に基づいて可動体を動作させる制御を行う。
この場合、可動体は原点位置からどの程度離れた位置にあるかが不明であるため、可動体が原点位置の近傍に位置していた場合、実動作確認用動作制御において加速したときの制御速度、つまり高速で動作させると、可動体が原点位置に復帰したときに原点検出センサにて被検出部を確実に検出できなかったり、近距離から可動体が原点位置に復帰して移動規制されたときの衝撃により可動体等が破損したりする虞があるため、実動作確認用動作制御における最低速度にて動作するように制御する。
このように本実施の形態では、演出制御用CPU120は、第1動作制御としての非検出時動作制御や検出時動作制御を実行する場合、実動作確認用動作制御において設定されている最低制御速度に基づいて常に単一(一定)の動作速度で可動体が動作するように制御を行う。そしてこれら最低速度は、各可動体に対応する実動作確認用動作制御における最低速度であり、各可動体に共通する動作速度ではないので、各可動体における最低速度は異なる場合がある。
具体的には、可動体250と第2演出体900とは、大きさ、重量、動作態様、動作距離、駆動モータを含む駆動機構が各々異なるため、同一の制御速度を設定した場合でも可動体の実際の動作速度は異なる。また、各可動体に対し異なる制御速度を設定した場合においても可動体の実際の動作速度は異なる。このように、最低速度は各可動体に応じて設定された制御速度に基づく動作速度であり、可動体に最適な最低速度にて動作するように制御するため、態様が異なる複数の可動体を原点位置にて確実に検出させることが可能となる。
(変形例14)
次に、特に図示しないが、例えば、パチンコ遊技機1が、演出表示装置5の前面側の左側を遊技者から視認不能に遮蔽可能な遮蔽部材57Lと、演出表示装置5の前面側の右側を遊技者から視認不能に遮蔽可能な遮蔽部材57Rと、これら遮蔽部材57L、57Rを、演出表示装置5の前面側を遊技者から視認可能な非遮蔽状態とする非遮蔽位置と、演出表示装置5の前面側を遊技者から視認不可能な遮蔽状態とする遮蔽位置とに動作させるための遮蔽部材動作モータ57a、主に遮蔽部材57Lに配置されて複数のLEDで構成される左側LED57b、主に遮蔽部材57Rに配置されて複数のLEDで構成される右側LED57c、これら遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cを駆動制御するための回路が搭載されている遮蔽ユニット制御基板57d等により構成される遮蔽ユニット57を備える場合における遮蔽ユニット制御基板57dの回路構成について、図43に基づいて説明する。
演出制御基板12には、遮蔽ユニット制御基板57dが接続されており、当該遮蔽ユニット制御基板57dには、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cが接続されている。演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120は、遮蔽ユニット制御基板57dに対して、遮蔽部材動作モータ57aの励磁態様や左側LED57b、右側LED57cの点灯態様を制御するための制御信号を送信することで、遮蔽ユニット制御基板57dを介して、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cを制御信号に応じた所定態様で作動させることができるようになっている。
演出制御用CPU120が遮蔽ユニット制御基板57dに対して送信する制御信号には、左側LED57b及び右側LED57cの点灯態様を制御するためのシリアル制御信号1(例えば、前記実施例のLED駆動用シリアル信号(ASIBADT)等に該当する)、遮蔽部材動作モータ57aの励磁態様を制御するためのシリアル制御信号2(例えば、前記実施例のモータ駆動用シリアル信号(S1TXD)等に該当する)、シリアル制御信号1を伝送するためのクロック信号1(例えば、前記実施例のLED駆動用シリアル信号(ASIBACLK)等に該当する)、シリアル制御信号2を伝送するためのクロック信号2(例えば、前記実施例のモータ駆動用シリアル信号(S1SCK)等に該当する)、が少なくとも含まれ、演出制御基板12から各信号を伝送するための信号線がコネクタを介して遮蔽ユニット制御基板57dに接続されている。また、これらのシリアル制御信号及びクロック信号は、演出制御基板12側で供給される電圧により演出制御基板12から遮蔽ユニット制御基板57dに対して送信されるようになっており、後述するように遮蔽ユニット制御基板57dで電源VCCが接続されているか否かに関わらず、シリアル制御信号の信号線及びクロック信号の信号線には、演出制御基板12からの該信号の出力状態に応じた電圧が供給されることとなる。
また、遮蔽ユニット制御基板57dには、電源基板から複数の電源線を介して電源が供給されるようになっており、当該電源線には、遮蔽ユニット制御基板57dに搭載された各回路等を作動させる電源VCC(5V)を供給する電源線(以下、電源線VCCと呼ぶ場合がある。)、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57c等を動作させるために用いられる電源VDL(12V)を供給する電源線(以下、電源線VDLと呼ぶ場合がある。)、その他回路や電子部品等(図示略)に用いられる電源VSLの電源線(以下、電源線VSLと呼ぶ場合がある。)が少なくとも含まれ、各電源を供給する電源線がコネクタを介して遮蔽ユニット制御基板57dに接続されている。
また、遮蔽ユニット制御基板57dに電源を供給する電源線のうち電源線VCCは、遮蔽ユニット制御基板57dに接続される前に2つの電源線VCC1、VCC2に分岐され、遮蔽ユニット制御基板57dに接続されるようになっている。
尚、本変形例では、遮蔽ユニット制御基板57dのブロック図等において接地(グランド)についての記載を省略するが、適宜接地が行われるようになっている。
図43に示すように、遮蔽ユニット制御基板57dには、演出制御用CPU120から送信される制御信号の信号線及び電源の電源線が接続されるコネクタ57eが搭載されている。当該コネクタ57eは複数の端子を備え、一端側の端子群には、シリアル制御信号1の信号線、シリアル制御信号2の信号線、クロック信号1の信号線、クロック信号2の信号線がそれぞれ接続され、他端側の端子群には、電源線VCC1、電源線VCC2、電源線VDL、電源線VSLがそれぞれ接続されている。
また、コネクタ57eにおける電源線が接続される端子群の各端子には、該コネクタ57eの信号線側の端子から順に、電源線VCC1、VSL、VDL、VCC2の順で各電源線がそれぞれ接続されており、電源線の端子群の両端に電源線VCC1、VCC2が接続されるようになっている。すなわち、電源線VCC1は、コネクタ57eの電源線の端子群のうちの一端側の端子に接続される一方で、電源線VCC2は、コネクタ57eの電源線の端子群のうち電源線VCC2が接続される端子とは反対の一端側の端子に接続されるようになっている。
コネクタ57eの異なる端子にそれぞれ接続された電源線VCC1及びVCC2は、遮蔽ユニット制御基板57d上において接続され、電源線VCCに統合された後、遮蔽ユニット制御基板57d上の各種回路や素子、例えば、後述のシリアル/パラレル変換回路1、2やプルアップ抵抗1、2等に接続される。また、統合された電源線VCCには、コネクタ57e側から各種回路等側へ電流が流れるように発光ダイオード57fが接続されている。当該発光ダイオード57fは、コネクタ57eに電源線VCC1または電源線VCC2の少なくとも一方が接続され、遮蔽ユニット制御基板57d上の各種回路に電源VCCが供給される状態であるときに発光する一方、コネクタ57eに電源線VCC1及び電源線VCC2のいずれも接続されておらず、遮蔽ユニット制御基板57d上の各種回路に電源VCCが供給されない状態であるときに発光しないようになっており、当該発光ダイオード57fの発光状態に基づいて遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが供給されているか否かを視認できるようになっている。
遮蔽ユニット制御基板57dには、コネクタ57eを介して受信されたシリアル制御信号1及びクロック信号1を左側LED57bの点灯態様を制御するためのパラレル制御信号1及び右側LED57cの点灯態様を制御するためのパラレル制御信号2に変換するシリアル/パラレル変換回路1、パラレル制御信号1に基づいて左側LED57bを駆動させる駆動信号1を出力するLED駆動回路1、パラレル制御信号2に基づいて右側LED57cを駆動させる駆動信号2を出力するLED駆動回路2、コネクタ57eを介して受信されたシリアル制御信号2を、遮蔽部材動作モータ57aの各励磁相の励磁態様を制御するためのパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2、パラレル制御信号3〜6に基づいて遮蔽部材動作モータ57aの各励磁相を励磁する励磁信号1〜4を出力して該遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4、パラレル制御信号1〜6の各信号線におけるHigh信号及びLow信号を的確に伝達可能とするように該信号線を所定電圧(電源VCC(5V)以下の電圧)にプルアップするためのプルアップ抵抗1、2、コネクタ57e等を介して回路外部から侵入する静電気等による電気的ノイズを電源側に放出して除去するためのノイズ除去回路1、2を含む各種回路や素子等が搭載されている。
遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、コネクタ57eを介して接続される制御信号の信号線のうちシリアル制御信号1の信号線及びクロック信号1の信号線は、シリアル/パラレル変換回路1に接続される。また、当該シリアル/パラレル変換回路1から出力されるパラレル制御信号1の信号線は、LED駆動回路1に接続される。そして、当該LED駆動回路1から出力される駆動信号1の信号線は、左側LED57bに接続される。また、シリアル/パラレル変換回路1から出力されるパラレル制御信号2の信号線は、LED駆動回路2に接続されて、当該LED駆動回路2から出力される駆動信号2の信号線は、右側LED57cに接続される。
また、シリアル/パラレル変換回路1は、シリアル制御信号1、クロック信号1、パラレル制御信号1、パラレル制御信号2の各信号線が接続されるとともに、電源線VCCが接続されており、電源VCCが供給されている場合に、正常に機能を発揮できる状態となり、シリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1及びパラレル制御信号2に変換して、これらのパラレル制御信号1、2をLED駆動回路1、2に対して出力可能である。尚、電源VCCが供給されていない場合には、シリアル/パラレル変換回路1は、作動せず停止した状態となり、パラレル制御信号1及びパラレル制御信号2を出力できない。
また、左側LED57bは、LED駆動回路1から出力される駆動信号1の信号線が接続されるとともに、電源VDLが接続されており、左側LED57bを点灯させる旨の駆動信号1が入力されることで、電源VDLを用いて左側LED57bが点灯されるようになっている。また、右側LED57cには、LED駆動回路2から出力される駆動信号2の信号線が接続されるとともに、電源VDLが接続されており、右側LED57cを点灯させる旨の駆動信号2が入力されることで、電源VDLを用いて右側LED57cが点灯されるようになっている。
また、パラレル制御信号1の信号線及びパラレル制御信号2の信号線は、プルアップ抵抗1を介して電源線VCCと接続される。これにより、電源VCCが供給されている場合に、パラレル制御信号1、パラレル制御信号2の各信号線は、所定電圧にプルアップされるようになっている。
また、シリアル制御信号1の信号線及びクロック信号1の信号線は、ノイズ除去回路1を介して電源線VCCに接続される。ノイズ除去回路1は、複数のダイオードにより構成され、シリアル制御信号1の信号線及びクロック信号1の信号線側から電源線VCC側に向けて電流が流れることが可能となるようにダイオードが接続されている。遮蔽ユニット制御基板57dに正常に電源VCCが供給されている場合に、ノイズ除去回路1では、シリアル制御信号1の信号線及びクロック信号1の信号線の電圧が電源線VCC側の電圧よりも高まるようなノイズが生じたときに、シリアル制御信号1の信号線及びクロック信号1の信号線から電源線VCC側に電流が流れることで、シリアル制御信号1の信号線及びクロック信号1の信号線に生じたノイズが電源VCC側に放出されて除去されるようになっている。
遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、コネクタ57eを介して接続される制御信号の信号線のうちシリアル制御信号2の信号線及びクロック信号2の信号線は、シリアル/パラレル変換回路2に接続される。また、当該シリアル/パラレル変換回路2から出力されるパラレル制御信号3の信号線は、モータ駆動回路1に接続され、シリアル/パラレル変換回路2から出力されるパラレル制御信号4の信号線は、モータ駆動回路2に接続され、シリアル/パラレル変換回路2から出力されるパラレル制御信号5の信号線は、モータ駆動回路3に接続され、シリアル/パラレル変換回路2から出力されるパラレル制御信号6の信号線は、モータ駆動回路4に接続される。そして、モータ駆動回路1から出力される励磁信号1の信号線は、遮蔽部材動作モータ57aの励磁相の第1相に接続され、モータ駆動回路2から出力される励磁信号2の信号線は、遮蔽部材動作モータ57aの励磁相の第2相に接続され、モータ駆動回路3から出力される励磁信号3の信号線は、遮蔽部材動作モータ57aの励磁相の第3相に接続され、モータ駆動回路4から出力される励磁信号4の信号線は、遮蔽部材動作モータ57aの励磁相の第4相に接続される。
また、シリアル/パラレル変換回路2は、シリアル制御信号2、クロック信号2、パラレル制御信号3〜6の各信号線が接続されるとともに、電源線VCCが接続されており、電源VCCが供給されている場合に、正常に機能を発揮できる状態となり、シリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、これらのパラレル制御信号3〜6をモータ駆動回路1〜4対して出力可能である。尚、電源VCCが供給されていない場合には、シリアル/パラレル変換回路2は、作動せず停止した状態となり、パラレル制御信号3〜6を出力できない。
また、遮蔽部材動作モータ57aの第1相〜第4相の各励磁相には、それぞれ励磁信号1〜4の信号線が接続されるとともに、電源VDLが接続されており、各励磁相に対して励磁する旨の励磁信号1〜4が入力されることで、該当する励磁相が電源VDLを用いて励磁されるようになっている。励磁信号1〜4の信号線により第1相〜第4相の各励磁相を所定の順序(例えば、遮蔽部材動作モータ57aの回転方向に沿って、第4相及び第1相、第1相、第1相及び第2相、第2相、第2相及び第3相、第3相、第3相及び第4相、第4相、第4相及び第1相・・・の順序等)で励磁することで、遮蔽部材動作モータ57aを所定態様で駆動させるようになっている。
尚、全ての励磁相(第1相〜第4相)に対して同じタイミングで励磁するように励磁信号1〜4が入力される場合には、遮蔽部材動作モータ57aは、全相励磁されることで回転せずに停止した状態で維持されるが、当該信号が入力されている期間にわたり、各励磁相に電源VDLから電流が流れ続けることとなる。
また、パラレル制御信号3〜6の各信号線は、プルアップ抵抗2を介して電源線VCCと接続される。これにより、電源VCCが供給されている場合に、パラレル制御信号3〜6の各信号線は、上述のパラレル制御信号1、2と同様に所定電圧にプルアップされるようになっている。
また、シリアル制御信号2の信号線及びクロック信号2の信号線は、ノイズ除去回路2を介して電源線VCCに接続される。ノイズ除去回路2は、上述のノイズ除去回路1と同様の構成であり、遮蔽ユニット制御基板57dに正常に電源VCCが供給されている場合に、ノイズ除去回路2では、シリアル制御信号2の信号線及びクロック信号2の信号線の電圧が電源線VCC側の電圧よりも高まるようなノイズが生じたときに、シリアル制御信号2の信号線及びクロック信号2の信号線から電源線VCC側に電流が流れることで、シリアル制御信号2の信号線及びクロック信号2の信号線に生じたノイズが電源VCC側に放出されて除去されるようになっている。
このように、本変形例の遮蔽ユニット制御基板57dでは、当該遮蔽ユニット制御基板57dに接続される前に電源線VCCから分岐された電源線VCC1、VCC2が、コネクタ57eにおける異なる端子にそれぞれ接続されている。すなわち、シリアル/パラレル変換回路1等を作動させるための電源線VCCが、2本の配線及びコネクタ57eの2つの端子を用いて遮蔽ユニット制御基板57dに接続されるようになっている。
コネクタ57eは複数の端子を備え、一端側の端子群には、シリアル制御信号1等の信号線が接続され、他端側の端子群には、電源線VCC1、VCC2等の電源線が接続されており、電源線が接続されている端子群のうちの一端側の端子に電源線VCC1が接続され、他端側の端子に電源線VCC2が接続されている。
コネクタ57eを介して接続された電源線VCC1、2は、遮蔽ユニット制御基板57d上で電源線VCCに統合され、統合された電源線VCCには、発光ダイオード57fが接続されており、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが供給されており、コネクタ57e側からシリアル/パラレル変換回路1等の各回路側へ電流が流れる場合に、当該発光ダイオード57fが発光して、電源VCCが供給されている旨が認識できるようになっている。
遮蔽ユニット制御基板57dでは、コネクタ57eを介して接続された電源線VCCが、シリアル/パラレル変換回路1、2、ノイズ除去回路1、2、プルアップ抵抗1、2等の各回路や素子に接続されており、電源線VCCにより所定電源(5V)が供給されることで、これらシリアル/パラレル変換回路1等の回路が正常に機能を発揮できる状態となり、演出制御用CPU120から遮蔽ユニット制御基板57dに対して出力されたシリアル制御信号1、2に基づいて、当該遮蔽ユニット制御基板57dに接続されている遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cを作動させることができるようになっている。
尚、遮蔽ユニット制御基板57dのノイズ除去回路1には、シリアル制御信号1やクロック信号1の信号線、電源VCCの配線が接続されており、該ノイズ除去回路1を介して、制御信号の信号線が電源VCCの配線と接続されている。また、各信号線には、演出制御基板12から供給される電圧でシリアル制御信号1やクロック信号1が入力されるようになっており、ノイズ除去回路1の制御信号側には、演出制御基板12からの該信号の出力状態に応じた電圧が供給されることとなる。すなわち、ノイズ除去回路1の該の制御信号側には、シリアル制御信号2により、信号が送信されているときには、所定のHigh電圧となり、信号が送信されていないときには、所定のLow電圧となるように変化する電圧、及び、シリアル制御信号2により、信号が送信されているか否かにかかわらず、所定周期で所定のHigh電圧と所定のLow電圧の範囲で変化する電圧が印加されることとなる。そして、ノイズ除去回路1に電源VCCが正常に供給されていない場合に、シリアル制御信号1やクロック信号1の入力に伴いノイズ除去回路1に印加される電圧は、ノイズ除去回路1内のキャパシタンス成分やインダクタンス成分により平準化されることでほぼ一定の電圧で、ノイズ除去回路1の電源VCCの配線側に出力されることとなる。このような場合には、プルアップ抵抗を介して電源VCCの配線に接続されているパラレル制御信号1、2の各信号に意図しない電圧が印加されてしまうこととなる。
また、遮蔽ユニット制御基板57dのノイズ除去回路2には、シリアル制御信号2やクロック信号2の信号線、電源VCCの配線が接続されており、該ノイズ除去回路2を介して、制御信号の信号線が電源VCCの配線と接続されている。また、各信号線には、演出制御基板12から供給される電圧でシリアル制御信号2やクロック信号2が入力されるようになっており、ノイズ除去回路2の制御信号側には、演出制御基板12からの該信号の出力状態に応じた電圧が供給されることとなる。すなわち、ノイズ除去回路2の該の制御信号側には、シリアル制御信号2により、信号が送信されているときには、所定のHigh電圧となり、信号が送信されていないときには、所定のLow電圧となるように変化する電圧、及び、シリアル制御信号2により、信号が送信されているか否かにかかわらず、所定周期で所定のHigh電圧と所定のLow電圧の範囲で変化する電圧が印加されることとなる。そして、ノイズ除去回路2に電源VCCが正常に供給されていない場合に、シリアル制御信号2やクロック信号2の入力に伴いノイズ除去回路2に印加される電圧は、ノイズ除去回路2内のキャパシタンス成分やインダクタンス成分により平準化されることでほぼ一定の電圧で、ノイズ除去回路1の電源VCCの配線側に出力されることとなる。このような場合には、プルアップ抵抗を介して電源VCCの配線に接続されているパラレル制御信号3〜6の各信号に意図しない電圧が印加されてしまうこととなる。
そして、シリアル制御信号2やクロック信号2の入力に伴いノイズ除去回路1、2から電源VCCの配線側に出力される電圧が、十分に高い電圧(LED駆動回路1、2やモータ駆動回路1〜4においてパラレル制御信号1〜6が入力されているON状態と判定する電圧の閾値以上の電圧)である場合には、シリアル/パラレル変換回路1、2によりパラレル制御信号1〜6が出力されていないにも関わらず、ノイズ除去回路1、2から出力される電圧が、パラレル制御信号1、2として作用して、左側LED57bや右側LED57cを点灯させるようにLED駆動回路1、2を作動させてしまうことや、パラレル制御信号3〜6として作用して、遮蔽部材動作モータ57aの各励磁相を同時に励磁するようにモータ駆動回路1〜4を作動させてしまう虞がある。特に、クロック信号1、2は、電圧が所定周期でHigh電圧となる信号であり、かつ遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cを動作させるタイミングであるか否かにかかわらず、演出制御基板12かから遮蔽ユニット制御基板57dに対して継続して出力される信号であるので、当該クロック信号1、2の入力に伴いノイズ除去回路1、2から出力される電圧により、LED駆動回路1、2から駆動信号1、2が出力されたり、モータ駆動回路1〜4から励磁信号1〜4が出力されてしまう虞がある。すなわち遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが正常に供給されない場合には、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作させてしまう虞がある。
従来の遊技機では、制御基板から出力された制御信号を駆動信号に変換する変換回路を備え、駆動信号に基づいてLED等の電気部品を駆動するようにした構成のものがある。このような構成では、例えば、変換回路に用いる電源を、制御信号のノイズを除去する回路や駆動信号を生成する回路にも用いられることが考えられるが、このような場合に、電源線の断線などにより電源の供給が停止すると、制御信号に重畳するクロック信号が制御信号線からノイズ除去回路を経由して駆動信号線に出力されてしまう虞があり、このような場合に、駆動信号が出力されていないにも関わらず、電気部品が作動してしまうこととなる。
これに対して、本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路2と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、電源VCCは、2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1をパラレル制御信号1、2に変換するシリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗1に接続された構成において、電源VCCが2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給されることで、電源VCCの供給が停止し難くなるため、電源VCCの供給が停止することにより、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、電源VCCは、2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2をパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号2及びクロック信号2(第1信号線)のノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗2に接続された構成において、電源VCCが2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給されることで、電源VCCの供給が停止し難くなるため、電源VCCの供給が停止することにより、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、電源VCCは、2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2をパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号2及びクロック信号2(第3信号線)のノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗1に接続された構成において、電源VCCが2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給されることで、電源VCCの供給が停止し難くなるため、電源VCCの供給が停止することにより、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、電源VCCは、2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1をパラレル制御信号1、2に変換するシリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号1及びクロック信号1(第1信号線)のノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)のプルアップ抵抗2に接続された構成において、電源VCCが2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給されることで、電源VCCの供給が停止し難くなるため、電源VCCの供給が停止することにより、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
尚、本変形例では、シリアル制御信号及びクロック信号をパラレル制御信号に変換して出力するシリアル/パラレル変換回路と、パラレル制御信号に応じて、電気部品(遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57c)を駆動する駆動回路を備える構成であるが、駆動回路が駆動する電気部品として遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57c以外の電気部品、例えば、振動モータ等を適用する構成でも良い。
また、本変形例では、遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、電源VCCは、2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給される構成であるが、電源VCCが3本以上の複数の電源線を介して供給される構成でも良い。
また、本変形例では、演出制御用CPU120が送信するシリアル制御信号及びクロック信号を所定の電気部品を動作させるためのパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路1、2を搭載した遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、当該シリアル/パラレル変換回路1、2を作動させるための電源VCCを、2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給する構成であるが、CPU103が送信するシリアル制御信号及びクロック信号をパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路を搭載した制御基板において、当該シリアル/パラレル変換回路を作動させるための電源VCCを、複数の電源線を介して供給する構成でも良く、このような構成でも、電源VCCが複数の電源線を介して供給されることで、電源VCCの供給が停止し難くなるため、電源VCCの供給が停止することにより、所定の電気部品が意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル/パラレル変換回路2、モータ駆動回路1〜4等の回路が搭載されている遮蔽ユニット制御基板57dにコネクタ57eを介して電源VCCを供給する構成であるとともに、電源VCCの電源線は、遮蔽ユニット制御基板57dに接続される前に、電源線VCC1及びVCC2に分岐され、該コネクタ57eにおいて電源VCCを含む電源が供給される複数の端子のうち一端側の端子に電源線VCC1が接続され、他端側の端子に電源線VCC2が接続されることで、該コネクタ57eにおいて電源が供給される複数の端子のうち一端側の端子と他端側の端子が電源VCCの供給に用いられる構成である。このような構成では、コネクタ57eに接続される所定のコネクタが抜けかけていても電源VCCの供給が停止し難くなる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路2と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、電源VCCの電源線には、発光ダイオード57fが接続されていることで、電源VCCの供給の有無を確認可能な構成である。このような構成では、シリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、第1信号線のノイズ除去回路1及び第2信号線のプルアップ抵抗1に接続された構成において、電源VCCの供給の有無が確認でき、電源VCCの供給が停止したことを認識させることができるため、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、電源VCCの電源線には、発光ダイオード57fが接続されていることで、電源VCCの供給の有無を確認可能な構成である。このような構成では、シリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、第1信号線のノイズ除去回路2及び第2信号線のプルアップ抵抗2に接続された構成において、電源VCCの供給の有無が確認でき、電源VCCの供給が停止したことを認識させることができるため、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、電源VCCの電源線には、発光ダイオード57fが接続されていることで、電源VCCの供給の有無を確認可能な構成である。このような構成では、第3信号線から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2をパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)のノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗1に接続された構成において、電源VCCの電源線には、発光ダイオード57fが接続されていることで、電源VCCの供給の有無が確認でき、電源VCCの供給が停止したことを認識させることができるため、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、電源VCCの電源線には、発光ダイオード57fが接続されていることで、電源VCCの供給の有無を確認可能な構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1をパラレル制御信号1、2に変換するシリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号1及びクロック信号1(第1信号線)のノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)のプルアップ抵抗2に接続された構成において、電源VCCの電源線には、発光ダイオード57fが接続されていることで、電源VCCの供給の有無が確認でき、電源VCCの供給が停止したことを認識させることができるため、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
尚、本変形例では、遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、電源VCCが2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給され、かつ電源VCCの電源線には、発光ダイオード57fが接続されている構成であるが、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが1本の電源線を介して供給される構成において、電源VCCの電源線に、発光ダイオード57fが接続されている構成でも良い。このような構成でも、電源VCCの電源線に、発光ダイオード57fが接続されていることで、電源VCCの供給の有無が確認でき、電源VCCの供給が停止したことを認識させることができるため、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
また、前記変形例では、本発明が遊技機の一例であるパチンコ遊技機1に適用された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の他の一例であり、遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンや、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記変形例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
(変形例15)
次に、本発明が適用されたパチンコ遊技機の変形例15について説明する。尚、本変形例のパチンコ遊技機の構成は、前述した変形例14と同一の構成を含むため、ここでは異なる点について主に説明する。
変形例14では、遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、電源VCCが2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給される構成であったが、本変形例15では、図44に示すように、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが1本の電源線を介して供給される構成であり、シリアル/パラレル変換回路1により出力されるパラレル制御信号1、2の信号線のプルアップ抵抗1の電源VCC側において、当該電源VCC側からパラレル制御信号1、2の信号線側への電流の流れ込み及び電圧の印加を防止する回込防止回路1と、シリアル/パラレル変換回路2により出力されるパラレル制御信号3〜6の信号線のプルアップ抵抗2の電源VCC側において、当該電源VCC側からパラレル制御信号3〜6の信号線側に電流が流れることを防止する回込防止回路2と、を遮蔽ユニット制御基板57dにさらに備える構成である。
図44に示すように、回込防止回路1は、その一端側が、プルアップ抵抗1を介してパラレル制御信号1の信号線及びパラレル制御信号2の信号線に接続され、回込防止回路1の他端側が電源線VCCの配線に接続されている。回込防止回路1は、ツェナーダイオード等を用いて構成され、電源線VCC側からプルアップ抵抗1側に電流が流れることがないようにツェナーダイオード等を介して、電源線VCC側とプルアップ抵抗1側が接続されるようになっている。回込防止回路1では、電源線VCCの配線側の電圧が、所定閾値(LED駆動回路1、2やモータ駆動回路1〜4においてパラレル制御信号1〜6が入力されているON状態と判定する電圧の閾値)を超える場合、すなわち所定電圧(電源VCCの電圧(5V))である場合には、電源VCCの電圧がプルアップ抵抗1側に印加される一方で、電源線VCCの配線側の電圧が、所定閾値(LED駆動回路1、2やモータ駆動回路1〜4においてパラレル制御信号1〜6が入力されているON状態と判定する電圧の閾値)以下の場合、例えば、電源線VCCの配線側に正常に電源VCCが供給されておらず、ノイズ除去回路1、2からシリアル制御信号1、2やクロック信号1、2の入力に伴う電圧が出力されるような場合に、当該電圧がプルアップ抵抗1側に印加されることがないようになっている。
また、回込防止回路2は、その一端側が、プルアップ抵抗2を介してパラレル制御信号3〜6の各信号線に接続され、回込防止回路2の他端側が電源線VCCに接続されている。回込防止回路2は、回込防止回路1と同様の構成であり、ツェナーダイオード等を用いて構成され、電源VCCが供給されていない場合に、電源線VCC側からプルアップ抵抗2側に電流が流れることがないようにツェナーダイオード等を介して、電源線VCC側とプルアップ抵抗2側が接続されるようになっている。回込防止回路2では、回込防止回路1と同様に、電源線VCCの配線側の電圧が、所定閾値(LED駆動回路1、2やモータ駆動回路1〜4においてパラレル制御信号1〜6が入力されているON状態と判定する電圧の閾値)を超える場合、すなわち所定電圧(電源VCCの電圧(5V))である場合には、電源VCCの電圧がプルアップ抵抗2側に印加される一方で、電源線VCCの配線側の電圧が、所定閾値(LED駆動回路1、2やモータ駆動回路1〜4においてパラレル制御信号1〜6が入力されているON状態と判定する電圧の閾値)以下の場合、例えば、電源線VCCの配線側に正常に電源VCCが供給されておらず、ノイズ除去回路1、2からシリアル制御信号1、2やクロック信号1、2の入力に伴う電圧が出力されるような場合に、当該電圧がプルアップ抵抗2側に印加されることがないようになっている。
このように、本変形例の遮蔽ユニット制御基板57dでは、プルアップ抵抗1と電源線VCCとを回込防止回路1を介して接続することで、電源VCCが供給されていない場合に、上述のノイズ除去回路1、2から電源線VCC側に放出された電流が、電源線VCC側からプルアップ抵抗1側すなわちパラレル制御信号1の信号線及びパラレル制御信号2の信号線に回り込んで流れてしまうこと、シリアル制御信号1、2やクロック信号1、2の入力に伴う電圧がノイズ除去回路1、2から出力される電圧がプルアップ抵抗1側のパラレル制御信号1の信号線及びパラレル制御信号2の信号線に印加されること、を防止するようになっている。
また、本変形例の遮蔽ユニット制御基板57dでは、プルアップ抵抗2と電源線VCCを、回込防止回路2を介して接続することで、電源VCCが供給されていない場合に、上述のノイズ除去回路1、2から電源線VCC側に放出された電流が、電源線VCC側からプルアップ抵抗2側すなわちパラレル制御信号3〜6の信号線に回り込んで流れてしまうこと、シリアル制御信号1、2やクロック信号1、2の入力に伴う電圧がノイズ除去回路1、2から出力される電圧がプルアップ抵抗2側のパラレル制御信号3〜4の各信号線に印加されること、を防止するようになっている。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路2と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、ノイズ除去回路1から第2信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路1を備える構成である。このような構成では、シリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、第1信号線のノイズ除去回路1及び第2信号線のプルアップ抵抗1に接続された構成において、ノイズ除去回路1から第2信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路1を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路1から第2信号線に電流が流れてしまうことが防止されるため、第2信号線と接続されているLED駆動回路1、2に電流が流れ込んでしまうことがなく、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、ノイズ除去回路2から第2信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路2を備える構成である。このような構成では、シリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、第1信号線のノイズ除去回路2及び第2信号線のプルアップ抵抗2に接続された構成において、ノイズ除去回路2から第2信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路2を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路2から第2信号線に電流が流れてしまうことが防止されるため、第2信号線と接続されているモータ駆動回路1〜4に電流が流れ込んでしまうことがなく、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、ノイズ除去回路2から第2信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路1を備える構成である。このような構成では、シリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、第1信号線のノイズ除去回路2及び第2信号線のプルアップ抵抗1に接続された構成において、ノイズ除去回路2から第2信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路1を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路2から第2信号線に電流が流れてしまうことが防止されるため、第2信号線と接続されているLED駆動回路1、2に電流が流れ込んでしまうことがなく、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、ノイズ除去回路1から第4信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路2を備える構成である。このような構成では、シリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、第1信号線のノイズ除去回路1及び第4信号線のプルアップ抵抗2に接続された構成において、ノイズ除去回路1から第4信号線へ電流が流れるのを防止可能な回込防止回路2を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路1から第4信号線に電流が流れてしまうことが防止されるため、第4信号線と接続されているモータ駆動回路1〜4に電流が流れ込んでしまうことがなく、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
尚、本変形例では、回込防止回路1、2は、ツェナーダイオードを用いて構成されており、電源線VCC側とパラレル制御信号の信号線側とをツェナーダイオードを介して接続することで、電源VCCが供給されていない場合に、電源線VCC側からパラレル制御信号の信号線側に電流が流れること、シリアル制御信号やクロック信号の入力に伴う電圧がノイズ除去回路1、2から出力される電圧がパラレル制御信号1〜6の信号線に印加されることがないようにする構成であるが、ツェナーダイオード以外の電子部品を用いて回込防止回路を構成するものでも良く、例えば、トランジスタやFETを用いて、回込防止回路の電源線VCC側に電源VCCが供給されてない場合に、回込防止回路の電源線VCC側からパラレル制御信号の信号線側への電流の流れや電圧の印加を遮断する構成でも良い。
また、本変形例では、演出制御用CPU120が送信するシリアル制御信号及びクロック信号を所定の電気部品を動作させるためのパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路1、2を搭載した遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、シリアル制御信号及びクロック信号の信号線のノイズ除去回路からの電流がパラレル制御信号の信号線に流れ込むのを防止可能な回込防止回路を備える構成であるが、CPU103が送信するシリアル制御信号及びクロック信号をパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路を搭載した制御基板において、CPU103から入力されるシリアル制御信号及びクロック信号の信号線のノイズ除去回路からの電流がパラレル制御信号の信号線に流れ込むのを防止可能な回込防止回路を備える構成でも良く、このような構成でも、シリアル/パラレル変換回路等を作動させるための電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路からパラレル制御信号の信号線に電流が流れ込んでしまうことが防止されるため、所定の電気部品が意図せずに動作してしまうことを防止できる。
以上、本発明の変形例15を説明してきたが、本発明はこの変形例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。また、変形例14と同一もしくは類似する構成については、変形例14で説明したものと同様の効果を有するものである。また、変形例14について例示した変形例についても変形例15に適用可能である。
(変形例16)
本発明が適用されたパチンコ遊技機の変形例16について説明する。尚、本変形例のパチンコ遊技機の構成は、前述した変形例14と同一の構成を含むため、ここでは異なる点について主に説明する。
変形例14では、遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、電源VCCが2本の電源線VCC1及びVCC2を介して供給される構成であったが、本変形例16では、図45に示すように、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが1本の電源線を介して供給される構成であり、電源VCCが供給されていない場合に、LED駆動回路1に電源線VCC側から電流が流れ込むことを防止する回込防止回路1と、電源VCCが供給されていない場合に、LED駆動回路2に電源線VCC側からの電流の流れ込み及び電圧の印加を防止する回込防止回路2と、を遮蔽ユニット制御基板57dにさらに備えるとともに、電源VCCが供給されていない場合に、モータ駆動回路1に電源線VCC側から電流が流れ込むことを防止する回込防止回路3と、電源VCCが供給されていない場合に、モータ駆動回路2に電源線VCC側から電流が流れ込むことを防止する回込防止回路4と、電源VCCが供給されていない場合に、モータ駆動回路3に電源線VCC側から電流が流れ込むことを防止する回込防止回路5と、電源VCCが供給されていない場合に、モータ駆動回路4に電源線VCC側からの電流の流れ込み及び電圧の印加を防止する回込防止回路6と、を遮蔽ユニット制御基板57dにさらに備える構成である。
図45に示すように、回込防止回路1は、パラレル制御信号1の信号線上に配置されており、回込防止回路1の一端側がプルアップ抵抗1を介して電源線VCCに接続され、回込防止回路1の他端側が当該信号線を介してLED駆動回路1に接続されている。回込防止回路1は、ツェナーダイオードを用いて構成されており、電源VCCが供給されていない場合に、電源線VCC側からLED駆動回路1側に電流が流れることがないようにツェナーダイオードを介して、電源線VCC側とLED駆動回路1側が接続されるようになっている。回込防止回路1では、シリアル/パラレル変換回路1側のパラレル制御信号1の信号線の電圧が、所定閾値(LED駆動回路1においてパラレル制御信号1が入力されているON状態と判定する電圧の閾値)を超える場合、すなわちシリアル/パラレル変換回路1から正常な電圧でパラレル制御信号1が出力されている場合には、当該制御信号の電圧がLED駆動回路1側に印加されて、パラレル制御信号1が伝達される一方で、シリアル/パラレル変換回路1側のパラレル制御信号1の信号線の電圧が、所定閾値(LED駆動回路1においてパラレル制御信号1が入力されているON状態と判定する電圧の閾値)以下の場合、例えば、電源線VCCの配線側に正常に電源VCCが供給されておらず、シリアル/パラレル変換回路1からパラレル制御信号1が正常に出力されておらず、ノイズ除去回路1、2からシリアル制御信号1、2やクロック信号1、2の入力に伴う電圧が出力されるような場合に、当該電圧がLED駆動回路1側に印加されることがないようになっている。
回込防止回路2は、パラレル制御信号2の信号線上に配置されており、回込防止回路2の一端側がプルアップ抵抗1を介して電源線VCCに接続され、回込防止回路2の他端側が当該信号線を介してLED駆動回路2に接続されている。回込防止回路2は、回込防止回路1と同様の構成であり、電源VCCが供給されていない場合に、電源線VCC側からLED駆動回路2側に電流が流れることがないようにツェナーダイオードを介して、電源線VCC側とLED駆動回路2側が接続されるようになっている。回込防止回路2では、回込防止回路1と同様に、シリアル/パラレル変換回路1から正常な電圧でパラレル制御信号2が出力されている場合には、当該制御信号の電圧がLED駆動回路1側にパラレル制御信号1が伝達される一方で、電源線VCCの配線側に正常に電源VCCが供給されていない場合には、ノイズ除去回路1、2からシリアル制御信号1、2やクロック信号1、2の入力に伴う電圧がLED駆動回路1側に電圧印加されることがないようになっている。
回込防止回路3は、パラレル制御信号3の信号線上に配置されており、回込防止回路3の一端側がプルアップ抵抗2を介して電源線VCCに接続され、回込防止回路3の他端側が当該信号線を介してモータ駆動回路1に接続されている。回込防止回路3は、回込防止回路1と同様の構成であり、電源VCCが供給されていない場合に、電源線VCC側からモータ駆動回路1側に電流が流れることがないようにツェナーダイオードを介して、電源線VCC側とモータ駆動回路1側が接続されるようになっている。回込防止回路3では、回込防止回路1と同様に、シリアル/パラレル変換回路2から正常な電圧でパラレル制御信号3が出力されている場合には、当該制御信号の電圧がモータ駆動回路1側にパラレル制御信号3が伝達される一方で、電源線VCCの配線側に正常に電源VCCが供給されていない場合には、ノイズ除去回路1、2からシリアル制御信号1、2やクロック信号1、2の入力に伴う電圧がモータ駆動回路1側に電圧印加されることがないようになっている。以下、回込防止回路4〜6についても、回込防止回路3と同様である。
回込防止回路4〜6は、パラレル制御信号4〜6の各信号線上に配置されており、回込防止回路4〜6の一端側がプルアップ抵抗2を介して電源線VCCに接続され、回込防止回路4〜6の他端側が当該信号線を介してモータ駆動回路2〜4に接続されている。回込防止回路4〜6は、回込防止回路1と同様の構成であり、電源VCCが供給されていない場合に、電源線VCC側からモータ駆動回路2〜4側に電流が流れることがないようにツェナーダイオードを介して、電源線VCC側とモータ駆動回路2〜4側が接続されるようになっている。
このように、本変形例の遮蔽ユニット制御基板57dでは、パラレル制御信号1〜6とプルアップ抵抗1、2の接続点とLED駆動回路1、2、モータ駆動回路1〜4との間に回込防止回路1〜6をそれぞれ設けることで、電源VCCが供給されていない場合に、上述のノイズ除去回路1、2から電源線VCC側に放出された電流や電圧が、LED駆動回路1、2、モータ駆動回路1〜4に回り込むことを防止するようになっている。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路2と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、ノイズ除去回路1からの電流がLED駆動回路1、2に流れるのを防止可能な回込防止回路1、2を備える構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1をパラレル制御信号1、2に変換するシリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗1に接続された構成において、ノイズ除去回路1からの電流がLED駆動回路1、2に流れるのを防止可能な回込防止回路1、2を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路1からLED駆動回路1、2に電流が流れ込んでしまうことが防止されるため、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、ノイズ除去回路2からの電流がモータ駆動回路1〜4に流れるのを防止可能な回込防止回路3〜6を備える構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2をパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号2及びクロック信号2(第1信号線)のノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗2に接続された構成において、ノイズ除去回路2からの電流がモータ駆動回路1〜4に流れるのを防止可能な回込防止回路3〜6を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路2からモータ駆動回路1〜4に電流が流れ込んでしまうことが防止されるため、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、ノイズ除去回路2からの電流がLED駆動回路1、2に流れるのを防止可能な回込防止回路1、2を備える構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2をパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号2及びクロック信号2(第3信号線)のノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗1に接続された構成において、ノイズ除去回路2からの電流がLED駆動回路1、2に流れるのを防止可能な回込防止回路1、2を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路2からLED駆動回路1、2に電流が流れ込んでしまうことが防止されるため、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、ノイズ除去回路1からの電流がモータ駆動回路1〜4に流れるのを防止可能な回込防止回路3〜6を備える構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1をパラレル制御信号1、2に変換するシリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号1及びクロック信号1(第1信号線)のノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)のプルアップ抵抗2に接続された構成において、ノイズ除去回路1からの電流がモータ駆動回路1〜4に流れるのを防止可能な回込防止回路3〜6を備え、電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路1からモータ駆動回路1〜4に電流が流れ込んでしまうことが防止されるため、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
尚、本変形例では、回込防止回路1〜6は、ツェナーダイオードを用いて構成されており、電源VCCが供給されていない場合に、パラレル制御信号の信号線側からLED駆動回路1、2、モータ駆動回路1〜4に電流が流れることがないようにする構成であるが、ツェナーダイオード以外の電子部品を用いて回込防止回路を構成するものでも良く、例えば、トランジスタやFETを用いて、プルアップ抵抗1、2の電源線VCC側に電源VCCが供給されていない場合に、パラレル制御信号の信号線側からLED駆動回路1、2、モータ駆動回路1〜4側への電流の流れを遮断する構成でも良い。
また、本変形例では、演出制御用CPU120が送信するシリアル制御信号及びクロック信号をパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路1、2を搭載した遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、シリアル制御信号及びクロック信号の信号線のノイズ除去回路1〜6からの電流が所定の電気部品の駆動回路に流れ込むのを防止可能な回込防止回路を備える構成であるが、CPU103が送信するシリアル制御信号及びクロック信号をパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路を搭載した制御基板において、CPU103から入力されるシリアル制御信号及びクロック信号の信号線のノイズ除去回路からの電流が所定の電気部品の駆動回路に流れ込むのを防止可能な回込防止回路を備える構成でも良く、このような構成でも、シリアル/パラレル変換回路等を作動させるための電源VCCの供給が停止しても、ノイズ除去回路から駆動回路に電流が流れ込んでしまうことが防止されるため、所定の電気部品が意図せずに動作してしまうことを防止できる。
以上、本発明の変形例16を説明してきたが、本発明はこの変形例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。また、変形例14と同一もしくは類似する構成については、変形例14で説明したものと同様の効果を有するものである。また、変形例14について例示した変形例についても変形例16に適用可能である。
(変形例17)
本発明が適用されたパチンコ遊技機の変形例17について説明する。尚、本変形例のパチンコ遊技機の構成は、前述した変形例14と同一の構成を含むため、ここでは異なる点について主に説明する。
変形例14では、遮蔽ユニット制御基板57dのコネクタ57eに電源線VCC1及びVCC2(5V)、電源線VDL(12V)を含む電源線が接続されており、当該コネクタ57eを介して、当該遮蔽ユニット制御基板57dの各種回路及び素子を作動させるための電源VCCが供給されるとともに、遮蔽ユニット制御基板57dに接続される電気部品(遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57c)を動作させるための電源VDLが供給される構成であったが、本変形例17では、コネクタ57eを介して電源VDLが供給される一方で電源VCCが供給されず、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VDL(12V)から電源VCC(5V)を生成する降圧回路を備えており、遮蔽ユニット制御基板57dにおいて電源VCCを生成する構成である。
具体的には、図46(A)に示すように、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VDL(12V)から電源VCC(5V)を生成する降圧回路が搭載されており、コネクタ57eを介して供給される電源VDLの電源線は、分岐されて一端が降圧回路に接続され、他端が、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57c(図示略)等に接続されるようになっている。そして、降圧回路では、電源VDLから電源VCCを生成し、電源VCCを遮蔽ユニット制御基板57dに搭載されているシリアル/パラレル変換回路1、2等の遮蔽ユニット制御基板57d上の所定回路や素子(図示略)に供給するようになっている。
このように、本変形例の遮蔽ユニット制御基板57dでは、電源VDLから電源VCCを生成するための降圧回路が設けられており、コネクタ57eを介して供給される電源VDLを遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cに対して供給するとともに、当該電源VDLから降圧回路により電源VCCを生成して電源VCCをシリアル/パラレル変換基板1、2等の各種回路等に供給するので、シリアル/パラレル変換基板1、2等への電源VCCの供給が停止する場合には、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cへの電源VDLも停止して、遮蔽部材動作モータ57a等が動作することがないようになっている。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路2と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、電源VCCは、左側LED57b、右側LED57cを駆動するための電源VDLから生成される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1をパラレル制御信号1、2に変換するシリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズ除去回路1及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗1に接続された構成において、左側LED57b、右側LED57cを駆動するための電源VDLから電源VCCが生成されるため、電源VCCの供給が停止するときは電源VDLの供給も停止するので、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、電源VCCは、遮蔽部材動作モータ57aを駆動するための電源VDLから生成される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2をパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号2及びクロック信号2(第1信号線)のノイズ除去回路2及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗2に接続された構成において、遮蔽部材動作モータ57aを駆動するための電源VDLから電源VCCが生成されるため、電源VCCの供給が停止するときは電源VDLの供給も停止するので、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗1に接続されており、電源VCCは、左側LED57b、右側LED57cを駆動するための電源VDLから生成される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2をパラレル制御信号3〜6に変換するシリアル/パラレル変換回路2を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号2及びクロック信号2(第3信号線)のノイズ除去回路2及びパラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)のプルアップ抵抗1に接続された構成において、左側LED57b、右側LED57cを駆動するための電源VDLから電源VCCが生成されるため、電源VCCの供給が停止するときは電源VDLの供給も停止するので、左側LED57b、右側LED57cが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
