JP2019201932A - 遊技機 - Google Patents

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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
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Abstract

【課題】可動体を適正位置に停止させることができる遊技機を提供すること。【解決手段】所定位置へ向けて移動可能な可動体500L,500Rを備え、前記可動体は、該可動体の一方側の第1端部511L,511Rよりも他方側の第2端部512L,512Rに近い被作用部515L,515Rに駆動源の動力が作用することで、前記第1端部と前記第2端部とが前記所定位置へ向けて移動するものであり、前記可動体が前記所定位置に移動したときに該可動体における前記第2端部よりも前記第1端部に近い所定部560に接触して移動を規制する接触部540L,540Rと、を備え、前記接触部と前記所定部のうち少なくとも一方は、該接触部と該所定部との接触による衝撃を吸収可能である。【選択図】図20

Description

本発明は、遊技が可能な遊技機に関する。
遊技機の一例であるパチンコ遊技機やスロットマシンにあっては、所定位置(例えば左右方向)に向けて移動可能に設けられた可動体を移動させることにより演出の向上を図るものが提案されている。
この種の可動体を備えたパチンコ遊技機として、例えば、所定位置に移動する可動体を有し、該可動体の一端部側に駆動源の動力が作用するようになっており、他端部はガイド部材に沿って移動自在にガイドされており、該可動体の一端部側に駆動源の動力が作用することで、可動体の一端部と他端部とが平行にスライド移動するもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−19920号公報(第9頁、第4図)
上記特許文献1に記載の遊技機にあっては、駆動源の動力が作用する部位から遠い位置にある可動体の他端部は、ガイド部材に沿って移動自在となっているため、可動体を所定位置に移動させたときに、可動体の他端部を適正位置に安定して停止させることが困難であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、可動体を適正位置に停止させることができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
所定位置(例えば、第3可動体500L,500Rの演出位置)へ向けて移動可能な可動体(例えば、第3可動体500L,500R/第3可動体580)を備え、
前記可動体は、該可動体の一方側の第1端部(例えば、上端部511L,511R/上端部581)よりも他方側の第2端部(例えば、下端部512L,512R/下端部582)に近い被作用部(例えば、被作用部515L,515R/被作用部586)に駆動源の動力が作用することで、前記第1端部と前記第2端部とが前記所定位置へ向けて移動するものであり(例えば、第3可動体500L,500Rは、画像表示装置5の左右位置に退避した待機位置(特定位置(図18(A)、図20(A)、図21(A)参照))と、画像表示装置5の中央位置の前面側に重複する演出位置(所定位置(図18(B)、図20(B)、図21(B)参照))と、の間で該第3可動体500L,500Rの姿勢を保ったまま左右方向に移動可能とされている。)、
前記可動体が前記所定位置に移動したときに該可動体における前記第2端部よりも前記第1端部に近い所定部(例えば、所定部560は、第3可動体500Lの上端部511L近傍の側面である。)に接触して移動を規制する接触部(例えば、移動規制部540Lは、第3可動体500Lが演出位置にあるときに、該第3可動体500Lの上端部511L近傍に設けられた所定部560に接触して右側への移動を規制している。)と、
を備え、
前記接触部と前記所定部のうち少なくとも一方は、該接触部と該所定部との接触による衝撃を吸収可能である(例えば、第3可動体500L,500Rが待機位置から演出位置に移動するときには、移動規制部540L,540Rと所定部560との接触による衝撃が吸収されながら移動規制される。図18、図20、図21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被作用部から遠い第1端部の近傍の所定部と接触部との接触による衝撃が吸収されることによって、可動体が所定位置まで移動したときに第2端部を適正位置に停止させることができる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記可動体における前記第2端部側は、スライドレール構造によって移動が案内される(例えば、下部案内部材522L,522Rは、ベース部材700の下部に前面側から取付けられるスライドレール構造である。図18〜図20、図22参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2端部の動作時におけるがたつきを小さくできる。
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記可動体は、前記所定位置と特定位置(例えば、第3可動体500L,500Rの演出位置)との間で移動可能であり、
前記可動体が前記特定位置に移動したときに該可動体に接触して移動を規制する特定接触部(例えば、特定移動規制部530Lは、第3可動体500Lが待機位置にあるときに、該第3可動体500Lの突起部550(特定部)に接触して左側への移動を規制している。)と、
を備え、
前記特定接触部と前記可動体のうち少なくとも一方は、該特定接触部と該可動体との接触による衝撃を吸収可能である(例えば、演出位置から待機位置に移動するときには、特定移動規制部530L,530Rと突起部550との接触による衝撃が吸収されながら移動規制されるようになっている。図18、図20、図21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体が所定位置及び特定位置の双方で緩衝されるため、可動体の所定位置と特定位置との間での往復移動を素早く行うことができる。
本発明の手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記特定接触部は、前記可動体における前記接触部との接触位置よりも前記第1端部側または前記第2端部側に接触可能である(例えば、第3可動体500L,500Rが、移動規制部540L,540R及び特定移動規制部530L,530Rに対し高さの異なる所定部560及び突起部550で接触する。図18、図20、図21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体の1個所に衝撃の負荷が集中することを回避できるため、部材の破損を防止できる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであっても良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。 可動体ユニットの構成を正面から見た分解斜視図である。 演出状態の第1可動体装置及び第2可動体装置を斜め前から見た状態を示す斜視図である。 演出状態の第1可動体装置及び第2可動体装置を斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。 (A)は第1可動体の待機位置を示す説明図、(B)は第1可動体の演出位置を示す説明図である。 第1可動体とアームとの連結構造を示す背面側から見た分解斜視図である。 (A)は第1可動体とアームとの連結部分を示す背面図、(B)は(A)のA−A断面図である。 (A)は第1可動体の規制部が無い場合の状態を示す説明図、(B)は第1可動体の規制部がある場合の状態を示す説明図である。 (A)は第2可動体の待機位置を示す説明図、(B)は第2可動体の演出位置を示す説明図である。 (A)はB−B断面図、(B)はB’−B’断面図である。 第2可動体が演出位置において規制手段により前後の移動および傾きが規制された状態を示す説明図である。 第2可動体の規制手段が無い場合の状態を示す説明図である。 (A)は第2可動体が待機位置にあるときの付勢手段の状態を示す説明図、(B)は第2可動体が演出位置にあるときの付勢手段の状態を示す説明図である。 (A)は本実施の形態における第1可動体の演出状態を示す正面図、(B)は底面図である。 (A)は本実施の形態における第1可動体と第2可動体の演出状態を示す正面図、(B)はC−C断面図である。 (A)は、第1可動体の規制部が無い場合の演出状態を示す底面図、(B)は第1可動体の規制部と第2可動体の規制手段とが無い場合の演出状態を示す縦断面図である。 (A)は第3可動体の待機位置を示す正面図、(B)は第3可動体の演出位置を示す正面図である。 第3可動体の分解斜視図である。 (A)は第3可動体と特定緩衝手段との接触を示す説明図、(B)は第3可動体と緩衝手段との接触を示す説明図である。 (A)(B)は移動規制部と特定移動規制部の構造を示す説明図である。 (A)はD−D断面図、(B)はE−E断面図である。 (A)は第4可動体の待機位置を正面から見た斜視図、(B)は第4可動体の演出位置を正面から見た斜視図である。 (A)は第4可動体の黒目部材が下降する前の正面図、(B)は黒目部材が慣性により下降して最下位置にあるとき正面図である。 第4可動体装置を正面から見た分解斜視図である。 第4可動体装置を背面から見た分解斜視図である。 第4可動体のダンパー、クラッチギヤ、弾性体、及び、ラックの関係を示す図である。 駆動機構を正面から見た分解斜視図である。 駆動機構を背面から見た分解斜視図である。 (A)〜(C)は駆動機構の動作を説明する背面図である。 黒目部材が下方にずれてから元に位置に復帰するときの動作を説明する図である。 (A)〜(F)は可動体演出の流れの一例を示す説明図である。 変形例1を示す説明図である。 変形例2を示す説明図である。 変形例3を示す説明図である。 変形例4を示す説明図である。
(パチンコ遊技機1の構成等)
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面視略円形状の遊技領域Yが形成されている。この遊技領域Yには、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域Yを開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域Yを透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面見略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材(図示略)と、から主に構成されている。尚、遊技盤2はベニヤ板にて構成されていてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域Yの右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域Yの中央付近には、画像表示装置5(メイン液晶とも言う)が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
このように、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)を導出表示する。
画像表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠51が設けられている。遊技盤2の背面と画像表示装置5との間には、第1可動体装置300、第2可動体装置400、第3可動体装置500、第4可動体装置200から構成される可動体ユニットが設けられている。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの右方位置には、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示し、第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aが設けられ、画像表示装置5の右側下方には、普通可変入賞球装置6Bが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、遊技領域Yに突出する突出位置となる閉鎖状態と遊技領域Yから退避する退避位置となる開放状態とに変化する可動板を有する普通電動役物を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。また、第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。
図1に示すように、普通入賞球装置6Aの右方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できない(または通過(進入)しにくい)遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。
大入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示すカウントスイッチ23によって検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1の状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2の状態となる。
第2保留表示器25Bの右方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20の右方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、遊技領域Yの最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、更に遊技領域Yの周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域Yに向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル30(操作ノブ)が設けられている。
遊技領域Yの下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿90(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿90から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。下皿を形成する部材に取付けられたスティックコントローラ31Aの傾倒操作はコントローラセンサユニット35Aにて検出され、上皿90を形成する部材に設けられたプッシュボタン31Bに対してなされた押下動作はプッシュセンサ35Bにて検出される。
(基板構成)
次に、パチンコ遊技機1の回路構成について説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15、払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。また、主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、通過ゲート41を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。また、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンド等が含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(ReadOnlyMemory101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(RandomAccessMemory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(CentralProcessingUnit103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport105)と、を備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
図2に示すように、演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、スピーカ8L,8R、遊技効果ランプ9、画像表示装置5、可動体ユニットといった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路や、スティックコントローラ31A、プッシュボタン31Bといった電気部品の動作を検出するための各種回路が搭載されている。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。また、ROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。
(遊技の進行の概略)
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域Yに設けられた通過ゲート41を遊技球が通過したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過し、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図はずれ」となる。特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となり、普通可変入賞球装置6Bの可動板が遊技領域Yから退避する開放制御が行われ、所定時間が経過すると遊技領域Yに突出する閉鎖位置に戻る通常開放制御が行われる。
遊技球が第1始動入賞口に入賞したことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、変動表示時間が経過すると確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「はずれ」となる。特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1の状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2の状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。
画像表示装置5の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。リーチ状態とは、画像表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「非確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せ(「確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。この確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したとき、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回)の特図ゲームが実行されたとき、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたとき、などに終了すればよい。
時短制御が行われるときには、普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動板の移動制御を行う移動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その移動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御、高開放制御)が行われる。これにより、第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。
