JP2019200116A - 無人航空機用測定ユニットおよび無人航空機 - Google Patents

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Qingyue Wang
青躍 王
好弘 渡邉
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好弘 渡邉
隆行 移川
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隆行 移川
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Masayuki Itabane
昌之 板羽
猛 若松
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猛 若松
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Shigeo Shiga
重夫 志賀
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Abstract

【課題】空中の測定箇所の空気を測定することができ、正確かつ信憑性が高い測定データを取得することができる無人航空機用測定ユニットおよび無人航空機を提供する。【解決手段】無人航空機用測定ユニット10Aは、遠隔操縦または自動操縦によって飛行するマルチコプター(無人航空機)に設置され、空気を通流させる空気流路17を有するサンプリングパイプ11と、サンプリングパイプ11の空気流路17に強制的に空気を通流させる送風ファン13と、サンプリングパイプ11の空気流路17に配置される所定のセンサと、センサをサンプリングパイプ11の空気流路17に設置する設置手段とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔操縦または自動操縦によって飛行する無人航空機に設置される無人航空機用測定ユニットに関するとともに、遠隔操縦または自動操縦によって飛行する無人航空機に関する。
マルチコプターに搭載されて土地をマッピングするカメラユニットを備え、上空を飛行するマルチコプターから見える土地の一部分の連続的な画像情報をカメラユニットによって撮像し、カメラユニットを通して見える土地部分についての画像情報と少なくとも直前に撮像された土地部分についての画像情報とを比較し、それら画像情報の重複率を決定する重複率決定ステップと、重複率決定ステップによって決定された重複率があらかじめ定められた重複率以下である場合、直ちに土地部分の画像情報の撮影を実行するようにカメラユニットに撮影指示を送信する撮影指示送信ステップとを有する画像撮像管理方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、複数台のマルチコプターの運行手段を有する配送車と、配送車の天井に設置されたマルチコプターの離着陸スペースと、荷物出庫口と、荷物を順次荷物出庫口に供給する供給手段とを有し、マルチコプターが荷物出庫口から荷物を供給されて宅配先に配送し、配送後に配送車に戻って次の荷物の供給を受けて宅配を行い、次の宅配先が配送車から一定距離以上離間している場合、次の宅配先の近辺に配送車が到達するまでマルチコプターが配送車に着陸した状態で移動し、配送車が次の宅配地域に移動した後にマルチコプターによって次の宅配を行う配送システムが開示されている(特許文献2参照)。
特開2017−15704号公報 特開2016−153337号公報
前記特許文献1に開示の画像撮像管理方法は、空中を飛行するマルチコプターに設置されたカメラユニットによって土地の一部分の連続的な画像情報を撮像する。前記特許文献2に開示の配送システムは、配送車の天井に設置された離着陸スペースに離着陸するマルチコプターによって荷物を宅配先に配送する。しかし、空中の気象データを測定する気象データ測定を行うことができず、空中の空気に含まれる成分を測定する成分データ測定を行うことができない。
なお、マルチコプターを利用して気象データ測定や成分測定を行う場合、マルチコプターの周辺において空気の流動がないと、マルチコプターが空中の測定箇所以外の箇所の空気を引き連れ、空中の測定箇所以外の箇所の空気を測定することになる場合があり、正確かつ信憑性が高い測定データを取得することができない。また、マルチコプターは、ローター(回転翼)の回転による揚力によって空中を飛行しつつ空中にホバリングするが、そのホバリング中にローターの回転によって空気がマルチコプターの上方から下方に向かって流動し、マルチコプター周辺の気流が乱れる。ローターの回転によってマルチコプター周辺の気流が乱れると、ホバリング状態におけるマルチコプターの周辺において風向や風速、気温、湿度、気圧が変動し、自然の気象条件による各種気象データの測定を行うことができないとともに、空中の空気に含まれる成分を自然の気象条件で測定することができない。
本発明の目的は、空中の測定箇所の空気を測定することができ、正確かつ信憑性が高い測定データを取得することができる無人航空機用測定ユニットおよび無人航空機を提供することにある。本発明の他の目的は、無人航空機の動力による気流の影響を受けることがなく、自然の気象条件における測定データを取得することができる無人航空機用測定ユニットおよび無人航空機を提供することにある。本発明の他の目的は、自然の気象条件において気象データの測定を行うことができ、自然の気象条件において空中の空気に含まれる成分を測定することができる無人航空機用測定ユニットおよび無人航空機を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の第1の前提は、遠隔操縦または自動操縦によって飛行する無人航空機に設置される無人航空機用測定ユニットである。
前記第1の前提における本発明の無人航空機用測定ユニットの特徴は、無人航空機用測定ユニットが、空気を通流させる空気流路を有するサンプリングパイプと、サンプリングパイプの空気流路に強制的に空気を通流させる送風手段と、サンプリングパイプの空気流路に配置される所定のセンサと、センサをサンプリングパイプの空気流路に設置する設置手段とを有することにある。
無人航空機用測定ユニットの一例としては、無人航空機用測定ユニットが、無人航空機の上面に設置されて垂直方向へ延びる支持ロッドを含み、サンプリングパイプが、支持ロッドの上端部に設置されて無人航空機の上面から上方へ離間しつつ、支持ロッドと交差する水平方向へ延びている。
無人航空機用測定ユニットの他の一例としては、支持ロッドが、垂直方向へ伸縮可能であり、無人航空機用測定ユニットでは、支持ロッドを垂直方向へ伸縮させることで、サンプリングパイプの無人航空機用の上面から上方への離間寸法を変更可能である。
無人航空機用測定ユニットの他の一例としては、サンプリングパイプが、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、水平方向へ開口する給気流入口と、空気流路を挟んで給気流入口の下流側において水平方向へ開口する給気流出口とを有し、送風手段が、サンプリングパイプの給気流出口の側に設置されている。
無人航空機用測定ユニットの他の一例としては、無人航空機用測定ユニットが、サンプリングパイプの空気流路に設置されてセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐ防熱手段を含む。
無人航空機用測定ユニットの他の一例としては、防熱手段が、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、空気を通流させる空気流路を備えた防熱パイプであり、防熱パイプが、サンプリングパイプと同心円を形成するようにサンプリングパイプの空気流路の中央部に配置され、センサが、防熱パイプの中心軸近傍に設置される。
無人航空機用測定ユニットの他の一例としては、無人航空機が、機体本体とローターとを備えて空中を飛行しつつ空中でホバリングするマルチコプターである。
無人航空機用測定ユニットの他の一例としては、マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れを解析した結果、ホバリング中のマルチコプターのローターの回転による気流の影響を受けることがないサンプリングパイプの位置が機体本体の上面から上方へ80cm以上であり、サンプリングパイプの機体本体の上面から上方への離間寸法が80cm以上である。
無人航空機用測定ユニットの他の一例としては、センサが、風向、風速、気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つの気象データを測定する気象センサと、空中の空気に含まれる微少粒子状物質およびエアロゾル、空中の空気に含まれる有害大気汚染物質、空中の空気に含まれる放射性物質のうちの少なくとも1つの成分を測定する成分測定センサとの少なくとも一方である。
前記課題を解決するための本発明の第2の前提は、遠隔操縦または自動操縦によって飛行する無人航空機である。
前記第2の前提における本発明の無人航空機の特徴は、無人航空機が、その上面の側に位置する少なくとも1つの無人航空機用測定ユニットを備え、無人航空機用測定ユニットが、無人航空機の上面に設置されて垂直方向へ延びる支持ロッドと、支持ロッドの上端部に設置されて無人航空機の上面から上方へ離間し、空気を通流させる空気流路を備えて前記支持ロッドと交差する水平方向へ延びるサンプリングパイプと、前記サンプリングパイプの空気流路に強制的に空気を通流させる送風手段と、サンプリングパイプの空気流路に配置される所定のセンサと、センサをサンプリングパイプの空気流路に設置する設置手段とを有することにある。
無人航空機の一例として、無人航空機では、支持ロッドが垂直方向へ伸縮可能であり、支持ロッドを垂直方向へ伸縮させることで、サンプリングパイプの無人航空機の上面から上方への離間寸法を変更可能である。
無人航空機の他の一例としては、サンプリングパイプが、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、水平方向へ開口する給気流入口と、空気流路を挟んで給気流入口の下流側において水平方向へ開口する給気流出口とを有し、送風手段が、サンプリングパイプの給気流出口の側に設置されている。
無人航空機の他の一例としては、無人航空機用測定ユニットが、サンプリングパイプの空気流路に設置されてセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐ防熱手段を含む。
無人航空機の他の一例としては、防熱手段が、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、空気を通流させる空気流路を備えた防熱パイプであり、防熱パイプが、サンプリングパイプと同心円を形成するようにサンプリングパイプの空気流路の中央部に配置され、センサが、防熱パイプの中心軸近傍に設置される。
無人航空機の他の一例としては、無人航空機が、機体本体とローターとを備えて空中を飛行しつつ空中でホバリングするマルチコプターであり、マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れを解析した結果、ホバリング中のマルチコプターのローターの回転による気流の影響を受けることがないサンプリングパイプの位置が機体本体の上面から上方へ80cm以上であり、サンプリングパイプの機体本体の上面から上方への離間寸法が80cm以上である。
無人航空機の他の一例としては、センサが、風向、風速、気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つの気象データを測定する気象センサと、空中の空気に含まれる微少粒 子状物質およびエアロゾル、空中の空気に含まれる有害大気汚染物質、空中の空気に含まれる放射性物質のうちの少なくとも1つの成分を測定する成分測定センサとの少なくとも一方である。
本発明に係る無人航空機用測定ユニットによれば、サンプリングパイプの空気流路に強制的に空気を通流させる送風手段を備え、送風手段によってサンプリングパイプの空気流路に空気を流動させることができるから、設置手段によって空気流路に設置されたセンサに空中の測定箇所の空気を確実に接触させることができ、無人航空機を利用しつつセンサによって空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。無人航空機用測定ユニットは、センサによる測定中に雨や雪、その他の外物がセンサに衝突すると、センサが損壊または故障し、センサの測定機能が低下する場合があるが、センサへの雨や雪、その他の外物の衝突がサンプリングパイプによって防御されるから、センサの損壊や故障、測定機能の低下を防ぐことができ、センサによって各種の測定データを取得することができる。
無人航空機の上面に設置されて垂直方向へ延びる支持ロッドを含み、サンプリングパイプが支持ロッドの上端部に設置されて無人航空機の上面から上方へ離間し、支持ロッドと交差する水平方向へ延びている無人航空機用測定ユニットは、支持ロッドによってサンプリングパイプが無人航空機の上面から上方へ離間するから、サンプリングパイプが無人航空機の動力による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがなく、空気流路に設置されたセンサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
支持ロッドが上下方向へ伸縮可能であり、支持ロッドを垂直方向へ伸縮させることで、サンプリングパイプの無人航空機用の上面から上方への離間寸法を変更可能な無人航空機用測定ユニットは、支持ロッドを無人航空機の上面において垂直方向(上下方向)へ伸縮させることで、無人航空機の動力による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがない無人航空機の上方にサンプリングパイプを位置させることができるから、空気流路に設置されたセンサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