本変形例のパチンコ遊技機1は、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1を、パラレル制御信号1、2に変換して、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)にそれぞれ出力するシリアル/パラレル変換回路1と、パラレル制御信号1、2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号1に応じて左側LED57bを点灯させるLED駆動回路1と、パラレル制御信号2の信号線(第2信号線)から入力されるパラレル制御信号2に応じて右側LED57cを点灯させるLED駆動回路3と、を備えるとともに、シリアル制御信号2及びクロック信号2の信号線(第3信号線)から入力されるシリアル制御信号2及びクロック信号2を、パラレル制御信号3〜6に変換して、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)に出力するシリアル/パラレル変換回路2と、パラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)から入力されるパラレル制御信号3〜6に応じて、遮蔽部材動作モータ57aを駆動させるモータ駆動回路1〜4と、を備え、シリアル/パラレル変換回路1、2には、該変換回路を動作させるための電源VCCが接続されるとともに、該電源VCCは、シリアル制御信号1及びクロック信号1の信号線(第1信号線)のノイズを除去するためのノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)の電圧をプルアップさせるプルアップ抵抗2に接続されており、電源VCCは、遮蔽部材動作モータ57aを駆動するための電源VDLから生成される構成である。このような構成では、第1信号線から入力されるシリアル制御信号1及びクロック信号1をパラレル制御信号1、2に変換するシリアル/パラレル変換回路1を動作させるための電源VCCが、シリアル制御信号1及びクロック信号1(第1信号線)のノイズ除去回路1及びパラレル制御信号3〜6の信号線(第4信号線)のプルアップ抵抗2に接続された構成において、遮蔽部材動作モータ57aを駆動するための電源VDLから電源VCCが生成されるため、電源VCCの供給が停止するときは電源VDLの供給も停止するので、遮蔽部材動作モータ57aが意図せずに動作してしまうことを防止できる。
尚、本変形例では、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VDLから電源VCCを生成する降圧回路を備えることで、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VDLが供給されていない場合に、電源VCCの供給が停止されるとともに、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cへの電源VDLの供給が停止されるようにする構成であるが、例えば、図46(B)に示すように、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが供給されているときに、電源VDLが遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cに供給されるように、電源VCC及び電源VDLにFET素子等を接続する構成としても良い。このような構成とすることで、遮蔽ユニット制御基板57dに電源VCCが供給されていない場合に、遮蔽部材動作モータ57a、左側LED57b、右側LED57cへの電源VDLの供給を停止させて、遮蔽部材動作モータ57a等が動作することがないようにすることができる。
また、本変形例では、演出制御用CPU120が送信するシリアル制御信号及びクロック信号を所定の電気部品を動作させるためのパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路1、2を搭載した遮蔽ユニット制御基板57dにおいて、当該シリアル/パラレル変換回路1、2を作動させるための電源VCCを、所定の電気部品を動作させるための電源VDLから生成する降圧回路を備える構成であるが、CPU103が送信するシリアル制御信号及びクロック信号を所定の電気部品を動作させるためのパラレル制御信号に変換するシリアル/パラレル変換回路を搭載した制御基板において、当該シリアル/パラレル変換回路を作動させるための作動電源を、所定の電気部品を動作させるための動作電源から生成する電源生成回路を備える構成でも良く、このような構成でも、作動電源の供給が停止するときは動作電源の供給も停止するので、所定の電気部品が意図せずに動作してしまうことを防止できる。
以上、本発明の変形例17を説明してきたが、本発明はこの変形例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。また、変形例14と同一もしくは類似する構成については、変形例14で説明したものと同様の効果を有するものである。また、変形例14について例示した変形例についても変形例17に適用可能である。
(12)遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
原点位置と該原点位置から離れた位置との間で動作可能に設けられた可動体(例えば、可動体250、第2演出体900、第3可動体など)と、
前記可動体を動作させるための駆動手段と、
前記駆動手段による前記可動体の動作を制御する制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、を備え、
前記制御手段は、前記原点位置に前記可動体を位置させるための第1動作制御(例えば、演出制御用CPU120が、第1動作制御として第2初期化処理のステップS105〜ステップS114の非検出時動作制御やステップS120〜ステップS128の検出時動作制御を実行する部分など)と、前記可動体が正常に動作可能であることを確認するための第2動作制御(例えば、演出制御用CPU120が、第2動作制御として第2初期化処理のステップS201〜ステップS213の実動作確認用動作制御を実行する部分など)と、前記可動体による演出を行うための第3動作制御(例えば、演出制御用CPU120が、第3動作制御として図柄の変動表示を実行している期間や大当り遊技状態において可動体演出を実行する制御など)とを行うことが可能であり、
前記第2動作制御においては、第1速度と該第1速度よりも速い第2速度との範囲内で前記可動体が動作するように制御し(例えば、演出制御用CPU120は、実動作確認用動作制御を実行する場合、第1速度である最低速度(低速)と該最低速度よりも速い第2速度としての最高速度(高速)との範囲内の速度で可動体が動作するように制御する。)、前記第1動作制御においては、前記第2動作制御における前記第1速度以下の速度で前記可動体が動作するように制御する(例えば、演出制御用CPU120が、第1動作制御としての非検出時動作制御や検出時動作制御を実行する場合、第2動作制御としての実動作確認用動作制御における最低速度以下の速度(本実施の形態では、実動作確認用動作制御における最低速度と同じ速度)で可動体が動作するように制御する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1動作制御において、可動体はいかなるタイミングでも停止可能な速度で動作するため、安全に原点位置に位置させることができる。
(13)遊技を行う遊技機(パチンコ遊技機1)において、
第1信号線(シリアル制御信号1の信号線、クロック信号1の信号線)から入力される制御信号を駆動信号に変換して第2信号線(パラレル制御信号1、2の信号線)に出力する変換回路(シリアル/パラレル変換回路1)と、
前記第2信号線から入力される駆動信号に応じて、電気部品(左側LED57b、右側LED57c)を駆動させる駆動回路(LED駆動回路1、2)と、
を備え、
前記変換回路には、該変換回路を動作させるために所定電源(電源VCC)が接続されるとともに、該所定電源は、前記第1信号線のノイズを除去するためのノイズ除去回路(ノイズ除去回路1)及び前記第2信号線の電圧をプルアップさせるプルアップ回路(プルアップ抵抗1)に接続されており、
前記所定電源は、複数の配線(電源線VCC1、VCC2)を介して供給される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1信号線から入力される制御信号を駆動信号に変換する変換回路を動作させるための所定電源が、第1信号線のノイズ除去回路及び第2信号線のプルアップ回路に接続された構成において、所定電源が複数の配線を介して入力されることで、所定電源の供給が停止し難くなるため、所定電源の供給が停止することにより、電気部品が意図せずに動作してしまうことを防止できる。
(14)遊技を行う遊技機(パチンコ遊技機1)において、
第1信号線(シリアル制御信号1の信号線、クロック信号1の信号線)から入力される第1制御信号を第1駆動信号に変換して第2信号線(パラレル制御信号1、2の信号線)に出力する第1変換回路(シリアル/パラレル変換回路1)と、
前記第2信号線から入力される第1駆動信号に応じて、第1電気部品(左側LED57b、右側LED57c)を駆動させる第1駆動回路(LED駆動回路1、2)と、
第3信号線(シリアル制御信号2の信号線、クロック信号2の信号線)から入力される第2制御信号を第2駆動信号に変換して第4信号線(パラレル制御信号3〜6の信号線)に出力する第2変換回路(シリアル/パラレル変換回路2)と、
前記第4信号線から入力される第2駆動信号に応じて、第2電気部品(遮蔽部材動作モータ57a)を駆動させる第2駆動回路(モータ駆動回路1〜4)と、
を備え、
前記第1変換回路及び前記第2変換回路には、該第1変換回路及び該第2変換回路を動作させるために所定電源(電源VCC)が接続されるとともに、該所定電源は、前記第1信号線のノイズを除去するためのノイズ除去回路(ノイズ除去回路1)及び前記第4信号線の電圧をプルアップさせるプルアップ回路(プルアップ抵抗2)に接続されており、
前記所定電源は、複数の配線(電源線VCC1、VCC2)を介して供給される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1信号線から入力される第1制御信号を第1駆動信号に変換する第1変換回路を動作させるための所定電源が、第1信号線のノイズ除去回路及び第4信号線のプルアップ回路に接続された構成において、所定電源が複数の配線を介して入力されることで、所定電源の供給が停止し難くなるため、所定電源の供給が停止することにより、第2電気部品が意図せずに動作してしまうことを防止できる。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施の形態では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
また、前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
識別情報(特図、演出図柄、普図など)の可変表示は識別情報が点滅することも含む。例えば特図において、全てのセグメントが消灯したパターンと少なくとも一部のセグメントを点灯させた1つのパターン(例えば、ハズレ図柄)とを交互に繰り返すものも可変表示に含まれる。可変表示にて停止表示される特別図柄は、停止表示の前(変動中)に表示される特別図柄とは異なる図柄であってもよい(演出図柄、普通図柄についても同様)。
本発明の遊技機は、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機やスロットマシンなどにも適用することができる。
本発明は、以上に説明したものに限られるものではない。また、その具体的な構成は、上述の実施形態や後述の他の形態例に加えて、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があってもこの発明に含まれる。
また、上述した実施の形態及び各変形例に示した構成、後述の形態例及び各変形例に示した構成のうち、全部又は一部の構成を任意に組み合わせることとしてもよい。
なお、今回開示された上述の実施形態及び後述の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上述の説明及び後述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の遊技機としては、他にも、遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されており、さらに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態)に制御されることを示唆する示唆演出(例えばリーチ演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば演出制御用CPU120)と、前記示唆演出に対応したタイトルを報知可能なタイトル報知手段(例えば演出制御用CPU120)と、を備え、前記タイトル報知手段は、前記示唆演出の開始から所定期間経過したときに当該示唆演出に対応したタイトルを報知可能である(例えば図55(D)、(F))遊技機が挙げられる。
このような構成によれば、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。また、演出効果を高めることができる。
さらに、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができ、また、演出効果を高めることができる遊技機の形態の一例として、遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えばパチンコ遊技機1)であって、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えばリーチ演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば演出制御用CPU120)と、前記示唆演出に対応したタイトルを報知可能なタイトル報知手段(例えば演出制御用CPU120)と、を備え、前記タイトル報知手段は、前記示唆演出の開始から所定期間経過したときに当該示唆演出に対応したタイトルを報知可能である(例えば図55(D)、(F))遊技機が挙げられる。以下に、この遊技機の形態例の一例を他の形態例として説明する。
(他の形態例)
図47は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図47に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図48参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図47に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図48参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図47に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図47では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図48参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図48参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図48に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図49は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図49に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図50のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図50に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図51は、特別図柄プロセス処理として、図50に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図50に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図52のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図52に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図53は、演出制御プロセス処理として、図52のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図53に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部31AKに関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部31AKについて説明する。図54は、本実施の形態のパチンコ遊技機1における変動パターンやリーチの種類を説明するための図である。図54(A)に示すように、本実施の形態では、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに表示結果が「ハズレ」となる非リーチハズレの変動パターンPA1−1、PA1−2、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となって表示結果が「ハズレ」となるリーチハズレの変動パターンPA2−1〜PA2−6、PA3−1〜PA3−4等、表示結果が「大当り」となる変動パターンPB2−1〜PB2−6、PB3−1〜PB3−4等が用意されている。
また、図54(B)に示すように、本実施の形態では、ノーマルリーチ、スーパーリーチA〜Eといったリーチ演出が実行されるようになっている。この実施の形態では、リーチ演出は、大当り状態に制御されることを示唆する示唆演出とも称される。各リーチが実行されたときの信頼度(大当り信頼度)は、図54(B)の黒色の星の数で表すように、ノーマルリーチ<スーパーリーチE<スーパーリーチD<スーパーリーチC<スーパーリーチB<スーパーリーチAの順番に高くなっている。なお、大当りとなることが確定するリーチを設けてもよい。
この実施の形態では、スーパーリーチはノーマルリーチを経由して実行されるようになっている。また、スーパーリーチのリーチ演出中に、より信頼度の高いリーチに発展(昇格)する発展演出が実行される場合がある。図54(A)に示す変動パターンPA3−1〜PA3−4等、変動パターンPB3−1〜PB3−4等が、発展演出が実行されることに対応した変動パターンとなっている。なお、図54(A)では、信頼度が一段階上のスーパーリーチに発展する変動パターンが示されているが、信頼度が二段階以上発展する変動パターンも設けられる。また、発展演出が複数回実行される変動パターンを設けてもよい。
この実施の形態では、信頼度が最も低いノーマルリーチ以外では、リーチ成立後の所定タイミングにおいて、そのリーチのタイトルが報知されるようになっている。図54(B)に示すように、リーチの種類によってタイトルの報知態様が異なっている。具体的には、スーパーリーチの中で最も信頼度の低いスーパーリーチEは、表示のみでリーチのタイトルが報知され、それ以外のスーパーリーチは、表示及び音声によりタイトルが報知される。このように、信頼度の高いリーチの方が信頼度の低いリーチより多くの演出装置によりタイトルの報知が実行されるようになっている。これにより、遊技者の期待感を効果的に煽ることができ演出効果が向上する。なお、タイトルの報知態様は、信頼度によってまたは信頼度によらず任意に変更してもよい。また、同じリーチ演出においても、実際の表示結果等に応じて報知態様を異ならせてもよい。また、リーチの種類によってタイトル文字のフォント(ゴシック体、明朝体等)や書体(行書、楷書等)を異ならせてもよい。
リーチのタイトルの報知(タイトル報知)とは、リーチの名称といったタイトルそのものを示すものに限定されず、リーチ演出で登場するキャラクタの名称、リーチ演出の演出内容等を示すものであってもよい。
(特徴部31AKの演出動作例)
続いて、本実施の形態における演出動作例について説明する。以下の演出動作は、主基板11から送信される演出制御コマンドに基づいて、演出制御用CPU120が演出制御プロセス処理を実行することで実行される。図55、図56は、本実施の形態におけるスーパーリーチの演出動作例を示す図である。図55(A)は、画像表示装置5の「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の可変表示が実行されていることを示している。その後、例えば、図55(B)に示すように、「左」及び「右」に7の数字を示す飾り図柄が停止してリーチ態様となる。その後はリーチの種類に応じて演出が分岐する。
(スーパーリーチA)
スーパーリーチAとなる場合には、図55(C)に示すように、画像表示装置5に味方キャラであるキャラクタ31AK001が表示されてリーチ演出が開始される。ここでは、例えばキャラクタ31AK001を使用したアニメーション等が表示される。スーパーリーチのリーチ演出(スーパーリーチ演出ともいう)の導入部分が終了する等、スーパーリーチ演出が開始されてから所定期間経過すると、図55(D)に示すように、画像表示装置5の画面全体にスーパーリーチAのタイトル31AK002(ここでは「SPリーチA」の文字)が表示されるとともに、スピーカ8からリーチのタイトル名に対応する音声(ここでは「スーパーリーチA」)が出力されることで、スーパーリーチAのタイトルが報知される。その後、スーパーリーチAのタイトル31AK002が消去され、図55(E)に示すように、敵キャラであるキャラクタ31AK003が表示され、キャラクタ31AK001のセリフ31AK004が表示されたり、キャラクタ31AK001とキャラクタ31AK003とが対決するスーパーリーチAのリーチ演出の後続部分が実行される。キャラクタ同士が対決する演出をバトル演出ともいい、バトル演出において味方キャラが勝利すると大当りとなり、味方キャラが敗北するとハズレとなる。
なお、スーパーリーチ演出中に画像表示装置5にセリフを表示するときに、スピーカ8からセリフに対応する音声が出力されるようにしてもよい。また、セリフは図55(E)に示すように吹き出しに表示することに限定されず、画像表示装置5の下部等に字幕で表示するようにしてもよい。
(スーパーリーチB)
スーパーリーチBとなる場合には、図55(C)に示すように、画像表示装置5にキャラクタ31AK001が表示されてリーチ演出が開始される。ここでは、例えばキャラクタ31AK001を使用したアニメーション等が表示される。スーパーリーチ演出の導入部分が終了する等、スーパーリーチ演出が開始されてから所定期間経過すると、図55(F)に示すように、画像表示装置5の画面全体にスーパーリーチBのタイトル31AK005(ここでは「SPリーチB」の文字)が表示されるとともに、スピーカ8からリーチのタイトル名に対応する音声(ここでは「スーパーリーチB」)が出力されることで、スーパーリーチBのタイトルが報知される。その後、スーパーリーチBのタイトル31AK005が消去され、図55(G)に示すように、敵キャラであるキャラクタ31AK006が表示され、キャラクタ31AK001のセリフ31AK004が表示されたり、キャラクタ31AK001とキャラクタ31AK006とが対決するスーパーリーチBのリーチ演出の後続部分が実行される。
このように、スーパーリーチAとスーパーリーチBとでは、スーパーリーチ演出が開始されてから所定期間経過したときにリーチのタイトルが報知されるようになっている。このようにすることで、スーパーリーチ演出の導入部分等を遊技者に見せた後にタイトルを報知できるので、タイトル報知の演出効果を高めることができる。
また、スーパーリーチA(図55(C)→(D)→(E)・・・)とスーパーリーチB(図55(C)→(F)→(G)・・・)とでは、タイトルが報知されるまでの導入部分においては、共通の演出態様でスーパーリーチ演出が実行されるようになっている(図55(C))。このようにすることで、スーパーリーチ演出が開始されてからいずれのスーパーリーチとなるか、いずれのタイトルが報知されるかに遊技者を注目させることができる。スーパーリーチAとスーパーリーチBとにおいて、タイトルが報知されるまでの演出態様を完全に共通にすることに限定されず、演出を注視すればいずれのスーパーリーチとなるかを判別できる等、少なくとも一部を共通の演出態様にするようにしてもよい。例えば、スーパーリーチAとスーパーリーチBとの導入部分において、その後に報知されるタイトルに関連する態様でスーパーリーチ演出(例えば敵キャラを表示したり敵キャラを示唆するような演出)を実行するようにしてもよい。このようにすることで、演出効果が向上し、遊技者が演出に注目するようになる。このように、いずれのスーパーリーチとなるかを特定可能にしてからタイトル報知を実行するようにしてもよい。
(スーパーリーチD)
スーパーリーチDとなる場合には、図55(H)に示すように、画像表示装置5の中央の一部にスーパーリーチDのタイトル31AK007(ここでは「SPリーチD」の文字)が表示されるとともに、スピーカ8からリーチのタイトル名に対応する音声(ここでは「敵を倒せ」)が出力されることで、スーパーリーチDのタイトルが報知される。このように、スーパーリーチDでは、スーパーリーチ演出の開始時にタイトルが報知されるようになっている。また、タイトル31AK007の下には、当該リーチの期待度を示唆する期待度示唆表示31AK008が表示される。期待度は、図55(H)に示すように、黒い星の数で表される。ここで、期待度とは大当りとなる期待度であるが、リーチの大当り信頼度と完全に一致していなくてもよい。
なお、スーパーリーチDの音声による報知は、タイトル名をそのまま報知するのではなく、リーチの内容を報知するようになっている。このように、この実施の形態では、リーチの種類によって音声によるタイトル報知の報知態様を異ならせている。これにより、タイトル報知の報知態様が多彩になり、興趣が向上する。
スーパーリーチDにおいてタイトルが報知された後には、図55(I)に示すように、画像表示装置5にキャラクタ31AK001が表示される。このとき、タイトル31AK007及び期待度示唆表示31AK008は、画像表示装置5の右上部分等に縮小して表示され続ける。このようにすることで、リーチ演出中にも遊技者がリーチの期待度を把握することができる。なお、図55(I)では、図55(C)(スーパーリーチA、スーパーリーチB)と共通の演出内容が示されているが、スーパーリーチD専用のスーパーリーチ演出が実行されてもよい。
その後、図55(J)に示すように、敵キャラであるキャラクタ31AK009が表示され、キャラクタ31AK001のセリフ31AK004が表示されたり、キャラクタ31AK001とキャラクタ31AK009とが対決するスーパーリーチDのリーチ演出が実行される。
(スーパーリーチE)
スーパーリーチEとなる場合には、図56(A)に示すように、画像表示装置5の左上の一部にスーパーリーチEのタイトル31AK010(ここでは「SPリーチE」の文字)が表示されることで、スーパーリーチEのタイトルが報知される。なお、スーパーリーチEでは、音声によるタイトルの報知が行われない。また、タイトル31AK010の表示と合わせて、キャラクタ31AK001と敵キャラであるキャラクタ31AK011とが表示され、キャラクタ31AK001のセリフ31AK004が表示されたり、キャラクタ31AK001とキャラクタ31AK011とが対決するスーパーリーチEのリーチ演出が実行される。このように、スーパーリーチEでは、リーチ演出の進行と合わせてタイトルが報知されるようになっている。スーパーリーチEでは、リーチ演出中にタイトル31AK010が表示され続ける。
大当り信頼度の低いスーパーリーチEのリーチ演出では、リーチ演出の進行を止めずにタイトル報知を行うことで、遊技者に過度な期待感を与えることを防止できる。これに対して、スーパーリーチA、スーパーリーチB、スーパーリーチDのリーチ演出では、リーチ演出の進行を停止してタイトル報知を行うようになっている(図55(D)、(F)、(H))。このようにすることで、スーパーリーチ演出に応じたタイトル報知を実行でき演出効果が向上する。なお、スーパーリーチA、スーパーリーチB、スーパーリーチDといったスーパーリーチ演出においてもリーチの進行を停止せずにタイトル報知を行うようにしてもよい。また、この実施の形態とは逆に、大当り信頼度の高いスーパーリーチのリーチ演出では、リーチ演出の進行を止めずにタイトル報知を行うようにしてもよい。大当り信頼度の低いスーパーリーチのリーチ演出では、リーチ演出の進行を停止してタイトル報知を行うようにしてもよい。
(タイトルの報知タイミング)
以上のように、この実施の形態では、スーパーリーチA及びスーパーリーチBにおいては、スーパーリーチ演出開始後所定期間経過してからタイトルが報知され、スーパーリーチD及びスーパーリーチEにおいては、スーパーリーチ演出開始時にタイトルが報知されるようになっている。このようにすることで、リーチ演出に応じたタイトル報知を実行でき演出効果が向上する。なお、この実施の形態では、大当り信頼度の高いスーパーリーチA及びスーパーリーチBにおいては、スーパーリーチ演出開始後所定期間経過してからタイトルが報知され、大当り信頼度の低いスーパーリーチD及びスーパーリーチEにおいては、スーパーリーチ演出開始時にタイトルが報知されるようになっていたが、大当り信頼度の高いリーチの場合にスーパーリーチ演出開始時にタイトルが報知され、大当り信頼度の低いリーチの場合にスーパーリーチ演出後所定期間経過してからタイトルが報知されるようにしてもよい。
(タイトルの表示領域)
また、この実施の形態では、スーパーリーチA及びスーパーリーチBにおいては、画像表示装置5の画面全体(第1領域)においてタイトルが報知され、スーパーリーチD及びスーパーリーチEにおいては、画像表示装置5の画面の一部(第2領域)においてタイトルが報知される。このようにすることで、リーチ演出に応じたタイトル報知を実行でき演出効果が向上する。特に、大当り信頼度の高いリーチである場合には、信頼度の低いリーチである場合よりも広い表示領域でタイトル報知が実行されるので効果的なタイトル報知が可能になる。なお、画像表示装置5の画面全体におけるタイトル報知とは、画面いっぱいに収まるサイズでタイトルが表示されるものであってもよいし、背景全体をタイトル報知用の背景としてそこにタイトルが表示されるもの(画面全体を使用したタイトル報知)等であってもよい。また、スーパーリーチAとスーパーリーチBとでタイトル報知を行う表示領域を異ならせてもよいし、スーパーリーチDとスーパーリーチEとでタイトル報知を行う表示領域を異ならせてもよい。
リーチ演出に応じてタイトル報知を行う表示領域を異ならせる方法は、この実施の形態の例に限定されず、リーチ演出に応じてタイトル報知を行う表示領域を任意に異ならせてもよい。例えば、大当り信頼度の高いリーチである場合には、信頼度の低いリーチである場合よりも狭い表示領域でタイトル報知が実行されてもよい。また、リーチ演出に応じてタイトル報知を行う表示領域を異ならせる場合において、この実施の形態のように表示面積を異ならせてもよいし、表示させる場所を異ならせてもよい。
(期待度示唆表示)
この実施の形態では、大当り信頼度の高いスーパーリーチA及びスーパーリーチBにおけるタイトル報知では、期待度示唆表示を表示せずに、スーパーリーチA及びスーパーリーチBよりも大当り信頼度の低いスーパーリーチDにおけるタイトル報知では、期待度示唆表示を表示するようにしていた。このようにすることで、演出がくどくなることを防止できる。また、スーパーリーチDよりも大当り信頼度の低いスーパーリーチEにおけるタイトル報知では、期待度示唆表示を表示しないようになっていた。このようにすることで、信頼度の低いリーチにおいて信頼度が低いことを示す期待度示唆表示が表示されることで遊技者が期待感を失うことを防止できる。なお、スーパーリーチA、スーパーリーチB、スーパーリーチEの少なくとも一部において期待度示唆表示を表示するようにしてもよい。
なお期待度示唆表示は、図55(H)等に示すように、黒い星の数によって示すものに限定されず、メーターやゲージにより期待度を示唆するようにしてもよいし、期待度に対応した数値を表示するようにしてもよい。また、図55(H)等に示すように、黒い星の数によって示す場合において、半個相当(半分)の黒い星を表示可能ようにして、期待度の段階数を増やしてもよい。
(タイトルの表示終了タイミング)
また、この実施の形態では、スーパーリーチA及びスーパーリーチBにおいては、タイトルが表示された後、タイトルが消去されてスーパーリーチ演出が実行される。これにより、スーパーリーチA及びスーパーリーチBにおいては、リーチ演出に注目させることができる。また、スーパーリーチD及びスーパーリーチEにおいては、タイトルが表示された後、後述の決め演出が実行されるまでタイトルが表示され続ける。これにより、スーパーリーチD及びスーパーリーチEにおいては、スーパーリーチ演出中もリーチの種類を把握することができる。また、以上のようにすることで、リーチ演出に応じたタイトル報知を実行でき演出効果が向上する。なお、タイトルの表示終了タイミングは、いずれであっても演出効果の向上を図れるため、任意に変更してもよい。
なお、ここではスーパーリーチCのリーチ演出の演出動作については省略するが、例えば大当り信頼度に応じたタイトル報知や期待度示唆表示が実行されればよい。
(決め演出)
各リーチ演出が実行されてから、表示結果を導出するタイミング(可変表示の終盤)になると、表示結果が「大当り」となるか否かを報知するための決め演出が実行される。決め演出には、表示結果が「大当り」となることを示す決め演出と、表示結果が「ハズレ」となることを示す決め演出と、が含まれる。この実施の形態では、図56(B)に示すように、画像表示装置5に画像31AK012が表示される決め演出が実行される。その後、表示結果が「大当り」であれば、図56(C)に示すように、味方キャラが勝利したことを示す画像31AK013が表示され、図56(D)に示すように、大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される。なお、表示結果が「ハズレ」であれば、味方キャラが敗北したことを示す画像が表示され、リーチハズレ組合せとなる確定飾り図柄が導出される。
この実施の形態では、リーチ演出中も継続してタイトルを報知する場合でも、決め演出が実行される前にタイトルの報知を終了するようになっている。これにより、決め演出に注目させることができ、また、メリハリのあるタイトル報知を実行できる。
図55、図56に示した演出動作例では、スーパーリーチのリーチ演出中は画像表示装置5の右下部分で飾り図柄を縮小して可変表示を実行するようになっていたが、リーチ演出中の飾り図柄の表示のさせ方は任意でよい。例えば、リーチ演出中は飾り図柄が表示されなくてもよいし、リーチ演出の種類によって表示態様(大きさ、位置、濃淡、数等)を異ならせてもよい。
なお、画像表示装置5に保留表示、アクティブ表示、可変表示中に常駐表示されるキャラクタ、携帯連動関連の表示を表示する場合、スーパーリーチのリーチ演出中はリーチ演出に注目させるために適宜非表示としてもよい。その際に、スーパーリーチEといった低信頼度のリーチ演出中には、これらの表示を表示したままにするようにしてもよい。このようにすることで、低信頼度のリーチ演出により遊技者を過度に期待させてしまうことを防止できるとともに、高信頼度のリーチ演出ではリーチ演出に注目させることができる。
(発展演出)
続いて、発展演出が実行される場合の演出動作例について説明する。図57(A)に示すように、スーパーリーチDのリーチ演出が実行されている(スーパーリーチDのタイトル報知が実行されている)ときに発展演出が実行される場合、図57(B)に示すように、リーチ演出が中断して画面が裂けるような演出が実行される。その後、スーパーリーチAに発展する場合には、図57(C)に示すように、スーパーリーチAのタイトルが報知され、スーパーリーチAのリーチ演出が実行される。スーパーリーチBに発展する場合には、図57(D)に示すように、スーパーリーチBのタイトルが報知され、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。このように、発展演出が実行された場合には、発展元のリーチのタイトル報知から発展先のリーチのタイトル報知に切り替えられるで、いずれのリーチに発展したかがわかりやすくなる。図57に示すように、発展先のリーチが表示及び音声によりタイトル報知を行うリーチである場合には、表示及び音声によるタイトル報知が改めて実行される。
なお、発展演出は図57(B)に示すような例に限定されず、画面に徐々にヒビが入って割れるような演出であってもよいし、砂嵐(故障したような表示)を表示するようにしてもよい。このような演出とすることで、意外性のある演出を実行できる。なお、画面に徐々にヒビが入るがリーチが発展しない演出といった、ガセの発展演出があってもよい。
(期待度示唆演出)
図55(H)に示す演出動作例では、期待度示唆表示31AK008が期待度を示す黒い星が最初から表示されるようになっていたが、最初に5つの白い星を表示し、段階的に黒い星となることで期待度示唆する期待度示唆演出を実行するようにしてもよい。
例えば、図58(A)に示すように、スーパーリーチDのタイトルを報知する際に、最初に5つの白い星の期待度示唆表示31AK021が表示される。そして、図58(B)に示すように、期待度示唆表示31AK021の星より大きな黒い星31AK022が表示され、図58(C)に示すように、黒い星31AK022が移動して期待度示唆表示31AK021の白い星の一つに収まるような演出が実行される。このとき、スピーカ8から期待度を示す黒い星が増加したことを示す「ピン」という音声が出力される。図58(D)、(E)に示すように、リーチの期待度に対応した回数同じ演出が繰り返される。このときに、繰り返される毎(星の数毎)にスピーカ8から出力される音声(音量、音階、音質等)を段階的に変化させるようにしてもよい。期待度示唆表示31AK021に期待度に対応した数の黒い星が収まった段階で、図58(F)に示すように、その黒い星が光るといったように強調表示される。このようにすることで、期待度示唆演出が終了したことがわかりやすくなる。
図58(A)〜(F)に示す例では、黒い星が1つずつ表示されて期待度示唆表示により示される期待度が1段階ずつ上がるようになっていたが、黒い星が2つ以上表示されて期待度が2段階以上上がるようにしてもよい。また、半分の黒い星が表示されて期待度が半段階上がるようにしてもよい。この場合において、表示される星の数(上昇する期待度の段階数)に応じて、異なる音声を出力するようにしてもよいし、同じ音声を出力するようにしてもよい。例えば、半分の黒い星が表示されるときと1つの黒い星が表示されるときとで同じ音声を出力するようにしてもよい。2つ半の黒い星が表示されるときと3つの黒い星が表示されるときとで同じ音声を出力するようにしてもよい。また、音声を出力しない場合があってもよい。このようにすることで、期待度示唆演出が多彩になり、演出効果が向上する。なお、一度に増加する期待度の段階数によらず、同じ黒い星の画像が表示されて、期待度示唆表示の白い星に収まって、増加する期待度の段階数に応じた黒い星が増加するような演出を実行するようにしてもよい。
(演出モード)
画像表示装置5、スピーカ8、遊技効果ランプ9といった演出装置における演出モードが複数あってもよい。異なる演出モードでは、主基板11から同じコマンド(例えば変動パターンを指定するコマンド)が送信された場合でも、当該コマンドに基づく演出が異なる演出態様で実行される。各演出モードでは、画像表示装置5に表示される背景、キャラクタ、モチーフ、スピーカ8から出力される音声等が異なっていればよい。演出モードは、可変表示の回数や遊技状態に応じて自動的に変更されるようにしてもよいし、遊技者の操作により変更可能にしてもよい。
図58(G)〜(L)は、演出モードとして通常モード及び特別モードが設けられる場合において、特別モードとなっている場合のタイトル報知及び期待度示唆演出の演出動作例である。通常モードでは、図58(A)〜(F)に示すようタイトル報知及び期待度示唆演出が実行される。特別モードでは、スーパーリーチDの変動パターンに基づくリーチ演出は、スーパーリーチDのリーチ演出とは演出態様の異なるスーパーリーチD2のリーチ演出となる。従って、スーパーリーチDの変動パターンが指定された場合、図58(G)に示すように、スーパーリーチD2のタイトル31AK023が表示される。このとき、スピーカ8からリーチのタイトル名に対応する音声が出力されるが、通常モードとは異なる音声(例えば声色が異なる音声)が出力される。また、スーパーリーチD2における期待度示唆表示31AK024は、星型ではなく菱形となっている。
その後、図58(H)に示すように、期待度示唆表示31AK024の星より大きな黒い菱形31AK025が表示され、図58(I)に示すように、黒い菱形31AK025が移動して期待度示唆表示31AK024の白い菱形の一つに収まるような演出が実行される。このとき、スピーカ8から期待度を示す黒い菱形が増加したことを示す「ポン」という音声が出力される。図58(J)、(K)に示すように、リーチの期待度に対応した回数同じ演出が繰り返される。期待度示唆表示31AK024に期待度に対応した数の黒菱形が収まった段階で、図58(L)に示すように、その黒い菱形が光るといったように強調表示される。このように、遊技者の選択や遊技状態等に応じて決定される演出モード(リーチ演出が実行されるときの状態)によって、タイトルの報知態様を異ならせることで演出が多彩になり演出効果が向上する。
図58では、スーパーリーチDの変動パターンが指定された場合の演出動作例を示したが、演出モード(リーチ演出が実行されるときの状態)によって他のリーチ演出(タイトル報知、期待度示唆演出を含む)の演出態様を異ならせるようにしてもよい。演出モード(リーチ演出が実行されるときの状態)によって、リーチのタイトルを報知するか否かやタイトル報知の実行割合を異ならせてもよい。例えば、所定の演出モードが選択された場合には、リーチのタイトルが報知されないようにしてもよい。このようにすることで、遊技者の好みに応じた演出を実行でき演出効果が向上する。
なお、この実施の形態では、期待度示唆表示における黒い星の数によって期待度を示唆し、黒い星の数を段階的に増加させる期待度示唆演出を実行するようになっていたが、期待度を示唆する表示の数を段階的に減少させる期待度示唆演出を実行するようにしてもよい。そのような期待度示唆演出をこの実施の形態の期待度示唆演出に加えて実行するようにしてもよいし、代えて実行するようにしてもよい。
(発展演出の他の例)
期待度示唆表示の期待度を示す表示を段階的に増加させる期待度示唆演出を実行する場合において、期待度を示す表示を増加させた後に発展演出を実行するようにしてもよい。この場合において、発展演出後に期待度を示す表示を増加させる場合、増加させる表示については段階的ではなく一度に表示するようにしてもよい。例えば図59(A)に示すように、スーパーリーチDのタイトルが報知され、黒い星を段階的に増加させる演出が完了した後に、図59(B)に示すように、画像表示装置5にボタン画像31AK031が表示される発展演出が実行される。ここで、プッシュボタン31Bへの操作が検出されると、図59(C)に示すように、スーパーリーチCのタイトル31AK032(ここでは「SPリーチC」の文字)が表示されることで、スーパーリーチCのタイトルが報知される。このように、発展演出が実行された場合には、発展元のリーチのタイトル報知から発展先のリーチのタイトル報知に切り替えられるで、いずれのリーチに発展したかがわかりやすくなる。また、タイトル31AK032の下には、黒い星の数が3個である期待度示唆表示31AK033が強調表示される。なお、黒い星の数が2個以上増加する場合でも一度に表示される。なお、可動体32が動作した後に、タイトルや期待度示唆表示が変化する発展演出を実行するようにしてもよい。
(予告演出)
この実施の形態では、予告演出として、タイトルの報知態様(例えばタイトルの表示色等)によって、大当り信頼度を予告するタイトル予告を実行するようになっている。例えば図60(A)に示すように、スーパーリーチAのタイトル31AK036が黒色で表示されるとともに、スピーカ8からリーチのタイトル名に対応する音声が出力されることで、スーパーリーチAのタイトルが報知された後、図60(B)に示すようにタイトル31AK036の表示色が赤色に変化するタイトル予告を実行するようになっている。このように、タイトル予告が実行されない場合はタイトルが黒色で表示され、タイトル予告が実行される場合はタイトルが黒色以外の色で表示される。図60に示すタイトル予告では、音声によりリーチのタイトルが報知された後に、タイトルの表示態様(表示色)が変化する場合がある。このようにすることで、予告演出の演出効果を高めることができる。なお、タイトルが黒色以外で表示されるタイミングはこれに限定されず、タイトルの表示開始時から黒色以外で表示されるようにしてもよい。
また、タイトルの表示態様(表示色)が変化するタイトル予告が実行された場合には、タイトルの表示態様が変化した後に、変化後の表示態様に応じた音声を出力するようにしてもよい。このようにすることで、予告演出の演出効果を高めることができる。また、音声によるタイトル報知は、タイトルの表示態様(表示色)が変化した後に実行されるようにしてもよい。この場合、変化後のタイトルの表示態様(表示色)に応じた音声が出力するようにしてもよい。
(タイトル報知の実行タイミング)
リーチ中のタイトルの報知は、予告演出や発展演出といった、大当り有利状態に制御される期待度が向上する演出(特定演出)の実行タイミング以外で実行することが好ましい。このようにすることで、一旦タイトルが報知された場合、期待度が向上する演出が実行され得るので、遊技者の期待感を維持することができる。
図61は、予告演出の実行の有無や演出態様を決定するための予告演出決定処理の一例を示すフローチャートである。予告演出決定処理は、演出制御用CPU120が図53のステップS171の可変表示開始設定処理内で実行する。予告演出決定処理では、演出制御用CPU120は、先ず、主基板11から送信されるコマンドから特定される変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かを判定する(ステップ31AKS001)。
スーパーリーチの変動パターンである場合には(ステップ31AKS001;Yes)、スーパーリーチのタイトルの表示色(タイトル予告の実行の有無)を決定する(ステップ31AKS002)。
ステップ31AKS002では、表示結果が「大当り」となるか「ハズレ」となるかに応じて、例えば図62(A)に示す決定割合で、スーパーリーチのタイトルの表示色を決定する。スーパーリーチのタイトルの表示色は、図62(A)に示すように、「黒」、「赤」、「黒」から「赤」に変化するもの、「黒」から「フルーツ柄」に変化するもの、「赤」から「フルーツ柄」に変化するものが設けられており、この順番(昇順)で大当り信頼度が高くなっている。即ち、タイトルの表示色の変化タイミングに応じて大当り信頼度が異なっている。このようにすることで、遊技者がタイトルの表示色の変化タイミングに注目するようになり、演出効果が向上する。
なお、「フルーツ柄」は、タイトルの文字が太字で表示され文字そのものが「フルーツ柄」であってもよいし、タイトルの表示領域の背景部分が「フルーツ柄」となるものであってもよい。最初から「フルーツ柄」で表示されるパターンがあってもよい。表示色が変化するものについては、図60に示したように、タイトル報知が実行された後に表示色が変化すればよい。表示色が変化するものについて、表示色が変化するタイミングが複数あってもよい。そして、表示色が変化するタイミングに応じて大当り信頼度を異ならせてもよい。また、スーパーリーチの種類によって、タイトルの表示期間が異なるため、スーパーリーチの種類によって表示色が変化するタイミングが異なるようにしてもよい。タイトルの表示期間が長いスーパーリーチ(例えばスーパーリーチDやスーパーリーチE)の場合には、変化するタイミングを複数設けて、変化タイミングをいずれかに決定するようにしてもよい。そして、タイトルの表示期間が短いスーパーリーチ(例えばスーパーリーチAやスーパーリーチB)の場合には、変化するタイミングの数を1つ又はタイトルの表示期間が長いスーパーリーチよりも少数にしてもよい。
演出モードとして、通常モードと特別モードとがある場合、通常モードでは図62(A)に示す決定割合でタイトルの表示色を決定し、特別モードでは図62(B)に示すような通常モードと異なる割合でタイトルの表示色を決定する。なお、特別モードでは、表示色のパターンや信頼度の順位が通常モードと異なるようにしてもよい。このように、演出モードによってタイトル予告の実行態様(表示色や表示色の変化タイミング)を異ならせることで、演出が多彩になり演出効果が向上する。
この実施の形態では、予告演出として、スーパーリーチのリーチ演出におけるキャラクタのセリフの表示態様(例えばセリフの表示色等)によって、大当り信頼度を予告するセリフ予告を実行するようになっている。
スーパーリーチのタイトルの表示色を決定した後には、スーパーリーチのリーチ演出におけるキャラクタのセリフの表示色(セリフ予告の実行の有無)を決定する(ステップ31AKS003)。
ステップ31AKS003では、表示結果が「大当り」となるか「ハズレ」となるかに応じて、例えば図62(C)に示す決定割合で、リーチ演出におけるセリフの表示色を決定する。リーチ演出におけるセリフの表示色は、図62(C)に示すように、「白」、「赤」、「白」から「赤」に変化するものが設けられており、この順番(昇順)で大当り信頼度が高くなっている。即ち、セリフの表示色の変化タイミングに応じて大当り信頼度が異なっている。このようにすることで、遊技者がセリフの表示色の変化タイミングに注目するようになり、演出効果が向上する。なお、表示色が変化するものについては、セリフが表示された後に表示色が変化すればよい。表示色が変化するものについて、表示色が変化するタイミングが複数あってもよい。そして、表示色が変化するタイミングに応じて大当り信頼度を異ならせてもよい。
また、タイトル予告とセリフ予告との演出態様の組み合わせで、大当り信頼度が異なるようにしてもよい。例えば、タイトル予告とセリフ予告とで同じ演出態様(表示色)が含まれる場合、同じ演出態様となった場合には大当り信頼度が高くなるようにしてもよい。また、タイトル予告とセリフ予告との演出態様の変化タイミングの組み合わせで、大当り信頼度が異なるようにしてもよい。例えば、変化タイミングが同じ場合に変化タイミングが異なる場合より大当り信頼度が高くなるようにしたり、いずれの変化が先かで大当り信頼度を異ならせてもよい。このようにすることで、タイトル予告とセリフ予告とのそれぞれの変化タイミングに注目させることができる。
演出モードとして、通常モードと特別モードとがある場合、特別モードでは通常モードと異なる割合でセリフの表示色を決定するようにしてもよい。なお、特別モードでは、表示色のパターンや信頼度の順位が通常モードと異なるようにしてもよい。
なお、セリフ予告に代えてリーチ演出の演出態様の変化によって大当り信頼度を予告する予告演出を実行するようにしてもよい。その場合、その予告演出において、演出態様の変化タイミングを複数設けて、変化タイミングに応じて大当り信頼度が異なるようにすればよい。
リーチ演出におけるセリフの表示色を決定した後や、スーパーリーチの変動パターンでないと判定された場合(ステップAK31S001;No)、その他の予告演出に実行有無や演出態様を決定する(ステップAK31S004)。その後、31AKS002〜31AKS004における決定結果をRAM122の所定領域に保存し(ステップAK31S005)、予告演出決定処理を終了する。
なお、この実施の形態では、スーパーリーチである場合に、タイトル予告及びセリフ予告を実行可能となっているが、特定のスーパーリーチ(例えば信頼度の低いスーパーリーチ以外)である場合に、タイトル予告及びセリフ予告のうち少なくとも一方を実行可能にしてもよい。また、タイトル予告及びセリフ予告については、図62に示す決定割合で決定されるものとして説明したが、決定割合は任意であり、例えばスーパーリーチの種類に応じて決定割合を異ならせてもよい。このようにすることで、リーチの種類に応じた予告演出を実行でき、演出効果が向上する。
この実施の形態では、タイトル予告とセリフ予告とでは、実行可能な演出態様の数(表示可能な表示色の数)が異なっている。このようにすることで、演出が多彩になり演出効果が高まる。タイトル予告とセリフ予告とにおいて、実行可能な演出態様の数は任意に変更してもよく、実行可能な演出態様の数や種類が同じであってもよい。このようにすることで、統一感ある予告演出が実行でき、遊技者は大当り信頼度を把握しやすくなる。
(作用演出)
このタイトル予告とセリフ予告との演出態様が変化するときに、演出態様が変化することを示す演出を実行するようにしてもよい。例えば、画像表示装置5に作用演出画像を表示し、その画像がタイトル及びセリフのうち少なくとも1つに作用する作用演出を実行するようにしてもよい。そして、作用演出が実行された後に、タイトルやセリフの演出態様(表示色)が変化するようにしてもよい。作用演出の演出態様(作用演出画像等)はタイトル及びセリフにいずれに作用する場合でも共通としてもよい。なお、作用演出が実行されたにも関わらず、タイトルやセリフの演出態様が変化しない場合があってもよい。作用演出を実行する場合には、タイトル予告とセリフ予告に係る決定結果に基づいて、作用演出の実行の有無や実行タイミング、演出態様を決定するようにすればよい。そのような決定はステップAK31S004の処理で実行されればよい。例えば、作用演出の演出態様に応じて、タイトル予告とセリフ予告との少なくとも一方の演出態様が変化する割合(作用演出により演出態様が変化する割合)が異なるようにしてもよいし、タイトル予告とセリフ予告といずれの演出態様が変化するかの割合(いずれに作用するかの割合)が異なるようにしてもよいし、何色に(何段階)変化するかの割合が異なるようにしてもよい。このような作用演出を実行することで、遊技者はいずれ作用演出画像が表示されたときに、タイトルとセリフのいずれに作用するかに注目するようになり演出効果が向上する。なお、複数の演出モードがある場合、演出モードに応じて異なる割合で作用演出の実行有無や演出態様を決定するようにしてもよい。このようにすることで、演出モードに応じた作用演出を実行でき、演出効果が向上する。
このような作用演出の他の例として、リーチ演出の演出内容(例えばキャラクタの動作やバトル演出における演出内容等)に応じて、タイトル及びセリフのいずれかのうち少なくとも1つの演出態様(表示色)が変化するようにしてもよい。このようにすることで、遊技者はリーチ演出の演出内容に注目するようになる。
この発明は、上記特徴部31AKで説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態で説明した特徴部分は、全てが必須構成ではなく、適宜省略可能である。
(サブ液晶)
画像表示装置5とは異なるサブ表示装置として、遊技盤2または遊技機用枠3にサブ液晶が設けられていてもよい。ここではサブ液晶と表現するが、サブ表示装置は、有機ELやドットマトリクスのLEDにより構成されてもよい。サブ液晶装置は、例えば画像表示装置5の近傍等に固定されるものであってもよいし、可動式または収納式であってもよい。サブ液晶においては、予告演出や保留表示の表示といった各種演出を実行する。例えば、サブ液晶においてタイトル報知を実行するようにしてもよい。上記実施の形態のスーパーリーチD及びスーパーリーチEのように、タイトル報知後にも継続してタイトルを表示する場合に、サブ液晶においてタイトルや期待度示唆表示を表示するようにしてもよい。この場合、画像表示装置5においてタイトルを報知した後に、サブ液晶においてタイトルや期待度示唆表示を表示するようにしてもよい。このようにすることで、画像表示装置5におけるスーパーリーチ演出を阻害することなくタイトルや期待度示唆表示を表示することができる、タイトルや期待度示唆表示もわかりやすくなる。
上記実施の形態では、示唆演出としてのリーチ演出のタイトルの報知について、本発明を適用した例を説明したが、他の演出に関するタイトル報知(主に文字を表示する報知)に本発明を適用してもよい。例えば、予告演出(例えば先読み予告演出)として、画像表示装置5における背景画像や演出態様がそれぞれ異なる複数のゾーン(ステージ、演出モード等)に移行させる先読みゾーン演出を実行する場合において、移行したゾーンのタイトル報知に本発明を適用してもよい。ミッション(「7でリーチをかけろ」、「スティックコントローラを使って敵を全滅させろ」等)を提示し、当該ミッションを達成したときに遊技者に有利な状態となるミッション演出を実行する場合に、ミッションのタイトル報知に本発明を適用してもよい。
(特徴部31AKの変形例1)
上記実施の形態では、表示結果を導出するタイミングになると、表示結果が「大当り」となるか否かを報知するための決め演出が実行され、その後、表示結果が示されるようになっていた(図56(B)〜(D))。このような決め演出に代えて、表示結果を導出する前の所定タイミングになると、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bの操作を促す操作演出が実行され、操作有効期間に所定の操作が検出されるとバトル演出の勝敗が表示されたり、表示結果が仮停止される等により、表示結果が示されるようにしてもよい。このようにすることで、遊技者の操作に応じて表示結果が示されるため、遊技者の遊技参加意欲を高めることができ、興趣が向上する。
図63、図64は、操作演出が実行され、その操作に応じて表示結果が示される変形例におけるスーパーリーチの演出動作例を示す図である。図63(A)に示すように、画像表示装置5においてリーチ態様となった後、例えば図63(B)に示すように、味方キャラであるのキャラクタ31AK041と敵キャラであるキャラクタ31AK042とが表示され、図63(C)〜(F)、図64(G)〜(I)に示すように、キャラクタ31AK041とキャラクタ31AK042とが対決するリーチ演出が実行される。
リーチ演出に伴い、図63(C)に示すように、画像表示装置5の右下に小ボタン画像31AK043と小ボタン画像31AK043に重畳する規制線31AK044とが表示される。これにより、プッシュボタン31Bを使用する操作演出が実行されるが、現状は操作の受付が規制されていることが示唆される。
この変形例では、操作演出が実行されることを示す操作演出画像が複数種類用意されている。そして、いずれの操作演出画像が表示されて操作演出が実行されるかによって大当り信頼度が異なるようになっている。また、リーチ演出中に操作演出が実行されることを示す画像がより信頼度の高い態様に変化する場合があるようになっている。
例えば、図63(D)に示すように、祈るキャラクタ31AK045が表示され、図63(E)に示すように、祈るキャラクタ31AK045が喜ぶキャラクタ31AK046に変化するとともに、小ボタン画像31AK043が大ボタン画像31AK047に変化する。
その後、図64(H)に示すように、大砲31AK048が表示され、図64(I)に示すように、大砲31AK048から弾が発射されるエフェクト31AK049が表示され、大ボタン画像31AK047に弾が命中するエフェクト31AK050が表示される。そして、大ボタン画像31AK047がスティック画像31AK051に変化する。
このように、この変形例では、操作演出画像が変化する場合には操作演出画像が変化することを示す作用演出が実行される。なお、作用演出を伴わずに操作演出画像が変化する場合があってもよい。また、作用演出が実行されたにも関わらず操作演出画像が変化しない場合があってもよい。作用演出の種類によって、操作演出画像が変化する割合が異なっていてもよい。
その後、表示結果が導出される所定時間前に、図64(J)に示すように、規制線31AK044が消去され、図64(K)に示すように、スティック画像31AK051が中央部に拡大表示され、スティックコントローラ31Aを引く操作を促す表示がされる。また、このときスティックコントローラ31Aへの操作が有効な操作有効期間となる。
ここで、スティックコントローラ31Aを引く操作が検出されると、図64(L)に示すように、味方キャラが勝利したことを示す画像31AK052が表示される。その後、変動時間の終了するタイミングで、図64(M)に示すように、大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される。なお、予め定められた操作有効期間内に操作が検出されなかった場合には、自動的に図64(L)に示す画像が表示される。
この変形例では、操作演出画像として、小ボタン画像、大ボタン画像、スティック画像とがあり、小ボタン画像<大ボタン画像<スティック画像の順でこれらの画像を用いた操作演出が実行された場合の大当り信頼度が高くなっている。信頼度の低い操作演出画像が表示された場合であっても、リーチ演出中に信頼度の高い操作演出画像に変化する場合があるので、演出効果が向上し、また、遊技者の期待感を維持することができる。
なお、図63、図64に示した演出動作例では、リーチのタイトル報知や、期待度示唆表示は省略しているが、図63、図64に示したリーチ演出や操作演出と並行して適宜実行されるようにしてもよい。操作演出や操作演出画像に係る決定(操作演出の有無、表示する操作演出画像、作用演出の有無等)は、図61のステップ31AKS004にて実行されればよい。
(特徴部31AKの変形例2)
大当り遊技状態等の有利状態への制御の期待度を示唆する示唆表示を行なうようにしてもよい。例えば、第1示唆表示を行うシャッター演出と、第2示唆表示を行うリーチタイトル演出と、実行するようにしてもよい。シャッター演出では、可変表示開始後に画面上をシャッター表示で覆う演出が実行される。また、リーチタイトル演出では、リーチ後にリーチ演出の発展先を示すリーチタイトル表示をする演出が実行される。シャッター表示およびリーチタイトル表示のいずれを表示するときにも特定画像が含まれて表示される場合がある。リーチタイトル演出は、上記実施の形態のタイトル予告と同じであってもよいし、別の処理で決定される別の演出であってもよい。
特定画像とは、画像内に複数種類の要素を含んで表示される大当り信頼度の高い画像のことである。複数種類の要素としては、要素E1のバナナ画像、要素E2のメロン画像、要素E3のリンゴ画像、要素E4のスイカ画像、要素E5のイチゴ画像が含まれる。これら要素E1〜E5を含んで構成されたフルーツ柄画像が特定画像である。シャッター表示およびリーチタイトル表示のいずれにおいても、要素E1〜E5の全てが視認可能となるように表示される。また、特定画像を構成する要素E1〜E5の表示サイズは、シャッター表示とリーチタイトル表示との表示サイズの違いに応じて変更して表示される。また、要素E1〜E5のすべてがシャッター表示およびリーチタイトル表示のそれぞれに収まるように表示される。
可変表示開始後にシャッター演出が実行された場合に、フルーツ柄画像が表示されるときには、フルーツ柄画像が表示されないときよりも大当り信頼度が高い。また、リーチ演出実行中に、リーチタイトル表示をする際に、フルーツ柄画像で表示がされるときには、フルーツ柄画像で表示がされないときよりも大当り信頼度が高い。フルーツ柄が表示されないときには、たとえば、各要素E1〜E5を含まない無地の画像が表示される。なお、シャッター演出およびリーチタイトル演出が実行されたときの大当り信頼度を示す画像として、フルーツ柄画像以外の画像のパターンが用意されていてもよい。たとえば、大当り信頼度の順に白画像<青画像<赤画像<フルーツ柄画像が用意されていてもよい(たとえば、赤色のシャッターや赤文字のリーチタイトル等)。そして、可変表示の表示結果が大当りとなるか否かにより、所定の乱数抽選でいずれか1つの画像パターンが選択されるようにしてもよい。
シャッター表示およびリーチタイトル表示を行なう際に、フルーツ柄が表示される際においても、スピーカ8による共通音(メロディ)を出力する報知を行なうとともに遊技効果ランプ9の発光による報知を行なう。共通音および遊技効果ランプ9の発光制御により、フルーツ柄が特別な画像であることが遊技者に示される。このような、シャッター表示およびリーチタイトル表示を行なう際には、フルーツ柄に対する共通報知が実行される。また、リーチタイトル表示では、共通報知の後に、特定音(ボイス)がさらに出力される。なお、共通音と特定音とは、出力期間が一部重なるようにしてもよい。