(パチンコ遊技機1の動作)
次に、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理において遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、スイッチ処理、メイン側エラー処理、情報出力処理、遊技用乱数更新処理、特別図柄プロセス処理、普通図柄プロセス処理、コマンド制御処理を実行する。
特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部(図示略)に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおける表示動作の制御や、特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定などを、所定の手順で行うために各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、第1始動入賞や第2始動入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合には、特図表示結果判定用、大当り種別判定用、変動パターン判定用などの乱数値をそれぞれ抽出して、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部における空きエントリの最上位に格納(記憶)する始動入賞処理を実行する。
また、CPU103は、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部に記憶されている保留データの有無などに基づいて特図ゲームを開始するか否かの判定や、特図表示結果判定用の乱数値を示す数値データに基づき、特別図柄や演出図柄の変動表示結果を「大当り」とするか否かを、その変動表示結果が導出表示される前に決定(事前決定)する特別図柄通常処理を実行する。つまり、CPU103は、特図ゲームの変動表示を開始するときに、始動入賞が発生したときに記憶した乱数値に基づいて、当該変動表示の表示結果として大当り表示結果を導出表示するか否かを決定(抽選)する処理を実行する。
次いで、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する変動パターン設定処理、特別図柄を変動させるための設定や特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を行う特別図柄変動処理、特別図柄の変動を停止させて確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う特別図柄停止処理を行う。また、変動表示結果が「大当り」となった場合は、大当り遊技状態において大入賞口を開閉させる処理を行う大当り開放前処理、大当り開放中処理、大当り開放後処理、大当り終了処理を行う。
次に、演出制御基板12の動作を説明する。先ず、演出制御用CPU120は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理においてタイマ割込が発生すると、コマンド解析処理、演出制御プロセス処理、演出用乱数更新処理を実行する。
演出制御プロセス処理では、画像表示装置5の第1保留記憶表示エリア及び第2保留記憶表示エリアでの保留記憶表示を、保留記憶バッファの記憶内容に応じた表示に更新する保留表示更新処理を実行する。次いで、演出制御プロセスフラグの値に応じて、遊技制御用マイクロコンピュータ100から変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する変動パターン指定コマンド受信待ち処理、演出図柄の変動が開始されるように制御する演出図柄変動開始処理、演出図柄変動開始処理にてセットされたプロセスデータに応じて変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等の制御や変動時間の終了を監視するとともに、画像表示装置5の表示制御、スピーカ8L,8Rからの音出力、遊技効果ランプ9の発光及び第1可動体300L,300R、第2可動体400L,400R、第3可動体500L,500R、目玉ユニット210の駆動制御等を行う演出図柄変動中処理、演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う演出図柄変動停止処理を行う。
大当り表示処理においては、変動時間の終了後、画像表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。大当り遊技中処理においては、大当り遊技中の制御を行う。大当り終了演出処理においては、画像表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。
このように演出制御用CPU120は、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信された演出制御コマンド(制御情報)に基づいて、演出図柄の変動表示制御や予告演出といった遊技に関連する各種演出を実行可能とされている。
尚、演出制御用CPU120が演出図柄の変動表示中において実行する予告演出としては、例えば、大当りの可能性を示唆する大当り予告演出や、リーチになるか否かを示唆するリーチ予告、停止図柄を予告する停止図柄予告、遊技状態が確率変動状態であるか否か(潜伏しているか否か)を予告する潜伏予告といったように、変動表示開始時やリーチ成立時において実行される複数の予告を含む。
本実施の形態では、以下に説明する可動体ユニットによる演出や、可動体ユニット、スピーカ8L,8R、及び遊技効果ランプ9等による複合演出や、遊技者がスティックコントローラ31Aまたはプッシュボタン31Bを操作したことを条件に実行される操作演出といった各種演出が各種予告として実行可能とされている。
(可動体ユニットに関する説明)
次に、図3〜図5に基づいて、可動体ユニットについて説明する。図3は、可動体ユニットの構成を正面から見た分解斜視図である。図4は、演出状態の第1可動体装置及び第2可動体装置を斜め前から見た状態を示す斜視図である。図5は、演出状態の第1可動体装置及び第2可動体装置を斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。
図3に示されるように、可動体ユニットは、第1可動体装置300と、第2可動体装置400と、第3可動体装置500と、第4可動体装置200と、ベース部材700と、から主に構成されている。具体的には、可動体ユニットの前面側の上部には、第1可動体装置300が配置され、可動体ユニットの前面側の下部には、第2可動体装置400が配置され、これら第1可動体装置300と第2可動体装置400とは、フレーム部材701L,701Rにより上下に間隔を空けて連結されユニット化されている。ユニット化された第1可動体装置300及び第2可動体装置400の背面側には、第4可動体装置200が固定されている。また、正面視矩形状のベース部材700の前面には、第3可動体装置500が固定されており、その前面側から一体化された第1可動体装置300、第2可動体装置400、及び第4可動体装置200が固定されている。
第1可動体装置300は、後述する第1可動体300L,300Rを備え、第2可動体装置400は、後述する第2可動体400L,400Rを備え、第3可動体装置500は、後述する第3可動体500L,500Rを備え、第4可動体装置200は、後述する目玉ユニット210(第4可動体)を備えている。可動体ユニットの演出状態にあっては、第1可動体300L,300Rと第2可動体400L,400Rとにより正面視リング状の演出部を構成し(図3及び図4参照)、目玉ユニット210が該リング状の部材の背面側中央部に位置し、第3可動体500L,500Rが目玉ユニット210の側方に配置され、各可動体により一の演出構造を構成するようになっている。
(第1可動体装置300)
次に、図4から図9に基づいて第1可動体装置300を説明する。図6は、(A)は第1可動体の待機位置を示す説明図、(B)は第1可動体の演出位置を示す説明図である。図7は、第1可動体とアームとの連結構造を示す背面側から見た分解斜視図である。図8は、(A)は第1可動体とアームとの連結部分を示す背面図、(B)は(A)のA−A断面図である。図9は、(A)は第1可動体の規制部が無い場合の状態を示す説明図、(B)は第1可動体の規制部がある場合の状態を示す説明図である。
図4〜図6に示すように、第1可動体装置300は、ベース部材301(ベース体)と、該ベース部材301に回動可能に取付けられるアーム303L,303R(所定部材)と、アーム303L,303Rにより動作可能な第1可動体300L,300Rと、第1可動体300L,300Rを駆動させるための駆動機構302L,302Rと、から主に構成されている。
ベース部材301は、画像表示装置5と遊技盤2との間の上部に固定的に設置されており、左右両側には、後述するように、第1可動体300L,300Rが待機位置にある状態において該第1可動体300L,300Rの所定部位304a,304bに接触する接触部301a,301bが設けられている。
第1可動体300L,300Rは、ベース部材301から前方側に突出する軸に対して一端が回動可能に取付けられるアーム303L,303Rの他端に対して回動可能に取付けられる装飾部材である。アーム303L,303Rには、長手方向に沿って延びる長孔303a,303bがそれぞれ形成されている。また、アーム303L,303Rと第1可動体300L,300Rとの間には、ねじりバネ306L,306Rが配設されており、第1可動体300L,300Rは、複数の可動体用LEDを有する第1装飾LED基板305L,305Rを有している(図2参照)。
駆動機構302Lは、ベース部材301の前面側に配設される第1演出用モータ307Lと、ベース部材301の背面側に配設される第1演出用モータ307Lの駆動軸に取付けられる第1ギヤ308と、第1ギヤ308に噛合する第2ギヤ309と、第2ギヤ309に噛合する第3ギヤ310と、から主に構成されている。第3ギヤ310は、ベース部材301の背面側に配設されるギヤ部310aと、ギヤ部310aよりも大径でありベース部材301の前面側に配設される回動部310bと、を備えている。回動部310bの前面側には、前方側に突出する突出軸310cが形成されており、突出軸310cは、アーム303Lの長孔303a内に挿入されている。よって、第1演出用モータ307Lを駆動させることにより、第1ギヤ308〜第3ギヤ310が駆動してアーム303Lが動作するようになる。尚、第3ギヤ310の突出軸310cがアーム303Lの長孔303a内に挿入されることから、第3ギヤ310(回動部310b)とアーム303Lとは近接して配置されることとなる。
駆動機構302Rは、ベース部材301の背面側に配設される第1演出用モータ307Rと、ベース部材301の前面側に配設され第1演出用モータ307Rの駆動軸に取付けられる回動部材311と、から主に構成されている。回動部材311の前面側には、前方側に突出する突出軸311aが形成されており、突出軸311aは、アーム303Rの長孔303b内に挿入されている。よって、第1演出用モータ307Rを駆動させることにより回動部材311が駆動してアーム303Rが動作するようになる。尚、回動部材311の突出軸311aがアーム303Rの長孔303b内に挿入されることから、回動部材311とアーム303Rとは近接して配置されることとなる。
特に図6に示すように、第1可動体300L,300Rは、画像表示装置5の上方側左右位置に退避した待機位置(第1可動体300L,300Rの第1位置(図6(A)参照))と、画像表示装置5の上方側中央位置の前面側に重複する演出位置(第1可動体300L,300Rの第2位置(図6(B)参照))と、の間で移動可能とされている。尚、ベース部材301には、演出制御基板12に接続される第1原点位置センサ370L,370R(図2参照)が設けられており、第1可動体300L,300Rが待機位置(原点位置)にあることを検知することができるようになっている。
具体的には、待機位置においては、突出軸310c及び突出軸311aがその回動範囲における頂上近傍(突出軸310cは頂上よりも左側、突出軸311aは頂上よりも右側)に配置されており、第1可動体300L,300Rが離間するようにアーム303L,303Rが上方側に持ち上げられている。このとき、第1可動体300L,300Rの所定部位304a,304bには、ベース部材301の接触部301a,301bに接触し、且つアーム303L,303Rと第1可動体300L,300Rとの接続部分は、接触部301a,301bよりも上方に配置されているため(図7参照)、ねじりバネ306L,306Rが圧縮されてアーム303L,303Rに対して折り畳まれている(図6(A)の拡大部参照)。
また、演出位置においては、第3ギヤ310が待機位置から反時計回りに回動し突出軸310cがその回動範囲における右側に配置されるとともに、回動部材311が待機位置から時計回りに回動し突出軸311aがその回動範囲における左側に配置され、これによりアーム303L,303Rが第1可動体300L,300Rを近接させるように配置される。また、演出位置においては、第1可動体300L,300Rがアーム303L,303Rに対して展開した状態となり、左右方向に連設されるように合体して一の演出部を形成する。尚、待機位置から演出位置に移動する際には、第1可動体300L,300Rの所定部位304a,304bが接触部301a,301bから離間することでねじりバネ306L,306Rが弾性復元してアーム303L,303Rと第1可動体300L,300Rとが展開した状態となる(図6(B)の拡大部参照)。
次に、第1可動体300Rとアーム303Rとの連結構造について説明する。尚、第1可動体300Lとアーム303Lとの連結構造は、第1可動体300Rとアーム303Rとの連結構造と略同一構成であるため、第1可動体300Lとアーム303Lとの連結構造の説明を省略する。さらに尚、図7〜図9においては、第1可動体300Rが演出位置にあるときの状態を示している。
図7及び図8に示すように、第1可動体300Rの外縁の一部には、外側に張り出す張出部320が形成されており、張出部320には、背面側に突出する軸部321と、軸部321の外径側を囲うように背面側に突出する外壁部322と、が形成されており、軸部321と外壁部322との間には環状の空間S1が形成されている。尚、軸部321には、背面側から該軸部321の軸方向に沿ってネジ孔321aが形成されている。
また、アーム303Rの他端側には、軸部321を挿入可能な筒形状の軸受部323が前方側に突出して形成されており、軸受部323の背面側には、軸受部323よりも大径であり背面側に開口する凹部324が形成されている。この凹部324は、軸受部323の一部を構成している。また、凹部324は、その内面の周方向の1個所に前後方向に延びる突条の規制部324aが形成されている(特に図7拡大部参照)。
第1可動体300Rとアーム303Rとの連結手順を具体的に説明すると、先ず、軸部321に対し、第1スペーサ部材325を装着するとともに、ねじりバネ306Rと軸受部323を挿入する。このとき、第1スペーサ部材325は、軸受部323の内側に挿入され、ねじりバネ306Rは、軸受部323の外側に遊挿される。また、これら第1スペーサ部材325、ねじりバネ306R、及び軸受部323は、張出部320における環状の空間S1内に収納される。
次いで、第2スペーサ部材326を軸部321と軸受部323との隙間に背面側から挿入するとともに、軸部321の端部に背面側からキャップ327を被せた状態でネジN1により固定し、各種部材の前後方向に抜け止めを行う。第1可動体300Rが演出位置にあるときには、凹部324の下部に規制部324aが配置されており、該規制部324aに第2スペーサ部材326のフランジ部326a(第2スペーサ部材326における軸部321と軸受部323との隙間に挿入される部分の後端から外径方向に延出する環状の部分)が当接している。
特に図8(B)に示すように、第1スペーサ部材325及び第2スペーサ部材326は、軸部321に対し外嵌されており、軸受部323に対して遊びを持った状態で挿通されている。すなわち、軸部321に外嵌された第1スペーサ部材325及び第2スペーサ部材326の外周面と、軸受部323の内周面との間の上部には、隙間S2が形成されており、該隙間S2により第1可動体300Rとアーム303Rとの接触面積が小さくなり相対的な回動をスムーズに行うことができるようになっている。
このように、軸部321(第1スペーサ部材325及び第2スペーサ部材326を含む)と軸受部323との間に隙間S2を設け、第1可動体300Rとアーム303Rとの回動をスムーズに行うようにすることは従来から行われていたが、隙間S2により軸部321の軸心に対し軸受部323の軸心が傾くことがあり、適正位置よりも第1可動体300Rが傾くことがあった。例えば、図9(A)のように、ベース部材301に対するアーム303Rの回動時、またはアーム303Rに対する第1可動体300Rの回動時の勢いにより第1可動体300Rの下端が前方側に移動するような傾きが生じ、ねじりバネ306Rの付勢力により、第1可動体300Rの下端が前方側に移動して該第1可動体300Rが傾いた状態が保持されることがあった。
本実施の形態にあっては、アーム303Rの凹部324に規制部324aが形成されており、第1可動体300Rが演出位置にあるときにおいて、規制部324aが凹部324の下部に配置され、該規制部324aに第2スペーサ部材326のフランジ部326aが当接しているため、前述のように、第1可動体300Rに該第1可動体300Rの下端が前方側に移動するような力が作用しても、規制部324aにより第1可動体300Rの傾きが規制され、第1可動体300Rを適正位置に配置することができる。
また、規制部324aは、凹部324の内周面における周方向の1個所に形成されているため、第1可動体300Rとアーム303Rとの接触面積が小さくなり相対的な回動をスムーズに行うことができるようになっている。
また、規制部324aは、前後方向に延びる突条に形成されているので、第2スペーサ部材326のフランジ部326aが振動などで前後にずれたとしても、軸部321と軸受部323との間が規制部324aにより埋められた状態を維持できる。
また、規制部324aは、第1可動体300L,300Rが演出位置にあるときには、凹部324の下部に配置されるので、特に第1可動体300L,300Rの下端が前方側に移動するような該第1可動体300L,300Rの傾きを好適に規制できる。
尚、本実施の形態では、第1可動体300Rに軸部321が設けられ、アーム303Rに軸受部323が設けられる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1可動体300Rに軸受部323が設けられ、アーム303Rに軸部321が設けられていてもよい。
(第2可動体装置400)
次に、図4、図5、及び図10〜図14に基づいて第2可動体装置400を説明する。図10は、(A)は第2可動体の待機位置を示す説明図、(B)は第2可動体の演出位置を示す説明図である。図11は、(A)はB−B断面図、(B)はB’−B’断面図である。図12は、第2可動体が演出位置において規制手段により前後の移動および傾きが規制された状態を示す説明図である。図13は、第2可動体の規制手段が無い場合の状態を示す説明図である。図14は、(A)は第2可動体が待機位置にあるときの付勢手段の状態を示す説明図、(B)は第2可動体が演出位置にあるときの付勢手段の状態を示す説明図である。尚、図12,図13は、説明の便宜上、案内孔部の形状や第2可動体の傾きを実際よりも強調して図示している。
