JP2019213331A - Terminal connection part - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電力ケーブル用終端接続部に関するものである。 The present invention relates to a power cable termination connection.
従来、高電圧用電力ケーブルの終端において、電力ケーブルと、裸線や絶縁電線などとを接続するために終端接続部が用いられている。この終端接続部は、電力ケーブルを挿通可能な円筒状の碍管を備えている。碍管は磁器製のものが多いが、その重量が重く、取扱いが困難であるという問題があった。 Conventionally, at the end of a high-voltage power cable, a terminal connection portion is used to connect the power cable to a bare wire or an insulated wire. The terminal connection portion includes a cylindrical soot that can be inserted with a power cable. Many soot tubes are made of porcelain, but there is a problem that their weight is heavy and difficult to handle.
そこで、近年では、例えばシリコーンゴム等の高分子材料からなるポリマー碍管が開発されている。このようなポリマー碍管は、磁器製の碍管に比べて軽量で、取扱いが容易であるという利点がある。 Therefore, in recent years, polymer soot tubes made of a polymer material such as silicone rubber have been developed. Such polymer pipes are advantageous in that they are lighter and easier to handle than porcelain pipes.
特許文献1には、水平の姿勢で用いた場合でもその姿勢を維持することができる終端接続部を提供することを目的として、ケーブル差し込み穴に埋設されたパイプを備えるポリマー碍管を用いた終端接続部(ポリマー接続部)が記載されている。 Patent Document 1 discloses that a terminal connection using a polymer pipe having a pipe embedded in a cable insertion hole is provided for the purpose of providing a terminal connection portion that can maintain the position even when used in a horizontal position. Part (polymer connection part) is described.
しかし、本発明者の検討によれば、ポリマー碍管を用いた終端接続部において、機械的強度および作業性向上を両立することが難しいことを見出した。具体的には、ポリマー碍管に十分な機械的強度を有させるために、ポリマー碍管を構成する高分子材料の弾性率(または硬度)を高くすると、ポリマー碍管に電力ケーブルを差し込みにくくなる。これにより、作業性が低下するという問題が生じる。 However, according to the study of the present inventor, it has been found that it is difficult to achieve both improvement in mechanical strength and workability in the terminal connection portion using the polymer pipe. Specifically, when the elastic modulus (or hardness) of the polymer material constituting the polymer rod is increased in order to make the polymer rod have sufficient mechanical strength, it becomes difficult to insert the power cable into the polymer rod. Thereby, the problem that workability | operativity falls arises.
一方で、作業性を高めるために、ポリマー碍管を構成する高分子材料の弾性率(または硬度)を低くすると、ポリマー碍管が変形しやすくなる。これにより、終端接続部の耐用年数が短くなり、電気的性能が低下するおそれがある。 On the other hand, when the elastic modulus (or hardness) of the polymer material constituting the polymer soot tube is lowered in order to improve workability, the polymer soot tube is easily deformed. As a result, the service life of the terminal connection portion is shortened, and the electrical performance may be deteriorated.
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、ポリマー碍管を用いた終端接続部において、機械的強度および作業性の向上を両立することができる終端接続部を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the problems as described above, and provides a terminal connection part that can achieve both improvement in mechanical strength and workability in the terminal connection part using a polymer pipe. Objective.
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。 Of the inventions disclosed in the present application, the outline of typical ones will be briefly described as follows.
[1]終端接続部は、電力ケーブルを挿通可能な円筒状の本体部と、前記本体部の周囲に設けられた笠部とを有するポリマー碍管を備えている。前記ポリマー碍管は、前記電力ケーブルの挿通方向に沿って配置された第1絶縁体部と第2絶縁体部とにより構成されている。前記第2絶縁体部には、前記電力ケーブルの端部が差し込まれる径差嵌合部が形成され、前記径差嵌合部は、前記電力ケーブルの端部が差し込まれる前は前記電力ケーブルの端部の外径と同じか、それよりも小さい内径を有している。前記第2絶縁体部は、2MPa以下の弾性率を有する高分子材料からなり、前記第1絶縁体部は、前記第2絶縁体部を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなる。前記第1絶縁体部に形成された前記笠部の固有振動数は、200Hz以上であり、前記第1絶縁体部と前記第2絶縁体部との界面は、前記電力ケーブルによって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に形成されている。 [1] The terminal connection portion includes a polymer soot tube having a cylindrical main body portion through which a power cable can be inserted and a shade portion provided around the main body portion. The said polymer soot pipe is comprised by the 1st insulator part and the 2nd insulator part which are arrange | positioned along the insertion direction of the said power cable. A diameter difference fitting portion into which an end portion of the power cable is inserted is formed in the second insulator portion, and the diameter difference fitting portion is formed before the end portion of the power cable is inserted. The inner diameter is the same as or smaller than the outer diameter of the end portion. The second insulator part is made of a polymer material having an elastic modulus of 2 MPa or less, and the first insulator part is made of a polymer material having an elastic modulus higher than that of the material constituting the second insulator part. Become. The natural frequency of the cap portion formed in the first insulator portion is 200 Hz or more, and an interface between the first insulator portion and the second insulator portion is 6.6 kV by the power cable. When transmitting a high voltage of ˜500 kV, it is formed in a region where the electric field strength is 5 kV / mm or less.
[2][1]記載の終端接続部において、前記界面は、等電位面に沿った面を含んでいる。 [2] In the terminal connection portion according to [1], the interface includes a surface along an equipotential surface.
[3][1]記載の終端接続部において、前記界面は、前記ポリマー碍管の軸方向に対して垂直な面を含んでいる。 [3] In the terminal connection portion according to [1], the interface includes a surface perpendicular to the axial direction of the polymer soot tube.
本発明によれば、ポリマー碍管を用いた終端接続部において、機械的強度および作業性向上を両立することができる終端接続部を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the termination | terminus connection part which can make mechanical strength and workability improvement compatible can be provided in the termination | terminus connection part using a polymer soot pipe.