図65は、シャッター演出およびリーチタイトル演出が実行されるときの表示画面図である。図65(a)に示すように、シャッター演出が実行される場合、画像表示装置5において可変表示の開始時にシャッター画像31AK061が表示される。シャッター画像31AK061には、要素E1〜E5全てを含むフルーツ柄の画像が表示される。また、シャッター演出実行時には、スピーカ8による共通音(メロディ)を出力する報知が実行されるとともに遊技効果ランプ9の発光による報知が実行される。閉じていたシャッターが開くと、図65(b)に示すように、飾り図柄の可変表示が開始される。下向きの矢印が左、中、右図柄の可変表示を示している。左図柄および右図柄の可変表示が仮停止すると、図65(c)に示すように、リーチ状態となる。
次いで、図65(d)に示すように、スーパーリーチ演出が開始される。可変表示は例えば画面右上に小さく表示され、画面左側にキャラクタが表示される。画面右下には、リーチタイトル画像31AK062が表示され、これから実行されるスーパーリーチの内容がリーチタイトル表示として示される。リーチタイトル画像31AK062には、要素E1〜E5全てを含むフルーツ柄の画像が表示される。また、リーチタイトル画像31AK062には、バトル演出を伴うリーチ演出が実行されることを示す「バトルリーチ」の文字が表示される。
また、リーチタイトル演出実行時には、スピーカ8による共通音(メロディ)を出力する報知が実行されるとともに遊技効果ランプ9の発光による報知が実行される。さらに、共通音を出力後に、キャラクタが「アツイアツイ」のような大当り信頼度が高いことを示す特定音(ボイス)を発する演出が実行される。ここで、リーチタイトル演出ではシャッター演出に比べ表示する示唆表示のサイズが小さい。しかし、このように、リーチタイトル演出においては、特定音を出力することで、フルーツ柄画像が表示されたことを遊技者により認識させやすくすることができる。なお、共通音と特定音とは、出力期間が完全に分かれている場合を説明したが、出力期間が一部重なるようにしてもよい。
その後、図65(e)に示すような、バトルリーチ演出が実行される。画面左には敵キャラクタが表示され、画面右には味方キャラクタが表示される。味方キャラクタが敵キャラクタとのバトルに勝利すると、画面左上には「バトル勝利!」の文字が表示される。バトルに勝利したことで大当りが確定したことが報知される。バトル演出が終了すると元の数字図柄による可変表示画面に戻る。図65(f)に示すように、全ての図柄が停止し、「777」の大当り図柄が表示される。
図65(a)、(d)に示すように、シャッター画像31AK061およびリーチタイトル画像31AK062のいずれにもフルーツ柄画像を構成する全ての要素E1〜E5を含んで表示される。このようにすれば、表示サイズの異なるシャッター画像31AK061とリーチタイトル画像31AK062とのいずれにおいても、フルーツ柄画像を好適に表示することができる。これにより、大当り信頼度の高いフルーツ柄画像が表示されたことを正確に伝えることができる。
また、図65(a)に示すシャッター画像31AK061の表示サイズは、図65(d)に示すリーチタイトル画像31AK062の表示サイズよりも大きく表示される。よって、シャッター画像31AK061の表示サイズとリーチタイトル画像31AK062の表示サイズとの違いに注目させることができる。
また、図65(a)に示すシャッター画像31AK061と図65(d)に示すリーチタイトル画像31AK062とは異なるタイミングで表示される。このようにすれば、実行タイミングが重なることにより特定画像であるフルーツ柄画像が見えづらくなってしまうことを防止することができる。
シャッター演出に係る決定(シャッター演出の有無や演出態様)は、図61のステップ31AKS004にて実行されればよい。その際には、図61のステップ31AKS002におけるタイトルの表示色の決定結果に基づいてシャッター演出に係る決定を行うようにしてもよい。例えば、タイトルの表示色がフルーツ柄になるものが決定されている場合は、フルーツ柄のシャッター演出が実行されやすくしてもよい。また、リーチタイトル演出の係る決定もシャッター演出に係る決定と合わせて図61のステップ31AKS004にて実行されるようにしてもよい。
(本実施形態の特徴部に関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部について説明する。先ず、図66−1及び図66−2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、縦長の方形枠状に形成された外枠105SG001aと、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2(図47参照)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)105SG003とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠105SG003には、ガラス窓を有するガラス扉枠105SG003aが左側辺を中心として遊技機用枠105SG003の前面を開放する扉開放位置と該前面を閉鎖する扉閉鎖位置との間で回動可能に設けられ、該ガラス扉枠105SG003aにより遊技領域を開閉できるようになっており、ガラス扉枠105SG003aを閉鎖したときにガラス窓を通して遊技領域を透視できるようになっている。
また、遊技機用枠105SG003は、遊技場の店員等が所有する扉キーを図示しない錠前に挿入して解錠することで開放可能となり、店員以外の遊技者等は遊技機用枠105SG003及びガラス扉枠105SG003aを開放することはできないようになっている。
主基板11は、第1部材と第2部材とにより開放可能に構成された基板ケース105SG201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載されている。また、主基板11には、後述する設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための錠スイッチ105SG051と、設定変更状態において後述する大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する設定切替スイッチ105SG052が設けられている。
これら錠スイッチ105SG051及び設定切替スイッチ105SG052といった遊技者が操作可能な操作部が設けられた設定切替本体部は、主基板11とともに基板ケース105SG201内に収容されており、錠スイッチ105SG051及び設定切替スイッチ105SG052は、基板ケース105SG201を開放しなくても操作可能となるように基板ケース105SG201の背面右部に形成された開口を介して背面側に露出している。
錠スイッチ105SG051及び設定切替スイッチ52を有する基板ケース105SG201は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、遊技機用枠3を閉鎖した状態ではパチンコ遊技機1の正面側からの操作が不可能であり、所定の扉キーを用いて遊技機用枠3を開放することで操作が可能となる。また、錠スイッチ105SG051は、遊技場の店員等が所有する設定キーの操作を要することから、設定キーを所持する店員のみ操作が可能とされている。また、錠スイッチ105SG051は、設定キーによって、後述するONとOFFの切替操作及び該切替操作とは異なる操作(例えば、押込み操作)を実行可能なスイッチでもある。尚、この実施の形態では、扉キーと設定キーとが別個のキーである形態を例示したが、一のキーにて兼用されていてもよい。
また、基板ケース105SG201には、表示モニタ105SG029と、該表示モニタ105SG029の表示を切り替えるための表示切替スイッチ105SG030が配置されている。これら表示モニタ105SG029及び表示切替スイッチ105SG030は、主基板11に接続されているとともに、基板ケース105SG201の左上部に配置されている。つまり、ら表示モニタ105SG029及び表示切替スイッチ105SG030は、基板ケース105SG201における主基板11を視認する際の正面に配置されている。主基板11は、遊技機用枠105SG003を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際の正面とは、遊技機用枠105SG003を開放した状態における遊技盤2の裏面側を視認する際の正面であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面とパチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
前述したように、本実施の形態における錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052は、遊技機用枠3を閉鎖した状態ではパチンコ遊技機1の正面側からは操作が不可能となっているが、該パチンコ遊技機1が設置される遊技島の内側等から錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052が操作される虞がある。そこで本実施の形態では、図66−2及び図66−3に示すように、外枠105SG001aの右端部には、遊技機用枠105SG003の閉鎖時に、錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ52とを含む基板ケース105SG201の右側部を背面側から被覆するセキュリティカバー105SG500Aが取り付けられている。このセキュリティカバー105SG500Aは、前後方向を向く短片105SG500Aaと、該短片105SG500Aaの後端部からパチンコ遊技機1の左側方に向けて伸びる長片105SG500Abと、を備える略L字状の部材であって、透過性を有する板状の合成樹脂材によって構成されている。短片105SG500Aaの上下寸法は、基板ケース105SG201の背板の上下寸法とほぼ同寸とされている。また、セキュリティカバー105SG500Aは、短片105SG500Aaの前端部を介して外枠105SG001aの右端部に固定されている。
尚、図66−2に示すように、長片105SG500Abは、遊技機用枠105SG003が閉鎖されている状態において、基板ケース105SG201の右部にパチンコ遊技機1の後方から当接(または近接)することによって錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とを含む基板ケース105SG201の右側部をパチンコ遊技機1の背面側から被覆する。このため、錠スイッチ105SG051及び設定切替スイッチ105SG052は、長片105SG500Abによって操作不能な状態となる。一方で、図66−3に示すように、遊技機用枠105SG003が開放されている状態においては、錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とは、遊技機用枠105SG003とともに移動して長片105SG500Abから離間することによって長片105SG500Abによる被覆状態が解除されることで操作可能な状態となる。
つまり、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1は、遊技機用枠105SG003が閉鎖されている状態においては、セキュリティカバー105SG500Aによって錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持される一方で、遊技機用枠105SG003が開放されている状態においては、前述したセキュリティカバー105SG500Aによる規制状態が解除され、錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052との操作が許容される許容状態となる。
基板ケース105SG201は、パチンコ遊技機1の背面側に設けられているため、遊技機用枠105SG003が閉鎖されている状態において、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052にアクセスすることは極めて困難であるため、遊技場の店員等が扉キーにより遊技機用枠105SG003を開放しない限り錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を操作して設定値を変更することはできない。
しかし、パチンコ遊技機1が遊技場の遊技島(図示略)に設置された状態において、遊技機用枠105SG003が閉鎖されていても、例えば、パチンコ遊技機1に隣接する他のパチンコ遊技機との間に設置されるカードユニット等の遊技用装置やスペーサ部材とパチンコ遊技機1との間から針金やセル板等の不正部材を進入させて、パチンコ遊技機1の背面側にある錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を操作することで設定値が変更されるといった不正行為が行われる可能性があるため、遊技機用枠105SG003が閉鎖されている状態においてセキュリティカバー105SG500Aによって錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持されることで、上記不正行為を好適に抑制することができる。
また、遊技機用枠105SG003が閉鎖され、セキュリティカバー105SG500Aによって錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を含む基板ケース105SG201の背面右側が被覆されている規制状態でも、透過性を有するセキュリティカバー105SG500Aを通して、基板ケース105SG201に収容されている主基板11等を透視することができるため、主基板11におけるCPU103などの電子部品が実装される実装面や封印シール等の状況を容易に確認することができる。
図66−4は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図66−4に示すように、本実施の形態では、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1の他、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4、MR4の初期値決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値MR1〜MR5は、CPU103にて、異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよいし、乱数回路104によって更新されてもよい。乱数回路104は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
尚、本実施の形態では各乱数値MR1〜MR5をそれぞれ図51に示す範囲の値として用いる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各乱数値MR1〜MR5の範囲は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異ならせてもよい。
図66−5は、本実施の形態における変動パターンを示している。本実施の形態では、変動表示結果が「ハズレ」となる場合のうち、飾り図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、変動表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。また、変動表示結果が「小当り」となる場合などに対応して、1の変動パターンが予め用意されている。尚、変動表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称され、変動表示結果が「ハズレ」で飾り図柄の変動表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチハズレ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、変動表示結果が「ハズレ」となる場合に対応したハズレ変動パターンに含まれる。変動表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。変動表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンは、小当り変動パターンと称される。
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施の形態では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けてもよい。また、スーパーリーチ変動パターンでも、スーパーリーチαやスーパーリーチβに加えてスーパーリーチγ…といった3以上のスーパーリーチ変動パターンを設けてもよい。
図66−5に示すように、本実施の形態におけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチα、スーパーリーチβよりも短く設定されている。また、本実施の形態におけるスーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチβのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンの方が、スーパーリーチαのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンよりも特図変動時間が長く設定されている。
尚、本実施の形態では、前述したようにスーパーリーチβ、スーパーリーチα、ノーマルリーチの順に変動表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
尚、本実施の形態においては、これら変動パターンを、例えば、非リーチの種別や、ノーマルリーチの種別や、スーパーリーチの種別等のように、変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するのではなく、これらの種別を決定することなしに変動パターン判定用の乱数値MR3のみを用いて決定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、変動パターン判定用の乱数値MR3に加えて、変動パターン種別判定用の乱数値を設けて、これら変動パターン種別判定用の乱数値から変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図66−5に示すように、変動パターン毎に変動内容(演出内容)が予め決定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定されている設定値に応じて同じ変動パターンであっても変動内容(演出内容)が異なるようにしてもよい。例えば、ノーマルリーチハズレの変動パターンPA2−1の場合は、設定されている設定値が1の場合は、ノーマルリーチハズレとなる変動パターンとし、設定されている設定値が2の場合は、擬似連演出を2回実行して非リーチハズレとなる変動パターンとして、設定されている設定値が3の場合は、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチハズレとなる変動パターンとすればよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行し、RAM102をワークエリアとして用いることで、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種の処理が実行される。また、CPU103は、乱数生成プログラムを実行することで、主基板11の側において用いられる各種の乱数の全てを生成可能とされている。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のテーブルデータなどが記憶されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された、図66−6及び図66−7などに示す複数の判定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御信号を出力させるために用いられる複数の制御パターンテーブルを構成するテーブルデータや、特別図柄や普通図柄などの変動表示における各図柄の変動態様となる変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルなどが記憶されている。
ROM101が記憶する判定テーブルには、例えば図66−6(A)に示す表示結果判定テーブル(設定値1)、図66−6(B)に示す表示結果判定テーブル(設定値2)、図66−6(C)に示す表示結果判定テーブル(設定値3)、図66−6(A)に示す大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、図66−6(B)に示す大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)の他、大当り変動パターン判定テーブル(図示略)、小当り変動パターン判定テーブル(図示略)、ハズレ変動パターン判定テーブル(図示略)、普図表示結果判定テーブル(図示略)、普図変動パターン決定テーブル(図示略)などが含まれている。
本実施の形態におけるパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当り及び小当りの当選確率(出玉率)が変わる構成とされている。詳しくは、後述する特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当り及び小当りの当選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1〜3の3段階からなり、1が最も出玉率が高く、1、2、3の順に値が大きくなるほど出玉率が低くなる。すなわち、設定値として1が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、2、3の順に値が大きくなるほど有利度が段階的に低くなる。
図66−6(A)〜図66−6(C)は、各設定値に対応する表示結果判定テーブルを示す説明図である。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであって、MR1と比較される当り判定値が設定されているテーブルである。各表示結果判定テーブルは、変動特図指定バッファが1(第1)である、つまり、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と、変動特図指定バッファが2(第2)である、つまり、第2特別図柄が変動表示の対象とされている場合のそれぞれについて、大当りとする判定値と、小当りとする判定値が設定されている。
図66−6(A)に示すように、設定値1に対応する表示結果判定テーブルを用いるとき、遊技状態が通常状態または時短状態であれば1/99の確率で大当りに当選し、1/50の確率で小当りに当選するように判定値が設定されている一方で、遊技状態が確変状態であれば1/9.9の確率で大当りに当選し、1/50の確率で小当りに当選するように判定値が設定されている。
また、図66−6(B)に示すように、設定値2に対応する表示結果判定テーブルを用いるとき、遊技状態が通常状態または時短状態であれば1/150の確率で大当りに当選し、1/99の確率で小当りに当選するように判定値が設定されている一方で、遊技状態が確変状態であれば1/15の確率で大当りに当選し、1/99の確率で小当りに当選するように判定値が設定されている。
また、図66−6(C)に示すように、設定値3に対応する表示結果判定テーブルを用いるとき、遊技状態が通常状態または時短状態であれば1/200の確率で大当りに当選するように判定値が設定されている一方で、遊技状態が確変状態であれば1/20の確率で大当りに当選するように判定値が設定されている。尚、設定値3である場合は、小当りが当選しないように判定値が設定されている。
つまり、本実施の形態では、遊技状態が通常状態や時短状態であるとき、設定値が「1」である場合が最も大当りや小当りに当選する確率が高く、設定値が「3」である場合が最も大当りや小当りに当選する確率が低くなるように判定値が設定されている。また、本実施の形態では、遊技状態が確変状態であるときにおいても、設定値が「1」である場合が最も大当りや小当りに当選する確率が高く、設定値が「3」である場合が最も大当りや小当りに当選する確率が低くなるように判定値が設定されている。
つまり、CPU103は、その時点で設定されている設定値に対応する表示結果判定テーブルを参照して、MR1の値が図66−6(A)〜図66−6(C)に示す大当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(大当りA〜大当りC)とすることを決定する。また、MR1が図66−6(A)〜図66−6(C)に示す小当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りとすることを決定する。すなわち、設定値に応じた確率で大当り及び小当りの当選を決定する。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器装置4Aまたは第2特別図柄表示器装置4Bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。また、小当りにするか否か決定するということは、小当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器装置4Aまたは第2特別図柄表示器装置4Bにおける停止図柄を小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
また、本実施の形態では、図66−6(C)に示す設定値3に対応する表示結果判定テーブルを用いるときに、大当りに対応する判定値以外の判定値が小当りに対応する判定値として設定されていない、つまり、小当りが当選しないようになっていたが、大当りに対応する判定値以外の判定値の一部を小当りに対応する判定値として設定し、小当りが当選するようにしてもよい。つまり、設定されている設定値に応じて小当り確率の割合が異なることには、小当り確率が0%であることも含まれている。
尚、本実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値として1〜3の計3個の設定値を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、2個または4個以上であってもよい。
また、本実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値毎に大当り確率と小当り確率の両方を異ならせる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値毎に大当り確率と小当り確率のいずれか一方のみを異ならせるようにしてもよい。
図66−7(A)及び図66−7(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)を示す説明図である。このうち、図66−7(A)は、遊技球が第1始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。また、図66−7(B)は、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。
大当り種別判定テーブルは、変動表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数(MR2)に基づいて、大当りの種別を大当りA〜大当りCのうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
ここで、本実施の形態における大当り種別について、図66−8を用いて説明すると、本実施の形態では、大当り種別として、大当り遊技状態の終了後において高確制御(確変制御)と時短制御とが実行されて高確高ベース状態に移行する大当りBや大当りCと、大当り遊技状態の終了後において時短制御のみが実行されて低確高ベース状態に移行する変大当りAとが設定されている。
「大当りA」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが5回(いわゆる5ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。「大当りB」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが10回(いわゆる10ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。そして、「大当りC」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが15回(いわゆる15ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。
大当りBや大当りCの大当り遊技状態の終了後において実行される高確制御と時短制御は、該大当り遊技状態の終了後において再度大当りが発生するまで継続して実行される。よって、再度発生した大当りが大当りBや大当りCである場合には、大当り遊技状態の終了後に再度、高確制御と時短制御が実行されるので、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。
一方、「大当りA」による大当り遊技状態の終了後において実行される時短制御は、所定回数(本実施の形態では100回)の特図ゲームが実行されること、或いは該所定回数の特図ゲームが実行される前に大当り遊技状態となることにより終了する。
また、図66−7(A)に示すように、大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)においては、設定値が「1」である場合、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜150までが大当りAに割り当てられており、151〜200までが大当りBに割り当てられており、201〜299までが大当りCに割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜150までが大当りAに割り当てられており、151〜250までが大当りBに割り当てられており、251〜299までが大当りCに割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜150までが大当りAに割り当てられており、151〜275までが大当りBに割り当てられており、276〜299までが大当りCに割り当てられている。
一方で、図66−7(B)に示すように、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)においては、設定値が「1」である場合、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜150までが大当りAに割り当てられており、151〜160までが大当りBに割り当てられており、161〜299までが大当りCに割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜150までが大当りAに割り当てられており、151〜170までが大当りBに割り当てられており、171〜299までが大当りCに割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜150までが大当りAに割り当てられており、151〜180までが大当りBに割り当てられており、181〜299までが大当りCに割り当てられている。
このように、第1特別図柄の特図ゲームにおいて大当りが発生した場合と第2特別図柄の特図ゲームにおいて大当りが発生した場合とでは、大当り種別が「大当りA」に決定される割合が同一に設定されている。更に、同一の設定値において第2特別図柄の特図ゲームにおいて大当りが発生した場合は、第1特別図柄の特図ゲームにおいて大当りが発生した場合よりも大当り種別が「大当りC」に決定される割合が高いとともに、第2特別図柄の特図ゲームにおいて大当りが発生した場合に大当り種別が「大当りC」に決定される割合は、設定値1,2,3の順に低くなるようになっている。
また、本実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定される設定値毎に大当り種別が「大当りA」に決定される割合が同一である、つまり、パチンコ遊技機1に設定される設定値にかかわらず確変継続率(連荘率)が同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定される設定値毎に確変継続率(連荘率)を異なるようにしてもよい
また、本実施の形態では、パチンコ遊技機1の遊技性を、変動表示結果が大当りとなった場合に大当り種別が「大当りB」や「大当りC」に決定されることで大当り遊技終了後に確変制御と時短制御が実行される一方で、変動表示結果が大当りとなった場合に大当り種別が「大当りA」に決定されることで大当り遊技終了後に時短制御のみが実行されるものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1の遊技性は、変動表示結果が大当りとなった場合に大当り種別にかかわらず所定回数の変動表示に亘って確変制御や時短制御が実行されるもの(所謂回数切り確変機)としてもよい。
但し、このような回数切りのパチンコ遊技機においては、該パチンコ遊技機に設定される設定値毎に大当り確率を異ならせることによって確変継続率(連荘率)が異なってしまうことが考えられるので、回数切りのパチンコ遊技機において設定値毎に大当り確率をことならせる場合には、確変継続率(連荘率)が同一となるように大当り遊技終了後に実行される確変制御や時短制御の回数を異ならせてもよい。
つまり、設定値1〜設定値3においては、大当り遊技の終了後に高確制御と時短制御の両方が実施される割合(時短制御のみが実施される割合)は、設定値にかかわらず第1特別図柄の特図ゲームにおいて大当りが発生した場合と第2特別図柄の特図ゲームにおいて大当りが発生した場合とで同一である一方で、大当り種別が16ラウンド大当りである「大当りC」に決定される割合は、設定値が1である場合が最も高く、設定値が3である場合が最も低い(大当り種別が「大当りC」に決定される割合:設定1>設定2>設定3)。すなわち、大当り種別が5ラウンド大当りである「大当りB」に決定される割合は、設定値が3である場合が最も高く、設定値が1である場合が最も低い(大当り種別が「大当りB」に決定される割合:設定3>設定2>設定1)。以上のことから、出玉率については、設定値1の場合が最も出玉率が高く、設定値3の場合が最も出玉率が低くなっている。
尚、本実施の形態では、設定されている設定値に応じて、変動表示結果が大当りとなる場合の大当り種別を大当りA、大当りB、大当りCから異なる割合で決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定されている設定値によっては、大当りA、大当りB、大当りCのうち、決定されてない大当り種別が1つまたは複数あってもよい。つまり、設定されている設定値に応じて大当り種別の決定割合が異なることには、いずれかの大当り種別を決定しないこと(決定割合が0%である)や、特定の大当り種別を100%の割合で決定すること含まれている。
このように、本実施の形態では、設定されている設定値に応じて変動表示結果が大当りとなった場合の大当り種別の決定割合が異なっているので、遊技興趣を向上できるようになっている。
尚、本実施の形態では、大当り種別を大当り種別判定用の乱数値であるMR2を用いて決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は、特図表示結果判定用の乱数値であるMR1と用いて決定してもよい。
また、本実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定される設定値が小さいほど遊技者にとって有利となる(大当り確率や小当り確率が高まることや、大当り種別としての大当りCが決定されやすくなること等)形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定される設定値が大きいほど遊技者にとって有利となるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定される設定値に応じて大当り確率や小当り確率が変化する一方で、遊技性自体は変化しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定される設定値に応じて遊技性が変化するようにしてもよい。
例えば、パチンコ遊技機1に設定される設定値が1である場合は、通常状態での大当り確率が1/320、確変状態が65%の割合でループする遊技性(所謂確変ループタイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2である場合は、通常状態での大当り確率が1/200、大当り遊技中の特定のラウンドにおいて遊技球が特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを通過することに基づいて大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態に制御する一方で、大当り種別に応じて大当り遊技中に遊技球が該カウントスイッチを通過する割合が異なる遊技性(所謂V確変タイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が3である場合は、大当り確率が1/320且つ小当り確率が1/50であり、高ベース中(時短制御中)に遊技球が特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを通過することに基づいて大当り遊技状態に制御する遊技性(所謂1種2種混合タイプ)としてもよい。更に、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3と遊技性が同一であるが、これら設定値が1〜3のいずれかである場合よりも大当り確率や小当り確率が高い一方で大当り遊技中に獲得可能な賞球数が少ない設定(例えば、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4である場合)を設けてもよい。
更に、このように、設定値に応じて遊技性を変化させる場合は、共通のスイッチを異なる用途に使用してもよい。具体的には、上述の例であれば、設定値が1や4の場合は、特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを演出用スイッチ(遊技球が該カウントスイッチを通過する毎に所定の演出を実行するためのスイッチ)として使用し、設定値が2や3の場合は、特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを遊技用スイッチ(遊技球が該カウントスイッチを通過したことに基づいて遊技状態を確変状態や大当り遊技状態に制御するためのスイッチ)として使用してもよい。
また、ROM101には、変動パターン判定用の乱数値MR3に基づいて変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルも記憶されており、変動パターンを、事前決定結果に応じて前述した複数種類のうちのいずれかの変動パターンに決定する。
具体的には、変動パターン判定テーブルとしては、変動表示結果を「大当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、変動表示結果を「小当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、変動表示結果を「ハズレ」にすることが事前決定されたときに使用されるハズレ用変動パターン判定テーブルとが予め用意されている。
大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、ノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図66−9(A)及び図66−9(B)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルとしては、大当り種別が大当りAである場合に使用される大当り用変動パターン判定テーブル(大当りA用)と、大当り種別が大当りB、大当りC用である場合に使用される大当り用変動パターン判定テーブル(大当りB、大当りC用)が予め用意されており、これら大当り用変動パターン判定テーブル(大当りA用)と大当り用変動パターン判定テーブル(大当りB、大当りC用)には、ノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図66−9(A)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブル(大当りA用)においては、設定値が「1」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜300までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、301〜800までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、801〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜350までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、351〜825までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、826〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜400までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、401〜850までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、851〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。
図66−9(B)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブル(大当りB、大当りC用)においては、設定値が「1」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜100までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、101〜350までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、351〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜150までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、151〜450までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、451〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜200までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、201〜550までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、551〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。
このように、特図ゲームにおいて大当りAが当選した場合に、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)を決定する割合が、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)を決定する割合よりも高く、かつ、設定値1,2,3の順に低くなるようになっている。また、特図ゲームにおいて大当りBまたは大当りCが当選した場合に、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)を決定する割合が、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)を決定する割合よりも高く、かつ、設定値1,2,3の順に低くなるようになっている。
つまり、本実施の形態では、これらの判定値が、大当りの種別が「大当りB」または「大当りC」である場合にはスーパーリーチβが決定され易く、大当りの種別が「大当りA」である場合には、スーパーリーチαが決定され易いように割り当てられていることで、スーパーリーチβの変動パターンが実行されたときには、「大当りB」または「大当りC」となるのではないかという遊技者の期待感を高めることできる。
また、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、小当りの変動パターン(PC1−1)の変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。具体的には、図66−9(C)に示すように、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、設定値が「1」、「2」、「3」のいずれである場合でも、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜997までが小当りの変動パターン(PC1−1)に割り当てられている。尚、本実施における小当りの変動パターンとしてはPC1−1のみが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小当りの変動パターンとしては2以上の変動パターンを設け、設定値「1」、「2」、「3」で小当りの変動パターンを複数の変動パターンから異なる割合で決定してもよい。
また、ハズレ用変動パターン判定テーブルには、遊技状態が時短制御の実施されていない低ベース状態において保留記憶数が1個以下である場合に使用されるハズレ用変動パターン判定テーブルAと、低ベース状態において合計保留記憶数が2〜4個である場合に使用されるハズレ用変動パターン判定テーブルBと、低ベース状態において合計保留記憶数が5〜8個である場合に使用されるハズレ用変動パターン判定テーブルCと、遊技状態が時短制御の実施されている高ベース状態である場合に使用されるハズレ用変動パターン判定テーブルDとが予め用意されている。
ハズレ用変動パターン判定テーブルAにおいては、短縮なしの非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)、ノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図66−10(A)に示すように、ハズレ用変動パターン判定テーブルA(低ベース中合算保留記憶数1個以下用)においては、設定値が「1」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜350までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、351〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜400までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、401〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜450までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
また、ハズレ用変動パターン判定テーブルBにおいては、合計保留記憶数が2〜4個に対応する短縮の非リーチハズレの変動パターン(PA1−2)、ノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図66−10(B)に示すように、ハズレ用変動パターン判定テーブルB(低ベース中合算保留記憶数2〜4個用)においては、設定値が「1」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜400までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、401〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜450までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜500までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、501〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
また、ハズレ用変動パターン判定テーブルCにおいては、合計保留記憶数が5〜8個に対応する短縮の非リーチハズレの変動パターン(PA1−3)、ノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図66−10(C)に示すように、ハズレ用変動パターン判定テーブルC(低ベース中合算保留記憶数5個以上用)においては、設定値が「1」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜450までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜500までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、501〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜550までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
また、ハズレ用変動パターン判定テーブルDにおいては、時短制御中に対応する短縮の非リーチハズレの変動パターン(PA1−4)、ノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図66−10(D)に示すように、ハズレ用変動パターン判定テーブルD(高ベース中用)においては、設定値が「1」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜450までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「2」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜500までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、501〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。また、設定値が「3」である場合、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜550までが非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチハズレの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
このように、ハズレ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合、非リーチ変動パターンまたはノーマルリーチ変動パターンを決定する割合が、スーパーリーチ変動パターンを決定するよりも高く、かつ、設定値1、2、3の順に低くなるようになっている。また、ハズレ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合は、変動パターン判定テーブルにかかわらず判定値のうち701〜900までがスーパーリーチαハズレの変動パターン、901〜997までがスーパーリーチβハズレの変動パターンにそれぞれ割り当てられている、つまり、変動表示結果がハズレである場合は、設定されている設定値にかかわらずスーパーリーチの変動パターンを共通の決定割合で決定するので、スーパーリーチの変動パターンによる変動表示が実行されないことにより演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
尚、本実施の形態における「共通の決定割合」とは、異なる設定値にて決定割合が完全に同一であるもの(本実施の形態)の他、異なる設定値にて決定割合が同一であるもの(例えば、設定値1〜設定値3間において、スーパーリーチの変動パターンの決定割合が1%程度異なるもの)を含んでいる。
尚、本実施の形態では、変動表示結果がハズレである場合は、設定されている設定値にかかわらずスーパーリーチの変動パターンの決定割合が同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動表示結果がハズレである場合は、設定されている設定値にかかわらず非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチの全ての変動パターンの決定割合が同一であってもよいし、また、非リーチ、ノーマルリーチのいずれかの変動パターンの決定割合のみが同一であってもよい。
また、本実施の形態では、変動表示結果がハズレである場合は、設定されている設定値にかかわらずスーパーリーチαハズレの変動パターンの決定割合とスーパーリーチβハズレの変動パターンの決定割合の両方が設定されている設定値にかかわらず同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動表示結果がハズレである場合は、スーパーリーチαハズレの変動パターンの決定割合とスーパーリーチβハズレの変動パターンの決定割合のどちらか一方のみの決定割合が設定されている設定値にかかわらず同一であってもよい。
また、本実施の形態では、変動表示結果がハズレである場合は、設定されている設定値にかかわらずスーパーリーチαハズレの変動パターンの決定割合とスーパーリーチβハズレの変動パターンの決定割合の両方が設定されている設定値にかかわらず同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動表示結果が大当りである場合においても、設定されている設定値にかかわらずスーパーリーチ大当りの変動パターンの決定割合が設定されている設定値にかかわらず同一であってもよい。
尚、本実施の形態では、変動表示結果がハズレである場合は、設定されている設定値に応じて非リーチやノーマルリーチの変動パターンの決定割合が異なる形態を例示しているが、設定されている設定値によっては、非リーチの変動パターンとノーマルリーチの変動パターンのうち、決定されない変動パターンが1つまたは複数あってもよい。つまり、設定されている設定値に応じて変動パターンの決定割合が異なることには、いずれかの変動パターンを決定しないこと(決定割合が0%であること)や、特定の変動パターンを100%の割合で決定することも含まれている。
尚、図66−10に示すように、短縮なしの非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)よりも非リーチハズレの変動パターン(PA1−2)の方が変動時間は短く、さらに、変動パターン(PA1−2)よりも非リーチハズレの変動パターン(PA1−3)の方が変動時間は短い。よって、保留記憶数が増加した場合には、変動時間が短い非リーチハズレの変動パターンが決定されることにより、保留記憶が消化されやすくなって、保留記憶数が上限数である4に達しているときに始動入賞することで、保留記憶がなされない無駄な始動入賞が発生し難くなるようになるとともに、保留記憶数が減少した場合には、変動時間が長い短縮なしの非リーチハズレの変動パターン(PA1−1)が決定されることによって、変動表示の時間が長くなることにより、変動表示が実行されないことによる遊技の興趣低下を防ぐことができるようになる。
また、本実施の形態では、図66−10(A)〜図66−10(C)に示すように、合算保留記憶数に応じて異なるハズレ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動対象の特別図柄における保留記憶数(例えば、第1特別図柄の変動表示を実行する場合は第1特別図柄の保留記憶数、第2特別図柄の変動表示を実行する場合は第2特別図柄の保留記憶数)に応じて異なるハズレ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定してもよい。
また、本実施の形態の各ハズレ用変動パターン判定テーブルにおいては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれの数値であっても、スーパーリーチハズレの変動パターン(PA2−2及びPA2−3)に割り当てられている乱数値の範囲が同一となっている。しかしながら、大当り確率及びハズレ確率は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっているので、実際に変動表示がスーパーリーチハズレの変動パターンにて実行される割合(スーパーリーチハズレの変動パターンの出現率)は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっている。尚、本実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて変動表示がスーパーリーチハズレの変動パターンにて実行される割合が異なる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各設定値毎の大当り確率及びハズレ確率を考慮し、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず同一の割合で変動表示がスーパーリーチハズレの変動パターンにて実行されるようにしてもよい。
(設定変更処理)
次に、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の設定値の変更について説明する。先ず、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1においては、図66−11に示すように、前述した遊技制御メイン処理(図49参照)において、初期化処理(ステップS8)を実行した後、CPU103が錠スイッチ105SG051がONであるか否かを判定する(ステップ105SGSa11)。錠スイッチ105SG051がONである場合(ステップ105SGSa11;Yes)は、扉開放センサ105SG090がONであるか否かを判定する(ステップ105SGSa12)。扉開放センサ105SG090がONである場合(ステップ105SGSa12;Yes)は、設定変更処理(ステップ105SGSa13)を実行してステップ105SGSa14に進む。
そして、設定変更処理(ステップ105SGSa13)を実行した後、ステップS7を実行した後、錠スイッチ105SG051がOFFである場合(ステップ105SGSa11;No)、扉開放センサ105SG090がOFFである場合(ステップ105SGSa12;No)は、ステップ105SGSa14においてRAM102のバックアップ領域に格納されている設定値を読み出し、該読み出した設定値をパチンコ遊技機1の設定値として設定した後にステップS10以降の処理を実行する。
図66−12は、設定変更処理の一例を示すフローチャートである。この設定変更処理において、CPU103は、先ず、RAM102のバックアップ領域に格納されている設定値を特定し(ステップS105SGSa21)、該特定した設定値を表示モニタ105SG029に表示する(ステップS105SGSa22)。
次いで、CPU103は、設定切替スイッチ105SG052の操作が有りか否かを判定する(ステップ105SGSa23)。設定切替スイッチ105SG052の操作が無い場合(ステップ105SGSa23;No)は、ステップ105SGSa25に進み、設定切替スイッチ105SG052の操作が有る場合(ステップ105SGSa23;Yes)は、表示モニタ105SG029に表示されている設定値を更新表示し(ステップS105SGSa24)、ステップ105SGSa25に進む。尚、ステップS105SGSa24の処理においては、例えば、表示モニタ105SG029に設定値として「1」が表示されている場合は、表示モニタ105SG029の表示を「2」に更新表示し、表示モニタ105SG029に設定値として「2」が表示されている場合は、表示モニタ105SG029の表示を「3」に更新表示し、表示モニタ105SG029に設定値として「3」が表示されている場合は、表示モニタ105SG029の表示を「1」に更新表示すればよい。
ステップ105SGSa25においてCPU103は、錠スイッチ105SG051の押込み操作が有りか否かを判定する。錠スイッチ105SG051の押込み操作が無い場合(ステップ105SGSa25;No)は、ステップ105SGSa23に進み、錠スイッチ105SG051の押込み操作が有る場合(ステップ105SGSa25;Yes)は、表示モニタ105SG0029に表示されている設定値を特定するとともに(ステップ105SGSa26)、該特定した設定値をRAM102のバックアップ領域に記憶(既に記憶されている設定値に対して更新記憶)する(ステップ105SGSa27)。そして、CPU103は、錠スイッチ105SG051がONであるか否かを判定する(ステップ105SGSa28)。錠スイッチ105SG051がONである場合(ステップ105SGSa28;Yes)は、ステップ105SGSa28の処理を繰り返し実行し、錠スイッチ105SG051がOFFである場合(ステップ105SGSa28;No)は、設定変更処理を終了する。
尚、本実施の形態では、クリアスイッチ(図49参照)と錠スイッチ105SG051の両方がONであることにもとづいてパチンコ遊技機1に設定されている設定値を変更可能となる(設定変更処理を実行する)形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、クリアスイッチと錠スイッチ105SG051のON/OFFの組み合わせに応じてその他の処理を実行してもよい。例えば、クリアスイッチがOFFであり錠スイッチ105SG051がONである場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を確認可能な状態(設定確認処理を実行する)とし、クリアスイッチがONであり錠スイッチ105SG051がOFFである場合は、RAM122に記憶されているデータをクリアし、クリアスイッチと錠スイッチ105SG051の両方がOFFである場合は、電断からの復旧処理(図49に示す復旧処理)を実行すればよい。尚、前述した設定変更処理や設定確認処理の実行中は、特別図柄の変動表示や遊技球の発射、変動表示結果が大当りとなるか否かや大当り種別等の各種抽選、賞球の払出等の一切の処理を実行しない遊技停止状態に制御されればよい。
次に、設定変更処理における表示モニタ105SG029の表示態様について説明する。先ず、図66−13(A)及び図66−13(B)に示すように、遊技場の店員等の操作によって電源がOFFとなる(電断させる)と、パチンコ遊技機1への電力の供給が停止することによって表示モニタ105SG029での表示が終了する。尚、電源をOFFとするタイミングにおいて大当り遊技中や小当り遊技中等の大入賞口の開放中である場合は、ソレノイド82への電力の供給が停止することによって大入賞口が閉鎖される。
次に、図66−13(C)に示すように、遊技場の店員等がクリアスイッチを操作しつつ電源を投入すると(遊技制御メイン処理のステップS3でYesの場合)、錠スイッチ105SG051がONとなっていることと、扉開放センサ105SG090がONとなっていること(遊技機用枠105SG003が開放されていること)を条件にCPU103によって設定変更処理が実行され、表示モニタ105SG029においてRAM102のバックアップ領域に格納されている設定値が表示される。
