JP2019212561A - 蓄電装置及び組電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極間接続のバスバー及びその短絡保護構造を筐体内に収納可能である、蓄電容量が大きい組電池、及びそれを構成する蓄電装置を提供する。【解決手段】第1の表面10及び当該第1の表面10と反対側の第2の表面11を有し、第1の表面10から第2の表面11まで延在する切り欠きが、その4隅のそれぞれに設置された角型の筐体2と、第1の表面10の第1の対角線の両端に位置する2つの切り欠きのそれぞれに配置された正極端子3a、3bと、第1の表面10の第1の対角線と交差する第2の対角線の両端に位置する2つの前記切り欠きのそれぞれに配置された負極端子4a、4bと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電装置、及び複数の当該蓄電装置を接続した組電池に関する。
現在、種々の技術分野において蓄電装置の大容量化が求められている。この大容量化への要望は、例えば、ニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池のような単体セルを、又は、その単体セルを複数個接続して所望の出力電圧及び蓄電容量を有する蓄電装置を、多数個並列接続した組電池として実現される。
このような組電池では、並列接続された多数個の単体セル又は蓄電装置を、極力小さくパッケージングするため、角型の筐体が採用されている。例えば、特許文献1には、角型の筐体を有する電池モジュールを並列接続した蓄電装置が開示されている。この蓄電装置では、正極及び負極の電極端子が両方とも蓄電装置の筐体から外側に突出して形成されており、且つ、正極及び負極の電極端子がそれぞれ一つずつ配置されている。
特開2016−12391号公報
この大容量化された組電池を構成するためには、蓄電装置をアレイ状に多数個配置し、且つ、それらを積層して立体化した上で、その全部を並列接続することが求められる。このとき、各蓄電装置の正極及び負極の電極端子がそれぞれ一つずつであると、上記立体化構造において、正極同士を接続する配線と、負極同士を接続する配線とを交差させて配設することが不可避となる。それゆえ、電極間の接続を行う配線、例えばバスバーは蓄電装置の筐体から外方へ突出させ、その外側を延伸させることが必要になる。
又、このような組電池では、各電極やバスバー等が蓄電装置の外側に露出しているため、それらを覆って、組電池の周囲に配置された装置から絶縁(短絡保護)することも必須である。従って、組電池全体の大きさは蓄電装置の筐体の外方に突出して延伸するバスバー等の電極端子の接続配線を収納する部分に加え、それらを覆い短絡保護を行うための構造物が付加されたものとなる。これら収納部分及び短絡保護の構造物を付加した組電池の大きさは、個々の蓄電装置の大きさを集積した個数分乗算した大きさよりも、かなり大きなものになる。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の蓄電装置を、縦並び又は横並びで配置して、それらを更に積層した立体化構造において、個々の蓄電装置の正極同士及び負極同士が互いに隣接するように配置され、電極間接続のバスバー及びその短絡保護構造を筐体内に収納可能である、蓄電容量が大きい組電池、及びそれを構成する蓄電装置を提供することである。
本発明の第1の態様の蓄電装置は、第1の表面及び当該第1の表面と反対側の第2の表面を有し、第1の表面から第2の表面まで延在する切り欠きが、その4隅のそれぞれに設置された角型の筐体と、第1の表面の第1の対角線の両端に位置する2つの切り欠きのそれぞれに配置された正極端子と、第1の表面の第1の対角線と交差する第2の対角線の両端に位置する2つの切り欠きのそれぞれに配置された負極端子と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、上記第1の態様において、複数の端子カバーを更に備え、複数の端子カバーの各々は、個々の切り欠きを覆った状態で前記筐体に固定される。
