JP2019212245A - シミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置 - Google Patents

シミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サインの表示態様を評価することを可能とする。【解決手段】実施形態のシミュレーションプログラムは、仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーションプログラムであって、制御する処理と、決定される処理とをコンピュータに実行させる。制御する処理は、エージェントが仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、仮想空間内を行動するように制御する。決定される処理は、複数のサインそれぞれのエージェントに対する影響が、サインの表示態様にかかる属性と、エージェントの属性とに応じて決定される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、シミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置に関する。
従来、ショッピングモールや空港等において、各種案内を提示する標識(サイン)、案内人等(以下、まとめてサインとよぶ)の配置にかかるサインシステム計画の検討に、人流シミュレーションが活用されている。
この人流シミュレーションでは、ショッピングモールや空港等に対応する仮想空間に、サインシステム計画に従ったサインと、歩行者を模した歩行者エージェント(以下、エージェントよぶ)とを配置する。そして、仮想空間に配置されたサインより取得(認知)した情報に基づくエージェントの行動をシミュレーションすることで、サインシステム計画での歩行者の流れを模擬している。
国際公開第2017/29698号 特開2017−224201号公報
しかしながら、上記の従来技術は、仮想空間におけるサイン配置に対する評価を行うものであり、個々のサインがエージェントに及ぼす影響はエージェントによらず一律である。このため、個々のサインにおいて互いに異なる表示態様がエージェントに及ぼす影響を評価することが困難であるという問題がある。
1つの側面では、サインの表示態様を評価することを可能とするシミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置を提供することを目的とする。
第1の案では、仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーションプログラムであって、制御する処理と、決定される処理とをコンピュータに実行させる。制御する処理は、エージェントが仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、仮想空間内を行動するように制御する。決定される処理は、複数のサインそれぞれのエージェントに対する影響が、サインの表示態様にかかる属性と、エージェントの属性とに応じて決定される。
本発明の1実施態様によれば、サインの表示態様を評価することができる。
図1は、実施形態にかかるシミュレーション装置の構成を例示するブロック図である。 図2は、空間情報を説明する説明図である。 図3は、サインシステム計画を説明する説明図である。 図4は、歩行者情報を説明する説明図である。 図5は、シミュレーション装置の動作例を示すフローチャートである。 図6は、仮想空間を説明する説明図である。 図7は、サインによる案内情報の到達範囲を説明する説明図である。 図8は、エージェントの生成を説明する説明図である。 図9は、エージェントの認知情報の更新処理を例示するフローチャートである。 図10は、エージェントの意思決定の処理を例示するフローチャートである。 図11は、エージェントの属性値と情報取得可能サインの一例を説明する説明図である。 図12は、エージェントのサイン選択を説明する説明図である。 図13は、従来のシミュレーションにおけるサインシステム計画の評価を説明する説明図である。 図14は、実施形態のシミュレーションにおけるサインシステム計画の評価を説明する説明図である。 図15は、実施形態にかかるシミュレーション装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、実施形態にかかるシミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明するシミュレーションプログラム、シミュレーション方法およびシミュレーション装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施形態にかかるシミュレーション装置1の構成を例示するブロック図である。図1に示すシミュレーション装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置である。シミュレーション装置1は、入力された情報に基づいて、仮想空間におけるエージェントの行動をシミュレーションし、歩行者の流れを模した人流シミュレーションを実施する。図1に示すように、シミュレーション装置1は、入力部10、入力情報格納部20、シミュレーション管理部30、サインシステム変更部40、歩行者行動実行部50、シミュレーション結果出力部60およびシミュレーション結果出力部60を有する。
入力部10は、例えばマウスやキーボードなどの入力装置より、空間情報11、サインシステム計画12および歩行者情報13等のシミュレーションにかかる入力情報を受け付ける。
入力情報格納部20は、入力部10より入力された空間情報11、サインシステム計画12および歩行者情報13等の入力情報をRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置に格納する。
空間情報11は、ショッピングモールや空港等のシミュレーションにかかる仮想空間の構造を示す情報である。具体的には、空間情報11には、シミュレーションにおけるエージェントが回遊する仮想空間(広さ、フロア数、壁、通路および施設の位置等)についてのセル環境および空間内のノード(通路、施設等)の接続についてのネットワーク環境が記述されている。ユーザは、シミュレーションの検討対象とする仮想空間の空間情報11をシミュレーション装置1に入力する。
図2は、空間情報11を説明する説明図である。図2に示すように、空間情報11には、仮想空間の広さ、フロア数、エージェントの進入不可能なセル(壁)を示す壁番号、壁の位置等のセル環境が記述されている。また、空間情報11には、ノードを示すノード番号ごとに、ノードの座標、歩行目標(Waypoint)、施設(Facility)などのノードの種類等のネットワーク環境が記述されている。また、ネットワーク環境には、移動可能なノード間のエッジごとに、エッジ番号と、互いに接続されているノードを示すノード番号とが記述されている。
