JP2019211787A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents

位相差フィルムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019211787A
JP2019211787A JP2019154269A JP2019154269A JP2019211787A JP 2019211787 A JP2019211787 A JP 2019211787A JP 2019154269 A JP2019154269 A JP 2019154269A JP 2019154269 A JP2019154269 A JP 2019154269A JP 2019211787 A JP2019211787 A JP 2019211787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
clip
long
stretching
adhesive tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019154269A
Other languages
English (en)
Inventor
敦史 村岡
Atsushi Muraoka
敦史 村岡
清水 享
Susumu Shimizu
享 清水
平田 聡
Satoshi Hirata
聡 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2019154269A priority Critical patent/JP2019211787A/ja
Publication of JP2019211787A publication Critical patent/JP2019211787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

【課題】本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、斜め方向に遅相軸を有する位相差フィルムを高い製造効率で製造し得る方法を提供すること。【解決手段】本発明の位相差フィルムの製造方法は、長尺状フィルムを斜め延伸する工程と、先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルムの終端部と該長尺状フィルムと接合する新たな長尺状フィルムの始端部とを粘着テープで接合する工程とを含み、該斜め延伸工程の前に、延伸対象のフィルムの左右端部を、それぞれ、縦方向のクリップピッチが変化する可変ピッチ型の左右のクリップによって把持し、該左右のクリップのクリップピッチをそれぞれ独立して変化させることにより、斜め延伸工程を行う位相差フィルムの製造方法であって、該長尺状フィルムの終端部と他の長尺状フィルムの始端部との接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とのなす角度が−10°〜10°である。【選択図】図1

Description

本発明は、位相差フィルムの製造方法に関する。
液晶表示装置(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス表示装置(OLED)等の画像表示装置において、表示特性の向上や反射防止を目的として円偏光板が用いられている。円偏光板は、代表的には、偏光子と位相差フィルム(代表的にはλ/4板)とが、偏光子の吸収軸と位相差フィルムの遅相軸とが45°の角度をなすようにして積層されている。従来、位相差フィルムは、代表的には、縦方向および/または横方向に一軸延伸または二軸延伸することにより作製されているので、その遅相軸は、多くの場合、フィルム原反の横方向(幅方向)または縦方向(長尺方向)に発現する。結果として、円偏光板を作製するには、位相差フィルムを横方向または縦方向に対して45°の角度をなすように裁断し、1枚ずつ貼り合わせる必要があった。
このような問題を解決するために、斜め方向に延伸することにより、位相差フィルムの遅相軸を斜め方向に発現させる技術が提案されている。しかし、斜め方向への延伸は、原反ロールの切り替えが困難であり、結果として、斜め方向に遅相軸を有する位相差フィルムは連続して製造することが困難であるという課題がある。
特許第4845619号
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、斜め方向に遅相軸を有する位相差フィルムを高い製造効率で製造し得る方法を提供することにある。
本発明の位相差フィルムの製造方法は、長尺状フィルムを斜め延伸する工程と、先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルムの終端部と該長尺状フィルムと接合する新たな長尺状フィルムの始端部とを粘着テープで接合する工程とを含み、該斜め延伸工程の前に、延伸対象のフィルムの左右端部を、それぞれ、縦方向のクリップピッチが変化する可変ピッチ型の左右のクリップによって把持し、該左右のクリップのクリップピッチをそれぞれ独立して変化させることにより、斜め延伸工程を行う。この先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルムの終端部と該長尺状フィルムと接合する新たな長尺状フィルムの始端部との接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とのなす角度は−10°〜10°である。
1つの実施形態において、上記粘着テープは基材と粘着剤層とを含み、該基材と前記長尺状フィルムとの135℃に加熱した時の弾性率の差の絶対値は500N/mm以下である。
1つの実施形態において、上記粘着テープの幅は60mm以上である。
1つの実施形態において、上記長尺状フィルムはポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、および、ポリエステルカーボネート系樹脂からなる群より選択された少なくとも1種の樹脂を含む。
1つの実施形態において、上記長尺状フィルムと上記粘着テープの基材とは同じ樹脂を含む。
1つの実施形態において、上記斜め延伸はテンター延伸機を用いて行われる。
1つの実施形態において、上記斜め延伸は上記長尺状フィルムの幅方向に対し45°±10°または135°±10°の方向に延伸することにより行われる。
本発明の位相差フィルムの製造方法では、長尺状フィルムの接合工程において長尺状フィルムの幅方向と接合ラインとのなす角度が−10°〜10°となるよう2つ長尺状フィルムを配置して、粘着テープを貼り付ける。このような角度で接合された長尺状フィルムを用いることにより、接合した長尺状フィルムの分離等の不具合なしで、斜め方向に遅相軸を有する位相差フィルムを高い製造効率で得ることができる。また、得られる位相差フィルムにおいては、接合された長尺状フィルムごとに位相差特性が異なるという不具合も防止され得る。そのため、位相差特性が均一な位相差フィルムを連続して製造することができる。