サンプリングパイプが円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、水平方向へ開口する給気流入口と、空気流路を挟んで給気流入口の下流側において水平方向へ開口する給気流出口とを有し、送風手段がサンプリングパイプの給気流出口の側に設置されている無人航空機用測定ユニットは、サンプリングパイプの給気流出口の側に設置された送風手段によってサンプリングパイプの空気流路に空気を確実に流動させることができるから、設置手段によって空気流路に設置されたセンサに空中の測定箇所の空気を確実に接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
サンプリングパイプの空気流路に設置されてセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐ防熱手段を含む無人航空機用測定ユニットは、センサによる測定中にサンプリングパイプに直射日光が当たると、日光による熱がサンプリングパイプを透過して輻射熱としてセンサに伝わり、その輻射熱の影響によってセンサが不正確な測定値を出力することになるが、サンプリングパイプの空気流路に設置された防熱手段がセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐから、センサが輻射熱の影響を受けることはなく、センサに正確な測定値を測定させることができ、センサによって各種の正確な測定データを取得することができる。
防熱手段が円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて空気を通流させる空気流路を備えた防熱パイプであり、防熱パイプがサンプリングパイプと同心円を形成するようにサンプリングパイプの空気流路の中央部に配置され、センサが防熱パイプの中心軸近傍に設置される無人航空機用測定ユニットは、センサによる測定中にサンプリングパイプに直射日光が当たると、日光による熱がサンプリングパイプを透過して輻射熱としてセンサに伝わり、その輻射熱の影響によってセンサが不正確な測定値を出力することになるが、サンプリングパイプの空気流路に設置された防熱パイプがセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐから、センサが輻射熱の影響を受けることはなく、センサに正確な測定値を測定させることができ、センサによって各種の正確な測定データを取得することができる。無人航空機用測定ユニットは、防熱パイプがサンプリングパイプと同心円を形成するようにサンプリングパイプの空気流路の中央部に配置されるとともに、センサが防熱パイプの中心軸近傍に設置されることで、空中の測定箇所の空気が防熱パイプの空気流路を確実に通流し、防熱パイプの空気流路を通流する空中の測定箇所の空気をセンサに確実に接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
無人航空機が機体本体とローターとを備えて空中を飛行しつつ空中でホバリングするマルチコプターである無人航空機用測定ユニットは、送風手段によってサンプリングパイプの空気流路に空気を流動させることができるから、設置手段によって空気流路に設置されたセンサに空中の測定箇所の空気を確実に接触させることができ、マルチコプターを利用しつつセンサによって空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れを解析した結果、ホバリング中のマルチコプターのローターの回転による気流の影響を受けることがないサンプリングパイプの位置が機体本体の上面から上方へ80cm以上であり、サンプリングパイプの機体本体の上面から上方への離間寸法が80cm以上である無人航空機用測定ユニットは、マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れの解析結果を勘案し、サンプリングパイプの位置を機体本体の上面から上方へ80cm以上とし、サンプリングパイプの離間寸法を80cm以上にすることにより、ホバリング中のマルチコプターのローターの回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプターの上方にサンプリングパイプ(センサ)を位置させることができるから、空気流路に設置されたセンサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、マルチコプターを利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
センサが風向、風速、気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つの気象データを測定する気象センサと、空中の空気に含まれる微少粒子状物質およびエアロゾル、空中の空気に含まれる有害大気汚染物質、空中の空気に含まれる放射性物質のうちの少なくとも1つの成分を測定する成分測定センサとの少なくとも一方である無人航空機用測定ユニットは、無人航空機の動力による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがない無人航空機の上方にサンプリングパイプを位置させることで、空気流路に設置された気象センサや成分測定センサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、気象センサを利用して自然の気象条件において気象データの測定を行うことができるとともに、成分測定センサを利用して自然の気象条件において空中の空気に含まれる成分を測定することができる。無人航空機用測定ユニットは、気象センサを利用して自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データを取得することができ、成分測定センサを利用して自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の成分データを取得することができる。
本発明に係る無人航空機によれば、その上面の側に位置する少なくとも1つの無人航空機用測定ユニットを備え、無人航空機用測定ユニットがサンプリングパイプの空気流路に強制的に空気を通流させる送風手段を備え、送風手段によってサンプリングパイプの空気流路に空気を流動させることができるから、設置手段によって空気流路に設置されたセンサに空中の測定箇所の空気を確実に接触させることができ、センサによって空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い測定データを取得することができる。無人航空機は、支持ロッドによってサンプリングパイプが無人航空機の上面から上方へ離間するから、サンプリングパイプが無人航空機の動力による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがなく、空気流路に設置されたセンサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。無人航空機は、それを利用したセンサによる測定中にセンサに雨や雪、その他の外物が衝突すると、センサが損壊または故障し、センサの測定機能が低下する場合があるが、センサへの雨や雪、その他の外物の衝突がサンプリングパイプによって防御されるから、センサの損壊や故障、センサの測定機能の低下を防ぐことができ、センサによって各種の測定データを取得することができる。
支持ロッドが垂直方向へ伸縮可能であり、支持ロッドを垂直方向へ伸縮させることで、サンプリングパイプの無人航空機の上面から上方への離間寸法を変更可能である無人航空機は、支持ロッドを無人航空機の上面において垂直方向(上下方向)へ伸縮させることで、無人航空機の動力による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがない無人航空機の上方にサンプリングパイプを位置させることができるから、空気流路に設置されたセンサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
サンプリングパイプが円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、水平方向へ開口する給気流入口と、空気流路を挟んで給気流入口の下流側において水平方向へ開口する給気流出口とを有し、送風手段がサンプリングパイプの給気流出口の側に設置されている無人航空機は、サンプリングパイプの給気流出口の側に設置された送風手段によってサンプリングパイプの空気流路に空気を確実に流動させることができるから、設置手段によって空気流路に設置されたセンサに空中の測定箇所の空気を確実に接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
無人航空機用測定ユニットがサンプリングパイプの空気流路に設置されてセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐ防熱手段を含む無人航空機は、それを利用したセンサによる測定中にサンプリングパイプに直射日光が当たると、日光による熱がサンプリングパイプを透過して輻射熱としてセンサに伝わり、その輻射熱の影響によってセンサが不正確な測定値を出力することになるが、サンプリングパイプの空気流路に設置された防熱手段がセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐから、センサが輻射熱の影響を受けることはなく、センサに正確な測定値を測定させることができ、センサによって各種の正確な測定データを取得することができる。
防熱手段が円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて空気を通流させる空気流路を備えた防熱パイプであり、防熱パイプがサンプリングパイプと同心円を形成するようにサンプリングパイプの空気流路の中央部に配置され、センサが防熱パイプの中心軸近傍に設置される無人航空機は、それを利用したセンサによる測定中にサンプリングパイプに直射日光が当たると、日光による熱がサンプリングパイプを透過して輻射熱としてセンサに伝わり、その輻射熱の影響によってセンサが不正確な測定値を出力することになるが、サンプリングパイプの空気流路に設置された防熱パイプがセンサへの輻射熱の伝わりを防ぐから、センサが輻射熱の影響を受けることはなく、センサに正確な測定値を測定させることができ、センサによって各種の正確な測定データを取得することができる。無人航空機は、防熱パイプがサンプリングパイプと同心円を形成するようにサンプリングパイプの空気流路の中央部に配置されるとともに、センサが防熱パイプの中心軸近傍に設置されることで、空中の測定箇所の空気が防熱パイプの空気流路を確実に通流し、防熱パイプの空気流路を通流する空中の測定箇所の空気をセンサに確実に接触させることができ、無人航空機を利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
無人航空機が機体本体とローターとを備えて空中を飛行しつつ空中でホバリングするマルチコプターであり、マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れを解析した結果、ホバリング中のマルチコプターのローターの回転による気流の影響を受けることがないサンプリングパイプの位置が機体本体の上面から上方へ80cm以上であり、サンプリングパイプの機体本体の上面から上方への離間寸法が80cm以上である無人航空機は、マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れの解析結果を勘案し、サンプリングパイプの位置を機体本体の上面から上方へ80cm以上とし、サンプリングパイプの離間寸法を80cm以上にすることにより、ホバリング中のマルチコプターのローターの回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプターの上方にサンプリングパイプ(センサ)を位置させることができるから、空気流路に設置されたセンサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、マルチコプターを利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
センサが風向、風速、気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つの気象データを測定する気象センサと、空中の空気に含まれる微少粒 子状物質およびエアロゾル、空中の空気に含まれる有害大気汚染物質、空中の空気に含まれる放射性物質のうちの少なくとも1つの成分を測定する成分測定センサとの少なくとも一方である無人航空機は、無人航空機の動力による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがない無人航空機の上方にサンプリングパイプを位置させることで、空気流路に設置された気象センサや成分測定センサに自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、気象センサを利用して自然の気象条件において各種の気象データの測定を行うことができるとともに、成分測定センサを利用して自然の気象条件において空中の空気に含まれる成分を測定することができる。無人航空機は、気象センサを利用して自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データを取得することができ、成分測定センサを利用して自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の成分データを取得することができる。
