JP2019212228A - 組版データ変換装置および組版データ変換プログラム - Google Patents

組版データ変換装置および組版データ変換プログラム Download PDF

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浩 椎葉
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【課題】文章だけの組版だけでなく数学記号を含む組版であっても、汎用性が高く2次利用が容易なXMLによる組版データに変換可能な組版データ変換装置および組版データ変換プログラムを提供する。【解決手段】組版データ変換装置として機能する第2コンピュータは、第1コンピュータにて動作する第1組版ソフトから生成された原組版データを、XMLにより記述された汎用組版データであり、メインファイルMとサブファイルSとからなる汎用組版データへ変換する変換手段と、原組版データから数学記号を検出し、数学記号を図形として描画した情報から、数学記号を表すためのイメージ用ファイルをサブファイルSとして生成すると共に、イメージ用ファイルへのリンクをメインファイルMに設定する記号処理手段とを備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、各社独自の印刷版データを汎用性が高いXML(eXtensible Markup Language)による中間ファイルに変換する組版データ変換装置および組版データ変換プログラムに関するものである。
出版物は、コンピュータで動作する、デスクトップパブリッシング(DTP)と称されるソフトウェアを用いて文字が入力され、画像が貼り付けられた組版により、制作される。
DTPにより生成される組版データは、DTPを販売している各社独自の仕様に基づいて生成されるため、他のDTPで読み込み、編集することが困難である。
そこで、様々なDTPへ組版データを2次利用できるように、組版データを汎用性の高いXMLにより記述することが特許文献1〜3に記載されている。
特開2001−357030号公報 特開2004−295514号公報 特開2006−92462号公報
しかし、DTPにより生成される組版データ、特に、業界で数多く使用されているアドビ社のInDesign(登録商標)から生成される組版データであるXMLベースのIDMLでは、数式について、独特の表現が用いられているため、標準的なXMLによる中間データを生成することが困難である。
数式は、平方根、総和記号、積分記号、行列式など、記号により演算内容が表現されるため、テキストだけの表現で図形を表現する
例えば、高校生の問題集であれば、文字や画像だけを用いるような国語や英語、社会の問題集は問題無いが、数式を扱う数学や物理、化学などの問題集では、様々な書式で表された数学記号を含む組版データを単にXMLにより記述された組版データに変換して、他のDTPで利用することは困難である。
そこで本発明は、文章だけの組版だけでなく数学記号を含む組版であっても、汎用性が高く2次利用が容易なXMLによる組版データに変換可能な組版データ変換装置および組版データ変換プログラムを提供することを目的とする。
本発明の組版データ変換装置は、第1組版ソフトから生成された原組版データを、XMLにより記述された汎用組版データであり、メインファイルとサブファイルとからなる汎用組版データへ変換する変換手段と、前記原組版データから数学記号を検出し、前記数学記号を図形として描画した情報から、前記数学記号を表すためのイメージ用ファイルをサブファイルとして生成すると共に、前記イメージ用ファイルへのリンクを前記メインファイルに設定する記号処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の組版データ変換プログラムは、コンピュータを、第1組版ソフトから生成された原組版データを、XMLにより記述された汎用組版データであり、メインファイルとサブファイルとからなる汎用組版データへ変換する変換手段、前記原組版データから数学記号を検出し、前記数学記号を図形として描画した情報から、前記数学記号を表すためのイメージ用ファイルをサブファイルとして生成すると共に、前記イメージ用ファイルへのリンクを前記メインファイルに設定する記号処理手段として機能させることを特徴とする。
変換手段が第1組版ソフトから生成された原組版データを、XMLにより記述された汎用組版データへ変換する。このとき、記号処理手段が、原組版データから数学記号を検出し、数学記号を図形として描画した情報から、数学記号を表すためのイメージ用ファイルをサブファイルとして生成すると共に、イメージ用ファイルへのリンクをメインファイルに設定する。そうすることで、図形として描画された数学記号が原組版データに含まれていても変換することができる。また、メインファイルから数学記号を描画する情報を除くことができるため、メインファイルをシンプルな構成とすることができる。更に、イメージ用ファイルを様々な形式で数学記号を表したファイルに入れ替えることも容易である。
