(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部047IWに関する説明)
次に、特徴部047IWについて説明する。本特徴部047IWでは、パチンコ遊技機1は、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能に構成されている。
また、本例では、パチンコ遊技機1には、遊技機用枠3が開放状態となったことを検出し検出信号を出力する扉開放センサ(図示せず)が設けられている。また、本例では、主基板11には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キー(図示せず)が設けられている。本例では、設定キーを有する基板ケース(図示せず)は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、遊技機用枠3を閉鎖した状態ではパチンコ遊技機1の正面側からの操作が不可能であり、所定の扉キーを用いて遊技機用枠3を開放することで操作が可能となる。また、設定キーは、遊技場の店員等が所有する扉キーの操作を要することから、扉キーを所持する店員のみ操作が可能とされている。また、設定キーは、ONとOFFの切替操作を実行可能なスイッチでもある。なお、この特徴部047IWでは、扉キーと設定キーとが別個のキーである形態を例示したが、一のキーにて兼用されていてもよい。また、本例では、基板ケースには、表示モニタが配置されている。
(大当り確率、小当り確率)
図8−1は、設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。図8−1に示すように、本例では、設定値「1」〜「6」の6段階に設定変更可能に構成する場合が示されている。なお、6段階に設定変更可能である場合にかぎらず、例えば、2〜5段階に設定変更可能に構成したり、7段階以上に設定変更可能に構成したりしてもよい。
図8−1に示す例では、非確変状態(低確率状態)では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「247/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、図8−1に示す例では、確変状態(高確率状態)では、非確変状態(低確率状態)と比較して全体に大当りの当選確率が10倍となっており、設定値「1」の場合が大当り確率「2050/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「2470/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。
一方で、小当りに関しては、図8−1に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、また、非確変状態(低確率状態)と確変状態(高確率状態)とのいずれであるかに関係なく、小当り確率が「6298/65536」と一定である。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通であり、かつ非確変状態と確変状態とで共通である。このように設定値に応じて大当り確率を異ならせる一方で小当り確率は一定となるように構成する場合であっても、図8−1に示すように、はずれ確率を設定値「1」〜「6」で異ならせることによって、設定値ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
なお、大当りと決定される場合には、さらに通常大当り(非確変大当り)や確変大当り、突然確変大当り(2R確変大当り)などの大当り種別も決定されるのであるが、大当り種別に関しては、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、同じ確率で各大当り種別が決定される。また、小当りと決定される場合に、さらに複数種類の小当り種別に決定されるように構成することも考えられるが、小当り種別に関しても、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、同じ確率で各小当り種別が決定される。
また、変動表示を開始する場合に変動パターンの決定が行われるのであるが、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、同じ確率で各変動パターンが決定される。
(設定確認処理、設定変更処理)
次に、本特徴部047IWにおけるパチンコ遊技機1の設定値の変更について説明する。図8−2〜図8−4は、特徴部047IWにおける遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。なお、本特徴部047IWにおいて、ステップIWS001〜S002の処理は、図3で示したステップS1〜S2の処理と同様である。
初期設定を行うと、CPU103は、遊技機への電源供給を開始したときに演出制御手段(具体的には、演出制御用CPU120)が起動するまでの時間を計測するための演出制御手段起動待ちタイマをセットする(ステップ047IWS003)。この場合、演出制御手段起動待ちタイマには、遊技機への電源供給を開始してから演出制御用CPU120が起動するまでに十分な時間がセットされる。次いで、CPU103は、演出制御手段起動待ちタイマの値を1減算し(ステップ047IWS004)、減算後の演出制御手段起動待ちタイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ047IWS005)。演出制御手段起動待ちタイマの値が0となっていなければ、ステップ047IWS004に戻り、ステップ047IWS004〜S005の処理を繰り返し実行する。演出制御手段起動待ちタイマの値が0となっていれば、ステップ047IWS006に移行する。
ステップ047IWS003〜S005の処理が実行されることによって、演出制御用CPU120が起動するまで待ってからステップ047IWS006以降の処理が実行され、設定値の変更や確認、RAMの初期化や復旧処理などが実行される。そのため、後述する設定値コマンドや初期化指定コマンド、復旧時のコマンドなど各種のコマンド類が演出制御用CPU120が起動する前に送信されてしまうような事態を防止することができ、コマンドの取りこぼしが発生することを防止することができる。
次いで、CPU103は、遊技機への電源投入時にクリアスイッチが押下されたことを示すRAMクリアフラグをリセットする(ステップ047IWS006)。
なお、本例では、後述する電源断処理(ステップ047IWS031参照)ではRAMクリアフラグをクリアせず、遊技機への電源投入時にステップ047IWS006により一旦RAMクリアフラグをクリアして、その後、クリアスイッチがセットされていれば、新たにRAMクリアフラグをセットする(ステップ047IWS016,S022参照)ように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、電源断処理を実行するときにRAMクリアフラグもクリアしてしまい、その後、遊技機への電源投入時にクリアスイッチがセットされていれば、新たにRAMクリアフラグをセットするように構成してもよい。
次いで、CPU103は、ステップS4と同様の処理により、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップ047IWS007)。具体的には、ステップ047IWS007では、CPU103は、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップ047IWS007;No)、ステップ047IWS012に移行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップ047IWS007;Yes)、CPU103は、ステップS5と同様の処理により、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップ047IWS008)。ステップ047IWS008では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップ047IWS008;No)、ステップ047IWS010に移行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップ047IWS008;Yes)、CPU103は、RAM102に記憶されている設定値が設定値「1」〜「6」以外の値であるか否かを確認する(ステップ047IWS009)。RAM102に記憶されている設定値が設定値「1」〜「6」のいずれかであれば、ステップ047IWS011に移行する。
RAM102のデータが正常でないと判定した場合(ステップ047IWS008のN)またはRAM102に記憶されている設定値が設定値「1」〜「6」以外の値であると判定した場合(ステップ047IWS009のY)には、CPU103は、RAM102に異常が発生していることを示すRAM異常フラグをセットする(ステップ047IWS010)。そして、ステップ047IWS012に移行する。
RAM102に記憶されている設定値が設定値「1」〜「6」のいずれかであった場合(ステップ047IWS009のN)には、CPU103は、設定値を変更するための設定変更処理の実行中であることを示す設定変更中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS011)。設定変更中フラグがセットされていれば(ステップ047IWS011;Yes)、すなわち設定値の変更中に電断などが発生して遊技機への電源供給が再開された場合、ステップ047IWS012に移行する。
ステップ047IWS012では、CPU103は、扉開放センサからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ047IWS012)。扉開放センサからの出力信号がオンであれば、CPU103は、設定キーがオンであるか否かを判定する(ステップ047IWS013)。設定キーがオンであれば、CPU103は、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ047IWS014)。クリアスイッチからの出力信号がオンであれば、CPU103は、RAMクリア2処理を実行する(ステップ047IWS015)。
本例では、RAMクリア処理として、RAMクリア1処理(ステップ047IWS051参照)と、RAM異常発生時などに実行されるRAMクリア2処理(ステップ047IWS015参照)とがある。
RAMクリア1処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアする処理を行い、作業領域に初期値を設定する。ただし、RAMクリア1処理では、RAM102の記憶領域のうち連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報を記憶する領域、および設定値を記憶する領域以外の領域がクリアされ、連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報、および設定値の情報はクリアされず保持される。以下、RAMクリア1処理でクリアされるRAM102の記憶領域をクリア記憶領域1という。
RAMクリア2処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアする処理を行い、作業領域に初期値を設定する。ただし、RAMクリア2処理では、RAM102の記憶領域のうち連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報を記憶する領域以外の領域がクリアされ、連比や役比、ベースなどの性能表示用の情報はクリアされず保持される。また、RAMクリア2処理では、RAM102に記憶される設定値の値もクリアされる。以下、RAMクリア2処理でクリアされるRAM102の記憶領域をクリア記憶領域2という。従って、本例では、RAMクリア2処理でクリアされるRAM102のクリア記憶領域2は、RAMクリア1処理でクリアされるRAM102のクリア記憶領域1よりも広くなっている。
そして、CPU103は、RAMクリアフラグをセットし(ステップ047IWS016)、ステップ047IWS025に移行する。なお、RAMクリアフラグは、RAM102のクリア記憶領域2にセットされる。
一方、扉開放センサからの出力信号がオフである場合や(ステップ047IWS012のN)、設定キーがオフである場合(ステップ047IWS013のN)、クリアスイッチからの出力信号がオフである場合(ステップ047IWS014のN)には、CPU103は、設定値異常エラーコマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ047IWS017)。
次いで、CPU103は、ステップ047IWS018〜S020のループ処理に移行する。ループ処理では、CPU103は、4msのウエイト時間を計測する4msウエイト処理を実行する(ステップ047IWS018)。そして、4msのウエイト時間が経過すると、CPU103は、ステップ047IWS019に移行し、所定のエラー表示を行う(ステップ047IWS019)。例えば、CPU103は、表示モニタにおいてRAM異常エラーであることを示す表示(例えば、「E」の表示)を表示する制御を行う。また、CPU103は、外部端子板を介してホールコンピュータなどの外部装置に対してセキュリティ信号を外部出力する制御を行う(ステップ047IWS020)。そして、ステップ047IWS018以降の処理を繰り返し実行する。
ステップ047IWS007〜S020の処理が実行されることによって、本特徴部047IWでは、バックアップRAMが正常でない場合や(ステップ047IWS007,S008のN、ステップ047IWS009のY)、設定変更中に電断などが発生した場合(ステップ047IWS011のY)には、遊技機用枠3が開放された状態で設定キーがオン操作され且つクリアスイッチがオン操作されたことを条件にRAMクリアされてステップ047IWS025以降の設定値の変更が可能となる。一方で、遊技機用枠3が開放され、設定キーおよびクリアスイッチがオン操作されないかぎり、ループ処理が実行され、設定値の変更を行えず、遊技制御も進行しない。
設定変更中フラグがセットされていなければ(ステップ047IWS011;No)、CPU103は、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ047IWS021)。クリアスイッチからの出力信号がオンであれば、CPU103は、RAMクリアフラグをセットする(ステップ047IWS022)。
本例では、ステップ047IWS022やステップ047IWS016の処理が実行されることによって、遊技機への電源投入時に最初にクリアスイッチのオンが検出されたときにRAMクリアフラグがセットされる。そして、以降、タイマ割込が設定されてタイマ割込処理(遊技制御処理)が開始されるまでの間に、電源投入時にクリアスイッチのオンが検出されたか否かを確認する場面が複数回存在するのであるが、クリアスイッチの状態を直接確認するのではなく、RAMクリアフラグがセットされているか否かを確認することにより、電源投入時にクリアスイッチのオンが検出されたか否かが判定される(ステップ047IWS025,S034,S048参照)。
次いで、CPU103は、扉開放センサからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップ047IWS023)。扉開放センサからの出力信号がオンであれば、CPU103は、設定キーがオンであるか否かを判定する(ステップ047IWS024)。設定キーがオンであれば、CPU103は、RAMクリアフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS025)。RAMクリアフラグがセットされていなければ、CPU103は、設定値を確認するための設定確認処理を実行することを示す設定確認コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ047IWS026)。そして、ステップ047IWS030に移行する。
一方、RAMクリアフラグがセットされていれば、CPU103は、設定値を変更するための設定変更処理を実行することを示す設定変更コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ047IWS027)。次いで、CPU103は、RAM異常フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS028)。RAM異常フラグがセットされていれば(すなわち、RAM102の異常が検出されている場合であれば)、CPU103は、設定値確定バッファ(RAM102に設けられた現在の設定値を格納する格納領域)に設定値「1」に設定する(ステップ047IWS029)。そして、ステップ047IWS030に移行する。なお、この際に、CPU103は、RAM異常フラグをリセットする。
なお、演出制御基板12側では、設定確認コマンドや設定変更コマンドを受信すると、設定確認中である旨や設定変更中である旨を報知する制御を行う(例えば、画像表示装置5において所定の画像を表示したり、スピーカ8L、8Rから所定の音を出力したり、装飾用LEDといった装飾発光体を所定の態様により発光させたりする)。なお、この場合、演出制御基板12側において、プッシュボタン31Bなど演出用の操作ボタンが押下されることによって、「メンテナンスモード」などと表示してメンテナンスモードに移行するように構成してもよい。「メンテナンスモード」とは、例えば、リアルタイムクロックの日時設定や、各種エラーの発生履歴(いつどのようなエラーが発生したかの記録)、設定変更履歴(いつ設定値を変更したかや変更後の設定値の記録)を確認できるモードである。なお、設定キーがオフとなり設定確認処理や設定変更処理が終了すると、メンテナンスモードも終了する。