一例として示す無人航空機用測定ユニットの斜視図。 無人航空機用測定ユニットの内部構造を示す側面図。 図2のA−A線矢視断面図。 他の一例として示す無人航空機用測定ユニットの内部構造を示す側面図。 図4のB−B線矢視断面図。 他の一例として示す無人航空機用測定ユニットの内部構造を示す側面図。 図6のC−C線矢視断面図。 一例として示すマルチコプターの斜視図。 図8のマルチコプターの正面図。 他の一例として示すマルチコプターの斜視図。 図10のマルチコプターの正面図。 マルチコプターを利用した気象データや空気の成分の測定の一例を示す図。 マルチコプターを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図。 図13のマルチコプターを上方から見た図。 マルチコプターを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図。 図15のマルチコプターを上方から見た図。 マルチコプターを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図。 図17のマルチコプターを上方から見た図。 マルチコプターを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図。 図19の気象データや空気の成分の測定の補足図。 マルチコプターを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図。
一例として示す無人航空機用測定ユニット10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る無人航空機用測定ユニットおよび無人航空機の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、無人航空機用測定ユニット10Aの内部構造を示す側面図であり、図3は、図2のA−A線矢視断面図である。図3では、送風ユニット13の図示を省略している。図1では、垂直方向を矢印Aで示し、水平方向を矢印Bで示す。
無人航空機用測定ユニット10A(無人航空機用測定ユニット10B,10Cを含む)は、遠隔操縦または自動操縦によって飛行する無人航空機に設置され、空中における各種の測定に利用される。無人航空機として、空中を飛行しつつ空中でホバリングするマルチコプター(ドローン)が使用されるが、マルチコプター(ドローン)の他に、空中を飛行しつつ空中でホバリングする無人ヘリコプター(ラジコンヘリコプター)や空中を飛行する無人飛行機(ラジコン飛行機)を使用することもできる。また、今後開発されるあらゆる無人航空機を使用することもできる。
無人航空機用測定ユニット10Aは、サンプリングパイプ11および支持ロッド12と、送風ファン13(送風手段)および設置手段14と、防熱パイプ15(防熱手段)およびセンサ16とを有する。サンプリングパイプ11は、アルミや合金等の金属または合成樹脂から作られ、円筒状に成形されて水平方向(横方向)へ直状に延びている。サンプリングパイプ11は、外物(雨や雪、その他の個体)がセンサ16(センシング部を含む)に衝突することを防ぎ、センサ16の損壊や故障、センサ16の測定機能の低下を防ぐ。
サンプリングパイプ11には、円筒状の周壁に囲繞されて空気を通流させる空気流路17が画成されている。空気流路17は、水平方向へ直状に延びている。サンプリングパイプ11は、前端部18および後端部20と、前後端部18,20の間に延びる中央部19と、水平方向へ開口する円形の給気流入口21と、空気流路17を挟んで給気流入口21の下流側において水平方向へ開口する円形の給気流出口22とを有する。
支持ロッド12は、アルミや合金等の金属または合成樹脂から作られ、中空円筒状に成形されて垂直方向(上下方向)へ延びている。支持ロッド12は、上端部23および下端部25と、上下端部23,25の間に延びる中間部24とを有する。支持ロッド12の上端部23には、サンプリングパイプ11の後端部20が連結されている。支持ロッド12の上端部23とサンプリングパイプ11の後端部20(周壁)とは、溶接または固定ボルト(図示せず)によって連結されている。
支持ロッド12は、図1に矢印L1で示すように、水平方向へ回転可能であり、図1に矢印L2で示すように、その中間部24が垂直方向(上下方向)へ伸縮可能である。支持ロッド12は、モーター(図示せず)の駆動力によって自動で回転する場合、または、手動で回転させる場合がある。支持ロッド12は、リニアモーター(図示せず)の駆動力によって自動で伸縮する場合、または、モーターとギアとによって自動で伸縮する場合、あるいは、手動で伸縮させる場合がある。なお、支持ロッド12が回転不能であってもよく、支持ロッド12が伸縮不能であってもよい。
送風ファン13(送風手段)は、サンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に強制的に空気を通流させる。送風ファン13は、アルミや合金等の金属または合成樹脂から作られた固定フレーム26に取り付けられている。固定フレーム26がサンプリングパイプ11の後端部20(給気流出口22の側)に固定ネジ27によって固定されることで、送風ファン13がサンプリングパイプ11の給気流出口22の側に設置されている。
送風ファン13は、その電源コード(図示せず)が支持ロッド12の内部を通って支持ロッド12の下端部25から露出(延出)する。なお、固定フレーム26がサンプリングパイプ11の前端部18(給気流入口21の側)に固定ネジ27によって固定されることで、送風ファン13がサンプリングパイプ11の給気流入口21の側に設置されていてもよい。
設置手段14は、L字固定パイプ28および固定プレート29(固定板)から形成されている。L字固定パイプ28は、アルミや合金等の金属または合成樹脂から作られ、円筒状に成形されている。L字固定パイプ28は、サンプリングパイプ11の空気流路17に配置され、サンプリングパイプ11の中央部19から後端部20(空気流出口22)に向かって延びている。L字固定パイプ14は、サンプリングパイプ11の中心軸に位置して水平方向へ延びる水平部30と、水平部30から折れ曲がってサンプリングパイプ11の周壁に向かって垂直方向へ延びる垂直部31とを有する。水平部30の先端には、センサ16が着脱可能に設置される。なお、センサ本体とセンシング部が別体である場合、センシング部が水平部30の先端に設置される。
L字固定パイプ28は、その水平部30が固定プレート29の後記する固定孔36に挿通された状態で固定プレート29に固定されている。L字固定パイプ28の垂直部31は、支持ロッド12の上端部23の直上に位置し、サンプリングパイプ11の周壁に穿孔された貫通孔32を介して支持ロッド12の上端部23に連通している。センサ16から延びる信号コードがL字固定パイプ28の内部を通って支持ロッド12の内部に挿通され、その信号コードが支持ロッド12の内部を通って支持ロッド12の下端部25から露出(延出)する。
固定プレート29は、アルミや合金等の金属または合成樹脂から作られ、サンプリングパイプ11の空気流路17に配置されている。固定プレート29は、サンプリングパイプ11の周壁に当接する一端部33および他端部34と、それら端部33,34の間に延びる固定部35とを有する。固定部35には、L字固定パイプ28の水平部30を挿通かつ固定する固定孔36が穿孔されている。固定プレート29は、その一端部33が固定ネジ27によってサンプリングパイプ11の周壁に固定され、その他端部34が固定ネジ27によってサンプリングパイプ11の周壁に固定されている。
防熱パイプ15(防熱手段)は、アルミや合金等の金属または合成樹脂から作られ、円筒状に成形されて水平方向(横方向)へ直状に延びている。防熱パイプ15の内部(内側)には、所定のセンサ16(各種センサ)が挿脱可能に配置される。防熱パイプ15は、センサ16への輻射熱の伝わりを防ぐ。防熱パイプ15は、サンプリングパイプ11と同心円を形成するようにサンプリングパイプ11の空気流路17の中央部19に配置されている。防熱パイプ15は、固定ネジ27によってサンプリングパイプ11の周壁に着脱可能に固定されている。
防熱パイプ15には、円筒状の周壁に囲繞されて空気を通流させる空気流路37が画成されている。空気流路37は、水平方向へ直状に延びている。防熱パイプ15は、サンプリングパイプ11の空気流路17に位置して水平方向へ開口する円形の空気流入口38と、空気流路37を挟んでサンプリングパイプ11の空気流路17に位置して水平方向へ開口する円形の空気流出口39とを有する。空気流入口38は、サンプリングパイプ11の空気流入口21の内側(サンプリングパイプ11の空気流路17の中央部19)に位置し、空気流出口39は、サンプリングパイプ11の空気流出口22の内側(サンプリングパイプ11の空気流路17の中央部19)に位置している。
センサ16は、L字固定パイプ28の水平部30の先端に取り付けられ、サンプリングパイプ11の空気流路17の中央部19に位置しているとともに、防熱パイプ15の空気流路39(サンプリングパイプ11の空気流路17)の中心軸近傍に配置されている。なお、センサ本体とセンシング部が別体である場合、センシング部がL字固定パイプ28の水平部30の先端に取り付けられ、センシング部が防熱パイプ14の空気流路39(サンプリングパイプ11の空気流路17)の中心軸近傍に配置される。センサ16は、防熱パイプ15の空気流入口38(サンプリングパイプ11の空気流入口21)に向かって防熱パイプ15の空気流路37(サンプリングパイプ11の空気流路17)に露出している。
センサ16には、空中の測定箇所(測定対象空間)の風向きを測定する風向センサ、空中の測定箇所(測定対象空間)の風速を測定する風速センサ、空中の測定箇所(測定対象空間)の気温(温度)を測定する気温センサ、空中の測定箇所(測定対象空間)の湿度を測定する湿度センサ、空中の測定箇所(測定対象空間)の気圧を測定する気圧センサのうちの少なくとも1つの気象データを測定する気象センサが使用される。
さらに、センサ16には、空中の測定箇所(測定対象空間)の空気に含まれる微少粒子状物質(浮遊粒子)およびエアロゾル(気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子)を測定するエアロゾルセンサ(浮遊粒子計測器)、空中の測定箇所(測定対象空間)の空気に含まれる有害大気汚染物質(煤煙、粉塵、排ガス、有害大気汚染物質、揮発性有機化合物)を測定する大気汚染センサ、空中の測定箇所(測定対象空間)の空気に含まれる放射性物質を測定する放射性物質測定センサのうちの少なくとも1つの成分を測定する成分測定センサが使用される。
微少粒子状物質を測定するセンサ16には、光散乱方式によってPM2.5を測定するPM2.5環境測定器、光散乱方式によって0.001〜10.000mg/m3の粒子を測定する粉塵計、0.1μm〜10.0μmの粒径の浮遊粒子を測定する空中浮遊粒子測定器等が使用される。エアロゾル(放射性エアロゾルを含む)を測定するセンサ16には、パーティクルカウンターや凝縮粒子カウンター等のエアロゾル測定(分析)装置が使用される。有害大気汚染物質を測定するセンサ16には、微少粒子状物質の測定に使用される機器の他に、燃焼排ガスを測定する排ガス分析計、有機化学物質を測定するVOC測定器、ホルムアルデヒドを測定するホルムアルデヒド測定器、粉塵濃度やCO濃度、CO2濃度を測定する空気質測定器等が使用される。放射性物質(放射線量)を測定するセンサ16には、各種の放射線測定器や線量計が使用される。
なお、無人航空機用測定ユニット10A(無人航空機用測定ユニット10B,10Cを含む)では、1つのセンサ16を設置することの他、2つ以上の異なる種類のセンサ16を設置することができ、複数の測定項目を測定することができる。2つ以上の異なる種類のセンサ16を設置する場合、それらセンサ16がL字固定パイプ28の水平部30の先端に取り付けられ、防熱パイプ15の空気流路37(サンプリングパイプ11の空気流路17)の中心軸近傍に配置され、サンプリングパイプ11の空気流路17の中央部19に位置する。
無人航空機用測定ユニット10Aは、サンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に強制的に空気を通流させる送風ファン13(送風手段)を備え、送風ファン13によってサンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に空気を流動させることができるから、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に空中の測定箇所の空気を確実に接触させることができ、マルチコプター(無人航空機)を利用しつつセンサ16によって空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
無人航空機用測定ユニット10Aは、センサ16による測定中に雨や雪、その他の外物がセンサ16に衝突すると、センサ16が損壊または故障し、センサ16の測定機能が低下する場合があるが、センサ16への雨や雪、その他の外物の衝突がサンプリングパイプ11によって防御されるから、センサ16の損壊や故障、測定機能の低下を防ぐことができ、センサ16によって各種の測定データを取得することができる。
