JP2019202391A - 研削盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】砥石車を回転させるために必要とされる駆動力を抑制しつつ、クーラントを狙った位置に供給できる研削盤を提供すること。【解決手段】吐出部55に対し第二方向D2に並設され、クーラントCの吐出方向に沿って直線状に延在すると共に、長手方向における先端が吐出口56よりも研削面に近い位置に配置される柱状部材80とを備え、柱状部材80は、外周面のうち周方向の一部を構成し、第二方向D2を向く突出面81と、外周面のうち周方向の一部を構成し、第一方向D1を向く背面82とを備え、突出面81の突出寸法t1は、幅方向において両端から中央へ向かうにつれて大きくなるように形成され、突出面81の幅寸法は、吐出口56の幅寸法よりも大きく、背面82の突出寸法t2は、突出面81の突出寸法t1よりも小さく、且つ、柱状部材の80の幅寸法の1/2以下である、研削盤1。【選択図】図5

Description

本発明は、研削盤に関する。
研削盤には、工作物を研削する砥石車の研削面にクーラントを供給するクーラント供給装置が設けられる。このクーラント供給装置に関して、特許文献1には、クーラントノズルよりも砥石車の回転方向上流側で研削面に向けてエアを吹き付け、回転する砥石車に連れ回る空気流を遮断する技術が開示されている。この特許文献1に記載の技術は、空気流を収集して圧縮し、圧縮した空気流を研削面に吹き付けることで、クーラントノズルから吐出されたクーラントが流されることを抑制し、クーラントを狙った位置に供給する。
特開2004−25411号公報
上記した技術では、空気流を遮断するためにエアを研削面に向けて勢いよく吹き付ける必要がある。そのため、研削面に吹き付けられる空気流が砥石車の回転抵抗となり、砥石車を回転させるために必要とされる駆動力が増大する。これに対し、研削面に向けて勢いよくエアを吹き付ける代わりに、クーラントノズルから吐出するクーラントの流速を上げることも考えられる。しかしながらこの場合においても、クーラントを研削面に勢いよく吹き付ける必要があり、クーラントが砥石車の回転抵抗となる。
本発明は、砥石車を回転させるために必要とされる駆動力を抑制しつつ、クーラントを狙った位置に供給できる研削盤を提供することを目的とする。
本発明の研削盤は、第一方向へ回転しながら工作物を研削する砥石車と、クーラントを吐出する吐出口を有し、前記クーラントを前記砥石車の研削面に供給する吐出部と、前記吐出部に対し前記第一方向の反対方向である第二方向に並設され、前記クーラントの吐出方向に沿って直線状に延在すると共に、長手方向における先端が前記吐出口よりも前記研削面に近い位置に配置される柱状部材とを備える。前記柱状部材は、外周面のうち周方向の一部を構成し、前記第二方向を向く突出面と、外周面のうち周方向の一部を構成し、前記第一方向を向く背面とを備える。前記砥石車の回転軸線に平行な方向を幅方向と定義し、前記突出面は、凸面状であって、前記背面の前記幅方向における両端を含む仮想平面からの前記突出面の突出寸法が、前記幅方向において両端から中央へ向かうにつれて大きくなるように形成される。前記突出面の前記幅方向における寸法は、前記吐出口の前記幅方向における寸法よりも大きく、前記背面の前記仮想平面からの突出寸法は、前記突出面の前記仮想平面からの突出寸法よりも小さく、且つ、前記柱状部材の前記幅方向における寸法の1/2以下である。
この研削盤によれば、突出面の仮想平面からの突出寸法は、幅方向において両端から中央へ向かうにつれて大きくなる凸面状に形成される。よって、柱状部材は、砥石車に連れ回る空気流が突出面に当たった際に、空気流の速度低下を抑制しつつ、吐出口から吐出されたクーラントから離れる方向へ空気流を案内することができる。
さらに、突出面の幅方向における寸法は、吐出口の幅方向における寸法よりも大きい。そして、背面の仮想平面からの突出寸法は、突出面の仮想平面からの突出寸法よりも小さく、且つ、柱状部材の幅方向における寸法の1/2以下となるように形成される。よって、柱状部材は、突出面に沿って流れる空気流を柱状部材から剥離させることができ、クーラントが空気流によって第一方向側へ流されることを抑制できる。