次いで、CPU103は、4msのウエイト時間を計測する4msウエイト処理を実行する(ステップ047IWS030)。そして、4msのウエイト時間が経過すると、CPU103は、ステップ047IWS031に移行し、電源断処理を実行する(ステップ047IWS031)。ステップ047IWS031の電源断処理では、CPU103は、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する処理を実行する。電源断信号は、例えば電源基板に搭載されている電源監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断処理において、CPU103は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータ(例えば、バックアップフラグ、チェックサム)をバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。
次いで、CPU103は、設定値確定バッファに格納されている設定値を特定し、特定した設定値を表示モニタに表示する(ステップ047IWS032)。また、CPU103は、外部端子板を介してホールコンピュータなどの外部装置に対してセキュリティ信号を外部出力する制御を行う(ステップ047IWS033)。
次いで、CPU103は、RAMクリアフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS034)。RAMクリアフラグがセットされていなければ、そのままステップ047IWS043に移行する。
RAMクリアフラグがセットされていれば、CPU103は、設定変更中フラグをセットし(ステップ047IWS035)、設定変更処理を開始する。次いで、遊技機が電源投入されてから既に初回のクリアスイッチバッファへの値の設定が行われたことを示す初回設定済フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS036)。なお、クリアスイッチバッファは、RAM102に設けられ、クリアスイッチの入力状態(オン状態であるかオフ状態であるか)を設定するためのバッファである。例えば、クリアスイッチバッファは、クリアスイッチがオン状態であれば「1」の値がセットされ、オフ状態であれば「0」の値がセットされる。初回設定済フラグがセットされていれば(遊技機が電源投入されてから既に初回のクリアスイッチバッファへの値の設定が行われていれば)、そのままステップ047IWS039に移行する。
初回設定済フラグがセットされていなければ(すなわち、遊技機が電源投入されてからまだ一度もクリアスイッチバッファへの値の設定が行われていなければ)、CPU103は、クリアスイッチバッファにオン状態を示す値(例えば、「1」)を設定する(ステップ047IWS037)。また、CPU103は、初回設定済フラグをセットする(ステップ047IWS038)。
次いで、CPU103は、クリアスイッチバッファに現在設定されている値を前回クリアスイッチバッファに設定する(ステップ047IWS039)。なお、前回クリアスイッチバッファは、RAM102に設けられ、前回(本例では、4ms前)確認したクリアスイッチの入力状態(オン状態であるかオフ状態であるか)を設定するためのバッファである。例えば、前回クリアスイッチバッファは、前回確認したクリアスイッチがオン状態であれば「1」の値がセットされ、オフ状態であれば「0」の値がセットされる。
次いで、CPU103は、クリアスイッチの現在の入力状態を確認し、クリアスイッチの現在の入力状態をクリアスイッチバッファに設定する(ステップ047IWS040)。次いで、CPU103は、前回クリアスイッチバッファに設定されている値がオフ状態(例えば、「0」)であり、且つクリアスイッチバッファに設定されている値がオン状態(例えば、「1」)となっているか否かを確認する(ステップ047IWS041)。
前回クリアスイッチバッファに設定されている値がオフ状態であり、且つクリアスイッチバッファに設定されている値がオン状態となっていれば、CPU103は、表示モニタに表示されている設定値を更新表示するとともに、設定値確定バッファに記憶(既に記憶されている設定値に対して更新記憶)させる(ステップ047IWS042)。例えば、表示モニタに設定値として「1」が表示されている場合は、表示モニタの表示を「2」に更新表示し、設定値確定バッファに設定値「2」を記憶させる。また、表示モニタに設定値として「2」が表示されている場合は、表示モニタの表示を「3」に更新表示し、設定値確定バッファに設定値「3」を記憶させる。また、表示モニタに設定値として「3」が表示されている場合は、表示モニタの表示を「1」に更新表示し、設定値確定バッファに設定値「1」を記憶させる。
次いで、CPU103は、設定キーがオンであるか否かを判定する(ステップ047IWS043)。設定キーがオンのままであれば、ステップ047IWS030に移行し、ステップ047IWS030〜S043の処理を繰り返し実行し、設定確認処理や設定変更処理を繰り返し実行する。一方、設定キーがオフとなっていれば、CPU103は、設定確認処理や設定変更処理を終了し、ステップ047IWS044に移行する。
以上のステップ047IWS025〜S043の処理が実行されることによって、RAMクリアフラグがセットされていない場合(すなわち、遊技機の電源投入時にクリアスイッチがオン操作されなかった場合)には(ステップ047IWS025,S034のN)、設定確認コマンドを送信する(ステップ047IWS026)とともに、設定確認処理(特にステップ047IWS032)を行うのみで、設定変更処理までは行わない。一方、RAMクリアフラグがセットされている場合(すなわち、遊技機の電源投入時にクリアスイッチがオン操作された場合)には(ステップ047IWS025,S034のY)、設定変更コマンドを送信する(ステップ047IWS027)とともに、設定確認処理(特にステップ047IWS032)および設定変更処理(特に047IWS035〜S042)を行う。
次いで、CPU103は、セキュリティ信号の出力期間を設定するためのセキュリティ情報タイマに所定値(例えば、30秒に相当する値)を設定する(ステップ047IWS044)。本例では、遊技機への電源投入時に設定確認処理や設定変更処理が実行された場合には、ステップ047IWS033の処理が実行されることによってセキュリティ信号の外部出力が開始されるのであるが、その後、ステップ047IWS044でセキュリティ情報タイマが設定され、そのセキュリティ情報タイマの値にもとづいて情報出力処理(ステップS23)が実行されることによって、所定期間(例えば、30秒)が経過するまでセキュリティ信号が継続して外部出力される。
一方、本例では、ステップ047IWS020の処理が実行されることによって、RAM異常などが発生した場合にもセキュリティ信号が外部出力されるのであるが、この場合には、遊技機への電源供給がリセットされるまでセキュリティ信号が継続して外部出力される。
次いで、CPU103は、設定変更中フラグをリセットする(ステップ047IWS045)。また、CPU103は、表示モニタに表示されている設定値を消去する(ステップ047IWS046)。また、CPU103は、設定された設定値を示す設定値コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ047IWS047)。
次いで、CPU103は、RAMクリアフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS048)。RAMクリアフラグがセットされていなければ、ステップ047IWS049の復旧処理に移行する。なお、本特徴部047IWにおいてステップ047IWS049,S050の処理は、図3で示したステップS6,S7の処理と同様である。
RAMクリアフラグがセットされていれば、CPU103は、RAMクリア1処理を実行し、RAM102のクリア記憶領域1をクリアする処理を行う(047IWS051)。なお、本特徴部047IWにおいてステップ047IWS052〜S055の処理は、図3で示したステップS9〜S12の処理と同様である。
図8−5は、電源投入時に実行される処理を示す説明図である。本特徴部047IWでは、図8−5に示すように、電源投入時に設定キーがオンである場合(さらに、扉開放センサからの出力信号がオンである場合)には、クリアスイッチがオンであれば、設定確認処理(特にステップ047IWS032)および設定変更処理(特に047IWS035〜S042)が実行されるとともに初期化処理(RAMクリア1処理(ステップ047IWS051))が実行され、クリアスイッチがオフであれば、設定確認処理(特にステップ047IWS032)のみが実行されるとともに復旧処理(ステップ047IWS049)が実行される。また、電源投入時に設定キーがオフである場合には、クリアスイッチがオンであれば、初期化処理(RAMクリア1処理(ステップ047IWS051))のみが実行され、クリアスイッチがオフであれば、復旧処理(ステップ047IWS049)のみが実行される。
次に、設定確認処理および設定変更処理における表示モニタの表示態様について説明する。先ず、図8−6(A)及び図8−6(B)に示すように、遊技場の店員等の操作によって電源がOFFとなる(電断させる)と、パチンコ遊技機1への電力の供給が停止することによって表示モニタでの表示が終了する。尚、電源をOFFとするタイミングにおいて大当り遊技中や小当り遊技中等の大入賞口の開放中である場合は、ソレノイド82への電力の供給が停止することによって大入賞口が閉鎖される。
次に、図8−6(C)に示すように、遊技場の店員等がクリアスイッチを操作しつつ電源を投入すると(遊技制御メイン処理のステップS3でYesの場合)、設定キーがONとなっていることを条件にCPU103によって設定確認処理が実行され、表示モニタにおいてRAM102のバックアップ領域に格納されている設定値が表示される。
このように表示モニタにて設定値が表示されている状態において、図8−6(D)に示すように、CPU103は、設定変更処理において、遊技場の店員等によるクリアスイッチの操作を検出する毎に表示モニタに表示している数値を順次更新(例えば、クリアスイッチが操作される毎に1→2→3→1→・・・のように更新)表示していく。また、表示モニタに表示されている設定値をRAM102のバックアップ領域に格納(更新記憶)する。
次いで、図8−6(E)に示すように、CPU103は、設定キーが遊技場の店員等の操作によってOFFとなったことに基づいて、表示モニタを消灯させることによって、遊技場の店員等に新たな設定値がRAM102のバックアップ領域に格納されたことを報知する。
また、RAM102のバックアップ領域に保留記憶が記憶されている場合は、該保留記憶がクリアされる。また、図8−6(A)のタイミング(パチンコ遊技機1の電源がOFFとなったタイミング)にて大入賞口が閉鎖された場合には、設定変更が行われるとRAMクリア処理が実行されて大当りに関する記憶が消去されるため、大入賞口は閉鎖されたままとなる。以降、CPU103は、設定変更処理を終了し、遊技が可能な状態、つまり、変動表示結果や大当り種別、変動パターンの決定抽選や、賞球の払出等が実行可能な状態となる。
尚、本特徴部047IWにおける設定変更処理では、表示モニタに表示する初期表示として、RAM102のバックアップ領域に格納されている設定値を表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定変更処理において表示モニタに表示する初期表示としては、遊技者にとって最も不利な設定値(本特徴部047IWであれば「1」)、或いは、遊技者にとって最も有利な設定値(本特徴部047IWであれば「3」)を表示するようにしてもよい。
また、図8−6に示す例では、設定値の確認時や変更時に表示モニタの4桁の表示のうち1つ目の表示を用いて設定値を表示する場合を示したが、そのような態様にかぎらず、例えば、表示モニタの2つ目以降の表示を用いて設定値を表示するように構成してもよい。また、例えば、表示モニタにおいて専用の4桁表示を行うことによって設定値を表示するように構成してもよい。この場合、例えば、設定値「1」であれば表示モニタにおいて「−S−1」の4桁の表示を行ったり、設定値「2」であれば表示モニタにおいて「−S−2」の4桁の表示を行ったり、設定値「3」であれば表示モニタにおいて「−S−3」の4桁の表示を行ったりしてもよい。また、例えば、例えば、表示モニタの4桁の全ての表示に設定値を表示するように構成してもよい。例えば、設定値「1」であれば表示モニタにおいて「1111」の4桁の表示を行ったり、設定値「2」であれば表示モニタにおいて「2222」の4桁の表示を行ったりしてもよい。
(特別図柄通常処理)
次に、本特徴部047IWにおける特別図柄通常処理(ステップS110)の処理について説明する。図8−7および図8−8は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS110)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU103は、合算保留記憶数(第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数)の値を確認する(ステップ047IWS171)。例えば、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。
合算保留記憶数が0でなければ、CPU103は、第2保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップ047IWS172)。例えば、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタのカウント値が0であるか否かを確認する。第2保留記憶数が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(ステップ047IWS173)。第2保留記憶数が0であれば、CPU103は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップ047IWS174)。
ステップ047IWS172〜S174の処理が実行されることによって、本特徴部047IWでは、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示よりも優先して実行される。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、第1始動入賞口と第2始動入賞口とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを実行するように構成してもよい。
次いで、CPU103は、RAM102において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する(ステップ047IWS175)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU103は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU103は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ047IWS176)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM102の第1保留記憶バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM102の第2保留記憶バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU103は、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップ047IWS177)。なお、CPU103は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM102の所定の領域に保存する。
次いで、CPU103は、RAM102に設定されている設定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップ047IWS178)。本特徴部112では、既に説明したように、ステップ047IWS047の処理が実行されることによって電源投入時に設定変更処理を実行したときに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入後も、ステップ047IWS178の処理が実行されることによって変動表示を開始するごとに設定値コマンドが送信される。
なお、本例では、ステップ047IWS047で設定値コマンドを送信するときと、ステップ047IWS178で設定値コマンドを送信するときとで、同じ設定値コマンドを送信する場合を示しているが、設定値コマンドとして異なるコマンドを送信するように構成してもよい。例えば、ステップ047IWS047では設定値を直接指定するコマンド(例えば、設定値「1」〜「6」に応じて、コマンド9E01(H)〜9E06(H))を送信する一方、ステップ047IWS178では設定値を特定可能な変動パターンコマンドを送信し、変動パターンコマンドを設定値の数分用意するように構成してもよい(例えば、設定値「1」では変動パターンコマンドとしてコマンド1C00(H)〜を用意し、設定値「2」では変動パターンコマンドとしてコマンド2C00(H)〜を用意し、設定値「3」では変動パターンコマンドとしてコマンド3C00(H)〜を用意し、設定値「4」では変動パターンコマンドとしてコマンド4C00(H)〜を用意し、設定値「5」では変動パターンコマンドとしてコマンド5C00(H)〜を用意し、設定値「6」では変動パターンコマンドとしてコマンド6C00(H)〜を用意するように構成してもよい。
また、上記のように構成する場合、同じ変動パターンを用いる場合であっても設定値ごとに異なる変動パターンコマンドを送信するように構成すると、変動パターンの総数×設定値の数(本例では6)分の変動パターンコマンドが必要となり、データ容量が増大してしまうおそれがある。そこで、例えば、特定の変動パターンを用いる場合にのみ設定値コマンドを送信するようにし、特定の変動パターンに対応する変動パターンコマンドのみ設定値の数分の変動パターンコマンドを設けるように構成してもよい。この場合、例えば、出力頻度が最も高い通常変動の変動パターンを用いる場合にのみ設定値コマンドを送信するようにし、通常変動の変動パターンに対応する変動パターンコマンドのみ設定値の数分の変動パターンコマンドを設けるようにしてもよい。
