JP2019198809A - 分離膜モジュール - Google Patents

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宗士 井上
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正彦 松方
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【課題】分離膜モジュールに設置された分離膜エレメントを効率的に利用することができる高性能な分離膜モジュールの提供。【解決手段】本発明の分離膜モジュールは、流体中の複数成分のうち少なくとも一つの成分を透過分離する複数の分離膜エレメント11と、複数の分離膜エレメント11を収納する筐体12と、筐体12に接続され分離対象となる流体を筐体12内部に導入する導入部13と、導入部13と複数の分離膜エレメント11との間に設置され、導入部13から導入された流体を筐体12全体に拡散する流体拡散部14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、分離膜モジュールの構造に係る。特に、モジュール内部にバッフル板を備え、このバッフル板で成分分離能を有する分離膜単管を複数本束ねたものに関する。
ゼオライトは分子程度の大きさの細孔を有する結晶性アルミノケイ酸塩であり、ゼオライトからなる膜は分子のサイズや形状の違いにより選択的に分子を通過させる性質を有するので、分子ふるいとして広く利用されている。水と有機溶媒系混合液の分離にゼオライト膜を使用するとエネルギー効率のよいことが知られている。
このような、ゼオライト膜は単体としての機械的強度を有さないため、多孔質セラミック管の外側に成膜されることで管式の分離膜エレメントとして形成される。そして、これら分離膜エレメントを使用するにあたっては、分離膜エレメントを多数本束ね、これらを筐体内に収容した分離膜モジュールが構成される。
分離膜モジュールの構成例を図7に示す(例えば特許文献1参照)。
分離膜モジュール100において、分離対象流体は、導入部103から筐体102に導入し、バッフル107と分離膜エレメント101との間隙を通過しながら分離対称成分を101で分離しながら流通し、第1の排出部105から排出される。このとき、分離膜エレメント101の内側は、分離膜エレメント101の外側よりも分離対称成分の分圧差が低圧となるように構成され、一般的には第2の排出部106に接続された真空ポンプで減圧されている。
分離膜モジュールの設計においては、単体の分離膜エレメントの性能と、分離膜モジュールに設置される分離膜エレメントの本数とに基づいて、分離対象物の分離性能を設計するようになっている。

特開2010−247107号公報
しかしながら、実際に製作された分離膜モジュールの分離性能は、その設計値との間に大きな乖離がある。すなわち、複数本の分離膜エレメントを備えた分離膜モジュールにおいては、単体の分離膜エレメンの本数倍の分離性能が実現されることが期待されるが、実際には設計値よりも低い。
本発明の発明者らがこのような分離膜モジュールの分離性能の設計値と実効値との乖離について実験的に検討した結果、分離膜モジュールの筐体外周部に設置された分離膜エレメントにおいては成分分離が殆ど行われていないことが判明した。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、分離膜モジュールに設置された分離膜エレメントを効率的に利用することができる高性能な分離膜モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の分離膜モジュールは、流体中の複数成分のうち少なくとも一つの成分を透過分離する複数の分離膜エレメントと、前記複数の分離膜エレメントを収納する筐体と、前記筐体に接続され分離対象となる流体を前記筐体内部に導入する導入部と、前記導入部と前記複数の分離膜エレメントとの間に設置され、前記導入部から導入された流体を前記筐体全体に拡散する流体拡散部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の分離膜モジュールは、前記複数の分離膜モジュールのそれぞれは円筒形状であり、前記筐体は円筒形状であり、前記複数の分離膜モジュールの長手方向と前記筐体の長手方向とは略平行であり、前記流体拡散部は、前記流体を前記筐体の外周部方向に拡散することを特徴とする。
