以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
本実施形態では、画像形成装置として、コピー、プリンタ、ファクシミリ等の複数の機能を有する複合機を例に説明する。なお、画像形成装置は、複合機だけでなく単機能の装置であってもよい。
図1において、画像形成装置は、スキャナ部301と、ドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリンタ部313と、給紙デッキ314と、フィニッシャ315とを有する。
まず、スキャナ部301を中心に行われる読取動作について説明する。
原稿台に原稿をセットして読取動作を行う場合、ユーザは、原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。DF302が閉じられたことを開閉センサが検知すると、スキャナ部301の筐体内にある反射式の原稿サイズ検知センサ(不図示)が、セットされた原稿サイズを検知する。原稿サイズが検知されると、光源310から原稿に光が照射され、反射した光が反射板311、レンズ312を介してCCD343に入射する。CCD343は、入射された光をデジタル信号に変換し、コントローラ(図6参照)に送る。コントローラは、送られてきたデジタル信号に、所望の画像処理を行ってレーザ記録信号に変換し、画像データとしてメモリに格納する。
DF302上に原稿をセットして読取動作を行う場合、ユーザは、DF302の原稿セット部303のトレイ上に原稿をフェイスアップで載置する。原稿が載置されると、原稿有無検知センサ304により原稿を検知する。コントローラは、原稿有無検知センサ304から原稿の検知結果を受信すると、原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306を回転させて、原稿を原稿台307上の所定の位置まで搬送する。原稿が所定の位置まで搬送されると、コントローラは、上述した原稿台での読取動作と同様の読取動作を行い、画像データをメモリ(不図示)に格納する。そして、読取動作が完了した原稿を、搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ排紙する。
DF302上にセットされた原稿が複数枚存在する場合、コントローラは、読取動作が完了した原稿を排紙すると同時に、原稿給紙ローラ305を経由して次の原稿を給紙し、次の原稿の読取動作を行う。このようにして、複数枚の原稿の読取動作を行う。
次に、プリンタ部313によって行われる印刷動作について説明する。
コントローラ内のメモリに一旦記憶された画像データは、プリンタ部313へと転送され、レーザ記録部でYellow、Magenta、Cyan、Blackのそれぞれの色のための記録レーザ光に変換される。そして、当該記録レーザ光は、各色の感光体316に照射され、感光体316に静電潜像を形成する。そして、トナーカートリッジ317から供給されるトナーによりトナー現像が行われ、可視化された画像は中間転写ベルト321に一次転写される。その後、中間転写ベルト321は時計回転方向に回転し、用紙カセット318あるいは給紙デッキ314から給紙搬送路319を通って給送された記録紙が二次転写位置320に来たところで、中間転写ベルト321から記録紙へと画像が転写される。画像が転写された記録紙は、定着器322にて加圧と熱によりトナーが定着され、排紙搬送路を搬送される。そして、記録紙は、フィニッシャへの排紙口325へと排紙される。
両面印刷の場合には、定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後、記録紙がスイッチバックして下方に送られ、両面印刷用紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面印刷動作が実現される。
続いて、フィニッシャ315で行われる動作について説明する。
フィニッシャ315は、ユーザに指定された設定に応じて、記録紙に対して後処理を加える。具体的には、ステイプル(1箇所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴・4穴)、中綴じ処理等の機能を有する。フィニッシャ315の構成及び動作を図2〜図5を参照して説明する。
図2において、フィニッシャ315は、搬送ローラ31〜39と、先端検知センサ50,53と、後端検知センサ48と、ステイプラ42と、突き板43と、ストッパ44と、折りローラ45,46と、束搬送ローラ対47とを備えている。
フィニッシャ315は、図1の画像形成装置のコントローラからのコマンドによって動作してもよいし、独自のコントローラによって動作してもよい。
画像形成装置側の排紙口325を通過した記録紙は、ユーザの設定によって、例えばコピー、プリンタ、FAXの機能ごとに排紙先が振り分けられる。プリンタとして利用される場合、ドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N−UP印刷、両面、ステイプル、パンチ、中綴じ、中折り、合紙、表紙、裏表紙などの各種設定が可能である。
画像形成装置から搬送された記録紙は、ユーザによって設定されたフィニッシング処理の種類に応じて、積載トレイ328,329、中綴じ処理トレイ331のいずれかに排紙される。例えば、フィニッシング処理を実行しない場合、記録紙は積載トレイ328に排紙される。通常のステイプル処理を実行する場合、積載トレイ329に排紙され、後述する中綴じ処理や中折り処理を実行する場合、中綴じ処理トレイ331に排紙される。
