JP2019206520A - 血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、低血糖に対しては穏やかに血糖値を上げ、高血糖に対しては穏やかに血糖値を下げることにより、血糖値を積極的に正常化させて血糖値スパイク、境界型糖尿病を改善し、低血糖を改善すると共に低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善し、穏やかに高血糖も改善できる血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物に関する。【解決手段】血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4乳酸菌と低GI値親水性食品の相乗効果で、低血糖に対しては穏やかに血糖値を上げ、高血糖に対しては穏やかに血糖値を下げることにより、血糖値を積極的に正常化させて血糖値スパイク、境界型糖尿病を改善し、低血糖を改善すると共に低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善し、穏やかに高血糖も改善できる。【選択図】図1

Description

本発明は、低血糖に対しては穏やかに血糖値を上げ、高血糖に対しては穏やかに血糖値を下げることにより、血糖値を積極的に正常化させて血糖値スパイク、境界型糖尿病を改善し、低血糖を改善すると共に低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善し、穏やかに高血糖も改善させることができる血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物に関する。
厚生労働省の調査によると、我が国においては糖尿病が疑われる成人推計が2016年に約1,000万人に上がっている。
これは前回(2012年)調査よりも約50万人増加しており、調査開始から最多となっている。
前記糖尿病の種類としては主に1型糖尿病と2型糖尿病があるが、代表的な糖尿病は2型糖尿病であり、全糖尿病患者の9割以上を2型糖尿病患者が占めると言われている。
前記2型糖尿病の発症原因は、異常食行動(特にGI(グリセミック・インデックス)値の高い炭水化物、糖質等が多く含まれている食品の大食いや早食い等)、運動不足、肥満等にストレス等が加わることによりインスリンを分泌する膵臓がダメージを受け、インスリンによって血糖値をコントロールする働きが弱まることが原因の一つと考えられている。
また、糖尿病の発症には至っていない糖尿病の予備軍とされる境界型糖尿病も、約1、000万人に上がっている(糖尿病ネットワーク、ニュース2017.9)。
この境界型糖尿病とは、過去2ヶ月間の血糖値の平均を表す値であるHbA1cが6.5%未満であって、(1)空腹時血糖値が110〜125mg/dl,(2)75gブドウ糖負荷後2時間の血糖値が140〜199mg/dl、の内のいずれか一方を満たしている場合をいう。
前記境界型糖尿病を発症すると糖尿病に移行し易く、糖尿病に移行すると糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害等の合併症を起こし易くなるという危険な問題を含んでいる。
また、境界型糖尿病を発症している人は、血糖値が正常な人に比べて心筋梗塞や脳梗塞を発症する倍率が約2.2倍高くなるというデータもある。
血糖値の正常値は、80〜140mg/dlとされているが、一般に血糖値は食事を摂取すると血液中に血糖が増えることにより高くなるが、血糖値をコントロールする膵臓のインスリン分泌機能が正常であれば、血糖値が140mg/dlを超えることはほとんどない。
ところが、近年、前記境界型糖尿病になっている人の中には血糖値スパイクといわれる症状を起こす場合があることがわかってきた。
この血糖値スパイクとは、食後の血糖値が急上昇、急下降する現象である(食後の最大血糖値−最低血糖値>60mg/dl)。
健常人は、血糖値の日内変動は、80〜140mg/dlであり、これより高い血糖値を高血糖、低いのを低血糖という。
図7には血糖値スパイクを起こしていない健康な状態の血糖値と血糖値スパイクを起こしている血糖値の状態を模式図で示されている。
図7から明らかなように、健康な状態の血糖値は血糖値の上下動がなだらかで大きくないが、血糖値スパイクの血糖値は食後に血糖値が急上昇し、その後急降下して釘(スパイク)のような形状を描く。
このように食後の血糖値が急上昇して急降下する血糖値スパイク症状を放置しておくと2型糖尿病に移行するリスクが高くなったり、赤血球の糖化(体内の余分な糖分がタンパク質と結びつきAGEs/糖化最終生成物という老化物質を生成する一種の老化現象)を起こし易くなる。
また、血管が大きなダメージを受けることにより、動脈硬化の進行が速まると共に心筋梗塞や脳梗塞の発症確率が正常な血糖値の人に比べて上述したように高くなる。
さらに、血糖値スパイクにより、食後に血糖値が急上昇した後に急降下することにより低血糖状態となり、眠気、倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを引き起こす場合がある。
また、この眠気、倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などにより交通事故や仕事中の事故を起こすリスクが高まるという問題や仕事能率が低下するという社会的問題がある。
しかし、食後に血糖値スパイクを起こしている人でも空腹時血糖値はそれほど高くなかったり、血糖値の平均を表すHbA1cの値は正常なことが多い。
この結果、一般的な健康診断を受けても健康診断では前記血糖値スパイクを発見することが困難で、血糖値スパイクを放置している場合が多い。
前記血糖値スパイクを発見する手段としては、米国のアボット ダイアベティス ケア インコーポレイテッド社の持続的血糖値測定装置(登録商標はFreeStyleリブレpro)を上腕に貼り付けて2週間に亘る日常生活の血糖値を持続的に記録することにより血糖値スパイクを発見する手段がある。
前記FreeStyleリブレpro(登録商標)を使用することにより、食事と血糖値との相関が非侵襲的に観察することができる。
これにより、前記FreeStyleリブレproを使用すれば一般的な健康診断では発見が困難である血糖値スパイクを発見することができるようになった。
先に挙げた境界型糖尿病の定義を満たす被験者のFreeStyleリブレproで測定した血糖値の日内反応のデータを比較すると、図8に示されるように81.0%の被験者で、境界型糖尿病と血糖値スパイクの診断が合致する。
これは統計学的に有意であり(p〈0.01)、したがって、境界型糖尿病の背景には血糖値スパイクがあるといってよい。
しかし、境界型糖尿病の治療としては、運動を行ったり、食事・体重・ストレス等をコントロールする生活習慣の改善や食後の血糖値を下げるためのαグルコシダーゼ阻害薬としてのボグリボースを主な成分とする薬剤を投与する薬物療法がある(特許文献1)くらいであり、積極的に血糖値スパイクを改善、治療する治療剤は提案されていないのが実情である。
特許第4917712号公報