前記記号処理手段は、前記イメージ用ファイルとして、ポストスクリプト形式により数学記号を表したファイルを生成することができる。
前記記号処理手段は、前記原組版データにテキストによる数学記号を表すためのテキスト枠が含まれている場合に、該テキスト枠にリンクされた外部ファイルから、該テキスト枠に含まれる数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを検出し、前記メインファイルに含めるようにしてもよい。数学記号がテキストで表されていても、数学記号を表すためのテキスト枠に基づいて数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを変換することができる。
前記記号処理手段は、前記原組版データにテキストによる数学記号を表すためのテキスト枠が含まれている場合に、該テキスト枠の個数とサイズと配置位置とから、該数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを検出し、前記メインファイルに含めるようにしてもよい。数学記号がテキストで表されていても、テキスト枠の個数とサイズと配置位置とに基づいて、数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを変換することができる。
前記記号処理手段は、前記原組版データにテキストによる数学記号が含まれている場合に、該数学記号の段落書式と文字書式とから、数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを検出し、前記メインファイルに含めるようにしてもよい。数学記号がテキストで表されていても、数学記号の段落書式と文字書式とに基づいて、数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを変換することができる。
前記汎用組版データにおけるデータベース化の対象範囲を指定するための開始タグから前記開始タグと対をなす終了タグまでを記憶手段に蓄積するデータベース化手段を備えることもできる。汎用組版データをデータベース化することで、他の組版データに簡単に流用することができる。
本発明は、文章だけの組版だけでなく数学記号を含む組版であっても、汎用性が高く2次利用が容易なXMLによる組版データに変換可能である。
本発明の実施の形態に係る組版データ変換装置として機能する第2コンピュータと、第1組版ソフトが動作する第1コンピュータと、第2組版ソフトが動作する第3コンピュータとがネットワークを構成している状態を示す図である。 図1に示す第1〜第3コンピュータで動作する各プログラムと組版データとの流れを説明するための図である。 図1に示す第2コンピュータの構成を説明するための図である。 図1に示す第1コンピュータにて動作する第1組版ソフトが生成する原組版データを説明するための図である。 問題集の一例を示す図である。 (A)は平方根を示す根号を表した原組版データの一例の図であり、(B)は(A)に示された根号の描画パターンを説明するための図である。 原組版データの数学記号が、イメージ用ファイルとしてサブファイルが生成され、サブファイルのリンクがメインファイルに設定された状態を設定するための図である。 平方根を含む分数を汎用組版データにて表した一例を示す図である。 数学記号がテキストで表された原組版データの一例を示す図である。 図9に示す原組版データを変換した汎用組版データの一例を示す図である。 原組版データに含まれるテキスト枠の個数とサイズ、配置位置から、総和記号と、この総和記号に添えられる配置文字とを検出することを説明するための図である。 図11に示す原組版データが変換された汎用組版データの一例の図である。 原組版データに含まれるテキスト枠の個数とサイズ、配置位置から、積分記号と、この積分記号に添えられる配置文字とを検出することを説明するための図である。 図13に示す原組版データが変換された汎用組版データの一例の図である。 原組版データに含まれる段落書式と文字書式とから総和記号とこの総和記号に添えられる配置文字とを検出することを説明するための図である。 図15に示す原組版データが変換された汎用組版データの一例の図である。 原組版データに含まれる段落書式と文字書式とから積分記号とこの総和記号に添えられる配置文字とを検出することを説明するための図である。 図17に示す原組版データが変換された汎用組版データの一例の図である。 汎用組版データから個別対応組版データへ変換された一例を示す図である。 原組版データから汎用組版データへ数学記号を変換するときに、XML形式のデータの中にTeX形式として埋め込み、TeX形式を個別対応組版データへ変換した状態の一例を示す図である。
本発明の実施の形態に係る組版データ変換装置を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、コンピュータ(第1コンピュータ10〜第3コンピュータ30)が、集線装置の一例であるハブ40を介して相互に通信可能に接続され、ネットワークを構成している。