センサ16による測定中にサンプリングパイプ11に直射日光が当たると、日光による熱がサンプリングパイプ11を透過して輻射熱としてセンサ16に伝わり、その輻射熱の影響によってセンサ16が不正確な測定値を出力することになるが、無人航空機用測定ユニット10Aは、サンプリングパイプ11の空気流路17に設置された防熱パイプ15がセンサ16への輻射熱の伝わりを防ぐから、センサ16が輻射熱の影響を受けることはなく、センサ16に正確な測定値を測定させることができ、センサ16によって各種の正確な測定データを取得することができる。
図4は、他の一例として示す無人航空機用測定ユニット10Bの内部構造を示す側面図であり、図5は、図4のB−B線矢視断面図である。図5では、送風ユニット13の図示を省略している。図4に示す無人航空機用測定ユニット10Bが図1のそれと異なるところは、防熱手段として半円形状の水平方向へ長い防熱アーチ部材40が使用されている点にあり、その他の構成は図1の無人航空機用測定ユニット10Aと同一であるから、図1と同一の符号を付すとともに図1の説明を援用することで、この無人航空機用測定ユニット10Bの構成の詳細な説明は省略する。
無人航空機用測定ユニット10Bは、サンプリングパイプ11および支持ロッド12と、送風ファン13(送風手段)および設置手段14(L字固定パイプ28、固定プレート29)と、保護アーチ部材40(保護手段)およびセンサ16とを有する。サンプリングパイプ11や支持ロッド12、送風ファン13(送風手段)、設置手段14(L字固定パイプ28、固定プレート29)、センサ16は、図1の無人航空機用測定ユニット10Aのそれらと同一である。
防熱アーチ部材40(防熱手段)は、アルミや合金等の金属または合成樹脂から作られ、断面が半円形に成形されて水平方向(横方向)へ直状に延びている。防熱アーチ部材40の内側(下方)には、所定のセンサ16(各種センサ16)が挿脱可能に配置される。防熱アーチ部材40は、センサ16への輻射熱の伝わりを防ぐ。防熱アーチ部材40は、サンプリングパイプ11と同心円を形成するようにサンプリングパイプ11の空気流路17の中央部19に配置されている。防熱アーチ部材40は、固定ネジ27によってサンプリングパイプ11の周壁に着脱可能に固定されている。
センサ16は、L字固定パイプ28の水平部30の先端に取り付けられ、サンプリングパイプ11の空気流路17の中央部17に位置しているとともに、防熱アーチ部材40(サンプリングパイプ11の空気流路17)の中心軸近傍に配置されている。センサ16は、サンプリングパイプ11の空気流入口21に向かってサンプリングパイプ11の空気流路17に露出している。無人航空機用測定ユニット10Bは、サンプリングパイプ11の空気流路17に設置された防熱アーチ部材40(防熱手段)がセンサ16への輻射熱の伝わりを防ぐから、センサ16が輻射熱の影響を受けることはなく、センサ16に正確な測定値を測定させることができ、センサ16によって各種の正確な測定データを取得することができる。
図6は、他の一例として示す無人航空機用測定ユニット10Cの内部構造を示す側面図であり、図7は、図6のC−C線矢視断面図である。図7では、送風ユニット13の図示を省略している。図6に示す無人航空機用測定ユニット10Cが図1のそれと異なるところは、防熱手段(防熱パイプ15、防熱アーチ部材40)が設置されていない点にあり、その他の構成は図1の無人航空機用測定ユニット10Aと同一であるから、図1と同一の符号を付すとともに図1の説明を援用することで、この無人航空機用測定ユニット10Cの構成の詳細な説明は省略する。
無人航空機用測定ユニット10Cは、サンプリングパイプ11および支持ロッド12と、送風ファン13(送風手段)および設置手段14(L字固定パイプ28、固定プレート29)と、センサ16とを有する。サンプリングパイプ11や支持ロッド12、送風ファン13(送風手段)、設置手段14(L字固定パイプ28、固定プレート29)、センサ16は、図1の無人航空機用測定ユニット10Aのそれらと同一である。
センサ16は、L字固定パイプ28の水平部30の先端に取り付けられ、サンプリングパイプ11の空気流路17の中央部19に位置しているとともに、サンプリングパイプ11の空気流路17の中心軸近傍に配置されている。サンプリングパイプ11の空気流路17に防熱手段(防熱パイプ15、防熱アーチ部材40)が設置されておらず、センサ16がサンプリングパイプ11の空気流入口21に向かってサンプリングパイプ11の空気流路17に露出している。
無人航空機用測定ユニット10B,10Cは、サンプリングパイプ11の空気流路17に強制的に空気を通流させる送風ファン13(送風手段)を備え、送風ファン13によってサンプリングパイプ11の空気流路17に空気を流動させることができるから、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に空中の測定箇所の空気を確実に接触させることができ、マルチコプター(無人航空機)を利用しつつセンサ16によって空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、空中の正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
無人航空機用測定ユニット10B,10Cは、センサ16による測定中に雨や雪、その他の外物がセンサ16に衝突すると、センサ16が損壊または故障し、センサ16の測定機能が低下する場合があるが、センサ16への雨や雪、その他の外物の衝突がサンプリングパイプ11によって防御されるから、センサ16の損壊や故障、測定機能の低下を防ぐことができ、センサ16によって各種の測定データを取得することができる。
図8は、一例として示すマルチコプター50Aの斜視図であり、図9は、図8のマルチコプター50Aの正面図である。図10は、他の一例として示すマルチコプター50Bの斜視図であり、図11は、図10のマルチコプター50Bの正面図である。図8,10に示すマルチコプター50A,50B(ドローン)は、機体本体51と、機体本体51から延びる4本のローターアーム52と、それらローターアーム52に取り付けられたローター53(回転翼)とを備えている。
マルチコプター50A,50Bは、4つのローター53と4つのモーター(図示せず)とを有するクアッドコプターであるが、6つのローターと6つのモーターとを有するヘキサコプターや8つのローターと8つのモーターとを有するオクトコプターであってもよい。また、マルチコプターを図示の形状に限定するものではなく、本発明のマルチコプターには他のあらゆる形状のそれが含まれる。
それらマルチコプター50A,50Bには、図示はしていないが、大容量バッテリー、飛行管制装置、GPS(GPS自立安定装置を含む)、カメラ搭載用ジンバル、姿勢制御装置、IOSD(オンスクリーンリアルタイムディスプレイ)、ハイビジョン画像伝送無線装置、コントローラ(大容量記憶領域を含む)、高解像度カメラ、リアルタイムモニター、センサ等が搭載されている。マルチコプター50A,50Bは、その飛行中(ホバリングを含む)に高解像度カメラによって静止画や動画を撮影することができる。
それらマルチコプター50A,50Bは、プロポ(ラジオコントロール)による遠隔操作によって飛行(マニュアル飛行)する機種、または、あらかじめ飛行ミッション(飛行プラン)がインストールされた自立して飛行(自動自立飛行)する機種のいずれも利用することができる。遠隔操作では、操作者がプロポによってマルチコプター50A,50Bを操縦する。プロポは、コンピュータを備えたコントロールシステム(図示せず)に接続されている。プロポによるマルチコプター50A,50Bの操縦時では、コントロールシステムのディスプレイにマルチコプター50A,50Bの飛行速度、高度、地図情報、撮影映像表示、バッテリー残量等が表示される。飛行記録は、マルチコプター50A,50Bのコントローラに記憶されるとともに、コントロールシステムに記憶される。
自動自立飛行では、コンピュータを備えてマルチコプター50A,50Bの離陸、飛行(飛行経路)、着陸を自動で行う自動航行システムが利用される。自動航行システムでは、マップ上に飛行経由地点(垂直方向の各地点、三次元方向の各地点、水平方向の各地点)および目的地(着陸地点)を入力し、複数の高度、移動速度等の飛行ミッション(飛行プラン)を作成する。作成された飛行ミッションが自動航行システムからマルチコプター50A,50Bのコントローラに送信され、マルチコプター50A,50Bが自動航行システムからの飛行指示によって自動自立飛行を開始する。自動自立飛行は、プロポによるマニュアル飛行では不可能な正確な位置と高度とを維持した飛行が可能になる。飛行記録は、マルチコプター50A,50Bのコントローラに記憶されるとともに、自動航行システムに記憶される。
図8のマルチコプター50Aの機体本体51の上面54には、1つの無人航空機用測定ユニット10A(無人航空機用測定ユニット10B,10Cを含む)が設置され、図10のマルチコプター50Bの機体本体51の上面54には、2つの無人航空機用測定ユニット10A(無人航空機用測定ユニット10B,10Cを含む)が設置されている。なお、3つ以上の無人航空機用測定ユニット10Aがマルチコプター50A,50Bの機体本体51の上面54に設置されていてもよい。
無人航空機用測定ユニット10Aは、それを形成する支持ロッド12の下端部25が機体本体51の上面54に所定の連結手段(図示せず)を介して気密に固定されている。支持ロッド12は、機体本体51の上面54から垂直方向(上方)へ直状に延びている。支持ロッド12の下端部25は、機体本体51に対して回転可能に取り付けられている。支持ロッド12を回転させるモーターの制御部および支持ロッド12の中間部24を伸縮させるリニアモーターの制御部は、マルチコプター50A,50Bのコントローラに接続されている。送風ファン13(送風手段)の電源コードやセンサ16から延びる信号コードは、マルチコプター50A,50Bのコントローラに接続されている。
マルチコプター50A,50Bでは、図8,10に矢印L3で示すように、送風ファン13によって空気が無人航空機用測定ユニット10Aのサンプリングパイプ11の空気流入口21から空気流路17に流入し、空気流路17を通ってサンプリングパイプ11の空気流出口22から流出する。無人航空機用測定ユニット10Aでは、支持ロッド12の上端部23に設置されたサンプリングパイプ11がマルチコプター50A,50Bの機体本体51の上面54(無人航空機の上面)から上方へ離間しつつ、サンプリングパイプ11が水平方向へ延びている。したがって、センサ16がマルチコプター50A,50Bの機体本体51の上面54(無人航空機の上面)から上方へ所定寸法離間している。
マルチコプター50A,50Bのホバリング中におけるローター53の回転による気流の流れを解析した結果を勘案し、ホバリング中のマルチコプター50A,50Bのローター53の回転による気流の影響を受けることがないサンプリングパイプ11(センサ16)の位置を機体本体51の上面54から上方へ80cm以上(好ましくは、80cm以上であって120cm以下)にしている。したがって、支持ロッド12が収縮(縮小)したときの支持ロッド12の下端部25から上端部23までの垂直方向(上下方向)の最短の長さ寸法(支持ロッド12の中間部24が垂直方向(上下方向)へ伸縮不能である場合、下端部25から上端部23までの垂直方向の最短の長さ寸法)は、80cm以上であり、好ましくは、80cm以上であって120cm以下である。
無人航空機用測定ユニット10Aは、サンプリングパイプ11の機体本体51の上面54から上方への離間寸法を80cm以上にすることにより、ホバリング中のマルチコプター50A,50Bのローター53の回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50A,50Bの上方にサンプリングパイプ11(センサ16)を位置させることができるから、空気流路17に設置されたセンサ16に自然の気象条件で空中の測定箇所の空気を接触させることができ、マルチコプター50A,50Bを利用して自然の気象条件において空中の測定箇所の空気を測定することができるとともに、自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い各種の測定データを取得することができる。
図12は、マルチコプター50Aを利用した気象データや空気の成分の測定の一例を示す図である。なお、マルチコプター50Aは、図1の無人航空機用測定ユニット10Aを利用し、自動航行システムによる自動自立飛行を行う(図9〜図17の説明において同じ)。なお、マルチコプター50Bを利用するとともに、図4や図5に示す無人航空機用測定ユニット10B,10Cを利用することもできる。
マルチコプター50Aのコントローラは、飛行記録の他、測定結果(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに記憶し、測定結果(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに地上の自動航行システムやプロポのコントロールシステムにリアルタイムで送信する。自動航行システムやプロポのコントロールシステムは、マルチコプター50Aのコントローラから受信した測定結果(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに記憶する。
支持ロッド12の中間部24を自動または手動で伸張(伸縮)させることで、無人航空機用測定ユニット10A(センサ16)がホバリング中のマルチコプター50Aのローター53の回転による風の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50Aの上方空間(マルチコプター50Aの機体本体51の上面54から上方へ離間した位置)に位置するように、支持ロッド12の長さ寸法(たとえば、80cm)が調節されている(図12〜図21の説明において同じ)。なお、支持ロッド12の長さ寸法を飛行中に空中で変更し、支持ロッド12の長さ寸法を調節することもできる。
