JP2019198430A - 圧力式調理器及び圧力センサユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力の検知精度を向上させることができる圧力式調理器を提供する。【解決手段】本発明に係る圧力式調理器は、鍋と、鍋の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、蓋体に内蔵され、鍋内の圧力を検知する圧力センサユニットとを備える。圧力センサユニットは、圧力を検知する圧力センサと、鍋内と圧力センサとを連通させる連通路と、を備える。連通路の中間部には、連通路を塞ぐように、弾性体で構成された隔膜部材が設けられ、隔膜部材と圧力センサとの間に位置する前記連通路の一部であるセンサ側連通路を形成する壁には、センサ側連通路の内部空間と外部空間とを連通する連通穴が開閉してセンサ側連通路の内部空間の圧力を調整する圧力調整弁が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、鍋内の圧力を大気圧以上に加圧して調理物の調理を行う圧力式調理器に関し、より詳しくは当該圧力式調理器に用いる圧力センサユニットに関する。
従来、この種の圧力式調理器として、例えば、特許文献1に記載された圧力式炊飯器が知られている。特許文献1の圧力式炊飯器は、鍋内の圧力を検知する圧力センサを蓋体に内蔵するように構成されている。
特開2003−339524号公報
しかしながら、従来の圧力式調理器においては、鍋内で発生した蒸気が圧力センサに直接的に接触する構成であるため、当該蒸気の水分や温度によって圧力センサが故障や劣化するおそれがある。また、鍋内と圧力センサとを連通させる連通路内で蒸気が結露し、連通路が結露水によって塞がれるおそれがある。この場合、鍋内の圧力を正確に検知することができなくなる。従って、従来の圧力式調理器においては、圧力の検知精度を向上させるという観点において未だ改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、圧力の検知精度を向上させることができる圧力式調理器及び圧力センサユニットを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係る圧力式調理器は、
鍋と、
前記鍋の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
前記蓋体に内蔵され、前記鍋内の圧力を検知する圧力センサユニットと、
を備え、
前記圧力センサユニットは、
圧力を検知する圧力センサと、
前記鍋内と前記圧力センサとを連通させる連通路と、
を備え、
前記連通路の中間部には、前記連通路を塞ぐように、弾性体で構成された隔膜部材が設けられ、
前記隔膜部材と前記圧力センサとの間に位置する前記連通路の一部であるセンサ側連通路を形成する壁には、前記センサ側連通路の内部空間と外部空間とを連通する連通穴を開閉して前記センサ側連通路の内部空間の圧力を調節する圧力調整弁が設けられている。
本発明の一態様に係る圧力センサユニットは、
圧力を検知する圧力センサと、
蒸気が発生する蒸気発生空間と前記圧力センサとを連通させる連通路と、
を備え、
前記連通路の中間部には、前記連通路を塞ぐように、弾性体で構成された隔膜部材が設けられ、
前記隔膜部材と前記圧力センサとの間に位置する前記連通路の一部であるセンサ側連通路を形成する壁には、前記センサ側連通路の内部空間と外部空間とを連通する連通穴を開閉して前記センサ側連通路の内部空間の圧力を調整する圧力調整弁が設けられている。
本発明によれば、圧力の検知精度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器の模式断面図である。 図1の圧力式炊飯器の斜視図で示す断面図である。 図1の圧力式炊飯器の一部切欠き側面図である。 図1の圧力式炊飯器から外蓋の上外郭部材側の部品を取り外した状態を示す平面図である。 図4の一部の部品を分解して示す斜視図である。 圧力センサユニットを斜め下方から見た分解斜視図である。 圧力センサユニットを斜め上方から見た分解斜視図である。 鍋側キャップと隔膜部材と隔膜抑え部材との組立状態を示す断面図であって、隔膜部材の膜部が通常位置に位置する状態を示す図である。 図8の状態から隔膜部材の膜部がセンサ側に弾性変形した状態を示す断面図である。 図8の状態から隔膜部材の膜部が鍋側に弾性変形した状態を示す断面図である。 隔膜抑え部材と圧力調整弁とを示す分解斜視図である。 隔膜抑え部材と圧力調整弁との組立状態を一部断面で示す斜視図である。 圧力調整弁が連通穴を開放する開放位置に位置する状態を示す断面図である。 圧力調整弁が連通穴を閉塞する閉塞位置に位置する状態を示す断面図である。 隔膜抑え部材と圧力調整弁の第1変形例との組立状態を示す断面図である。 隔膜抑え部材と圧力調整弁の第2変形例とを示す分解斜視図である。 隔膜抑え部材と圧力調整弁の第2変形例との組立状態を一部断面で示す斜視図である。 隔膜抑え部材と圧力調整弁の第3変形例との組立状態を示す断面図である。
本発明の第1態様によれば、鍋と、
前記鍋の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
前記蓋体に内蔵され、前記鍋内の圧力を検知する圧力センサユニットと、
を備え、
前記圧力センサユニットは、
圧力を検知する圧力センサと、
前記鍋内と前記圧力センサとを連通させる連通路と、
を備え、
前記連通路の中間部には、前記連通路を塞ぐように、弾性体で構成された隔膜部材が設けられ、
前記隔膜部材と前記圧力センサとの間に位置する前記連通路の一部であるセンサ側連通路を形成する壁には、前記センサ側連通路の内部空間と外部空間とを連通する連通穴を開閉して前記センサ側連通路の内部空間の圧力を調節する圧力調整弁が設けられている、