本発明の第3の態様によれば、上記第1の態様又は上記第2の態様において、正極端子及び負極端子のそれぞれは、螺子構造を備える。
本発明の第4の態様によれば、上記第3の態様において、螺子構造は、端子カバーで覆い隠される。
本発明の第5の態様によれば、上記第1の態様の蓄電装置を少なくとも2つ有し、少なくとも2つの蓄電装置は、1つの蓄電装置の第1の表面ともう1つの蓄電装置の第2の表面とが同一平面をなし、それぞれの2隅の正極端子の各々及び負極端子の各々が互いに隣接するように配置された組電池であって、互いに隣接する、1つの蓄電装置の正極端子と、もう1つの蓄電装置の正極端子と、を接続する第1のバスバーと、互いに隣接する、1つの蓄電装置の負極端子と、もう1つの蓄電装置の負極端子とを接続する第2のバスバーと、を備える。
本発明の第6の態様によれば、上記第5の態様において、1つの蓄電装置の正極端子及びもう1つの蓄電装置の正極端子のそれぞれを覆う複数の第1の端子カバーと、1つの蓄電装置の負極端子及びもう1つの蓄電装置の負極端子のそれぞれを覆う複数の第2の端子カバーと、を備え、第1のバスバーは、複数の第1の端子カバーで覆い隠され、第2のバスバーは、複数の第2の端子カバーで覆い隠される。
本発明の第7の態様によれば、上記第1の態様の蓄電装置を複数有し、複数の蓄電装置は、それぞれの4隅の切り欠きが一直線上に並び、且つそれぞれの正極端子及びそれぞれの負極端子が一直線上に並ぶように配置された組電池であって、一直線上に並んだ正極端子を一括して接続する第3のバスバーと、一直線上に並んだ負極端子を一括して接続する第4のバスバーと、を備える。
本発明の第8の態様によれば、上記第7の態様において、一直線上に並んだ正極端子のそれぞれを覆う複数の第1の端子カバーと、一直線上に並んだ負極端子のそれぞれを覆う複数の第2の端子カバーと、第3のバスバーは、複数の第1の端子カバーで覆い隠され、第4のバスバーは、複数の第2の端子カバーで覆い隠される。
本発明の第9の態様によれば、上記第6の態様又は上記第8の態様において、複数の第1の端子カバーの各々及び複数の第2の端子カバーの各々で、切り欠きを覆われた蓄電装置のそれぞれは直方体形状を有する。
本発明の蓄電装置によれば、複数の蓄電装置を、縦並び又は横並びで配置して、それらを更に積層した立体化構造において、個々の蓄電装置の正極同士及び負極同士が互いに隣接するように配置され、電極間接続のバスバー及びその短絡保護構造を筐体内に収納可能である、蓄電容量が大きい組電池、及びそれを構成する蓄電装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の端子カバー付き蓄電装置の斜視図。 本発明の第1の実施形態の蓄電装置の分解斜視図 本発明の第1の実施形態の蓄電装置の正面図及び各側面図。 本発明の第1の実施形態の蓄電装置の変型例の斜視図。 本発明の第2の実施形態の横並び接続の組電池の斜視図。 本発明の第2の実施形態の横並び接続の組電池の正面図及び各側面図。 本発明の第2の実施形態の横並び接続の端子カバー付き組電池の斜視図。 本発明の第3の実施形態の縦並び接続の組電池の斜視図。 本発明の第3の実施形態の縦並び接続の組電池の正面図及び各側面図。 本発明の第3の実施形態の縦並び接続の端子カバー付き組電池の斜視図。 本発明の第4の実施形態の横並び接続を積層した組電池の斜視図。 本発明の第4の実施形態の横並び接続を積層した組電池の正面図及び各側面図。 本発明の第4の実施形態の横並び接続を積層した組電池の完成斜視図。 本発明の第5の実施形態の縦並び接続を積層した組電池の斜視図。 本発明の第5の実施形態の縦並び接続を積層した組電池の正面図及び各側面図。 本発明の第5の実施形態の縦並び接続を積層した組電池の完成斜視図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態の蓄電装置1の完成時の斜視図を示し、図2は、図1に示した蓄電装置1の分解斜視図を示す。蓄電装置1は、角型の筐体2を有し、この筐体2は、第1の表面10及びその反対側の第2の表面11(図5に示す)を有し、第1の表面10の4隅のそれぞれには、第1の表面10から第2の表面11まで延在する切り欠き12が配置されている。
