JP2019200509A - 自律移動装置及び自律移動システム - Google Patents
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Abstract
Description
その他の解決手段は実施形態中において適宜記載する。
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態に係る移動体1の構成を示す図である。
本実施形態では、複数の画像センサ120を搭載した無人車両や、自動車や、ロボット等、さらには船舶等のの移動体(自律移動装置)1が自律移動する。
移動体1は、複数(図1の例では6つ)の画像センサ(撮像部)120を備えるとともに、計算処理部110と、複数の駆動部130を備えている。画像センサ120は、具体的にはカメラである。ここで、画像センサ120として、Webカメラのような低解像度かつ安価なカメラを使用することができる。
そして、画像センサ120C,120Dは、移動体1の移動方向に対して負方向の向きを撮像領域に含むように設置されている。つまり、画像センサ120C,120Dは、移動体1が図1に示す矢印A1の方向へ動くときに、移動体1の後方を撮像する。
なお、図1に示すように、画像センサ120E,120Fは、互いに略対向するように設置されている。
ここで、それぞれの画像センサ120の画角は広角または超広角にすることで移動体1の周囲の対象物を抜け目なく撮像できる。
ステレオ距離算出部(距離算出部)112は、データ取得部111で同時刻に取得した画像センサ120A,120Bの画像の視差に基づいて、画像センサ120A,120Bの両方の撮像領域に含まれる対象物までの距離を算出する。そして、ステレオ距離算出部112は、画像センサ120A,120Bのうち少なくとも1つで撮像された、撮像時刻の異なる複数枚の画像にオプティカルフロー推定法を適用し、移動体1の前方に存在する対象物を追跡する。ここでの追跡とは、異なるフレーム(異なる撮像時刻における画像)において、同一の対象物を検出することである。
・特徴点の配置関係に基づいて対応付けるICP(Iterative Closest Point)。
・SHOT(Signature of Histograms of OrienTations)。
・特徴量(画像上の特徴点近傍の輝度勾配ベクトルや、画像全体の輝度勾配ベクトルの分布等)が近似する特徴点同士を対応付ける手法。
これらの手法のうち、どの手法を採用するかは、地図の構成により決定される。例えば、地図が特徴点の位置情報のみで構成される場合、地図が2次元であればICP、3次元であればSHOTが採用される。なお、地図が特徴点の位置情報と特徴量で構成される場合、移動体1の自律移動時における自己位置推定では、地図作成時に用いた手法と同じ手法で特徴量が算出され、この特徴量を用いた対応付けが行われる。
なお、矢印A2については後記する。
(単眼距離算出による拒理誤差)
図2A〜図2Cは、単眼距離算出部113での距離算出の詳細と距離誤差を表している。
図2Aにおいて、移動体1は図1の矢印A1方向に移動しているものとする。そして、図2Aは、画像センサ120Aまたは画像センサ120Bが撮像した前方画像を基に単眼距離算出部113が対象物Jの距離を算出した場合に生じる可能性のある誤差を示している。
図2Aにおいて、符号201は時刻t1における移動体1の位置と姿勢である。このとき、画像センサ120Aは、移動体1の移動方向に対して、前方にある対象物Jを視線202で撮像する。
単眼距離算出部113は、時刻t1における位置と姿勢(符号201)、時刻t2における位置と姿勢(符号211)、それぞれの時刻における視線202、視線212の視差に基づいて、対象物Jまでの距離(視線212の線分長)を算出する。
視線202と視線212の視差は、対象物Jに含まれる同一点を、時刻t1での画像と時刻t2での画像から検出することで算出される。同一点の検出は、オプティカルフロー推定法を用いることで行われる。時刻t2における位置と姿勢(符号211)は、後記する自己位置算出部115で算出した時刻t1における位置と姿勢(符号201)に、時刻t1に制御部116で決定した駆動部130への制御値を積算して算出した位置と姿勢の暫定値である。時刻t2における位置及び姿勢(符号211)の暫定値は、自己位置算出部115で処理修正される。つまり、自己位置算出部115は、地図を用いることによって、時刻t2における移動体1の位置・姿勢を修正する。