また、画像形成装置から搬送された記録紙は、搬送ローラ31,37,38により記録紙の後端が後端検知センサ48にくるまで搬送される。そして、後端検知センサ48で記録紙の後端が検知されると、記録紙を挟持している搬送ローラ37,38が停止する(図3(a)参照)。
次に、搬送ローラ37,38の逆回転により記録紙をスイッチバックさせて、搬送ローラ36により記録紙の先端が先端検知センサ50にくるまで搬送される。そして、先端検知センサ50で記録紙の先端が検知されると、記録紙を挟持している搬送ローラ36が減速し、斜行修正ローラ51のニップに記録紙の先端が突き当てられる(図3(b)参照)。
記録紙の先端が斜行修正ローラ51のニップに突き当たった後も、搬送ローラ36はしばらく回転し続ける。そして、ループ空間において記録紙がループを形成した後、搬送ローラ36が停止する。
次に、斜行修正ローラ51が回転を始める。記録紙が斜行している場合は、斜行修正ローラ51によって斜行が修正される。そして、斜行が修正された記録紙は、搬送ローラ39の方向へ搬送される。記録紙の先端が先端検知センサ53によって検知されると、その時点から所定の量だけ記録紙が搬送され、記録紙の先端がストッパ44に突き当てられる(図4(a)参照)。このとき、図4(a)に示すように、ステイプラ42による綴じ位置が記録紙の中央部にくるように、記録紙はストッパ44によって位置決めされる。上記の動作を繰り返し、複数枚の記録紙が搬送パス41内部に順次搬送される。
そして、製本物を構成する全ての記録紙が搬送パス41内部に搬送されると、それらの記録紙は不図示の幅方向整合板によって幅方向を整合され、搬送パス41内部で記録紙束を形成する。このとき、搬送パス41内部に搬送される記録紙は、製本物の本文の内側に該当する記録紙から順次搬送され、製本物の表紙に該当する記録紙が最後になるように搬送される。
そして、中綴じ処理を行うように設定されている場合、ステイプラ42が、記録紙束に対して綴じ処理を行う。ステイプラ42によって記録紙束が綴じられると、記録紙束を支持していたストッパ44が搬送方向下流側へ移動する。それに伴い、記録紙束が搬送方向下流へ移動する(図4(b)参照)。
ストッパ44は、記録紙束の中央部が突き板43の位置にくるように、記録紙束を位置決めする。そして、ストッパ44によって位置決めされた記録紙束の折り目が形成される部分に対し、突き板43の先端が当接し、記録紙束を折りローラ45,46のニップに押し込んで記録紙束に折り目を形成する。そして、折りローラ45,46によって折り目が形成された記録紙束は、束搬送ローラ対47によって中綴じ処理トレイ331に排出される(図5参照)。
次に、画像形成装置におけるコントローラのハードウェア構成について図6を用いて説明する。
図6において、メインコントローラ401は、主にCPU402と、バスコントローラ403、及び各種I/Fコントローラ回路(不図示)から構成される。
CPU402とバスコントローラ403は、機器全体の動作を制御するものであり、CPU402はROM404からROM_I/F405を経由して読み込んだプログラムに基づいて動作する。また、外部のPC(不図示)から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。
バスコントローラ403は、各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バスの調停やDMAデータ転送の制御を行う。
DRAM406は、DRAM_I/F407によってメインコントローラ401と接続されており、CPU402が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
コーデック(Codec)408は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。
SRAM409は、コーデック408の一時的なワーク領域として使用される。コーデック408は、I/F410を介してメインコントローラ401と接続される。コーデック408とDRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。
グラフィックプロセッサ(Graphic)424は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行う。
SRAM425は、グラフィックプロセッサ424の一時的なワーク領域として使用される。グラフィックプロセッサ424は、I/Fを介してメインコントローラ401と接続される。グラフィックプロセッサ424とDRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。
ネットワークコントローラ411は、I/F413によってメインコントローラ401と接続され、コネクタ412によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。外部のPCから受信した印刷データは、ネットワークコントローラ411によって受信制御され、CPU402へと送られる。CPU402は、送られた印刷データを、DRAM406あるいはHD440に格納して処理する。
汎用高速バス415には、拡張コネクタ414とI/O制御部416が接続される。本実施形態では、フィニッシャ315とのコマンドの送受信は、当該汎用高速バス415を通して行われる。
I/O制御部416には、スキャナ部301、プリンタ部313の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ417が2チャンネル装備されている。I/O制御部416は、I/Oバス418によってスキャナI/F426、プリンタI/F430に接続されている。