これらの切り欠き12は、第1の表面10に、例えばL字形状を形成し、この切り欠き12の表面には、その表面に沿ったL字形状の電極が配置されている。これらのL字形状の電極には、雌螺子構造、及びこの雌螺子構造に、例えばバスバー等を固定するためのボルト6(図2)設置されている。又、この固定するための構造は、雄螺子型端子7及びナット(図4)で構成してもよい。
それぞれの切り欠き12には、上記L字形状の電極を覆い隠して、筐体2の切り欠き12に固定される、端子カバー5を設置できる。これらの端子カバー5が設置された状態で、蓄電装置1は角型の形状を有する。
図3は、第1の実施形態の蓄電装置1の正面図、及び蓄電装置1を上下左右のそれぞれの方向から見た側面図である。その中央に正面図が示され、上側から見た側面図が正面図の上側に、下側から見た側面図が正面図の下側に、左側から見た側面図が正面図の左側に、右側から見た側面図が正面図の右側に、それぞれ記載されている。
ここでいう上側、下側、左側、及び右側は、特定の方向に限定されるものではないが、少なくとも、上側と下側は互いに反対方向であり、左側と右側は互いに反対方向であり、且つ上側と下側を結ぶ方向は、左側と右側を結ぶ方向と概ね直交する。
図3の中央の正面図は、第1の表面10側から見た平面図である。第1の表面10の反対側には、第1の表面10と平行な第2の表面11がある(図示されず)。上側から見た側面図は、第1の表面10及び第2の表面11のそれぞれの短辺の間を結ぶ短側面13側から平面視したものである。下側から見た側面図は、上側から見た側面図の短側面13と、第1の表面10及び第2の表面11を挟んで対向する短側面13を平面視したものとなる。左側から見た側面図は、第1の表面10及び第2の表面11のそれぞれの長辺の間を結ぶ長側面14側から平面視したものである。右側から見た側面図は、左側から見た側面図の長側面14と、第1の表面10及び第2の表面11を挟んで対向する長側面14を平面視したものとなる。
ここで、第1の表面10の第1の対角線Aの両端に位置する切り欠き12、すなわち、図3の正面図において右上の切り欠き12、及び左下の切り欠き12に配置された電極は、それぞれ正極端子3a、3bである。又、第1の対角線Aと交差する第2の対角線Bの両端に位置する切り欠き12、すなわち、左上の切り欠き12及び右下に切り欠き12に配置された電極は、それぞれ負極端子4a、4bである。
なお、2つの短側面13、及び2つの長側面14のそれぞれに着目すると、いずれの面においても、その一端に正極端子3a(又は3b)が配置され、他端に負極端子4a(又は4b)が配置されている。
ちなみに、角型の形状とは、例えば、直方体の形状を指し示す。但し、幾何学的に完全な直方体に限定されるものではなく、互いに平行な2つの平面からなる平面の対が3組あり(すなわち6つの面があり)、これらの3組の平面の対が相互に直交していることを識別できればよい。例えば、図1において、第1の表面10と第2の表面11からなる第1の対、互いに対向する2つの短側面13からなる第2の対、互いに対向する長側面14からなる第3の対とし、第1の対及び第2の対が直交し、第2の対及び第3の対が直交し、且つ第3の対が第1の対と直交していれば、蓄電装置1は角型の形状とみなしてもよい。
又、この直方体形状は、各々の辺あるいは各々の頂点は丸められた形状であってもよいし、各々の辺あるいは各々の頂点を面取りした小さな面を含んでいてもよい。更に、各々の辺あるいは各々の面に、部分的な切り欠きや部分的な窪みが形成されていてもよい。
<第2の実施形態>