画像センサ120C,120Dのいずれか一方で撮像された後方画像を用いた場合も同程度の誤差が生じる。
距離算出の手法は図2Aの場合と同様である。すなわち、時刻t1に符号301の地点より視線302で対象物Jが撮像される。その後、時刻t2に符号311の地点より視線312で対象物Jが撮像される。そして、対象物Jまでの距離(視線312の線分長)が算出される。ここで仮に、時刻t2における視線312が、画像センサ120Eのセンサ誤差によって視線321として対象物Jを撮像したとすると、対象物Jは地点Jbに存在すると計算される。つまり、対象物Jまでの距離に誤差E2が生じる。
よって、誤差を小さくするためには、2つの画像の視差をできるだけ大きくする必要がある。
このように、移動体1の移動方向に対して直交方向に備えられている画像センサ120で撮像された画像は、単眼距離算出部113によって距離を算出されることが望ましい。例えば、駆動部130がオムニホイール等であれば、移動体1が図1の矢印A2の方向に移動することも可能である。移動体1が図1の矢印A2の方向に移動するような場合、画像センサ120A〜120Dが移動方向に対して直交方向に設置されている画像センサ120となる。このような場合、画像センサ120A〜120Dで撮像された画像は、単眼距離算出部113による距離算出が行われるとよい。ただし、この場合、画像センサ120A,120Bのいずれか一方、画像センサ120C,120Dのいずれか一方で撮像された画像が用いられればよい。
すなわち、図2Aに示すように、誤差E1は大きい値となるため、図2Aのように移動体1の移動方向に設置されている画像センサ120A,120Bで撮像された画像は、単眼距離算出部113より、ステレオ距離算出部112で処理されるのがよい。
このように、本願の特徴は、移動体1の移動方向によって、同じ画像センサ120でも、単眼距離算出を行うか、ステレオ距離算出を行うかが切り替えられることにある。
移動体1が図2Cの旋回方向(矢印A3)の方向に超信地旋回する場合、図1の矢印A1に示す移動方向に対して直交方向に移動体1が移動しているといえる。すなわち、この場合、画像センサ120A〜120Dは、移動体1の移動方向とは直交方向に存在する画像センサ120(側方に設置されている画像センサ120)となる。
つまり、移動体1が超信地旋回している場合、画像センサ120A、120Bで撮像された画像をステレオ距離算出部112により距離を算出するよりも、単眼距離算出部113で距離を算出する手法の方が誤差を低減できる。さらに、単眼距離算出部113で距離を算出することにより、処理対象の画像データ量が削減され、処理負荷を低減することができる。
ただし、移動体1の中心軸に対して画像センサ120A,120Bが対称の位置関係にある場合、画像センサ120A,120Bそれぞれの超信地旋回による移動量は同じである。このような場合、撮像された画像上において特徴点が多い画像センサ120の画像が使用される。画像センサ120C,120Dも同様である。
図3は、移動体1における移動制御の手法を示す図である。
まず、予め作成した壁等の対象物J1と目的地点位置とに基づいて、目的地点までの目標経路Wが作成される。目標経路Wの作成手法として、例えば、ダイクストラ法やA−Star法がある。この手法では、まず、出発点と終了点が指定される。そして、対象物J1を構成する各特徴点の近傍にポテンシャル場Pが設けられる。ポテンシャル場Pは、移動体1が避ける領域である。次に、制御部116は、目的地点までの距離とポテンシャル場Pとを基に、最小のコストとなる経路探索を行う。そして、制御部116は、最小コストとなる経路が目標経路Wとして生成される。目標経路Wは、例えば、図示しないサーバ等で生成された後、移動体1に送信される。
そして、制御部116は、最もコストが低くなる候補Bを選択する。そして、制御部116は、最小コストとなる候補Bを次回の移動速度と旋回角速度として採用する。その後、制御部116は、採用した移動速度と旋回角速度に基づいて駆動部130への制御値を算出する。