パネルI/F421は、LCDコントローラ420に接続され、図7に示す操作部501上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/Fとから構成される。
図7に示す操作部501は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は、前述したパネルI/F421を介してCPU402に伝えられる。液晶表示部は、パネルI/F421から送られてきた画像データを表示する。液晶表示部には、画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等が表示される。操作部501の詳細については後述する。
リアルタイムクロックモジュール422は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池423によってバックアップされている。
E−IDE_I/F439は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態では、CPU402は、このE−IDE_I/F439を介してハードディスクドライブ(HDドライブ)438に接続され、HD440へ画像データを記憶させたり、HD440から画像データを読み出す動作を行う。コネクタ427,432は、それぞれスキャナ部301とプリンタ部313とに接続され、同調歩同期シリアルI/F428,433とビデオI/F429,434とから構成される。
スキャナI/F426は、コネクタ427を介してスキャナ部301と接続され、また、スキャナバス441によってメインコントローラ401と接続されており、スキャナ部301から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有する。さらに、スキャナI/F426は、スキャナ部301から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス441に出力する機能も有する。スキャナバス441からDRAM406へのデータ転送は、バスコントローラ403によって制御される。
プリンタI/F430は、コネクタ432を介してプリンタ部313と接続され、また、プリンタバス431によってメインコントローラ401と接続される。プリンタI/F430は、メインコントローラ401から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部313へ出力する機能を有する。さらに、プリンタI/F430は、プリンタ部313から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス431に出力する機能も有する。DRAM406上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部313への転送は、バスコントローラ403によって制御され、プリンタバス431、ビデオI/F434を経由して、プリンタ部313へDMA転送される。
SRAM436は、バックアップ用電池から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリであり、バス435を介してI/O制御部と接続されている。EEPROM437も同様にバス435を介してI/O制御部と接続されているメモリである。
次に、操作部501について図7を用いて説明する。
ユーザは、操作部501を介して各種印刷設定を行なう。リセットキー502は、ユーザが設定した設定値などを取り消すためのキーである。ストップキー503は、動作中のジョブを中断させるためのキーである。テンキー504は、置数などの数値入力を行うためのキーである。
表示部505は、タッチパネルと液晶表示部が一体型となっておりCPU402からの指示に基づいて様々な画面を液晶表示部によって表示したり、タッチパネルを介してユーザから指示を受け付けたりする。スタートキー506は原稿の読み込みなどジョブをスタートさせるためのキーである。クリアキー507は設定などをクリアするためのキーである。ランプ508は、ジョブの実行中である場合や、画像形成装置やフィニッシャ315にエラーが発生している場合に点灯することで、ユーザに装置の状態を通知する。
次に、操作部501の表示部505に表示される画面について図8(a)〜図12を用いて説明する。
図8(a)は、表示部505に表示される標準画面(初期画面)の一例を示す図である。
画面上部に表示されているタブは、画像形成装置で実行可能な各種機能を選択するためのタブである。左から順に、コピー機能(シンプル)、コピー機能(クイック)、送信/ファクス機能、ボックス機能を示している。
コピー機能(シンプル)801及びコピー機能(クイック)802は、スキャナ部301で読み取った原稿の画像データを、プリンタ部313で印刷し、必要に応じて、ステイプルや中綴じ処理等のフィニッシング処理を行う機能である。ユーザは、コピー機能(シンプル)801またはコピー機能(クイック)802が選択された状態で、コピー機能に関する設定を行うことができる。なお、コピー機能(クイック)802は、コピー機能(シンプル)801よりも多くの設定を1つの画面で設定することができる機能である。
送信/ファクス機能803は、FAX送信やEメール送信、ファイルサーバへの送信などの送信機能である。
ボックス機能804は、スキャナ部301で読み込んだ画像データをHD440に格納する機能、または、HD440に格納されたデータの操作やプリントを行う機能である。