図5に、4つの蓄電装置1を、それらの長側面14が互いに対向して接するように横並び接続した組電池8を示す。それぞれの蓄電装置1は、第1の表面10と、第1の表面10の反対側に位置する第2の表面11とが交互に同一平面をなすように並べられている。このような並びにおいては、互いに隣接する蓄電装置1同士が、それぞれの長側面14に対して鏡面対称となっている。
図6は、4つの蓄電装置1を横並び接続した組電池8の正面図、及びこの組電池8を上下のそれぞれの方向から見た側面図である。その中央に正面図が示され、上側から見た側面図が正面図の上側に、下側から見た側面図が正面図の下側に、それぞれ記載されている。
図6の正面図では、第1の表面10が見える蓄電装置1と、第2の表面11が見える蓄電装置1と、が交互に並んでいる。上側から見た側面図は、第1の表面10及び第2の表面11のそれぞれの短辺の間を結ぶ短側面13側から平面視したものである。下側から見た側面図は、上側から見た側面図の短側面13と、第1の表面10及び第2の表面11を挟んで対向する短側面13を平面視したものとなる。
図6の上側からみた側面図には、正極端子3a同士及び負極端子4a同士が交互に隣接して配置され、下側からみた側面図には、正極端子3b同士及び負極端子4b同士が交互に隣接して配置されることが示されている。そして、互いに隣接した正極端子3a、3bのそれぞれは第1のバスバー9aで接続され、互いに隣接した負極端子4a、4bのそれぞれは第2のバスバー9bで接続されている。
図7は、図5に示した横並び接続の組電池8の各端子部分を端子カバー5で覆い隠した状態を示す。端子カバー5は、正極端子3a、3bを覆う第1の端子カバー5a、5b、及び負極端子4a、4bを覆う第2の端子カバー5c、5dに分類されてもよい。例えば、正極端子3a及びそれらを接続する第1のバスバー9aを第1の端子カバー5a、5bで覆い、負極端子4b及びそれらを接続する第2のバスバー9bを第2の端子カバー5c、5dで覆っている。これら端子カバー5は、上記端子及びバスバーを周囲から電気的に絶縁する短絡保護を行っている。
又、端子カバー5のそれぞれは、蓄電装置1の筐体2に対して大きな突起及び窪みがなく、互いに連続する平滑な面をなしている。なお、他の部分の端子及びバスバーも同様に端子カバー5で覆われている。
このように、第2の実施形態による組電池8は、個々の蓄電装置1の正極端子3a、3b同士及び負極端子4a、4b同士が必ず隣接するように横並び配置が可能である。従って、端子同士を接続するためのバスバー等の配線を、個々の蓄電装置1の切り欠き12が互いに隣接して形成する凹部の中に収納し、その凹部を覆う端子カバー5により短絡保護ができる。このことにより、電極間接続のバスバー及びその短絡保護構造を筐体内に収納可能である、蓄電装置1を横並び接続した大容量の組電池8を提供することができる。
<第3の実施形態>
図8に、4つの蓄電装置1を、それらの短側面13が互いに対向して接するように縦並び接続した組電池8を示す。それぞれの蓄電装置1は、第1の表面10と、第1の表面10の反対側に位置する第2の表面11とが交互に同一平面をなすように並べられている。このような並びにおいては、互いに隣接する蓄電装置1同士が、それぞれの短側面13に対して鏡面対称となっている。
図9は、4つの蓄電装置1を縦並び接続した組電池8の正面図、及びこの組電池8を左右のそれぞれの方向から見た側面図である。その中央に正面図が示され、左側から見た側面図が正面図の左側に、右側から見た側面図が正面図の右側に、それぞれ記載されている。
図9の正面図では、第1の表面10が見える蓄電装置1と、第2の表面11が見える蓄電装置1とが交互に並んでいる。左側から見た側面図は、第1の表面10及び第2の表面11のそれぞれの長辺の間を結ぶ長側面14側から平面視したものである。右側から見た側面図は、左側から見た側面図の長側面14と、第1の表面10及び第2の表面11を挟んで対向する長側面14を平面視したものとなる。