これにより、研削盤は、クーラントを研削面に向けて勢いよく吹き付けなくても、クーラントが空気流から受ける抗力によって第一方向側へ流されることを抑制できる。よって、研削盤は、研削面に供給されたクーラントに起因する砥石車の回転抵抗の増大を抑制できるので、砥石車を回転させるために必要とされる駆動力を抑制しつつ、クーラントを研削面の狙った位置に供給できる。
本発明の一実施形態における研削盤の平面図である。 砥石車周辺の断面図である。 研削盤の部分拡大図であり、吐出部及び柱状部材が配置される部位を拡大して示す。 図3のIV−IV線における吐出部及び柱状部材の断面図である。 柱状部材に当たった空気流の流れを模式的に示した図である。 第一変形例における柱状部材の断面図であり、図4に示す断面に対応する。 第二変形例における柱状部材の断面図であり、図4に示す断面に対応する。 第三変形例における柱状部材の断面図であり、図4に示す断面に対応する。
(1.研削盤1の概略)
以下、本発明に係る研削盤が適用された実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、研削盤1が、軸状の工作物を研削可能な砥石台トラバース型円筒研削盤である場合を例に挙げて説明する。なお、トラバース方向をZ軸方向、トラバース方向と直角な水平方向をX軸方向、トラバース方向と直角な鉛直方向をY軸方向とする。図1に示すように、研削盤1は、ベッド10と、主軸台20と、心押台30と、砥石支持装置40と、クーラント供給装置50と、定寸装置60と、制御装置70等を備える。
ベッド10は、ほぼ矩形状からなり、床上に配置される。ただし、ベッド10の形状は矩形状に限定されるものではない。ベッド10の上面には、一対の砥石台用Z軸ガイドレール11a、11bが設けられる。一対の砥石台用Z軸ガイドレール11a、11bは、Z軸方向に延びるように、且つ、相互に平行に配置固定される。また、一対の砥石台用Z軸ガイドレール11a、11bの間には、砥石台用Z軸ボールねじ11cと、砥石台用Z軸ボールねじ11cを回転駆動する砥石台用Z軸モータ11dとが配置される。
主軸台20は、主軸台本体21と、主軸22と、主軸モータ23と、主軸センタ24とを主に備える。主軸台本体21は、ベッド10の上面に固定される。主軸22は、軸方向をZ軸方向へ向けた状態で、主軸台本体21に対して回転可能に挿通支持される。
主軸モータ23は、主軸22の左端に設けられる。主軸モータ23は、主軸台本体21に対して主軸22をZ軸回りに回転駆動する。なお、主軸モータ23には、主軸モータ23の回転角を検出可能なエンコーダ(図示せず)が設けられている。主軸センタ24は、主軸22の右端に設けられ、軸状の工作物Wの軸方向一端を支持する。
心押台30は、心押台本体31と、心押センタ32とを備える。心押台本体31は、ベッド10の上面に固定される。心押センタ32は、軸方向をZ軸方向へ向けた状態で、心押台本体31に対して回転可能に挿通支持される。心押センタ32は、主軸センタ24との間で、工作物Wの軸方向両端をZ軸回りに回転可能に支持する。また、心押センタ32は、工作物Wの長さに応じて心押台本体31の右端面からの突出量の変更が可能に構成される。
砥石支持装置40は、砥石台トラバースベース41と、砥石台42と、砥石軸部材43と、砥石車44と、砥石回転用モータ45とを主に備える。砥石台トラバースベース41は、矩形の平板状に形成される。
砥石台トラバースベース41は、砥石台用Z軸ボールねじ11cのナット部材に連結され、砥石台用Z軸モータ11dの駆動により一対の砥石台用Z軸ガイドレール11a、11bに沿ってZ軸方向へ移動する。なお、この砥石台用Z軸モータ11dには、砥石台用Z軸モータ11dの回転角の検出が可能なエンコーダ(図示せず)が設けられている。
砥石台トラバースベース41の上面には、一対の砥石台用X軸ガイドレール41a、41bが、X軸方向に延びるように、且つ、相互に平行に配置固定される。そして、一対の砥石台用X軸ガイドレール41a、41bの間には、砥石台用X軸ボールねじ41cと、砥石台用X軸ボールねじ41cを回転駆動する砥石台用X軸モータ41dとが配置されている。