また、本例では、電源投入時に送信する設定値コマンド(ステップ047IWS047参照)と変動開始時に送信する設定値コマンド(ステップ047IWS178参照)とで同じ設定値コマンドを送信する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、電源投入時用の設定値コマンドと変動開始時用の設定値コマンドとを別々のコマンドとして構成し、電源投入時と変動開始時とで異なる設定値コマンドを送信するように構成してもよい。
また、本例では、変動開始時に変動パターンコマンドとは別に設定値コマンドを送信する場合を示しているが、変動パターンコマンドと設定値コマンドとを兼用する演出制御コマンドを送信するように構成してもよい。この場合、例えば、同じ変動パターンAを指定する変動パターンコマンドであっても、設定値「1」である場合には変動パターンコマンドA−1を送信し、設定値「2」である場合には変動パターンコマンドA−2を送信し、設定値「3」である場合には変動パターンコマンドA−3を送信し、設定値「4」である場合には変動パターンコマンドA−4を送信し、設定値「5」である場合には変動パターンコマンドA−5を送信し、設定値「6」である場合には変動パターンコマンドA−6を送信するように構成してもよい。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100側では設定値に関係なく同じ変動パターンコマンド(例えば、変動パターンコマンドA)を出力可能に構成し、演出制御用CPU120側でいずれの設定値であるかに応じていずれの変動パターンを選択するかやその選択割合を異ならせるように構成してもよい。例えば、設定値1であれば変動パターンA−1を選択または変動パターンA−1を高い割合で選択したり、設定値2であれば変動パターンA−2を選択または変動パターンA−2を高い割合で選択したり、設定値3であれば変動パターンA−3を選択または変動パターンA−3を高い割合で選択したり、設定値4であれば変動パターンA−4を選択または変動パターンA−4を高い割合で選択したり、設定値5であれば変動パターンA−5を選択または変動パターンA−5を高い割合で選択したり、設定値6であれば変動パターンA−6を選択または変動パターンA−6を高い割合で選択したりしてもよい。この場合、例えば、変動パターンA−1〜A−6は、変動時間は同じであるが、擬似連の有無や擬似連回数、リーチの有無や種類が異なるように構成されていればよい。また、この場合、例えば、設定値コマンドを正常に受信できていない場合には、一律に変動パターンA−1を選択するようにしたり、設定値コマンドを正常に受信できていない場合専用の選択割合で変動パターンを選択したりするように構成すればよい。
また、本例では、変動開始時に設定値コマンドを送信する場合を示したが、そのような態様にかぎらず、例えば、変動終了時に設定値コマンドを送信するように構成してもよい。
また、CPU103は、現在の遊技状態に応じて背景指定コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ047IWS179)。この場合、CPU103は、例えば、確変状態である場合には確変状態背景指定コマンドを送信する制御を行い、時短状態である場合には時短状態背景指定コマンドを送信する制御を行い、通常状態である場合には通常状態背景指定コマンドを送信する制御を行う。
次いで、CPU103は、乱数バッファ領域から特図表示結果判定用の乱数値MR1を読み出し、大当り判定モジュールを実行する。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値や小当り判定値(図8−1参照)と乱数値MR1とを比較し、それらが一致したら大当りや小当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定や小当り判定の処理を実行するプログラムである。
乱数値MR1の値がいずれの大当り判定値にも一致しなければ(ステップ047IWS180のN)、CPU103は、小当りの判定の処理を行う(ステップ047IWS181)。そして、小当りとすることに決定した場合には(ステップ047IWS181のY)、CPU103は、小当りであることを示す小当りフラグをセットし(ステップ047IWS182)、ステップ047IWS186に移行する。
なお、乱数値MR1の値が大当り判定値および小当り判定値のいずれにも一致しない場合には(ステップ047IWS181のN)、すなわち、はずれである場合には、そのままステップ047IWS186に移行する。
乱数値MR1の値がいずれかの大当り判定値に一致した場合には(ステップ047IWS180のY)、CPU103は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする(ステップ047IWS183)。次いで、CPU103は、大当り種別判定テーブルを用いて、乱数バッファ領域に格納された大当り種別判定用の乱数値MR2の値と一致する値に対応した種別(例えば、通常大当り、確変大当り、または突然確変大当り)を大当りの種別に決定する(ステップ047IWS184)。
また、CPU103は、決定した大当りの種別を示すデータをRAM102における大当り種別バッファに設定する(ステップ047IWS185)。例えば、大当り種別が「通常大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「01」が設定され、大当り種別が「確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「02」が設定され、大当り種別が「突然確変大当り」の場合には大当り種別を示すデータとして「03」が設定される。
次いで、CPU103は、特別図柄の停止図柄を決定する(ステップ047IWS186)。例えば、大当りフラグおよび小当りフラグのいずれもセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄に決定する。また、例えば、大当りフラグがセットされている場合には、大当り図柄となる「7」を特別図柄の停止図柄に決定する。なお、さらに大当り種別に応じて異なる特別図柄の停止図柄に決定してもよい。また、例えば、小当りフラグがセットされている場合には、小当り図柄となる「5」を特別図柄の停止図柄に決定する。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS111)に対応した値に更新する(ステップ047IWS187)。
(演出制御メイン処理)
次に、本特徴部047IWにおける演出制御手段の動作について説明する。図8−9は、特徴部047IWにおける演出制御メイン処理を示すフローチャートである。本特徴部047IWにおいて、ステップ047IWS201〜S206の処理は、図6に示したステップS71〜S76の処理と同様である。
ステップ047IWS206の演出制御プロセス処理を実行すると、演出制御用CPU120は、小図柄プロセス処理を実行する(ステップ047IWS207)。本例では、ステップ047IWS207の小図柄プロセス処理が実行されることによって、画像表示装置5において、飾り図柄の変動表示とは別に、飾り図柄の変動表示と同期して小図柄の変動表示が実行される。本例では、小図柄は、飾り図柄と比較して表示サイズが小さく、飾り図柄と比較すると視認しにくい。また、本例では、擬似連が実行される場合には、飾り図柄の変動表示において一旦擬似連チャンス目図柄が仮停止表示された後に再度変動表示を実行する再変動が1回または複数回実行されるのであるが、小図柄の変動表示に関しては、擬似連が実行される場合でも仮停止表示や再変動を伴うことなく小図柄の変動表示が継続して実行される。また、本例では、後述するように、飾り図柄の変動表示中に、画像表示装置5の表示画面が暗転(ブラックアウト)するブラックアウト予告演出が実行される場合があるのであるが、小図柄の変動表示に関しては、ブラックアウト予告演出の実行中であっても視認可能に小図柄変動表示が継続して実行される。
また、本例では、後述するように、パチンコ遊技機1への電源投入後1回目の変動表示において設定変更示唆演出が実行され、飾り図柄が上下に振動するような表示が行われるのであるが、小図柄の変動表示に関しては、設定変更示唆演出の実行中であっても図柄の振動を伴うことなく小図柄の変動表示が継続して実行される。
ステップ047IWS208の処理は、図6に示したステップS77の処理と同様である。ステップ047IWS208の演出用乱数更新処理を実行すると、演出制御用CPU120は、設定変更示唆演出が実行される可能性があることを報知する設定変更示唆報知を実行するための設定変更示唆報知処理を実行する(ステップ047IWS209)。その後、ステップ047IWS203の処理に戻る。
(コマンド解析処理)
図8−10および図8−11は、コマンド解析処理(ステップ047IWS205)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ047IWS301)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ047IWS302)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ047IWS303)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが設定値コマンドであれば(ステップ047IWS304)、演出制御用CPU120は、受信した設定値コマンドで示される設定値を、RAM122に形成されている設定値格納領域に格納する(ステップ047IWS305)。
受信した演出制御コマンドが設定値異常エラーコマンドであれば(ステップ047IWS306)、演出制御用CPU120は、設定値異常エラー報知を実行する(ステップ047IWS307)。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において「設定値異常エラーが発生しています」などの文字表示を表示したり、スピーカ8L,8Rから設定値異常エラーを示す音声やエラー音を音出力したり、遊技効果ランプ9やLEDを所定のエラーパターンで発光させたりする制御を行う。なお、この場合、設定値異常エラー報知を行う際に、スピーカ8L,8Rから最大音量の音声やエラー音を音出力したり、遊技効果ランプ9やLEDを最大輝度で発光(例えば、フルカラーLEDの場合は白色で発光)させたりすることが望ましい。
受信した演出制御コマンドが復旧時のコマンドであれば(ステップ047IWS308)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において復旧画面を表示する制御を行う(ステップ047IWS309)。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において「復旧中」などの文字表示を表示したり、初期出目(例えば、「123」の図柄の組み合わせ)を表示したりする制御を行う。
受信した演出制御コマンドが初期化指定コマンドであれば(ステップ047IWS310)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において初期画面を表示する制御を行う(ステップ047IWS311)。例えば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において遊技機メーカのロゴ表示を表示したり、初期出目(例えば、「123」の図柄の組み合わせ)を表示したりする制御を行う。また、演出制御用CPU120は、初期化処理(RAMクリア処理)を実行したことを示す初期化フラグをセットする(ステップ047IWS312)。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンド(変動パターンを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ047IWS320)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ047IWS321)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ047IWS322)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンド(大当りとするか否かや小当りとするか否か、大当り種別、小当り種別を指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ047IWS323)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ047IWS324)。
受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンド(飾り図柄の停止図柄を確定表示することを指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ047IWS325)、演出制御用CPU120は、確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ047IWS326)。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンド(大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ047IWS327)、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ047IWS328)。
受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンド(大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド)であれば(ステップ047IWS329)、演出制御用CPU120は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ047IWS330)。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドを格納したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットしたりする(ステップ047IWS331)。そして、ステップ047IWS301に移行する。
(可変表示開始設定処理)
図8−12は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ047IWS401)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS401で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ047IWS402)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ047IWS402の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ047IWS402において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
ステップ047IWS402では、例えば、受信した表示結果指定コマンドが確変大当りを示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ奇数図柄で揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、例えば、受信した表示結果指定コマンドが通常大当り(非確変大当り)を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ偶数図柄で揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。
また、受信した表示結果指定コマンドが突然確変大当りを示している場合には、演出制御用CPU120は、突然確変大当り図柄の飾り図柄の組み合わせを決定する。例えば、演出制御用CPU120は、突然確変大当り図柄として「357」の図柄の組み合わせを決定する。
また、受信した表示結果指定コマンドが小当りを示している場合には、演出制御用CPU120は、小当り図柄の飾り図柄の組み合わせを決定する。例えば、演出制御用CPU120は、小当り図柄として、突然確変大当り図柄と同じ「357」の図柄の組み合わせを決定する。
また、受信した表示結果指定コマンドがはずれを示している場合には、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。
なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS402において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組み合わせを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組み合わせを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
次いで、演出制御用CPU120は、設定値の設定変更が行われた可能性を示唆する設定変更示唆演出の有無および種類を設定するための設定変更示唆演出設定処理を実行する(ステップ047IWS403)。
次いで、演出制御用CPU120は、現在設定されている設定値が設定値「1」〜「6」のいずれであるかを示唆する設定示唆演出の有無および種類を設定するための設定示唆演出設定処理を実行する(ステップ047IWS404)。なお、本例では、設定示唆演出として、画像表示装置5においてテロップ表示を表示する態様で実行されるテロップ示唆演出と、画像表示装置5において複数のミニキャラクタ画像を表示する態様で実行されるミニキャラ示唆演出とを実行可能である。
次いで、演出制御用CPU120は、予告演出の有無および種類を設定するための予告演出設定処理を実行する(ステップ047IWS405)。なお、本例では、予告演出として、画像表示装置5の表示画面が暗転(ブラックアウト)するブラックアウト予告演出と、遊技者の操作を伴うボタン予告演出とを実行可能である。