サインシステム計画12は、ショッピングモールや空港等において、各種案内を提示するサインの配置や内容を示す情報である。具体的には、サインシステム計画12には、各サインについて特徴となる属性(位置、伝達度、距離、角度、視認時間、表示属性)と、各サインがエージェントに渡す(認知させる)ことにかかる情報(エリア情報、施設情報、案内情報、記憶難易度)とが記述されている。ユーザは、シミュレーションの検討対象とするサインシステム計画12をシミュレーション装置1に入力する。
図3は、サインシステム計画12を説明する説明図である。図3に示すように、サインシステム計画12は、サインを識別するサイン番号ごとに、各サインの特徴となる属性(位置、伝達度、距離、角度、視認時間および表示属性)が記述されている。
「位置」は、仮想空間におけるサインの設置位置である。「伝達度」は、エージェントへの伝達度合いを示す値(例えばA〜Cの三段階の評価値)である。「距離」は、エージェントに対してサインを認知させることができる仮想空間内における距離を示す値である。「角度」は、エージェントに対してサインを認知させることができる角度を示す値である。「視認時間」は、エージェントがサインの示す内容を認知するのに要する時間を示す値である。
「表示属性」は、サインの表示態様を文字の大きさ、情報量、図面の有無などの様々な側面から数値化したものである。一例として、表示属性におけるx1は、サインにおける文字の大小を数値で示すものである。x1は、例えば文字のサイズが大きいほど大きな値となる。x2は、サインに含まれる情報量を数値で示すものである。x2は、例えばサインに含まれる文章の数や文字数を数値として示す。x3は、サインにおける図面の有無を数値で示すものである。x3は、例えば図面がない場合は0を、図面がある場合は図面の大きさに応じた値を示す。
サインシステム計画12における各サインの特徴となる属性については、設置を計画している各サインの大きさや表示態様などをもとに評価された値が入力される。例えば、大きな標識で伝達する内容が少ない(例えば、細かい施設の案内を省き、エリアの案内を行う)サインについては、伝達度、距離を大きな値とし、視認時間を短い値とする。また、同じ大きさの標識でも伝達する内容が多い(例えば、細かい施設の案内を含む)サインについては、伝達度、距離を小さな値とし、視認時間を長い値とする。
また、文字サイズを小さく文字を多くして図面を無くすことで詳細な内容を伝達できる表示態様のサインについては、x1を1〜3における1などの比較的に小さい値とし、x2を1〜3における3などの比較的に大きな値とし、x3を0とする。また、文字サイズを大きく文字を少なくして図面を入れることで概要を分かりやすく伝達できる表示態様のサインについては、x1を3などの比較的に大きな値とし、x2を1などの比較的に小さな値とし、x3を1以上の図面の大きさに応じた値とする。このように、表示属性を適宜設定することで、各サインにおける表示態様を設定できる。
また、サインシステム計画12は、サインを識別するサイン番号ごとに、エージェントの認知にかかる情報(エリア情報、施設情報、案内情報、記憶難易度)が記述されている。
「エリア情報」は、エージェントに渡す(認知させる)エリアについての情報であり、例えば、restaurant(レストラン)、exchange(両替)、shop(お店)などがある。「施設情報」は、エージェントに渡す(認知させる)施設についての情報であり、例えば施設を示す番号などがある。「案内情報」は、エリア情報で示されたエリアや、施設情報で示された施設についての位置をエージェントに対して案内する情報である。例えば、「案内情報」は、サインのある位置からエリアや施設へ向かう方位、経路等を、仮想空間におけるノード番号やエッジ番号などで示した情報であってもよい。「記憶難易度」は、案内情報を認知したエージェントにおける、認知した案内情報(以後、認知情報ともよぶ)の忘れ難さを示す値である。例えば、「記憶難易度」は、値が大きいほど、エージェントが認知情報を忘却しづらいことを示す。
サインシステム計画12における各サインの認知にかかる情報については、設置を計画している各サインの内容などをもとに評価された値が入力される。例えば、サイン番号が「1」のサインであり、エリアの案内を行うサイン(施設の案内は省かれている)については、エリア情報と、案内情報と、記憶難易度とに所定値が記述され、施設情報はNULLデータ(図示例では「−」)が記述される。また、サイン番号が「2」のサインであり、エリアだけでなく施設の案内も行うサインについては、エリア情報、施設情報、案内情報および記憶難易度に所定値が記述される。このように、エリアの案内を行うサイン、エリアとともに施設の案内を行うサインなど、サインにおける案内の内容に階層を持たせてもよい。
また、エリアとともに施設の案内を行うサインの内容よりも、施設の案内が省かれたエリアの案内を行うサインの内容の方が、平易な内容となる。このような平易な案内内容は、歩行者において忘却しづらい内容と評価できる。したがって、記憶難易度については、平易な案内内容のサインほど高い値を設定する。例えば、サイン番号が「2」のサインであり、エリアだけでなく施設の案内も行うサインよりも、サイン番号が「1」のサインであり、エリアの案内を行うサインの方の記憶難易度を高い値とする。
歩行者情報13は、仮想空間におけるエージェントを示す情報である。具体的には、歩行者情報13には、仮想空間における出入口などに対応した出現ポイントにおいてエージェントが発生する発生確率や、発生するエージェントの種類についての情報である。なお、エージェントの種類については、例えば、男性または女性などの性別、子供(幼児、小、中、高校生)、成人(20〜40歳、40〜60歳、60歳以上)などの年齢別によるものがある。ユーザは、シミュレーションの検討対象とする歩行者についての歩行者情報13をシミュレーション装置1に入力する。
図4は、歩行者情報13を説明する説明図である。図4に示すように、歩行者情報13は、エージェントの発生確率と、歩行者種類を示す番号ごとの、発生するエージェントの特徴とが記述されている。エージェントの特徴には、「発生割合」、「視認距離」、「視野角」、「影響度合い」、「記憶時間」、「目的カテゴリー」、「効用値(施設1)…(施設30)」などがある。
「発生割合」は、各エージェントの発生する割合を示す。「視認距離」および「視野角」は各エージェントが仮想空間内で視認できる距離と角度を示す。「記憶時間」は、各エージェントが認知した情報を記憶する時間を示す。
「影響度合い」は、サインの表示態様(文字の大きさ、情報量、図面の有無など)それぞれに対する各エージェントの影響度合いを示す。換言すれば、影響度合いとは、サインの表示態様に対する各エージェントの嗜好を示す指標とも言える。また、影響度合いは、各エージェントがどのような表示態様のサインを優先的に選択するかを示す指標と解釈することも可能である。
