JP2019215999A - Illuminating device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、誘導灯を含む照明装置に関する。 The present invention relates to a lighting device including a guide light.
火災等の非常時に避難口および避難方向を避難者に知らせる照明設備として、誘導灯という照明装置が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の誘導灯は、通常時には外部から供給される常用電源で点灯し、非常時に断線または停電に起因して電力供給を受けられなくなると、自動的に非常用電源に切り替わり、点灯する。これにより、非常時に避難経路の照明が消灯しても、避難者は、誘導灯から出射される光にしたがって、避難口および避難方向を認識することができ、容易に避難できる。
2. Description of the Related Art A lighting device called a guide light is widely used as a lighting device for notifying an evacuee and an evacuation direction in an emergency such as a fire (for example, see Patent Document 1). The guide light of
照明装置には、検知器により避難経路が危険と検知された場合、避難者を誘導しないために、非常用電源があっても消灯するものもある。避難者を誘導するために、半導体レーザが出射する可視光レーザを直線状に点在させて壁面、天井面および床面等に投影する誘導灯が提案されている(例えば、特許文献2参照)。 In some lighting devices, when an evacuation route is detected as dangerous by a detector, even if there is an emergency power supply, it is turned off to prevent evacuees from being guided. In order to guide evacuees, guide lights have been proposed that project visible light lasers emitted from a semiconductor laser on a wall surface, a ceiling surface, a floor surface, and the like in a linear manner (for example, see Patent Document 2). .
しかしながら、特許文献1および特許文献2において、通常時または非常時のいずれか一方の視認性が悪い。特許文献1に開示された照明装置は、非常時に自動的に非常用電源に切り替わり点灯する。しかし、非常時は常用電源による点灯する通常時よりも暗く、火災時には煙によって視界が妨げられ、誘導灯が見えにくくなり、誘導灯の視認性が低下してしまう。特許文献2に開示された照明装置は、常用時に光を出射していないため照明装置の位置を人が認識しにくく、非常時に床面等に光が投影されても、投影された光に気がつかないおそれがある。
However, in
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、視認性のよい照明装置を提供するものである。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and provides a lighting device with good visibility.
本発明に係る照明装置は、コヒーレント光を出射する第1光源と、インコヒーレント光を出射する第2光源と、前記第1光源から出射される前記コヒーレント光および前記第2光源から出射される前記インコヒーレント光を放射する表示ユニットと、前記第1光源の駆動と前記第2光源の駆動を制御する制御部と、を有するものである。 The lighting device according to the present invention includes a first light source that emits coherent light, a second light source that emits incoherent light, and the coherent light emitted from the first light source and the second light source that is emitted from the second light source. A display unit that emits incoherent light; and a control unit that controls driving of the first light source and driving of the second light source.
本発明によれば、コヒーレント光およびインコヒーレント光のうち、一方または両方が表示ユニットから放射するため、常用時および非常時のいずれの状況であっても照明装置に対する視認性が向上する。 According to the present invention, one or both of the coherent light and the incoherent light are emitted from the display unit, so that the visibility to the lighting device is improved in both normal and emergency situations.
実施の形態1.