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、ステップアップ予告演出や、群予告演出、役物予告演出など様々な予告演出を実行可能に構成してもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS405の予告演出設定処理においてブラックアウト予告演出の実行を決定したか否かを確認する(ステップ047IWS406)。ブラックアウト予告演出の実行を決定していなければ、ステップ047IWS409に移行する。ブラックアウト予告演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS403の設定変更示唆演出設定処理において設定変更示唆演出の実行を決定したか否かを確認する(ステップ047IWS407)。設定変更示唆演出の実行を決定していなければ、ステップ047IWS409に移行する。設定変更示唆演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、ブラックアウト予告演出の実行を制限することを示す予告制限フラグをセットする(ステップ047IWS408)。そして、ステップ047IWS409に移行する。
本例では、ブラックアウト予告演出は、飾り図柄の変動表示の開始時に実行される。また、本例では、設定変更示唆演出も、飾り図柄の変動表示の開始時に実行され、画像表示装置5において左中右の飾り図柄を上下に振動させるような態様により実行される。そのため、飾り図柄の変動開始時にブラックアウト予告演出と設定変更示唆演出とを両方実行してしまったのでは、画像表示装置5の表示画面が暗転(ブラックアウト)するのであるから、左中右の飾り図柄を上下に振動させても設定変更示唆演出を遊技者は認識することができない。そこで、本例では、ブラックアウト予告演出と設定変更示唆演出との両方の実行が決定された場合には、ステップ047IWS408で予告制限フラグをセットし、ブラックアウト予告演出の実行を制限するように構成している。
なお、本例では、ブラックアウト予告演出と設定変更示唆演出との両方の実行が決定された場合にブラックアウト予告演出の実行を制限するように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、パチンコ遊技機1への電源投入後1回目の変動表示を実行する場合には、ブラックアウト予告演出の抽選自体を実行しないように構成することによって、ブラックアウト予告演出と設定変更示唆演出とが重複して実行される場合がないように構成してもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS404の設定示唆演出設定処理においてミニキャラ示唆演出の実行を決定したか否かを確認する(ステップ047IWS409)。ミニキャラ示唆演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において8つのミニキャラクタ画像を表示する制御を行う(ステップ047IWS410)。なお、この場合、飾り図柄の変動表示を開始した後、ミニキャラ示唆演出の開始タイミングとなったことにもとづいて8つのミニキャラクタ画像の表示を開始して、ミニキャラ示唆演出の実行を開始するように制御してもよい。また、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出における遊技者の操作回数をカウントするための操作回数カウンタの値を0に設定する(ステップ047IWS411)。
なお、本例では、擬似連を伴う飾り図柄の変動表示を実行する場合には、初回変動および各再変動を含む変動毎にミニキャラ示唆演出の実行を決定可能なのであるが、ステップ047IWS409では、擬似連を伴う飾り図柄の変動表示の初回変動においてミニキャラ示唆演出の実行を決定した場合にYと判定し、ステップ047IWS410,S411の処理に移行する。
次いで、演出制御用CPU120は、変動パターン、および設定変更示唆演出やテロップ示唆演出、予告演出の実行が決定されている場合であれば、設定変更示唆演出やテロップ示唆演出、予告演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ047IWS412)。そして、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ047IWS413)。
プロセステーブルとは、演出制御用CPU120が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って画像表示装置5等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、画像表示装置5の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU120は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で飾り図柄を表示させる制御を行う。また、プロセステーブルは、演出制御基板12におけるROM121に格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
また、ステップ047IWS403の設定変更示唆演出設定処理で設定変更示唆演出の実行が決定された場合には、ステップ047IWS412で設定変更示唆演出を含むプロセステーブルが選択され、その選択されたプロセステーブルに従ってステップ047IWS414および可変表示中演出処理(ステップS172)のステップ047IWS805の処理が実行されることによって、飾り図柄の変動表示の開始時に設定変更示唆演出が実行される。
また、ステップ047IWS404の設定示唆演出設定処理でテロップ示唆演出の実行が決定された場合には、ステップ047IWS412でテロップ示唆演出を含むプロセステーブルが選択され、その選択されたプロセステーブルに従ってステップ047IWS414および可変表示中演出処理(ステップS172)のステップ047IWS805の処理が実行されることによって、飾り図柄の変動表示中にテロップ示唆演出が実行される。
また、ステップ047IWS405の予告演出設定処理でブラックアウト予告演出の実行が決定された場合には、ステップ047IWS412でブラックアウト予告演出を含むプロセステーブルが選択され、その選択されたプロセステーブルに従ってステップ047IWS414および可変表示中演出処理(ステップS172)のステップ047IWS805の処理が実行されることによって、飾り図柄の変動表示の開始時にブラックアウト予告演出が実行される。ただし、この場合、ブラックアウト予告演出の実行を決定した場合であっても、予告制限フラグ(ステップ047IWS408参照)がセットされている場合には、演出制御用CPU120は、ブラックアウト予告演出を含まないプロセステーブルを選択し、ブラックアウト予告演出の実行を制限する。
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ047IWS414)。
なお、この特徴部047IWでは、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ047IWS415)。そして、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し(ステップ047IWS416)、可変表示開始設定処理を終了する。
(設定変更示唆演出設定処理)
図8−13は、設定変更示唆演出設定処理(ステップ047IWS403)の一例を示すフローチャートである。設定変更示唆演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、パチンコ遊技機1への電源投入後に既に1回目の変動表示を実行済みであることを示す初回変動済フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS501)。初回変動済フラグがセットされていれば(すなわち、パチンコ遊技機1への電源投入後2回目以降の変動表示を実行する場合であれば)、そのまま処理を終了する。初回変動済フラグがセットされていなければ(パチンコ遊技機1への電源投入後1回目の変動表示を実行する場合であれば)、演出制御用CPU120は、初回変動済フラグをセットし(ステップ047IWS502)、初期化フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS503)。初期化フラグがセットされていなければ(すなわち、復旧処理を実行した場合であれば)、そのまま処理を終了する。
初期化フラグがセットされていれば(すなわち、初期化処理(RAMクリア処理)を実行した場合であれば)、演出制御用CPU120は、設定変更示唆演出の有無および種類を決定するための設定変更示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、設定変更示唆演出の有無および種類を決定する(ステップ047IWS504)。そして、演出制御用CPU120は、設定変更示唆演出の実行を決定した場合には、決定した設定変更示唆演出の種類を特定可能な情報を、RAM122に設けられた設定変更示唆演出格納領域に記憶させる(ステップ047IWS505)。
図8−14は、設定変更示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図8−14に示すように、設定変更示唆演出決定テーブルには、設定変更示唆演出なし、設定変更示唆演出Aを実行、および設定変更示唆演出ABを実行に対して、それぞれ判定値が割り振られている。本例では、「設定変更示唆演出A」は、飾り図柄の変動表示の開始時に、画像表示装置5において左中右の飾り図柄を上下に振動させるような態様により実行される演出である。また、「設定変更示唆演出B」は、飾り図柄の変動表示の開始時に、画像表示装置5において左中右の飾り図柄を上下に振動させるとともに、左中右の飾り図柄の周囲にエフェクト画像を表示する態様により実行される演出である。
図8−14に示すように、本例では、現在設定されている設定値が設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて異なる確率で設定変更示唆演出Aや設定変更示唆演出Bの実行が決定されるように構成されている。図8−14に示すように、本例では、比較的遊技者にとって有利な設定値「4」〜「6」である場合に設定変更示唆演出Bを実行可能であるように構成されており、比較的遊技者にとって不利な設定値「1」〜「3」である場合には設定変更示唆演出Bが実行される場合はない。また、図8−14に示すように、本例では、設定値「6」である場合に設定変更示唆演出Bが実行される確率が最も高く、設定値「5」である場合に設定変更示唆演出Bが実行される確率が次に高く、設定値「4」である場合に設定変更示唆演出Bが実行される確率が次に高くなっている。従って、本例では、設定変更示唆演出が実行された場合であっても、特に設定変更示唆演出Bが実行された場合には、有利な設定値に設定されている可能性を遊技者に期待させることができる。
また、本例では、ステップ047IWS503の処理が実行されることによって、初期化処理(RAMクリア処理)を実行した場合に設定変更示唆演出が実行される場合がある。本例では、既に説明したように、パチンコ遊技機1への電源投入時に初期化処理(RAMクリア処理)が実行された場合に設定変更処理が実行され、設定値が変更される場合がある。従って、初期化処理(RAMクリア処理)を実行した場合に設定変更示唆演出を実行可能に構成することによって、設定変更示唆演出が実行されれば、遊技者に設定値が変更された可能性を示唆することができる。
なお、本例では、パチンコ遊技機1への電源投入時に初期化処理(RAMクリア処理)が実行された場合には、図8−14に示すように、比較的高い確率で設定変更示唆演出が実行されるが、低い確率で設定変更示唆演出が実行されない場合もあるように構成する場合を示しているが、100%の確率で設定変更示唆演出が実行されるように構成してもよい。
また、本例では、初期化指定コマンドを受信した場合(初期化処理(RAMクリア処理)が実行された場合)に設定変更示唆演出を実行可能に構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、設定変更コマンドを受信した場合に設定変更示唆演出を実行可能に構成したり、設定値の変更が行われたこと、または設定値の変更が行われた可能性を特定可能なその他の専用コマンドを受信した場合に設定変更示唆演出を実行可能に構成したりするなど、何らかの形式で設定値が変更された可能性を特定できるコマンドの受信にもとづいて設定変更示唆演出を実行可能に構成してもよい。
また、本例では、ステップ047IWS501の処理が実行されることによって、パチンコ遊技機1への電源投入後1回目の変動表示を実行する場合にのみ設定変更示唆演出を実行可能に構成されている。
なお、電源投入後1回目の変動表示のみ設定変更示唆演出を実行可能とする態様にかぎらず、パチンコ遊技機1への電源投入後2回目以降の変動表示を実行する場合にも設定変更示唆演出を実行可能に構成してもよい。また、例えば、最後の変動表示を終了してから(または客待ちデモンストレーション表示状態となってから)所定期間以上(例えば、30分以上)経過したことにもとづいて設定変更示唆演出を実行可能に構成してもよい。また、例えば、遊技履歴データを携帯端末に送信可能に構成(いわゆる携帯連動型に構成)した場合に、遊技者が遊技終了操作を行って遊技履歴データがリセットされたことにもとづいて設定変更示唆演出を実行可能に構成してもよい。また、例えば、何らかの方法で遊技者が変わったことを検出したことにもとづいて設定変更示唆演出を実行可能に構成してもよい。また、例えば、リアルタイムクロックを搭載している場合に、リアルタイムクロックからの日時情報にもとづいて特定の時間帯(例えば、9:00〜11:00)に実行される変動表示において設定変更示唆演出を実行可能に構成してもよい。ただし、例えば、9:00〜11:00の時間帯の1回目の変動表示で設定変更示唆演出を実行するなど、設定変更示唆演出の実行回数自体は1回であるように構成することが望ましい。
(設定示唆演出設定処理)
図8−15は、設定示唆演出設定処理(ステップ047IWS404)の一例を示すフローチャートである。設定示唆演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、テロップ示唆演出の有無を決定するためのテロップ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、テロップ示唆演出の有無を決定する(ステップ047IWS601)。そして、演出制御用CPU120は、テロップ示唆演出の実行を決定した場合には、テロップ示唆演出の実行を決定したことを特定可能な情報を、RAM122に設けられたテロップ示唆演出格納領域に記憶させる(ステップ047IWS602)。
図8−16は、テロップ示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図8−16に示すように、テロップ示唆演出決定テーブルには、テロップ示唆演出なし、およびテロップ示唆演出を実行に対して、それぞれ判定値が割り振られている。
図8−16に示すように、本例では、現在設定されている設定値が設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて異なる確率でテロップ示唆演出の実行が決定されるように構成されている。図8−16に示すように、本例では、比較的遊技者にとって有利な設定値「4」〜「6」である場合にテロップ示唆演出を実行可能であるように構成されており、比較的遊技者にとって不利な設定値「1」〜「3」である場合にはテロップ示唆演出が実行される場合はない。また、図8−16に示すように、本例では、設定値「6」である場合にテロップ示唆演出が実行される確率が最も高く、設定値「5」である場合にテロップ示唆演出が実行される確率が次に高く、設定値「4」である場合にテロップ示唆演出が実行される確率が次に高くなっている。従って、本例では、特にテロップ示唆演出が実行された場合には、有利な設定値に設定されている可能性を遊技者に期待させることができるとともに、精度が高い設定値の示唆を行うことができるように構成されている。
なお、大当り期待度に応じてテロップ示唆演出の実行の有無の決定割合を異ならせてもよい。例えば、大当り期待度が高い変動表示では、他の予告演出を優先実行するため、テロップ示唆演出の実行を制限するように構成してもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、確変状態中であるか否かを確認する(ステップ047IWS603)。なお、確変状態中であるか否かは、例えば、背景指定コマンドとして確変状態背景指定コマンドを受信したか否かを確認することにより判定できる。確変状態中でなければ、そのまま処理を終了する。従って、本例では、確変状態中でない場合にのみステップ047IWS604以降の処理を実行してミニキャラ示唆演出を実行可能に構成されている。
なお、ステップ047IWS603で確変状態中であると判定した場合には、ミニキャラ示唆演出とは異なる専用の設定示唆演出を実行可能に構成してもよい。また、例えば、確変状態中である場合にかぎらず、時短状態中や高ベース状態中に専用の設定示唆演出を実行可能い構成してもよい。
確変状態中でなければ、演出制御用CPU120は、今回開始する飾り図柄の変動表示中で擬似連が実行されるか否かを確認する(ステップ047IWS604)。なお、擬似連が実行されるか否かは、例えば、可変表示開始設定処理のステップ047IWS401で読み出した変動パターンコマンドで指定される変動パターンが擬似連を含むものであるか否かを確認することにより判定できる。
擬似連を伴う変動表示でなければ(ステップ047IWS604のN)、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS601でテロップ示唆演出の実行を決定したか否かを確認する(ステップ047IWS605)。テロップ示唆演出の実行を決定していなければ、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定するためのテーブルとして、通常用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する(ステップ047IWS606)。テロップ示唆演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定するためのテーブルとして、制限用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する(ステップ047IWS607)。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS606,S607で選択したミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定する(ステップ047IWS608)。そして、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の実行を決定した場合には、決定したミニキャラ示唆演出の種類を特定可能な情報を、RAM122に設けられたミニキャラ示唆演出格納領域に記憶させる(ステップ047IWS609)。