本発明の製造方法の過程を説明する概略平面図である。 本発明の製造方法の過程を説明する概略平面図である。 突合せで接合する場合の接合された長尺状フィルムの接合部分の概略断面図である。 一部を重ね合せて接合する場合の接合された長尺状フィルムの接合部分の概略断面図である。 本発明の製造方法に用いられ得る延伸装置の一例の全体構成を説明する概略平面図である。 図4の延伸装置においてクリップピッチを変化させるリンク機構を説明するための要部概略平面図であり、クリップピッチが最小の状態を示す。 図4の延伸装置においてクリップピッチを変化させるリンク機構を説明するための要部概略平面図であり、クリップピッチが最大の状態を示す。 本発明の1つの実施形態による製造方法における斜め延伸の一例を説明する模式図である。 図7に示す斜め延伸の際の延伸装置の各ゾーンとクリップピッチとの関係を示すグラフである。 別の実施形態の斜め延伸の際の延伸装置の各ゾーンとクリップピッチとの関係を示すグラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
本発明の位相差フィルムの製造方法は、長尺状フィルムを斜め延伸する工程と、先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルム(以下、先行する長尺状フィルムともいう)の終端部と該長尺状フィルムと接合する新たな長尺状フィルム(以下、他の長尺状フィルムともいう)の始端部とを粘着テープで接合する工程とを含む。この長尺状フィルムを接合する工程において、長尺状フィルムの幅方向と接合ラインとのなす角度は−10°〜10°である。このような角度で長尺状フィルム同士を粘着テープを用いて接合し、当該接合した長尺状フィルムを斜め延伸に供することにより、接合した長尺状フィルムの分離等の不具合なしで、斜め方向に遅相軸を有する位相差フィルムを高い製造効率で得ることができる。長尺状フィルムの幅方向と接合ラインとのなす角度は、好ましくは−5°〜5°、より好ましくは−2°〜2°である。本明細書において、接合ラインとは、先行する長尺状フィルムの終端部と他の長尺状フィルムの始端部とがなす直線をいう。
本発明の位相差フィルムの製造方法は、上記の通り、長尺状フィルムを接合する工程を含む。長尺状フィルムを接合する工程を含むことにより、2以上の長尺状フィルムを接合しながら斜め方向に遅相軸を有する位相差フィルムの製造を連続して行うことができ、位相差フィルムの製造効率がさらに向上し得る。図1および図2は本発明の製造方法の製造過程を説明する概略平面図である。本発明の製造方法では、2以上の長尺状フィルムを接合することにより、これらを連続して搬送し、斜め延伸工程に供する。より詳細には、先行する長尺状フィルム11が全て斜め延伸工程に供される前に、先行する長尺状フィルム11の終端部と他の長尺状フィルム12の始端部とを任意の適切な粘着テープ20を用いて接合する。この長尺状フィルム11と12との接合ライン(図示せず)が、長尺状フィルム11および12の幅方向(図1のW)と−10°〜10°の角度をなすよう長尺状フィルム11および12を配置し、粘着テープで接合する(図1)。代表的には、上記粘着テープとしては、その幅内に接合ラインが含まれるものが選択される。
接合された長尺状フィルム100は斜め延伸工程に供され、粘着テープ20は延伸される長尺状フィルム11および12の動きに追従し得る。粘着テープ20が長尺状フィルム11および12の延伸に伴う動きに追従することにより、接合された長尺状フィルム11と12との分離が防止され得る。そのため、2以上の長尺状フィルムを接合しながら連続して位相差フィルムを製造することができ、製造効率がさらに向上し得る。1つの実施形態においては、延伸工程に供された後、粘着テープ20は延伸方向(図2中の両方向矢印)と実質的に平行となり得る。なお、延伸条件等によっては、斜め延伸後の長尺フィルムにおいて、接合ラインと延伸方向とが実質的に平行でない場合もあり得る。例えば、長尺状フィルムの接合部分に隙間が生じ、接合工程で設定した接合ラインが損なわれる(すなわち、直線ではなくなる)場合が起こり得る。この場合においても、粘着テープが延伸方向と実質的に平行となっていればよい。本明細書において、接合ライン(または粘着テープ)と延伸方向とが実質的に平行とは、斜め延伸における所望の延伸角度と接合ライン(または粘着テープ)とのなす角度が±10°であることをいう。
<1.長尺状フィルムを接合する工程>
先行する長尺状フィルムの終端部と他の長尺状フィルムの始端部との接合は、任意の適切な粘着テープを用いて行われる。接合に用いられる粘着テープは、基材と粘着剤層とを含む。粘着テープの貼り付けは、手で行ってもよく、任意の適切な装置を用いて行ってもよい。
先行する長尺状フィルムの終端部と他の長尺状フィルムの始端部との接合は、2つの長尺状フィルムの幅方向端部が一致するよう配置し、この状態を保持するよう粘着テープで固定する。代表的には、粘着テープは、その幅内に接合ラインが含まれるように貼り付けられる。粘着テープは、接合部分の片側のみに貼り付けられてもよく、両側に貼り付けられてもよい。
長尺状フィルムの接合部分は、両端部を突合せて接合してもよく(いわゆる、バットスプライス)、一部を重ね合せて接合してもよい。長尺状フィルムの一部を重ね合せて接合する場合、先行する長尺状フィルムと他の長尺状フィルムのどちらが上側になっていてもよい。長尺状フィルムの一部を重ね合せて接合する場合、重ね合せた部分の搬送方向に対する長さは、例えば、20mm以下であり、好ましくは10mm以下であり、より好ましくは5mm以下であり、特に好ましくは0mm(すなわち、突合せ)である。重ね合せた部分の長さがこのような範囲であれば、得られる位相差フィルムにおいて接合部分の厚みが過度に厚くなることを防止し得る。
図3Aおよび図3Bは、本発明で用いる接合された長尺状フィルム100の接合部分の概略断面図である。図3Aは長尺状フィルムの両端部を突合せで接合する場合の接合部分の概略断面図である。突合せで接合する場合、代表的には、長尺状フィルム11と12の幅方向端部が一致するよう配置し、両端部を突合せ、少なくとも一方の面を粘着テープ20で固定する。粘着テープ20は粘着剤層21と長尺状フィルム11および12とが接するよう貼り付けられる。図3Bは先行する長尺状フィルム11と他の長尺状フィルム12とを一部を重ね合せて接合する場合の接合部分の概略断面図である。図示例では、上側から先行する長尺状フィルム11、他の長尺状フィルム12の順に重ね合せ、他の長尺状フィルム12の側から粘着テープ20で固定している。長尺状フィルム11および12を一部を重ね合せて接合する場合、これらのフィルムの間には段差が生じ得る。粘着テープ20の粘着剤層21は、この段差に追従し、長尺状フィルム11および12を固定し得る。なお、これらの図示例では片側のみに粘着テープが貼り付けられているが、粘着テープが図示例と反対側の面に貼り付けられていてもよく、両側に貼り付けられていてもよい。
先行する長尺状フィルム11と他の長尺状フィルム12とを一部を重ね合せて接合する場合、接合ラインはある程度の幅を有する直線となり得る。このような場合であっても、この接合ラインと長尺状フィルム11および12の幅方向Wとのなす角度が−10°〜10°であればよい。上記のとおり、代表的には、その幅内に接合ラインが含まれる粘着テープが選択される。このような場合であっても、接合ラインが幅内に含まれる粘着テープを用いることにより、接合した長尺状フィルムを斜め延伸工程に供する場合であっても、接合した長尺状フィルムの分離等の不具合を防止することができる。