図9の左側からみた側面図には、正極端子3b同士及び負極端子4a同士が交互に隣接して配置され、右側からみた側面図には、正極端子3a同士及び負極端子4b同士が交互に隣接して配置されることが示されている。そして、互いに隣接した正極端子3a、3bのそれぞれは第1のバスバー9aで接続され、互いに隣接した負極端子4a、4bのそれぞれは第2のバスバー9bで接続されている。
図10は、図8に示した縦並び接続の組電池8の各端子部分を端子カバー5で覆い隠した状態を示す。例えば、正極端子3b及びそれらを接続する第1のバスバー9aを第1の端子カバー5a、5bで覆い、負極端子4b及びそれらを接続する第2のバスバー9bを第2の端子カバー5c、5dで覆っている。これらの端子カバー5は、上記端子及びバスバーを周囲から電気的に絶縁する短絡保護を行っている。
又、端子カバー5のそれぞれは、蓄電装置1の筐体2に対して大きな突起及び窪みがなく、互いに連続する平滑な面をなしている。なお、他の部分の端子及びバスバーも同様に端子カバー5で覆われている。
このように、第3の実施形態による組電池8は、個々の蓄電装置1の正極端子3a、3b同士及び負極端子4a、4b同士が必ず隣接するように縦並び配置が可能である。従って、端子同士を接続するためのバスバー等の配線を、個々の蓄電装置1の切り欠き12が互いに隣接して形成する凹部の中に収納し、その凹部を覆う端子カバー5により短絡保護ができる。このことにより、電極間接続のバスバー及びその短絡保護構造を筐体内に収納可能である、蓄電装置1を縦並び接続した大容量の組電池8を提供することができる。
<第4の実施形態>
図11は、図5に示した横並び接続の組電池8の5組を、それぞれの第1の表面10及び第2の表面11が互いに対向して接するように積層した構成を示す。
図12は、図11に示した組電池8の正面図、及びこの組電池8を上下左右のそれぞれの方向から見た側面図である。その中央に、第1の表面10及び第2の表面11が見える正面図が示され、上側から見た側面図が正面図の上側に、下側から見た側面図が正面図の下側に、左側から見た側面図が正面図の左側に、右側から見た側面図が正面図の右側に、それぞれ記載されている。
図12の上側から見た側面図及び下側から見た側面図はいずれも、蓄電装置1の短側面13を平面視したものとなる。上側から見た側面図では、横並び接続により互いに隣接した正極端子3a及び負極端子4aが、それらを接続した第1のバスバー9a及び第2のバスバー9bと共に積層方向に一直線上に並んでいる。同様に、下側から見た側面図では、横並び接続により互いに隣接した正極端子3b及び負極端子4bが、それらを接続した第1のバスバー9a及び第2のバスバー9bと共に積層方向に一直線上に並んでいる。
ここで、横並び接続されていた組電池8の4つの蓄電装置のそれぞれは、すでに第1のバスバー9a及び第2のバスバー9bで互いに並列接続されている。加えて、図12の右側から見た側面図に示したように、一直線上に並んだ5つの正極端子3bを1つの第3のバスバー9cで一括して接続し、図12の左側から見た側面図に示したように、一直線上に並んだ5つの負極端子4aを1つの第4のバスバー9dで一括して接続する。これにより、計20個の蓄電装置1の全部が並列接続された組電池8が構成される。
なお、複数の第1のバスバー9aの各々が、互いに隣接する2つの正極端子3a、3bのそれぞれを接続しているが、このうち、一直線上に並ぶ5つの第1のバスバー9aを1つのバスバーに置き換えて一括して接続してもよい。同様に、複数の第2のバスバー9bの各々が、互いに隣接する2つの負極端子4a、4bのそれぞれを接続しているが、このうち、一直線上に並ぶ5つの第2のバスバー9bを1つのバスバーに置き換えて一括して接続してもよい。
図13は、図11に示した横並び接続の組電池8を更に積層した組電池8の各端子部分を、端子カバー5で覆い隠した状態を示す。例えば、正極端子3a及び第1のバスバー9aを第1の端子カバー5a、5bで覆い、負極端子4b及び第2のバスバー9bを第2の端子カバー5c、5dで覆っている。これらの端子カバー5は、上記端子及びバスバーを周囲から電気的に絶縁する短絡保護を行っている。