本発明の発明者は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌に血糖値の上昇を抑える働きがあることとインスリンの過剰分泌を抑制する働きがあることに着目し、低血糖に対しては穏やかに血糖値を上げ、高血糖に対しては穏やかに血糖値を下げることにより、血糖値を積極的に正常化させ、血糖値スパイク及び境界型糖尿病を改善させ、低血糖を改善し、低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善させ、穏やかに高血糖も改善させる血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物を提供することを目的とした。
請求項1の発明は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品とを含むことを特徴としている。
請求項2の発明は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品と、結晶セルロースと、ステアリン酸カルシウムと、二酸化ケイ素とを含むことを特徴としている。
請求項3の発明は、前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は80〜120mg、前記低GI値親水性食品は40〜60mg、であることを特徴としている。
請求項4の発明は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mgと、低GI値親水性食品50mgと、結晶セルロース17.5mgと、ステアリン酸カルシウム2mgと、二酸化ケイ素0.5mgと、を含むことを特徴としている。
請求項5の発明は、前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌はラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末、前記低GI値親水性食品は低GI値親水性食品粉末であることを特徴としている。
請求項6の発明は、前記結晶セルロースは結晶セルロース粉末、前記ステアリン酸カルシウムはステアリン酸カルシウム粉末、二酸化ケイ素は二酸化ケイ素粉末であることを特徴としている。
請求項7の発明は、前記低GI値親水性食品はグルコマンナンであることを特徴としている。
請求項8の発明は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品とを含むことを特徴としている。
請求項9の発明は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品と、結晶セルロースと、ステアリン酸カルシウムと、二酸化ケイ素とを含むことを特徴としている。
請求項10の発明は、前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は80〜120mg、前記低GI値親水性食品は40〜60mg、であることを特徴としている。
請求項11の発明は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mgと、低GI値親水性食品50mgと、結晶セルロース17.5mgと、ステアリン酸カルシウム2mgと、二酸化ケイ素0.5mgと、を含むことを特徴としている。
請求項12の発明は、前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌はラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末、前記低GI値親水性食品は低GI値親水性食品粉末であることを特徴としている。
請求項13の発明は、前記結晶セルロースは結晶セルロース粉末、前記ステアリン酸カルシウムはステアリン酸カルシウム粉末、二酸化ケイ素は二酸化ケイ素粉末であることを特徴としている。
請求項14の発明は、前記低GI値親水性食品はグルコマンナンであることを特徴としている。
本発明の血糖値スパイク改善剤は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と低GI値親水性食品の相乗効果によって、低血糖に対しては穏やかに血糖値を上げ、高血糖に対しては穏やかに血糖値を下げることにより、血糖値を積極的に正常化させて血糖値スパイク、境界型糖尿病を改善し、低血糖を改善すると共に低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善し、また、穏やかに高血糖も改善させることができるという優れた効果を有する。
本発明の血糖値改善組成物は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と低GI値親水性食品の相乗効果によって、低血糖に対しては穏やかに血糖値を上げ、高血糖に対しては穏やかに血糖値を下げることにより、血糖値を積極的に正常化させて血糖値スパイク、境界型糖尿病を改善し、低血糖を改善すると共に低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善し、また、穏やかに高血糖も改善させることができるという優れた効果を有する。
本発明の血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者2群の血糖値の変動効果を表したグラフである。 本発明の血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者2群の血糖値の改善率を表したグラフである。 本発明の血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者2群の自覚症状(食後の眠気、食後の倦怠感)の変化を表したグラフである。 本発明の血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者2群の自覚症状(頭痛、集中力・判断力の低下)の変化を表したグラフである。 境界型糖尿病、血糖値スパイクの症状を示す被験者に本発明の血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者2群の6ヶ月後の病態の変化を表したグラフである。 ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌の糖負荷試験への影響を表したグラフである(出典元は、立垣愛郎「乳酸菌の抗メタボリックシンドローム効果について」 FOOD Style 21 17(4):32-34 ,2013)。 健康な状態の場合と血糖値スパイク状態の場合のそれぞれにおける、1日の中での血糖値の変動を示した模式図である。 境界型糖尿病と血糖値スパイクの診断合致率を示した図である。
最初に、血糖値を積極的に正常化させて血糖値スパイク、境界型糖尿病を改善し、穏やかに低血糖を改善すると共に低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善し、穏やかに高血糖も改善させる血糖値スパイク改善剤の実施例について説明する。
実施例に示された本発明の血糖値スパイク改善剤は、カプセル剤タイプでカプセルに封入されている。
実施例の血糖値スパイク改善剤は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌としてのラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末100mg、低GI値親水性食品としてのグルコマンナン粉末50mg、結晶セルロースとしての結晶セルロース粉末17.5mg、ステアリン酸カルシウムとしてのステアリン酸カルシウム粉末2mg、二酸化ケイ素としての二酸化ケイ素粉末0.5mgを混合、撹拌して形成されている。