<1−1.長尺状フィルム>
上記長尺状フィルムとしては、所望の特性に応じて任意の適切な樹脂フィルムを用いることができる。この樹脂フィルムに含まれる樹脂の具体例としては、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、シクロオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエステルカーボネート系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。好ましくは、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、セルロースエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエステルカーボネート系樹脂である。これらの樹脂であれば、いわゆる逆分散の波長依存性を示す位相差フィルムが得られ得るからである。これらの樹脂は、単独で用いてもよく、所望の特性に応じて組み合わせて用いてもよい。
上記ポリカーボネート系樹脂としては、任意の適切なポリカーボネート系樹脂が用いられる。例えば、ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂が好ましい。ジヒドロキシ化合物の具体例としては、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−n−プロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−n−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソプロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチル−6−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル)フルオレン等が挙げられる。ポリカーボネート樹脂は、上記ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の他に、イソソルビド、イソマンニド、イソイデット、スピログリコール、ジオキサングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノール類などのジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含んでいてもよい。
上記のようなポリカーボネート樹脂の詳細は、例えば特開2012−67300号公報、特許第3325560号およびWO2014/061677号に記載されている。当該特許文献の記載は、本明細書に参考として援用される。
ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は、110℃以上250℃以下であることが好ましく、より好ましくは120℃以上230℃以下である。ガラス転移温度が過度に低いと耐熱性が悪くなる傾向にあり、フィルム成形後に寸法変化を起こす可能性がある。ガラス転移温度が過度に高いと、フィルム成形時の成形安定性が悪くなる場合があり、また、フィルムの透明性を損なう場合がある。なお、ガラス転移温度は、JIS K 7121(1987)に準じて求められる。
上記ポリビニルアセタール樹脂としては、任意の適切なポリビニルアセタール樹脂を用いることができる。代表的には、ポリビニルアセタール樹脂は、少なくとも2種類のアルデヒド化合物及び/又はケトン化合物と、ポリビニルアルコール系樹脂とを縮合反応させて得ることができる。ポリビニルアセタール樹脂の具体例および詳細な製造方法は、例えば、特開2007−161994号公報に記載されている。当該記載は、本明細書に参考として援用される。
<1−2.粘着テープ>
先行する長尺状フィルム11と他の長尺状フィルム12との接合に用いる粘着テープ20は、基材22および粘着剤層21とを備える。粘着テープ20の厚みは、任意の適切な値に設定され得る。粘着テープの厚みは、例えば、100μm〜200μmである。
粘着テープの幅は、代表的には、その幅内に接合ラインが含まれるよう設計され得る。接合ラインが幅内に含まれる粘着テープを用いることにより、接合した長尺状フィルムを斜め延伸工程に供する場合であっても、接合した長尺状フィルムの分離等の不具合を防止することができる。粘着テープの幅は、例えば、60mm以上であり、好ましくは75mm以上であり、より好ましくは100mm以上である。粘着テープの幅の上限は特に制限はなく、例えば、300mmである。
粘着テープは、135℃に加熱した時の基材の弾性率と長尺状フィルムとの弾性率との差の絶対値が好ましくは500N/mm以下であり、より好ましくは200N/mm以下である。基材と長尺状フィルムとの135℃に加熱した時の弾性率の差の絶対値が上記の範囲内であれば、斜め延伸工程において粘着テープが長尺状フィルムの延伸に伴う動きに良好に追従し得る。そのため、接合部分に過度の負荷がかかることを防止し、接合した長尺状フィルムが斜め延伸工程で分離することを防止し得る。なお、長尺状フィルムおよび粘着テープの基材の135℃に加熱した時の弾性率は、135℃の恒温装置で5分間加熱し、その後JIS K7127に準じて測定した値である。
粘着テープの粘着剤層は、ガラス板に対する粘着力が5N/25mm以上であることが好ましい。粘着剤層の粘着力が上記の範囲内であれば、先行する長尺状フィルムと他の長尺状フィルムとが接合した状態を良好に保持し得る。ガラス板に対する粘着力は、JIS Z0237に準じて測定した粘着力(90°ピール粘着力)(N/25mm)をいう。
<1−2−1.基材>
粘着テープ20の基材22としては、任意の適切な基材が用いられる。基材の厚みは、例えば、75μm〜180μmであり、好ましくは100μm〜150μmである。基材の厚みが75μm未満である場合、粘着テープの強度が低いため粘着テープが破断し、接合された長尺状フィルムが斜め延伸工程で分離するおそれがある。また、基材の厚みが180μmを超える場合、接合部分の厚みが厚くなり過ぎ、斜め延伸工程に悪影響を及ぼし得る。
基材を構成する樹脂は、任意の適切な樹脂を用いることができる。基材を構成する樹脂は、長尺状フィルムに含まれる樹脂と同じであることが好ましい。粘着テープの基材と長尺状フィルムとが同一の樹脂を含むことにより、長尺状フィルムと粘着テープとが斜め延伸工程において、同一の挙動を示し得る。そのため、斜め延伸工程において粘着テープが長尺状フィルムの動きにより良好に追従し、接合した長尺状フィルムが分離することを防止し得る。具体的には、上記1−1項で例示した樹脂が挙げられる。
<1−2−2.粘着剤層>
粘着テープ20の粘着剤層21は、任意の適切な粘着剤組成物を用いて形成される。粘着剤層の厚みは、例えば、10μm〜30μmであり、好ましくは10μm〜25μmである。粘着剤層の厚みが上記の範囲内であれば、接合部分において先行する長尺状フィルム11と他の長尺状フィルム12とが接合した状態を良好に維持し得る。また、先行する長尺状フィルム11と他の長尺状フィルム12とを一部を重ね合せて接合する場合であっても、これらのフィルム間の段差に粘着剤層が良好に追従し得る。