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態(以下、実施の形態1と称する)について、図面を参照して説明する。なお、実施の形態を示す各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
(Embodiment 1)
Hereinafter, a first embodiment of the present invention (hereinafter referred to as a first embodiment) will be described with reference to the drawings. In the drawings showing the embodiments, the same or similar parts are denoted by the same or similar symbols or reference numerals, and description thereof will not be repeated in principle.
<終端接続部の構成>
図1は、実施の形態1に係る終端接続部の構成例を示す縦断面図である。図1に示すように、実施の形態1に係る終端接続部1aは、ポリマー碍管2を備えている。また、終端接続部1aは、ポリマー碍管2の後端側(電力ケーブル100が差し込まれる側)を保護する保護金具3と、電力ケーブル100の導体120に接続される導体接続棒4と、導体接続棒4が取り付けられる固定端子5と、固定端子5を介して導体接続棒4に接続される高圧シールド6と、保護金具3と電力ケーブル100との間をシールする防水処理部7とをさらに備えている。
<Terminal connection configuration>
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a configuration example of a termination connection unit according to the first embodiment. As shown in FIG. 1, the
<ポリマー碍管の構成>
図1に示すように、実施の形態1に係るポリマー碍管2は、電力ケーブル100を挿通可能な円筒状に形成された本体部20a,21aと、本体部20a,21aの周囲に設けられた笠部20b,21bとを有している。
<Configuration of polymer pipe>
As shown in FIG. 1, the
また、ポリマー碍管2は、電力ケーブル100の挿通方向に沿って配置された2つの絶縁体部、すなわち第1絶縁体部20と、第2絶縁体部21とにより構成されている。第2絶縁体部21は、2MPa以下の弾性率を有する高分子材料からなり、第1絶縁体部20は、第2絶縁体部21を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなる。
The
後述するように、径差嵌合部21cに電力ケーブル100の端部101を挿入しやすくするためには、径差嵌合部21cを構成する第2絶縁体部21が、2MPa以下の弾性率を有する材料からなることが好ましい。また、径差嵌合部21cに電力ケーブル100の端部101を挿入しやすくするためには、第2絶縁体部21は、硬度がショアA40程度の高分子材料からなることが好ましい。
As will be described later, in order to facilitate the insertion of the
また、後述するように、笠部20bの固有振動数を200Hz以上とするためには、第1絶縁体部20は、硬度がショアA70程度の高分子材料からなることが好ましい。
As will be described later, in order to set the natural frequency of the
また、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21を構成する高分子材料は、撥水性がよく、絶縁耐力(絶縁破壊電界強度、絶縁強度)が5kV/mm以上であり、応力緩和が小さい材料であることが好ましい。また、第1絶縁体部20を構成する高分子材料と、第2絶縁体部21を構成する高分子材料とは、互いに密着性がよいものが好ましい。第1絶縁体部20および第2絶縁体部21を構成する高分子材料の例としては、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPM)またはエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)がある。第2絶縁体部21を構成する高分子材料としては、弾性率が1.5MPaのシリコーンゴムがより好ましい。
Further, the polymer material constituting the
第1絶縁体部20は、ポリマー碍管2の先端側(電力ケーブル100が差し込まれる側と反対側)に位置し、第2絶縁体部21は、ポリマー碍管2の後端側(電力ケーブル100が差し込まれる側と同じ側)に位置している。詳細は後述するが、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面(接合面)は、界面25a,25bである。すなわち、界面25a,25bを基準にして、ポリマー碍管2の先端側が第1絶縁体部20により構成され、ポリマー碍管の後端側が第2絶縁体部21により構成されている。また、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面25a,25bは、電力ケーブル100によって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に形成されている。
The
詳細は後述するが、実施の形態1の第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面25aは、等電位面(等電位線)に沿っている。具体的には、界面25aは、ポリマー碍管2の先端側から後端側へ向かうに従って次第に縮径する形状である。また、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面25bは、ポリマー碍管2の軸方向に対して垂直である。なお、後述の説明のため、図1には、界面25a,25bとは別の界面である、界面25c(検討例2)や界面25d(検討例1)も示している。
Although details will be described later, the
第1絶縁体部20は、本体部20aと、本体部20aの周囲に設けられた複数の笠部20bとを有している。第2絶縁体部21は、本体部21aと、本体部21aの周囲に設けられた複数の笠部21bと、電力ケーブル100の端部101が差し込まれる径差嵌合部21cとを有している。径差嵌合部21cは、電力ケーブル100の端部101が差し込まれる前は電力ケーブル100の端部101、すなわち電力ケーブル100の絶縁層140の外径D1と同じか、それよりも小さい内径を有している。
The
また、実施の形態1の第1絶縁体部20に形成された笠部20bの固有振動数は、200Hz以上である。そのため、前述のように、笠部20bの固有振動数が200Hz以上となるように、第1絶縁体部20を構成する高分子材料を選択するとともに、笠部20bの高さや幅などの形状を設計することが好ましい。なお、笠部20b,21bの高さを低く(笠部20b,21bの溝の深さを浅く)すると、剛性が高くなり、固有振動数は高くなるが、笠部20b,21bの高さを低く(笠部20b,21bの溝の深さを浅く)しすぎると、表面漏洩距離が短くなり、沿面放電のリスクが高まる。そのため、笠部20b,21bの高さは低く(笠部20b,21bの溝の深さは浅く)しすぎないことが好ましい。なお、図1に示すように、実施の形態1において、ポリマー碍管2に存在する笠部20b,21bのほとんどは、笠部20bが占めている。
Further, the natural frequency of the