マルチコプター50Aを利用したセンシング(測定)手順の一例を説明すると、以下のとおりである。自動航行システムにおいて、マップ上に複数の飛行経由(測定箇所)地点(垂直方向の各地点(各測定箇所))および着陸地点(目的地)を入力し、移動速度(上昇速度または降下速度)や送風ファン13の出力(空気流路の風量)、センシング(測定)順序(第1測定箇所55a→第2測定箇所55b→第3測定箇所55c→第4測定箇所55d→第5測定箇所55e→第6測定箇所55f)、第1測定箇所55a〜第6測定箇所55fの高度等を入力して飛行ミッション(飛行プラン)を作成する。
図12に示すセンシング(測定)では、離陸地点と着陸地点とが同一であり、飛行経由地点が離陸地点から垂直方向へ上昇した第1測定箇所55a〜第6測定箇所55fである。第1測定箇所55aは、離陸地点から垂直方向へ25m上昇した高度25m地点(第1高度)であり、第2測定箇所55bは、離陸地点から垂直方向へ50m上昇(第1測定箇所55aから垂直方向へ25m上昇)した高度50m地点(第2高度)である。
第3測定箇所55cは、離陸地点から垂直方向へ75m上昇(第2測定箇所55bから垂直方向へ25m上昇)した高度75m地点(第3高度)であり、第4測定箇所55dは、離陸地点から垂直方向へ100m上昇(第3測定箇所55cから垂直方向へ25m上昇)した高度100m地点(第4高度)である。第5測定箇所55eは、離陸地点から垂直方向へ125m上昇(第4測定箇所55dから垂直方向へ25m上昇)した高度125m地点(第5高度)であり、第6測定箇所55fは、離陸地点から垂直方向へ150m上昇(第5測定箇所55eから垂直方向へ25m上昇)した高度150m地点(第n高度)である。
第1測定箇所55aを離着陸スペースから150m上昇した高度150m地点に設定し、第2測定箇所を55b離着陸スペースから125m上昇した高度125m地点に設定するとともに、第3測定箇所55cを離着陸スペースから100m上昇した高度100m地点に設定することもでき、第4測定箇所55dを離着陸スペースから75m上昇した高度75m地点に設定し、第5測定箇所55eを離着陸スペースから50m上昇した高度50m地点に設定するとともに、第6測定箇所55fを離着陸スペースから25m上昇した高度25m地点に設定することもできる。この場合、第1測定箇所55aから第6測定箇所55fに向かって垂直方向へ降下(飛行)し、気象データや空気の成分の測定を行う。なお、測定箇所は6箇所に限定されず、6箇所未満または7箇所以上の測定箇所を設定することができる。また、各測定箇所の高度を自由に設定することができる。
マルチコプター50Aのコントローラは、たとえば、風向センサから送信された風向に基づいて各測定箇所の風向を割り出し、サンプリングパイプ11の空気流入口21が風上に向かうように、支持ロッド12を回転させ、サンプリングパイプ11の空気流入口21を風上に向ける。なお、支持ロッド12が回転不能である場合、サンプリングパイプ11の空気流入口21が風上に向かうように、ホバリング中のマルチコプター50Aを水平方向へ旋回させ、空気流入口21を風上に向ける。
飛行ミッションを作成した後、飛行指示(センシング(測定)開始)が自動航行システムからマルチコプター50Aのコントローラに送信される。飛行指示が送信されると、マルチコプター50Aは、送風ファン13を起動させるとともに、飛行ミッションにしたがって離陸地点から垂直方向へ次第に上昇し、第1測定箇所55a(高度25m地点)まで上昇する。
第1測定箇所55aまで上昇したマルチコプター50Aは、第1測定箇所55aにおいてホバリングを行う。第1測定箇所55aでは、送風ファン13によって第1測定箇所55a(空中)の空気が強制的にサンプリングパイプ11(防熱パイプ15)の空気流入口21から空気流路17(空気流路37)に流入し、第1測定箇所55aの空気がセンサ16に接触した後、サンプリングパイプ11(防熱パイプ15)の空気流出口22から排気される。
センサ16によって第1測定箇所55aの気象データ(風向、風速、気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つ)や空気の成分(エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質のうちの少なくとも1つ)が測定され、第1測定箇所55aの気象データや成分データがマルチコプター50Aのコントローラに送信される。マルチコプター50Aのコントローラは、センサ16から送信された第1測定箇所55aの気象データ(測定データ)や成分データ(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに記憶し、気象データ(測定データ)や成分データ(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに地上の自動航行システムにリアルタイムで送信する。自動航行システムは、マルチコプター50Aのコントローラから受信した第1測定箇所55aの気象データ(測定データ)や成分データ(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに記憶する。
第1測定箇所55aにおいて気象データや空気の成分の測定が終了した後、マルチコプター50Aは、第1測定箇所55aから垂直方向へ次第に上昇し、第2測定箇所55b(高度50m地点)まで上昇する。第2測定箇所55bまで上昇したマルチコプター50Aは、第2測定箇所55bにおいてホバリングを行う。センサ16によって第2測定箇所55bの気象データや空気の成分が測定され、第2測定箇所55bの気象データや成分データがセンサ16からマルチコプター50Aのコントローラに送信される。
マルチコプター50Aのコントローラは、センサ16から送信された第2測定箇所55bの気象データ(測定データ)や成分データ(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに記憶し、気象データや成分データを時間情報や位置情報(座標情報)等とともに地上の自動航行システムにリアルタイムで送信する。自動航行システムは、マルチコプター50Aのコントローラから受信した第2測定箇所55bの気象データ(測定データ)や成分データ(測定データ)を時間情報や位置情報(座標情報)等とともに記憶する。
同様の手順で、第3測定箇所55c(高度75m)〜第6測定箇所55f(高度150m)の気象データや空気の成分を測定する。第6測定箇所55fの測定が終了すると、マルチコプター50Aは、第6測定箇所55fから垂直方向へ次第に降下し、離陸地点(目的地)に着陸する。第3測定箇所55c〜第6測定箇所55f(垂直方向の各地点(各測定箇所55a〜55f))における気象データや成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラから地上の自動航行システムにリアルタイムで送信され、自動航行システムに記憶される。
なお、図12に示すセンシング(測定)において、プロポ(ラジオコントロール)よる遠隔操作によってマルチコプター50Aを飛行(マニュアル飛行)させる場合、コントロールシステムのディスプレイを確認しつつ、操縦者がプロポによってマルチコプター50Aを第1測定箇所55a〜第6測定箇所55fに向かって垂直方向へ順に上昇(飛行)させ、コントロールシステムの指示に従って第1測定箇所55a〜第6測定箇所55fの気象データや空気の成分の測定を行う。第1測定箇所55a〜第6測定箇所55f(垂直方向の各地点(各測定箇所55a〜55f))における気象データや成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラからプロポのコントロールシステムにリアルタイムで送信され、コントロールシステムに記憶される。
マルチコプター50A(無人航空機)は、送風ファン13(送風手段)によってサンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に空気を流動させることができるから、各測定箇所55a〜55f以外の空気がサンプリングパイプ11の空気流路17に残存することはなく、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に空中の垂直方向の各測定箇所55a〜55fの空気を確実に接触させることができ、センサ16によって空中の垂直方向の各測定箇所55a〜55fの空気を測定することができるとともに、空中の垂直方向の各測定箇所55a〜55fの正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、サンプリングパイプ11の位置を支持ロッド12によって機体本体51の上面54から上方へ80cm以上離間させることで、ホバリング中のマルチコプター50Aのローター53の回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50Aの上方にサンプリングパイプ11(センサ16)を位置させることができるから、空気流路17に設置されたセンサ16に自然の気象条件で空中の垂直方向の各測定箇所55a〜55fの空気を接触させることができ、マルチコプター50Aを利用して自然の気象条件において空中の垂直方向の各測定箇所55a〜55fの空気を測定することができるとともに、空中の垂直方向の各測定箇所55a〜55fの自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データや成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
図13は、マルチコプター50Aを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図であり、図14は、図13のマルチコプター50Aを上方から見た図である。自動航行システムにおいて、マップ上に複数の飛行経由(測定箇所)地点(三次元方向の各地点(各測定箇所))および着陸地点(目的地)を入力し、移動速度(上昇速度または降下速度)や送風ファン13の出力(空気流路の風量)、センシング(測定)順序(第1測定箇所56a→第2測定箇所56b→第3測定箇所56c→第4測定箇所56d→第5測定箇所56e→第6測定箇所56f)、第1測定箇所56a〜第6測定箇所56fの高度等を入力して飛行ミッション(飛行プラン)を作成する。
図13,14に示すセンシング(測定)では、飛行経由地点が離陸地点から三次元方向へ上昇した第1測定箇所56a〜第6測定箇所56fである。第1測定箇所56aは、離陸地点から三次元方向(斜め上方)へ25m上昇した高度25m地点(第1高度)であり、第2測定箇所56bは、離陸地点から三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ50m上昇(第1測定箇所56aから三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ25m上昇)した高度50m地点(第2高度)である。
第3測定箇所56cは、離陸地点から三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ75m上昇(第2測定箇所56bから三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ25m上昇)した高度75m地点(第3高度)であり、第4測定箇所56dは、離陸地点から三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ100m上昇(第3測定箇所56cから三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ25m上昇)した高度100m地点(第4高度)である。第5測定箇所56eは、離陸地点から三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ125m上昇(第4測定箇所56dから三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ25m上昇)した高度125m地点(第5高度)であり、第6測定箇所56fは、離陸地点から三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ150m上昇(第5測定箇所56eから三次元方向(斜め上方)へ移動しつつ25m上昇)した高度150m地点(第n高度)である。
第1測定箇所56aを離着陸スペースから三次元方向へ150m上昇した高度150m地点に設定し、第2測定箇所56bを離着陸スペースから三次元方向へ125m上昇した高度125m地点に設定するとともに、第3測定箇所56cを離着陸スペースから三次元方向へ100m上昇した高度100m地点に設定することもでき、第4測定箇所56dを離着陸スペースから三次元方向へ75m上昇した高度75m地点に設定し、第5測定箇所56eを離着陸スペースから三次元方向へ50m上昇した高度50m地点に設定するとともに、第6測定箇所56fを離着陸スペースから三次元方向へ25m上昇した高度25m地点に設定することもできる。この場合、第1測定箇所56aから第6測定箇所56fに向かって垂直方向へ降下(飛行)し、気象データや空気の成分の測定を行う。なお、測定箇所は6箇所に限定されず、6箇所未満または7箇所以上の測定箇所を設定することができる。また、各測定箇所の高度を自由に設定することができる。
飛行指示(センシング(測定)開始)が自動航行システムからマルチコプター50Aのコントローラに送信されると、マルチコプター50Aは、飛行ミッションにしたがって離陸地点から三次元方向(斜め上方)へ次第に移動しつつ上昇し、第1測定箇所56a(高度25m地点)まで上昇する。第1測定箇所56aまで上昇したマルチコプター50Aは、第1測定箇所56aにおいてホバリングしつつ、第1測定箇所56aにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を行う。センサ16による気象データや空気の成分の測定手順は、図12のそれと同一である。