粘着剤層に含まれる粘着剤組成物としては、任意の適切な粘着剤が用いられる。例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、エマルション系(無溶剤系)粘着剤等が挙げられる。
<2.斜め延伸工程>
接合された長尺状フィルム100は、所望の位相差フィルムを得るために斜め延伸工程に供される。斜め延伸する方法としては、任意の適切な方法を用いることができる。上記斜め延伸工程は、テンター延伸機を用いて行うことが好ましい。
斜め延伸工程での延伸角度は、長尺状フィルムの幅方向に対して45°±10°、または、135°±10°であることが好ましい。このような延伸角度で斜め延伸することにより、円偏光板に好適な位相差フィルムを得ることができる。
1つの実施形態においては、本発明の製造方法は、斜め延伸工程の前に、延伸対象のフィルムの左右端部を、それぞれ、縦方向のクリップピッチが変化する可変ピッチ型の左右のクリップによって把持する工程(以下、把持工程という)、および、該フィルムを予熱する工程(以下、予熱工程という)を含む。この実施形態では、上記左右のクリップのクリップピッチをそれぞれ独立して変化させることにより、斜め延伸工程を行う。この実施形態は、斜め延伸工程の後に、上記左右のクリップのクリップピッチを一定とした状態で、該フィルムを熱処理する任意の工程(以下、熱処理工程)、および、フィルムを把持するクリップを解放する工程(以下、解放工程)をさらに含む。以下、この実施形態について具体的に説明する。
<2−1.把持工程>
まず、図4〜図6を参照して、本実施形態の製造方法に用いられ得る延伸装置について説明する。図4は、本発明の製造方法に用いられ得る延伸装置の一例の全体構成を説明する概略平面図である。図5および図6は、それぞれ、図4の延伸装置においてクリップピッチを変化させるリンク機構を説明するための要部概略平面図であり、図5はクリップピッチが最小の状態を示し、図6はクリップピッチが最大の状態を示す。延伸装置400は、平面視で、左右両側に、フィルム把持用の多数のクリップ50を有する無端ループ40Lと無端ループ40Rとを左右対称に有する。なお、本明細書においては、フィルムの入口側から見て左側の無端ループを左側の無端ループ40L、右側の無端ループを右側の無端ループ40Rと称する。左右の無端ループ40L、40Rのクリップ50は、それぞれ、基準レール70に案内されてループ状に巡回移動する。左側の無端ループ40Rは反時計廻り方向に巡回移動し、右側の無端ループ40Rは時計廻り方向に巡回移動する。延伸装置においては、シートの入口側から出口側へ向けて、把持ゾーンA、予熱ゾーンB、斜め延伸ゾーンC、熱処理ゾーンD、および解放ゾーンEが順に設けられている。なお、これらのそれぞれのゾーンは、延伸対象となるフィルムが実質的に把持、予熱、斜め延伸、熱処理および解放されるゾーンを意味し、機械的、構造的に独立した区画を意味するものではない。また、それぞれのゾーンの長さの比率は、実際の長さの比率と異なることに留意されたい。
把持ゾーンAおよび予熱ゾーンBでは、左右の無端ループ40R、40Lは、延伸対象となるフィルムの初期幅に対応する離間距離で互いに略平行となるよう構成されている。斜め延伸ゾーンCでは、予熱ゾーンBの側から熱処理ゾーンDに向かうに従って左右の無端ループ40R、40Lの離間距離が上記フィルムの延伸後の幅に対応するまで徐々に拡大する構成とされている。熱処理ゾーンDでは、左右の無端ループ40R、40Lは、上記フィルムの延伸後の幅に対応する離間距離で互いに略平行となるよう構成されている。
左側の無端ループ40Lのクリップ(左側のクリップ)50および右側の無端ループ40Rのクリップ(右側のクリップ)50は、それぞれ独立して巡回移動し得る。例えば、左側の無端ループ40Lの駆動用スプロケット41、42が電動モータ43、44によって反時計廻り方向に回転駆動され、右側の無端ループ40Rの駆動用スプロケット41、42が電動モータ43、44によって時計廻り方向に回転駆動される。その結果、これら駆動用スプロケット41、42に係合している駆動ローラ(図示せず)のクリップ担持部材60に走行力が与えられる。これにより、左側の無端ループ40Lは反時計廻り方向に巡回移動し、右側の無端ループ40Rは時計廻り方向に巡回移動する。左側の電動モータおよび右側の電動モータを、それぞれ独立して駆動させることにより、左側の無端ループ40Lおよび右側の無端ループ40Rをそれぞれ独立して巡回移動させることができる。
さらに、左側の無端ループ40Lのクリップ(左側のクリップ)50および右側の無端ループ40Rのクリップ(右側のクリップ)50は、それぞれ可変ピッチ型である。すなわち、左右のクリップ50、50は、それぞれ独立して、移動に伴って縦方向(MD)のクリップピッチ(クリップ間距離)が変化し得る。可変ピッチ型は、任意の適切な構成により実現され得る。以下、一例として、リンク機構(パンタグラフ機構)について説明する。
図5および図6に示すように、クリップ50を個々に担持する平面視横方向に細長矩形状のクリップ担持部材60が設けられている。図示しないが、クリップ担持部材60は、上梁、下梁、前壁(クリップ側の壁)、および後壁(クリップと反対側の壁)により閉じ断面の強固なフレーム構造に形成されている。クリップ担持部材60は、その両端の走行輪68により走行路面81、82上を転動するよう設けられている。なお、図5および図6では、前壁側の走行輪(走行路面81上を転動する走行輪)は図示されない。走行路面81、82は、全域に亘って基準レール70に並行している。クリップ担持部材60の上梁と下梁の後側(クリップと反対側)には、クリップ担持部材の長手方向に沿って長孔61が形成され、スライダ62が長孔61の長手方向にスライド可能に係合している。クリップ担持部材60のクリップ50側端部の近傍には、上梁および下梁を貫通して一本の第1の軸部材63が垂直に設けられている。一方、クリップ担持部材60のスライダ62には一本の第2の軸部材64が垂直に貫通して設けられている。各クリップ担持部材60の第1の軸部材63には主リンク部材65の一端が枢動連結されている。主リンク部材65は、他端を隣接するクリップ担持部材60の第2の軸部材64に枢動連結されている。各クリップ担持部材60の第1の軸部材63には、主リンク部材65に加えて、副リンク部材66の一端が枢動連結されている。副リンク部材66は、他端を主リンク部材65の中間部に枢軸67によって枢動連結されている。主リンク部材65、副リンク部材66によるリンク機構により、図5に示すように、スライダ62がクリップ担持部材60の後側(クリップ側の反対側)に移動しているほど、クリップ担持部材60同士の縦方向のピッチ(以下、単にクリップピッチと称する)が小さくなり、図6に示すように、スライダ62がクリップ担持部材60の前側(クリップ側)に移動しているほど、クリップピッチが大きくなる。スライダ62の位置決めは、ピッチ設定レール90により行われる。図5および図6に示すように、クリップピッチが大きいほど、基準レール70とピッチ設定レール90との離間距離が小さくなる。なお、リンク機構は当業界において周知であるので、より詳細な説明は省略する。
