JP2019214244A - 乗物内装品 - Google Patents

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Abstract

【課題】よりシンプルでコンパクトな構成によって、人体と接触可能な接触部位の外形を変更することにある。【解決手段】外的刺激を受けた外側可変部30と内側可変部32のいずれかが伸長又は収縮することで、外形部材20及び接触部位(SS)の形状が下記(a)と(b)のいずれかに変更され、伸長状態又は収縮状態の内側可変部32又は外側可変部30によって、接触部位(SS)の変更後の外形が人体と接触していない場合においても維持されている乗物内装品。(a)ヒンジ部28を屈曲させて隣り合う受止部(21,23,23A)同士を外側で近接させることにより、接触部位(SS)の外形が凹状とされる。(b)ヒンジ部28を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部(21,23,23A)同士を内側で近接させることにより、接触部位(SS)の外形が凸状とされる。【選択図】図3

Description

本発明は、人体に接触可能な接触部位と、接触部位の外形を構成している外形部材とを備え、外形部材の少なくとも一部を変形させることにより接触部位の外形を変更可能な乗物内装品に関する。
この種の乗物内装品として、特許文献1に開示の乗物用シートが公知である。この乗物用シートでは、乗員の着座が可能な着座面部位が、本発明の接触部位に相当し、意匠面をなす表皮で覆われている。そして着座面部位の外形は、乗員を弾性的に支持するパッドと、本発明の外形部材に相当する複数の空気袋とで構成されている。複数の空気袋は、シート幅方向に長尺な筒状の部材であり、空気が充填されることで膨張することが可能である。公知技術では、パッドの着座側に設けられた凹部に複数の空気袋を並列配置したのち、このパッドの着座側を各空気袋とともに表皮で覆っておく。これら複数の空気袋は、アクチュエータ(コンプレッサ)に連通している空気通路をそれぞれ有しており、各空気袋には、対応する空気通路を介してアクチュエータから空気が個別に供給される。そして公知技術では、特定の空気袋を膨張させることで、例えば着座面部位の形状を乗員の臀部形状に倣った凹凸形状とすることができる。
特開2009−172145号公報
ところで公知技術では、着座面部位(接触部位)の形状を変更する際に、アクチュエータと各空気通路を用いて空気袋毎に空気を供給する構成である。このため公知技術の構成では、部品点数が増加して構成の複雑化を招くとともに、アクチュエータや各空気通路を配設するスペースが必須となり、シート全体が大型化しがちであった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、よりシンプルでコンパクトな構成によって、人体と接触可能な接触部位の外形を変更することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物内装品は、人体に接触可能な接触部位と、接触部位の外形を構成している外形部材とを備えるとともに、外形部材の少なくとも一部を変形させることにより接触部位の外形を変更可能である。この種の構成では、よりシンプルでコンパクトな構成によって、人体と接触可能な接触部位の外形を変更できることが望ましい。ここで本発明の外形部材は、人体を受止可能な複数の受止部と、隣り合う受止部同士を連結するヒンジ部と、外側可変部と、内側可変部とを有し、複数の受止部とヒンジ部とで外形部材の骨格となる部分が構成されている。また外側可変部と内側可変部は、各々、外的刺激によって伸縮し且つ外的刺激を受けないことで元の状態に戻る線状又は面状の部位である。
そこで本発明では、外形部材の人体を臨む側を外側とした場合、隣り合う受止部同士は、ヒンジ部よりも外側に配置された外側可変部でつながっているとともに、ヒンジ部よりも外側とは反対の内側に配置された内側可変部でつながっている。そして外的刺激を受けた外側可変部と内側可変部のいずれかが伸長又は収縮することで、外形部材及び接触部位の形状が下記(a)と(b)のいずれかに変更され、伸長状態又は収縮状態の内側可変部又は外側可変部によって、接触部位の変更後の外形が人体と接触していない場合においても維持されている。すなわち(a)では、ヒンジ部を屈曲させて隣り合う受止部同士を外側で近接させることにより、接触部位の外形が凹状とされる。また(b)では、ヒンジ部を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部同士を内側で近接させることにより、接触部位の外形が凸状とされる。本発明では、外形部材自体に、外的刺激に応じて伸縮する外側可変部と内側可変部とを設け、各可変部の伸縮によって、(a)又は(b)のように隣り合う受止部同士の配置を変更し且つその配置関係を維持することができる。そして接触部位の外形は、外形部材の変形によって凸状又は凹状に変更されるため、外形部材以外の構成を極力省略することができ、乗物内装品の構成をシンプル化し且つコンパクト化することが可能となる。
第2発明の乗物内装品は、第1発明の乗物内装品において、外側可変部と内側可変部は、各々、外的刺激を受けて収縮又は伸長する線材と、外的刺激を受けて面方向に広がる面材との少なくとも一方を有している。本発明では、外的刺激によって変形する線材又は面材によって可変部の少なくとも一部を構成することにより、外形部材をより確実に変形させることができる。
第3発明の乗物内装品は、第1発明又は第2発明の乗物内装品において、外側可変部と内側可変部の少なくとも一方は、誘電エラストマ製の面材を有している。本発明では、センサに用いることも可能な誘電エラストマ製の面材によって可変部の少なくとも一部を構成することにより、外形部材をより性能よく変形させることができる。
第4発明の乗物内装品は、第1発明〜第3発明のいずれかの乗物内装品において、金属製のヒンジ部は、板状の第一連結部材と、板状の第二連結部材と、第一連結部材と第二連結部材とを互いに屈曲可能に連結するヒンジ部材とを有している。そして隣り合う受止部同士の一方に第一連結部材が固定され、隣り合う受止部同士の他方に第二連結部材が固定されている。本発明では、金属製のヒンジ部によって隣り合う受止部同士を比較的強固に連結することにより、外形部材の強度性をより向上させることができる。
第5発明の乗物内装品は、第1発明〜第4発明のいずれかの乗物内装品において、複数の受止部の人体を臨む部分には、それぞれ弾性的に伸縮可能なクッション部が設けられている。本発明の外形部材は、クッション部によって人体を弾性的に受け止めて支持することが可能であり、より優れたクッション感を有する構成となっている。