図8−17〜図8−20は、ミニキャラ示唆演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図8−17〜図8−20に示すように、ミニキャラ示唆演出決定テーブルには、ミニキャラ示唆演出なし、ミニキャラ示唆演出Aを実行、ミニキャラ示唆演出Bを実行、ミニキャラ示唆演出Cを実行、ミニキャラ示唆演出Dを実行、ミニキャラ示唆演出Eを実行、ミニキャラ示唆演出Fを実行、ミニキャラ示唆演出Gを実行、およびミニキャラ示唆演出Hを実行に対して、それぞれ判定値が割り振られている。
本例では、ミニキャラ示唆演出を実行する場合には、8つのミニキャラクタ画像が表示された状態で演出が開始され、遊技者によってプッシュボタン31Bが1回押下されるごとに、ミニキャラクタ画像が1つずつ消去される演出が実行される。
「ミニキャラ示唆演出A」は、遊技者によるプッシュボタン31Bの操作に応じてミニキャラクタ画像が1つまで消去されるが、2回目以降のプッシュボタン31Bの操作が行われても、それ以上ミニキャラクタ画像が消去されない演出である。また、「ミニキャラ示唆演出B」は、遊技者によるプッシュボタン31Bの操作に応じてミニキャラクタ画像が2つまで消去されるが、3回目以降のプッシュボタン31Bの操作が行われても、それ以上ミニキャラクタ画像が消去されない演出である。また、「ミニキャラ示唆演出C」は、遊技者によるプッシュボタン31Bの操作に応じてミニキャラクタ画像が3つまで消去されるが、4回目以降のプッシュボタン31Bの操作が行われても、それ以上ミニキャラクタ画像が消去されない演出である。
また、「ミニキャラ示唆演出D」は、遊技者によるプッシュボタン31Bの操作に応じてミニキャラクタ画像が4つまで消去されるが、5回目以降のプッシュボタン31Bの操作が行われても、それ以上ミニキャラクタ画像が消去されない演出である。また、「ミニキャラ示唆演出E」は、遊技者によるプッシュボタン31Bの操作に応じてミニキャラクタ画像が5つまで消去されるが、6回目以降のプッシュボタン31Bの操作が行われても、それ以上ミニキャラクタ画像が消去されない演出である。また、「ミニキャラ示唆演出F」は、遊技者によるプッシュボタン31Bの操作に応じてミニキャラクタ画像が6つまで消去されるが、7回目以降のプッシュボタン31Bの操作が行われても、それ以上ミニキャラクタ画像が消去されない演出である。
また、「ミニキャラ示唆演出G」は、遊技者によってプッシュボタン31Bが7回まで押下操作されればミニキャラクタ画像が7つまで消去されるが、8回目以降のプッシュボタン31Bの操作が行われても、それ以上ミニキャラクタ画像が消去されない(従って、ミニキャラクタ画像が1つだけ残る)演出である。また、「ミニキャラ示唆演出H」は、遊技者によってプッシュボタン31Bが7回まで押下操作されればミニキャラクタ画像が8つ全部消去される(7回目の操作で7つ目と8つ目のミニキャラクタ画像が同時に消去される)演出である。
図8−17〜図8−20に示すように、本例では、現在設定されている設定値が設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて異なる確率でミニキャラ示唆演出A〜ミニキャラ示唆演出Hの実行が決定されるように構成されている。図8−17〜図8−20に示すように、設定値「1」である場合には、ミニキャラ示唆演出Aの実行が決定される確率が比較的高い。また、設定値「2」である場合には、ミニキャラ示唆演出Bの実行が決定される確率が比較的高く、且つミニキャラ示唆演出Aと比較して設定値示唆の精度が高い。また、設定値「3」である場合には、ミニキャラ示唆演出Cの実行が決定される確率が比較的高く、且つミニキャラ示唆演出Bと比較して設定値示唆の精度が高い。
また、設定値「4」である場合には、ミニキャラ示唆演出Dの実行が決定される確率が比較的高く、且つミニキャラ示唆演出Cと比較して設定値示唆の精度が高い。また、設定値「5」である場合には、ミニキャラ示唆演出Eの実行が決定される確率が比較的高く、且つミニキャラ示唆演出Dと比較して設定値示唆の精度が高い。また、設定値「6」である場合には、ミニキャラ示唆演出Fの実行が決定される確率が比較的高く、且つミニキャラ示唆演出Eと比較して設定値示唆の精度が高い。
また、ミニキャラ示唆演出Gは、設定値「6」である場合にのみ決定可能となっており、ミニキャラ示唆演出Gが実行されれば、設定値「6」であることが確定する。すなわち、ミニキャラ示唆演出において、8つのミニキャラクタ画像のうち7つのミニキャラクタ画像が消去され、1つのミニキャラクタ画像のみが残れば、設定値「6」であることが確定する。なお、ミニキャラ示唆演出Gが実行されれば、特定の設定値(本例では、設定値「6」)であることが確定するので、最も精度が高い設定値示唆となっている。
また、ミニキャラ示唆演出Hは、飾り図柄の変動表示中にスーパーリーチ演出が実行される場合にのみ決定可能となっており、ミニキャラ示唆演出Hが実行されれば、スーパーリーチ演出が実行されることが確定する。すなわち、ミニキャラ示唆演出において、8つのミニキャラクタ画像が全て消去されれば、スーパーリーチ演出が実行されることが確定する(設定値の示唆にはなっていない)。
ステップ047IWS606では、演出制御用CPU120は、今回開始する飾り図柄の変動表示においてスーパーリーチ演出が実行されるか否かを確認する。なお、スーパーリーチ演出が実行されるか否かは、例えば、可変表示開始設定処理のステップ047IWS401で読み出した変動パターンコマンドで指定される変動パターンがスーパーリーチ演出を含むものであるか否かを確認することにより判定できる。スーパーリーチ演出を伴わない変動表示であれば、演出制御用CPU120は、図8−17に示す非スーパーリーチ時の通常用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する。また、スーパーリーチ演出を伴う変動表示であれば、演出制御用CPU120は、図8−18に示すスーパーリーチ時の通常用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する。そして、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS608を実行し、選択したミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定する。従って、スーパーリーチ演出が実行される場合のみ、ミニキャラ示唆演出Hの実行が決定される場合がある。
一方、ステップ047IWS607では、演出制御用CPU120は、図8−20に示す制限用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する。そして、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS608を実行し、選択したミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定する。
図8−20に示すように、制限用のミニキャラ示唆演出決定テーブルでは、ミニキャラ示唆演出Gやミニキャラ示唆演出Hに対して判定値の割り振りがない。本例では、既に説明したように、テロップ示唆演出は、比較的精度が高い設定値の示唆を行う演出となっている。一方、ミニキャラ示唆演出のうちミニキャラ示唆演出Gは、設定値「6」であることが確定する演出となっており最も精度が高い設定値の示唆を行う演出となっている。従って、本例では、テロップ示唆演出の実行が決定されている場合には、図8−20に示す制限用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いることによって、設定値示唆の精度が高いテロップ示唆演出およびミニキャラ示唆演出Gの両方が実行されることがないように構成している。
擬似連を伴う変動表示であれば(ステップ047IWS604のY)、演出制御用CPU120は、擬似連中の変動回数(初回変動と各再変動を含む回数)をカウントするための擬似連回数カウンタに擬似連中の変動回数をセットする(ステップ047IWS610)。例えば、擬似連3回を伴う変動表示であれば、擬似連回数カウンタに4(初回変動+再変動3回)をセットする。また、例えば、擬似連1回を伴う変動表示であれば、擬似連回数カウンタに2(初回変動+再変動1回)をセットする。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS601でテロップ示唆演出の実行を決定したか否かを確認する(ステップ047IWS611)。テロップ示唆演出の実行を決定していなければ、演出制御用CPU120は、擬似連回数カウンタの値が1となっているか否かを確認する(ステップ047IWS612)。擬似連回数カウンタの値が1となっていれば(すなわち、擬似連中の最終変動のミニキャラ示唆演出を決定する場合であれば)、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定するためのテーブルとして、通常用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する(ステップ047IWS613)。擬似連回数カウンタの値が1でなければ(すなわち、擬似連中の最終変動より前の変動のミニキャラ示唆演出を決定する場合であれば)、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定するためのテーブルとして、非最終変動用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する(ステップ047IWS614)。一方、テロップ示唆演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定するためのテーブルとして、制限用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する(ステップ047IWS615)。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS613〜S615で選択したミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定する(ステップ047IWS616)。
ステップ047IWS613では、演出制御用CPU120は、今回開始する飾り図柄の変動表示においてスーパーリーチ演出が実行されるか否かを確認する。なお、スーパーリーチ演出が実行されるか否かは、例えば、可変表示開始設定処理のステップ047IWS401で読み出した変動パターンコマンドで指定される変動パターンがスーパーリーチ演出を含むものであるか否かを確認することにより判定できる。なお、本例では、擬似連を伴う変動表示でスーパーリーチ演出が実行される場合には、擬似連中の最終変動でスーパーリーチ演出が実行されるものとする。スーパーリーチ演出を伴わない変動表示であれば、演出制御用CPU120は、図8−17に示す非スーパーリーチ時の通常用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する。また、スーパーリーチ演出を伴う変動表示であれば、演出制御用CPU120は、図8−18に示すスーパーリーチ時の通常用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する。そして、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS616を実行し、選択したミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定する。従って、スーパーリーチ演出が実行される場合のみ、擬似連中の最終変動においてミニキャラ示唆演出Hの実行が決定される場合がある。
また、ステップ047IWS614では、演出制御用CPU120は、図8−19に示す非最終変動用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する。そして、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS616を実行し、選択したミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定する。
図8−19に示すように、非最終変動用のミニキャラ示唆演出決定テーブルでは、ミニキャラ示唆演出Hに対して判定値の割り振りがない。従って、本例では、擬似連を伴う変動表示においてスーパーリーチ演出が実行される場合であっても、最終変動よりも前の変動ではミニキャラ示唆演出Hが実行される場合はなく、最終変動においてのみミニキャラ示唆演出Hを実行可能に構成されている。
また、ステップ047IWS615では、演出制御用CPU120は、図8−20に示す制限用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを選択する。そして、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS616を実行し、選択したミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定する。従って、本例では、擬似連を伴う変動表示においても、テロップ示唆演出の実行が決定されている場合には、図8−20に示す制限用のミニキャラ示唆演出決定テーブルを用いることによって、設定値示唆の精度が高いテロップ示唆演出およびミニキャラ示唆演出Gの両方が実行されることがないように構成している。
なお、大当り期待度に応じてミニキャラ示唆演出の実行の有無の決定割合を異ならせてもよい。例えば、大当り期待度が高い変動表示では、他の予告演出を優先実行するため、ミニキャラ示唆演出の実行を制限するように構成してもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の実行を決定した場合に、決定したミニキャラ示唆演出の種類が、その前の変動で実行するミニキャラ示唆演出として決定したミニキャラ示唆演出の種類よりも高精度のミニキャラ示唆演出となっているか否かを確認する(ステップ047IWS617)。
ステップ047IWS617では、演出制御用CPU120は、例えば、初回変動においてミニキャラ示唆演出Cの実行を決定した後に、1回目の再変動においてミニキャラ示唆演出Dの実行を決定した場合には、先の変動よりも高精度のミニキャラ示唆演出を決定したと判定する。一方、例えば、初回変動においてミニキャラ示唆演出Cの実行を決定した後に、1回目の再変動においてミニキャラ示唆演出Bの実行を決定した場合には、先の変動よりも精度が低いミニキャラ示唆演出を決定したと判定する。
先の変動よりも精度が低いミニキャラ示唆演出を決定したと判定した場合には(ステップ047IWS617のN)、演出制御用CPU120は、ステップ047IWS611に移行する。すなわち、先の変動よりも精度が低いミニキャラ示唆演出を決定した場合には、ステップ047IWS618のミニキャラ示唆演出の決定内容の記憶やステップ047IWS619の擬似連回数カウンタの値の更新を行うことなく、ステップ047IWS611〜S616の処理を再度実行し、先の変動よりも精度が低いミニキャラ示唆演出の決定内容を破棄し、その擬似連中の同じ回数目の変動のミニキャラ示唆演出を決定しなおす。そのように構成することによって、本例では、擬似連中において、先の変動で実行されたミニキャラ示唆演出よりも後の変動で精度が低いミニキャラ示唆演出が実行される場合がないように構成している。
先の変動で実行されたミニキャラ示唆演出よりも後の変動で精度が低いミニキャラ示唆演出が実行される場合がないように構成する処理態様は、本例で示した態様にかぎれない。例えば、擬似連中の後の再変動で実行するミニキャラ示唆演出を決定する際に、先の変動で決定したミニキャラ示唆演出よりも高精度の種類のミニキャラ示唆演出のみを含むテーブル(禁則テーブル)を用いてミニキャラ示唆演出の有無および種類を決定するように構成してもよい。
また、本例では、擬似連を実行する場合には、最終変動においてのみスーパーリーチ確定のミニキャラ示唆演出Hを実行可能に構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、最終変動より前の変動でもミニキャラ示唆演出Hを実行可能に構成し、ミニキャラ示唆演出Hを実行した後の変動では設定値「6」確定のミニキャラ示唆演出Gのみを実行可能に構成してもよい。そのように構成しても、ミニキャラ示唆演出Gは設定値「6」であることが確定するという意味で最も精度が高い演出であることから、先の変動で実行されたミニキャラ示唆演出よりも後の変動で精度が低いミニキャラ示唆演出が実行される場合がない構成を実現することができる。
先の変動よりも高精度のミニキャラ示唆演出を決定したと判定した場合には(ステップ047IWS617のY)、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の実行を決定した場合には、決定したミニキャラ示唆演出の種類を特定可能な情報を、RAM122に設けられたミニキャラ示唆演出格納領域に記憶させる(ステップ047IWS618)。なお、ステップ047IWS616では、その変動においてミニキャラ示唆演出を実行しないと決定する場合もあるのであるが、ミニキャラ示唆演出を実行しないことに決定した場合は、ステップ047IWS617でYと判定するものとする。