上記のような延伸装置を用いてフィルムの斜め延伸を行うことにより、斜め方向(例えば、長尺方向に対して45°の方向)に遅相軸を有する位相差フィルムが作製され得る。まず、把持ゾーンA(延伸装置400のフィルム取り込みの入り口)において、左右の無端ループ40R、40Lのクリップ50によって、延伸対象となるフィルムの両側縁が互いに等しい一定のクリップピッチで把持され、左右の無端ループ40R、40Lの移動(実質的には、基準レール70に案内された各クリップ担持部材60の移動)により、当該フィルムが予熱ゾーンBに送られる。
<2−2.予熱工程>
予熱ゾーン(予熱工程)Bにおいては、左右の無端ループ40R、40Lは、上記のとおり延伸対象となるフィルムの初期幅に対応する離間距離で互いに略平行となるよう構成されているので、基本的には横延伸も縦延伸も行わず、フィルムが加熱される。ただし、予熱によりフィルムのたわみが起こり、オーブン内のノズルに接触するなどの不具合を回避するために、わずかに左右クリップ間の距離(幅方向の距離)を広げてもよい。
予熱工程においては、フィルムを温度T1(℃)まで加熱する。温度T1は、フィルムのガラス転移温度(Tg)以上であることが好ましく、より好ましくはTg+2℃以上、さらに好ましくはTg+5℃以上である。一方、加熱温度T1は、好ましくはTg+40℃以下、より好ましくはTg+30℃以下である。用いるフィルムにより異なるが、温度T1は、例えば70℃〜190℃であり、好ましくは80℃〜180℃である。
上記温度T1までの昇温時間および温度T1での保持時間は、フィルムの構成材料や製造条件(例えば、フィルムの搬送速度)に応じて適切に設定され得る。これらの昇温時間および保持時間は、クリップ50の移動速度、予熱ゾーンの長さ、予熱ゾーンの温度等を調整することにより制御され得る。
C.延伸工程
延伸ゾーン(延伸工程)Cにおいては、左右のクリップ50のクリップピッチをそれぞれ独立して変化させて、フィルムを斜め延伸する。左右クリップのうちの一方のクリップのクリップピッチを維持したまま、他方のクリップのクリップピッチを増大または減少させて、フィルムを斜め延伸してもよい。斜め延伸は、例えば図示例のように、左右のクリップ間の距離(幅方向の距離)を拡大させながら行われ得る。以下、具体的に説明する。なお、以下の説明では、便宜上、延伸ゾーンCを、入口側延伸ゾーン(第1の斜め延伸ゾーン)C1と出口側延伸ゾーン(第2の斜め延伸ゾーン)C2とに分けて記載する。第1の斜め延伸ゾーンC1および第2の斜め延伸ゾーンC2の長さおよび互いの長さの比は、目的に応じて適切に設定され得る。
1つの実施形態においては、斜め延伸は、上記左右のクリップのうちの一方のクリップのクリップピッチが増大し始める位置と他方のクリップのクリップピッチが増大し始める位置とを縦方向における異なる位置とした状態で、それぞれのクリップのクリップピッチを所定のピッチまで拡大する。図7および図8を参照して、この実施形態を具体的に説明する。まず、予熱ゾーンBにおいては、左右のクリップピッチはともにPとされている。Pは、フィルムを把持した際のクリップピッチである。次に、フィルムが第1の斜め延伸ゾーンC1に入ると同時に、一方の(図示例では右側)クリップのクリップピッチの増大を開始する。第1の斜め延伸ゾーンC1においては、右側クリップのクリップピッチをPまで増大させる。一方、左側クリップのクリップピッチは、第1の斜め延伸ゾーンC1においてPのまま維持される。したがって、第1の斜め延伸ゾーンC1の終端部(第2の斜め延伸ゾーンC2の開始部)において、左側クリップはクリップピッチPで移動し、右側クリップはクリップピッチPで移動することとされている。次に、フィルムが第2の斜め延伸ゾーンC2に入ると同時に、左側クリップのクリップピッチの増大を開始する。第2の斜め延伸ゾーンC2においては、左側クリップのクリップピッチをPまで増大させる。一方、右側クリップのクリップピッチは、第2の斜め延伸ゾーンC2においてPのまま維持される。したがって、第2の斜め延伸ゾーンC2の終端部(延伸ゾーンCの終端部)において、左側クリップおよび右側クリップはともに、クリップピッチPで移動することとされている。なお、図示例では、簡単のため、右側クリップのクリップピッチが増大し始める位置を第1の斜め延伸ゾーンC1の開始部とし、左側クリップのクリップピッチが増大し始める位置を第2の斜め延伸ゾーンC2の開始部としているが、当該位置は延伸ゾーンにおける任意の適切な位置に設定され得る。例えば、左側クリップのクリップピッチが増大し始める位置を第1の斜め延伸ゾーンC1の中間部としてもよく、第2の斜め延伸ゾーンC2の中間部としてもよく、右側クリップのクリップピッチが増大し始める位置を第1の斜め延伸ゾーンC1の中間部としてもよい。なお、クリップピッチの比はクリップの移動速度の比に概ね対応し得る。よって、左右のクリップのクリップピッチの比は、フィルムの右側側縁部と左側側縁部のMD方向の延伸倍率の比に概ね対応し得る。
クリップピッチは、上記のとおり、延伸装置のピッチ設定レールと基準レールとの離間距離を調整してスライダを位置決めすることにより、調整され得る。
本実施形態においては、上記クリップピッチPと上記クリップピッチPとの比P/P(以下、クリップピッチ変化率とも称する)は、好ましくは1.2〜1.9であり、より好ましくは1.4〜1.7である。クリップピッチ変化率がこのような範囲であれば、フィルムの破断を防止でき、また、フィルムにシワが入りにくいという利点がある。
別の実施形態においては、斜め延伸は、(i)左右のクリップのうちの一方のクリップのクリップピッチを増大させ、かつ、他方のクリップのクリップピッチを減少させること、および、(ii)該減少したクリップピッチを該拡大したクリップピッチと同じピッチまで増大させ、それぞれのクリップのクリップピッチを所定のピッチとすること、を含む。図9を参照して、この実施形態を具体的に説明する。まず、予熱ゾーンBにおいては、左右のクリップピッチはともにPとされている。Pは、フィルムを把持した際のクリップピッチである。次に、フィルムが第1の斜め延伸ゾーンC1に入ると同時に、一方の(図示例では右側)クリップのクリップピッチの増大を開始し、かつ、他方の(図示例では左側)クリップのクリップピッチの減少を開始する。第1の斜め延伸ゾーンC1においては、右側クリップのクリップピッチをPまで増大させ、左側クリップのクリップピッチをPまで減少させる。したがって、第1の斜め延伸ゾーンC1の終端部(第2の斜め延伸ゾーンC2の開始部)において、左側クリップはクリップピッチPで移動し、右側クリップはクリップピッチPで移動することとされている。次に、フィルムが第2の斜め延伸ゾーンC2に入ると同時に、左側クリップのクリップピッチの増大を開始する。第2の斜め延伸ゾーンC2においては、左側クリップのクリップピッチをPまで増大させる。一方、右側クリップのクリップピッチは、第2の斜め延伸ゾーンC2においてPのまま維持される。したがって、第2の斜め延伸ゾーンC2の終端部(延伸ゾーンCの終端部)において、左側クリップおよび右側クリップはともに、クリップピッチPで移動することとされている。なお、図示例では、簡単のため、左側クリップのクリップピッチの減少開始位置および右側クリップのクリップピッチの増大開始位置をともに第1の斜め延伸ゾーンC1の開始部としているが、当該位置は上記図7および図8の実施形態と同様、延伸ゾーンにおける任意の適切な位置に設定され得る。