一例として、影響度合いにおけるβ1は、サインの文字の大きさに対するエージェントの影響度合いを数値で示すものである。β1は、例えば文字が大きいほどエージェントが誘引されやすいなど、文字の大きさに対する影響度合いが大きいほど大きな値となる。
β2は、サインの情報量に対するエージェントの影響度合いを数値で示すものである。β2は、例えばサインの情報量が多いほどエージェントが誘引されやすいなど、情報量に対する影響度合いが大きいほど大きな値となる。
β3は、サインの図面に対するエージェントの影響度合いを数値で示すものである。β3は、例えば図面がある場合にエージェントが誘引されやすいなど、図面に対する影響度合いが大きいほど大きな値となる。
なお、サインの表示態様それぞれに対する各エージェントの影響度合い(β1〜β3)については、特に影響を及ぼさない場合は0、肯定的な影響を及ぼす場合は正の値、否定的な影響を及ぼす場合は負の値としてもよい。例えば、情報量が多いことを好む歩行者に対応するエージェントについては、β2の値を正の値とし、好みの度合いに合わせて1〜3の中の3としてもよい。逆に、情報量が多いことが嫌いな歩行者に対応するエージェントについては、β2の値を負の値とし、嫌いな度合いに合わせて−1〜−3の中の−3としてもよい。
「目的カテゴリー」は、各エージェントの行動の目的(例えば食事、買い物等)を示す値を優先順位順に列挙している。「効用値(施設1)…(施設30)」は、各エージェントにおける施設ごとの効用を値で示す。
歩行者情報13の内容については、ショッピングモールや空港等のシミュレーションにかかる仮想空間を訪れる歩行者を想定した値が入力される。例えば、成人(20〜40歳、40〜60歳)の利用が多く、子供(幼児、小、中、高校生)の利用が少ない場合には、成人に対応した歩行者種類の発生割合を大きくし、子供に対応した歩行者種類の発生割合を小さく設定する。サインの表示態様に対する歩行者の嗜好についても同様、成人、子供などの歩行者に合わせた影響度合いを設定する。
シミュレーション管理部30は、入力情報格納部20に格納された入力情報(空間情報11、サインシステム計画12および歩行者情報13)に基づいて歩行者行動実行部50において行われる、仮想空間におけるエージェントの行動をシミュレーションする処理を管理する。具体的には、シミュレーション管理部30は、入力情報格納部20に格納された入力情報と、エージェント情報格納部70に格納されたエージェントの行動を逐次シミュレーションをした結果(エージェントの位置情報およびエージェントの認知情報)とを読み出して歩行者行動実行部50へ出力する。
また、シミュレーション管理部30では、仮想空間内の複数のサインそれぞれのエージェントに対する影響が、サインの表示態様にかかる複数の表示属性と、エージェントの属性(影響度合い)とに応じて決定される(詳細は後述する)。
また、シミュレーション管理部30は、エージェントの認知情報について、歩行者行動実行部50におけるシミュレーションの経過に応じた制限をして歩行者行動実行部50へ出力する(詳細は後述する)。これにより、歩行者行動実行部50では、シミュレーション管理部30により制限された認知情報をもとに、エージェントの行動をシミュレーションすることとなる。
また、シミュレーション管理部30は、歩行者行動実行部50がエージェントの行動を逐次シミュレーションした結果(エージェントの位置情報およびエージェントの認知情報)をシミュレーション結果出力部60へ出力する。
サインシステム変更部40は、例えばマウスやキーボードなどの入力装置においてユーザより受け付けた操作指示をもとに、入力情報格納部20に格納されたサインシステム計画12、歩行者情報13の変更を行う。これにより、ユーザは、サインシステム計画12、歩行者情報13を適宜変更することができる。
歩行者行動実行部50は、入力情報(空間情報11、サインシステム計画12および歩行者情報13)を初期条件として、エージェントの行動を逐次シミュレーションする。具体的には、歩行者行動実行部50は、前の時刻までエージェントの行動をシミュレーションした結果(エージェントの位置情報およびエージェントの認知情報)をもとに、次の時刻におけるエージェントの行動をシミュレーションする。歩行者行動実行部50は、逐次シミュレーションした結果をシミュレーション管理部30へ出力する。すなわち、歩行者行動実行部50は、エージェントが仮想空間内に配置された複数のサインそれぞれから影響を受けて認知した認知情報に基づく仮想空間内の行動をシミュレーションする行動実行部の一例である。
シミュレーション結果出力部60は、エージェントの行動を逐次シミュレーションした結果(エージェントの位置情報およびエージェントの認知情報)をエージェント情報格納部70へ格納する。また、シミュレーション結果出力部60は、エージェント情報格納部70に格納されたシミュレーション結果を表示装置への表示や印刷装置への印字により出力する。このシミュレーション結果の出力は、逐次シミュレーションした結果を逐次出力してもよい。また、所定時間にわたってシミュレーションした結果の集計結果を出力してもよい。
エージェント情報格納部70は、逐次シミュレーションした結果であるエージェントの情報(位置情報および認知情報)等のシミュレーション結果をRAM、HDD等の記憶装置に格納する。
次に、シミュレーション装置1の動作の詳細について説明する。図5は、シミュレーション装置の動作例を示すフローチャートである。
図5に示すように、処理が開始されると、入力部10は、空間情報11、歩行者情報13およびサインシステム計画12の入力を受け付けて入力情報格納部20へ格納する(S1)。次いで、シミュレーション管理部30は、入力された空間情報11およびサインシステム計画12をもとに、仮想空間の生成および仮想空間内におけるサインシステムの配置を行う(S2)。
図6は、仮想空間を説明する説明図である。図6に示すように、シミュレーション管理部30は、空間情報11のセル環境(空間の広さ、フロア数、壁の位置)に基づいた仮想空間Pを生成する。そして、シミュレーション管理部30は、空間情報11のネットワーク環境(ノードの位置、種類、ノードの接続関係)をもとに、仮想空間P内に出現ポイントP1、施設P2等を配置する。また、シミュレーション管理部30は、サインシステム計画12の位置をもとに、仮想空間P内にサインP3を配置する。
図7は、サインP3による案内情報の到達範囲を説明する説明図である。図7に示すように、仮想空間P内に配置されたサインP3には、サインシステム計画12における伝達度、距離、角度に対応した到達範囲Hが設定される。したがって、到達範囲H内にいるエージェントA1、A2はサインP3から案内情報を取得(認知)でき、到達範囲H外のエージェントA3はサインP3から案内情報を取得(認知)できないものとする。