本発明に係る第1発明によれば、よりシンプルでコンパクトな構成によって、人体と接触可能な接触部位の外形を変更することができる。また第2発明によれば、接触部位の外形をより確実に変更することができる。また第3発明によれば、接触部位の外形をより性能よく変更することができる。また第4発明によれば、より強度性に優れる構成によって、接触部位の外形を変更することができる。そして第5発明によれば、接触部位の外形を更に性能よく変更することができる。
乗物用シートの概略斜視図である。 シートクッションの概略上面図である。 シートクッション一部の横断面図である。 クッション部を除いた外形部材の骨格部分の斜視図である。 各可変部をなす線材の斜視図である。 収縮状態の線材の斜視図である。 乗員着座時のシートクッションの概略横断面図である。 凹状に変形した状態の外形部材の側面図である。 凸状に変形した状態の外形部材の側面図である。 変形例1にかかる別の線材の斜視図である。 変形例2の可変部をなす面材の斜視図である。 面方向に広がった状態の面材の斜視図である。 実施例2にかかる外形部材一部の側面図である。 実施例2にかかるシートクッションの概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図14を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。また図1では、便宜上、接触部位としての着座面部位にハッチを付けて図示する。また図2及び図7では、便宜上、外形部材及びその構成(受止部等)を簡略化し且つ骨格部分のみを図示している。そして図2及び図7では、外形部材とその構成の寸法を誇張して示しており、外形部材等の配置数や寸法は実際の製品と異なっている場合がある。
[実施例1]
図1の乗物用シート2は、本発明の乗物内装品に相当する部材であり、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。そしてシートクッション4(詳細後述)の後部にはシートバック6の下部が起倒可能に連結されている。また起立状態のシートバック6の上部にはヘッドレスト8が配設されている。これらシート構成部材(4,6,8)は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シートの意匠面を構成するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。またシートバック6(及びヘッドレスト8)には、これらの外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド6P(8P)が設けられ、各シートパッド6P(8P)は対応するシートカバー6S(8S)で被覆されている。
[シートクッション]
シートクッション4は、図1及び図2に示すように上面視で略矩形の部材であり、上述の基本構成4F,4Sと、複数の外形部材20,20Aを備えている(各部材の詳細は後述)。このシートクッション4の上面は、乗員の着座が可能な着座面部位SSとなっており、この着座面部位SSは、本発明の接触部位に相当する。そして着座面部位SSは、天板メイン部4aと、左右の天板サイド部4bとに区分けすることができる。天板メイン部4aは、シート幅方向中央に形成された乗員の着座が可能な部位である。また左右の天板サイド部4bは、天板メイン部4aのシート幅方向(左右方向)側方で相対的に上方に向けて盛り上がっている部位である。
また着座面部位SSの外形は、図2に示す複数の外形部材20,20Aで構成されている。これら複数の外形部材20,20Aは、シートカバー4Sで覆われているとともに、後述する骨格部分として複数の受止部21〜23(23A)とヒンジ部28とを有している(図2では、便宜上、一部の外形部材の受止部とヒンジ部にのみ対応する符号を付している)。そして本実施例では、後述するように隣り合う受止部同士の配置関係を変更して、特定の外形部材20,20Aを変形させることにより、着座面部位SSの外形を乗員の体格に合わせて凸状又は凹状に変更することが可能となっている。この種のシート構成では、着座面部位SSの外形変更のための構成が原因となって、シート構成が過度に複雑化したり大型化したりすることは極力回避すべきである。そこで本実施例では、よりシンプルでコンパクトな後述の構成によって、接触部位としての着座面部位SSの外形を変更することとした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
ここでシートフレーム4Fは、図2に示すように上方視で略矩形の枠体であり、金属や硬質樹脂などの剛性に優れる素材で構成されている。このシートフレーム4Fは、前辺をなす前枠部11と、後辺をなす後枠部12と、右辺をなす右枠部13と、左辺をなす左枠部14とを有している。前枠部11と後枠部12は、それぞれシート幅方向である左右方向に延びている板状部位であり、シート前後方向に適宜の間隔をあけて対面配置されている。また右枠部13と左枠部14は、それぞれシート前後方向に延びている板状部位であり、シート左右方向に適宜の間隔をあけて対面配置されている。
また右枠部13の上縁と下縁とは、図3に示すようにシートフレーム4Fの枠内に向けて屈曲しており、上縁によって上側フランジ部10aが形成され、下縁によって下側フランジ部10bが形成されている。また上側フランジ部10aには、複数の締結孔(図示省略)が適宜の間隔で設けられており、各締結孔に挿通されたボルト材BMによって、後述する外形部材20,20Aを締結固定できる。また図2に示す左枠部14も、右枠部13と同様に上側フランジ部と下側フランジ部(図示省略)が形成されており、上側フランジ部には、後述する外形部材20,20Aを締結固定できる。さらに図1及び図2に示すシートクッション4の右枠部13と左枠部14の外側は、板状のシールドSMで覆われており、このシールドSMは、典型的に硬質樹脂などの剛性に優れる素材で形成できる。なおシールドSMの外面側は、図示しないシートカバーで被覆されていてもよく、シールドSMの代替えとしてシートカバーを用いることもできる。
[外形部材]
そして図2に示すシートフレーム4Fの枠内には、複数の外形部材20,20Aが前後に並列して配設されている(図2では、便宜上、特定の外形部材に特定の符号20を付し、その他の外形部材に共通の符号20Aを付す)。これら複数の外形部材20,20Aは、それぞれシートクッション4の着座面部位SSの外形を構成する左右方向に長尺な部材であり、天板メイン部4aと各天板サイド部4bとに跨って配置されている。そして複数の外形部材20,20Aは、シートフレーム4F内の配置位置が異なる以外は概ね同一の基本構成を有しているため、以下に、シート前側に配置された外形部材20を一例にその詳細を説明する。
[受止部]