また、本発明の分離膜モジュールは、前記流体拡散部が貫通孔を備えた板状の部材からなる拡散板を有していることを特徴とする。
また、本発明の分離膜モジュールは、複数の前記拡散板を有することを特徴とする。
また、本発明の分離膜モジュールは、複数の前記拡散板のうち、前記導入部に近い位置に配置された拡散板の貫通孔を含む面積が、他の拡散板の貫通孔を含む面積よりも小さいことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、分離膜モジュールに設置された分離膜エレメントを効率的に利用することができる高性能な分離膜モジュールを提供することすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、図面の説明においては、同一または同等の要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態による分離膜モジュール1の断面図である。
分離膜モジュール1は、複数の分離膜エレメント11と、分離膜エレメント11を収納する筐体12と、筐体12に流体を導入する導入部13と、導入部から導入された流体を筐体全体に拡散する流体拡散部14と、分離膜エレメント11によって処理された流体を排出する第1の排出部15と、分離膜エレメント11を透過した成分を排出する第2の排出部16と、分離膜エレメント11の長手方向と垂直に設置された複数のバッフル板17と、を備えている。
分離膜エレメント11は、例えばアルミナの多孔質で構成された支持管(円筒形状)の表面に例えばゼオライトのような分子篩性能を有する物質が膜状に形成されて構成されたものである。分離膜エレメント11の導入部13側の端部は封止端であり、第2の排出部16側の端部は第2の排出部16と接続された開放端である。
分離膜エレメント11を用いて分離操作を行う場合、分離膜エレメント11の内側は、分離膜エレメント11の外側よりも分離対称成分の分圧差が低圧となるように構成される。一般的には第2の排出部16を介して真空ポンプなどに接続されている。
分離対象物が分離膜エレメント11表面に導入されると、分離対称成分が分離膜エレメント11表面から内側に透過し、分離対象物中の分離対称成分の濃度が低下する。
例えば、分離膜の膜状物質がA型ゼオライト、分離対象物が水とエタノールとの混合物である場合には、分離対称成分は水となり、エタノールと水との混合物中の水の濃度を低下させる操作となる。
筐体12は、分離膜エレメント11を収納する筒型形状、より一般的には、円筒形状の容器であり、分離膜エレメント11は筐体12の長手方向と分離膜エレメント11の長手方向とが略平行になるように筐体12内に設置される。なお、筐体12は、SUS304のような金属で構成されてもよいし、強度が得られるのであればテフロン(登録商標)のような樹脂で構成されてもよい。
筐体12の一端部には、分離対象物となる流体を導入する導入部13が設置されている。また、筐体12の他端部は、分離膜エレメント11を設置するための貫通孔を備えている。分離膜エレメント11が設置された貫通孔の空隙は、分離膜エレメント11を介さずに筐体12と第2の排出部16との間で流体が流通しないように密閉されている。
また、筐体12の側面には、処理済みの分離対象物を排出する第1の排出部15が設置される。なお、第1の排出部15は出来るだけ導入部13から遠い位置に設置されることが好ましい。
流体拡散部14は、複数の分離膜エレメント11と導入部13との間に導入部13から導入された流体を筐体12全体、すなわち、筐体12の中心部から筐体12の長手方向の垂直断面の外周方向に拡散するようになっている。流体拡散部14によって拡散された流体は、分離膜エレメント11のそれぞれの表面に対して一定以上の流速をもって供給され、分離膜エレメント11の表面に沿って流れ第1の排出部15に到達する。
通常、分離対象流体が導入部13から筐体12に流入する際、流体はある一定の速度と圧力とをもって流入してくるが、例えば図1のように、導入部13が筐体12の中心部に設置されている場合、流体拡散部14が無いと流体は筐体12の中心部分を支配的に流れ、第1の排出部15から流出する。
このため、筐体12の外周部では流体が充満された状態となっていながら、新たに導入部13から流入した流体が流通し難い状態、すなわち流体が滞留した状態となっている。