図2に示すように、第1コンピュータ10は、DTPである第1組版ソフトが動作するコンピュータであり、元になる原組版データが生成されるコンピュータである。第1組版ソフトは、例えば、アドビ社が提供するInDesignとすることができる。
第2コンピュータ20は、第1コンピュータ10により生成された原組版データを、汎用性があり、様々なDTPで活用が期待できる、汎用組版データへ変換したり、汎用組版データをターゲットとなるDTP向けの個別対応組版データへ変換して移行したりする組版データ変換プログラムが動作することで、組版データ変換装置として機能するコンピュータである。
また、第2コンピュータ20は、汎用組版データの中から他の組版データに流用可能な一部を複写して蓄積するデータベース化プログラムが動作する。
第3コンピュータ30は、DTPである第2組版ソフトが動作するコンピュータであり、第2コンピュータ20により第2組版ソフト向けに変換された組版データを編集するコンピュータである。第2組版ソフトは、例えば、モリサワ社が提供するMC−Smartとすることができる。
図3に示すように、第2コンピュータ20は、通信手段21と、変換手段22と、記号処理手段23と、データベース化手段24と、移行手段25と、記憶手段26とを備えている。
通信手段21は、ネットワークとのデータの送受信を行うことができ、例えば、LANとすることができる。
変換手段22は、第1組版ソフトから生成された原組版データを、XMLにより記述された汎用組版データへ変換する。
記号処理手段23は、原組版データから数学記号を検出し、数学記号を表す情報から、数学記号を表すためのイメージ用ファイルをサブファイルとして生成すると共に、イメージ用ファイルへのリンクをメインファイルに設定する。
データベース化手段24は、汎用組版データにおけるデータベース化の対象範囲を指定するための開始タグから開始タグと対をなす終了タグまでを、記憶手段26に蓄積する。
移行手段25は、汎用組版データを、第3コンピュータ30にて動作する第2組版ソフトに移行するために、第2組版ソフトで読み込み編集可能な個別対応組版データへ変換する。
記憶手段26は、組版データ変換プログラムや各種の設定データ、各種の組版データが格納される。
図2および図3に示すように、第2コンピュータ20は、組版データ変換プログラムのうち、汎用組版変換プログラムが動作して変換手段22と記号処理手段23として機能し、組版蓄積プログラムが動作してデータベース化手段24として機能し、個別組版変換プログラムが動作して移行手段25として機能する。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る組版データ変換装置として機能する第2コンピュータ30と、第1コンピュータ10および第3コンピュータ30との動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
第1組版ソフトであるInDesignにより、原組版データであるIDML形式のファイルを生成させる。IDML形式のファイルは、図4に示すように、複数のファイルが配下に格納された「MasterSpreads」や「META-INF」などのフォルダと、これらのフォルダと同じ階層に位置する「designmap.xml」と「mimetype」とが生成される。
図3に示す第2コンピュータ20の変換手段22は、これらのIDML形式のファイルの中の「designmap.xml」ファイルから、例えば、ファイル容量のサイズが最も大きいものなどを基準に、主となるファイル(基本ストーリーファイル)を決定し、そのファイルが示す「Stories」フォルダ配下の「Story_******.xml」ファイル(「*」はワイルドカード)を読み込み、XML形式のファイルを生成する。
このXML形式に生成されたファイルを汎用組版データのメインファイルとする。
このXML形式の汎用組版データは、予め定義されたタグ名と属性に基づいて変換されたものである。例えば、段落書式については、開始タグを「<P」、終了タグを「</P>」、属性を「nm」としている。また、段落書式(数式)については、開始タグを「<PM」、終了タグを「</PM>」、属性を「nm」としている。
ここで、数式の数学記号の変換について、図面に基づいて詳細に説明する。
例えば、原組版データが、図5に示すような数学の問題集であったとする。
設問3の数式には、全ての項に平方根(√)が含まれている。例えば、最初の項K1(3/16の平方根)の根号は、図6(A)に示す原組版データでは、根号を示す図形を2つの描画パターンP1,P2に分解して表現されている。そして、それぞれの描画パターンP1,P2は、それぞれの直線部分の始点と終点を座標に表したものである。
図6(A)に示す最初の描画パターンP1は、図6(B)に示す略V字状部分までである。次の描画パターンP2は、描画パターンP1に続く横線部分である。