図9では、右側クリップのクリップピッチが増大し始める位置および左側クリップのクリップピッチが減少し始める位置をともに第1の斜め延伸ゾーンC1の始点としているが、図示例とは異なり、右側クリップのクリップピッチが増大し始めた後に左側クリップのクリップピッチが減少し始めてもよく、左側クリップのクリップピッチが減少し始めた後に右側クリップのクリップピッチが増大し始めてもよい(いずれも図示せず)。1つの実施形態においては、一方の側(例えば、右側)のクリップのクリップピッチが増大し始めた後に他方の側(例えば、左側)のクリップのクリップピッチが減少し始める。このような実施形態によれば、斜め延伸が図示例のように左右のクリップ間の距離(幅方向の距離)を拡大されながら行われる場合には、既にフィルムが幅方向に一定程度(好ましくは1.2倍〜2.0倍程度)延伸されていることから、該他方の側のクリップピッチを大きく減少させてもシワが発生しにくい。
同様に、図9では第1の斜め延伸ゾーンC1の終点(第2の斜め延伸ゾーンC2の始点)まで右側クリップのクリップピッチの増大および左側クリップのクリップピッチの減少が続いているが、図示例とは異なりクリップピッチの増大または減少のいずれか一方が第1の斜め延伸ゾーンC1の終点よりも前に終了し、第1の斜め延伸ゾーンC1の終点までクリップピッチがそのまま維持されてもよい。
本実施形態においては、クリップピッチ変化率(P/P)は、好ましくは1.1〜1.9であり、より好ましくは1.15〜1.7であり、さらに好ましくは1.2〜1.6である。P/Pがこのような範囲であれば、フィルムの破断を防止できるという利点がある。さらに、クリップピッチ変化率(P/P)は、好ましくは0.5〜0.9であり、より好ましくは0.6〜0.8である。P/Pがこのような範囲であれば、フィルムにシワが入りにくいという利点がある。
本発明の製造方法における斜め延伸においては、第1の斜め延伸(第1の斜め延伸ゾーンC1における延伸)終了時の一方のクリップのクリップピッチ変化率と他方のクリップのクリップピッチ変化率との積が、好ましくは1.0〜1.7である。変化率の積がこのような範囲内であれば、軸精度に優れ、位相差ムラが小さく、かつ、寸法変化が小さい位相差フィルムが得られ得る。
斜め延伸は、代表的には、温度T2で行われ得る。温度T2は、樹脂フィルムのガラス転移温度(Tg)に対し、Tg−20℃〜Tg+30℃であることが好ましく、さらに好ましくはTg−10℃〜Tg+20℃、特に好ましくはTg程度である。用いる樹脂フィルムにより異なるが、温度T2は、例えば70℃〜180℃であり、好ましくは80℃〜170℃である。上記温度T1と温度T2との差(T1−T2)は、好ましくは±2℃以上であり、より好ましくは±5℃以上である。1つの実施形態においては、T1>T2であり、したがって、予熱工程で温度T1まで加熱されたフィルムは温度T2まで冷却され得る。
上記の斜め延伸は、横方向の延伸を含んでいてもよく、横方向の延伸を含んでいなくてもよい。言い換えれば、斜め延伸後のフィルムの幅は、フィルムの初期幅より大きくてもよく、初期幅と実質的に同一であってもよい。言うまでもなく、図示例は、横延伸を含む実施形態を示している。図示例のように斜め延伸が横延伸を含む場合、横方向の延伸倍率(フィルムの初期幅Wと斜め延伸後のフィルムの幅Wとの比W/W)は、好ましくは1.0〜4.0であり、より好ましくは1.3〜3.0である。当該延伸倍率が小さすぎると、得られる位相差フィルムにトタン状のシワが生じる場合がある。当該延伸倍率が大きすぎると、得られる位相差フィルムの二軸性が高くなってしまい、円偏光板等に適用した場合に視野角特性が低下する場合がある。
D.熱処理工程
熱処理ゾーン(熱処理工程)Dにおいては、左右のクリップ50のクリップピッチを一定とした状態で、フィルムを熱処理する。すなわち、左右のクリップ50のクリップピッチをともにPとした状態で、フィルムを搬送しながら加熱する。熱処理工程は、必要に応じて行われ得る。
熱処理は、代表的には、温度T3で行われ得る。温度T3は、延伸されるフィルムによって異なり、T2≧T3の場合も、T2<T3の場合もあり得る。一般的に、フィルムが非晶性材料である場合はT2≧T3であり、結晶性材料である場合はT2<T3にすることで結晶化処理を行う場合もある。T2≧T3の場合、温度T2とT3の差(T2−T3)は好ましくは0℃〜50℃である。熱処理時間は、代表的には10秒〜10分である。熱処理時間は、熱処理ゾーンの長さおよび/またはフィルムの搬送速度を調整することにより制御され得る。
E.解放工程
最後に、フィルムを把持するクリップを解放して、位相差フィルムが得られる。なお、斜め延伸後のフィルムの幅Wが、得られる位相差フィルムの幅に対応する(図7)。斜め延伸が横延伸を含まない場合には、得られる位相差フィルムの幅はフィルムの初期幅に実質的に等しい。
<III.位相差フィルムの用途>
本発明の製造方法により得られる位相差フィルムは、円偏光板に好適に用いることができる。本発明の製造方法により得られる位相差フィルムを含む円偏光板は、液晶表示装置(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス表示装置(OLED)等の画像表示装置に好適に用いられる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。なお、実施例における測定および評価方法は下記のとおりである。
(1)粘着テープの粘着力
製造例2〜5で得られた粘着テープのガラス板に対する粘着力(90°ピール粘着力)をJIS Z0237に準じて測定した(N/25mm)。
(2)135℃に加熱した時の弾性率
製造例2〜5で粘着テープの基材としたフィルムの弾性率を測定した。具体的には、基材としたフィルムを135℃の恒温装置内に5分間置いた。その後、試料の弾性率をJISK 7127に準じて測定した。
(3)斜め延伸後の接合部分の分離
実施例1〜5および比較例1〜2で得られた接合された長尺状フィルムを斜め延伸した際に、接合部分での長尺状フィルムの分離の有無を目視で確認した。接合した状態が維持されている場合は○、長尺状フィルムが2枚に分離した場合は×とした。
(4)厚み
マイクロゲージ式厚み計(ミツトヨ社製)を用いて測定した。
[製造例1]ポリカーボネート樹脂フィルム1の作製
撹拌翼および100℃に制御された還流冷却器を具備した縦型反応器2器からなるバッチ重合装置を用いて重合を行った。9,9−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン(BHEPF)、イソソルビド(ISB)、DEG(ジエチレングリコール)、ジフェニルカーボネート(DPC)、および酢酸マグネシウム4水和物を、モル比率でBHEPF/ISB/DEG/DPC/酢酸マグネシウム=0.348/0.490/0.162/1.005/1.00×10−5になるように仕込んだ。反応器内を十分に窒素置換した後(酸素濃度0.0005〜0.001vol%)、熱媒で加温を行い、内温が100℃になった時点で撹拌を開始した。昇温開始40分後に内温を220℃に到達させ、この温度を保持するように制御すると同時に減圧を開始し、220℃に到達してから90分で13.3kPaにした。重合反応とともに副生するフェノール蒸気を100℃の還流冷却器に導き、フェノール蒸気中に若干量含まれるモノマー成分を反応器に戻し、凝縮しないフェノール蒸気は45℃の凝縮器に導いて回収した。