また、ポリマー碍管2は、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21のほかに、第2絶縁体部21の外周面側に埋設された埋込フランジ22と、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21の内周面側に電力ケーブル100の端部101の絶縁層140に対向するように埋設された埋込パイプ23と、をさらに備えている。埋込フランジ22および埋込パイプ23は、ポリマー碍管2の補強部材または芯材として作用する。
In addition to the
そして、ポリマー碍管2は、電力ケーブル100の端部101における電界を緩和する半導電部(第1半導電部)24aと、埋込フランジ22における電界を緩和する半導電部(第2半導電部)24bと、埋込パイプ23における電界を緩和する半導電部(第3半導電部)24cと、をさらに備えている。
The
埋込フランジ22は、円筒状に形成された円筒部22aと、円筒部22aの外周面の全域に亘って設けられた鍔部22bとを備えている。また、埋込フランジ22は、例えば接続対象の筐体201等の他の部材に取り付けられる取付け面22cが第2絶縁体部21から露出するように、第2絶縁体部21の外周面側に埋設されている。取付け面22cには雌ねじ22dが形成されており、例えばボルト30によって、埋込フランジ22を筐体201等に取り付けることができる。埋込フランジ22は、例えば、黄銅やアルミニウム合金等の金属から構成されている。埋込フランジ22は、使用時にグランド電位に接続される。
The embedded
埋込パイプ23は、例えば、黄銅やアルミニウム合金等の金属材料から構成されている。また、埋込パイプ23は、例えば、外径30〜50mm、厚さ2〜5mmである。実施の形態1では、第1絶縁体部20の内周面に金属製の埋込パイプ23を埋設しているため、終端接続部1aを水平の姿勢で用いた場合でも水平の姿勢を維持することができる。また、埋込パイプ23には、絶縁層140の外径よりも大きい内径D2のケーブル差込穴(第2ケーブル差込穴)2bが形成されている。これにより、電力ケーブル100の埋込パイプ23への差し込みが容易となる。
The embedded
半導電部24a,24b,24cは、例えば、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPM)またはエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等にカーボン等の導電性粉末を分散させ、導電性をもたせたものを押出成形することにより形成される。
The
半導電部24aにおける、ポリマー碍管2の後端側には、ケーブル差込穴(第1ケーブル差込穴)2aが形成されている。そして、半導電部24aは、径差嵌合部21cの内径と同じ内径を有している。そのため、半導電部24aおよび径差嵌合部21cに、電力ケーブル100の端部101が差し込まれた際には、半導電部24aおよび径差嵌合部21cが電力ケーブル100の絶縁層140に密着して嵌合する。半導電部24bは、埋込パイプ23の外周面を、一部(後述の部分23a)を除いて覆っている。半導電部24cは、埋込フランジ22の第2絶縁体部21から露出していない表面を覆っている。
A cable insertion hole (first cable insertion hole) 2a is formed on the rear end side of the
ポリマー碍管2を構成する第1絶縁体部20、第2絶縁体部21、埋込フランジ22、埋込パイプ23、および、半導電部24a,24b,24cは、射出成形(モールド成形)により一体成形されている。
The
なお、埋込パイプ23の外周面が半導電部24cにより覆われているため、埋込パイプ23として市販の金属パイプを使用した場合であっても、半導電部24cにより埋込パイプ23における電界を緩和することができる。逆に、埋込パイプ23の外周面を滑面(例えば、算術平均粗さRaが6.3μm以下)とすることにより、埋込パイプ23の外周面における電界集中を防止でき、半導電部24cを省略することもできる。
In addition, since the outer peripheral surface of the embedded
<その他の部材の構成>
図1に示すように、保護金具3は、例えば、黄銅やアルミニウム合金等の金属材料からなる。保護金具3は、例えばボルト30によって、埋込フランジ22とともに、筐体201等に取り付けられる。
<Configuration of other members>
As shown in FIG. 1, the
また、導体接続棒4には、ポリマー碍管2の後端側に開口部を有する接続穴4aと、先端側に突出する雄ねじ4bとが形成されている。電力ケーブル100の導体120を導体接続棒4の接続穴4aに挿入して、導体接続棒4の開口部をかしめることによって、導体接続棒4と電力ケーブル100の導体120とを接続することができる。
The conductor connection rod 4 is formed with a
また、固定端子5には、導体接続棒4を挿通させるための挿通穴5aと、電線(図示せず)を接続するための接続穴5bとが形成されている。固定端子5の挿通穴5aに導体接続棒4を挿通させ、ナット40を雄ねじ4bに締結することによって、固定端子5と導体接続棒4とを接続することができる。また、高圧シールド6は、例えば、黄銅やアルミニウム合金等の金属材料からなる。高圧シールド6は、導体接続棒4の周囲を覆うように、円筒状に形成されている。
Further, the fixed
また、埋込パイプ23における、ポリマー碍管2の先端側には、第1絶縁体部20から露出する露出部分23aが存在し、高圧シールド6は、この露出部分23aに接続されている。そして、高圧シールド6は、固定端子5および導体接続棒4を介して電力ケーブル100の導体120に接続している。すなわち、埋込パイプ23は、電力ケーブル100の導体120と同じ電位である。
In addition, an exposed
このように、実施の形態1では、第1絶縁体部20の内周面に埋込パイプ23を埋設し、埋込パイプ23を電力ケーブル100の導体120に接続しているため、埋込パイプ23と絶縁層140との間の空間が閉じた空間となる。そのため、絶縁破壊を防止するために、埋込パイプ23と絶縁層140との間を絶縁性材料で埋める必要がなくなる。
Thus, in Embodiment 1, since the embedded
また、防水処理部7は、例えば、粘着層を有するポリエチレンテープを、保護金具3と電力ケーブル100とに巻き付けることにより、形成されている。
Moreover, the waterproofing process part 7 is formed by winding the polyethylene tape which has an adhesion layer around the
<電力ケーブルの構成>
図2は、図1に示す終端接続部1aに接続する電力ケーブル100の横断面図である。図2に示すように、電力ケーブル100は、撚り線からなる導体120と、導体120の周囲に形成された内部半導電層130と、内部半導電層130の周囲に形成された絶縁層140と、絶縁層140の周囲に形成された外部半導電層150とを備えている。また、電力ケーブル100は、外部半導電層150の周囲に形成された遮蔽層170と、遮蔽層170の周囲に形成された押えテープ層180と、押えテープ層180の周囲に形成されたシース層190とを備えている。
<Configuration of power cable>
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
導体120は、複数の素線を撚り合わせて形成されている。この素線としては、例えば錫メッキ軟銅線等の線材を用いることができる。導体120は、例えば6.6kV〜500kVの高電圧を送電する。
The
内部半導電層130および外部半導電層150は、電界を緩和させるために設けられている。内部半導電層130および外部半導電層150は、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPM)、エチレン−酢酸ビニル共重合(EVA)樹脂、ブチルゴム等のゴムにカーボン等の導電性粉末を分散させ、導電性をもたせたものを押出成形することにより形成される。
The inner
絶縁層140は、例えばエチレンプロピレンゴム(EPM)、塩化ビニル、架橋ポリエチレン、シリコーンゴム、フッ素系材料等の材料を押出成形することにより形成される。
The insulating