図4、図5、及び図10に示すように、第2可動体装置400は、左右に配置されるベース部材401L,401R(所定部材)と、該ベース部材401L,401Rに回動可能に取付けられる第1アーム403L,403Rと、該第1アーム403L,403Rに回動可能に取付けられる第2アーム404L,404Rと、第1アーム403L,403R及び第2アーム404L,404Rにより動作可能な第2可動体400L,400Rと、第2可動体400L,400Rを駆動させるための駆動機構402L,402Rと、第2可動体400L,400Rを演出位置に付勢する付勢手段としてのねじりバネ406L,406Rと、から主に構成されている。駆動機構402L,402Rは、第2演出用モータ407L,407Rを有している(図2参照)。尚、左側の構成(ベース部材401L、第1アーム403L、第2アーム404L、第2可動体400L、駆動機構402L、ねじりバネ406L)と、右側の構成(ベース部材401R、第1アーム403R、第2アーム404R、第2可動体400R、駆動機構402R、ねじりバネ406R)は、ほぼ同一構成であるため、以下、左側の構成についてのみ説明する。
ベース部材401Lは、画像表示装置5と遊技盤2との間の下部に固定的に設置されており、該ベース部材401Lの左右両側には、隣接する他方のベース部材401Rに向かって下方から上方に円弧状に延びる案内孔部420,421が設けられている。案内孔部420は、ベース部材401Lにおける左側に配設され、案内孔部421は、ベース部材401Lにおける右側に配設されており、案内孔部420は、案内孔部421よりも長寸となっている。
第2可動体400Lは、一端(下端)がベース部材401Lの案内孔部420,421に沿って摺動可能なガイドアーム412a,412bの他端(上端)に対して固定されており、ガイドアーム412a,412bは、ベース部材401Lの前面側(一面側)から案内孔部420,421に取付けられている。案内孔部420に沿って摺動可能に取付けられるガイドアーム412aは、案内孔部421に沿って摺動可能に取付けられるガイドアーム412bよりも長寸となっている。ガイドアーム412aの下端には、案内孔部420に挿入される被案内軸部413a,413bが設けられており、ガイドアーム412bの下端には、案内孔部421に挿入される被案内軸部414が設けられている。また、第2可動体400Lは、複数の可動体用LEDを有する第2装飾LED基板405L,405Rを有している(図2参照)。
駆動機構402Lは、ベース部材401Lの背面側に配設される第2演出用モータ407Lと、ベース部材401Lの前面側に配設される第2演出用モータ407Lの駆動軸に取付けられる第1ギヤ408と、第1ギヤ408に噛合する第2ギヤ409と、第2ギヤ409に噛合する第3ギヤ410と、から主に構成されている。第3ギヤ410は、背面側に配設されるギヤ部410aと、ギヤ部410aよりも前面側に大径に形成される回動部410bと、を備えている。回動部410bの前面側には、前方側に突出する突出軸410cが形成されており、突出軸410cは、第1アーム403Lの溝403a内に挿入されている。よって、第2演出用モータ407Lを駆動させることにより、第1ギヤ408〜第3ギヤ410が駆動して第1アーム403Lが動作し、これに伴い第2アーム404Lも動作するようになる。尚、第1アーム403Lとベース部材401Lとの間には、ねじりバネ406Lが配設されている。
特に図10に示すように、第2可動体400L,400Rは、画像表示装置5の下方側左右位置に退避した待機位置(第2可動体400L,400Rの第1位置(図6(A)参照))と、画像表示装置5の下方側中央位置の前面側に重複する演出位置(第2可動体400L,400Rの第2位置(図6(B)参照))と、の間で移動可能とされている。尚、ベース部材401L,401Rには、演出制御基板12に接続される第2原点位置センサ470L,470R(図2参照)が設けられており、第2可動体400L,400Rが待機位置(原点位置)にあることを検知することができるようになっている。
具体的には、待機位置においては、各突出軸410cがその回動範囲における最下点近傍(左側の第3ギヤ410における突出軸310cは最下点よりも右側、右側の第3ギヤ410における突出軸310cは最下点よりも左側)に配置されており、第1アーム403L,403R及び第2アーム404L,404Rが屈曲し、第2可動体400L,400Rが離間して下方側に押し下げられている。
また、演出位置においては、左側の第3ギヤ410が待機位置から時計回りに回動し突出軸410cがその回動範囲における上方右側に配置されるとともに、右側の第3ギヤ410が待機位置から反時計回りに回動し突出軸410cがその回動範囲における上方左側に配置され、これにより第1アーム403L,403R及び第2アーム404L,404Rが伸長して第2可動体400L,400Rを近接させるように配置される。また、演出位置においては、第2可動体400L,400Rが左右方向に連設されるように合体して一の演出部を形成する。
次に、案内孔部420と被案内軸部413a,413bとの関係について説明する。尚、以下、説明の便宜上、下側の被案内軸部413bを第1被案内軸部413bとし、上側の被案内軸部413aを第2被案内軸部413aとして説明する。
図11に示すように、ベース部材401Lにおける案内孔部420の周縁には、該ベース部材401Lの前面側に突出するリブ415と、該ベース部材401Lの背面側に突出するリブ416と、が形成されている。
具体的には、図12に示すように、案内孔部420の前後幅L1は、上下方向に亘って均一となっているとともに、リブ415の突出寸法は、上端側よりも下端側が大きく形成されており、リブ416の突出寸法は、下端側よりも上端側が大きく形成されている。すなわち、案内孔部420は、該案内孔部420の下端側(第1位置側)に設けられた第1案内孔部420Bと、第1案内孔部420Bの上端側(第2位置側)に設けられ第1案内孔部420Bよりも背面側(一面の反対側)にずれて配置される第2案内孔部420Aと、から構成されている。尚、本実施の形態における第1案内孔部420B及び第2案内孔部420Aは、演出位置における第2可動体400Lの移動や傾きを抑える規制手段として機能している。
図11及び図12に示すように、第2被案内軸部413aは、リブ415の前面側に係止可能な係止部417aと、リブ416の背面側に係止可能な係止部417bと、を有し、第1被案内軸部413bは、リブ415の前面側に係止可能な係止部418aと、リブ416の背面側に係止可能な係止部418bと、を有し、案内孔部420に対して前後方向の抜け止めがされている。
具体的には、特に図12に示すように、係止部417aと係止部417bとの間隔L2(係止部418aと係止部418bとの間隔L2)は、案内孔部420の前後幅L1(深さ寸法)よりも大きく形成されている(L1<L2)。すなわち、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aは、案内孔部420に対し、前後方向(軸方向)に遊びがある状態で取付けられており、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aと第1案内孔部420Bとの接触面積を減らして、第2可動体400Lを待機位置と演出位置との間でスムーズに移動させることができるようになっている。
このように、案内孔部420に対し、遊びがある状態(ベース部材401Lに対し前後方向に移動可能な状態)で第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aを取付け、第2可動体400Lの移動をスムーズに行うようにすることは従来から行われていたが、該遊びにより、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aが前後方向に移動したり、傾いたりすることがあった。
例えば、図13に示されるように、第2可動体400Lは、ベース部材401Lの前面側に配置されている。すなわち、第2可動体400Lは、ベース部材401Lの前面側に重心G1が位置しているので、第1被案内軸部413bを中心として該第2可動体400Lの上端が前方側に倒れるように傾きが生じたり、振動などにより前後に移動したりすることがあり、第2可動体400Lが演出位置に移動したときに該第2可動体400Lを適正位置に配置することができないことがあった。
本実施の形態にあっては、演出位置における第2可動体400Lの重心G1の位置は、待機位置における第2可動体400Lの重心G1の位置よりも背面側に重心G1が傾くようになっているため、第2可動体400Lの上端が前方側に倒れるように傾きが生じたり、振動などにより前後に移動したりすることを抑えることができる。
より詳しくは、第2可動体400Lが待機位置にあるときには、第1被案内軸部413bと第2被案内軸部413aとが第1案内孔部420Bに配置されており、第2可動体400Lが演出位置にあるときには、第1被案内軸部413bが第1案内孔部420Bに配置され、第2被案内軸部413aが第1案内孔部420Bよりも背面側にずれて形成される第2案内孔部420Aに配置されるようになっている。
これによれば、第2可動体400Lが演出位置に移動するまでの間の区間は、第1被案内軸部413bと第2被案内軸部413aとが第1案内孔部420Bに配置されるため、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aの前後方向の移動及び傾きが許容されており、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aと第1案内孔部420Bとの接触面積を減らしてスムーズに第2可動体400Lを移動させることができるようになっている。また、第2可動体400Lが演出位置に移動したときには、前述のように、第1被案内軸部413bを中心として該第2可動体400Lの上端が前方側に倒れるように傾きが生じても、第2可動体400Lの移動及び傾くことが可能な遊びが無い、または小さくなっているため、第2可動体400Lの移動や傾きを抑えて、演出位置において第2可動体400Lを適正に配置することができる。
より詳しくは、待機位置では、第1案内孔部420Bに対する第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aの前後方向の移動及び傾きが許容されているため、第2可動体400Lが前方側に傾いている(図13参照)。第2可動体400Lが待機位置から演出位置に移動するときには、第1被案内軸部413bの係止部418aの下端がリブ415に沿って摺動し、第2被案内軸部413aの係止部417bの上端がリブ416に沿って摺動する。第2被案内軸部413aの係止部417bの上端は、リブ416における傾斜部416a(第1案内孔部420Bと第2案内孔部420Aとの間の区間)に到達すると、傾斜部416aにより漸次後方側にガイドされ、これにより第2可動体400Lの傾きが補正されるようになる。
そして、第2可動体400Lが演出位置に位置したときには、第2被案内軸部413aが第2案内孔部420Aに対応するリブ416に上下方向に亘って接触し、第1被案内軸部413bが第1案内孔部420Bに対応するリブ415に上下方向に亘って接触する。つまり、演出位置における第2可動体400Lの重心G1の位置は、待機位置における第2可動体400Lの重心G1の位置よりも背面側に重心G1が傾くようになるとともに、第2可動体400Lは、第1被案内軸部413bにより背面側への移動が規制され、第2被案内軸部413aにより前面側への移動が規制される。また、第2可動体400Lが演出位置に位置したときには、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aにより案内孔部420が前後から狭持されるため、第2可動体400Lがベース部材401Lから前側に離れたり、ベース部材401Lに対し傾いたりすることが抑えられ、演出位置において第2可動体400Lが適正位置に配置される。
すなわち、第2可動体400Lは、ベース部材401Lの前面側に重心G1が位置するものであり、演出位置まで移動するときに、第2被案内軸部413aが背面側へ重心G1が傾くように移動する(重心G1の位置が待機位置にあるときよりも前側に位置しないように移動する)ため、演出位置において第2可動体400Lの重心G1の位置が待機位置よりも前面側に傾くことを回避できる。
尚、本実施の形態においては、第1被案内軸部413bの係止部418a,418b及び第2被案内軸部413aの係止部417a,417bがリブ415,416に接触するようになっているので、係止部418a,418b及び係止部417a,417bがベース部材401Lの裏面に接触する場合に比べて、接触面積を小さくできるので、第2可動体400Lの移動をスムーズに行うことができる。
さらに尚、ベース部材401Lは、第2可動体400Lの重量により撓まないような強度を有することが好ましい。例えば、ベース部材401Lに金属板などの補強材を取付けて補強したり、リブなどを形成して補強するようにしてもよい。また、ベース部材をポリカーボネート等の強度の高い素材で形成してもよい。
また、図14に示すように、第1アーム403Lとベース部材401Lとの間には、ねじりバネ406Lが配設されている。具体的には、ねじりバネ406Lの一端は、ベース部材401Lに固定されており、ねじりバネ406Lの他端は、ねじりバネ406Lに固定されている。
ねじりバネ406Lは、第2可動体400Lが待機位置にあるときに該第2可動体400Lを演出位置側に付勢するように圧縮した状態となっており(図14(A)参照)、第2可動体400Lが演出位置にあるときに前記待機位置にあるときよりも弾性復元されている(図14(B)参照)。尚、ねじりバネ406Lは、第2可動体400Lが演出位置にあるときにおいても第2可動体400Lを演出位置側に付勢している。
このように、第2可動体400Lは、ねじりバネ406Lにより常に演出位置側に向けて付勢されているので、前述のように、第2被案内軸部413aの係止部417bがリブ416の傾斜部416aを移動するときにかかる摩擦や、該傾斜部416aを越えて第2案内孔部420Aに対応するリブ416を移動するときにかかる摩擦により第2可動体400Lが移動しにくくなっても確実に演出位置まで移動させることができる。また、ねじりバネ406Lは、第2可動体400Lが演出位置にあるときにおいても、該第2可動体400Lを演出位置側に付勢しているので、第2可動体400Lが演出位置にある状態を維持できる。
(第1可動体装置300及び第2可動体装置400の演出状態)
次に、第1可動体装置300及び第2可動体装置400の演出状態について図15〜図17に基づいて説明する。図15は、(A)は本実施の形態における第1可動体の演出状態を示す正面図、(B)は底面図である。図16は、(A)は本実施の形態における第1可動体と第2可動体の演出状態を示す正面図、(B)はC−C断面図である。図17は、(A)は、第1可動体の規制部が無い場合の演出状態を示す底面図、(B)は第1可動体の規制部と第2可動体の規制手段とが無い場合の演出状態を示す縦断面図である。尚、図16においては、第1可動体300R及び第2可動体400Rのみ図示している。
図15に示すように、第1可動体装置300の演出状態は、第1可動体300L,300Rが演出位置に移動し、左右方向に連設されるように合体して一の演出部を形成した状態である。本実施の形態にあっては、前述のように第1可動体300L,300Rとアーム303L,303Rとの連結部分の隙間(軸部321と軸受部323との間の隙間S2)が規制部324a,324aにより埋められているため、第1可動体300L,300Rの傾きが規制され、第1可動体300L,300Rを適正位置に配置することができるようになっている。
これにより、第1可動体装置300の演出状態において、第1可動体300L,300Rの前面330L,330R(演出面)同士を左右方向に面一に揃えることができる。より具体的には、例えば、左右の第1可動体300L,300Rのうち、一方(ここでは、第1可動体300L)が前方に傾き、第1可動体300L,300Rの前面330L,330R同士がずれてしまい、第1可動体300L,300Rにより形成される一の演出部の見栄えが悪くなってしまうことを回避することができる(図17(A)参照)。尚、ここでは、第1可動体300Lに対する第1可動体300Rが特定部材として機能しており、第1可動体300Rに対する第1可動体300Lが特定部材として機能している。
尚、図示しないが、第2可動体装置400も同様に、第2可動体400L,400Rが演出位置に移動し、左右方向に連設されるように合体して一の演出部を形成した演出状態において、前述したように規制手段(第1案内孔部420B及び第2案内孔部420A)により第2可動体400L,400Rの前後の移動や傾きが抑えられるため、第2可動体400L,400Rを演出位置に適正に配置することができるようになっている。これにより、第2可動体400L,400Rの前面430L,430R(演出面(図16参照))同士を面一に揃えることができる。尚、ここでは、第2可動体400Lに対する第2可動体400Rが特定部材として機能しており、第2可動体400Rに対する第2可動体400Lが特定部材として機能している。
図16に示されるように、第1可動体装置300と第2可動体装置400とが演出状態のときには、第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400Rがそれぞれの演出位置において適正に配置され、第1可動体300L,300Rと第2可動体400L,400Rとが正面視リング状の演出部を構成されるため、第1可動体300L,300Rの前面330L,330Rと第2可動体400L,400Rの前面430L,430Rとを面一に揃えることができる。より具体的には、例えば、上下の第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400Rが前方に傾き、第1可動体300L,300Rの前面330L,330Rと第2可動体400L,400Rの前面430L,430Rとがずれて隙間が空いてしまい、第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400Rにより形成される正面視リング状の演出部の見栄えが悪くなってしまうことを回避することができる(図17(B)参照)。尚、ここでは、第1可動体300L,300Rに対する第2可動体400L,400Rが特定部材として機能しており、第2可動体400L,400Rに対する第1可動体300L,300Rが特定部材として機能している。
このように、第1可動体装置300と第2可動体装置400のように、演出位置において合体して一の演出部を構成する複数の可動体が、各々個別の駆動機構により動作可能とされたものにおいて、遊技機の設計上の問題等により、各駆動機構の構成や構造や取付位置等を共通化できない場合がある。このような場合、製造過程で各可動体をベース部材に組付けて演出位置まで移動させたときに、複数のうち少なくとも一の可動体が適正位置に位置しないことで、合体態様が損なわれてしまうことがある。
このような場合、各可動体に対応する駆動機構を微調整して合わせる必要があるが、本実施の形態のように、各駆動機構における関節部や移動案内部などの遊び等を利用して位置調整できるようにすることで、駆動機構全体を設計変更し直したりすることなく、一部の部品に変更を加えることで容易に調整することが可能となる。
(第3可動体装置500)
次に、図18〜図22に基づいて第3可動体装置500を説明する。図18は、(A)は第3可動体の待機位置を示す正面図、(B)は第3可動体の演出位置を示す正面図である。図19は、第3可動体の分解斜視図である。図20は、(A)は第3可動体と特定緩衝手段との接触を示す説明図、(B)は第3可動体と緩衝手段との接触を示す説明図である。図21は、(A)(B)は移動規制部と特定移動規制部の構造を示す説明図である。図22は、(A)はD−D断面図、(B)はE−E断面図である。
