JP2019215431A5 - - Google Patents

Description

前記課題は、本発明の全反射型偏光子によれば、入射光線の二つの偏光成分の一方を全反射により除去する全反射型偏光子であって、サファイアで形成された第一プリズム及び第二プリズムと、前記第一プリズム及び前記第二プリズムの間に常光屈折率（ｎ_ｏ）が異常光屈折率（ｎ_ｅ）よりも大きい負の一軸性結晶で形成された平板と、を備え、前記平板の厚みが薄く、前記第一プリズムの光学軸である第一光学軸、前記第二プリズムの光学軸である第二光学軸、前記平板の光学軸である第三光学軸は互いに平行であり、前記第一光学軸、前記第二光学軸、前記第三光学軸は、前記入射光線の光軸と直交しており、前記第一プリズム及び前記第二プリズムを形成するサファイアの常光屈折率をｎ_ｐｒｏ、異常光屈折率をｎ_ｐｒｅとし、前記平板を形成する負の一軸性結晶の常光屈折率をｎ_ｏ、異常光屈折率をｎ_ｅとし、前記第一プリズム及び前記第二プリズムの楔角度をαとしたとき、下記式（１）を満たすこと、により解決される。
ｓｉｎ^−１（ｎ_ｅ／ｎ_ｐｒｅ）≦α＜ｓｉｎ^−１（ｎ_ｏ／ｎ_ｐｒｏ） 式（１）

このように、全反射型偏光子において、サファイアで形成された２つのプリズムの間に、厚みの薄い負の一軸性結晶で形成された平板を備えているため、第一プリズムと平板との界面において、入射光線の異常光線が全反射して分離されるとともに、入射光線の常光線に生じる屈折が小さく抑えられる。したがって、高消光比であると共に十分に収差が低減された全反射型偏光子を提供することが可能となる。

このとき、前記平板が方解石、Ｌｉ_２Ｂ_４Ｏ_７、α−ＢａＢ_２Ｏ_４から選択される１種で形成されているとよい。

Claims (6)

1. 入射光線の二つの偏光成分の一方を全反射により除去する全反射型偏光子であって、
   サファイアで形成された第一プリズム及び第二プリズムと、
   前記第一プリズム及び前記第二プリズムの間に常光屈折率が異常光屈折率よりも大きい負の一軸性結晶で形成された平板と、を備え、
   前記平板の厚みが薄く、
   前記第一プリズムの光学軸である第一光学軸、前記第二プリズムの光学軸である第二光学軸、前記平板の光学軸である第三光学軸は互いに平行であり、
   前記第一光学軸、前記第二光学軸、前記第三光学軸は、前記入射光線の光軸と直交しており、
   前記第一プリズム及び前記第二プリズムを形成するサファイアの常光屈折率をｎ_ｐｒｏ、異常光屈折率をｎ_ｐｒｅとし、前記平板を形成する負の一軸性結晶の常光屈折率をｎ_ｏ、異常光屈折率をｎ_ｅとし、前記第一プリズム及び前記第二プリズムの楔角度をαとしたとき、下記式（１）を満たすことを特徴とする全反射型偏光子。
   ｓｉｎ^−１（ｎ_ｅ／ｎ_ｐｒｅ）≦α＜ｓｉｎ^−１（ｎ_ｏ／ｎ_ｐｒｏ） 式（１）
2. 前記平板の厚みが２０μｍ以下であることを特徴とする請求項１に記載の全反射型偏光子。
3. 前記第一光学軸、前記第二光学軸、前記第三光学軸は、前記第一プリズムの入射光学面と平行に配置されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の全反射型偏光子。
4. 前記第一プリズムと前記平板の間、又は、前記第二プリズムと前記平板の間の少なくとも一方に反射防止膜を備えることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の全反射型偏光子。
5. 前記第一プリズムと前記平板の間、及び、前記第二プリズムと前記平板の間の両方に反射防止膜を備えることを特徴とする請求項４に記載の全反射型偏光子。
6. 前記平板が方解石、Ｌｉ_２Ｂ_４Ｏ_７、α−ＢａＢ_２Ｏ_４から選択される１種で形成されていることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか一項に記載の全反射型偏光子。