JP2019215308A - 地すべり検知遠隔監視システム - Google Patents

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勝洋 飯田
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Abstract

【課題】3軸重力加速度センサーを利用して傾斜速度の変化を観測し、地すべりの可能性が高い変化を検知したときに、防災情報を発出するシステムを提供する。【解決手段】本発明の地すべり検知遠隔監視システム1は、3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知する検知手段と、前回および今回の重力分量および時刻から傾斜速度を算出する算出手段と、所定の間隔で、または、算出した傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、傾斜速度を送信する端末送信手段と、を備える傾斜検出装置100と、受信した傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、傾斜速度に応じた防災情報を発出する中央送信手段を備える中央監視装置200と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、3軸重力加速度センサーを用いた地すべりの遠隔監視および警報システムに関するものである。
地すべりが生じやすい地域であっても、年間数ミリメートル程度の緩やかな地すべりであれば居住に差し支えはない。しかし、そのような地域では融雪、豪雨等の増水や、地震の震動によって、急激な地すべりが生じることがある。急激な地すべりは人命を脅かす災害であり、対策が求められる。
土砂崩れをはじめとする地すべりの前兆現象として、小規模な落石が発生することが知られている。そこで、ワイヤー、ネット等を利用して小規模な落石を検知することで、その後に発生する可能性が高い地盤崩壊から身を守り、災害による被害を最小限にとどめるシステムが開発されている(特許文献1)。
特開平11−107223号公報
しかし、ワイヤー、ネット等を用いる落石検知手段では、小石の自然落下、小動物および荒天にも反応するため、誤検知が多くなる。また、複数の装置を広範囲に設置するとなると、作業の負担が大きい。
地すべりの前兆現象に関しては、急激な地すべりに至る前に、地すべりの速度が徐々に大きくなることも知られている。そこで、地すべりの速度を監視し、平時とは異なる地すべりの速度を検知した段階で、その地域の居住者を避難させるという対策が有効である。
そこで、本発明は、3軸重力加速度センサーを利用して傾斜速度の変化を観測し、地すべりの可能性が高い変化を検知したときに、防災情報を発出するシステムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段の傾斜検出方法は、3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知するステップと、前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出するステップと、所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信するステップと、を備える。
また、請求項2の手段の中央監視方法は、受信した傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出するステップを備える。
また、請求項3の手段の地すべり検知遠隔監視方法は、3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知するステップと、前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出するステップと、所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信するステップと、を備える傾斜検出方法と、受信した前記傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出するステップを備える中央監視方法と、を備える。
また、請求項4の手段の傾斜検出装置は、3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知する検知手段と、前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出する算出手段と、所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信する端末送信手段と、を備える。
また、請求項5の手段の中央監視装置は、受信した傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出する中央送信手段を備える。