各機能のタブが選択されると、それぞれの詳細設定が出来る画面が表示される。図8(a)に示す画面は、コピー機能(シンプル)801が選択された状態のコピー設定画面であり、コピーに関する種々の設定をユーザから受け付ける。図8(a)に示すコピー設定画面には、例えば、カラー/モノクロ/自動を選択するためのボタンや、片面/両面の指定を行うためのボタン、コピー倍率を指定するためのボタン、フィニッシング処理を行うためのボタン等が含まれている。フィニッシング処理を行うためのボタンには2種類ある。1種類目は「仕上げ」ボタン805である。「仕上げ」ボタン805は、記録紙の端をステイプラによって綴じるステイプル処理を実行するための設定を受け付ける画面を表示させるためのボタンである。2種類目は「応用モード」ボタン806である。「応用モード」ボタン806は、画像形成装置に接続されたフィニッシャ315による中綴じ処理や中折り処理などのフィニッシング処理を実行するための設定を受け付ける画面を表示させるためのボタンである。
ユーザは、中綴じ処理や中折り処理が行われた製本物を手に入れたい場合に、画像形成装置及びフィニッシャ315に製本処理を実行させるため、図8(a)〜図11(b)に示す画面を介して設定を行う。なお、本実施形態において製本処理とは、記録紙を中綴じする中綴じ処理、及び記録紙を中折りする中折り処理を含むものとする。
ユーザによって製本処理を実行させるための設定が行われると、画像形成装置は、設定に基づいて印刷するページのレイアウトを行った画像を生成し、生成された画像に従って印刷を実行する。そして、フィニッシャ315は、設定に基づいて適切なフィニッシング処理を行う。
ユーザは、まず、図8(a)に示す画面で「応用モード」ボタン806を押す。「応用モード」ボタン806が押されると、表示部505に図8(b)に示す画面が表示される。そして、図8(b)に示す画面の「製本」ボタン807が押されることによって、図9(a)に示すような製本処理の設定を行うための画面が表示される。ユーザは、図9(a)に示す画面を介して、スキャナ部301に読み込ませる原稿のサイズを指定する。図9(a)に示す例では、原稿のサイズとして、A4サイズの原稿が指定されている。そして、図9(a)に示す「次へ」ボタン901が押されると、図9(b)に示す画面が表示される。ユーザは、図9(b)の画面を介して、製本物を左開きにするか、右開きにするかを設定する。そして、図9(b)の画面の「次へ」ボタンが押されると、図10(a)に示す画面が表示される。ユーザは、図10(a)に示す画面を介して、製本物の本文の用紙サイズを選択する。また、ユーザは、図10(a)の画面を介して製本物に表紙をつけるか否かを設定することもできる。製本物に表紙をつける機能については後述する。
図10(a)に示す画面で「次へ」ボタン1001が押されると、図10(b)に示す画面が表示される。図10(b)に示す画面は、製本物の仕上がりを設定するための画面である。製本の仕上がりには下記の3つの形態がある。
形態1:中とじする(中綴じ処理を実行する)
形態2:サドル折り(中折り処理を実行する)
形態3:中とじしない(製本レイアウト処理を実行する)
形態1の場合、画像形成装置で印刷された記録紙は、フィニッシャ315に搬送され、ストッパ44によってフィニッシャ315の内部の図4(a)に示す位置に蓄積される。そして、印刷された記録紙が所定の枚数揃ったところで、記録紙の中央を、ステイプラ42によって綴じる綴じ処理が行われる。その後、綴じ処理が実行された記録紙は、突き板43及び折りローラ45,46によって2つに折る折り処理が実行され、束搬送ローラ対47により搬送されて中綴じ処理トレイ331に排紙される。
形態2の場合、画像形成装置で印刷された記録紙は、フィニッシャ315に搬送され、フィニッシャ315の内部の図4(a)に示す位置に蓄積される。そして、印刷された記録紙が、所定の枚数揃ったところで、突き板43及び折りローラ45,46によって2つに折る折り処理が実行され、束搬送ローラ対47により搬送されて中綴じ処理トレイ331に排紙される。この場合、綴じ処理は実行されない。
形態3の場合、製本用のレイアウトでページ画像が配置されるが、綴じ処理も折り処理も行うことなく排紙される。この場合、中綴じ処理トレイ331ではなく、積載トレイ328に排紙される。
図10(b)に示す画面で、製本物の仕上がりを設定して「OK」ボタン1002が押されると、図11(a)に示す画面が表示される。CPU402は、図9(a)〜図10(b)に示す画面を介して受け付けた設定をDRAM406に保持しておく。そして、CPU402は、図11(a)に示す画面を表示する場合に、製本の設定がされていることを画面に表示させる。そして、図11(a)に示す画面において「閉じる」ボタン1101が押されると、CPU402は、図11(b)に示す画面を表示させる。
図11(b)に示す画面が表示された状態で、スタートキー506が押されると、CPU402は、DRAM406に格納された設定に従って、スキャナ部301による原稿の読取動作及びプリンタ部313による印刷動作を開始する。
以上のような操作を行うことで、ユーザは、中綴じ処理や中折り処理が実行された製本物を手に入れることができる。
しかしながら、フィニッシャ315の能力(記録紙を綴じる能力や記録紙を折る能力)により、一度に処理することができる記録紙の枚数には上限がある。例えば、折りローラ45,46は記録紙を一度に25枚しか折ることができない。そこで、本実施形態では、中綴じ処理で画像を印刷するために必要な記録紙の枚数が25枚を超える場合、CPU402は、ジョブ処理を中断し、図12に示すエラーポップアップを表示部505に表示する。
図12は、ジョブの中断時に表示部505に表示されるエラーポップアップの一例を示す図である。