なお、本例では、擬似連を伴う変動表示では、必ずしも擬似連中の毎回の変動でミニキャラ示唆演出を実行するとはかぎらず、間欠的にミニキャラ示唆演出が実行されうる場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、擬似連を伴う変動表示でミニキャラ示唆演出を実行する場合には、擬似連中の毎回の変動でミニキャラ示唆演出を実行するように構成してもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、擬似連回数カウンタの値を1減算する(ステップ047IWS619)。次いで、演出制御用CPU120は、減算後の擬似連回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ047IWS620)。擬似連回数カウンタの値が0となっていなければ(すなわち、擬似連中の変動の中でまだミニキャラ示唆演出を決定していない変動が残っていれば)、ステップ047IWS611に移行する。擬似連回数カウンタの値が0となっていれば(すなわち、擬似連中の全ての変動についてミニキャラ示唆演出を決定済みであれば)、処理を終了する。
(予告演出設定処理)
図8−21は、予告演出設定処理(ステップ047IWS405)の一例を示すフローチャートである。予告演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、ブラックアウト予告演出の有無を決定するためのブラックアウト予告演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ブラックアウト予告演出の有無を決定する(ステップ047IWS701)。
図8−22(A)は、ブラックアウト予告演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図8−22(A)に示すように、ブラックアウト予告演出決定テーブルには、ブラックアウト予告演出なし、およびブラックアウト予告演出を実行に対して、それぞれ判定値が割り振られている。図8−22(A)に示すように、本例では、大当りとなる場合には70%の確率でブラックアウト予告演出を実行すると決定し、はずれとなる場合には10%の確率でブラックアウト予告演出を実行すると決定する。
次いで、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出の有無を決定するためのボタン予告演出決定テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、ボタン予告演出の有無を決定する(ステップ047IWS702)。
図8−22(B)は、ボタン予告演出決定テーブルの具体例を示す説明図である。図8−22(B)に示すように、ボタン予告演出決定テーブルには、ボタン予告演出なし、およびボタン予告演出を実行に対して、それぞれ判定値が割り振られている。図8−22(B)に示すように、本例では、大当りとなる場合には70%の確率でボタン予告演出を実行すると決定し、はずれとなる場合には10%の確率でボタン予告演出を実行すると決定する。
そして、演出制御用CPU120は、ブラックアウト予告演出やボタン予告演出の実行を決定した場合には、ブラックアウト予告演出やボタン予告演出の実行を決定したことを特定可能な情報を、RAM122に設けられた予告演出格納領域に記憶させる(ステップ047IWS703)。
なお、本例では、ブラックアウト予告演出は、飾り図柄の変動表示の開始時に実行される演出である。ただし、本例では、既に説明したように、ブラックアウト予告演出の実行を決定しても、設定変更示唆演出が実行される場合には、ブラックアウト予告演出の実行が制限されてブラックアウト予告演出が実行されない場合がある(ステップ047IWS406〜S408参照)。また、本例では、後述するように、ブラックアウト予告演出の実行が制限された場合であっても、擬似連を伴う変動表示である場合には、その制限されていたブラックアウト予告演出が再変動の開始時に実行される場合がある。
(可変表示中演出処理)
図8−23〜図8−25は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ047IWS801)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップステップ047IWS802)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ047IWS803)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ047IWS804)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ047IWS805)。
次いで、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出を実行することが決定されているか否かを確認する(ステップ047IWS806)。なお、擬似連を伴う変動表示である場合には、実行中の初回変動または再変動でミニキャラ示唆演出を実行することが決定されているか否かを確認する。ミニキャラ示唆演出を実行することが決定されていれば、演出制御用CPU120は、プッシュボタン31Bの押下操作を検出したか否か(具体的には、プッシュセンサ35Bからの検出信号を入力したか否か)を確認する(ステップ047IWS807)。プッシュボタン31Bの押下操作を検出していれば、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値を1加算する(ステップ047IWS808)。
次いで、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値が1となっているか否かを確認する(ステップ047IWS809)。操作回数カウンタの値が1となっていれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている1つ目のミニキャラクタ画像を消去する制御を行う(ステップ047IWS810)。そして、ステップ047IWS831に移行する。
操作回数カウンタの値が1でなければ、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値が2となっているか否かを確認する(ステップ047IWS811)。操作回数カウンタの値が2となっていれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出B〜Hを決定した場合であるか否かを確認する(ステップ047IWS812)。ミニキャラ示唆演出B〜Hを決定した場合であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている2つ目のミニキャラクタ画像を消去する制御を行う(ステップ047IWS813)。そして、ステップ047IWS831に移行する。
なお、ステップ047IWS812の処理が実行されることによって、2回目のプッシュボタン31Bの押下操作を検出した場合であっても、ミニキャラ示唆演出Aを決定した場合であれば、2つ目のミニキャラクタ画像は消去されない。
操作回数カウンタの値が2でなければ、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値が3となっているか否かを確認する(ステップ047IWS814)。操作回数カウンタの値が3となっていれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出C〜Hを決定した場合であるか否かを確認する(ステップ047IWS815)。ミニキャラ示唆演出C〜Hを決定した場合であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている3つ目のミニキャラクタ画像を消去する制御を行う(ステップ047IWS816)。そして、ステップ047IWS831に移行する。
なお、ステップ047IWS815の処理が実行されることによって、3回目のプッシュボタン31Bの押下操作を検出した場合であっても、ミニキャラ示唆演出A〜Bを決定した場合であれば、3つ目のミニキャラクタ画像は消去されない。
操作回数カウンタの値が3でなければ、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値が4となっているか否かを確認する(ステップ047IWS817)。操作回数カウンタの値が4となっていれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出D〜Hを決定した場合であるか否かを確認する(ステップ047IWS818)。ミニキャラ示唆演出D〜Hを決定した場合であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている4つ目のミニキャラクタ画像を消去する制御を行う(ステップ047IWS819)。そして、ステップ047IWS831に移行する。
なお、ステップ047IWS818の処理が実行されることによって、4回目のプッシュボタン31Bの押下操作を検出した場合であっても、ミニキャラ示唆演出A〜Cを決定した場合であれば、4つ目のミニキャラクタ画像は消去されない。
操作回数カウンタの値が4でなければ、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値が5となっているか否かを確認する(ステップ047IWS820)。操作回数カウンタの値が5となっていれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出E〜Hを決定した場合であるか否かを確認する(ステップ047IWS821)。ミニキャラ示唆演出E〜Hを決定した場合であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている5つ目のミニキャラクタ画像を消去する制御を行う(ステップ047IWS822)。そして、ステップ047IWS831に移行する。
なお、ステップ047IWS821の処理が実行されることによって、5回目のプッシュボタン31Bの押下操作を検出した場合であっても、ミニキャラ示唆演出A〜Dを決定した場合であれば、5つ目のミニキャラクタ画像は消去されない。
操作回数カウンタの値が5でなければ、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値が6となっているか否かを確認する(ステップ047IWS823)。操作回数カウンタの値が6となっていれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出F〜Hを決定した場合であるか否かを確認する(ステップ047IWS824)。ミニキャラ示唆演出F〜Hを決定した場合であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている6つ目のミニキャラクタ画像を消去する制御を行う(ステップ047IWS825)。そして、ステップ047IWS831に移行する。
なお、ステップ047IWS824の処理が実行されることによって、6回目のプッシュボタン31Bの押下操作を検出した場合であっても、ミニキャラ示唆演出A〜Eを決定した場合であれば、6つ目のミニキャラクタ画像は消去されない。
操作回数カウンタの値が6でなければ、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値が7となっているか否かを確認する(ステップ047IWS826)。操作回数カウンタの値が7となっていれば、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出Gを決定した場合であるか否かを確認する(ステップ047IWS827)。ミニキャラ示唆演出Gを決定した場合であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている7つ目のミニキャラクタ画像を消去する制御を行う(ステップ047IWS828)。ミニキャラ示唆演出Gを決定した場合でなければ、演出制御用CPU120は、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出Hを決定した場合であるか否かを確認する(ステップ047IWS829)。ミニキャラ示唆演出Hを決定した場合であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている7つ目および8つ目のミニキャラクタ画像を同時に消去する制御を行う(ステップ047IWS830)。そして、ステップ047IWS831に移行する。
なお、ステップ047IWS827,S829の処理が実行されることによって、7回目のプッシュボタン31Bの押下操作を検出した場合であっても、ミニキャラ示唆演出A〜Fを決定した場合であれば、7つ目および8つ目のミニキャラクタ画像は消去されない。
一方で、逆に、例えば、ミニキャラ示唆演出Gまたはミニキャラ示唆演出Hの実行が決定されている場合であっても、7回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われなければ、ステップ047IWS826でYと判定されないので、ステップ047IWS827〜S830の処理に移行することはなく、7つ目や8つ目のミニキャラクタ画像の消去は行われず、ミニキャラクタ画像が2つ表示された状態のまま変化しない。
なお、ミニキャラ示唆演出Hを決定した場合に、例えば、7回目のプッシュボタン31Bの操作を検出しても7つ目および8つ目のミニキャラクタ画像を消去せず、さらに8回目のプッシュボタン31Bの操作を検出したことにもとづいて7つ目および8つ目のミニキャラクタ画像を同時に消去するように構成してもよい。この場合、ミニキャラ示唆演出Gを決定した場合には、例えば、7回目のプッシュボタン31Bの操作を検出したことにもとづいて7つ目のミニキャラクタ画像を消去した後、8回目のプッシュボタン31Bの操作を検出しても、8つ目のミニキャラクタ画像を消去せず、ミニキャラクタ画像が1つ残ったままの状態とするように制御すればよい。
なお、本例では、ミニキャラ示唆演出においてプッシュボタン31Bを最大で7回または8回操作可能に構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、ミニキャラ示唆演出においてプッシュボタン31Bを最大で5回や6回操作可能に構成したり、9回以上操作可能に構成したりしてもよく、様々な態様が考えられる。
次いで、演出制御用CPU120は、擬似連を伴う変動表示であって再変動の開始タイミングとなっているか否かを確認する(ステップ047IWS831)。なお、再変動の開始タイミングとなっているか否かは、例えば、可変表示開始設定処理のステップ047IWS415でセットされる変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。再変動の開始タイミングでなければ、ステップ047IWS839に移行する。
再変動の開始タイミングとなっていれば、演出制御用CPU120は、今回開始する再変動でミニキャラ示唆演出を実行することが決定されているか否かを確認する(ステップ047IWS832)。ミニキャラ示唆演出の実行を決定していれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において8つのミニキャラクタ画像を表示する制御を行う(ステップ047IWS833)。なお、この場合、再変動を開始した後、ミニキャラ示唆演出の開始タイミングとなったことにもとづいて8つのミニキャラクタ画像の表示を開始して、ミニキャラ示唆演出の実行を開始するように制御してもよい。また、演出制御用CPU120は、操作回数カウンタの値を0に設定する(ステップ047IWS834)。
ステップ047IWS831〜S834の処理が実行されることによって、本例では、擬似連を伴う変動表示において、再変動毎に新たにミニキャラ示唆演出を開始可能であるとともに、操作回数カウンタの値がリセットされ、プッシュボタン31Bの操作回数が0の状態からプッシュボタン31Bの操作回数のカウントが開始される。
なお、再変動毎にミニキャラ示唆演出を実行する場合であっても、再変動時に操作回数カウンタの値をリセットしないように構成してもよい。すなわち、擬似連中の変動毎にミニキャラ示唆演出を実行可能に構成する場合であっても、飾り図柄の変動表示を開始してから表示結果を導出表示するまでを通して、プッシュボタン31Bを最大で7回または8回までしか検出できないように構成してもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、予告制限フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS835)。予告制限フラグがセットされていれば、演出制御用CPU120は、予告制限フラグをリセットし(ステップ047IWS836)、ブラックアウト予告演出に応じたプロセスデータに切り替える(ステップ047IWS837)。そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマを再スタートさせる(ステップ047IWS838)。その後、ステップ047IWS837で切り替えられたプロセスデータに従ってステップ047IWS805の処理が実行されることによって、再変動の開始時にブラックアウト予告演出が実行される。
本例では、既に説明したように、ブラックアウト予告演出の実行を決定したときに設定変更示唆演出が実行される場合には、ブラックアウト予告演出の実行が制限されるのであるが(ステップ047IWS406〜S408参照)、ステップ047IWS835〜S838の処理が実行されることによって、制限されたブラックアウト予告演出を再変動の開始時に実行可能である。
次いで、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出の実行中であることを示すボタン予告演出実行中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS839)。ボタン予告演出実行中フラグがセットされていなければ(すなわち、ボタン予告演出の実行中でなければ)、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出の開始タイミングとなっているか否かを確認する(ステップ047IWS840)。なお、ボタン予告演出の開始タイミングとなっているか否かは、例えば、可変表示開始設定処理のステップ047IWS415でセットされる変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。