図18〜図22に示すように、第3可動体装置500は、上下方向に延びる略円筒状の第3可動体500L,500Rと、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R(第1端部)を案内する上部案内部材521L,521Rと、第3可動体500L,500Rの下端部512L,512R(第2端部)を案内する下部案内部材522L,522Rと、ベース部材700に回動可能に取付けられ第3可動体500L,500Rを動作させるアーム503L,503Rと、アーム503L,503Rを駆動させるための駆動機構502L,502Rと、後述する特定移動規制部530L,530R(特定接触部)及び移動規制部540L,540R(接触部)と、から主に構成されている。
第3可動体500L,500Rは、正面視縦長の筒状を成す前面部材513L,513Rと、前面部材513L,513Rよりも上下寸法が長い正面視縦長の板状部材514L,514Rと、から構成されており、板状部材514L,514Rの上端部が第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rとなっており、板状部材514L,514Rの下端部が第3可動体500L,500Rの下端部512L,512Rとなっている。また、板状部材514L,514Rには、アーム503L,503Rの駆動力が作用する軸形状の被作用部515L,515Rが前面側に突出して設けられている。
第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rから被作用部515L,515Rまでの寸法L4は、第3可動体500L,500Rの下端部512L,512Rから被作用部515L,515Rまでの寸法L3よりも大きい(L3<L4)。すなわち、被作用部515L,515Rは、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rよりも下端部512L,512Rに近い位置に形成されている(特に図20参照)。
アーム503L,503Rには、被作用部515L,515Rが挿通される長孔503aと、駆動機構502L,502Rと接続される長孔503bと、がそれぞれ形成されている。また、第3可動体500L,500Rは、複数の可動体用LEDを有する第1装飾LED基板505L,505Rを有している(図2参照)。
駆動機構502L,502Rは、ベース部材301の前面に固定される取付部材516L,516Rの背面に固定される第3演出用モータ507L,507R(図2参照)と、取付部材516L,516Rを貫通して前面側に配設される第3演出用モータ507L,507Rの駆動軸に取付けられる第1ギヤ508L,508Rと、第1ギヤ508L,508Rに噛合する第2ギヤ509L,509Rと、から主に構成されている。第2ギヤ509L,509Rの前面側には、前方側に突出する突出軸509aがそれぞれ形成されており、突出軸509aは、アーム503L,503Rの長孔503b内に挿入されている。よって、第3演出用モータ507L,507Rを駆動させることにより、第1ギヤ508L,508R及び第2ギヤ509L,509Rが駆動してアーム503L,503Rが動作するようになり、アーム503L,503Rの動作が被作用部515L,515Rを介して第3可動体500L,500Rに伝わり、該第3可動体500L,500Rが移動するようになっている。
詳しくは、第3可動体500L,500Rは、画像表示装置5の左右位置に退避した待機位置(特定位置(図18(A)、図20(A)、図21(A)参照))と、画像表示装置5の中央位置の前面側に重複する演出位置(所定位置(図18(B)、図20(B)、図21(B)参照))と、の間で該第3可動体500L,500Rの姿勢を保ったまま左右方向に移動可能とされている。尚、ベース部材700には、演出制御基板12に接続される第3原点位置センサ570L,570R(図2参照)が設けられており、第3可動体500L,500Rが待機位置(原点位置)にあることを検知することができるようになっている。
具体的には、待機位置においては、第2ギヤ509Lの突出軸509aがその回動範囲における左側に配置され、第2ギヤ509Rの突出軸509aがその回動範囲における右側に配置されており、第3可動体500L,500Rが離間するようにアーム503L,503Rが配置される。また、演出位置においては、第2ギヤ509Lの突出軸509aがその回動範囲における右側に配置されており、第2ギヤ509Rの突出軸509aがその回動範囲における左側に配置されており、第3可動体500L,500Rが近接するようにアーム503L,503Rが配置される。
上部案内部材521L,521Rは、ベース部材700の上部に前面側から取付けられる左右方向に延びる部材であり、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rは、上部案内部材521L,521Rとベース部材700により前後方向から遊びを持った状態で挟み込まれている(特に図22(A)参照)。これにより、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rは、前後方向の移動が規制され、左右方向の移動が案内されている。すなわち、上部案内部材521L,521Rとベース部材700とは、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rを案内する上部案内部を構成している。
下部案内部材522L,522Rは、ベース部材700の下部に前面側から取付けられるスライドレール構造であり、左右方向に延びるレール部材523と、レール部材523に沿って走行可能に取付けられる走行部材524と、から構成されている。走行部材524は、レール部材523内に内嵌されており、レール部材523の上下端部と該走行部材524の上下端部との間に回動自在に配設される複数のベアリング525を有している(特に図22(B)参照)。これにより、走行部材524は、レール部材523に沿ってスムーズに走行可能となっている。第3可動体500L,500Rの下端部512L,512Rは、走行部材524に対し前面側から図示しないネジなどで固定されており、これにより前後方向の移動が規制され、左右方向の移動が案内されている。尚、走行部材524は、レール部材523の左右両端に形成された側片部(図示略)によりそれ以上の左右方向への移動が規制されている。
特定移動規制部530L,530R及び移動規制部540L,540Rについて図21に基づいて説明する。尚、特定移動規制部530L,530Rは同一構成であるため、特定移動規制部530Lのみ説明し、移動規制部540L,540Rは同一構成であるため、移動規制部540Lのみ説明する。
図21に示すように、特定移動規制部530Lは、第3可動体500Lの待機位置に設けられており、ベース部材700の上部左側に前方側に突出して形成される正面視コ字状の突出部532と、突出部532に保持されるゴムや合成樹脂製の緩衝部材531(緩衝手段)と、から構成されている。突出部532は、右側(第3可動体500L側)に向けて開口しており、緩衝部材531の右面は、該開口を介して右側(第3可動体500L側)に開放されている。
特定移動規制部530Lは、第3可動体500Lが待機位置にあるときに、該第3可動体500Lの突起部550(特定部)に接触して左側への移動を規制している。突起部550は、第3可動体500Lの上端部511L側の部位から左側に突出するように形成されている。具体的には、第3可動体500Lが演出位置から待機位置に移動するときに、突出部532が左側への移動を規制するようになっており、第3可動体500Lの突起部550は緩衝部材531に直接的に接触するため、突出部532により第3可動体500Lの左側への移動が規制されるときの衝撃を吸収することができる。
尚、緩衝部材531に直接的に接触する部位は、緩衝部材531に接触可能であれば突起部550に限られず、例えば、緩衝部材531が突出部532から第3可動体500L側に張り出している場合には、第3可動体500Lの上端部511L側の側面であってもよい。
移動規制部540Lは、第3可動体500Lの演出位置に設けられており、ベース部材700の上部中央側(上部案内部材521Lの右端側)に前方側に突出して形成される正面視コ字状の突出部542と、突出部542に保持されるゴムや合成樹脂製の緩衝部材541と、から構成されている。突出部542は、左側(第3可動体500L側)に向けて開口しており、緩衝部材541の左面は、該開口を介して左側(第3可動体500L側)に開放されている。尚、移動規制部540Lは、特定移動規制部530Lよりも高い位置に配設されている。
移動規制部540Lは、第3可動体500Lが演出位置にあるときに、該第3可動体500Lの上端部511L近傍に設けられた所定部560に接触して右側への移動を規制している。所定部560は、第3可動体500Lの上端部511L近傍の側面である。すなわち、所定部560は、第3可動体500Lにおいて突起部550よりも高い位置に配設されている。具体的には、第3可動体500Lが待機位置から演出位置に移動するときに、突出部542が右側への移動を規制するようになっており、第3可動体500Lの所定部560は緩衝部材541に直接的に接触するため、突出部542により第3可動体500Lの右側への移動が規制されるときの衝撃を吸収することができる。
尚、緩衝部材541に直接的に接触する部位は、緩衝部材541に接触可能であれば所定部560(第3可動体500Lの上端部511L側の側面)に限られず、例えば、第3可動体500Lの上端部511L側の部位から右側に突出するように形成されていてもよいし、上端部511Lのやや下方位置でもよい。
このように、特定移動規制部530L,530Rと移動規制部540L,540Rとを第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R側に設けたので、第3可動体500L,500Rを待機位置及び演出位置に適正に停止させることができるようになっている。
具体的には、前述のように、駆動機構502L,502R及びアーム503L,503Rの動力が作用する被作用部515L,515Rは、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rよりも下端部512L,512Rに近い位置(上下方向の中央位置よりも下方位置)に形成されているので、第3可動体500L,500Rが待機位置と演出位置との間を移動する際には、第3可動体500L,500Rの下端部512L,512R(被作用部515L,515Rから近い端部)よりも上端部511L,511R(被作用部515L,515Rから遠い端部)がやや遅れて移動することがある。
このため、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rが待機位置または演出位置に停止したときにその適正位置よりも手前で停止することがあった。また、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rを適正位置に移動するように勢いをつけて移動させると適正位置よりも移動し過ぎる虞があった。そのため、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rが下端部512L,512Rよりも遅れて移動しないように低速で移動させることが考えられるが、第3可動体500L,500Rによる演出が間延びしてしまい、演出効果が低下してしまうという問題があった。
また、第3可動体500L,500Rを下端部512L,512R側で所定の移動規制部等で停止させると、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rが適正位置まで到達しない虞があった。そこで、上端部511L,511Rを適正位置まで移動させるために第3可動体500L,500Rを勢いをつけて移動させると適正位置よりも移動し過ぎてしまうため、移動規制部で移動を規制する必要があるが、接触時の衝撃により跳ね返ってしまうことで、適正位置に停止させることができない。
本実施の形態においては、第3可動体500L,500Rが待機位置から演出位置に移動するときには、移動規制部540L,540Rと所定部560との接触による衝撃が吸収されながら移動規制されるとともに、演出位置から待機位置に移動するときには、特定移動規制部530L,530Rと突起部550との接触による衝撃が吸収されながら移動規制されるようになっている。すなわち、被作用部515L,515Rから遠い第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R側に移動規制部540L,540R及び特定移動規制部530L,530Rを設けることにより、第3可動体500L,500Rが適正位置に停止される。
また、第3可動体500L,500Rの所定部560及び突起部550は、緩衝部材541及び緩衝部材531に直接的に接触するため、接触による衝撃を吸収して第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rを適正位置に停止させることができる。つまり、第3可動体500L,500Rを待機位置と演出位置との間で高速に移動させることができるため、第3可動体500L,500Rを用いた演出の演出効果が向上する。また、例えば、所定部560及び突起部550が、突出部542及び突出部532に直接接触して、その衝撃により第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rが跳ね返り、適正位置に停止できないといったことを回避できる。
また、緩衝部材541及び緩衝部材531により第3可動体500L,500Rの停止時の衝撃が吸収されるため、第3可動体500L,500Rの破損を防止できる。詳しくは、移動規制部540L,540Rは、特定移動規制部530L,530Rよりも高い位置に配設されており、所定部560は、第3可動体500L,500Rにおいて突起部550よりも高い位置に配設されている。これによれば、第3可動体500L,500Rが、移動規制部540L,540R及び特定移動規制部530L,530Rに対し高さの異なる所定部560及び突起部550で接触するため、第3可動体500L,500Rの1個所に衝撃時の負荷が集中して、第3可動体500L,500R(板状部材514L,514R)が破損することを防止できる。
尚、本実施の形態では、移動規制部540L,540R及び特定移動規制部530L,530Rに緩衝部材541及び緩衝部材531が取付けられる形態を例示したが、本発明はこれに限られず、例えば、所定部560及び突起部550側に緩衝部材が取付けられていてもよい。また、緩衝部材541及び緩衝部材531は、ゴムや合成樹脂製に限られず、衝撃を吸収可能な部材(例えば、バネ等)であってもよいが、第3可動体500L,500Rの移動を反発させずに停止させるものが好ましい。
(第4可動体装置200)
次に、第4可動体装置200について図23〜図31に基づいて説明する。図23は、(A)は第4可動体の待機位置を正面から見た斜視図、(B)は第4可動体の演出位置を正面から見た斜視図である。図24は、(A)は第4可動体の黒目部材が下降する前の正面図、(B)は黒目部材が慣性により下降して最下位置にあるとき正面図である。図25は、第4可動体装置を正面から見た分解斜視図である。図26は、第4可動体装置を背面から見た分解斜視図である。図27は、第4可動体のダンパー、クラッチギヤ、弾性体、及び、ラックの関係を示す図である。図28は、駆動機構を正面から見た分解斜視図である。図29は、駆動機構を背面から見た分解斜視図である。図30は、(A)〜(C)は駆動機構の動作を説明する背面図である。図31は、黒目部材が下方にずれてから元に位置に復帰するときの動作を説明する図である。
第4可動体装置200は、図23等に示すように、目玉ユニット210と、駆動機構270と、を有する。目玉ユニット210は、目玉を模した半球状の役物である。駆動機構270は、目玉ユニット210を下降させたり上昇させたりする。目玉ユニット210は、初期位置では、大部分が遊技盤2の背後に隠れ、下降したときに画像表示装置5の前方(遊技者側)に進出する。目玉ユニット210は、目玉の白目を構成する白目部材215と、黒目を構成する黒目部材216と、を有する(図24参照)。目玉ユニット210は最下位置に到達したときに下降が止まるが、そのときの慣性により、黒目部材216が白目部材215の中央から下方にずれる(図24参照)。その後、黒目部材216は、元の位置(白目部材215の中央)に復帰する。
なお、以下の説明における各種の取付けは、特に言及がない限り、ビス(ネジ)による締め付け、回転可能な挿通(例えば、回転軸を孔や凹部に挿入することなど)、嵌合、爪などによる引っ掛け、接着材などによる接着などの適宜の方法で行うことができる。なお、取付対象の部材にボスが設けられている場合には、基本的にはビスによる締め付けで取付けが行われる。
(目玉ユニット210の構成)
目玉ユニット210は、図25、図26に示すように、ベース211と、LED基板212と、拡散板213と、復帰機構214と、白目部材215と、黒目部材216と、カバー217と、を備える。
ベース211は、目玉ユニット210のベースとなる部分であり、円形の部材である。ベース211は、上下方向に延びる溝211A、211Bを備え、当該溝211A、211Bは、それぞれ、その底面に上下方向に延びる貫通孔211AA、211BA(これらの用途については後述する。)を備える。
LED基板212は、ドーナツ板形状を有し、ベース211に取付けられている。LED基板212には、発光する複数のLEDが実装されている。
拡散板213は、LED基板212を前方から覆い、LED基板212のLEDから出射された光を拡散する。
復帰機構214は、下方にずれた黒目部材216を元の位置に復帰させるための機構である。復帰機構214は、収容部材214Aと、ダンパー214Bと、取付部材214Cと、クラッチギヤ214D、214Eと、弾性体214Fと、ラック214Gと、を備える(図27も参照)。
収容部材214Aは、白目部材215の後面に取付けられている。収容部材214Aは、ダンパー214Bと、取付部材214Cと、クラッチギヤ214D、214Eと、弾性体214Fと、ラック214Gと、を収容する部材である。収容部材214Aには、取付部材214Cが取付けられている。
ダンパー214Bは、収容部材214Aと、取付部材214Cと、により挟まれ保持される。ダンパー214Bは、歯車214BAを有する。歯車214BAは、クラッチギヤ214Dの後述の歯214DBに噛み合っており、ダンパー214Bは、クラッチギヤ214Dの回転を減速させる。ダンパー214Bは、例えば、オイル式のロータリーダンパーなどにより構成される。
クラッチギヤ214Dは、回転軸214DAと、回転軸214DAに設けられた歯214DBと、歯214DBの前方に設けられ、回転軸214DAの周方向に沿って並んだ複数の傾斜面K1からなるラチェット歯214DCと、を有する。回転軸214DAと歯214DBとラチェット歯214DCとは、一体的に形成されており、これらは一体的に回転する。回転軸214DAは、収容部材214Aと白目部材215とにより回転可能に保持(軸支)される。歯214DBは、ダンパー214Bの歯車214BAと噛み合っている。ラチェット歯214DCは、クラッチギヤ214Eの後述のラチェット歯214ECと噛み合っている。
クラッチギヤ214Eは、前後方向に延びる貫通孔214EAと、貫通孔214EAの周りに設けられた歯214EBと、貫通孔214EAの周方向に沿って並んだ複数の傾斜面K2からなるラチェット歯214ECと、を有する。歯214EBとラチェット歯214ECとは、一体的に形成されており、これらは一体的に回転する。クラッチギヤ214Eの貫通孔212EAに、ラチェット歯214DCから前方に延びる回転軸214DAが挿通されており、これにより、クラッチギヤ214Eは、回転軸214DAに回転可能かつ前後方向に移動可能に取付けられている。なお、クラッチギヤ214Eの前方には、回転軸214DAが挿通された弦巻バネ(図示せず)が設けられている。この弦巻バネは、白目部材215とクラッチギヤ214Eとに挟まれ、クラッチギヤ214Eを後方に付勢している。なお、クラッチギヤ214Eを後方に付勢する方法は他の方法であってもよい。