ここで、端子カバー5のそれぞれは、蓄電装置1の筐体2に対して大きな突起及び窪みがなく、互いに連続する平滑な面をなしている。なお、他の部分の端子及びバスバーも同様に端子カバー5で覆われている。
このように、第4の実施形態による組電池8は、個々の蓄電装置1の正極端子3a、3b同士及び負極端子4a、4b同士が必ず隣接し、且つ一直線上に並ぶように、横並び配置した組電池8を積層することが可能である。従って、端子同士を接続するためのバスバー等の配線を、個々の蓄電装置1の切り欠き12が互いに隣接して形成する凹部の中に収納し、その凹部を覆う端子カバー5により短絡保護ができる。このことにより、電極間接続のバスバー及びその短絡保護構造を筐体内に収納可能である、蓄電装置1を立体的に接続した大容量の組電池8を提供することができる。
<第5の実施形態>
図14は、図8に示した縦並び接続の組電池8の5組を、それぞれの第1の表面10及び第2の表面11が互いに対向して接するように積層した構成を示す。
図15は、図14に示した組電池8の正面図、及びこの組電池8を左右のそれぞれの方向から見た側面図である。その中央に、第1の表面10及び第2の表面11が見える正面図が示され、左側から見た側面図が正面図の左側に、右側から見た側面図が正面図の右側に、それぞれ記載されている。
図14の左側から見た側面図及び右側から見た側面図はいずれも、蓄電装置1の長側面14を平面視したものとなる。左側から見た側面図では、縦並び接続により互いに隣接した正極端子3b及び負極端子4aが、それらを接続した第1のバスバー9a及び第2のバスバー9bと共に積層方向に一直線上に並んでいる。同様に、右側から見た側面図では、縦並び接続により互いに隣接した正極端子3a及び負極端子4bが、それらを接続した第1のバスバー9a及び第2のバスバー9bと共に積層方向に一直線上に並んでいる。
ここで、縦並び接続されていた組電池8の4つの蓄電装置1のそれぞれは、すでに第1のバスバー9a及び第2のバスバー9bで互いに並列接続されている。加えて、図15の右側図面の最上部に示された、一直線上に並んだ5つの正極端子3aを1つの第3のバスバー9cで一括して接続し、図12の左側図面の最下部に示したように、一直線上に並んだ5つの負極端子4aを1つの第4のバスバー9dで一括して接続する。これにより、計20個の蓄電装置1の全部が並列接続された組電池8が構成される。
なお、複数の第1のバスバー9aの各々が、互いに隣接する2つの正極端子3a、3bのそれぞれを接続しているが、このうち、一直線上に並ぶ5つの第1のバスバー9aを1つのバスバーに置き換えて一括して接続してもよい。同様に、複数の第2のバスバー9bの各々が、互いに隣接する2つの負極端子4a、4bのそれぞれを接続しているが、このうち、一直線上に並ぶ5つの第2のバスバー9bを1つのバスバーに置き換えて一括して接続してもよい。
図16は、図14に示した縦並び接続の組電池8を更に積層した組電池8の各端子部分を、端子カバー5で覆い隠した状態を示す。例えば、正極端子3b及び第1のバスバー9aを第1の端子カバー5a、5bで覆い、負極端子4b及び第2のバスバー9bを第2の端子カバー5c、5dで覆い、上記端子及びバスバーを周囲から電気的に絶縁する短絡保護を行っている。又、縦並び接続の縦方向の両端部の第3のバスバー9c及び第4のバスバー9dのそれぞれは、5つの端子カバー5で覆われて、その周囲から静電保護されている。
ここで、端子カバー5のそれぞれは、蓄電装置1の筐体2に対して大きな突起及び窪みがなく、互いに連続する平滑な面をなしている。なお、他の部分の端子及びバスバーも同様に端子カバー5で覆われている。
このように、第5の実施形態による組電池8は、個々の蓄電装置1の正極端子3a、3b同士及び負極端子4a、4b同士が必ず隣接し、且つ一直線上に並ぶように、縦並び配置した組電池8を積層することが可能である。従って、端子同士を接続するためのバスバー等の配線を、個々の蓄電装置1の切り欠き12が互いに隣接して形成する凹部の中に収納し、その凹部を覆う端子カバー5により短絡保護ができる。このことにより、電極間接続のバスバー及びその短絡保護構造を筐体内に収納可能である、蓄電装置1を立体的に接続した大容量の組電池8を提供することができる。