図2及び図3に示す外形部材20は、複数の受止部21〜23(23A)と、複数のクッション部26と、複数のヒンジ部28と、複数の外側可変部30と、複数の内側可変部32とを有している。ここで外形部材20の骨格部分は、各受止部21〜23(23A)と後述の各ヒンジ部28とで構成されている。そして複数の受止部21〜23(23A)は、それぞれ乗員を受止可能な部位であり、外形部材20の左右方向に概ね等間隔で配置されている。これら複数の受止部は、右端(左端)に配置する端側受止部21(22)と、左右の端側受止部21(22)の間に配置する複数の中間受止部23,23Aとに分けることができる(各図では、便宜上、特定の中間受止部に符号23を付し、その他の中間受止部に共通の符号23Aを付す)。本実施例の各中間受止部23,23Aは、それぞれ概ね同一の基本構成を有し、左右の端側受止部21(22)は、左右対称形状となっている以外は概ね同一の基本構成を有している。そこで以下に、右端側の中間受止部23と端側受止部21を一例にこれらの詳細を説明する(なお各受止部で共用可能な部材には共通の符号を付すことがある)。
図3及び図4に示す中間受止部23は、右端側に配置する端部受止部21(詳細後述)と、左側に配置する別の中間受止部23Aの間に配置している。この中間受止部23の骨格部分(後述するクッション部を除く部分)は、図4を参照して、ベース板部23aと、外側板部23bと、内側板部23cと、板部同士を連結する複数の柱部PL1〜PL4とを有している。ベース板部23aは、上方視で概ね正方形状の平板材であり、中間受止部23の上下方向中央に配置している。このベース板部23aには、前後に四つ並んだ締結孔Hの列が左右に四列設けられており、これら締結孔Hには、ボルト材BMを挿通して他の部材を締結固定できる(各図では、便宜上、一部の締結孔とボルト材に対応する符号H,BMを付すとともに、ボルト材に螺合されているナットの図示は省略する)。そしてベース板部23aの適宜の位置には、各柱部PL1〜PL4とヒンジ部28(詳細後述)とがそれぞれ締結固定されている。
また図4に示す外側板部23bは、中間受止部23の乗員を臨む外側面OS(図4では上面)をなしている平板状の部位であり、ベース板部23aに倣って複数の締結孔Hが設けられている。この外側板部23b(外側面OS)の左右縁には、それぞれ平板状の外抑え板25aが締結固定されており、各外抑え板25aによって、後述する外側可変部30を中間受止部23に取付けることができる。そして外側板部23bは、左右一対の外板部材PM1,PM2で構成されており、各外板部材PM1(PM2)は、前後に長尺な矩形の板材であって、ベース板部23aから上方に突出する一対の外側柱部PL1(PL2)に締結固定されている。すなわち右側の外板部材PM1は、その左縁の前後端がそれぞれ外側柱部PL1に締結固定されて支持されており、左側の外板部材PM2は、その右縁の前後端がそれぞれ外側柱部PL2に締結固定されて支持されている。
そして図4に示す内側板部23cは、外面とは反対の中間受止部23の内側面IS(図4では下面)をなしている平板状の部位であり、ベース板部23aに倣って複数の締結孔Hが設けられている。この内側板部23c(内側面IS)の左右縁には、それぞれ平板状の内抑え板25bが締結固定されており、各内抑え板25bによって、後述する内側可変部32を中間受止部23に取付けることができる。そして内側板部23cは、左右一対の内板部材PM3,PM4で構成されており、各内板部材PM3(PM4)は、前後に長尺な矩形の板材であって、ベース板部23aから下方に突出する一対の内側柱部PL3(PL4)に締結固定されている。すなわち右側の内板部材PM3は、その左縁の中央部分がそれぞれ内側柱部PL3に締結固定されて支持されており、左側の内板部材PM4は、その右縁の中央部分がそれぞれ内側柱部PL4に締結固定されて支持されている。
また図3及び図4に示す右端側の端側受止部21は、中間受止部23と同様の基本構成として別のベース板部21aを有しているが、別の外側板部21bと別の内側板部21cとは、中間受止部23を臨む左側にのみ設けられている。すなわち端側受止部21の別のベース板部21aは、上方視で概ね正方形状の平板材であり、中間受止部23のベース板部23aと概ね同形同寸である。また別の外側板部21bは、ベース板部21aの左外面(各図では左上面)の直上に配置された外板部材PM2だけで構成されている。この別の外側板部21bは、左縁にのみ外抑え板25aが締結して固定され、さらにベース板部21a上の一対の外側柱部PL2に締結固定されている。また別の内側板部21cは、ベース板部21aの左内面(各図では左下面)の直下に配置する内板部材PM3だけで構成されている。この別の内側板部21cは、左縁にのみ内抑え板25bが締結して固定され、さらにベース板部21a下の一対の内側柱部PL4に締結固定されている。
[クッション部]
ここで図3を参照して、各受止部21〜23(23A)の外側面OSには、それぞれクッション部26が設けられており、このクッション部26は、乗員を弾性的に支持可能な部位である。この種のクッション部26の素材として、ポリウレタンフォームなどの発泡樹脂、ゴム弾性を有するエラストマやゴム、エア又はガスが充填された袋材を例示できる。本実施例のクッション部26は、発泡樹脂製で柱状の部位であり、各受止部21〜23(23A)の外側面OS側に起立した状態で取付けられている。そして後述する乗員の着座時においては、各受止部21〜23(23A)のクッション部26が、乗員を下方に撓みながら受け止めることができる。なお各受止部に対するクッション部の取付け手法は特に限定しないが、例えば接着や融着などの手法を例示でき、ボルト材などの締結具を介して取付けることもできる。
[ヒンジ部]
また図2〜図4に示す複数のヒンジ部28は、外形部材20の骨格部分をなす部位であり、各ヒンジ部28によって隣り合う受止部同士が連結されている(各図では、便宜上、各ヒンジ部に共通の符号28を付すとともに、図2では、一部のヒンジ部にのみ符号を付す)。そして外形部材20には、隣り合う受止部の間を埋めるようにヒンジ部28が配置されているとともに、各ヒンジ部28は、概ね同一の基本構成を有している。例えば図3及び図4に示す右側の受止部21,23の間に配設されたヒンジ部28は、金属製で蝶番状の部位であり、右側の第一連結部材28aと、左側の第二連結部材28bと、ヒンジ部材28cとを有している。第一連結部材28aと第二連結部材28bは、それぞれ上方視で前後に長尺な略矩形の板材であり、第一連結部材28aの右縁と第二連結部材28bの左縁には、それぞれ対応するベース板部に倣った複数の締結孔(図示省略)が設けられている。またヒンジ部材28cは、前後方向に延びる金属製の軸材であり、第一連結部材28aと第二連結部材28bとを屈曲可能に連結することができる。すなわち第一連結部材28aと第二連結部材28bの間にヒンジ部材28cが配設され、このヒンジ部材28cの軸周りに、両連結部材28a,28bの管状の縁側が回転可能に取付けられている。そして第一連結部材28aと第二連結部材28bとが、ヒンジ部材28cを中心として相対回転することにより、両連結部材28a,28bの一方が他方に対して上方向又は下方向に屈曲することができる。また本実施形態では、ヒンジ部材28cを下側に配置したことで、大荷重が入力される際の両連結部材28a,28bの過度の回転が規制されている。