砥石台42は、一対の砥石台用X軸ガイドレール41a、41b上をX軸方向へ移動可能に配置されている。砥石台42は、砥石台用X軸ボールねじ41cのナット部材に連結され、砥石台用X軸モータ41dの駆動により一対の砥石台用X軸ガイドレール41a、41bに沿って移動する。なお、この砥石台用X軸モータ41dには、砥石台用X軸モータ41dの回転角の検出が可能なエンコーダ(図示せず)が設けられている。このように、砥石台42は、ベッド10、主軸台20及び心押台30に対し、X軸方向(プランジ送り方向)及びZ軸方向(トラバース送り方向)に相対移動可能に構成されている。
砥石軸部材43は、砥石台42に対し、Z軸に平行な回転軸線Dr回りに回転可能に支持される。砥石車44は、砥石軸部材43の一端に対し、砥石軸部材43と一体回転可能に設けられる。砥石回転用モータ45は、砥石台42の上面に設けられ、ベルト・プーリ機構46を介して砥石軸部材43を回転駆動し、砥石車44を回転させる。そして、砥石車44は、回転しながら工作物Wを研削する。砥石台42の側面には、砥石車44を覆う砥石覆い47が設けられる。砥石覆い47は、工作物W側の1面を除く5面を覆い、クーラント供給装置50から砥石車44へ向けて供給されるクーラントCの飛散を防止する。
クーラント供給装置50は、クーラント貯留槽51と、ポンプ52と、クーラント用ノズル53とを主に備える。クーラント貯留槽51及びポンプ52は、ベッド10の脇に設置され、クーラント用ノズル53は、砥石覆い47に取付けられる。クーラント供給装置50は、クーラント貯留槽51に貯留されたクーラントCをポンプ52により汲み出し、ポンプ52に配管接続されたクーラント用ノズル53にクーラントCを送出する。
定寸装置60は、工作物Wの研削部位の外径を計測し、計測結果を制御装置70へ出力する。制御装置70は、各モータを制御して、工作物W及び砥石車44をそれぞれ回転させる。また、制御装置70は、定寸装置60の計測結果に基づき、工作物Wに対する砥石車44のZ軸方向及びX軸方向の相対的な位置を変更しながら、工作物Wの外周面を研削する。
(2.クーラント用ノズル53)
図2及び図3に示すように、クーラント用ノズル53は、ノズル本体54と、吐出部55とを備える。ノズル本体54は、ポンプ52に接続された管であり、ポンプ52から供給されるクーラントCを吐出部55へ導出する。吐出部55は、ノズル本体54から供給されたクーラントCを砥石車44の研削面に供給する。
吐出部55は、吐出口56と、案内部57とを備える。吐出口56は、クーラントCを吐出する半円状の開口であり、吐出部55は、吐出口56の円弧部分を、砥石車44の回転方向とは反対方向へ向けた状態で配置される。案内部57は、ノズル本体54から吐出口56へクーラントCを案内する直線状の管である。また、案内部57の長手方向に直交する断面形状は、吐出口56の形状に倣った半円状に形成され、吐出口56から吐出されたクーラントCは、吐出方向に直交する断面形状が半円状となった状態で、案内部57の長手方向に沿って流れる。
なお、以下において、クーラントCの吐出方向(案内部57の長手方向)を「V方向」と称す。また、砥石車44の回転方向を「第一方向D1」と称し、第一方向D1の反対方向を「第二方向D2」と称する。
(3.柱状部材80)
クーラント供給装置50は、吐出部55に対し、第二方向D2に並設される柱状部材80を更に備える。そして、柱状部材80は、V方向に沿って直線状に延在する円柱状の部材であり、吐出部55に連結される。つまり、空気流AFは、砥石車44に連れ回りながら第一方向D1に沿って流れるのに対し、柱状部材80は、吐出部55よりも空気流AFの風上側に設けられる。また、柱状部材80の長手方向における先端は、V方向において吐出口56よりも研削面に近い位置に配置される。
図4に示すように、柱状部材80のZ軸方向における寸法(以下「幅寸法w」と称す)は、吐出口56のZ軸方向における寸法よりも大きく、吐出口56から吐出されたクーラントCは、第一方向D1から見て柱状部材80の背面側(柱状部材80よりも第一方向D1側)を流れる。