本実施の形態1の照明装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置の一構成例を示す外観斜視図である。図2は、図1に示した照明装置を背面側から見たときの内部を示す外観斜視図である。図2は、照明装置の背面側筐体が外された状態を示す。図3は、図2に示した光源ユニットの拡大斜視図である。図4は、図2に示した光源ユニットの拡大側面図である。
The configuration of the lighting device of the first embodiment will be described. FIG. 1 is an external perspective view illustrating a configuration example of a lighting device according to
本実施の形態1では、照明装置1が誘導灯の場合で説明するが、照明装置1は誘導灯に限らず、非常灯であってもよい。誘導灯および非常灯は避難口および避難方向を指示するための照明設備の一種である。
In the first embodiment, the case where the
図1〜図4に示すように、照明装置1は、第1光源11と、第2光源12と、表示ユニット13と、常用電源14と、非常用電源15と、制御部16とを有する。第1光源11および第2光源12は光源ユニット20に搭載されている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
第1光源11は、コヒーレント光を出射する光源である。第1光源11は、例えば、緑色の単色光を出射する緑色半導体レーザである。第1光源11が緑色半導体レーザである場合、第1光源11の発光波長は495〜570nmの波長範囲にあり、かつ発光スペクトルの半値全幅が10nm以下である。第2光源12は、インコヒーレント光を出射する光源である。第2光源12は、例えば、白色光を出射する白色LED(発光ダイオード)である。
The
表示ユニット13は、第1光源11から出射されるコヒーレント光および第2光源12から出射されるインコヒーレント光を放射する。表示ユニット13は、導光体31、反射板32、拡散板33、プリズムシート34、および表示板35を有する。反射板32と表示板35との間に、導光体31、拡散板33およびプリズムシート34が反射板32側から順に配置されている。表示ユニット13において、表示板35側の面を表面とし、反射板32側を裏面とする。表示板35は、表面側に表示領域36を有する。表示領域36の面が避難経路に面している。表示領域36は、第2光源12から出射される白色光が白色のまま透過する白色光透過領域37aと、白色光のうち緑色の単色光が透過する緑色透過領域37bとを有する。
The
導光体31は、図4に示すY軸矢印方向に厚みを有する矩形の板状のものである。図4に示すように、第1光源11および第2光源12は、導光体31の上面側の端部に対向して配置されている。導光体31は、第1光源11および第2光源12からの光の出射方向に配置され、コヒーレント光およびインコヒーレント光を導光する。図4に、光の出射方向を白色矢印(Z軸矢印と反対方向)で示す。第1光源11および第2光源12から表示ユニット13に入射した光は、導光体31を伝搬し、導光体31内で反射を繰り返して拡散した後、拡散板33およびプリズムシート34を経由して表示板35の表示領域36から放射する。
The
常用電源14および非常用電源15は電源基板に設けられている。非常用電源15は、例えば、バッテリーである。常用電源14は、外部から電力が供給される常用時に照明装置1を動作させる。常用電源14は、常用時に非常用電源15を充電する。非常用電源15は、火災等の非常時のうち、停電を伴う非常時に照明装置1を動作させる。
The
なお、停電を伴わない非常時には、照明装置1は、常用時と同様に常用電源14によって動作してもよく、非常用電源15によって動作してもよい。
In an emergency without a power failure, the
図5は、図1に示した制御部の一構成例を示すブロック図である。図5に示す制御部16は、例えば、マイクロコンピュータである。制御部16は、第1光源11および第2光源12の2つの光源のうち、いずれの光源を使用する状況にあるかを判定し、判定の結果に基づいて、2つの光源のうち、一方または両方を駆動させる。例えば、制御部16は、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況である場合、第1光源11を駆動させ、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況でない場合、第2光源12を駆動させる。その際、制御部16は、駆動させる光源への電力供給手段として、停電を伴わない非常時には常用電源14を使用し、停電を伴う非常時には非常用電源15を使用する。
FIG. 5 is a block diagram illustrating a configuration example of the control unit illustrated in FIG. 1. The
次に、本実施の形態1の照明装置1の光源切替制御の手順を説明する。ここでは、第1光源11が緑色半導体レーザであり、第2光源12が白色LEDの場合で説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る照明装置の動作手順を示すフローチャートである。
Next, the procedure of the light source switching control of the
制御部16は、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況であるか否かを判定する(ステップS101)。例えば、照明装置1が設置された建物が停電になると、建物内に設置された照明器具が消灯するため、建物内に居る人の表示ユニット13に対する視認性の改善が必要な状況になる。制御部16は、常用電源14の状態を監視し、常用電源14からの電力供給が停止した場合、停電により表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況になったと判定できる。
The