圧力式調理器を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記圧力調整弁は、前記センサ側連通路の内部空間と前記外部空間との圧力差によって前記連通穴を開閉するように構成されている、第1態様に記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記圧力調整弁は、
前記連通穴よりも小さい外形を有し、前記連通穴内に挿入される軸部と、
前記軸部の一端部に接続され、前記軸部の軸方向に対して交差する方向に延びるフランジ部と、
を有し、
前記センサ側連通路の内部空間の圧力が前記外部空間の圧力よりも高いとき、前記フランジ部が前記連通穴と前記軸部との隙間を閉塞し、
前記センサ側連通路の内部空間の圧力が前記外部空間の圧力よりも低いとき、前記フランジ部が前記隙間を開放する、
ように構成されている、第2態様に記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記フランジ部は、中空半球状の弾性体で構成され、
前記軸部は、前記フランジ部の内側曲面に接続されている、第3態様に記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記センサ側連通路の内部空間は、前記連通穴を除いて閉塞空間になっている、第1〜4態様のいずれか1つに記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記連通路の鍋側の開口端部の直径は、前記連通路の圧力センサ側の開口端部の直径よりも大きく、前記連通路の中間部の直径よりも小さい、第1〜5態様のいずれか1つに記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記連通路は、前記隔膜部材よりも圧力センサ側に、前記中間部から圧力センサ側の開口端部に向かって直径が小さくなる第1縮径部を有し、
前記第1縮径部の形状は、前記隔膜部材が前記第1縮径部に向けて弾性変形した形状と略同一である、第1〜6態様のいずれか1つに記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第8態様によれば、大気圧をPとし、前記隔膜部材が前記第1縮径部に向けて弾性変形したときに当該隔膜部材が受ける圧力をP1とし、前記隔膜部材と前記第1縮径部とで囲まれる空間の体積をVkとし、前記第1縮径部の開口部と前記連通路の圧力センサ側の開口端部とを連通する空間の体積をVaとするとき、P0(Va+Vk)/P1・Va>1の関係を満たす、第7態様に記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記隔膜部材は、非弾性変形状態において、前記隔膜部材の厚さ方向に突出する環状の撓み部を有する、第1〜8態様のいずれか1つに記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記環状の撓み部は、鍋側に突出している、第9態様に記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第11態様によれば、前記環状の撓み部の内径は、前記連通路の鍋側の開口端部の直径以上である、第9又は10態様に記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第12態様によれば、前記連通路は、前記隔膜部材よりも鍋側に、前記中間部から鍋側の開口端部に向かって直径が小さくなる第2縮径部を有し、
前記第2縮径部は、前記第2縮径部に向けて弾性変形した前記隔膜部材に接触しないようにテーパ状に形成されている、第1〜11態様のいずれか1つに記載の圧力式調理器を提供する。
本発明の第13態様によれば、圧力を検知する圧力センサと、
蒸気が発生する蒸気発生空間と前記圧力センサとを連通させる連通路と、
を備え、
前記連通路の中間部には、前記連通路を塞ぐように、弾性体で構成された隔膜部材が設けられ、
前記隔膜部材と前記圧力センサとの間に位置する前記連通路の一部であるセンサ側連通路を形成する壁には、前記センサ側連通路の内部空間と外部空間とを連通する連通穴を開閉して前記センサ側連通路の内部空間の圧力を調整する圧力調整弁が設けられている、圧力センサユニットを提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」等の方向を示す用語を用いている。しかしながら、これらの用語は、本発明の圧力式調理器の使用状態等を限定することを意味するものではない。
《実施形態》
本発明の実施形態に係る圧力式調理器の一例である圧力式炊飯器について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器の模式断面図である。図2は、図1の圧力式炊飯器の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る圧力式炊飯器は、内部に鍋収納部1aが形成された略有底筒状の炊飯器本体1と、鍋収納部1aに収納され、米や水などの被調理物が入れられる鍋2とを備えている。炊飯器本体1の上部には、炊飯器本体1の上部開口部を開閉可能な中空構造の外蓋3が取り付けられている。外蓋3の内側(鍋2の上部開口部を覆う側)には、鍋2の上部開口部を密閉可能な略円盤状の内蓋4が着脱可能に取り付けられている。本実施形態においては、外蓋3と内蓋4とで、鍋2の上部開口部を開閉可能な蓋体が構成されている。