また、柱状部材80は、外周面のうち周方向の一部を構成する突出面81及び背面82を備える。突出面81は、第二方向D2を向く面であり、背面82は、第一方向D1を向く面である。突出面81は、Z軸方向において両端から中央へ向かうにつれて大きくなる凸面状に形成される。なお、本実施形態において、柱状部材80は、円柱状であって、V方向から見た場合に、突出面81は、第二方向D2へ膨出する円弧状に形成され、背面82は、第一方向D1へ膨出する円弧状に形成される。
ここで、背面82のZ軸方向における両端を含む平面を「仮想平面P」と称す。この場合、突出面81の仮想平面Pからの突出寸法t1、及び、背面82の仮想平面Pからの突出寸法t2は、幅寸法wの1/2である。
(4.空気流AFの流れ)
続いて、図5を参照して、柱状部材80に当たった空気流AFの流れを説明する。図5に示すように、連れ回る空気流AFが突出面に81に当たった際に、空気流AFは、第一方向D1への流速を維持しつつ、突出面81の表面に沿ってZ軸方向両側へ流れる。このとき、柱状部材80は、突出面81がZ軸方向において両端から中央へ向かうにつれて大きくなる凸面状に形成されているので、砥石車44に空気流AFの速度低下を抑制しつつ、吐出口56から吐出されたクーラントCから離れる方向へ空気流AFを案内できる。
そして、柱状部材80の表面に沿って流れる空気流AFは、ある地点で柱状部材80の表面から剥離する。その結果、柱状部材80は、クーラントCが空気流AFから受ける抗力を低減させることができるので、クーラントCが空気流AFに当たって第一方向D1側へ流されることを抑制できる。よって、クーラント供給装置50は、研削面の近傍までクーラントCをV方向に沿って吐出させることができる。
なお、柱状部材80は、研削面と非接触であり、研削面との間に空気流AFが通過する隙間が残存する。これに対し、吐出口56から吐出されたクーラントCは、V方向に直交する断面形状が、円弧部分を第二方向D2へ向けた半円状に形成される。この場合、空気流AFは、クーラントCの断面形状のうち最も第二方向側へ突出した部位であって、クーラントCの第二方向D2における厚さ寸法が最も大きい部分に当たる。クーラントCは、空気流AFから受ける抗力によって第一方向D1側へ曲げられることを抑制できる。
このように、クーラント供給装置50は、吐出口56から吐出されたクーラントCが空気流AFにより曲げられることを抑制できる。この場合、クーラント供給装置50は、クーラントCを勢いよく吐出しなくても、クーラントCを研削面の狙った位置に供給しやすくすることができる。よって、クーラント供給装置50は、時間当たりのクーラントCの供給量を少なくすることができる。
この点に関して、例えば、吐出されたクーラントCの断面形状が第二方向を向く矩形状である場合に、クーラントCの第二方向D2における厚さ寸法が小さいと、クーラントCは、空気流AFから受ける抗力により第一方向D1へ曲げられやすくなる。その一方、クーラントCの第二方向D2における厚さ寸法を大きくして研削面の狙った位置にクーラントCを供給しようとした場合、研削盤1は、クーラントCの時間当たりの吐出量を増やす必要があり、クーラントCの供給量が多くなる。
これに対し、クーラント供給装置50は、吐出部55から吐出されるクーラントCの断面形状を半円状とすることで、時間当たりのクーラントCの供給量を少なくしつつ、クーラントCを研削面の狙った位置に供給することができる。また、柱状部材80は、突出面81により空気流AFの速度低下を抑制しつつ空気流AFをクーラントCから遠ざけ、空気流AFを柱状部材80の表面から剥離させることにより、クーラントCが空気流AFから受ける抗力を低減させる。よって、研削盤1は、例えば、矩形板状に形成された柱状部材を用いてクーラントCに向かって流れる空気流AFを受け、クーラントCが空気流AFから受ける抗力を低減させる場合と比べて、柱状部材80の小型化を図ることができる。
以上説明したように、突出面81は、Z軸方向において両端から中央へ向かうにつれて大きくなる凸面状に形成される。よって、柱状部材80は、砥石車44に連れ回る空気流AFが突出面81に当たった際に、空気流AFの速度低下を抑制しつつ、吐出口56から吐出されたクーラントCから離れる方向へ空気流AFを案内できる。また、クーラント供給装置50は、クーラントCを研削面に向けて勢いよく吹き付けなくても、クーラントCが空気流AFによって第一方向D1側へ流されることを抑制できる。この場合、研削盤1は、研削面に供給されたクーラントCに起因する砥石車44の回転抵抗の増大を抑制できる。従って、研削盤1は、砥石車44を回転させるために必要とされる砥石回転用モータ45の駆動力を小さくすることができる。