なお、前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末は、株式会社カネカが提供している乳酸菌LAB4(株式会社カネカの商品名)を使用している。なお、図1、図2、図3、図4、図5、図6の中では前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌をLAB4乳酸菌と表示する。
また、前記低GI値親水性食品とは、GI(グリセミック・インデックス)値が低くて親水性の高い食品をいい、低GI値親水性食品としての前記グルコマンナンは蒟蒻から製造されている。
また、前記結晶セルロース粉末、前記ステアリン酸カルシウム粉末、前記二酸化ケイ素粉末は、血糖値スパイク改善剤の防腐効果や防湿効果等を図るために添加された添加物である。
前記血糖値スパイク改善剤が封入された前記カプセルは、カプセル剤に使用される一般的なカプセルである。
図6には前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌の糖負荷試験での影響が示されている。
この試験の方法は、健常者ボランティアを対象としてラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mg摂取群(図6において実線で示す)、プラセボ(偽組成物)摂取群(図6において一点鎖線で示す)のクロスオーバー試験を行った(n=17)。
ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌、プラセボの摂取30分後に糖負荷試験を行い、血糖値、インスリン分泌量の変化を測定した。
その結果、図6に示されるように、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌摂取群において血糖値は糖負荷30分後に、インスリン分泌量は糖負荷60分後にプラセボ摂取群と比べ、有意に低い値を示した。
これにより、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は、糖負荷による血糖値の上昇を抑制し、インスリンの過剰分泌を抑制する機能を有していることがわかる。
従って、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は、血糖値の上昇を抑制する機能を有している。
本発明の血糖値スパイク改善剤に含まれている前記グルコマンナンは、GI(グリセミック・インデックス)値が24と低く、血糖値の上昇を抑制することができる。
なお、一般的にGI値が60以下の食品がGI値の低い食品とされている。
また、グルコマンナンは親水性が高くグルコマンナンの重量に対して約100倍の重量の水を吸収することができる。
このため、グルコマンナンは胃内で吸水することにより約100倍に増加して、胃粘膜はグルコマンナンの薄い膜が張られた状態となる。
この結果、本発明の発明者は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌とグルコマンナン(低GI値親水性食物粉末)の組み合わせによる相乗効果が、食物からの糖及びラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌の吸収を抑制したり遅らせたりすることができることを見出した。
従って、本発明の血糖値スパイク改善剤を投与すると、血糖値スパイク改善剤に含まれているグルコマンナンが胃の胃粘膜に薄い膜となって胃の内部を覆うため、摂取された食物からの糖及びラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌を胃が吸収するのを抑制したり遅らせたりすることができる。
この結果、本発明の血糖値スパイク改善剤は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌とグルコマンナンの組み合わせの相乗効果により、血糖値の穏やかな上昇及び穏やかな下降を促すことにより食後の血糖値の急上昇及び急下降を抑制して血糖値スパイクを改善することができると共に血糖値スパイクを改善することにより境界型糖尿病を改善することができる。
さらに、本発明の血糖値スパイク改善剤は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌とグルコマンナンの組み合わせの相乗効果により、最低血糖値を穏やかに上げるので低血糖を改善することができると共に低血糖及び血糖値スパイクを原因とする食後の眠気や倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善することができる。
また、血糖値の穏やかな下降を促すことができるので、穏やかに高血糖も改善することができる。
本実施例では、千代田国際クリニックを受診し、境界型糖尿病、血糖値スパイクと診断され、本発明の血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物の研究に賛同した被験者221人を対象として血糖値スパイクの実験を行った。
なお、前記被験者にはインフォームド・コンセントを得た。
被験者全体は221人である。
被験者全体の年齢(歳)は36.9±21.5。
男性は32人である。
男性の年齢(歳)は35.4±15.8。
女性は189人である。
女性の年齢(歳)は37.5±17.2。
前記被験者221人を1群と2群に分けて以下の実験を行った。
前記1群は男性20人、女性101人の合計121人である。
前記2群は男性12人、女性88人の合計100人である。
従って、被験者は全体の合計は1群と2群を合わせて221人である。
また、対象の振り分けは、封筒法によった。
なお、本実験は、(公財)国際全人医療研究所倫理委員会の承認を得て行った。
投与法
被験者には1群、2群ともFreeStyleリブレproを装着した。
1週目には1群、2群ともプラセボ(偽組成物)を投与した。プラセボは外見、味ともに血糖値スパイク改善剤と変わらないが内容物は乳糖である。投与法は、朝食直後、昼食直後、夕食直後にプラセボを1カプセルずつ1日3回投与した。
2週目には、1群では本発明の血糖値スパイク改善剤が封入されたカプセルを、朝食直後、昼食直後、夕食直後に1カプセルずつ1日3回投与した。
2週目の2群にはラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mgのみが封入されたカプセルを、朝食直後、昼食直後、夕食直後に1カプセルずつ1日3回投与した。
また、同時に血液検査(WBC,RBC,HGB,HCT,TThr,GOT,GPT,LDH,AIP,γ−GTP,creatinine,BUN,UA,尿一般)を前後で測定した。
図1には本発明の血糖値スパイク改善剤を投与した1群の効果とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した2群の効果が示されている。
1群、2群のプラセボ投与期間においては、最大血糖値(MaxBS)、最低血糖値(MinBS)、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))のすべてにおいて、2群間に有意差は認められなかった。