炊飯器本体1の鍋収納部1aは、上枠1bとコイルベース1cとで構成されている。上枠1bは、収納された鍋2の側壁に対して所定の隙間が空くように配置される筒状部1baと、筒状部1baの上部から外方に突出し炊飯器本体1の上部開口部の内周部に嵌合するフランジ部1bbとを備えている。筒状部1baの上端部は、鍋2の上部開口部の周囲に設けられたフランジ部2aを支持している。
コイルベース1cは、鍋2の下部の形状に対応して有底筒状に形成され、その上部が上枠1bの筒状部1baの下端部に取り付けられている。コイルベース1cの外周面には、鍋2を加熱(誘導加熱)する鍋加熱装置の一例である鍋底加熱ユニット5が取り付けられている。鍋底加熱ユニット5は、底内加熱コイル5aと底外加熱コイル5bとで構成されている。底内加熱コイル5aは、コイルベース1cを介して鍋2の底部の中央部周囲に対向するように配置されている。底外加熱コイル5bは、コイルベース1cを介して鍋2の底部のコーナー部に対向するように配置されている。
コイルベース1cの底部の中央部分には開口部が設けられている。当該開口部には、鍋2の温度を測定するための鍋温度検知部の一例である鍋温度センサ6が、鍋収納部1aに収納された鍋2の底部に当接可能に配置されている。鍋2の温度は鍋2内の被調理物の温度と略同じであるので、鍋温度センサ6が鍋2の温度を検知することで、鍋2内の被調理物の温度を検知することができる。
外蓋3は、外蓋3の外郭を構成する上外郭部材3aと下外郭部材3bとを備えている。また、外蓋3は、ヒンジ軸3Aを備えている。ヒンジ軸3Aは、外蓋3の開閉軸であり、炊飯器本体1の上枠1bに両端部を回動自在に固定されている。ヒンジ軸3Aの周囲には、ねじりコイルばね7が取り付けられている。ねじりコイルばね7は、ヒンジ軸3Aを中心として外蓋3を鍋2の上部開口部から離れる方向(開方向)に弾性的に付勢する。
外蓋3の内部には、蓋開放装置8が設けられている。蓋開放装置8は、炊飯器本体1の一部に係合することにより、外蓋3が鍋2の上部開口部を塞いだ状態を保持する。一方、蓋開放装置8は、外蓋3が鍋2の上部開口部を塞いだ状態で炊飯器本体1又は外蓋3に設けられた開蓋ボタン81(図2参照)が押圧されたとき、フック軸8Aを中心に矢印A1方向に回転する。これにより、蓋開放装置8と炊飯器本体1の一部との係合が外れ、外蓋3が、ねじりコイルばね7の付勢力によりヒンジ軸3Aを中心として鍋2の上部開口部から離れる方向に回転する。これにより、外蓋3が、鍋2の上部開口部を塞いでいない開状態になる。なお、外蓋3は、例えば、鍋2の上部開口部を塞いだ位置からヒンジ軸3Aを中心として90度回転すると、当該回転を停止するように構成されている。
上外郭部材3aのヒンジ軸3Aの近傍には、凹部3dが設けられている。凹部3dには、蒸気筒9が着脱可能に取り付けられている。凹部3dの底部には、鍋2内の余分な蒸気を蒸気筒9に向けて排出できるように、蒸気逃がし穴3daが設けられている。蒸気筒9の上壁には、鍋2内の余分な蒸気を炊飯器の外部に排出できるように、蒸気逃がし穴9aが設けられている。
内蓋4には、鍋2内の蒸気を排出するための蒸気排出穴4aと、蒸気排出穴4bとが設けられている。蒸気排出穴4bの直径は、蒸気排出穴4aの直径よりも大きく、例えば、蒸気排出穴4aの直径の2倍以上に設定されている。蒸気排出穴4aの直径は、例えば4mmであり、蒸気排出穴4bの直径は、例えば10mmである。
また、内蓋4には、蒸気排出穴4aを開閉可能な圧力抑制弁10と、蒸気排出穴4bを開閉可能な減圧弁11とが設けられている。
圧力抑制弁10は、鍋2内の圧力が大気圧より高い所定値(例えば、1.2気圧)以上に上昇することを抑制する弁である。本実施形態において、圧力抑制弁10は、ボールにより構成され、自重により蒸気排出穴4aを閉塞する。一方、圧力抑制弁10は、鍋2内の圧力が自重よりも大きくなったとき(例えば、1.2気圧以上になったとき)、鍋2内の圧力のみに押されて蒸気排出穴4aから離れ、蒸気排出穴4aを開放する。
減圧弁11は、減圧弁移動機構12により、蒸気排出穴4bを閉塞する閉塞位置と、蒸気排出穴4bを開放する開放位置とに移動するに構成されている。
外蓋3には、蒸気排出穴4bを開閉するように減圧弁11を移動させる減圧弁移動機構12が設けられている。減圧弁移動機構12は、減圧弁11を所定値(例えば、1.2気圧)よりも大きな圧力で減圧弁11を押圧して、減圧弁11を閉塞位置で保持するように構成されている。また、減圧弁移動機構12は、鍋2内の圧力が所定値(例えば、1.2気圧)以上になった所定のタイミングで、後述する制御部14の制御により、減圧弁11を閉塞位置から開放位置に移動させるように構成されている。これにより、鍋2内の圧力を一気に減圧(例えば、1.2気圧から1.0気圧に減圧)させて、鍋2内の水を突沸させ、鍋2内の米粒を撹拌させることができる。
また、外蓋3には、炊飯コース、炊飯時間などの各種情報を表示するとともに、白米コースや玄米コース、白米(柔らかめ)コースなどの複数の炊飯コースの中から特定の炊飯コースを選択可能な表示操作部13が設けられている。表示操作部13は、炊飯コース、炊飯時間などの各種情報を表示する液晶ディスプレイ13Aと、炊飯コースの選択の他、炊飯の開始、取り消し、予約などの実行を指示する複数のボタン13Bとを備えている。ユーザは、液晶ディスプレイ13Aに表示された各種情報を参照しつつ、複数のボタン13Bにより特定の炊飯コースを選択して炊飯開始を指示することができる。
また、炊飯器本体1の内部には、制御部14が搭載されている。制御部14は、米を炊飯するための炊飯シーケンスを複数記憶する記憶部を備えている。ここで、「炊飯シーケンス」とは、予熱、昇温、沸騰維持、蒸らしの主として4つの工程を順に行うにあたって、各工程において通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている炊飯の手順をいう。各炊飯シーケンスは、複数の炊飯コースのいずれかにそれぞれ対応している。制御部14は、表示操作部13にて選択された炊飯コース及び鍋温度センサ6の検知温度に基づいて、鍋底加熱ユニット5と減圧弁移動機構12とを制御し、炊飯工程を実行する。