[外形部材の骨格部分の形成]
本実施例では、図3及び図4を参照して、隣り合う受止部同士の一方に第一連結部材28aが固定され、隣り合う受止部同士の他方に第二連結部材28bが固定されている。例えば端側受止部21のベース板部21aの左縁が、ボルト材BMを介して第一連結部材28aの右縁側に締結固定されている。また中間受止部23のベース板部23aの右縁が、ボルト材BMを介して第二連結部材28bの左縁側に締結固定されている。そして中間受止部23と端側受止部21とは、ヒンジ部材28cを中心として、対応する連結部材とともに上方向又は下方向に屈曲することが可能となっている。そして同様の手順によってその他の受止部22,23Aを対応するヒンジ部28にて連結することにより、外形部材20の骨格部分を構成することができる。
[可変部]
図3及び図4に示す外側可変部30と内側可変部32は、各々、後述する外的刺激によって伸縮し且つ外的刺激を受けないことで元の状態に戻る部位であり、隣り合う受止部同士を適宜の位置で連結している。本実施例の各可変部30,32は、隣り合う受止部同士をつないでいる概ね線形状の部位であり、図5に示す伸縮可能な線材34(詳細後述)を有している。ここで各可変部30,32は、線材34だけで構成することができ、必要に応じて補強材(図示省略)を用いることもできる。例えば線材34を、適度な伸縮性を備えた補強材に縫い付けなどの手法で取付けておくことで各可変部30,32の剛性を高めることができる。この種の補強材として、後述する線材34の伸縮に追従して伸縮する各種の面状又は線状の部材を用いることができ、例えば布帛製の帯状の面状部材やゴム弾性を備えた線状部材を例示できる。また各可変部30,32に用いられる線材34の本数は特に限定しないが、剛性確保の観点などから複数の線材34を用いることができる。例えば複数の線材34を撚り合わせたり引き揃えたりして線状の各可変部30,32を形成することができ、複数の線材34(経糸)と他の糸材(緯糸)を織製して平織りの帯状の各可変部30,32を形成することもできる。
[線材]
ここで図5及び図6に示す線材34は、ソフトアクチュエータ(人工筋肉)として機能する線状部材であり、熱的な刺激(外的刺激の一例)を受けて収縮できる。この線材34は、必須構成である第一線材34aと、付属構成である第二線材34bを有している。第一線材34aは、コイル形状をなして軸心方向に延びている線状部材であり、引き延ばした状態で加熱すると全長が収縮し且つ直径が拡大する高分子で構成されている。この第一線材34aのコイル形状として、直線状に配置した第一線材34aに対してねじりを加え、このねじりによって自然にできるコイル形状を採用している。また第一線材34aの素材は、所望の特性を有する限り特に限定しないが、例えば各種のポリマー繊維を用いることが可能である。この種のポリマー繊維として、ナイロン6やナイロン6,6等のポリアミド樹脂製のポリマー繊維、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂製のポリマー繊維、これらと同等の特性を備えた各種の樹脂製のポリマー繊維を好適に使用できる。また第二線材34bは、通電により発熱する線状部材であり、第一線材34aの周りにスパイラル状に巻装されている。この種の第二線材34bの素材として、各種の導電性を備えた素材を用いることができ、金属(銅やアルミニウム等)や合金などの糸材、メッキ線材、炭素繊維のフィラメントを用いることができる。メッキ線材は、非導電性又は導電性の芯材と、金属又は合金のメッキ製の被覆層を有する。また炭素繊維とは、ポリアクリロニトリル系炭素繊維(PAN系炭素繊維)やピッチ系炭素繊維である。なお線材34を、シートに設置されている送風装置の温風や面状ヒータなどで直接加熱できる場合には、第一線材34aだけで線材34を構成することもできる。
[外形部材に対する各可変部の配設]
図3及び図4を参照して、複数の外側可変部30と複数の内側可変部32にて、隣り合う受止部同士を適宜の位置でつないでおく(各図では、便宜上、複数の各可変部全体に可変部を示す符号を付している)。ここで各受止部に対する各可変部30,32の配設手法は概ね同一であるため、以下に、右端側の端側受止部21と中間受止部23を一例にその詳細を説明する。外側可変部30の配設に際しては、外側可変部30の右端を、端側受止部21の外側面OSと外抑え板25aの間に挟み付け、さらに外側可変部30の左端を、中間受止部23の外側面OS右側と外抑え板25aの間に挟み付けておく。こうすることで外側可変部30が、ヒンジ部28よりも外側(各図の上側)に配置された状態で、隣り合う受止部21,23同士をつなぐように配設される。また内側可変部32の配設に際しては、内側可変部32の右端を、端側受止部21の内側面ISと内抑え板25bの間に挟み付け、さらに内側可変部32の左端を、中間受止部23の内側面IS右側と内抑え板25bの間に挟み付けておく。こうすることで内側可変部32が、ヒンジ部28よりも内側(各図の下側)に配置された状態で、隣り合う受止部21,23同士をつなぐように配設される。そして同様の手順によって図2に示すその他の受止部22,23Aを対応する各可変部30,32にてつなぐことにより、外形部材20を構成することができる。
[外形部材の配設]
図2及び図3を参照して、シートフレーム4Fの枠内に各外形部材20,20Aを配置した状態で、左右の端側受止部21(22)をシートフレーム4Fにそれぞれ固定しておく。例えば図3に示す右端側の端側受止部21では、そのベース板部21aの右縁に連結板JMを締結固定し、この連結板JMを、ボルト材BMを介して右枠部13の上側フランジ部10aに締結固定しておく。また同様に図2に示す左端側の端側受止部22も、図示しない連結板を介して左枠部14に締結固定する。この状態においては、左右の端側受止部21,22の間に複数の中間受止部23,23Aが配置し、これら各受止部21〜23(23A)が、シートフレーム4Fの枠内に左右に橋渡された状態で配設される。こうしてシートフレーム4Fに各外形部材20を配設したのち、これらの外側を図2に示すシートカバー4Sで被覆することにより、接触部位としての着座面部位SSが形成される。そして自由状態時の各外形部材20,20Aでは、図3に示す各可変部30,32の張力が各受止部間に均等に掛けられることで、各ヒンジ部28が屈曲していない状態で維持されている。
そして着座面部位SSは、乗員から受ける押圧の程度に応じて、図7に示す複数の部位(左右の強押圧部位40,弱押圧部位42)に区分けでき、各押圧部位には、それぞれ対応する受止部22が配置されている。ここで左右の強押圧部位40は、それぞれ乗員CMの臀部や脚部を支持する着座面部位SS部分である。これら左右の強押圧部位40は、乗員CMから受ける圧力が大きい部位であり、天板メイン部4aの左右に分かれて配置されている。また弱押圧部位42は、乗員CMから受ける圧力が相対的に小さい部位であり、本実施例では天板メイン部4a中央に設けられて、左右の強押圧部位40の間に配置されている。