次いで、シミュレーション管理部30は、シミュレーションの開始時刻に対応するステップ数の初期値(Step=0)を設定する(S3)。以後、シミュレーション管理部30は、S4〜S10の処理を繰り返す際に、設定されたステップをインクリメントすることで、シミュレーションの時刻を進める。これにより、シミュレーション管理部30は、S4〜S10の処理において、ステップに対応して進行する時刻ごとに歩行者行動実行部50でのシミュレーションを実行させる。なお、ステップのインクリメントにより進むシミュレーションの時間幅は、任意に設定してよく、例えば数秒から数十秒単位でユーザが事前に設定する。
次いで、シミュレーション管理部30は、歩行者情報13の発生確率および歩行者種類ごとの発生割合をもとに、出現ポイントP1においてエージェントを生成する(S4)。具体的には、シミュレーション管理部30は、生成した乱数をもとに、設定された発生確率および発生割合でエージェントの生成の有無を検証する。そして、シミュレーション管理部30は、検証結果をもとに、発生有りとする種類のエージェントを生成する。なお、シミュレーション管理部30は、生成したエージェントごとに、ID(Identification Data)等の識別情報を割り当て、エージェントの位置および認知情報をエージェント情報格納部70に格納する。
図8は、エージェントの生成を説明する説明図である。図8に示すように、発生確率および歩行者種類ごとの発生割合をもとに、発生有りとする種類のエージェントAが出現ポイントP1に生成される。例えば、発生確率が0.8の場合は、1ステップにおいて8割の確率でエージェントAが生成されることとなる。
次いで、シミュレーション管理部30は、仮想空間P内に生成されている各エージェントAの認知情報をエージェント情報格納部70より読み出して更新する更新処理を行う(S5)。図9は、エージェントAの認知情報の更新処理を例示するフローチャートである。なお、図9では一人のエージェントAについての更新処理を例示しているが、シミュレーション管理部30は、仮想空間P内に生成されているすべてのエージェントAに対して図9の更新処理を行う。
図9に示すように、更新処理が開始されると、シミュレーション管理部30は、エージェント情報格納部70に格納されたエージェントAの認知情報を参照し、エージェントAの認知情報内のすべての案内情報(認知情報とされた案内情報)に設定されている残り記憶時間を1減らす(S20)。このS20の処理により、シミュレーションの時刻の経過に従って、案内情報に設定されている残り記憶時間が減らされることとなる。
次いで、シミュレーション管理部30は、既得の案内情報の残り記憶時間=0であるか否かを判定する(S21)。残り記憶時間=0である場合(S21:YES)、シミュレーション管理部30は、残り記憶時間=0となっている案内情報を認知情報より削除し(S22)、S23へ処理を進める。残り記憶時間=0でない場合(S21:NO)、シミュレーション管理部30は、案内情報を認知情報より削除することなく、S23へ処理を進める。
これにより、残り記憶時間が0まで減らされていない間は、認知された案内情報がエージェントAのシミュレーションにおいて利用されることとなる。そして、シミュレーションの時刻の経過に従って、残り記憶時間が0まで減らされたところで、認知された案内情報が削除され、認知された案内情報のシミュレーションへの利用が制限されることとなる。
次いで、シミュレーション管理部30は、エージェント情報格納部70に格納されたエージェントAの位置情報およびサインシステム計画12におけるサインP3の位置、伝達度、距離、角度などの到達範囲Hにかかる情報を参照し、エージェントAにおけるサインP3の認知を確認する(S23)。具体的には、図7に示すように、サインP3の到達範囲H内にエージェントAがいる場合にサインP3の認知があるものとする。
次いで、シミュレーション管理部30は、エージェントAが認知したサインP3の中から、サインP3の表示態様にかかる属性と、エージェントAにおける属性(表示態様に対する影響度合い)とに応じて、認知情報として記憶するサインP3の選択を行う(S24)。
具体的には、シミュレーション管理部30は、サインP3(i)にエージェントA(n)が誘引させる度合い(誘引度Uin)を次の式(1)のように求める。ここで、β1n、β2n、β3nは、エージェントA(n)における影響度合い(β1〜β3)である。また、x1i、x2i、x3iは、サインP3(i)における表示態様の属性値(x1〜x3)である。
Figure 2019212245
次いで、シミュレーション管理部30は、各サインP3(i)について求めた誘引度Uinに基づき、次の式(2)のようにしてエージェントA(n)がサインP3(i)を選択する選択確率(Pin)を求める。なお、j=1…Jは、エージェントAが認知したサインP3それぞれを示す。シミュレーション管理部30は、エージェントAに対する各サインP3(i)について求めた選択確率Pinをもとに、認知情報として記憶するサインP3を選択する。
Figure 2019212245
なお、誘引度Uinを求める際の、サインP3(i)における表示態様の属性値(x1i、x2i、x3i)のそれぞれは、次の式(3)のように所定の制限値(C1i、C2i、C2i)以下であるものとする。
Figure 2019212245
例えば、サインP3の表示態様については、表示面積や設置位置などの制限より、一定の制限がある。したがって、式(3)に示すように、表示態様の属性値(x1i、x2i、x3i)のそれぞれは、所定の制限を受けることとなる。
また、サインP3(i)における表示態様の属性値それぞれの総計値(x1i+x2i+x3i)は、次の式(4)のように所定の制限値(C)以下であるものとする。なお、制限値Cは、サインP3(i)の表示面積などに合わせて予め設定される。
Figure 2019212245
例えば、サインP3は、限られた表示面積などの制約の中で様々な情報を提供することとなる。このため、文字の大きさを大きくした場合は記載可能な情報量が減る、図面を入れる場合は文字の大きさや記載可能な情報量が減るなどのトレードオフの関係が成立する。したがって、式(4)に示すように、サインP3(i)における表示態様の属性値それぞれの総計値を制限値Cとすることで、上記のトレードオフの関係を再現することができる。
なお、シミュレーション管理部30は、上記の誘引度Uinについて、次の式(5)に示すように、サインP3(i)とエージェントA(n)との位置関係(距離など)に応じて求めてもよい。ここで、βdnは、サインP3に対するエージェントA(n)について、位置関係(距離)の影響度合いを示す属性値である。また、dinは、サインP3(i)に対するエージェントA(n)の距離値である。
Figure 2019212245
次いで、シミュレーション管理部30は、選択したサインP3の情報をエージェントAが認知した認知情報としてエージェント情報格納部70に格納する。具体的には、シミュレーション管理部30は、選択したサインP3の案内情報について、残り記憶時間=(サインP3が持つ記憶難易度)*(エージェントAの記憶時間)とする。そして、シミュレーション管理部30は、残り記憶時間とともに、案内情報をエージェントAの認知情報に追加する(S25)。