第1反応器に窒素を導入して一旦大気圧まで復圧させた後、第1反応器内のオリゴマー化された反応液を第2反応器に移した。次いで、第2反応器内の昇温および減圧を開始して、50分で内温240℃、圧力0.2kPaにした。その後、所定の攪拌動力となるまで重合を進行させた。所定動力に到達した時点で反応器に窒素を導入して復圧し、反応液をストランドの形態で抜出し、回転式カッターでペレット化を行い、BHEPF/ISB/DEG=34.8/49.0/16.2[mol%]の共重合組成のポリカーボネート樹脂Aを得た。このポリカーボネート樹脂の還元粘度は0.430dL/g、ガラス転移温度は128℃であった。
得られたポリカーボネート樹脂を80℃で5時間真空乾燥をした後、単軸押出機(いすず化工機社製、スクリュー径25mm、シリンダー設定温度:220℃)、Tダイ(幅275mm、設定温度:220℃)、チルロール(設定温度:120〜130℃)および巻取機を備えたフィルム製膜装置を用いて、厚み195μmのポリカーボネート樹脂フィルム1を作製した。
[製造例2]粘着テープ1の作製
得られる樹脂フィルムの厚みが130μmとなるようにした以外は製造例1と同様にして、ポリカーボネート樹脂フィルム2を作製した。製造例2で得られたポリカーボネート系樹脂フィルムに乾燥後の厚みが23μmになるようアクリル系粘着剤を塗布し、粘着テープを得た。得られた粘着テープのガラス板に対する粘着力は、12N/25mmであった。
[製造例3]粘着テープ2の作製
得られる樹脂フィルムの厚みが100μmとなるようにした以外は製造例1と同様にして、ポリカーボネート樹脂フィルム3を作製した。製造例2で得られたポリカーボネート系樹脂フィルムに代えて、製造例3で得られたポリカーボネート系樹脂フィルムを用いた以外は製造例2と同様にして、粘着テープを得た。得られた粘着テープのガラス板に対する粘着力は、12N/25mmであった。
[製造例4]粘着テープ3の作製
乾燥後の厚みが12μmになるようアクリル系粘着剤を塗布した以外は製造例2と同様にして、粘着テープを得た。得られた粘着テープのガラス板に対する粘着力は、8N/25mmであった。
[製造例5]粘着テープ4の作製
ポリカーボネート系樹脂フィルムに代えて、シクロオレフィン系樹脂フィルム(日本ゼオン社製「ゼオノア ZF−14フィルム」、厚み100μm)を用いた以外は製造例2と同様にして、粘着テープを得た。得られた粘着テープのガラス板に対する粘着力は、12N/25mmであった。
<実施例1>
製造例1で得られたポリカーボネート樹脂フィルムを幅765mm、長さ500mにカットし、長尺状フィルムを得た。得られた長尺状フィルム2枚を端部を突合せた。この時、接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とのなす角度は0°であった。次いで、粘着テープ1を幅100mmにカットし、端部を突き合わせた部分の両側に該粘着テープを貼り付け、突合せ部分を固定し、長尺状フィルムを接合した。接合した長尺状フィルムをテンター延伸機を用いて延伸角度45°で斜め延伸し、位相差フィルムを得た。また、同様に接合した長尺状フィルムを延伸角度135°で斜め延伸し、位相差フィルムを得た。それぞれの位相差フィルムについて、接合部分の分離の有無および得られた位相差フィルムでの位相差安定性を評価した。結果を表1に示す。
<実施例2>
粘着テープ1を幅200mmにカットしたものを用いて、長尺状フィルムを接合した以外は実施例1と同様にして、位相差フィルムを得た。それぞれの位相差フィルムについて、接合部分の分離の有無および得られた位相差フィルムでの位相差安定性を評価した。結果を表1に示す。
<実施例3>
粘着テープ1に代えて粘着テープ2を用いた以外は実施例1と同様にして、位相差フィルムを得た。それぞれの位相差フィルムについて、接合部分の分離の有無および得られた位相差フィルムの位相差安定性を評価した。結果を表1に示す。
<実施例4>
粘着テープ1に代えて粘着テープ3を用いた以外は実施例1と同様にして、位相差フィルムを得た。それぞれの位相差フィルムについて、接合部分の分離の有無および得られた位相差フィルムの位相差安定性を評価した。結果を表1に示す。
<実施例5>
シクロオレフィン系樹脂フィルム(日本ゼオン社製「ゼオノア ZF−14フィルム」、厚み100μm)を幅800mm、長さ300mにカットし、長尺状フィルムを得た。この長尺状フィルムを用いたこと、および、粘着テープ1に代えて粘着テープ4を用いた以外は実施例1と同様にして、位相差フィルムを得た。それぞれの位相差フィルムについて、接合部分の分離の有無および得られた位相差フィルムでの位相差安定性を評価した。結果を表1に示す。
(比較例1)
長尺状フィルムの接合部分を粘着テープで固定しなかった以外は実施例1と同様にして、位相差フィルムを得た。それぞれの位相差フィルムについて、接合部分の分離の有無および得られた位相差フィルムでの位相差安定性を評価した。結果を表1に示す。
(比較例2)
2枚の長尺状フィルムを接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とがなす角度が135°となるようカットし、接合した以外は実施例1と同様にして、位相差フィルムを得た。それぞれの位相差フィルムについて、接合部分の分離の有無および得られた位相差フィルムでの位相差安定性を評価した。結果を表1に示す。
<評価>
表1から明らかなように、接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とのなす角度が−10°〜10°となるよう接合した実施例1〜5では、斜め延伸した場合であっても接合部分の分離が起こらず、良好に延伸することができた。接合部分で長尺状フィルムの分離が起こる場合、新たな長尺状フィルムから所望の位相差を有する位相差フィルムが安定して得られるようになるには、数十メートルのフィルムのロスが生じ得る。接合部分の分離が起こらないため、実施例1〜5で得られた位相差フィルムではこのようなフィルムのロスが生じず、長尺状フィルムを切り替えた場合であっても、所望の位相差を有する位相差フィルムを安定して得ることができる。
粘着テープで接合部分を固定しなかった比較例1では、長尺状フィルムが分離し斜め延伸を行うことはできなかった。また、接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とがなす角度が135°であった比較例2では、延伸角度45°での斜め延伸は良好に行うことができた。一方、接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とがなす角度と同じ角度である延伸角度135°で斜め延伸した場合には、長尺状フィルムが分離し、斜め延伸を行うことができなかった。
本発明の製造方法により得られる位相差フィルムは、円偏光板に好適に用いられ、結果として、液晶表示装置(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス表示装置(OLED)等の画像表示装置に好適に用いられる。