また、柱状部材80の幅寸法wは、Z軸方向における吐出口56の寸法よりも大きい。さらに、背面82の突出寸法t2が、突出面81の突出寸法t1よりも小さく、且つ、Z軸方向における柱状部材80の寸法の1/2となるように形成される。これにより、柱状部材80は、突出面81に沿って流れる空気流AFを柱状部材80から剥離させることができ、クーラントCが空気流AFによって第一方向D1側へ流されることを抑制できる。従って、研削盤1は、砥石車44を回転させるために必要とされる砥石回転用モータ45の駆動力を抑制しつつ、クーラントCを研削面の狙った位置に供給できる。
(5.柱状部材の変形例)
上記実施形態では、柱状部材80のV方向に垂直な断面形状が円形状である場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。即ち、柱状部材の外周面形状に関して、突出面は、Z軸方向において両端部分から中央部分へ向かうにつれて大きくなる凸面状に形成されていればよい。また、突出面の突出寸法t1が、背面の突出寸法t2以上であって、背面の突出寸法t2が、柱状部材の幅方向wの1/2以下であればよい。以下に、図6から図8を参照しながら、柱状部材の形状の変形例を説明する。
まず、図6を参照して、第一変形例における柱状部材280について説明する。第一変形例における柱状部材280は、V方向に垂直な断面形状が半円状に形成される。突出面281は、V方向から見た場合に、第二方向へ膨出する円弧状に形成される一方、背面282は、仮想平面Pと同一平面上に形成された平坦面である。
この場合、柱状部材280は、空気流AFが突出面281に当たった際に、空気流AFの速度低下を抑制しつつ、クーラントCから離れる方向へ空気流AFを案内できる。また、柱状部材280は、背面282が平坦面であって、仮想平面Pと同一平面上に形成されているので、柱状部材280の表面から空気流AFが剥離する部位とクーラントCとの第一方向D1における距離を縮めることができる。よって、柱状部材280は、突出面281に沿って流れる空気流AFを柱状部材280から剥離させることができ、クーラントCが空気流AFによって第一方向D1側へ流されることを抑制できる。
次に、図7を参照して、第二変形例について説明する。第二変形例における柱状部材380は、V方向から見た場合に、扇形状に形成される。そして、V方向から見た場合に、背面382は、円弧状に形成され、突出面381は、Z軸方向における中央が第二方向D2側へ尖ったV字状に形成される。また、突出面381の突出寸法t1は、背面382のの突出寸法t2よりも大きく、且つ、柱状部材380の幅寸法wの1/2である。
この場合、突出面381は、Z軸方向における中央が第二方向D2側へ尖ったV字状に形成され、突出面381の突出寸法t1は、柱状部材380の幅寸法wの1/2に設定されている。よって、柱状部材380は、空気流AFが突出面381に当たった際に、空気流AFの第一方向D1への速度を維持しつつ、クーラントCから離れる方向へ空気流AFを案内し、空気流AFをクーラントCから遠ざけることができる。また、背面382の断面形状が円弧状であって、背面382の突出寸法t2が突出面381の突出寸法t1よりも小さい。よって、柱状部材380は、突出面381に沿って流れる空気流AFを柱状部材380から剥離させることができ、クーラントCが空気流AFによって第一方向D1側へ流されることを抑制できる。
次に、図8を参照して、第三変形例について説明する。第三変形例における柱状部材480は、V方向から見た場合に四角形状に形成される。具体的に、柱状部材480をV方向から見た場合に、突出面481は、Z軸方向における中央が第二方向D2側へ尖ったV字状に形成され、背面482は、Z軸方向における中央が第一方向D1側へ尖ったV字状に形成される。これに加え、突出面481の突出寸法t1は、柱状部材480の幅寸法wと同寸法であり、背面482の突出寸法t2は、柱状部材480の幅寸法w及び突出面481の突出寸法t1の約1/3である。