このように、S25において、シミュレーション管理部30は、エージェントAが案内情報を認知した際に、案内情報の制限にかかる初期値として残り記憶時間を設定する。例えば、サインP3に設定された記憶難易度が高く、忘却しづらい案内情報については、残り記憶時間の値が大きく設定される。また、記憶時間が長く、認知した案内情報を長く覚えているエージェントAについては、残り記憶時間の値が大きく設定される。なお、残り記憶時間については、サインP3が持つ記憶難易度およびエージェントAの記憶時間の両方をもとに設定してもよいし、いずれか一方をもとに設定してもよい。
なお、上述した認知情報の更新処理は、ステップの経過(シミュレーションの時間経過)に従ったものを例示したが、シミュレーションの経過に伴うものであれば、時間に限定しない。例えば、シミュレーションの経過に伴うエージェントAの歩数、方向転換した回数などのエージェントAの行動経過をもとに、認知情報を制限してもよい。例えば、シミュレーションの経過に伴うエージェントAの歩数、方向転換した回数を残り記憶時間と同様にカウントし、カウントされた値が所定値以上となった場合に認知された案内情報の削除を行ってもよい。このように、シミュレーションの時間経過だけでなく、エージェントAの行動経過をもとに認知情報の制限を行うことで、エージェントAの行動に則したより現実的なシミュレーションを実現できる。
図5に戻り、S5に次いで、シミュレーション管理部30は、歩行者情報13および認知情報をもとに、仮想空間P内に生成されている各エージェントAの意思決定を行う(S6)。図10は、エージェントAの意思決定の処理を例示するフローチャートである。なお、図10では一人のエージェントAについての意思決定の処理を例示しているが、シミュレーション管理部30は、仮想空間P内に設定されているすべてのエージェントAに対して図10の処理を行う。
図10に示すように、処理が開始されると、シミュレーション管理部30は、エージェントAの目的カテゴリー=0であるか否か、すなわち目的カテゴリーの選択が済んでいるか否かを判定する(S30)。目的カテゴリーが未選択であり、目的カテゴリー=0である場合(S30:YES)、シミュレーション管理部30は、歩行者情報13の目的カテゴリーの中から1つのカテゴリーを選択する(S31)。
なお、目的カテゴリーが選択済みであり、目的カテゴリー=0でない場合(S30:NO)、シミュレーション管理部30は、選択済みとしたままでS32へ処理を進める。
次いで、シミュレーション管理部30は、エージェントAが目標とするエリア=0であるか否か、すなわち目的カテゴリーの中で選択済みのカテゴリーに対応するエリアの選択が済んでいるか否かを判定する(S32)。
目標とするエリアが未選択である場合(S32:YES)、シミュレーション管理部30は、目的カテゴリーの中で選択済みのカテゴリーに対応するエリアのエリア情報(エリアへの案内情報)をこのステップで入手(認知)しているか否かを判定する(S33)。具体的には、シミュレーション管理部30は、このステップにおける認知情報を参照し、選択済みのカテゴリーに対応する目的エリアの案内情報が認知情報に含まれているか否かを判定する。
エージェントAが目標とするエリアのエリア情報(案内情報)を入手(認知)している場合(S33:YES)、シミュレーション管理部30は、入手しているエリアを選択する(S34)。これにより、エージェントAについては、案内情報を認知しているエリアへの行動が決定される。なお、目標とするエリアが選択済みである場合(S32:NO)およびエージェントAが目標とするエリアの案内情報を認知していない場合(S33:NO)、シミュレーション管理部30は、S34の処理をスキップしてS35へ処理を進める。
次いで、シミュレーション管理部30は、エージェントAの現在位置が目的カテゴリーの中で選択済みである目的エリアであるか否かを判定する(S35)。現在位置=目的エリアである場合(S35:YES)、シミュレーション管理部30は、このステップで施設情報(施設への案内情報)を入手(認知)しているか否かを判定する(S36)。具体的には、シミュレーション管理部30は、このステップにおける認知情報を参照し、現在位置である目的エリア内の施設についての案内情報が認知情報に含まれているか否かを判定する。
エージェントAが施設への案内情報を入手(認知)している場合(S36:YES)、シミュレーション管理部30は、想起集合から選択集合への絞り込みを行う(S37)。具体的には、エージェントAが認知している施設(想起集合)の中から、エージェントAの目的や状況により選択集合へと選択肢を絞る。例えば、シミュレーション管理部30は、想起集合の中で施設を利用し終わるまでの時間が所定の閾値を超えるものはカットオフすることで、選択集合への絞り込みを行う。一例として、(施設までの見込み移動時間)+(待ち時間)+(利用時間)<閾値である施設へ絞り込む。
次いで、シミュレーション管理部30は、選択集合=0であるか否かを判定し(S38)、選択集合=0でない場合(S38:NO)は選択集合の中から施設を選択する(S39)。また、選択集合=0である場合(S38:YES)、シミュレーション管理部30は、エージェントAが目的とする施設を空とする(S40)。
選択集合の中からの施設の選択は、離散選択モデルなどの公知の方法を用いて行う。例えば、P(i)=(選択集合に含まれるもの(施設i))×expU(i)/ΣexpU(n)を演算し、値の高いものを選択する。なお、U(i)=(施設iの効用値)+β1・(施設iまでの見込み移動時間)+β2・(施設iの待ち時間)であり、β1、β2は予め設定された重み付け値である。
図5に戻り、歩行者行動実行部50は、各エージェントAについてS5で更新された認知情報およびS6で決定された意思をもとに、各エージェントAの歩行行動をシミュレーションする(S7)。具体的には、歩行者行動実行部50は、各エージェントAが認知している認知情報および決定した意思に従い、ステップ内に歩行する方向および歩行量を算出する。このS7のシミュレーション結果は、シミュレーション管理部30に出力されてエージェント情報格納部70に格納される。
なお、各エージェントAが認知している認知情報が制限されている場合または目標とするエリアが決まっていない場合には、周囲のWaypointをランダムに選択し、選択したWaypointを目指す歩行(方向および歩行量)を算出する。これにより、現実的な人の動きである「うろうろする」、「道に迷う」等の目的地と自分の位置との関係性を見失った行動を再現することができる。
次いで、シミュレーション結果出力部60は、エージェント情報格納部70に格納されたシミュレーション結果をもとに、仮想空間Pおよび仮想空間P内の各エージェントAを表示装置の画面に描画する(S8)。
次いで、シミュレーション管理部30は、予め設定された最終ステップ(シミュレーションを終了する時刻)まで処理が終了したか否かを判定する(S9)。処理が終了していない場合(S9:NO)、シミュレーション管理部30は、ステップ数をインクリメントし(S10)、S4へ処理を戻す。