新たに流入してきた流体と接する筐体12中心部に設置された分離膜エレメント11は、分離対象流体内に含まれる分離対称成分の濃度が高いために、その分離能力を充分に発揮することができる。
一方、筐体12の外周部に設置された分離膜エレメント11は、外周部に滞留した流体は分離対象成分の多くが分離膜エレメント11により分離されたことにより分離対称成分の濃度が分離能力の限界に近い程度に低い状態となっているため、その分離能力を発揮することができない。
なお、この現象は、後述する実施例、比較例1および比較例2の結果から推測されたものである。
流体拡散部14の構成としては、導入部13から導入された流体が筐体12の中心部から筐体12の長手方向の垂直断面の外周方向に拡散するような構成であればいかなる態様をもとりうる。
図2は、流体拡散部14の一構成例を示す図である。流体拡散部14は、第1の流体拡散板21と第2の流体拡散板22で構成され、図2aに示すように分離膜エレメント11と導入部13との間に設置されている。なお、第1の拡散板21および第2の拡散板22は金属板で構成されてもよいし、樹脂板で構成されてもよい。
第1の拡散板21、第2の拡散板22には複数の貫通孔23、24がそれぞれ設けられており、例えば、第1の拡散板21と第2の拡散板22とをそれぞれの中心が一致するように重ね合わせた際にそれぞれの貫通孔の位置が中心付近で一致しないようになっている(図2b、図2c参照)。
この構成によれば、導入部13から導入された流体の一部は第1の拡散板21の表面に衝突した後に乱流を形成し、筐体の外周部方向に拡散されながら貫通孔23を経由して第2の拡散板22表面に到達する。第2の拡散板22表面に導入された流体は第1の拡散板21の際と同様に拡散されながら貫通孔24を経由して分離膜エレメント11に到達する。分離膜エレメント11に到達した流体は、分離膜エレメント11の表面に沿って流れ、最終的に第1の排出部15に到達する。
なお、第1の拡散板21の直径は第2の拡散板22よりも小さいことが好ましい。この構成により、筐体12外周部における流体の流路抵抗が小さくなるため流体が筐体12外周部方向に流れやすくなる。
また、第1の拡散板21と第2の拡散板22とをそれぞれの中心が一致するように重ね合わせた際にそれぞれの貫通孔の位置が一致していたとしても本発明が目的とする効果を得ることができる。
また同様に、流体拡散部14を第1の拡散板21のみで構成してもよい。この場合、筐体12内壁と第1の拡散板21との間に隙間が有ってもよいし、無くてもよい。貫通孔の数、場所についても、本発明が目的とする効果が最大限に高まるように適宜変更することができる。
さらに、流体拡散部14を上述したような板状部材に貫通孔を備えた構成ではなく、金属や樹脂などからなるメッシュ状の部材やスポンジ状の部材で構成するのでもよい。この場合においても、部材の密度、直径、長さなど、本発明が目的とする効果が最大限に高まるように適宜変更することができる。
図3は、流体拡散部14の第1の拡散板21および第2の拡散板22の貫通孔の断面形状を示す図である。なお、図3では、第1の拡散板21における貫通孔23として例示したが、第2の拡散板における貫通孔24にも適用することができる。
第1の拡散板21および第2の拡散板22の断面形状は、図3に示すように、流体の進行方向に対して略平行(直行形状)(図3a)でもよいし、テーパー形状(図3b)、逆テーパー形状(図3c)、平行四辺形状(図3d)、平行四辺形を折り返した形状(図3e)、ジグザグ形状(図3f)など、流体の流速、物性、筐体12または導入部13の直径に基づいて様々な形状を取ることができる。
また、第1の拡散板21および第2の拡散板22に複数の貫通孔を備えている場合には、より本発明が目的とする効果を得るために、様々な断面形状の貫通孔を同一の第1の拡散板21または第2の拡散板22の中に適宜配置することができる。
第1の排出部15は、複数の分離膜エレメント11によって処理が施された流体を筐体12から排出するようになっている。
第2の排出部16は、図示しない外部の真空ポンプに接続されており、複数の分離膜エレメント11を透過した成分を吸引し、真空ポンプ側に排出するようになっている。
バッフル板17は、複数の貫通孔を備えた板状の部材であり、貫通孔の内側に分離膜エレメント11が設置される。そして、分離膜エレメント11とバッフル板17の貫通孔の内壁との間で形成される間隙に流体が流れ込み、その流体の乱流を誘発するようになっている。