第1測定箇所56aにおいて気象データや空気の成分の測定が終了した後、マルチコプター50Aは、第1測定箇所56aから三次元方向(斜め上方)へ次第に移動しつつ上昇し、第2測定箇所56b(高度50m地点)まで上昇する。第2測定箇所56bまで上昇したマルチコプター50Aは、第2測定箇所56bにおいてホバリングしつつ、第2測定箇所56bにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を行う。同様の手順で、第3測定箇所56c(高度75m)〜第6測定箇所56f(高度150m)の気象データや空気の成分を測定する。第6測定箇所56fの測定が終了すると、マルチコプター50Aは、第6測定箇所56fから垂直方向へ次第に降下し、離陸地点(目的地)に着陸する。
図13,14に示すセンシング(測定)において、第1測定箇所56a〜第6測定箇所56f(三次元方向の各地点(各測定箇所56a〜56f))における気象データや空気の成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラから地上の自動航行システムにリアルタイムで送信され、自動航行システムに記憶される。
なお、図13,14に示すセンシング(測定)において、プロポ(ラジオコントロール)よる遠隔操作によってマルチコプター50Aを飛行(マニュアル飛行)させる場合、コントロールシステムのディスプレイを確認しつつ、操縦者がプロポによってマルチコプター50Aを第1測定箇所56a〜第6測定箇所56fに向かって三次元方向(斜め上方)へ順に上昇(飛行)させ、コントロールシステムの指示に従って第1測定箇所56a〜第6測定箇所56fの気象データや空気の成分の測定を行う。第1測定箇所56a〜第6測定箇所56f(三次元方向の各地点(各測定箇所56a〜56f))における気象データや空気の成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラからプロポのコントロールシステムにリアルタイムで送信され、コントロールシステムに記憶される。
マルチコプター50A(無人航空機)は、送風ファン13(送風手段)によってサンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に空気を流動させることができるから、各測定箇所56a〜56f以外の空気がサンプリングパイプ11の空気流路17に残存することはなく、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に空中の三次元方向の各測定箇所56a〜56fの空気を確実に接触させることができ、センサ16によって空中の三次元方向の各測定箇所56a〜56fの空気を測定することができるとともに、空中の三次元方向の各測定箇所56a〜56fの正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、サンプリングパイプ11の位置を支持ロッド12によって機体本体51の上面54から上方へ80cm以上離間させることで、ホバリング中のマルチコプター50Aのローター53の回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50Aの上方にサンプリングパイプ11(センサ16)を位置させることができるから、空気流路17に設置されたセンサ16に自然の気象条件で空中の三次元方向の各測定箇所56a〜56fの空気を接触させることができ、マルチコプター50Aを利用して自然の気象条件において空中の三次元方向の各測定箇所56a〜56fの空気を測定することができるとともに、空中の三次元方向の各測定箇所56a〜56fの自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
図15は、マルチコプター50Aを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図であり、図16は、図15のマルチコプター50Aを上方から見た図である。自動航行システムにおいて、マップ上に複数の飛行経由(測定箇所)地点(水平方向の各地点(各測定箇所))および着陸地点(目的地)を入力し、移動速度(飛行速度)や送風ファン13の出力(空気流路の風量)、センシング(測定)順序(第1測定箇所57a→第2測定箇所57b→第3測定箇所57c→第4測定箇所57d→第5測定箇所57e→第6測定箇所57f)、第1測定箇所57a〜第6測定箇所57fの高度等を入力して飛行ミッション(飛行プラン)を作成する。
図15,16に示すセンシング(測定)では、飛行経由地点が所定高度から水平方向へ移動(飛行)した第1測定箇所57a〜第6測定箇所57fである。第1測定箇所57aは、離陸地点から上方(垂直方向または三次元方向)へ50m上昇した高度50mの第1地点(第1上空)であり、第2測定箇所57bは、第1測定箇所57aから水平方向へ25m移動した高度50mの第2地点(第2高度)である。
第3測定箇所57cは、第2測定箇所57bから水平方向へ25m移動した高度50mの第3地点(第3高度)であり、第4測定箇所57dは、第3測定箇所57cから水平方向へ25m移動した高度50mの第4地点(第4高度)である。第5測定箇所57eは、第4測定箇所57dから水平方向へ25m移動した高度50mの第5地点(第5高度)であり、第6測定箇所57fは、第5測定箇所57eから水平方向へ25m移動した高度50mの第6地点(第6高度)である。なお、測定箇所は6箇所に限定されず、6箇所未満または7箇所以上の測定箇所を設定することができる。また、各測定箇所の高度を自由に設定することができる。
飛行指示(センシング(測定)開始)が自動航行システムからマルチコプター50Aのコントローラに送信されると、マルチコプター50Aは、飛行ミッションにしたがって離陸地点から上方(垂直方向または三次元方向)へ次第に上昇し、第1測定箇所57a(高度50mの第1地点)まで上昇する。第1測定箇所57aまで上昇したマルチコプター50Aは、第1測定箇所57aにおいてホバリングしつつ、第1測定箇所57aにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を行う。センサ16による気象データや空気の成分の測定手順は、図8のそれと同一である。
第1測定箇所57aにおいて気象データや空気の成分の測定が終了した後、マルチコプター50Aは、第1測定箇所57aから水平方向へ次第に移動し、第2測定箇所57b(高度50mの第2地点)まで移動(飛行)する。第2測定箇所57bまで移動(飛行)したマルチコプター50Aは、第2測定箇所57bにおいてホバリングしつつ、第2測定箇所57bにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を行う。同様の手順で、第3測定箇所57c(高度50m)〜第6測定箇所57f(高度50m)の気象データや空気の成分を測定する。第6測定箇所57fの測定が終了すると、マルチコプター50Aは、第6測定箇所57fから垂直方向へ次第に降下し、離陸地点(目的地)に着陸する。
図15,16に示すセンシング(測定)において、第1測定箇所57a〜第6測定箇所57f(水平方向の各地点(各測定箇所57a〜57f))における気象データや成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラから地上の自動航行システムにリアルタイムで送信され、自動航行システムに記憶される。
なお、図15,16に示すセンシング(測定)において、プロポ(ラジオコントロール)よる遠隔操作によってマルチコプター50Aを飛行(マニュアル飛行)させる場合、コントロールシステムのディスプレイを確認しつつ、操縦者がプロポによってマルチコプター50Aを第1測定箇所57a〜第6測定箇所57fに向かって水平方向へ順に上昇(飛行)させ、コントロールシステムの指示に従って第1測定箇所57a〜第6測定箇所57fの気象データや空気の成分の測定を行う。第1測定箇所57a〜第6測定箇所57f(水平方向の各地点(各測定箇所57a〜57f))における気象データや成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラからプロポのコントロールシステムにリアルタイムで送信され、コントロールシステムに記憶される。
マルチコプター50A(無人航空機)は、送風ファン13(送風手段)によってサンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に空気を流動させることができるから、各測定箇所57a〜57f以外の空気がサンプリングパイプ11の空気流路17に残存することはなく、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に空中の水平方向の各測定箇所57a〜57fの空気を確実に接触させることができ、センサ16によって空中の水平方向の各測定箇所57a〜57fの空気を測定することができるとともに、空中の水平方向の各測定箇所57a〜57fの正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、サンプリングパイプ11の位置を支持ロッド12によって機体本体51の上面54から上方へ80cm以上離間させることで、ホバリング中のマルチコプター50Aのローター53の回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50Aの上方にサンプリングパイプ11(センサ16)を位置させることができるから、空気流路17に設置されたセンサ16に自然の気象条件で空中の水平方向の各測定箇所57a〜57fの空気を接触させることができ、マルチコプター50Aを利用して自然の気象条件において空中の水平方向の各測定箇所57a〜57fの空気を測定することができるとともに、空中の水平方向の各測定箇所57a〜57fの自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
図17は、マルチコプター50Aを利用した気象データや成分の測定の他の一例を示す図であり、図18は、図17のマルチコプター50Aを上方から見た図である。自動航行システムにおいて、マップ上に複数の飛行経由(測定箇所)地点(螺旋状に上昇した三次元方向の各地点(各測定箇所))および着陸地点(目的地)を入力し、移動速度(上昇速度または降下速度)や送風ファン13の出力(空気流路の風量)、センシング(測定)順序(第1測定箇所58a→第2測定箇所58b→第3測定箇所58c→第4測定箇所58d→第5測定箇所58e→第6測定箇所58f)、第1測定箇所58a〜第6測定箇所58fの高度等を入力して飛行ミッション(飛行プラン)を作成する。
図17,18に示すセンシング(測定)では、飛行経由地点が離陸地点から三次元方向へ螺旋状に上昇した第1測定箇所58a〜第6測定箇所58fである。第1測定箇所58aは、離陸地点から三次元方向へ25m螺旋状に上昇した高度25m地点(第1高度)であり、第2測定箇所58bは、離陸地点から三次元方向へ50m螺旋状に上昇(第1測定箇所58aから三次元方向へ25m螺旋状に上昇)した高度50m地点(第2高度)である。
第3測定箇所58cは、離陸地点から三次元方向へ75m螺旋状に上昇(第2測定箇所58bから三次元方向へ25m螺旋状に上昇)した高度75m地点(第3高度)であり、第4測定箇所58dは、離陸地点から三次元方向へ100m螺旋状に上昇(第3測定箇所58cから三次元方向へ25m螺旋状に上昇)した高度100m地点(第4高度)である。第5測定箇所58dは、離陸地点から三次元方向へ125m螺旋状に上昇(第4測定箇所58cから三次元方向へ移動しつつ25m螺旋状に上昇)した高度125m地点(第5高度)であり、第6測定箇所58fは、離陸地点から三次元方向へ150m螺旋状に上昇(第5測定箇所58eから三次元方向へ25m螺旋状に上昇)した高度150m地点(第n高度)である。
第1測定箇所58aを離着陸スペースから三次元方向へ螺旋状に150m上昇した高度150m地点に設定し、第2測定箇所58bを離着陸スペースから三次元方向へ螺旋状に125m上昇した高度125m地点に設定するとともに、第3測定箇所58cを離着陸スペースから三次元方向へ螺旋状に100m上昇した高度100m地点に設定することもでき、第4測定箇所58dを離着陸スペースから三次元方向へ螺旋状に75m上昇した高度75m地点に設定し、第5測定箇所58eを離着陸スペースから三次元方向へ螺旋状に50m上昇した高度50m地点に設定するとともに、第6測定箇所58fを離着陸スペースから三次元方向へ螺旋状に25m上昇した高度25m地点に設定することもできる。この場合、第1測定箇所58aから第6測定箇所58fに向かって三次元方向へ螺旋状に降下(飛行)し、気象データや空気の成分の測定を行う。なお、測定箇所は6箇所に限定されず、6箇所未満または7箇所以上の測定箇所を設定することができる。また、各測定箇所の高度を自由に設定することができる。
飛行指示(センシング(測定)開始)が自動航行システムからマルチコプター50Aのコントローラに送信されると、マルチコプター50Aは、飛行ミッションにしたがって離陸地点から三次元方向へ螺旋状に次第に上昇し、第1測定箇所58a(高度25m地点)まで上昇する。第1測定箇所58aまで上昇したマルチコプター50Aは、第1測定箇所58aにおいてホバリングしつつ、第1測定箇所58aにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を行う。センサ16による気象データや空気の成分の測定手順は、図8のそれと同一である。