図3は、図1の圧力式炊飯器の一部切欠き側面図である。図4は、図1の圧力式炊飯器から外蓋3の上外郭部材3a側の部品を取り外した状態を示す平面図である。図5は、図4の一部の部品を分解して示す斜視図である。
図3〜図5に示すように、外蓋3には、鍋2内の圧力を検知する圧力センサユニット21が内蔵されている。より具体的には、圧力センサユニット21は、外蓋3の下外郭部材3bに取り付けられている。
外蓋3の下外郭部材3bには、図3に示すように、圧力センサユニット21の取り付け位置に貫通穴3cが設けられている。内蓋4には、内蓋4が外蓋3の下外郭部材3bに取り付けられた際に貫通穴3cと対向する位置に、貫通穴4cが設けられている。
圧力センサユニット21の下端部には、鍋側パッキン21Aが着脱可能に取り付けられている。鍋側パッキン21Aは、管状の弾性体である。鍋側パッキン21Aは、内蓋4が外蓋3の下外郭部材3bに取り付けられる際に、外蓋3の貫通穴3c及び内蓋4の貫通穴4cの周囲をシールするように構成されている。また、鍋側パッキン21Aは、内蓋4が外蓋3の下外郭部材3bに取り付けられる際に受ける圧力を吸収できるように、直径が拡大された環状の屈曲部21Aaを有している。
図6は、圧力センサユニット21を斜め下方から見た分解斜視図である。図7は、圧力センサユニット21を斜め上方から見た分解斜視図である。
図6及び図7に示すように、圧力センサユニット21は、鍋側キャップ22と、隔膜部材23と、隔膜抑え部材24と、センサ側パッキン25と、センサケース26と、圧力センサ27と、センサ側キャップ28とを備えている。
鍋側キャップ22は、小径円筒部221と、大径円筒部222と、小径円筒部221のセンサ側端部(上端部)と大径円筒部222の鍋側端部(下端部)とを連結する連結部223とを備えている。図3に示す鍋側パッキン21Aは、鍋側キャップ22の小径円筒部221の外周面に着脱自在に取り付けられる。連結部223は中心穴223aを備え、当該中心穴223aを通じて小径円筒部221と大径円筒部222とが互いに連通している。連結部223の外周部は、大径円筒部222よりも外側に突出するように形成されている。大径円筒部222の外周部には、後述するセンサケース26の複数の係合溝261aに係合する複数の係合爪部222aが設けられている。また、大径円筒部222のセンサ側端部には、後述する隔膜抑え部材24の複数の係合爪部241aが挿入される複数の切欠部222bが設けられている。
隔膜部材23は、有底円筒状の弾性体で構成されている。隔膜部材23は、円形の膜部231と、膜部231の外周部に連結された円筒部232とを備えている。円筒部232は、鍋側端部で膜部231の外周部と連結されている。膜部231は、非弾性変形状態において、鍋側に突出する環状の撓み部231aを有する。
隔膜抑え部材24は、鍋側キャップ22の大径円筒部222との間で隔膜部材23の円筒部232を保持する部材である。隔膜抑え部材24は、外筒部241と、内筒部242と、外筒部241の鍋側端部と内筒部242の鍋側端部とを連結する略円盤状の連結部243とを備えている。隔膜部材23の円筒部232は、隔膜抑え部材24の外筒部241と鍋側キャップ22の大径円筒部222との間で密着するように保持される。外筒部241のセンサ側端部には、外方へ突出する複数の係合爪部241aが設けられている。複数の係合爪部241aが複数の切欠部222bに挿入されることで、隔膜抑え部材24が鍋側キャップ22に取り付けられる。連結部243は中心穴243aを備え、当該中心穴243aは内筒部242の内部空間と連通している。連結部243には、圧力調整弁29が取り付けられる。圧力調整弁29については後で詳しく説明する。
センサ側パッキン25は、管状の弾性体で構成されている。センサ側パッキン25は、円筒部251と、円筒部251のセンサ側端部から外方へ突出するフランジ部252とを有している。センサ側パッキン25は、円筒部251の鍋側端部の開口部251aが隔膜抑え部材24の連結部243の中心穴243aに連通するように、隔膜抑え部材24の内筒部242の内部に挿入される。
センサケース26は、外筒部261と、外筒部261のセンサ側端部に連結された略円盤状の連結部262と、連結部262のセンサ側の面に設けられたセンサ収容部263及びキャップ固定部264とを備えている。外筒部261の内周面には、複数の係合溝261aが設けられている。複数の係合溝261aに複数の係合爪部222aが係合することで、鍋側キャップ22がセンサケース26に取り付けられる。連結部262には、センサ側パッキン25のフランジ部252を露出させるように開口された中心穴262aが設けられている。センサ収容部263は、圧力センサ27を収容する部分である。センサ収容部263は、圧力センサ27を収容するように上面が開口する略箱形状を構成するように設けられている。センサ収容部263の一側面には、後述するセンサ側キャップ28の係合爪部283が係合する係合穴263aが設けられている。キャップ固定部264は、センサ側キャップ28を固定する部分である。キャップ固定部264には、センサ側キャップ28を固定するための締結部材の一例であるネジが挿入されるネジ穴264aが設けられている。