このように表示モニタ105SG029にて設定値が表示されている状態において、図66−13(D)に示すように、CPU103は、遊技場の店員等による設定切替スイッチ105SG052の操作を検出する毎に表示モニタ105SG029に表示している数値を順次更新(例えば、設定切替スイッチ105SG052が操作される毎に1→2→3→1→・・・のように更新)表示していく。
次いで、図66−13(E)に示すように、CPU103は、遊技場の店員等による錠スイッチ105SG051の押込操作を検出したことにもとづいて、表示モニタ105SG029に表示されている設定値をRAM102のバックアップ領域に格納(更新記憶)する。このとき、CPU103は、表示モニタ105SG029を点滅表示させることによって、遊技場の店員等に新たな設定値がRAM102のバックアップ領域に格納されたことを報知する。また、RAM102のバックアップ領域に保留記憶が記憶されている場合は、該保留記憶がクリアされる。また、図66−13(A)のタイミング(パチンコ遊技機1の電源がOFFとなったタイミング)にて大入賞口が閉鎖された場合は、再び大入賞口が開放される。以降、CPU103は、錠スイッチ105SG051が遊技場の店員等の操作によってOFFとなったことに基づいて設定変更処理を終了し、遊技が可能な状態、つまり、変動表示結果や大当り種別、変動パターンの決定抽選や、賞球の払出等が実行可能な状態となる。
尚、本実施の形態における設定変更処理では、表示モニタ105SG029に表示する初期表示として、RAM102のバックアップ領域に格納されている設定値を表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定変更処理において表示モニタ105SG029に表示する初期表示としては、遊技者にとって最も有利な設定値(本実施の形態であれば「1」)、或いは、遊技者にとって最も不利な設定値(本実施の形態であれば「3」)を表示するようにしてもよい。
以上、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1においては、図55(H)に示すように、演出制御用CPU120は、第1示唆演出としてのスーパーリーチAやスーパーリーチBのリーチ演出と、第2示唆演出としてのスーパーリーチCやスーパーリーチDのリーチ演出と、を実行可能であるとともに、スーパーリーチCやスーパーリーチDのリーチ演出を実行する際には、該スーパーリーチCやスーパーリーチDのリーチ演出の開始時から該スーパーリーチCやスーパーリーチDのリーチ演出に対応したタイトル31AK007を報知するので、リーチ演出に応じたタイトル31AK007の報知を実行することができ、演出効果を向上できる。
また、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1においては、スーパーリーチAとスーパーリーチBとの導入部分において、その後に報知されるタイトルに関連する態様でスーパーリーチ演出(例えば敵キャラを表示したり敵キャラを示唆するような演出)を実行することで、演出効果が向上し、演出に対して遊技者を注目させることができる。
また、本実施の形態には、以下に示す第2発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、セキュリティ性が向上しないという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第2発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
開閉可能な開閉体(例えば、遊技機用枠105SG003/ガラス扉枠105SG003a)と、
操作部(例えば、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052)が操作されることにより複数の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が図66−12に示す設定変更処理を実行する部分など)と、
設定された設定値にもとづいて前記有利状態への制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すてプロセス制御処理を実行する部分など)と、
前記操作部に対する操作を規制可能な規制部材(例えば、セキュリティカバー105SG500A/セキュリティカバー105SG500B/セキュリティカバー105SG500C)と、
を備え、
前記開閉体が閉鎖されているときには前記規制部材により前記操作部に対する操作が規制される規制状態に維持され、前記開閉体が開放されているときには前記規制状態が解除可能となる(例えば、遊技機用枠105SG003が閉鎖されている状態においては、セキュリティカバー105SG500Aによって錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持される一方で、遊技機用枠105SG003が開放されている状態においては、セキュリティカバー105SG500Aによる規制状態が解除され、錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052との操作が許容される許容状態となる。図66−2、図66−3、図66−14〜図66−17)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。詳しくは、遊技機用枠105SG003が閉鎖されているときに錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052が不正に操作されてしまうことを抑制することができるため、セキュリティ性が向上する。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第2発明の手段Bの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
開閉可能な開閉体(例えば、遊技機用枠105SG003/ガラス扉枠105SG003a)と、
操作部(例えば、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052)が操作されることにより複数の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が図66−12に示す設定変更処理を実行する部分など)と、
設定された設定値にもとづいて前記有利状態への制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
前記操作部に対する操作を規制可能な規制部材(例えば、セキュリティカバー105SG500A/セキュリティカバー105SG500B/セキュリティカバー105SG500C)と、
を備え、
前記開閉体が閉鎖されているときには前記規制部材により前記操作部に対する操作が規制される規制状態に維持され、前記開閉体が開放されているときには前記規制状態が解除可能となり(例えば、遊技機用枠105SG003が閉鎖されている状態においては、セキュリティカバー105SG500Aによって錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持される一方で、遊技機用枠105SG003が開放されている状態においては、セキュリティカバー105SG500Aによる規制状態が解除され、錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052との操作が許容される許容状態となる。図66−2、図66−3、図66−14〜図66−17)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。詳しくは、遊技機用枠105SG003が閉鎖されているときに錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052が不正に操作されてしまうことを抑制することができるため、セキュリティ性が向上する。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第2発明の手段2の遊技機として、
前記遊技制御手段を搭載した遊技制御基板(例えば、主基板11)と、
前記遊技制御基板を収容する基板ケース(例えば、基板ケース105SG201)と、
を備え、
前記操作部は、前記基板ケースに収容される(例えば、錠スイッチ105SG051及び設定切替スイッチ105SG052といった遊技者が操作可能な操作部が設けられた設定切替本体部は、主基板11とともに基板ケース105SG201内に収容されている。図66−2、図66−3など)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。詳しくは、主基板11を収容可能な基板ケース105SG201を利用して設定切替本体部を保護することで、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052が不正に操作されてしまうことを抑制することができるので、セキュリティ性が向上する。
更には、第2発明の手段3の遊技機として、
前記規制部材は、前記規制状態において前記操作部の操作が規制されるように前記操作部を被覆する部材であり、
前記規制部材の少なくとも一部は透過性を有している(例えば、セキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cは、透過性を有する板状の合成樹脂材によって構成され、セキュリティカバーを通して基板ケース105SG201に収容されている主基板11等を透視することができる)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。詳しくは、セキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cにより基板ケース105SG201の一部を被覆することができるため、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052だけでなく主基板11に対する不正行為を抑制できる。また、セキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cによる規制を解除せずともセキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cを通して主基板11を確認することができるため、不正行為が行われた可能性があるか否かの確認作業を容易に行うことができる。
更には、第2発明の手段4の遊技機として、
前記開閉体の開放を検出可能な検出手段(例えば、扉開放センサ105SG090)を備え、
前記設定手段は、前記検出手段が前記開閉体の開放を検出していないときには、前記操作部が操作されても設定値を設定しない(例えば、図66−11に示すように、遊技制御メイン処理において、CPU103がステップ105SGSa12において扉開放センサ105SG090がONでなければ設定変更処理を実行しない部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。
更には、第2発明の手段5の遊技機として、
遊技媒体が所定領域に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、第1始動入賞口や第2始動入賞口に遊技球が進入したこと、一般入賞口に遊技球が進入したこと、大入賞口に遊技球が進入したことに基づいて賞球が払い出される部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、変形例4における表示モニタ105SG029)と、
を備え、
前記情報表示手段は、設定値に応じた所定情報を表示可能である(例えば、図66−120に示すように、表示モニタ105SG029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、遊技機の状態を把握しやすくすることができる。
更には、第2発明の手段6の遊技機として、
遊技媒体が所定領域に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、第1始動入賞口や第2始動入賞口に遊技球が進入したこと、一般入賞口に遊技球が進入したこと、大入賞口に遊技球が進入したことに基づいて賞球が払い出される部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、変形例4における表示モニタ105SG029)と、
を備え、
前記情報表示手段は、前記設定手段にて設定されている設定値を表示可能である(例えば、図66−20に示すように、表示モニタ105SG029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定されている設定値を表示するための表示装置を個別に設ける必要がないので、遊技機のコスト増を防ぐことができる。
更には、第2発明の手段7の遊技機として、
可変表示を実行可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の可変表示パターンのいずれかに可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段(例えば、CPU103が変動パターン設定処理を実行する部分)と、
前記可変表示パターン決定手段にて決定された可変表示パターンにて可変表示を実行する可変表示実行手段(例えば、CPU103が特別図柄変動処理を実行する部分)と、
を備え、
前記可変表示パターン決定手段は、前記設定手段によって設定されている設定値によって、いずれの可変表示パターンとするかを異なる割合にて決定する(例えば、図66−9〜図66−10に示すように、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチの各変動パターンを設定されている設定値に基づいて異なる割合にて決定する部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、遊技者は、設定されている設定値を可変表示パターンの決定状況から特定しようとして可変表示パターンに注目するようになるので、可変表示パターンによる演出効果を高めることができる。
更には、第2発明の手段8の遊技機として、
前記遊技制御手段は、設定された設定値にもとづいて複数種類の有利状態のうちのいずれかの有利状態(例えば、大当りA、大当りB、大当りCのいずれかの大当り遊技状態)に制御可能であって、
前記設定手段によって設定されている設定値が第1設定値であるときと第2設定値であるときとで、複数種類の有利状態のうちいずれの有利状態に制御するかの割合が異なる(例えば、設定されている設定値が1である場合と2である場合、3である場合とで、大当りA、大当りB、大当りCのいずれの大当り遊技に制御するか決定する割合が異なっている部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定値に応じて制御される有利状態の種類が変化するので、遊技興趣を向上できる。
更には、第2発明の手段9の遊技機として、
可変表示を実行可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な保留記憶手段(例えば、CPU103が始動入賞処理を実行する部分)を備え、
前記保留記憶手段に保留記憶が記憶されているときに前記設定手段によって新たな設定値が設定される場合、該記憶されている保留記憶は消去される(例えば、変形例5に示すように、新たな設定値が設定されたことに基づいて保留記憶をクリアする部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定変更に前後に跨がって保留記憶が記憶されることがないので、設定変更を的確に反映させることができる。
更には、第2発明の手段10の遊技機として、
遊技媒体が入賞可能な第1状態と、該第1状態よりも遊技媒体が入賞困難または入賞不能な第2状態とに変化可能な可変入賞手段(例えば、大入賞口)と、
前記可変入賞手段を制御する制御手段(例えば、CPU103が大当り開放中処理を実行する部分)と、
を備え、
前記可変入賞手段は、前記第1状態であるときに前記設定手段によって新たな設定値が設定される場合、該第1状態から前記第2状態に変化する(例えば、図66−13に示すように、パチンコ遊技機1に新たな設定値を設定するためにパチンコ遊技機1の電源をOFFにすることで、大入賞口が閉鎖される部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、遊技媒体が入賞可能な第1状態が設定値の変更に跨がってしまい、設定値の変更が的確に反映されなくなってしまうことを防ぐことができる。
なお、上記した第2発明の手段1の遊技機に適用できる第2発明の手段2〜手段10の遊技機は、上記した第2発明の手段Bの遊技機にも適用することができる。
また、本実施の形態には、以下に示す第3発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、セキュリティ性が向上しないという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第3発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
開閉可能な開閉体(例えば、遊技機用枠105SG003/ガラス扉枠105SG003a)と、
操作部(例えば、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052)が操作されることにより複数の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が図66−12に示す設定変更処理を実行する部分など)と、
設定された設定値にもとづいて前記有利状態への制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
前記操作部に対する操作を規制可能な規制部材(例えば、セキュリティカバー105SG500A/セキュリティカバー105SG500B/セキュリティカバー105SG500C)と、
を備え、
前記規制部材は、前記操作部に対する操作を規制する第1状態と前記操作部に対する操作を規制しない第2状態とに切替可能であり(例えば、セキュリティカバー105SG500Bは、基板ケース105SG201に対して被覆位置と該被覆位置よりも右側の被覆解除位置との間で左右方向にスライド移動可能である。/セキュリティカバー105SG500Cは、枢軸105SG500Cdを中心として被覆位置と該被覆位置から回動した被覆解除位置との間で回動可能である)、
前記開閉体が開放しているときに前記規制部材が前記第2状態であるときには、該規制部材を前記第2状態から前記第1状態に切り替えなければ前記開閉体を閉鎖することができない(例えば、パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図66−15(B)に示すように、セキュリティカバー105SG500Bを被覆解除位置から被覆位置までスライド移動させなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)セキュリティカバー105SG500Bが外枠105SG001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠105SG003を閉鎖することが不可能となっている(変形例1)。/パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図66−17(B)に示すように、セキュリティカバー105SG500Cを被覆解除位置から被覆位置まで回動させなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)、セキュリティカバー105SG500Cが外枠105SG001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠105SG003を閉鎖することが不可能となっている(変形例2))ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性を向上できる。詳しくは、第2状態のまま、つまり、セキュリティカバー105SG500B,105SG500Cが被覆解除位置にある状態のまま遊技機用枠105SG003が閉鎖されてしまうことを防ぐことができるので、セキュリティ性を向上できる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第3発明の手段Bの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
開閉可能な開閉体(例えば、遊技機用枠105SG003/ガラス扉枠105SG003a)と、
操作部(例えば、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052)が操作されることにより複数の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が図66−12に示す設定変更処理を実行する部分など)と、
設定された設定値にもとづいて前記有利状態への制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
前記操作部に対する操作を規制可能な規制部材(例えば、セキュリティカバー105SG500A/セキュリティカバー105SG500B/セキュリティカバー105SG500C)と、
を備え、
前記規制部材は、前記操作部に対する操作を規制する第1状態と前記操作部に対する操作を規制しない第2状態とに切替可能であり(例えば、セキュリティカバー105SG500Bは、基板ケース105SG201に対して被覆位置と該被覆位置よりも右側の被覆解除位置との間で左右方向にスライド移動可能である。/セキュリティカバー105SG500Cは、枢軸105SG500Cdを中心として被覆位置と該被覆位置から回動した被覆解除位置との間で回動可能である)、
前記開閉体が開放しているときに前記規制部材が前記第2状態であるときには、該規制部材を前記第2状態から前記第1状態に切り替えなければ前記開閉体を閉鎖することができず(例えば、パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図66−15(B)に示すように、セキュリティカバー105SG500Bを被覆解除位置から被覆位置までスライド移動させなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)セキュリティカバー105SG500Bが外枠105SG001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠105SG003を閉鎖することが不可能となっている(変形例1)。/パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図66−17(B)に示すように、セキュリティカバー105SG500Cを被覆解除位置から被覆位置まで回動させなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)、セキュリティカバー105SG500Cが外枠105SG001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠105SG003を閉鎖することが不可能となっている(変形例2))、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。詳しくは、第2状態のまま、つまり、セキュリティカバー105SG500B,105SG500Cが被覆解除位置にある状態のまま遊技機用枠105SG003が閉鎖されてしまうことを防ぐことができるので、セキュリティ性を向上できる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第3発明の手段2の遊技機として、
前記遊技制御手段を搭載した遊技制御基板(例えば、主基板11)と、
前記遊技制御基板を収容する基板ケース(例えば、基板ケース105SG201)と、
を備え、
前記操作部は、前記基板ケースに収容される(例えば、錠スイッチ105SG051及び設定切替スイッチ105SG052といった遊技者が操作可能な操作部が設けられた設定切替本体部は、主基板11とともに基板ケース105SG201内に収容されている。図66−2、図66−3など)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。詳しくは、主基板11を収容可能な基板ケース105SG201を利用して設定切替本体部を保護することで、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052が不正に操作されてしまうことを抑制することができるので、セキュリティ性が向上する。
更には、第3発明の手段3の遊技機として、
前記規制部材は、前記規制状態において前記操作部の操作が規制されるように前記操作部を被覆する部材であり、
前記規制部材の少なくとも一部は透過性を有している(例えば、セキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cは、透過性を有する板状の合成樹脂材によって構成され、セキュリティカバーを通して基板ケース105SG201に収容されている主基板11等を透視することができる)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性が向上する。詳しくは、セキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cにより基板ケース105SG201の一部を被覆することができるため、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052だけでなく主基板11に対する不正行為を抑制できる。また、セキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cによる規制を解除せずともセキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cを通して主基板11を確認することができるため、不正行為が行われた可能性があるか否かの確認作業を容易に行うことができる。
更には、第3発明の手段4の遊技機として、
前記開閉体の開放を検出可能な検出手段(例えば、扉開放センサ105SG090)を備え、
前記設定手段は、前記検出手段が前記開閉体の開放を検出していないときには、前記操作部が操作されても設定値を設定しない(例えば、図66−11に示すように、遊技制御メイン処理において、CPU103がステップ105SGSa12において扉開放センサ105SG090がONでなければ設定変更処理を実行しない部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、セキュリティ性を向上できる。
更には、第3発明の手段5の遊技機として、
遊技媒体が所定領域に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、第1始動入賞口や第2始動入賞口に遊技球が進入したこと、一般入賞口に遊技球が進入したこと、大入賞口に遊技球が進入したことに基づいて賞球が払い出される部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、変形例4における表示モニタ105SG029)と、
を備え、
前記情報表示手段は、設定値に応じた所定情報を表示可能である(例えば、図66−120に示すように、表示モニタ105SG029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、遊技機の状態を把握しやすくすることができる。
更には、第3発明の手段6の遊技機として、
遊技媒体が所定領域に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、第1始動入賞口や第2始動入賞口に遊技球が進入したこと、一般入賞口に遊技球が進入したこと、大入賞口に遊技球が進入したことに基づいて賞球が払い出される部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、変形例4における表示モニタ105SG029)と、
を備え、
前記情報表示手段は、前記設定手段にて設定されている設定値を表示可能である(例えば、図66−20に示すように、表示モニタ105SG029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定されている設定値を表示するための表示装置を個別に設ける必要がないので、遊技機のコスト増を防ぐことができる。
更には、第3発明の手段7の遊技機として、
可変表示を実行可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の可変表示パターンのいずれかに可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段(例えば、CPU103が変動パターン設定処理を実行する部分)と、
前記可変表示パターン決定手段にて決定された可変表示パターンにて可変表示を実行する可変表示実行手段(例えば、CPU103が特別図柄変動処理を実行する部分)と、
を備え、
前記可変表示パターン決定手段は、前記設定手段によって設定されている設定値によって、いずれの可変表示パターンとするかを異なる割合にて決定する(例えば、図66−9〜図66−10に示すように、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチの各変動パターンを設定されている設定値に基づいて異なる割合にて決定する部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、遊技者は、設定されている設定値を可変表示パターンの決定状況から特定しようとして可変表示パターンに注目するようになるので、可変表示パターンによる演出効果を高めることができる。
更には、第3発明の手段8の遊技機として、
前記遊技制御手段は、設定された設定値にもとづいて複数種類の有利状態のうちのいずれかの有利状態(例えば、大当りA、大当りB、大当りCのいずれかの大当り遊技状態)に制御可能であって、
前記設定手段によって設定されている設定値が第1設定値であるときと第2設定値であるときとで、複数種類の有利状態のうちいずれの有利状態に制御するかの割合が異なる(例えば、設定されている設定値が1である場合と2である場合、3である場合とで、大当りA、大当りB、大当りCのいずれの大当り遊技に制御するか決定する割合が異なっている部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定値に応じて制御される有利状態の種類が変化するので、遊技興趣を向上できる。
更には、第3発明の手段9の遊技機として、
可変表示を実行可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な保留記憶手段(例えば、CPU103が始動入賞処理を実行する部分)を備え、
前記保留記憶手段に保留記憶が記憶されているときに前記設定手段によって新たな設定値が設定される場合、該記憶されている保留記憶は消去される(例えば、変形例5に示すように、新たな設定値が設定されたことに基づいて保留記憶をクリアする部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定変更に前後に跨がって保留記憶が記憶されることがないので、設定変更を的確に反映させることができる。
更には、第3発明の手段10の遊技機として、
遊技媒体が入賞可能な第1状態と、該第1状態よりも遊技媒体が入賞困難または入賞不能な第2状態とに変化可能な可変入賞手段(例えば、大入賞口)と、
前記可変入賞手段を制御する制御手段(例えば、CPU103が大当り開放中処理を実行する部分)と、
を備え、
前記可変入賞手段は、前記第1状態であるときに前記設定手段によって新たな設定値が設定される場合、該第1状態から前記第2状態に変化する(例えば、図66−13に示すように、パチンコ遊技機1に新たな設定値を設定するためにパチンコ遊技機1の電源をOFFにすることで、大入賞口が閉鎖される部分)ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、遊技媒体が入賞可能な第1状態が設定値の変更に跨がってしまい、設定値の変更が的確に反映されなくなってしまうことを防ぐことができる。
なお、上記した第3発明の手段1の遊技機に適用できる第3発明の手段2〜手段10の遊技機は、上記した第3発明の手段Bの遊技機にも適用することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
(変形例1)
例えば、前記実施の形態では、セキュリティカバー105SG500Aを外枠105SG001aに固定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、セキュリティカバーは遊技機用枠105SG003側に設けてもよい。具体的には、変形例1として図66−14(A)及び図66−14(B)に示すように、短片105SG500Baと長片105SG500Bbとから成るセキュリティカバー105SG500Bを、例えば、基板ケース105SG201に対して、長片105SG500Bbの右端部が錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とを含む基板ケース105SG201の右側部を被覆する被覆位置と該被覆位置よりも右側の被覆解除位置との間で左右方向にスライド移動可能に設ける。
一方、遊技機用枠105SG003を開放した際には、基板ケース105SG201に対してセキュリティカバー105SG500Bを右側方にスライド移動させることによって、長片105SG500Bbの左部に形成された貫通口105SG500Bcを介して錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とを操作可能とすればよい。つまり、本変形例1においては、遊技機用枠105SG003が閉鎖されているときは、セキュリティカバー105SG500B(長片105SG500Bb)が錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を被覆した状態で基板ケース105SG201に対する左右方向へのスライド移動が規制されることによってパチンコ遊技機1が規制状態に維持される。一方で、遊技機用枠105SG003が開放されているときには、基板ケース105SG201に対してセキュリティカバー105SG500Bを右方向にスライド移動させて錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を被覆した状態を解除することによって、パチンコ遊技機1が規制状態から解除可能(許容状態に変化させることが可能)な状態とすることができる。
より詳しくは、図66−14(A)及び図66−14(B)に示すように、遊技機用枠105SG003の閉鎖時は、セキュリティカバー105SG500Bの基板ケース105SG201からの突出寸法が長さL1である一方で、遊技機用枠105SG003を開放した際には、基板ケース105SG201に対してセキュリティカバー105SG500Bをスライド移動させることによってセキュリティカバー105SG500Bの基板ケース105SG201からの突出寸法が長さL2に伸長される(L2>L1)。
つまり、図66−15(A)に示すように、遊技機用枠105SG003を所定の回動軸を中心に回動して開放した際には、セキュリティカバー105SG500Bを基板ケース105SG201からの突出寸法が長さL2となるまで基板ケース105SG201に対してスライド移動させる(パチンコ遊技機1を許容状態とする)ことで、遊技場の店員等が錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を操作することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能となっている。一方で、該パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図66−15(B)に示すように、セキュリティカバー105SG500Bを基板ケース105SG201からの突出寸法が長さL1となるまで基板ケース105SG201に対してスライド移動させなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)セキュリティカバー105SG500Bが外枠105SG001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠105SG003を閉鎖することが不可能となっている。
このため、本変形例1では、パチンコ遊技機1が許容状態のまま遊技機用枠105SG003が閉鎖されてしまうことを防止することが可能となっているので、セキュリティカバー105SG500Bによる錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052との被覆し忘れ、つまり、操作部に対する操作を規制しないまま遊技機用枠105SG003を閉鎖してしまうことを防ぐことができ、セキュリティ性を向上できるようになっている。
尚、遊技機用枠105SG003を閉鎖している状態では、短片105SG500Baの前端部が外枠105SG001aと遊技機用枠105SG003との間に配置されることで被覆位置から左右方向への移動が規制されるようになっているが、セキュリティカバー105SG500Bにより錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とを被覆している状態が維持される範囲でセキュリティカバー105SG500Bが左右方向に移動されるようになっていてもよい。
(変形例2)
更に、セキュリティカバーを遊技機用枠105SG003側に設ける形態としては、変形例2として図66−16(A)及び図66−16(B)に示すように、セキュリティカバー105SG500Cの左端部を遊技機用枠105SG003の背面側に設けられた上下方向を向く枢軸105SG500Cdを中心として、錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とを含む基板ケース105SG201の右側部を被覆する被覆位置と該被覆位置から回動した被覆解除位置との間で回動可能に枢支されていてもよい。このような場合は、遊技機用枠105SG003の閉鎖時には、短片105SG500Caの前端部が外枠105SG001aの右側辺に設けられた係止部105SG500Ccに係止され、長片105SG500Cbが錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とを背面側から被覆している状態から背面側への回動が規制されるようにすればよい。
そして、遊技機用枠105SG003を開放した際には、基板ケース105SG201に対してセキュリティカバー105SG500Cを枢軸105SG500Cd周り(平面視で反時計回り)に回動させることによって錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052とを被覆した状態を解除して操作可能とすればよい。つまり、本変形例2においては、遊技機用枠105SG003が閉鎖されているときは、セキュリティカバー105SG500C(長片105SG500Cb)が錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を被覆した状態で回動が規制されることによってパチンコ遊技機1が規制状態に維持される。一方で、遊技機用枠105SG003が開放されているときには、基板ケース105SG201に対してセキュリティカバー105SG500Cを枢軸105SG500Cd周り(平面視で反時計回り)に回動させて錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052を被覆した状態を解除することによって、パチンコ遊技機1が規制状態から解除可能(許容状態に変化させることが可能)な状態とすることができる。
より詳しくは、図66−17(A)に示すように、本変形例2におけるセキュリティカバー105SG500Cは、枢軸105SG500Cd周りに回動する(パチンコ遊技機1を許容状態とする)ことで、遊技場の店員等が錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を操作することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能となっている。一方で、該パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図66−17(B)に示すように、セキュリティカバー105SG500Cを平面視で時計回り方向に回動して該セキュリティカバー105SG500Cによって錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を被覆しなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)、セキュリティカバー105SG500Cが外枠105SG001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠105SG003を閉鎖することが不可能となっている。
このため、本変形例2では、パチンコ遊技機1が許容状態のまま遊技機用枠105SG003が閉鎖されてしまうことを防止することが可能となっているので、セキュリティカバー105SG500Cによる錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052との被覆し忘れ、つまり、操作部に対する操作を規制しないまま遊技機用枠105SG003を閉鎖してしまうことを防ぐことができ、セキュリティ性を向上できるようになっている。
(変形例3)
また、前記実施の形態では、遊技機用枠105SG003を開放することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガラス扉枠105SG003aを開放することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能としてもよい。尚、このようにガラス扉枠105SG003aを開放することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能とする場合は、変形例3として図66−18(A)〜図66−18(C)に示すように、遊技機用枠105SG003下部に貫通口105SG003bを形成し、該貫通口105SG003bを介して錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を操作可能とすればよい。尚、この場合は、主基板11におけるIC等の実装面がパチンコ遊技機1の背面側に向けて配置され、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052は主基板11における前記実装面とは反対側の面に配置される。
このように貫通口105SG003bを介して錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を操作可能とする場合には、貫通口105SG003bを開閉可能な扉体105SG003cを設け、該扉体105SG003cが閉鎖されている状態ではて錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052の操作規制されるようにすればよい。尚、図66−18(B)及び図66−18(C)に示すように、扉体105SG003cを遊技機用枠105SG003の正面側に設ける場合は、ガラス扉枠105SG003aを閉鎖することによって扉体105SG003cがガラス扉枠105SG003aと遊技機用枠105SG003との間で開閉可能に挟持されることとなるので、ガラス扉枠105SG003aの閉鎖時に錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052が不正に操作されてしまうことを強力に防ぐことができ、セキュリティ性を向上することができる。
(変形例4)
また、前記実施の形態では、遊技球を用いた遊技を実行可能なパチンコ遊技機1を開示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、該パチンコ遊技機1においては、各入賞口(大入賞口、第2大入賞口、第1始動入賞口、第2始動入賞口、一般入賞口)への遊技球の進入数の集計を行い、該集計による連比、役比、ベースなどの各種の入賞情報を算出可能としてもよい。尚、このようにパチンコ遊技機1において入賞情報を算出可能とする場合は、変形例4として図66−19(A)に示すように、表示モニタ105SG029にこれら入賞情報として連比、役比、ベース等を表示可能としてもよい。
具体的には、図66−19(A)及び図66−19(B)に示すように、本変形例4における表示モニタ105SG029は、第1表示部105SG029105SG0A、第2表示部105SG029B、第3表示部105SG029C、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eを備えている。第1表示部105SG029A〜第5表示部105SG029Eは、いずれも「8」の字を描く7つのセグメントによって構成される7セグメントと、7セグメントの右側方下部に配置されたドットによって構成されている。これらの第1表示部105SG029A〜第5表示部105SG029Eは、それぞれ種々の色、例えば赤色、青色、緑色、黄色、白色等で点灯、点滅可能とされている。また、これらの色を極短周期で変化させながら異なる色やいわゆるレインボーで表示させることもできる。
表示モニタ105SG029には、図66−19(B)に示す表示No1〜6の各項目が表示される。1桁目の第1表示部105SG029Aには集計させた設定値(1〜3)が表示され、2桁目の第2表示部105SG029Bと3桁目の第3表示部105SG029Cには集計期間が表示され、4桁目の第4表示部105SG029Dと5桁目の第5表示部105SG029Eには数値が百分率で表示される。表示No1では、短期の連比が表示され、表示No2では、短期の役比が表示される。表示No3では、総累計の連比が表示され、表示No4では、総累計の役比が表示される。また、表示No5では、前回の賞球60000個に基づいて算出されたベース(ベース1)が表示され、表示No6では、直前の賞球60000個に基づいて算出されたベース(ベース2)が表示される。
ここでの短期とは、払い出された賞球数(獲得球数)が6000個であった期間を意味する。総累計を求める期間は、連比、役比の算出を開始してからの通算、又は連比、役比の計算を一旦リセットしてからの通算の期間を意味する。
なお、上記の例では、連比や役比、ベースは、遊技状態によらずに算出するが、遊技状態を考慮して算出してもよい。例えば、連比は、賞球合計数のうち、大当り遊技状態中の大入賞口への入賞による賞球数が占める割合としてもよい。また、役比は、賞球合計数のうち、高ベース状態中の第2始動入賞口への入賞による賞球数と大当り遊技状態中の大入賞口への入賞による賞球数が占める割合としてもよい。また、ベースは、低ベース状態と高ベース状態とで個別に算出してもよい。
表示No1の短期連比が表示される場合には、第2表示部105SG029B及び第3表示部105SG029Cに「y6.」が表示され、表示No2の短期役比が表示される場合には、第2表示部105SG029B及び第3表示部105SG029Cに「y7.」が表示される。また、表示No1の短期連比が表示される場合には、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、短期連比が百分率表示(%表示)され、表示No2の短期役比が表示される場合には、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、短期役比が百分率表示(%表示)される。
表示No3の総累計連比が表示される場合には、第2表示部105SG029B及び第3表示部105SG029Cに「A6.」が表示され、表示No4の総累計役比が表示される場合には、第2表示部105SG029B及び第3表示部105SG029Cに「A7.」が表示される。また、表示No3の総累計連比が表示される場合には、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、総累計連比が百分率表示(%表示)され、表示No4の総累計役比が表示される場合には、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、総累計役比が百分率表示(%表示)される。
表示No5のベース1が表示される場合には、第2表示部105SG029B及び第3表示部105SG029Cに「bL.」が表示され、表示No4のベース2が表示される場合には、第2表示部105SG029B及び第3表示部105SG029Cに「B6.」が表示される。また、表示No5のベース1が表示される場合には、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、総累計連比が百分率表示(%表示)され、表示No6のベース2が表示される場合には、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、総累計役比が百分率表示(%表示)される。
また、本変形例4において、主基板11(CPU103)は、表示モニタ105SG029に対して、連比、役比、ベースを表示する制御を行う。ここで、主基板11は、複数の項目を順次表示する制御を行う。図66−20(A)は、役物比率表示装置に表示される項目の表示時間を示すタイムチャートである。図66−20(A)に示すように、表示モニタ105SG029に対する表示を開始すると、まず表示No1の短期連比が表示される。表示No1の短期連比の表示は、緑字で表示される。表示No1の短期連比の表示では、図66−20(B−1)に示すように、第1表示部105SG029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部105SG029Bに「y」の文字が表示され、第3表示部105SG029Cに「6.」の文字が表示される。また、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、短期連比が表示される。例えば、短期連比が41%の場合、第4表示部105SG029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部105SG029Eに「1.」の文字が表示される。
表示No1の表示が5秒間継続すると、表示No2の短期役比が表示される。表示No2の短期連比の表示は、赤字で表示される。表示No2の短期役比の表示では、図66−20(B−2)に示すように、第1表示部105SG029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部105SG029Bに「y」の文字が表示され、第3表示部105SG029Cに「7.」の文字が表示される。また、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、短期役比が表示される。例えば、短期役比が63%の場合、第4表示部105SG029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部105SG029Eに「3.」の文字が表示される。
表示No2の表示が5秒間継続すると、表示No3の総累計連比が表示される。表示No3の総累計連比の表示は、赤字で表示される。表示No3の総累計連比の表示では、図66−20(B−3)に示すように、第1表示部105SG029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部105SG029Bに「A」の文字が表示され、第3表示部105SG029Cに「6.」の文字が表示される。また、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、総累計連比が表示される。例えば、総累計連比が58%の場合、第4表示部105SG029Dに「5.」の文字が表示され、第5表示部105SG029Eに「8.」の文字が表示される。
表示No3の表示が5秒間継続すると、表示No4の総累計役比が表示される。表示No4の総累計役比の表示は、赤字で表示される。表示No4の総累計役比の表示では、図66−20(B−4)に示すように、第1表示部105SG029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部105SG029Bに「A」の文字が表示され、第3表示部105SG029Cに「7.」の文字が表示される。また、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、総累計役比が表示される。例えば、総累計役比が68%の場合、第4表示部105SG029Dに「6.」の文字が表示され、第5表示部105SG029Eに「8.」の文字が表示される。
表示No4の表示が5秒間継続すると、図66−20(B−5)に示すように、表示No5のベース1が表示される。表示No5のベース1の表示は、赤字で表示される。表示No5のベース1の表示では、図66−20(B−5)に示すように、第1表示部105SG029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部105SG029Bに「b」の文字が表示され、第3表示部105SG029Cに「L.」の文字が表示される。また、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、前回の賞球60000個に基づいて算出したベース1が表示される。例えば、ベース1が40%の場合、第4表示部105SG029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部105SG029Eに「0.」の文字が表示される。
表示No5の表示が5秒間継続すると、図66−20(B−6)に示すように、表示No6のベース2が表示される。表示No6のベース2の表示は、赤字で表示される。表示No6のベース2の表示では、図66−20(B−6)に示すように、第1表示部105SG029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部105SG029Bに「b」の文字が表示され、第3表示部105SG029Cに「6.」の文字が表示される。また、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eには、直前の賞球60000個に基づいて算出したベース2が表示される。例えば、ベース2が42%の場合、第4表示部105SG029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部105SG029Eに「2」の文字が表示される。
そして、表示No5の表示が5秒間継続すると図66−20(B−1)に示すように、表示No1の短期連比が表示される。表示No1の短期連比が表示される。以後、表示No1の短期連比〜表示No6のベース2の表示が5秒毎に順次表示される。また、その表示の色は、表示No1の短期連比のみが緑色とされ、表示No2の短期役比〜表示No5のベース2は赤色とされる。このように、表示モニタ105SG029は、短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2を5秒ごとに切り替えて表示する。
更に、これら短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示は、図66−20(A)及び図66−20(B−1)〜図66−20(B−6)に示すように、表示切替スイッチ105SG030の操作に基づいて、設定値が「1」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示、設定値が「2」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示、設定値が「3」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示に順次変更することが可能となっている。尚、設定値が「1」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示中に表示切替スイッチ105SG030が操作された場合は、第1表示部105SG029Aに表示される数値が「2」に更新されるとともに、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eに表示される短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の数値が設定値「2」の値に切り替わる。
また、設定値が「2」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示中に表示切替スイッチ105SG030が操作された場合は、第1表示部105SG029Aに表示される数値が「3」に更新されるとともに、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eに表示される短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の数値が設定値「3」の値に切り替わる。
そして、設定値が「3」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示中に表示切替スイッチ105SG030が操作された場合は、第1表示部105SG029Aに表示される数値が「1」に更新されるとともに、第4表示部105SG029D及び第5表示部105SG029Eに表示される短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の数値が設定値「1」の値に切り替わる。
尚、本変形例4の表示モニタ105SG029においては、各設定値における連比、役比、ベースを表示可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示モニタ105SG029においてはこれら連比、役比、ベースのうち、1の数値のみ、或いはいずれか2の数値のみ表示可能であってもよい。
また、本変形例4では、付与された賞球数に基づく情報である連比、役比、ベースを算出し、これら連比、役比、ベースを表示モニタ105SG029にて表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、連比、役比、ベースを算出せずに、表示モニタ105SG029には、付与された賞球数の履歴を表示するようにしてもよい。
また、本変形例4では、表示モニタ105SG029において、短期連比のみ赤色で表示し、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2については緑色にて表示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、短期連比と短期役比、総累計連比及び総累計役比を同色にて表示し、ベース1とベース2とについては短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比とは異なる同一の色にて表示してもよい。
(変形例5)
また、前記実施の形態では、パチンコ遊技機1の電源投入時に該パチンコ遊技機1の設定値を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1の設定値の変更は遊技中に実行可能であってもよい。尚、遊技中にパチンコ遊技機1の設定値を変更する場合は、例えば、先ず、遊技場の店員等が遊技機用枠105SG003を開放した後、錠スイッチ105SG051をONにすることによって表示モニタ105SG029に現在パチンコ遊技機1に設定されている設定値を表示させた後、遊技場の店員等が設定切替スイッチ105SG052を操作することによって表示モニタ105SG029に表示されている数値を変化させる。そして、遊技場の店員等が錠スイッチ105SG051を押込み操作することによって表示モニタ105SG029に表示されている数値(設定値)を新たなパチンコ遊技機1の設定値として設定するとともに、RAM102のバックアップ領域に格納すればよい。尚、新たな設定値が設定された後は、特図保留記憶、普図保留記憶等のデータを消去してもよい。このように、特図保留記憶、普図保留記憶等のデータをクリアすることによって、設定値の変更に伴い変動表示結果が大当りとなる保留記憶が新たに発生してしまうことや、新たに可変入賞球装置6Bが開放されること(普図当りが発生してしまうこと)、実行中の変動表示結果が不当に大当りとなってしまうことを防止することができる。
(その他開示内容)
また、前記実施の形態では、開閉体として外枠105SG001aの開口を開閉可能な遊技機用枠105SG003や、遊技機用枠105SG003の前面を開閉可能なガラス扉枠105SG003aを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、スロットマシンのように、筐体の前面開口を開閉可能な前面扉等を含む。また、回動により開閉可能なものだけでなく、スライドや着脱により開閉するものでもよい。
また、前記実施の形態では、操作部として錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、錠スイッチ105SG051と設定切替スイッチ105SG052のうちいずれか一方だけでもよいし、あるいは他のスイッチ、ボタン、レバー、ダイヤル、タッチセンサ等の操作態様(例えば、引き操作、押す操作、回転操作など)が異なる他の操作部であってもよい。
また、前記実施の形態では、規制部材としてセキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cを適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、このような板状の部材で操作部を被覆する部材でなくても、操作部の操作を規制可能な部材であれば、形状や大きさ、材質等は種々に変更可能である。詳しくは、例えば、操作部を被覆するのではなく、操作部に接触するなどして操作部の動作を規制するもの等であってもよい。
また、前記実施の形態では、規制部材としてのセキュリティカバー105SG500A,105SG500B,105SG500Cは、操作部の規制状態において操作部を被覆することで操作が困難な状態となればよく、必ずしも操作が不能な状態とならなくてもよい。
また、前記実施の形態では、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052といった操作部を有する設定切替本体部が主基板11に搭載される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、主基板11とは別個の基板に設けてもよいし、また、基板ケース105SG201以外のケースに収容されていてもよいし、基板ケース105SG201に収容されていなくてもよい。
前記変形例1,2では、規制部材としてのセキュリティカバー105SG500B,105SG500Cは、被覆解除位置のままでは遊技機用枠105SG003を閉鎖することができない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機用枠105SG003を閉鎖する例えば、遊技機用枠105SG003の閉鎖動作に応じて連動する連動機構等を設け、セキュリティカバー105SG500B,105SG500Cが被覆解除位置から被覆位置へ戻るようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、錠スイッチ105SG051や設定切替スイッチ105SG052が設けられた基板ケース105SG201を、パチンコ遊技機1の背面に設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機用枠105SG003が閉鎖されているときに操作が困難となる位置に設けられていれば、パチンコ遊技機1の背面以外の場所(例えば、遊技機用枠105SG003の前面においてガラス扉枠105SG003aにより閉鎖される位置や、あるいは、外枠105SG001aなど)に設けてもよい。