図3に示す第2コンピュータ20の記号処理手段23は、図6(A)に示す原組版データから数学記号を図形により表したことを示す情報(タグ)である「Polygon」を検出する。このタグが検出されると、数学記号を描画パターンP1,P2として表した情報(座標情報)から、図7に示すように、数学記号を表すためのイメージ用ファイルを、組版データのサブファイルSとして生成すると共に、イメージ用ファイルへのリンクとしてファイル名Nを組版データのメインファイルMに設定する。
本実施の形態では、イメージ用ファイル(サブファイル)は、ポストスクリプト形式により数学記号を表したファイルとしている。また、リンクを示すファイル名Nには、ファイル名の前後に、ファイル名に頂点が向いた三角記号であり、ポリゴンであることを示す三角記号が付けられている。また、2つのイメージ用ファイルは、グループであることを示すタグ「<G>」と、[</G>]とに囲まれている。
このようにして、数学記号(根号)が変換されることで、図8に示すように、最初の項の「√」と分数「3/16」、2番目の項K2の「√」と分数「12/25」などのように、項ごとにイメージ用ファイルとイメージ用ファイルへのリンクを示すファイル名Nとが設定される。
このようにして、汎用組版変換プログラムが動作する第2コンピュータ20は、サブファイルSとして数学記号を表すためのイメージ用ファイルを生成し、このイメージ用ファイルへのリンクとしたファイル名NをメインファイルMに設定した汎用組版データを生成することができる。
図7に示す例では、数学記号(根号)を図形として表現した描画パターンP1,P2に基づいてサブファイルSとしてイメージ用ファイルを生成していたが、記号処理手段23は、数学記号が文字(テキスト)として表されていた場合でも変換することが可能である。
例えば、図5に示す項K3は、√3/4である。この項K3は、原組版データでは、図9に示されるように表される。
図3に示す第2コンピュータ20の記号処理手段23は、図9に示す原組版データから数学記号をテキストで表すためのテキスト枠を示すキーワード(タグ)である「TextFrame」を検出する。このタグが検出されると、記号処理手段23は、テキスト枠内に配置される文字(数学記号)を記述した外部ファイルであるテキストファイル(図9の例では、「u3c0」)を検出し、このファイル「u3c0」を参照する。
テキストファイル「u3c0」には、「√3」がテキストにより表されているため、分子を「√3」とした、数学記号とこの数学記号に添えられた配置文字とを検出することができる。
従って、記号処理手段23は、図10に示すように、汎用組版データとして、テキスト枠を示すタグ「<F」に、フレーム枠の名称として「u3c0」を付与し、文字を示すタグ<n>、</n>の間に「√3」が配置されたテキスト用ファイルを生成する。
このように、数学記号がテキストで表され、数学記号を表す外部ファイルがリンクによりテキスト枠に関連付けられていても、汎用組版データに変換することが可能である。
次に、原組版データにおける、テキスト枠の個数とサイズ、配置位置から、数学記号と、この数学記号に添えられる配置文字(以下、これを添字と称す。)とを検出することを説明する。
図11に示す項K4は、総和記号「Σ」を用いたものであり、anにおいてnが下限である0から上限である∞(無限大)までの値の総和を意味している。この項K4は、原組版データでは、「Σ」と、「∞」と、「0」の文字が配置されるフレーム枠F1〜F3が定義されている(図11では3つ目のフレーム枠F3は省略している。)。
この数学記号は、3つのフレーム枠F1〜F3からなり、総和記号の文字が配置される1つ目のフレーム枠F1と、上限の文字が配置される2つ目のフレーム枠F2と、下限の文字が配置されるフレーム枠F3とが上下に並び、上段と下段のフレーム枠F1,F3が、中段のフレーム枠F2より幅広く形成されている。
記号処理手段23は、このようなフレーム枠F1〜F3の数や配置、サイズにより、数学記号が「Σ」であることを特定することができ、図12に示すような汎用組版データに変換することができる。
図13に示す項K5は、積分記号「∫」を用いたものであり、関数f(x)においてxが下限である0から上限である∞(無限大)までとしたときの値を積分することを意味している。この項K5は、原組版データでは、「∫」と、「∞」、「0」と、の文字が配置されるフレーム枠F4〜F6が定義されている(図13においてはフレーム枠F6のみを図示している)。
この数学記号は、3つのフレーム枠F4〜F6からなり、積分記号の文字が配置される1つ目のフレーム枠F4が大きく、上限の文字が配置される2つ目のフレーム枠F5が、下限の文字が配置されるフレーム枠F6より右側にずれている。
記号処理手段23は、このようなフレーム枠F4〜F6の数や配置、サイズにより、数学記号が「∫」であることを特定することができ、図14に示すような汎用組版データに変換することができる。