ラチェット歯214ECは、ラチェット歯214DCと合わさる。クラッチギヤ214Eが左回転するときには、ラチェット歯214ECの傾斜面K2がラチェット歯214DCの傾斜面K1上をスライドし、クラッチギヤ214Eの回転はクラッチギヤ214Dに伝達されない(クラッチギヤ214Eは、空回りする)。このとき、ラチェット歯214ECの傾斜面K2が、ラチェット歯214DCの傾斜面K1に押され、クラッチギヤ214Eは前方に移動するが、クラッチギヤ214Eは、上記のように後方に付勢されているため、クラッチギヤ214Eの左回転に伴って、傾斜面K2と傾斜面K1との接触が解除されたときには、クラッチギヤ214Eは後方に戻り、傾斜面K2は次の傾斜面K1と接触する(ラチェット歯214ECとラチェット歯214DCとが合わさった状態に戻る)。クラッチギヤ214Eが右回転するときには、隣同士の傾斜面K2により構成される段差部と、隣同士の傾斜面K1により構成される段差部と、が噛み合い、クラッチギヤ214Eの回転はクラッチギヤ214Dに伝達されない。
歯214EBは、ラック214Gの後述の歯214GCに噛み合っている。
弾性体214Fは、弦巻バネ等から構成され、下部がラック214Gの後述の引掛部214GBに引っ掛けられ、上部が白目部材215の後述の引掛部215Bに引っ掛けられている。従って、弾性体214Fは、ラック214Gを上方に付勢する。
ラック214Gは、前方に突出した突出部214GAと、弾性体214Fの下部が引っ掛けられた引掛部214GBと、クラッチギヤ214Eの歯214EBと噛み合う歯214GCと、を備える。突出部214GAは、白目部材215の後述の貫通孔215Aに入り込む。ラック214Gと、クラッチギヤ214Eとは、ラックとピニオンの関係になっており、後述のようにラック214Gの上下方向に移動すると、歯214EBと歯214GCとにより、クラッチギヤ214Eが回転する。
白目部材215は、目玉ユニット210により表される目玉のうちの白目を構成する部材である。白目部材215は、拡散板213により拡散されたLEDからの光を透過する透光性の部材である。これにより、白目部材215は、LED基板212のLEDを光源として例えば白く発光する。白目部材215は、上下方向に延びる貫通孔215Aを有する。貫通孔215Aには、ラック214Gの突出部214GAが挿入される。また、白目部材215は、後面に弾性体214Fの上部が引っ掛けられた引掛部215Bを有する。従って、ラック214Gは、貫通孔215Aに案内されて、白目部材215に対して上下方向に移動可能となっているが、下方に移動したラック214Gには、弾性体214Fにより上方に戻そうとする弾性力が作用する。
黒目部材216は、目玉ユニット210により表される目玉のうちの黒目を構成する部材である。黒目部材216は、ベース部材216Aと、重り216Bと、円形部材216Cと、を備える。ベース部材216Aは、円盤状の部材であり、中央に上下方向に長尺な貫通孔216AAを有する。重り216Bは、黒目部材216を所定の重量(慣性により黒目部材216が下方にずれるのに必要な重量)にするために、黒目部材216に重さを付与するものである。重り216Bは、円盤状の部材であり、上下方向に長尺な貫通孔216BAを中央に有する。円形部材216Cは、黒目として遊技者に視認される部分であり、その前面は、黒目を表現する塗装等が施されている。円形部材216Cは、後方に突出する2つ円筒が上下方向に並んだボス(凸部)216CAを有する。ボス216CAは、貫通孔216AA、貫通孔216BAを通る。このため、ベース部材216Aと、重り216Bと、は、ボス216CAにより位置決めされ、黒目部材216(ベース部材216Aと重り216Bと円形部材216C)は、一体的に移動する。ボス216CAの先端は、ラック214Gの突出部214GAの内側に入り込み当該突出部214GAと嵌合している(ビス留めさせてもよい)。従って、円形部材216Cは、ベース部材216Aと重り216Bとともにラック214Gに取付けられている。換言すると、黒目部材216は、ラック214Gに取付けられ、黒目部材216とラック214Gとは一体で白目部材215に対して上下方向に移動する(例えば、黒目部材216が下降すると、ラック214Gも下降する)。
カバー217は、透光性部材であり、ベース211に取付けられている。カバー217とベース211とにより形成される内部に、LED基板212と、拡散板213と、復帰機構214と、白目部材215と、黒目部材216と、が収納される。この実施の形態では、白目部材215と黒目部材216とがカバー217を介して視認される。従って、目玉ユニット210は、目玉として視認される。なお、カバー217には、凹凸等による装飾が施されている。
(駆動機構270の構成)
駆動機構270は、図28、図29に示すように、第1ベース271Aと、第2ベース271Bと、モータ272と、ギヤ群273と、アーム274と、第1連結部材275と、スライド機構276と、第2連結部材277と、装飾体278と、L字部材279A、279Bと、検出センサX1、X2と、を備える。
第1ベース271Aと第2ベース271Bとは、駆動機構270のベースを形成し、各種部材が取付けられ、各種部材を保持する。第1ベース271Aには、検出センサX1が取付けられている。第2ベース271Bには、検出センサX2が取付けられている。
モータ272は、ステッピングモータなどからなり、第1ベース271Aの後面に取付けられる。モータ272の回転軸272Aは、第1ベース271Aに設けられた孔を通って、第1ベース271Aの前方に出ている。
ギヤ群273は、ピニオンギヤ273Aと、中間ギヤ273Bと、円盤付ギヤ273Cと、を有する。ピニオンギヤ273Aは、モータ272の回転軸272Aに取付けられ、当該回転軸272Aと一体に回転する。中間ギヤ273Bは、第1ベース271Aに回転可能に取付けられ、ピニオンギヤ273Aと噛み合っている。円盤付ギヤ273Cは、第1ベース271Aに回転可能に取付けられている。円盤付ギヤ273Cは、中間ギヤ273Bに噛み合っているギヤ部273CAと、ギヤ部273CAの前方に配置された円盤273CBと、円盤273CBから前面に突出した突出部273CC(膨出形状となっており、後部は空間になっている。)と、ギヤ部273CAの後方に配置された検出片273CDと、を有し、これらは回転軸を共通にして一体的に形成されている。詳しくは、後述するが、突出部273CCは、アーム274の回転を制御する。検出片273CDは、円盤付ギヤ273Cが初期状態の回転位置にあるときに、検出センサX1により検出される。
アーム274は、略弓形状になっており、一端部に回転軸274Aを有する。回転軸274Aは、第2ベース271Bに設けられた軸受け271BDに挿通されている。このため、アーム274は、回転軸274Aを回転軸にして回転可能となっている。また、アーム274は、周囲の領域274Cよりも後方に突出した係合部274Bと、アーム274の他端部(先端)に設けられ所定方向に延びる貫通孔274Dと、を有する。係合部274Bは、円盤付ギヤ273Cの突出部273CCに係合する。これにより、アーム274の回転が制御される(詳しくは後述)。貫通孔274Dについては後述する。また、アーム274は、初期状態から所定の角度だけ回転したときに、検出センサX2により検出される検出片274Eも有する。
第1連結部材275は、後方に突出したボス275Aと、貫通孔を有する筒部275Bと、を有する。ボス275Aは、アーム274の貫通孔274Dに入り込む。ボス275Aの後端には、リング部材W3(ボス275Aが貫通孔274Dから抜けるのを防ぐ抜け留めとして機能する)がビス等により締め付け固定されている。第1連結部材275は、筒部275Bの貫通孔に挿通されたビス等により、目玉ユニット210のベース211の後面に取付けられている(図25、図26も参照)。このため、第1連結部材275は、目玉ユニット210と一体で移動する。このような構成により、第1連結部材275は、目玉ユニット210とアーム274の先端とを連結している。従って、アーム274が回転すると、目玉ユニット210が移動することになるが、目玉ユニット210は後述のように上下方向にのみ動作する(図30等も参照)。この実施の形態では、アーム274が回転して目玉ユニット210を移動させるのに伴って、第1連結部材275のボス275Aがアーム274の貫通孔274D内を移動できるようにしている。これにより、アーム274の回転を、スムーズに、目玉ユニット210の上下方向の移動に変換できる。
スライド機構276は、ベース部材276Aと、第1スライド部材276Bと、第2スライド部材276Cと、を備える。これらは、上下方向に長尺な形状に形成されている。
ベース部材276Aは、第2ベース271Bが有する溝271BC内に取付けられている(固定されている)。第1スライド部材276Bは、ベース部材276Aに対して上下方向にスライド可能(引き出し可能)に当該ベース部材276Aに取付けられている(例えば、ベース部材276Aの側面に上下方向に延びる案内溝(レール)を設け、断面コの字状の第1スライド部材276Bの側壁から内側に張り出したフランジを当該案内溝に入り込ませるなど)。第2スライド部材276Cは、第2連結部材277を挟んで、第1スライド部材276Bに取付けられている。
第2連結部材277は、第1スライド部材276Bと第2スライド部材276Cとに挟まれることで、これらに保持されている。このため、第2連結部材277は、第1スライド部材276Bと第2スライド部材276Cと一体に移動する。第2連結部材277は、前方に突出したボス277A及び277Bを有する。ボス277Aは、目玉ユニット210のベース211の上下方向に延びた貫通孔211AAに入り込み、ボス27AAの前端には、リング部材W1(ボス277Aが貫通孔211AAから抜けることを防ぐ機能を有する。)がビス等により締め付け固定されている(図25、図26も参照)。ボス277Bは、目玉ユニット210のベース211の上下方向に延びた貫通孔211BAに入り込み、ボス277Bの前端には、リング部材W2(ボス277Bが貫通孔211BAから抜けることを防ぐ機能を有する。)がビス等により締め付け固定されている。このような構成により、第2連結部材277は、スライド機構276と、目玉ユニット210とを連結し、目玉ユニット210は、スライド機構により上下方向にのみ移動可能となっている。なお、ボス277A、277Bは、貫通孔211AA、211BA内を上下方向に移動可能である。このため、目玉ユニット210は、貫通孔211AA、211BAに案内され、第1スライド部材276B、第2連結部材277等に対して相対的に上下方向に移動可能でもある。
装飾体278は、第2スライド部材277Cを前方から覆い、スライド機構276を装飾している。装飾体278は、左右方向に張り出したフランジから後方に突出したボス278A、278Bを有する。ボス278Aは、第2ベース271Bが有する上下方向に延びた貫通孔271BA内を通り、ボス278Aの後端には、ボス278Aが貫通孔271BAから抜けることを防止するL字部材279Aが取付けられている。ボス278Bは、第2ベース271Bが有する上下方向に延びた貫通孔271BBに入り込み、ボス278Bの後端には、ボス278Bが貫通孔271BBから抜けることを防止するL字部材279Bが取付けられている。ボス278A、278Bは、貫通孔271BA、271BB内を上下に移動可能である。このような構成により、装飾体278は、第2ベース271Bに対して上下方向に移動可能に、第2ベース271Bに取付けられている。
なお、第2ベース271Bには、装飾体278とともにL字部材279A及びL字部材279Bが下方に移動したときに当たるゴム材Gが取付けられている。
装飾体278は、第2連結部材277により支持される段差278Cを有する。従って、例えば、第2連結部材277の上下方向に移動に伴って、装飾体278も上下方向に移動する。
(第4可動体装置200の動作)
次に第4可動体装置200の動作を説明する(図24、図30、図31なども参照)。なお、図30(a)の状態が初期状態(目玉ユニット210が上方に位置している状態)である。初期状態では、円盤付ギヤ273Cの突出部273CC(図30では、紙面裏側に向かって突出している。)がアーム274の係合部274Bと係合しており(押さえており)、アーム274は図30(a)のような状態(目玉ユニット210が上部にある状態)で保持されている。
第4可動体装置200を動作させるとき、演出制御用CPU120は、モータ272を駆動し、回転軸272Aを回転させる。回転軸272Aの回転は、ピニオンギヤ273Aから中間ギヤ273Bを介して円盤付ギヤ273Cに伝達され、円盤付ギヤ273Cが回転する(ここでは、右回転する)。この回転により、突出部273CCも移動するので、突出部273CCと係合部274Bとの係合が解除される(図30(b))。当該係合が解除されると、アーム274は、回転軸274Aを回転軸にして回転可能となり、重力により左回転(図30の紙面では向かって左回転)する(図30(b)、(c))。なお、図30(b)は、当該動作を分かり易くするために描かれた図であり、実際の図30(b)の時点では、アーム274の回転は始まっている。
上述のように、アーム274の先端には、第1連結部材275を介して目玉ユニット210が連結されており、目玉ユニット210は、スライド機構276などにより上下方向にのみ移動するので、アーム274の回転により、目玉ユニット210は下降する(落下に近く、下降速度は早い)(図30(c)参照。図30(c)は、目玉ユニット210が最下位置にある状態である。)。このとき、第2連結部材277や装飾体278も下降する。装飾体278には、L字部材279A及びL字部材279Bが取付けられており、装飾体278の下降により、L字部材279A及びL字部材279Bそれぞれ(L字の左右方向に延びている部分)がゴム材Gに当たり、装飾体278の下降は終了する(図30(c))。スライド機構276の第1スライド部材276Bと第2スライド部材276Cとは、装飾体278よりもさらに下方まで下降する。また、目玉ユニット210は、第2連結部材277(第1スライド部材276B等)に対して下方に移動する。このような構成により、目玉ユニット210が下降する距離を長くとることができる。アーム274の回転は重力によるものなので、下降する目玉ユニット210は、図30(c)のように、第1スライド部材276Bと第2スライド部材276Cとが限界まで下降し(ベース部材276Aから限界まで引き出され)、第2連結部材277が目玉ユニット210に対して上限位置まで位置したときに(第2連結部材277のボス277A、277Bそれぞれが貫通孔211AA、211BAを構成する内壁の上部に当たったときに)、急停止する。
なお、アーム274が回転したことは、検出センサX2が検出片274Eにより検出される。演出制御用CPU120は、初期状態からモータ272を駆動し続け、当該検出片274Eを検出したときに、モータ272の駆動を停止してもよい。
上記ゴム材Gにより、装飾体278の下降時において、装飾体278のボス278A及び278Bそれぞれが、貫通孔271BA及び貫通孔271BBを形成する内壁に衝突することを防止でき、または、ボス277DA及びDBそれぞれが当該内壁に衝突したときの衝撃を軽減できる。他のゴム材を適宜の場所に設け、目玉ユニット210の急停止の衝撃を緩和してもよい(例えば、第1スライド部材276Bがベース部材276Aから限界まで引き出されたときに、当該両部材が衝突する部分にゴム材を介在させるなど)。なお、ゴム材は、各種の弾性体に変えてもよい。
目玉ユニット210が最下位置に達して急停止した場合、慣性により、黒目部材216は下方にずれる(図24参照)。このときの目玉ユニット210の動作を図31などを参照しながら説明する。なお、目玉ユニット210が急停止する前までは、黒目部材216は白目部材215の中央に位置したままである。
黒目部材216が下方にずれるとき、当該黒目部材216とともにラック214Gも下方に移動する。ラック214G(黒目部材216)は、弾性体214Fの弾性力(復元力)に抗して下方に移動する(図31(a)〜(b))。ラック214Gは、下方への移動に伴って、クラッチギヤ214Eを左回転させる。このため、クラッチギヤ214Eは、回転力をクラッチギヤ214Dに伝達せずに空回りする。
黒目部材216が最下位置までずれると、今度は、弾性体214Fの弾性力(復元力)により、ラック214G及び黒目部材216は元の位置に復帰しようとする(つまり、上方に移動する)(図31(c))。このとき、ラック214Gは、クラッチギヤ214Eを右回転させる。このため、クラッチギヤ214Eは、回転力をクラッチギヤ214Dに伝達する。このため、クラッチギヤ214Dが回転するが、当該クラッチギヤ214Dの回転(クラッチギヤ214Eの回転でもある)の回転速度は、ダンパー214Bにより減速させられる。その結果、クラッチギヤ214Eと噛み合うラック214Gの上方の移動も、弾性体214Fの弾性力に抵抗して減速させられる。従って、ダンパー214Bにより、黒目部材216の上方への移動速度が減速させられることになる。
その後、所定タイミングにおいて、演出制御用CPU120は、第4可動体装置200を初期状態に戻す。具体的には、演出制御用CPU120は、モータ272を駆動し、回転軸272Aを回転させ、ピニオンギヤ273Aから中間ギヤ273Bを介して円盤付ギヤ273Cを上記と同方向(ここでは右回転)にさらに回転させる。演出制御用CPU120は、検出センサX1により、検出片273CDを検出するまで(つまり、初期状態の回転位置まで)、モータ272を駆動し、円盤付ギヤ273Cを回転させる。当該円盤付ギヤ273Cの回転の過程では、突出部273CCが再度係合部274Bに係合し、初期状態に戻るまで当該係合部274Bを押す。その結果、アーム274も初期状態の回転位置まで回転することになる。このようにして初期状態への復帰が行われる。なお、突出部273CCは、移動の過程において、アーム274の係合部274B以外の部分には接触しないようになっている(係合部274Bの周囲の領域274Cは、係合部274Bのように後方に突出していないため、突出部273CCが領域274Cの後方を通過できる。)。
(本実施形態の効果)
この実施の形態では、ダンパー214Bにより、下方にずれた黒目部材216が元の位置に復帰するときの当該黒目部材216の移動速度を弾性体214Fの弾性力(復元力)に抗して遅く(遅延)させているので(ダンパー214Bが無いときよりも遅くさせているので)、黒目部材216の元の位置への復帰が単調にならず、演出効果が向上している。特に、黒目部材216は、慣性により早い速度で下方にずれてから、それよりも遅い速度で元の位置(白目部材215の中央)に戻るので、黒目により表される視線の動かしかたを面白みのあるものにすることができ(演出効果が高い態様での移動が実現される)、演出効果が向上している。
また、黒目部材216は、目玉ユニット210の一部として構成され、目玉ユニット210の落下による慣性により、下方にずれるので、黒目部材216だけを移動させる電気的な部品を用いずに黒目部材216の下方への移動を実現でき、コストが削減されている。また、黒目部材216という一部分が動く、演出効果の高い役物(目玉ユニット210)を得ることができ、演出効果が向上している。
また、黒目部材216の移動速度を遅延する手段として、ダンパー214Bを用いたので、黒目部材216が元の位置に復帰するときの移動態様が、ダンパーを用いないとき(弾性体214Fのみで元の位置に復帰させるとき)よりも独特のものとなり、演出効果が向上している。特に、オイル式のロータリーダンパーを用いることで、移動態様が独特のものとなり演出効果が向上している。また、当該遅延手段として、黒目部材216だけを移動させる電気的な部品を用いずに黒目部材216の元の位置への復帰を実現でき、コストが削減されている。
また、この実施の形態では、下方への移動時には空転し、復帰時には噛み合うクラッチギヤ214D,214Eにより、黒目部材216の移動を制御しているので、黒目部材216について意外性のある動きを表現でき、演出効果が向上している。