また、前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な画像表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該画像表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
(特徴部112IWに関する説明)
次に、特徴部112IWについて説明する。先ず、図67−1及び図67−2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、縦長の方形枠状に形成された外枠112IW001aと、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2(図47参照)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)112IW003とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠112IW003には、ガラス窓を有するガラス扉枠112IW003aが左側辺を中心として遊技機用枠112IW003の前面を開放する扉開放位置と該前面を閉鎖する扉閉鎖位置との間で回動可能に設けられ、該ガラス扉枠112IW003aにより遊技領域を開閉できるようになっており、ガラス扉枠112IW003aを閉鎖したときにガラス窓を通して遊技領域を透視できるようになっている。
また、遊技機用枠112IW003は、遊技場の店員等が所有する扉キーを図示しない錠前に挿入して解錠することで開放可能となり、店員以外の遊技者等は遊技機用枠112IW003及びガラス扉枠112IW003aを開放することはできないようになっている。
主基板11は、第1部材と第2部材とにより開放可能に構成された基板ケース112IW201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載されている。また、主基板11には、後述する設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キー112IW051と、設定変更状態において後述する大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する設定切替スイッチ112IW052が設けられている。
これら設定キー112IW051及び設定切替スイッチ112IW052といった遊技者が操作可能な操作部が設けられた設定切替本体部は、主基板11とともに基板ケース112IW201内に収容されており、設定キー112IW051及び設定切替スイッチ112IW052は、基板ケース112IW201を開放しなくても操作可能となるように基板ケース112IW201の背面右部に形成された開口を介して背面側に露出している。
設定キー112IW051及び設定切替スイッチ52を有する基板ケース112IW201は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、遊技機用枠3を閉鎖した状態ではパチンコ遊技機1の正面側からの操作が不可能であり、所定の扉キーを用いて遊技機用枠3を開放することで操作が可能となる。また、設定キー112IW051は、遊技場の店員等が所有する設定キーの操作を要することから、設定キーを所持する店員のみ操作が可能とされている。また、設定キー112IW051は、後述するONとOFFの切替操作を実行可能なスイッチでもある。尚、この特徴部112IWでは、扉キーと設定キーとが別個のキーである形態を例示したが、一のキーにて兼用されていてもよい。
また、基板ケース112IW201には、図67−8(A)に示すように、表示モニタ112IW029と、該表示モニタ112IW029の表示を切り替えるための表示切替スイッチ112IW030が配置されている。これら表示モニタ112IW029及び表示切替スイッチ112IW030は、主基板11に接続されているとともに、基板ケース112IW201の左上部に配置されている。つまり、表示モニタ112IW029及び表示切替スイッチ112IW030は、基板ケース112IW201における主基板11を視認する際の正面に配置されている。主基板11は、遊技機用枠112IW003を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際の正面とは、遊技機用枠112IW003を開放した状態における遊技盤2の裏面側を視認する際の正面であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面とパチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
前述したように、本特徴部112IWにおける設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052は、遊技機用枠3を閉鎖した状態ではパチンコ遊技機1の正面側からは操作が不可能となっているが、該パチンコ遊技機1が設置される遊技島の内側等から設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052が操作される虞がある。そこで本特徴部112IWでは、図67−2及び図67−3に示すように、外枠112IW001aの右端部には、遊技機用枠112IW003の閉鎖時に、設定キー112IW051と設定切替スイッチ52とを含む基板ケース112IW201の右側部を背面側から被覆するセキュリティカバー112IW500Aが取り付けられている。このセキュリティカバー112IW500Aは、前後方向を向く短片112IW500Aaと、該短片112IW500Aaの後端部からパチンコ遊技機1の左側方に向けて伸びる長片112IW500Abと、を備える略L字状の部材であって、透過性を有する板状の合成樹脂材によって構成されている。短片112IW500Aaの上下寸法は、基板ケース112IW201の背板の上下寸法とほぼ同寸とされている。また、セキュリティカバー112IW500Aは、短片112IW500Aaの前端部を介して外枠112IW001aの右端部に固定されている。
尚、図67−2に示すように、長片112IW500Abは、遊技機用枠112IW003が閉鎖されている状態において、基板ケース112IW201の右部にパチンコ遊技機1の後方から当接(または近接)することによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とを含む基板ケース112IW201の右側部をパチンコ遊技機1の背面側から被覆する。このため、設定キー112IW051及び設定切替スイッチ112IW052は、長片112IW500Abによって操作不能な状態となる。一方で、図67−3に示すように、遊技機用枠112IW003が開放されている状態においては、設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とは、遊技機用枠112IW003とともに移動して長片112IW500Abから離間することによって長片112IW500Abによる被覆状態が解除されることで操作可能な状態となる。
つまり、本特徴部112IWにおけるパチンコ遊技機1は、遊技機用枠112IW003が閉鎖されている状態においては、セキュリティカバー112IW500Aによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持される一方で、遊技機用枠112IW003が開放されている状態においては、前述したセキュリティカバー112IW500Aによる規制状態が解除され、設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052との操作が許容される許容状態となる。
基板ケース112IW201は、パチンコ遊技機1の背面側に設けられているため、遊技機用枠112IW003が閉鎖されている状態において、設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052にアクセスすることは極めて困難であるため、遊技場の店員等が扉キーにより遊技機用枠112IW003を開放しない限り設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052を操作して設定値を変更することはできない。
しかし、パチンコ遊技機1が遊技場の遊技島(図示略)に設置された状態において、遊技機用枠112IW003が閉鎖されていても、例えば、パチンコ遊技機1に隣接する他のパチンコ遊技機との間に設置されるカードユニット等の遊技用装置やスペーサ部材とパチンコ遊技機1との間から針金やセル板等の不正部材を進入させて、パチンコ遊技機1の背面側にある設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052を操作することで設定値が変更されるといった不正行為が行われる可能性があるため、遊技機用枠112IW003が閉鎖されている状態においてセキュリティカバー112IW500Aによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持されることで、上記不正行為を好適に抑制することができる。
また、遊技機用枠112IW003が閉鎖され、セキュリティカバー112IW500Aによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を含む基板ケース112IW201の背面右側が被覆されている規制状態でも、透過性を有するセキュリティカバー112IW500Aを通して、基板ケース112IW201に収容されている主基板11等を透視することができるため、主基板11におけるCPU103などの電子部品が実装される実装面や封印シール等の状況を容易に確認することができる。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行し、RAM102をワークエリアとして用いることで、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種の処理が実行される。また、CPU103は、乱数生成プログラムを実行することで、主基板11の側において用いられる各種の乱数の全てを生成可能とされている。
本特徴部112IWでは、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1の他、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4、MR4の初期値決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値MR1〜MR5は、CPU103にて、異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよいし、乱数回路104によって更新されてもよい。乱数回路104は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のテーブルデータなどが記憶されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された、図67−4及び図67−5などに示す複数の判定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御信号を出力させるために用いられる複数の制御パターンテーブルを構成するテーブルデータや、特別図柄や普通図柄などの変動表示における各図柄の変動態様となる変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルなどが記憶されている。
ROM101が記憶する判定テーブルには、例えば図67−4(A)に示す表示結果判定テーブル(設定値1)、図67−4(B)に示す表示結果判定テーブル(設定値2)、図67−4(C)に示す表示結果判定テーブル(設定値3)、図67−5(A)に示す大当り種別判定テーブルの他、大当り変動パターン判定テーブル(図示略)、小当り変動パターン判定テーブル(図示略)、図67−6に示すハズレ変動パターン判定テーブル、普図表示結果判定テーブル(図示略)、普図変動パターン判定テーブル(図示略)などが含まれている。
本特徴部112IWにおけるパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率(出玉率)が変わる構成とされている。具体的には、特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1〜3の3段階からなり、1が最も出玉率が低く、1、2、3の順に値が大きくなるほど出玉率が高くなる。すなわち、設定値として1が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が低く、2、3の順に値が大きくなるほど有利度が段階的に高くなる。なお、本特徴部112IWでは、小当りの当選確率については、設定値に関係なく同じである。
(表示結果判定テーブル)
図67−4(A)〜(C)は、各設定値に対応する表示結果判定テーブルを示す説明図である。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであって、MR1と比較される当り判定値が設定されているテーブルである。各表示結果判定テーブルは、変動特図指定バッファが1(第1)である、つまり、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と、変動特図指定バッファが2(第2)である、つまり、第2特別図柄が変動表示の対象とされている場合のそれぞれについて、大当りとする判定値と、小当りとする判定値が設定されている。
図67−4(A)に示すように、設定値1に対応する表示結果判定テーブルを用いるときに、変動特図指定バッファが第1である場合、つまり、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合には、設定値が「2」、「3」である場合よりも低い確率(非確変時は1/320、確変時は1/32)で大当りに当選する。一方、これら判定値のうちの一部が小当りに対応する判定値として設定されており、設定値が「2」、「3」である場合と同じ確率(1/99)で小当りに当選するようになっている。また、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(非確変時は1/320、確変時は1/32)で大当りに当選する。一方、これら判定値のうちの半数が小当りに対応する判定値として設定されていることで、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合よりも高い確率(1/2)で小当りに当選するようになっている。
また、図67−4(B)に示すように、設定値2に対応する表示結果判定テーブルを用いるときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」である場合よりも高い確率(非確変時は1/300、確変時は1/30)で大当りに当選する。一方、これら判定値のうちの一部が小当りに対応する判定値として設定されており、設定値が「1」、「3」である場合と同じ確率(1/99)で小当りに当選するようになっている。また、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(非確変時は1/300、確変時は1/30)で大当りに当選する。一方、これら判定値のうちの半数が小当りに対応する判定値として設定されていることで、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合よりも高い確率であり、かつ、設定値が「1」、「3」である場合と同じ確率(1/2)で小当りに当選するようになっている。
また、図67−4(C)に示すように、設定値3に対応する表示結果判定テーブルを用いるときに、変動特図指定バッファが第1である場合には、設定値が「1」、「2」である場合よりも高い確率(非確変時は1/280、確変時は1/28)で大当りに当選する。一方、これら判定値のうちの一部が小当りに対応する判定値として設定されており、設定値が「1」、「2」である場合と同じ確率(1/99)で小当りに当選するようになっている。また、変動特図指定バッファが第2である場合には、大当りに対応する判定値として、変動特図指定バッファが第1である場合と同様の判定値が設定されており、第2特別図柄が変動表示の対象とされている場合にも、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合と同じ確率(非確変時は1/280、確変時は1/28)で大当りに当選する。一方、これら判定値のうちの半数が小当りに対応する判定値として設定されていることで、第1特別図柄が変動表示の対象とされている場合よりも高い確率であり、かつ、設定値が「1」、「2」である場合と同じ確率(1/2)で小当りに当選するようになっている。
つまり、CPU103は、その時点で設定されている設定値に対応する表示結果判定テーブルを参照して、MR1の値が図67−4(A)〜(C)に示す大当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(大当り種別A〜大当り種別C)とすることを決定する。また、MR1が図67−4(A)〜(C)に示す小当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りとすることを決定する。すなわち、設定値に応じた確率で大当り及び小当りの当選を決定する。尚、図67−4(A)〜(C)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)並びに小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器4Aまたは第2特別図柄表示器4Bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。また、小当りにするか否か決定するということは、小当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器4Aまたは第2特別図柄表示器4Bにおける停止図柄を小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
なお、本例では、図67−4に示すように、設定値に関係なく、小当りの当選確率が同じである場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、大当りの当選確率と同様に、1、2、3の順に設定値の値が大きくなるほど小当りの当選確率が高くなるように構成してもよい。また、この場合、小当りの当選確率の設定差が大当りの当選確率の設定差と同じ比率となるようにしてもよい。具体的には、設定値「1」における小当りの当選確率を1/100とするのであれば、設定値「2」における小当りの当選確率が1/93.75となるように設計し、設定値「3」における小当りの当選確率が1/87.5となるように設定してもよい。
また、小当りを設けない遊技機において、本特徴部112IWで示した構成を適用するように構成してもよい。
また、本特徴部112IWでは、CPU103は、図67−4(A)〜(C)に示す表示結果判定テーブルを用いて大当りまたは小当りとするか否かを判定するようになっているが、大当り判定テーブルと小当り判定テーブルとを別個に設け、大当りの判定は、変動特図指定バッファによらず第1特別図柄の変動表示である場合と第2特別図柄の変動表示である場合とで共通のテーブルを用いて行うようにし、小当りの判定は、変動特図指定バッファが第1である場合と第2である場合とで別個のテーブルを用いて行うようにしてもよい。
また、本特徴部112IWでは、設定値「1」<設定値「2」<設定値「3」の順に有利度が高くなる場合を示しているが、例えば、遊技状態に応じて有利度の順位が変化するように構成してもよい。例えば、高確率/高ベース状態に制御され、次回の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持され、且つ小当り遊技である程度の賞球が得られるように構成された遊技機に適用した場合に、本例では、図67−4に示すように、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には1/2の高い確率で小当りが発生し賞球が得られやすい期間となりうるので、特定の遊技状態(この例では、高確率/高ベース状態)では、他の遊技状態とは異なり、逆に大当りが発生しにくい(高確率/高ベース状態が継続しやすい)設定値「1」が最も有利度が高い設定となるようにしてもよい。
また、例えば、確変状態(高確率状態)に制御された後、所定回数(確変終了回数)の変動表示が実行されたことにもとづいて確変状態が終了する遊技機に適用した場合に、同じ確変終了回数であれば、設定値「1」<設定値「2」<設定値「3」の順に確変継続率(連荘率)が高くなるように構成してもよい。
尚、本特徴部112IWでは、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値として1〜3の計3個の設定値を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、2個または4個以上であってもよい。
(大当り種別判定テーブル)
図67−5(A)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。なお、本特徴部112IWでは、遊技球が第1始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合と、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の変動表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合とで、共通の大当り種別判定テーブルを用いるように構成されているが、異なるテーブルを設けて、いずれの大当り種別に決定されるかの割合が異なるようにしてもよい。
大当り種別判定テーブルは、変動表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数(MR2)に基づいて、大当りの種別を大当り種別A〜大当り種別Cのうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図67−5(A)に示す大当り種別判定テーブルにおいては、設定値ごとに大当り種別判定用の乱数(MR2)に対応する判定値が割り当てられているが、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。つまり、設定値ごとに大当り種別A〜大当り種別Cのいずれに判定されるかの割合が示されている。なお、後述する図67−6に示すハズレ変動パターン判定テーブルや、図67−7に示す非リーチハズレ変動パターン判定テーブル等についても、実際には乱数に対応する判定値が割り当てられているが、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。
図67−5(A)に示すように、大当り種別判定テーブルにおいては、設定値が「1」である場合、大当り種別Cに決定される割合が高く、設定値が「2」である場合、大当り種別Bに決定される割合が高く、設定値が「3」である場合、大当り種別Aに決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。
ここで、本特徴部112IWにおける大当り種別について、図67−5(B)を用いて説明すると、本特徴部112IWでは、大当り種別毎に、大当り遊技におけるファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間がそれぞれ定められている。
ファンファーレ期間とは、例えば、主基板11側において、ステップS114の大当り開放前処理が実行される期間であり、演出制御基板12側において、大当り図柄が停止表示された後に、大当り遊技状態の開始を報知する演出動作としてのファンファーレ演出が実行される期間である。
インターバル期間とは、例えば、主基板11側において、ステップS116の大当り開放後処理が実行される期間であり、演出制御基板12側において、大入賞口を開放状態とするラウンドが終了した後に、次のラウンドの開始を報知する演出動作としてのインターバル演出が実行される期間である。
エンディング期間とは、例えば、主基板11側において、ステップS117の大当り終了処理が実行される期間であり、演出制御基板12側において、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間である。
図67−5(B)に示すように、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間は、大当り種別Aの場合に最も長くなり、次に大当り種別Bの場合に長くなり、大当り種別Cの場合に最も短くなるように設定されている。
上述のように、本特徴部112IWでは、設定値が「1」である場合には、大当り種別Cと判定される割合が高いため、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間が比較的短くなりやすい。一方、設定値が「3」である場合には、大当り種別Aと判定される割合が高いため、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間が比較的長くなりやすい。よって、設定値が「1」<「2」<「3」の順に、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間の平均期間は長くなる。
本特徴部112IWでは、設定値が「1」<「2」<「3」の順に、大当りの当選確率(出玉率)が高くなるように構成されているが、同時に、設定値が「1」<「2」<「3」の順に、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間の平均期間は長くなるようにも構成されている。このような構成により、大当りの当選確率(出玉率)が高い設定であるときには、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間の平均期間を長くすること、すなわち遊技の進行を遅らせることができ、射幸性が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。
本特徴部112IWでは、大当り遊技中に、設定値を示唆する大当り中示唆演出(詳細については後述する)を実行可能に構成されているが、この大当り中示唆演出をファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間において実行可能である。そのような構成により、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間の興趣を高めることができる。また、遊技者の関心を大当り中示唆演出に向けることにより、各期間の長短に気付かれにくくすることができる。
なお、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間においては、設定される期間の長さに関わらず、共通の演出を実行するようにしてもよい。この場合には、遊技者が期間の長短に気付きにくい演出(例えば、静止画像の表示等)が共通して実行されることが望ましい。
また、本特徴部112IWでは、大当り種別ごとにファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間が設定され、設定値ごとにいずれの大当り種別と判定されるかの割合が異なるように構成することにより、大当りの当選確率(出玉率)が高い設定であるときには、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間の平均期間を長くする、すなわち遊技の進行を遅らせるようにしているが、このような構成に限らず、設定値ごとにファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間が固定的に設定されているようにしてもよい。また、例えば、予め定められた期間が異なる複数種類のファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間からいずれかを抽選によって決定するようにしてもよい。この場合には、大当り種別A<B<Cの順に、比較的長い期間が設定されたファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間が選択される割合が高くなるように判定値が設定されたテーブルを用いることで、設定値が「1」<「2」<「3」の順に、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間の平均期間が長くなるようにすることができる。
本特徴部112IWでは、大当り種別A〜大当り種別Cのいずれの場合にも、大当り遊技状態の終了後において実行される時短制御および確変制御は、所定回数(本特徴部112IWでは100回)の特図ゲームが実行されること、或いは該所定回数の特図ゲームが実行される前に大当り遊技状態となることにより終了するが、例えば、大当り種別ごとに時短制御および確変制御の回数が異なるようにしてもよいし、特定の大当り種別の場合には、大当り遊技状態の終了後において実行される高確制御および時短制御が、該大当り遊技状態の終了後において再度大当りが発生するまで継続して実行されるようにしてもよい。このような特定の大当り種別となる場合には、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。本特徴部112IWでは、パチンコ遊技機1に設定される設定値毎に大当りとなる割合が異なるように構成されているが、このような構成に加えて、または代えて、設定値毎に確変継続率(連荘率)が異なるようにしてもよい。
また、本特徴部112IWでは、大当り種別A〜大当り種別Cに有利度(例えば、大当り遊技中のラウンド数や、時短制御および確変制御の有無、制御回数など)の違いはなく、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間の平均期間が異なるように構成されているが、例えば、大当り種別ごとに、大当り遊技中のラウンド数や、時短制御および確変制御の有無、制御回数を異ならせ、有利度が異なるようにしてもよい。この場合には、ラウンド中の演出は、大当り種別ごとに異なるようにしてもよいし、大当り種別に関わらず同じようにしてもよい。
尚、本特徴部112IWでは、設定されている設定値に応じて、変動表示結果が大当りとなる場合の大当り種別を大当り種別A、大当り種別B、大当り種別Cから異なる割合で決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定されている設定値によっては、大当り種別A、大当り種別B、大当り種別Cのうち、決定され得ない大当り種別が1つまたは複数あってもよい。つまり、設定されている設定値に応じて大当り種別の決定割合が異なることには、いずれかの大当り種別を決定しないこと(決定割合が0%である)や、特定の大当り種別を100%の割合で決定すること含まれている。
また、本特徴部112IWでは、大当り種別に応じてファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間が異なる場合を示したが、そのような態様にかぎらず、大当り種別によらずにファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間を異ならせるように構成してもよい。例えば、設定値「1」〜「3」のいずれであるかに応じて、その設定値に応じたファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間を一律に決定するように構成してもよい。また、例えば、設定値「1」〜「3」のいずれであるかに応じて、その設定値に応じた選択確率による抽選処理を行い、ファンファーレ期間、インターバル期間およびエンディング期間を決定するように構成してもよい。
このように、本特徴部112IWでは、設定されている設定値に応じて変動表示結果が大当りとなった場合の大当り種別の決定割合が異なっているので、遊技興趣を向上できるようになっている。
尚、本特徴部112IWでは、大当り種別を大当り種別判定用の乱数値であるMR2を用いて決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は、特図表示結果判定用の乱数値であるMR1を用いて決定してもよい。
また、本特徴部112IWでは、パチンコ遊技機1に設定される設定値が大きいほど遊技者にとって有利となる(大当り確率や小当り確率が高まることや、大当り種別としての大当り種別Cが決定されやすくなること等)形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定される設定値が小さいほど遊技者にとって有利となるようにしてもよい。
また、本特徴部112IWでは、パチンコ遊技機1に設定される設定値に応じて大当り確率が変化する一方で、遊技性自体は変化しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定される設定値に応じて遊技性が変化するようにしてもよい。
例えば、パチンコ遊技機1に設定される設定値が1である場合は、通常状態での大当り確率が1/320、確変状態が65%の割合でループする遊技性(所謂確変ループタイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2である場合は、通常状態での大当り確率が1/200、大当り遊技中の特定のラウンドにおいて遊技球が特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを通過することに基づいて大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態に制御する一方で、大当り種別に応じて大当り遊技中に遊技球が該カウントスイッチを通過する割合が異なる遊技性(所謂V確変タイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が3である場合は、大当り確率が1/320且つ小当り確率が1/50であり、高ベース中(時短制御中)に遊技球が特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを通過することに基づいて大当り遊技状態に制御する遊技性(所謂1種2種混合タイプ)としてもよい。更に、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3と遊技性が同一であるが、これら設定値が1〜3のいずれかである場合よりも大当り確率や小当り確率が高い一方で大当り遊技中に獲得可能な賞球数が少ない設定(例えば、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4である場合)を設けてもよい。
更に、このように、設定値に応じて遊技性を変化させる場合は、共通のスイッチを異なる用途に使用してもよい。具体的には、上述の例であれば、設定値が1や4の場合は、特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを演出用スイッチ(遊技球が該カウントスイッチを通過する毎に所定の演出を実行するためのスイッチ)として使用し、設定値が2や3の場合は、特別可変入賞球装置7内に設けられた所定のカウントスイッチを遊技用スイッチ(遊技球が該カウントスイッチを通過したことに基づいて遊技状態を確変状態や大当り遊技状態に制御するためのスイッチ)として使用してもよい。
(変動パターン判定テーブル)
また、ROM101には、変動パターン判定用の乱数値MR3に基づいて変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルも記憶されており、変動パターンを、事前決定結果に応じて前述した複数種類のうちのいずれかの変動パターンに決定する。
具体的には、変動パターン判定テーブルとしては、変動表示結果を「大当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り変動パターン判定テーブルと、変動表示結果を「小当り」にすることが事前決定されたときに使用される小当り変動パターン判定テーブルと、変動表示結果を「ハズレ」にすることが事前決定されたときに使用されるハズレ変動パターン判定テーブルとが予め用意されている。
(ハズレ変動パターン判定テーブル)
図67−6は、ハズレ変動パターン判定テーブルを示す説明図である。本特徴部112IWでは、電源投入時に設定変更が行われた時点から変動表示が所定回(本例では30回)実行されるまでの期間(以下、特別期間ともいう)と、それ以外の期間(以下、非特別期間ともいう)とで、異なるハズレ変動パターン判定テーブルを用いるように構成されている。
具体的には、特別期間においては、図67−6(A)に示す第1ハズレ変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを判定し、非特別期間においては、図67−6(B)に示す第2ハズレ変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを判定する。なお、本特徴部112IWでは、電源投入時に設定変更が行われた時点から変動表示が所定回(本例では30回)実行されるまでの期間を特別期間としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電源投入時に設定変更が行われたか否かに関わらず、変動表示が所定回(本例では30回)実行されるまでの期間を特別期間としてもよい。また、リアルタイムクロック等を用いて、所定の時間帯(例えば、午前9時から午前11時まで)であれば特別期間としてもよい。また、初回の大当りが発生するまでの期間を特別期間としてもよい。
図67−6(A),(B)に示す第1,第2ハズレ変動パターン判定テーブルは、いずれも設定値「1」<「2」<「3」の順に、ノーマルリーチハズレやスーパーリーチハズレとなる割合が高く、非リーチハズレとなる割合が低くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、設定値に応じてノーマルリーチやスーパーリーチの実行割合が異なるため、ノーマルリーチやスーパーリーチが実行される頻度によって設定値が示唆されることになる。
また、図67−6(A)に示す第1ハズレ変動パターン判定テーブルは、図67−6(B)に示す第2ハズレ変動パターン判定テーブルよりも、ノーマルリーチハズレとなる割合が高く、さらに設定値間のノーマルリーチハズレとなる割合の差が大きくなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、特別期間においては、非特別期間よりもノーマルリーチが実行される頻度の違いが認識しやすくなる(すなわち設定値の示唆を認識しやすくなる)ため、特別期間に遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
なお、例えば、スーパーリーチを伴う変動パターン(またはそのうちの特定の変動パターン)については、設定値の違いに関わらず(または特別期間と非特別期間との違いに関わらず)、同じ割合で決定されるようにしてもよい。このようにすることにより、設定値に応じて、特定の変動パターン(本例ではノーマルリーチハズレ)のみ実行割合が異なることになり、特定の変動パターンが実行される頻度によって設定値が示唆されることになる。なお、逆に、設定値に応じてスーパーリーチハズレとなる変動パターンの選択割合も異ならせてもよい。
また、図67−6(A),(B)に示す第1,第2ハズレ変動パターン判定テーブルは、設定値に応じて、非リーチハズレ以外のときに、ノーマルリーチハズレとスーパーリーチハズレとのいずれとなるかの割合(すなわち、ノーマルリーチハズレ:スーパーリーチハズレのバランス)が異なるように判定値が割り当てられている。具体的には、図67−6(A)に示す第1ハズレ変動パターン判定テーブルは、設定値「1」<「2」<「3」の順に、ノーマルリーチハズレの比率が著しく高くなり(本例では、5%ずつ高くなる)、具体的には、図67−6(B)に示す第2ハズレ変動パターン判定テーブルは、設定値「1」<「2」<「3」の順に、ノーマルリーチハズレの比率が僅かに高くなる(本例では、0.2%ずつ高くなる)ように構成されている。このような構成により、ノーマルリーチハズレとスーパーリーチハズレとの選択傾向によって設定値が示唆されることになる。また、特別期間と非特別期間とで選択傾向の違いを大きくすることができる。
本特徴部112IWでは、設定値に応じて、異なる割合で設定示唆演出を実行可能であるが、これは、設定値に応じてノーマルリーチハズレおよびスーパーリーチハズレ全体の実行割合が異なること、設定値に応じてノーマルリーチハズレおよびスーパーリーチハズレの実行比率が異なること、設定値に応じてノーマルリーチハズレのみ実行割合が異なることを含む概念である。
本特徴部112IWでは、図67−6(A),(B)に示す第1,第2ハズレ変動パターン判定テーブルのいずれが用いられたときにも、画像表示装置5において共通の背景画像を表示して、演出図柄の変動表示を行う。また、設定値が1〜3のいずれに設定されているときにも、画像表示装置5において共通の背景画像を表示して、演出図柄の変動表示を行う。なお、特別期間や電源投入時から変動表示が所定回(本例では30回)実行されるまでの期間のみ、専用の背景画像が表示されるようにしてもよい。このような構成により、特別期間や電源投入時から変動表示が所定回(本例では30回)実行されるまでの期間の遊技興趣を高めることができる。
なお、本特徴部112IWの例に限らず、例えば、設定値を示唆する特殊変動パターン(例えば、演出図柄の変動表示の態様が通常とは異なる変動パターンであって、設定値1または2の場合にのみ選択される)を設け、特別期間においてのみ特殊変動パターンが選択され得るようにしてもよい。このような構成によっても、特別期間に遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
(非リーチハズレ変動パターン判定テーブル)
図67−7は、非リーチハズレ変動パターン判定テーブルを示す説明図である。本特徴部112IWでは、変動時間が異なる複数種類の非リーチハズレ変動パターンが設けられており、変動パターンが非リーチハズレに決定されたときに、さらに非リーチハズレA〜Cのいずれにするかに決定するように構成されている。なお、このような構成に限らず、例えば、図67−6に示すハズレ変動パターン判定テーブルに、非リーチハズレA〜Cが含まれるようにして、非リーチハズレA〜C、ノーマルリーチハズレ、スーパーリーチハズレのいずれかに決定するように構成してもよい。
図67−7に示すように、非リーチハズレ変動パターン判定テーブルにおいては、設定値が「1」である場合、非リーチハズレC(変動時間7秒)に決定される割合が高く、設定値が「2」である場合、非リーチハズレB(変動時間8秒)に決定される割合が高く、設定値が「3」である場合、非リーチハズレA(変動時間9秒)に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。
本特徴部112IWでは、設定値が「1」である場合には、非リーチハズレCと判定される割合が高いため、非リーチハズレ時の変動時間が比較的短くなりやすい。一方、設定値が「3」である場合には、非リーチハズレAと判定される割合が高いため、非リーチハズレ時の変動時間が比較的長くなりやすい。よって、設定値が「1」<「2」<「3」の順に、平均変動時間が長くなる。
本特徴部112IWでは、設定値が「1」<「2」<「3」の順に、大当りの当選確率(出玉率)が高くなるように構成されているが、同時に、設定値が「1」<「2」<「3」の順に、平均変動時間が長くなるようにも構成されている。このような構成により、大当りの当選確率(出玉率)が高い設定であるときには、平均変動時間を長くすること、すなわち遊技の進行を遅らせることができ、射幸性が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。
本特徴部112IWでは、設定値に応じて、変動時間が異なる非リーチハズレA〜Cのいずれとなるかの割合を異ならせることにより、平均変動時間が異なるように構成されているが、例えば、非リーチハズレ以外の変動パターン(例えば、ノーマルリーチハズレやスーパーリーチハズレ等)も、変動時間が異なるように複数種類設け、設定値に応じて、選択される割合が異なるようにしてもよい。なお、変動パターン(例えば、ノーマルリーチハズレやスーパーリーチハズレ等)を変動時間が異なるように複数種類設ける場合には、演出図柄の揺れ表示や高速変動表示の時間等を異ならせるようにして、演出等の見え方には違いがないようにすることが望ましい。
また、本特徴部112IWでは、設定値に応じて、平均変動時間が異なるように構成されているが、このような構成に代えて、または加えて、設定値に応じて、確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される期間が異なるようにしてもよい。このような構成により、大当りの当選確率(出玉率)が高い設定であるときには、確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される期間を長くすること、すなわち遊技の進行を遅らせることができ、射幸性が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。
また、本特徴部112IWでは、非リーチハズレA〜Cにそれぞれ変動時間が設定され、設定値ごとに非リーチハズレA〜Cのいずれに決定するかの割合が異なるように構成することにより、大当りの当選確率(出玉率)が高い設定であるときには、平均変動時間を長くする、すなわち遊技の進行を遅らせるようにしているが、このような構成に限らず、設定値ごとに各変動パターンの変動時間が固定的に設定され、大当りの当選確率(出玉率)が高い設定の方が、変動時間が長くなるようにしてもよい。
なお、本特徴部112IWでは、他の変動パターンに比べて変動時間が短い短縮用の変動パターンが設けられている。例えば、非リーチハズレA(変動時間9秒)よりも変動時間が短い短縮非リーチハズレ(変動時間1.5秒)の変動パターンが設けられている。そして、この短縮用の変動パターンは、例えば、保留記憶数が所定数(例えば3)以上であるときに、用いられるように構成されている。このような構成は、保留記憶数が上限に達している状態、または上限に近い状態であるときに、この状態を解消して、効率的に変動表示を行う(すなわち効率的に遊技を進行する)ことを目的とするものである。ゆえに、保留記憶数が所定数以上であるときに、遊技の進行を遅らせることは不適当であるともいえる。そのため、本特徴部112IWでは、保留記憶数が所定数以上であるときに用いられる短縮用の変動パターンについては、設定値に関わらず、共通の変動時間となっている。なお、本特徴部112IWの構成に関わらず、保留記憶数が所定数以上であるときに用いられる短縮用の変動パターンについても、設定値に応じて変動時間を異ならせるようにしてもよい。
(表示モニタ112IW029)
本特徴部112IWでは、パチンコ遊技機1において、各入賞口(大入賞口、第2大入賞口、第1始動入賞口、第2始動入賞口、一般入賞口)への遊技球の進入数の集計を行い、該集計による連比、役比、ベースなどの各種の入賞情報を算出可能である。
具体的には、図67−8(A)及び図67−8(B)に示すように、表示モニタ112IW029は、第1表示部112IW029A、第2表示部112IW029B、第3表示部112IW029C、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eを備えている。第1表示部112IW029A〜第5表示部112IW029Eは、いずれも「8」の字を描く7つのセグメントによって構成される7セグメントと、7セグメントの右側方下部に配置されたドットによって構成されている。これらの第1表示部112IW029A〜第5表示部112IW029Eは、それぞれ種々の色、例えば赤色、青色、緑色、黄色、白色等で点灯、点滅可能とされている。また、これらの色を極短周期で変化させながら異なる色やいわゆるレインボーで表示させることもできる。
表示モニタ112IW029には、図67−8(B)に示す表示No1〜6の各項目が表示される。1桁目の第1表示部112IW029Aには集計させた設定値(1〜3)が表示され、2桁目の第2表示部112IW029Bと3桁目の第3表示部112IW029Cには集計期間が表示され、4桁目の第4表示部112IW029Dと5桁目の第5表示部112IW029Eには数値が百分率で表示される。表示No1では、短期の連比が表示され、表示No2では、短期の役比が表示される。表示No3では、総累計の連比が表示され、表示No4では、総累計の役比が表示される。また、表示No5では、前回の賞球60000個に基づいて算出されたベース(ベース1)が表示され、表示No6では、直前の賞球60000個に基づいて算出されたベース(ベース2)が表示される。
ここでの短期とは、払い出された賞球数(獲得球数)が6000個であった期間を意味する。総累計を求める期間は、連比、役比の算出を開始してからの通算、又は連比、役比の計算を一旦リセットしてからの通算の期間を意味する。
なお、上記の例では、連比や役比、ベースは、遊技状態によらずに算出するが、遊技状態を考慮して算出してもよい。例えば、連比は、賞球合計数のうち、大当り遊技状態中の大入賞口への入賞による賞球数が占める割合としてもよい。また、役比は、賞球合計数のうち、高ベース状態中の第2始動入賞口への入賞による賞球数と大当り遊技状態中の大入賞口への入賞による賞球数が占める割合としてもよい。また、ベースは、低ベース状態と高ベース状態とで個別に算出してもよい。
表示No1の短期連比が表示される場合には、第2表示部112IW029B及び第3表示部112IW029Cに「y6.」が表示され、表示No2の短期役比が表示される場合には、第2表示部112IW029B及び第3表示部112IW029Cに「y7.」が表示される。また、表示No1の短期連比が表示される場合には、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、短期連比が百分率表示(%表示)され、表示No2の短期役比が表示される場合には、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、短期役比が百分率表示(%表示)される。
表示No3の総累計連比が表示される場合には、第2表示部112IW029B及び第3表示部112IW029Cに「A6.」が表示され、表示No4の総累計役比が表示される場合には、第2表示部112IW029B及び第3表示部112IW029Cに「A7.」が表示される。また、表示No3の総累計連比が表示される場合には、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、総累計連比が百分率表示(%表示)され、表示No4の総累計役比が表示される場合には、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、総累計役比が百分率表示(%表示)される。
表示No5のベース1が表示される場合には、第2表示部112IW029B及び第3表示部112IW029Cに「bL.」が表示され、表示No4のベース2が表示される場合には、第2表示部112IW029B及び第3表示部112IW029Cに「B6.」が表示される。また、表示No5のベース1が表示される場合には、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、総累計連比が百分率表示(%表示)され、表示No6のベース2が表示される場合には、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、総累計役比が百分率表示(%表示)される。
また、本特徴部112IWでは、主基板11(CPU103)は、表示モニタ112IW029に対して、連比、役比、ベースを表示する制御を行う。ここで、主基板11は、複数の項目を順次表示する制御を行う。図67−9(A)は、役物比率表示装置に表示される項目の表示時間を示すタイムチャートである。図67−9(A)に示すように、表示モニタ112IW029に対する表示を開始すると、まず表示No1の短期連比が表示される。表示No1の短期連比の表示は、緑字で表示される。表示No1の短期連比の表示では、図67−9(B−1)に示すように、第1表示部112IW029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部112IW029Bに「y」の文字が表示され、第3表示部112IW029Cに「6.」の文字が表示される。また、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、短期連比が表示される。例えば、短期連比が41%の場合、第4表示部112IW029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部112IW029Eに「1.」の文字が表示される。
表示No1の表示が5秒間継続すると、表示No2の短期役比が表示される。表示No2の短期連比の表示は、赤字で表示される。表示No2の短期役比の表示では、図67−9(B−2)に示すように、第1表示部112IW029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部112IW029Bに「y」の文字が表示され、第3表示部112IW029Cに「7.」の文字が表示される。また、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、短期役比が表示される。例えば、短期役比が63%の場合、第4表示部112IW029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部112IW029Eに「3.」の文字が表示される。
表示No2の表示が5秒間継続すると、表示No3の総累計連比が表示される。表示No3の総累計連比の表示は、赤字で表示される。表示No3の総累計連比の表示では、図67−9(B−3)に示すように、第1表示部112IW029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部112IW029Bに「A」の文字が表示され、第3表示部112IW029Cに「6.」の文字が表示される。また、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、総累計連比が表示される。例えば、総累計連比が58%の場合、第4表示部112IW029Dに「5.」の文字が表示され、第5表示部112IW029Eに「8.」の文字が表示される。
表示No3の表示が5秒間継続すると、表示No4の総累計役比が表示される。表示No4の総累計役比の表示は、赤字で表示される。表示No4の総累計役比の表示では、図67−9(B−4)に示すように、第1表示部112IW029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部112IW029Bに「A」の文字が表示され、第3表示部112IW029Cに「7.」の文字が表示される。また、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、総累計役比が表示される。例えば、総累計役比が68%の場合、第4表示部112IW029Dに「6.」の文字が表示され、第5表示部112IW029Eに「8.」の文字が表示される。
表示No4の表示が5秒間継続すると、図67−9(B−5)に示すように、表示No5のベース1が表示される。表示No5のベース1の表示は、赤字で表示される。表示No5のベース1の表示では、図67−9(B−5)に示すように、第1表示部112IW029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部112IW029Bに「b」の文字が表示され、第3表示部112IW029Cに「L.」の文字が表示される。また、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、前回の賞球60000個に基づいて算出したベース1が表示される。例えば、ベース1が40%の場合、第4表示部112IW029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部112IW029Eに「0.」の文字が表示される。
表示No5の表示が5秒間継続すると、図67−9(B−6)に示すように、表示No6のベース2が表示される。表示No6のベース2の表示は、赤字で表示される。表示No6のベース2の表示では、図67−9(B−6)に示すように、第1表示部112IW029Aに設定値である「1」が表示され、第2表示部112IW029Bに「b」の文字が表示され、第3表示部112IW029Cに「6.」の文字が表示される。また、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eには、直前の賞球60000個に基づいて算出したベース2が表示される。例えば、ベース2が42%の場合、第4表示部112IW029Dに「4.」の文字が表示され、第5表示部112IW029Eに「2」の文字が表示される。
そして、表示No5の表示が5秒間継続すると図67−9(B−1)に示すように、表示No1の短期連比が表示される。表示No1の短期連比が表示される。以後、表示No1の短期連比〜表示No6のベース2の表示が5秒毎に順次表示される。また、その表示の色は、表示No1の短期連比のみが緑色とされ、表示No2の短期役比〜表示No5のベース2は赤色とされる。このように、表示モニタ112IW029は、短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2を5秒ごとに切り替えて表示する。
更に、これら短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示は、図67−9(A)及び図67−9(B−1)〜図67−9(B−6)に示すように、表示切替スイッチ112IW030の操作に基づいて、設定値が「1」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示、設定値が「2」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示、設定値が「3」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示に順次変更することが可能となっている。尚、設定値が「1」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示中に表示切替スイッチ112IW030が操作された場合は、第1表示部112IW029Aに表示される数値が「2」に更新されるとともに、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eに表示される短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の数値が設定値「2」の値に切り替わる。
また、設定値が「2」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示中に表示切替スイッチ112IW030が操作された場合は、第1表示部112IW029Aに表示される数値が「3」に更新されるとともに、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eに表示される短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の数値が設定値「3」の値に切り替わる。
そして、設定値が「3」の場合の短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の表示中に表示切替スイッチ112IW030が操作された場合は、第1表示部112IW029Aに表示される数値が「1」に更新されるとともに、第4表示部112IW029D及び第5表示部112IW029Eに表示される短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2の数値が設定値「1」の値に切り替わる。
尚、本特徴部112IWでは、表示モニタ112IW029においては、各設定値における連比、役比、ベースを表示可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示モニタ112IW029においてはこれら連比、役比、ベースのうち、1の数値のみ、或いはいずれか2の数値のみ表示可能であってもよい。
また、本特徴部112IWでは、付与された賞球数に基づく情報である連比、役比、ベースを算出し、これら連比、役比、ベースを表示モニタ112IW029にて表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、連比、役比、ベースを算出せずに、表示モニタ112IW029には、付与された賞球数の履歴を表示するようにしてもよい。
また、本特徴部112IWでは、表示モニタ112IW029において、短期連比のみ赤色で表示し、短期役比、総累計連比、総累計役比、ベース1、ベース2については緑色にて表示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、短期連比と短期役比、総累計連比及び総累計役比を同色にて表示し、ベース1とベース2とについては短期連比、短期役比、総累計連比、総累計役比とは異なる同一の色にて表示してもよい。
(設定変更処理)
次に、本特徴部112IWにおけるパチンコ遊技機1の設定値の変更について説明する。図67−10および図67−11は、特徴部112IWにおける遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。なお、本特徴部112IWにおいて、ステップIWS001〜S002の処理は、図49で示したステップS1〜S2の処理と同様である。
初期設定を行うと、CPU103は、遊技機への電源供給を開始したときに演出制御手段(具体的には、演出制御用CPU120)が起動するまでの時間を計測するための演出制御手段起動待ちタイマをセットする(ステップ112IWS003)。この場合、演出制御手段起動待ちタイマには、遊技機への電源供給を開始してから演出制御用CPU120が起動するまでに十分な時間がセットされる。次いで、CPU103は、演出制御手段起動待ちタイマの値を1減算し(ステップ112IWS004)、減算後の演出制御手段起動待ちタイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ112IWS005)。演出制御手段起動待ちタイマの値が0となっていなければ、ステップ112IWS004に戻り、ステップ112IWS004〜S005の処理を繰り返し実行する。演出制御手段起動待ちタイマの値が0となっていれば、ステップ112IWS006に移行する。
ステップ112IWS003〜S005の処理が実行されることによって、演出制御用CPU120が起動するまで待ってからステップ112IWS006以降の処理が実行され、設定値の変更や確認、RAMの初期化や復旧処理などが実行される。そのため、後述する設定値コマンドや初期化指定コマンド、復旧時のコマンドなど各種のコマンド類が演出制御用CPU120が起動する前に送信されてしまうような事態を防止することができ、コマンドの取りこぼしが発生することを防止することができる。