分離膜エレメント11の表面において乱流が発生すると、分離膜エレメント11表面に対して常に透過成分の濃度が高い流体が供給されるため、分離膜エレメント11の成分分離能力を効果的に発揮させることができる。
このように、本発明の実施の形態の分離膜モジュール1は、流体拡散部14が流体の流れを筐体全体に拡散させ、筐体12内部で流体の澱みの発生を抑制することができるため、分離膜モジュールに設置された分離膜エレメントを効率的に利用することができ、高性能な分離膜モジュールを提供することができる。
(変形例)
流体拡散部14は他の変形例を適用することができる。
例えば、流体拡散部14は中心に開口部を有する螺旋部材によって構成され、これまでの例と同様に本発明が目的とする効果を得ることができる。螺旋部材の螺旋形状は、一定の直径であってもよいし、分離膜エレメント11の長手方向に対して徐々に直径が変化するようになっていてもよい。さらに、螺旋の表面形状、幅、中心部の直径なども、本発明が目的とする効果が最大限に高まるように適宜変更することができる。
また、螺旋状バッフル板をバッフル板17と流体拡散部14との間に設置してもよい。螺旋状バッフル板に衝突した流体は、分離膜エレメント11との間で形成された間隙から漏出する一部の流体を除いて、螺旋状バッフル板表面に沿って流れ、筐体12の長手方向の垂直断面全体に対して拡散するようになっている。
この構成により、流体は筐体全体に拡散するようになり、分離膜モジュール内部に設置された分離膜エレメントの利用効率を高めることができる。
また、本発明の実施の形態において、流体拡散部14は、導入部13とは一体化されていない異なる部材として構成されていたが、例えば導入部13の内面に流体の乱流を誘発させる加工を施して、筐体12に流体が導入された直後から、筐体12外周部方向に流体が拡散するように構成されているのでもよい。この場合においても、この導入部13の加工部分を本発明の流体拡散部14として見做すことができる。
また、本発明の実施の形態において、導入部13は、筐体12の長手方向の垂直断面に対して中心部付近に設置されているが、導入部13の中心部が筐体12の中心部からずれた位置に設置されてもよいし、導入部13が筐体12の側面部に設置されるようになっていてもよい。いずれの場合においても、流体拡散部14は分離対象流体が導入部13から第1の排出部15に辿りつく過程で筐体12全体に拡散されるように構成されていればよい。
(実施例)
本発明の効果を検証するために、図1に示した分離膜モジュール1と同様の基本構成を有する分離膜モジュールを作製した。
分離膜エレメントは、長さ800mm、外径12mmであり、その本数は31本(分離膜エレメントの断面配列については図4参照)である。分離膜エレメントは外径12mmのアルミナ多孔質体の外表面にA型ゼオライト15μmが積層されたものである。
筐体12は円筒形状であり、内径は110.1mm、長手方向の長さは全長590mmとなっている。
導入部13は円筒形状であり、配管径25A(内径は27.0mm、導入部13の端部から分離膜エレメント11までの距離は約80mmとなっている。
バッフル板17の貫通孔の直径はΦ14mmであり、バッフル板17の枚数は7枚である。
流体拡散部14は図2に示した2枚の拡散板を備えたものであり、各拡散板に設けられた貫通孔の断面は図3aで例示した直行形状である。
流体拡散部14の第1の拡散板21は直径107mmであり、貫通孔23の内径は4mmである。また、筐体12の内壁と第1の拡散板21とが形成する間隙の幅は1.5mmであり、導入部13の端部から第1の拡散板21までの距離は25mmとなっている。
流体拡散部14の第2の拡散板22は直径109mmであり、貫通孔24の内径は6mmである。また、筐体12の内壁と第1の拡散板21とが形成する間隙の幅は0.5であり、第1の拡散板21から第2の拡散板22までの距離は25mmとなっており、分離膜エレメント11との距離は25mmである。また、第2の拡散板22の貫通孔の配列は、図4に示す分離膜エレメントの配列と一致している。
上記の分離膜モジュールに対して、イソプロピルアルコール(IPA)および水の混合物(IPA:水=85wt%:15wt%)を、温度100℃、流量20L/minで導入した。
また、第2の排出部16には真空ポンプを接続し、第2の排出部16と真空ポンプとの間にはチラー式コンデンサー及び透過捕集容器を設置した。
(比較例1)