圧力センサ27は、基板271と、基板271の下面に実装され、圧力を検知する圧力センサ素子272とを備えている。圧力センサ素子272は、例えば、ピエゾ素子で構成されている。圧力センサ素子272は、下方に突出する円筒部272aを備えている。円筒部272aがセンサ側パッキン25の円筒部251の内部に挿入されることで、圧力センサ27は、センサケース26のセンサ収容部263内で保持される。また、センサ側パッキン25の円筒部251は、圧力センサ素子272の円筒部272aと、隔膜抑え部材24の内筒部242との間で密着するように保持される。また、基板271には、圧力センサ素子272を制御部14などに電気的に接続するためのリード線が取り付けられるコネクタ273が設けられている。
センサ側キャップ28は、蓋部281と、蓋部281の外周部から更に側方に延びるキャップ固定部282及び係合爪部283とを備えている。蓋部281は、センサ収容部263内で保持された圧力センサ27が露出しないように覆うように構成されている。キャップ固定部282は、センサケース26に固定する部分である。キャップ固定部282には、センサケース26のキャップ固定部264を固定するための締結部材の一例であるネジが挿入されるネジ穴282aが設けられている。センサ側キャップ28は、係合爪部283がセンサケース26の係合穴263aに挿入された状態で、ネジ穴264a,282aにネジが取り付けられることで、センサケース26に固定される。
次に、隔膜部材23の膜部231が圧力差によって弾性変形する様子について説明する。図8は、鍋側キャップ22と隔膜部材23と隔膜抑え部材24との組立状態を示す断面図であって、隔膜部材23の膜部231が通常位置に位置する状態を示す図である。図9は、図8の状態から隔膜部材23の膜部231がセンサ側に弾性変形した状態を示す断面図である。図10は、図8の状態から隔膜部材23の膜部231が鍋側に弾性変形した状態を示す断面図である。
本実施形態においては、鍋側キャップ22と隔膜抑え部材24とセンサ側パッキン25の円筒部251の鍋側端部とで囲まれた空間により、鍋2内と圧力センサ27とを連通させる連通路CPが構成されている。隔膜部材23は、連通路CPを塞ぐように、連通路CPの中間部に設けられている。すなわち、連通路CPは、隔膜部材23によって、隔膜部材23と圧力センサ27との間に位置する連通路CPの一部であるセンサ側連通路CP1と、隔膜部材23と鍋2との間に位置する連通路CPの他部である鍋側連通路CP2とに分割されている。
センサ側連通路CP1の内部空間と鍋側連通路CP2の内部空間との圧力差がないとき、隔膜部材23の膜部231は、非弾性変形状態であり、図8に示す通常位置に位置する。一方、鍋側連通路CP2の内部空間の圧力がセンサ側連通路CP1の内部空間の圧力よりも高くなったとき、図9に示すように、隔膜部材23は、鍋側キャップ22から離れて隔膜抑え部材24に近づくように弾性変形する。また、センサ側連通路CP1の内部空間の圧力が鍋側連通路CP2の内部空間の圧力よりも高くなったとき、図10に示すように、隔膜部材23の膜部231は、隔膜抑え部材24から離れて鍋側キャップ22に近づくように弾性変形する。
この構成によれば、隔膜部材23によってセンサ側連通路CP1が閉塞空間になっているので、圧力センサ27に鍋2内で発生した蒸気が直接的に接触することを抑えることができる。また、センサ側連通路CP1が閉塞空間であることにより、当該閉塞空間が断熱空間として機能する。例えば、鍋2内の蒸気の温度が100度である場合、閉塞空間の温度は100度よりも低い温度(例えば60度)になる。これにより、圧力センサ27の温度上昇を抑えることができる。従って、本実施形態によれば、蒸気の水分や温度によって圧力センサ27が故障や劣化することを抑えることができる。
また、本実施形態においては、鍋側キャップ22の小径円筒部221の鍋側端部が、連通路CPの鍋側の開口端部を構成する。また、センサ側パッキン25が、連通路CPのセンサ側の開口端部を構成する。鍋側キャップ22の大径円筒部222は、連通路CPの中間部に位置する。また、連通路CPの鍋側の開口端部の直径は、連通路CPのセンサ側の開口端部の直径よりも大きく、連通路CPの中間部の直径よりも小さくなっている。
この構成によれば、連通路CPの鍋側の開口端部及び連通路CPの中間部の直径は、連通路CPのセンサ側の開口端部の直径よりも大きいので、連通路CPの鍋側の開口端部及び連通路CPの中間部が結露水によって閉塞されることを抑えることができる。また、逆に、連通路CPのセンサ側の開口端部の直径は、連通路CPの鍋側の開口端部の直径よりも小さいので、センサ側連通路CP1の体積を小さくすることができる。これにより、隔膜部材23の膜部231の弾性変形が小さくても、センサ側連通路CP1の体積変化の割合は大きくなるので、圧力センサ27の検知精度を向上させることができる。
また、本実施形態においては、隔膜抑え部材24の連結部243の鍋側の表面243cが、連通路CPの中間部からセンサ側の開口端部に向かって直径が小さくなる第1縮径部を構成する。連結部243の鍋側の表面243cは、図9に示すように、隔膜部材23が連結部243に向けて弾性変形(最大変形)した形状と略同一形状に形成されている。
この構成によれば、連結部243と隔膜部材23とが接触して隔膜部材23の弾性変形が阻害されることを抑えることができる。また、センサ側連通路CP1の体積をできる限り小さくして、圧力センサ27の検知精度を向上させることができる。
なお、大気圧をPとし、隔膜部材23が連結部243に向けて弾性変形(最大変形)したときに隔膜部材23が受ける圧力をP1とし、隔膜部材23と連結部243の表面243cとで囲まれる空間の体積をVkとし、連結部243の表面243cと連通路CPのセンサ側の開口端部とを連通する空間(中心穴243a及び開口部251a)の体積をVaとするとき、P0(Va+Vk)/P1・Va>1の関係を満たすことが好ましい。この構成によれば、連結部243と隔膜部材23とが接触して隔膜部材23の弾性変形が阻害されることをより確実に抑えることができる。