次いで、CPU103は、例えば、RAM102に工場出荷時の設定のままであることを示す工場出荷時設定フラグ(例えば、このフラグは、後述するRAMクリア処理1,2や復旧処理が実行されてもクリアされないようにし、後述する設定変更処理が実行されたときにクリアされる)がセットされるようにしておき、ステップ112IWS006では、この工場出荷時設定フラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、設定値として工場出荷時のままであることを示す値(例えば、「0」や「−」)をセットするようにし、ステップ112IWS006で設定値の値が工場出荷時の値のままであるか否かを確認するようにしてもよい。工場出荷時の設定のままであれば(ステップ112IWS006;No)、ステップIWS010に移行する。
工場出荷時の設定でなければ(ステップ112IWS006;Yes)、すなわち少なくとも既に1回は設定値の変更が行われていれば、CPU103は、ステップS4と同様の処理により、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップ112IWS007)。具体的には、ステップ112IWS007では、CPU103は、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップ112IWS007;No)、ステップIWS010に移行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップ112IWS007;Yes)、CPU103は、ステップS5と同様の処理により、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップ112IWS008)。ステップ112IWS008では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップ112IWS008;No)、ステップIWS010に移行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップ112IWS008;Yes)、CPU103は、現在設定値の変更中であることを示す設定変更中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ112IWS009)。設定変更中フラグがセットされていれば(ステップ112IWS009;No)、すなわち設定値の変更中に電断などが発生して遊技機への電源供給が再開された場合、ステップIWS010に移行する。
ステップ112IWS010では、CPU103は、RAM異常エラー報知コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ112IWS010)。なお、CPU103は、表示モニタ112IW029においてRAM異常エラーであることを示す表示(例えば、「E」の表示)を表示する制御を行うようにしてもよい。
次いで、CPU103は、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS011)。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであれば、CPU103は、設定キー112IW051がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS012)。設定キー112IW051がオンであれば、CPU103は、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS013)。クリアスイッチからの出力信号がオンであれば、CPU103は、RAMクリア1処理を実行する(ステップ112IWS014)。RAMクリア1処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。ただし、RAMクリア1処理では、RAM102の記憶領域のうち図67−8および図67−9に示したような連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報を記憶する領域以外の領域がクリアされ、連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報はクリアされず保持される。また、RAMクリア1処理では、RAM102に記憶される設定値の値もクリアされる。そして、ステップ112IWS027に移行する。
一方、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオフである場合や(ステップ112IWS011のN)、設定キー112IW051がオフである場合(ステップ112IWS012のN)、クリアスイッチからの出力信号がオフである場合(ステップ112IWS013のN)には、ステップ112IWS014には移行せず、ループ処理に移行する。
ステップ112IWS006〜S014の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、バックアップRAMが正常でない場合や(ステップ112IWS007,S008のN)、工場出荷時用の設定のままとなっている場合(ステップ112IWS006のY)、設定変更中に電断などが発生した場合(ステップ112IWS009のY)には、遊技機用枠112IW003が開放された状態で設定キー112IW051がオン操作され且つクリアスイッチがオン操作されたことを条件にRAMクリアされてステップ112IWS027以降の設定値の変更が可能となる。一方で、遊技機用枠112IW003が開放され、設定キー112IW051およびクリアスイッチがオン操作されないかぎり、ループ処理が実行され、設定値の変更を行えず、遊技制御も進行しない。
設定変更中フラグがセットされていなければ(ステップ112IWS009;No)、CPU103は、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS015)。
クリアスイッチからの出力信号がオンでなければ、CPU103は、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS016)。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであれば、CPU103は、設定キー112IW051がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS017)。設定キー112IW051がオンであれば、CPU103は、設定確認処理を開始することを示す設定確認処理開始コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ112IWS018)。演出制御基板12側では、設定確認処理開始コマンドを受信すると、設定確認中である旨を報知する制御を行う(例えば、画像表示装置5において所定の画像を表示したり、スピーカ8L、8Rから所定の音を出力したり、装飾用LEDといった装飾発光体を所定の態様により発光させたりする)。
次いで、CPU103は、設定確認処理(ステップ112IWS019)を実行する。
設定確認処理を終了すると、CPU103は、ステップS6と同様の処理により、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップ112IWS020)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。次いで、CPU103は、設定確認処理が終了したことを示す設定確認処理終了コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ112IWS021)。そして、ステップ112IWS034に移行する。
一方、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンでなかった場合(ステップ112IWS016のN)や設定キー112IW051がオンでなかった場合(ステップ112IWS017のN)には、CPU103は、ステップS6と同様の処理により、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップ112IWS022)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。また、CPU103は、ステップS7と同様の処理により、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ112IWS023)。そして、ステップ112IWS034に移行する。
クリアスイッチからの出力信号がオンであれば、CPU103は、RAMクリア2処理を実行する(ステップ112IWS024)。RAMクリア2処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。ただし、RAMクリア2処理では、RAM102の記憶領域のうち図67−8および図67−9に示したような連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報を記憶する領域、および設定値を記憶する領域以外の領域がクリアされ、連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報、および設定値の情報はクリアされず保持される。
次いで、CPU103は、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS025)。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであれば、CPU103は、設定キー112IW051がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWS026)。設定キー112IW051がオンであれば、CPU103は、設定変更中フラグをセットする(ステップ112IWS027)。
次いで、CPU103は、設定変更処理を開始することを示す設定変更処理開始コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ112IWS028)。演出制御基板12側では、設定変更処理開始コマンドを受信すると、設定変更中である旨を報知する制御を行う(例えば、画像表示装置5において所定の画像を表示したり、スピーカ8L、8Rから所定の音を出力したり、装飾用LEDといった装飾発光体を所定の態様により発光させたりする)。
次いで、CPU103は、設定変更処理(ステップ112IWS029)を実行する。
設定変更処理を終了すると、CPU103は、設定変更中フラグをリセットする(ステップ112IWS030)。また、CPU103は、設定された設定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ112IWS031)。また、設定変更処理が終了したことを示す設定変更処理終了コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ112IWS032)。そして、ステップ112IWS034に移行する。
一方、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンでなかった場合(ステップ112IWS025のN)や設定キー112IW051がオンでなかった場合(ステップ112IWS026のN)には、CPU103は、ステップS9と同様の処理により、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。そして、ステップ112IWS034に移行する。
なお、本特徴部112IWにおいて、ステップIWS034〜S036の処理は、図49で示したステップS10〜S12の処理と同様である。
次に、設定確認処理(ステップ112IWS019)について説明する。図67−12(A)は、設定確認処理(ステップ112IWS019)を示すフローチャートである。
設定確認処理では、CPU103は、先ず、RAM102のバックアップ領域に格納されている設定値を特定し、特定した設定値を表示モニタ112IW029に表示する(ステップ112IWSA01)。
次いで、CPU103は、設定キー112IW051からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWSA02)。設定キー112IW051がオンであれば、CPU103は、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWSA03)。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであれば、ステップ112IWSA02に移行し、ステップ112IWSA02〜SA03の処理を繰り返し実行する。すなわち、遊技機用枠112IW003が開放状態であり且つ設定キー112IW051がオンの間は設定値を表示モニタ112IW029に表示する。
扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンでなければ、CPU103は、設定確認エラー処理を実行する(ステップ112IWSA04)。そして、その後、ループ処理に移行する。なお、ステップ112IWSA04では、例えば、CPU103は、設定確認エラーである旨を示すコマンドを送信して、演出制御用CPU120側でコマンドを受信したことにもとづいて設定確認エラー報知を実行するようにしてもよい。また、例えば、CPU103は、遊技機が搭載する基板のエラー用LEDを点灯などさせることによってエラー報知を行うようにしてもよい。また、本例では、設定確認エラー処理を実行すると、ループ処理に移行することによって、その後、電源を再投入するまでエラー状態を継続し、処理を進行させないようにしている。
設定キー112IW051がオンでなければ、CPU103は、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWSA05)。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであれば、ステップ112IWSA05の処理を繰り返し実行する。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンでなければ(すなわち、遊技機用枠112IW003が閉鎖状態であれば)、設定確認処理を終了する。
次に、設定変更処理(ステップ112IWS029)について説明する。図67−12(B)は、設定変更処理(ステップ112IWS029)を示すフローチャートである。
設定変更処理では、CPU103は、先ず、RAM102のバックアップ領域に格納されている設定値を特定し、特定した設定値を表示モニタ112IW029に表示する(ステップ112IWSB01)。
次いで、CPU103は、設定切替スイッチ112IW052からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWSB02)。設定切替スイッチ112IW052からの出力信号がオンでなければ、ステップ112IWSB05に移行する。設定切替スイッチ112IW052からの出力信号がオンとであれば(ステップ112IWSB02のY)、CPU103は、表示モニタ112IW029に表示されている設定値を更新表示する(ステップ112IWSB03)。例えば、表示モニタ112IW029に設定値として「1」が表示されている場合は、表示モニタ112IW029の表示を「2」に更新表示し、表示モニタ112IW029に設定値として「2」が表示されている場合は、表示モニタ112IW029の表示を「3」に更新表示し、表示モニタ112IW029に設定値として「3」が表示されている場合は、表示モニタ112IW029の表示を「1」に更新表示すればよい。また、CPU103は、表示モニタ112IW0029に表示されている設定値(更新後の設定値)をRAM102のバックアップ領域に記憶(既に記憶されている設定値に対して更新記憶)させる(ステップ112IWSB04)。
次いで、CPU103は、設定キー112IW051からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWSB05)。設定キー112IW051がオンであれば、CPU103は、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWSB06)。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであれば、ステップ112IWSB02に移行し、ステップ112IWSB02〜SB06の処理を繰り返し実行する。すなわち、遊技機用枠112IW003が開放状態であり且つ設定キー112IW051がオンの間はステップ112IWSB02〜SB06の処理が繰り返し実行される。
扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンでなければ、CPU103は、設定変更エラー処理を実行する(ステップ112IWSB07)。そして、その後、ループ処理に移行する。なお、ステップ112IWSB07では、例えば、CPU103は、設定変更エラーである旨を示すコマンドを送信して、演出制御用CPU120側でコマンドを受信したことにもとづいて設定変更エラー報知を実行するようにしてもよい。また、例えば、CPU103は、遊技機が搭載する基板のエラー用LEDを点灯などさせることによってエラー報知を行うようにしてもよい。また、本例では、設定変更エラー処理を実行すると、ループ処理に移行することによって、その後、電源を再投入するまでエラー状態を継続し、処理を進行させないようにしている。なお、この場合、ステップ112IWS027で設定変更中フラグがセットされたままとなっていることから、電源が再投入された後、RAMクリア1処理が実行されて(ステップ112IWS009のY、112IWS014参照)、エラー状態が解除されることになる。
設定キー112IW051がオンでなければ、CPU103は、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ112IWSB08)。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンであれば、ステップ112IWSB08の処理を繰り返し実行する。扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンでなければ(すなわち、遊技機用枠112IW003が閉鎖状態であれば)、設定変更処理を終了する。
図67−13は、電源投入時に実行される処理を示す説明図である。本特徴部112IWでは、図67−13に示すように、電源投入時に設定キー112IW051がオンである場合(さらに、扉開放センサ112IW090からの出力信号がオンである場合)には、クリアスイッチがオンであれば、設定変更処理(ステップ112IWS005〜S010)が実行され、クリアスイッチがオフであれば、設定確認処理(ステップ112IWS015〜S017)が実行される。また、電源投入時に設定キー112IW051がオフである場合には、クリアスイッチがオンであれば、初期化処理(ステップS8)が実行され、クリアスイッチがオフであれば、復旧処理(ステップS6)が実行される。
次に、設定変更処理における表示モニタ112IW029の表示態様について説明する。先ず、図67−14(A)及び図67−14(B)に示すように、遊技場の店員等の操作によって電源がOFFとなる(電断させる)と、パチンコ遊技機1への電力の供給が停止することによって表示モニタ112IW029での表示が終了する。尚、電源をOFFとするタイミングにおいて大当り遊技中や小当り遊技中等の大入賞口の開放中である場合は、ソレノイド82への電力の供給が停止することによって大入賞口が閉鎖される。
次に、図67−14(C)に示すように、遊技場の店員等がクリアスイッチを操作しつつ電源を投入すると(遊技制御メイン処理のステップS3でYesの場合)、設定キー112IW051がONとなっていることを条件にCPU103によって設定変更処理が実行され、表示モニタ112IW029においてRAM102のバックアップ領域に格納されている設定値が表示される。
このように表示モニタ112IW029にて設定値が表示されている状態において、図67−14(D)に示すように、CPU103は、遊技場の店員等による設定切替スイッチ112IW052の操作を検出する毎に表示モニタ112IW029に表示している数値を順次更新(例えば、設定切替スイッチ112IW052が操作される毎に1→2→3→1→・・・のように更新)表示していく。
次いで、図67−14(E)に示すように、CPU103は、設定キー112IW051が遊技場の店員等の操作によってOFFとなったことに基づいて、表示モニタ112IW029に表示されている設定値をRAM102のバックアップ領域に格納(更新記憶)する。このとき、CPU103は、表示モニタ112IW029を点滅表示させることによって、遊技場の店員等に新たな設定値がRAM102のバックアップ領域に格納されたことを報知する。また、RAM102のバックアップ領域に保留記憶が記憶されている場合は、該保留記憶がクリアされる。また、図67−14(A)のタイミング(パチンコ遊技機1の電源がOFFとなったタイミング)にて大入賞口が閉鎖された場合には、設定変更が行われるとRAMクリア処理が実行されて大当りに関する記憶が消去されるため、大入賞口は閉鎖されたままとなる。以降、CPU103は、設定変更処理を終了し、遊技が可能な状態、つまり、変動表示結果や大当り種別、変動パターンの決定抽選や、賞球の払出等が実行可能な状態となる。
尚、本特徴部112IWにおける設定変更処理では、表示モニタ112IW029に表示する初期表示として、RAM102のバックアップ領域に格納されている設定値を表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定変更処理において表示モニタ112IW029に表示する初期表示としては、遊技者にとって最も不利な設定値(本特徴部112IWであれば「1」)、或いは、遊技者にとって最も有利な設定値(本特徴部112IWであれば「3」)を表示するようにしてもよい。
(特別図柄通常処理)
次に、本特徴部112IWにおける特別図柄通常処理(ステップS110)の処理について説明する。図67−15および図67−16は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS110)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU103は、合算保留記憶数(第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数)の値を確認する(ステップ112IWS101)。例えば、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。
合算保留記憶数が0でなければ、CPU103は、第2保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップ112IWS102)。例えば、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタのカウント値が0であるか否かを確認する。第2保留記憶数が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(ステップ112IWS103)。第2保留記憶数が0であれば、CPU103は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップ112IWS104)。
ステップ112IWS102〜S104の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示よりも優先して実行される。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、第1始動入賞口と第2始動入賞口とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを実行するように構成してもよい。
次いで、CPU103は、RAM102において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する(ステップ112IWS105)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU103は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU103は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ112IWS106)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM102の第1保留記憶バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM102の第2保留記憶バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU103は、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップ112IWS107)。なお、CPU103は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM102の所定の領域に保存する。
次いで、CPU103は、RAM102に設定されている設定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ112IWS108)。本特徴部112では、既に説明したように、ステップ112IWS011の処理が実行されることによって電源投入時に設定変更処理を実行したときに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入後も、ステップ112IWS108の処理が実行されることによって変動表示を開始するごとに設定値コマンドが送信される。
なお、同じ変動パターンを用いる場合であっても設定値ごとに異なる変動パターンコマンドを送信するように構成すると、変動パターンの総数×設定値の数(本例では3)分の変動パターンコマンドが必要となり、データ容量が増大してしまうおそれがある。そこで、例えば、特定の変動パターンを用いる場合にのみ設定値コマンドを送信するようにし、特定の変動パターンに対応する変動パターンコマンドのみ設定値の数分の変動パターンコマンドを設けるように構成してもよい。この場合、例えば、出力頻度が最も高い通常変動の変動パターンを用いる場合にのみ設定値コマンドを送信するようにし、通常変動の変動パターンに対応する変動パターンコマンドのみ設定値の数分の変動パターンコマンドを設けるようにしてもよい。
また、本例では、電源投入時に送信する設定値コマンド(ステップ112IWS011参照)と変動開始時に送信する設定値コマンド(ステップ112IWS108参照)とで同じ設定値コマンドを送信する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、電源投入時用の設定値コマンドと変動開始時用の設定値コマンドとを別々のコマンドとして構成し、電源投入時と変動開始時とで異なる設定値コマンドを送信するように構成してもよい。
また、本例では、変動開始時に変動パターンコマンドとは別に設定値コマンドを送信する場合を示しているが、変動パターンコマンドと設定値コマンドとを兼用する演出制御コマンドを送信するように構成してもよい。この場合、例えば、同じ変動パターンAを指定する変動パターンコマンドであっても、設定値「1」である場合には変動パターンコマンドA−1を送信し、設定値「2」である場合には変動パターンコマンドA−2を送信し、設定値「3」である場合には変動パターンコマンドA−3を送信するように構成してもよい。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100側では設定値に関係なく同じ変動パターンコマンド(例えば、変動パターンコマンドA)を出力可能に構成し、演出制御用CPU120側でいずれの設定値であるかに応じていずれの変動パターンを選択するかやその選択割合を異ならせるように構成してもよい。例えば、設定値1であれば変動パターンA−1を選択または変動パターンA−1を高い割合で選択したり、設定値2であれば変動パターンA−2を選択または変動パターンA−2を高い割合で選択したり、設定値3であれば変動パターンA−3を選択または変動パターンA−3を高い割合で選択したりしてもよい。この場合、例えば、変動パターンA−1〜A−3は、変動時間は同じであるが、擬似連の有無や擬似連回数、リーチの有無や種類が異なるように構成されていればよい。また、この場合、例えば、設定値コマンドを正常に受信できていない場合には、一律に変動パターンA−1を選択するようにしたり、設定値コマンドを正常に受信できていない場合専用の選択割合で変動パターンを選択したりするように構成すればよい。
また、本例では、変動開始時に設定値コマンドを送信する場合を示したが、そのような態様にかぎらず、例えば、変動終了時に設定値コマンドを送信するように構成してもよい。
また、CPU103は、現在の遊技状態に応じて背景指定コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ112IWS109)。この場合、CPU103は、例えば、確変状態である場合には確変状態背景指定コマンドを送信する制御を行い、時短状態である場合には時短状態背景指定コマンドを送信する制御を行い、通常状態である場合には通常状態背景指定コマンドを送信する制御を行う。
次いで、CPU103は、乱数バッファ領域から特図表示結果判定用の乱数値MR1を読み出し、大当り判定モジュールを実行する。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値や小当り判定値(図67−4参照)と乱数値MR1とを比較し、それらが一致したら大当りや小当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定や小当り判定の処理を実行するプログラムである。
乱数値MR1の値がいずれの大当り判定値にも一致しなければ(ステップ112IWS110のN)、CPU103は、小当りの判定の処理を行う(ステップ112IWS111)。そして、小当りとすることに決定した場合には(ステップ112IWS111のY)、CPU103は、小当りであることを示す小当りフラグをセットし(ステップ112IWS112)、ステップ112IWS116に移行する。
なお、乱数値MR1の値が大当り判定値および小当り判定値のいずれにも一致しない場合には(ステップ112IWS111のN)、すなわち、はずれである場合には、そのままステップ112IWS116に移行する。
乱数値MR1の値がいずれかの大当り判定値に一致した場合には(ステップ112IWS110のY)、CPU103は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする(ステップIWS113)。次いで、CPU103は、大当り種別判定テーブル(図67−5参照)を用いて、乱数バッファ領域に格納された大当り種別判定用の乱数値MR2の値と一致する値に対応した種別(「大当り種別A」、「大当り種別B」または「大当り種別C」)を大当りの種別に決定する(ステップ112IWS114)。
また、CPU103は、決定した大当りの種別を示すデータをRAM102における大当り種別バッファに設定する(ステップ112IWS115)。例えば、大当り種別が「大当り種別A」の場合には大当り種別を示すデータとして「01」が設定され、大当り種別が「大当り種別B」の場合には大当り種別を示すデータとして「02」が設定され、大当り種別が「大当り種別C」の場合には大当り種別を示すデータとして「03」が設定される。
次いで、CPU103は、特別図柄の停止図柄を決定する(ステップ112IWS116)。例えば、大当りフラグおよび小当りフラグのいずれもセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄に決定する。また、例えば、大当りフラグがセットされている場合には、大当り図柄となる「7」を特別図柄の停止図柄に決定する。なお、さらに大当り種別に応じて異なる特別図柄の停止図柄に決定してもよい。また、例えば、小当りフラグがセットされている場合には、小当り図柄となる「5」を特別図柄の停止図柄に決定する。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS111)に対応した値に更新する(ステップ112IWS117)。
(演出モード変更処理)
次に、本特徴部112IWにおける演出制御手段の動作について説明する。図67−17は、特徴部112IWにおける演出制御メイン処理の一部を示すフローチャートである。本特徴部112IWでは、演出制御メイン処理において、演出制御用CPU120は、ステップS77の演出制御用乱数更新処理を実行すると、演出モードを変更する演出モード変更処理を実行し(ステップ112IWS201)、その後、ステップS73の処理に戻る。
本特徴部112IWでは、演出モードA〜演出モードCの3種類の演出モードに制御可能であり、いずれの演出モードに制御されているかに応じて、例えば、画像表示装置5の背景画面が異なり、予告演出やリーチ演出に登場するキャラクタの種類が異なる。ステップ112IWS201の演出モード変更処理では、演出制御用CPU120は、所定の演出モード変更条件が成立すると、現在の演出モードから異なる演出モードに変更する制御を行う。例えば、演出制御基板12にリアルタイムクロックが搭載されている場合には、リアルタイムクロックからの日時情報にもとづいて所定の日や時刻となったことにもとづいて演出モードを変更するようにしてもよい。また、例えば、乱数にもとづく抽選処理を実行し、演出モードを変更すると決定したことにもとづいて演出モードを変更するようにしてもよい。
ステップ112IW201では、演出制御用CPU120は、演出モードを変更すると、例えば、変更後の演出モードに対応したフラグをセットし、変更前の演出モードに対応したフラグをリセットするようにすればよい。例えば、演出モードAに変更した場合には、演出モードAフラグをセットし、変更前の演出モードBフラグまたは演出モードCフラグをリセットするようにすればよい。また、例えば、演出モードBに変更した場合には、演出モードBフラグをセットし、変更前の演出モードAフラグまたは演出モードCフラグをリセットするようにすればよい。また、例えば、演出モードCに変更した場合には、演出モードCフラグをセットし、変更前の演出モードAフラグまたは演出モードBフラグをリセットするようにすればよい。
なお、演出モードの変更の仕方は、演出モードA→演出モードB→演出モードC→演出モードA→・・・のように予め決められた順番で変更していくようにしてもよいし、演出モードA〜Cの中からランダムに変更するようにしてもよい。
(コマンド解析処理)
図67−18は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ112IWS301)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ112IWS302)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ112IWS303)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが設定値コマンドであれば(ステップ112IWS304)、演出制御用CPU120は、受信した設定値コマンドで示される設定値を、RAM122に形成されている設定値格納領域に格納する(ステップ112IWS305)。また、演出制御用CPU120は、遊技機への電源投入がされてから設定値コマンドを少なくとも1回正常に受信したことを示す設定値コマンド受信フラグをセットする(ステップ112IWS306)。
なお、本特徴部112IWでは、演出制御基板12に搭載されているRAM122は電源バックアップされていないので、設定値格納領域に格納された設定値および設定値コマンド受信フラグは、遊技機への電源供給が停止されたときにクリアされる。従って、遊技機への電源供給が開始されたときには、RAM122の設定値格納領域には何も設定値が格納されていない状態であり、設定値コマンド受信フラグもクリアされた状態で処理が開始される。なお、演出制御基板12側では設定値が格納されていない状態で起動されるので、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、設定確認処理や復旧処理を実行した場合であっても設定値コマンドを送信するように構成し、電源投入時に必ず設定値コマンドを送信するように構成してもよい。
また、本特徴部112IWでは、遊技機への電源投入がされて設定変更処理が行われたときに設定値コマンドが送信されるのであるが、コマンドの取りこぼしやデータ化けなどにより設定値コマンドを正常に受信できなかった場合には、ステップ112IWS305の処理は実行されず、設定値格納領域に設定値は格納されない。しかしながら、本特徴部112IWでは、電源投入時に設定値コマンドを正常に受信できなくても、変動表示ごとに設定値コマンドが送信されるので、その後受信した設定値コマンドにもとづいてステップ112IWS305の処理が実行され、設定値格納領域に設定値が格納されるようにすることができる。
また、設定値コマンドを受信しても、設定値コマンドに含まれる設定値が異常な値である場合も考えられることから、演出制御用CPU120側で設定値コマンドを読み出すときに、設定値コマンドに含まれる設定値が正常な値であるか否かを判定するように構成してもよい。例えば、本例では、設定値は「1」〜「3」のいずれかの値に設定されるように構成されているところ、「5」や「10」など設定されず筈のない値が含まれる場合には、設定値コマンドに含まれる設定値が異常であると判定するように構成してもよい。また、例えば、演出制御用CPU120側で、受信した設定値コマンドで示される設定値を記憶しておくようにし、その後、新たな設定値コマンドを受信したときに、新たに受信した設定値コマンドで示される設定値と前回記憶した設定値とが一致しない場合に不整合が発生したと判定し、異常であると判定するように構成してもよい。そして、設定値コマンドに含まれる設定値が異常な値であると判定した場合にも、やはり設定値コマンドを正常に受信できていないものとして、本特徴部112IWで示した処理方法に従って演出を制限するように構成してもよい。
(初期出目設定)
本特徴部112IWでは、演出制御基板12側において、コマンド解析処理にて、主基板11から初期化指定コマンド、復旧時のコマンド、設定変更処理終了コマンドおよび設定確認処理終了コマンドのいずれかを受信すると、画像表示装置5において、所定の初期出目(具体的には、演出図柄の組み合わせであって、最初の変動表示が開始されるまで画像表示装置5において表示されるもの)を表示する制御を行う(以下、初期出目演出ともいう)。
受信した演出制御コマンドが設定変更処理終了コマンドであれば(ステップ112IWS307)、演出制御用CPU120は、設定値コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ112IWS308)。設定値コマンド受信フラグがセットされていれば(すなわち、設定変更処理が実行され、且つ設定値コマンドを正常に受信した場合には)、演出制御用CPU120は、RAM122の設定値格納領域に格納されている設定値にもとづいて、初期出目決定テーブルを用いて、偶数の演出図柄の組み合わせである偶数初期出目(例えば、「246」や「224」など)と、奇数の演出図柄の組み合わせである奇数初期出目(例えば、「135」や「113」など)と、特殊図柄(例えば、星図柄)を含む演出図柄の組み合わせである特殊初期出目とのいずれかに決定する(ステップ112IWS309)。そして、ステップ112IWS314に移行する。
図67−19は、初期出目決定テーブルの一例を示す説明図である。ステップ112IWS309では、図67−19(A)に示す初期出目決定テーブルを用いて、設定値格納領域に格納されている設定値に応じた判定値の割り振りに従って乱数にもとづく抽選処理を行い、初期出目を決定する。図67−19(A)に示す初期出目決定テーブルでは、設定値「1」<「2」<「3」の順に、奇数初期出目に決定される割合が高くなっている。そのため、遊技開始前の画像表示装置5において、奇数初期出目が表示されていれば、設定変更が行われたこと、および偶数初期出目が表示されている場合と比較して有利な設定値に設定されていることが示唆されることになる。また、図67−19(A)に示すように、設定値「3」である場合にのみ特殊初期出目に決定される場合がある。そのため、遊技開始前の画像表示装置5において、特殊初期出目が表示されていれば、設定変更が行われたこと、および設定値「3」であることが確定することになる。このような構成により、遊技開始前のパチンコ遊技機1の状態に関心を持たせ、遊技店の営業時間のうち早い時間帯から遊技を行う動機を与えることができ、興趣を高めることができる。
設定値コマンド受信フラグがセットされていなければ(すなわち、設定変更処理が実行されたが、コマンドの取りこぼしやデータ化けなどの理由により設定値コマンドを正常に受信できなかった場合には)、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードAであるか否かを確認する(ステップ112IWS310)。なお、演出モードAであるか否かは、例えば、演出モードAフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードAであれば、演出制御用CPU120は、設定値「1」であるものとして、図67−19(A)に示す初期出目決定テーブルを用いて、初期出目を決定する(ステップ112IWS311)。そして、ステップ112IWS314に移行する。
ステップ112IWS310〜S311の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードAである場合には、最も不利な設定である設定値「1」であるものとして初期出目が決定される。図67−19(A)に示すように、設定値「1」に対しては、奇数初期出目と決定される割合が最も低く、特殊初期出目と決定される場合はない。そのように構成することによって、不利な設定値が設定されているにも関わらず奇数初期出目や特殊初期出目を表示して遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
演出モードAでなければ、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードCであるか否かを確認する(ステップ112IWS312)。なお、演出モードCであるか否かは、例えば、演出モードCフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードCであれば、演出制御用CPU120は、演出モードC用の初期出目決定テーブルを用いて、初期出目を決定する(ステップ112IWS313)。そして、ステップ112IWS314に移行する。
図67−19(B)は、演出モードC用の初期出目決定テーブルの一例を示す説明図である。図67−19(B)に示すように、演出モードC用の初期出目決定テーブルでは、遊技者にとって最も有利な設定値「3」の場合と比較して、奇数初期出目と決定される割合が低く、特殊初期出目と決定される場合もない。
ステップ112IWS312〜S313の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードCである場合には、不利な設定値が設定されているにも関わらず奇数初期出目や特殊初期出目を表示して遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、ステップ112IWS309,S311,S313で決定した初期出目を表示する制御を行う(ステップ112IWS314)。
一方、演出モードCでもなかった場合(すなわち、現在の演出モードが演出モードBであった場合)には、演出制御用CPU120は、初期出目を偶数初期出目に決定し、画像表示装置5において、偶数初期出目を表示する制御を行う(ステップ112IWS315)。
ステップ112IWS315の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードBである場合には、一律に偶数初期出目を表示することにより、不利な設定値が設定されているにも関わらず奇数初期出目や特殊初期出目を表示して遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
なお、演出モードBで設定値コマンドを正常に受信できていなかった場合であっても、低い割合で奇数初期出目図柄を決定可能に構成してもよい。この場合、例えば、図67−19(A)に示す初期出目決定テーブルの設定値「1」よりもさらに全体的に奇数初期出目図柄の決定割合を低く設定したテーブルを用いて、初期出目図柄を決定するように構成してもよい。
なお、本例では、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードBである場合に一律に偶数初期出目を表示する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードBである場合に、初期出目として「???」の図柄の組み合わせなど、設定値コマンドを正常に受信できなかったとき専用の初期出目を表示するように構成してもよい。そのように何らかの形式で設定値を全く示唆しない図柄の組み合わせを初期出目として表示するものであればよい。
また、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合(または設定値を正常に格納できていない場合)の処理は、本例で示したものにかぎられない。例えば、ステップ112IWS308でNと判定したときに、デフォルトとして設定値「1」を設定値格納領域に格納して初期出目を決定するように構成してもよい。また、例えば、設定値コマンドを正常に受信できなかったことを示す専用の設定値(例えば、設定値「4」)を設定値格納領域に格納して初期出目を決定するように構成してもよい。
受信した演出制御コマンドが初期化指定コマンド、復旧時のコマンドおよび設定確認処理終了コマンドのいずれかであれば(ステップ112IWS316)、すなわち設定変更処理が実行されていない場合には、演出制御用CPU120は、初期出目を偶数初期出目に決定し、画像表示装置5において、偶数初期出目を表示する制御を行う(ステップ112IWS317)。なお、本特徴部112IWでは、設定変更処理が実行されていない場合には、初期出目は偶数初期出目に決定され、奇数初期出目に決定されることがないが、抽選により偶数初期出目と奇数初期出目とのいずれかに決定されるようにしてもよい。この場合には、設定値に応じて決定される割合が異なるようにしてもよい。
受信した演出制御コマンドがRAM異常エラー報知コマンドであれば(ステップ112IWS318)、演出制御用CPU120は、RAMエラー報知を実行する(ステップ112IWS319)。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において「RAMエラー異常が発生しています」などの文字表示を表示したり、スピーカ8L,8RからRAMエラー異常を示す音声やエラー音を音出力したり、遊技効果ランプ9やLEDを所定のエラーパターンで発光させたりする制御を行う。なお、この場合、RAMエラー異常報知を行う際に、スピーカ8L,8Rから最大音量の音声やエラー音を音出力したり、遊技効果ランプ9やLEDを最大輝度で発光(例えば、フルカラーLEDの場合は白色で発光)させたりすることが望ましい。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドを格納したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットしたりする(ステップ112IWS320)。例えば、受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば、受信した変動パターンコマンドをRAM122に設けられた変動パターンコマンド格納領域に格納するとともに、変動パターンコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば、受信した表示結果指定コマンドをRAM122に設けられた表示結果指定コマンド格納領域に格納する。そして、ステップ112IWS301に移行する。
なお、本特徴部112IWでは、電源投入時に設定変更処理が実行されていない場合には、奇数初期出目が表示されないように構成されているが、奇数初期出目が表示され得るようにしてもよい。また、この場合にも、設定値に応じて奇数初期出目に決定される割合が異なるようにしてもよい(すなわち設定値の示唆が行われるようにしてもよい)。
また、例えば、奇数初期出目や偶数初期出目に代えて、または加えて、特定の設定値である可能性を否定する初期出目(例えば、設定値1である可能性が否定され、設定値2または設定値3であることが確定する)や、特定の設定値であることが確定する初期出目などを設け、設定値に応じて表示されるようにしてもよい。例えば、設定値1の場合には、特定の初期出目に決定されないようにすることにより、特定の初期出目が表示されると、設定値1である可能性が否定され、設定値2または設定値3であることが確定することになる。また、例えば、設定値3の場合にのみ、特定の初期出目に決定されるようにすることにより、特定の初期出目が表示されると、設定値3であることが確定することになる。また、初期出目決定時には、抽選によりこれらの初期出目のいずれかに決定されるようにしてもよい。この場合には、設定値に応じて決定される割合が異なるようにしてもよい。
(設定示唆演出)
本特徴部112IWでは、設定値を変更可能に構成されるとともに、設定値を示唆する設定示唆演出として、遊技開始前に実行される遊技前示唆演出や上述した初期出目演出、遊技中(例えば、演出図柄の変動表示中)に実行される遊技中示唆演出や上述した変動パターンの決定傾向による設定示唆、大当り中(例えば、大当り遊技中)に実行される大当り中示唆演出を実行可能に構成されている。なお、本特徴部112IWでは、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出および大当り中示唆演出を、それぞれ示唆の信頼度が異なる複数種類の演出態様により実行可能であるが、例えば、設定示唆演出の種別ごとに示唆の信頼度が異なるようにしてもよい。例えば、遊技前示唆演出>大当り中示唆演出>遊技中示唆演出の順や、遊技前示唆演出>遊技中示唆演出>大当り中示唆演出の順に示唆の信頼度が高くなるようにしてもよいし、遊技中示唆演出>大当り中示唆演出>遊技前示唆演出の順や、大当り中示唆演出>遊技中示唆演出>遊技前示唆演出の順に示唆の信頼度が高くなるようにしてもよい。また、各設定示唆演出の実行割合を設定可能に構成してもよい。例えば、遊技機の管理者が、設定示唆演出のうちの一部(例えば、設定変更が行われたことが示唆される遊技前示唆演出や初期出目演出)もしくは全てを実行しない、または実行割合を低くする(もしくは高くする)ように設定変更できるようにしてもよい。例えば、電源投入後に設定画面が表示され、プッシュボタン31B等の操作手段や、遊技機内部に設けられたスイッチ等の操作手段(管理者のみ操作可能)を操作することにより、設定示唆演出に関する設定を変更できるようにしてもよい。
(可変表示開始待ち処理)
図67−20は、可変表示開始待ち処理の一例を示すフローチャートである。可変表示開始待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したことを示す変動開始コマンド受信フラグ(例えば、変動パターンコマンド受信フラグ)がセットされているか否か確認する(ステップ112IWS401)。
変動開始コマンド受信フラグがセットされている場合には、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出の実行中であれば、終了させる制御を行う(ステップ112IWS402,ステップ112IWS403)。そして、変動開始コマンド受信フラグをリセットする(ステップ112IWS404)とともに、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し(ステップ112IWS405)、可変表示開始待ち処理を終了する。
変動開始コマンド受信フラグがセットされていない場合には、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出の実行中でなければ(ステップ112IWS406のN)、計時手段による計時結果が所定条件に合致するか否かを確認する(ステップ112IWS407)。ステップ112IWS407では、例えば、前回の可変表示(表示結果「ハズレ」)が終了したときにセットされたタイマ(例えば、30秒間にセットされる)がタイムアウトした場合に、所定条件に合致すると判断する。また、タイマがセットされていない場合(つまり電源投入後、変動表示が1回も実行されておらず、遊技開始前である場合)にも、所定条件に合致すると判断する。すなわち、可変表示が実行されずに所定期間経過した場合(かつ大当り遊技状態に制御されなかった場合)、または遊技開始前である場合に、所定条件が成立し、後述する処理により客待ちデモ演出が実行されることになる。
計時手段による計時結果が所定条件に合致すれば、演出制御用CPU120は、電源投入後の変動回数が0回であるか否かを判定する(ステップ112IWS408)。すなわち、ステップ112IWS408では、未だ遊技が開始されていないか確認する。
電源投入後の変動回数が0回であれば、演出制御用CPU120は、設定値コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ112IWS409)。設定値コマンド受信フラグがセットされていれば(すなわち、設定値コマンドを正常に受信した場合には)、演出制御用CPU120は、RAM122の設定値格納領域に格納されている設定値にもとづいて、遊技前示唆演出決定テーブルを用いて、設定値に応じて、遊技前示唆演出の実行の有無と、実行する場合の演出態様とを決定する(ステップ112IWS410)。そして、ステップ112IWS415に移行する。
本特徴部112IWでは、第1演出態様の遊技前示唆演出を含む態様の客待ちデモ演出が実行されるときには、装飾ランプが通常色(例えば、白色)とは異なる第1特別色(青色)に制御され、第2演出態様の遊技前示唆演出を含む態様の客待ちデモ演出が実行されるときには、装飾ランプが第2特別色(赤色)に制御され、第3演出態様の遊技前示唆演出を含む態様の客待ちデモ演出が実行されるときには、装飾ランプが第3特別色(虹色)に制御される。
図67−21は、遊技前示唆演出決定テーブルの一例を示す説明図である。ステップ112IWS410では、図67−21(A)に示す遊技前示唆演出決定テーブルを用いて、設定値格納領域に格納されている設定値に応じた判定値の割り振りに従って乱数にもとづく抽選処理を行い、遊技前示唆演出の実行の有無および演出態様を決定する。図67−21(A)の遊技前示唆演出決定テーブルは、設定値「1」<「2」<「3」の順に、遊技前示唆演出が実行される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、設定値「1」<「2」<「3」の順に第2演出態様に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、遊技前示唆演出が実行されること、また第1演出態様よりも第2演出態様により実行されることで、有利な設定値に設定されていることが示唆されることになる。また、遊技前示唆演出が実行されることで、電源投入時に設定変更が行われたことが示唆されることになる。また、図67−21(A)に示すように、設定値「3」である場合にのみ第3演出態様に決定される場合がある。そのため、第3演出態様により遊技前示唆演出が実行されることで、設定変更が行われたこと、および設定値「3」であることが確定することになる。
設定値コマンド受信フラグがセットされていなければ(すなわち、設定変更処理が実行されたが、コマンドの取りこぼしやデータ化けなどの理由により設定値コマンドを正常に受信できなかった場合には)、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードAであるか否かを確認する(ステップ112IWS411)。なお、演出モードAであるか否かは、例えば、演出モードAフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードAであれば、演出制御用CPU120は、設定値「1」であるものとして、図67−21(A)に示す遊技前示唆演出決定テーブルを用いて、遊技前示唆演出の実行の有無および演出態様を決定する(ステップ112IWS412)。そして、ステップ112IWS415に移行する。
ステップ112IWS411〜S412の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードAである場合には、最も不利な設定である設定値「1」であるものとして遊技前示唆演出の実行の有無および演出態様が決定される。図67−21(A)に示すように、設定値「1」に対しては、第2演出態様と決定される割合が最も低く、第3演出態様と決定される場合はない。そのように構成することによって、不利な設定値が設定されているにも関わらず第2演出態様や第3演出態様により遊技前示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
演出モードAでなければ、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードCであるか否かを確認する(ステップ112IWS413)。なお、演出モードCであるか否かは、例えば、演出モードCフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードCであれば、演出制御用CPU120は、演出モードC用の遊技前示唆演出決定テーブルを用いて、遊技前示唆演出の実行の有無および演出態様を決定する(ステップ112IWS414)。そして、ステップ112IWS415に移行する。
図67−21(B)は、演出モードC用の遊技前示唆演出決定テーブルの一例を示す説明図である。図67−21(B)に示すように、演出モードC用の遊技前示唆演出決定テーブルでは、設定値「2」や「3」の場合と比較して、遊技前示唆演出を実行すると決定される割合自体が低く、第1演出態様や第2演出態様と決定される割合が低く、第3演出態様と決定される場合もない。
ステップ112IWS413〜S414の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードCである場合には、不利な設定値が設定されているにも関わらず第2演出態様や第3演出態様により遊技前示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
そして、演出制御用CPU120は、ステップ112IWS410,S412,S414で実行決定した遊技前示唆演出を含む態様の客待ちデモ演出を実行する制御を行う(ステップ112IWS415)。その後、可変表示開始待ち処理を終了する。
一方、演出モードCでもなかった場合(すなわち、現在の演出モードが演出モードBであった場合)には、演出制御用CPU120は、そのままステップ112IWS416に移行する。すなわち、演出モードBである場合には、遊技前示唆演出を実行しないように制限する。
ステップ112IWS413の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードBである場合には、遊技前示唆演出を実行しないことにより、不利な設定値が設定されているにも関わらず遊技前示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
なお、演出モードBで設定値コマンドを正常に受信できていなかった場合であっても、低い割合で遊技前示唆演出を実行可能に構成してもよい。この場合、例えば、図67−21(A)に示す遊技前示唆演出決定テーブルの設定値「1」よりもさらに全体的に遊技前示唆演出の実行割合を低く設定したテーブルを用いて、遊技前示唆演出の有無や種類を決定するように構成してもよい。
なお、図67−21(A)に示す例に限られず、複数の演出態様のうちの特定の演出態様(例えば、第2演出態様)のみ、設定値に応じて、実行される割合が異なるようにしてもよい。
また、例えば、複数の演出態様のうちの特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、特定の設定値である可能性が否定されるようにしてもよい。例えば、設定値1の場合には、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)に決定されないようにすることにより、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、設定値1である可能性が否定され、設定値2または設定値3であることが確定することになる。また、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、特定の設定値であることが確定するようにしてもよい。例えば、設定値3の場合にのみ、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)に決定されるようにすることにより、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、設定値3であることが確定することになる。
本特徴部112IWでは、設定値に応じて、異なる割合で遊技前示唆演出を実行可能であるが、これは、設定値に応じて遊技前示唆演出(第1演出態様、第2演出態様および第3演出態様を含む)の実行割合が異なること、設定値に応じて第1演出態様と第2演出態様と第3演出態様との実行比率が異なること、設定値に応じて特定の演出態様のみ実行割合が異なることを含む概念である。
なお、本特徴部112IWでは、電源投入時に設定変更が行われず、未だ設定値コマンドを受信していない場合には、遊技前示唆演出を実行しないように構成されているが、このような構成に限らず、設定変更が行われていないときにも、遊技前示唆演出を実行可能としてもよい。この場合、設定変更が行われたときと、行われていないときとで、異なる割合で遊技前示唆演出の実行の有無、実行する場合の演出態様を決定するようにしてもよい。
例えば、図67−21(C)は、復旧時のコマンドを受信したときに用いられる遊技前示唆演出決定テーブルである。図67−21(A)に示す遊技前示唆演出決定テーブルと、図67−21(C)に示す遊技前示唆演出決定テーブルとを比較すると、復旧時のコマンドを受信したとき、すなわち設定変更が行われていないときには、設定変更が行われたときに比べて、遊技前示唆演出が実行される割合が低く、設定値間の実行割合の差も小さくなっている。このようにすることにより、設定変更が行われたときと、行われなかったときとで、遊技前示唆演出による示唆の信頼度を異ならせることができる。
電源投入後の変動回数が0回でなければ、CPU120は、設定示唆演出(遊技前示唆演出を除く)の実行履歴情報を含む態様の客待ちデモ演出を実行する制御を行う(ステップ112IWS416)。その後、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップ112IWS416の処理が実行されると、例えば、画像表示装置5において、設定示唆演出(遊技中示唆演出や大当り中示唆演出)の実行回数や実行内容(実行時の演出態様)等を示す実行履歴情報が表示される態様の客待ちデモ演出が実行される。なお、ステップ112IWS416の処理が実行されると、客待ちデ演出が実行され、当該客待ちデモ演出の実行中に所定の操作(例えば、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bの操作)が行われると、画像表示装置5において、設定示唆演出の実行履歴情報が表示されるようにしてもよい。また、演出制御基板12の側において、設定示唆演出(初期出目演出や遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出など)の実行回数や実行内容(実行時の演出態様)を示す情報を記憶しておき、これらの情報から設定値を推測して報知する演出を実行可能としてもよい。なお、この演出は、設定示唆演出の実行状況から所定の基準にもとづいて算出した設定期待度(または推測される設定値)を報知するものであって、実際の設定値を報知するものではない。