また、透光性のカバー217により、黒目部材216や白目部材215などに遊技球が当たってしまうことから保護でき(故障の発生を防止できる)、かつ、カバー217を介して黒目部材216や白目部材215を視認できるので、見た目が面白く、演出効果が向上している。
(第4可動体装置200による演出等について)
演出制御用CPU120は、モータ272を駆動するなどして、第4可動体装置200を動作させるが、当該動作を演出の少なくとも一部として実行する。当該演出としては、例えば、リーチ演出(特にスーパーリーチ、バトル演出などを含む)、一発告知(実行中の可変表示の大当り期待度が高い場合に実行される予告演出の一種)、各種予告演出(大当り期待度を予告する演出)、選択演出(これから実行される演出を選択する演出)、擬似連、先読み予告、大当り遊技状態時における演出、特定の演出モード等がある。先読み予告とは、保留されている可変表示(特図ゲーム)の大当り期待度などを、当該可変表示が実行される前に予告する演出である。先読み予告は、第1又は第2始動入賞発生時に行われる先読み判定(始動入賞発生時に抽出される遊技用乱数値に基づいて当該始動入賞発生時に行われる大当りか否か、変動パターンなどの判定)の判定結果に基づいて行われる。例えば、主基板11が、先読み判定を行って判定結果を演出制御コマンドにより演出制御基板12に通知し、演出制御基板12の演出制御用CPU120が先読み予告の実行の有無や態様を決定する。
演出制御用CPU120は、可変表示結果として「大当り」の図柄が導出表示されたときに、目玉ユニット210を下降させ、目玉ユニット210を初期状態の位置に戻すことに連動して、画像表示装置5やスピーカ8L、8Rによる演出(例えば、ファンファーレの演出など)を実行してもよい。
演出制御用CPU120は、実行する演出に応じて、LED基板212に実装されたLEDの点灯態様(白目部材215の発光態様)を変えてもよい。このとき、大当り期待度に応じて点灯態様を変えても良い。
(変形例)
この発明は、上記実施の形態などに限定されず、上記実施の形態などについて様々な変形及び応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、当業者が当然認識し得る従来技術における少なくとも1つの課題(例えば、上記で示した課題以外の課題でもよい)を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。以下に上記実施の形態の変形例を例示するが、各変形例の少なくとも一部は矛盾が生じない限り組み合わせることができる。
(変形例1)
なお、パチンコ遊技機1は、第4可動体装置200の異常を検出する検出手段を備えるようにしてもよい。そして、第4可動体装置200に異常がある場合には、第4可動体装置200が動作しても目玉ユニット210が下降しないように当該目玉ユニット210を固定する固定手段を設けるようにしてもよい。
検出手段の一例として、例えば、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1の電源投入時に第4可動体装置200を実際に動作させて、正常に動くかを判定してもよい。当該判定は、例えば、検出センサX1やX2により検出片273CDや検出片274Eを正常(例えば、予め定められた期間内)に検出できたか(検出センサX1やX2から検出片を検出したときに出力される検出信号を受信できたかなど)により行う。なお、パチンコ遊技機1の電源投入時に第4可動体装置200を実際に動作させたとき、遊技場の店員等が第4可動体装置200の動きを確認し、異常のときに所定のスイッチ(検出手段に相当する。)を押すことにより、固定手段による固定をおこなわせてもよい。
固定手段は、例えば、ソレノイドなどにより後方から前方に進出し、初期状態にあるアーム274の回転を阻止する所定の可動部材であってもよいし、演出制御用CPU120が第4可動体装置200により演出を実行することを自ら禁止することによって実現されてもよい。なお、固定手段が動作する前、演出制御用CPU120は、モータ272を駆動して、第4可動体装置200を強制的に初期状態にする処理(予め定められた処理)を行うようにしてもよい。これにより、目玉ユニット210が進出した状態で固定手段が動作してしまう不都合を防止できる。
このような構成によれば、正常に動作しない恐れのある目玉ユニット210を目立たないようにすることができるなど、異常時の遊技機の動作を適切なものとすることができる。なお、第4可動体装置200の異常を検出したときには、第4可動体装置200を再度動作させる処理を、第4可動体装置200の異常の検出が無くなるまで数回繰り返してもよい。
(上記実施形態等の少なくとも一部を一例とする構成など)
次に、上記実施形態や変形例等の少なくとも一部を一例とする構成やさらなる変形例などについて説明するが、下記の構成は、適宜一部省略してもよいし、一部のみを採用して遊技機を構成してもよい。
(1)遊技機は、
演出体(例えば、黒目部材216など)と、
前記演出体を第1位置(例えば、白目部材215の中央など)から第2位置(例えば、白目部材215の下部など)に移動させる第1特定手段(例えば、駆動機構270など)と、
前記演出体に前記第2位置から前記第1位置へ移動させる力を作用させる第2特定手段(例えば、弾性体214Fなど)と、
前記第2特定手段が前記演出体に作用させる力に抵抗して、前記演出体の前記第1位置への移動を遅らせる遅延手段(例えば、ダンパー214Bなど)と、
を備えることを特徴とする。
演出体は、目玉ユニット210など、特定の役物の一部でなくてもよく、演出体単独で動作するものであってもよい。第1特定手段は、目玉ユニット210など(演出体のみであってもよい。)を、自由落下させるもの、モータなどにより左右に移動させるものなどであってもよい。第2特定手段は、弾性体(ゴムや板バネなどであってもよい。)の他、モータなどであってもよい。遅延手段は、弾性体(ゴムやバネ)などであってもよい。遅延手段は、第2特定手段が作用させる力を減衰させるもの(例えば、ダンパー等)でも、第2特定手段とは別個に演出体に直接力を作用させるもの(例えば、ゴムやバネなどの弾性体)であってもよい。遅延手段は、当該遅延手段がないときよりも、又は、演出体が第1位置から第2位置に移動するときの速度よりも、演出体の移動速度を減少させるものなどであればよい。
このような構成によれば、演出体を演出効果が高い態様で移動させることができ、演出効果を向上させることができる。
(2)上記(1)の遊技機において、
前記演出体は、可動部材(例えば、目玉ユニット210など)の一部であり、移動する前記可動部材が停止したとき(例えば、目玉ユニット210の下方への移動への急停止など)の慣性により前記第2位置へ移動する、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出効果の向上を、コストを抑制しながら実現することができる。なお、慣性に加えて、停止後に重力が働いてもよい(この場合も、「慣性により前記第2位置へ移動する」に含まれる)。なお、慣性に代えて、停止後に重力が働いて、演出体が第2位置へ移動してもよい。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、
前記遅延手段は、ダンパ(例えば、ダンパー214Bなど)である、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出効果の向上を、コストを抑制しながら実現することができる。ダンパーは、例えば、第2特定手段の力を減衰させるものなどであればよく、摩擦式のロータリーダンパー(第2特定手段からの力を変換したギヤ等の回転速度を減少させることで、第2特定手段の力を減少させるもの)や、他の種類のダンパーなどであってもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、
前記演出体が前記第1位置から前記第2位置へ移動する際に空転し、前記第2位置から前記第1位置へ移動する際に噛み合うクラッチギヤ(例えば、クラッチギヤ214D,214E)が、前記演出体と前記遅延手段との間に介在している、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出効果を向上させることができる。例えば、第2特定手段からの力は、噛み合ったクラッチギヤを回転させ、遅延手段は、噛み合ったクラッチギヤの回転速度を減少させることで、演出体の第1位置への移動を送らせるものであるとよい。
(5)上記(2)〜(4)のいずれかの遊技機において、
前記演出体又は前記可動部材の異常を検出する検出手段(例えば、変形例1など)と、
前記検出手段により前記異常が検出された場合に、前記演出体又は前記可動部材を初期位置で固定する固定手段(例えば、変形例1など)と、をさらに備える、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、異常時の遊技機の動作を適切なものとすることができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、
前記演出体の前方は、透光性を有する部材(例えば、カバー217など)で覆われている、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出体に遊技媒体が接触することを防ぐことができ、故障の
発生を抑制することができる。透光性は、半透明などであってもよい。
(可動体ユニットを用いた可動体演出)
次に、可動体ユニットを用いた可動体演出の一例について図32に基づいて説明する。図32は、(A)〜(F)は可動体演出の流れの一例を示す説明図である。
先ず、図32(A)に示すように、例えば、所定の変動表示中においてリーチ状態が成立する。次に、図32(B)に示すように、リーチ状態が成立した後にスーパーリーチ演出等が実行され、該スーパーリーチ演出の実行中における所定タイミングにおいて、画像表示装置5に遊技者に対してスティックコントローラ31Aを操作するよう促す表示が実行される。このとき、第1可動体300L,300R、第2可動体400L,400R、第3可動体500L,500R、目玉ユニット210は、それぞれの待機位置に配置されている。
遊技者がスティックコントローラ31Aの操作受付期間中に該スティックコントローラ31Aを操作すると、本実施の形態における可動体演出の開始条件が成立したとして可動体演出が実行され、図32(C)に示すように、目玉ユニット210が待機位置から演出位置に下降移動する。
次に、図32(D)に示すように、画像表示装置5に所定のエフェクト画像が表示されるとともに、第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400Rが待機位置から演出位置に移動する。このときには、前述のように、第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400Rは前後方向への移動や傾きが規制されているため、第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400R同士にずれが生じることなく適正に正面視リング状の演出部を構成できる。
また、第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400Rは、遊びによる傾きが規制されることで、演出位置において前後に重なる第3可動体500L,500Rや目玉ユニット210や、前面側の遊技盤2や背面側の画像表示装置5などとの接触が防止される。
また、目玉ユニット210が演出位置に移動した後に、第1可動体300L,300Rが演出位置に移動するため、第1可動体300L,300Rと目玉ユニット210とが接触することがない。すなわち、第1可動体300L,300Rと目玉ユニット210とを前後に近付けて配置することができるようになっている。
次いで、図32(E)に示すように、画像表示装置5に前記エフェクト画像(図32(D)に示すエフェクト画像)とは異なるエフェクト画像が表示されるとともに、第3可動体500L,500Rが待機位置から演出位置に移動し、可動体ユニット(第1可動体300L,300R、第2可動体400L,400R、第3可動体500L,500R、目玉ユニット210)が一の演出構造を構成する。このとき、前述したように、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R側が移動規制部540L,540Rにより衝撃を吸収しながら停止されるので、第3可動体500L,500Rを適正な状態で演出位置に配置できるようになっている。
前記可動体ユニットによる演出状態が所定期間経過すると、図32(F)に示すように、第1可動体300L,300R、第2可動体400L,400R、第3可動体500L,500R、目玉ユニット210がそれぞれの待機位置に戻される。このとき、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R側が特定移動規制部530L,530Rにより衝撃を吸収しながら停止されるので、第3可動体500L,500Rを適正な状態で待機位置に配置できるようになっている。尚、このとき、画像表示装置5には、所定の図柄(例えば、7−7−7等)が表示される。
尚、上記では第1可動体300L,300R、第2可動体400L,400R、第3可動体500L,500R及び目玉ユニット210が一の可動体演出において動作する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御用CPU120は、第1可動体300L,300R、第2可動体400L,400R、第3可動体500L,500R及び目玉ユニット210各々を他の演出タイミングにおいて個別に動作させることが可能である。
(変形例1)
次に、変形例1について図33に基づいて説明する。図33は、変形例1を示す説明図である。尚、本変形例1においては、第1可動体とアームとの連結部分における変形例について説明する。さらに尚、図33は、右側の第1可動体とアームとの連結部分を背面側から見た図である。
図33に示すように、アーム340の軸受部341の内周面には、周方向の1個所に規制部341aが形成されている。規制部341aは、軸受部341の内周面の所定部位から背面視時計回りに内径方向に向かって傾斜する傾斜面341bを有している。また、第1可動体350の軸部351には、周方向の1個所に外径方向に突出する被規制部351aが形成されている。
図33(A)に示すように、第1可動体350が待機位置にあるときには、規制部341aが右側に配置されており、被規制部351aが左側に配置されている。すなわち、規制部341aと被規制部351aとが接触しないようになっている。また、図33(B)に示すように、第1可動体350が演出位置にあるときには、規制部341aと被規制部351aとが下側に配置され、径方向に重畳している。すなわち、規制部341aと被規制部351aとが接触している。
これによれば、規制部341aと被規制部351aとが接触するまでは、第1可動体350とアーム340との接触面積を減らしてスムーズに回動させることができるとともに、規制部341aと被規制部351aとが接触したときには、軸受部341と軸部351との間の隙間が規制部341a及び被規制部351aにより埋められて第1可動体350の傾きが規制される。さらに、規制部341aには、傾斜面341bが形成されているため、規制部341aと被規制部351aとを円滑に接触させることができる。すなわち、規制部341aと被規制部351aとが接触したときに、第1可動体350が跳ね上がったりすることを回避できる。
(変形例2)
次に、変形例2について図34に基づいて説明する。図34は、変形例2を示す説明図である。尚、本変形例2においては、第2可動体における変形例について説明する。
図34に示すように、本変形例2におけるベース部材441は、案内孔部442が設けられており、案内孔部442は、該案内孔部442の下端側に設けられる第1案内孔部442Bと、案内孔部442の上端側に設けられる第2案内孔部442Aと、から構成されている。
案内孔部442の前面側を構成するリブ443は、ベース部材441に沿って上下方向に延びており、リブ443の前面は垂直となっている。また、案内孔部442の背面側を構成するリブ444は、上端側(第2案内孔部442Aに対応)が下端側(第1案内孔部442Bに対応)よりも後方側に大きくなるように形成されている。すなわち、第2案内孔部442Aの前後幅L7(深さ寸法)は、第1案内孔部442Bの前後幅L6(深さ寸法)よりも大きい(L6<L7)。また、第2案内孔部442Aの前後幅L7は、第2被案内軸部413aにおける係止部417aと係止部417bとの間隔L2(第1被案内軸部413bにおける係止部418aと係止部418bとの間隔L2)と略同一となっており、第1案内孔部442Bの前後幅L6は、係止部417aと係止部417bとの間隔L2よりも小さい(L7=L2、L6<L2)。
これによれば、第2可動体440が待機位置にあるときには、第1被案内軸部413bと第2被案内軸部413aとが第1案内孔部442Bに配置されているため、第2可動体440が演出位置に移動するまでの間の区間は、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aと第1案内孔部442Bとの接触面積を減らしてスムーズに第2可動体440を移動させることができるようになっている。
また、第2可動体440が演出位置にあるときには、第1被案内軸部413bが第1案内孔部442Bに配置され、第2被案内軸部413aが第2案内孔部442Aに配置されており、ベース部材441との間に第2可動体440が前後に移動可能または傾くことが可能な遊びが無い状態、または小さい状態となるため、演出位置において第2可動体440を適正に配置することができる。
(変形例3)
変形例3について図35に基づいて説明する。図35は、変形例3を示す説明図である。尚、本変形例3においては、変形例2とは異なる第2可動体における変形例について説明する。
前記実施の形態では、案内孔部420の前後の周縁にリブ415,416が設けられる形態を例示したがこれに限られず、例えば、案内孔部452における第2案内孔部452Aが第1案内孔部452Bよりも背面側にずれて配置されるようにベース部材451を屈曲させて形成し、リブの構成を省略してもよい。この場合であっても、第2可動体400L,400Rが待機位置にあるときには、該第2可動体400L,400Rがスムーズに移動できる状態にでき、第2可動体400L,400Rが演出位置にあるときには、該第2可動体400L,400Rの移動や傾きを抑えた状態にすることができる。
(変形例4)
変形例4について図36に基づいて説明する。図36は、変形例4を示す説明図である。尚、本変形例4においては、第3可動体における変形例について説明する。さらに尚、図36は、左側の第3可動体を背面側から見た概略図である。
図36に示されるように、第3可動体580は、上端部581が上部案内部材583に案内され、下端部582の上方の部位が下部案内部材584に案内されている。すなわち、第3可動体580の下端部582は、下部案内部材584よりも下方に配置されている。また、駆動機構により回動するアーム585は、第3可動体580における下部案内部材584よりも下方に設けられる被作用部586に長孔585aを介して取付けられている。
第3可動体580の上端部581から被作用部586までの寸法L9は、第3可動体580の下端部582から被作用部586までの寸法L8よりも大きい(L9<L8)。すなわち、被作用部586は、第3可動体580の上端部581よりも下端部582に近い位置に形成されている。
移動規制部587と特定移動規制部588とは、被作用部586から遠い第3可動体580の上端部581側に配設されているため、第3可動体580を待機位置及び演出位置で適正に停止させることができる。
このように、第3可動体580の下端部582が下部案内部材584よりも下方に配置されていてもよい。具体的には、第3可動体における被作用部から遠い側の端部に移動規制部及び特定移動規制部が設けられていれば、第3可動体における被作用部の位置は自由に変更できる。