遮蔽層170は、外部半導電層150の周囲にワイヤー171を電力ケーブル100の軸方向に沿って巻き付けて形成された、いわゆる編組シールドである。遮蔽層170は、使用時にグランド電位に接続される。
The
押えテープ層180は、遮蔽層170の周囲に押えテープ181をケーブル軸方向に沿って螺旋状に重ね巻きすることにより形成されている。押えテープ181には、例えば、厚さ0.03〜0.5mm、幅50〜90mmのプラスチック又はレーヨンからなるテープを用いることができる。
The
シース層190は、例えば、架橋剤等が添加されたゴムを押出成形することにより形成される。ゴムの例として、天然ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、または、ニトリルゴムが挙げられる。または、ゴムの例として、クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロロビドリンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、または、ノンハロゲンポリオレフィンエラストマー等が挙げられる。
The
<検討の経緯>
ここで、本発明者が検討した事項について説明する。図7に、ポリマー碍管を用いた終端接続部の従来例を示す。従来例の終端接続部1dは、ポリマー碍管2を有している。ポリマー碍管2は、シリコーンゴム等の高分子材料からなる絶縁体部200を含んでいる。絶縁体部200は、本体部200aと、本体部200aの周囲に設けられた複数の笠部200bと、電力ケーブル100の端部101が差し込まれる径差嵌合部200cとを有している。径差嵌合部200cは、電力ケーブル100の端部101が差し込まれる前は電力ケーブル100の端部101の外径と同じか、それよりも小さい内径を有している。そのため、径差嵌合部200cに電力ケーブル100の端部101が差し込まれた後は、径差嵌合部200cが電力ケーブル100の端部101に密着して嵌合する。
<Background of study>
Here, items studied by the present inventor will be described. FIG. 7 shows a conventional example of a terminal connection portion using a polymer pipe. The
前述したように、ポリマー碍管には十分な機械的強度が求められるため、ここで、風による笠部の変形に着目する。笠部は、風によって直接的に変形することもあるが、風によって生じた渦により変形することの方が多い。特に、風により生じる渦の振動数と笠部の固有振動数とが一致すると、渦と笠部とが共振し、笠部の変形が最も大きくなる。そこで、笠部の固有振動数を検討するため、想定される最大風速において発生する渦の振動数を求めてみる。 As described above, since sufficient mechanical strength is required for the polymer soot tube, attention is paid to the deformation of the shade portion caused by the wind. Although the cap portion may be directly deformed by the wind, it is more often deformed by a vortex generated by the wind. In particular, when the frequency of the vortex generated by the wind and the natural frequency of the cap portion coincide with each other, the vortex and the cap portion resonate, and the deformation of the cap portion becomes the largest. Therefore, in order to examine the natural frequency of the cap, we will find the frequency of the vortex generated at the assumed maximum wind speed.
想定される最大風速v:139m/sとして、空気の粘性係数μ:1.8×10−5Pa・s、空気の密度ρ:1.2kg/m3、代表寸法L:40mmとすると、レイノルズ数Reは、Re=ρVL/μ=3.7×105と求められる。そのため、カルマン渦(流れのなかに障害物を置いたとき、または流体中で固体を動かしたときにその後方に交互にできる渦の列)において、物体、すなわち終端接続部1dを円柱と仮定したときには、この大きさのレイノルズ数Reにおいては、ストローハル数Stは、約0.2で一定である。従って、円柱の外径D:160mmとすると、渦の振動数fは、f=St×v/D≒173Hzと求められる。そのため、想定される風速内で、笠部が共振しないようにするためには、笠部の固有振動数を例えば200Hz以上とすることが望まれる。
Assuming that the assumed maximum wind speed v is 139 m / s, the viscosity coefficient of air μ is 1.8 × 10 −5 Pa · s, the density of air ρ is 1.2 kg / m 3 , and the representative dimension L is 40 mm. The number Re is obtained as Re = ρVL / μ = 3.7 × 10 5 . Therefore, in the Karman vortex (a row of vortices that can alternate behind when an obstruction is placed in the flow or when a solid is moved in the fluid), the object, ie the
以上より、ポリマー碍管に十分な機械的強度を有させるためには、例えば、ポリマー碍管2の笠部200bの固有振動数が200Hz以上となるように、絶縁体部200を構成する高分子材料の弾性率(または硬度)を高くする必要がある。
From the above, in order to make the polymer soot pipe have sufficient mechanical strength, for example, the polymer material constituting the
しかし、絶縁体部200を構成する高分子材料の弾性率(または硬度)を高くすると、絶縁体部200が変形しにくくなり、径差嵌合部200cにおいて、電力ケーブル100の端部101を差し込みにくくなる。その結果、終端接続部1dの作業性が低下するという問題が生じる。一方、終端接続部1dの作業性の低下を防止するために、絶縁体部200を構成する高分子材料の弾性率(または硬度)を低くすると、終端接続部1dの機械的な寿命が短くなり、電気的性能が低下してしまう。
However, if the elastic modulus (or hardness) of the polymer material constituting the
そこで、絶縁体部200を構成する高分子材料の弾性率(または硬度)を高くする代わりに、絶縁体部200に含まれる笠部200bの形状を変えることにより、笠部200bの固有振動数を200Hz以上とすることも考えられる。しかし、笠部200bの形状を変えると、絶縁体部200の表面漏洩距離や笠間距離が変化してしまう。絶縁体部200の表面漏洩距離や笠間距離が変化すると、ポリマー碍管2の電気的特性が変化してしまうため、笠部200bの設計変更は現実的ではない。
Therefore, instead of increasing the elastic modulus (or hardness) of the polymer material constituting the