ステップS101の判定の結果、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況でない場合、制御部16は、常用電源14で第2光源12を駆動する(ステップS102)。このように、常用時には、制御部16が常用電源14に第2光源12を駆動させることで、第2光源12が白色光を出射する。
As a result of the determination in step S101, when it is not a situation where the visibility of the
第2光源12から出射した白色光は、表示ユニット13の導光体31に伝播する。導光体31に入射した白色光は導光体31内で反射を繰り返す。導光体31から裏面側に出射した白色光は、反射板32で反射され、導光体31内に戻る。導光体31内で全反射条件が崩れると、白色光は、拡散板33およびプリズムシート34を経由して表示板35の表示面から放射する。白色光透過領域37aから白色光が放射し、緑色透過領域37bから緑色光が放射する。
The white light emitted from the second
図7は、図1に示した表示ユニットの表示領域における発光スペクトルを示す図である。第2光源12は、例えば、図7のグラフに示すように白色の発光スペクトルの光を放射する。ここでは、白色の発光スペクトルは、色温度約5000Kの色度点となる白色である。表示ユニット13の白色光透過領域37aは第2光源12から放射される白色光を白色のまま表示するため、白色光透過領域37aは白色になる。図7には、この白色の発光スペクトルは、白色透過フィルタースペクトルと表示されている。
FIG. 7 is a diagram showing an emission spectrum in a display area of the display unit shown in FIG. The second
緑色透過領域37bは、例えば、図7のグラフに示すよう、緑色光を透過するフィルターの役目を果たす。そのため、第2光源12から放射された白色光が表示ユニット13の緑色透過領域37bを透過する際、緑色の光が選択的に透過し、緑色透過領域37bから緑色の光が放射する。図7には、この緑色の発光スペクトルは、緑色透過フィルタースペクトルと表示されている。第2光源12から放射された白色光が緑色透過領域37bを透過した光はドミナント波長が第1光源11の緑色レーザ光と一致する。
The
一方、図6に示したステップS101の判定の結果、停電を伴う非常事態により表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況になった場合、制御部16は、非常用電源15で第1光源11を駆動する(ステップS103)。このように、停電を伴う非常時に、制御部16が第1光源11を駆動させることで、第1光源11が緑色レーザ光を出射する。
On the other hand, if the result of the determination in step S101 shown in FIG. 6 indicates that a situation requiring improvement in the visibility of the
第1光源11から出射した緑色レーザ光は、表示ユニット13の導光体31に伝播する。導光体31に入射した緑色レーザ光は導光体31内で反射を繰り返して拡散した後、拡散板33およびプリズムシート34を経由して表示板35の表示面から放射する。例えば、図7の緑色半導体レーザスペクトルに示すように、緑色レーザ光は、スペクトル線幅が非常に狭く、かつ波長位置が白色光透過領域37aおよび緑色透過領域37bの両方で透過する位置にある。そのため、青色の光が表示板35の表示領域36の表面全体から放射する。
The green laser light emitted from the
さらに、緑色レーザ光は、第2光源12から出射されるインコヒーレント光とは異なり、コヒーレント光であるため、スペックルパターンを発生させる。図8は、スペックルパターンの一例を示す図である。図8に示したスペックルパターンは、「統計光学」(Joseph W.Goodman著)に開示されたものである。
Furthermore, unlike the incoherent light emitted from the second
スペックルパターンは、表示ユニット13の表示板35の表面および人の網膜上で干渉することによって発生する。例えば、表示板35の表示面で散乱された光がランダムな位相変化を受け、一様でない粒状の強度パターンとなって見えるため、遠くからでも極めて目立つ。
The speckle pattern is generated by interference on the surface of the
例えば、火災により避難経路に煙が充満している場合、煙によってレーザ光が散乱し、よりスペックルパターンの発生が促される。そのため、避難者は、照明装置1の表示面が見えなくても、照明装置1の位置する方向を視認しやすくなる。
For example, when the evacuation route is full of smoke due to a fire, the laser light is scattered by the smoke, and the generation of a speckle pattern is further promoted. Therefore, even if the evacuees cannot see the display surface of the
なお、本実施の形態1では、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況として、停電の場合で説明したが、この場合に限らない。例えば、表示ユニット13の視認性の改善が必要か否かを検知するために、熱、炎および煙のうち、少なくともいずれかを検知する検知器が照明装置1に設けられていてもよく、照明装置1とは別に設けられていてもよい。火災が発生すると室内が高熱になり、炎および煙が発生することで、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況になると考えられるからである。
In the first embodiment, the situation in which the visibility of the