これにより、安価なカメラでも障害物検出精度が低下することを防止することができる。
なお、特許文献1に記載の技術は、車両の移動方向とは関係なく、カメラの視野が重複していない部分を単眼視している。これに対して、本実施形態では移動体1の移動方向に応じて、ステレオ距離算出と、単眼距離算出とを切り替えている点が異なる。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態では、移動体1が、起動時や、目的地に到着後の停止時や、人混みでの停滞時や、エレベータ搭乗等における一時停止後に、安全に自律移動を開始・再開することを目的とする。
計算処理部110aは、第1実施形態と同様の構成である各部111〜116に加えて、状態判定部117と、旋回角速度変更部(自律移動制御部)118を有している。
各部111〜116は、第1実施形態における各部111〜116と同様の処理を実行することで、移動体1を自律移動させる。
状態判定部117は、自己位置算出部115で算出した移動体1の位置と姿勢の時系列情報と、起動情報とに基づいて、移動体1の走行状態を判定する。計算処理部110aの起動時や、現在時刻を含めた過去の一定期間(例えば30秒間)における移動体1の位置と姿勢の両方が変化していない場合において、状態判定部117は走行状態を「停止・停滞」と判定する。それ以外の場合、状態判定部117は走行状態を「走行」と判定する。
状態判定閾値が小さく設定されると、移動体1が少し動いただけでも移動していると判定されてしまう。従って、移動体1の側方に設置された画像センサ120が、単眼距離算出に必要な距離を動く前に、側方に設置された画像センサ120による単眼距離算出が行われてしまう。
逆に、状態判定閾値が大きく設定されると、前記したように、移動体1がかなり動いている状態でも停止と判定される。つまり、移動体1の側方に設置された画像センサ120が、単眼距離算出に必要な距離を動いた後に、側方に設置された画像センサ120による単眼距離算出が行われる。
図5は、第3実施形態に係る自律移動システムZの構成例を示す図である。
図5に示すように、自律移動システムZは、移動体1bと、サーバ5とを有する。
移動体1bは、それぞれの画像センサ120で撮像した画像をサーバ5へ送信する。サーバ5は、送信された画像を基に、単眼距離算出またはステレオ距離算出を用いて移動体1bから対象物までの距離を算出する。そして、サーバ5は、算出した対象物までの距離を基に、対象物の位置を算出し、さらに、マップマッチングによって移動体1bの自己位置(位置・姿勢)を算出する。そして、サーバ5は、移動体1bの自己位置等を基に、移動体1bが、次回移動速度及び旋回角度を算出する。その後、サーバ5は、移動体1bの自己位置、及び、移動体1bの次回移動速度及び旋回角度を移動指示情報として移動体1bに送信する。移動体1bは、受信した移動指示情報に従って移動を行う。なお、移動体1b及びサーバ5の間の通信は無線通信が好ましい。
また、サーバ5は、上記した処理の他にも、第1実施形態におけるステレオ距離算出部112、単眼距離算出部113、対象物検出部114、自己位置算出部115及び制御部116が行う処理を適宜行う。
データ送信部119aは、それぞれの画像センサ120で撮像された画像をサーバ5へ送信する。
データ受信部119bは、サーバ5から移動指示情報を受信する。
また、移動制御部119cは、サーバ5から送られた移動指示情報に基づいて、それぞれの駆動部130を制御する。
画像センサ120(120A〜120F)、駆動部130(130A〜130D)は図1と同様であるので、ここでの説明を省略する。
また、サーバ5の詳細は図6で説明する。
サーバ5は、データ受信部511、ステレオ距離算出部512、単眼距離算出部513、対象物検出部514、自己位置算出部515、制御部516及びデータ送信部517を有する。
データ受信部511は、移動体1bから、それぞれの画像センサ120で撮像された画像を受信する。
ステレオ距離算出部512、単眼距離算出部513、対象物検出部514及び自己位置算出部515は、図1のステレオ距離算出部112、単眼距離算出部113、対象物検出部114及び自己位置算出部115と同様の動作を行うので、ここでの説明を省略する。