11 先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルム(先行する長尺状フィルム)
12 先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルムと接合する新たな長尺状フィルム(他の長尺状フィルム)
20 粘着テープ
21 粘着剤層
22 基材
100 接合された長尺状フィルム
40L 無端ループ
40R 無端ループ
50 クリップ
60 クリップ担持部材
70 基準レール
90 ピッチ設定レール
400 延伸装置

Claims (7)

  1. 長尺状フィルムを斜め延伸する工程と、先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルムの終端部と該長尺状フィルムと接合する新たな長尺状フィルムの始端部とを粘着テープで接合する工程とを含み、
    該斜め延伸工程の前に、延伸対象のフィルムの左右端部を、それぞれ、縦方向のクリップピッチが変化する可変ピッチ型の左右のクリップによって把持し、該左右のクリップのクリップピッチをそれぞれ独立して変化させることにより、斜め延伸工程を行う、位相差フィルムの製造方法であって、
    該先に斜め延伸工程に供された長尺状フィルムの終端部と該長尺状フィルムと接合する新たな長尺状フィルムの始端部との接合ラインと長尺状フィルムの幅方向とのなす角度が−10°〜10°である、位相差フィルムの製造方法。
  2. 前記粘着テープが基材と粘着剤層とを含み、該基材と前記長尺状フィルムとの135℃に加熱した時の弾性率の差の絶対値が500N/mm以下である、請求項1に記載の位相差フィルムの製造方法。
  3. 前記粘着テープの幅が60mm以上である、請求項1または2に記載の位相差フィルムの製造方法。
  4. 前記長尺状フィルムがポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、および、ポリエステルカーボネート系樹脂からなる群より選択された少なくとも1種の樹脂を含む、請求項1から3のいずれかに記載の位相差フィルムの製造方法。
  5. 前記長尺状フィルムと前記粘着テープの基材とが同じ樹脂を含む、請求項1から4のいずれかに記載の位相差フィルムの製造方法。
  6. 前記斜め延伸がテンター延伸機を用いて行われる、請求項1から5のいずれかに記載の位相差フィルムの製造方法。
  7. 前記斜め延伸が前記長尺状フィルムの幅方向に対し45°±10°または135°±10°の方向に延伸することにより行われる、請求項1から6のいずれかに記載の位相差フィルムの製造方法。
JP2019154269A 2019-08-27 2019-08-27 位相差フィルムの製造方法 Pending JP2019211787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019154269A JP2019211787A (ja) 2019-08-27 2019-08-27 位相差フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019154269A JP2019211787A (ja) 2019-08-27 2019-08-27 位相差フィルムの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002542A Division JP2016126292A (ja) 2015-01-08 2015-01-08 位相差フィルムの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019211787A true JP2019211787A (ja) 2019-12-12

Family

ID=68845184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019154269A Pending JP2019211787A (ja) 2019-08-27 2019-08-27 位相差フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019211787A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7407694B2 (ja) 2020-12-16 2024-01-04 日東電工株式会社 フィルムの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7407694B2 (ja) 2020-12-16 2024-01-04 日東電工株式会社 フィルムの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI780395B (zh) 延伸薄膜之製造方法
JP5755674B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法および円偏光板の製造方法
JP6009024B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法および円偏光板の製造方法ならびにフィルム延伸装置
JP5755675B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法および円偏光板の製造方法
JP5755684B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法および円偏光板の製造方法
WO2019150897A1 (ja) 延伸フィルムの製造方法
JP6553873B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法
WO2014156623A1 (ja) 位相差フィルムの製造方法および円偏光板の製造方法
JP6482257B2 (ja) 位相差フィルムおよびその製造方法
JP2015127830A (ja) 位相差フィルム
JP2019211787A (ja) 位相差フィルムの製造方法
JP2016126292A (ja) 位相差フィルムの製造方法
JP6576637B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法および円偏光板の製造方法
JP6239919B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法および円偏光板の製造方法
JP6497916B2 (ja) 位相差フィルムの製造方法
KR102531093B1 (ko) 연신 필름의 제조 방법 및 광학 적층체의 제조 방법
JP2015129970A (ja) 位相差フィルム
JP2015111311A (ja) 位相差フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201008

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201110