[各可変部に対する通電手法]
上述の作業に前後して、図5に示す各可変部30,32の線材34(第二線材34b)を、配線等を通じて電源(図示省略)に電気的につなげておく。こうすることで第二線材34bを必要に応じて通電させて発熱状態とし、この第二線材34bの発熱により第一線材34aを収縮させることが可能となる。このとき各外形部材20,20Aの各可変部30,32を一律に通電して一様に収縮させる構成としてもよく、特定の可変部部分のみを大きく収縮させる(選択通電する)構成とすることもできる。例えば選択通電においては、収縮させたい可変部部分を選択してその選択された可変部部分にのみ通電することとなる。また各可変部30,32の線材34は、印加電圧が大きいほど大きく収縮するため、収縮量を大きくとりたい可変部部分を選択してその選択された可変部部分に対する印加電圧を大きくすることもできる。例えば本実施例では、図7に示す各強押圧部位40に配置されている各外形部材20,20Aの可変部部分と、弱押圧部位42に配置されている各外形部材20,20Aの可変部部分とを個別に通電することが可能である。そして選択通電を行う場合には、選択装置(図示省略)を乗物用シート2自体又はその近傍に配置し、この選択装置を手動操作することにより、特定の可変部部分だけを通電する(または電圧量を設定する)ことができる。また各受止部21〜23(23A)22又はその近傍に、圧力などの乗員情報を感知可能なセンサ(図示省略)を設置することもできる。そしてセンサからの乗員情報を、ECUなどの制御部(図示省略)に伝え、この制御部にて、特定の可変部部分に自動で通電する(または電圧量を設定する)構成とすることもできる。
[シートクッションの挙動]
図2及び図7を参照して、シートクッション4に乗員CMが着座する際には、この乗員CMを、接触部位をなす着座面部位SSにて受け止める。このとき乗員CMの体格に応じて、着座面部位SSの天板メイン部4aが部分的に強く押圧され(座圧分布が生じ)、特に左右の強押圧部位40が乗員CMの臀部や脚部から相対的に強く押圧される。そして着座面部位SSの座圧分布は乗員CMの体格に応じて異なることから、乗員CMの体格に応じて着座面部位SSの形状を変更できることが望ましい。例えば左右の強押圧部位40は、弱押圧部位42に比して強く押圧されるため、相対的に下方に凹んだ凹形状としておくことが望ましい。そしてこの種のシート構成では、着座面部位SSの外形変更を、比較的シンプルでコンパクトな構成で行うことが望まれる。なお本実施例では、各強押圧部位40の大部分の外形が各外形部材20Aで構成されるため、以下の説明では、各外形部材を示す符号として20A(20)を用いることがある。
ここで本実施例の着座面部位SSの外形は、図2及び図7を参照して、複数の外形部材20A(20)で構成されている。これら各外形部材20A(20)は、人体を受止可能な複数の受止部21〜23(23A)と、隣り合う受止部同士を連結するヒンジ部28と、外側可変部30と、内側可変部32とを有している。そして複数の受止部21〜23(23A)とヒンジ部28とで各外形部材20A(20)の骨格となる部分が構成されている。また外側可変部30と内側可変部32は、各々、外的刺激によって収縮し且つ外的刺激を受けないことで元の状態に戻る線状又は面状の部位である。
そこで本実施例では、図3及び図4を参照して、各外形部材20A(20)の人体を臨む側を外側とした場合、隣り合う受止部同士は、ヒンジ部28よりも外側に配置された外側可変部30でつながっているとともに、ヒンジ部28よりも外側とは反対の内側に配置された内側可変部32でつながっている。そして外的刺激を受けた外側可変部30と内側可変部32のいずれかが収縮することで、各外形部材20A(20)及び着座面部位SSの形状が下記(a)と(b)のいずれかに変更され、収縮状態の内側可変部32又は外側可変部30によって、着座面部位SSの変更後の外形が人体と接触していない場合においても維持されている。すなわち(a)では、ヒンジ部28を屈曲させて隣り合う受止部同士を外側で近接させることにより、着座面部位SSの外形が凹状とされる。また(b)では、ヒンジ部28を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部同士を内側で近接させることにより、着座面部位SSの外形が凸状とされる。
[(a)への形状変更の例]
図7に示す左右の強押圧部位40においては、着座面部位SSの外形を凹状に変形させておくことが望ましい。そこで図8に示す外形部材20A(20)において、外的刺激を受けた外側可変部30の収縮によって、各ヒンジ部28を屈曲させて隣り合う受止部23A同士を外側(上側)で近接させる。このとき隣り合う受止部23A同士は、各ヒンジ部28のヒンジ部材28cを中心に外側(上側)で互いに近づく向きに傾くことで概ね逆V字状に配置される。そして図2に示す各外形部材20A(20)の左右の長さ寸法が、内側よりも外側で短くなることにより、着座面部位SSの各強押圧部位40の外形を凹状に変形させておくことができる。このとき外形部材20A(20)の骨格部分は、金属製の各ヒンジ部28によって隣り合う受止部23A同士を比較的強固に連結しているため、形状の変更後においても適切な強度性を確保することが可能となっている。このため想定外の大荷重が着座面部位SSに入力されたとしても、各外形部材20A(20)の骨格部分でその荷重をできる限り受止めることが可能となっている。
[(b)への形状変更の例]
また図7に示す弱押圧部位42においては、着座面部位SSの外形を凸状に変形させておくことが望ましい。そこで図9に示す外形部材20A(20)において、外的刺激を受けた内側可変部32の収縮によって、各ヒンジ部28を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部23A同士を内側(下側)で近接させる。このとき隣り合う受止部23A同士は、各ヒンジ部28のヒンジ部材28cを中心に内側(下側)で互いに近づく向きに傾くことで概ねV字状に配置される。そして図2に示す各外形部材20A(20)の左右の長さ寸法が、外側よりも内側で短くなることにより、着座面部位SSの弱押圧部位42の外形を凸状に変形させておくことができる。
さらに本実施例では、図7に示す各天板サイド部4bにおいて、各外形部材20A(20)を変形させて着座面部位SSの外形を相対的に大きく凸状に変形させておくことができる。すなわち図9に示す外形部材20A(20)において、外的刺激を受けた内側可変部32の収縮によって、各ヒンジ部28を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部23A等同士を内側で更に近接させる。こうすることで天板サイド部4bが、天板メイン部4aに比して上方に盛り上がった形状となり、この天板サイド部4bによって、コーナリング走行時などに乗員CMの側方を適切に支持することが可能となる。