そのため、本発明者は、ポリマー碍管を構成する絶縁体部を弾性率(または硬度)の異なる2種類の高分子材料により構成することに思い至った。図1に示すように、実施の形態1のポリマー碍管2は、電力ケーブル100の挿通方向に沿って配置された第1絶縁体部20および第2絶縁体部21により構成されている。第2絶縁体部21は、2MPa以下の弾性率を有する高分子材料からなり、第1絶縁体部20は、第2絶縁体部21を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなる。
Therefore, the present inventor has come up with the idea that the insulator part constituting the polymer soot tube is composed of two types of polymer materials having different elastic moduli (or hardness). As shown in FIG. 1, the
ここで、ポリマー碍管2を用いた終端接続部1aの作業性を向上するためには、電力ケーブル100の端部101を差し込む径差嵌合部21cを2MPa以下の弾性率を有する高分子材料により構成する必要がある。そして、ポリマー碍管2を用いた終端接続部1aの機械的強度を維持するためには、ポリマー碍管2を構成する第1絶縁体部20および第2絶縁体部21において、第2絶縁体部21を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなる第1絶縁体部20の構成比率を高める必要がある。また、コストの観点から、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21は、射出成形(モールド成形)により一体成形することが望まれる。以上の観点から、ポリマー碍管2を構成する第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面(接合面)の最適化が問題となる。
Here, in order to improve the workability of the
ここで、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面を定めるにあたり、まず、絶縁体部に発生する電界を考慮した。図3は、図1に示す終端接続部の要部拡大縦断面図において、発生する電界の等電位面(等電位線)を解析した結果を示す模式図である。
Here, in determining the interface between the
実施の形態1の終端接続部1aに発生する電界の等電位面を解析したところ、図3に示す結果となった。なお、埋込フランジ22および半導電部24aは、グランド電位であり、埋込パイプ23は、電力ケーブル100の導体120と同じ電位である。
When the equipotential surface of the electric field generated in the
図3に示すように、電力ケーブル100および埋込パイプ23と埋込フランジ22との間に位置する第2絶縁体部21(または第1絶縁体部20)においては、等電位面の間隔が狭く、電界強度が大きい。具体的には、電力ケーブル100によって、例えば、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電力ケーブル100および埋込パイプ23と埋込フランジ22との間に位置する第2絶縁体部21(または第1絶縁体部20)内における電界強度は、5kV/mmに達する。
As shown in FIG. 3, in the second insulator portion 21 (or the first insulator portion 20) located between the
一方、ポリマー碍管2の先端側、すなわち埋込フランジ22が存在しない領域では、等電位面の間隔が広く、電界強度が小さい。なお、電界の向きは、等電位面に直交する向きである。
On the other hand, on the tip side of the
一般に、異種材料の界面と電界の向きとが垂直であると、界面の耐電圧が低下し、この界面において絶縁破壊が最も発生しやすくなる。逆に、異種材料の界面と電界の向きとが平行であると、界面の耐電圧が低下しにくくなり、この界面において絶縁破壊が最も発生しにくくなる。また、本発明者の検討により、異種材料の界面における電界強度が5kV/mmを超えると、この界面において絶縁破壊が発生しやすくなることがわかった。 In general, when the interface of different materials and the direction of the electric field are perpendicular, the withstand voltage of the interface decreases, and dielectric breakdown is most likely to occur at this interface. On the other hand, when the interface of the different material and the direction of the electric field are parallel, the withstand voltage of the interface is hardly lowered, and the dielectric breakdown is hardly generated at this interface. Further, as a result of studies by the present inventors, it has been found that when the electric field strength at the interface of different materials exceeds 5 kV / mm, dielectric breakdown is likely to occur at this interface.
次に、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面を定めるにあたり、外力により発生する弾性歪みを考慮した。図4は、図1に示す終端接続部の要部拡大縦断面図において、外力により発生する弾性歪み分布を解析した結果を示す模式図である。
Next, in determining the interface between the
実施の形態1の終端接続部1aが、例えば風によりポリマー碍管2が振動し、ポリマー碍管2を構成する第1絶縁体部20および第2絶縁体部21に弾性歪みが発生した場合を考える。この際に発生する弾性歪み分布を解析したところ、図4に示す結果となった。
Consider the case where the
図4に示すように、電力ケーブル100および埋込パイプ23と埋込フランジ22との間に位置する第2絶縁体部21(または第1絶縁体部20)の弾性歪みが大きい。特に、埋込フランジ22の円筒部22aにおける、ポリマー碍管2の先端側の端部およびその周辺領域、ならびに、埋込パイプ23における、ポリマー碍管2の後端側の端部およびその周辺領域の弾性歪みが大きい。
As shown in FIG. 4, the elastic strain of the second insulator portion 21 (or the first insulator portion 20) located between the
異種材料の界面が弾性歪みの大きい領域に位置すると、異種材料同士が剥がれやすくなり、電気的特性の低下や絶縁破壊が発生する可能性が高まる。 When the interface between the different materials is located in a region where the elastic strain is large, the different materials are easily separated from each other, and the possibility that the electrical characteristics are deteriorated or the dielectric breakdown occurs is increased.