第1測定箇所58aにおいて気象データや空気の成分の測定が終了した後、マルチコプター50Aは、第1測定箇所58aから三次元方向へ末広がりに螺旋状に次第に上昇し、第2測定箇所58b(高度50m地点)まで上昇する。第2測定箇所58bまで上昇したマルチコプター50Aは、第2測定箇所58bにおいてホバリングしつつ、第2測定箇所58bにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を行う。同様の手順で、第3測定箇所58c(高度75m)〜第6測定箇所58f(高度150m)の気象データや空気の成分を測定する。第6測定箇所58fの測定が終了すると、マルチコプター50Aは、第6測定箇所58fから垂直方向へ次第に降下し、離陸地点(目的地)に着陸する。
図17,18に示すセンシング(測定)において、第1測定箇所58a〜第6測定箇所58f(末広がりの螺旋状に上昇した三次元方向の各地点(各測定箇所58a〜58f))における気象データや空気の成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラから地上の自動航行システムにリアルタイムで送信され、自動航行システムに記憶される。
なお、図17,18に示すセンシング(測定)において、プロポ(ラジオコントロール)よる遠隔操作によってマルチコプター50Aを飛行(マニュアル飛行)させる場合、コントロールシステムのディスプレイを確認しつつ、操縦者がプロポによってマルチコプター50Aを第1測定箇所58a〜第6測定箇所58fに向かって三次元方向へ末広がりの螺旋状に順に上昇(飛行)させ、コントロールシステムの指示に従って第1測定箇所58a〜第6測定箇所58fの気象データや空気の成分の測定を行う。第1測定箇所58a〜第6測定箇所58f(末広がりの螺旋状に上昇した三次元方向の各地点(各測定箇所58a〜58f))における気象データや空気の成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラからプロポのコントロールシステムにリアルタイムで送信され、コントロールシステムに記憶される。
マルチコプター50A(無人航空機)は、送風ファン13(送風手段)によってサンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に空気を流動させることができるから、各測定箇所58a〜58f以外の空気がサンプリングパイプ11の空気流路17に残存することはなく、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に空中の末広がりの螺旋状に上昇した三次元方向の各測定箇所58a〜58fの空気を確実に接触させることができ、センサ16によって空中の螺旋状に上昇した三次元方向の各測定箇所58a〜58fの空気を測定することができるとともに、空中の螺旋状に上昇した三次元方向の各測定箇所58a〜58fの正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、サンプリングパイプ11の位置を支持ロッド12によって機体本体51の上面54から上方へ80cm以上離間させることで、ホバリング中のマルチコプター50Aのローター53の回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50Aの上方にサンプリングパイプ11(センサ16)を位置させることができるから、空気流路17に設置されたセンサ16に自然の気象条件で空中の末広がりの螺旋状に上昇した三次元方向の各測定箇所58a〜58fの空気を接触させることができ、マルチコプター50Aを利用して自然の気象条件において空中の螺旋状に上昇した三次元方向の各測定箇所58a〜58fの空気を測定することができるとともに、空中の螺旋状に上昇した三次元方向の各測定箇所58a〜58fの自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
図19は、マルチコプター50Aを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図であり、図20は、図19の気象データや空気の成分の測定の補足図である。マルチコプター50Aを利用した気象データや成分の測定の他の一例を説明すると、以下のとおりである。図19,20に示す気象データや空気の成分の測定は、複数台のマルチコプター50Aを利用してたとえば東京23区の気象データや空気の成分の測定を行う。それらマルチコプター50Aは、東京23区の各区内の各離着陸スペースに配置されている。
自動航行システムにおいて、マップ上に東京23区における複数の飛行経由(測定箇所)地点および着陸地点(目的地)を入力し、移動速度(上昇速度または降下速度)や送風ファン13の出力(空気流路の風量)、目標高度、測定時間、センシング(測定)順序(第1測定箇所59a→第2測定箇所59b)を入力して飛行ミッション(飛行プラン)を作成する。図19,20に示すセンシング(測定)では、東京23区の各離着陸スペースから垂直方向へ50m上昇した高度50mの第1測定箇所59aと、第1測定箇所59aから垂直方向へ50m上昇した高度100mの第2測定箇所59bとにおいて気象データや空気の成分の測定が行われる。
第1測定箇所59aを離着陸スペースから100m上昇した高度100m地点に設定し、第2測定箇所59bを離着陸スペースから50m上昇した高度50m地点に設定することもできる。この場合、第1測定箇所59aから第2測定箇所59bに向かって垂直方向へ降下(飛行)し、気象データや空気の成分の測定を行う。なお、測定箇所は2箇所に限定されず、3箇所以上の測定箇所を設定することができる。また、各測定箇所の高度を自由に設定することができる。
飛行指示(センシング(測定)開始)が自動航行システムからそれらマルチコプター50Aのコントローラに送信されると、それらマルチコプター50Aは、飛行ミッションにしたがって離着陸スペースから一斉に同期(シンクロ)して離陸し、離着陸スペースから垂直方向へ次第に上昇し、図20に示すように、第1測定箇所59a(高度50m地点)まで一斉に同期(シンクロ)して上昇する。第1測定箇所59aまで上昇したそれらマルチコプター50Aは、第1測定箇所59aにおいてホバリングしつつ、第1測定箇所59aにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を同一時刻に行う。センサ16による気象データや空気の成分の測定手順は、図12のそれと同一である。
第1測定箇所59aにおいて気象データや空気の成分の測定が終了した後、それらマルチコプター50Aは、第1測定箇所59aから垂直方向へ次第に上昇し、図20に示すように、第2測定箇所59b(高度100m地点)まで一斉に同期(シンクロ)して上昇する。第2測定箇所59bまで上昇したそれらマルチコプター50Aは、第2測定箇所59bにおいてホバリングしつつ、第2測定箇所59bにおいてセンサ16による気象データや空気の成分の測定を同一時刻に行う。第2測定箇所59bの測定が終了すると、それらマルチコプター50Aは、第2測定箇所59bから垂直方向へ次第に降下し、離陸地点(目的地)に着陸する。
図19,20に示すセンシング(測定)において、第1測定箇所59aおよび第2測定箇所59b(23区の各地点(23区の各測定箇所59a,59b))における気象データや空気の成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、マルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラから地上の自動航行システムにリアルタイムで送信され、自動航行システムに記憶される。
なお、図19,20に示すセンシング(測定)において、プロポ(ラジオコントロール)よる遠隔操作によってそれらマルチコプター50Aを飛行(マニュアル飛行)させる場合、コントロールシステムのディスプレイを確認しつつ、各操縦者がプロポによってそれらマルチコプター50Aを東京23区の第1測定箇所59aと第2測定箇所59bとに向かって一斉に上昇させ、コントロールシステムの指示に従って第1測定箇所59aおよび第2測定箇所59bの気象データや空気の成分の測定を行う。第1測定箇所59aおよび第2測定箇所59b(23区の各地点(23区の各測定箇所59a,59b))における気象データや空気の成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、それらマルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラからプロポのコントロールシステムにリアルタイムで送信され、コントロールシステムに記憶される。
なお、東京23区における気象データや空気の成分の測定が図13,14の三次元方向(斜め上方または斜め下方)の第1測定箇所56a〜第6測定箇所56f(第1高度〜第n高度)で行われる場合があり、この場合は、三次元方向へ上昇または降下させた第1測定箇所56a〜第6測定箇所56fにおいて東京23区における気象データや空気の成分の測定が行われる。また、東京23区における気象データや空気の成分の測定の測定が図15,16の所定高度の水平方向の第1測定箇所57a〜第6測定箇所57f(第1上空〜第n上空)で行われる場合があり、この場合は、水平方向へ移動(飛行)させた第1測定箇所57a〜第6測定箇所57fにおいて東京23区における気象データや空気の成分の測定が行われる。さらに、東京23区における気象データや空気の成分の測定の測定が図17,18の離陸地点から三次元方向へ末広がりの螺旋状に上昇または降下させた第1測定箇所58a〜第6測定箇所58f(第1高度〜第n高度)で行われる場合があり、この場合は、三次元方向へ螺旋状に上昇または降下させた第1測定箇所58a〜第6測定箇所58fにおいて東京23区における気象データや空気の成分の測定が行われる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、送風ファン13(送風手段)によってサンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に空気を流動させることができるから、各測定箇所59a,59b以外の空気がサンプリングパイプ11の空気流路17に残存することはなく、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの空気を確実に接触させることができ、センサ16によって東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの空気を測定することができるとともに、東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、サンプリングパイプ11の位置を支持ロッド12によって機体本体51の上面54から上方へ80cm以上離間させることで、ホバリング中のマルチコプター50Aのローター13の回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50Aの上方にサンプリングパイプ11(センサ16)を位置させることができるから、空気流路17に設置されたセンサ16に自然の気象条件で東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの空気を接触させることができ、マルチコプター50Aを利用して自然の気象条件において東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの空気を測定することができるとともに、東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプター50Aは、東京23区(各地域)の各離着陸スペースからそれらマルチコプター50Aを一斉に同期して上昇させ、同一時刻における東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの気象データや空気の成分の測定を行うから、複数のマルチコプター50Aを利用することで東京23区(各地域)の空中の各測定箇所59a,59bの気象データや成分を一度に測定することができる。
図21は、マルチコプター50Aを利用した気象データや空気の成分の測定の他の一例を示す図である。図21に示す気象データや空気の成分の測定は、所定の地域における各時間毎に各気象データや各成分の測定を行う。それらマルチコプター50Aは、所定の地域の離着陸スペースに配置されている。
自動航行システムにおいて、マップ上にたとえば東京都内の複数箇所の気象データや空気の成分を測定する第1測定箇所60aおよび第2測定箇所60b、着陸地点(目的地)を入力し、移動速度(上昇速度または降下速度)や送風ファン13の出力(空気流路の風量)、目標高度、測定時間(AM6:00、AM9:00、PM12:00、PM3:00、PM6:00等)、センシング(測定)順序(第1測定箇所60a→第2測定箇所60b)を入力して飛行ミッション(飛行プラン)を作成する。図21に示す気象データや空気の成分の測定では、所定の各地域の各離着陸スペースから垂直方向へ50m上昇した高度50mの第1測定箇所60aと、第1測定箇所60aから垂直方向へ50m上昇した高度100mの第2測定箇所60bとにおいて所定の時間毎に気象データや空気の成分の測定が行われる。
第1測定箇所60aを離着陸スペースから100m上昇した高度100m地点に設定し、第2測定箇所60bを離着陸スペースから50m上昇した高度50m地点に設定することもできる。この場合、所定の測定時間において第1測定箇所60aから第2測定箇所60bに向かって垂直方向へ降下(飛行)し、気象データや空気の成分の測定を行う。なお、測定箇所は2箇所に限定されず、3箇所以上の測定箇所を設定することができる。また、各測定箇所の高度を自由に設定することができる。