その後、1群と2群に分類し、1群には本発明の血糖値スパイク改善剤を投与し、2群にはラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した。
なお、プラセボでのデータを投与前値(図1では「前値」と表示)、その後に血糖値スパイク改善剤、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみをそれぞれ投与した後の値を投与後値(図1では「後値」と表示)とした。
図1に示されるように、1群では血糖値スパイク改善剤の投与前に比べて血糖値スパイク改善剤の投与後の食後の最大血糖値(MaxBS)が下がり、食後の最低血糖値(MinBS)が上昇している。
また、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))も血糖値スパイク改善剤の投与前に比べて投与後には変動差も少なくなっている。つまり、血糖値スパイクが改善されていることがわかる。
図1に示されるように、2群においてもラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌投与前に比べてラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌投与後の食後の最大血糖値(MaxBS)が下がり、食後の最低血糖値(MinBS)が上昇している。
また、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))も少なくなっている。つまり、血糖値スパイクが改善されていることがわかる。
上述したように、1群及び2群ともに食後の最大血糖値(MaxBS)が下がり、最低血糖値(MinBS)が上昇し、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))が小さくなっていることがわかる。
さらに、1群と2群を比較すると食後の最大血糖値(MaxBS)の低下には有意差がなかったが、最低血糖値(MinBS)が1群でより上昇し、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))が1群でより小さくなっている。
図2には本発明の血糖値スパイク改善剤を投与した1群の改善率とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した2群の血糖値の改善率(改善率=(後値−前値)/前値×100)が示されている。
図2に示されるように、最大血糖値(MaxBS)の改善率においては1群と2群の両群とも最大血糖値(MaxBS)が下がる効果が見られた(1群・2群間において、有意差はない)。
最低血糖値(MinBS)の改善率においては1群と2群の両群とも最低血糖値(MinBS)が上がる効果が見られ、さらに1群の方が2群に比べて改善率が有意に大きかった。
また、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))の改善率においても1群と2群の両群ともに変動差を少なくする効果が見られたが、さらに1群の方が2群に比べて改善率が有意に大きかった。
すなわち、最低血糖値(MinBS)では危険率5%未満で1群が優れており、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))では危険率1%未満で1群が優れていた。
自覚症状の変化
FreeStyleリブレpro装着前後で自覚症状を調査した。
1群と2群の被験者には、血糖値スパイクや低血糖の症状である食後の眠気、食後の倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下を、投与前と比較して「より増えた、より減った、わからない」の三択で答えてもらった。
図3には本発明の血糖値スパイク改善剤を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌を投与した被験者2群の自覚症状(食後の眠気、食後の倦怠感)の変化が示され、図4には本発明の血糖値スパイク改善剤を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者2群の自覚症状(頭痛、集中力・判断力の低下)の変化が示されている。
図3に示されるように、食後の眠気に関しては、1群では「より増えた」が11人、「より減った」が92人、「わからない」が18人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が20人、「より減った」が55人、「わからない」が25人となった。
従って、1群では食後の眠気が「より減った」と回答した被験者が92人(約76%)であったのに対し、2群では食後の眠気が「より減った」と回答した被験者が55人(55%)であった。
図3に示されるように、食後の倦怠感に関しては、1群では「より増えた」が9人、「より減った」が97人、「わからない」が15人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が23人、「より減った」が54人、「わからない」が23人となった。
従って、1群では食後の倦怠感が「より減った」と回答した被験者が97人(約80%)であったのに対し、2群では食後の倦怠感が「より減った」と回答した被験者が54人(54%)であった。
この結果、自覚症状の変化は、食後の眠気、倦怠感がともに1群で有意に改善され、2群との間に有意差があった(ともに、p〈0.005)。
図4に示されるように、頭痛に関しては、1群では「より増えた」が11人、「より減った」が51人、「わからない」が59人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が24人、「より減った」が28人、「わからない」が48人となった。
従って、1群では頭痛が「より減った」と回答した被験者が51人(約42%)であったのに対し、2群では頭痛が「より減った」と回答した被験者が28人(28%)であった。
図4に示されるように、集中力・判断力の低下に関しては、1群では「より増えた」が15人、「より減った」が74人、「わからない」が32人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が28人、「より減った」が45人、「わからない」が27人となった。
従って、1群では集中力・判断力の低下が「より減った」と回答した被験者が74人(約61%)であったのに対し、2群では集中力・判断力の低下が「より減った」と回答した被験者が45人(45%)であった。
この結果、自覚症状の変化は、頭痛、集中力・判断力の低下がともに1群で有意に改善され、2群との間に有意差があった(ともに、p〈0.002)。
結果
1群・2群とも、最大血糖値(MaxBS)を前値に対して後値は有意に低下させることができた。また、最低血糖値(MinBS)を前値に対して後値は有意に上昇させることができた。
これにより、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))を前値に対して後値は有意に縮小させることができ、すなわち血糖値スパイクを有意に改善させることができた(いずれもp〈0.01vs.前値)。
また、1群と2群の最低血糖値(MinBS)の改善効果、及び血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))、すなわち、血糖値スパイクの改善効果を比べると、1群での改善効果の方が2群での改善効果よりも大きかった(p〈0.01)。