処理が終了した場合(S9:YES)、シミュレーション結果出力部60は、エージェント情報格納部70のシミュレーション結果を集計した集計結果を、例えば表示装置の画面に出力する(S11)。これにより、ユーザは、シミュレーションの集計結果を容易に認識できる。
例えば、シミュレーション管理部30では、仮想空間P内の複数のサインP3それぞれのエージェントAに対する影響が、サインP3の表示態様にかかる複数の表示属性と、エージェントAの属性(影響度合い)とに応じて決定される。そして、歩行者行動実行部50では、エージェントAが仮想空間Pに配置された複数のサインP3それぞれからの影響を受けて、仮想空間P内を行動するシミュレーションを行う。したがって、上記のシミュレーションによる集計結果では、エージェントAに対する個々のサインP3の影響について、サインP3の表示態様や、その表示態様に対するエージェントAの嗜好を再現することができる。
ここで、具体的なケースを例示して人流シミュレーションによるサインシステム計画12の検討例を説明する。図11は、エージェントAの属性値と情報取得可能サインの一例を説明する説明図である。
図11に示すように、エージェントAは、「agentA」、「agentB」、「agentC」の3つのグループに分けられるものとする。また、各グループについて、「agentA」における影響度合い(β1、β2、β3)は「3,0,−1」であるものとする。また、「agentB」における影響度合い(β1、β2、β3)は「1,3,1」であるものとする。また、「agentC」における影響度合い(β1、β2、β3)は「2,1,2」であるものとする。
また、「agentA」、「agentB」、「agentC」のそれぞれは、「sign1」、「sign2」、「sign3」のサインP3の中で、丸印のあるサインP3から目的を達するための案内情報を取得可能であるものとする。例えば、「agentA」および「agentB」は、「sign1」の案内情報から目的する施設へ向かうことができる。また、「agentC」は、「sign2」または「sign3」の案内情報から目的する施設へ向かうことができる。
図12は、エージェントAのサイン選択を説明する説明図である。図12に示すように、ケースC1では、「sign1」、「sign2」、「sign3」のサインP3について、「sign1」における表示属性(x1、x2、x3)が「2,1,1」と設定されているものとする。また、「sign2」における表示属性(x1、x2、x3)が「1,1.5,2」と設定されているものとする。また、「sign3」における表示属性(x1、x2、x3)が「2,1,2」と設定されているものとする。
このようなケースC1では、「agentB」は選択確率が「0.547」と最も高い「sign2」に誘引され、目的とする施設に向かわずに誤誘導が生じる。したがって、「agentB」のエージェントAのグループについては、人流シミュレーションにおいて、ふらふらするなどの無駄な動きが再現される。
このような人流シミュレーションの結果をもとに、ユーザは、サインシステム計画12におけるサイン変更を行う。具体的には、ユーザは、「agentB」が「sign1」に誘引され、正しく目的とする施設に向かうように表示態様の属性を調整する。より具体的には、「agentB」が「sign1」に誘引されるように、「sign1」の表示属性(x1、x2、x3)を「2,1,1」から「2,2,1」に変更する。
図13は、従来のシミュレーションにおけるサインシステム計画の評価を説明する説明図である。図13に示すように、従来のシミュレーションでは、ケースC3のように「agentB」が「sign2」に誤誘導されている場合、ケースC4のように「sign1」を調整すると一律にエージェントAが誘引される。したがって、ケースC4のように「agentC」の誤誘導が生じる場合がある。このように、従来のシミュレーションでは、サインP3の表示態様の観点からサインシステム計画を評価することが困難であり、サインシステム計画を精度良く設計することが難しい。
図14は、実施形態のシミュレーションにおけるサインシステム計画12の評価を説明する説明図である。図14に示すように、実施形態のシミュレーションでは、ケースC5のように「agentB」が「sign2」に誤誘導されている場合、サインP3の表示属性およびエージェントAの属性(影響度合い)からサインP3の表示属性を調整できる。例えば、「agentB」が「sign1」に誘引され、「agentB」が「sign1」に誘引されないように、ケースC6のように「sign1」の情報量にかかる属性を変更する。このように、実施形態のシミュレーションでは、サインP3の表示態様の観点からサインシステム計画12を評価・変更することができ、サインシステム計画12を精度良く設計することができる。
以上のように、仮想空間Pに配置されたエージェントAを用いた人の行動をシミュレーションするシミュレーション装置1は、歩行者行動実行部50およびシミュレーション管理部30を有する。歩行者行動実行部50は、エージェントAが仮想空間Pに配置された複数のサインP3それぞれからの影響を受けて、仮想空間P内を行動するシミュレーションを行う。シミュレーション管理部30では、仮想空間P内の複数のサインP3それぞれのエージェントAに対する影響が、サインP3の表示態様にかかる複数の表示属性と、エージェントAの属性(影響度合い)とに応じて決定される。これにより、シミュレーション装置1における人流シミュレーションでは、エージェントAに対する個々のサインP3の影響について、サインP3の表示態様や、その表示態様に対するエージェントAの嗜好を忠実に再現することができる。したがって、シミュレーション装置1では、人流シミュレーションにおけるサインP3の表示態様を評価することが可能となる。
また、サインP3は、表示態様にかかる属性を複数有する(例えば文字の大きさ(x1)、情報量(x2)、図面の有無(x3)…)。そして、シミュレーション管理部30では、サインP3の表示態様にかかる複数の属性それぞれと、その属性それぞれに対応するエージェントAの影響度合い(β1、β2、β3…)とに基づいたサインP3にエージェントAが誘引させる度合い(誘引度)に応じて、影響が決定される。これにより、シミュレーション装置1では、文字の大きさ(x1)、情報量(x2)、図面の有無(x3)…などの様々の表示態様について評価をすることができる。
また、サインP3の表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値(例えば文字の大きさ(x1)、情報量(x2)、図面の有無(x3)…)は、式3に示すように所定の制限がある。例えば、サインP3における表示態様には、サインP3の表示面積や設置位置などの条件により文字の大きさ、記載可能な情報量、図面の有無などに制約が生じる場合がある。したがって、式3に示すように表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値に所定の制限を設けることで、サインP3における上記の制約を再現することができる。