本特徴部112IWでは、ステップ112IWS408〜112IWS415の処理により、遊技が開始される前にのみ遊技前示唆演出が実行されることになる。また、ステップ112IWS416の処理により客待ちデモ演出中に設定示唆演出の実行履歴情報が示されるが、遊技前示唆演出に関する情報は除かれる。このような構成により、遊技開始前のパチンコ遊技機1の状態に関心を持たせ、遊技店の営業時間のうちの早い時間帯から遊技を行う動機を与えることができ、興趣を高めることができる。なお、本特徴部112IWの例に限らず、例えば、リアルタイムクロック等を用いて、所定の時間帯(例えば、午前9時から午前11時まで)にのみ遊技前示唆演出が実行されるようにしてもよい。また、設定示唆演出の実行履歴情報には、特別期間における遊技中示唆演出に関する情報も含まれないようにしてもよい。
本特徴部112IWの構成に加えて、設定示唆演出の実行回数や実行内容について、実行履歴情報として蓄積し、遊技終了時などに画像表示装置5において、実行履歴情報を含む2次元コードなどを表示するように構成してもよい。また、遊技者がカメラ機能付き携帯電話機などの携帯端末を用いて、遊技機に表示された2次元コードを撮影し、インターネット上のWebサーバに送信すると、Webサーバは、受信した情報にもとづいて遊技者の遊技履歴を管理し、その遊技履歴に応じて所定の特典を付与する処理を行うようにしてもよい。また、遊技者が携帯端末を用いてWebサーバにアクセスする(または2次元コードを解析する)ことにより、実行履歴情報を取得し、携帯端末が備える表示装置において表示できるようにしてもよい。また、遊技者が携帯端末を用いて実行履歴情報を含む2次元コードを読み込むことで、携帯端末が備える表示装置において設定値を示唆する設定示唆画像が表示されるようにしてもよい。例えば、実行履歴情報から所定の基準にもとづいて推測される設定値を算出し、算出した設定値(あくまで推測であって実際の設定値とは異なる)を示唆する設定示唆画像を表示するようにしてもよい。
(遊技中示唆演出決定処理)
図67−22は、遊技中示唆演出決定処理の一例を示すフローチャートである。遊技中示唆演出決定処理は、可変表示開始設定処理(ステップS171)内において実行される。遊技中示唆演出決定処理において、演出制御用CPU120は、特別期間中である場合(ステップ112IWS501のY)には、第1遊技中示唆演出決定テーブルを選択し(ステップ112IWS502)、特別期間中ではない場合(ステップ112IWS501のN)には、第2遊技中示唆演出決定テーブルを選択する(ステップ112IWS503)。例えば、設定変更終了コマンドや設定値コマンドを受信したときに、特別期間フラグをセットし、変動表示が所定回(本例では30回)実行されると、特別期間フラグをリセットするように構成すれば、特別期間フラグの状態を確認することにより、ステップ112IWS501において、特別期間中であるか否かを確認することができる。
次いで、演出制御用CPU120は、設定値コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ112IWS504)。設定値コマンド受信フラグがセットされていれば(すなわち、設定値コマンドを正常に受信した場合には)、演出制御用CPU120は、RAM122の設定値格納領域に格納されている設定値にもとづいて、選択した遊技中示唆演出決定テーブルを用いて、遊技中示唆演出の実行の有無、実行する場合の演出態様を決定する(ステップ112IWS505)。
図67−23(A)は、特別期間において用いられる第1遊技中示唆演出決定テーブルを示す説明図であり、図67−23(B)は、非特別期間において用いられる第2遊技中示唆演出決定テーブルを示す説明図である。
図67−23(A),(B)に示す第1,第2遊技中示唆演出決定テーブルは、いずれも設定値「1」<「2」<「3」の順に、遊技中示唆演出が実行される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、遊技中示唆演出が実行されることで、有利な設定値に設定されていることが示唆されることになる。
また、第2演出態様(ミニキャラクタA,B登場)については、設定値「1」<「2」<「3」の順に実行される割合が高く、かつ第1演出態様(ミニキャラクタA登場)よりも設定値間の実行割合の差が大きくなるように判定値が割り当てられている。すなわち、第2演出態様は、第1演出態様よりも有利な設定値に設定されていることに対する信頼度が高い。
また、図67−23(A),(B)に示す第1,第2遊技中示唆演出決定テーブルでは、特別期間にのみ、信頼度が高い第2演出態様の遊技中示唆演出が実行されるように構成されている。このような構成により、特別期間に遊技を行う動機を与えることができ、興趣を高めることができる。
また、図67−23(A),(B)に示すように、設定値「3」である場合にのみ第3演出態様(キャラクタC登場)に決定される場合がある。そのため、第3演出態様により遊技中示唆演出が実行されることで、設定値「3」であることが確定することになる。
設定値コマンド受信フラグがセットされていなければ(すなわち、設定変更処理が実行されたが、コマンドの取りこぼしやデータ化けなどの理由により設定値コマンドを正常に受信できなかった場合には)、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードAであるか否かを確認する(ステップ112IWS506)。なお、演出モードAであるか否かは、例えば、演出モードAフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードAであれば、演出制御用CPU120は、設定値「1」であるものとして、選択した遊技中示唆演出決定テーブルを用いて、遊技中示唆演出の実行の有無および演出態様を決定する(ステップ112IWS507)。
ステップ112IWS506〜S507の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードAである場合には、最も不利な設定である設定値「1」であるものとして遊技中示唆演出の実行の有無および演出態様が決定される。図67−23(A),(B)に示すように、設定値「1」に対しては、遊技中示唆演出を実行すると決定する割合自体が低いとともに、第2演出態様と決定される割合が最も低く、第3演出態様と決定される場合はない。そのように構成することによって、不利な設定値が設定されているにも関わらず第2演出態様や第3演出態様により遊技中示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
演出モードAでなければ、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードCであるか否かを確認する(ステップ112IWS508)。なお、演出モードCであるか否かは、例えば、演出モードCフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードCであれば、演出制御用CPU120は、演出モードC用の遊技中示唆演出決定テーブルを用いて、遊技中示唆演出の実行の有無および演出態様を決定する(ステップ112IWS509)。
図67−23(C)は、演出モードC用の遊技中示唆演出決定テーブルの一例を示す説明図である。図67−23(C)に示すように、演出モードC用の遊技中示唆演出決定テーブルでは、設定値「3」の場合と比較して、遊技中示唆演出を実行すると決定される割合が低く、第3演出態様と決定される場合もない。
ステップ112IWS508〜S509の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードCである場合には、不利な設定値が設定されているにも関わらず第2演出態様や第3演出態様により遊技中示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
一方、演出モードCでもなかった場合(すなわち、現在の演出モードが演出モードBであった場合)には、演出制御用CPU120は、そのまま処理を終了する。すなわち、演出モードBである場合には、遊技中示唆演出を実行しないように制限する。
ステップ112IWS508の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードBである場合には、遊技中示唆演出を実行しないことにより、不利な設定値が設定されているにも関わらず遊技中示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
なお、演出モードBで設定値コマンドを正常に受信できていなかった場合であっても、低い割合で遊技中示唆演出を実行可能に構成してもよい。この場合、例えば、図67−23(A),(B)に示す遊技中示唆演出決定テーブルの設定値「1」よりもさらに全体的に遊技中示唆演出の実行割合を低く設定したテーブルを用いて、遊技中示唆演出の有無や種類を決定するように構成してもよい。
なお、図67−23(A),(B)に示す例に限られず、複数の演出態様のうちの特定の演出態様(例えば、第2演出態様)のみ、設定値に応じて、実行される割合が異なるようにしてもよい。
また、例えば、複数の演出態様のうちの特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、特定の設定値である可能性が否定されるようにしてもよい。例えば、設定値1の場合には、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)に決定されないようにすることにより、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、設定値1である可能性が否定され、設定値2または設定値3であることが確定することになる。また、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、特定の設定値であることが確定するようにしてもよい。例えば、設定値3の場合にのみ、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)に決定されるようにすることにより、特定の演出態様(例えば、第2演出態様)が実行されると、設定値3であることが確定することになる。
本特徴部112IWでは、設定値に応じて、異なる割合で遊技中示唆演出を実行可能であるが、これは、設定値に応じて遊技中示唆演出(第1演出態様、第2演出態様および第3演出態様を含む)の実行割合が異なること、設定値に応じて第1演出態様と第2演出態様と第3演出態様との実行比率が異なること、設定値に応じて特定の演出態様のみ実行割合が異なることを含む概念である。
なお、本特徴部112IWでは、特別期間と非特別期間とで、共通の態様(例えば、第1演出態様)の遊技中示唆演出を実行可能に構成されているが、このような構成に限らず、異なる態様の遊技中示唆演出を実行可能としてもよい。例えば、特別期間と非特別期間とで、ミニキャラAのサイズや色等が異なるようにしてもよい。
また、本特徴部112IWでは、特別期間と非特別期間とのいずれであるかと、設定値とに応じて、遊技中示唆演出の実行の有無、実行する場合の演出態様が異なるように構成されているが、このような構成に加えて、例えば、変動パターンにより特定される変動時間やリーチ演出の有無、リーチ演出の種類、擬似連演出の有無、擬似連演出の種類、表示結果が大当りとなるか否か等に応じて、遊技中示唆演出の実行の有無、実行する場合の演出態様が異なるようにしてもよい。
例えば、少なくとも、リーチ演出を含む変動パターン(すなわち、非リーチの変動パターンよりも変動時間が長い)であるときにのみ、遊技中示唆演出を実行可能としてもよい。また、例えば、スーパーリーチBを含む変動パターンと、スーパーリーチBよりも期待度が高いスーパーリーチAを含む変動パターンとでは、後者の方が、遊技中示唆演出が実行される割合が高くなるようにしてもよいし、遊技中示唆演出が実行されたときの信頼度が高くなるようにしてもよいし、遊技中示唆演出が実行される割合が高くなり、かつ実行されたときの信頼度が高くなるようにしてもよい。
また、例えば、擬似連演出を含む変動パターンと、擬似連演出を含まない(または前者よりも擬似連回数が少ない)変動パターンとでは、前者の方が、遊技中示唆演出が実行される割合が高くなるようにしてもよいし、遊技中示唆演出が実行されたときの信頼度が高くなるようにしてもよいし、遊技中示唆演出が実行される割合が高くなり、かつ実行されたときの信頼度が高くなるようにしてもよい。
また、例えば、表示結果が大当りとなる変動パターンと、表示結果が大当りとならない変動パターンとでは、前者の方が、遊技中示唆演出が実行される割合が高くなるようにしてもよいし、遊技中示唆演出が実行されたときの信頼度が高くなるようにしてもよいし、遊技中示唆演出が実行される割合が高くなり、かつ実行されたときの信頼度が高くなるようにしてもよい。
(大当り中演出決定処理)
図67−24は、大当り中演出決定処理の一例を示すフローチャートである。大当り中演出決定処理は、大当り開放前処理(ステップS114)内において実行される。大当り中演出決定処理において、演出制御用CPU120は、設定値コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ112IWS601)。設定値コマンド受信フラグがセットされていれば(すなわち、設定値コマンドを正常に受信した場合には)、演出制御用CPU120は、RAM122の設定値格納領域に格納されている設定値にもとづいて、大当り中示唆演出の実行の有無、実行する場合の演出態様を決定する(ステップ112IWS602)。そして、ステップ112IWS607に移行する。
ステップS112IWS602では、遊技開始時点から変動表示が特定回(本例では100回)実行されるまでの期間(以下、特定期間ともいう)である場合には、図67−25(A)に示す第1大当り中示唆演出決定テーブルを選択し、特定期間中ではない場合には、図67−25(B)に示す第2大当り中示唆演出決定テーブルを選択する。そして、選択した大当り中示唆演出決定テーブルと、設定値とにもとづいて、大当り中示唆演出の実行の有無、実行する場合の演出態様を決定する。なお、ここでの「遊技開始時点」とは、電源投入後、最初の変動表示が開始された時点を指しているが、これに限らず、例えば、前回の連荘の終了後、最初の変動表示が開始された時点であってもよいし、客待ちデモ演出の終了後、最初の変動表示が開始された時点であってもよい。また、この特徴部112IWでは、電源投入時に設定変更が行われたか否かに関わらず、遊技開始時点から変動表示が特定回(本例では100回)実行されるまでの期間を特定期間としているが、電源投入時に設定変更が行われた場合の、遊技開始時点から変動表示が特定回(本例では100回)実行されるまでの期間を特定期間とするようにしてもよい。また、例えば、特定期間を複数の期間に区分し、第1特定期間(遊技開始時点から変動表示が50回実行されるまでの期間)と、第2特定期間(遊技開始後、51回目の変動表示から100回目の変動表示が実行されるまでの期間)とで、大当り中示唆演出の有無や演出態様の決定割合が異なる大当り中示唆演出決定テーブルを用いるようにしてもよい。
図67−25(A),(B)に示す第1,第2大当り中示唆演出決定テーブルは、いずれも設定値「1」<「2」<「3」の順に、大当り中示唆演出が実行される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、大当り中示唆演出が実行されることで、有利な設定値に設定されていることが示唆されることになる。
また、第2演出態様および第3演出態様については、設定値「1」<「2」<「3」の順に実行される割合が高く、特定期間と非特定期間とで設定値間の実行割合の差が大きくなるように判定値が割り当てられている。すなわち、特定期間においては、非特定期間よりも、信頼度が高い大当り中示唆演出が実行されるように構成されている。このような構成により、特定期間に遊技を行う動機を与えることができ、興趣を高めることができる。なお、本特徴部112IWの構成に限らず、大当り中示唆演出(またはそのうちの特定の演出態様)は、特定期間にのみ実行され、非特定期間には実行されないようにしてもよい。
また、図67−25(A),(B)に示すように、設定値「3」である場合にのみ第4演出態様に決定される場合がある。そのため、第4演出態様により大当り中示唆演出が実行されることで、設定値「3」であることが確定することになる。
本特徴部112IWでは、大当り中示唆演出が第3演出態様により実行されると、例えば、図67−26(A1)に示すように、画像表示装置5において、大当りとなる演出図柄が停止表示された後に、図67−26(B1)に示すように、セリフC画像(「高設定!?」)112IW102が表示される。
また、大当り中示唆演出が第4演出態様により実行されると、例えば、図67−26(A1)に示すように、画像表示装置5において、大当りとなる演出図柄が停止表示された後に、図67−27(C1)に示すように、セリフD画像(「高設定確定」)112IW105が表示される。
設定値コマンド受信フラグがセットされていなければ(すなわち、設定変更処理が実行されたが、コマンドの取りこぼしやデータ化けなどの理由により設定値コマンドを正常に受信できなかった場合には)、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードAであるか否かを確認する(ステップ112IWS603)。なお、演出モードAであるか否かは、例えば、演出モードAフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードAであれば、演出制御用CPU120は、設定値「1」であるものとして、選択した大当り中示唆演出決定テーブルを用いて、大当り中示唆演出の実行の有無および演出態様を決定する(ステップ112IWS604)。そして、ステップ112IWS607に移行する。
ステップ112IWS603〜S604の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードAである場合には、最も不利な設定である設定値「1」であるものとして大当り中示唆演出の実行の有無および演出態様が決定される。図67−25(A),(B)に示すように、設定値「1」に対しては、第2演出態様や第3演出態様と決定される割合が最も低く、第4演出態様と決定される場合はない。そのように構成することによって、不利な設定値が設定されているにも関わらず第2演出態様や第3演出態様、第3演出態様により大当り中示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
演出モードAでなければ、演出制御用CPU120は、現在の演出モードが演出モードCであるか否かを確認する(ステップ112IWS605)。なお、演出モードCであるか否かは、例えば、演出モードCフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。演出モードCであれば、演出制御用CPU120は、演出モードC用の大当り中示唆演出決定テーブルを用いて、大当り中示唆演出の実行の有無および演出態様を決定する(ステップ112IWS606)。そして、ステップ112IWS607に移行する。
図67−25(C)は、演出モードC用の大当り中示唆演出決定テーブルの一例を示す説明図である。図67−25(C)に示すように、演出モードC用の大当り中示唆演出決定テーブルでは、大当り中示唆演出を実行すると決定する割合自体が低く、設定値「2」や「3」の場合と比較して、第2演出態様や第3演出態様と決定される割合が低く、第4演出態様と決定される場合もない。
ステップ112IWS605〜S606の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードCである場合には、不利な設定値が設定されているにも関わらず第2演出態様や第3演出態様、第3演出態様により大当り中示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
一方、演出モードCでもなかった場合(すなわち、現在の演出モードが演出モードBであった場合)には、演出制御用CPU120は、そのままステップ112IWS607に移行する。すなわち、演出モードBである場合には、大当り中示唆演出を実行しないように制限する。
ステップ112IWS605の処理が実行されることによって、本特徴部112IWでは、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合であって演出モードBである場合には、大当り中示唆演出を実行しないことにより、不利な設定値が設定されているにも関わらず大当り中示唆演出が実行されて遊技者を却って落胆させてしまう事態を低減し、遊技に対する興趣の低下を防止できるようにしている。
なお、演出モードBで設定値コマンドを正常に受信できていなかった場合であっても、低い割合で大当り中示唆演出を実行可能に構成してもよい。この場合、例えば、図67−25(A),(B)に示す大当り中示唆演出決定テーブルの設定値「1」よりもさらに全体的に大当り中示唆演出の実行割合を低く設定したテーブルを用いて、大当り中示唆演出の有無や種類を決定するように構成してもよい。
なお、図67−25(A),(B)に示す例に限られず、複数の演出態様のうちの特定の演出態様(例えば、第3演出態様)のみ、設定値に応じて、実行される割合が異なるようにしてもよい。
また、図67−25(A)に示す例では、特定期間に大当りとなったときには、必ず大当り中示唆演出が実行されるように構成されているが、低い割合で実行されない場合があるようにしてもよい。この場合には、設定値に応じて実行されない割合を異ならせるようにしてもよい。また、図67−25(B)に示す例では、設定値に関わらず、大当り中示唆演出が実行されない割合は同じとなるように構成されているが、設定値に応じて実行されない割合を異ならせるようにしてもよい。
また、本特徴部112IWでは、特定期間に大当りとなったときに、設定示唆演出として大当り中示唆演出が実行されるように構成されているが、このような構成に加えて、または代えて、特定期間に所定条件が成立したことにもとづいて、設定示唆演出(例えば、所定条件が成立したときに、設定値を示唆するセリフ画像が表示される)が実行されるようにしてもよい。この場合、所定条件は、例えば、リーチ演出や擬似連演出の実行回数が所定回数に達したことや、特定のスーパーリーチ演出や予告演出が実行されたこと等により成立するようにしてもよい。
本特徴部112IWでは、設定値に応じて異なる割合で大当り中示唆演出を実行可能であるが、これは、設定値に応じて大当り中示唆演出(第1演出態様、第2演出態様、第3演出態様および第4演出態様を含む)の実行割合が異なること、設定値に応じて第1演出態様、第2演出態様、第3演出態様および第4演出態様の実行比率が異なること、設定値に応じて特定の演出態様(例えば、第3演出態様)のみ実行割合が異なることを含む概念である。
次いで、演出制御用CPU120は、役物演出の実行の有無を決定する(ステップ112IWS607)。
ここでは、例えば、図67−26(A1)に示すように、画像表示装置5の上方に、可動部材112IW101が設けられているものとする。このような構成において、役物演出が実行されると、図67−26(B2)に示すように、可動部材112IW101が画像表示装置5の前面に移動する制御が行われる。
図67−26(A1),(B2)に示すように、役物演出が実行されると、可動部材112IW101が画像表示装置5の前面に移動するため、画像表示装置5において大当り中示唆演出によりセリフ画像が表示される位置が視認しづらくなる。本特徴部112IWでは、大当り中示唆演出と役物演出とは、大当り遊技におけるファンファーレ期間のうちの異なるタイミングで実行されるため、実際に画像表示装置5の前面に移動した可動部材112IW101が、大当り中示唆演出により表示されているセリフ画像を覆い隠すことはない。しかし、ファンファーレ期間中に、役物演出により可動部材112IW101が動作すると、可動部材112IW101に遊技者の注意が向いて、大当り中示唆演出により表示されているセリフ画像を見落としてしまうおそれがある。そこで、ステップ112IWS607では、図67−25(D)に示す役物演出決定テーブルを用いることによって、大当り中示唆演出が実行されるときには、役物演出が実行されないように構成されている。このような構成により、大当り中示唆演出が認識しづらくなって興趣を低下させてしまうことを防止することができる。また、このような構成により、大当り中示唆演出と役物演出とが同じタイミングで実行されるものであっても、大当り中示唆演出が認識しづらくなることを防止することができる。
なお、大当り中示唆演出の実行が決定されているときには、大当り中示唆演出と役物演出とのいずれかの実行タイミングを変えて(例えば、役物演出をファンファーレ期間に行い、大当り中示唆演出をエンディング期間に行う)、大当り中示唆演出が認識しづらくなることを防止するようにしてもよい。また、大当り中示唆演出の実行が決定されているときには、可動部材112IW101の動作態様を変化させて(例えば、大当り中示唆演出によるセリフ画像と重なる位置で停止しないように制御して)、または大当り中示唆演出によるセリフ画像の表示位置を変更して、大当り中示唆演出が認識しづらくなることを防止するようにしてもよい。また、大当り中示唆演出の実行が決定されている場合には、役物演出の実行割合を低下させることにより、役物演出の実行を制限するようにしてもよい。また、特定期間のみ、役物演出の実行を制限するようにしてもよい。また、図67−25(D)に示す例に限らず、大当り中示唆演出が実行されるときにも、低い割合で役物演出が実行されることがあるようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、役物演出を実行しない場合には(ステップ112IWS608のN)、導光板演出の有無を決定する(ステップ112IWS609)。
ここでは、画像表示装置5の前面に、光を透過可能な透光性を有する導光板112IW103と、導光板の端面から光を入射可能に設けられた発光体とが設けられ、導光板112IW103は、発光体によって導光板112IW103の端面から導光板112IW103の内部に入射された光を反射して遊技機の前面に出射させる反射部が設けられているものとする。そして、発光体を発光させることにより導光板112IW103に設けられた反射部から遊技機の前面に光を出射させる導光板演出を実行可能である。このような構成において、導光板演出が実行されると、図67−26(B3)に示すように、導光板112IW103に設けられた反射部から遊技機の前面に光が出射され、「大当り」の文字が現れる。また、導光板演出の実行中は、画像表示装置5に表示されている画像を視認しづらくなる。
ステップ112IWS609では、図67−25(E)に示す導光板演出決定テーブルを用いることによって、大当り中示唆演出の有無、実行される場合の演出態様に応じて、異なる割合により導光板演出が実行される。具体的には、第1演出態様の大当り中示唆演出が実行されるときに、導光板演出が実行される割合が高く、第2演出態様、第3演出態様および第4演出態様の大当り中示唆演出が実行されるときに、導光板演出が実行される割合が低くなるように構成されている。すなわち、有利な設定値であることが示唆されない演出態様の大当り中示唆演出が実行されるときには、導光板演出が実行される割合が高く、大当り中示唆演出が視認しづらくするように構成されている。例えば、図67−26(B4)に示すように、第1演出態様の大当り中示唆演出によりセリフA画像(「設定は・・・」)112IW104が表示されているときに、導光板演出が実行されると、セリフA画像が視認しづらくなる。このような構成により、遊技者にとって望ましくない演出態様の大当り中示唆演出により、却って遊技興趣を低下させてしまうことを抑えることができる。なお、第2演出態様、第3演出態様および第4演出態様の大当り中示唆演出が実行されるときには、大当り中示唆演出と導光板演出とのいずれかの実行タイミングを変更する(例えば、導光板演出をファンファーレ期間に行い、大当り中示唆演出をエンディング期間に行う)ようにしてもよい。
なお、本特徴部112IWでは、役物演出や導光板演出が、大当り中示唆演出を認識しづらくなる態様により実行されるが、例えば、エラーが発生したときに画像表示装置9において表示されるエラー表示も、大当り中示唆演出を認識しづらくなる態様により実行される。すなわち、エラー表示は、大当り中示唆演出(または遊技前示唆演出や遊技中示唆演出)よりも優先して表示される。このような構成により、エラーの発生を適切に報知することができる。また、大当り中示唆演出と同時に実行され得る所定の演出(例えば、ファンファーレ演出のうち特定の演出態様のもの)が設けられ、当該所定の演出が大当り中示唆演出を認識しづらくする態様である場合には、大当り中示唆演出を優先するようにしてもよい。具体的には、当該所定の演出により画像表示装置5に表示される画像が、大当り中示唆演出により表示される画像を認識しづらくする態様である場合には、大当り中示唆演出により表示される画像を優先的に表示するようにしてもよい。このような構成により、大当り中示唆演出を認識しやすくすることができる。
また、本特徴部112IWでは、画像表示装置5の表示領域にて演出図柄を可変表示させているが、表面に演出図柄を配したドラム状の可動体を駆動させることにより演出図柄を可変表示させてもよい(つまり、所謂ドラム型の遊技機にも適用してもよい)。あるいは、表面に演出図柄を配したベルト状の可動体を駆動させることにより演出図柄を可変表示させてもよい(つまり、所謂ベルトリール型の遊技機にも適用してもよい)。このような、ドラム型またはベルトリール型の遊技機では、設定変更を行った後の初回変動開始時に、ドラム状またはベルト状の可動体が通常時とは異なる特徴的な動作を行う(または特徴的な動作が発生してしまう)場合がある。そこで、設定変更を行った後の初回変動においては、変動開始時に可動体を視認しづらくする導光板演出を実行する(または実行する割合を高くする)ようにしてもよい。このような構成により、設定変更を行ったことを遊技者に気付かれにくくすることができる。
また、本特徴部112IWでは、役物演出や導光板演出が、大当り中示唆演出の視認性を低下させることができるように構成されているが、このような構成に代えて、または加えて、例えば、役物演出や導光板演出が実行されることにより、初期出目演出や遊技前示唆演出、遊技中示唆演出の視認性を低下させることができるようにしてもよい。また、この場合にも、遊技者にとって望ましくない示唆がなされる場合に、高い割合で視認性を低下させるようにしてもよい。例えば、偶数初期出目が表示される場合や、第1演出態様の遊技前示唆演出が実行される場合、第1演出態様の遊技中示唆演出が実行される場合に、これらの視認性を低下させるように、可動部材が動作する役物演出や、導光板により文字や絵を表示する導光板演出を実行する割合を高くするようにしてもよい。また、役物演出や導光板演出に限らず、所定音を出力する制御や、可動部材やスティックコントローラ31Aを振動させる制御、装飾用LEDといった装飾発光体を所定の態様により発光させる制御を含む演出を行うことにより、遊技者の注意を他に向けて、初期出目演出や遊技前示唆演出、遊技中示唆演出の視認性を低下させる(または気づきにくくする)ようにしてもよい。
また、本特徴部112IWの設定示唆演出に加えて、計測結果(電源投入時にセットした計測タイマやリアルタイムクロックを用いた計測結果)にもとづいて実行される一斉演出を、特定の態様により実行することにより、設定を示唆するようにしてもよい。
また、保留記憶が0になることなく連続して変動表示が実行された回数や、上限保留記憶数を超える始動入賞が発生した回数に応じて、設定を示唆する設定示唆演出(例えば、所定画像の表示制御や所定音の出力制御、所定ランプの発光制御等を行う)が実行されるようにしてもよい。
また、所定の操作有効期間において、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bの操作が検出されたことにもとづいて、設定を示唆する設定示唆演出(例えば、所定画像の表示制御や所定音の出力制御、所定ランプの発光制御等を行う)が実行されるようにしてもよい。
以上、特徴部112IWを図面により説明してきたが、具体的な構成は本例で示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
(変形例1)
例えば、前記特徴部112IWでは、セキュリティカバー112IW500Aを外枠112IW001aに固定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、セキュリティカバーは遊技機用枠112IW003側に設けてもよい。具体的には、変形例1として図67−28(A)及び図67−28(B)に示すように、短片112IW500Baと長片112IW500Bbとから成るセキュリティカバー112IW500Bを、例えば、基板ケース112IW201に対して、長片112IW500Bbの右端部が設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とを含む基板ケース112IW201の右側部を被覆する被覆位置と該被覆位置よりも右側の被覆解除位置との間で左右方向にスライド移動可能に設ける。
一方、遊技機用枠112IW003を開放した際には、基板ケース112IW201に対してセキュリティカバー112IW500Bを右側方にスライド移動させることによって、長片112IW500Bbの左部に形成された貫通口112IW500Bcを介して設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とを操作可能とすればよい。つまり、本変形例1においては、遊技機用枠112IW003が閉鎖されているときは、セキュリティカバー112IW500B(長片112IW500Bb)が設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を被覆した状態で基板ケース112IW201に対する左右方向へのスライド移動が規制されることによってパチンコ遊技機1が規制状態に維持される。一方で、遊技機用枠112IW003が開放されているときには、基板ケース112IW201に対してセキュリティカバー112IW500Bを右方向にスライド移動させて設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を被覆した状態を解除することによって、パチンコ遊技機1が規制状態から解除可能(許容状態に変化させることが可能)な状態とすることができる。
より詳しくは、図67−28(A)及び図67−28(B)に示すように、遊技機用枠112IW003の閉鎖時は、セキュリティカバー112IW500Bの基板ケース112IW201からの突出寸法が長さL1である一方で、遊技機用枠112IW003を開放した際には、基板ケース112IW201に対してセキュリティカバー112IW500Bをスライド移動させることによってセキュリティカバー112IW500Bの基板ケース112IW201からの突出寸法が長さL2に伸長される(L2>L1)。
つまり、図67−29(A)に示すように、遊技機用枠112IW003を所定の回動軸を中心に回動して開放した際には、セキュリティカバー112IW500Bを基板ケース112IW201からの突出寸法が長さL2となるまで基板ケース112IW201に対してスライド移動させる(パチンコ遊技機1を許容状態とする)ことで、遊技場の店員等が設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052を操作することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能となっている。一方で、該パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図67−29(B)に示すように、セキュリティカバー112IW500Bを基板ケース112IW201からの突出寸法が長さL1となるまで基板ケース112IW201に対してスライド移動させなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)セキュリティカバー112IW500Bが外枠112IW001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠112IW003を閉鎖することが不可能となっている。
このため、本変形例1では、パチンコ遊技機1が許容状態のまま遊技機用枠112IW003が閉鎖されてしまうことを防止することが可能となっているので、セキュリティカバー112IW500Bによる設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052との被覆し忘れ、つまり、操作部に対する操作を規制しないまま遊技機用枠112IW003を閉鎖してしまうことを防ぐことができ、セキュリティ性を向上できるようになっている。
尚、遊技機用枠112IW003を閉鎖している状態では、短片112IW500Baの前端部が外枠112IW001aと遊技機用枠112IW003との間に配置されることで被覆位置から左右方向への移動が規制されるようになっているが、セキュリティカバー112IW500Bにより設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とを被覆している状態が維持される範囲でセキュリティカバー112IW500Bが左右方向に移動されるようになっていてもよい。
(変形例2)
更に、セキュリティカバーを遊技機用枠112IW003側に設ける形態としては、変形例2として図67−30(A)及び図67−30(B)に示すように、セキュリティカバー112IW500Cの左端部を遊技機用枠112IW003の背面側に設けられた上下方向を向く枢軸112IW500Cdを中心として、設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とを含む基板ケース112IW201の右側部を被覆する被覆位置と該被覆位置から回動した被覆解除位置との間で回動可能に枢支されていてもよい。このような場合は、遊技機用枠112IW003の閉鎖時には、短片112IW500Caの前端部が外枠112IW001aの右側辺に設けられた係止部112IW500Ccに係止され、長片112IW500Cbが設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とを背面側から被覆している状態から背面側への回動が規制されるようにすればよい。
そして、遊技機用枠112IW003を開放した際には、基板ケース112IW201に対してセキュリティカバー112IW500Cを枢軸112IW500Cd周り(平面視で反時計回り)に回動させることによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052とを被覆した状態を解除して操作可能とすればよい。つまり、本変形例2においては、遊技機用枠112IW003が閉鎖されているときは、セキュリティカバー112IW500C(長片112IW500Cb)が設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を被覆した状態で回動が規制されることによってパチンコ遊技機1が規制状態に維持される。一方で、遊技機用枠112IW003が開放されているときには、基板ケース112IW201に対してセキュリティカバー112IW500Cを枢軸112IW500Cd周り(平面視で反時計回り)に回動させて設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を被覆した状態を解除することによって、パチンコ遊技機1が規制状態から解除可能(許容状態に変化させることが可能)な状態とすることができる。
より詳しくは、図67−31(A)に示すように、本変形例2におけるセキュリティカバー112IW500Cは、枢軸112IW500Cd周りに回動する(パチンコ遊技機1を許容状態とする)ことで、遊技場の店員等が設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052を操作することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能となっている。一方で、該パチンコ遊技機1が許容状態である場合は、図67−31(B)に示すように、セキュリティカバー112IW500Cを平面視で時計回り方向に回動して該セキュリティカバー112IW500Cによって設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052を被覆しなければ(パチンコ遊技機1を規制状態に変化させなければ)、セキュリティカバー112IW500Cが外枠112IW001aの前端部に当接してしまい、遊技機用枠112IW003を閉鎖することが不可能となっている。
このため、本変形例2では、パチンコ遊技機1が許容状態のまま遊技機用枠112IW003が閉鎖されてしまうことを防止することが可能となっているので、セキュリティカバー112IW500Cによる設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052との被覆し忘れ、つまり、操作部に対する操作を規制しないまま遊技機用枠112IW003を閉鎖してしまうことを防ぐことができ、セキュリティ性を向上できるようになっている。
(変形例3)
また、前記特徴部112IWでは、遊技機用枠112IW003を開放することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガラス扉枠112IW003aを開放することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能としてもよい。尚、このようにガラス扉枠112IW003aを開放することによってパチンコ遊技機1の設定値を変更可能とする場合は、変形例3として図67−32(A)〜図67−32(C)に示すように、遊技機用枠112IW003下部に貫通口112IW003bを形成し、該貫通口112IW003bを介して設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052を操作可能とすればよい。尚、この場合は、主基板11におけるIC等の実装面がパチンコ遊技機1の背面側に向けて配置され、設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052は主基板11における前記実装面とは反対側の面に配置される。
このように貫通口112IW003bを介して設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052を操作可能とする場合には、貫通口112IW003bを開閉可能な扉体112IW003cを設け、該扉体112IW003cが閉鎖されている状態ではて設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052の操作規制されるようにすればよい。尚、図67−32(B)及び図67−32(C)に示すように、扉体112IW003cを遊技機用枠112IW003の正面側に設ける場合は、ガラス扉枠112IW003aを閉鎖することによって扉体112IW003cがガラス扉枠112IW003aと遊技機用枠112IW003との間で開閉可能に挟持されることとなるので、ガラス扉枠112IW003aの閉鎖時に設定キー112IW051や設定切替スイッチ112IW052が不正に操作されてしまうことを強力に防ぐことができ、セキュリティ性を向上することができる。
以上に説明したように、本特徴部112IWには、以下に示す第1発明が含まれている。つまり、従来、設定操作にもとづいて複数段階の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能に構成され、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成されたパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されたものがある。特開2010−200902号公報には、変更前後の設定値に対応する変動停止コマンド(設定値指定コマンド)を主制御基板から演出制御基板に送信し、その変動停止コマンドにより得られる変更前後の設定値にもとづいて、キリン、ゾウ、ライオンの3種類のキャラクタに対応する3種類の演出パターンによる表示を行うことが記載されている。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、設定値情報(設定値指定コマンド)が正常でなかったときに誤った示唆演出が実行されてしまう可能性があり、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、却って遊技に対する興趣を低下させてしまうおそれがある。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第1発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
設定操作にもとづいて複数段階の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「3」)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS005〜S010を実行する部分)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS114〜117を実行する部分)と、
いずれの設定値に設定されているかを特定可能な設定値情報(例えば、設定値コマンド)を出力可能な情報出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS011,S108を実行する部分)と、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報にもとづいて、示唆演出(例えば、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS409〜S415,S504〜S509,S601〜S606を実行する部分)とを備え、
前記示唆演出実行手段は、前記情報出力手段から出力された前記設定値情報が正常でなかった場合、前記複数段階の設定値のうち遊技者にとって有利度が低い所定の設定値に設定されているものとして、前記示唆演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ112IWS412,S507,S604を実行する部分)
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第1発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
設定操作にもとづいて複数段階の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「3」)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS005〜S010を実行する部分)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS114〜117を実行する部分)と、
いずれの設定値に設定されているかを特定可能な設定値情報(例えば、設定値コマンド)を出力可能な情報出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS011,S108を実行する部分)と、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報にもとづいて、示唆演出(例えば、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS409〜S415,S504〜S509,S601〜S606を実行する部分)とを備え、
前記示唆演出実行手段は、前記情報出力手段から出力された前記設定値情報が正常でなかった場合、前記複数段階の設定値のうち遊技者にとって有利度が低い所定の設定値に設定されているものとして、前記示唆演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ112IWS412,S507,S604を実行する部分)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第1発明の手段2の遊技機として、
情報出力手段は、複数のタイミングにおいて設定値情報を出力可能である(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ112IWS011,S108を実行することにより、電源投入時と変動開始時に設定値コマンドを送信する)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、あるタイミングにおいて設定値情報を正常に入力できなくても、次のタイミングにおいて設定値情報を正常に入力できるので、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
更には、第1発明の手段3の遊技機として、
示唆演出実行手段は、示唆演出として、設定されている設定値の特定度合いが高い第1示唆演出(例えば、第3演出態様による遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、第4演出態様による大当り中示唆演出)と、設定されている設定値の特定度合いが低い第2示唆演出(例えば、第1演出態様による遊技前示唆演出や、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)とを実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、演出効果を高めることができる。
更には、第1発明の手段4の遊技機として、
示唆演出の実行態様を決定するための複数種類の決定データ(例えば、遊技前示唆演出決定テーブル、遊技中示唆演出決定テーブル、大当り中示唆演出決定テーブル)を用いて、前記示唆演出の実行態様を決定する示唆演出決定手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS410,S412,S414,S505,S507,S509,S602,S604,S606を実行する部分)を備え、
前記示唆演出決定手段は、
前記複数種類の決定データのうち設定されている設定値に応じた決定データを用いて、前記示唆演出の実行態様を決定し(例えば、演出制御用CPU120は、RAM122の設定値格納領域に格納されている設定値にもとづいて、ステップ112IWS410,S505,S602を実行する)、
設定値情報が正常に入力されなかった場合、所定の設定値(例えば、設定値「1」)に応じた決定データを用いて、前記示唆演出の実行態様を決定する(例えば、演出制御用CPU120は、設定値「1」にもとづいて、ステップ112IWS412,S507,S604を実行する)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、データ容量の増加を防止することができる。
なお、本特徴部112IWにおいて、「示唆演出の実行態様を決定する」とは、示唆演出を実行するか否かを決定することを含むとともに、示唆演出の演出態様を決定することも含む概念である。
更には、第1発明の手段5の遊技機として、
示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更されてから最初の可変表示が実行されるまでの期間において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出(例えば、遊技前示唆演出や初期出目演出など)を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技開始前の遊技機の状態に関心を持たせ、早い時間帯から遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第1発明の手段6の遊技機として、
示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更された後、所定期間(例えば、特別期間(設定変更後から変動表示が30回実行されるまで))が経過するまでの遊技中において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能である(例えば、図67−6(A),(B)、図67−23(A),(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、所定期間に遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第1発明の手段7の遊技機として、
示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−23(A),(B)等参照)、
実行された示唆演出に関する情報を報知可能な報知手段(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)をさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、過去に実行された示唆演出を確認することができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第1発明の手段8の遊技機として、
示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
示唆演出と並行して実行されると該示唆演出が認識しづらくなる演出態様により所定演出(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)を実行可能な所定演出実行手段と、
示唆演出が実行されるときに、所定演出の実行を制限する制限手段(例えば、大当り中示唆演出が実行されるときには、役物演出の実行が制限される。図67−25(D)参照)とをさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第1発明の手段9の遊技機として、
設定示唆実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により設定示唆を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
設定示唆と並行して実行されると該設定示唆が認識しづらくなる態様により所定報知を実行可能な所定報知手段(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)をさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第1発明の手段10の遊技機として、
有利状態における所定の制御期間(例えば、大当り遊技中のファンファーレ期間やインターバル期間、エンディング期間など)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−5参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第1発明の手段11の遊技機として、
可変表示に関する所定の制御期間(例えば、変動時間)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−7参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第1発明の手段12の遊技機として、
開閉可能な開閉体と、操作部に対する操作を規制可能な規制部材(例えば、セキュリティカバー112IW500A/セキュリティカバー112IW500B/セキュリティカバー112IW500C)とを備え、
開閉体が閉鎖されているときには規制部材により操作部に対する操作が規制される規制状態に維持され、開閉体が開放されているときには規制状態が解除可能となる(例えば、遊技機用枠112IW003が閉鎖されている状態においては、セキュリティカバー112IW500Aによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持される一方で、遊技機用枠112IW003が開放されている状態においては、セキュリティカバー112IW500Aによる規制状態が解除され、設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052との操作が許容される許容状態となる。図67−2、図67−3、図67−28〜図67−31)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、セキュリティ性が向上する。
なお、上記した第1発明の手段1の遊技機に適用できる第1発明の手段2〜手段12の遊技機は、上記した第1発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第2発明も含まれている。つまり、従来、設定操作にもとづいて複数段階の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能に構成され、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成されたパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されたものがある。特開2010−200902号公報には、変更前後の設定値に対応する変動停止コマンド(設定値指定コマンド)を主制御基板から演出制御基板に送信し、その変動停止コマンドにより得られる変更前後の設定値にもとづいて、キリン、ゾウ、ライオンの3種類のキャラクタに対応する3種類の演出パターンによる表示を行うことが記載されている。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、設定値情報(設定値指定コマンド)が正常でなかったときに誤った示唆演出が実行されてしまう可能性があり、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、却って遊技に対する興趣を低下させてしまうおそれがある。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第2発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
設定操作にもとづいて複数段階の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「3」)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS005〜S010を実行する部分)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS114〜117を実行する部分)と、
いずれの設定値に設定されているかを特定可能な設定値情報(例えば、設定値コマンド)を出力可能な情報出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS011,S108を実行する部分)と、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報にもとづいて、示唆演出(例えば、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS409〜S415,S504〜S509,S601〜S606を実行する部分)とを備え、
前記示唆演出実行手段は、前記情報出力手段から出力された前記設定値情報が正常でなかった場合、前記示唆演出の実行を制限する(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ112IWS413でN,S508でN,S605でNのとき、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出を実行しない)
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第2発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
設定操作にもとづいて複数段階の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「3」)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS005〜S010を実行する部分)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS114〜117を実行する部分)と、
いずれの設定値に設定されているかを特定可能な設定値情報(例えば、設定値コマンド)を出力可能な情報出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS011,S108を実行する部分)と、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報にもとづいて、示唆演出(例えば、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS409〜S415,S504〜S509,S601〜S606を実行する部分)とを備え、
前記示唆演出実行手段は、前記情報出力手段から出力された前記設定値情報が正常でなかった場合、前記示唆演出の実行を制限し(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ112IWS413でN,S508でN,S605でNのとき、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出を実行しない)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
なお、上述の実施形態において、金属固定部を有する特定電子部品が実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成され、金属固定部を低温溶融金属にて固定するための部品固定部が形成され、該部品固定部が、配線パターンのいずれかに電気接続されている基板として、LED基板275を例示したが、示唆演出実行手段を構成する演出制御用CPU120等が搭載された演出制御基板12や、遊技制御手段を構成する遊技制御用マイクロコンピュータ100等が搭載された主基板11や、示唆演出として示唆画像を表示する画像表示装置5を制御する制御基板を、当該基板構成(基板に金属固定部を低温溶融金属にて固定するための部品固定部が形成され、該部品固定部が、配線パターンのいずれかに電気接続されている基板構成)としてもよい。このようにすれば、所定演出手段や示唆演出手段を構成する演出制御用CPU120等が搭載された演出制御基板12や、遊技制御手段を構成する遊技制御用マイクロコンピュータ100等が搭載された主基板11や、示唆画像を表示する画像表示装置5を制御する制御基板を、部品固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることのできる基板とすることができる。
また、情報出力手段から出力された設定値情報が正常でなかった場合、必要に応じて、画像表示や音声報知によって直接的にその旨を知らせるようにしてもよい。そのようにすれば、情報出力手段から出力された設定値情報が正常でなかった旨を遊技者や遊技場係員が認識できるため、できるだけ迅速に正常な状態に復帰させて示唆演出の制限を解除させることが可能となる。
更には、第2発明の手段2の遊技機として、
情報出力手段は、複数のタイミングにおいて設定値情報を出力可能である(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ112IWS011,S108を実行することにより、電源投入時と変動開始時に設定値コマンドを送信する)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、あるタイミングにおいて設定値情報を正常に入力できなくても、次のタイミングにおいて設定値情報を正常に入力できるので、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