自覚症状(食後の眠気、食後の倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下)は、1群でより改善効果が大きかった(p〈0.002〜0.005)。
投与前後の血液検査、尿検査で異常者はいなかった。
副作用発現率は、1群で5.8%、2群では6.1%であり、有意差はなかった。
なお、副作用としては軟便、軽い下痢である。
従って、上記実験結果から本発明の血糖値スパイク改善剤は、最低血糖値を穏やかに上げ、最大血糖値を穏やかに下げることにより血糖値を積極的に正常化させるので、血糖値スパイクの改善治療に有効であると共に境界型糖尿病の治療改善にも有効である。
また、本発明の血糖値スパイク改善剤は、低血糖の症状の改善を図ることができると共に低血糖及び血糖値スパイクを原因とする食後の眠気や倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善することができる。
さらに、本発明の血糖値スパイク改善剤は、最大血糖値も穏やかに下げるので高血糖の治療改善にも有効である。
図5には千代田国際クリニックを受診し、境界型糖尿病、血糖値スパイクと診断された被験者27人を対象として本発明の血糖値スパイク改善剤を投与した被験者である1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者である2群のそれぞれの6ヶ月後の病態の変化が示されている。
なお、前記被験者にはインフォームド・コンセントを得た。
被験者全体は27人である。
被験者全体の年齢(歳)は42.9±18.5。
男性は11人である。
男性の年齢(歳)は43.4±15.8。
女性は16人である。
女性の年齢(歳)は41.6±19.1。
前記被験者27人を1群と2群に分けて以下の実験を行った。
前記1群は男性6人、女性8人の合計14人である。
前記2群は男性5人、女性8人の合計13人である。
従って、被験者の合計は1群と2群を合わせて27人である。
また、対象の振り分けは、封筒法によった。
前記1群(14例、43.3歳±11.7歳)には本発明の血糖値スパイク改善剤を6ヶ月間投与し、前記2群(13例、42.9歳±10.6歳)にはラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを6ヶ月間投与した。なお、投与前においては1群と2群の血糖値には有意差はなかった。
図5に示されるように、6ヶ月後の病態を比較すると、1群では64.3%の被験者の血糖値が正常化し、2群では23.1%の被験者の血糖値が正常化した。1群で有意に優れていたといえる(p〈0.05)。
また、図5から1群の方が糖尿病に病態が移行してしまう被験者や境界型糖尿病、血糖値スパイクの病態を維持する被験者が2群に比べて少ないことがわかる。
なお、本発明の血糖値スパイク改善剤は、上述したように6ヶ月間の投与で64.3%の被験者の血糖値を正常化させることができるのに対し、従来の境界型糖尿病の治療薬であるボグリボースの糖尿病発症抑制率は1年間で40.5%と報告されているので、この点からも本発明の血糖値スパイク改善剤の優位性が示されたといえる。
さらに、本発明の血糖値スパイク改善剤は、使用した際の安全性も確認することができた。
また、6ヶ月の投与で、血液検査、尿検査の結果に異常のあった被験者は皆無であった。
次に、血糖値を積極的に正常化させて血糖値スパイク、境界型糖尿病を改善し、穏やかに低血糖を改善すると共に低血糖及び血糖値スパイクによる食後の眠気・倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善し、穏やかに高血糖も改善させる血糖値改善組成物の実施例について説明する。
なお、この血糖値改善組成物は、前記実施例で示された本発明の血糖値スパイク改善剤と成分が同じであるため、使用する図面の重複を避けるべく血糖値改善スパイク剤の説明で使用した図面を用いて血糖値改善組成物を説明する。
実施例に示された本発明の血糖値改善組成物は、カプセル剤タイプでカプセルに封入されている。
実施例の血糖値改善組成物は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌としてのラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末100mg、低GI値親水性食品としてのグルコマンナン粉末50mg、結晶セルロースとしての結晶セルロース粉末17.5mg、ステアリン酸カルシウムとしてのステアリン酸カルシウム粉末2mg、二酸化ケイ素としての二酸化ケイ素粉末0.5mgを混合、撹拌して形成されている。
なお、前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末は、株式会社カネカが提供している乳酸菌LAB4(株式会社カネカの商品名)を使用している。なお、図1、図2、図3、図4、図5、図6の中では前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌をLAB4乳酸菌と表示する。
また、前記低GI値親水性食品とは、GI(グリセミック・インデックス)値が低くて親水性の高い食品をいい、低GI値親水性食品としての前記グルコマンナンは蒟蒻から製造されている。
また、前記結晶セルロース粉末、前記ステアリン酸カルシウム粉末、前記二酸化ケイ素粉末は、血糖値改善組成物の防腐効果や防湿効果等を図るために添加された添加物である。
前記血糖値改善組成物が封入された前記カプセルは、カプセル剤に使用される一般的なカプセルである。
図6には前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌の糖負荷試験での影響が示されている。
この試験の方法は、健常者ボランティアを対象としてラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mg摂取群(図6において実線で示す)、プラセボ(偽組成物)摂取群(図6において一点鎖線で示す)のクロスオーバー試験を行った(n=17)。
ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌、プラセボの摂取30分後に糖負荷試験を行い、血糖値、インスリン分泌量の変化を測定した。
その結果、図6に示されるように、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌摂取群において血糖値は糖負荷30分後に、インスリン分泌量は糖負荷60分後にプラセボ摂取群と比べ、有意に低い値を示した。
これにより、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は、糖負荷による血糖値の上昇を抑制し、インスリンの過剰分泌を抑制する機能を有していることがわかる。
従って、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は、血糖値の上昇を抑制する機能を有している。
本発明の血糖値改善組成物に含まれている前記グルコマンナンは、GI(グリセミック・インデックス)値が24と低く、血糖値の上昇を抑制することができる。
なお、一般的にGI値が60以下の食品がGI値の低い食品とされている。
また、グルコマンナンは親水性が高くグルコマンナンの重量に対して約100倍の重量の水を吸収することができる。