ボタン予告演出の開始タイミングとなっていれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、プッシュボタン31Bの操作を促すための操作促進表示(言い換えれば、プッシュボタン31Bの操作有効期間であることを報知する表示)を表示する制御を行う(ステップ047IWS841)。この場合、例えば、操作促進表示として、画像表示装置5において「ボタンを押せ!」などの文字表示を表示したり、プッシュボタン31Bを模した画像を表示したりする制御を行う。また、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出実行中フラグをセットする(ステップ047IWS842)。そして、ステップ047IWS848に移行する。
なお、本例では、ボタン予告演出以外にもミニキャラ示唆演出においてもプッシュボタン31の操作を伴う演出が実行されるのであるが、ミニキャラ示唆演出では、ボタン予告演出とは異なり、ステップ047IWS841と同様の処理は実行されず、操作促進表示の表示は行われない。
ボタン予告演出実行中フラグがセットされていれば(すなわち、ボタン予告演出の実行中であれば)、演出制御用CPU120は、プッシュボタン31Bの押下操作を検出したか否か(具体的には、プッシュセンサ35Bからの検出信号を入力したか否か)を確認する(ステップ047IWS843)。プッシュボタン31Bの押下操作を検出していなければ、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出の終了タイミングとなっているか否かを確認する(ステップ047IWS844)。なお、ボタン予告演出の終了タイミングとなっているか否かは、例えば、可変表示開始設定処理のステップ047IWS415でセットされる変動時間タイマの値を確認することにより判定できる。
プッシュボタン31Bの押下操作を検出していれば(ステップ047IWS843のY)、またはボタン予告演出の終了タイミングとなっていれば(ステップ047IWS844のY)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において予告表示を表示する制御を行う(ステップ047IWS845)。この場合、例えば、画像表示装置5において「チャンス」や「激熱」などの文字表示を表示したり、所定のキャラクタ画像を表示したりする制御を行い、大当りとなる可能性を示唆する制御を行う。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている操作促進表示を消去する制御を行う(ステップ047IWS846)。また、演出制御用CPU120は、ボタン予告演出実行中フラグをリセットする(ステップ047IWS847)。
なお、本例では、ボタン予告演出の操作有効期間中にプッシュボタン31Bの操作が行われたことにもとづいて予告表示が行われる場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、単に操作有効期間中にプッシュボタン31Bの操作が行われただけでなく、操作有効期間中の特定のタイミングでプッシュボタン31Bを操作することに成功した場合にのみ予告表示を表示するボタン予告演出を実行するように構成してもよい。この場合、例えば、画像表示装置5において、操作促進表示として、プッシュボタン31Bを模した画像を表示するとともにゲージ表示を行い、ゲージのレベルが特定のレベルとなったタイミングでプッシュボタン31Bを操作した場合のみ予告表示を表示するように構成してもよい。
また、例えば、上記の構成を設定示唆演出に適用し、特定のタイミングでプッシュボタン31Bを操作することに成功した場合にのみ設定値を示唆する演出を実行するように構成してもよい。
また、本例では、プッシュボタン31Bの操作を伴う演出としてミニキャラ示唆演出とボタン予告演出とを実行可能に構成されているのであるが、ミニキャラ示唆演出とボタン予告演出とは、同時に重複して実行可能に構成してもよい。この場合、例えば、プッシュボタン31Bの1回の操作で、ミニキャラ示唆演出とボタン予告演出との両方に対して操作されたものとして演出を実行するように構成してもよい。例えば、1回の操作でミニキャラクタ画像を1つ消去するとともにボタン予告演出の予告表示を表示するように構成してもよい。
また、本例では、ステップ047IWS844の処理が実行されることによって、ボタン予告演出を実行する場合にプッシュボタン31Bの操作が行われなくても、操作有効期間が経過すれば予告表示が表示されるように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、プッシュボタン31Bの操作が行われなければ予告表示が表示されないように構成してもよい。
そして、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイムアウトしていれば(ステップ047IWS848)、演出プロセスフラグの値を“3”に更新し(ステップ047IWS849)、可変表示中演出処理を終了する。
(設定変更示唆報知処理)
図8−26は、設定変更示唆報知処理(ステップ047IWS209)の一例を示すフローチャートである。設定変更示唆報知処理において、演出制御用CPU120は、まず、初回変動済フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS901)。初回変動済フラグがセットされていれば(すなわち、パチンコ遊技機1への電源投入後に既に少なくとも1回以上変動表示が実行されていれば)、そのまま処理を終了する。初回変動済フラグがセットされていなければ(パチンコ遊技機1への電源投入後まだ1回目も変動表示が実行されていなければ)、演出制御用CPU120は、初期化フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ047IWS902)。初期化フラグがセットされていなければ(すなわち、復旧処理を実行した場合であれば)、そのまま処理を終了する。
初期化フラグがセットされていれば(すなわち、初期化処理(RAMクリア処理)を実行した場合であれば)、演出制御用CPU120は、タッチセンサ(図示せず)からの検出信号を入力しているか否かを確認する(ステップ047IWS903)。なお、タッチセンサは、遊技者が打球操作ハンドル(操作ノブ)30に触れていることを検出するセンサである。タッチセンサからの検出信号を入力していなければ、そのまま処理を終了するタッチセンサからの検出信号を入力していれば(すなわち、遊技者が打球操作ハンドル(操作ノブ)30に触っていれば)、演出制御用CPU120は、スピーカ8L,8Rから設定変更示唆報知音声を出力する制御を行う(ステップ047IWS904)。例えば、設定変更示唆報知音声として、スピーカ8L,8Rから「いらっしゃいませ」などの音声を出力する制御を行う。
本例では、既に説明したように、パチンコ遊技機1への電源投入時に初期化処理(RAMクリア処理)が実行された場合に設定変更処理が実行され、設定値が変更される場合があり、設定変更示唆演出が実行される場合がある。従って、ステップ047IWS901〜S904の処理が実行されることによって、パチンコ遊技機1への電源投入後まだ1回も変動表示が実行されていない場合に、設定変更示唆報知音声が出力されれば、これから実行される変動表示において設定変更示唆演出が実行される可能性があることを報知することができる。
なお、本例では、設定変更示唆報知として設定変更示唆報知音声を出力する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、画像表示装置5において初期化処理が実行された場合にのみ表示可能が画像表示を行ったり、遊技効果ランプ9やLEDを所定のパターンで発光させたりすることにより、設定変更示唆演出が実行される可能性を報知できるように構成してもよい。
次に、設定変更示唆演出の演出態様について説明する。図8−27は、通常の飾り図柄の変動表示の具体例を説明するための説明図である。また、図8−28および図8−29は、設定変更示唆演出の演出態様の具体例を説明するための説明図である。このうち、図8−28は、設定変更示唆演出Aの演出態様の具体例を示している。また、図8−29は、設定変更示唆演出Bの演出態様の具体例を示している。なお、図8−27〜図8−29において、(A)(B)(C)・・・の順に表示画面が遷移する。
まず、図8−27を用いて、通常の飾り図柄の変動表示を実行する場合(設定変更示唆演出を実行しない場合)について説明する。パチンコ遊技機1への電源投入が行われると、図8−27(A)に示すように、画像表示装置5において、左中右の飾り図柄5L,5C,5Rとして初期出目(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が表示された状態となる(ステップ047IWS309,S311参照)。また、例えば、図8−27(A)に示すように、画像表示装置5の右方には、左中右の飾り図柄に対応した3つの小図柄が表示される小図柄表示領域047IW001が設けられており、小図柄表示領域047IW001でも飾り図柄と同様に小図柄の初期出目(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が表示されている。
次いで、電源投入後、1回目の変動表示の開始条件が成立したものとし、図8−27に示す例では、電源投入時に初期化処理(RAMクリア処理)が実行されなかったか、設定変更示唆演出を実行しないことに決定されたものとする。この場合、図8−27(B)に示すように、画像表示装置5において左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの通常の変動表示が開始される。また、図8−27(B)に示すように、小図柄表示領域047IW001でも飾り図柄の変動表示に同期して小図柄の変動表示が開始される(ステップ047IWS207参照)。そして、変動時間を経過すると、図8−27(C)に示すように、画像表示装置5において飾り図柄の停止図柄が導出表示されるとともに、小図柄表示領域047IW001でも小図柄の停止図柄(本例では、飾り図柄の停止図柄と同じ図柄の組み合わせ)が導出表示される。
次に、図8−28を用いて、設定変更示唆演出Aの演出態様について説明する。パチンコ遊技機1への電源投入が行われると、図8−28(A)に示すように、画像表示装置5において、左中右の飾り図柄5L,5C,5Rとして初期出目(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が表示された状態となる(ステップ047IWS309,S311参照)。また、例えば、図8−28(A)に示すように、画像表示装置5の右方には、左中右の飾り図柄に対応した3つの小図柄が表示される小図柄表示領域047IW001が設けられており、小図柄表示領域047IW001でも飾り図柄と同様に小図柄の初期出目(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が表示されている。
次いで、電源投入後、1回目の変動表示の開始条件が成立したものとし、図8−28に示す例では、電源投入時に初期化処理(RAMクリア処理)が実行され、設定変更示唆演出Aを実行することに決定されたものとする。この場合、図8−28(B)に示すように、画像表示装置5において直ちに左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの変動表示が開始されるのではなく、左中右の飾り図柄5L,5C,5Rが上下方向に振動表示するような態様で設定変更示唆演出Aが実行される。ただし、図8−28(B)に示すように、飾り図柄が上下方向に振動表示されている場合であっても、小図柄表示領域047IW001では通常時と同様に3つの小図柄の変動表示が開始される(ステップ047IWS207参照)。
次いで、設定変更示唆演出Aを実行した後、図8−28(C)に示すように、画像表示装置5において左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの変動表示が開始される。また、図8−28(C)に示すように、小図柄表示領域047IW001では小図柄の変動表示が継続して実行される(ステップ047IWS207参照)。そして、変動時間を経過すると、図8−28(D)に示すように、画像表示装置5において飾り図柄の停止図柄が導出表示されるとともに、小図柄表示領域047IW001でも小図柄の停止図柄(本例では、飾り図柄の停止図柄と同じ図柄の組み合わせ)が導出表示される。
次に、図8−29を用いて、設定変更示唆演出Bの演出態様について説明する。パチンコ遊技機1への電源投入が行われると、図8−29(A)に示すように、画像表示装置5において、左中右の飾り図柄5L,5C,5Rとして初期出目(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が表示された状態となる(ステップ047IWS309,S311参照)。また、例えば、図8−29(A)に示すように、画像表示装置5の右方には、左中右の飾り図柄に対応した3つの小図柄が表示される小図柄表示領域047IW001が設けられており、小図柄表示領域047IW001でも飾り図柄と同様に小図柄の初期出目(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が表示されている。
次いで、電源投入後、1回目の変動表示の開始条件が成立したものとし、図8−29に示す例では、電源投入時に初期化処理(RAMクリア処理)が実行され、設定変更示唆演出Bを実行することに決定されたものとする。この場合、図8−29(B)に示すように、画像表示装置5において直ちに左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの変動表示が開始されるのではなく、左中右の飾り図柄5L,5C,5Rが上下方向に振動表示するような態様で設定変更示唆演出Bが実行される。さらに、設定変更示唆演出Bを実行する場合には、図8−29(B)に示すように、上下方向に振動表示する左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの周囲にエフェクト画像047IW002が表示される。ただし、図8−29(B)に示すように、飾り図柄が上下方向に振動表示されている場合であっても、小図柄表示領域047IW001では通常時と同様に3つの小図柄の変動表示が開始される(ステップ047IWS207参照)。
次いで、設定変更示唆演出Bを実行した後、図8−29(C)に示すように、画像表示装置5において左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの変動表示が開始される。また、図8−29(C)に示すように、小図柄表示領域047IW001では小図柄の変動表示が継続して実行される(ステップ047IWS207参照)。そして、変動時間を経過すると、図8−29(D)に示すように、画像表示装置5において飾り図柄の停止図柄が導出表示されるとともに、小図柄表示領域047IW001でも小図柄の停止図柄(本例では、飾り図柄の停止図柄と同じ図柄の組み合わせ)が導出表示される。
次に、ミニキャラ示唆演出の演出態様について説明する。図8−30および図8−31は、ミニキャラ示唆演出の演出態様の具体例を説明するための説明図である。なお、図8−30および図8−31において、(A)(B)(C)・・・の順に表示画面が遷移する。
図8−30(A)に示すように、左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの変動表示を開始するとともに、小図柄表示領域047IW001において小図柄の変動表示を開始したものとする。また、ミニキャラ示唆演出の実行を決定した場合には、図8−30(B)に示すように、画像表示装置5において8つのミニキャラクタ画像047IW003の表示を開始し(ステップ047IWS410参照)、ミニキャラ示唆演出の実行を開始する。なお、本例では、ミニキャラ示唆演出の種類としてミニキャラ示唆演出Gまたはミニキャラ示唆演出Hを決定した場合について説明する。また、本例では、図8−30(B)以降に示すように、ミニキャラ示唆演出の実行中は、画像表示装置5の左上端部に飾り図柄の変動表示が縮小表示される場合が示されている。また、図8−30(B)以降に示すように、ミニキャラ示唆演出は、プッシュボタン31Bによる押下操作を伴う演出であるが、図8−30(B)以降に示すように、ボタン予告演出とは異なり、特に操作促進表示は表示されない。
次いで、ミニキャラ示唆演出の実行中に1回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われると、図8−30(C)に示すように、画像表示装置5に表示されている1つ目のミニキャラクタ画像047IW003が消去される(ステップ047IWS810参照)。その後、プッシュボタン31Bの操作が行われるごとに1つずつミニキャラクタ画像047IW003が消去されていき(ステップ047IWS813,S816,S819,S822参照)、6回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われると、図8−30(D)に示すように、画像表示装置5に表示されている6つ目のミニキャラクタ画像047IW003が消去される(ステップ047IWS825参照)。
次いで、ミニキャラ示唆演出の実行中に7回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われると、ミニキャラ示唆演出Gの実行が決定されている場合であれば、図8−31(E1)に示すように、画像表示装置5に表示されている7つ目のミニキャラクタ画像047IW003が消去され(ステップ047IWS828参照)、1つのミニキャラクタ画像047IW003のみが表示されている状態となり、設定値「6」であることが確定する(図8−17〜図8−20参照)。
一方、ミニキャラ示唆演出の実行中に7回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われたときに、ミニキャラ示唆演出Hの実行が決定されている場合であれば、図8−31(E2)に示すように、画像表示装置5に表示されている7つ目および8つ目のミニキャラクタ画像047IW003が同時に消去され(ステップ047IWS830参照)、全てのミニキャラクタ画像047IW003が消去された状態となり、スーパーリーチ演出が実行されることが確定する(図8−17〜図8−20参照)。