また、請求項6の手段の地すべり検知遠隔監視システムは、3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知する検知手段と、前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出する算出手段と、所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信する端末送信手段と、を備える傾斜検出装置と、受信した前記傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出する中央送信手段を備える中央監視装置と、を備える。
本発明の傾斜検出方法または傾斜検出装置は、請求項1または4の構成によって、端末が1台で1つの地点の傾斜速度の監視が可能であり、1台の筐体とすることができる端末は、小石の自然落下、小動物および荒天といった環境の影響による誤検知の回避が容易である。
また、本発明の中央監視方法または中央監視装置は、請求項2または5の構成によって、危険度の把握および、状況に応じた防災のための対応を可能にする。
また、本発明の地すべり検知遠隔監視方法または地すべり検知遠隔監視システムは、請求項3または6の構成によって、全国に多数設置された端末を一括で管理でき、蓄積されるデータは、地すべりの発生の予知および傾向の解析といった研究に資する。
本発明の傾斜検出装置のブロック図である。 本発明の地すべり検知遠隔監視システムの全体図である。 本発明の中央監視装置の簡略ブロック図である。 本発明の地すべり検知遠隔監視システムの処理のフロー図である。 本発明の地すべり検知遠隔監視システムの処理のフロー図である。 本発明の地すべり検知遠隔監視システムの処理のフロー図である。 本発明の地すべり検知遠隔監視システムの処理のフロー図である。
以下、本発明について、実施するための形態を図面にしたがって説明する。
図1は、本実施例の傾斜検出装置100のブロック図である。傾斜検出装置100は、地すべりの監視をする場所に設置する端末としての機能を求められる。そこで、傾斜検出装置100は、検知手段および端末送信手段を備える。本実施例の検知手段は、3軸重力加速度センサー110を用いることである。3軸重力加速度センサー110は、3次元空間上に直交する3軸それぞれ個別の重力加速度を、各軸の重力分量として検知する。傾斜検出装置100は、検知した各軸の重力分量および時刻、ならびに算出した傾斜速度をデータとして送信することができる端末送信手段を備える。端末送信手段は、端末通信機器120を用いる。端末通信機器120は、周知の通信規格である3G(第3世代移動通信方式)、4G(第4世代移動通信方式)、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの規格を採用した機器であることが好ましいが、これに限られるものではない。
図2は、本実施例の地すべり検知遠隔監視システム1の全体図である。地すべり検知遠隔監視システム1は、傾斜検出装置100および中央監視装置200からなる。中央監視装置200は、複数の傾斜検出装置100を管理することができる。傾斜検出装置100および中央監視装置200は、サーバー300を介した通信を行う。本発明の通信は、周知の通信規格である3G、4G、LTE、WiMAXなどの規格によって行われ、既存のインフラおよびサーバー300を通信の中継に利用する。
傾斜検出装置100は、データの中央監視装置200への送信を、定期的に実行する機能を求められる。そこで、傾斜検出装置100は、端末制御手段を備える。本実施例の端末制御手段は、例えばプロセッサ130を用いることである。本実施例のプロセッサ130は、演算処理装置のみならず、内部時計および記憶装置を含むものとして説明する。内部時計は、各軸の重力分量を検知した時刻の取得に用いられる。記憶装置は、例えばフラッシュRAMであり、検知した各軸の重力分量、時刻、算出した傾斜速度および設定情報などを一時的に記憶することができる。プロセッサ130は、あらかじめ設定された所定の間隔で3軸重力加速度センサー110の各軸の重力分量を取得し、前回および今回の各軸の重力分量および時刻から、それぞれの傾斜検出装置100の傾斜角度および傾斜速度を算出する算出手段を備える。傾斜速度があらかじめ設定された閾値を超えている場合は、プロセッサ130は、次回の検知までの間隔を短縮することができる。また、プロセッサ130は、端末通信機器120を起動し、起動された端末通信機器120が、データを送信するよう制御する。
傾斜検出装置100は、外部からの電源の供給が困難な場所での設置が想定される。そこで、傾斜検出装置100は、発電手段および蓄電手段を備える。本実施例の発電手段は、電源装置140に接続され、電源装置140はプロセッサ130の制御を受ける。発電手段は、例えば太陽電池141を用いることであり、蓄電手段は、例えば着脱可能な充電池142を用いることである。太陽電池141および充電池142は、主に端末通信機器120およびプロセッサ130に電力を供給する。電力は、日中の晴天時は太陽電池141から、夜間や曇天時は充電池142から供給される。また、日中の晴天時は、太陽電池141から充電池142に対しての充電も行われる。