また、本実施形態において、隔膜部材23は、非弾性変形状態において、鍋側に突出する環状の撓み部231aを備えている。この構成によれば、隔膜部材23自体が伸びるだけでなく、撓み部231aが伸びることによって、隔膜部材23を弾性変形し易くすることができる。これにより、例えば、センサ側連通路CP1の温度(例えば60度)が鍋2内の温度(例えば20度)よりも高くなり、センサ側連通路CP1内の空気が膨張したときに、図10に示すように、隔膜部材23の膜部231を鍋側に突出するように弾性変形させ易くすることができる。これにより、センサ側連通路CP1内の圧力を鍋2内の圧力と同一にすることができ、圧力センサ27が鍋2内の圧力を誤検知してしまうことを抑えることができる。
なお、撓み部231aは、非弾性変形状態において、センサ側に突出するように設けられてもよい。すなわち、撓み部231aは、隔膜部材23の厚さ方向に突出するように設けられればよい。この構成によっても、隔膜部材23自体が伸びるだけでなく、撓み部231aが伸びることによって、隔膜部材23を弾性変形し易くすることができる。
また、撓み部231aの内径は、できる限り大きい方が好ましく、図8に示すように、連通路CPの鍋側の開口端部の直径以上であることが好ましい。これにより、膜部231の弾性変形をより容易にすることができる。
また、本実施形態においては、隔膜部材23と対向する鍋側キャップ22の連結部223の表面223bが、連通路CPの中間部から鍋側の開口端部に向かって直径が小さくなる第2縮径部を構成する。連結部223の表面223bは、図10に示すように、当該表面223bに向けて弾性変形した隔膜部材23に接触しないようにテーパ状に形成されている。この構成によれば、連結部223と隔膜部材23とが接触して隔膜部材23の弾性変形が阻害されることを抑えることができる。また、例えば、連結部223の表面223bに結露水が発生した場合であっても、当該結露水を鍋側に戻すことができる。
次に、隔膜抑え部材24に取り付けられる圧力調整弁29について説明する。図11は、隔膜抑え部材24と圧力調整弁29とを示す分解斜視図である。図12は、隔膜抑え部材24と圧力調整弁29との組立状態を一部断面で示す斜視図である。
センサ側連通路CP1が完全に密閉された閉塞空間になっている場合、隔膜部材23の膜部231は、センサ側連通路CP1と鍋側連通路CP2との圧力差に応じて、図8〜図10に示す弾性変形が迅速に行われる。しかしながら、現実的には、センサ側連通路CP1を完全に密閉された閉塞空間にすることは困難であり、僅かな隙間が存在し得る。この僅かな隙間に起因して、センサ側連通路CP1内の空気が僅かに流動し、膜部231の弾性変形が非常に遅くなることが起こり得る。例えば、図9に示す弾性変形状態から図8に示す非弾性変形状態に戻るのに数時間以上かかることも起こり得る。
そこで、本実施形態においては、図11及び図12に示すように、センサ側連通路CP1を形成する壁の一例である隔膜抑え部材24の連結部243に、センサ側連通路CP1の内部空間と外部空間とを連通する連通穴243bを設けている。また、隔膜抑え部材24の連結部243には、連通穴243bを開閉してセンサ側連通路CP1の内部空間の圧力を調整する圧力調整弁29を設けている。センサ側連通路CP1の内部空間は、連通穴243bを除いて閉鎖空間になっている。
圧力調整弁29は、軸部291とフランジ部292とを備えている。軸部291は、連通穴243bよりも小さい外形を有し、連通穴243b内に挿入される部分である。フランジ部292は、軸部291の一端部(鍋側端部)に接続され、軸部291の軸方向に対して交差する方向(例えば、直交する方向)に延びる部分である。軸部291の他端部(センサ側端部)には、軸部291が連通穴243b内から容易に抜けないように、直径が拡大された抜け止め部291aが設けられている。
図13は、圧力調整弁29が連通穴243bを開放する開放位置に位置する状態を示す断面図である。図14は、圧力調整弁29が連通穴243bを閉塞する閉塞位置に位置する状態を示す断面図である。
センサ側連通路CP1の内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも低いとき、図13に示すように、フランジ部292が連通穴243bと軸部291との隙間を開放する。一方、センサ側連通路CP1の内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも高いとき、フランジ部292が連通穴243bと軸部291との隙間を閉塞する。
例えば、図13に示す状態から鍋2内の圧力が上昇して、膜部231が連結部243に近づくように弾性変形するとき、センサ側連通路CP1の内部空間の体積が減少し、圧力が上昇する。この圧力が外部空間の圧力よりも高くなると、図14に示すように、フランジ部292が連通穴243bと軸部291との隙間を閉塞するように移動する。
また、例えば、図14に示す状態から鍋2内の圧力が減少して、膜部231が鍋側キャップ22に近づくように弾性変形するとき、センサ側連通路CP1の内部空間の体積が増加し、圧力が低下する。この圧力が外部空間の圧力より低くなると、図13に示すように、フランジ部292が連通穴243bと軸部291との隙間を開放するように移動する。これにより、連通穴243bと軸部291との隙間を通じて、外部空間からセンサ側連通路CP1の内部空間に空気が取り込まれ、当該内部空間の圧力をより迅速に外部空間の圧力と同一にすることができる。