ここで、図1に示すように、検討例1として、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面が、界面25dである場合を考える。すなわち、界面25dを基準にして、ポリマー碍管2の先端側が第1絶縁体部20により構成され、ポリマー碍管の後端側が第2絶縁体部21により構成されている。この場合は、電力ケーブル100の端部101を差し込む径差嵌合部21cを2MPa以下の弾性率を有する高分子材料からなる第2絶縁体部21により構成できる。そして、ポリマー碍管2を構成する第1絶縁体部20および第2絶縁体部21のうち、第2絶縁体部21を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなる第1絶縁体部20の構成比率をもっとも高めることができる。
Here, as shown in FIG. 1, a case where the interface between the
しかしながら、図1に示す界面25dは、図3を参照すると、電界の向きと直交しており、かつ、電界強度が大きいことがわかる。従って、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面を界面25dとすると、この界面25dにおいて絶縁破壊が発生する可能性が高くなってしまう。
However, referring to FIG. 3, the
また、図1に示す界面25dは、図4を参照すると、外力によって弾性歪みが発生した場合に、弾性歪みの大きい領域に位置していることがわかる。従って、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面を界面25dとすると、この界面25dにおいて第1絶縁体部20と第2絶縁体部21とが剥がれやすくなり、電気的特性の低下や絶縁破壊が発生する可能性が高くなってしまう。
Further, referring to FIG. 4, it can be seen that the
また、図1に示すように、検討例2として、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面が、界面25cを含む場合(例えば、界面25a,25c)を考える。すなわち、界面25a,25cを基準にして、ポリマー碍管2の先端側が第1絶縁体部20により構成され、ポリマー碍管の後端側が第2絶縁体部21により構成されている。この場合は、図3を参照するとわかるように、界面25aおよび界面25cを等電位面(等電位線)に沿う面(形状)としている。こうすることで、界面25a,25cと電界の向きとを平行にすることができる。その結果、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面25a,25cにおいて、絶縁破壊が発生する可能性を低減することができる。
Moreover, as shown in FIG. 1, as a study example 2, a case where the interface between the
しかしながら、図1に示す界面25cは、図4を参照すると、外力によってポリマー碍管2に弾性歪みが発生した場合に、弾性歪みの大きい領域に位置していることがわかる。従って、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面に界面25cを含むと、この界面25cにおいて第1絶縁体部20と第2絶縁体部21とが剥がれやすくなり、電気的特性の低下や絶縁破壊が発生する可能性が高くなってしまう。
However, referring to FIG. 4, it can be seen that the
また、検討例2には別の問題もある。前述のように、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21は、射出成形(モールド成形)により一体成形される。すなわち、型(モールド)に一方の樹脂材料を流し込んで固めた後に、型にもう一方の樹脂材料を流し込んで固める。この際、型と既に流し込まれ固まった材料との間の隙間が小さい箇所が存在すると、その箇所において、もう一方の材料が充填されずに、空隙(ボイド)が形成される可能性がある。ポリマー碍管2を射出成形する場合は、ポリマー碍管2の軸方向に沿って樹脂材料を流し込むことから、前述の空隙形成を防止するためには、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面は、ポリマー碍管2の軸方向に対して垂直である(直交している)ことが望まれる。
Further, Study Example 2 has another problem. As described above, the
<実施の形態1の主要な特徴と効果>
図1に示すように、実施の形態1の主要な特徴の一つは、ポリマー碍管2が、電力ケーブル100の挿通方向に沿って配置された第1絶縁体部20と、第2絶縁体部21とにより構成され、第2絶縁体部21は、2MPa以下の弾性率を有する高分子材料からなり、第1絶縁体部20は、第2絶縁体部21を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなることである。そして、第1絶縁体部20は、ポリマー碍管2の先端側に位置し、第2絶縁体部21は、ポリマー碍管2の後端側に位置している。
<Main features and effects of the first embodiment>
As shown in FIG. 1, one of the main features of the first embodiment is that a
こうすることで、ポリマー碍管2に存在する笠部のうち、笠部20bを、第2絶縁体部21よりも高い弾性率を有する高分子材料からなる第1絶縁体部20により構成することができる。その結果、笠部20bの固有振動数を200Hz以上とすることができ、ポリマー碍管に十分な機械的強度を有させることができる。
By doing so, the
そして、電力ケーブル100の端部101が差し込まれる径差嵌合部21cを、2MPa以下の弾性率を有する高分子材料からなる第2絶縁体部21により構成することができる。その結果、径差嵌合部21cに電力ケーブル100の端部101を差し込みやすくなり、終端接続部の作業性を向上することができる。
And the diameter difference
また、実施の形態1では、電力ケーブル100によって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面25a,25bを形成している。こうすることで、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面25a,25bにおいて、絶縁破壊が発生する可能性を低減することができる。
Further, in the first embodiment, when a high voltage of 6.6 kV to 500 kV is transmitted by the
特に、実施の形態1では、図3を参照するとわかるように、図1に示す界面25aを等電位面(等電位線)に沿う面(形状)としている。具体的には、界面25aは、ポリマー碍管2の先端側から後端側へ向かうに従って、ポリマー碍管2の周方向外側から内側へと窄まる形状としている。こうすることで、界面25aと電界の向きとを平行にすることができる。その結果、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面25aにおいて、絶縁破壊が発生する可能性をさらに低減することができる。
In particular, in the first embodiment, as can be seen by referring to FIG. 3, the
また、実施の形態1では、図4を参照するとわかるように、図1に示す界面25bは、外力によってポリマー碍管2に弾性歪みが発生した場合に、弾性歪みの大きい領域を避けている。こうすることで、界面25bにおいて、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21とが剥がれる可能性を低減することができる。
Further, in the first embodiment, as can be seen with reference to FIG. 4, the
さらに、図1に示すように、界面25bは、ポリマー碍管2の軸方向に対して垂直である。こうすることで、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21を射出成形により一体成形する際に空隙が形成されるのを防止することができる。
Furthermore, as shown in FIG. 1, the
以上より、実施の形態1では、ポリマー碍管を用いた終端接続部において、機械的強度および作業性向上を両立することができる終端接続部を提供することができる。 As described above, in the first embodiment, it is possible to provide an end connection portion that can achieve both improvement in mechanical strength and workability in the end connection portion using the polymer pipe.