図12に示すエラーポップアップは、中綴じ処理で画像を印刷するために必要な記録紙の枚数が25枚を超えた後の動作をユーザから受け付ける。図12に示すエラーポップアップには、「中止」ボタン1201、「処理トレイに排紙」ボタン1202、「積載トレイに排紙」ボタン1203が含まれる。「中止」ボタン1201は、ジョブを強制終了させるためのボタンである。「処理トレイに排紙」ボタン1202は、綴じ処理のみを実行せずに、中折り処理を実行して中綴じ処理トレイ331に排紙するためのボタンである。「積載トレイに排紙」ボタン1203は、各記録紙に対して綴じ処理も折り処理も実行せずに、製本レイアウト処理を実行して積載トレイ328に排紙するためのボタンである。
また、中折り処理を実行する場合も、折りローラ45,46が記録紙を一度に25枚しか折ることができないので、一度に処理することができる記録紙の枚数の上限を超える場合には、ジョブ処理が中断される。中折り処理を実行する場合、折られた記録紙は綴じられずに束搬送ローラ対47によって搬送される。そのため、搬送中の記録紙がずれる可能性があり、ジャムの発生の原因になる。そこで、本実施形態では、CPU402は、記録紙に対して中折り処理を実行する場合、フィニッシャ315の能力により一度に25枚まで折ることができても、5枚毎に記録紙を中折り処理して排紙させる。それによって、折られる記録紙を安定して搬送させることができ、ジャムが発生する可能性を低減することができる。
次に、製本レイアウト処理を実行して積載トレイ328に排紙する場合と、中綴じ処理や中折り処理を実行して中綴じ処理トレイ331に排紙する場合の画像レイアウトと印刷結果について、図13,図14,図15、図16を用いて説明する。
図13(a)、図13(b)は、左開きの製本レイアウト処理を実行して積載トレイ328に排紙する場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法を説明するための図である。
積載トレイ328に排紙する場合、1301に示す原稿の各ページの画像は、DRAM406上で、1302に示すようにレイアウトして保持される。そして、レイアウトが完了すると、製本物の外側に該当する用紙の画像から製本物の内側に該当する用紙の画像の順に印刷される。レイアウト後の画像の配置が図13(a)のようになる場合、CPU402は、1枚目の表、1枚目の裏、2枚目の表、2枚目の裏、3枚目の表、3枚目の裏という順で印刷する。そして、印刷された記録紙を搬送ローラ31〜35により、積載トレイ328に排紙させる。そして、排紙された印刷結果は図13(b)に示すようになる。
図14(a)、図14(b)は、左開きの中綴じ処理を実行して中綴じ処理トレイ331に排紙する場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法を説明するための図である。
中綴じ処理で中綴じ処理トレイ331に排紙する場合、1301に示す原稿の各ページの画像は、DRAM406上で、1402に示すようにレイアウトして保持される。そして、レイアウトが完了すると、製本物の内側に該当する用紙の画像から製本物の外側に該当する用紙の画像の順に印刷される。レイアウト後の画像の配置が図14(a)のようになる場合、CPU402は、1枚目の表、1枚目の裏、2枚目の表、2枚目の裏、3枚目の表、3枚目の裏という順で印刷する。そして、印刷された記録紙を搬送ローラ31,37,38により記録紙の後端が後端検知センサ48にくるまで搬送させた後、搬送ローラ37,38の逆回転により記録紙をスイッチバックさせて、搬送パス41内部に順に蓄積する(図14(b))。そして、綴じ処理を実行した後、折り処理を実行し、中綴じ処理トレイ331に排紙させる。排紙された印刷結果は図14(c)に示すようになる。
一方、ユーザは、図10(b)に示す画面上の「サドル折り」ボタン1003を押すことで、綴じ処理を実行せずに、折り処理のみを実行して排紙する中折り処理の機能を選択することができる。
図15、図・BR>P6(a)、図16(b)は、左開きの中折り処理を実行して中綴じ処理トレイ331に排紙する場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法を説明するための図である。
中折り処理で中綴じ処理トレイ331に排紙する場合、1001に示す原稿の各ページの画像は、DRAM406上で、1002に示すようにレイアウトして保持される。そして、レイアウトが完了すると、製本物の内側に該当する用紙の画像から製本物の外側に該当する用紙の画像の順に印刷される。レイアウト後の画像の配置が図15のようになる場合、CPU402は、1枚目の表、1枚目の裏、2枚目の表、2枚目の裏、3枚目の表、3枚目の裏という順で印刷する。そして、印刷された記録紙を搬送ローラ31,37,38により記録紙の後端が後端検知センサ48にくるまで搬送させた後、搬送ローラ37,38の逆回転により記録紙をスイッチバックさせて、搬送パス41内部に順に蓄積する(図16(a))。そして、1部に含まれる記録紙の枚数が5枚を超える場合、5枚毎に折り処理を実行し、5枚毎に中綴じ処理トレイ331に排紙させる。排紙された印刷結果は図16(b)に示すようになる。ユーザは、先に排紙された記録紙の束を、後から排紙された記録紙の束の中央に挟み込むように、記録紙の束を組み合わせることによって製本物を手に入れることができる。