制御部516は、図1の制御部216が行う動作のうち、駆動部130の制御以外の動作を行う。
データ送信部517は、ステレオ距離算出部512、単眼距離算出部513、対象物検出部514、自己位置算出部515、制御部516による処理で算出された移動体1bの自己位置、及び、移動体1bの次回移動速度・旋回角度を移動指示情報として移動体1bへ送信する。
また、図6に示すサーバ5を構成するステレオ距離算出部512、単眼距離算出部513、対象物検出部514、自己位置算出部515、制御部516のうち、少なくとも1つが移動体1bに備わっていてもよい。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
5 サーバ
112,512 ステレオ距離算出部(距離算出部)
113,513 単眼距離算出部(距離算出部)
114,514 対象物検出部(自律移動制御部)
115,515 自己位置算出部(自律移動制御部)
116,516 制御部(自律移動制御部)
117, 状態判定部
118 旋回角速度変更部(自律移動制御部)
120,120A〜120F 画像センサ(撮像部)
Claims (5)
- 移動体の直進方向に対して正方向の向きを撮像領域に含む第1の撮像部を、少なくとも2つ有し、
前記移動体の直進方向に対して直交方向の向きを撮像領域に含む第2の撮像部を、それぞれ少なくとも1つ有し、
前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部で撮像された撮像画像に基づいて、撮像領域内の対象物までの距離を算出する距離算出部と、
算出された前記距離に基づいて、自己位置を算出し、算出された前記自己位置を基に、自律移動を行う自律移動制御部と
を有し、
前記距離算出部は、
前記第1の撮像部が撮像した画像の視差に基づいて、前記距離を算出し、
前記第2の撮像部が撮像した、撮像時間がそれぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて、前記距離を算出する
ことを特徴とする自律移動装置。 - 前記自律移動装置が停止しているか、移動しているかを判定する状態判定部を、有し、
前記自律移動制御部は、
前記自律移動装置が停止から移動に移ったとき、所定距離の間、前記自律移動装置を直進方向へ移動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。 - 前記自律移動装置が停止しているか、移動しているか否かの判定は、前記自律移動装置の位置の分散と、判定閾値とが比較されることによって行われ、
前記自律移動装置が移動する周囲の環境によって、前記判定閾値が変更される
ことを特徴とする請求項2に記載の自律移動装置。 - 前記第1の撮像部は、移動体の直進方向に対して負方向の向きを撮像領域に含む第3の撮像部を、少なくとも2つ有し、
前記距離算出部は、
前記第3の撮像部が撮像した画像の視差に基づいて、前記距離を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の自律移動装置。 - 自律移動装置と、サーバと、を備え、
前記自律移動装置は、
移動体の直進方向に対して正方向の向きを撮像領域に含む第1の撮像部を、少なくとも2つ有し、
前記移動体の直進方向に対して直交方向の向きを撮像領域に含む第2の撮像部を、それぞれ少なくとも1つ有するとともに、
前記サーバから送られた前記自律移動装置の自己位置を基に、自律移動を行う自律移動制御部を
有し、
前記サーバは、
前記第1の撮像部及び前記第2の撮像部で撮像された撮像画像に基づいて、撮像領域内の対象物までの距離を算出する距離算出部と、
算出された前記距離に基づいて、前記自律移動装置の自己位置を算出する位置算出部と、
を有し、
前記距離算出部は、
前記第1の撮像部が撮像した画像の視差に基づいて、前記距離を算出し、
前記第2の撮像部が撮像した、撮像時間がそれぞれ異なる複数の撮像画像に基づいて、前記距離を算出する
ことを特徴とする自律移動システム。
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