次に、原組版データに含まれる段落書式と文字書式とから数学記号と添字とを検出することを説明する。
図15に示す項K4は、図12に示す総和記号「Σ」と同じである。この項K4は、原組版データでは、段落書式、文字書式として「B90−1_問題_シグマ」が総和記号として、「B90−1_問題_シグマ文字」が下限を示す値の文字として埋め込まれている(図15では上限の値は省略している。)。
このような段落書式、文字書式から、数学記号が「Σ」であり、上限が「∞」であり、下限が「0」であることが判別できる。
従って、記号処理手段23は、このような段落書式や文字書式により数学記号が「Σ」であることを特定することができ、図16に示すような汎用組版データに変換することができる。
図17に示す項K5は、図13に示す積分記号「∫」と同じである。この項K5は、原組版データでは、段落書式、文字書式として「B93−9Q_2段」が下限と上限とを示す値の文字として埋め込まれている(図17では積分記号は省略している。)。
このような段落書式、文字書式から、数学記号が「∫」であり、上限が「∞」であり、下限が「0」であることが判別できる。
従って、記号処理手段23は、このような段落書式や文字書式により数学記号が「∫」であることを特定することができ、図18に示すような汎用組版データに変換することができる。
次に、コンテンツ(汎用組版データ)のデータベース化について図面に基づいて説明する。
図5に示す問題集では、7問の設問が掲載されている。これらは、図8に示す汎用組版データに変換される(図8では、設問3の項K1から項K3の途中までしか図示していない)。
これらの設問のそれぞれは、段落書式として、数式を示す開始タグ「<PM」から始まり、終了タグを「</PM>」で終わっている。
データベース化手段24は、この汎用組版データに設定されたデータベース化の対象範囲を指定するための開始タグ「<PM」から、開始タグ「<PM」と対をなす終了タグ「</PM>」までを記憶手段26に蓄積する。
そうすることで、他の組版データに簡単に流用することができる。特に、組版データが数学の問題集であれば、数学記号に添えられる文字(数字)を変更するだけで、別の問題とすることができるので、容易に他の問題集を制作することができる。
次に、XML形式の汎用組版データから、第2組版ソフトで読み込み編集可能な個別対応組版データへの変換について図面に基づいて説明する。
図19に示すように、移行手段25は、汎用組版データに基づいて個別対応組版データへ変換することができる。移行手段25は、例えば、汎用組版データに含まれた数式を示す段落書式「<PM」を検出し、文書書式「<C」を検出すると、設問3(図6参照)の問題文を表す「3.次の式を計算せよ。」を検出することができる。
そして、移行手段25は、項K1の数学記号を示す2つのイメージ用ファイル(u355.eps,u356.eps)を参照することで、数学記号が「√」であることが判別できるので、数学記号「√」を個別対応組版データでは根号を示す「mrt」へ変換することができる。
そして、移行手段25は、段落書式「<P」で規定された「分数上段」と、文字「<n」にて規定された「3」と、段落書式「<P」で規定された「分数下段」と、文字「<n」にて規定された「16」とから、分数記号である直線を示す「mbnm」を含む分数3/16に変換することができる。
このようにして、移行手段25が汎用組版データを個別対応組版データへ変換することで、汎用組版データを第2組版ソフトへ移行することができ、個別対応組版データを第3コンピュータ30にて読み込み編集することができる。
ここで、記号処理手段23は、原組版データから汎用組版データへ数学記号を変換するときに、XML形式のデータの中にTeX形式として埋め込むことが可能である。
例えば、図20に示すように、段落書式の「問題_シグマ」や「問題_シグマ文字」から総和記号と添字であることがわかる。また、テキスト枠から総和記号と添字であることがわかる。
従って、TeX形式で表した総和記号とその添字を、開始タグ<TeX>と、終了タグ</TeX>で囲うことにより、汎用組版データの中にTeX形式の数学記号を埋め込むことができる。
そして、移行手段25は、開始タグ<TeX>と、終了タグ</TeX>とにより、数学記号と添字とが囲われていることがわかるため、TeXの規則に沿って数学記号と添字とを、個別対応組版データへ展開することができる。
このように、本実施の形態に係るデータ変換装置として機能する第2コンピュータ20は、図7に示すように、汎用組版データとして、数学記号を表すためのサブファイルSとしてイメージ用ファイルが生成され、メインファイルMにイメージ用ファイルへのリンクとしてファイル名Nが設定されるため、図形として描画された数学記号が原組版データに含まれていても変換することができる。
基本ストーリーファイル(メインファイル)としての汎用組版データから、数学記号を描画する座標情報を除くことができるため、メインファイルをシンプルな構成とすることができる。