1 蓄電装置
2 筐体
3a、3b 正極端子
4a、4b 負極端子
5 端子カバー
5a、5b 第1の端子カバー
5c、5d 第2の端子カバー
6 ボルト
7 雄螺子型端子
8 組電池
9a 第1のバスバー
9b 第2のバスバー
9c 第3のバスバー
9d 第4のバスバー
10 第1の表面
11 第2の表面
12 切り欠き
13 短側面
14 長側面

Claims (9)

  1. 第1の表面及び当該第1の表面と反対側の第2の表面を有し、前記第1の表面から前記第2の表面まで延在する切り欠きが、その4隅のそれぞれに設置された角型の筐体と、
    前記第1の表面の第1の対角線の両端に位置する2つの前記切り欠きのそれぞれに配置された正極端子と、
    前記第1の表面の前記第1の対角線と交差する第2の対角線の両端に位置する2つの前記切り欠きのそれぞれに配置された負極端子と、を備える、蓄電装置。
  2. 複数の端子カバーを更に備え、
    前記複数の端子カバーの各々は、個々の切り欠きを覆った状態で前記筐体に固定される、請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記正極端子及び前記負極端子のそれぞれは、螺子構造を備える、請求項1又は2に記載の蓄電装置。
  4. 前記螺子構造は、端子カバーで覆い隠される、請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 請求項1に記載の蓄電装置を少なくとも2つ有し、
    前記少なくとも2つの蓄電装置は、1つの蓄電装置の前記第1の表面ともう1つの蓄電装置の前記第2の表面とが同一平面をなし、それぞれの2隅の前記正極端子の各々及び前記負極端子の各々が互いに隣接するように配置された組電池であって、
    互いに隣接する、前記1つの蓄電装置の前記正極端子と、前記もう1つの蓄電装置の前記正極端子と、を接続する第1のバスバーと、
    互いに隣接する、前記1つの蓄電装置の前記負極端子と、前記もう1つの蓄電装置の前記負極端子とを接続する第2のバスバーと、を備える、組電池。
  6. 前記1つの蓄電装置の前記正極端子及び前記もう1つの蓄電装置の前記正極端子のそれぞれを覆う複数の第1の端子カバーと、
    前記1つの蓄電装置の前記負極端子及び前記もう1つの蓄電装置の前記負極端子のそれぞれを覆う複数の第2の端子カバーと、を備え、
    前記第1のバスバーは、前記複数の第1の端子カバーで覆い隠され、
    前記第2のバスバーは、前記複数の第2の端子カバーで覆い隠される、請求項5に記載の組電池。
  7. 請求項1に記載の蓄電装置を複数有し、
    複数の蓄電装置は、それぞれの4隅の前記切り欠きが一直線上に並び、且つそれぞれの前記正極端子及びそれぞれの前記負極端子が一直線上に並ぶように配置された組電池であって、
    前記一直線上に並んだ前記正極端子を一括して接続する第3のバスバーと、
    前記一直線上に並んだ前記負極端子を一括して接続する第4のバスバーと、を備える、組電池。
  8. 前記一直線上に並んだ前記正極端子のそれぞれを覆う複数の第1の端子カバーと、
    前記一直線上に並んだ前記負極端子のそれぞれを覆う複数の第2の端子カバーと、
    前記第3のバスバーは、前記複数の第1の端子カバーで覆い隠され、
    前記第4のバスバーは、前記複数の第2の端子カバーで覆い隠される、請求項7に記載の組電池。
  9. 前記複数の第1の端子カバーの各々及び前記複数の第2の端子カバーの各々で、前記切り欠きを覆われた前記蓄電装置のそれぞれは直方体形状を有する、請求項6又は8に記載の組電池。
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