また、サインP3の表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値(例えば文字の大きさ(x1)、情報量(x2)、図面の有無(x3)…)の総計値は、式4に示すように所定の制限値(C)以下である。例えば、サインP3では、限られた表示面積などの制約の中で様々な情報を提供することとなる。このため、文字の大きさを大きくした場合には記載可能な情報量が減るなど、表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値において、表示面積などに対応した制限値内でトレードオフの関係が成立する。したがって、式4に示すように表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値の総計値を所定の制限値に収まるようにすることで、限られた表示面積などの制約の中で表示態様を変えて情報提供する状況を再現することができる。
シミュレーション装置1で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。また、シミュレーション装置1で行われる各種処理機能は、クラウドコンピューティングにより、複数のコンピュータが協働して実行してもよい。
また、本実施形態では、歩行者を模した歩行者エージェントの場合を例示したが、エージェントの種類は人間に限定しない。例えば、個体により餌などのサインに対する反応が異なる動物をエージェントして模してもよい。
ところで、上記の実施形態で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータ(ハードウエア)の一例を説明する。図15は、実施形態にかかるシミュレーション装置1のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図15に示すように、シミュレーション装置1は、各種演算処理を実行するCPU101と、データ入力を受け付ける入力装置102と、モニタ103と、スピーカ104とを有する。また、シミュレーション装置1は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置105と、各種装置と接続するためのインタフェース装置106と、有線または無線により外部機器と通信接続するための通信装置107とを有する。また、シミュレーション装置1は、各種情報を一時記憶するRAM108と、ハードディスク装置109とを有する。また、シミュレーション装置1内の各部(101〜109)は、バス110に接続される。
ハードディスク装置109には、上記の実施形態で説明した入力部10、入力情報格納部20、シミュレーション管理部30、サインシステム変更部40、歩行者行動実行部50、シミュレーション結果出力部60およびエージェント情報格納部70にかかる各種の処理を実行するためのプログラム111が記憶される。また、ハードディスク装置109には、プログラム111が参照する各種データ112が記憶される。入力装置102は、例えば、シミュレーション装置1の操作者から操作情報の入力を受け付ける。モニタ103は、例えば、操作者が操作する各種画面を表示する。インタフェース装置106は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置107は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークと接続され、通信ネットワークを介した外部機器との間で各種情報をやりとりする。
CPU101は、ハードディスク装置109に記憶されたプログラム111を読み出して、RAM108に展開して実行することで、入力部10、入力情報格納部20、シミュレーション管理部30、サインシステム変更部40、歩行者行動実行部50、シミュレーション結果出力部60およびエージェント情報格納部70にかかる各種の処理を行う。なお、プログラム111は、ハードディスク装置109に記憶されていなくてもよい。例えば、シミュレーション装置1が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラム111を、シミュレーション装置1が読み出して実行するようにしてもよい。シミュレーション装置1が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこのプログラムを記憶させておき、シミュレーション装置1がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーションプログラムであって、
前記エージェントが前記仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、前記仮想空間内を行動するように制御し、
前記複数のサインそれぞれの前記エージェントに対する影響が、前記サインの表示態様にかかる属性と、前記エージェントの属性とに応じて決定される、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
(付記2)前記サインは、前記表示態様にかかる属性を複数有し、
前記決定される処理は、前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれと、当該属性それぞれに対応する前記エージェントの属性とに基づいた前記サインに前記エージェントが誘引させる度合いに応じて、前記影響が決定される
ことを特徴とする付記1に記載のシミュレーションプログラム。
(付記3)前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値は所定の制限がある、
ことを特徴とする付記2に記載のシミュレーションプログラム。
(付記4)前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値の総計値は所定の制限値以下である、
ことを特徴とする付記2に記載のシミュレーションプログラム。
(付記5)前記エージェントの属性は、前記エージェントの前記サインに対する嗜好を示す属性である
ことを特徴とする付記1に記載のシミュレーションプログラム。
(付記6)仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーション方法であって、
前記エージェントが前記仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、前記仮想空間内を行動するように制御し、
前記複数のサインそれぞれの前記エージェントに対する影響が、前記サインの表示態様にかかる複数の属性と、前記エージェントの属性とに応じて決定される、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするシミュレーション方法。