なお、界面25a,25bは、ポリマー碍管2の後端側に近い方が、ポリマー碍管2を構成する第1絶縁体部20および第2絶縁体部21のうち、第2絶縁体部21を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなる第1絶縁体部20の構成比率を高めることができる。一方、界面25a,25bが、埋込フランジ22の円筒部22aにおける、ポリマー碍管2の先端側の端部に近すぎると、前述のように、大きな弾性歪みが発生する領域に侵入してしまう。そのため、界面25a,25bは、埋込フランジ22の円筒部22aにおける、ポリマー碍管2の先端側の端部から所定距離をおいた位置に設けることが好ましい。
The
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態(以下、実施の形態2と称する)に係る終端接続部の構成例を示す縦断面図である。図5に示すように、実施の形態2の終端接続部1bでは、電力ケーブル100によって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面26a,26bを形成している。図3を参照するとわかるように、界面26aは、主に等電位面(等電位線)に沿う面(形状)としている。特に、実施の形態2の界面26aは、ポリマー碍管2の後端側から先端側にかけて、埋込フランジ22の円筒部22aの外周に沿った形状を有している。そして、界面26aは、円筒部22aにおける、ポリマー碍管2の先端側の端部近傍において、ポリマー碍管2の先端側に突出し、ポリマー碍管2の周方向外側から内側へと向かう楕円形状を有している。この点が、実施の形態2と、上記実施の形態1との相違点である。実施の形態2の終端接続部1bのその他の構成については、上記実施の形態1の終端接続部1aと同様であり、繰り返しの説明を省略する。
(Embodiment 2)
FIG. 5 is a longitudinal cross-sectional view showing a configuration example of a termination connecting portion according to a second embodiment (hereinafter referred to as a second embodiment) of the present invention. As shown in FIG. 5, in the
以上より、実施の形態2では、上記実施の形態1と同様に、電力ケーブル100によって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に界面26a,26bを形成している。こうすることで、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面26a,26bにおいて、絶縁破壊が発生する可能性を低減することができる。
As described above, in the second embodiment, similarly to the first embodiment, when the high voltage of 6.6 kV to 500 kV is transmitted by the
そして、図5に示す実施の形態2の界面26aを、主に等電位面(等電位線)に沿う面(形状)としている。こうすることで、界面26aと電界の向きとを平行にすることができる。その結果、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面26aにおいて、絶縁破壊が発生する可能性をさらに低減することができる。また、界面26aは、電界の向きと平行でない箇所においても、界面長さをできるだけ長くして、界面方向にかかる電界を小さくしている。これにより、界面26aにおいて絶縁破壊が発生する可能性を低減することができる。
The
また、図5に示す実施の形態2の界面26bは、図4を参照するとわかるように、上記実施の形態1と同様に、外力によってポリマー碍管2に弾性歪みが発生した場合に、弾性歪みの大きい領域を避けている。なお、参考例として、図5には、等電位面に沿って、界面26aからそのままポリマー碍管2の周方向外側から内側へと向かう界面26cを示すが、図4を参照するとわかるように、界面26cは、弾性歪みの大きい領域に含まれてしまう。こうすることで、界面26bにおいて、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21とが剥がれる可能性を低減することができる。
Further, as can be seen from FIG. 4, the
さらに、図5に示すように、界面26bは、上記実施の形態1と同様に、ポリマー碍管2の軸方向に対して垂直である。こうすることで、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21を射出成形により一体成形する際に空隙が形成されるのを防止することができる。
Furthermore, as shown in FIG. 5, the
以上より、実施の形態2では、上記実施の形態1と同様に、ポリマー碍管を用いた終端接続部において、機械的強度および作業性向上を両立することができる終端接続部を提供することができる。 As described above, in the second embodiment, similarly to the first embodiment, in the terminal connection portion using the polymer pipe, it is possible to provide a terminal connection portion that can achieve both improvement in mechanical strength and workability. .
特に、図5に示すように、実施の形態2の界面26aは、ポリマー碍管2の後端側から先端側にかけて、埋込フランジ22の円筒部22aの外周に沿った形状を有している。こうすることで、ポリマー碍管2に存在する全ての笠部を、第2絶縁体部21を構成する材料よりも高い弾性率を有する第1絶縁体部20からなる笠部20bにより構成することができる。これにより、上記実施の形態1に比べて、ポリマー碍管2の機械的強度を高めることができる。この点で、実施の形態2は、上記実施の形態1に比べて有利である。
In particular, as shown in FIG. 5, the
一方で、図3を参照するとわかるように、図1に示す上記実施の形態1の界面25aは、図5に示す実施の形態2の界面26aよりも、等電位面を横切る領域が少ない。そのため、絶縁体部の界面における絶縁破壊を低減するという観点からは、上記実施の形態1は、実施の形態2よりも有利である。
On the other hand, as can be seen with reference to FIG. 3, the
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態(以下、実施の形態3と称する)に係る終端接続部の構成例を示す縦断面図である。図6に示すように、実施の形態3の終端接続部1cでは、電力ケーブル100によって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面27a,27bを形成している。特に、実施の形態3では、図4を参照するとわかるように、図6に示す界面27aを、外力によって発生する弾性歪みの大きい領域の外側に沿う形状としている。具体的には、界面27aは、ポリマー碍管2の後端側から先端側へ向かうに従って、ポリマー碍管2の周方向外側から内側へと窄まる形状としている。この点が、実施の形態3と、上記実施の形態1および上記実施の形態2との相違点である。実施の形態3の終端接続部1cのその他の構成については、上記実施の形態1の終端接続部1aおよび上記実施の形態2の終端接続部1bと同様であり、繰り返しの説明を省略する。
(Embodiment 3)
FIG. 6 is a longitudinal cross-sectional view showing a configuration example of a termination connecting portion according to a third embodiment (hereinafter referred to as a third embodiment) of the present invention. As shown in FIG. 6, in the
以上より、実施の形態3では、上記実施の形態1および上記実施の形態2と同様に、電力ケーブル100によって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に界面27a,27bを形成している。こうすることで、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面27a,27bにおいて、絶縁破壊が発生する可能性を低減することができる。
As described above, in the third embodiment, similarly to the first embodiment and the second embodiment, when a high voltage of 6.6 kV to 500 kV is transmitted by the
また、界面27aは、電界の向きと平行でない箇所においても、界面長さをできるだけ長くして、界面方向にかかる電界を小さくしている。これにより、界面27aにおいて絶縁破壊が発生する可能性を低減することができる。
In addition, the
そして、図6に示す実施の形態3の界面27aを、外力によって発生する弾性歪みの大きい領域の外側に沿う形状としている。こうすることで、界面27aにおいて、第1絶縁体部20と第2絶縁体部21とが剥がれる可能性を低減することができる。
And the
さらに、図6に示すように、界面27bは、上記実施の形態1および上記実施の形態2と同様に、ポリマー碍管2の軸方向に対して垂直である。こうすることで、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21を射出成形により一体成形する際に空隙が形成されるのを防止することができる。
Furthermore, as shown in FIG. 6, the
以上より、実施の形態3では、上記実施の形態1および上記実施の形態2と同様に、ポリマー碍管を用いた終端接続部において、機械的強度および作業性向上を両立することができる終端接続部を提供することができる。 As described above, in the third embodiment, similarly to the first embodiment and the second embodiment, in the terminal connection portion using the polymer pipe, the terminal connection portion that can achieve both improvement in mechanical strength and workability. Can be provided.