比較例1として、上記の実施例で作製した分離膜モジュールから流体拡散部を取り外し、同様の運転試験を行った。
(比較例2)
比較例2として、上記の実施例で作製した分離膜モジュールから流体解散部を取り外し、また、筐体外周部に近い位置に設置された分離膜エレメント18本を抜き出し、抜き出した部分を密封したうえで、実施例と同様の運転試験を行った。分離膜エレメント18本を抜き出した後の分離膜エレメントの設置配列を図5に示す。
(実施例、比較例の分離膜モジュールの運転試験結果)
図6は、上記の実施例、各比較例の分離膜モジュールにおける運転試験を行い、チラー式コンデンサーにて凝縮された透過成分を30分毎に補修容器より排出しながら測定した結果を示している。
実施例の分離膜モジュールの運転試験結果においては、時間あたりの透過成分量で設計値にはわずかに及ばないものの、いずれの時間においても安定した透過成分の捕集に成功している。
比較例1の分離膜モジュールの運転試験結果においては、運転開始初期では実施例と同様の透過成分量が得られたものの、時間の経過とともに徐々に減少し、2時間後には飽和した。
比較例2の分離膜モジュールの運転試験結果においては、運転開始初期から一定時間が経過しても安定した透過成分量が得られているが、その透過成分量は実施例1には及ばない。ただし、比較例1の飽和領域における透過成分量と大きな差がなかった。
実施例および各比較例の結果から、上述したように流体拡散部を備えない分離膜モジュールでは、筐体外周部では流体の滞留が発生しており、その周辺に設置されている分離膜エレメントは分離能力を発揮できていないと推測できる。
その一方、本発明の分離膜モジュールのように、流体拡散部を備えて筐体外周部に流体が拡散するように構成されている場合には、筐体外周部での流体の滞留が抑制され、筐体外周部付近に配置された分離膜エレメントにおいても、その分離性能を発揮することができ、分離膜モジュールに設置された分離膜エレメントを高効率に利用可能となっている。
本発明の実施の形態の分離膜モジュールの断面を示す模式図 本発明の実施の形態の流体拡散部の一例を示す模式図 本発明の実施の形態の流体拡散部の貫通孔の断面形状を示す模式図 本発明の実施例の分離膜モジュールにおける分離膜エレメントの配列を示す模式図 比較例2の分離膜モジュールにおける分離膜エレメントの配列を示す模式図 実施例、比較例1および比較例2の透過成分の捕集量の時間経過観察結果を示すグラフ 従来の分離膜モジュールの断面を示す模式図
1、41、101 ・・ 分離膜モジュール
11、101 ・・ 分離膜エレメント
12、102 ・・ 筐体
13、103 ・・ 導入部
14 ・・ 流体拡散部
15、105 ・・ 第1の排出部
16、106 ・・ 第2の排出部
17、107 ・・ バッフル板
21 ・・ 第1の拡散板
22 ・・ 第2の拡散板
23、24 ・・ 貫通孔

Claims (5)

  1. 流体中の複数成分のうち少なくとも一つの成分を透過分離する複数の分離膜エレメントと、
    前記複数の分離膜エレメントを収納する筐体と、
    前記筐体に接続され、分離対象となる流体を前記筐体内部に導入する導入部と、
    前記導入部と前記複数の分離膜エレメントとの間に設置され、前記導入部から導入された流体を前記筐体全体に拡散する流体拡散部と、
    を備えたことを特徴とする分離膜モジュール。
  2. 前記複数の分離膜モジュールのそれぞれは円筒形状であり、
    前記筐体は円筒形状であり、
    前記複数の分離膜モジュールの長手方向と前記筐体の長手方向とは略平行であり、
    前記流体拡散部は、前記流体を前記筐体の外周部方向に拡散することを特徴とする請求項1に記載の分離膜モジュール。
  3. 前記流体拡散部は、貫通孔を備えた板状の部材からなる拡散板を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の分離膜モジュール。
  4. 前記流体拡散部は、複数の前記拡散板を有することを特徴とする請求項3に記載の分離膜モジュール。
  5. 複数の前記拡散板のうち、前記導入部に近い位置に配置された拡散板の貫通孔を含む面積が、他の拡散板の貫通孔を含む面積よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の分離膜モジュール。


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