こうして本実施例では、各外形部材20A(20)が乗員CMの臀部等に倣った凹凸形状となり、着座面部位SSの面形状を乗員CMに追従する座面形状に変形させることが可能となっている。なお各強押圧部位40と弱押圧部位42とは、着座面部位SSの面方向である前後左右方向に面的に形成されている。このため各強押圧部位40と弱押圧部位42では、図2に示す前後方向に並列している各外形部材20A(20)を凹凸状に適宜変形させておくこととなる。そして各可変部30,32の伸縮動作は実質的に無音で行われるため、騒音や異音の発生によるシート性能の低下を好適に回避することが可能となっている。そして収縮状態の内側可変部32又は外側可変部30によって、各外形部材20A(20)の変形後の状態が乗員と接触していない場合においても維持されている。
そして図7に示すシートクッション4に乗員CMが着座する際には、着座面部位SSの面形状が乗員CMに追従する座面形状に予め変形しているため、乗員CMを適切に受止めて支持することができる。さらに各外形部材20A(20)の外側には、図3に示すクッション部26が設けられており、このクッション部26によって乗員CMを受け止めて弾性的に支持しておくことが可能となっている。こうして本実施例では、各外形部材20A(20)で着座面部位SSの外形を構成することにより、よりシンプルな構成で、幅広い乗員に追従する座面形状を形成することが可能となっている。そして乗員CMが離席する際には、各可変部30,32の通電を停止して元の状態に戻すことにより、着座面部位SSが自然と元の状態に復帰する。
以上説明した通り本実施例では、各外形部材20,20A自体に、外的刺激に応じて収縮する外側可変部30と内側可変部32とを設け、各可変部30,32の収縮によって、上記(a)又は(b)のように隣り合う受止部21〜23(23A)同士の配置を変更し且つその配置関係を維持することができる。そして着座面部位SSの外形は、各外形部材20,20Aの変形によって凸状又は凹状に変更されるため、各外形部材20,20A以外の構成を極力省略することができ、乗物用シート2の構成をシンプル化し且つコンパクト化することが可能となる。特に本実施例では、外的刺激としての電気や熱で各外形部材20,20Aが作動するため、公知技術のようなアクチュエータ(コンプレッサ)や空気通路が不要となり、シート構成の簡略化に資する構成となる。
また本実施例では、外的刺激によって変形する線材34によって可変部30,32の少なくとも一部を構成することにより、各外形部材20,20Aをより確実に変形させることができる。また本実施例では、金属製のヒンジ部28によって隣り合う受止部21〜23(23A)同士を比較的強固に連結することにより、各外形部材20,20Aの強度性をより向上させることができる。そして本実施例の各外形部材20,20Aは、クッション部26によって人体(乗員CM)を弾性的に受け止めて支持することが可能であり、より優れたクッション感を有する構成となっている。このため本実施例によれば、よりシンプルでコンパクトな構成によって、人体と接触可能な接触部位(着座面部位SS)の外形を変更することができる。
[変形例1]
ここで可変部の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば変形例1では、図3に示す外側可変部30と内側可変部32が、図10に示す別の線材35を有している。この別の線材35は、実施例1の線材と概ね同一の構成(別の第一線材35a,別の第二線材35b)を有している。そして本変形例では、別の第一線材35aのコイル形状として、直線状に配置した別の第一線材35aに対してねじりを加え、このねじりによって自然にできるコイル形状とは逆向きのコイル形状を採用している。この逆向きのコイル形状を有する別の第一線材35aは、実施例1の線材とは反対に加熱により伸長することが可能である。
本変形例では、図10に示す別の線材35を、実施例1の線材の代替えとして、図3及び図4に示す各可変部30,32に使用する。そして外的刺激を受けた外側可変部30と内側可変部32のいずれかが伸長することで、各外形部材20A(20)及び着座面部位SSの形状が上記(a)と(b)のいずれかに変更されることとなる。例えば図7に示す各強押圧部位40において、対応する外形部材20A(20)を変形させて着座面部位SSの外形を凹状に変形させておく。このとき本変形例では、図8に示す外形部材20A(20)において、外的刺激を受けた内側可変部32(別の線材35)の伸長によって、各ヒンジ部28を屈曲させて隣り合う受止部23A同士を外側(上側)で近接させる。こうして本変形例でも、図2の前後方向に並列した各外形部材20A(20)の左右の長さ寸法が、内側よりも外側で短くなることにより、着座面部位SSの各強押圧部位40の外形を凹状に変形させておくことができる。
また図7に示す弱押圧部位42(及び天板サイド部4b)において、対応する外形部材20A(20)を変形させて着座面部位SSの外形を凸状に変形させておく。このとき本変形例では、図9に示す外形部材20A(20)において、外的刺激を受けた外側可変部30(別の線材35)の伸長によって、ヒンジ部28を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部23A同士を内側(下側)で近接させる。こうして本変形例でも、図2の前後方向に並列した各外形部材20A(20)の左右の長さ寸法が、外側よりも内側で短くなることにより、着座面部位SSの弱押圧部位42の外形を凸状に変形させておくことができる。
[変形例2(誘電エラストマ製の面材)]
また変形例2では、図3に示す外側可変部30と内側可変部32が、図11及び図12に示す誘電エラストマ製の面材38を有している。この面材38は、多層構造を備えた面状部材であり、実施例1の線材と同様にソフトアクチュエータ(人工筋肉)として機能する。そして面材38は、図12を参照して、電気的な刺激(外的刺激の一例)を受けて面方向(図12では前後左右方向)に広がることが可能であり、表側電極部38aと、本体部38bと、裏側電極部38cとをこの順で積層状に有している。ここで本体部38bは、電気的な刺激を受けることで薄くなり且つ面方向に広がる各種の誘電エラストマで形成できる。この種の誘電エラストマの基材として、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、スチレン系などの各種エラストマを例示でき、これら各種の基材に、導電フィラーを含有させることにより本体部38bを形成できる。ここで導電フィラーは、導電性を備えた微細な物質であり、この種の導電フィラーとして、金や白金や銀や銅などの金属シート又は金属粒子、炭素系の微粒子や繊維体、カーボンナノチューブを例示できる。また各電極部38a,38cは、それぞれ適度な導電性を有する面状部材であり、本体部38bの面方向への広がりに追従可能な伸縮性を有していることが望ましい。この種の各電極部38a,38cの基材として、誘電エラストマで例示の基材や、シリコングリース等の高粘性材料などの樹脂を例示できる。そして各電極部38a,38cは、各種の基材に導電フィラーを含有させることで形成でき、このとき本体部38bよりも多量の導電フィラーを含有させるなどして導電性を高めておくことが望ましい。