特に、図4を参照するとわかるように、図6に示す実施の形態3の界面27aは、図1に示す上記実施の形態1の界面25aや図5に示す上記実施の形態2の界面26aに比べて、外力によって発生する弾性歪みの大きい領域に含まれる箇所が少ない。そのため、絶縁体部の界面における絶縁体部の剥がれを防止するという観点からは、実施の形態3は、上記実施の形態1および上記実施の形態2よりも有利である。
In particular, as can be seen with reference to FIG. 4, the
一方で、図3を参照するとわかるように、図5に示す上記実施の形態2の界面26aは、図6に示す実施の形態3の界面27aよりも、等電位面を横切る箇所が少ない。そのため、絶縁体部の界面における絶縁破壊を低減するという観点からは、上記実施の形態2は、実施の形態3よりも有利である。なお、前述のように、絶縁体部の界面における絶縁破壊を低減するという観点からは、上記実施の形態1が、最も有利である。
On the other hand, as can be seen by referring to FIG. 3, the
なお、上記実施の形態3の変形例として、ポリマー碍管2を構成する第1絶縁体部20と第2絶縁体部21との界面として、界面27aからそのままポリマー碍管2の周方向外側から内側へと向かう界面27cを含む、界面27a,27cでもよい。図1に示す上記実施の形態1の界面25cや図5に示す上記実施の形態2の界面26cと異なり、実施の形態3の界面27cは、発生する弾性歪みの大きい領域に含まれていないためである。ただし、第1絶縁体部20および第2絶縁体部21を射出成形により一体成形する際に空隙が形成されるのを防止するという観点からは、変形例よりも、ポリマー碍管2の軸方向に対して垂直な界面27bを含む界面27a,27bとした上記実施の形態3の方が有利である。
As a modification of the above-described third embodiment, the interface between the
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
1 導体
1a,1b,1c,1d 終端接続部
2 ポリマー碍管
2a,2b ケーブル差込穴
3 保護金具
4 導体接続棒
4a 接続穴
4b 雄ねじ
5 固定端子
5a 挿通穴
5b 接続穴
6 高圧シールド
7 防水処理部
10 電線
20,21 絶縁体部
20a,21a 本体部
20b,21b 笠部
21c 径差嵌合部
22 埋込フランジ
22a 円筒部
22b 鍔部
22c 取付け面
22d 雌ねじ
23 埋込パイプ
23a 露出部分
24a,24b,24c 半導電部
25a,25b,25c,25d 界面
26a,26b,26c 界面
27a,27b,27c 界面
30 ボルト
40 ナット
100 電力ケーブル
101 端部
120 導体
130 内部半導電層
140 絶縁層
150 外部半導電層
170 遮蔽層
171 ワイヤー
180 押えテープ層
181 押えテープ
190 シース層
200 絶縁体部
200a 本体部
200b 笠部
200c 径差嵌合部
201 筐体
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
前記ポリマー碍管は、前記電力ケーブルの挿通方向に沿って配置された第1絶縁体部と第2絶縁体部とにより構成され、
前記第2絶縁体部には、前記電力ケーブルの端部が差し込まれる径差嵌合部が形成され、
前記径差嵌合部は、前記電力ケーブルの端部が差し込まれる前は前記電力ケーブルの端部の外径と同じか、それよりも小さい内径を有しており、
前記第2絶縁体部は、2MPa以下の弾性率を有する高分子材料からなり、
前記第1絶縁体部は、前記第2絶縁体部を構成する材料よりも高い弾性率を有する高分子材料からなり、
前記第1絶縁体部に形成された前記笠部の固有振動数は、200Hz以上であり、
前記第1絶縁体部と前記第2絶縁体部との界面は、前記電力ケーブルによって、6.6kV〜500kVの高電圧を送電する場合に、電界強度が5kV/mm以下となる領域に形成されている、終端接続部。 A polymer main body having a cylindrical main body portion through which a power cable can be inserted and a cap portion provided around the main body portion,
The polymer pipe is composed of a first insulator portion and a second insulator portion arranged along the insertion direction of the power cable,
A diameter difference fitting portion into which an end of the power cable is inserted is formed in the second insulator portion,
The diameter difference fitting portion has the same or smaller inner diameter than the outer diameter of the end of the power cable before the end of the power cable is inserted,
The second insulator part is made of a polymer material having an elastic modulus of 2 MPa or less,
The first insulator part is made of a polymer material having a higher elastic modulus than the material constituting the second insulator part,
The natural frequency of the cap portion formed in the first insulator portion is 200 Hz or more,
The interface between the first insulator part and the second insulator part is formed in a region where the electric field strength is 5 kV / mm or less when a high voltage of 6.6 kV to 500 kV is transmitted by the power cable. The termination connection.
前記界面は、等電位面に沿った面を含んでいる、終端接続部。 In the terminal connection part according to claim 1,
The interface includes a termination connection including a surface along an equipotential surface.
前記界面は、前記ポリマー碍管の軸方向に対して垂直な面を含んでいる、終端接続部。 In the termination | terminus connection part of Claim 1,
The terminal interface includes a plane perpendicular to the axial direction of the polymer soot tube.
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2018
- 2018-06-04 JP JP2018106868A patent/JP2019213331A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114784744A (en) * | 2021-01-21 | 2022-07-22 | 日立金属株式会社 | Insulating tube unit and power cable connection structure for railway vehicle |
CN114784744B (en) * | 2021-01-21 | 2023-12-12 | 株式会社博迈立铖 | Insulating tube unit |
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