このため、グルコマンナンは胃内で吸水することにより約100倍に増加して、胃粘膜はグルコマンナンの薄い膜が張られた状態となる。
この結果、本発明の発明者は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌とグルコマンナン(低GI値親水性食物粉末)の組み合わせによる相乗効果が、食物からの糖及びラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌の吸収を抑制したり遅らせたりすることができることを見出した。
従って、本発明の血糖値改善組成物を投与すると、血糖値改善組成物に含まれているグルコマンナンが胃の胃粘膜に薄い膜となって胃の内部を覆うため、摂取された食物からの糖及びラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌を胃が吸収するのを抑制したり遅らせたりすることができる。
この結果、本発明の血糖値改善組成物は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌とグルコマンナンの組み合わせの相乗効果により、血糖値の穏やかな上昇及び穏やかな下降を促すことにより食後の血糖値の急上昇及び急下降を抑制して血糖値スパイクを改善することができると共に血糖値スパイクを改善することにより境界型糖尿病を改善することができる。
さらに、本発明の血糖値改善組成物は、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌とグルコマンナンの組み合わせの相乗効果により、最低血糖値を穏やかに上げるので低血糖を改善することができると共に低血糖及び血糖値スパイクを原因とする食後の眠気や倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善することができる。
また、血糖値の穏やかな下降を促すことができるので、穏やかに高血糖も改善することができる。
本実施例では、千代田国際クリニックを受診し、境界型糖尿病、血糖値スパイクと診断され、本発明の血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物の研究に賛同した被験者221人を対象として血糖値スパイクの実験を行った。
なお、前記被験者にはインフォームド・コンセントを得た。
被験者全体は221人である。
被験者全体の年齢(歳)は36.9±21.5。
男性は32人である。
男性の年齢(歳)は35.4±15.8。
女性は189人である。
女性の年齢(歳)は37.5±17.2。
前記被験者221人を1群と2群に分けて以下の実験を行った。
前記1群は男性20人、女性101人の合計121人である。
前記2群は男性12人、女性88人の合計100人である。
従って、被験者は全体の合計は1群と2群を合わせて221人である。
また、対象の振り分けは、封筒法によった。
なお、本実験は、(公財)国際全人医療研究所倫理委員会の承認を得て行った。
投与法
被験者には1群、2群ともFreeStyleリブレproを装着した。
1週目には1群、2群ともプラセボ(偽組成物)を投与した。プラセボは外見、味ともに血糖値改善組成物と変わらないが内容物は乳糖である。投与法は、朝食直後、昼食直後、夕食直後にプラセボを1カプセルずつ1日3回投与した。
2週目には、1群では本発明の血糖値改善組成物が封入されたカプセルを、朝食直後、昼食直後、夕食直後に1カプセルずつ1日3回投与した。
2週目の2群にはラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mgのみが封入されたカプセルを、朝食直後、昼食直後、夕食直後に1カプセルずつ1日3回投与した。
また、同時に血液検査(WBC,RBC,HGB,HCT,TThr,GOT,GPT,LDH,AIP,γ−GTP,creatinine,BUN,UA,尿一般)を前後で測定した。
図1には本発明の血糖値改善組成物を投与した1群の効果とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した2群の効果が示されている。
1群、2群のプラセボ投与期間においては、最大血糖値(MaxBS)、最低血糖値(MinBS)、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))のすべてにおいて、2群間に有意差は認められなかった。
その後、1群と2群に分類し、1群には本発明の血糖値改善組成物を投与し、2群にはラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した。
なお、プラセボでのデータを投与前値(図1では「前値」と表示)、その後に血糖値改善組成物、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみをそれぞれ投与した後の値を投与後値(図1では「後値」と表示)とした。
図1に示されるように、1群では血糖値改善組成物の投与前に比べて血糖値改善組成物の投与後の食後の最大血糖値(MaxBS)が下がり、食後の最低血糖値(MinBS)が上昇している。
また、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))も血糖値改善組成物の投与前に比べて投与後には変動差も少なくなっている。つまり、血糖値スパイクが改善されていることがわかる。
図1に示されるように、2群においてもラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌投与前に比べてラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌投与後の食後の最大血糖値(MaxBS)が下がり、食後の最低血糖値(MinBS)が上昇している。
また、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))も少なくなっている。つまり、血糖値スパイクが改善されていることがわかる。
上述したように、1群及び2群ともに食後の最大血糖値(MaxBS)が下がり、最低血糖値(MinBS)が上昇し、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))が小さくなっていることがわかる。
さらに、1群と2群を比較すると食後の最大血糖値(MaxBS)の低下には有意差がなかったが、最低血糖値(MinBS)が1群でより上昇し、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))が1群でより小さくなっている。
図2には本発明の血糖値改善組成物を投与した1群の改善率とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した2群の血糖値の改善率(改善率=(後値−前値)/前値×100)が示されている。
図2に示されるように、最大血糖値(MaxBS)の改善率においては1群と2群の両群とも最大血糖値(MaxBS)が下がる効果が見られた(1群・2群間において、有意差はない)。
最低血糖値(MinBS)の改善率においては1群と2群の両群とも最低血糖値(MinBS)が上がる効果が見られ、さらに1群の方が2群に比べて改善率が有意に大きかった。