検知器が照明装置1とは別に設けられている場合、検知器および制御部16は、有線または無線の通信手段を介して信号を送受信する手段を備えていればよい。例えば、火災等の非常時に、検知器は、検知した熱が常用時の室温よりも高い場合、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況であることを示す視認性検知信号を制御部16に出力する。また、検知器は、検知した熱が常用時の室温と同等である場合、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況でないことを示す視認性検知信号を制御部16に出力する。
When the detector is provided separately from the
さらに、本実施の形態1では、制御部16が第1光源11および第2光源12のうち、いずれか一方を駆動する場合で説明したが、両方を駆動してもよい。例えば、停電を伴わない非常時において、第1光源11および第2光源12の両方から光が出射することで、表示ユニット13の視認性がさらに向上する。
Further, in the first embodiment, the case has been described where the
本実施の形態1の照明装置1は、コヒーレント光を出射する第1光源11と、インコヒーレント光を出射する第2光源12と、これらの光を放射する表示ユニット13と、第1光源11の駆動と第2光源12の駆動を制御する制御部16とを有する。
The
本実施の形態1によれば、コヒーレント光およびインコヒーレント光のうち、一方または両方が表示ユニット13から放射するため、常用時および非常時のいずれの状況であっても照明装置1の視認性が向上する。コヒーレント光が表示ユニット13から放射する場合、表示ユニット13および人の網膜上で干渉することによってスペックルパターンが発生する。スペックルパターンは、散乱された光がランダムな位相変化を受け一様でない粒状の強度パターンとなって人に見えるため、照明装置1の視認性がより向上する。
According to the first embodiment, one or both of the coherent light and the incoherent light are emitted from the
また、コヒーレント光およびインコヒーレント光の両方が表示ユニット13から放射し、表示ユニット13から放射されるインコヒーレント光のドミナント波長がコヒーレント光と一致する場合、照明装置1の視認性がさらに向上する。例えば、本実施の形態1で説明したように、第1光源11が緑色レーザであり、第2光源12が白色LEDの場合、表示ユニット13の緑色透過領域37bから放射される光がより強調され、人の形が際立つ効果が得られる。
When both the coherent light and the incoherent light are emitted from the
また、本実施の形態1の照明装置1は、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況であるか否かを判定し、第1光源11および第2光源12のうち、いずれか一方を駆動してもよい。例えば、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況である場合、制御部16は、第1光源11および第2光源12のうち、第1光源11を駆動し、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況でない場合、第2光源12を駆動する。
In addition, the
非常時に、第1光源11がコヒーレント光を出射することで、コヒーレント光が表示ユニット13および人の網膜上で干渉することによってスペックルパターンが発生する。上記のように、スペックルパターンは、散乱された光がランダムな位相変化を受け一様でない粒状の強度パターンとなって人に見えるため、遠くからでも極めて目立つ。その結果、非常時であっても、照明装置1の視認性が向上する。
In an emergency, when the
例えば、火災により避難経路に煙が充満している場合、煙によってコヒーレント光が散乱し、よりスペックルパターンの発生が促される。その結果、避難者は、照明装置1の表示面が見えなくても、照明装置1の位置する方向を視認しやすくなる。
For example, when the evacuation route is full of smoke due to a fire, coherent light is scattered by the smoke, and the occurrence of a speckle pattern is further promoted. As a result, even if the evacuee cannot see the display surface of the
また、本実施の形態1において、制御部16は、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況であるか否かを示す視認性検知信号を検知器から受信してもよい。この場合、停電以外の非常時にも、人に対して照明装置1の視認性を向上させることができる。
In the first embodiment, the
また、本実施の形態1の照明装置1は、コヒーレント光およびインコヒーレント光の出射方向に配置された導光体31と、導光体31から入射するコヒーレント光からスペックルパターンを発生させる表示板35とを有する。表示板35の表示面においてコヒーレント光が干渉することでスペックルパターンが発生する。人には、表示板35の表示面で散乱された光がランダムな位相変化を受け一様でない粒状の強度パターンとなって見えるため、照明装置1が遠くからでもより目立ち、照明装置1に対する視認性が向上する。
In addition, the
実施の形態2.
本実施の形態2の照明装置は、火災等の非常時において、照明装置が設置された避難経路が安全であるか否かを避難者に認識できるようにしたものである。本実施の形態2では、実施の形態1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
Embodiment 2. FIG.