本実施形態によれば、隔膜抑え部材24の連結部243に圧力調整弁29を設けているので、センサ側連通路CP1内の圧力を適切に調整して、膜部231の弾性変形を迅速に行わせることができる。その結果、圧力センサ27による圧力の検知精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、圧力調整弁29がセンサ側連通路CP1の内部空間と外部空間との圧力差によって連通穴243bを開閉するように構成されているので、例えば、圧力調整弁29を電気的に移動させる機構を不要にすることができる。その結果、圧力調整弁29の構成を簡素化して、圧力センサユニット21の大型化を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、軸部291を連通穴243b内に挿入するように構成しているので、空間効率を高くして、圧力調整弁29をより狭い空間に配置することができる。その結果、圧力センサユニット21の大型化を抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、図12及び図13に示すように、フランジ部292がほぼ平坦な面であるものとして図示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図15に示すように、フランジ部292は、中空半球状の弾性体で構成されてもよい。この構成によれば、フランジ部292が連通穴243bを閉塞するように移動するとき、まず、フランジ部292の外周部が隔膜抑え部材24の連結部243に接触し、その後、フランジ部292の全体が弾性変形して連結部243に密着することになる。これにより、フランジ部292と連結部243との密着性を向上させて、センサ側連通路CP1の内部空間の空気が意図せず漏れることを抑えることができる。なお、軸部291は、フランジ部292の内側曲面に接続すればよい。また、軸部291をフランジ部292の内側曲面の中心部に接続すると、フランジ部292をより均等に弾性変形させて、フランジ部292と連結部243との密着性をより向上させることができる。
また、前記では、圧力調整弁29が軸部291とフランジ部292とを備えるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図16及び図17に示すように、圧力調整弁29Aは、円筒形状の軸部291Aと、軸部291Aの鍋側端部に接続されたテーパ部292Aとを備えてもよい。テーパ部292Aは、ゴムなどの弾性体で構成されている。非弾性変形状態において、テーパ部292Aは、軸部291Aから離れるに従い開口面積が小さくなり、鍋側端部の開口面積がゼロ又はほぼゼロになるように形成されている。センサ側連通路CP1の内部空間の圧力が外部空間の圧力より大きいとき、テーパ部292Aがより長い区間密着して開口部を閉塞するように弾性変形する。これにより、センサ側連通路CP1の内部空間の空気の漏れが抑えられる。また、センサ側連通路CP1の内部空間の圧力が外部空間の圧力より低いとき、テーパ部292Aが開口部を拡大するように弾性変形する。これにより、センサ側連通路CP1の内部空間に空気を流入させて、当該内部空間の圧力をより迅速に外部空間の圧力と同一にすることができる。
また、前記では、センサ側連通路CP1の内部空間と外部空間との圧力差に応じて軸部291が軸方向に移動することで、フランジ部292が連通穴243bと軸部291との隙間を開閉するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図18に示すように、連結部243に別の連通穴243dを設け、センサ側連通路CP1の内部空間と外部空間との圧力差に応じてフランジ部292が連通穴243dを開閉するように構成されてもよい。より具体的には、センサ側連通路CP1の内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも高いとき、フランジ部292が連通穴243dを閉塞するように構成されてもよい。また、センサ側連通路CP1の内部空間の圧力が外部空間の圧力よりも低いとき、フランジ部292が外部空間の圧力に押されて弾性変形して連通穴243dを開放するように構成されてもよい。なお、この場合、軸部291を軸方向に移動又は変形させる必要がないので、軸部291の直径を連通穴243bの直径よりもやや大きくして、軸部291を連通穴243bに密着させてもよい。
また、前記では、1つの圧力センサユニットに1つの圧力調整弁29を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの圧力センサユニットに複数の圧力調整弁29を設けてもよい。
また、前記では、圧力センサユニット21を圧力式炊飯器の鍋2内の空間の圧力を検知するために用いたが、本発明はこれに限定されない。圧力センサユニット21は、圧力鍋の鍋内の空間など、蒸気が発生する蒸気発生空間の圧力を検知するために用いることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明は、圧力の検知精度を向上させることができるので、特に、蒸気が発生する蒸気発生空間の圧力を検知することが求められる圧力式炊飯器や圧力鍋などの圧力式調理器に有用である。
1 炊飯器本体
1A ヒンジ部
1a 鍋収納部
1b 上枠
1ba 筒状部
1bb フランジ部
1c コイルベース
2 鍋
2a フランジ部
3 外蓋
3A ヒンジ軸
3a 上外郭部材
3b 下外郭部材
3c 貫通穴
3d 凹部
3da 蒸気逃がし穴
4 内蓋
4a,4b 蒸気排出穴
4c 貫通穴
5 鍋底加熱ユニット
5a 底内加熱コイル
5b 底外加熱コイル
6 鍋温度センサ
7 ねじりコイルばね
8 蓋開放装置
8A フック軸
9 蒸気筒
9a 蒸気逃がし穴
10 圧力抑制弁
11 減圧弁
12 減圧弁移動機構
13 表示操作部
13A 液晶ディスプレイ
13B ボタン
14 制御部
21 圧力センサユニット
21A 鍋側パッキン