また、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))の改善率においても1群と2群の両群ともに変動差を少なくする効果が見られたが、さらに1群の方が2群に比べて改善率が有意に大きかった。
すなわち、最低血糖値(MinBS)では危険率5%未満で1群が優れており、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))では危険率1%未満で1群が優れていた。
自覚症状の変化
FreeStyleリブレpro装着前後で自覚症状を調査した。
1群と2群の被験者には、血糖値スパイクや低血糖の症状である食後の眠気、食後の倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下を、投与前と比較して「より増えた、より減った、わからない」の三択で答えてもらった。
図3には本発明の血糖値改善組成物を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌を投与した被験者2群の自覚症状(食後の眠気、食後の倦怠感)の変化が示され、図4には本発明の血糖値改善組成物を投与した被験者1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者2群の自覚症状(頭痛、集中力・判断力の低下)の変化が示されている。
図3に示されるように、食後の眠気に関しては、1群では「より増えた」が11人、「より減った」が92人、「わからない」が18人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が20人、「より減った」が55人、「わからない」が25人となった。
従って、1群では食後の眠気が「より減った」と回答した被験者が92人(約76%)であったのに対し、2群では食後の眠気が「より減った」と回答した被験者が55人(55%)であった。
図3に示されるように、食後の倦怠感に関しては、1群では「より増えた」が9人、「より減った」が97人、「わからない」が15人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が23人、「より減った」が54人、「わからない」が23人となった。
従って、1群では食後の倦怠感が「より減った」と回答した被験者が97人(約80%)であったのに対し、2群では食後の倦怠感が「より減った」と回答した被験者が54人(54%)であった。
この結果、自覚症状の変化は、食後の眠気、倦怠感がともに1群で有意に改善され、2群との間に有意差があった(ともに、p〈0.005)。
図4に示されるように、頭痛に関しては、1群では「より増えた」が11人、「より減った」が51人、「わからない」が59人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が24人、「より減った」が28人、「わからない」が48人となった。
従って、1群では頭痛が「より減った」と回答した被験者が51人(約42%)であったのに対し、2群では頭痛が「より減った」と回答した被験者が28人(28%)であった。
図4に示されるように、集中力・判断力の低下に関しては、1群では「より増えた」が15人、「より減った」が74人、「わからない」が32人となった。
これに対して、2群では「より増えた」が28人、「より減った」が45人、「わからない」が27人となった。
従って、1群では集中力・判断力の低下が「より減った」と回答した被験者が74人(約61%)であったのに対し、2群では集中力・判断力の低下が「より減った」と回答した被験者が45人(45%)であった。
この結果、自覚症状の変化は、頭痛、集中力・判断力の低下がともに1群で有意に改善され、2群との間に有意差があった(ともに、p〈0.002)。
結果
1群・2群とも、最大血糖値(MaxBS)を前値に対して後値は有意に低下させることができた。また、最低血糖値(MinBS)を前値に対して後値は有意に上昇させることができた。
これにより、血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))を前値に対して後値は有意に縮小させることができ、すなわち血糖値スパイクを有意に改善させることができた(いずれもp〈0.01vs.前値)。
また、1群と2群の最低血糖値(MinBS)の改善効果、及び血糖値の変動差(△BS(MaxBS−MinBS))、すなわち、血糖値スパイクの改善効果を比べると、1群での改善効果の方が2群での改善効果よりも大きかった(p〈0.01)。
自覚症状(食後の眠気、食後の倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下)は、1群でより改善効果が大きかった(p〈0.002〜0.005)。
投与前後の血液検査、尿検査で異常者はいなかった。
副作用発現率は、1群で5.8%、2群では6.1%であり、有意差はなかった。
なお、副作用としては軟便、軽い下痢である。
従って、上記実験結果から本発明の血糖値改善組成物は、最低血糖値を穏やかに上げ、最大血糖値を穏やかに下げることにより血糖値を積極的に正常化させるので、血糖値スパイクの改善治療に有効であると共に境界型糖尿病の治療改善にも有効である。
また、本発明の血糖値改善組成物は、低血糖の症状の改善を図ることができると共に低血糖及び血糖値スパイクを原因とする食後の眠気や倦怠感、頭痛、集中力・判断力の低下などを改善することができる。
さらに、本発明の血糖値改善組成物は、最大血糖値も穏やかに下げるので高血糖の治療改善にも有効である。
図5には千代田国際クリニックを受診し、境界型糖尿病、血糖値スパイクと診断された被験者27人を対象として本発明の血糖値改善組成物を投与した被験者である1群とラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを投与した被験者である2群のそれぞれの6ヶ月後の病態の変化が示されている。
なお、前記被験者にはインフォームド・コンセントを得た。
被験者全体は27人である。
被験者全体の年齢(歳)は42.9±18.5。
男性は11人である。
男性の年齢(歳)は43.4±15.8。
女性は16人である。
女性の年齢(歳)は41.6±19.1。
前記被験者27人を1群と2群に分けて以下の実験を行った。
前記1群は男性6人、女性8人の合計14人である。
前記2群は男性5人、女性8人の合計13人である。
従って、被験者の合計は1群と2群を合わせて27人である。
また、対象の振り分けは、封筒法によった。
前記1群(14例、43.3歳±11.7歳)には本発明の血糖値改善組成物を6ヶ月間投与し、前記2群(13例、42.9歳±10.6歳)にはラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌のみを6ヶ月間投与した。なお、投与前においては1群と2群の血糖値には有意差はなかった。
図5に示されるように、6ヶ月後の病態を比較すると、1群では64.3%の被験者の血糖値が正常化し、2群では23.1%の被験者の血糖値が正常化した。1群で有意に優れていたといえる(p〈0.05)。
また、図5から1群の方が糖尿病に病態が移行してしまう被験者や境界型糖尿病、血糖値スパイクの病態を維持する被験者が2群に比べて少ないことがわかる。
なお、本発明の血糖値改善組成物は、上述したように6ヶ月間の投与で64.3%の被験者の血糖値を正常化させることができるのに対し、従来の境界型糖尿病の治療薬であるボグリボースの糖尿病発症抑制率は1年間で40.5%と報告されているので、この点からも本発明の血糖値改善組成物の優位性が示されたといえる。