The lighting device according to the second embodiment enables an evacuee to recognize whether or not the evacuation route where the lighting device is installed is safe in an emergency such as a fire. In the second embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
本実施の形態2の照明装置の構成を説明する。図9は、本発明の実施の形態2に係る照明装置の一構成例を示す外観斜視図である。図10は、図9に示した照明装置の背面側の一例を示す外観斜視図である。図11は、図10に示した照明装置の内部を示す外観斜視図である。図12は、図11に示した光源ユニットの拡大斜視図である。図13は、図11に示した光源ユニットの拡大側面図である。 The configuration of the lighting device according to the second embodiment will be described. FIG. 9 is an external perspective view illustrating a configuration example of a lighting device according to Embodiment 2 of the present invention. FIG. 10 is an external perspective view illustrating an example of the back side of the lighting device illustrated in FIG. 9. FIG. 11 is an external perspective view illustrating the inside of the lighting device illustrated in FIG. 10. FIG. 12 is an enlarged perspective view of the light source unit shown in FIG. FIG. 13 is an enlarged side view of the light source unit shown in FIG.
本実施の形態2の照明装置1aは、実施の形態1で説明した照明装置1の構成の他に、第3光源17および検知器18を有する。図12に示すように、第1光源11、第2光源12および第3光源17が光源ユニット20aに搭載されている。第3光源17は、第1光源11が出射するコヒーレント光とは波長が異なるコヒーレント光を出射する光源である。第3光源17は、例えば、赤色の単色光を出射する赤色半導体レーザである。第3光源17が赤色半導体レーザである場合、第3光源17の発光波長は620〜750nmの波長範囲にあり、かつ発光スペクトルの半値全幅が10nm以下である。
The
図11に示す検知器18は、表示ユニット13の周囲の避難経路が安全か否かを検知する。表示ユニット13の周囲の避難経路とは、例えば、照明装置1aが設置された壁に面した通路である。検知器18は、例えば、熱検知器である。検知器18は、図に示さない、温度センサおよびセンサ回路基板を有する。検知器18は、検知結果を示す検知信号を制御部16に出力する。例えば、火災等の非常時に、検知器18は、検知した熱が常用時の室温よりも高い場合、避難経路が危険であることを示す経路検知信号を制御部16に出力する。検知器18は、検知した熱が常用時の室温と同等である場合、避難経路が安全であることを示す経路検知信号を制御部16に出力する。
The
図12に示した光源ユニット20aの構成を説明する。図14は、図12に示した光源ユニットの一構成例を示す外観斜視図である。図15は、図14に示したLED基板の外観斜視図である。図16は、図14に示した中継保持部およびホルダの外観斜視図である。図17は、図16に示した構成の分解斜視図である。
The configuration of the
図14に示すように、光源ユニット20aは、LED基板21と、中継保持部22と、ホルダ23とを有する。図15に示すように、第2光源12はLED基板21に実装されている。LED基板21は、例えば、ガラスエポキシからなるFR4およびCEM3である。LED基板21は、アルミニウム基材からなるメタルコア基板であってもよい。
As shown in FIG. 14, the
LED基板21は、第2光源12に電力を供給する電子回路(不図示)を有し、コネクタ112を介して常用電源14から供給される電力を第2光源12に供給する役目を果たす。また、LED基板21は、第2光源12から発生する熱を逃がす役目も果たす。LED基板21は、第1光源11および第3光源17をLED基板21に貫通させるための逃がし穴111を有する。
The
ホルダ23は、例えば、押し出し成形されたアルミニウム材で構成される。ホルダ23は、第1光源11および第3光源17の電極ピン121が挿入されるソケット穴131と、中継保持部22を介して第1光源11および第3光源17を保持するネジ123が取り付けられるネジ穴132とを有する。ソケット穴131の内周面には図に示さない絶縁材が設けられ、絶縁材が電極ピン121とホルダ23とを電気的に絶縁する。ホルダ23は、第1光源11および第3光源17を保持する役目だけでなく、第1光源11および第3光源17から発生する熱の放熱を促すヒートシンクとしての役目も果たす。
The
中継保持部22は、例えば、アルミニウム等の金属で構成される。中継保持部22は、ネジ123が貫通する貫通ネジ穴122と、第1光源11および第3光源17を保持する貫通穴124とを有する。
The
図15〜図17を参照して、図14に示した光源ユニット20aの組み立て方を簡単に説明する。図17に示すように、第1光源11および第3光源17の電極ピン121をホルダ23のソケット穴131に差し込む。続いて、第1光源11および第3光源17の各光源の位置に中継保持部22の貫通穴124の位置を合わせて、各光源の下側から中継保持部22を各光源にかぶせる。中継保持部22の貫通ネジ穴122にネジ123を通し、ネジ123をホルダ23のネジ穴132に留める。