飛行指示(センシング(測定)開始)が自動航行システムからそれらマルチコプター50Aのコントローラに送信されると、それらマルチコプター50Aは、飛行ミッションにしたがって測定時間(AM6:00)になると離着陸スペースから一斉に同期(シンクロ)して離陸し、離着陸スペースから垂直方向へ次第に上昇し、図21に示すように、第1測定箇所60a(高度50m地点)まで一斉に同期(シンクロ)して上昇する。第1測定箇所60aまで上昇したそれらマルチコプター50Aは、第1測定箇所60aにおいてホバリングしつつ、第1測定箇所60aにおいての測定時間(AM6:00)におけるセンサ16による気象データや空気の成分の測定を同一時刻に行う。センサ16による気象データや空気の成分の測定手順は、図12のそれと同一である。
第1測定箇所60aにおいて気象データや空気の成分の測定が終了した後、それらマルチコプター50Aは、第1測定箇所60aから垂直方向へ次第に上昇し、図21に示すように、第2測定箇所60b(高度100m地点)まで一斉に同期(シンクロ)して上昇する。第2測定箇所60bまで上昇したそれらマルチコプター50Aは、第2測定箇所60bにおいてホバリングしつつ、第2測定箇所60bにおいての測定時間(AM6:00)におけるセンサ16による気象データや空気の成分の測定を同一時刻に行う。第2測定箇所60bの測定が終了すると、それらマルチコプター50Aは、第2測定箇所60bから垂直方向へ次第に降下し、離陸地点(目的地)に着陸する。同様の手順で、各測定時間(AM9:00、PM12:00、PM3:00、PM6:00)における第1測定箇所60aおよび第2測定箇所60bの気象データや空気の成分の測定が行われる。
図21に示すセンシング(測定)において、第1測定箇所60aおよび第2測定箇所60b(東京都内の各地点(各測定箇所60a,60b)の各測定時間)における気象データや空気の成分の測定結果(風向、風速、気温、湿度、気圧、エアロゾル、有害大気汚染物質、放射性物質、飛行記録、時間情報(測定時間情報)、位置情報(座標情報)等)は、それらマルチコプター50Aのコントローラに記憶されるとともに、マルチコプター50Aのコントローラから地上の自動航行システムにリアルタイムで送信され、自動航行システムに記憶される。
なお、東京都内の各地点の各測定時間における気象データや空気の成分の測定の測定が図13,14の三次元方向(斜め上方または斜め下方)の第1測定箇所56a〜第6測定箇所56f(第1高度〜第n高度)で行われる場合があり、この場合は、三次元方向へ上昇または降下させた第1測定箇所56a〜第6測定箇所56fにおいて東京都内の各地点の各測定時間における気象データや空気の成分の測定が行われる。また、東京都内の各地点の各測定時間における気象データや空気の成分の測定の測定が図15,16の所定高度の水平方向の第1測定箇所57a〜第6測定箇所57f(第1上空〜第n上空)で行われる場合があり、この場合は、水平方向へ移動(飛行)させた第1測定箇所57a〜第6測定箇所57fにおいて東京都内の各地点の各測定時間における気象データや空気の成分の測定が行われる。さらに、東京都内の各地点の各測定時間における気象データや空気の成分の測定の測定が図17,18の離陸地点から三次元方向へ末広がりの螺旋状に上昇または降下させた第1測定箇所58a〜第6測定箇所58f(第1高度〜第n高度)で行われる場合があり、この場合は、三次元方向へ螺旋状に上昇または降下させた第1測定箇所58a〜第6測定箇所58fにおいて東京都内の各地点の各測定時間における気象データや空気の成分の測定が行われる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、送風ファン13(送風手段)によってサンプリングパイプ11の空気流路17(防熱パイプ15の空気流路37)に空気を流動させることができるから、各測定箇所60a,60b以外の空気がサンプリングパイプ11の空気流路17に残存することはなく、設置手段14によって空気流路17に設置されたセンサ16に東京都内の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における空気を確実に接触させることができ、センサ16によって東京都内の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における空気を測定することができるとともに、東京都内の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプター50A(無人航空機)は、サンプリングパイプ11の位置を支持ロッド12によって機体本体51の上面54から上方へ80cm以上離間させることで、ホバリング中のマルチコプター50Aのローター53の回転による風(気流)の影響(気流の乱れ)を受けることがないマルチコプター50Aの上方にサンプリングパイプ11(センサ16)を位置させることができるから、空気流路17に設置されたセンサ16に自然の気象条件で東京都内の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における空気を接触させることができ、マルチコプター50Aを利用して自然の気象条件において東京都内の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における空気を測定することができるとともに、東京都内の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における自然の気象条件における正確かつ信憑性が高い気象データや空気の成分の各測定データ(各種の測定データ)を取得することができる。
マルチコプターは、東京都内(各地点)の各離着陸スペースからそれらマルチコプター50Aを一斉に上昇させ、同一時刻における東京都内(各地点)の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における気象データや空気の成分の測定を行うから、複数のマルチコプター50Aを利用することで東京都内(各地点)の空中の各測定箇所60a,60bの各測定時間における気象データや空気の成分を一度に測定することができる。
10A 無人航空機用測定ユニット
10B 無人航空機用測定ユニット
10C 無人航空機用測定ユニット
11 サンプリングパイプ
12 支持ロッド
13 送風ファン(送風手段)
14 設置手段
15 防熱パイプ(防熱手段)
16 センサ
17 空気流路
18 前端部
19 中央部
20 後端部
21 空気流入口
22 空気流出口
23 上端部
24 中間部
25 下端部
26 固定フレーム
27 固定ネジ
28 L字固定パイプ
29 固定プレート
30 水平部
31 垂直部
32 貫通孔
33 一端部
34 他端部
35 固定部
36 固定孔
37 空気流路
38 空気流入口
39 空気流出口
40 防熱アーチ部材(防熱手段)
50A マルチコプター(ドローン)
50B マルチコプター(ドローン)
51 機体本体
52 ローターアーム
53 ローター
54 上面
55a〜f 第1〜第6測定箇所
56a〜f 第1〜第6測定箇所
57a〜f 第1〜第6測定箇所
58a〜f 第1〜第6測定箇所
59a,b 第1および第2測定箇所
60a,b 第1および第2測定箇所

Claims (16)

  1. 遠隔操縦または自動操縦によって飛行する無人航空機に設置される無人航空機用測定ユニットにおいて、
    前記無人航空機用測定ユニットが、空気を通流させる空気流路を有するサンプリングパイプと、前記サンプリングパイプの空気流路に強制的に空気を通流させる送風手段と、前記サンプリングパイプの空気流路に配置される所定のセンサと、前記センサを前記サンプリングパイプの空気流路に設置する設置手段とを有することを特徴とする無人航空機用測定ユニット。
  2. 前記無人航空機用測定ユニットが、前記無人航空機の上面に設置されて垂直方向へ延びる支持ロッドを含み、前記サンプリングパイプが、前記支持ロッドの上端部に設置されて前記無人航空機の上面から上方へ離間しつつ、前記支持ロッドと交差する水平方向へ延びている請求項1に記載の無人航空機用測定ユニット。
  3. 前記支持ロッドが、垂直方向へ伸縮可能であり、前記無人航空機用測定ユニットでは、前記支持ロッドを垂直方向へ伸縮させることで、前記サンプリングパイプの前記無人航空機用の上面から上方への離間寸法を変更可能である請求項2に記載の無人航空機用測定ユニット。
  4. 前記サンプリングパイプが、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、水平方向へ開口する給気流入口と、前記空気流路を挟んで前記給気流入口の下流側において水平方向へ開口する給気流出口とを有し、前記送風手段が、前記サンプリングパイプの給気流出口の側に設置されている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の無人航空機用測定ユニット。
  5. 前記無人航空機用測定ユニットが、前記サンプリングパイプの空気流路に設置されて前記センサへの輻射熱の伝わりを防ぐ防熱手段を含む請求項4に記載の無人航空機用測定ユニット。
  6. 前記防熱手段が、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、前記空気を通流させる空気流路を備えた防熱パイプであり、前記防熱パイプが、前記サンプリングパイプと同心円を形成するように該サンプリングパイプの空気流路の中央部に配置され、前記センサが、前記防熱パイプの中心軸近傍に設置される請求項5に記載の無人航空機用測定ユニット。
  7. 前記無人航空機が、機体本体とローターとを備えて空中を飛行しつつ空中でホバリングするマルチコプターである請求項1ないし請求項6いずれかに記載の無人航空機用測定ユニット。
  8. 前記マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れを解析した結果、ホバリング中の前記マルチコプターのローターの回転による気流の影響を受けることがない前記サンプリングパイプの位置が前記機体本体の上面から上方へ80cm以上であり、前記サンプリングパイプの前記機体本体の上面から上方への離間寸法が80cm以上である請求項7に記載の無人航空機用測定ユニット。
  9. 前記センサが、風向、風速、気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つの気象データを測定する気象センサと、空中の空気に含まれる微少粒子状物質およびエアロゾル、空中の空気に含まれる有害大気汚染物質、空中の空気に含まれる放射性物質のうちの少なくとも1つの成分を測定する成分測定センサとの少なくとも一方である請求項1ないし請求項8いずれかに記載の無人航空機用測定ユニット。
  10. 遠隔操縦または自動操縦によって飛行する無人航空機において、
    前記無人航空機が、その上面の側に位置する少なくとも1つの無人航空機用測定ユニットを備え、前記無人航空機用測定ユニットが、前記無人航空機の上面に設置されて垂直方向へ延びる支持ロッドと、前記支持ロッドの上端部に設置されて前記無人航空機の上面から上方へ離間し、空気を通流させる空気流路を備えて前記支持ロッドと交差する水平方向へ延びるサンプリングパイプと、前記サンプリングパイプの空気流路に強制的に空気を通流させる送風手段と、前記サンプリングパイプの空気流路に配置される所定のセンサと、前記センサを前記サンプリングパイプの空気流路に設置する設置手段とを有することを特徴とする無人航空機。
  11. 前記無人航空機では、前記支持ロッドが垂直方向へ伸縮可能であり、前記支持ロッドを垂直方向へ伸縮させることで、前記サンプリングパイプの前記無人航空機の上面から上方への離間寸法を変更可能である請求項10に記載の無人航空機。
  12. 前記サンプリングパイプが、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、水平方向へ開口する給気流入口と、前記空気流路を挟んで前記給気流入口の下流側において水平方向へ開口する給気流出口とを有し、前記送風手段が、前記サンプリングパイプの給気流出口の側に設置されている請求項10または請求項11に記載の無人航空機。
  13. 前記無人航空機用測定ユニットが、前記サンプリングパイプの空気流路に設置されて前記センサへの輻射熱の伝わりを防ぐ防熱手段を含む請求項10ないし請求項12いずれかに記載の無人航空機。
  14. 前記防熱手段が、円筒状に成形されて水平方向へ直状に延びていて、前記空気を通流させる空気流路を備えた防熱パイプであり、前記防熱パイプが、前記サンプリングパイプと同心円を形成するように該サンプリングパイプの空気流路の中央部に配置され、前記センサが、前記防熱パイプの中心軸近傍に設置される請求項13に記載の無人航空機。
  15. 前記無人航空機が、機体本体とローターとを備えて空中を飛行しつつ空中でホバリングするマルチコプターであり、前記マルチコプターのホバリング中におけるローターの回転による気流の流れを解析した結果、ホバリング中のマルチコプターのローターの回転による気流の影響を受けることがない前記サンプリングパイプの位置が前記機体本体の上面から上方へ80cm以上であり、前記サンプリングパイプの前記機体本体の上面から上方への離間寸法が80cm以上である請求項10ないし請求項14いずれかに記載の無人航空機。
  16. 前記センサが、風向、風速、気温、湿度、気圧のうちの少なくとも1つの気象データを測定する気象センサと、空中の空気に含まれる微少粒 子状物質およびエアロゾル、空中の空気に含まれる有害大気汚染物質、空中の空気に含まれる放射性物質のうちの少なくとも1つの成分を測定する成分測定センサとの少なくとも一方である請求項10ないし請求項15いずれかに記載の無人航空機。
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