一方、ユーザは、図8(b)〜図11(a)を用いて製本処理の設定を行う場合に、図10(a)に示す画面上の「表紙をつける」ボタン1004を押すことで、製本物に表紙をつける機能を利用することができる。例えば、「表紙をつける」ボタン1004が選択された状態で、図10(a)の画面上の「次へ」ボタン1001が押されると、図17(a)に示す画面が表示される。ユーザは、図17(a)に示す画面によって、表紙のどの面に画像を印刷するかを設定することができる。ここでは、表紙のオモテ、表紙のウラ、裏表紙のオモテ、裏表紙のウラの各々に対して「コピーする」、「コピーしない」のいずれかの設定を受け付ける。そして、図17(a)の画面の「次へ」ボタン1701が押されると、図17(b)に示す画面が表示される。ユーザは、図17(b)に示す画面を介して、製本物の表紙の用紙サイズを選択する。そして、図17(b)に示す画面で「次へ」ボタン1702が押されると、図10(b)に示す画面が表示される。
図18(a)、図18(b)は、左開きの製本物に表紙をつける製本レイアウト処理を実行して積載トレイ328に排紙する場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法を説明するための図である。
積載トレイ328に排紙する場合、1801に示す原稿の各ページの画像は、DRAM406上で、1802に示すようにレイアウトして保持される。そして、レイアウトが完了すると、製本物の表紙に該当する用紙の画像から製本物の本文に該当する用紙の画像の順に印刷される。レイアウト後の画像の配置が図18(a)のようになる場合、CPU402は、まず、1枚目の表(表紙)を印刷する。そして、CPU402は、2枚目の表(本文)、2枚目の裏(本文)、3枚目の表(本文)、3枚目の裏(本文)、4枚目の表(本文)、4枚目の裏(本文)という順で印刷する。そして、印刷された記録紙を搬送ローラ31〜35により、積載トレイ328に排紙させる。そして、排紙された印刷結果は図18(b)に示すようになる。
図19(a)、図19(b)、図19(c)は、左開きの製本物に表紙をつける中綴じ処理を実行して中綴じ処理トレイ331に排紙する場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法を説明するための図である。
中綴じ処理で中綴じ処理トレイ331に排紙する場合、1801に示す原稿の各ページの画像は、DRAM406上で、1902に示すようにレイアウトして保持される。そして、レイアウトが完了すると、製本物の本文に該当する用紙の画像から製本物の表紙に該当する用紙の画像の順に印刷される。レイアウト後の画像の配置が図19(a)のようになる場合、CPU402は、まず、1枚目の表(本文)、1枚目の裏(本文)、2枚目の表(本文)、2枚目の裏(本文)、3枚目の表(本文)、3枚目の裏(本文)という順で印刷する。そして、最後に、CPU402は、4枚目の表(表紙)を印刷する。そして、印刷された記録紙を搬送ローラ31,37,38により記録紙の後端が後端検知センサ48にくるまで搬送させた後、搬送ローラ37,38の逆回転により記録紙をスイッチバックさせて、搬送パス41内部に順に蓄積する(図19(b))。そして、綴じ処理を実行した後、折り処理を実行し、中綴じ処理トレイ331に排紙させる。そして、排紙された印刷結果は図19(c)に示すようになる。
図20、図21(a)、図21(b)は、左開きの製本物に表紙をつける中折り処理を実行して中綴じ処理トレイ331に排紙する場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法を説明するための図である。
中折り処理で中綴じ処理トレイ331に排紙する場合、2001に示す原稿の各ページの画像は、DRAM406上で、2002に示すようにレイアウトして保持される。そして、レイアウトが完了すると、製本物の本文に該当する用紙の画像から製本物の表紙に該当する用紙の画像の順に印刷される。レイアウト後の画像の配置が図20のようになる場合、CPU402は、まず、1枚目の表(本文)、1枚目の裏(本文)、2枚目の表(本文)、2枚目の裏(本文)、3枚目の表(本文)、3枚目の裏(本文)という順で印刷する。そして、最後に、CPU402は、10枚目の表(表紙)を印刷する。そして、印刷された記録紙を搬送ローラ31,37,38により記録紙の後端が後端検知センサ48にくるまで搬送させた後、搬送ローラ37,38の逆回転により記録紙をスイッチバックさせて、搬送パス41内部に順に蓄積する(図21(a))。そして、1部に含まれる記録紙の枚数が5枚を超える場合、5枚毎に折り処理を実行し、5枚毎に中綴じ処理トレイ331に排紙させる。そして、排紙された印刷結果は図21(b)に示すようになる。
次に、本実施形態におけるCPU402による製本処理の流れを図22A、図22B、図22Cを用いて説明する。なお、CPU402は、ROM404に格納されたプログラムを実行することによって、図22A、図22B、図22Cのフローチャートに示す各ステップを実行する。
まず、CPU402は、スタートキー506によってジョブの実行要求を受け付けると図示の処理を開始する。例えば、スキャナ部301によって読み取られた原稿の画像をプリンタ部313にて印刷するコピージョブの実行要求を受け付けた場合、CPU402は、原稿の画像をレイアウトして印刷し、印刷された記録紙に対して図示の処理を行う。また、外部のPCから受け付けた画像をプリンタ部313にて印刷するプリントジョブの実行要求を受け付けた場合、CPU402は、PCから受け付けた画像をレイアウトして印刷し、印刷された記録紙に対して図示の処理を行う。
ステップS5001において、CPU402は、製本が指定されているか否かを判断する。製本が指定されていると判断した場合には、CPU402は、ステップS5004に処理を進め、製本が指定されていないと判断した場合には、ステップS5002に処理を進める。