本変形例では、図11に示す面材38を、実施例1の線材の代替えとして、図3及び図4に示す各可変部30,32に使用する。そして外的刺激を受けた外側可変部30と内側可変部32のいずれかが面方向に広がって伸長することで、各外形部材20A(20)及び着座面部位SSの形状が上記(a)と(b)のいずれかに変更されることとなる。例えば図7に示す左右の強押圧部位40において、対応する外形部材20A(20)を変形させて着座面部位SSの外形を凹状に変形させておく。このとき本変形例では、図8に示す外形部材20A(20)において、外的刺激を受けた内側可変部32(面材38)の伸長によって、ヒンジ部28を屈曲させて隣り合う受止部23A同士を外側(上側)で近接させる。こうして本変形例でも、図2に示す前後方向に並列した各外形部材20A(20)の左右の長さ寸法が、内側よりも外側で短くなることにより、着座面部位SSの各強押圧部位40の外形を凹状に変形させておくことができる。
また図7に示す弱押圧部位42(及び天板サイド部4b)において、対応する外形部材20A(20)を変形させて着座面部位SSの外形を凸状に変形させておく。このとき本変形例では、図9に示す外形部材20A(20)において、外的刺激を受けた外側可変部30(面材38)の伸長によって、ヒンジ部28を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部23A同士を内側(下側)で近接させる。こうして本変形例でも、図2に示す前後方向に並列した各外形部材20A(20)の左右の長さ寸法が、外側よりも内側で短くなることにより、着座面部位SSの弱押圧部位42の外形を凸状に変形させておくことができる。
[センサとしての機能]
さらに図11及び図12に示す誘電エラストマ製の面材38は、表側電極部38aと本体部38bと裏側電極部38cが積層されているため、静電容量型センサとして機能することもできる。そこで本変形例においては、乗員の着座時における着座面部位SSの静電容量分布を面材38で測定したのち、この測定情報をECUなどの制御部(図示省略)に伝える。そして制御部によって、相対的に強く押圧されている着座面部位SSの内側可変部32(面材38)等に自動で通電する構成とすることもできる。このため本変形例によれば、別途センサを用いる必要がないため、シート構成の更なるシンプル化に資する構成となっている。こうして各可変部30,32の少なくとも一方を、センサに用いることも可能な誘電エラストマ製の面材38で構成することにより、各外形部材20A(20)をより性能よく変形させることができる。
[実施例2]
実施例2の乗物用シートでは、実施例1の乗物用シートとほぼ同一の基本構成を備える構成については、対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。実施例2の乗物用シートでは、図13に示す外形部材20Bが、図14に示す着座面部位SSの外形をなすように前後方向に並列して配置されている。そして図13の各外形部材20Bは、複数の受止部23Aと、複数のヒンジ部28,29と、複数の外側可変部30と、複数の内側可変部32とを有しており、これら各部の基本構成は実施例1の外形部材の対応する構成と概ね同一である。そして本実施例では、図13に示す左右方向において、左右側の受止部23A同士の離間寸法L2が、中央側に配置する受止部23A同士の離間寸法L1よりも狭小とされている点が実施例1と異なっている(図13では、便宜上、右側の受止部のみを図示している)。
ここで図14に示すシートクッション4には、平均的な体格の乗員CMと、大柄な体格の乗員CM1と、小柄な体格の乗員CM2とが着座する場合が想定されている。このときいずれの体格の乗員が着座した際にも、シート中央にて高い座圧がかかることは同じであるため、着座面部位SSの中央領域(AR1)における着座面部位SS形状は概ね同様の形状となることが多い。これとは異なり着座面部位SSの左右の端側領域(AR2)においては、乗員の体格に応じてかかる圧が異なり、体格が大柄になるにつれて次第に凹状となる部分の面積が大きくなる。このため着座面部位SSの左右の端側領域(AR2)の形状は、体格の異なる乗員のいずれにも合わせられるように細かく変更できることが望まれる。
そこで図13に示す外形部材20Bでは、端側領域(AR2)に配置する受止部23A同士の離間寸法L2が、中央領域(AR1)に配置する受止部23A同士の離間寸法L1よりも狭小とされている。すなわち中央領域(AR1)に配置する受止部23A同士は、実施例1の外形部材と同一構成のヒンジ部28で連結されているが、左右の端側領域(AR2)に配置する受止部23A同士は別のヒンジ部29で連結されている。この別のヒンジ部29は、ヒンジ部28と概ね同一の基本構成(第一連結部材29a,第二連結部材29b,ヒンジ部材29c)を有しているが、ヒンジ部28よりも左右の寸法が小さくなっている。このため端側領域(AR2)では、各受止部23Aが比較的密に配置されており、これらの配置関係を細かく変更することが可能となっている。こうして図14に示す着座面部位SSでは、各乗員CM,CM1,CM2の体格に応じて端側領域(AR2)の外形を細かく変更することにより、着座面部位SSの外形を、各乗員により適切に合わせることが可能となっている。このため本実施例によれば、よりシンプルでコンパクトな構成にて、乗員(人体)と接触可能な着座面部位SS(接触部位)の外形をきめ細かく変更することができる。
本実施形態の乗物用シート2(乗物内装品)は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、各外形部材20,20Aの構成(形状,寸法,配置位置,配置数,構成要素など)を例示したが、外形部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば外形部材は、シート幅方向に向けて配置する場合のほか、シート幅方向に交差する方向(例えば前後方向)に向けて配置することもできる。また外形部材は、一方向に長尺な部材のほか、格子状とされた部材を用いることが可能であり、例えばシートクッションに用いる外形部材では、左右方向及び前後方向に受止部をヒンジ部で連結しておく(格子状とする)ことも可能である。また各実施例の構成と各変形例の構成は、適宜入れ替えたり組合せたりして用いることが可能である。またクッション部は、複数の受止部の全部又は一部に設けることができ、必要に応じて省略することも可能である。