The method of assembling the
このようにして、図16に示すように、第1光源11および第3光源17が中継保持部22を介してホルダ23に取り付けられる。第1光源11および第3光源17は、ホルダ23に強く押しつけられ、ホルダ23と十分に接触する。そのため、第1光源11および第3光源17から発生する熱が効率よくホルダ23から放熱する。
In this way, as shown in FIG. 16, the
図16に示す第1光源11および第3光源17の各光源の位置にLED基板21の逃がし穴111の位置を合わせて、図15に示したLED基板21を中継保持部22に取り付ける。このようにして、図14に示した光源ユニット20aが組み立てられる。図14に示すように、第1光源11、第2光源12および第3光源17の各光源の光の出射位置を同じ高さにすることができる。
The
光源ユニット20aでは、第1光源11および第3光源17から発生した熱はホルダ23を経由して放熱し、第2光源12から発生した熱はLED基板21を経由して放熱する。そのため、第1光源11および第3光源17から発生する熱の放熱経路と、第2光源12から発生する熱の放熱経路とを、分離することができる。
In the
図14に示す第1光源11、第2光源12および第3光源17の光の出射方向には、図13に示したように、導光体31が配置されている。第1光源11、第2光源12および第3光源17から出射される光は、導光体31の上面側端部から導光体31に入射する。
Light guides 31 are arranged in the light emission directions of the
図18は、図14に示したホルダの一部の拡大図である。ソケット穴131に差し込まれた電極ピン121はホルダ23内でコネクタ等(不図示)を介して電気的に配線(不図示)と接続されている。電極ピン121と接続される配線は、例えば、図18に示す配線ガイド133を介して図11に示した常用電源14および非常用電源15と接続されている。
FIG. 18 is an enlarged view of a part of the holder shown in FIG. The
次に、本実施の形態2における照明装置1aの制御部16の構成を説明する。図19は、図11に示した制御部の一構成例を示すブロック図である。制御部16は、検知器18から受信する経路検知信号が避難経路は安全であることを示す場合、実施の形態1と同じように、第1光源11を駆動する。制御部16は、検知器18から受信する経路検知信号が避難経路は危険であることを示す場合、第3光源17を駆動する。
Next, the configuration of the
次に、本実施の形態2の照明装置1aの光源切替制御の手順を説明する。ここでは、第1光源11が緑色半導体レーザであり、第2光源12が白色LEDであり、第3光源17が赤色半導体レーザの場合で説明する。図20は、本発明の実施の形態2に係る照明装置の動作手順を示すフローチャートである。本実施の形態2では、照明装置1aにおける常用時の動作(図20に示すステップS201およびS202)は、図6に示したステップS101およびS102と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
Next, a procedure of light source switching control of the
図20に示すステップS203において、制御部16は、検知器18から受信する経路検知信号を基に、避難経路が安全か否かを判定する。経路検知信号が避難経路は安全であることを示す場合、制御部16は、図6に示したステップS103と同様に、第1光源11を駆動する(ステップS204)。この場合、実施の形態1で説明したように、第1光源11から出射した緑色レーザ光は、導光体31内で反射を繰り返して拡散した後、拡散板33およびプリズムシート34を経由して表示板35の表示面から出射する。その結果、青色の光が表示板35の表示領域36の表面全体から出射する。これにより、照明装置1aが設置された避難経路が安全であることを、避難者に認識させることができる。
In step S203 illustrated in FIG. 20, the
一方、S203の判定の結果、経路検知信号が避難経路は危険であることを示す場合、制御部16は、第3光源17を駆動する(ステップS205)。第3光源17から出射した赤色レーザ光は、表示ユニット13の導光体31に伝播する。導光体31に入射した赤色レーザ光は導光体31内で反射を繰り返して拡散した後、拡散板33およびプリズムシート34を経由して表示板35の表示面から出射する。
On the other hand, as a result of the determination in S203, when the route detection signal indicates that the evacuation route is dangerous, the
図21は、図9に示した表示ユニットの表示領域における発光スペクトルを示す図である。例えば、図21の赤色半導体レーザスペクトルに示すように、赤色レーザ光は、スペクトル線幅が非常に狭く、かつ波長位置が640nm付近にある。そのため、赤色レーザ光は、白色光透過領域37aを透過するが、緑色透過領域37bを透過しないため、赤色の光が表示板35の表示領域36から出射する。
FIG. 21 is a diagram showing an emission spectrum in a display area of the display unit shown in FIG. For example, as shown in the red semiconductor laser spectrum of FIG. 21, the red laser light has a very narrow spectral line width and a wavelength position near 640 nm. Therefore, the red laser light transmits through the white