ステップS5002に処理を進めた場合、CPU402は、排紙先を積載トレイ328に決定し、ステップS5003に処理を進める。そして、ステップS5003において、CPU402は、ユーザから受け付けた製本処理以外の設定に基づいて通常の印刷処理を実行する。例えば、フィニッシャ315による後処理を実行せず、画像形成装置による印刷を行って記録紙を排紙する場合がこれに該当する。
一方、ステップS5004に処理を進めた場合、CPU402は、中綴じが指定されているか否かを判断する。中綴じが指定されていると判断した場合には、CPU402は、ステップS5005に処理を進め、中綴じが指定されていないと判断した場合には、ステップS5045に処理を進める。
ステップS5045に処理を進めた場合、CPU402は、中折りが指定されているか否かを判断する。中折りが指定されていると判断した場合には、CPU402は、ステップS5024に処理を進め、中折りが指定されていないと判断した場合には、ステップS5037に処理を進める。
一方、中綴じが指定されている、即ちステップS5005に処理を進めた場合、CPU402は、1部あたりの出力枚数を算出し、ステップS5006に処理を進める。図14(a)〜図14(c)に示すように、2ページの画像を1ページにレイアウトする場合、1部あたりの出力枚数は、(総ページ数+3)/4の計算式により算出される。
ステップS5006において、CPU402は、1部あたりの出力枚数がフィニッシャ315の中綴じ可能枚数を超えているか否かを判断する。中綴じ可能枚数を超えていると判断した場合には、CPU402は、ステップS5018に処理を進め、中綴じ可能枚数を超えていないと判断した場合には、ステップS5007に処理を進める。
ステップS5007に処理を進めた場合、CPU402は、排紙先を中綴じ処理トレイ331に決定し、ステップS5008に処理を進める。
ステップS5008において、CPU402は、表紙をつける指定がされているか否かを判断する。表紙をつける指定がされていると判断した場合には、CPU402は、ステップS5009に処理を進め、表紙をつける指定がされていないと判断した場合には、ステップS5010に処理を進める。
ステップS5009に処理を進めた場合、CPU402は、各ページのレイアウトを図19(a)〜図19(c)に示すような方法で行い、ステップS5011に処理を進める。
ステップS5011において、CPU402は、本文に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5012に処理を進める。
ステップS5012において、CPU402は、本文に該当する用紙を搬送ローラ37,38によりスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に順に蓄積するよう制御する。
ステップS5013において、CPU402は、表紙に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5014に処理を進める。
ステップS5014において、CPU402は、表紙に該当する用紙を搬送ローラ37,38によりスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に蓄積するよう制御する。
ステップS5015において、CPU402は、搬送パス41内部に蓄積された用紙束に対して綴じ処理を実行した後、折り処理を実行し、中綴じ処理トレイ331に排紙するよう制御する。一方、ステップS5010に処理を進めた場合、CPU402は、各ページのレイアウトを図14(a)〜図14(c)に示すような方法で行い、ステップS5016に処理を進める。
ステップS5016において、CPU402は、本文に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5017に処理を進める。
ステップS5017において、CPU402は、本文に該当する用紙を搬送ローラ37,38によりスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に順に蓄積するよう制御し、ステップS5015に処理を進める。一方、1部あたりの出力枚数がフィニッシャ315の中綴じ可能枚数を超えている、即ちステップS5018に処理を進めた場合、CPU402は、処理を中断し、図12に示すエラーポップアップを表示部505に表示し、ステップS5019に処理を進める。
ステップS5019において、CPU402は、図12に示すエラーポップアップの「中止」ボタン1201が押下されたか否かを判断する。「中止」ボタン1201が押下されたと判断した場合には、CPU402は、ステップS5020に処理を進め、「中止」ボタン1201が押下されていないと判断した場合には、ステップS5022に処理を進める。
ステップS5020に処理を進めた場合、CPU402は、図12に示すエラーポップアップを非表示にし、ステップS5021に処理を進める。
ステップS5021において、CPU402は、ジョブを強制的に終了する処理を行い、本処理を終える。
一方、ステップS5022に処理を進めた場合、CPU402は、図12に示すエラーポップアップの「処理トレイに排紙」ボタン1202が押下されたか否かを判断する。「処理トレイに排紙」ボタン1202が押下されたと判断した場合には、CPU402は、ステップS5023に処理を進め、「処理トレイに排紙」ボタン1202が押下されていないと判断した場合には、ステップS5035に処理を進める。
ステップS5023に処理を進めた場合、CPU402は、図12に示すエラーポップアップを非表示にし、ステップS5024に処理を進める。