このように、突出面481は、Z軸方向における中央が第二方向D2側へ尖ったV字状に形成されている。よって、柱状部材480は、空気流AFが突出面481に当たった際に、空気流AFの向きを変えることによる空気流AFの速度低下を抑制しつつ、クーラントCから離れる方向へ空気流AFを案内し、空気流AFをクーラントCから遠ざけることができる。また、背面482の突出寸法t2は、柱状部材480の幅寸法w及び突出面481の突出寸法t1の約1/3に設定されている。よって、柱状部材480は、突出面481に沿って流れる空気流AFの剥離を発生させることができ、クーラントCが空気流AFによって第一方向D1側へ流されることを抑制できる。
(6.その他)
以上、上記実施形態及び各変形例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態及び各変形例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、吐出口56が半円形状である場合について説明したが、吐出口56は、円形状であってもよい。また、吐出口56は、第一方向D1側が、Z軸方向において中央部分から両端部分へ向かうにつれて小さくなる凸面状に形成されていればよい。
1:研削盤、 44:砥石車、 55:吐出部、 56:吐出口、 80,280,380,480:柱状部材、 81,281,381,481:突出面、 82,282,382,482:背面、 AF:空気流、 C:クーラント、 D1:第一方向、 D2:第二方向、 Dr:砥石車の回転軸線、 P:仮想平面、 T1:突出面の仮想平面からの突出寸法、 T2:背面の仮想平面からの突出寸法、 W:工作物、 w:遮蔽部材の幅寸法(砥石車の回転軸線に平行な方向における遮蔽部材の幅寸法)

Claims (6)

  1. 第一方向へ回転しながら工作物を研削する砥石車と、
    クーラントを吐出する吐出口を有し、前記クーラントを前記砥石車の研削面に供給する吐出部と、
    前記吐出部に対し前記第一方向の反対方向である第二方向に並設され、前記クーラントの吐出方向に沿って直線状に延在すると共に、長手方向における先端が前記吐出口よりも前記研削面に近い位置に配置される柱状部材と、
    を備え、
    前記柱状部材は、
    外周面のうち周方向の一部を構成し、前記第二方向を向く突出面と、
    外周面のうち周方向の一部を構成し、前記第一方向を向く背面と、
    を備え、
    前記砥石車の回転軸線に平行な方向を幅方向と定義し、
    前記突出面は、凸面状であって、前記背面の前記幅方向における両端を含む仮想平面からの前記突出面の突出寸法が、前記幅方向において両端から中央へ向かうにつれて大きくなるように形成され、
    前記柱状部材の前記幅方向における寸法は、前記吐出口の前記幅方向における寸法より大きく、
    前記背面の前記仮想平面からの突出寸法は、前記突出面の前記仮想平面からの突出寸法よりも小さく、且つ、前記柱状部材の前記幅方向における寸法の1/2以下である、研削盤。
  2. 前記背面の前記仮想平面からの突出寸法は、前記突出面の前記仮想平面からの突出寸法の1/3以下である、請求項1に記載の研削盤。
  3. 前記背面は、前記仮想平面と同一平面上に形成される、請求項2に記載の研削盤。
  4. 前記突出面は、前記クーラントの吐出方向から見た場合に、前記第二方向へ膨出する円弧状に形成される、請求項1−3の何れか一項に記載の研削盤。
  5. 前記突出面は、前記クーラントの吐出方向から見た場合に、前記突出面の前記幅方向における中央部分が前記第二方向側へ尖ったV字状に形成される、請求項1−3の何れか一項に記載の研削盤。
  6. 前記吐出口は、半円状に形成され、
    前記吐出部は、前記吐出口の円弧部分を前記第二方向側へ向けた状態で配置される、請求項1−5の何れか一項に記載の研削盤。
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