表示板35の表示色が赤色であるため、照明装置1aが設置された避難経路が危険であることを避難者に認識させることができる。さらに、赤色レーザ光は、緑色レーザ光と同様に、表示板35の表面および人の網膜上に、図8に示したようなスペックルパターンを発生させる。このスペックルパターンは遠くからでも極めて目立つ。
Since the display color of the
なお、本実施の形態2では、検知器18が照明装置1aに設けられている場合で説明したが、照明装置1aとは別に設けられていてもよい。この場合、検知器18および制御部16は、有線または無線の通信手段を介して信号を送受信する手段を備えていればよい。また、本実施の形態2では、検知器18が熱を検知する場合で説明したが、検知器18が検知するのは熱に限らない。検知器18は、避難経路が危険か否かを検知するために、熱、炎および煙のうち、少なくともいずれかを検知する検知器であればよい。さらに、検知器18は、表示ユニット13の視認性の改善が必要な状況であることを示す視認性検知信号を制御部16に出力する機能も備えていてもよい。
In the second embodiment, the case has been described where the
本実施の形態2の照明装置1aは、表示ユニット13が面する避難経路が安全であるか否かを示す経路検知信号に基づいて、避難経路が安全と判定した場合、第1光源11を駆動し、避難経路が危険と判定した場合、第3光源17を駆動するものである。
The
従来、避難者が誘導灯を認識できたとしても、誘導灯が設置された避難経路が危険な場合がある。この場合、誘導灯による誘導は避難者に対して安全とは言えないおそれがある。また、従来の照明装置は、避難経路が危険であると判定して消灯しても、その避難経路が危険であることを避難者に警告できない。これに対して、本実施の形態2の照明装置1aは、避難経路が安全な場合と危険な場合とで表示ユニット13から出射される光の色を変えることで、避難者に的確な安全避難経路を色で誘導することができる。そのため、人に対して視認性および安全性の高い照明装置1aを提供することができる。
Conventionally, even if an evacuee can recognize the guide light, the evacuation route where the guide light is installed may be dangerous. In this case, there is a possibility that guidance by the guide light may not be safe for evacuees. Further, even if the conventional lighting device determines that the evacuation route is dangerous and turns off the light, it cannot warn the evacuee that the evacuation route is dangerous. On the other hand, the
なお、本実施の形態2では、光源ユニット20aについて、図14〜図18を参照して説明したが、光源ユニット20aを実施の形態1の照明装置1の光源ユニット20に適用してもよい。この場合、光源ユニット20aに第3光源17を設ける必要はない。
In the second embodiment, the
また、実施の形態1および2では、照明装置1および1aが誘導灯および非常灯の場合で説明したが、照明装置1および1aは誘導灯および非常灯に限らない。照明装置1および1aを、道路交通用途、航空宇宙用途および船舶用途等の各種標識装置、回転式および点滅式等の警告灯、ならびに看板照明等の、遠方への情報報知を目的とした照明装置に適用することができる。実施の形態1および2で説明した照明装置1および1aを、コヒーレント光を用いた照明光を遠方に照射する技術に適用できる。
Further, in the first and second embodiments, the case where the
1、1a 照明装置、11 第1光源、12 第2光源、13 表示ユニット、14 常用電源、15 非常用電源、16 制御部、17 第3光源、18 検知器、20、20a 光源ユニット、21 LED基板、22 中継保持部、23 ホルダ、31 導光体、32 反射板、33 拡散板、34 プリズムシート、35 表示板、36 表示領域、37a 白色光透過領域、37b 緑色透過領域、111 逃がし穴、112 コネクタ、121 電極ピン、122 貫通ネジ穴、123 ネジ、124 貫通穴、131 ソケット穴、132 ネジ穴、133 配線ガイド。 1, 1a lighting device, 11 first light source, 12 second light source, 13 display unit, 14 regular power supply, 15 emergency power supply, 16 control unit, 17 third light source, 18 detector, 20, 20a light source unit, 21 LED Substrate, 22 relay holder, 23 holder, 31 light guide, 32 reflector, 33 diffuser, 34 prism sheet, 35 display plate, 36 display area, 37a white light transmission area, 37b green transmission area, 111 escape hole, 112 connector, 121 electrode pin, 122 through screw hole, 123 screw, 124 through hole, 131 socket hole, 132 screw hole, 133 wiring guide.