なお、図8−30および図8−31では、ミニキャラ示唆演出Gまたはミニキャラ示唆演出Hを実行する場合が示されているが、例えば、ミニキャラ示唆演出Fが実行される場合には、図8−31(E1),(E2)において、7回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われても、7つ目や8つ目のミニキャラクタ画像047IW003の消去は行われず、図8−30(D)に示すように、ミニキャラクタ画像047IW003が2つ表示された状態のまま変化しない。
また、逆に、ミニキャラ示唆演出Gまたはミニキャラ示唆演出Hの実行が決定されている場合であっても、7回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われなければ、7つ目や8つ目のミニキャラクタ画像047IW003の消去は行われず、図8−30(D)に示すように、ミニキャラクタ画像047IW003が2つ表示された状態のまま変化しない。
以上に説明したように、本特徴部047IWによれば、装飾識別情報(例えば、飾り図柄)の可変表示を行い、可変表示の表示結果に応じて遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「6」)のうちいずれかの設定値に設定可能である。また、装飾識別情報の可変表示に関連して、特殊識別情報(例えば、小図柄)の可変表示を実行可能である。また、装飾識別情報の可変表示が開始されるときに該装飾識別情報の動作態様を通常の動作態様とは異なる特殊態様(例えば、図8−28(B)に示すように、左中右の飾り図柄5L,5C,5Rが上下方向に振動表示する)とすることにより、設定に関連する示唆を行う設定関連演出(例えば、設定変更示唆演出)を実行可能である。また、装飾識別情報の動作態様が特殊態様であるか否かにかかわらず、同一の動作態様により特殊識別情報の可変表示を実行する(例えば、図8−28(B)に示すように、飾り図柄が上下方向に振動表示されている場合であっても、小図柄表示領域047IW001では通常時と同様に3つの小図柄の変動表示が開始される)。そのため、特殊識別情報の視認性を確保し、設定関連演出の演出効果を低下させないようにすることができる。例えば、飾り図柄を上下方向に振動表示させて設定変更示唆演出を実行する場合に、小図柄も同様の態様で上下方向に振動表示させてしまったのでは、小図柄の視認性が阻害されてしまう。そこで、本特徴部047IWでは、飾り図柄を上下方向に振動表示させる一方で、小図柄については通常時と同様の変動表示を実行することによって、小図柄の視認性を確保しつつ、設定変更示唆演出の演出効果を低下させないようにしている。
なお、本例では、特殊態様として飾り図柄を上下方向に振動表示させる場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、特殊態様として、飾り図柄を拡大表示したり、飾り図柄の周辺にエフェクト画像を表示したり、飾り図柄のキャラクタが作用する演出を実行したりしてもよい。そのように何らかの形式で通常態様とは異なる態様により飾り図柄を表示することにより、設定値の変更が行われた可能性を示唆できるものであればよい。
また、本特徴部047IWによれば、画像を表示可能な画像表示手段(例えば、画像表示装置5)を備える。そして、画像表示手段において設定関連演出を実行する。そのため、画像表示手段に遊技者を注目させることができる。
また、本特徴部047IWによれば、装飾識別情報の可変表示が開始されることに関連して特定演出(例えば、ブラックアウト予告演出)を実行可能である。また、装飾識別情報の動作態様が特殊態様である場合には、特定演出の実行を制限する。そのため、特殊態様による装飾識別情報の動作の視認性を確保することができる。
なお、本例では、特定演出としてブラックアウト予告演出を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、特定演出として、変動開始時に飾り図柄を拡大表示したり、飾り図柄の周辺にエフェクト画像を表示したりする演出を実行するように構成してもよい。そのように、特定演出として、同時に実行されると、何らかの形式により飾り図柄の上下方向の振動表示が見にくくなるような演出を実行するものであればよい。
また、特定演出として飾り図柄の視認性を妨げる演出にかぎらず、例えば、変動開始時に遊技機用枠3のランプやLEDを点灯または点滅してフラッシュさせたり、所定の音量の報知音を出力したりする演出を実行するように構成してもよい。そのように、特定演出として、飾り図柄以外に注目させるような態様の演出を実行するものであってもよい。
また、変動開始時に実行される演出であっても、飾り図柄の視認性を妨げない演出や、小さい音量の演出を実行する場合には、設定変更示唆演出が同時に実行される場合であっても、その演出の実行を制限しないように構成してもよい。
また、変動開始時に設定変更示唆演出を実行する場合であっても、変動開始時以外のタイミング(例えば、高速変動中やリーチ中)で実行される演出については、その演出の実行を制限しないように構成してもよい。
また、本例では、設定変更示唆演出の実行とブラックアウト予告演出の実行との両方を決定した場合に、変動開始時にブラックアウト予告演出を全く実行しないように制限する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、ブラックアウト予告演出の実行割合を低下させるなど、何らかの形式で通常よりもブラックアウト予告演出の実行を制限するものであればよい。
また、本特徴部047IWによれば、装飾識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでに可変表示を仮停止した後に可変表示を再度実行する再可変表示を所定回数実行可能である(例えば、擬似連を実行可能である)。また、特定演出の実行を制限した後、再可変表示が開始されるときに該特定演出を実行可能である。そのため、特定演出が実行されないおそれを解消することができる。
また、本特徴部047IWによれば、設定関連演出が実行される可能性があることを報知する報知演出(例えば、設定変更示唆報知)を実行可能である。そのため、あらかじめ装飾識別情報に対して遊技者に注目させることができる。
また、本特徴部047IWによれば、特定の設定値以上(例えば、設定値「4」以上)の設定値に設定されている場合に、装飾識別情報の動作態様を特殊態様とは異なる特別態様(例えば、図8−29(B)に示すように、上下方向に振動表示する左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの周囲にエフェクト画像047IW002が表示される)とすることにより設定関連演出(例えば、設定変更示唆演出B)を実行可能である。そのため、特別態様により装飾識別情報が動作するか否かに遊技者を注目させることができる。
なお、本例では、特別態様として左中右の飾り図柄5L,5C,5Rの周囲にエフェクト画像047IW002が表示される場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、特別態様として、特殊態様よりも大きな振動幅で飾り図柄を振動表示させたり、特殊態様とは異なる方向(例えば、左右方向)に飾り図柄を振動表示させたりして、特殊態様とは異なる態様で飾り図柄を振動表示させるように構成してもよい。
また、例えば、設定値「6」に設定されている場合に設定変更示唆演出Bを実行するように構成してもよい。この場合、設定値「6」に設定されていれば、100%の確率で設定変更示唆演出Bを実行するように構成してもよいし、抽選処理により所定の確率で設定変更示唆演出Bを実行するように構成してもよい。また、例えば、パチンコ遊技機1への電源投入後1回目の変動表示において大当りとなる場合にのみ、設定変更示唆演出Bを実行するように構成してもよい。そのように設定変更示唆演出Bの実行態様として様々な態様が考えられる。
また、本特徴部047IWによれば、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「6」)のうちいずれかの設定値に設定可能である。また、遊技者の動作を検出可能な検出手段(例えば、プッシュボタン31B)を備え、検出手段による検出にもとづいて、複数種類の演出態様のうちのいずれかの演出態様により所定演出(例えば、ミニキャラ示唆演出)を実行可能である。また、所定演出の演出態様は、有利状態に制御されることを示唆する特別態様(例えば、ミニキャラ示唆演出H)と、設定値を示唆する特定態様(例えば、ミニキャラ示唆演出A〜G)とを含み、特定態様は、複数の設定値のうちいずれの設定値であるかを示唆する第1示唆態様(例えば、ミニキャラ示唆演出A〜F)と、複数の設定値のうち特定の設定値(例えば、設定値「6」)に設定されていることを示唆する第2示唆態様(例えば、ミニキャラ示唆演出G)とを含む。また、検出手段による検出にもとづいて第1条件(例えば、プッシュボタン31Bを1回〜6回操作したこと)が成立した場合に、第1示唆態様により所定演出を実行可能であり、第1条件が成立した後に検出手段による検出にもとづいて第2条件(例えば、プッシュボタン31Bを7回操作したこと)が成立した場合に、第2示唆態様により所定演出を実行可能である。また、所定条件(例えば、ミニキャラ示唆演出Hの実行を決定したこと)が成立しているときに第2条件が成立した場合に、特別態様により所定演出(例えば、ミニキャラ示唆演出H)を実行可能である。そのため、精度が高い所定演出が実行されない状況であっても、興趣を向上させることができる所定演出を実行することができる。
なお、本例では、所定演出(本例では、ミニキャラ示唆演出)において複数回のプッシュボタン31Bの操作を伴う演出を実行し、プッシュボタン31Bを1回〜6回操作したことにもとづいて第1条件が成立し、プッシュボタン31Bを7回操作したことにもとづいて第2条件が成立する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、所定演出においてプッシュボタン31Bの長押し操作を伴う演出を実行するように構成してもよい。この場合、例えば、プッシュボタン31Bを第1期間(例えば、10秒間)継続して押下していれば第1条件が成立し、第1期間よりも長い第2期間(例えば、20秒間)継続して押下していれば第2条件が成立するように構成してもよい。
また、本例では、プッシュボタン31Bの操作にもとづいて所定演出(本例では、ミニキャラ示唆演出)を実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。たとえば、スティックコントローラ31Aの操作にもとづいて所定演出を実行するように構成したり、十字キーやジョグダイヤルを備えるように構成した場合に、十字キーやジョグダイヤルの操作にもとづいて所定演出を実行するように構成したりしてもよい。また、例えば、赤外線センサや光センサを備えるように構成した場合に、赤外線センサや光センサによって遊技者の動作を検出したことにもとづいて所定演出を実行するように構成してもよい。そのように何らかの形式で遊技者の動作(操作)を検出して所定演出を実行するものであればよい。
また、本例では、所定条件が成立した場合として、ミニキャラ示唆演出Hの実行を決定した場合(すなわち、ミニキャラ示唆演出で設定値の示唆を行わない場合)を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、ミニキャラ示唆演出以外の予告演出に注目させたい場合などに所定条件が成立したとして、設定値の示唆を伴わない態様によりミニキャラ示唆演出を実行するように構成してもよい。
また、本例では、特別態様(いずれの設定値であるかの示唆を伴わない態様)により所定演出を実行する場合として、スーパーリーチ演出確定のミニキャラ示唆演出Hを実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、擬似連確定や、大当り確定、アクティブ表示の変化が確定する演出を実行するなど、いずれの設定値であるかの示唆を伴わない態様により実行される所定演出として様々な態様が考えられる。
また、本特徴部047IWによれば、検出手段による検出が有効な検出有効期間(例えば、操作有効期間)であることを報知する有効期間報知演出(例えば、操作促進表示)を実行可能である。また、所定演出の検出有効期間に関しては、有効期間報知演出を実行しない(例えば、ミニキャラ示唆演出では、操作促進表示の表示は行われない)。そのため、所定演出の検出有効期間であることに気が付いて動作を行った遊技者に対して優越感を与えることができる。
また、本特徴部047IWによれば、有利状態に制御された後に、有利状態に制御されやすい特別状態(例えば、確変状態)に制御可能である。また、特別状態に制御されているときに所定演出の実行を制限する(例えば、確変状態中でない場合にのみミニキャラ示唆演出を実行可能である)。そのため、特別状態に制御されていることに対して遊技者の意識を集中させることができる。
また、本特徴部047IWによれば、可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでに可変表示を仮停止した後に可変表示を再度実行する再可変表示を所定回数実行可能である(例えば、擬似連を実行可能である)。また、再可変表示ごとに、第1条件および第2条件を含む検出手段による検出にもとづいて成立した条件を初期化可能である(例えば、再変動毎に操作回数カウンタの値がリセットされる)。そのため、可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでに所定演出を複数回実行することが可能となり、所定演出に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部047IWによれば、可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでに可変表示を仮停止した後に可変表示を再度実行する再可変表示を所定回数実行可能である(例えば、擬似連を実行可能である)。また、再可変表示の回数に応じて、第1示唆態様による所定演出と第2示唆態様による所定演出とを異なる割合により実行可能である(例えば、擬似連中において、先の変動で実行されたミニキャラ示唆演出よりも後の変動で精度が低いミニキャラ示唆演出が実行される場合がない)。そのため、再可変表示ごとに、遊技者に動作を行わせる動機を与えることがえきる。
また、本特徴部047IWによれば、いずれの設定値であるかを示唆するとともに所定演出とは態様が異なる特殊演出(例えば、テロップ示唆演出)を実行可能である。また、特殊演出が実行される可変表示において、少なくとも第2示唆態様による所定演出の実行を制限する(図8−20参照)。そのため、いずれの設定値であるかを示唆する演出として過度に精度が高い演出が実行されることを制限することができる。例えば、高精度の設定示唆演出(本例では、テロップ示唆演出とミニキャラ示唆演出G)が重複して実行されてしまったのでは、遊技者に過度に高設定であることに対する期待感を抱かせてしまうことから、そのような事態を制限できるようにしている。
なお、本例では、特殊演出としてテロップ示唆演出を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、特殊演出として、所定のキャラクタが登場するような設定示唆演出を実行したり、パズルが完成していくような設定示唆演出を実行したりしてもよく、何らかの形式で比較的精度が高い設定示唆演出を実行するものであればよい。
また、本例では、高精度の設定示唆演出を重複して実行しないように制御する場合を示したが、そのような態様にかぎらず、例えば、逆に、特殊演出(例えば、テロップ示唆演出)を実行する場合には、高い割合で精度が高いミニキャラ示唆演出(本例では、ミニキャラ示唆演出G)を実行するように構成し、高設定値に対する遊技者の期待感を高めるように構成してもよい。
また、本例で示した処理態様にかぎらず、例えば、テロップ示唆演出とミニキャラ示唆演出とを選択的に決定するようにして、そもそもテロップ示唆演出とミニキャラ示唆演出とが重複して実行されることがないように構成してもよい。
また、本例では、テロップ示唆演出の実行を決定した場合にミニキャラ示唆演出Gの実行を制限する場合を示したが、逆に、ミニキャラ示唆演出Gの実行を決定した場合にテロップ示唆演出の実行を制限するように構成してもよい。
また、本特徴部047IWによれば、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜設定値「6」)のうちいずれかの設定値に設定可能である。また、遊技者の動作を検出可能な検出手段(例えば、プッシュボタン31B)を備え、検出手段による検出にもとづいて、複数種類の演出態様のうちのいずれかの演出態様により所定演出(例えば、ミニキャラ示唆演出)を実行可能である。また、特別条件(例えば、ミニキャラ示唆演出Gの実行を決定したこと)が成立しているか否かを判定し、所定演出の演出態様は、複数の設定値のうちいずれの設定値であるかを示唆する第1示唆態様(例えば、ミニキャラ示唆演出A〜F)と、複数の設定値のうち特定の設定値(例えば、設定値「6」)に設定されていることを示唆する第2示唆態様(例えば、ミニキャラ示唆演出G)とを含む。また、検出手段による検出にもとづいて第1条件(例えば、プッシュボタン31Bを1回〜6回操作したこと)が成立した場合に、第1示唆態様により所定演出を実行可能であるとともに、判定手段によって特別条件が成立していると判定されたときに、第1条件が成立した後に検出手段による検出にもとづいて第2条件(例えば、プッシュボタン31Bを7回操作したこと)が成立した場合に、第2示唆態様により所定演出を実行可能である。また、判定手段によって特別条件が成立していると判定されたときに、第1条件が成立したが第2条件が成立しなかった場合には、第1示唆態様により所定演出を実行する(例えば、ミニキャラ示唆演出Gの実行が決定されている場合であっても、7回目のプッシュボタン31Bの押下操作が行われなければ、7つ目のミニキャラクタ画像047IW003の消去は行われず、ミニキャラクタ画像047IW003が2つ表示された状態のまま変化しない)。そのため、遊技状況に合せて所定演出を実行することができる。すなわち、遊技状況に合わせて、演出に出来レース感が出ないように所定演出を実行することができる。