傾斜検出装置100は、操作手段を備える。本実施例の操作手段は、例えばスイッチ150を用いることである。スイッチ150は、傾斜検出装置100を起動するために操作される。スイッチ150がオンになると、プロセッサ130への電力の供給が開始する。また、傾斜検出装置100は、操作手段の構成を省略し、プロセッサ130には常時通電する状態としてもよい。
傾斜検出装置100は、表示手段を備える。本実施例の表示手段は、例えば、液晶画面や表示灯などを用いた表示器160を用いることである。表示器160には、通電状態、動作状態、通信状態等の区別を表示する。使用者は、表示器160によって、傾斜検出装置100の状態を確認する。表示器160は、太陽電池141および充電池142から電力の供給を受け、プロセッサ130によって制御される。また、傾斜検出装置100は、表示手段の構成を省略し、傾斜検出装置100の状態を中央監視装置200で把握するものとしてもよい。
図3は、本実施例の中央監視装置200の簡略化したブロック図である。中央監視装置200は、複数の傾斜検出装置100から送信されるデータを受信する機能を求められる。そこで、中央監視装置200は、中央送信手段を備える。本実施例の中央送信手段は、例えばインターネットを介した通信機能を備える中央通信機器210を用いることである。本実施例の中央監視装置200とサーバー300の有線接続による通信は一例である。
中央監視装置200は、記憶手段を備える。記憶手段は、例えば記憶装置220を用いることである。中央監視装置200は、複数の傾斜検出装置100から送信されるデータを記憶装置220に蓄積する。蓄積されたデータは、後日解析して、統計情報として活用することができる。図3に示す記憶装置220は、外部記憶装置であるが、内部記憶装置であってもよい。
また、中央監視装置200は、中央制御手段を備える。中央制御手段は、例えばプロセッサ230を用いることである。中央監視装置200は、複数の傾斜検出装置100から送信される傾斜速度に関して、傾斜速度があらかじめ設定された閾値を超えている場合は、中央通信機器210を通じて防災情報を発出することができる。
図4は、本実施例の地すべり検知遠隔監視システム1の処理のフロー図であり、傾斜検出装置100の初期動作のフローを表す。図4におけるSTは傾斜検出装置100による傾斜検出方法のステップを表す。図5以下、SCは中央監視装置200による中央監視方法のステップを表す。本発明の地すべり検知遠隔監視方法は、傾斜検出方法と中央監視方法の協働による。
図4におけるST1は、傾斜検出装置100の設置者によって、傾斜検出装置100のスイッチ150がオンとされるステップである。この処理の後は、プロセッサ130は、太陽電池141および充電池142からの通電によって、常時稼働の状態となる。なお、スイッチ150の構成を省略し、プロセッサ130には常時通電する状態であってもよい。
ST2は、端末通信機器120を起動するステップである。続いて、ST3は、3軸重力加速度センサー110の各軸の重力分量を検出するステップである。さらに続いて、ST4は、傾斜検出装置100の傾斜角度を算出するステップである。これらの処理は、プロセッサ130に通電されたときに、プロセッサ130の制御により、初期動作として行われる。
ここで、本実施例における各軸の水平面からの傾斜角度の算出方法を説明する。3軸重力加速度センサー110の互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、XY平面が水平面であるときを基準状態とする。このとき、重力の方向と直交するX軸およびY軸の重力分量は0であり、重力の方向と一致するZ軸の重力分量は重力加速度gである。
3軸重力加速度センサー110が基準状態から傾いたときのX軸と重力加速度との夾角をαとし、同様にX軸と水平面の仰角をα、Y軸と重力加速度との夾角をβ、Y軸と水平面の仰角をβ、Z軸と重力加速度との夾角をγ、Z軸と水平面の仰角をγとする。このとき、αとα、βとβおよびγとγの関係は下記の数式1で表される。
Figure 2019215308
傾いた各軸の重力分量Ax、AyおよびAzは下記の数式2で表される。
Figure 2019215308
数式1および数式2から、各仰角の正弦の値を算出する下記の数式3が導かれる。
Figure 2019215308
ピタゴラスの定理とデルタ関数から、重力に関して下記の数式4の関係が成り立ち、各仰角の余弦の値を算出する式が下記の数式5で表される。
Figure 2019215308
Figure 2019215308
数式3および数式5から、各仰角の逆正接の値を算出する下記の数式6が導かれる。