Claims (7)
インコヒーレント光を出射する第2光源と、
前記第1光源から出射される前記コヒーレント光および前記第2光源から出射される前記インコヒーレント光を放射する表示ユニットと、
前記第1光源の駆動と前記第2光源の駆動を制御する制御部と、
を有する照明装置。 A first light source that emits coherent light;
A second light source that emits incoherent light;
A display unit that emits the coherent light emitted from the first light source and the incoherent light emitted from the second light source;
A control unit that controls driving of the first light source and driving of the second light source;
Lighting device having:
前記表示ユニットの視認性の改善が必要な状況であるか否かを判定し、前記第1光源および前記第2光源のうち、いずれか一方を駆動する、請求項1に記載の照明装置。 The controller is
The lighting device according to claim 1, wherein it is determined whether or not the situation requires improvement in the visibility of the display unit, and one of the first light source and the second light source is driven.
前記コヒーレント光および前記インコヒーレント光を導光する導光体と、
前記導光体から入射する前記コヒーレント光からスペックルパターンを発生させる表示板と、を有する、請求項1または2に記載の照明装置。 The display unit is
A light guide that guides the coherent light and the incoherent light;
The lighting device according to claim 1, further comprising: a display plate configured to generate a speckle pattern from the coherent light incident from the light guide.
前記制御部は、
前記表示ユニットの周囲の避難経路が安全であるか否かを判定し、前記避難経路が安全と判定する場合、前記第1光源を駆動し、前記避難経路が危険と判定する場合、前記第3光源を駆動する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。 The coherent light emitted by the first light source further includes a third light source that emits coherent light having a different wavelength,
The controller is
It is determined whether or not the evacuation route around the display unit is safe. If the evacuation route is determined to be safe, the first light source is driven. If the evacuation route is determined to be dangerous, the third evacuation route is determined. The lighting device according to claim 1, wherein the lighting device drives a light source.
前記第2光源は白色発光ダイオードであり、
前記第3光源は赤色レーザであり、
前記表示ユニットは緑色透過領域および白色光透過領域を含む表示板を有する、請求項4に記載の照明装置。 The first light source is a green laser;
The second light source is a white light emitting diode,
The third light source is a red laser;
The lighting device according to claim 4, wherein the display unit has a display plate including a green transmission region and a white light transmission region.
前記第3光源の発光波長は620〜750nmの波長範囲にあり、かつ発光スペクトルの半値全幅が10nm以下である、
請求項4または5に記載の照明装置。 An emission wavelength of the first light source is in a wavelength range of 495 to 570 nm, and a full width at half maximum of an emission spectrum is 10 nm or less;
The emission wavelength of the third light source is in a wavelength range of 620 to 750 nm, and the full width at half maximum of the emission spectrum is 10 nm or less.
The lighting device according to claim 4.
請求項4〜6のいずれか1項に記載の照明装置。 The first light source and the third light source are semiconductor lasers;
The lighting device according to claim 4.
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