ステップS5024において、CPU402は、排紙先を中綴じ処理トレイ331に決定し、ステップS5025に処理を進める。
ステップS5025において、CPU402は、表紙をつける指定がされているか否かを判断する。表紙をつける指定がされていると判断した場合には、CPU402は、ステップS5026に処理を進め、表紙をつける指定がされていないと判断した場合には、ステップS5027に処理を進める。
ステップS5026に処理を進めた場合、CPU402は、各ページのレイアウトを図20、図21(a)、図21(b)に示すような方法で行い、ステップS5028に処理を進める。
ステップS5028において、CPU402は、本文に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5029に処理を進める。
ステップS5029において、CPU402は、本文に該当する用紙を搬送ローラ37,38によりスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に順に蓄積するよう制御する。
ステップS5030において、CPU402は、表紙に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5031に処理を進める。
ステップS5031において、CPU402は、表紙に該当する用紙を搬送ローラ37,38によりスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に蓄積するよう制御する。
ステップS5032において、CPU402は、搬送パス41内部に蓄積された用紙束に対して、5枚毎に折り処理を実行し、中綴じ処理トレイ331に排紙するよう制御する。一方、ステップS5027に処理を進めた場合、CPU402は、各ページのレイアウトを図15、図16(a)、図16(b)に示すような方法で行い、ステップS5033に処理を進める。
ステップS5033において、CPU402は、本文に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5034に処理を進める。
ステップS5034において、CPU402は、本文に該当する用紙を搬送ローラ37,38によりスイッチバックさせた後、搬送パス41内部に順に蓄積するよう制御し、ステップS5032に処理を進める。一方、ステップS5035に処理を進めた場合、CPU402は、図12に示すエラーポップアップの「積載トレイに排紙」ボタン1203が押下されたか否かを判断する。「積載トレイに排紙」ボタン1203が押下されたと判断した場合には、CPU402は、ステップS5036に処理を進め、「積載トレイに排紙」ボタン1203が押下されていないと判断した場合には、ステップS5019の処理に戻る。
ステップS5036に処理を進めた場合、CPU402は、図12に示すエラーポップアップを非表示にし、ステップS5037に処理を進める。
ステップS5037において、CPU402は、排紙先を積載トレイ328に決定し、ステップS5038に処理を進める。
ステップS5038において、CPU402は、表紙をつける指定がされているか否かを判断する。表紙をつける指定がされていると判断した場合には、CPU402は、ステップS5039に処理を進め、表紙をつける指定がされていないと判断した場合には、ステップS5040に処理を進める。
ステップS5039に処理を進めた場合、CPU402は、各ページのレイアウトを図18(a)、図18(b)に示すような方法で行い、ステップS5041に処理を進める。
ステップS5041において、CPU402は、表紙に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5042に処理を進める。
ステップS5042において、CPU402は、綴じ処理及び折り処理を実行せずに表紙に該当する用紙を排紙するよう制御し、ステップS5043に処理を進める。この場合、中綴じ処理トレイ331ではなく、積載トレイ328に排紙される。一方、ステップS5040に処理を進めた場合、CPU402は、各ページのレイアウトを図13(a)、図13(b)に示すような方法で行い、ステップS5043に処理を進める。
ステップS5043において、CPU402は、本文に該当する用紙に対して画像形成処理を行い、ステップS5044に処理を進める。
ステップS5044において、CPU402は、綴じ処理及び折り処理を実行せずに本文に該当する用紙を積載トレイ328に排紙するよう制御する。
以上のように、画像形成の順序を制御することで、次のような効果がある。すなわち、スイッチバック機構が搭載された用紙後処理装置の中綴じ可能枚数の制限を超えた場合に、印刷の中止、綴じ処理のみを解除、綴じ処理と折り処理を解除等のユーザの意向にあった選択を柔軟に行うことができる。
また、綴じ処理のみを解除した場合と綴じ処理と折り処理の両方を解除した場合の何れの場合も最適な画像レイアウトの成果物が得られるので、ユーザの利便性が向上する。
なお、上述した実施形態において、フィニッシャ315の中綴じ可能枚数が25枚である場合について説明したが、これらの値に限られるものではない。
また、上述した実施形態において、5枚毎に折り処理を実行し、5枚毎に中綴じ処理トレイ331に排紙する場合について説明したが、これらの値に限られるものではない。
また、上述した実施形態では、製本物を左開きにする場合の原稿画像の各ページのレイアウト方法について説明したが、左開きに限られるものではない。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。