さらに、本発明の血糖値改善組成物は、使用した際の安全性も確認することができた。
また、6ヶ月の投与で、血液検査、尿検査の結果に異常のあった被験者は皆無であった。
なお、実施例に示したように血糖値スパイク改善剤及び血糖値改善組成物に含まれるラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌とグルコマンナンの配合重量はラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌が100mg、グルコマンナンが50mg、が好ましいが、必ずしもこの配合重量に限定されるものでなく、ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は100mgの±20%の範囲(80〜120mg)、グルコマンナンは50mgの±20%の範囲(40〜60mg)の範囲内であればよい。
また、実施例ではラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mg、グルコマンナン50mgとして配合重量割合(重量%)をグルコマンナンの重量がラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌の重量の50%になるようにしたが、必ずしもグルコマンナンの重量はラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌の重量の50%に限定されるものではない。
なお、実施例では血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物を食事の直後に投与する場合を示したが、血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物の投与は食事の直後に限定されるものではなく、食事の直前に投与してもよい。
また、実施例では低GI値親水性食品として蒟蒻から製造したグルコマンナンを使用したが、低GI値親水性食品はグルコマンナンに限定されるものでなく、GI値が低くて親水性の高い食品であれば海藻、寒天等を使用してもよい。
なお、実施例では本発明の血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物は、カプセル剤タイプを示したが、血糖値スパイク改善剤又は血糖値改善組成物は、カプセル剤タイプに限定されるものではなく、例えば錠剤、顆粒剤、散剤、液剤等の任意の剤形として使用してもよいことは勿論である。
また、本発明の血糖値改善組成物は、一般食品等にも広く用いることができる。
血糖値改善組成物を一般食品に用いる場合は、製造する食品の食品原材料に血糖値改善組成物を所定量加えて当該食品の製造方法で製造すればよい。

Claims (14)

  1. ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品とを含むことを特徴とする血糖値スパイク改善剤。
  2. ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品と、結晶セルロースと、ステアリン酸カルシウムと、二酸化ケイ素とを含むことを特徴とする血糖値スパイク改善剤。
  3. 前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は80〜120mg、前記低GI値親水性食品は40〜60mg、であることを特徴とする請求項1、請求項2のいずれか1項記載の血糖値スパイク改善剤。
  4. ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mgと、低GI値親水性食品50mgと、結晶セルロース17.5mgと、ステアリン酸カルシウム2mgと、二酸化ケイ素0.5mgと、を含むことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれか1項記載の血糖値スパイク改善剤。
  5. 前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌はラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末、前記低GI値親水性食品は低GI値親水性食品粉末であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4のいずれか1項記載の血糖値スパイク改善剤。
  6. 前記結晶セルロースは結晶セルロース粉末、前記ステアリン酸カルシウムはステアリン酸カルシウム粉末、二酸化ケイ素は二酸化ケイ素粉末であることを特徴とする請求項2、請求項4のいずれか1項記載の血糖値スパイク改善剤。
  7. 前記低GI値親水性食品はグルコマンナンであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5のいずれか1項記載の血糖値スパイク改善剤。
  8. ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品とを含むことを特徴とする血糖値改善組成物。
  9. ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌と、低GI値親水性食品と、結晶セルロースと、ステアリン酸カルシウムと、二酸化ケイ素とを含むことを特徴とする血糖値改善組成物。
  10. 前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌は80〜120mg、前記低GI値親水性食品は40〜60mg、であることを特徴とする請求項8、請求項9のいずれか1項記載の血糖値改善組成物。
  11. ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌100mgと、低GI値親水性食品50mgと、結晶セルロース17.5mgと、ステアリン酸カルシウム2mgと、二酸化ケイ素0.5mgと、を含むことを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10のいずれか1項記載の血糖値改善組成物。
  12. 前記ラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌はラクトバチルス・デルブルッキーLAB4(Lactobacillus delbrueckii LAB4)乳酸菌粉末、前記低GI値親水性食品は低GI値親水性食品粉末であることを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10、請求項11のいずれか1項記載の血糖値改善組成物。
  13. 前記結晶セルロースは結晶セルロース粉末、前記ステアリン酸カルシウムはステアリン酸カルシウム粉末、二酸化ケイ素は二酸化ケイ素粉末であることを特徴とする請求項9、請求項11のいずれか1項記載の血糖値改善組成物。
  14. 前記低GI値親水性食品はグルコマンナンであることを特徴とする請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12のいずれか1項記載の血糖値改善組成物。
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