更には、第2発明の手段3の遊技機として、
示唆演出実行手段は、示唆演出として、設定されている設定値の特定度合いが高い第1示唆演出(例えば、第3演出態様による遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、第4演出態様による大当り中示唆演出)と、設定されている設定値の特定度合いが低い第2示唆演出(例えば、第1演出態様による遊技前示唆演出や、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)とを実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、演出効果を高めることができる。
更には、第2発明の手段4の遊技機として、
示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更されてから最初の可変表示が実行されるまでの期間において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出(例えば、遊技前示唆演出や初期出目演出など)を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技開始前の遊技機の状態に関心を持たせ、早い時間帯から遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第2発明の手段5の遊技機として、
示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更された後、所定期間(例えば、特別期間(設定変更後から変動表示が30回実行されるまで))が経過するまでの遊技中において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能である(例えば、図67−6(A),(B)、図67−23(A),(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、所定期間に遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第2発明の手段6の遊技機として、
示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−23(A),(B)等参照)、
実行された示唆演出に関する情報を報知可能な報知手段(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)をさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、過去に実行された示唆演出を確認することができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第2発明の手段7の遊技機として、
示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
示唆演出と並行して実行されると該示唆演出が認識しづらくなる演出態様により所定演出(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)を実行可能な所定演出実行手段と、
示唆演出が実行されるときに、所定演出の実行を制限する制限手段(例えば、大当り中示唆演出が実行されるときには、役物演出の実行が制限される。図67−25(D)参照)とをさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第2発明の手段8の遊技機として、
設定示唆実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により設定示唆を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
設定示唆と並行して実行されると該設定示唆が認識しづらくなる態様により所定報知を実行可能な所定報知手段(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)をさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第2発明の手段9の遊技機として、
有利状態における所定の制御期間(例えば、大当り遊技中のファンファーレ期間やインターバル期間、エンディング期間など)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−5参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第2発明の手段10の遊技機として、
可変表示に関する所定の制御期間(例えば、変動時間)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−7参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第2発明の手段11の遊技機として、
開閉可能な開閉体と、操作部に対する操作を規制可能な規制部材(例えば、セキュリティカバー112IW500A/セキュリティカバー112IW500B/セキュリティカバー112IW500C)とを備え、
開閉体が閉鎖されているときには規制部材により操作部に対する操作が規制される規制状態に維持され、開閉体が開放されているときには規制状態が解除可能となる(例えば、遊技機用枠112IW003が閉鎖されている状態においては、セキュリティカバー112IW500Aによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持される一方で、遊技機用枠112IW003が開放されている状態においては、セキュリティカバー112IW500Aによる規制状態が解除され、設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052との操作が許容される許容状態となる。図67−2、図67−3、図67−28〜図67−31)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、セキュリティ性が向上する。
なお、上記した第2発明の手段1の遊技機に適用できる第2発明の手段2〜手段11の遊技機は、上記した第2発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第3発明も含まれている。つまり、従来、設定操作にもとづいて複数段階の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能に構成され、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成されたパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されたものがある。特開2010−200902号公報には、変更前後の設定値に対応する変動停止コマンド(設定値指定コマンド)を主制御基板から演出制御基板に送信し、その変動停止コマンドにより得られる変更前後の設定値にもとづいて、キリン、ゾウ、ライオンの3種類のキャラクタに対応する3種類の演出パターンによる表示を行うことが記載されている。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、設定値情報(設定値指定コマンド)が正常でなかったときに誤った示唆演出が実行されてしまう可能性があり、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、却って遊技に対する興趣を低下させてしまうおそれがある。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第3発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
設定操作にもとづいて複数段階の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「3」)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS005〜S010を実行する部分)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS114〜117を実行する部分)と、
いずれの設定値に設定されているかを特定可能な設定値情報(例えば、設定値コマンド)を出力可能な情報出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS011,S108を実行する部分)と、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報にもとづいて、示唆演出(例えば、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS409〜S415,S504〜S509,S601〜S606を実行する部分)とを備え、
前記示唆演出実行手段は、
前記示唆演出として第1示唆演出(例えば、第3演出態様による遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、第4演出態様による大当り中示唆演出)と第2示唆演出(例えば、第1演出態様による遊技前示唆演出や、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)とを実行可能であり、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報が正常でなかった場合、前記示唆演出として前記第1示唆演出を実行せず、前記示唆演出として前記第2示唆演出を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ112IWS414,S509,S606を実行することにより、第3演出態様による遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、第4演出態様による大当り中示唆演出を実行しない)
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第3発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
設定操作にもとづいて複数段階の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「3」)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS005〜S010を実行する部分)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS114〜117を実行する部分)と、
いずれの設定値に設定されているかを特定可能な設定値情報(例えば、設定値コマンド)を出力可能な情報出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ112IWS011,S108を実行する部分)と、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報にもとづいて、示唆演出(例えば、遊技前示唆演出、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS409〜S415,S504〜S509,S601〜S606を実行する部分)とを備え、
前記示唆演出実行手段は、
前記示唆演出として第1示唆演出(例えば、第3演出態様による遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、第4演出態様による大当り中示唆演出)と第2示唆演出(例えば、第1演出態様による遊技前示唆演出や、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)とを実行可能であり、
前記情報出力手段から出力された前記設定値情報が正常でなかった場合、前記示唆演出として前記第1示唆演出を実行せず、前記示唆演出として前記第2示唆演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ112IWS414,S509,S606を実行することにより、第3演出態様による遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、第4演出態様による大当り中示唆演出を実行しない)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成した遊技機において、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第3発明の手段2の遊技機として、
情報出力手段は、複数のタイミングにおいて設定値情報を出力可能である(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ112IWS011,S108を実行することにより、電源投入時と変動開始時に設定値コマンドを送信する)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、あるタイミングにおいて設定値情報を正常に入力できなくても、次のタイミングにおいて設定値情報を正常に入力できるので、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
更には、第3発明の手段3の遊技機として、
示唆演出実行手段は、示唆演出として、設定されている設定値の特定度合いが高い第1示唆演出(例えば、第3演出態様による遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、第4演出態様による大当り中示唆演出)と、設定されている設定値の特定度合いが低い第2示唆演出(例えば、第1演出態様による遊技前示唆演出や、遊技中示唆演出、大当り中示唆演出)とを実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、演出効果を高めることができる。
更には、第3発明の手段4の遊技機として、
示唆演出の実行態様を決定するための複数種類の決定データ(例えば、遊技前示唆演出決定テーブル、遊技中示唆演出決定テーブル、大当り中示唆演出決定テーブル)を用いて、前記示唆演出の実行態様を決定する示唆演出決定手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ112IWS410,S412,S414,S505,S507,S509,S602,S604,S606を実行する部分)を備え、
前記示唆演出決定手段は、
前記複数種類の決定データのうち設定されている設定値に応じた決定データを用いて、前記示唆演出の実行態様を決定し(例えば、演出制御用CPU120は、RAM122の設定値格納領域に格納されている設定値にもとづいて、ステップ112IWS410,S505,S602を実行する)、
設定値情報が正常に入力されなかった場合、専用の決定データ(例えば、演出モードC用の遊技前示唆演出決定テーブルや、遊技中示唆演出決定テーブル、大当り中示唆演出決定テーブル)を用いて、前記示唆演出の実行態様を決定する(例えば、演出制御用CPU120は、演出モードC用の遊技前示唆演出決定テーブルや、遊技中示唆演出決定テーブル、大当り中示唆演出決定テーブルを用いて、ステップ112IWS414,S509,S606を実行する)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技に対する興趣の低下を防止することができる。
更には、第3発明の手段5の遊技機として、
示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更されてから最初の可変表示が実行されるまでの期間において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出(例えば、遊技前示唆演出や初期出目演出など)を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技開始前の遊技機の状態に関心を持たせ、早い時間帯から遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第3発明の手段6の遊技機として、
示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更された後、所定期間(例えば、特別期間(設定変更後から変動表示が30回実行されるまで))が経過するまでの遊技中において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能である(例えば、図67−6(A),(B)、図67−23(A),(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、所定期間に遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第3発明の手段7の遊技機として、
示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−23(A),(B)等参照)、
実行された示唆演出に関する情報を報知可能な報知手段(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)をさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、過去に実行された示唆演出を確認することができ、遊技興趣を高めることができる。
更には、第3発明の手段8の遊技機として、
示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
示唆演出と並行して実行されると該示唆演出が認識しづらくなる演出態様により所定演出(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)を実行可能な所定演出実行手段と、
示唆演出が実行されるときに、所定演出の実行を制限する制限手段(例えば、大当り中示唆演出が実行されるときには、役物演出の実行が制限される。図67−25(D)参照)とをさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第3発明の手段9の遊技機として、
設定示唆実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により設定示唆を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
設定示唆と並行して実行されると該設定示唆が認識しづらくなる態様により所定報知を実行可能な所定報知手段(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)をさらに備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第3発明の手段10の遊技機として、
有利状態における所定の制御期間(例えば、大当り遊技中のファンファーレ期間やインターバル期間、エンディング期間など)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−5参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第3発明の手段11の遊技機として、
可変表示に関する所定の制御期間(例えば、変動時間)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−7参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第3発明の手段12の遊技機として、
開閉可能な開閉体と、操作部に対する操作を規制可能な規制部材(例えば、セキュリティカバー112IW500A/セキュリティカバー112IW500B/セキュリティカバー112IW500C)とを備え、
開閉体が閉鎖されているときには規制部材により操作部に対する操作が規制される規制状態に維持され、開閉体が開放されているときには規制状態が解除可能となる(例えば、遊技機用枠112IW003が閉鎖されている状態においては、セキュリティカバー112IW500Aによって設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052を含む操作部に対する操作が規制される規制状態に維持される一方で、遊技機用枠112IW003が開放されている状態においては、セキュリティカバー112IW500Aによる規制状態が解除され、設定キー112IW051と設定切替スイッチ112IW052との操作が許容される許容状態となる。図67−2、図67−3、図67−28〜図67−31)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、セキュリティ性が向上する。
なお、上記した第3発明の手段1の遊技機に適用できる第3発明の手段2〜手段12の遊技機は、上記した第3発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
なお、本特徴部112IWでは、3種類の演出モードA〜Cに変更可能であるように構成し、演出モードAに制御されている場合には、設定値情報が正常に入力されなかった場合、遊技者にとって有利度が低い所定の設定値に設定されているものとして示唆演出を実行可能に構成(上記の第1発明の構成)し、演出モードBに制御されている場合には、設定値情報が正常に入力されなかった場合、示唆演出の実行を制限するように構成(上記の第2発明の構成)し、演出モードCに制御されている場合には、設定値情報が正常に入力されなかった場合、示唆演出として第1示唆演出を実行せず、示唆演出として第2示唆演出を実行可能に構成(上記の第3発明の構成)する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、遊技状態に応じて上記の第1発明〜第3発明のいずれの制御方法により示唆演出を実行するかを切り替えてもよい。この場合、例えば、遊技状態が通常状態であれば、設定値情報が正常に入力されなかった場合、遊技者にとって有利度が低い所定の設定値に設定されているものとして示唆演出を実行可能に構成(上記の第1発明の構成)し、遊技状態が時短状態であれば、設定値情報が正常に入力されなかった場合、示唆演出の実行を制限するように構成(上記の第2発明の構成)し、遊技状態が確変状態であれば、設定値情報が正常に入力されなかった場合、示唆演出として第1示唆演出を実行せず、示唆演出として第2示唆演出を実行可能に構成(上記の第3発明の構成)するようにしてもよい。
また、上記に示した第1発明〜第3発明の全ての制御方法により示唆演出を実行可能に構成する必要はなく、いずれか1つの制御方法のみを用いて示唆演出を実行可能に構成してもよい。
また、本特徴部112IWでは、取りこぼしやデータ化けなどの理由により設定値コマンド自体を受信できなかった場合に、上記の第1発明〜第3発明の制御方法により示唆演出の実行を制御する(示唆演出を制限する)場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、設定値コマンドは受信したが、受信した設定値コマンドが不整合である場合に示唆演出を制限するように構成してもよい。この場合、例えば、設定値コマンドを受信するごとに演出制御手段側で受信した設定値コマンドで示される設定値を記憶しておくようにし、その後、新たな設定値コマンドを受信したときに、新たに受信した設定値コマンドで示される設定値と前回記憶した設定値とが一致しない場合に不整合が発生したと判定し、上記の第1発明〜第3発明の制御方法により示唆演出の実行を制御する(示唆演出を制限する)ようにしてもよい。
また、各設定値「1」〜「3」における遊技の異ならせ方は、本例で示したものにかぎられない。例えば、設定値「1」や「3」など奇数番号の設定値の場合には、連荘(確変状態中などに大当りが連続して発生すること)が発生しやすいときと連荘が発生しにくいときとの差が大きいように構成し、設定値「2」など偶数番号の設定値の場合には、連荘の発生しやすさが比較的一定で変化しないように構成し、設定値が奇数番号であることを示唆する示唆演出を実行可能に構成してもよい。そして、この場合、設定値コマンドを正常に受信できなかった場合には、上記の第1発明〜第3発明の制御方法により、設定値が奇数番号であることを示唆する示唆演出の実行を制御する(示唆演出を制限する)ように構成してもよい。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第4発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、設定値の示唆が変動表示中のみにしか行われず、十分に興趣を高められないという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第4発明の手段1の遊技機として、
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更されてから最初の可変表示が実行されるまでの期間において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出(例えば、遊技前示唆演出や初期出目演出など)を実行可能である
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、遊技開始前の遊技機の状態に関心を持たせ、早い時間帯から遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第4発明の手段Aの遊技機として、
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更されてから最初の可変表示が実行されるまでの期間において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出(例えば、遊技前示唆演出や初期出目演出など)を実行可能であり、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、遊技開始前の遊技機の状態に関心を持たせ、早い時間帯から遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第4発明の手段2の遊技機として、
演出用識別情報(例えば、演出図柄)の可変表示を実行可能な遊技機であって、
前記示唆演出実行手段は、設定値が変更されてから最初の可変表示が実行されるまでの期間において、設定されている設定値に応じて異なる演出用識別情報が表示される示唆演出(例えば、奇数初期出目の表示)を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第4発明の手段3の遊技機として、
示唆演出実行手段は、遊技機への電力供給が停止した後、遊技機への電力供給が復旧したときに、設定されている設定値に応じて示唆演出を実行可能である(例えば、図67−21(A),(B)に示すように、判定値が異なる遊技前示唆演出決定テーブルが用いられる)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第4発明の手段4の遊技機として、
示唆演出実行手段は、可変表示が開始された後に、設定されている設定値を示唆する特定示唆演出(例えば、遊技中示唆演出や大当り中示唆演出など)を実行可能であり、
特定示唆演出は、示唆演出よりも示唆される設定値に対する信頼度が高い
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第4発明の手段5の遊技機として、
遊技媒体(例えば、遊技球)を用いた遊技が可能な遊技機であって、
遊技媒体が所定領域(例えば、一般入賞口50A〜一般入賞口50D、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第1大入賞口、第2大入賞口712)に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、CPU103がS12の賞球処理を実行する部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、表示モニタ112IW029)とを備え、
前記情報表示手段は、設定されている設定値を表示可能である(例えば、図67−9に示すように、表示モニタ112IW029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、製造コストの増加を抑えることができる。
なお、上記した第4発明の手段1の遊技機に適用できる第4発明の手段2〜手段5の遊技機は、上記した第4発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第5発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、遊技を行う動機を効果的に与えることができず、十分に興趣を高められないという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第5発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更された後、所定期間(例えば、特別期間(設定変更後から変動表示が30回実行されるまで))が経過するまでの遊技中において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能である(例えば、図67−6(A),(B)、図67−23(A),(B)参照)
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、所定期間に遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第5発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、少なくとも、設定値が変更された後、所定期間(例えば、特別期間(設定変更後から変動表示が30回実行されるまで))が経過するまでの遊技中において、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−6(A),(B)、図67−23(A),(B)参照)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、所定期間に遊技を行う動機を与えることができ、遊技興趣を高めることができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第5発明の手段2の遊技機として、
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、
前記可変表示パターン決定手段により決定された可変表示パターンにもとづいて、可変表示を実行する可変表示実行手段とを備え、
前記可変表示パターン決定手段は、設定値が変更されたときと変更されなかったときとで、異なる割合により複数の可変表示パターンのいずれかに決定し(例えば、図67−6(A),(B)参照)、
前記可変表示実行手段は、設定値が変更されたときと変更されなかったときとで、共通の背景画像を用いて可変表示を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第5発明の手段3の遊技機として、
可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、
前記可変表示パターン決定手段により決定された可変表示パターンにもとづいて、可変表示を実行する可変表示実行手段とを備え、
前記可変表示パターン決定手段は、設定手段により設定値が第1設定値に設定されたときと第2設定値に設定されたときとで、異なる割合により複数の可変表示パターンのいずれかに決定し(例えば、図67−6(A),(B)等参照)、
前記可変表示実行手段は、設定手段により設定値が第1設定値に設定されたときと第2設定値に設定されたときとで、共通の背景画像を用いて可変表示を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第5発明の手段4の遊技機として、
示唆演出実行手段は、所定期間内に所定条件が成立したこと(例えば、特定期間に大当りとなることや、リーチ演出や擬似連演出の実行回数が所定回数に達したこと、特定のスーパーリーチ演出や予告演出が実行されたこと等)にもとづいて、示唆演出を実行可能である(例えば、特定期間内に大当りが発生した場合に、大当り中示唆演出を実行可能である。図67−25(A),(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第5発明の手段5の遊技機として、
遊技媒体(例えば、遊技球)を用いた遊技が可能な遊技機であって、
遊技媒体が所定領域(例えば、一般入賞口50A〜一般入賞口50D、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第1大入賞口、第2大入賞口712)に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、CPU103がS12の賞球処理を実行する部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、表示モニタ112IW029)とを備え、
前記情報表示手段は、設定されている設定値を表示可能である(例えば、図67−9に示すように、表示モニタ112IW029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、製造コストの増加を抑えることができる。
なお、上記した第5発明の手段1の遊技機に適用できる第5発明の手段2〜手段5の遊技機は、上記した第5発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第6発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、過去に実行された示唆演出を確認することができず、十分に興趣を高められないという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第6発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−23(A),(B)等参照)、
実行された示唆演出に関する情報を報知可能な報知手段(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)をさらに備えた
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、過去に実行された示唆演出を確認することができ、遊技興趣を高めることができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第6発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−23(A),(B)等参照)、
実行された示唆演出に関する情報を報知可能な報知手段(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)をさらに備え、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、過去に実行された示唆演出を確認することができ、遊技興趣を高めることができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第6発明の手段2の遊技機として、
報知手段は、示唆演出が実行された回数を報知可能である(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第6発明の手段3の遊技機として、
報知手段は、実行された示唆演出の内容を報知可能である(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第6発明の手段4の遊技機として、
報知手段は、可変表示が実行されていない客待ち中に、実行された示唆演出に関する情報を報知可能である(例えば、演出制御用CPU120がステップS112IWS416を実行する部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第6発明の手段5の遊技機として、
実行された示唆演出に関する情報(例えば、実行履歴情報)を生成する情報生成手段と、
撮像装置によって前記情報を読み込み可能な特定画像(例えば、実行履歴情報を含む2次元コード)を生成する画像生成手段と、
前記特定画像を前記撮像装置によって撮像可能な態様で表示する表示手段(例えば、画像表示装置5)とを備える
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、遊技興趣を高めることができる。
更には、第6発明の手段6の遊技機として、
遊技媒体(例えば、遊技球)を用いた遊技が可能な遊技機であって、
遊技媒体が所定領域(例えば、一般入賞口50A〜一般入賞口50D、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第1大入賞口、第2大入賞口712)に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、CPU103がS12の賞球処理を実行する部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、表示モニタ112IW029)とを備え、
前記情報表示手段は、設定されている設定値を表示可能である(例えば、図67−9に示すように、表示モニタ112IW029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、製造コストの増加を抑えることができる。
なお、上記した第6発明の手段1の遊技機に適用できる第6発明の手段2〜手段6の遊技機は、上記した第6発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第7発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、設定示唆演出が他の演出により認識しづらくなると、興趣を低下させてしまうおそれがあるという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第7発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
示唆演出と並行して実行されると該示唆演出が認識しづらくなる演出態様により所定演出(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)を実行可能な所定演出実行手段と、
示唆演出が実行されるときに、所定演出の実行を制限する制限手段とをさらに備えた(例えば、大当り中示唆演出が実行されるときには、役物演出の実行が制限される。図67−25(D)参照)
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、興趣の低下を防止することができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第7発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、設定示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段とを備え、
前記示唆演出実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により示唆演出を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
示唆演出と並行して実行されると該示唆演出が認識しづらくなる演出態様により所定演出(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)を実行可能な所定演出実行手段と、
示唆演出が実行されるときに、所定演出の実行を制限する制限手段とをさらに備え(例えば、大当り中示唆演出が実行されるときには、役物演出の実行が制限される。図67−25(D)参照)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、興趣の低下を防止することができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第7発明の手段2の遊技機として、
制限手段は、示唆演出と所定演出とで実行タイミングが重なる場合に、示唆演出と所定演出との少なくともいずれかの実行タイミングを変更する(例えば、いずれか一方をファンファーレ期間に実行し、他方をエンディング期間に実行するように変更する)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第7発明の手段3の遊技機として、
制限手段は、示唆演出が実行されるときには、所定演出の実行を禁止する(例えば、大当り中示唆演出が実行されるときには、役物演出の実行が禁止される。図67−25(D)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第7発明の手段4の遊技機として、
制限手段は、示唆演出が実行されるときには、該示唆演出が認識しづらくならない演出態様により所定演出を実行する(例えば、通常とは異なる動作態様により可動部材112IW101を動作させる(例えば、大当り中示唆演出によるセリフ画像と重なる位置で停止しないように制御する))
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第7発明の手段5の遊技機として、
示唆演出および所定演出(例えば、画像表示装置5に所定の画像を表示するファンファーレ演出など)は、いずれも一の表示手段(例えば、画像表示装置5)における表示を含み、
前記一の表示手段は、示唆演出に関する表示を所定演出に関する表示よりも優先して表示する
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第7発明の手段6の遊技機として、
遊技媒体(例えば、遊技球)を用いた遊技が可能な遊技機であって、
遊技媒体が所定領域(例えば、一般入賞口50A〜一般入賞口50D、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第1大入賞口、第2大入賞口712)に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、CPU103がS12の賞球処理を実行する部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、表示モニタ112IW029)とを備え、
前記情報表示手段は、設定されている設定値を表示可能である(例えば、図67−9に示すように、表示モニタ112IW029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、製造コストの増加を抑えることができる。
なお、上記した第7発明の手段1の遊技機に適用できる第7発明の手段2〜手段6の遊技機は、上記した第7発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第8発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、遊技者にとって好ましくない設定示唆演出実行されることにより、興趣を低下させてしまうおそれがあるという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第8発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する設定示唆(例えば、設定示唆演出)を実行可能な設定示唆実行手段とを備え、
前記設定示唆実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により設定示唆を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
設定示唆と並行して実行されると該設定示唆が認識しづらくなる態様により所定報知を実行可能な所定報知手段(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)をさらに備えた
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、興趣の低下を防止することができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第8発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値を示唆する設定示唆(例えば、設定示唆演出)を実行可能な設定示唆実行手段とを備え、
前記設定示唆実行手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により設定示唆を実行可能であり(例えば、図67−25(A),(B)等参照)、
設定示唆と並行して実行されると該設定示唆が認識しづらくなる態様により所定報知を実行可能な所定報知手段(例えば、大当り示唆演出と並行して実行されると該大当り示唆演出が認識しづらくなる役物演出や導光板演出、エラー表示など)をさらに備え、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、興趣の低下を防止することができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第8発明の手段2の遊技機として、
所定報知手段は、可動部材(例えば、可動部材112IW101)を動作させる所定報知(例えば、役物演出)を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、演出効果を高めることができる。
更には、第8発明の手段3の遊技機として、
光を透過可能な透光性を有する導光板(例えば、導光板112IW103)と、
前記導光板の端面から光を入射可能に設けられた発光体とを備え、
前記導光板は、前記発光体によって該導光板の端面から該導光板の内部に入射された光を反射して該遊技機の前面に出射させる反射部が設けられ、
所定報知手段は、前記発光体を発光させることにより前記導光板に設けられた前記反射部から遊技機の前面に光を出射させる所定報知(例えば、導光板演出)を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、演出効果を高めることができる。
更には、第8発明の手段4の遊技機として、
所定報知手段は、エラー表示を行う所定報知を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、適切にエラーを報知することができる。
更には、第8発明の手段5の遊技機として、
設定示唆実行手段は、第1設定値に設定されていることを示唆する第1設定示唆(例えば、第1演出態様の大当り中示唆演出。図67−25(A),(B)参照)と、該第1設定値よりも遊技者にとって有利度が高い第2設定値に設定されていることを示唆する第2設定示唆(例えば、第3演出態様の大当り中示唆演出。図67−25(A),(B)参照)とを実行可能であり、
所定報知手段は、第1設定示唆が実行されるときには、第2設定示唆が実行されるときに比べて高い割合で所定報知を実行可能である(例えば、図67−25(E)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第8発明の手段6の遊技機として、
設定示唆の実行割合を設定可能な設定示唆設定手段を備える(例えば、電源投入後に設定画面が表示され、プッシュボタン31B等の操作手段や、遊技機内部に設けられたスイッチ等の操作手段(管理者のみ操作可能)を操作することにより、設定示唆演出に関する設定を変更できるようする)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第8発明の手段7の遊技機として、
識別情報の可変表示を行う遊技機であって、
識別情報が配された可変表示部材(例えば、ドラム状やベルト状の可動体)を回転動作させて識別情報を可変表示可能な可変表示装置を備え、
前記可変表示装置は、設定値が変更された後の最初の識別情報の可変表示において、特定動作を行い、
所定報知手段は、設定値が変更された後の最初の識別情報の可変表示において、高い割合で所定報知を実行する
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、興趣の低下を防止することができる。
更には、第8発明の手段8の遊技機として、
遊技媒体(例えば、遊技球)を用いた遊技が可能な遊技機であって、
遊技媒体が所定領域(例えば、一般入賞口50A〜一般入賞口50D、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第1大入賞口、第2大入賞口712)に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、CPU103がS12の賞球処理を実行する部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、表示モニタ112IW029)とを備え、
前記情報表示手段は、設定されている設定値を表示可能である(例えば、図67−9に示すように、表示モニタ112IW029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、製造コストの増加を抑えることができる。
なお、上記した第8発明の手段1の遊技機に適用できる第8発明の手段2〜手段8の遊技機は、上記した第8発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第9発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、有利度が高い設定では、射幸性が高くなりすぎてしまうおそれがあるという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第9発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)とを備え、
前記有利状態における所定の制御期間(例えば、大当り遊技中のファンファーレ期間やインターバル期間、エンディング期間など)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−5参照)
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第9発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)とを備え、
前記有利状態における所定の制御期間(例えば、大当り遊技中のファンファーレ期間やインターバル期間、エンディング期間など)は、設定されている設定値に応じて異なり(例えば、図67−5参照)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第9発明の手段2の遊技機として、
有利状態におけるファンファーレ制御期間は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−5(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第9発明の手段3の遊技機として、
有利状態におけるインターバル制御期間は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−5(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第9発明の手段4の遊技機として、
有利状態におけるエンディング制御期間は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−5(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第9発明の手段5の遊技機として、
遊技価値を用いた遊技が可能な遊技機であって、
特定条件が成立したことにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
設定手段は、第1設定値(例えば、設定値3)と、該第1設定値よりも前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値の大きさが遊技に使用された遊技価値の大きさに占める割合が高くなる第2設定値(例えば、設定値1)とに設定可能であり、
有利状態における所定の制御期間は、第2設定値に設定されているときの方が、第1設定値に設定されているときよりも長い(例えば、図67−5(A),(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第9発明の手段6の遊技機として、
有利状態における所定の制御期間において、設定されている設定値を示唆する示唆演出(例えば、大当り中示唆演出)を実行可能な示唆演出実行手段を備えた
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、有利状態における所定の制御期間の興趣を高めることができる。
更には、第9発明の手段7の遊技機として、
演出を実行可能な演出実行手段を備え、
前記演出実行手段は、有利状態における所定の制御期間において、設定されている設定値に関わらず、共通の演出(例えば、共通のファンファーレ演出やインターバル演出、エンディング演出など)を実行可能である
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、有利状態における所定の制御期間の興趣を高めることができる。
更には、第9発明の手段8の遊技機として、
有利状態における所定の制御期間は、設定されている設定値に応じて予め定められている
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第9発明の手段9の遊技機として、
複数種類の有利状態に制御可能な遊技機であって、
遊技制御手段は、設定されている設定値にもとづいて異なる割合により複数種類の前記有利状態(例えば、大当り種別A〜C)のいずれかに制御可能であり、
前記有利状態における所定の制御期間は、前記有利状態の種類に応じて異なる(例えば、図67−5(B)参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第9発明の手段10の遊技機として、
遊技媒体(例えば、遊技球)を用いた遊技が可能な遊技機であって、
遊技媒体が所定領域(例えば、一般入賞口50A〜一般入賞口50D、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第1大入賞口、第2大入賞口712)に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、CPU103がS12の賞球処理を実行する部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、表示モニタ112IW029)とを備え、
前記情報表示手段は、設定されている設定値を表示可能である(例えば、図67−9に示すように、表示モニタ112IW029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、製造コストの増加を抑えることができる。
なお、上記した第9発明の手段1の遊技機に適用できる第9発明の手段2〜手段10の遊技機は、上記した第9発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
また、本特徴部112IWには、以下に示す第10発明も含まれている。つまり、従来、設定機能付きのパチンコ遊技機として、例えば、特開2010−200902号公報に記載されているものがある。しかしながら、特開2010−200902号公報に記載の遊技機にあっては、有利度が高い設定では、射幸性が高くなりすぎてしまうおそれがあるという問題があった。そのため、該問題点に着目した場合に、該問題を解決する第10発明の手段1の遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)とを備え、
可変表示に関する所定の制御期間(例えば、変動時間)は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−7参照)
ことを特徴とする遊技機が記載されており、この特徴によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
また、特開2010−200902号公報に記載の遊技機の問題を解決する第10発明の手段Aの遊技機として、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態など)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
複数の設定値(例えば、設定値1〜設定値3)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、CPU103が設定変更処理を実行する部分など)と、
設定されている設定値にもとづいて前記有利状態の制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図51に示すプロセス制御処理を実行する部分など)とを備え、
可変表示に関する所定の制御期間(例えば、変動時間)は、設定されている設定値に応じて異なり(例えば、図67−7参照)、
さらに、
金属固定部(例えば、金属固定部651)を有する特定電子部品(例えば、コネクタ)が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板(例えば、LED基板275)を有し、
前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属(例えば、半田)にて固定するための部品固定部(例えば、固定パッドP)が形成されており、
前記部品固定部は、前記配線パターン(例えば、GNDパターン)のいずれかに電気接続されている
ことを特徴とする遊技機が挙げられる。この特徴によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。また、部品固定部を配線パターンの一部として形成することができるため、部品固定部を配線パターンとは個別に設ける必要がないので、固定部の面積を確保しつつ、配線パターンを良好に設けることができる。
更には、第10発明の手段2の遊技機として、
可変表示期間は、設定されている設定値に応じて異なる(例えば、図67−7参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第10発明の手段3の遊技機として、
可変表示の表示結果が表示される期間は、設定されている設定値に応じて異なる
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第10発明の手段4の遊技機として、
遊技価値を用いた遊技が可能な遊技機であって、
特定条件が成立したことにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
設定手段は、第1設定値(例えば、設定値3)と、該第1設定値よりも前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値の大きさが遊技に使用された遊技価値の大きさに占める割合が高くなる第2設定値(例えば、設定値1)とに設定可能であり、
可変表示に関する所定の制御期間は、第2設定値に設定されているときの方が、第1設定値に設定されているときよりも長い(例えば、図67−7参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第10発明の手段5の遊技機として、
可変表示に関する所定の制御期間は、設定されている設定値に応じて予め定められている
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第10発明の手段6の遊技機として、
可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、
前記可変表示パターン決定手段により決定された可変表示パターンにもとづいて、可変表示を実行する可変表示実行手段とを備え、
前記可変表示パターン決定手段は、設定されている設定値に応じて異なる割合により可変表示期間が異なる複数の可変表示パターンのいずれかに決定する(例えば、図67−7参照)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、射幸性が高くなりすぎてしまうことを防止することができる。
更には、第10発明の手段7の遊技機として、
遊技媒体(例えば、遊技球)を用いた遊技が可能な遊技機であって、
遊技媒体が所定領域(例えば、一般入賞口50A〜一般入賞口50D、第1始動入賞口、第2始動入賞口、第1大入賞口、第2大入賞口712)に進入することにもとづいて遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、CPU103がS12の賞球処理を実行する部分)と、
前記遊技価値付与手段によって付与される遊技価値に関する情報を表示可能な情報表示手段(例えば、表示モニタ112IW029)とを備え、
前記情報表示手段は、設定されている設定値を表示可能である(例えば、図67−9に示すように、表示モニタ112IW029において連比、役比、ベースを表示可能な部分)
ようにしてもよいことが記載されており、このような構成によれば、製造コストの増加を抑えることができる。
なお、上記した第10発明の手段1の遊技機に適用できる第10発明の手段2〜手段7の遊技機は、上記した第10発明の手段Aの遊技機にも適用することができる。
なお、この特徴部112IWで示した構成は、特徴部31AKなど他の特徴部で示した構成と適宜組み合わせて遊技機を構成することが可能である。例えば、この特徴部112IWで示した遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、大当り中示唆演出を実行する場合に、遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、大当り中示唆演出の開始から所定期間経過したときに、特徴部31AKと同様の態様で遊技前示唆演出や遊技中示唆演出、大当り中示唆演出に対応したタイトルを報知可能に構成してもよい。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部
250 … 可動体
275 … LED基板
601 … モータ駆動用IC
602 … LED駆動用IC
603 … コネクタ
650 … コネクタ
651 … 金属固定部
800 … 第1演出体
803 … 装飾部材
820〜822 … 後側LED
844A〜844E … ボス
850 … 導電性部
851 … 非導電性部
900 … 第2演出体
P … 固定パッド

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    金属固定部を有する特定電子部品が少なくとも実装され、実装される各電子部品を電気接続するための配線パターンが形成された基板を有し、
    前記基板には、前記金属固定部を低温溶融金属にて固定するための部品固定部が形成されており、
    前記部品固定部は、前記配線パターンのいずれかに電気接続されており、
    さらに、
    遊技者にとって有利な有利状態に制御されることを示唆する示唆演出を実行可能な示唆演出実行手段と、
    前記示唆演出に対応したタイトルを報知可能なタイトル報知手段と、を備え、
    前記タイトル報知手段は、前記示唆演出の開始から所定期間経過したときに当該示唆演出に対応したタイトルを報知可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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