以上説明したように、本実施の形態には、以下に示す第1発明が含まれている。つまり、従来、動作可能な可動体を備えた遊技機において、例えば、特開2013−180148号公報等に記載されたもののように、ベース部材に対して回動可能に取付けられるリンク部材により可動体が第1位置から第2位置に移動するもの等があった。上記特許公報に記載の遊技機では、可動体を移動させるときに、該可動体が重量によりリンク部材に対して傾くことがあり、見た目が悪く、演出効果を損なう虞があった。そこで、可動体の動作時の傾きを抑えることができる遊技機を提供することを目的として、第1発明の手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
所定部材(例えば、アーム303L,303R/ベース部材301)に対して動作可能な可動体(例えば、第1可動体300L,300R)を備え、
前記可動体は、前記所定部材と該可動体のうち一方に設けられた軸部(例えば、軸部321)及び他方に設けられ前記軸部が挿入される筒状の軸受部(例えば、軸受部323)により、前記所定部材に対し回動可能であり、
前記軸部と前記軸受部との間には隙間が設けられ(例えば、軸部321に外嵌された第1スペーサ部材325及び第2スペーサ部材326の外周面と、軸受部323の内周面との間の上部には、隙間S2が形成されており、該隙間S2により第1可動体300Rとアーム303Rとの接触面積が小さくなり相対的な回動をスムーズに行うことができるようになっている。)、
前記隙間に、前記軸受部と前記軸部とのうち一方に対する他方の傾きを規制するための規制部(例えば、規制部324a)を備える(例えば、第1可動体300Rが演出位置にあるときには、凹部324の下部に規制部324aが配置されており、該規制部324aに第2スペーサ部材326のフランジ部326a(第2スペーサ部材326における軸部321と軸受部323との隙間に挿入される部分の後端から外径方向に延出する環状の部分)が当接している。図8参照。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、軸部と軸受部との間の隙間が規制部により埋められているため、可動体の傾きを抑えることができる。
詳しくは、アーム303L,303Rの凹部324に規制部324aが形成されており、第1可動体300L,300Rが演出位置にあるときにおいて、規制部324aが凹部324の下部に配置され、該規制部324aに第2スペーサ部材326のフランジ部326aが当接している、つまり、軸部321と軸受部323(凹部324を含む)との間が規制部324aにより埋められているため、第1可動体300L,300Rに該第1可動体300L,300Rの下端が前方側に移動するような力が作用しても、規制部324aにより第1可動体300Rの傾きが規制され、第1可動体300Rを適正位置に配置することができる。
また、軸受部は、第1筒状部(軸受部323)と第1筒状部よりも大径の第2筒状部(凹部324)があり、軸部321は、第1筒状部から第2筒状部に突出するように挿入されており、第2筒状部に規制部(規制部324a)が形成されている。
第1発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記規制部は、前記軸部の外壁または前記軸受部の内壁から突出して形成される(例えば、凹部324は、軸受部323の一部を構成している。また、凹部324は、その内面の周方向の1個所に前後方向に延びる突条の規制部324aが形成されている。図7〜図9参照。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、簡素な構造で可動体の傾きを好適に抑えることができる。
詳しくは、軸受部323の凹部324に規制部324aが形成されているので、規制部を別部材で構成する必要がないため、規制部324aを簡素な構造とすることができるとともに、軸部321と軸受部323との間に規制部324aが配置された状態を維持することができる。言い換えれば、規制部が軸部321と軸受部323との間から外れるといった虞を回避できる。
第1発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記可動体(例えば、第1可動体300L,300R)は、第1位置(例えば、待機位置)と該第1位置とは異なる第2位置(例えば、演出位置)との間で回動可能であり、
前記第2位置まで移動したときに特定部材(例えば、第1可動体300Lに対する第1可動体300R/第1可動体300Rに対する第1可動体300L/第2可動体400L,400R)と合体する(例えば、第1可動体300L,300Rが演出位置に移動し、左右方向に連設されるように合体して一の演出部を形成した状態。/第1可動体300L,300Rと第2可動体400L,400Rとが正面視リング状の演出部を構成される。図15,図16参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、規制部により可動体の傾きを抑えられるため、可動体が第2位置まで移動したときに特定部材に対して面一に合体させやすくなる。
より詳しくは、第1可動体300L,300Rの傾きが規制され、第1可動体300L,300Rを適正位置に配置することができるようになっているため、第1可動体300L,300Rの前面330L,330R(演出面)同士や、第1可動体300L,300Rの前面330L,330Rと第2可動体400L,400Rの前面430L,430R同士を面一に揃えることができる。
第1発明の手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記所定部材(例えば、アーム303L,303R)は、駆動源(駆動機構302L,302R)により回動可能にベース体(例えば、ベース部材301)に軸支され、
前記可動体は、前記所定部材に対し駆動源によらず回動可能である(例えば、待機位置から演出位置に移動する際には、第1可動体300L,300Rの所定部位304a,304bが接触部301a,301bから離間することでねじりバネ306L,306Rが弾性復元してアーム303L,303Rと第1可動体300L,300Rとが展開した状態となる(図6(B)の拡大部参照)。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、ベース体に対する所定部材の軸支部ではなく、所定部材に対する可動体の軸支部に規制部を設けることで、特定部材に対する可動体の傾きを微調整しやすくなる。
詳しくは、ベース部材301に対するアーム303L,303Rの軸支部ではなく、実際に演出を行う第1可動体300L,300Rに近い第1可動体300L,300Rとアーム303L,303Rとの連結部分に規制部324aを設けたので、第1可動体300L,300Rの傾きが適正となるように微調整しやすい。
また、前記実施の形態には、以下に示す第2発明が含まれている。つまり、従来、動作可能な可動体を備えた遊技機において、例えば、特開2013−180148号公報等に記載されたもののように、ベース部材に対して回動可能に取付けられるリンク部材により可動体が第1位置から第2位置に移動するもの等があった。上記特許公報に記載の遊技機では、可動体を移動させるときに、該可動体が重量によりリンク部材に対して傾くことがあり、見た目が悪く、演出効果を損なう虞があった。そこで、可動体の動作時の傾きを抑えることができる遊技機を提供することを目的として、第2発明の手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
所定部材(例えば、ベース部材401L,401R/ベース部材441)に対し移動可能な可動体(例えば、第2可動体400L,400R/第2可動体440)と、
前記所定部材に設けられ、前記可動体を第1位置(例えば、第2可動体400L,400Rの待機位置)から該第1位置とは異なる第2位置(例えば、第2可動体400L,400Rの演出位置)に向けて案内する案内部(例えば、案内孔部420/案内孔部442)と、
前記可動体に設けられ、前記案内部によって案内される被案内部(例えば、被案内軸部413a,413b)と、
を備え、
前記可動体は、前記所定部材の一面側(例えば、前面側)に重心(例えば、重心G1)が位置するものであり(例えば、第2可動体400Lは、ベース部材401Lの前面側に重心が位置している。)、
前記可動体が前記第2位置まで移動するときに、前記被案内部が前記一面側とは反対側(例えば、背面側)へ重心が傾くように移動する(例えば、演出位置における第2可動体400Lの重心G1の位置は、待機位置における第2可動体400Lの重心G1の位置よりも背面側に重心G1が傾くようになる。図12参照。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体は、第2位置へ移動したときに一面側とは反対側へ重心が傾くように移動することで、該可動体が所定部材に対し一面側に離れたり傾いたりすることを抑えることができるため、演出効果が損なわれることを防止できる。
詳しくは、第2可動体400L,400Rは、ベース部材401L,401Rの前面側に位置しており、第2可動体400Lが前方側に倒れる方向に力が作用するが、演出位置における第2可動体400L,400Rの重心G1の位置は、待機位置における第2可動体400L,400Rの重心G1の位置よりも背面側に重心G1が傾くようになるため、第2可動体400L,400Rが傾くことを抑えることができる。
第2発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記被案内部は、前記案内部に対し遊びがある状態で抜け止めされており、
前記可動体が前記第2位置まで移動するときに、前記被案内部の前記一面側への移動が規制される(例えば、第2可動体400Lが演出位置に移動したときには、前述のように、第1被案内軸部413bを中心として該第2可動体400Lの上端が前方側に倒れるように傾きが生じても、第2可動体400Lの移動及び傾くことが可能な遊びが無い、または小さくなっているため、第2可動体400Lの移動や傾きを抑えて、演出位置において第2可動体400Lを適正に配置することができる。図12参照。/第2可動体440が演出位置にあるときには、第1被案内軸部413bが第1案内孔部442Bに配置され、第2被案内軸部413aが第2案内孔部442Aに配置されており、第2可動体440の上端の前後の移動及び傾くことが可能な遊びが無い状態、または小さい状態となるため、演出位置において第2可動体440を適正に配置することができる。図34参照。)
ことを特徴としている。
詳しくは、第2可動体400Lが演出位置に移動したときには、前述のように、第1被案内軸部413bを中心として該第2可動体400Lの上端が前方側に倒れるように傾きが生じても、第2可動体400Lの移動及び傾くことが可能な遊びが無い、または小さくなっているため、第2可動体400Lの移動や傾きを抑えて、演出位置において第2可動体400Lを適正に配置することができる。
第2発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記被案内部は、第1被案内部(例えば、第1被案内軸部413b)と該第1被案内部より前記第2位置側に配置される第2被案内部(例えば、第2被案内軸部413a)と、を有し、
前記案内部は、第1案内部(例えば、第1案内孔部420B)と該第1案内部よりも前記第2位置側に配置される第2案内部(例えば、第2案内孔部420A)とを有し、
前記第2案内部は、前記第1案内部に対し前記一面の反対面側にずれて配置され(例えば、案内孔部420は、該案内孔部420の下端側(第1位置側)に設けられた第1案内孔部420Bと、第1案内孔部420Bの上端側(第2位置側)に設けられ第1案内孔部420Bよりも背面側(一面の反対側)にずれて配置される第2案内孔部420Aと、から構成されている。)、
前記可動体が前記第1位置に位置しているときには、前記第1被案内部及び前記第2被案内部が前記第1案内部に位置し、
前記可動体が前記第2位置に位置しているときには、前記第1被案内部は前記第1案内部に位置し、前記第2被案内部は前記第2案内部に位置する(例えば、第2可動体400Lが待機位置にあるときには、第1被案内軸部413bと第2被案内軸部413aとが第1案内孔部420Bに配置されており、第2可動体400Lが演出位置にあるときには、第1被案内軸部413bが第1案内孔部420Bに配置され、第2被案内軸部413aが第1案内孔部420Bよりも背面側にずれて形成される第2案内孔部420Aに配置されるようになっている。図11及び図12参照。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体を第2位置へ移動させたときに、一方の第1被案内部は第1案内部により反対面側への移動が規制され、他方の第2被案内部は第2案内部により一面側への移動が規制されるため、可動体が所定部材に対し一面側に離れたり傾いたりすることを好適に抑えることができる。
詳しくは、第2可動体400Lが演出位置に位置したときには、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aにより案内孔部420を前後から狭持するようになるため、第2可動体400Lが前側に離れたり、傾いたりすることが抑えられ、演出位置において第2可動体400Lが適正位置に配置される。
第2発明の手段4の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記案内部(例えば、案内孔部442)は、第1案内部(例えば、第1案内孔部442B)と該第1案内部よりも前記第2位置側に配置される第2案内部(例えば、第2案内孔部442A)とを有し、
前記第2案内部は、前記第1案内部よりも深さ寸法が大きい(例えば、第2案内孔部442Aの前後幅L7(深さ寸法)は、第1案内孔部442Bの前後幅L6(深さ寸法)よりも大きい(L6<L7)。図34参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体が第2位置に移動したときに、案内部に対する被案内部の遊びが小さくなるため、可動体が所定部材に対し一面側に離れたり傾いたりすることを好適に抑えることができる。
詳しくは、第2被案内軸部413aにおける係止部417aと係止部417bとの間隔L2は、第2案内孔部442Aの前後幅L7と同一となっており、第2可動体440が演出位置にあるときには、第2被案内軸部413aが第2案内孔部442Aに配置されているので、第2可動体440が演出位置にあるときには、ベース部材441に対して第2可動体440の前後に移動または傾くことが可能な遊びが無い状態、または小さい状態となるため、演出位置において第2可動体440を適正に配置することができる。
第2発明の手段5の遊技機は、手段4に記載の遊技機であって、
前記被案内部は、第1被案内部と該第1被案内部より前記第2位置側に配置される第2被案内部と、を有し、
前記可動体が前記第1位置に位置しているときには、前記第1被案内部及び前記第2被案内部が前記第1案内部に位置し(例えば、第2可動体440が待機位置にあるときには、第1被案内軸部413bと第2被案内軸部413aとが第1案内孔部442Bに配置されているため、第2可動体440が演出位置に移動するまでの間の区間は、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aと第1案内孔部442Bとの接触面積を減らしてスムーズに第2可動体440を移動させることができるようになっている。)、
前記可動体が前記第2位置に位置しているときには、前記第1被案内部は前記第1案内部に位置し、前記第2被案内部は前記第2案内部に位置する(例えば、第2可動体440が演出位置にあるときには、第1被案内軸部413bが第1案内孔部442Bに配置され、第2被案内軸部413aが第2案内孔部442Aに配置されており、第2可動体440の上端の前後の移動及び傾くことが可能な遊びが無い状態、または小さい状態となるため、演出位置において第2可動体440を適正に配置することができる。図34参照。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体を第2位置へ移動させたときに、第2被案内部が第1被案内部よりも反対面側にずれた位置に維持されるため、可動体が所定部材に対し一面側に離れたり傾いたりすることを好適に抑えることができる。
詳しくは、第2可動体440が待機位置にあるときには、第1被案内軸部413bと第2被案内軸部413aとが第1案内孔部442Bに配置されているため、第2可動体440が演出位置に移動するまでの間の区間は、第1被案内軸部413b及び第2被案内軸部413aと第1案内孔部442Bとの接触面積を減らしてスムーズに第2可動体440を移動させることができるようになっている。また、第2可動体440が演出位置にあるときには、第1被案内軸部413bが第1案内孔部442Bに配置され、第2被案内軸部413aが第2案内孔部442Aに配置されており、ベース部材441との間に第2可動体440が前後に移動可能または傾くことが可能な遊びが無い状態、または小さい状態となるため、演出位置において第2可動体440を適正に配置することができる。
第2発明の手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動体を前記第2位置側へ付勢する付勢手段を備える(例えば、第2可動体400Lは、ねじりバネ406Lにより常に演出位置側に向けて付勢されている。図14参照。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体を第2位置まで移動させることができる。
詳しくは、第2可動体400Lは、ねじりバネ406Lにより常に演出位置側に向けて付勢されているので、前述のように、第2被案内軸部413aの係止部417bがリブ416の傾斜部416aを移動するときにかかる摩擦や、該傾斜部416aを越えて第2案内孔部420Aに対応するリブ416を移動するときにかかる摩擦により第2可動体400Lが移動しにくくなっても確実に演出位置まで移動させることができる。また、ねじりバネ406Lは、第2可動体400Lが演出位置にあるときにおいても、該第2可動体400Lを演出位置側に付勢しているので、第2可動体400Lが演出位置にある状態を維持できる。
第2発明の手段7の遊技機は、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動体は、前記第2位置まで移動したときに特定部材(例えば、第2可動体400Lに対する第2可動体400R/第2可動体400Rに対する第2可動体400L/第1可動体300L,300R)と合体する(例えば、第2可動体400L,400Rが演出位置に移動し、左右方向に連設されるように合体して一の演出部を形成した演出状態。/第1可動体300L,300Rと第2可動体400L,400Rとが正面視リング状の演出部を構成される。図15,図16参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体が第2位置へ移動したときに一面側への移動が規制されることで、特定部材に対して面一に合体させやすくなる。
詳しくは、第2可動体400L,400Rの前後の移動や傾きが抑えられるため、演出位置において、第2可動体400L,400Rの前面430L,430R同士を面一に揃えることができるとともに、第1可動体300L,300Rの前面330L,330Rと第2可動体400L,400Rの前面430L,430Rとを面一に揃えることができる。
また、前記実施の形態には、以下に示す第3発明が含まれている。つまり、従来、動作可能な可動体を備えた遊技機において、例えば、特開2012−19920号公報等に記載されたもののように、可動体の一端部側に駆動源の動力が作用することで、可動体の一端部と他端部とが平行にスライド移動するもの等があった。上記特許公報に記載の遊技機では、駆動源の動力が作用する部位から遠い位置にある可動体の他端部は、ガイド部材に沿って移動自在となっているため、可動体を所定位置に移動させたときに、可動体の他端部を適正位置に安定して停止させることが困難であるという問題があった。そこで、可動体が所定位置まで移動したときに第2端部を適正位置に停止させることができる遊技機を提供することを目的として、第3発明の手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