(付記7)前記サインは、前記表示態様にかかる属性を複数有し、
前記決定される処理は、前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれと、当該属性それぞれに対応する前記エージェントの属性とに基づいた前記サインに前記エージェントが誘引させる度合いに応じて、前記影響が決定される
ことを特徴とする付記6に記載のシミュレーション方法。
(付記8)前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値は所定の制限がある、
ことを特徴とする付記7に記載のシミュレーション方法。
(付記9)前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値の総計値は所定の制限値以下である、
ことを特徴とする付記7に記載のシミュレーション方法。
(付記10)前記エージェントの属性は、前記エージェントの前記サインに対する嗜好を示す属性である
ことを特徴とする付記6に記載のシミュレーション方法。
(付記11)仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーション装置であって、
前記エージェントが前記仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、前記仮想空間内を行動するように制御する行動実行部と、
前記複数のサインそれぞれの前記エージェントに対する影響が、前記サインの表示態様にかかる複数の属性と、前記エージェントの属性とに応じて決定されるシミュレーション管理部と、
を有することを特徴とするシミュレーション装置。
(付記12)前記サインは、前記表示態様にかかる属性を複数有し、
前記シミュレーション管理部は、前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれと、当該属性それぞれに対応する前記エージェントの属性とに基づいた前記サインに前記エージェントが誘引させる度合いに応じて、前記影響が決定される
ことを特徴とする付記11に記載のシミュレーション装置。
(付記13)前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値は所定の制限がある、
ことを特徴とする付記12に記載のシミュレーション装置。
(付記14)前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値の総計値は所定の制限値以下である、
ことを特徴とする付記12に記載のシミュレーション装置。
(付記15)前記エージェントの属性は、前記エージェントの前記サインに対する嗜好を示す属性である
ことを特徴とする付記11に記載のシミュレーション装置。
1…シミュレーション装置
10…入力部
11…空間情報
12…サインシステム計画
13…歩行者情報
20…入力情報格納部
30…シミュレーション管理部
40…サインシステム変更部
50…歩行者行動実行部
60…シミュレーション結果出力部
70…エージェント情報格納部
101…CPU
102…入力装置
103…モニタ
104…スピーカ
105…媒体読取装置
106…インタフェース装置
107…通信装置
108…RAM
109…ハードディスク装置
110…バス
111…プログラム
112…各種データ
A、A1〜A3…エージェント
C1〜C6…ケース
H…到達範囲
P…仮想空間
P1…出現ポイント
P2…施設
P3…サイン

Claims (7)

  1. 仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーションプログラムであって、
    前記エージェントが前記仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、前記仮想空間内を行動するように制御し、
    前記複数のサインそれぞれの前記エージェントに対する影響が、前記サインの表示態様にかかる属性と、前記エージェントの属性とに応じて決定される、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
  2. 前記サインは、前記表示態様にかかる属性を複数有し、
    前記決定される処理は、前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれと、当該属性それぞれに対応する前記エージェントの属性とに基づいた前記サインに前記エージェントが誘引させる度合いに応じて、前記影響が決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のシミュレーションプログラム。
  3. 前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値は所定の制限がある、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシミュレーションプログラム。
  4. 前記サインの表示態様にかかる複数の属性それぞれの属性値の総計値は所定の制限値以下である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシミュレーションプログラム。
  5. 前記エージェントの属性は、前記エージェントの前記サインに対する嗜好を示す属性である
    ことを特徴とする請求項1に記載のシミュレーションプログラム。
  6. 仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーション方法であって、
    前記エージェントが前記仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、前記仮想空間内を行動するように制御し、
    前記複数のサインそれぞれの前記エージェントに対する影響が、前記サインの表示態様にかかる複数の属性と、前記エージェントの属性とに応じて決定される、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とするシミュレーション方法。
  7. 仮想空間に配置されたエージェントを用いたシミュレーション装置であって、
    前記エージェントが前記仮想空間に配置された複数のサインそれぞれからの影響を受けて、前記仮想空間内を行動するように制御する行動実行部と、
    前記複数のサインそれぞれの前記エージェントに対する影響が、前記サインの表示態様にかかる複数の属性と、前記エージェントの属性とに応じて決定されるシミュレーション管理部と、
    を有することを特徴とするシミュレーション装置。
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