また受止部は、三つの板部と各柱部を用いる構成のほか、ヒンジ部と各可変部を取付け可能な各種の形状を採用でき、全体が柱形状をなしている部材を用いることも可能である。またヒンジ部は、各種の蝶番状又は丁番状の部材を用いることができ、スプリングなどの付勢部材で一方向に付勢されていてもよい。また外形部材の素材が樹脂の場合、受止部とヒンジ部とを一体成形して形成することもでき、この場合には、ヒンジ部を、インテグラルヒンジ状に形成することも可能である。またヒンジ部のヒンジ部材は上側(人体を臨む側)を向いて配置されていてもよい。また受止部の外形として、上方視で四角形のほか、三角や六角等の多角形状や、円形や楕円形などの円形状を採用することができ、複数の受止部を用いる場合には、それぞれ独立に外形や寸法を設定できる。また受止部等を、通電性を備えた素材(例えば金属やバイオメタル)で構成して、線材や面材に電力を供給するための電極として用いることも可能である。
また本実施形態では、各線材又は面材を有する各可変部30,32を例示したが、これら各可変部の構成を限定する趣旨ではない。例えば外側可変部と内側可変部は、それぞれ各線材と面材の少なくとも一つを有することができる。また各可変部は、他のソフトアクチュエータを有することができ、この他のソフトアクチュエータを、各線材や面材の代替えとして用いたり、各線材や面材と併用して用いたりすることができる。この種の他のソフトアクチュエータとして、導電性ポリマー製の部材(電解質を電極で挟んだ部材)、イオンポリマー金属化合物製の部材(水で膨潤した高分子電解質膜に金属電極を接合した部材)、イオンポリマーゲル製の部材(酸性からアルカリ性に変化する(又はその逆に変化する)ことで膨張する部材)、磁気アクティブポリマー製の部材(磁気で動く部材)を例示できる。そして外的刺激は、用いるべきソフトアクチュエータの種類に応じて適宜設定することができ、複数種類の外的刺激を用いることもできる。
また本実施形態では、乗物内装品として乗物用シート2を例示したが、本実施形態の構成は、各種の乗物内装品の接触部位に適用することができる。この種の乗物内装品として、乗物用シートのほか、ドア部やインストルメントパネルや天井部やコンソールなどの各種部材を例示でき、本実施形態の構成は、特に車両や航空機や電車や船舶などの乗物に搭載される乗物内装品に好適に適用できる。そして乗物内装品(接触部位)の外形を乗員に合わせて変更することにより、特定の乗員に適した乗物室内環境を形成することが可能である。また乗物用シートにおいては、シートクッションのほか、シートバックやヘッドレストやアームレスト等の各種シート構成部材において、これらの着座面部位を構成する部分や、意匠面を構成する部分に本実施形態の構成を適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4S シートカバー
SS 着座面部位(本発明の接触部位)
4a 天板メイン部
4b 天板サイド部
4F シートフレーム
10a 上側フランジ部
10b 下側フランジ部
11 前枠部
12 後枠部
13 右枠部
14 左枠部
20,20A 外形部材
21,22 端側受止部(本発明の受止部)
21a ベース板部
21b 外側板部
21c 内側板部
23,23A 中間受止部(本発明の受止部)
23a ベース板部
23b 外側板部
23c 内側板部
25a 外抑え板
25b 内抑え板
OS (受止部の)外側面
IS (受止部の)内側面
PL1,PL2 外側柱部
PL3,PL4 内側柱部
PM1,PM2 外板部材
PM3,PM4 内板部材
H 締結孔
JM 連結板
BM ボルト材
26 クッション部
28 ヒンジ部
28a 第一連結部材
28b 第二連結部材
28c ヒンジ部材
30 外側可変部
32 内側可変部
34 線材
34a 第一線材
34b 第二線材
35 別の線材
35a 別の第一線材
35b 別の第二線材
38 面材(本発明の誘電エラストマ製の面材)
38a 表側電極部
38b 本体部
38c 裏側電極部
40 強押圧部位
42 弱押圧部位
SM シールド
CM,CM1,CM2 乗員

Claims (5)

  1. 人体に接触可能な接触部位と、前記接触部位の外形を構成している外形部材とを備えるとともに、前記外形部材の少なくとも一部を変形させることにより前記接触部位の外形を変更可能である乗物内装品において、
    前記外形部材は、人体を受止可能な複数の受止部と、隣り合う受止部同士を連結するヒンジ部と、外側可変部と、内側可変部とを有し、前記複数の受止部と前記ヒンジ部とで前記外形部材の骨格となる部分が構成されているとともに、前記外側可変部と前記内側可変部は、各々、外的刺激によって伸縮し且つ外的刺激を受けないことで元の状態に戻る線状又は面状の部位であり、
    前記外形部材の人体を臨む側を外側とした場合、前記隣り合う受止部同士は、前記ヒンジ部よりも外側に配置された前記外側可変部でつながっているとともに、前記ヒンジ部よりも前記外側とは反対の内側に配置された前記内側可変部でつながっており、
    外的刺激を受けた前記外側可変部と前記内側可変部のいずれかが伸長又は収縮することで、前記外形部材及び前記接触部位の形状が下記(a)と(b)のいずれかに変更され、伸長状態又は収縮状態の前記内側可変部又は前記外側可変部によって、前記接触部位の変更後の外形が人体と接触していない場合においても維持されている乗物内装品。
    (a)前記ヒンジ部を屈曲させて隣り合う受止部同士を外側で近接させることにより、前記接触部位の外形が凹状とされる。
    (b)前記ヒンジ部を逆向きに屈曲させて隣り合う受止部同士を内側で近接させることにより、前記接触部位の外形が凸状とされる。
  2. 前記外側可変部と前記内側可変部は、各々、外的刺激を受けて収縮又は伸長する線材と、外的刺激を受けて面方向に広がる面材との少なくとも一方を有している請求項1に記載の乗物内装品。
  3. 前記外側可変部と前記内側可変部の少なくとも一方は、誘電エラストマ製の前記面材を有している請求項1又は2に記載の乗物内装品。
  4. 金属製の前記ヒンジ部は、板状の第一連結部材と、板状の第二連結部材と、前記第一連結部材と前記第二連結部材とを互いに屈曲可能に連結するヒンジ部材とを有し、
    隣り合う受止部同士の一方に前記第一連結部材が固定され、隣り合う受止部同士の他方に前記第二連結部材が固定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗物内装品。
  5. 前記複数の受止部の人体を臨む部分には、それぞれ弾性的に伸縮可能なクッション部が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗物内装品。
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