所定位置(例えば、第3可動体500L,500Rの演出位置)へ向けて移動可能な可動体(例えば、第3可動体500L,500R/第3可動体580)を備え、
前記可動体は、該可動体の一方側の第1端部(例えば、上端部511L,511R/上端部581)よりも他方側の第2端部(例えば、下端部512L,512R/下端部582)に近い被作用部(例えば、被作用部515L,515R/被作用部586)に駆動源の動力が作用することで、前記第1端部と前記第2端部とが前記所定位置へ向けて移動するものであり(例えば、第3可動体500L,500Rは、画像表示装置5の左右位置に退避した待機位置(特定位置(図18(A)、図20(A)、図21(A)参照))と、画像表示装置5の中央位置の前面側に重複する演出位置(所定位置(図18(B)、図20(B)、図21(B)参照))と、の間で該第3可動体500L,500Rの姿勢を保ったまま左右方向に移動可能とされている。)、
前記可動体が前記所定位置に移動したときに該可動体における前記第2端部よりも前記第1端部に近い所定部(例えば、所定部560は、第3可動体500Lの上端部511L近傍の側面である。)に接触して移動を規制する接触部(例えば、移動規制部540Lは、第3可動体500Lが演出位置にあるときに、該第3可動体500Lの上端部511L近傍に設けられた所定部560に接触して右側への移動を規制している。)と、
を備え、
前記接触部と前記所定部のうち少なくとも一方は、該接触部と該所定部との接触による衝撃を吸収可能である(例えば、第3可動体500L,500Rが待機位置から演出位置に移動するときには、移動規制部540L,540Rと所定部560との接触による衝撃が吸収されながら移動規制される。図18、図20、図21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被作用部から遠い第1端部の近傍の所定部と接触部との接触による衝撃が吸収されることによって、可動体が所定位置まで移動したときに第2端部を適正位置に停止させることができる。
詳しくは、被作用部515L,515Rから遠い第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R側を移動規制部540L,540Rに接触するまで移動させることができるとともに、接触による衝撃が緩衝部材541により吸収されることで、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R側が適正位置に維持されるように停止させることができる。
また、第3可動体500L,500Rのように、上端部511L,511Rと下端部512L,512Rとがフリーな状態で移動案内されるものにおいて、駆動源の動力が作用する被作用部515L,515Rを下端部512L,512R寄りに設けても、上端部511L,511Rを適正位置に停止させることができる。よって、上端部511L,511Rと下端部512L,512Rとに駆動源の動力を作用させる被作用部を設けることなく、第3可動体500L,500Rの移動方向の一側方(下方)に設けた一の駆動源により該第3可動体500L,500Rを移動させることができる。
第3発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記可動体における前記第2端部側は、スライドレール構造によって移動が案内される(例えば、下部案内部材522L,522Rは、ベース部材700の下部に前面側から取付けられるスライドレール構造である。図18〜図20、図22参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2端部の動作時におけるがたつきを小さくできる。
詳しくは、下部案内部材522L,522Rは、ベース部材700の下部に前面側から取付けられるスライドレール構造であり、第3可動体500L,500Rの下端部512L,512Rを案内するようになっているため、第3可動体500L,500Rの移動時に生じるがたつきを小さくできる。すなわち、被作用部515L,515Rに近い第3可動体500L,500Rの下端部512L,512Rの移動が安定するので、第3可動体500L,500Rが姿勢を保った状態で移動させやすい。
第3発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記可動体は、前記所定位置と特定位置(例えば、第3可動体500L,500Rの演出位置)との間で移動可能であり、
前記可動体が前記特定位置に移動したときに該可動体に接触して移動を規制する特定接触部(例えば、特定移動規制部530Lは、第3可動体500Lが待機位置にあるときに、該第3可動体500Lの突起部550(特定部)に接触して左側への移動を規制している。)と、
を備え、
前記特定接触部と前記可動体のうち少なくとも一方は、該特定接触部と該可動体との接触による衝撃を吸収可能である(例えば、演出位置から待機位置に移動するときには、特定移動規制部530L,530Rと突起部550との接触による衝撃が吸収されながら移動規制されるようになっている。図18、図20、図21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体が所定位置及び特定位置の双方で緩衝されるため、可動体の所定位置と特定位置との間での往復移動を素早く行うことができる。
詳しくは、第3可動体500L,500Rが演出位置から待機位置に移動するときには、特定移動規制部530L,530Rと突起部550との接触による衝撃が吸収されながら移動規制されるようになっている。つまり、演出位置と待機位置との両側に移動規制部540L,540R及び特定移動規制部530L,530Rが形成されており、第3可動体500L,500Rが停止されるので、第3可動体500L,500Rを待機位置と演出位置との間で高速に移動させることができ、第3可動体500L,500Rを用いた演出の演出効果が向上する。また、特定移動規制部530L,530Rと突起部550との接触による衝撃が緩衝部材531により吸収されるため、第3可動体500L,500Rの破損を防止できる。
また、移動規制部540L,540Rは、被作用部515L,515Rから遠い第3可動体500L,500Rの上端部511L,511R側に設けられているため、待機位置においても移動規制部540L,540Rにより第3可動体500L,500Rを適正位置に停止させることができる。
第3発明の手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記特定接触部は、前記可動体における前記接触部との接触位置よりも前記第1端部側または前記第2端部側に接触可能である(例えば、第3可動体500L,500Rが、移動規制部540L,540R及び特定移動規制部530L,530Rに対し高さの異なる所定部560及び突起部550で接触する。図18、図20、図21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体の1個所に衝撃の負荷が集中することを回避できるため、部材の破損を防止できる。
詳しくは、移動規制部540L,540Rは、特定移動規制部530L,530Rよりも高い位置に配設されており、所定部560は、第3可動体500L,500Rにおいて突起部550よりも高い位置に配設されているので、第3可動体500L,500Rの1個所に衝撃時の負荷が集中して、第3可動体500L,500R(板状部材514L,514R)が破損することを防止できる。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、ベース部材301に対してアーム303L,303Rの一端が回動可能であり、アーム303L,303Rの他端に第1可動体300L,300Rが回動可能に取付けられている形態を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、ベース部材301に対して第1可動体300L,300Rが直接回動可能に取付けられていてもよい。
また、前記実施の形態における軸受部(軸受部323及び凹部324)と軸部(軸部321)との間の遊びとは、軸受部と軸部との間に意図的に設けた隙間であってもよいし、設計上の寸法公差により生じる隙間であってもよい。
また、前記実施の形態では、第1可動体300L,300Rの両方に規制部324aが設けられる形態を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、第1可動体300L,300Rの少なくとも一方に設けられていればよい。例えば、第1可動体300L,300Rの一方に規制部324aを設け、第1可動体300L,300Rの他方に規制部324aを設けない形態としてもよい。
また、第1可動体は、前記実施の形態の第1可動体300L,300Rのように2つ設けられることに限られず、少なくとも1つ設けられていればよい。尚、第1可動体は、3つ以上設けられていてもよい。
また、第1可動体を動作させる部材を複数設け、各部材間を軸部と軸受部とからなる連結部で接続してもよい。すなわち、軸部と軸受部とからなる連結部を複数設け、多関節のアームを構成し、該アームにより第1可動体を回動させてもよい。この場合、任意の連結部に規制部を設けてもよい。
また、第1可動体300L,300Rは、待機位置と演出位置との間で上下方向に回動するものに限られず、左右方向または斜め方向に回動するようになっていてもよい。つまり、第1可動体300L,300Rが回動可能となっていればよく、第1可動体300L,300Rの待機位置及び演出位置は、自由に変更することができる。
また、前記実施の形態では、第1可動体300L,300Rが演出位置にあるときに、第1可動体300L,300Rとアーム303L,303Rとの連結部分における下部に規制部324aが配置され、特に第1可動体300L,300Rの下端が前方側に移動するような傾きを好適に規制できるようになっていたが、本発明はこれに限られるものではなく、第1可動体300L,300Rが演出位置にあるときに、前記連結部分の上側、または左右側に設けてもよい。
具体的には、第1可動体300L,300Rが演出位置にあるときに、第1可動体300L,300Rとアーム303L,303Rとの連結部分の上側に規制部324aが配置される場合には、第1可動体300L,300Rの下端が後方側に移動するような傾きを好適に規制できる。また、第1可動体300L,300Rが演出位置にあるときに、第1可動体300L,300Rとアーム303L,303Rとの連結部分の左右両側に規制部324aが配置される場合には、第1可動体300L,300Rの左右方向の傾きを好適に規制できる。
また、前記実施の形態では、軸受部323に規制部324aが設けられる形態を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、軸部321と軸受部323との間に規制部324aが設けられていればよく、例えば、軸部321に規制部を設けてもよいし、軸部321と軸受部323とは別部材の規制部を軸部321と軸受部323との間に配置してもよい。
また、前記実施の形態では、演出位置において、第1可動体300L,300R同士、または第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400R同士が合体する形態を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、固定的に設置される装飾部材などの構造物に対して合体するようになっていてもよい。すなわち、第1可動体300L,300Rが演出位置において合体する対象となる特定部材は、自由に設計変更することができる。
尚、前記実施の形態では、案内孔部420に被案内軸部413a,413bが案内される形態を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、第2可動体400L,400Rを第1位置と第2位置との間で案内できればよく、案内部及び被案内部の形状は自由に変更できる。また、案内部を軸形状とし、被案内部を孔形状または溝形状としてもよい。
また、前記実施の形態における案内部及び被案内部の間の遊びとは、案内部と被案内部との間に意図的に設けた隙間であってもよいし、設計上の寸法公差により生じる隙間であってもよい。
また、前記実施の形態では、待機位置よりも演出位置において被案内軸部413aの遊びが小さくなることで第2可動体400L,400Rの傾きが適正になるように修正されていたが、本発明はこれに限られるものではなく、案内部の演出位置側が待機位置側よりも後方側に傾いて構成され、案内部に沿って第2可動体400L,400Rが移動することで第2可動体400L,400Rが後方側に傾くように構成されていてもよい。
また、第2可動体は、前記実施の形態の第2可動体400L,400Rのように2つ設けられることに限られず、少なくとも1つ設けられていればよい。尚、第2可動体は、3つ以上設けられていてもよい。
また、第2可動体400L,400Rは、待機位置と演出位置との間で上下方向に移動するものに限られず、左右方向または斜め方向に移動するようになっていてもよい。つまり、第2可動体400L,400Rの待機位置及び演出位置は、自由に変更することができる。また、第2可動体400L,400Rは、待機位置及び演出位置の間で、湾曲状(円弧状)に移動するものでもよいし、直線状に移動するものでもよい。
また、被案内軸部は、第1被案内軸部413bと第2被案内軸部413aと2つ設けられることに限られず、1つであってもよい。例えば、図34(変形例2)に示すように、第2案内孔部442Aの前後幅L7(深さ寸法)が、第1案内孔部442Bの前後幅L6(深さ寸法)よりも大きくなっていれば、被案内軸部は1つであっても、演出位置に移動したときに第2可動体400L,400Rの傾きを規制できる。
また、前記実施の形態では、第2可動体400L,400Rがベース部材401L,401Rの前面側に配置されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、背面側に配置されていてもよい。また、第2可動体400L,400Rがベース部材401L,401Rの前面側に配置されていなくても、少なくとも重心位置がベース部材401L,401Rの一面側に位置するように設けられていれば、第2可動体400L,400Rの一部がベース部材401L,401Rの上方や背面側に位置していてもよい。
また、前記実施の形態では、演出位置において、第2可動体400L,400R同士、または第1可動体300L,300R及び第2可動体400L,400R同士が合体する形態を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、固定的に設置される装飾部材などの構造物に対して合体するようになっていてもよい。すなわち、第2可動体400L,400Rが演出位置において合体する対象となる特定部材は、自由に設計変更することができる。
尚、前記実施の形態では、第3可動体500L,500Rの上端部511L,511Rを第1端部とし、第3可動体500L,500Rの下端部512L,512Rを第2端部とする形態を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく下端部512L,512Rを第1端部とし、上端部511L,511Rを第2端部としてもよい。また、被作用部515L,515Rは、第2端部に近い位置、つまり、第3可動体500L,500Rの中央位置よりも第2端部側に設けられていればよい。
また、前記実施の形態では、第3可動体500L,500Rが姿勢を保った状態で移動(上端部511L,511R及び下端部512L,512Rが平行に移動)するようになっていたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、第3可動体500L,500Rが被作用部515L,515Rを中心として回動するようになっていてもよい。
また、第3可動体は、前記実施の形態の第3可動体500L,500Rのように2つ設けられることに限られず、少なくとも1つ設けられていればよい。尚、第3可動体は、3つ以上設けられていてもよい。
また、第3可動体500L,500Rは、待機位置と演出位置との間で左右方向に移動するものに限られず、上下方向または斜め方向に移動するようになっていてもよい。つまり、第3可動体500L,500Rの待機位置及び演出位置は、自由に変更することができる。
また、第3可動体500L,500Rは、演出位置において第1可動体300L,300Rや第2可動体400L,400Rや装飾部材等の特定部材に合体するようになっていてもよい。第3可動体500L,500Rは、演出位置において適正位置に停止されるので前記特定部材に対して適正に合体させることができる。
また、前記実施の形態では、第3可動体500L,500Rは、回動アーム(アーム503L,503R)により移動されるものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ラックとピニオンなどのギヤ部材により駆動されるものであってもよく、第3可動体500L,500Rを駆動させる機構は自由に変更することができる。
また、前記実施の形態では、第3可動体500L,500Rの所定部560が、移動規制部540L,540Rの緩衝部材541に接触することにより衝撃が吸収されることで演出位置にて移動が規制されて該演出位置に維持される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、緩衝部材541に替えて、所定部と接触部との一方に凸部、他方に該凸部が挿入可能な凹部を形成し、第3可動体が演出位置に近づくにつれて所定部と接触部との接触面積または接触(摩擦)抵抗が漸次増加するように凸部が凹部に挿入されるようにすることで、所定部と接触部との接触面積または摩擦抵抗の増加によって第3可動体が減速しながら停止されるようにしてもよい。つまりこの場合、所定部と接触部との接触が瞬間的ではなく、所定期間にわたり継続的に行われることで接触による衝撃が吸収可能となる。また、緩衝部材541と突出部542との間にバネ部材等を設けることにより接触による衝撃が吸収可能とすれば、緩衝部材541に替えて非緩衝部材を適用することも可能である。尚、この構成は、第3可動体の待機位置における特定移動規制部にも採用可能である。
前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
また、前記実施の形態では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
1 パチンコ遊技機
210 目玉ユニット
303L,303R アーム
321 軸部
323 軸受部
324 凹部
324a 規制部
400L,400R 第2可動体
413a,413b 被案内軸部
421 案内孔部
500L,500R 第3可動体
515L,515R 被作用部
540L,540R 移動規制部

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    所定位置へ向けて移動可能な可動体を備え、
    前記可動体は、該可動体の一方側の第1端部よりも他方側の第2端部に近い被作用部に駆動源の動力が作用することで、前記第1端部と前記第2端部とが前記所定位置へ向けて移動するものであり、
    前記可動体が前記所定位置に移動したときに該可動体における前記第2端部よりも前記第1端部に近い所定部に接触して移動を規制する接触部と、
    を備え、
    前記接触部と前記所定部のうち少なくとも一方は、該接触部と該所定部との接触による衝撃を吸収可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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