21Aa 屈曲部
22 鍋側キャップ
221 小径円筒部
222 大径円筒部
222a 係合爪部
222b 切欠部
223 連結部
223a 中心穴
223b 表面(第2縮径部)
23 隔膜部材
231 膜部
231a 撓み部
232 円筒部
24 隔膜抑え部材
241 外筒部
241a 係合爪部
242 内筒部
243 連結部
243a 中心穴
243b 連通穴
243c 表面(第1縮径部)
243d 連通穴
25 センサ側パッキン
251 円筒部
251a 開口部
252 フランジ部
26 センサケース
261 外筒部
261a 係合溝
262 連結部
262a 中心穴
263 センサ収容部
263a 係合穴
264 キャップ固定部
264a ネジ穴
27 圧力センサ
271 基板
271a 貫通穴
272 圧力センサ素子
272a 円筒部
273 コネクタ
28 センサ側キャップ
281 蓋部
282 キャップ固定部
282a ネジ穴
283 係合爪部
29,29A 圧力調整弁
291,291A 軸部
291a 抜け止め部
292 フランジ部
292A テーパ部
81 開蓋ボタン
CP 連通路
CP1 センサ側連通路
CP2 鍋側連通路

Claims (13)

  1. 鍋と、
    前記鍋の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
    前記蓋体に内蔵され、前記鍋内の圧力を検知する圧力センサユニットと、
    を備え、
    前記圧力センサユニットは、
    圧力を検知する圧力センサと、
    前記鍋内と前記圧力センサとを連通させる連通路と、
    を備え、
    前記連通路の中間部には、前記連通路を塞ぐように、弾性体で構成された隔膜部材が設けられ、
    前記隔膜部材と前記圧力センサとの間に位置する前記連通路の一部であるセンサ側連通路を形成する壁には、前記センサ側連通路の内部空間と外部空間とを連通する連通穴を開閉して前記センサ側連通路の内部空間の圧力を調整する圧力調整弁が設けられている、
    圧力式調理器。
  2. 前記圧力調整弁は、前記センサ側連通路の内部空間と前記外部空間との圧力差によって前記連通穴を開閉するように構成されている、請求項1に記載の圧力式調理器。
  3. 前記圧力調整弁は、
    前記連通穴よりも小さい外形を有し、前記連通穴内に挿入される軸部と、
    前記軸部の一端部に接続され、前記軸部の軸方向に対して交差する方向に延びるフランジ部と、
    を有し、
    前記センサ側連通路の内部空間の圧力が前記外部空間の圧力よりも高いとき、前記フランジ部が前記連通穴と前記軸部との隙間を閉塞し、
    前記センサ側連通路の内部空間の圧力が前記外部空間の圧力よりも低いとき、前記フランジ部が前記隙間を開放する、
    ように構成されている、請求項2に記載の圧力式調理器。
  4. 前記フランジ部は、中空半球状の弾性体で構成され、
    前記軸部は、前記フランジ部の内側曲面に接続されている、請求項3に記載の圧力式調理器。
  5. 前記センサ側連通路の内部空間は、前記連通穴を除いて閉塞空間になっている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の圧力式調理器。
  6. 前記連通路の鍋側の開口端部の直径は、前記連通路の圧力センサ側の開口端部の直径よりも大きく、前記連通路の中間部の直径よりも小さい、請求項1〜5のいずれか1つに記載の圧力式調理器。
  7. 前記連通路は、前記隔膜部材よりも圧力センサ側に、前記中間部から圧力センサ側の開口端部に向かって直径が小さくなる第1縮径部を有し、
    前記第1縮径部の形状は、前記隔膜部材が前記第1縮径部に向けて弾性変形した形状と略同一である、請求項1〜6のいずれか1つに記載の圧力式調理器。
  8. 大気圧をPとし、前記隔膜部材が前記第1縮径部に向けて弾性変形したときに当該隔膜部材が受ける圧力をP1とし、前記隔膜部材と前記第1縮径部とで囲まれる空間の体積をVkとし、前記第1縮径部の開口部と前記連通路の圧力センサ側の開口端部とを連通する空間の体積をVaとするとき、P0(Va+Vk)/P1・Va>1の関係を満たす、請求項7に記載の圧力式調理器。
  9. 前記隔膜部材は、非弾性変形状態において、前記隔膜部材の厚さ方向に突出する環状の撓み部を有する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の圧力式調理器。
  10. 前記環状の撓み部は、鍋側に突出している、請求項9に記載の圧力式調理器。
  11. 前記環状の撓み部の内径は、前記連通路の鍋側の開口端部の直径以上である、請求項9又は10に記載の圧力式調理器。
  12. 前記連通路は、前記隔膜部材よりも鍋側に、前記中間部から鍋側の開口端部に向かって直径が小さくなる第2縮径部を有し、
    前記第2縮径部は、前記第2縮径部に向けて弾性変形した前記隔膜部材に接触しないようにテーパ状に形成されている、請求項1〜11のいずれか1つに記載の圧力式調理器。
  13. 圧力を検知する圧力センサと、
    蒸気が発生する蒸気発生空間と前記圧力センサとを連通させる連通路と、
    を備え、
    前記連通路の中間部には、前記連通路を塞ぐように、弾性体で構成された隔膜部材が設けられ、
    前記隔膜部材と前記圧力センサとの間に位置する前記連通路の一部であるセンサ側連通路を形成する壁には、前記センサ側連通路の内部空間と外部空間とを連通する連通穴を開閉して前記センサ側連通路の内部空間の圧力を調整する圧力調整弁が設けられている、圧力センサユニット。
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