また、個別組版変換プログラムにて、数学記号がテキストで扱える第2組版ソフトであれば、個別組版変換プログラムにて、イメージ用ファイルを文字(テキスト)で表したファイルに入れ替えることも容易である。
よって、データ変換装置(第2コンピュータ20)は、文章だけの組版だけでなく数学記号を含む組版であっても、汎用性が高く2次利用が容易なXMLによる汎用組版データに変換可能である。
本実施の形態では、第1組版ソフトが動作する第1コンピュータ10と、データ変換プログラムが動作する第2コンピュータ20と、第2組版ソフトが動作する第3コンピュータ30とが別々のコンピュータであったが、1台で全てが動作するようにしても、第2コンピュータ20が第1コンピュータ10または第3コンピュータ30のいずれかと一緒であってもよい。
また、本実施の形態では、原組版データは、テキストにより記述されたIDML形式のファイルであったが、本発明は、第1組版ソフトが生成する原組版データがバイナリファイルでも、適用することができる。
本発明は、組版ソフトから生成される組版データを広く二次利用することを目的とした汎用組版データに変換する場合に好適であり、特に、InDesignから生成されるIDMLファイルを変換する場合に最適である。
10 第1コンピュータ
20 第2コンピュータ
21 通信手段
22 変換手段
23 記号処理手段
24 データベース化手段
25 移行手段
26 記憶手段
30 第3コンピュータ
40 ハブ
M メインファイル
S サブファイル
K1,K2,K3 項
F1,F2,F3,F4,F5,F6 フレーム枠

Claims (7)

  1. 第1組版ソフトから生成された原組版データを、XMLにより記述された汎用組版データであり、メインファイルとサブファイルとからなる汎用組版データへ変換する変換手段と、
    前記原組版データから数学記号を検出し、前記数学記号を図形として描画した情報から、前記数学記号を表すためのイメージ用ファイルをサブファイルとして生成すると共に、前記イメージ用ファイルへのリンクを前記メインファイルに設定する記号処理手段とを備えた組版データ変換装置。
  2. 前記記号処理手段は、前記イメージ用ファイルとして、ポストスクリプト形式により数学記号を表したファイルを生成する請求項1記載の組版データ変換装置。
  3. 前記記号処理手段は、前記原組版データにテキストによる数学記号を表すためのテキスト枠が含まれている場合に、該テキスト枠にリンクされた外部ファイルから、該テキスト枠に含まれる数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを検出し、前記メインファイルに含める請求項1または2記載の組版データ変換装置。
  4. 前記記号処理手段は、前記原組版データにテキストによる数学記号を表すためのテキスト枠が含まれている場合に、該テキスト枠の個数とサイズと配置位置とから、該数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを検出し、前記メインファイルに含める請求項1から3のいずれかの項に記載の組版データ変換装置。
  5. 前記記号処理手段は、前記原組版データにテキストによる数学記号が含まれている場合に、該数学記号の段落書式と文字書式とから、数学記号と、該数学記号に添えられる配置文字とを検出し、前記メインファイルに含める請求項1から4のいずれかの項に記載の組版データ変換装置。
  6. 前記汎用組版データにおけるデータベース化の対象範囲を指定するための開始タグから前記開始タグと対をなす終了タグまでを記憶手段に蓄積するデータベース化手段を備えた請求項1から5のいずれかの項に記載の組版データ変換装置。
  7. コンピュータを、
    第1組版ソフトから生成された原組版データを、XMLにより記述された汎用組版データであり、メインファイルとサブファイルとからなる汎用組版データへ変換する変換手段、
    前記原組版データから数学記号を検出し、前記数学記号を図形として描画した情報から、前記数学記号を表すためのイメージ用ファイルをサブファイルとして生成すると共に、前記イメージ用ファイルへのリンクを前記メインファイルに設定する記号処理手段として機能させる組版データ変換プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102337270B1 (ko) * 2020-12-11 2021-12-09 주식회사 이노룰스 Rpa 스크립트 개발을 위한 웹 기반의 통합개발환경 제공 시스템 및 그 방법

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KR102337270B1 (ko) * 2020-12-11 2021-12-09 주식회사 이노룰스 Rpa 스크립트 개발을 위한 웹 기반의 통합개발환경 제공 시스템 및 그 방법

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