Figure 2019215308
数式6から、各仰角の度数法による角度を算出する下記の数式7が導かれる。
Figure 2019215308
図4のフロー図に示すST5は、中央監視装置200に初期情報を送信するステップである。このとき、傾斜検出装置100は、中央監視装置200からの返信を受信する。ST6は、中央監視装置200からの返信があるまで待機するステップである。ST7は、設定情報を反映するステップである。
ST8は、端末通信機器120を停止するステップである。端末通信機器120は、中央監視装置200に情報を送信する時期以外は停止する。停止することによって、電力を節約するのみならず、異常なデータの受信、外部からの不正アクセス防止などを防止することができる。
本実施例は、初期動作においては、必ず設定情報を受信するステップとしているが、設定情報の反映は、傾斜検出装置100の初期設定から変更の必要がない場合は、省略することもできる。例えば、ST8による端末通信機器120の停止に所定の猶予時間を設け、停止直前に中央監視装置200からの受信を確認するステップとしてもよい。
傾斜検出装置100の時刻設定は、中央監視装置200からの受信データまたは、端末通信機器120が自己宛てに送信した空情報の受信データによって行われる。傾斜検出装置100のプロセッサ130は、受信データのヘッダーに含まれる時刻情報から、内部時計の時刻合わせを行う。
図5は、本実施例の地すべり検知遠隔監視システム1の処理のフロー図であり、傾斜検出装置100から受信した初期情報を割り込み処理するフローを表す。SCは中央監視装置200のステップを表す。
図5におけるSC1は、傾斜検出装置100から初期情報を受信するステップであり、SC2は、初期情報を記憶するステップである。これらの処理によって送受信される初期情報は、初期動作で算出した傾斜角度および時刻を含む。初期動作で算出した傾斜角度および時刻は、傾斜検出装置100において、次回に検知する各軸の重力分量および時刻から傾斜速度を算出するための基礎とするのみならず、中央監視装置200の記憶装置220にも初期情報として記憶する。
SC3は、中央監視装置200が傾斜検出装置100に設定情報を送信するステップである。設定情報は、傾斜速度の閾値および次回の検知を行う時期を含む。時期は、相対的な時間で指定しても良く、絶対的な時刻で指定しても良い。
図6は、本実施例の地すべり検知遠隔監視システム1の処理のフロー図であり、傾斜検出装置100の定期動作を表す。
図6におけるST9は、3軸重力加速度センサー110の各軸の重力分量を検出するステップである。続いて、ST10は、傾斜検出装置100の傾斜角度および傾斜速度を算出するステップである。重力分量の検出は、初期動作と同様である。傾斜速度は、以下のとおり算出する。数式7から算出される傾斜検出装置100の各仰角を傾斜角度とすると、傾斜速度は、前回および今回算出された傾斜角度の差と、前回および今回の時刻から算出される時間との除算によって求められるから、今回の傾斜角度をθ、今回の傾斜角度をθ0、時間をhとすると、傾斜速度Sが下記の数式8で表される。
Figure 2019215308
ST11は、傾斜速度と閾値との比較判断をするステップである。また、ST12は、傾斜検出装置100からデータが送信されるべき時期の経過を判断するステップである。時期は、設定情報と内部時計との比較によって行われる。未経過の場合は、各軸の重力分量の検出処理に戻る。傾斜速度が閾値を超えている場合は、時期の経過を待たずに直ちに変位情報を送信する処理に進む。データが送信されるべき時期を経過した場合も、変位情報を送信する処理に進む。
ST13は、端末通信機器120を起動するステップである。ST14は、中央監視装置200に変位情報を送信するステップである。変位情報は、検知した各軸の重力分量および時刻ならびに算出した傾斜角度および傾斜速度を含む。
ST15は、中央監視装置200からの返信があるまで待機するステップである。ST16は、設定情報を反映するステップである。また、ST17は、端末通信機器120を停止するステップである。ST16は、初期動作と同様に、端末通信機器120の停止に猶予時間を設けるステップとしてもよい。
図7は、本実施例の地すべり検知遠隔監視システム1の処理のフロー図であり、傾斜検出装置100から受信した変位情報を割り込み処理するフローを表す。
図7におけるSC4は、傾斜検出装置100から変位情報を受信するステップであり、SC5は、変位情報を記憶するステップである。いずれかの傾斜検出装置100変位情報の受信があるまでは、中央監視装置200は、待機状態を維持する。変位情報の受信があった後は、中央監視装置200は、変位情報を記憶装置220に蓄積する。
SC6は、傾斜速度と閾値との比較判断をするステップである。また、SC7は防災情報を発出するステップであり、SC8は防災情報の発出の履歴を記憶するステップである。閾値を超えている場合は、中央監視装置200は、中央通信機器210を通じて防災情報を発出し、履歴を記憶する。
SC9は、中央監視装置200が傾斜検出装置100に設定情報を送信するステップである。このとき、設定情報は、変位情報に基づいて決定することができる。例えば、傾斜速度が閾値を超えている場合は、次回の検出を設定された定期的な検出間隔よりも短くした時期に設定する。傾斜速度が閾値未満の場合は、次回の検出を今回の検出間隔と同じ時期に維持する。傾斜速度が閾値を超えるということは、地すべりの危険が高まっている可能性がある。送信間隔の短縮によって、傾斜速度に関する情報量の増加および精度の向上を図ることができる。
ここで、閾値および発出する防災情報は、複数であることが好ましい。例えば3段階の閾値を設定し、第1段階を超えた場合は注意を促す防災情報を、第2段階を超えた場合は警戒を促す防災情報を、第3段階を超えた場合は避難を促す防災情報を発出する設定とすることが挙げられる。防災情報の発出先は、例えばあらかじめ登録された行政担当者および近隣の住民の情報端末が挙げられる。防災情報を発出することによって、受信者は、危険度の把握および、状況に応じた防災のための対応が容易になる。
本発明の地すべり検知遠隔監視システム1において、端末として用いる傾斜検出装置100は小型で軽量な筐体を想定する。また、本発明の地すべり検知遠隔監視システム1は、1の地点を1の端末で遠隔監視が可能であり、中央監視装置200との通信も、既存のインフラの利用を想定する。そのため、安価な防災システムの構築が可能である。
1…地すべり検知遠隔監視システム。
100…傾斜検出装置、110…3軸重力加速度センサー、120…端末通信機器、130…プロセッサ、140…電源装置、141…太陽電池、142…充電池、150…スイッチ、160…表示器。
200…中央監視装置、210…中央通信機器、220…記憶装置、230…プロセッサ。
300…サーバー。

Claims (6)

  1. 3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知するステップと、
    前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出するステップと、
    所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信するステップと、
    を備える傾斜検出方法。
  2. 受信した傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出するステップを備える中央監視方法。
  3. 3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知するステップと、
    前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出するステップと、
    所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信するステップと、
    を備える傾斜検出方法と、
    受信した前記傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出するステップを備える中央監視方法と、
    を備える地すべり検知遠隔監視方法。
  4. 3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知する検知手段と、
    前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出する算出手段と、
    所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信する端末送信手段と、
    を備える傾斜検出装置。
  5. 受信した傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出する中央送信手段を備える中央監視装置。
  6. 3軸重力加速度センサーによって各軸の重力分量を検知する検知手段と、
    前回および今回の前記重力分量および時刻から傾斜速度を算出する算出手段と、
    所定の間隔で、または、算出した前記傾斜速度があらかじめ設定された1もしくは複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度を送信する端末送信手段と、
    を備える傾斜検出装置と、
    受信した前記傾斜速度があらかじめ設定された1または複数の閾値を超えたときに、前記傾斜速度に応じた防災情報を発出する中央送信手段を備える中央監視装置と、
    を備える地すべり検知遠隔監視システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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